JP2009286077A - インクジェットヘッド清掃装置及びインクジェットヘッド清掃方法 - Google Patents

インクジェットヘッド清掃装置及びインクジェットヘッド清掃方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワイピングブレードのノズル面の清掃効果を高め、よって、高精度なインク吐出に貢献することができるインクジェットヘッド清掃装置を提供する。
【解決手段】本発明のインクジェットヘッド清掃装置は、帯状の清掃布16が巻回された布ローラ1と、清掃布16を巻き取る巻き取り軸2と、布ローラ1から出された清掃布16が巻き取り軸2で巻き取られるまでの巻き取り経路を形成するガイド群3とを有した清掃布ユニットとともに、インクジェットヘッドのノズル面の払拭清掃を実施するワイピングブレード4を有したワイプユニットを具備している。ガイド群3によって形成される清掃布の経路内には、ワイピングブレード4が接触する箇所と、ノズル面が接触する箇所とがある。
【選択図】図1

Description

被印刷物に対して、加工、着色等を行う液体噴射装置に設けられたインクジェットヘッドのノズル面を清掃するためのインクジェットヘッド清掃装置及びインクジェットヘッド清掃方法に関する。
インクジェットヘッドを搭載した、インクなどの液体を噴射して被印刷物に対して処理を行う液体噴射装置においては、近年、液体噴射装置を液晶テレビのカラーフィルター製作に使用するなど、生産装置として利用されることが多くなっている。
このような用途においては、特に、インクジェットヘッドから噴射するインク液滴の指定位置からの吐出ずれ量は数μm以内などといった非常に高い精度が求められている。
ところが、インクジェットヘッドでインクを吐出させる構成の場合、概して、インクのしぶき等が吐出穴であるノズル近傍に付着し、該付着インクが乾燥して増粘してくることが知られている。このようなノズル近傍への異物付着は、吐出インクが該異物に引っ張られることによる吐出ずれ量の拡大を招くことになる。このため、ノズル近傍に付着した異物を取り除くための定期的なヘッドメンテナンスを行うことが主流となっている。
代表的なヘッドメンテナンスとしては、特許文献1にあるような、ゴム製のワイピングブレードを、ノズルを含んだノズル面に当てて払拭清掃する方法や、特許文献2にあるような、ローラ状の布を用いて常に汚れの無い布面でノズル面を払拭清掃する方法が知られている。
昨今の生産装置用途の機能インクには、機能材料としてガラス材や金属材を用いたものも多く、なかには、その粒径が数μmといった大きなものもある。
また、インクジェットヘッドは、吐出性能を上げるため特殊な材料や複雑な組み立て工程を経て出荷されており非常に高価なものである。
このような状況を踏まえると、種々のインク材料を用いてもインクジェットヘッドを傷めず長期間使用できることがヘッドメンテナンスの必須となっている。
特開平5−293973号公報(1993年11月9日公開) 特開2001−171135号公報(2001年6月26日公開)
上述したワイピングブレードによる払拭清掃は、自動車等のワイパーでもよく知られているように、被清掃面の汚れを良好に除去できる点では効果的なものである。しかしながら、機能材料を引きずりながら払拭動作が行われるため、ノズル面に擦り傷が付いてしまい、逆にインクジェットヘッドの性能を劣化させてしまうことが懸念される。このため、払拭清掃前にワイピングブレードもしくはノズル面に洗浄液を付け、付着物を浮かせて払拭清掃することで良好な清掃を行うことも考えられるが、過剰量の洗浄液を付着させると一度の払拭清掃動作ではノズル面の残液を除去することができない。そこで、湿潤状態での払拭清掃と、非湿潤状態での払拭清掃との複数回による払拭清掃も考えられるが、ここで問題になるのがワイピングブレード自体の汚れである。ワイピングブレードには、前回清掃した洗浄液を含んだ機能材料が付着するので、非湿潤状態での払拭清掃時にノズル面に傷を付けてしまうことが懸念される。ワイピングブレードを洗浄槽等に漬けて洗浄するような構成も提案されているが、これら洗浄機構はワイピングブレード洗浄用の専用のものが必要で、液量管理や洗浄槽までの移動手段など非常に複雑な機構が必要となっている。このようにワイピングブレードを使用した払拭清掃においては、ワイピングブレード自体への付着物によるノズル面へのダメージが問題となっており、またワイピングブレード自体の付着物の除去方法が問題となっている。
一方、上述したローラ状の布による払拭清掃については、布を送る構成であるため、上記したワイピングブレード自体の付着物の除去方法に類する問題はない。しかしながら、払拭清掃することによる機能材料の引きずりに関する問題は依然として残っている。ワイピングブレード同様に布面に過剰量の洗浄液を塗布しようとしても洗浄液は布内に広がってしまい、湿潤状態にすることが難しい。また布には、繊維クズやダストが付着していることもあり、払拭時にノズル面に付着させてしまうことも懸念されるだけでなく、ノズル面に傷を付けてしまうことも懸念される。そこで、ノズル面を布に押し当てるだけの清掃方法も考えられるが、粘度が高くなってしまった機能材料などの付着物は押し当てだけで除去することは困難である。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワイピングブレードのノズル面の清掃効果を高め、よって、高精度なインク吐出に貢献することができるインクジェットヘッド清掃装置を提供するものである。
本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置は、上述した課題を解決するために、インクジェットヘッドのノズル面を清掃するためのインクジェットヘッド清掃装置であって、帯状の清掃布が巻回された布ローラと、上記布ローラから上記清掃布を巻き取るように構成された巻き取り軸及び当該巻き取り軸を駆動する巻き取りモータと、上記布ローラから上記巻き取り軸まで上記清掃布をガイドするガイド群とを有した清掃布ユニット、及び上記ノズル面をワイピングするワイピングブレードを有したワイプユニット、を具備しており、上記ガイド群によって形成される上記清掃布の経路内には、上記ワイピングブレードが接触する箇所と、上記ノズル面が接触する箇所とがあることを特徴としている。
上記の構成とすれば、ワイピングブレードのノズル面の清掃効果を高め、よって、高精度なインク吐出に貢献することができるインクジェットヘッド清掃装置を提供することができる。
具体的には、本発明のインクジェットヘッド清掃装置は、インクジェットヘッドのノズル面をワイピングブレードによる清掃と、布ローラによる清掃で行え、かつワイピングブレードの清掃を、清掃布を用いて行うことができる。そのため、例えば、ワイピングブレードによる清掃を湿潤な状態で行い、その後、清掃布の綺麗な面にノズル面を押し当てて残った付着物を除去することができる。更にワイピングブレードの清掃も同じ布ローラで行うことが出来る。
従って、インクジェットヘッドの吐出ずれ量を小さく保つことができ、かつインクジェットヘッドの寿命を長くすることができるので、ヘッド交換コスト、インクジェットヘッドコストの削減を実現することができる。
また、本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置は、上記の構成に加えて、上記清掃布における上記ノズル面が接触する箇所に、当該ノズル面に当該清掃布を押圧する押圧手段を具備していることが好ましい。
上記の構成によれば、例えばインクジェットヘッドと対向する位置に、上記押圧手段として弾性部材を配置し、当該弾性部材とインクジェットヘッドで清掃布を挟み込むような構成で清掃できるので、ノズル面に付着した付着物を確実に除去することができる。
また、本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置は、上記巻き取り軸による巻き取りによって移動する上記清掃布の移動量を計測する移動量計測手段を具備していることが好ましい。
上記の構成によれば、清掃布の移動量が分かるので清掃布の適正な使用量管理を行うことができる。
また、本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置は、上記ノズル面が接触する箇所から、上記ワイピングブレードが接触する箇所までの上記清掃布の長さを記憶する第1の記憶手段を具備していることが好ましい。
上記の構成によれば、上記ノズル面が接触する箇所から、上記ワイピングブレードが接触する箇所までの上記清掃布の長さを記憶することができる。これにより、例えば、清掃布移動量と併用することで、清掃布を巻き取り経路内の任意の位置に移動させることができるので、清掃布を有効活用することができる。
また、本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置は、上記清掃布に洗浄液を滴下する洗浄液滴下手段を具備しており、上記洗浄液滴下手段は、上記ノズル面が接触する箇所よりも上記清掃布の経路内において上記布ローラに近い位置に上記洗浄液を滴下するように構成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、清掃布を洗浄液で湿潤状態にすることができるので、清掃布によるインクジェットヘッド及びワイピングブレードの清掃を非常に良好に実施することができる。
また、本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置は、上記洗浄液滴下手段による洗浄液の滴下位置から、上記ノズル面が接触する箇所、及び上記ワイピングブレードが接触する箇所までの上記清掃布の長さを記憶する第2の記憶手段を具備していることが好ましい。
上記の構成によれば、上記洗浄液滴下手段による洗浄液の滴下位置から、上記ノズル面が接触する箇所、及び上記ワイピングブレードが接触する箇所までの上記清掃布の長さを記憶することができる。これにより、例えば、上記清掃布移動量と併用することで、清掃布を巻き取り経路内の任意の位置に移動させることができるので、清掃布の有効活用が実現できる。また洗浄液滴下位置と清掃位置の位置合わせが確実に出来る。
また、本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置は、上記清掃布における上記ノズル面と接触した部分に、上記ワイピングブレードが接触する構成とすることができる。
上記の構成によれば、インクジェットヘッドを清掃した清掃布面でワイピングブレードの清掃を行うことで清掃布の有効利用を実現することができる。インクジェットヘッドの清掃はワイピングブレードによる清掃後に行うので清掃した後の布面もさほど汚れていない。したがって両清掃を同じ布面で行うことで清掃布の有効利用に寄与することができる。
また、上記とは異なり、上記清掃布における上記ノズル面と接触した部分とは異なる部分において、上記ワイピングブレードが接触する構成となっていてもよい。
上記の構成によれば、インクジェットヘッドの清掃面を避けてワイピングブレードの清掃ができるので、ワイピングブレードの清掃を強固に行う場合には汚れの除去を確実に行うことができる。
また、本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置は、上記洗浄液滴下手段は、上記清掃布における、上記ノズル面との接触部分及び上記ワイピングブレードとの接触部分に、上記洗浄液を滴下するように構成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、清掃布を洗浄液で湿潤状態にすることができるので、清掃布によるインクジェットヘッド及びワイピングブレードの清掃を非常に良好に行うことができる。
また、本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置は、上記清掃布における上記ノズル面との接触部分よりも、上記清掃布における上記ワイピングブレードとの接触部分のほうが、上記洗浄液によって、より湿潤しているように構成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、インクジェットヘッドの清掃時は洗浄液滴下量を少なくしているので、ノズル面に液が再付着してしまうことを防ぐことができ、他方では、ワイピングブレードの清掃時に洗浄液滴下量を多くしているので、ワイピングブレードの付着物除去を確実に行うことができる。
また、上記とは異なり、上記清掃布における上記ワイピングブレードとの接触部分は、上記洗浄液によって湿潤しており、上記清掃布は、上記洗浄液によって湿潤していない部分で、上記ノズル面との接触するように構成されていてもよい。
上記の構成によれば、インクジェットヘッドの清掃時にノズル面に付着した残液を確実に吸収させることができる。
また、本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置は、上記巻き取りモータは、上記清掃布における上記ノズル面と接触する箇所から、上記清掃布における上記ワイピングブレードと接触する箇所までの当該清掃布の当該帯の長さを、上記清掃布の経路内における、上記ノズル面が接触する箇所から上記ワイピングブレードが接触する箇所までの経路長よりも短くなるように、上記清掃布を巻き取るように構成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、清掃布の送り量を調節することで清掃布の消費を抑えることができ、交換頻度の抑制、清掃布コストの低減を実現することができる。
また、本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置は、上記清掃布における上記ワイピングブレードと接触する箇所では、上記ワイピングブレードが上記清掃布に対して擦接するように構成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、ワイピングブレードの清掃をインクジェットヘッド清掃と同じ清掃布を使用し、かつ清掃布に対してワイピングブレードを押し当てながら移動させて清掃するのでワイピングブレードの清掃効果を上げることができる。
また、本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置は、上記移動量計測手段によって計測した移動量の総量を記憶する第3の記憶手段を具備していることが好ましい。
上記の構成によれば、清掃布の使用量を見積もることができるので清掃布の交換時期を明らかにでき、清掃布の残量が分からず空になってしまうという不慮のエラーを未然に防ぐことができる。
また、本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置は、上記巻き取りモータによって上記巻き取り軸が駆動されている間に、上記移動量計測手段から計測結果が出されないことを検知する検知手段を具備していることが好ましい。
上記の構成によれば、清掃布の張り異常などの巻き取り異常や、布ローラ(清掃布)の終了を検知することができ、清掃異常を検出することができる。
また、本発明は、上記の構成を備えたインクジェットヘッド清掃装置を用いてインクジェットヘッドのノズル面を清掃するためのインクジェットヘッド清掃方法についても含まれるものである。具体的には、本発明のインクジェットヘッド清掃方法は、ノズル面をワイピングブレードによってワイピングする第一ヘッド清掃工程と、上記第一ヘッド清掃工程の後に、ノズル面を清掃布によって清掃する第二ヘッド清掃工程、及び上記ワイピングブレードを清掃布によって清掃するブレード清掃工程を含むことを特徴としている。
本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置は、以上のように、帯状の清掃布が巻回された布ローラと、上記布ローラから上記清掃布を巻き取るように構成された巻き取り軸及び当該巻き取り軸を駆動する巻き取りモータと、上記布ローラから上記巻き取り軸まで上記清掃布をガイドするガイド群とを有した清掃布ユニット、及び上記ノズル面をワイピングするワイピングブレードを有したワイプユニット、を具備しており、上記ガイド群によって形成される上記清掃布の経路内には、上記ワイピングブレードが接触する箇所と、上記ノズル面が接触する箇所とがあることを特徴としている。また、本発明に係るインクジェットヘッド清掃方法は、以上のように、ノズル面をワイピングブレードによってワイピングする第一ヘッド清掃工程と、上記第1ヘッド清掃工程の後に、ノズル面を清掃布によって清掃する第二ヘッド清掃工程、及び上記ワイピングブレードを清掃布によって清掃するブレード清掃工程を有することを特徴としている。
以上の構成とすれば、インクジェットヘッドの吐出ずれ量を小さく保つことができ、かつインクジェットヘッドの寿命を長くすることができるので、ヘッド交換コスト、インクジェットヘッドコストの削減を実現することができる。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の説明では、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は以下の実施の形態及び図面に限定されるものではない。
図1は、本実施形態のインクジェットヘッド清掃装置の構成を示した図である。
本実施形態のインクジェットヘッド清掃装置は、インクなどの液体を噴射して被印刷物に対して処理を行う液体噴射装置に搭載されたインクジェットヘッドのヘッドメンテナンスのために用いることができる。そのため、インクジェットヘッド清掃装置は、清掃布ユニット及びワイプユニットを具備している。各ユニットについて、具体的に説明する。
(清掃布ユニット)
清掃布ユニットは、帯状の清掃布が巻回された布ローラと、上記布ローラから上記清掃布を巻き取るように構成された巻き取り軸及び当該巻き取り軸を駆動する巻き取りモータと、上記布ローラから上記巻き取り軸まで上記清掃布をガイドするガイド群とを有している。
図1においては、1が帯状の清掃布16が巻回された布ローラ、2が清掃布16を巻き取る巻き取り軸、3が布ローラ1から出された清掃布16が巻き取り軸2で巻き取られるまでの巻き取り経路を形成するガイド群である。
上記清掃布16としては、繊維毛が細かく容易に繊維が脱落しないような布が好ましい。具体的には、ザヴィーナ(登録商標)を用いることができる。
また、図1の6が、巻き取り軸に直結あるいはベルト等で接続され巻き取り軸2を回転させる巻き取りモータであり、更に、7は巻き取りモータ6を駆動させる巻き取りモータドライバである。
また、図1の32は、ガイド群3の1つであるエンコーダガイドであり、このエンコーダガイド32は清掃布16が送られることに伴って回転する回転ガイドである。
また、図1の31は、ガイド群3の1つであるブレードガイドである。このブレードガイド31はワイピングブレード4と接することができる位置に配置されている。
また、図1の10は、上記エンコーダガイド32の回転軸に設置された周期的な切り欠きが入ったエンコーダスリット、11がエンコーダスリット10の回転によって切り欠き有無を検知するエンコーダセンサ、12がエンコーダセンサ11からのパルス出力をカウントするパルスカウンタである。エンコーダスリット10、エンコーダセンサ11及びパルスカウンタ12が、清掃布の移動量を計測する移動量計測手段を構成している。
また、図1の9は、バネ等の弾性体、及び清掃布と接する部分をスポンジ等の吸収体とで形成された押圧手段である。押圧手段9は、清掃布16におけるノズル面が接触する箇所に配置され、ノズル面に清掃布16を押圧するための構成である。
(ワイプユニット)
ワイプユニットは、ノズル面をワイピングするワイピングブレードを有している。
図1においては、図1の4がインクジェットヘッドのノズル面の払拭清掃(以下、第一ヘッド清掃とする)を実施するためのゴム等の弾性体からなるワイピングブレードである。
また、図1の5は、第一ヘッド清掃のためワイピングブレードを図1において左右方向に移動させるブレード駆動ステージであり、8はブレード駆動ステージを駆動させるブレードステージドライバである。
これらの構成を有する清掃布ユニット及びワイプユニットは、図1の13に示すコントローラによる制御を受ける。
以上の構成を具備する本実施形態のインクジェットヘッド清掃装置は、以下の3つの清掃;
・インクジェットヘッドのノズル面をワイピングブレード4によって清掃する第一ヘッド清掃
・インクジェットヘッドのノズル面を清掃布16によって清掃する第二ヘッド清掃
・ワイピングブレード4を清掃布16によって清掃するブレード清掃
を行うことができる。以下に、各清掃動作について説明する。
(第一ヘッド清掃)
図2は、第一ヘッド清掃時の様子を示した図である。尚、図2の14はインクジェットヘッド、15は図示しないノズル穴が形成されたノズル面である。
インクジェットヘッド14を、図2のような第一ヘッド清掃位置にくるよう、図示しない移動機構によって上下左右方向に移動させる。次に、ブレード駆動ステージ5を、図2に示す状態〔I〕→〔II〕→〔III〕の順に移動させる。ノズル面15に対してワイピングブレード4が接していない状態〔I〕からブレード駆動ステージ5を移動させていくと、ノズル面15に沿ってワイピングブレード4が撓む状態〔II〕になり、この状態で更にブレード駆動ステージ5を移動させるとノズル面15の全面に渡って状態〔II〕のままノズル面15を払拭しながら進み、やがてノズル面15の領域を過ぎると当接は解除される(状態〔III〕)。
このように第一ヘッド清掃は、ワイピングブレード4を撓ませながらノズル面15を移動することでワイピングブレード4の弾性力でノズル面に押圧しながら払拭清掃し、ノズル面15に付着したインクのしぶきなどの付着物を除去するものである。
ここで、第一ヘッド清掃においては、ノズル面15が湿潤な状態であることが望ましい。これは、ノズル面15の付着物が乾燥状態であれば、ノズル面15に接した状態で払拭移動することによってノズル面15に傷を付けてしまうことを防ぐためである。ノズル面15を湿潤にすることによって、該付着物はノズル面15への接触状態が緩和され、第一ヘッド清掃によるノズル面15への傷付きを抑制することができる。
ノズル面15を湿潤にする方法としては、ノズル面15において開口しているノズル穴からインクを浸み出させる方法、あるいは、ノズル面15を洗浄液などに浸漬する、もしくは洗浄液などをノズル面15に塗布するなどといった方法が挙げられる。
(第二ヘッド清掃)
図3は、第二ヘッド清掃時の様子を示した図である。
インクジェットヘッド14を、図3のような第二ヘッド清掃位置にくるよう、図示しない移動機構によって上下左右方向に移動させて清掃布16に当接させる。ノズル面15が清掃布16に当接することでノズル面15に付着した付着物が除去される。ここで、ノズル面15の、清掃布16を挟んて対向側には、上記押圧手段9が配設されている。この押圧手段9によって、ノズル面15に対して適度な押圧を加えノズル面15を清掃布16に対して隙間なく均一に押すようにすることができ、良好な付着物除去効果を得ることがでいる。
第二ヘッド清掃では、ノズル面15へのダメージを考慮して、清掃布16に対してノズル面15を抑えるつけるだけの清掃としている。すなわち、ノズル面15と清掃布16とが当接している間は、清掃布16は移動しない。このため、付着物の除去を確実なものとするために、第二ヘッド清掃よりも先に、第一ヘッド清掃を実施して予め付着物の除去動作を実行しておくことが望ましい。
また、第二ヘッド清掃では、第一ヘッド清掃で残った洗浄液、及び第一ヘッド清掃によってノズル面15への粘着力が落ちた付着物を清掃布16に転写させて除去する。
ここで、清掃布16に関して一度清掃に使用した箇所を、巻き取りモータ6を駆動して巻き取ってしまうことによって、付着物の無い綺麗な面を常に使用して清掃することができる。このときの清掃布16の送り量は、上記エンコーダガイド32の回転軸に設置されたエンコーダスリット10の回転を検出するエンコーダセンサ11のパルス出力をパルスカウンタ12でカウントし、上記コントローラ13によってノズル面15の押し当て幅に相当するパルス数だけ巻き取りモータ6を駆動すれば良い。これにより、常に綺麗な面での清掃が実現でき、清掃布16の効率的な使用が可能になる。
(ブレード清掃)
図4は、ブレード清掃時の様子を示した図である。
ブレード清掃は、ワイピングブレード4を、上記ブレードガイド31に擦接するようにブレード駆動ステージ5を左右方向に移動させて行う。具体的には次の通りである。
図4の右方向への移動〔1〕によって、ワイピングブレード4の右側面に付着した第一ヘッド清掃による洗浄液ならびに除去された付着物を清掃布16に吸い取らせ、次に左方向への移動〔2〕によってワイピングブレード4の左側面に付着した第一ヘッド清掃による洗浄液ならびに除去された付着物を清掃布16に吸い取らせる。このようにワイピングブレード4の移動によって清掃布16とワイピングブレード4が接する位置に配置することでワイピングブレード4の清掃を実現することができる。
ここでも、清掃布16に関して、一度のワイピングブレード清掃に使用した箇所は巻き取りモータ6を駆動して巻き取ることによって常に綺麗な面を使用した清掃が実現できる。このときの清掃布16の送り量は、エンコーダスリット10の回転を検出するエンコーダセンサ11のパルス出力をパルスカウンタ12でカウントし、コントローラ13によってワイピングブレード4の擦接幅に相当するパルス数だけ巻き取りモータ6を駆動すれば常に綺麗な面での清掃を実現することができ、清掃布16の効率的な使用が可能になる。
このように本実施形態によれば、ノズル面15に付着した粘度の高くなった付着インクやダストを、ノズル面15を傷つけることなく除去することができる。更に、ワイピングブレード4も専用の清掃機構を装備することなく清掃することができる。
〔実施の形態2〕
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。尚、以下の説明は、上記実施の形態1との相違点のみを説明する。
上記実施の形態1では、清掃布16の送り量を、エンコーダガイド32の回転軸に設置されたエンコーダスリット10の回転を検出するエンコーダセンサ11のパルス出力をパルスカウンタ12でカウントし、上記コントローラ13によって制御している。これに対して、本実施形態では、清掃布16の送り量を、布ローラ1から巻き取り軸2までの清掃布16の経路長によってコントロールする。このように構成することによって、より確実な清掃、効率的な清掃布16の使用を実現することができる。以下、本実施形態について説明する。
図5は、本実施形態のインクジェットヘッド清掃装置の構成を示す図である。
図5に示すように、本実施形態では、図1の構成に加えて、第1の記憶手段17を備えている。
上記第1の記憶手段17には、図5に示す第二ヘッド清掃位置aからブレード清掃位置bまでの清掃布16の経路長、すなわち帯の長さ、[a−b]が格納されている。ここで、第二ヘッド清掃位置aとは、第一ヘッド清掃におけるノズル面15の押し当て幅の中心位置であり、ブレード清掃位置bとは、ブレード清掃におけるワイピングブレード4の擦接幅の中心位置を示す。
経路長[a−b]が分かっていることによって、コントローラ13から清掃布16の送り量を決定するときに第一ヘッド清掃を実施した清掃布16面によって、再度、ブレード清掃を実施してしまうといったことを回避でき、ブレード清掃をより確実に実施することができる。また、清掃布16の経路長[a−b]の間に複数回の第一ヘッド清掃及びブレード清掃を実施することもできるので、清掃布16の使用量を削減し効率的な使用が可能になる。尚、より詳細な送り量制御のため、経路長[a−b]に加えて第一ヘッド清掃におけるノズル面15の押し当て幅、ブレード清掃におけるワイピングブレード4の擦接幅も保持しておくことが望ましい。
〔実施の形態3〕
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。尚、以下の説明は、上記実施の形態1との相違点のみを説明する。
上記実施の形態1では、清掃布16は洗浄液によって湿潤していない構成であったが、これに対して、本実施形態では、清掃布16に洗浄液を滴下する洗浄液滴下手段を設けることによって、清掃効果をより一層高めている。更に、本実施形態では、洗浄液滴下位置cから第二ヘッド清掃位置a及びブレード清掃位置bまでの清掃布16の経路長[c−a]及び[c−b]を格納した記憶手段(以下、上記実施の形態2にて説明した第1の記憶手段と区別するために第2の記憶手段と記載する)を備えている。以下、本実施形態について説明する。
図6は、本実施形態のインクジェットヘッド清掃装置の構成を示す図である。
上記洗浄液滴下手段は、図6の18で示す滴下ノズル、19で示す滴下ポンプ、20で示す洗浄液ビン、21で示すポンプドライバによって構成されている。
上記滴下ポンプ19は、コントローラ13がポンプドライバ21を介して駆動されることによって洗浄液を滴下するように構成されている。
このように、本実施形態によれば、清掃布16に対して洗浄液を滴下して第二ヘッド清掃、ブレード清掃を実施することで付着物の除去能力を高めることができる。
更に、本実施形態のインクジェットヘッド清掃装置は、洗浄液滴下位置cから、第二ヘッド清掃位置a及びブレード清掃位置bまでの清掃布16の経路長[c−a]及び[c−b]を格納した第2の記憶手段22を備えている。第2の記憶手段22を備えたことによって、洗浄液を第一ヘッド清掃におけるノズル面15の押し当て幅あるいはブレード清掃におけるワイピングブレード4の擦接幅分だけに滴下して、滴下布面を確実に第二ヘッド清掃位置a及びブレード清掃位置bに移動させることができる。そのため、洗浄液を削減しながらも洗浄液による清掃による付着物の除去能力を高めることができる。
洗浄液の滴下幅は、擦接幅ないしは押し当て幅とすればよいが、清掃布16は洗浄液を滴下すれば繊維の毛細管力によって洗浄液が濡れ広がっていくものなので清掃位置a、bに留めて滴下しても構わない。
また、第二ヘッド清掃とブレード清掃とで洗浄液の滴下量を変えることも洗浄液の効率的な使用、清掃効果の向上に有意義である。この一例におけるコントローラ13による洗浄液滴下と清掃布16送りの処理を、第二ヘッド清掃とブレード清掃の実施と合わせて図7を用いて説明する。尚、図7は、説明の便宜上、清掃布16を、経路を形成せずに直線的に示している。
(1)清掃布16に対して洗浄液を滴下する。このときの滴下量はブレード清掃用に設定した量であり、滴下ポンプ19の駆動時間で管理する。
(2)清掃布16を[a−b]/3だけ送る。これは巻き取りモータ6を、巻き取りモータドライバ7を介して駆動することで行う。そして清掃布16に対して洗浄液を滴下する。このときの滴下量は第二ヘッド清掃用に設定した量であり、滴下ポンプ19の駆動時間で管理する。
(3)清掃布16を[a−b]/3だけ送り、ブレード清掃用の洗浄液を滴下する。
(4)ブレード清掃位置bの直前まで(3)を繰り返し実施する。なお洗浄液量は第二ヘッド清掃用、ブレード清掃用を交互に滴下する。
(5)清掃布16を[c−a]−[a−b]/3だけ送る。第二ヘッド清掃位置a及びブレード清掃位置bにそれぞれ設定した洗浄液が滴下された布面が到来する。この位置で第二ヘッド清掃及びブレード清掃を実施する。
(6)清掃布16を2×[a−b]/3−[c−a]だけ送り、ブレード清掃用の洗浄液を滴下する。
(7)清掃布16を[a−b]/3だけ送り、第二ヘッド清掃用の洗浄液を滴下する。
(8)清掃布16を[c−a]−[a−b]/3だけ送る。第二ヘッド清掃位置a及びブレード清掃位置bにそれぞれ設定した洗浄液が滴下された布面が到来する。この位置で第二ヘッド清掃及びブレード清掃を実施する。
以下、上記(6)から上記(8)を繰り返す。上記では経路長[a−b]/3ごとに清掃を実施しているが、これにこだわるものではない。
このように洗浄液滴下位置c、第二ヘッド清掃位置a、ブレード清掃位置bの清掃布16に関する経路長の情報を第2の記憶手段22に格納しておくことで、洗浄液ならびに清掃布16を効率的に使用しながらノズル面15及びワイピングブレード4の清掃を実施することができる。尚、格納する情報としては経路長ではなく上で説明した(a−b)/3などの送り量であってもよい。
このように経路長を格納しておくことで、種々の送り量制御が実現できる。以下に他例を示す。また上例で示したように第二ヘッド清掃位置a、ブレード清掃位置bまでの経路長a−bより短い経路において複数回の清掃を行うことができ、清掃布16の使用量削減が実現できる。
洗浄液の使用量を更に削減したい場合には、第二ヘッド清掃で使用した清掃布面をブレード清掃でも使用することも効果的である。清掃布面は洗浄液が含浸されているので第二ヘッド清掃で使用した布面を再度ブレード清掃に使用しても清掃効果は保持している。
この場合は、経路長[a−b](=経路長[c−b]−経路長[c−a])を整数n(nは1以上)で分割した長さ[a−b]/nごとに洗浄液を滴下し、その滴下した位置で第二ヘッド清掃、ブレード清掃を実施することで実現できる。
また一方でブレード清掃の清掃効果を重視したい場合には、第二ヘッド清掃で使用した清掃布面はブレード清掃では使用しないように送り量を制御すればよい。ブレード清掃においても常に清潔な布面で清掃できるため清掃効果が高められる。
更に、ブレード清掃では洗浄液を滴下した布面で清掃したほうが清掃効果は高まると考えられるが、第二ヘッド清掃においては、洗浄液を滴下しない布面で清掃したほうが、付着物の除去効果は高まることある。これは洗浄液を滴下することで清掃布16の許容吸水量に近づいてしまい肝心の付着物の吸水効果が薄れてしまうためである。従って、単に吸水できれば良いような場合には第二ヘッド清掃位置aにおける洗浄液の滴下は行わないことが清掃効果を高めることになる。
〔実施の形態4〕
以下、本発明の第4の実施形態について説明する。尚、以下の説明は、上記実施の形態1との相違点のみを説明する。
図8は、本実施形態のインクジェットヘッド清掃装置の構成を示す図である。本実施形態のインクジェットヘッド清掃装置は、図1に示した構成に加えて、パルスカウンタ12のトータルカウント数を格納する記憶手段(以下、上記実施の形態2の第1の記憶手段、及び実施の形態3の第2の記憶手段と区別するために第3の記憶手段と記載する)を備えている。コントローラ13ではパルスカウンタ12のカウント数を積算して総数を図8に示す第3の記憶手段18に記憶させる。パルスカウンタ12の1パルス当りの清掃布16の移動量は、エンコーダガイド32の直径、エンコーダスリット10のスリット数から計算できるので、総パルス数から移動した清掃布16の長さを計算することができる。従って、この総カウント数をチェックすることで布ローラ1の終了もしくは終了間近を検知することができる。このため、布ローラ1の終了による清掃未実行を防止することができる。
更にコントローラ13によって巻き取りモータ6を駆動させた時のパルスカウンタ12の更新を監視しておくことで巻き取り異常や布ローラ1の終了を検知することができるので、清掃未実行、清掃不良を防止することができる。すなわち、コントローラ13は、巻き取り異常や布ローラ1の終了を検知する検知手段としての機能を備えている。
尚、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明のインクジェットヘッド清掃装置は、ノズル面に付着した粘度の高くなった付着インクやダストを、ノズル面を傷つけることなく除去することができるとともに、ワイピングブレードもそれ専用の清掃機構を装備することなく清掃することできる。
従って、インクジェットヘッドを搭載するあらゆる種類の液体噴射装置に適用することができる。
本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置の一実施形態の構成を示した図である。 図1に示したインクジェットヘッド清掃装置の一部分を、清掃対象であるインクジェットヘッドとともに示した図であり、第一ヘッド清掃の様子を示している。 図1に示したインクジェットヘッド清掃装置の一部分を、清掃対象であるインクジェットヘッドとともに示した図であり、第二ヘッド清掃の様子を示している。 図1に示したインクジェットヘッド清掃装置の一部分を示した図であり、ブレード清掃の様子を示している。 本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置の他の実施形態を示した図である。 本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置の他の実施形態を示した図である。 本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置において用いられる清掃布の移動例を示す図である。 本発明に係るインクジェットヘッド清掃装置の他の実施形態を示した図である。
符号の説明
1 布ローラ
2 巻き取り軸
3 ガイド群
4 ワイピングブレード
5 ブレード駆動ステージ
6 巻き取りモータ
7 巻き取りモータドライバ
8 ブレードステージドライバ
9 押圧手段
10 エンコーダスリット
11 エンコーダセンサ
12 パルスカウンタ
13 コントローラ
14 インクジェットヘッド
15 ノズル面
16 清掃布
17 第1の記憶手段
18 第3の記憶手段
19 滴下ポンプ
20 洗浄液ビン
21 ポンプドライバ
22 第2の記憶手段
31 ブレードガイド
32 エンコーダガイド

Claims (16)

  1. インクジェットヘッドのノズル面を清掃するためのインクジェットヘッド清掃装置であって、
    帯状の清掃布が巻回された布ローラと、上記布ローラから上記清掃布を巻き取るように構成された巻き取り軸及び当該巻き取り軸を駆動する巻き取りモータと、上記布ローラから上記巻き取り軸まで上記清掃布をガイドするガイド群とを有した清掃布ユニット、及び
    上記ノズル面をワイピングするワイピングブレードを有したワイプユニット、を具備しており、
    上記ガイド群によって形成される上記清掃布の経路内には、上記ワイピングブレードが接触する箇所と、上記ノズル面が接触する箇所とがあることを特徴とするインクジェットヘッド清掃装置。
  2. 上記清掃布における上記ノズル面が接触する箇所に、当該ノズル面に当該清掃布を押圧する押圧手段を具備していることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド清掃装置。
  3. 上記巻き取り軸による巻き取りによって移動する上記清掃布の移動量を計測する移動量計測手段を具備していることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド清掃装置。
  4. 上記ノズル面が接触する箇所から、上記ワイピングブレードが接触する箇所までの上記清掃布の長さを記憶する第1の記憶手段を具備していることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド清掃装置。
  5. 上記清掃布に洗浄液を滴下する洗浄液滴下手段を具備しており、
    上記洗浄液滴下手段は、上記ノズル面が接触する箇所よりも上記清掃布の経路内において上記布ローラに近い位置に上記洗浄液を滴下するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド清掃装置。
  6. 上記洗浄液滴下手段による洗浄液の滴下位置から、上記ノズル面が接触する箇所、及び上記ワイピングブレードが接触する箇所までの上記清掃布の長さを記憶する第2の記憶手段を具備していることを特徴とする請求項5に記載のインクジェットヘッド清掃装置。
  7. 上記清掃布における上記ノズル面と接触した部分に、上記ワイピングブレードが接触する構成となっていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド清掃装置。
  8. 上記清掃布における上記ノズル面と接触した部分とは異なる部分において、上記ワイピングブレードが接触する構成となっていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド清掃装置。
  9. 上記洗浄液滴下手段は、上記清掃布における、上記ノズル面との接触部分及び上記ワイピングブレードとの接触部分に、上記洗浄液を滴下するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載のインクジェットヘッド清掃装置。
  10. 上記清掃布における上記ノズル面との接触部分よりも、上記清掃布における上記ワイピングブレードとの接触部分のほうが、上記洗浄液によって、より湿潤しているように構成されていることを特徴とする請求項5に記載のインクジェットヘッド清掃装置。
  11. 上記清掃布における上記ワイピングブレードとの接触部分は、上記洗浄液によって湿潤しており、
    上記清掃布は、上記洗浄液によって湿潤していない部分で、上記ノズル面との接触するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載のインクジェットヘッド清掃装置。
  12. 上記巻き取りモータは、上記清掃布における上記ノズル面と接触する箇所から、上記清掃布における上記ワイピングブレードと接触する箇所までの当該清掃布の当該帯の長さを、上記清掃布の経路内における、上記ノズル面が接触する箇所から上記ワイピングブレードが接触する箇所までの経路長よりも短くなるように、上記清掃布を巻き取るように構成されていることを特徴とする請求項1から11までの何れか1項に記載のインクジェットヘッド清掃装置。
  13. 上記清掃布における上記ワイピングブレードと接触する箇所では、上記ワイピングブレードが上記清掃布に対して擦接するように構成されていることを特徴とする請求項1から12までの何れか1項に記載のインクジェットヘッド清掃装置。
  14. 上記移動量計測手段によって計測した移動量の総量を記憶する第3の記憶手段を具備していることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットヘッド清掃装置。
  15. 上記巻き取りモータによって上記巻き取り軸が駆動されている間に、上記移動量計測手段から計測結果が出されないことを検知する検知手段を具備していることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットヘッド清掃装置。
  16. 請求項1から15までの何れか1項に記載のインクジェットヘッド清掃装置を用いてインクジェットヘッドのノズル面を清掃するためのインクジェットヘッド清掃方法であって、
    ノズル面をワイピングブレードによってワイピングする第一ヘッド清掃工程と、
    上記第一ヘッド清掃工程の後に、
    ノズル面を清掃布によって清掃する第二ヘッド清掃工程、及び
    上記ワイピングブレードを清掃布によって清掃するブレード清掃工程を含むことを特徴とするインクジェットヘッド清掃方法。
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