JP2000103086A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2000103086A
JP2000103086A JP27901498A JP27901498A JP2000103086A JP 2000103086 A JP2000103086 A JP 2000103086A JP 27901498 A JP27901498 A JP 27901498A JP 27901498 A JP27901498 A JP 27901498A JP 2000103086 A JP2000103086 A JP 2000103086A
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JP
Japan
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maintenance
ink jet
maintenance sheet
sheet
ink
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Pending
Application number
JP27901498A
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English (en)
Inventor
Tsugio Okamoto
次男 岡本
Masatomo Kojima
正友 小島
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16585Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles for paper-width or non-reciprocating print heads

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットヘッドのサイズにかかわらず
簡易な構成でノズル面のメンテナンス処理を行い、良好
な印字性能を保つことができるインクジェットプリンタ
を提供する。 【解決手段】 インクジェットプリンタでメンテナンス
処理が開始されると、4色対応の長尺のインクジェット
ヘッド1は、移動手段により上方に移動させられてノズ
ル面10と転写ベルト2の転写面の間に隙間が生じる。
そして、メンテナンスユニット3の引き出しローラが、
上述の隙間を通り左方向に移動して、ノズル面10の下
にメンテナンスシート32を配置させ、この状態でのパ
ージ動作を行う。その後、インクジェットヘッド1が下
方に移動させられてメンテナンスシート32に押さえ付
けられた状態で、供給ローラ33から引き出しローラ3
5を経由して巻き取りローラ34へとメンテナンスシー
ト32を移送する。これにより、ノズル面10に付着し
たインクがメンテナンスシート32に拭き取られてノズ
ル面10が清浄に保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数のノズルを配
列したインクジェットヘッドを備え、記録媒体にインク
を吐出して画像を記録すると共に、インクジェットヘッ
ドのメンテナンスを行うインクジェットプリンタの技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来から、インクジェットプリンタにお
いては、インクジェットヘッドのノズルに気泡や固形物
が混入して吐出不良を生じやすいため、電源投入の際あ
るいは所定のインターバルでインクジェットヘッドのノ
ズルからインクを不要物と共に強制的に排出するパージ
動作と、これに続いてノズル面に付着したインクを拭き
取るワイプ動作などのメンテナンス処理を行う必要があ
る。例えば、キャリッジで移動可能なインクジェットヘ
ッドに対し、メンテナンス処理を行う際、印字時の位置
とは異なるメンテナンスポジションに移動した後、適切
なメンテナンス機構を用いてパージ動作とワイプ動作を
行うことが一般的である。
【0003】一方、インクジェットプリンタとして、長
尺ヘッドを用いて中間転写体にインク画像を形成し、こ
れを記録用紙に転写するライン型のインクジェットプリ
ンタが知られている。このようなインクジェットプリン
タにおいて、上述のメンテナンス処理を行う場合、横幅
の広いメンテナンスペーパーをノズル面に対向配置して
パージ動作やワイプ動作を行う必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
インクジェットプリンタでは、横幅の長い長尺ヘッドを
採用した結果、仮にメンテナンスポジションに移動して
上記メンテナンス処理を行うとすると、メンテナンスペ
ーパーを動かすための非常に大きなスペースをとる。よ
って、インクジェットプリンタの小型化の要請に反する
こととなる。また、メンテナンスペーパーを用いず、特
別な機構を採用するのでは、インクジェットプリンタの
構造が複雑になり、コスト上昇の要因となる。
【0005】そこで、本発明はこのような従来の問題に
鑑みなされたものであり、比較的単純な構成で、インク
ジェットヘッドのサイズにかかわらず簡易にメンテナン
ス処理を行って良好な印字性能を保つことが可能なイン
クジェットプリンタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1にインクジェットプリンタは、記録媒体に
インクを吐出する複数のノズルが配列されたインクジェ
ットヘッドを搭載し、該インクジェットヘッドのメンテ
ナンス処理を行うインクジェットプリンタであって、前
記インクジェットヘッドのノズル面に付着したインクを
拭き取るメンテナンスシートを、供給部材から巻き取り
部材に移送するメンテナンスシート移送手段と、前記ノ
ズル面と前記記録媒体の記録面との距離を多段階に切り
換えて、前記インクジェットヘッドを前記記録面の垂直
方向に移動させる移動手段と、前記移動手段により前記
インクジェットヘッドを前記記録面から遠ざけた状態
で、前記メンテナンスシートを引き出し部材により引き
出して、前記ノズル面と前記記録面の間に前記メンテナ
ンスシートを配置させる引き出し手段とを備え、前記引
き出し手段により前記メンテナンスシートを引き出した
後、前記移動手段により前記インクジェットヘッドを前
記メンテナンスシートに押し付けた状態で、前記メンテ
ナンスシート移送手段により前記メンテナンスシートを
移送してメンテナンス処理を行うことを特徴とする。
【0007】この発明によれば、インクジェットヘッド
のメンテナンス処理が開始されると、移動手段は、イン
クジェットヘッドを記録面の垂直方向に移動させて遠ざ
けた状態に配置させる。これにより、記録面とノズル面
の間に適度な間隙が生じるので、引き出し手段は、メン
テナンスシートを引き出し部材により引き出して、この
間隙に配置させる。その後、移動手段は、インクジェッ
トヘッドを記録面の垂直方向に下げてメンテナンスシー
トに押し付けた状態とし、メンテナンスシート移送手段
は、メンテナンスシートを供給部材から巻き取り部材に
移送する。これにより、ノズル面に付着したインクがメ
ンテナンスシートにより確実に拭き取られる。よって、
インクジェットヘッドのサイズが大きくても、メンテナ
ンス処理の際、いったん邪魔にならない位置に動かして
メンテナンスシートをセットでき、装置内のスペースを
余分に確保することなくインクジェットの良好なメンテ
ナンス処理を行うことができる。
【0008】請求項2に記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1に記載のインクジェットプリンタにおい
て、前記メンテナンスシートは、少なくとも前記供給部
材及び前記巻き取り部材と共に一体化されてメンテナン
スユニットを構成し、このメンテナンスユニットが前記
インクジェットプリンタから着脱自在であることを特徴
とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
【0009】この発明によれば、インクジェットヘッド
のメンテナンス処理に用いるメンテナンスユニットがイ
ンクジェットプリンタ本体から着脱でき、このメンテナ
ンスユニットは、少なくともメンテナンスシートに加
え、メンテナンスシートの移送に用いる供給部材、巻き
取り部材が一体化されている。よって、メンテナンス処
理により使用済みとなったメンテナンスシートの交換が
容易となって利便性が高くなる。
【0010】請求項3に記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1又は請求項2に記載のインクジェットプリ
ンタにおいて、メンテナンス処理の際に、前記供給部材
から前記引き出し部材にかけての前記メンテナンスシー
トの部分が前記記録面側に配置され、前記引き出し部材
から前記巻き取り部材にかけての前記メンテナンスシー
トの部分が前記ノズル面側に配置されることを特徴とす
る。
【0011】この発明によれば、メンテナンスシートを
引き出し部材により引き出された状態でメンテナンスシ
ートの移送が開始されると、供給部材から供給されるメ
ンテナンスシートが記録面側を移送された後、引き出し
部材で移送方向を反転すると共に上方向に配置を変えら
れて、引き出し部材から巻き取り部材までノズル面側を
移送される。よって、ノズルから不要なインクが排出さ
れてメンテナンスシートに付着した場合でも、その後は
巻き取り部材側に移送されるので、記録面を汚すおそれ
がない。
【0012】請求項4に記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から請求項3の何れかに記載のインクジェ
ットプリンタにおいて、メンテナンス処理の際に、前記
移動手段による前記インクジェットヘッドの移動と、前
記メンテナンスシート移送手段による前記メンテナンス
シートの移送を、交互に繰り返すことを特徴とする。
【0013】この発明によれば、メンテナンス処理が開
始されてメンテナンスシートがセットされると、上述の
移動手段は記録面の垂直方向にインクジェットヘッドの
上下運動を行うと共に、これと交互に上述の移送手段が
メンテナンスシートの移送動作を行う。よって、ノズル
面に付着したインクは縦方向と横方向の動きを付与され
たメンテナンスシートにより拭き取られることになり、
よりインクを除去しやすく強力なクリーニングを行うこ
とができる。
【0014】請求項5に記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から請求項4の何れかに記載のインクジェ
ットプリンタにおいて、前記メンテナンスシートは、合
成樹脂を材料とすることを特徴とする。
【0015】この発明によれば、上述のメンテナンス処
理において、合成樹脂からなるメンテナンスシートを使
用してノズル面に付着したインクを拭き取るようにした
ので、インクの吸収性を更に高めるなどメンテナンス処
理の性能をより向上させることができる。
【0016】請求項6に記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から請求項4の何れかに記載のインクジェ
ットプリンタにおいて、前記メンテナンスシートは、繰
り返し使用可能であることを特徴とする。
【0017】この発明によれば、上述のメンテナンス処
理において、繰り返し使用可能なメンテナンスシートを
使用してノズル面に付着したインクを拭き取るようにし
たので、いったんインクを吸い取った使用済みのメンテ
ナンスシートを再度メンテナンス処理に供することで
き、廃棄物の量を減らして環境を汚染することなくイン
クジェットヘッドのメンテナンス処理を行うことができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、そ
れぞれ複数のノズルが配列されたインクジェットヘッド
と、中間転写体としての転写ベルトを備えたカラー記録
可能なインクジェットプリンタに対して、本発明を適用
した場合の実施の形態について説明する。
【0019】図1は、本発明の実施形態に係るインクジ
ェットプリンタの全体構成を示す図である。図1では、
インクジェットプリンタが通常の印字動作を行う場合の
配置に対応する全体構成図を示す。図1におけるインク
ジェットプリンタは、インクジェットヘッド1から中間
転写体としての転写ベルト2に対し各色ごとにインクを
吐出してカラー画像を形成し、最後に記録用紙Pに転写
を行うように構成されている。
【0020】インクジェットヘッド1は、各色ごとのヘ
ッドとして、イエローインクを吐出するイエロー用ヘッ
ド1a、マゼンタインクを吐出するマゼンタ用ヘッド1
b、シアンインクを吐出するシアン用ヘッド1c、ブラ
ックインクを吐出するブラック用ヘッド1dから構成さ
れる。各ヘッドには、対応する色のインクが図示しない
複数のインク室に充填されて、下端のノズル面10に形
成された複数のノズルからインク滴を転写ベルト2の方
向に吐出する。インクジェットヘッド1は、図1の紙面
垂直方向を長手方向とするライン型ヘッドであり、この
長手方向に沿って多数のノズルが並べられている。
【0021】転写ベルト2は、伸縮せずに可撓性を有す
る素材により形成された無端状のベルトであり、転写面
2aにインクジェットヘッド1から吐出されるインク滴
を付着してカラー画像が記録され、この転写面2aのカ
ラー画像を最終的に記録用紙Pに転写する手段である。
図1に示すように、転写ベルト2は、両端を定着ローラ
4とベルトガイドローラ5に張力を与えられた状態で巻
き付けられ、更に2つのベルト案内ローラ6にガイドさ
れながら回転移送される。そして、インクジェットヘッ
ド1の長手方向と垂直方向に、所定の移送速度で転写ベ
ルト2がノズル面10の下部を動く際に各ノズルからイ
ンク滴が吐出されることにより、カラー画像の記録が可
能となる。
【0022】このとき、インクジェットヘッド1の垂直
方向の位置は、ノズル面10と転写ベルト2の転写面2
aとの間が図示しない移動手段により適正な印字ギャッ
プを保った状態に置かれている。この適正な印字ギャッ
プは、複数のノズルからのインク滴の吐出性能などから
最適な値に設定される。また、移動手段はインクジェッ
トヘッド1の垂直方向の位置を複数段階に切り換えて設
定可能であり、動作に応じた所定の位置にインクジェッ
トヘッド1が移動される。
【0023】少なくとも、インクジェットヘッド1の位
置として、印字時、及び後述のワイプ動作時に、転写ベ
ルト2にノズル面10が近接する位置に移動できると共
に、印字待機時、及び後述のメンテナンス処理の準備時
に、転写ベルト2からノズル面10が離れた位置に移動
できることが必要である。このインクジェットヘッド1
の垂直方向の位置を高い精度で定めるため、インクジェ
ットヘッド1に位置センサを設けてもよい。例えば転写
ベルト2の転写面2aに光ビームを照射して反射光のレ
ベルを計測したり、所定位置に機構的なストッパを設け
て位置を判断可能な位置センサを設けることできる。
【0024】図1において、インクジェットヘッド1の
メンテナンス処理に用いるメンテナンスユニット3は、
印字動作中であるため使用されない状態で保持されてい
る。このメンテナンスユニット3は周囲をカバー31で
覆われ、内部にはノズル面10に付着したインクを拭き
取るメンテナンスシート32と、このメンテナンスシー
ト32の供給部材としての供給ローラ33及び巻き取り
部材としての巻き取りローラ34と、メンテナンスシー
ト32を図1の左方向に水平に引き出して配置させる引
き出し部材としての引き出しローラ35とが格納されて
いる。そして、このメンテナンスユニット3は、インク
ジェットプリンタ本体から着脱自在となっており、メン
テナンスシート32が使用済みとなった場合に使用者が
適宜に交換することができる。
【0025】転写ベルト2の転写面2aに記録されたカ
ラー画像は、図示しない給紙カセットから供給されて移
送される記録用紙Pに転写される。図1に示すように、
記録用紙Pは、用紙加熱ローラ7と用紙送りゴムローラ
8に挟まれて用紙加熱ローラ7に収納されるハロゲンラ
ンプ7aで加熱された後、定着ローラ4と加圧ゴムロー
ラ11により転写ベルトと2と共に押さえられた状態と
なって、転写面2aのカラー画像が記録用紙Pに圧力転
写される。一方、剥離つめ9は転写ベルトに密接される
位置に動いて、移送されてくる記録用紙Pを転写ベルト
2から引き剥がして両者の移送方向を分ける。このよう
にして、所望のカラー画像が記録された記録用紙Pを得
ることができる。
【0026】なお、記録用紙Pに対する転写の際は、イ
ンクジェットヘッド1を高い位置に移動させておくと共
に、クリーニングローラ12をベルトガイドローラ5に
押し付けて、転写ベルト2の転写面2aにシリコンオイ
ルを塗布することにより、次回の印字に備える。
【0027】次に、本発明の実施形態に係るインクジェ
ットプリンタにおいて行われるメンテナンス処理につい
て、図2乃至図4を用いて説明する。このメンテナンス
処理は、インクジェットプリンタの電源投入時、あるい
は所定時間が経過した場合に行われる処理である。
【0028】図2は、インクジェットプリンタにより行
われるメンテナンス処理を示すフローチャートである。
図2に示すように、メンテナンス処理が開始されると、
ステップS1では、上記移動手段によりインクジェット
ヘッド1の垂直位置を上方向に移動させる。これは、後
述するように、メンテナンスシート32を引き出すスペ
ースを確保するための移動である。従って、インクジェ
ットヘッド1のノズル面10が、引き出しローラ35の
引き出し時の通過経路の最上部よりも上方に位置するよ
うセットする。
【0029】なお、インクジェットプリンタの電源投入
直後などの初期状態では、ステップS1のインクジェッ
トヘッド1の垂直位置にセットされる。これは、インク
ジェットヘッド1から発生する熱による転写ベルト2へ
の影響を抑えるためである。
【0030】次に、ステップS2では、メンテナンスユ
ニット3からメンテナンスシート32を引き出しローラ
35により引き出す。図3には、これによりインクジェ
ットプリンタの全体構成が変化する様子を示している。
図3において、インクジェットヘッド1は、ステップS
1の動作により上方に位置しており、転写ベルト2の転
写面2aとノズル面10との間には隙間ができている。
そして、引き出しローラ35は、図1でメンテナンスユ
ニット3に一体化された状態から、転写面2aとノズル
面10の間の隙間を通り、メンテナンスシート32を引
き出しながら左方向に移動する。そして、ノズル面10
全体に対して、その下部にメンテナンスシート32が配
置された状態になる。これにより、ノズル面10の複数
のノズルからインクが排出されたとき、転写面2aには
付着することなくインクがメンテナンスシート32に吸
収される配置となる。
【0031】なお、ステップS2において、引き出しロ
ーラ35を左方向に移動させるために、周知の技術的手
段を用いることができる。例えば、引き出しローラ35
をキャリッジに固定して移動方向に設けたガイドレール
に沿って移動可能として構成したり、あるいは、引き出
しローラ35をアーム部材に接続して、このアーム部材
を一端で支持して回動可能として構成するなどの手段が
ある。
【0032】次に、ステップS3では、インクジェット
ヘッド1のパージ動作を行う。すなわち、ノズルに気泡
やゴミなどの不要物が混入すると吐出不良の原因となる
ので、強制的にノズルから不要物をインクと共に排出さ
せ、良好なノズルの吐出状態を保つために行う処理であ
る。パージ動作が行われると、ノズル面10の複数のノ
ズルから排出されたインクは、メンテナンスシート32
に吸収される。
【0033】次に、ステップS4では、インクジェット
へッド1のノズル面10のワイプ動作を行うため、移動
手段によりインクジェットヘッド1の垂直位置を下方向
に移動させる。図4は、ノズル面10のワイプ動作を行
うときステップS4の動作を行った結果、インクジェッ
トプリンタの全体構成が変化する様子を示す図である。
図4に示すように、インクジェットヘッド1の位置は、
図3の位置から移動手段により下方に移動され、ノズル
面10がメンテナンスシート32にある程度の圧力で押
し付けられた状態になる。
【0034】ステップS5では、メンテナンスシート3
2を回転移送しながら、実際にノズル面10のワイプ動
作を行う。すなわち、ステップS1のパージ処理の結
果、ノズル面10は排出されたインクが付着した状態に
なっているので、印字動作を行う場合に転写ベルト2を
汚すことがないよう予め拭き取っておくものである。イ
ンクジェットヘッド1が図4のように位置する状態で、
メンテナンスシート32が移送されると、ノズル面10
がメンテナンスシート32により拭き取られてワイプ動
作が行われることになる。
【0035】このとき、メンテナンスシート32は、巻
き取りローラ34を回転駆動させるのに伴い、供給ロー
ラ33から引き出しローラ35を経て巻き取りローラ3
4という順で移送されていく。そして、図4のように、
メンテナンスユニット3の内部では、供給ローラ33が
下側に、巻き取りローラ34が上側に、それぞれ配置さ
れているので、メンテナンスシート32は、最初に転写
ベルト2の側を移送された後、引き出しローラ35で方
向転換されて、ノズル面10の側を移送することにな
る。その結果、メンテナンスシート32がノズル面10
のインクを拭き取った後には、転写ベルト2の側は通ら
ずに、巻き取りローラ34に巻き取られるため、ワイプ
後に転写ベルト2の転写面2aを汚す可能性を低くす
る。
【0036】ここで、インクジェットヘッド1を図4の
位置に固定せず、移動手段により垂直方向に図3の位置
と図4の位置の間で交互に移動を繰り返してワイプを行
ってもよい。そして、インクジェットヘッド1の上下運
動と連動させて、メンテナンスシート32の移送を交互
に繰り返してもよい。これにより、ノズル面10に対す
るメンテナンスシート32の拭き取りの際、縦方向と横
方向の動きを付与されつつ、周期的に変動して拭き取り
動作が行われるので、ノズル面10に付着したインクが
更に拭き取りやすくなる。
【0037】次に、ステップS6では、ステップS5の
ワイプ動作を所定時間行ってノズル面10が清浄化され
たので、このワイプ動作を終了させて、印字待機状態に
移行する。具体的には、インクジェットヘッド1を元の
上方の位置に戻し、メンテナンスシート32の回転移送
を停止し、更に、引き出しローラ35をメンテナンスシ
ート32と共に、元のメインテナンスユニット3側の位
置に戻すように図3及び図4の右方向に移動させる。こ
れにより、本実施形態に係るメンテナンス処理が終了
し、その後は印字動作に移ることが可能となる。
【0038】なお、上記メンテナンスシート32の材質
としては、インクの吸収性の良い紙を用いることができ
る。更に、合成樹脂材料を用いてもよい。適切な合成樹
脂材料を選択すれば、インクの吸収性を高めたり、強度
を保持したり、コストを低減したり、目的に応じた最適
なメンテナンスシート32を得ることができる。例え
ば、PETフィルムをメンテナンスシート32の材質と
して用いることができる。PETフィルムを用いるとメ
ンテナンスシート32を薄くできるので、メンテナンス
ユニット3内でより長くメンテナンスシート32を巻き
取ることができる。また、インクの吸収性を高めるた
め、PETフィルムに微細な穴を多数設けたり、編んだ
状態に加工してもよい。また、より強度の高い合成樹脂
材料を用いてメンテナンスシート32を構成すれば、メ
ンテナンス処理時にメンテナンスシート32を繰り返し
使用することができる。これにより、経済的であり、か
つ環境に十分配慮したメンテナンス処理を行うことがで
きる。
【0039】以上説明したように、本実施形態に係るイ
ンクジェットプリンタによれば、メンテナンス処理開始
時に、インクジェットヘッド1を上に移動させてから、
メンテナンスシート32を引き出しローラ35で引き出
して、ノズル面10下部にメンテナンスシート32を広
げて配置させることができる。従って、長尺のライン型
ヘッドを採用した場合でも、横方向にメンテナンス領域
を定めずに印字領域と同じ位置でパージ動作及びワイプ
動作を実行でき、省スペースかつ構成の簡素化が図られ
る。また、メンテナンスシート32を格納するメンテナ
ンスユニット3が着脱自在であるため、更に利便性を高
めることができる。また、メンテナンスシート32は、
下部の転写ベルト2の転写面2aから、上部のノズル面
10へと移送されるので、メンテナンス処理の際、転写
面2aが汚れにくくなる。更に、メンテナンスシート3
2の材料として、合成樹脂を用いたり、繰り返し使用可
能にするなどして、よりメンテナンスの特性向上を図る
ことができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、インク
ジェットヘッドを記録面から遠ざけた状態にして、メン
テナンスシートを引き出して配置した後、メンテナンス
シートに押し付けた状態でメンテナンスシートを移送し
てノズル面のメンテナンス処理を行うようにしたので、
ノズル面に付着したインクを確実に拭き取ることがで
き、しかもインクジェットヘッドのサイズにかかわらず
容易にメンテナンスシートを配置でき、余分なスペース
を確保せずに良好なメンテナンス処理を行うことができ
る。
【0041】請求項2に記載の発明によれば、メンテナ
ンスユニットはインクジェットプリンタ本体から着脱自
在にしたので、使用済みとなったメンテナンスシートの
交換が容易となり、利便性が高く簡易なメンテナンス処
理が可能となる。
【0042】請求項3に記載の発明によれば、メンテナ
ンスシートを引き出して移送するに際し、先に記録面側
を移送した後、上方向に配置を変えてノズル面側を移送
するようにしたので、ノズル面のインクがメンテナンス
シートに拭き取られた後に、このインクが再度記録面に
付着する可能性が低くなり、記録面を汚すことなく信頼
性の高いメンテナンス処理が可能となる。
【0043】請求項4に記載の発明によれば、インクジ
ェットヘッドの記録面に対する上下運動とメンテナンス
シートの移送動作とを、ぞれぞれ交互に行うようにした
ので、縦方向と横方向の動きを付与されたメンテナンス
シートによりノズル面を拭き取り可能となり、ワイプ動
作の性能向上が実現できる。
【0044】請求項5に記載の発明によれば、合成樹脂
からなるメンテナンスシートを使用してノズル面に付着
したインクを拭き取るようにしたので、必要な特性に応
じて好適な材料を選択し、メンテナンス処理の性能向上
を図ることができる。
【0045】請求項6に記載の発明によれば、繰り返し
使用可能なメンテナンスシートを使用してノズル面に付
着したインクを拭き取るようにしたので、使用済みのメ
ンテナンスシートの再利用を可能として、廃棄物の量を
減らし環境を汚さず、かつ経済的なメンテナンス処理を
実現できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインクジェットプリン
タの全体構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係るインクジェットプリン
タにより行われるメンテナンス処理を示すフローチャー
トである。
【図3】本発明の実施形態に係るインクジェットプリン
タのメンテナンスシート引き出し時の全体構成図であ
る。
【図4】本発明の実施形態に係るインクジェットプリン
タのワイプ動作実行時の全体構成図である。
【符号の説明】
1…インクジェットヘッド 2…転写ベルト 2a…転写面 3…メンテナンスユニット 4…定着ローラ 5…ベルトガイドローラ 6…ベルト案内ローラ 7…用紙加熱ローラ 7a…ハロゲンランプ 8…用紙送りゴムローラ 9…剥離つめ 10…ノズル面 11…加圧ゴムローラ 12…クリーニングローラ 31…カバー 32…メンテナンスシート 33…供給ローラ 34…巻き取りローラ 35…引き出しローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体にインクを吐出する複数のノズ
    ルが配列されたインクジェットヘッドを搭載し、該イン
    クジェットヘッドのメンテナンス処理を行うインクジェ
    ットプリンタであって、 前記インクジェットヘッドのノズル面に付着したインク
    を拭き取るメンテナンスシートを、供給部材から巻き取
    り部材に移送するメンテナンスシート移送手段と、 前記ノズル面と前記記録媒体の記録面との距離を多段階
    に切り換えて、前記インクジェットヘッドを前記記録面
    の垂直方向に移動させる移動手段と、 前記移動手段により前記インクジェットヘッドを前記記
    録面から遠ざけた状態で、前記メンテナンスシートを引
    き出し部材により引き出して、前記ノズル面と前記記録
    面の間に前記メンテナンスシートを配置させる引き出し
    手段と、 を備え、前記引き出し手段により前記メンテナンスシー
    トを引き出した後、前記移動手段により前記インクジェ
    ットヘッドを前記メンテナンスシートに押し付けた状態
    で、前記メンテナンスシート移送手段により前記メンテ
    ナンスシートを移送してメンテナンス処理を行うことを
    特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記メンテナンスシートは、少なくとも
    前記供給部材及び前記巻き取り部材と共に一体化されて
    メンテナンスユニットを構成し、このメンテナンスユニ
    ットが前記インクジェットプリンタから着脱自在である
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリ
    ンタ。
  3. 【請求項3】 メンテナンス処理の際に、前記供給部材
    から前記引き出し部材にかけての前記メンテナンスシー
    トの部分が前記記録面側に配置され、前記引き出し部材
    から前記巻き取り部材にかけての前記メンテナンスシー
    トの部分が前記ノズル面側に配置されることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載のインクジェットプリン
    タ。
  4. 【請求項4】 メンテナンス処理の際に、前記移動手段
    による前記インクジェットヘッドの移動と、前記メンテ
    ナンスシート移送手段による前記メンテナンスシートの
    移送を、交互に繰り返すことを特徴とする請求項1から
    請求項3の何れかに記載のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記メンテナンスシートは、合成樹脂を
    材料とすることを特徴とする請求項1から請求項4の何
    れかに記載のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記メンテナンスシートは、繰り返し使
    用可能であることを特徴とする請求項1から請求項4の
    何れかに記載のインクジェットプリンタ。
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