JP7010047B2 - ヘッド清掃装置および液体を吐出する装置 - Google Patents

ヘッド清掃装置および液体を吐出する装置 Download PDF

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Description

本発明は、ヘッド清掃装置および液体を吐出する装置に関する。
従来、インクジェットプリンタ等の液体を吐出する装置において、液体吐出ヘッドのノズル形成面に付着した液体を払拭シートによって払拭する技術が知られている。
例えば、特許文献1に開示されたインクジェット記録装置では、払拭シートで繰り返しノズル面を払拭すると、払拭シートに吸収された汚れや洗浄液が、払拭中の押圧力によってノズル面上に染み出してしまい、ノズル面に汚れを残留させてしまうおそれがある。特に、強力クリーニングなどで短時間のうちに払拭を繰り返した場合は顕著である。
そこで本発明は、ノズル面の洗浄力を高めることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、ノズルが設けられたノズル面を有する液体吐出ヘッドを清掃するヘッド清掃装置であって、前記液体吐出ヘッドに対して払拭方向へ相対移動することで前記ノズル面を払拭する払拭機構と、前記液体吐出ヘッドが最後に液体を吐出したときから経過した経過時間を記憶する記憶部と、を備え、前記払拭機構は、シート部材と、前記シート部材より撥水性が高いブレード部材と、を有し、前記ブレード部材を前記ノズル面に接触させずに、前記シート部材で前記ノズル面を払拭する第1払拭動作と、前記シート部材および前記ブレード部材を前記ノズル面に接触させて前記ノズル面を払拭する第2払拭動作と、を実行可能であり、前記第1払拭動作を1回又は複数回行った後に、前記第2払拭動作を行い、前記記憶部に記憶された前記経過時間が閾値を超えている場合には、前記第1払拭動作を複数回行った後に、前記第2払拭動作を行うことを特徴とする。
本発明によれば、ノズル面の洗浄力を高めることができる。
第1実施形態に係る払拭機構の側面説明図である。 第1実施形態に係る払拭機構の平面説明図である。 液体吐出ヘッドを備えたキャリッジを底面から見た時の図である。 払拭開始位置での払拭機構の側面説明図である。 払拭動作中の払拭機構の側面説明図である。 払拭終了位置での払拭機構の側面説明図である。 払拭開始位置での払拭機構の側面説明図である。 ウェブによる払拭動作中の払拭機構の側面説明図である。 ブレードによる払拭動作中の払拭機構の側面説明図である。 払拭終了位置での払拭機構の側面説明図である。 第2実施形態に係る払拭機構の側面説明図である。 第2実施形態に係る払拭機構の平面説明図である。 第3実施形態に係る払拭機構の側面説明図である。 一実施形態に係るヘッド清掃装置を含む液体を吐出する装置の構成例の概要について説明する図である。 液体吐出ヘッドを説明する図であり、(A)は、液体吐出ヘッドとキャップとを示す説明図、(B)は、液体吐出ヘッドのノズル面の様子を示す説明図である。 キャップからノズル面にインクが転写して固着堆積するメカニズムについて示す説明図であり、(A)は、液体吐出ヘッドとキャップとが離間している様子を示す図、(B)は、液体吐出ヘッドとキャップとが接触している様子を示す図、で(C)は、キャップのニップ部の端部にインクが付着している様子を示す図、(D)は、インクが付着したニップ部の端部を液体吐出ヘッドに接触した状態を示す図、(E)は、ニップ部の端部に付着していたインクが液体吐出ヘッドに転着した様子を示す図である。 液体吐出ヘッドのノズル面の様子を示す図である。 (A)は、ニップ形成面に付着する液体の付着と経過時間との関係を示す図、(B)は、水分蒸発速度と温度との関係を示す図、(C)は、水分蒸発速度と湿度との関係を示す図である。 (A)は、他例に係る押当部材を示す拡大説明図、同図(B)は、他例に係る押当部材によって払拭圧力を変更する様子を示す説明図である。 一実施形態に係る液体を吐出する装置の要部平面説明図である。 一実施形態に係る液体を吐出する装置の要部側面説明図である。 一実施形態に係るヘッド清掃装置を含む液体を吐出する装置の制御部の一例について説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。説明の明確化のため、以下の記載および図面は、適宜、省略または簡略化がなされている。各図面において同一の構成または機能を有する構成要素および相当部分には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態
一実施形態に係るヘッド清掃装置(ヘッドメンテナンス装置ともいう)は、ノズルが設けられたノズル面を有する液体吐出ヘッドを清掃する装置であり、液体吐出ヘッドに対して払拭方向へ相対移動することでノズル面を払拭する払拭機構を備える。以下に、一実施形態の払拭機構の構成例を説明した後、払拭動作例を説明する。
[要部構成の説明]
本発明の第1実施形態に係る払拭機構の要部構成について図1及び図2を参照して説明する。図1は同払拭機構の側面説明図、図2は同払拭機構の平面説明図である。
図1、2では、本実施形態の払拭機構51を説明するため、液体吐出ヘッド20を表している(払拭機構を説明する他の図面も同様である)。液体吐出ヘッド20は、液体を吐出するノズルが設けられたノズル面20aを有する。また、以降の説明において、払拭機構51を備えるヘッド清掃装置と液体吐出ヘッド20とを液体吐出ユニットと称することもある。
払拭機構51は、液体吐出ヘッド(以下、単に「ヘッド」ともいう)20のノズル面20aを払拭して清掃する払拭機構であり、ノズル面20aを払拭する第1払拭部材である帯状のシート部材としてのウェブ2と、第2払拭部材である弾性体からなるブレード部材のブレード(ワイパ、ワイパブレードともいう)14とを備えている。ウェブ2及びブレード14は、図2に示す側板18,19間に保持されている。
ウェブ部材(例えばウェブ2)としては、吸収性を有し、少なくとも使用する液体に対して耐液性を有するとともに、毛羽立ちや発塵を生じないシート状の材料からなることが好ましく、例えば、不織布、布、フィルム、紙などが挙げられる。
ブレード部材(例えばブレード14)としては、少なくともウェブ2よりも吸収性が低く、弾性を有する材料からなることが好ましく、例えばゴムや柔らかい樹脂などが挙げられる。
ウェブ2は、繰り出しロール3から繰り出され、搬送ローラ4、5を経て、巻取りロール6に巻き取られる。搬送ローラ4、5は、側板18、19に回転可能に保持されている。
ここでは、繰り出しロール3を払拭方向Y1の上流側に、巻取りロール6を払拭方向Y1の下流側に配置し、ウェブ2は払拭方向Y1に沿う方向に巻き取る。つまりウェブ2の送り方向Aを払拭方向Y1とする構成としている。なお、「払拭方向Y1」は、払拭機構51がノズル面20aに対して相対的に移動する方向である。
2つの搬送ローラ4、5の間には、ウェブ2をノズル面20aに押し付ける押圧部材11が配置されている。押圧部材11は、ノズル面20aのウェブ2を接触させるときには、スプリング12によって所定の押し付け力でウェブ2をノズル面20aに押し付ける。
ここで、スプリング12による押し付け力を変化させる構成を備えることができる(詳細は後述する)。そして、払拭間隔(前回の払拭動作からの経過時間)に応じて、例えば、経過時間が長くなるほど押し付け力を強くする制御を行うようにすることができる(詳細は後述する)。
また、異なる素材のウェブを交換して使用するような場合、ウェブの素材の張力に応じた押し付け力に関する情報を記憶しておき、ウェブの素材(種類)を検出して、当該ウェブの素材の張力に応じた押し付け力を与える制御を行うようにすることができる。
巻取りロール6の軸6aには、駆動モータ8の駆動力がギヤ列からなる伝達機構7を介して伝達される。
搬送ローラ5にはコードホイール9を取り付け、コードホイール9に形成したパターンを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ10を設けている。コードホイール9とエンコーダセンサ10とによってウェブ2の移動距離(送り量)を検出するエンコーダを構成している。
また、ウェブ2に対して払拭方向Y1の上流側にブレード14が配置されている。ブレード14は、ブレードホルダ13に保持されている。これにより、払拭ユニット51が払拭方向Y1に移動したとき、まず先にウェブ2がノズル面20aに接触し、その後に、ブレード14がノズル面20aに接触することができる。ブレードホルダ13の軸15の端部は側板18、19に回転可能に保持されている。
ブレード14は、ウェブ2がノズル面20aに接触する位置(押圧部材11の位置)よりもウェブ2の移動方向A(及び)で上流側に配置されている。つまり、ブレード14をウェブ2で清浄化する清浄化位置は、ウェブ2の送り方向において、ウェブ2がノズル面20aと接触する位置よりもウェブ2の送り方向上流側である。また、ブレード14をウェブ2で清浄化する清浄化位置は、ブレード14をノズル面20aに接触させない退避位置にもなり得る。
これにより、ブレード14の清浄化位置は、常にウェブ2の未使用領域であるので、ブレード14を清浄化するときには無駄な時間をかけることなく清浄化を行うことができる。また、ウェブ2がノズル面20aと接触する位置と清浄化位置との間のウェブ2の未使用領域も払拭に使用することができ、ウェブ2の無駄な消費がなくなる。
なお、ブレード14は、搬送ローラ4側に配置されていてもよい。すなわち、ブレード14はウェブ2に対して払拭方向下流側に配置することもできる。この場合、ノズル面20aの払拭順序は、ブレード14、ウェブ2の順となるため、ウェブ2の移動方向A(送り方向)が逆になるように繰り出しロール3と巻取りロール6の位置を入れ替えることもできる。
つまり、ブレード14をウェブ2に対して払拭方向下流側に配置し、ウェブ2の送り方向が払拭方向と同じであるときには、ウェブ2のノズル面20aと接触して汚れた部分がブレード14を清浄化する清浄化位置に移動することになる。したがって、ブレード14を清浄化するためには、ウェブ2がノズル面20aに接触する前の汚れていない部分がブレード14を清浄化する清浄化位置になるまでウェブ2を送る必要が生じ、ウェブ2の未使用領域が無駄になる。
そこで、ブレード14(第2払拭部材)はウェブ2(第1払拭部材)に対してウェブ2の送り方向上流側になるように配置することで、ウェブ2の無駄な消費を低減することができる。
そして、ステッピングモータなどの駆動モータ17の回転を、ギヤ列で構成した伝達機構16を介してブレードホルダ13の軸15に伝達し、駆動モータ17によってブレードホルダ13を回転可能としている。
これにより、ブレード14は、少なくとも、ノズル面20aに接触可能な高さの実線図示の位置(払拭位置)と、ウェブ2に接触する破線図示の位置(清浄化位置、退避位置)との間で変位可能としている。これにより、ウェブ2の送り方向は、払拭方向の上流側から下流側に向かう方向であり、清浄化位置(退避位置)は、ウェブ2のノズル面20aとの接触する位置よりも上流側となる。
この場合、ブレード14がウェブ2に接触する清浄化位置は、ウェブ2を案内する搬送ローラ5に対向する位置としている。これにより、ブレード14にウェブ2を確実に接触させることができる。
上述したウェブ2、繰り出しロール3、巻取りロール6、搬送ローラ4、5、伝達機構7、駆動モータ8、ブレードホルダ13、伝達機構16、駆動モータ17などは、ヘッド20に対して相対的に移動する移動部材30に搭載されている。本実施形態ではこれらの部材をまとめて払拭機構51としているが、詳細な構成はこれに限定されるものではない。
移動部材30は、ヘッド20のノズル配列方向である矢印Y方向(払拭方向)に往復移動可能に配置されている。この移動部材30の払拭方向への移動は、ラック31及びピニオン32と、ピニオン32を回転させる移動部材移動モータ33を含む移動機構よって行われる。
また、移動部材30は、ウェブ2及びブレード14がノズル面20aに対して進退する方向、ここでは上下方向に移動可能(昇降可能)に配置されている。移動部材30の昇降は、例えばカム35と、カム35を回転させる移動部材昇降モータ36を含む昇降機構によって行われる。
図3は、ヘッド20を備えたキャリッジ21を底面(ノズル面側)から見た時の図である。キャリッジ21に1又は複数のヘッド20(20A~20C)を搭載し、液体吐出ヘッド20のノズル面に複数設けられたノズル201から所要の液体を吐出して画像などを形成する。
次に、払拭機構51の払拭動作について説明する。
上述したように、本実施形態の払拭機構51は、ウェブ2とブレード14とを少なくとも備え、ウェブ2とブレード14との少なくとも一方を液体吐出ヘッド20に対して払拭方向へ相対移動することで、ノズル面20aを払拭する。
払拭機構51は、ブレード14をノズル面に接触させずに、ウェブ2でノズル面20aを払拭する第1払拭動作と、ウェブ2およびブレード14をノズル面20aに接触させてノズル面20aを払拭する第2払拭動作と、を実行可能である。例えば、払拭機構51は、第1払拭動作を1回又は複数回行った後に、第2払拭動作を行う。
以下、第2払拭動作、第1払拭動作、および、第1および第2払拭動作を組み合わせる強力クリーニングの一例について説明する。
[第2払拭動作]
本実施形態の第2払拭動作(ウェブ2及びブレード14を用いた払拭動作)について図4Aないし図4Cを参照して説明する。図4Aは払拭開始位置での払拭機構の側面説明図、図4Bは払拭動作中の払拭機構の側面説明図、図4Cは払拭終了位置での払拭機構の側面説明図である。
まず、ヘッド20のノズル面20aの払拭を行うときには、図4Aに示すように、移動部材30が上昇して、ヘッド20のノズル面20aの払拭開始となる一端部に、ウェブ2が所定の押圧力で押付けられる。このとき、ブレード14はノズル面20aには接触していない。
そして、図4Bに示すように、移動部材30が払拭方向(Y1方向)に移動されることで、ウェブ2によってノズル面20aに残留している液体(廃液という)300が払拭ないし吸収されて除去される。
次いで、ウェブ2が所定位置まで移動したときに、ブレード14がノズル面20aに一端部側から接触し、ブレード14は移動部材30の移動に伴ってウェブ2で拭き残した廃液300を払拭しながら払拭方向に移動する。
そして、図4Cに示すように、ブレード14がノズル面20aの他端部に到達した位置(払拭完了位置)で、移動部材30の払拭方向Y1への移動を停止させ、その後に、移動部材30を下降させて、ブレード14をノズル面20aから離間させる。
これにより、ブレード14が弾性により変形していた状態から直立状態に戻るときに、ブレード14に付着した廃液を払拭方向前方に吹き飛ばして、廃液が飛散することによる汚れを防止することができる。
ここで、ウェブ2は撥水性が殆ど無い(具体的には、液体吸収性をある程度有する)ため、ノズル面に付着した汚れを効率よく除去できる。特にウェブ2に洗浄液(詳細は後述する)を浸透させた場合は、より汚れの除去力が大きくなる。その反面、条件によっては、ウェブ2に染み込んだ汚れや洗浄液が押圧力によってノズル面20aに染み出してしまい、ノズル面20a上に汚れを残留させてしまうおそれがある。また、ウェブ2がノズル面20aに設けられたノズル201内の液体までも吸収してしまい、メニスカスを破壊してしまうおそれがある。
そこで本実施形態のように、ウェブ2(シート部材)でノズル面を払拭した後に、ウェブ2よりも撥水性が高い(吸収性が低い)ブレード14(ブレード部材)でノズル面20aを払拭する(例えば、一連の払拭動作の最後の払拭を、ブレード14による払拭にする)ことで、ノズル面20a上に汚れが残留することを防ぐことができる。
また、最後にブレード14でノズル面20aを払拭することで、従来技術のように最後にウェブ2でノズル面20aを払拭した時と比べて、ノズル201内のメニスカス形成への影響が低減される(メニスカスが壊れたノズル201の数が低減される)ことがわかっている。これは、ブレード14がノズル201開口部の近傍を撫でるようにして移動することで、表面張力によってメニスカスの形成を助けているためだと考えられる(ただし、効果の発生原理を限定するものではない)。
特にブレード14の材質をウェブ2よりも液体吸収性が低い材質とすることで、ブレード14がノズル201内のインクを吸収しにくくなり、より効率的な払拭動作とすることができる。少なくとも、ノズル面の21aに先行して接触する第1払拭部材よりも、後に払拭する第2払拭部材の液体吸収性が小さければ、より効率的な払拭動作とすることができる。従って、第2払拭部材としてブレード14に代えてウェブ等を用いることも可能である。
なお本実施形態では、払拭方向Y1におけるノズル面20aの距離をLnとしたとき、上述した払拭動作での移動部材30の移動距離Lw(押圧部材11がノズル面20aに接した点から、払拭動作が完了したときに押圧部材が位置している点までの距離)は、Lnよりも大きくなる。
[第1払拭動作]
次に、ブレード14を用いない第1払拭動作(本実施形態では、ウェブ2のみによる払拭)について図5Aから図5Dを参照して説明する。図5Aは、払拭開始位置での払拭機構の側面説明図である。図5Bは、ウェブによる払拭動作中の払拭機構の側面説明図である。図5Cは、ブレードによる払拭動作中の払拭機構の側面説明図である。図5Dは、払拭終了位置での払拭機構の側面説明図である。
まず図5Aに示すように、駆動モータ17を駆動制御して、ブレード14を、破線で示すノズル面位置(払拭位置)から矢印方向に回転させて、ブレード14がノズル面20aに触れない高さに移動させる。
この時、ブレード14をウェブ2に接触させることで、ブレード14に付着した汚れをウェブ2に吸収させることができる。このブレード14の回転量(ウェブ2への当接量)及び、接触時間は任意に設定することができる。
さらに、ブレード14の端部とウェブ2の位置は、ブレード14の素材による硬度や経時変化などの使用状態に応じて、その接触角度を可変としてもよい。
その後、図5Bのように、ウェブ2を押圧部材11でノズル面20aの方向に押圧しつつ、移動部材30を払拭方向へと移動させることでノズル面20aの汚れを払拭することができる。なお、本払拭動作ではブレード14はノズル面20aに接触していない。
このとき、払拭が完了した時の移動部材30の移動距離Lw(押圧部材11がノズル面20aに接した点から、払拭動作が完了したときに押圧部材が位置している点までの距離)は、払拭方向におけるノズル面20aの距離Lnとほぼ等しくすることができる。ここで、移動部材30の移動距離Lwは、払拭方向におけるウェブ部材の移動量と等しい。
これにより、ブレード14を払拭に用いた場合と比較して、移動部材30の移動距離Lwが短くなるため、払拭動作の時間を短縮することができる。特に、同様の払拭動作を複数可繰り返す場合などに有効である。
その後は、図5Cに示すように移動部材30をノズル面20aから遠ざけ、図5Dに示すように移動部材30を払拭動作前の位置に移動させる。そして再び移動部材30を上昇させてから払拭方向Y1へ移動させることで、ノズル面20aを払拭することができる。
なお、洗浄力の観点から前回の払拭で汚れたウェブ2を巻き取ってから次の払拭動作に移行しても良い。時間短縮の観点では、ウェブ2を巻き取らずに次の払拭動作に移行することが望ましい。
また、第1払拭動作を複数回繰り返す場合は、払拭方向を同一方向にすることが好ましい。一般的に、ノズル面20aを払拭したときは、払拭方向においてノズル面20aの縁部に汚れが堆積してつらら状になることが多く、画像形成時のスレの原因になるなどして様々な不具合を起こす。
払拭方向を交互に入れ替えた場合(往復動作で払拭した場合)は、時間は短縮できるという効果もあるが、つららをノズル面20aの両端に形成してしまうことになり、上述した不具合を多く引き起こしてしまうおそれがある。従って、払拭方向を同一方向とすることで、つららの発生をノズル面20aの一端側に抑え、不具合を最小限に届けることができる。
[強力クリーニング]
次に、図5を用いて説明したようなブレード14がノズル面20aに接触しない払拭動作(第1払拭動作)と、図4を用いて説明したようなブレード14がノズル面20aに接触する払拭動作(第2払拭動作)とを組み合わせた払拭動作の一例について説明する。
本払拭動作は、所謂強力クリーニングに相当するもので、例えば最後のインク吐出からかなりの時間が経過した場合でノズル面20aの汚れが著しいときに使用することができる。
まず、ブレード14がノズル面20aに接触しない払拭動作(第1払拭動作)を複数回繰り返す。これにより、ノズル面20aの付着した汚れをより確実に除去することができる。
その後、ブレード14がノズル面20aに接触する払拭動作(第2払拭動作)を行う。言い換えれば、一連の払拭動作の最後は、ブレード14による払拭とする。これにより、ノズル面20aに付着した汚れをより確実に除去しつつ、ウェブ14から滲み出た汚れも除去することができる。また、ノズル201のメニスカスを維持することもできる。
また、ブレード14を用いた第2払拭動作を複数回繰り返してしまうと、洗浄力は高まるものの、第2払拭動作では移動部材30の移動距離が長いために時間がかかってしまう。一方先述した払拭方法によれば、移動部材の移動距離が短い第1払拭動作を複数回繰り返すため、時間を短縮することができる。
第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について図6および図7を用いて説明する。図6は同実施形態に係る払拭機構の説明に供する側面説明図、図7は同払拭機構の平面説明図である。
本実施形態では、ヘッド清掃装置がシート部材としてのウェブに洗浄液を塗布する塗布機構(以降適宜「洗浄液塗布機構」ともいう)を、さらに備える構成例を説明する。
図6、7は、第1実施形態の構成例に、ウェブ2に洗浄液を付与する洗浄液付与手段80を追加した構成例を示している。
洗浄液付与手段80は、洗浄液84を供給する供給ポンプ81と、洗浄液を供給する供給チューブ83を備え、這い回される供給チューブ83をスタンド部材82によって支えている。
これにより、ノズル面20aを払拭する前に、ウェブ2に洗浄液84を付与(滴下)することで、ノズル面20に付着した廃液をより確実にウェブ2へ吸収させて除去することができる。
なお、洗浄液84の供給量は、供給ポンプ81の駆動時間で制御している。洗浄液84の供給量を可変することもできる。
洗浄液84の付与タイミングは任意に設定可能である。先述した強力クリーニング(第1払拭動作を1回又は複数回繰り返した後に、第2払拭動作を行うクリーニング)では、洗浄力の観点では、第1払拭動作が1回終わるたびに洗浄液84を滴下することが望ましい。
一方、時間効率の観点では、最初の第1払拭動作前に洗浄液84をウェブ2に滴下し、第1払拭動作を繰り返している途中では洗浄液84を滴下しないことが望ましい。
またこれによれば払拭時間が短縮されるだけでなく、洗浄液84を滴下している時間を短縮することで、ノズル面20aの表面に付着した洗浄液84や汚れが乾いて再度固化し、汚れとして残ることを防ぐことができる。
第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について図8を用いて説明する。図8は同実施形態に係る払拭機構の説明に供する側面説明図である。図8では、払拭方向におけるウェブ部材とブレード部材との距離が、第1実施形態(例えば、図1、2)より長い配置例を示している。ウェブ部材とブレード部材との距離は、例えば、ウェブ部材がノズル面を払拭する位置(例えば、押圧部材の位置)と、ブレード部材がノズル面を払拭する位置との間の距離を用いる。
本実施形態では、払拭方向Y1における押圧部材11とブレード14との距離Lxが、ノズル面20aの長さLnより大きくなるように配置している。これにより、先述したようにブレード14を回転可能にするためのモータ等を用いずとも、ブレード14がノズル面20aに接触しない払拭動作(第1払拭動作)を行う事ができる。
また、ヘッドを複数並べた装置(所謂ライン型インクジェット装置)において本実施形態を適応すれば、ヘッド20の配置間隔を調整することで、ウェブ2でヘッド20を払拭しつつ、ブレード14で他のヘッド20を払拭する事ができ、時間効率がより向上する。
第4実施形態
本実施形態では、液体を吐出する装置における制御機構について説明する。本実施形態では、上記各実施形態のヘッド清掃装置が、払拭条件に基づいて、制御機構によって制御される態様を説明する。
ここで、図9から図12を参照して、一実施形態のヘッド清掃装置を適用する液体を吐出する装置の構成例および液体吐出ヘッドを説明する。
まず、一実施形態に係るヘッド清掃装置を含む液体を吐出する装置の概要について図9を参照して説明する。図9は液体を吐出する装置の正面説明図である。
図9の液体を吐出する装置は、シリアル型装置であり、キャリッジ21に1又は複数の液体吐出ヘッド20(例えば、図3の液体吐出ヘッド20A~20C)を搭載し、搬送手段22で媒体23を間欠的に搬送する。そして、キャリッジ21を矢印方向に移動させ、液体吐出ヘッド20から所要の液体を吐出して画像を形成する。
また、キャリッジ21のホーム位置側には、液体吐出ヘッド20のノズル面20aをキャッピングするキャップ205と、先述した実施形態で説明したような払拭機構51とを含みヘッド20のメンテナンス(ヘッドメンテナンス)を行うヘッド清掃装置50を配置している。
次に、液体吐出ヘッドについて説明する。
図10(A)は、液体吐出ヘッドとキャップとを示す説明図、同図(B)は、液体吐出ヘッドのノズル面の様子を示す説明図である。
キャップ205は、ノズル面20aのノズル201を囲む大きさに開口したニップ部205aを起立して連成され、かつ、そのニップ部205aの端部205bがノズル面20aに接触(当接)するようになっている。
また、キャップ205には、液体吐出ヘッド20のノズル201からインクを吸引するための吸引用ポンプPが接続され、このキャップ205の内部に所要量のインクを吸引して貯留させられるようになっている。
図11(A)~(E)は、キャップ205からノズル面20aにインクが転写して固着堆積するメカニズムについて示す説明図、図12は、液体吐出ヘッド20のノズル面20aの様子を示す図である。なお、図11(A)は、液体吐出ヘッド20とキャップ205とが離間している様子を示す図、同図(B)は、液体吐出ヘッド20とキャップ205とが接触している様子を示す図である。また、同図(C)は、キャップ205のニップ部205aの端部205bにインクLaが付着している様子を示す図、同図(D)は、インクが付着したニップ部205aの端部205bを液体吐出ヘッド20に接触した状態を示す図である。そして、同図(E)は、ニップ部205aの端部205bに付着していたインクLaが液体吐出ヘッド20に転着した様子を示す図である。
なお、図11においては、液体吐出ヘッド20に対してキャップ205が相対的に移動する場合について説明するが、キャップ205に対して液体吐出ヘッド20が移動するようにしてもよいことは勿論である。
図11(A)に示すように、液体吐出ヘッド2010のヘッドメンテナンスの際には、液体吐出ヘッド20のノズル面20aとキャップ205が離間した状態からキャッピングする。
次に、図11(B)に示すように、液体吐出ヘッド20のノズル面20aにキャップ205の端部205bを接触させ、上記した吸引用ポンプPによってノズル201からインクを吸引する。
この吸引後、図11(C)に示すように、キャップ205をノズル面20aから下方位置に移動して離間させる。
上述したキャッピングの際、ノズル面20aと接触するキャップ205の端部205bにはインクLaが付着してしまう。この付着状態のまま、図11(D)に示すようなキャッピングを行うと、図11(E)、図12に示すように、ノズル面20aにノズル201を囲うようにインクLbが転写されて付着することになる。
次に、一実施形態に係る液体吐出ユニットの制御機構について説明する。
上述した液体を吐出する装置は、各部を制御するための制御機構(以降、「制御部」ともいう)を備える。制御部は、液体吐出ユニット(例えば、液体吐出ヘッド20および払拭機構51などを含むヘッド清掃装置)を含む各部を制御するように構成される。
本実施形態では、制御部が、払拭条件に基づいて、ヘッド清掃装置の払拭動作を制御する一態様を説明する。制御部の具体的な構成例については、図17を参照して後述する。
また、本実施形態では、液体を吐出する装置(例えば制御部)は、直前のインクの吐出動作(印刷ジョブ)が終了した時刻など、ヘッド清掃装置を制御する情報を記憶する記憶部を備える。記憶部は、制御部が読み書き可能な領域に設置されていればよい。
例えば、制御部が制御する払拭条件の制御として、液体吐出ヘッド20のノズル面20aにウェブ2を接触させて払拭動作を行うとき、記憶部に記憶された時刻からの経過時間に応じ、払拭動作の払拭条件を変更するようにしてもよい。
以降の説明では、払拭動作の払拭条件を変更する機能を行う手段を「払拭条件変更手段」と称して説明する。
以下に、払拭条件の一例について説明する
「払拭条件」としては、次のとおりである。
・ノズル面20aを払拭するときの払拭速度。
ノズル面20aを払拭するときの払拭速度を通常の払拭動作のときよりも遅くすることにより、払拭性能を向上させることができる。
・ノズル面20aを払拭するときの払拭圧力。
ノズル面20aの払拭圧を通常の払拭動作のときよりも増加させることにより、払拭性能を向上させることができる。
・ノズル面20aを払拭する払拭回数。
ノズル面20aの払拭回数を通常の払拭動作のときよりも増加させることにより、払拭性能を向上させることができる。
・ノズル面20aを払拭するときの払拭方向。
ノズル面20aの払拭方向を適宜変更することにより、払拭方向の偏りによるノズル面20aに付着するインクの拭き残しを低減させることができる。
払拭機構51は、払拭条件変更手段が変更した払拭条件に基づいて、液体吐出ヘッド20のノズル面20aを払拭する。
また、本実施形態において、液体吐出ユニットは、液体吐出ヘッド20のノズル面20a近傍の温度及び湿度を計測可能な計測部を備えていることが好ましい。この場合、液体吐出ヘッド20のノズル面20aにウェブ2を接触させて払拭動作を行うとき、払拭条件変更手段は、計測部により計測された温湿度の値に応じて前記払拭条件を変更することができる。
次に、払拭動作の払拭条件の変更について、図13を参照して詳細に説明する。図13(A)は、ニップ形成面に付着するインクの付着量と経過時間との関係を示す図、(B)は、水分蒸発速度と温度との関係を示す図、(C)は、水分蒸発速度と湿度との関係を示す図である。
一般に、キャップ205に付着したインクがノズル面20aに転写されることによって形成される上記したニップ痕は、液体吐出ユニット(例えば、上記各実施形態の液体吐出ユニット)を搭載した液体を吐出する装置が印刷ジョブを行っていない待機中に時間の経過とともに形成される(図13(A))。
そのため、液体を吐出する装置(以下適宜「プリンタ」とも称する)が印刷ジョブを行わずに長時間放置された場合、通常のヘッドメンテナンスによる払拭動作では、ノズル面20aに付着したインクが十分に除去できない虞がある。
そこで、プリンタが印刷ジョブを行わない待機状態において、一定時間が経過したとき、通常のヘッドメンテナンスでの払拭動作とは払拭条件の異なる払拭動作を行うことが好ましい。これにより、ノズル面20aに付着したインクを十分に除去することができる。
通常のヘッドメンテナンス動作とは、ノズル201の吐出性能の回復を目的としてプリンタが印刷動作を行っているときに定期的に実施されたり、あるいはプリンタの使用者が必要に応じて任意のタイミングで実施可能なものである。
前述したように、例えばウェブ2によりノズル面20aを払拭する際の払拭速度、払拭圧力、払拭回数、払拭方向等を払拭条件として挙げた。これらに加え、洗浄液塗布機構(例えば、第2実施形態の洗浄液付与手段80)を備えた場合は、そのときの洗浄液の塗布量、さらに洗浄液を塗布したウェブ2によってノズル面20aを複数回だけ払拭する場合にはそれら払拭動作間の時間間隔等を払拭条件として挙げることができる。
洗浄液塗布機構を備えた場合には、そのときの洗浄液の塗布量は増加させる。また、さらに洗浄液を塗布したウェブ2によってノズル面20aを複数回払拭する場合には、それら払拭動作間の時間間隔は、洗浄液の乾燥時間以内であれば長い方がより効率よくノズル面に付着したインクを除去することができる。
以上のような払拭条件を変更することにより、ノズル面20aに付着したインクの除去性能を制御することができる。さらに、通常のヘッドメンテナンスでの払拭動作とは払拭条件の異なる払拭動作を行うタイミングについては、プリンタが印刷ジョブを行わない待機状態から、新たな印刷ジョブを受けた時点としてもよい。
その場合は、直前の印刷(インクの吐出動作)が終了した時刻から、新たな印刷ジョブを受けるまでに経過した時間の長さに応じて払拭条件を変更し、払拭性能を制御することが好ましい。
また、予めプリンタの使用者が時刻を設定し、その時刻になれば自動的に通常のヘッドメンテナンスでの払拭動作とは条件の異なる払拭動作が行われる構成としてもよい。
例えば、制御部(払拭条件変更手段など)は、液体吐出ヘッドが最後に液体を吐出したときから経過した経過時間を記憶部に記憶させる。払拭機構51は、払拭動作を開始するときに、記憶部に記憶された経過時間が閾値(経過時間を判定する閾値)を超えている場合には、第1払拭動作を複数回行った後に、第2払拭動作を行うことが好ましい。
このとき、払拭機構51は、制御部から実行する払拭動作の指示(例えば、第1払拭動作をn(nは正の整数)回実行後、第2払拭動作を1回実行という指示)を受け、指示に基づいて、払拭動作を実行するように構成することもできる。また、経過時間を判定する閾値は、あらかじめ設定した値を装置内(例えば記憶部)に保持してもよいし、操作パネルなどのインタフェース部を介して、外部から入力・変更された値を装置内に保持してもよい。
上記においては、直前の印刷(インクの吐出動作)が終了した時刻から新たな印刷ジョブを受けるまでに経過した時間の長さに応じて払拭条件を変更し、インクの除去性能を制御する構成にしたものを示したが、次のようにしてもよい。
待機中の液体吐出ヘッド20のノズル面20a近傍の温度及び湿度に応じて払拭動作の条件を上記したように変更する場合は、ノズル面20aに付着したインクがどの程度乾燥しているかによって払拭動作の払拭条件を決定することが好ましい。一般に、インク等の液体からの水分蒸発速度は、そのときの雰囲気温度及び湿度に依存する。具体的には、温度が高いほど、また、湿度が低いほど水分蒸発速度は大きくなる(図13(A)、(B))。
そこで、上述した計測部を設けることにより、直前の印刷が終了した時刻から一定時間が経過したとき、その間の液体吐出ヘッド20のノズル面20a近傍の温度及び湿度の時間平均値又はその間の温度の最大値及び湿度の最小値に応じて払拭条件を変更する。
また、通常のヘッドメンテナンスでの払拭動作とは払拭条件の異なる払拭動作を行うタイミングを、プリンタが印刷ジョブを行わない待機状態から新たな印刷ジョブを受けた時点とする場合は、次のようにすることができる。
すなわち、直前の印刷が終了した時刻から新たな印刷ジョブを受けるまでの間の、液体吐出ヘッド20のノズル面20a近傍の温度及び湿度の時間平均値若しくはその間の温度の最大値及び湿度の最小値に応じて払拭条件を変更する。このように、温湿度に応じて払拭条件を変更することにより、ウェブ2の消費量を抑制することができる。
次に、ウェブ2によりノズル面20aを払拭する際の払拭圧力を変更する他例について、図14を参照して説明する。図14(A)は、他例に係る押当部材を示す拡大説明図、同図(B)は、他例に係る押当部材によって払拭圧力を変更する様子を示す説明図である。
払拭圧力は、上述した圧縮コイルバネ43のバネ定数や自然長を変更することに限らず、次のような押当部材を用いることによっても払拭圧力を任意の値に変更できる。
他例に係る押当部材(以下、「押当ローラ」という。)11は、外周部分11cの一部に、二つの接面11a、11aを互いに所要の角度で交差させてなる凸部61を形成した異形のローラであり、軸11dを中心として回転駆動されるようになっている。
この押当ローラ11によれば、例えば図14(B)に(i)で示す外周部分11c、(ii)で示す接面11aを、(iii)で示す頂部11bをウェブ2にそれぞれ押し当てるように所要の角度だけ回転させて、払拭圧力を適宜に増減制御することができる。
次に、洗浄液塗布機構の条件変更について説明する。
例えば、洗浄液84をウェブ2に塗布したウェットワイピングを行い、かつ、1度の払拭動作によりノズル形成面20aを複数回払拭するとき、払拭条件変更手段は、各払拭動作間の待ち時間を少なくとも洗浄液84の乾燥時間未満にすることが好ましい。例えば、塗布機構51は、第1払拭動作を複数回行う間に、シート部材に洗浄液を塗布しないこと(複数の第1払拭動作開始時に塗布した後、追加の塗布を行わないこと)が好ましい。これにより、ウェブ2からノズル面20aに洗浄液84が転写された状態においてインクに浸透し、より効率的にインクを除去することが可能となる。
また、洗浄液塗布機構を設けた構成において、払拭条件変更手段は、ウェブ2に塗布する洗浄液量を変更するようにしてもよい。例えば、ウェブ2に洗浄液84を塗布したウェットワイピングを行うときの払拭条件として、ウェブ2に塗布する洗浄液量を変更する。ウェブ2に塗布する洗浄液84の液量を増加することにより、払拭性能を向上させることができる。
また、必要以上の洗浄液84の塗布を防止することにより、洗浄液84の消費量を抑制することもできる。
上記洗浄液84としては揮発性の高い溶剤が使用され、これにより、液体吐出ヘッド20のノズル面20aに付着したインクや異物等を効率的に除去することができる。
洗浄液84としては、インクを溶解させる作用を持つものも好ましい。また、洗浄液84は揮発性が高いため、大気に触れないよう、洗浄液塗布機構をカバー等により覆う構成が望ましい。
次に、上述した液体吐出ユニットを搭載した液体を吐出する装置について、図15、16を参照して説明する。図15は、一実施形態に係る液体を吐出する装置の要部平面説明図、図16は、その一実施形態に係る液体を吐出する装置の要部側面説明図である。
一実施形態に係る液体を吐出する装置Gはシリアル型のものであり、主走査移動機構493によって、キャリッジ403(図16参照)は主走査方向に往復移動するようになっている。
主走査移動機構493は、ガイド部材401、主走査モータ405、タイミングベルト408等を含む。ガイド部材401は、左右の側板491A、491Bに架け渡されてキャリッジ403を移動可能に保持している。そして、主走査モータ405によって、駆動プーリ406と従動プーリ407間に架け渡したタイミングベルト408を介して、キャリッジ403は主走査方向に往復移動される。
このキャリッジ403には、前述した液体吐出ヘッド20及びインクを貯留するためのヘッドタンク441を一体にした液体吐出ユニットを搭載している。ここで、液体吐出ユニットは、上記各実施形態のヘッド清掃装置を有する液体吐出ユニットであることが好ましい。
上記した液体吐出ヘッド20は、例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の液体(インク)を吐出するようになっている。また、液体吐出ヘッド10は、前述した複数のノズル11からなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配置し、吐出方向を下方に向けて装着している(図1、3参照)。
供給機構494は、液体カートリッジ450に貯留されているインク(液体)を液体吐出ヘッド10に供給するためのものである。
供給機構494は、液体カートリッジ450を装着する充填部であるカートリッジホルダ451、チューブ456、送液ポンプを含む送液ユニット452等で構成されている。液体カートリッジ450は、カートリッジホルダ451に着脱可能に装着されている。
上記したヘッドタンク441には、送液ユニット452によって、液体カートリッジ450からチューブ456を介してインク(液体)が送液される。
液体を吐出する装置Gは、用紙410を吸着して液体吐出ヘッド20に対向する位置にするための搬送機構495を有している。この搬送機構495は、無端状にした搬送ベルト412、搬送ベルト412を駆動するための副走査モータ416を有してなる。
用紙410の吸着は、例えば静電吸着やエアー吸引等で行うことができる。
搬送ベルト412は、搬送ローラ413と、テンションローラ414との間に掛け渡されており、副走査モータ416によってタイミングベルト417及びタイミングプーリ418を介して回転駆動されることによって副走査方向に周回移動する。
上記キャリッジ403の主走査方向の一方側には、搬送ベルト412の側方に液体吐出ヘッド10のノズル面20aの払拭を行うための上記したワイピング機構Bが配置されている。なお、ワイピング機構Bについての詳細は、前記図1~8において詳細に説明したので、ここではそれらの説明を省略する。
上述した主走査移動機構493、供給機構494、ワイピング機構B、搬送機構495は、側板491A,491B、背板491Cを含む筐体に取り付けられている。
上記の構成にした液体を吐出する装置Gにおいては、用紙410が搬送ベルト412上に給紙されて吸着され、搬送ベルト412の周回移動によって副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ403を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて液体吐出ヘッド10を駆動することにより、停止している用紙410に液体(インク)を吐出して画像を形成する。すなわち、液体吐出ヘッド20を備えているので、高画質画像を安定して形成することができる。
次に、本発明に係る払拭機構を含む液体を吐出する装置の制御部の一例について図15のブロック説明図を参照して説明する。
制御部500は、装置全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)501と、CPU501が実行するプログラムを含む各種プログラムなどの固定データを格納するROM(Read Only Memory)502と、画像データ等を一時格納するRAM(Random Access Memory)503とを含む主制御部500Aを備えている。
また、制御部500は、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ(NVRAM)504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505とを備えている。
また、制御部500は、液体吐出ヘッド20を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含む印刷制御部508と、キャリッジ3側に設けた液体吐出ヘッド20を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509とを備えている。
また、制御部500は、キャリッジ21を移動走査する主走査モータ551、搬送手段22を駆動する送りモータ552、ヘッド清掃装置50のキャップ205の移動(昇降)、吸引手段の駆動などを行なう維持回復モータ(ポンプP)を駆動するためのモータ駆動部510を備えている。
また、制御部500は、払拭機構51を備えるヘッド清掃装置を駆動する清掃装置駆動部515を備えている。
また、制御部500は、I/O部513を備えている。I/O部513は、温度センサ、その他装置に装着されている各種のセンサ群570からの情報を取得し、装置の制御に必要な情報を抽出し、各種の制御に使用する。
また、制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
制御部500は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F506を持っていて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、画像読み取り装置、撮像装置などのホスト590のプリンタドライバ591側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506で受信する。
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する。
この印刷制御部508は、ROM502に格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A(Digital/Analog)変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号生成部を含む。そして、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動波形を生成してヘッドドライバ509に対して出力する。
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力されるヘッド20の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを選択してヘッド20の圧力発生手段に対して与える。これにより、ヘッド20を駆動する。このとき、駆動波形を構成するパルスの一部又は全部或いはパルスを形成する波形用要素の全部又は一部を選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
ここで、図17に示す液体を吐出する装置の構成例において、ヘッド清掃装置50が備える払拭機構51は、ウェブ部材(例えば、ウェブ2)を含むウェブ機構部62と、ブレード部材(例えば、ブレード14)を含むブレード機構部64とで構成している。
ブレード機構部64は、先述したように、ブレード14の位置を第1位置(ブレード14がノズル面20aに接触する位置、払拭位置)と第2位置(ブレード14がノズル面20aに接触しない位置、退避位置)に移動可能としている。
これにより、液体を吐出する装置では、ブレード部材を使用しないで払拭を行う第1払拭動作と、ウェブ部材及びブレード部材を使用して払拭を行う第2払拭動作とを実行可能になる。
これらの払拭動作(払拭モード)は、ユーザの印刷設定に対応させることができる。例えば、払拭動作を第1払拭動作でおこなうか、第2払拭動作で行うかについて、払拭動作前の印刷モードとの関連付けを行うようにしても良い。
具体的には、大量印刷を行った後や、インクを多量に使用した印刷時の後にはウェブ部材とブレード部材を併用する第2払拭動作を行う。一方、印刷枚数が少ない場合や、一定の期間においてインクの使用量が少ない場合などは、ブレード部材を使用せずウェブ部材のみを用いる第1払拭動作を行う。
また先述したように、第1払拭動作を1回または複数回繰り返した後に、第2払拭動作を行うように設定しても良い。
なお、これらの払拭動作の選択は、それぞれに経過時間の閾値を予め設定しておき、閾値に従って払拭動作を決定するようにしても良いし、操作パネル514やホスト側から決定してもよい。
また、例えば、本実施形態で説明した制御部は、図17の制御部500により実現することができる。上述した払拭条件変更手段は、例えば、プログラム、またはプログラムとハードウェアとの組み合わせで実現することができる。プログラムは、ROM502に記憶され、プログラムを構成する命令群がRAM503に読み出され、CPU501によって命令群が実行される。さらに、記憶部は、例えばRAM503に設けてもよいし、制御部500(例えばCPU501)が参照可能な他の記憶領域に設けてもよい。
図17のヘッド清掃装置50は、払拭機構51に加え、第2実施形態で説明した洗浄液塗布機構を備える構成であってもよい。また、本実施形態の制御機構は、上記各実施形態のいずれにも適用することができる。
その他の実施形態
上述した液体を吐出する装置は一実施形態を示すものであり、これに限るものではないことは勿論であり、次のような構成にすることができる。
すなわち、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置のことである。また、液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」には、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置等も含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するもの等を意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布等の被記録媒体、電子基板、圧電素子等の電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セル等の媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、インク、処理液、DNA試料、レジスト、パターン材料、結着剤、造形液、又は、アミノ酸、たんぱく質、カルシウムを含む溶液及び分散液等も含まれる。
さらに、「液体を吐出する装置」としては、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置、例えば液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置等が含まれる。
さらにまた、「液体を吐出する装置」としては、用紙の表面を改質する等の目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置等を含む。
図1、2、6から8を参照して液体吐出ユニットについて例示したが、それらは液体吐出ユニットの構成を限定する趣旨のものではないことは勿論である。
ここで、「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドに機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体である。
液体吐出ユニットの構成は、上記各実施形態において示す他、例えばヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、洗浄液塗布機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたもの等が含まれる。
「一体化」とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合等で互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていてもよい。
液体吐出ユニットは、一例として、次のような構成とすることができる。
例えば、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとヘッドタンクを一体化したものやチューブ等で互いに接続して液体吐出ヘッドとヘッドタンクを一体化したものとしてもよい。さらには、それらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジを一体化したものとしてもよい。液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッドと走査移動機構を一体化したものとしてもよい。また、図16に示すように、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジと主走査移動機構を一体化したものとしてもよい。
さらに、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップを固定して、液体吐出ヘッドとキャリッジとワイピング機構を一体化したものとしてもよい。
またさらに、液体吐出ユニットとして、ヘッドタンク若しくは流路部品が取り付けられた液体吐出ヘッドにチューブを接続して、液体吐出ヘッドと供給機構を一体化したものとしてもよい。なお、主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
2 ウェブ
3 繰り出しロール
4、5 搬送ローラ
6 巻取りロール
13 ブレードホルダ
14 ブレード
15 軸
17 駆動モータ
16 伝達機構
18、19 側板
20 液体吐出ヘッド
20a ノズル面
30 移動部材
50 ヘッド清掃装置
51 払拭機構
62 ウェブ機構部
64 ブレード機構部
80 洗浄液付与手段
81 供給ポンプ
82 スタンド部材
83 供給チューブ
84 洗浄液
500 制御部
500A 主制御部
515 清掃装置駆動部
特開2013-226807号公報

Claims (8)

  1. ノズルが設けられたノズル面を有する液体吐出ヘッドを清掃するヘッド清掃装置であって、
    前記液体吐出ヘッドに対して払拭方向へ相対移動することで前記ノズル面を払拭する払拭機構と、
    前記液体吐出ヘッドが最後に液体を吐出したときから経過した経過時間を記憶する記憶部と、を備え、
    前記払拭機構は、
    シート部材と、
    前記シート部材より撥水性が高いブレード部材と、を有し、
    前記ブレード部材を前記ノズル面に接触させずに、前記シート部材で前記ノズル面を払拭する第1払拭動作と、前記シート部材および前記ブレード部材を前記ノズル面に接触させて前記ノズル面を払拭する第2払拭動作と、を実行可能であり、
    前記第1払拭動作を1回又は複数回行った後に、前記第2払拭動作を行い、
    前記記憶部に記憶された前記経過時間が閾値を超えている場合には、前記第1払拭動作を複数回行った後に、前記第2払拭動作を行う
    ことを特徴とするヘッド清掃装置。
  2. 前記ブレード部材は、前記ノズル面に接触しない退避位置に移動可能であり、
    前記払拭機構は、前記第1払拭動作を、前記ブレード部材が前記退避位置にあるときに行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッド清掃装置。
  3. 前記払拭方向における前記シート部材と前記ブレード部材との距離は、前記払拭方向における前記ノズル面の長さよりも長い
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のヘッド清掃装置。
  4. 前記第1払拭動作を行っているとき、前記払拭方向における前記シート部材の移動量は、前記払拭方向における前記ノズル面の長さと略等しい
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のヘッド清掃装置。
  5. 前記第1払拭動作が複数回行われるとき、前記シート部材が前記ノズル面を払拭する方向は一方向である
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のヘッド清掃装置。
  6. 前記シート部材に洗浄液を塗布する塗布機構を、さらに備え、
    前記塗布機構は、前記第1払拭動作を行う前に、前記シート部材に洗浄液を塗布する
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のヘッド清掃装置。
  7. 前記塗布機構は、前記第1払拭動作を複数回行う間に、前記シート部材に洗浄液を塗布しない
    ことを特徴とする請求項に記載のヘッド清掃装置。
  8. 請求項1ないしのいずれか一項に記載のヘッド清掃装置を備えた液体を吐出する装置。
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