JP6194576B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6194576B2
JP6194576B2 JP2012252274A JP2012252274A JP6194576B2 JP 6194576 B2 JP6194576 B2 JP 6194576B2 JP 2012252274 A JP2012252274 A JP 2012252274A JP 2012252274 A JP2012252274 A JP 2012252274A JP 6194576 B2 JP6194576 B2 JP 6194576B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
liquid
wiping
ink
wiper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012252274A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014100799A (ja
Inventor
繁樹 鈴木
繁樹 鈴木
圭次 松本
圭次 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2012252274A priority Critical patent/JP6194576B2/ja
Publication of JP2014100799A publication Critical patent/JP2014100799A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6194576B2 publication Critical patent/JP6194576B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/16535Cleaning of print head nozzles using wiping constructions
    • B41J2002/1655Cleaning of print head nozzles using wiping constructions with wiping surface parallel with nozzle plate and mounted on reels, e.g. cleaning ribbon cassettes

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、液体噴射ヘッドを払拭する清掃部(ワイピング装置)を備える液体噴射装置に関する。
従来から、液体噴射装置の一種として、液体噴射ヘッドから液体の一例としてのインクを用紙等の媒体に噴射して画像を印刷(記録)するインクジェット式のプリンターが知られている(例えば特許文献1等)。こうしたプリンターには、通常、液体噴射ヘッドからの液体の噴射特性を維持するためにメンテナンス装置が設けられている。
例えば、特許文献1に記載のプリンターには、この種のヘッドメンテナンス装置として、液体噴射ヘッドのノズル面に洗浄液等のウエット液を付与した後、ノズル面を払拭するクリーナーカートリッジが設けられている。このクリーナーカートリッジは、ノズル形成面に対して凸となるノズルカバー(ヘッドカバー)を払拭してウエット液をかき落とす非吸収性のゴム製ブレード(ゴムワイパー)と、ノズル配設面(ノズル周辺領域)に当接してノズル配設面からウエット液を吸収により回収する吸収性を有する払拭ウエッブとを備えている。ノズルカバーの部分とノズル配設面との間には、ノズルカバーの厚み分の段差があるため、ノズル面はノズル配設面の部分が凹部、ノズルカバーの部分が凸部となった凹凸面となっている。
特開2011−79170号公報(例えば段落[0131]、図15、図16等)
ところで、特許文献1に記載の上記プリンターでは、ノズル面において凸部となるノズルカバーの部分をブレードで払拭し、凹部となるノズル配設面を払拭ウエッブにより払拭する。払拭ウエッブでノズル配設面(ノズル周辺領域)を払拭すると、払拭ウエッブの繊維がノズル配設面に擦れるため、ノズル配設面が摩耗し易くなるという問題があった。特に顔料インクの場合、払拭ウエッブに吸収された顔料インク中の顔料粒子の砥粒効果によってノズル配設面が一層摩耗し易くなる。通常、ノズル配設面には撥液膜が形成され、この撥液膜が摩耗して減ってくると、ノズル配設面の撥液性が低下してノズル配設面に付着したインクミスト等のインクが濡れ広がり易くなる。ノズルから噴射されたインク滴がノズル近傍付着まで濡れ広がったインクに接触した場合、この接触がインク滴の飛翔曲がりを誘発し、インク滴の媒体上への着弾位置(ドット位置)のずれとなって印刷画質の低下を招く。なお、液体が、染料インク又はウエット液であっても、ノズル配設面が払拭ウエッブの繊維に擦られれば、ノズル配設面が摩耗し易いことに変わりはない。また、ノズル面が凹凸のない平坦な構成でも、ノズルの周辺は払拭による摩耗を小さく抑えることが望まれる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体噴射ヘッドのノズル面の払拭に伴う摩耗速度を低減できる液体噴射装置を提供することにある。
上記課題を解決する液体噴射装置は、ノズル面に配置された複数のノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記ノズル面における前記ノズルを含む領域であるノズル周辺領域に付着した液体を払拭可能な第1清掃部と、前記ノズル面における前記ノズル周辺領域以外の外側領域に当接して当該外側領域に付着した液体を吸収可能な第2清掃部と、を備えている。
この構成によれば、ノズル面におけるノズル周辺領域に付着した液体は、第1清掃部により払拭される。また、少なくともノズル周辺領域以外の外側領域に付着した液体が第2清掃部に吸収される。例えば液体中に分散などしている粒子(一例として顔料等の粒子)が含まれている場合、その吸収された液体中の粒子が払拭面との間に介在し砥粒効果によってノズル周辺領域を摩耗させる心配がある。しかし、第2清掃部は外側領域に当接し、ノズル周辺領域には当接しないか当接しても軽く当接する程度となる。よって、第2清掃部がノズル周辺領域に外側領域と同程度の強さで当接することに起因するノズル周辺領域の摩耗を低減できる。
上記課題を解決する液体噴射装置は、ノズル面に配置された複数のノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記ノズル面における前記ノズルを含む領域であるノズル周辺領域に付着した液体を払拭可能な払拭部材を有する第1清掃部と、前記ノズル面における前記ノズル周辺領域以外の外側領域に当接して当該外側領域に付着した液体を吸収可能な当接部材としての帯状の布と、該当接部材を前記ノズル面側に押圧可能な押圧部と、を有する第2清掃部と、を備え、前記払拭部材は、前記当接部材より液体の吸収が低く、前記押圧部は、前記当接部材の前記ノズル周辺領域に対する押圧力が、該当接部材の前記外側領域に対する押圧力よりも弱く設定されている。
また、上記液体噴射装置では、前記ノズル周辺領域に付着した液体を前記第1清掃部で払拭した後、前記ノズル面における前記外側領域に前記第2清掃部を当接させることが好ましい。
この構成によれば、ノズル周辺領域に付着した液体を第1清掃部で払拭した後、ノズル面におけるノズル周辺領域以外の領域に第2清掃部を当接させる。このため、ノズル周辺領域の拭き残しの液体を第2清掃部により吸収できる。
また、上記液体噴射装置では、前記外側領域は、前記ノズル周辺領域の周囲に当該ノズル周辺領域より突出した突出面を備え、前記第2清掃部は前記突出面に当接して移動することが好ましい。
この構成によれば、第2清掃部は、ノズル面のうちノズル周辺領域の周囲にノズル周辺領域より突出した突出面に当接して移動することで、外側領域に付着した液体を吸収する。ノズル面にノズル周辺領域で凹、突出面で凸となる凹凸があっても、ノズル面に付着した液体を拭き残り少なく払拭できる。
さらに上記液体噴射装置では、前記突出面は、前記ノズル周辺領域より撥液性が低いことが好ましい。
この構成によれば、突出面上の液体は濡れ広がり易いので、第2清掃部が突出面上の液体を吸収し易くなる。例えば撥液性が高く液体が濡れ広がらない構成であると、第2清掃部の同じ場所で液体を吸収することになるので、第2清掃部の吸収性能が徐々に低下して液体を吸収しにくくなる。しかし、ノズル周辺領域より撥液性の低い突出面なので、第2清掃部は突出面上の液体を効率よく吸収できる。
また、上記液体噴射装置では、前記第1清掃部がゴムワイパーを備え、前記第2清掃部が前記外側領域に当接させる帯状の布を備えることが好ましい。
この構成によれば、第1清掃部がゴムワイパーでノズル周辺領域を払拭する。第2清掃部が有する帯状の布をノズル周辺領域以外の外側領域(一例として突出面)に当接させることで外側領域に付着した液体を布に吸収させることができる。
また、上記液体噴射装置では、前記第2清掃部は、前記帯状の布を前記ノズル面側に押圧可能な押圧部を備え、前記押圧部は、前記布の前記ノズル周辺領域に対する押圧力が、前記外側領域に対する押圧力よりも弱く設定されていることが好ましい。
この構成によれば、第2清掃部は押圧部の押圧力により布をノズル周囲領域以外の外側領域に押し当てるので、外側領域に付着した液体を効果的に吸収できる。また、布は、ノズル周辺領域に対し外側領域よりも弱い押圧力で当接するので、ノズル周辺領域は摩耗しにくい。
また、上記液体噴射装置では、前記第1清掃部の払拭方向と前記第2清掃部の払拭方向とが同じであることが好ましい。
この構成によれば、第1清掃部の払拭方向と第2清掃部の払拭方向とが同じであるので、ノズル周辺領域を払拭した後、その払拭方向に沿って残った拭き残りの液体を、第2清掃装置により効果的に吸収できる。
さらに上記液体噴射装置では、前記第1清掃部は、払拭方向に向かって凸となる形状のゴムワイパーを備えていることが好ましい。
この構成によれば、払拭方向に向かって凸となる形状のゴムワイパーで払拭した場合、ゴムワイパーの払拭方向(進行方向)前側からゴムワイパーの両側へ流れた液体の一部は、払拭経路の両側に残る。この両側に残った液体は払拭方向に比較的均等に分布し易い。このため、その後、第2清掃部が外側領域(一例として突出面)に当接しつつ移動して外側領域に付着した液体を吸収するときに、第1清掃部の払拭経路の両側に残った液体は、第2清掃部が外側領域に当接しつつ移動する払拭の仕方であっても、効率よく吸収される。
また、上記液体噴射装置では、前記当接部材は前記ノズル周辺領域に当接しないことが好ましい。
一実施形態におけるプリンターの斜視図。 液体噴射ヘッドの斜視図。 液体噴射ヘッドの模式底面図。 液体噴射ヘッドの模式断面図。 ワイピング装置の模式側面図。 ワイピング装置の部分斜視図。 ゴムワイパーの払拭動作を説明する模式底面図。 ワイピング装置の構造を示す部分正断面図。 (a)はゴムワイパーの払拭動作を説明する模式側面図、(b)は布ワイパーの払拭動作を説明する模式側面図。 (a)〜(d)はノズル面の払拭過程を説明する部分模式底面図。 (a)はゴムワイパーの払拭終了後のインク付着状態を示す模式正面図、(b)は布ワイパーの払拭動作を説明する模式正断面図。 変形例のワイピングシステムを示す模式平面図。 変形例のワイピング装置の一部を示す模式正断面図。 変形例のワイピング装置の一部を示す模式側断面図。
以下、液体噴射装置の一例であるインクジェット式のプリンターについて、図1〜図11を用いて説明する。
図1に示すように、プリンター11において上方側が開口する略矩形箱状をなすフレーム12の内側下部には、略四角板状の支持部材13が主走査方向X(図1では左右方向)に沿って延びる状態で配置されている。記録媒体Pは、フレーム12の後側下部に設けられた搬送モーター14の動力により駆動される給送ローラー及び搬送ローラー対(いずれも図示略)によって、支持部材13上を主走査方向Xと直交する副走査方向Y(搬送方向)に搬送される。また、支持部材13の上方に架設されたガイド軸16には、キャリッジ17が主走査方向Xに往復移動可能な状態で支持されている。
フレーム12にはガイド軸16の両端部近くの各位置に、駆動プーリー18及び従動プーリー19が回転自在な状態で支持されている。駆動プーリー18には、キャリッジ17を往復移動させる際の動力源となるキャリッジモーター20の出力軸が連結されている。また、これら一対のプーリー18,19の間には、一部がキャリッジ17に連結された無端状のタイミングベルト21が掛装されている。したがって、キャリッジ17は、キャリッジモーター20の動力によりタイミングベルト21が正逆転することにより、ガイド軸16にガイドされながら主走査方向Xに往復移動可能となっている。
キャリッジ17の下部には液体噴射ヘッド22が設けられる一方、その上側には液体噴射ヘッド22に供給するインク(液体)を貯留する複数(本実施形態では5つ)のインクカートリッジ23が着脱可能に搭載されている。そして、支持部材13上に給送された記録媒体Pに対して液体噴射ヘッド22からインク滴が噴射されることにより、記録媒体Pに画像等が記録される。なお、本実施形態のプリンター11が印刷(記録)の対象とする記録媒体Pは、例えば紙、布、フィルムなどである。プリンター11は、例えばタオル、衣料(シャツ等)などの印刷も可能である。
5つのインクカートリッジ23には、一例としてシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)、白(W)のインクがそれぞれ収容されている。各インクカートリッジ23から供給されるインクを液体噴射ヘッド22から噴射することにより、濃色の記録媒体Pへの白印刷(下地印刷)及びカラー印刷などを行うことが可能である。なお、インクカートリッジ23の装着方式は、インクカートリッジ23がキャリッジ17に搭載される所謂オンキャリッジタイプに限らず、インクカートリッジ23がプリンター本体側のカートリッジホルダーに着脱可能に装着される所謂オフキャリッジタイプでもよい。
また、図1に示すように、フレーム12内においてキャリッジ17が非印刷時に待機するホーム位置HPの下側には、液体噴射ヘッド22のメンテナンスを行なうためのメンテナンス装置26が設けられている。メンテナンス装置26は、液体噴射ヘッド22を払拭するワイピング装置27、及び液体噴射ヘッド22をキャッピングするキャップ28aを備えたキャッピング装置28と、キャップ28a内を吸引して液体噴射ヘッド22のノズルから増粘インク等を吸引排出する際に駆動される吸引ポンプ(図示略)とを備えている。液体噴射ヘッド22がノズルクリーニング目的で印刷とは関係のないインク滴を吐出するフラッシングの際は、キャップ28aがインク滴の吐出先として使用される。
図1に示すように、フレーム12においてキャリッジ17の背面側の位置には、キャリッジ17の移動量に比例する数のパルスを出力するリニアエンコーダー29がガイド軸16に沿って延びるように設けられている。また、プリンター11には印刷制御及びメンテナンス制御を司るコントローラーCが設けられている。コントローラーCは、リニアエンコーダー29の出力パルス信号に基づきキャリッジモーター20を駆動制御し、キャリッジ17の位置制御及び速度制御を行う。また、コントローラーCは、搬送モーター14を駆動制御し、記録媒体Pの給送及び搬送を行う。さらにコントローラーCは、メンテナンス実行条件が成立したと判断すると、キャリッジ17をホーム位置HP側の所定位置に移動させた後、ワイピング装置27及びキャッピング装置28のうち少なくとも一方を駆動させ、ワイピング及びクリーニングのうち必要なメンテナンスを行う。
図2に示すヘッドユニット30は、キャリッジ17の下面部に取り付けられるもので、キャリッジ17に取り付けるためのブラケット部31と、ブラケット部31から下方へ突出する四角柱状の液体噴射ヘッド22とを備える。液体噴射ヘッド22は、ブラケット部31から下方へ突出する四角柱状の流路形成部32と、流路形成部32の下側に固定された四角板状のヘッド本体33とを備える。ヘッド本体33の図2における下面には、複数列(図2の例では10列)のノズル列34が形成されている。また、ヘッド本体33の下面側には、複数(図2の例では5つ)の開口36aを有するヘッドカバー36が、ノズル列34を構成する各ノズル38(図3参照)が形成されたノズル形成面35(本例では下面)を一部覆う状態で取着されている。複数のノズル列34は、1つの開口36aから所定列数(図2の例では2列)ずつ露出している。本例では、ノズル形成面35のうち開口36aにより露出する領域がノズル周辺領域37となっている。
図3及び図4に示すヘッドカバー36は、ノズル形成面35のうち開口36aにより露出させたノズル周辺領域37以外の部分を覆う状態で、係止等の固定構造により液体噴射ヘッド22に固定されている。図3に示す液体噴射ヘッド22の底面全体が、ワイピング装置27による被払拭面となるノズル面39となっている。このノズル面39は、ノズル周辺領域37(つまり開口36a内の領域)と、ノズル周辺領域37以外の外側領域であって、ノズル周辺領域37よりもヘッドカバー36の厚みに相当する分だけ突出している突出面40とを有している。ノズル周辺領域37と突出面40との間には、ヘッドカバー36の厚みに相当する段差41が存在し、ノズル面39は、ノズル周辺領域37の部分で凹部、突出面40の部分で凸部となる凹凸面となっている。なお、ヘッドカバー36は例えば金属製(一例としてステンレス鋼等)である。
図3に示すように、ノズル列34は、副走査方向Yに沿って一定ピッチで配置された多数個(例えば180個又は360個)のノズル38からなる。各ノズル列34は、インクカートリッジ23のインク色に対応し、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)、白(W)のうちいずれか1色のインクを噴射する。もちろん、CMYKの4色及び白(W)以外の色も採用できる。その他のインク色としては、例えばライトマゼンタ、ライトシアン、ライトイエロー、灰、オレンジ等を挙げることができる。また、液体噴射ヘッド22の色数は、CMYK4色、CMY3色、黒1色などでもよい。さらに、複数のノズル列34中にインクの噴射されない不使用ノズル列が存在してもよい。
また、図3に示すノズル形成面35には、インクをはじき易い撥液処理(撥インク処理)が施されており、その表面には撥液膜42(撥インク膜)が成膜されている。本実施形態で使用するインクは、一例として顔料インクである。顔料インクでは、その分散媒として使用される液中に多数の顔料の粒子が分散している。シアン、マゼンタ、イエローの顔料としては平均粒径約100nmの有機顔料、黒の顔料としては平均粒径約120nmのカーボンブラック(無機顔料)、白の顔料としては平均粒径約320nmの酸化チタン(無機顔料)などが採用できる。本例のインクは水系インクであり、分散媒である水の中に多数の顔料の粒子が分散している。このため、本例では、撥液膜42を、水系インクをはじく機能をもつ撥水膜としている。撥液膜42はノズル形成面35に対するワイピングが繰り返し行われることで徐々に摩耗し、撥液膜42が一定以上摩耗すると、その撥液特性が低下する。
この撥液特性の低下状態では、ノズル周辺領域37に対するインクミスト等の液体の濡れ角が小さくなる。このため、ノズル周辺領域37に付着した複数のインクミストは濡れ広がって、比較的広い1つのインク滴(付着インク)に成長し易い。この結果、この種の付着インクが、ノズル38の周辺に存在したり、ノズル38の開口を一部塞いだり、さらにノズル38内へ流れ込んだりする虞もある。仮にこの状態でノズル38からインク滴を噴射すると、その噴射されたインク滴が付着インクと接触し、インク滴の飛翔曲がりを誘発する。この種のインク滴の飛翔曲がりは、記録媒体P上へのインク滴の着弾位置(つまり印刷ドット形成位置)が想定位置からずれる原因になり、印刷画質の低下を招く。このような理由から、ワイピングによる撥液膜42の摩耗はなるべく抑える必要がある。
一方、ヘッドカバー36は金属プレートを所定形状に加工して製造され、その表面には撥液処理が施されていない。このため、突出面40は、ノズル周辺領域37よりも撥液性が低くなっている。つまり、突出面40に対するインクの濡れ角が、ノズル周辺領域37に対するインクの濡れ角よりも小さくなっている。
図4に示すように、液体噴射ヘッド22は、主走査方向Xに一定の間隔を開けて並列に配列された複数個(本実施形態では5個)の記録ヘッド43(単位ヘッド)を有している。記録ヘッド43の下面となるノズル形成面35の周縁部はヘッドカバー36により覆われ、2列分のノズル38を含むノズル周辺領域37が開口36aから露出している。各ノズル38は、流路形成部32内を通る各インク流路32aと連通し、さらに各インク流路32aは不図示の流路を通じて流路形成部32の上面から上方へ突出する複数本の供給管部30aに連通している。各供給管部30aは、キャリッジ17あるいはプリンター本体側のカートリッジホルダー(図示せず)に装着された各インクカートリッジ23の供給口と不図示の流路を介して連通される。よって、各インクカートリッジ23(図1参照)からは、各供給管部30a及びインク流路32a等を通じて、対応する記録ヘッド43のノズル38へ対応する各色のインクが供給される。
図3及び図4に示すように、液体噴射ヘッド22のノズル面39は、前述のように、ヘッドカバー36の下面における開口36aの周囲の部分からなる突出面40と、開口36aの部分で凹んで露出するノズル周辺領域37とを有する。なお、図4では、ノズル面39の凹凸形状を分かり易くするため、ヘッドカバー36の厚みを実際よりも厚く誇張して描いている。
次に図5を用いて、ワイピング装置27について説明する。図5に示すように、ワイピング装置27は、払拭方向に往復動可能なワイパーユニット46と、ワイパーユニット46を払拭方向へ移動可能に案内するレール部47とを備える。ワイパーユニット46は、ノズル面39に当接してインクを吸収する帯状の布の一例としての布シート50を搭載したワイパーカセット51と、ワイパーカセット51が着脱自在に装着されるワイパーホルダー52とを備える。ワイパーホルダー52は、その下部に固定されたガイド部52aを介してレール部47に沿って案内され、払拭方向(副走査方向Y)に往復動可能となっている。プリンター本体側(例えばフレーム12)には、動力源となる電動モーター54と、電動モーター54の動力を伝達する動力伝達機構55とが設けられている。
図5に示すように、ワイパーホルダー52の側部にはラック・アンド・ピニオン機構56が設けられている。ラック・アンド・ピニオン機構56は、ワイパーホルダー52の側面にその長手方向が払拭方向に一致する向きで固定されたラックギア部56aと、このラックギア部56aと噛合すると共に動力伝達機構55を介して伝達される動力で回転するピニオンギア部56bとを有する。電動モーター54が正転駆動すると、ピニオンギア部56bが正転し、ラックギア部56aと共にワイパーホルダー52が図5に示す退避位置から搬送方向Y下流側(図5では左方)へ往動する。この往動後に停止した電動モーター54が次に逆転駆動すると、ラックギア部56aに噛合するピニオンギア部56bが逆転し、ワイパーホルダー52は搬送方向Y上流側(図5では右方)へ復動し、図5に示す退避位置に復帰する。
図5に示すように、ワイパーユニット46は、ワイパーカセット51の上面部から上方へ突出する複数(例えば5個)のゴムワイパー59を有する第1清掃部60と、その上面部から上方へ突出する半円筒状の布ワイパー61を有する第2清掃部62とを備えている。複数のゴムワイパー59は、布ワイパー61に対してワイパーユニット46の往動時の進行方向において所定距離だけ前側となる位置に配置されている。そして、ワイパーユニット46が図5に示す退避位置からレール部47に沿って払拭方向に移動することで、液体噴射ヘッド22のノズル面39に対する第1清掃部60のゴムワイパー59と第2清掃部62の布ワイパー61とのワイピングが順次行われる。
図5に示すように、ワイパーカセット51内には、繰出軸63と巻取軸64が払拭方向に所定の距離を隔てた状態で軸支されている。繰出軸63には、未使用の布シート50が巻装された繰出しロール65が装着されている。また、巻取軸64には、使用済みの布シート50が巻き取られる巻取りロール66が装着されている。両ロール65,66間に掛装された布シート50は、ワイパーカセット51の上面中央部の開口51a(図6参照)から上方へ一部突出した押圧部の一例としての押圧ローラー67の外周面に上側から巻き掛けられ、押圧ローラー67に巻き掛けられた部分で半円筒状の布ワイパー61を形成している。押圧ローラー67を軸支する支軸67aはばね68により上方へ付勢され、布ワイパー61は上方へ付勢された状態にある。第2清掃部62は、これら各部63〜68を備え、布ワイパー61にノズル面39に当接する側への付勢力を付与する機能、及び布シート50の押圧ローラー67に巻き掛けられた部分を使用済みのものから未使用のものへ交換するシート交換機能を有する。
ここで、図5に示すワイパーユニット46が往動終了位置にある状態では、例えば動力伝達機構55内の不図示のクラッチ機構によりピニオンギア部56bへの動力伝達が遮断されるとともに、繰出軸63と巻取軸64が動力伝達機構55と動力伝達可能に接続される。この状態では、電動モーター54から動力伝達機構55を介して伝達された動力により、繰出軸63と巻取軸64とが回転し、繰出しロール65から未使用の布シート50が繰り出されるとともに、巻取りロール66に使用済みの布シート50が巻き取られる。この間にキャリッジ17は払拭位置から退避する。そして、ここまでの払拭動作を終了した後、電動モーター54が逆転駆動すると、ワイパーユニット46は復動し、図5に示す退避位置に復帰する。なお、クラッチ機構は、ラックギア部56aに対するピニオンギア部56bの噛合を解除し、かつ巻取軸64への動力伝達可能な状態に切り換え可能な機構でもよい。その他、公知のクラッチ機構を採用できる。
図6に示すように、第1清掃部60が備える複数のゴムワイパー59は、短冊状のゴム製のブレード70と、ブレード70をワイパーカセット51の上面部に払拭可能な姿勢に保持している保持部材71とを備える。各ブレード70は、払拭方向と直交する幅方向のピッチが、液体噴射ヘッド22側の各ノズル周辺領域37のピッチと同じになる各位置に保持されており、それぞれ対応するノズル周辺領域37を払拭可能となっている。本実施形態のブレード70は、ノズル面39と平行な面(つまりワイパーカセット51の上面部と平行な面)で破断した断面形状が、払拭時の進行方向(往動方向)側が凸となる湾曲形状となるように保持部材71により保持されている。このようにブレード70を湾曲形状に保持しているのは、ブレード70の厚さが薄い割に払拭に必要なコシを出すため、及びゴムワイパー59が払拭した際にその払拭経路の両側へ流れた残りインクの払拭方向における分布をほぼ均等にするためである。
また、図6に示す半円筒状の布ワイパー61の軸線方向長さは、液体噴射ヘッド22側のノズル面39の主走査方向X長さ(幅)よりも若干長くなっている。このため、布ワイパー61によりノズル面39の全体を払拭することが可能となっている。押圧ローラー67は支軸67aに対し液体噴射ヘッド22側の開口36a(図2、図3参照)の幅分の間隔を開けて軸線方向に複数個(本例では6個)配列されている。この構成により、布シート50の押圧ローラー67に巻き掛けられた部分を、ノズル面39のうちの突出面40に選択的に押し当てることが可能となっている。そして、押圧ローラー67間の隙間に対応し開口36aの部分で凹んで位置するノズル周辺領域37には、布シート50を強く押し当てないようにしている。
図7に示すように、各ゴムワイパー59の払拭方向と直交する方向の幅(図7では左右方向の幅)は、ノズル周辺領域37の幅よりも若干短く設定されている。このため、各ゴムワイパー59は、ワイパーユニット46の往動によって、図7における実線位置から二点鎖線位置まで移動する往動時にヘッドカバー36の開口36a内に落ち込み、ノズル周辺領域37を払拭することが可能となっている。
すなわち、図5に示す電動モーター54が正転駆動すると、ワイパーユニット46が同図の退避位置から払拭方向に沿って往動する。この往動過程(払拭過程)では、図9(a)に示すように、払拭位置にある液体噴射ヘッド22のノズル面39のうち、まず複数のゴムワイパー59がそれぞれ対応する各ノズル周辺領域37を払拭し、次に図9(b)に示すように、布ワイパー61が主に突出面40に当接しつつ移動して突出面40を選択的に払拭する。そして、各ワイパー59,61による払拭動作終了後に、例えば液体噴射ヘッド22が主走査方向Xに払拭位置から退避し、この退避後、電動モーター54が逆転駆動し、ワイパーユニット46が復動することによって、各ゴムワイパー59は図7における二点鎖線位置から実線位置へ復帰する。
次に図10及び図11等を参照しつつ、ワイピング装置27を備えたプリンター11の作用を説明する。
シリアル式のプリンター11では、キャリッジ17が主走査方向Xに移動する途中で液体噴射ヘッド22のノズル38からインク滴を噴射して記録媒体Pに記録を施す印字動作と、記録媒体Pを次の印字位置まで搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことで、記録媒体Pへの印刷が進められる。この印刷中、ワイピング装置27のワイパーユニット46は図5に示す退避位置に待機している。
例えば記録媒体Pの印刷を1枚終了する度に、コントローラーCは、ワイピングが必要か否かを判断し、ワイピングが必要と判断した場合、キャリッジモーター20を駆動制御してキャリッジ17を払拭位置に移動させる。コントローラーCは、リニアエンコーダー29の出力パルスを計数する不図示のカウンターの計数値を基に、キャリッジ17が払拭位置に到達して停止したと判断すると、電動モーター54を正転駆動させる。すると、ワイパーユニット46は退避位置からレール部47に案内されて払拭方向に往動する。
図10(a)に示すように、払拭前の液体噴射ヘッド22のノズル面39は、印刷中に発生したインクミストMが付着した状態にある。そして、ワイパーユニット46が往動することで、図10(b)に示すように、まずゴムワイパー59が対応するノズル周辺領域37を払拭する。この結果、ノズル周辺領域37上のインクミストMは、ゴムワイパー59により払拭方向(同図(b)中の矢印方向)に沿ってかき寄せられる。特にゴムワイパー59が払拭方向に向かって凸となる湾曲形成を有するため、ゴムワイパー59がかき寄せたインクの一部がその移動中に両サイドへ流れ、図10(b)に黒色で示す残りインクRとしてノズル周辺領域37の幅方向両端部(サイドエッジ)にライン状に残る。このようなライン状である残りインクRは払拭方向(ノズル列方向)に略均等に分布する。
次に、図10(c)に示すように、布ワイパー61が、ノズル面39に当接した状態で払拭方向に移動し、ノズル面39の全体を払拭する。このとき、複数の押圧ローラー67により布シート50が突出面40に選択的に押し付けられるので、突出面40上のインクミストMは布ワイパー61によって確実に吸収される。
このとき、布ワイパー61で払拭する前に、図10(b),(c)に示すように、ノズル周辺領域37の周縁に残ったライン状の残りインクRは、図11(a)に示すように開口36aの内壁面に沿って存在する。この結果、図11(b)に示すように、布ワイパー61がノズル面39に押し当てられると、残りインクRは一種の毛管作用により開口36aの内壁面を伝って布ワイパー61に吸収される。
例えばゴムワイパーが平板状あるいは払拭方向に向かって凹状の湾曲形状であると、残りインクはノズル周辺領域の払拭方向終端エリアに特に溜り易い。この場合、布ワイパーはノズル面を一定速度で払拭したときに、払拭方向終端エリアに集中して溜まった残りインクをその移動過程に吸収し切れない。しかし、本実施形態では、残りインクRが、ノズル周辺領域37の周縁に払拭方向に略均等に分布するように残るので、一定速度で移動する布ワイパー61により、残りインクRの大部分が吸収除去される(図10(d))。
また、図11(b)に示すように、押圧ローラー67は開口36aに対応する箇所には存在しないので、布シート50が開口36a内へ深く押し込まれることが回避される。この結果、布ワイパー61はノズル周辺領域37に当たらないか、軽く当たる程度となる。布ワイパー61が吸収したインク中には顔料の粒子が存在するため、この払拭中の布シート50がノズル周辺領域37に押圧された状態で移動すると、顔料粒子の砥粒効果によりノズル周辺領域37がダメージを受ける。このような払拭が繰返し行われるうちに、ノズル周辺領域37の撥液膜42が徐々に摩耗し、ノズル周辺領域37の撥液性が低下する。この撥液性の低下によりノズル38の周辺でインクが濡れ広がると、ノズル38から噴射されたインク滴が接触してインク滴の飛翔曲がりを誘発し、印刷画質の低下を招く。
しかし、本実施形態では、布シート50がノズル周辺領域37に押圧状態で摺動することが回避されることから、ワイピングが繰返し行われても、ノズル周辺領域37の撥液性が比較的高く維持される。この結果、ノズル38から噴射されるインク滴の飛翔曲がりが発生しにくく、比較的長期に亘り高い印刷画質が得られる。
また、突出面40はノズル周辺領域37に比べインクに対する撥液性が低いので、突出面40上の付着インクは比較的濡れ広がり易い。例えばゴムワイパー59で払拭したときに残りインクが開口36aの内壁面を越えて突出面40側へ移動しても、この突出面40上に移動した残りインクは濡れ広がることになる。このため、突出面40上のこの種のインクが布ワイパー61に吸収され易くなる。仮に突出面40の撥液性が高いと、ゴムワイパーで払拭したときに突出面40上にはみ出たインクは、濡れ広がらず、開口36aの周縁に存在する。この場合、布ワイパー61の開口36aの周縁に相当する箇所が吸収するインク量が多くなるので、布ワイパー61の移動とともにこの箇所のインク吸収性能が徐々に低下し、残りインクの払拭性能が低下する。
しかし、本例では、ノズル周辺領域37よりも撥液性の低い突出面40上のインクは濡れ広がり易く、その濡れ広がったインクを布ワイパー61が広範囲で吸収することができる。この結果、ゴムワイパー59の払拭時に開口36aから突出面40側へインクがはみ出ても、そのはみ出た残りインクを効果的に吸収除去できる。
上記実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)ワイピング装置27は、ノズル周辺領域37に付着したインクを払拭可能な非吸収性のゴムワイパー59を有する第1清掃部60と、ノズル面39に当接しつつ移動してノズル周辺領域37以外の外側領域である突出面40に付着したインクを吸収可能な布ワイパー61を有する第2清掃部62とを備える。ノズル周辺領域37上のインクは、非吸収性のゴムワイパー59により払拭され、突出面40上のインクが布ワイパー61に吸収される。この結果、突出面40からのインクの落下(滴下)や、突出面40に接近した記録媒体Pへのインクの移りなどを回避できる。また、布ワイパー61が吸収したインク中には顔料が含まれるので、布ワイパー61とノズル面39との間に介在した顔料の砥粒効果によってノズル面39を摩耗させる心配がある。しかし、布ワイパー61は突出面40に押圧されてインクを効率よく吸収するものの、ノズル周辺領域37には当接しないか当接しても軽く当たる程度なので、布ワイパー61による払拭時にノズル周辺領域37にダメージを与えにくい。このため、撥液膜42の摩耗に起因するインク滴の飛翔曲がりの発生を抑え、記録媒体Pに高画質の印刷を行うことができる。
(2)ノズル周辺領域37上のインクをゴムワイパー59で払拭した後、ノズル面39に布ワイパー61を当接させて突出面40上のインクを吸収する。よって、突出面40上のインクを吸収除去できるうえ、ノズル周辺領域37上の残りインクRも吸収できる。
(3)ノズル面39のうちノズル周辺領域37の周囲を突出面40とし、布ワイパー61が突出面40に当接して移動することで、突出面40に付着したインクを吸収する。ノズル面にこのような凹凸があっても、付着した液体を拭き残り少なく払拭できる。
(4)突出面40はノズル周辺領域37より撥液性が低いので、ゴムワイパー59の払拭時にノズル周辺領域37から段差41を越えて突出面40上へ移動した残りインクは、突出面40上で濡れ広がり易い。このため、布ワイパー61は突出面40上のインクを効率よく吸収できる。
(5)第1清掃部60がゴムワイパー59を備え、第2清掃部62が突出面40に当接させる帯状の布シート50を備える。よって、第1清掃部60がゴムワイパー59でノズル周辺領域37を払拭し、第2清掃部62が布シート50を突出面40に当接させることで突出面40に付着したインクを布シート50に吸収させることができる。
(6)第2清掃部62は布シート50を押圧する押圧ローラー67を備え、押圧ローラー67は、布シート50のノズル周辺領域37に対する押圧力が、突出面40に対する押圧力よりも弱くなるように設定されている。特に本例では、押圧ローラー67を突出面40と対応する位置に設けることで、布シート50を突出面40に選択的に押し当てるので、突出面40の付着インクを効率よく吸収しつつ、ノズル周辺領域37へのダメージを緩和できる。
(7)第1清掃部60の払拭方向と第2清掃部62の払拭方向とが同じであるので、第1清掃部60がノズル周辺領域を払拭した後、その払拭方向に沿って存在する残りインクを第2清掃部62が効果的に払拭して吸収できる。
(8)第1清掃部60は、払拭方向に向かって凸となる形状のゴムワイパーを備えているので、その払拭後にゴムワイパーの払拭経路に沿って存在する残りインクRが払拭方向にほぼ均等に分布する。このため、その後、第2清掃部62が突出面40に当接しつつ移動して突出面40に付着したインクを吸収するときに、第1清掃部60の払拭経路の両側に残ったインクは、第2清掃部62が突出面40に当接しつつ移動する払拭の仕方であっても、効率よく吸収される。
前記実施形態に限定されず、以下の態様で実施することもできる。
・ゴムワイパーと布ワイパーとが別々の装置で構成されたワイピングシステムとしてもよい。例えば図12に示すように、複数のゴムワイパー59を備える第1清掃装置81(ゴムワイパーユニット)は、第2清掃装置82(布ワイパーユニット)に対して主走査方向Xに異なる位置(同図では隣合う位置)に配設されている。第1清掃装置81は、ノズル周辺領域37と同間隔かつ同数のゴムワイパー59を上面に保持するスライダー83を払拭方向に移動可能な状態で備える。ゴムワイパー59は、払拭方向に向かって凸となる湾曲形状を有している。第1清掃装置81は、第2清掃装置82の電動モーター54を共通の動力源とするか、あるいは不図示の専用の電動モーターを動力源として駆動される。液体噴射ヘッド22が同図の実線位置に配置された状態で、まず複数のゴムワイパー59が、動力源の動力で払拭方向(ノズル列方向)へ移動することでノズル周辺領域37が払拭される。このゴムワイパー59の払拭動作終了後、液体噴射ヘッド22が同図の二点鎖線位置に移動した後、ワイパーユニット46が払拭方向へ移動することで布ワイパー61によりノズル面39のうちの突出面40が払拭される。この構成であっても、前記実施形態と同様に、ゴムワイパー59によりノズル周辺領域37を払拭できるうえ、この払拭後にノズル周辺領域37の周縁に残ったインクとともに突出面40上のインクを布ワイパー61で効果的に吸収除去できる。
・第2清掃部62又は第2清掃装置82における押圧ローラーは、1つのローラーで構成してもよい。例えば図13に示すように、1本の押圧ローラー85とし、この押圧ローラー85を、円筒状の大径部85a(凸部)と小径部85b(凹部)とが軸線方向に交互に並ぶ段差ローラーとする。この押圧ローラー85は、ヘッドカバー36の突出面40と対応する部分が大径部85aとなり、ノズル周辺領域37と対応する部分が小径部85bとなっており、例えば支軸86に対して回転可能に支持されている。この布ワイパー61によれば、布シート50を突出面40に押圧しつつ払拭でき、ノズル周辺領域37には布シート50が非接触あるいは摩耗が抑えられる程度の小さな力で軽く当たる程度となる。
・第2清掃部62又は第2清掃装置82の布ワイパー61は、ノズル面39に布シート50を押し付けてインクを吸収する非可動式の構成でもよい。例えば図14に示すように、布ワイパー61は、ノズル面39に布シート50を当接させ、この布シート50のノズル面39側と反対側の面に押し当てた押圧ローラー87を払拭方向(図中の矢印方向)に移動させる。この押圧ローラー87を回転可能に支持する支軸87aは、払拭方向と平行な方向に移動可能な不図示のスライダー上に不図示のばねを介してノズル面39側に付勢された状態で支持される。この押圧ローラー87は、図6及び図8に示すものと同様の複数ローラー構造、あるいは図13に示すものと同じ段差ローラーの構成をとる。布ワイパー61は、布シート50のノズル面39全体に一度に当接できるだけの領域を、ノズル周辺領域37と平行な姿勢に保持する機構と、この保持機構をノズル面39に対して接近・離間できるように昇降させる機構と、保持機構に保持された布シート50の部分を使用済みのものから未使用のものに変更するための繰出し及び巻取りが可能な機構とを備える。
・液体噴射ヘッドは、ゴムワイパーで払拭するノズル周辺領域と、ノズル領域以外の外側領域との間に段差の無いヘッド構造でもよい。このように被払拭面(ノズル面)がノズル形成面の全体が露出して凹凸のない平坦面でも、第1清掃部のゴムワイパーでノズル周辺領域を払拭でき、第2清掃部の布ワイパーでノズル周辺領域へのダメージを抑えつつ、ノズル周辺領域以外の外側領域を払拭できる。
・押圧部は、回転可能な押圧ローラーに替え、ノズル面に対応する押圧面を有する回転不能な押圧部材としてもよい。
・布ワイパーは押圧ローラーを備えない構成でもよい。布シートを突出面に当接させるだけでも、突出面に付着したインクを吸収除去することはできる。また、突出面とは接触せず突出面に付着したインクに接触して毛管力を利用して吸収除去してもよい。
・前記実施形態及び図12の変形例において、第1清掃部と第2清掃部とをワイピングのため駆動させる順番は前記実施形態と逆でもよい。すなわち、まず第2清掃部が布ワイパーでノズル面におけるノズル周辺領域以外の外側領域(一例として突出面)を払拭し、次いで、第1清掃部がゴムワイパーでノズル周辺領域を払拭する構成でもよい。
・第1清掃部及び第2清掃部の払拭方向は主走査方向Xに等しく設定してもよい。また、ワイパーユニット46が搬送方向Yの下流側から上流側へ移動する過程でノズル面39を払拭する構成としてもよい。
・第1清掃部のゴムワイパーの払拭方向と、第2清掃部の布ワイパーの払拭方向とが異なってもよい。例えばゴムワイパーでノズル列方向に払拭し、布ワイパーでノズル列方向と交差する方向に払拭してもよい。また、ゴムワイパーと布ワイパーとの払拭方向がこの逆でもよい。例えば、ヘッドカバーの開口が全ノズル列を露出させる1つの開口である構成の場合、あるいはヘッドカバーを備えない構成の場合は、ゴムワイパーでノズル列と交差する方向に払拭してもインク残りは発生しにくい。
・第2清掃部のワイパーユニットはプリンター本体に固定した固定式とし、キャリッジが払拭位置を通過することで、そのノズル面を払拭位置に待機するワイパー部に摺動させる構成でもよい。
・液体を吸収可能な第2清掃部は、布であればよい。布は、多数の繊維を広く板状に加工したものを指し、織物、編み物、レース、フェルト、不織布などでもよい。また、布の材質としては、例えば、比較的強度の強い繊維材料の一種であるポリエステル繊維や摩擦抵抗の小さい繊維材料の一種であるキュプラを採用することが好ましい。また、第2清掃部は、液体の吸収性を有すれば、布以外でもよく、例えばスポンジ等の吸収性を有する樹脂製の多孔質材料でもよい。
・第1清掃部のゴムワイパーは払拭方向に向かって凸となる湾曲形状であることに限定されず、例えば平板状でもよい。また、ゴムワイパーはノズル周辺領域と同数の複数個設ける必要はなく、例えばノズル周辺領域に対応する部分が凸部、突出面に対応する部分が凹部となった凹凸形状を先端部に有する短冊状のゴムからなるものでもよい。また、ゴムワイパーの材質としてはウレタンゴムやクロロプレンゴムなどが採用できるが、第1清掃部は液体を吸収しない材質であればエラストマー樹脂などゴム以外の材質でもよい。また、第1清掃部は第2清掃部より液体の吸収性が低いものであれば採用可能である。
・また、布ワイパーをノズル周辺領域に当接させず、ノズル周辺領域に付着したインクに接触して毛管力を利用して吸収除去してもよい。この場合、第1清掃部はなくてもよい。
・シリアルプリンターに限定されず、ラインプリンター及びページプリンターに適用してもよい。
・前記各実施形態において、媒体は布又は用紙に限定されず、樹脂フィルム、樹脂シート、金属シートなどを採用してもよい。
・液体噴射装置は、前記実施形態におけるインクを噴射するプリンター11に限定されず、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
11…液体噴射装置の一例としてのプリンター、14…搬送モーター、20…キャリッジモーター、22…液体噴射ヘッド、27…ワイピング装置、34…ノズル列、35…ノズル形成面、38…ノズル、36…ヘッドカバー、36a…開口、37…ノズル周辺領域、38…ノズル、39…ノズル面、40…外側領域の一例としての突出面、41…段差、42…撥液膜、43…記録ヘッド、50…帯状の布の一例としての布シート、54…電動モーター、59…ゴムワイパー、60…第1清掃部、61…布ワイパー、62…第2清掃部、67…押圧部の一例としての押圧ローラー、81…第1清掃部の一例としての第1清掃装置、82…第2清掃部の一例としての第2清掃装置、85…押圧部の一例としての押圧ローラー、87…押圧部の一例としての押圧ローラー、P…記録媒体。

Claims (8)

  1. ノズル面に配置された複数のノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記ノズル面における前記ノズルを含む領域であるノズル周辺領域に付着した液体を払拭可能な払拭部材を有する第1清掃部と、
    前記ノズル面における前記ノズル周辺領域以外の外側領域に当接して当該外側領域に付着した液体を吸収可能な当接部材としての帯状の布と、該当接部材を前記ノズル面側に押圧可能な押圧部と、を有する第2清掃部と、を備え、
    前記払拭部材は、前記当接部材より液体の吸収が低く、
    前記押圧部は、前記当接部材の前記ノズル周辺領域に対する押圧力が、該当接部材の前記外側領域に対する押圧力よりも弱く設定されていることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記ノズル周辺領域に付着した液体を前記払拭部材で払拭した後、前記ノズル面における前記外側領域に前記当接部材を当接させることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記外側領域は、前記ノズル周辺領域の周囲に当該ノズル周辺領域より突出した突出面を備え、前記当接部材は前記突出面に当接して移動することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記突出面は、前記ノズル周辺領域より撥液性が低いことを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. 前記第1清掃部が前記払拭部材としてのゴムワイパーを備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  6. 前記当接部材は前記外側領域に当接して移動し、
    前記払拭部材の払拭方向と前記当接部材の移動方向とが同じであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  7. 前記第1清掃部は、前記払拭部材としての払拭方向に向かって凸となる形状のゴムワイパーを備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  8. 前記当接部材は前記ノズル周辺領域に当接しないことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
JP2012252274A 2012-11-16 2012-11-16 液体噴射装置 Active JP6194576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012252274A JP6194576B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 液体噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012252274A JP6194576B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 液体噴射装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016159928A Division JP6418207B2 (ja) 2016-08-17 2016-08-17 液体噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014100799A JP2014100799A (ja) 2014-06-05
JP6194576B2 true JP6194576B2 (ja) 2017-09-13

Family

ID=51023794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012252274A Active JP6194576B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 液体噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6194576B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016137649A (ja) * 2015-01-28 2016-08-04 セイコーエプソン株式会社 記録装置
JP2016182723A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置
JP6620484B2 (ja) * 2015-09-18 2019-12-18 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置及びクリーニング装置
JP6606958B2 (ja) 2015-10-05 2019-11-20 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置及びクリーニング装置
JP6828422B2 (ja) * 2016-12-22 2021-02-10 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置及びクリーニング装置
JP7302282B2 (ja) 2019-05-22 2023-07-04 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2667277B2 (ja) * 1990-03-14 1997-10-27 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP4790107B2 (ja) * 2000-10-13 2011-10-12 オリンパス株式会社 プリンタ
JP4508113B2 (ja) * 2006-01-12 2010-07-21 セイコーエプソン株式会社 ワイピング装置及び液体噴射装置
JP5377188B2 (ja) * 2009-09-24 2013-12-25 富士フイルム株式会社 液体吐出ヘッド清掃装置およびインクジェット記録装置
JP5612962B2 (ja) * 2010-08-12 2014-10-22 富士フイルム株式会社 ノズル面清掃装置及び液滴吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014100799A (ja) 2014-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6044307B2 (ja) 液体噴射装置
JP6418207B2 (ja) 液体噴射装置
CN106029386B (zh) 打印头擦拭
JP6115139B2 (ja) 液体噴射装置及びメンテナンス方法
JP6194576B2 (ja) 液体噴射装置
US10449767B2 (en) Liquid ejecting apparatus and cleaning device
JP6606958B2 (ja) 液体噴射装置及びクリーニング装置
JP6135197B2 (ja) 液体噴射装置
US9296211B2 (en) Inkjet head cleaning device and cleaning method, and inkjet printing device
US20020109745A1 (en) Fluid assisted printhead blotter for an inkjet printer service station
JP5899968B2 (ja) 画像形成装置
JP2019043031A (ja) ワイパーユニット、液体噴射装置及びワイピング部材のエンド状態判断方法
JP6828422B2 (ja) 液体噴射装置及びクリーニング装置
JP2011056889A (ja) 液体吐出ヘッドのノズル面クリーニング機構およびインクジェットプリンター
JP6028913B2 (ja) 液体噴射装置
US8684494B2 (en) Fluid applicator for a printhead face
JP2017071135A (ja) クリーニング装置およびそれを備えたインクジェットプリンタ
JP4802173B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6056275B2 (ja) 液体噴射ヘッドのメンテナンス方法及び液体噴射装置
JP2018126945A (ja) 液体噴射装置
JP5919744B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6950729B2 (ja) 液体噴射装置及びクリーニング装置
JP2008087165A (ja) 液体噴射装置
JP2020059253A (ja) インクジェットプリンタ、インクジェットプリンタ印刷方法
JP2019005931A (ja) ロール状のワイピング部材、ワイパーカセット、ワイパーユニット、液体噴射装置及びワイピング部材の使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170718

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170731

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6194576

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150