JP2019043031A - ワイパーユニット、液体噴射装置及びワイピング部材のエンド状態判断方法 - Google Patents

ワイパーユニット、液体噴射装置及びワイピング部材のエンド状態判断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体噴射ヘッドを良好に払拭できるワイパーユニット、液体噴射装置及びワイピング部材のエンド状態判断方法を提供する。【解決手段】ワイパーユニット26は、液体を噴射する液体噴射ヘッド22を払拭するための長尺のワイピング部材54と、駆動源56から伝達される駆動力により回転してワイピング部材54を長手方向の始端側から巻き取る巻取軸49と、ワイピング部材54が長手方向の終端から巻かれ、ワイピング部材54が巻取軸49に巻き取られるのに伴って回転することによりワイピング部材54を繰り出す繰出軸48と、駆動源56の駆動力を巻取軸49に伝達する駆動力伝達機構80と、を備える。駆動力伝達機構80は、繰出軸48が回転しない状態で駆動源56からの駆動力を受けた場合に、巻取軸49に駆動力を伝達しないように設定されたトルクリミッター90を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、ワイパーユニット、液体噴射装置及びワイピング部材のエンド状態判断方法に関する。
液体噴射ヘッドを払拭した長尺のワイピング部材を巻き取りローラーで巻き取り、その巻き取りローラーの回転量からワイピング部材の使用量を判断する液体噴射装置がある(例えば、特許文献1)。
特開2013−103376号公報
巻き取りローラーの回転量とワイピング部材の使用量とに誤差がある場合、巻き取るべきワイピング部材がないのに巻き取りローラーに駆動力を付与することがある。この場合には、ローラー等に不要な負荷がかかって状態が悪くなり、液体噴射ヘッドを良好に払拭できなくなるおそれがある。本発明の課題は、液体噴射ヘッドを良好に払拭できるワイパーユニット、液体噴射装置及びワイピング部材のエンド状態判断方法を提供することである。
上記課題を解決するワイパーユニットは、液体を噴射する液体噴射ヘッドを払拭するための長尺のワイピング部材と、駆動源から伝達される駆動力により回転して前記ワイピング部材を長手方向の始端側から巻き取る巻取軸と、前記ワイピング部材が前記長手方向の終端から巻かれ、前記ワイピング部材が前記巻取軸に巻き取られるのに伴って回転することにより前記ワイピング部材を繰り出す繰出軸と、前記駆動源の駆動力を前記巻取軸に伝達する駆動力伝達機構と、を備え、前記駆動力伝達機構は、前記繰出軸が回転しない状態で前記駆動源からの駆動力を受けた場合に、前記巻取軸に前記駆動力を伝達しないように設定されたトルクリミッターを有する。
この構成によれば、ワイピング部材がエンド状態になって繰出軸が回転しなくなると、トルクリミッターが作動して、駆動源からの駆動力が巻取軸に伝達されなくなる。そのため、回転しない巻取軸に駆動力が伝達されることによって発生する負荷を巻取軸、繰出軸及び駆動力伝達機構にかけることがない。これにより、ワイパーユニットの構成部材の状態が良好に保たれるので、液体噴射ヘッドを良好に払拭できる。
上記ワイパーユニットは、前記駆動源の駆動状態を検出可能な駆動検出部と、前記ワイピング部材が前記繰出軸から繰り出されていることを検出可能な繰出検出部と、を備えることが好ましい。
この構成によれば、駆動源が駆動していることを駆動検出部が検出し、ワイピング部材が繰出軸から繰り出されていないことを繰出検出部が検出することができる。
上記ワイパーユニットは、前記ワイピング部材の前記巻取軸と前記繰出軸との間に延びる部分を前記液体噴射ヘッドに向けて押す押圧機構を備え、前記繰出検出部は、前記ワイピング部材が前記押圧機構に押される位置より前記繰出軸側となる位置で該ワイピング部材に接触するように配置され、前記ワイピング部材の繰り出しに伴って回転するローラーを有することが好ましい。
この構成によれば、ローラーは、ワイピング部材の未使用の部分に接触して繰出量を検出するので、使用により変質したワイピング部材に接触して繰出量を検出する場合よりも、検出精度を安定させることができる。
上記ワイパーユニットにおいて、前記巻取軸が前記ワイピング部材を巻き取る回転方向を巻取方向とし、前記巻取方向の反対方向を逆転方向とするときに、前記トルクリミッターは、前記巻取軸が前記逆転方向に回転する場合には作動しないように設定されることが好ましい。
この構成によれば、たるみを低減するためにワイピング部材を繰出軸の方に巻き戻すときには、トルクリミッターが作動しない。そのため、ワイピング部材のたるみを適切に解消することができる。
上記課題を解決する液体噴射装置は、液体を噴射可能な液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドを払拭するための長尺のワイピング部材と、駆動源から伝達される駆動力により回転して前記ワイピング部材を長手方向の始端側から巻き取る巻取軸と、前記ワイピング部材が前記長手方向の終端から巻かれ、前記ワイピング部材が前記巻取軸に巻き取られるのに伴って回転することにより前記ワイピング部材を繰り出す繰出軸と、前記駆動源の駆動力を前記巻取軸に伝達する駆動力伝達機構と、を備え、前記駆動力伝達機構は、前記繰出軸が回転しない状態で前記駆動源からの駆動力を受けた場合に、前記巻取軸に前記駆動力を伝達しないように設定されたトルクリミッターを有し、前記駆動源が駆動しても前記ワイピング部材が繰り出されなかった場合に、前記駆動源が駆動を停止する。
この構成によれば、上記ワイパーユニットと同様の作用効果を得ることができる。また、ワイピング部材がエンド状態になると、繰出軸が回転しなくなり、トルクリミッターが作動する。この場合、駆動源が駆動してもワイピング部材が繰り出されなくなるので、駆動源が駆動を停止することにより、駆動源の不要な駆動をしなくてすむ。
上記液体噴射装置は、前記ワイピング部材の前記巻取軸と前記繰出軸との間に延びる部分を前記液体噴射ヘッドに向けて押す押圧機構と、前記駆動源の駆動状態を検出可能な駆動検出部と、前記ワイピング部材が前記押圧機構に押される位置より前記繰出軸側となる位置で該ワイピング部材に接触するように配置され、前記ワイピング部材の繰り出しに伴って回転するローラーを有して、前記ワイピング部材が前記繰出軸から繰り出されていることを検出可能な繰出検出部と、を備え、前記駆動源が駆動していることを前記駆動検出部が検出しているときに、前記繰出検出部が前記ローラーの回転を検出しなかった場合に、前記駆動源が駆動を停止することが好ましい。
この構成によれば、ワイピング部材がエンド状態になってローラーが回転しなくなると、駆動源が駆動を停止する。そのため、ワイピング部材がエンド状態になった後に、駆動源の不要な駆動をしなくてすむ。
上記課題を解決するワイピング部材のエンド状態判断方法は、液体を噴射する液体噴射ヘッドを払拭するための長尺のワイピング部材と、駆動源から伝達される駆動力により回転して前記ワイピング部材を長手方向の始端側から巻き取る巻取軸と、前記ワイピング部材が前記長手方向の終端から巻かれ、前記ワイピング部材が前記巻取軸に巻き取られるのに伴って回転することにより前記ワイピング部材を繰り出す繰出軸と、前記繰出軸が回転しない状態で前記駆動源からの駆動力を受けた場合に、前記巻取軸に前記駆動力を伝達しないように設定されたトルクリミッターと、を備える液体噴射装置のワイピング部材のエンド状態判断方法であって、前記駆動源が駆動しても前記ワイピング部材が繰り出されなかった場合に、前記ワイピング部材がエンド状態であると判断する。
この構成によれば、上記ワイパーユニットと同様の作用効果を得ることができる。また、ワイピング部材がエンド状態になると、繰出軸が回転しなくなり、トルクリミッターが作動する。この場合、駆動源が駆動してもワイピング部材が繰り出されなくなるので、ワイピング部材がエンド状態になったことを適切に検出することができる。これにより、ワイピング部材の残量を適切に管理することができるので、未使用のワイピング部材により、液体噴射ヘッドを良好に払拭できる。
液体噴射装置及の一実施形態を示す斜視図。 図1の液体噴射装置が備えるヘッドユニットの斜視図。 図2に示すヘッドユニットの底面図。 図2に示すヘッドユニットの断面図。 ワイパーユニットの一実施形態を示す断面図。 図5のワイパーユニットが備えるトルクリミッターの構成を示す断面図。 液体噴射ヘッドを払拭した後に制御部が行う処理を示すフロー図。
以下、液体噴射装置の実施形態について、図を参照して説明する。液体噴射装置は、例えば、液体の一例であるインクを噴射することによって用紙などの媒体に印刷するインクジェット式のプリンターである。
図1に示すように、液体噴射装置11は、筐体12と、媒体Pを支持可能な支持部材13と、搬送モーター14と、X軸方向に延びるガイド軸16と、ガイド軸16に沿って移動可能なキャリッジ17と、を備える。媒体Pは、搬送モーター14の駆動力により駆動される搬送ローラー(図示略)によって、支持部材13上をY軸方向に搬送される。Y軸方向は、印刷位置での媒体Pの搬送方向である。X軸及びY軸は、Z軸と交差する。本実施形態のZ軸方向は重力方向であり、液体の噴射方向である。筐体12の外面には、液体噴射装置11を操作するための操作部76と、液体噴射装置11の動作状況等を表示する表示部77と、を設けるとよい。
液体噴射装置11は、駆動プーリー18と、従動プーリー19と、タイミングベルト21と、キャリッジモーター20と、を備える。駆動プーリー18と従動プーリー19は、筐体12内の長手方向に離れた位置に回転自在に保持される。タイミングベルト21は、駆動プーリー18及び従動プーリー19に巻き掛けられている。キャリッジ17はタイミングベルト21に連結されている。
キャリッジモーター20の出力軸は、駆動プーリー18に連結されている。キャリッジモーター20の駆動により、タイミングベルト21が駆動プーリー18及び従動プーリー19の周りを周回すると、キャリッジ17がガイド軸16に沿って移動する。タイミングベルト21の周回方向が反転すると、キャリッジ17の移動方向が反転する。
液体噴射装置11は、キャリッジ17の下部に固定された液体噴射ヘッド22を備える。キャリッジ17の上部には、液体を収容する複数(本実施形態では5つ)のインクカートリッジ23が着脱可能に装着される。液体噴射ヘッド22は、キャリッジ17が往復移動する間に液体を噴射することによって、媒体Pに印刷する。インクカートリッジ23は、キャリッジ17上でなく、筐体12に保持されるようにしてもよい。
複数(5つ)のインクカートリッジ23には、例えば、異なる色のインクがそれぞれ収容される。異なる色の組み合わせの一例には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)、白(W)がある。このように複数色のインクを使用することによって、液体噴射装置11はカラー印刷が可能になる。液体噴射装置11は、濃色の媒体Pに対して、印刷領域を塗りつぶすように白インクを一様に噴射する下地印刷を行った後、その下地となる白色領域の上に白色以外の色で印刷することもできる。
液体噴射装置11は、CMYKの4色及び白以外にも、例えばライトマゼンタ、ライトシアン、ライトイエロー、灰またはオレンジなどの色のインクを噴射してもよい。液体噴射装置11が噴射するインクの色数は、CMYK4色、CMY3色、黒1色などでもよい。
インクは、分散媒として使用される液中に多数の顔料の粒子が分散する顔料インクでもよい。シアン、マゼンタ及びイエローの顔料として、平均粒径約100nmの有機顔料を用いることができる。黒の顔料として、平均粒径約120nmのカーボンブラック(無機顔料)を用いることができる。白の顔料として、平均粒径約320nmの酸化チタン(無機顔料)を用いることができる。顔料インクは、分散媒である水の中に多数の顔料の粒子が分散している水系インクでもよい。
液体噴射装置11は、筐体12内のX軸方向の端に、液体噴射ヘッド22のメンテナンスを行なうためのメンテナンスユニット25を備える。メンテナンスユニット25は、ワイパーユニット26と、キャッピング装置27とを備える。
キャッピング装置27は、キャップ27aと、キャップ27a内を吸引可能な吸引ポンプ(図示略)と、を備える。液体噴射ヘッド22がキャップ27aと対向する位置に停止したときに、キャップ27aが上昇移動して液体噴射ヘッド22を覆うことを、キャッピングという。キャッピングした状態で吸引ポンプが駆動すると、キャップ27aを介して液体噴射ヘッド22内が吸引される。このように、吸引により液体噴射ヘッド22内に混入した気泡等の異物を排出するメンテナンス動作を吸引クリーニングという。
別のメンテナンス動作として、ノズル38内の液体を排出するために、液体噴射ヘッド22が液体を噴射するフラッシングがある。フラッシングで噴射された液体は、キャップ27aで受容するとよい。
ワイパーユニット26は、液体噴射ヘッドを払拭するための長尺のワイピング部材54を備える。ワイピング部材54を用いて液体噴射ヘッド22を払拭するメンテナンス動作を、ワイピングという。ワイピング部材54は、液体噴射ヘッド22の底面と、X軸方向の長さ寸法が等しいことが好ましい。
ワイパーユニット26は、ワイピング部材54を保持するワイパーカセット44と、ワイパーカセット44を装着可能なワイパーホルダー45と、Y軸方向に延びるガイドレール46と、ワイピングモーター50と、を備える。ワイピングモーター50の駆動力は、図示しない機構(例えば、ラックアンドピニオン機構またはボールネジ機構)を介して、ワイパーホルダー45に伝達される。ワイピングモーター50が駆動すると、ワイパーカセット44が装着されたワイパーホルダー45は、ガイドレール46に沿って往復移動する。本実施形態では、液体噴射ヘッド22より搬送方向下流の位置がワイパーユニット26の待機位置(図1に示す位置)となる。
ワイパーカセット44からは、ワイピング部材54の一部である払拭部47が突出している。液体噴射ヘッド22がガイドレール46の上方で停止した状態で、ワイパーカセット44が待機位置から搬送方向の反対方向(図1に白抜き矢印で示す方向)に移動するときに、払拭部47が液体噴射ヘッド22を払拭する。払拭部47が液体噴射ヘッド22を払拭するときの移動方向を払拭方向という。払拭が終了すると、ワイパーカセット44は、払拭方向の反対方向(搬送方向)に移動して待機位置に戻る。使用済みのワイピング部材54は、ワイパーカセット44をワイパーホルダー45に着脱することによって、未使用のワイピング部材54に交換することができる。
液体噴射装置11は、搬送モーター14、液体噴射ヘッド22及びメンテナンスユニット25を含む構成要素を制御する制御部29を備える。制御部29は、搬送モーター14を駆動制御して、媒体Pを搬送させる。制御部29は、メンテナンス実行条件が成立したと判断すると、キャリッジ17をメンテナンスユニット25のある位置に移動させ、ワイピング、フラッシングまたは吸引クリーニングなど、必要なメンテナンス動作を行わせる。
図2に示すように、ヘッドユニット30は、ブラケット31と、ブラケット31から下方へ突出する液体噴射ヘッド22とを備える。液体噴射ヘッド22は、ブラケット31を介して、キャリッジ17(図1参照)の下部に取り付けられる。液体噴射ヘッド22は、ブラケット31から下方へ突出する流路形成部32と、流路形成部32の下方に固定されたヘッド本体33とを備える。
ヘッド本体33の下面となるノズル開口面35には、多数のノズル38が開口する。Y軸方向に並ぶ多数のノズル38は、ノズル列34を形成する。ノズル開口面35には、複数列(一例として10列)のノズル列34が形成される。
ヘッド本体33の下部には、複数(一例として5つ)の貫通孔36aを有する板状のカバー部材36が取り着けられる。カバー部材36は、例えば金属(ステンレス鋼等)によって構成される。ノズル列34は、所定列数(一例として2列)ずつ、貫通孔36aを通じて露出する。ノズル開口面35のうち、貫通孔36aにより露出する領域をノズル周辺領域37という。
図3及び図4に示すように、カバー部材36は、ノズル周辺領域37の周囲を覆う。カバー部材36の下面を突出面40という。突出面40は、カバー部材36の厚みの分、ノズル周辺領域37より下方に突出する。そのため、ノズル周辺領域37と突出面40との間には、段差41が存在する。突出面40及びノズル周辺領域37を含め、液体噴射ヘッド22の底部全体をノズル面39といい、このノズル面39全体がワイピングの対象となる。
ノズル開口面35には、噴射する液体をはじく撥液処理を施すことが好ましい。撥液処理により、ノズル開口面35の表面には、撥液膜42が形成される。撥液膜42は、撥液コーティング膜でもよいし、撥液性の単分子膜でもよい。撥液膜42の膜厚及び撥液処理方法は任意に選択できる。
撥液膜42の成分及び構成は、噴射する液体に応じて変更するとよい。例えば、水系インクをはじくためには、アルキル基を含むポリオルガノシロキサンを主材料とする薄膜下地層と、フッ素を含む長鎖高分子基を有する金属アルコキシドからなる撥液膜層とを備える撥液膜42が適している。
撥液膜42は、繰り返しワイピングされることで徐々に摩耗し、摩耗につれて撥液性が低下する。撥液膜42の撥液性が低下すると、ノズル周辺領域37に対する液体の濡れ角(接触角)が小さくなる。その結果、ノズル周辺領域37にミスト状の液滴が付着したときに、それら液滴が濡れ広がって集合し、大きな液滴に成長し易い。大きくなった液滴は、ノズル38の開口を塞いだり、ノズル38内へ流れ込んだりする虞がある。
また、ノズル38の開口近くに液体が付いた状態でノズル38から液滴を噴射すると、噴射された液滴の飛翔方向が変化することがある。液滴の飛翔方向が変化すると、液滴の着弾位置(印刷ドット形成位置)がずれて、印刷画質が低下する。そのため、ワイピングによって撥液膜42が摩耗するのは、好ましくない。
カバー部材36の表面には撥液処理が施されていない。そのため、突出面40は、ノズル周辺領域37よりも撥液性が低い。つまり、突出面40に対する液体の濡れ角(接触角)は、ノズル周辺領域37に対する液体の濡れ角よりも小さい。
図4に示すように、液体噴射ヘッド22は、X軸方向に一定間隔で並列に並ぶ複数個(本実施形態では5個)の記録ヘッド43(単位ヘッド)を有している。記録ヘッド43の下面となるノズル開口面35の周縁部はカバー部材36により覆われ、2列分のノズル38を含むノズル周辺領域37が、貫通孔36aから露出している。
ノズル列34(図3参照)を構成する複数のノズル38は、流路形成部32内を通る流路32aと連通する。インクの色毎に設けられる複数の流路32aは、流路形成部32の上面から上方へ突出する複数本の供給管部30aにそれぞれ連通する。供給管部30aは、キャリッジ17上に装着されたインクカートリッジ23(図1参照)と連通する。記録ヘッド43のノズル38には、供給管部30a及び流路32aを通じて、対応するインクカートリッジ23から液体が供給される。
次に、ワイパーカセット44の構成について詳述する。
図5に示すように、ワイパーカセット44は、ワイピング部材54と、ワイピング部材54を巻き取る巻取軸49と、ワイピング部材54が長手方向の終端から巻かれた繰出軸48と、巻取軸49及び繰出軸48を回転可能に保持するケース52と、を備える。ケース52は、上方に向けて開口する開口部51を有する。払拭部47は、開口部51を通じて、ケース52から上方に突出する。
巻取軸49及び繰出軸48の軸方向は、X軸方向と一致する。繰出軸48と巻取軸49は、ケース52内において、Y軸方向に離れた位置に配置するとよい。ケース52内には、上流側となる繰出軸48から下流側となる巻取軸49に向けて延びるワイピング部材54の搬送経路が設定される。
ワイパーカセット44またはワイパーユニット26は、駆動源56と、駆動源56の駆動力を巻取軸49に伝達する駆動力伝達機構80と、を備える。巻取軸49は、駆動源から伝達される駆動力により回転して、ワイピング部材54を長手方向の始端側から巻き取る。繰出軸48は、ワイピング部材54が巻取軸49に巻き取られるのに伴って回転することによって、ワイピング部材54を繰り出す。
ワイパーカセット44は、ケース52に回転可能に支持された、第1ローラー57、第2ローラー58、第3ローラー59、第4ローラー60及び従動ローラー61を備える。第1ローラー57、第2ローラー58、第3ローラー59及び第4ローラー60は、ワイピング部材54の搬送経路に沿って、繰出軸48側から巻取軸49に向かって順番に並び、互いに間隔を置いて配置される。
従動ローラー61は、第2ローラー58と対をなし、第2ローラー58との間にワイピング部材54を挟む。従動ローラー61が対をなすローラーは第2ローラー58でなくてもよいが、繰出軸48と第3ローラー59の間に配置されるローラーと対をなすことが好ましい。
第3ローラー59と第4ローラー60は、それぞれ開口部51におけるY軸方向の両側に配置される。第2ローラー58は第3ローラー59より下方に配置され、第1ローラー57は第2ローラー58より下方に配置される。繰出軸48は、第1ローラー57とY軸方向に並ぶように配置される。巻取軸49は、第4ローラー60より下方に配置される。
ワイピング部材54のノズル面39と接触する面を表面とし、その反対側の面を裏面とする。ローラー57,59,60,61はワイピング部材54の裏面に接触し、第2ローラー58はワイピング部材54の表面に接触する。
駆動源56の駆動により巻取軸49が図5における時計方向(図5に実線矢印で示す巻取方向)に回転すると、搬送経路上に延びるワイピング部材54が巻取軸49によって巻き取られる。このような巻取軸49の回転に伴って、ワイピング部材54は繰出軸48から搬送経路に向けて繰り出され、ローラー57〜61に導かれて搬送される。このように、ローラー57〜61及び駆動源56は、ワイピング部材54の搬送機構として機能する。
巻取軸49がワイピング部材54を巻き取る回転方向を巻取方向とし、巻取方向の反対方向を逆転方向とする。また、巻取軸49がワイピング部材54を繰り出す回転方向を繰出方向とし、繰出方向の反対方向(図5における反時計方向)を巻き戻し方向とする。
ワイパーカセット44は、ワイピング部材54の巻取軸49と繰出軸48との間に延びる部分を液体噴射ヘッド22に向けて押す押圧機構69を備えるとよい。押圧機構69は、例えば、押圧ローラー70と、押圧ローラー70を回転自在に支持する支持軸71と、支持軸71を開口部51の外方に向けて押すばね72と、を備える。押圧ローラー70は、第3ローラー59と第4ローラー60との間に配置するとよい。ワイピング部材54は、裏面からローラー70に押されて、その押された部分が開口部51からケース52の外に突出する。
ワイピング部材54のうち、押圧ローラー70に巻きかけられた部分が、払拭部47となる。払拭部47が液体噴射ヘッド22に接触すると、液体噴射ヘッド22がばね72の付勢力に抗して、払拭部47越しに押圧ローラー70を押す。これにより、押圧ローラー70が押し下げられ、押圧ローラー70の大半がケース52内に収容された状態(図5に示す状態)になる。押し下げられた押圧ローラー70は、ばね72の付勢力を受けて、払拭部47をノズル面39に押し付ける。この状態でワイパーカセット44が払拭方向(図5に白抜き矢印で示す方向)に移動すると、払拭部47が液体噴射ヘッド22に付着した液体を吸収しながら、ノズル面39を払拭する。
ワイパーカセット44は、ワイピング部材54に引っ張り荷重を付与する荷重機構62を備えることが好ましい。荷重機構62は、荷重ローラー64と、荷重ローラー64を押すばね65とを備える。荷重ローラー64は、第1ローラー57と第2ローラー58との間でワイピング部材54の裏面に接触する。ローラー57〜61,64,70の軸方向は、互いに平行をなす。
ワイパーユニット26は、駆動源56の駆動状態を検出可能な駆動検出部73と、ワイピング部材54が繰出軸48から繰り出されていることを検出可能な繰出検出部74と、を備えることが好ましい。駆動検出部73は、例えば、モーターである駆動源56の回転量及びモーターにかかっている負荷を検出することのできるエンコーダーである。
繰出検出部74は、例えば、ワイピング部材54の繰り出しに伴って回転する第3ローラー59と、第3ローラー59の回転量を検出可能なロータリーエンコーダー75と、を有する。繰出検出部74を構成するローラー59は、ワイピング部材54が押圧ローラー70に巻きかけられて払拭部47となる部分より繰出軸48側となる位置でワイピング部材54に接触するように配置するとよい。繰出検出部74を構成するローラーは、他のローラー57〜61,70のいずれかに変更してもよい。
ワイパーカセット44は、ワイピング部材54の繰出量を、ワイピング部材54の使用量として記憶する記憶媒体78を備えてもよい。記憶媒体78は、例えばICチップである。この場合、ワイパーホルダー45は、ワイパーカセット44がワイパーホルダー45に装着されたときに記憶媒体78に接続されるコネクター79を備えるとよい。
コネクター79は、制御部29と電気的に接続される。コネクター79が記憶媒体78に接続すると、制御部29は、記憶媒体78に記憶された情報を読み出したり、記憶媒体78に情報を書き込んだりする。これにより、ワイパーカセット44を使用途中でワイパーホルダー45から外し、他のワイパーホルダー45に装着した場合にも、ワイピング部材54の残量管理が容易になる。コネクター79を記憶媒体78と接触させることなく、制御部29が記憶媒体78に対して無線で情報を読み書きするようにしてもよい。
次に、駆動力伝達機構80の構成について説明する。
図5に示すように、駆動力伝達機構80は、モーターである駆動源56の駆動軸56aと一体回転する駆動歯車81と、巻取軸49と一体回転する巻取歯車85と、駆動歯車81の回転を巻取歯車85に伝える歯車列82と、を有する。歯車列82は、図5では1つの歯車を代表させて二点鎖線で図示するが、複数の歯車を組み合わせて構成することができる。
駆動力伝達機構80は、繰出軸48と一体回転する繰出歯車87と、駆動力の伝達先を巻取歯車85から繰出歯車87に切り替える切替機構89と、を有してもよい。切替機構89は、遊星歯車機構として、歯車列82と噛合する太陽歯車83と、太陽歯車83を中心に公転する遊星歯車84と、太陽歯車83と遊星歯車84を連結する連結部材86と、を備えてもよい。
遊星歯車84は、公転により、図5に実線で示すように巻取歯車85と噛合した状態と、図5に二点鎖線で示すように繰出歯車87と噛合した状態とに切り替わる。遊星歯車84が巻取歯車85と噛合した状態で駆動源56が駆動し、巻取歯車85が図5に実線の矢印で示す巻取方向(図5では時計方向)に回転すると、ワイピング部材54が巻取軸49に巻き取られる。遊星歯車84が繰出歯車87と噛合した状態で駆動源56が駆動し、繰出歯車87が図5に二点鎖線の矢印で示す巻き戻し方向(図5では反時計方向)に回転すると、ワイピング部材54が繰出軸48に巻き戻される。
ワイピング時には、払拭部47が液体噴射ヘッド22と接触しながら移動することによって、押圧ローラー70と第3ローラー59の間で、ワイピング部材54が図5に二点鎖線で示すようにたるむことがある。このようなたるみが生じた場合に、切替機構89を作動させてワイピング部材54を繰出軸48に巻き戻すと、ワイピング部材54のたるみが解消される。
駆動力伝達機構80は、繰出軸48と繰出歯車87の間に、過負荷がかかった場合にトルクの伝達を遮断するトルクリミッター88を備えることが好ましい。トルクリミッター88は、繰出軸48が回転しない状態で駆動源56からの駆動力を受けた場合に、繰出軸48に駆動力を伝達しないように設定される。これにより、ワイピング部材54のたるみが解消されると、繰出軸48に回転力が付与されなくなる。
駆動力伝達機構80は、巻取歯車85の逆転を防止するクラッチ92を備えることが好ましい。クラッチ92は、例えば、巻取歯車85と噛合する歯車91に取り付けるとよい。クラッチ92は、巻取歯車85が巻取方向に回転する場合には、歯車91の回転を許容し、巻取歯車85が逆転方向に回転しようとする場合には、歯車91の回転を規制する。これにより、巻取歯車85は逆転方向に回転しなくなる。そのため、ワイピング部材54を繰出軸48に巻き戻すときに、巻取軸49に巻き取られたワイピング部材54が巻き解かれることがない。また、払拭部47が液体噴射ヘッド22と接触しながら移動するときに、巻取軸49に巻き取られたワイピング部材54が巻き解かれることがない。
駆動力伝達機構80は、ワイピング部材54の巻き取り時に過負荷がかかった場合にトルクの伝達を遮断するトルクリミッター90を有する。トルクリミッター90は、例えば、巻取軸49と巻取歯車85との間に配置される。トルクリミッター90は、繰出軸48が回転しない状態で駆動源56からの駆動力を受けた場合に、巻取軸49に駆動力を伝達しないように設定される。トルクリミッター90は、駆動軸56aから巻取軸49までの間の輪列内に配置するとよい。
巻取軸49が所定量の回転を繰り返すと、ワイピング部材54がエンド状態になって(ワイピング部材54の残量が無くなって)、繰出軸48からワイピング部材54が繰り出されなくなる。そうすると、駆動源56が駆動しても、巻取軸49は回転しなくなる。このような場合には、トルクリミッター90が作動して、巻取歯車85から巻取軸49への駆動力の伝達が遮断される。トルクリミッター90は、巻取軸49が逆転方向に回転する場合には作動しないように設定されることが好ましい。
ワイピング部材54がエンド状態になると、駆動源56が駆動しても巻取軸49は回転せず、ワイピング部材54は繰り出されない。そのため、駆動源56が駆動してもワイピング部材54が繰り出されなかった場合には、駆動源56が駆動を停止することが好ましい。
図6に示すように、トルクリミッター90は、例えば、巻取歯車85の方(駆動側)から延びる係合爪90aと、巻取軸49の方(被駆動側)に設けられる係合溝90bと、係合溝90bの内側壁を構成する傾斜面90cと、を有する。駆動側から被駆動側に伝わるトルクが小さいうちは、係合爪90aが係合溝90bに係合して、巻取歯車85の回転に伴って巻取軸49が回転する。トルクが大きくなると、係合爪90aが傾斜面90cを滑って係合溝90bからはずれ、巻取歯車85の回転が巻取軸49に伝達されなくなる。
次に、ワイピング部材のエンド状態判断方法の実施例として、払拭部47が液体噴射ヘッド22を払拭した後に、制御部29が行う制御について説明する。
図7に示すように、制御部29はステップS11として、駆動源56を一定時間駆動させて、巻取軸49を回転させる。このときの回転量は、払拭により液体を吸収した払拭部47が、ワイピング部材54の未使用の部分に置換される量とすることが好ましい。この回転により、繰出軸48からワイピング部材54が繰り出され、押圧ローラー70に接していた使用済みの払拭部47が巻取軸49の方に移動する。ステップS11では、駆動源56が駆動していることを、駆動検出部73が検出することが好ましい。
次に、制御部29はステップS12として、ワイピング部材54が繰出軸48から繰り出されていることを繰出検出部74が検出したか否かを判断する。ワイピング部材54が繰出軸48から繰り出されている場合、制御部29は処理を終了する。この場合、ワイピング部材54はまだエンド状態になっていない。
ステップS12でワイピング部材54が繰出軸48から繰り出されていない場合、制御部29はステップS13に進む。ステップS13では、制御部29が、ワイピング部材54がエンド状態である(ワイピング部材54の残量が無くなった)と判断する。
ステップS13に続くステップS14では、制御部29が駆動源56の駆動を停止し、処理を終了する。このように、駆動源56が駆動しているときに(駆動源56が駆動していることを駆動検出部73が検出しているときに)、繰出検出部74が第3ローラー59の回転を検出しなかった場合に、制御部29はワイピング部材54がエンド状態であると判断する。そして、駆動源56が駆動していることを駆動検出部73が検出しているときに、繰出検出部74が第3ローラー59の回転を検出しなかった場合には、一定時間が経過するのを待たず、駆動源56が駆動を停止する。
ワイピング部材54がエンド状態になった場合、制御部29は、ワイピング部材54の残量がなくなった旨またはワイパーカセット44を交換すべき旨を、表示部77に表示させるなどして、ユーザーに報知するとよい。ワイピング部材54がエンド状態になった場合、制御部29がその後のワイピングを禁止してもよい。
次に、本実施形態の作用を説明する。
巻取軸49が回転を繰り返し、ワイピング部材54がエンド状態になると、繰出軸48からワイピング部材54が繰り出されなくなる。そうすると、駆動源56が駆動しても、巻取軸49は回転しなくなる。このような場合に、巻取軸49に回転のための駆動力を付与し続けると、駆動源56、巻取軸49、繰出軸48及び駆動力伝達機構80に不要な負荷がかかる。
その点、本実施形態のワイパーユニット26では、ワイピング部材54がエンド状態になって繰出軸48が回転しなくなると、トルクリミッター90が作動して、駆動源56からの駆動力が巻取軸49に伝達されなくなる。そのため、回転しない巻取軸49に駆動力が伝達されることによって発生する負荷を低減することができる。
上記実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)トルクリミッター90が作動すると、駆動源56、巻取軸49、繰出軸48及び駆動力伝達機構80に不要な負荷がかからなくなるので、ワイパーユニット26の構成部材の状態が良好に保たれる。そのため、液体噴射ヘッド22を良好に払拭できる。
(2)駆動源56が駆動していることを駆動検出部73が検出し、ワイピング部材54が繰出軸48から繰り出されていないことを繰出検出部74が検出することができる。
(3)繰出検出部74を構成する第3ローラー59は、ワイピング部材54の未使用の部分に接触して繰出量を検出する。そのため、使用により変質したワイピング部材54に接触して繰出量を検出する場合よりも、検出精度を安定させることができる。
(4)第3ローラー59は、ワイピング部材54の未使用の部分に接触するので、汚れが付きにくい。
(5)巻取軸49が逆転方向に回転する場合にトルクリミッター90が作動しないように設定すると、ワイピング部材54を繰出軸48の方に巻き戻すときには、トルクリミッター90が作動しない。そのため、ワイピング部材54のたるみを適切に解消することができる。
(6)ワイピング部材54がエンド状態になると、繰出軸48が回転しなくなり、トルクリミッター90が作動する。この場合、駆動源56が駆動してもワイピング部材54が繰り出されなくなる。そのため、駆動源56が駆動を停止することにより、駆動源56の不要な駆動をしなくてすむ。
(7)ワイピング部材54がエンド状態になって繰出検出部74を構成する第3ローラー59が回転しなくなると、駆動源56が駆動を停止する。そのため、ワイピング部材54がエンド状態になった後に、駆動源56の不要な駆動をしなくてすむ。
(8)ワイピング部材54がエンド状態になると、繰出軸48が回転しなくなり、トルクリミッター90が作動する。この場合、駆動源56が駆動してもワイピング部材54が繰り出されなくなるので、ワイピング部材54がエンド状態になったことを適切に検出することができる。これにより、ワイピング部材54の残量を適切に管理することができるので、未使用のワイピング部材54により、液体噴射ヘッド22を良好に払拭できる。
(変更例)
上記実施形態は、以下に示す変更例のように変更してもよい。上記実施形態に含まれる構成は、下記変更例に含まれる構成と任意に組み合わせることができる。下記変更例に含まれる構成同士は、任意に組み合わせることができる。
・駆動力伝達機構80は、巻取軸49がワイピング部材54を巻き取る時を除いて、繰出軸48の回転を規制するための規制機構を備えてもよい。
・繰出検出部74は、ロータリーエンコーダー75が繰出軸48または巻取軸49の回転を検出することによって、ワイピング部材54が繰り出されていることを検出したり、ワイピング部材54の繰出量を検出したりしてもよい。
・繰出検出部74がワイピング部材54の繰出量を検出し、その繰出量に基づいて、制御部29がワイピング部材54の残量または使用量を算出してもよい。この場合、ワイピング部材54がニアエンド状態(まもなく無くなる一定の残量)になった段階で、制御部29がその旨をユーザーに報知するとよい。また、制御部29の算出結果に基づけば、ワイピング部材54がニアエンド状態またはエンド状態でないと推測されるにもかかわらず、駆動源56が駆動されているときにワイピング部材54が繰り出されていない場合には、制御部29が、駆動力伝達機構80の動作不良が生じたと判断してもよい。このような動作不良が生じた場合にも、制御部29は、その旨をユーザーに報知するとよい。
・トルクリミッター88,90は、摩擦板の間に生じる摩擦またはベルトとプーリーとの間に生じる摩擦を利用する機構に変更してもよい。
・フラッシングのために液体噴射ヘッド22が噴射する液体を、ワイピング部材54の使用済みの領域(ノズル面39を払拭した領域)で受容してもよい。
・押圧機構69の押圧ローラー70は、モーターなどの駆動源によって回動させてもよい。
・ワイパーユニット26によるノズル面39の払拭は、ワイパーユニット26を停止した状態で液体噴射ヘッド22を移動させることによって行ってもよい。あるいは、液体噴射ヘッド22とワイパーカセット44の両方を移動させながらノズル面39を払拭してもよい。
・液体噴射装置11は、媒体Pに付着したインクを媒体Pに定着させるための処理をする機構を備えてもよい。この場合、同様の定着処理を、払拭によりインクが付着した払拭部47に施してもよい。定着処理は、例えばUVインクを硬化させるためのUV照射であってもよいし、インクを硬化させるための処理液の噴射または塗布であってもよい。使用済みの払拭部47にこのような処理を施しておくと、ワイパーカセット44を交換するときに、ユーザーの手が汚れにくい。
・液体噴射装置11は、液体噴射ヘッド22を支持するキャリッジ17を備えず、印刷範囲が媒体Pの幅全体に亘るラインヘッドを備えるラインヘッドタイプであってもよい。ラインヘッドが移動しない場合、ワイパーカセット44を移動させて液体噴射ヘッド22を払拭するとよい。
・液体噴射ヘッド22が噴射する液体はインクに限らず、例えば機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体などでもよい。例えば、液体噴射ヘッド22が液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材または色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射してもよい。
・媒体Pは用紙に限らず、プラスチックフィルムまたは薄い板材などでもよいし、捺染装置などに用いられる布帛でもよい。媒体PはTシャツなど、任意の形状の衣類等でもよいし、食器または文具のような任意の形状の立体物でもよい。
11…液体噴射装置、12…筐体、13…支持部材、14…搬送モーター、16…ガイド軸、17…キャリッジ、18…駆動プーリー、19…従動プーリー、20…キャリッジモーター、21…タイミングベルト、22…液体噴射ヘッド、23…インクカートリッジ、25…メンテナンスユニット、26…ワイパーユニット、27…キャッピング装置、27a…キャップ、29…制御部、30…ヘッドユニット、30a…供給管部、31…ブラケット、32…流路形成部、32a…流路、33…ヘッド本体、34…ノズル列、35…ノズル開口面、36…カバー部材、36a…貫通孔、37…ノズル周辺領域、38…ノズル、39…ノズル面、40…突出面、41…段差、42…撥液膜、43…記録ヘッド、44…ワイパーカセット、45…ワイパーホルダー、46…ガイドレール、47…払拭部、48…繰出軸、49…巻取軸、50…ワイピングモーター、51…開口部、52…ケース、54…ワイピング部材、56…駆動源、56a…駆動軸、57…第1ローラー、58…第2ローラー、59…第3ローラー、60…第4ローラー、61…従動ローラー、62…荷重機構、64…荷重ローラー、65…ばね、69…押圧機構、70…押圧ローラー、71…支持軸、72…ばね、73…駆動検出部、74…繰出検出部、75…ロータリーエンコーダー、76…操作部、77…表示部、78…記憶媒体、79…コネクター、80…駆動力伝達機構、81…駆動歯車、82…歯車列、83…太陽歯車、84…遊星歯車、85…巻取歯車、86…連結部材、87…繰出歯車、88…トルクリミッター、89…切替機構、90…トルクリミッター、90a…係合爪、90b…係合溝、90c…傾斜面、91…歯車、92…クラッチ、P…媒体。

Claims (7)

  1. 液体を噴射する液体噴射ヘッドを払拭するための長尺のワイピング部材と、
    駆動源から伝達される駆動力により回転して前記ワイピング部材を長手方向の始端側から巻き取る巻取軸と、
    前記ワイピング部材が前記長手方向の終端から巻かれ、前記ワイピング部材が前記巻取軸に巻き取られるのに伴って回転することにより前記ワイピング部材を繰り出す繰出軸と、
    前記駆動源の駆動力を前記巻取軸に伝達する駆動力伝達機構と、
    を備え、
    前記駆動力伝達機構は、前記繰出軸が回転しない状態で前記駆動源からの駆動力を受けた場合に、前記巻取軸に前記駆動力を伝達しないように設定されたトルクリミッターを有する
    ことを特徴とするワイパーユニット。
  2. 前記駆動源の駆動状態を検出可能な駆動検出部と、
    前記ワイピング部材が前記繰出軸から繰り出されていることを検出可能な繰出検出部と、
    を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイパーユニット。
  3. 前記ワイピング部材の前記巻取軸と前記繰出軸との間に延びる部分を前記液体噴射ヘッドに向けて押す押圧機構を備え、
    前記繰出検出部は、前記ワイピング部材が前記押圧機構に押される位置より前記繰出軸側となる位置で該ワイピング部材に接触するように配置され、前記ワイピング部材の繰り出しに伴って回転するローラーを有する
    ことを特徴とする請求項2に記載のワイパーユニット。
  4. 前記巻取軸が前記ワイピング部材を巻き取る回転方向を巻取方向とし、前記巻取方向の反対方向を逆転方向とするときに、
    前記トルクリミッターは、前記巻取軸が前記逆転方向に回転する場合には作動しないように設定される
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうち何れか一項に記載のワイパーユニット。
  5. 液体を噴射可能な液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドを払拭するための長尺のワイピング部材と、
    駆動源から伝達される駆動力により回転して前記ワイピング部材を長手方向の始端側から巻き取る巻取軸と、
    前記ワイピング部材が前記長手方向の終端から巻かれ、前記ワイピング部材が前記巻取軸に巻き取られるのに伴って回転することにより前記ワイピング部材を繰り出す繰出軸と、
    前記駆動源の駆動力を前記巻取軸に伝達する駆動力伝達機構と、
    を備え、
    前記駆動力伝達機構は、前記繰出軸が回転しない状態で前記駆動源からの駆動力を受けた場合に、前記巻取軸に前記駆動力を伝達しないように設定されたトルクリミッターを有し、
    前記駆動源が駆動しても前記ワイピング部材が繰り出されなかった場合に、前記駆動源が駆動を停止する
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  6. 前記ワイピング部材の前記巻取軸と前記繰出軸との間に延びる部分を前記液体噴射ヘッドに向けて押す押圧機構と、
    前記駆動源の駆動状態を検出可能な駆動検出部と、
    前記ワイピング部材が前記押圧機構に押される位置より前記繰出軸側となる位置で該ワイピング部材に接触するように配置され、前記ワイピング部材の繰り出しに伴って回転するローラーを有して、前記ワイピング部材が前記繰出軸から繰り出されていることを検出可能な繰出検出部と、
    を備え、
    前記駆動源が駆動していることを前記駆動検出部が検出しているときに、前記繰出検出部が前記ローラーの回転を検出しなかった場合に、前記駆動源が駆動を停止する
    ことを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。
  7. 液体を噴射する液体噴射ヘッドを払拭するための長尺のワイピング部材と、
    駆動源から伝達される駆動力により回転して前記ワイピング部材を長手方向の始端側から巻き取る巻取軸と、
    前記ワイピング部材が前記長手方向の終端から巻かれ、前記ワイピング部材が前記巻取軸に巻き取られるのに伴って回転することにより前記ワイピング部材を繰り出す繰出軸と、
    前記繰出軸が回転しない状態で前記駆動源からの駆動力を受けた場合に、前記巻取軸に前記駆動力を伝達しないように設定されたトルクリミッターと、
    を備える液体噴射装置のワイピング部材のエンド状態判断方法であって、
    前記駆動源が駆動しても前記ワイピング部材が繰り出されなかった場合に、前記ワイピング部材がエンド状態であると判断する
    ことを特徴とするワイピング部材のエンド状態判断方法。
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