JP6977566B2 - 液体吐出装置及びノズル面清掃装置 - Google Patents

液体吐出装置及びノズル面清掃装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6977566B2
JP6977566B2 JP2018000699A JP2018000699A JP6977566B2 JP 6977566 B2 JP6977566 B2 JP 6977566B2 JP 2018000699 A JP2018000699 A JP 2018000699A JP 2018000699 A JP2018000699 A JP 2018000699A JP 6977566 B2 JP6977566 B2 JP 6977566B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle surface
wiping member
wiping
droplets
web
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018000699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019119137A (ja
Inventor
裕介 徳永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2018000699A priority Critical patent/JP6977566B2/ja
Publication of JP2019119137A publication Critical patent/JP2019119137A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6977566B2 publication Critical patent/JP6977566B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、液体吐出装置及びノズル面清掃装置に関する。
液体吐出装置として、ノズルからインク滴を吐出する液体吐出ヘッドを備え、該液体吐出ヘッドからインク滴を吐出させて画像を形成する画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置においては、液体吐出ヘッド(以下、単に「ヘッド」ともいう)のノズル面に増粘あるいは乾燥したインクやほこり、ごみなどの異物が付着することによってノズルに目詰まりが生じたり、ノズル内部で気泡が発生してエアーダンパー現象が生じたりするなどして、正常な吐出ができなくなることがある。これらを防止し、ノズルの吐出の信頼性を維持又は回復するために、ヘッドの維持回復機構が不可欠である。
維持回復機構は、ヘッドのノズル面を密閉するキャップを備え、非印字時にはヘッドのノズル面を保湿し、メンテナンス(クリーニング)動作の実行時にはインクを吸引する。また、画像形成に寄与しないようにインクを吐出させ、ノズル内部及び入口付近にあるインクを排出する空吐出動作などを組み合わせて、気泡や増粘インク、付着したごみなどを取り除き、安定した液体吐出を行なえる状態に保持するための動作が行われる。
維持回復機構は、さらに払拭部材を備え、ヘッドのノズル面の払拭(ワイピング動作)を実行する構成が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。払拭部材としては、ワイパーブレード及びウェブが知られている。
払拭部材としてワイパーブレードのみを用いる場合、ワイパーブレード自体の清掃性が確保できず、経時的にワイパーブレードからノズル面払拭上流側にインクが転写・堆積を繰り返し、最終的に被記録媒体上に堆積したインクが接触し、画像コスレが発生してしまうという問題があった。また、払拭下流側ではワイパーブレードの弾性によりインクの跳ね飛ばしが生じ、跳ね飛ばしの付着・堆積から上流側と同様に、画像コスレが発生してしまうという問題があった。
一方、払拭部材としてウェブを使用する場合、ノズル面のインク除去とメニスカスの形成という観点から複数回の条件の異なる払拭が必要となり、ウェブの使用量が多くなり、ユーザーにかかる金銭的負担が大きく、また交換頻度も高くなり手間がかかってしまうという問題があった。
これに対し、特許文献1には、払拭部材としてワイパーブレードを備え、該ワイパーブレードに付着したインクを短時間で確実に除去する目的で、巻き取り可能なウェブクリーナーを接触させた状態で巻き取り動作を行う構成が開示されている。
しかしながら、ブレードの清掃にウェブが使用され、ウェブ消費によるコストが高くなるという課題がある。
また特許文献2には、ノズル面の経時劣化を発生させず、払拭部材の量を低減するメンテナンス方法として、払拭部材(ウェブ)で汚れを除去する第1の払拭工程と、ノズル面の面状を整える払拭仕上げ工程とを有し、後者における単位時間あたりの接触面積を小さくすることが開示されている。
しかしながら、ウェブを二つの払拭工程で使用しており、使用量の大幅な低減は困難である。特に近年の速乾性インクを採用した画像形成装置では、印字中ミストを除去するために必要となるメンテナンス頻度が高く、ウェブ消費量の低減効果が得られないという課題がある。
特許文献3には、ワイパーブレード(ワイピングブレード)によるノズル面の清掃効果を高めるために、ノズル面を払拭するワイパーブレードと清掃布とを備え、清掃布はワイピングブレードが接触する箇所とノズル面が接触する箇所とを有する清掃装置が開示されている。また、ノズル面をワイパーブレードによってワイピングした後、清掃布により清掃する工程と、ワイパーブレードを清掃布により清掃する工程とを含む清掃方法が開示されている。
特許文献3の清掃装置では、ノズル面の清掃に使用したウェブを使用してワイパーブレードを清掃することによって、別途ワイパーブレード用のウェブを使用して清掃を行う場合に比べ、ウェブの使用量を減らすことができると考えられる。しかしながら、ワイパーブレード自体の清掃は不十分となるおそれがある。
ワイパーブレードの清掃が不十分で、ノズル面から除去したインクがワイパーブレード上に残存してしまう場合、ノズル面周辺へのインクの再付着を防止することができず、画像コスレの発生を招くこととなる。
そこで本発明は、ノズル面の払拭部材としてワイパーブレード及びウェブを備え、ワイパーブレードにより除去した液滴のノズル面への再付着を防止するとともに、ウェブの使用量を低減可能なノズル面清掃装置を備えた液体吐出装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る液体吐出装置は、ノズルから液滴を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドのノズル面を清掃するノズル面清掃装置とを備え、前記ノズル面清掃装置は、前記ノズル面上の液滴を払拭する巻取可能な長尺状の第1の払拭部材と、前記第1の払拭部材を長手方向に搬送する搬送手段と、前記第1の払拭部材を前記ノズル面に当接させる押圧部材と、前記ノズル面上の液滴を払拭するブレード状の第2の払拭部材と、前記第2の払拭部材を固定又は回動可能に支持するホルダ部材と、を有し、前記第2の払拭部材は、前記押圧部材よりも前記第1の払拭部材の搬送方向上流側において、回動により前記第1の払拭部材と当接することを特徴とする液体吐出装置である。
本発明によれば、ノズル面の払拭部材としてワイパーブレード及びウェブを備え、ワイパーブレードにより除去した液滴のノズル面への再付着を防止するとともに、ウェブの使用量を低減可能なノズル面清掃装置を備えた液体吐出装置を提供することができる。
液体吐出装置の一実施形態である画像形成装置の要部平面図である。 ノズル面清掃装置を構成する払拭ユニットの一例を示す上面図である。 ノズル面清掃装置を構成する払拭ユニットの動作を説明する断面模式図である。 本実施形態の画像形成装置及びノズル面清掃装置のハード構成を示すブロック図である。 本実施形態の画像形成装置が実現する機能を示す機能ブロック図である。 予め設定されたウェブの巻き取り量を補正する際に参照されるテーブルT1の一例である。 ノズル面及びワイパーブレードとの当接位置を含むウェブの上面図である。 本実施形態の画像形成装置が実行する補正の流れを示すフローチャートである。 ノズル面の液滴の払拭に使用される領域Swの長さLwを検出する動作を示す説明図である。 ワイパーブレードの液滴除去に使用される領域Scの長さLcを検出する動作を示す説明図である。 液滴の払拭に使用される1回あたりのウェブの長さが異なる態様を示す説明図である。 図11に示す異なる態様ごとにウェブ巻取長さを最適化した例を示す説明図である。
以下、本発明に係る液体吐出装置及びノズル面清掃装置について、図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
〔液体吐出装置〕
以下、本発明の液体吐出装置の一実施形態としての画像形成装置1について説明する。
画像形成装置1(プリンタ、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機等)としては、例えば、液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを含む液体吐出装置を用いて、媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。)を搬送しながら、液体としての記録液(以下、インクともいう)を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる)を行なうものがある。
画像形成装置1は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することをも意味する。
また、液体とは記録液、インクに限るものではなく、画像形成を行うことができる液体であれば特に限定されるものではない。
図1に本実施形態の画像形成装置1の一例を示す。
図1の画像形成装置1は広幅シリアル型インクジェット記録装置である。
本実施形態の画像形成装置1は、ノズルから液滴を吐出する液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド34と、液体吐出ヘッドの維持又は回復のための維持回復機構81を備えている液体吐出装置である。維持回復機構81は、液体吐出ヘッドのノズル面を清掃するノズル面清掃装置2を有する。
図1に示すように、画像形成装置1本体の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材であるメインガイドロッド31及びサブ板金ガイド32でキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して矢印D1で示す方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
また、用紙支持部材(プラテン)38は、画像形成領域を支持する。用紙支持部材38は、記録ヘッド34と対向する位置に配置され、側板21A、21Bにより保持されている。
キャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)、オレンジ(O)、グリーン(G)、ホワイト(W)など各色のインク滴を吐出するための液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド34a、34b、34c(区別しないときは「記録ヘッド34」という)を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向(矢印D2で示す方向)に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
それぞれの記録ヘッド34は、副走査方向にずらして配置する構成としている。
キャリッジ33には、記録ヘッド34に対応して各色のインクを供給するための供給ポンプユニット、サブタンクが搭載されている。サブタンクには、カートリッジ装填部に着脱自在に装着される各色のインクカートリッジ10y、10m、10c、10kから、供給ポンプユニットによって各色の供給チューブ35を介して、各色のインクが補充供給される。
またキャリッジ上には用紙39の端部を検知する光学センサ36が搭載されている。
キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構81が配置されている。
維持回復機構81は、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という)82a、82b、82c(区別しないときは「キャップ82」という)と、本発明に係るノズル面清掃装置2を構成する払拭ユニット83を備えている。
維持回復機構81は、その他に、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受けや、キャリッジ33をロックするキャリッジロックなどを備えている。さらに、維持回復機構81の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための交換されない固定廃液タンクを、維持回復機構81の側方側には交換可能な交換廃液タンクを、それぞれ備えている。
本実施形態の画像形成装置1においては、キャリッジ33を主走査方向D1へ移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙39にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙39を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙39の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙39を排紙トレイに排紙する。
そして、記録ヘッド34のノズルの状態を維持又は回復(以下、「維持回復」という)を行うために、キャリッジ33をホーム位置である維持回復機構81に対向する位置に移動して、キャップ82によるキャッピングを行ってノズルからの吸引を行うノズル吸引、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出、及びノズル面清掃装置によるノズル面の清掃などの維持回復動作を行う。これにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
〔ノズル面清掃装置〕
本実施形態の画像形成装置1は、ノズル面清掃装置2を備える。
本実施形態のノズル面清掃装置は、前記ノズル面上の液滴を払拭する巻取可能な長尺状の第1の払拭部材と、前記第1の払拭部材を長手方向に搬送する搬送手段と、前記第1の払拭部材を前記ノズル面に当接させる押圧部材と、前記ノズル面上の液滴を払拭するブレード状の第2の払拭部材と、前記第2の払拭部材を固定又は回動可能に支持するホルダ部材と、を有し、前記第2の払拭部材は、前記押圧部材よりも前記第1の払拭部材の搬送方向上流側において、回動により前記第1の払拭部材と当接する。
ノズル面清掃装置により払拭されるノズル面の液滴は、例えば、画像形成時、又は維持回復機構81において強制的にノズルから排出された不要な液体や、付着した飛沫等である。
次に、図2及び図3に基づきノズル面清掃装置2について説明する。
図2(A)及び図2(B)は、ノズル面清掃装置を構成する払拭ユニット83の一例を示す上面図である。
払拭ユニット83は、液体吐出装置本体に支持される払拭メインフレーム84と、図2(A)に示す位置と図2(B)に示す位置との間で往復動作を可能とする払拭サブフレーム85とを備えている。図中矢印Deはヘッド34に対する払拭方向を示し、矢印Dcは第1の払拭部材90の搬送方向を示している。
払拭サブフレーム85には、ノズル面上の液滴を払拭する巻取可能な長尺状の第1の払拭部材(以下、「ウェブ」ともいう)90と、第1の払拭部材90を長手方向に搬送する搬送手段と、第1の払拭部材90をノズル面に当接させる押圧部材91と、ノズル面上の液滴を払拭するブレード状の第2の払拭部材(以下、「ワイパーブレード」ともいう)86と、第2の払拭部材86を固定又は回動可能に支持するホルダ部材(以下、「ワイパーホルダ」ともいう)87が配設されている。
搬送手段は、ウェブ90の搬送方向上流側から、送りロール94、上流側ローラ95、押圧部材91に押圧されるローラ91a、下流側ローラ96、及び巻取りロール97により構成される。
押圧部材91は、ローラ91aを介してウェブ90をヘッド34のノズル面に押しつける部材であり、弾性を有することが好ましく、例えば、圧縮スプリングや、ゴム等の弾性材料が挙げられる。
ワイパーホルダ87は払拭サブフレーム85に支持され、ワイパーブレード86を固定又は回動させることができる。
ワイパーブレード86は、押圧部材91よりもウェブの搬送方向上流側において、回動によりウェブ90と当接する
なお、ワイパーホルダ87の配設位置は、ワイパーブレード86を押圧部材91よりも上流側でウェブ90と当接させることが可能であれば図2及び図3に示す位置に限定されない。
下流側ローラ96には、ロータリーエンコーダ92が同軸上に設置されている。
また、ウェブ90の搬送を監視可能な透過型センサ93を備え、ウェブ90の搬送量を管理している。
本実施形態のノズル面清掃装置2は、1回の清掃動作において、第1の払拭部材(ウェブ)90によるノズル面上の液滴の払拭、第2の払拭部材(ワイパーブレード)86によるノズル面上の液滴の払拭、及び第1の払拭部材(ウェブ)90による第2の払拭部材(ワイパーブレード)86に付着した液滴の除去を、この順に行う。
図3は、ノズル面清掃装置2を構成する払拭ユニット83の動作を説明する断面模式図である。
図3(A)はウェブ90によるノズル面払拭前の状態、図3(B)はウェブ90によるノズル面払拭後ワイパーブレード86による払拭前の状態、図3(C)はワイパーブレード86によるノズル面払拭後の状態、図3(D)はウェブ90によるワイパーブレード86の清掃(付着した液滴の除去)を行っている状態をそれぞれ模式的に示したものである。
ノズル面の清掃は、維持回復機構81に移動したヘッド34に対し、吸引ポンプに接続されたキャップ82による吸引動作が行われた後、払拭サブフレーム85がヘッド34に対して相対的に移動することにより行われる。
図3(A)には、キャップ82による吸引動作後、清掃前のヘッド34のノズル面上に存在する払拭対象の液滴(インク)50を模式的に示している。
ノズル面上の液滴50は、図3(A)中の矢印の方向に払拭サブフレーム85が移動し、ローラ91aを介して押圧部材91に押圧されたウェブ90がノズル面と当接することにより払拭され、ウェブ90に吸収される。
図3(B)には、図3(A)の動作でウェブ90に払拭された液滴50aと、ウェブ90に払拭されずに残存したノズル面上の液滴(インク)50bを模式的に示している。
ノズル面上に残存した液滴50bは、ワイパーブレード86がノズル面に当接することにより払拭され、除去される。図3(C)に示すように、ノズル面上から除去された液滴50bは、ワイパーブレード86に付着する。
図3(D)は、ワイパーブレード86の清掃動作を示している。
ノズル面上から除去されワイパーブレード86に付着した液滴50bは、図3(D)に示すように、ワイパーホルダ87の回動によりワイパーブレード86がウェブ90と当接することにより、ウェブ90に吸収され、ワイパーブレード86から除去される。
ワイパーホルダ87の動作は、例えば、ノズル面の払拭時には固定され、ノズル面の払拭後にはワイパーブレード86がウェブ90と当接するまで搬送方向下流方向へ回動する。これらの動作を行うためにワイパーホルダ87を駆動する手段(機構)としては、公知の構成を適用することができる。
図4は、画像形成装置1及びノズル面清掃装置2のハードウェア構成例のブロック図である。
図4に示すように、画像形成装置1は、メイン制御基板100と、ヘッド中継基板200と、画像処理基板300とを備える。また、ノズル面清掃装置2は、ロータリーエンコーダ92と、搬送手段を構成する各種ローラ(以下、単に「各種ローラ」という)121を備える。
メイン制御基板100には、CPU(Central Processing Unit)101、FPGA(Field−Programmable Gate Array)102、RAM(Random Access Memory)103、ROM(Read Only Memory)104、NVRAM(Non−Volatile Random Access Memory)105、モータドライバ106、駆動波形生成回路107などが実装されている。
CPU101は、画像形成装置1の全体の制御を司る。
例えば、CPU101は、RAM103を作業領域として利用して、ROM104に格納された各種の制御プログラムを実行し、画像形成装置1における各種動作を制御するための制御指令を出力する。 この際CPU101は、FPGA102と通信しながら、FPGA102と協働して画像形成装置1における各種の動作制御を行う。
FPGA102には、CPU制御部111、メモリ制御部112、I2C制御部113、センサ処理部114、モータ制御部115、および記録ヘッド制御部116が設けられている。
CPU制御部111は、CPU101と通信を行う機能を持つ。メモリ制御部112は、RAM103やROM104にアクセスする機能を持つ。I2C制御部113は、NVRAM105と通信を行う機能を持つ。
センサ処理部114は、各種センサ130及びノズル面清掃装置2が備えるロータリーエンコーダ92のセンサ信号の処理を行う。
各種センサ130は、画像形成装置1における各種の状態を検知するセンサの総称である。各種センサ130にはエンコーダセンサのほか、用紙39の通過を検知する用紙センサ、カバー部材の開放を検知するカバーセンサ、環境温度や湿度を検知する温湿度センサ、用紙39を固定するレバーの動作状態を検知する用紙固定レバー用センサ、カートリッジ10のインク残量を検知する残量検知センサなどが含まれる。なお、温湿度センサなどから出力されるアナログのセンサ信号は、例えばメイン制御基板100などに実装されるADコンバータによりデジタル信号に変換されてFPGA102に入力される。
モータ制御部115は、各種モータ140およびノズル面清掃装置2が備える各種ローラ121の駆動制御を行う。
各種モータ140は、画像形成装置1が備えるモータの総称である。各種モータ140には、キャリッジ33を動作させるための主走査モータ、用紙39を副走査方向に搬送するための副走査モータ、用紙39を給紙するための給紙モータ、維持回復機構81を動作させるための維持モータ、清掃装置2を構成する払拭ユニット83を図9および図10に示す矢印Df方向へ移動させる駆動モータなどが含まれる。
ここで、主走査モータの動作制御を例に挙げて、CPU101とFPGA102のモータ制御部115との連携による制御の具体例を説明する。
まず、CPU101がモータ制御部115に対して、主走査モータの動作開始指示とともに、キャリッジ33の移動速度および移動距離を通知する。この指示を受けたモータ制御部115は、CPU101から通知された移動速度および移動指示の情報をもとに駆動プロファイルを生成し、センサ処理部114から供給されるエンコーダ値(エンコーダセンサのセンサ信号を処理して得られた値)との比較を行いながら、PWM指令値を算出してモータドライバ106に出力する。
モータ制御部115は、所定の動作を終了するとCPU101に対して動作終了を通知する。
なお、ここではモータ制御部115が駆動プロファイルを生成する例を説明したが、CPU101が駆動プロファイルを生成してモータ制御部115に指示する構成であってもよい。CPU101は、印字枚数のカウントや主走査モータのスキャン数のカウントなども行っている。
記録ヘッド制御部116は、ROM104に格納されたヘッド駆動データ、吐出同期信号LINE、吐出タイミング信号CHANGEを駆動波形生成回路107に渡して、駆動波形生成回路107に共通駆動波形信号Vcomを生成させる。
駆動波形生成回路107が生成した共通駆動波形信号Vcomは、ヘッド中継基板200に実装された後述の記録ヘッドドライバ210に入力される。
画像処理基板300には、画像処理部310が実装されている。
画像処理部310は、受付けた画像データについて、階調処理、画像変換処理などを行い、記録ヘッド制御部116で処理可能な形式の画像データに変換する。そして、画像処理部310は、変換後の画像データを、記録ヘッド制御部116へ出力する。
なお、本実施形態では、画像形成装置1が、ノズル面清掃装置2におけるウェブ90の搬送やノズル面清掃装置2のDf方向への移動を実現するための駆動モータを備えているが、これに限定されず、ノズル面清掃装置2が駆動モータを備えてもよい。
次に、画像形成装置1のメイン制御基板100のCPU101が、ROM104に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって実現する特徴的な機能について説明する。なお、従来の装置が備えている公知の機能については説明を省略する。
図5は、本実施形態の画像形成装置1の機能ブロック図である。
図5に示すように、画像形成装置1のCPU101は、ROM104に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、払拭部材使用量検出手段301、払拭部材搬送量補正手段302、及び払拭部材搬送制御手段303の各機能を実現する。
払拭部材使用量検出手段301は、キャリッジ33が備えるセンサ36から送られてくる信号から、ノズル面の払拭に使用されたウェブ90の長さである払拭時使用量Lwと、ワイパーブレード86に付着した液滴の除去に使用されたウェブ90の長さである液滴除去時使用量Lcを検出する。
そして、払拭部材使用量検出手段301は、検出した払拭時使用量Lw及び液滴除去時使用量Lcを払拭部材搬送量補正手段302へ出力する。
払拭部材搬送量補正手段302は、払拭部材使用量検出手段301から受け取った払拭時使用量Lw及び液滴除去時使用量Lcから、予め定められたウェブ90の搬送量Lr0を補正する。そして、補正後の搬送量Lrを払拭部材搬送制御手段303へ出力する。予め定められたウェブ90の搬送量Lr0は、RAM103又はROM104に記憶されている。
なお、本実施形態では、予め定められたウェブ90の搬送量Lr0は、RAM103又はROM104に記憶されているが、この態様に限定されず、画像形成装置1の使用者が画像形成装置1の操作部(不図示)からウェブ90の搬送量Lr0を設定してもよい。
払拭部材搬送量補正手段302は、RAM103又はROM104に記憶された補正テーブル(例えば、図6のT1)を参照し、予め定められた搬送量Lr0を補正してもよい。
補正テーブルの一例を図6に示す。図6に示す補正テーブルT1は、液滴の成分と補正後の搬送量Lrとを対応付けたテーブルである。
なお、補正テーブルにおいて補正後の搬送量Lrと対応づけられるものは液滴の成分に限定されず、例えば、液滴の粘度、表面張力、画像形成装置の使用環境の温度、画像形成装置の使用環境の湿度、ウェブ90の素材、及びウェブ90に塗布された洗浄液の種類等が挙げられる。
払拭部材搬送制御手段303は、払拭部材搬送量補正手段302から受け取った補正後の搬送量Lrに基づいて、ウェブ90の搬送量を制御する。具体的には、払拭部材搬送制御手段303は、ロータリーエンコーダ92からセンサ信号を受け取り、ウェブ90の搬送量がLrになるように、各種ローラ121の駆動を制御する。なお、各種ローラ121の駆動は、モータ制御部115からモータドライバ106を介して制御される。
次に、ワイパーブレード86の清掃動作においてワイパーブレード86により除去した液滴のノズル面への再付着を防止し、かつノズル面の清掃で消費されるウェブ90の量を低減するために、1回あたりのウェブ90の巻取長さ(搬送量)を調整する方法について図7に基づき説明する。
図7は、ノズル面及びワイパーブレード86との当接位置を含むウェブ90の上面図である。図中、ウェブ90の搬送方向をDcで示している。また、ノズル面の払拭に使用される領域をSw、ワイパーブレード86の液滴除去に使用される領域をScで示し、ノズル面との当接位置の略中央をPw、ワイパーブレード86との当接位置の略中央をPcで示している。
なお、Sw及びScは、払拭された液滴がウェブ90上に吸収されて広がった領域を意味する。
ウェブ90は、図7に示すPwを略中央としてノズル面に当接して液滴を払拭するが、長尺の不織布からなる吸収体であるウェブ90に払拭された液滴は、吸収されてウェブ90上に広がる。
この吸収された液滴が広がった領域を示すSwの面積は、ウェブ90とノズル面とが当接する面積とは異なるものである。同様に、Scの面積は、ウェブ90とワイパーブレード86との当接面積とは異なるものである。
図7に示すように、ウェブ90の長手方向において、それぞれの長さを以下のように規定した場合のウェブ90の搬送量(巻取長さ)の補正について説明する。
・ノズル面の液滴の払拭1回あたりに使用されるウェブ90の長さ:Lw
・ワイパーブレード86に付着した液滴の除去1回あたりに使用されるウェブ90の長さ:Lc
・ノズル面の払拭に使用される領域Swの略中央部と、続いてワイパーブレード86の液滴除去に使用される領域Scの略中央部との距離:Lk
・補正後の1回あたりの巻取長さ:Lr
この場合、本実施形態のノズル面清掃装置2は、Lk>Lc/2、かつ、Lw>Lr>Lw/2の関係を満たす。
すなわち、補正後の1回あたりの巻取長さLrが上記関係を満たすように、予め設定されていたウェブ90の巻き取り長さLr0を補正し、搬送手段(送りロール94及び巻取りロール97)が駆動され、ウェブ90が所定の長さだけ搬送される。
上述のように、ウェブ90の巻取長さを補正することにより、ウェブ90のワイパーブレード86の払拭により汚染した部分がノズル面と当接することがない。
また、ノズル面の払拭に使用された領域Swと、ワイパーブレード86の液滴除去に使用された領域Scとが重複する領域は、ノズル面と当接しない領域に形成されるため、清掃性に影響することなくウェブ90の使用量を節約、低減することができる。
図3(C)に示したように、ワイパーブレード86はウェブ90による払拭が行われた後に残った少量の液滴を払拭することになるため、払拭による付着量は少なく、これを清掃ためのウェブ90の消費量も少なくて済む。
さらに図3(D)に示したように、ワイパーブレード86がウェブ90に当接する部位は未使用の領域であるため、ワイパーブレード86に付着した液体の確実な除去が可能となる。
図7に示した例は、1つのヘッド34のノズル面を払拭する場合の配置であるが、例えば、ヘッド34を幅方向に複数配置した構成においても、それぞれのヘッド34毎に同様の補正を行うことにより、装置全体におけるウェブ90の使用量を低減することが可能である。
本実施形態のノズル面清掃装置において、ウェブ90の巻取長さ(搬送量)を、上述のLk>Lc/2、かつ、Lw>Lr>Lw/2の関係を満たすように補正する方法としては、予め取得された値に基づいて調整する方法であってもよいが、センサにより検出された実際の値を用い、補正する方法であってもよい。
以下、センサによりウェブ90の使用長さを検出する動作について図8、図9及び図10に基づき説明する。
本実施形態のノズル面清掃装置2は、第1の払拭部材(ウェブ)90において、ノズル面の払拭及び第2の払拭部材(ワイパーブレード)86の液滴除去により使用された領域を検知するセンサを備える態様とすることができる。センサとしては、画像形成装置1が備える画像用の光学センサ(以下、単に「センサ」ともいう)36を利用することができる。
図8は、本実施形態にかかる画像形成装置1の主制御基板300のCPU101が実行する補正の流れを示すフローチャートである。
図8に示す補正の流れは、ウェブ90とワイパーブレード86によるノズル面の払拭を実施した後、払拭ユニット83を払拭前の位置に退避させ、キャリッジ33を移動させ、キャリッジ33上のセンサ36がウェブ90の上方へ配置された後に実行される。
まず、払拭部材使用量検出手段301が、センサ36から送られてくる信号からワイパーブレード86に付着した液滴の除去に使用したウェブ90の長さLcを検出する(ステップS1)。
具体的には、図9(A)乃至図9(D)に示すように、ウェブ90の上方に配置されたセンサ36を起動しながら、ノズル面清掃装置2をDfに示す方向へ一定の速度Vで移動させる。払拭した液滴(インク)が染みこんでいない領域ではセンサ36の出力はOFF、払拭した液滴(インク)が染みこんでいる領域Scではセンサ36の出力はONとなる。
払拭部材使用量検出手段301は、センサ36の出力がONになっている時間Tと、ノズル面清掃装置2の移動速度Vから、ノズル面の液滴の払拭に使用されるウェブ90の領域Scの長さLcの長さを検出する。
次に、払拭部材使用量検出手段301が、センサ36から送られてくる信号から、ノズル面の払拭に使用したウェブ90の長さLwを検出する(ステップS2)。
具体的には、図10(A)乃至図10(D)に示すように、ウェブ90の上方に配置されたセンサ36を起動しながら、ノズル面清掃装置2をDfに示す方向へ一定の速度Vで移動させる。払拭した液滴(インク)が染みこんでいない領域ではセンサ36の出力はOFF、払拭した液滴(インク)が染みこんでいる領域Scではセンサ36の出力はONとなる。
払拭部材使用量検出手段301は、センサ36の出力がONになっている時間Tと、ノズル面清掃装置2の移動速度Vから、ノズル面の液滴の払拭に使用されるウェブ90の領域Scの長さLcの長さを検出する。
なお、本実施形態では、ノズル面清掃装置2を、図9及び図10中のDfの方向へ移動させているが、移動方向はこれに限られない。
例えば、図9及び図10中の示す方向Dfとは逆の方向へノズル面清掃装置2を移動させても良い。その場合、図8に示すステップS1とステップS2の順番は逆になる。
また、図9に示す領域Scの長さLcの検出動作と、図10に示す領域Swの長さLwの検出動作は、隣接するSc及びSwを連続して検出する一連の動作として実施してもよい。
次に、払拭部材搬送量補正手段302が、払拭部材使用量検出手段が検出したLw及びLcから、予め設定されていたウェブ90の巻き取り量Lr0を補正する。
具体的には、上述のLk>Lc/2、かつ、Lw>Lr>Lw/2の関係を満たすように、予め設定されていたウェブ90の巻き取り量Lr0を補正し、補正後の巻き取り量Lrを出力する(ステップS3)。
そして、ステップ3で出力された巻き取り量Lrでウェブ90が巻き取られる(ステップS4)。
具体的には、払拭部材搬送制御手段303が、ステップ3で出力された巻き取り量Lrでウェブ90を巻き取るように、各種ローラ121の駆動を制御する。
本実施形態によれば、センサ36によりLw(ノズル面の液滴の払拭に使用される1回あたりの長さ)及びLc(ワイパーブレード86に付着した液滴の除去に使用される1回あたりの長さ)の値を検知し、検知された値に基づき補正を行いLr(1回あたりの巻取長さ)の値を補正することができる。
なお、ウェブ90に払拭され吸収された液滴(インク)は、経時でウェブ90上に広がっていくため、検出対象の使用領域が複数重なるなどして検出が困難になることがある。そのため、センサ36による検出は、維持回復動作における吸引動作実行後、直ちに行うことが好ましい。
また、予め設定されたLr0が実際の使用量よりも大きな値である場合、早期にセンサ36による検出及びLrの値の補正を行うことにより、使用量の低減効果を大きくすることができる。
上述のLr0の値の補正は、維持回復動作の動作種類や、払拭対象となる液体の物性が異なる場合にも適用することができる。
図11は、液滴の払拭に使用される1回あたりのウェブの長さが異なる態様を示したものであり、図12は、図11に示す異なる態様ごとにウェブ巻取長さを最適化した例を示す図である。
図11(A)〜(C)に示すように、ウェブ90のノズル面との当接位置Pw及びワイパーブレード86との当接位置Pcが同じであっても、ノズル面の液滴の払拭に使用される領域Swの面積及び長さLw、ワイパーブレード86の液滴除去に使用される領域Scの面積及び長さLcが異なる場合がある。
このような差異は、維持回復動作の種類によって強制排出される液滴量が異なり、その結果ノズル面に付着する液滴量が異なる場合や、払拭対象となる液体の物性(粘度、表面張力等)が異なり、その結果ウェブ90に対する浸透性等が異なる場合などにみられる。
また、ノズル面の払拭に洗浄液を使用する態様においては、洗浄液を使用しなかった場合または使用量が異なる場合に、上記のような差異がみられる。
これらの場合に、ノズル面の液滴の払拭に使用される1回あたりの長さLw、ワイパーブレード86に付着した液滴の除去に使用される1回あたりの長さLc、ノズル面の払拭に使用される領域Swの略中央部と続いてワイパーブレード86の液滴除去に使用される領域Scの略中央部との距離Lk、1回あたりの巻取長さLrが、Lk>Lc/2、かつ、Lw>Lr>Lw/2の関係を満たすようにLrを調整することで、図12(A)〜(C)に示すように、それぞれの態様においてウェブ90の消費量を低減するとともに、ワイパーブレード86により除去した液滴のノズル面への再付着を防止することができる。
図12中、Pwはウェブ90によるノズル面の払拭においてノズル面と当接する位置を示すものであり、Pw1は1回目、Pw2はそれに続く2回目、Pw3は3回目の払拭時に当接した位置であることを意味する。
上述のように、本実施形態のノズル面清掃装置2は、予め設定されたウェブ90の1回あたりの巻取長さLr0を、払拭する対象の液滴の物性に基づいて補正することができる。
また、ウェブ90に洗浄液を供給する手段を備える態様において、ウェブ90に洗浄液が塗布され、ノズル面の払拭において洗浄液が使用される場合、予め設定されたウェブ90の1回あたりの巻取長さLrは、洗浄液の使用量に基づいて補正することができる。
1 画像形成装置(液体吐出装置)
2 ノズル面清掃装置
33 キャリッジ
34 記録ヘッド(ヘッド)
36 光学センサ
50 液滴(インク)
81 維持回復機構
83 払拭ユニット
85 払拭サブフレーム
86 ワイパーブレード(第2の払拭部材)
87 ワイパーホルダ(ホルダ部材)
90 ウェブ(第1の払拭部材)
91 押圧部材
91a ローラ
92 ロータリーエンコーダ
93 透過型センサ
94 送りロール
95 上流側ローラ
96 下流側ローラ
97 巻取りロール
特開2014−111318号公報 特開2014−184577号公報 特開2009−286077号公報

Claims (8)

  1. ノズルから液滴を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドのノズル面を清掃するノズル面清掃装置とを備え、
    前記ノズル面清掃装置は、
    前記ノズル面上の液滴を払拭する巻取可能な長尺状の第1の払拭部材と、
    前記第1の払拭部材を長手方向に搬送する搬送手段と、
    前記第1の払拭部材を前記ノズル面に当接させる押圧部材と、
    前記ノズル面上の液滴を払拭するブレード状の第2の払拭部材と、
    前記第2の払拭部材を固定又は回動可能に支持するホルダ部材と、を有し、
    前記第2の払拭部材は、前記押圧部材よりも前記第1の払拭部材の搬送方向上流側において、回動により前記第1の払拭部材と当接することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記ノズル面清掃装置は、1回の清掃動作において、前記第1の払拭部材による前記ノズル面上の液滴の払拭、前記第2の払拭部材による前記ノズル面上の液滴の払拭、及び前記第1の払拭部材による前記第2の払拭部材に付着した液滴の除去を、この順に行うことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記第1の払拭部材の長手方向において、前記ノズル面の液滴の払拭に使用される1回あたりの長さをLw、前記第2の払拭部材に付着した液滴の除去に使用される1回あたりの長さをLc、前記ノズル面の払拭に使用される領域の略中央部と、続いて前記第2の払拭部材の液滴除去に使用される領域の略中央部との距離をLk、1回あたりの巻取長さをLrとしたとき、Lk>Lc/2、かつ、Lw>Lr>Lw/2の関係を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記第1の払拭部材において、前記ノズル面の払拭及び前記第2の払拭部材に付着した液滴の除去に使用された領域を検知するセンサを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の液体吐出装置。
  5. 前記第1の払拭部材の長手方向において、前記ノズル面の液滴の払拭に使用される1回あたりの長さをLw、前記第2の払拭部材に付着した液滴の除去に使用される1回あたりの長さをLc、1回あたりの巻取長さをLrとしたとき、
    前記センサにより前記Lw及び前記Lcの値を検知し、検知された値に基づき前記Lrの値を調整することを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 払拭する対象の液滴の物性に基づいて、前記第1の払拭部材の1回あたりの巻取長さを調整することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の液体吐出装置。
  7. 前記第1の払拭部材に洗浄液を供給する手段を備え、前記ノズル面の払拭において前記洗浄液を使用した場合、該洗浄液の使用量に基づいて前記第1の払拭部材の1回あたりの巻取長さを調整することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の液体吐出装置。
  8. ノズルから液滴を吐出する液体吐出ヘッドのノズル面清掃装置において、
    前記ノズル面上の液滴を払拭する巻取可能な長尺状の第1の払拭部材と、
    前記第1の払拭部材を長手方向に搬送する搬送手段と、
    前記第1の払拭部材を前記ノズル面に当接させる押圧部材と、
    前記ノズル面上の液滴を払拭するブレード状の第2の払拭部材と、
    前記第2の払拭部材を固定又は回動可能に支持するホルダ部材と、を有し、
    前記第2の払拭部材は、前記押圧部材よりも前記第1の払拭部材の搬送方向上流側において、回動により前記第1の払拭部材と当接することを特徴とするノズル面清掃装置。
JP2018000699A 2018-01-05 2018-01-05 液体吐出装置及びノズル面清掃装置 Active JP6977566B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018000699A JP6977566B2 (ja) 2018-01-05 2018-01-05 液体吐出装置及びノズル面清掃装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018000699A JP6977566B2 (ja) 2018-01-05 2018-01-05 液体吐出装置及びノズル面清掃装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019119137A JP2019119137A (ja) 2019-07-22
JP6977566B2 true JP6977566B2 (ja) 2021-12-08

Family

ID=67305861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018000699A Active JP6977566B2 (ja) 2018-01-05 2018-01-05 液体吐出装置及びノズル面清掃装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6977566B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11446942B2 (en) * 2018-12-07 2022-09-20 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Print head maintenance assembly
JP2022044971A (ja) 2020-09-08 2022-03-18 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置及び液体噴射装置の制御方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009160787A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Kyocera Mita Corp 吐出回復装置、画像形成装置
JP2009286077A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Sharp Corp インクジェットヘッド清掃装置及びインクジェットヘッド清掃方法
JP5353530B2 (ja) * 2009-07-29 2013-11-27 株式会社リコー 画像形成装置
JP5352409B2 (ja) * 2009-10-05 2013-11-27 富士フイルム株式会社 クリーナカートリッジ及びクリーニング装置並びに画像形成装置
JP5248637B2 (ja) * 2011-01-28 2013-07-31 富士フイルム株式会社 ノズル面清掃装置及び方法、並びに、インクジェット記録装置
WO2014075899A1 (en) * 2012-11-19 2014-05-22 Oce-Technologies B.V. Assembly of a print head and a maintenance unit and method for the use of said assembly
JP2014111318A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP7010047B2 (ja) * 2017-03-15 2022-01-26 株式会社リコー ヘッド清掃装置および液体を吐出する装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019119137A (ja) 2019-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1462260B1 (en) Image formation apparatus and recovery ejection method of print head
JP7010047B2 (ja) ヘッド清掃装置および液体を吐出する装置
JP4929052B2 (ja) 画像形成装置
JP6012452B2 (ja) インクジェット記録装置及び制御方法
JP5171068B2 (ja) インクジェット記録装置
KR100940026B1 (ko) 잉크젯 인쇄 장치 및 잉크젯 인쇄 방법
JP2012035440A (ja) 画像形成装置
JP3852883B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6977566B2 (ja) 液体吐出装置及びノズル面清掃装置
JP6123192B2 (ja) 画像形成装置
JP5353368B2 (ja) 画像形成装置
JP2004148596A (ja) インクジェット記録装置
JP5762102B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6236796B2 (ja) 画像形成装置
JP2014231168A (ja) 画像形成装置
JP2014151457A (ja) 画像形成装置
JP4630558B2 (ja) 記録装置及び回復制御方法
JP2008126576A (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録装置の回復方法
JP5699478B2 (ja) 画像形成装置
JP2008229856A (ja) 画像記録装置、および、画像記録装置の制御方法
JP7326945B2 (ja) 払拭ユニット及び液体吐出装置
JP2008296563A (ja) 画像形成装置
JP2008221525A (ja) 液体噴射装置、画像記録装置、および、画像記録装置の制御方法
JP2017213823A (ja) ヘッド払拭方法、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置
JP2005007899A (ja) インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211012

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211025

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6977566

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151