JP6094157B2 - ワイパーカセット、ワイパーユニット、及び液体噴射装置 - Google Patents

ワイパーカセット、ワイパーユニット、及び液体噴射装置 Download PDF

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Description

本発明は、液体を噴射する液体噴射ヘッドに付着した液体を払拭するワイパーカセット、当該ワイパーカセットを含むワイパーユニット、及び当該ワイパーユニットを備える液体噴射装置に関する。
従来から、液体噴射装置の一種として、液体噴射ヘッドから液体を用紙等の記録媒体に噴射して画像等を形成するインクジェット式のプリンターが知られている。こうしたプリンターには、通常、液体噴射ヘッドからの液体の噴射特性を維持するためにヘッドメンテナンス装置が設けられている。
このようなヘッドメンテナンス装置としては、液体噴射ヘッドに付着した液体を払拭することで、メンテナンスを行うインク拭き取り装置がある(例えば、特許文献1)。そして、このインク拭き取り装置では、液体噴射ヘッドからインクを払拭するためのインク吸収体を搭載したカセットが、装置本体に対して着脱自在に構成されている。具体的には、カセットは、長尺状をなす未使用のインク吸収体がロール状に巻回された繰出ローラーと、この繰出ローラーから巻き解かれたインク吸収体における使用済みの部分を巻き取る巻取ローラーとを有している。そして、繰出ローラーに巻装されたインク吸収体の全量が送り出されてインク吸収体における未使用の部分が無くなった場合には、未使用のインク吸収体を繰出ローラーに巻装した新たなカセットが装置本体に対して装着される。
特開2005−212351号公報
ところで、上記のインク拭き取り装置では、カセットがプリンターに対して嵌合態様で装着されているため、カセットの着脱交換を容易に行うことができないという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、着脱交換時の操作性が良好なワイパーカセット、当該ワイパーカセットを含むワイパーユニット、及び当該ワイパーユニットを備える液体噴射装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するワイパーカセットは、液体を噴射する液体噴射ヘッドに付着した前記液体を払拭する長尺状のワイピング部材と、前記ワイピング部材の長手方向の一端を巻装する繰出ローラーと、前記ワイピング部材の長手方向の他端を巻装する巻取ローラーと、を備え、ワイパーホルダーに着脱自在に装着される。さらに、同ワイパーカセットは、前記巻取ローラーに支持された巻取歯車と、前記ワイパーホルダーからの取り外しの際に、その取り外し方向に荷重が作用する力点作用部と、を備え、前記力点作用部は、前記ワイパーホルダーに装着された装着状態において、前記巻取歯車よりも前記取り外し方向側に位置する。
上記構成によれば、ワイパーホルダーからワイパーカセットを取り外す際に、使用者の手がかかることとなる力点作用部が、巻取歯車よりも取り外し方向(例えば上方向)側に位置する。このため、使用者が、ワイパーカセットを取り外すために力点作用部に手をかける際に、巻取歯車が邪魔となるおそれを低減でき、容易にワイパーカセットを取り外すことができる。従って、ワイパーカセットの着脱交換時の操作性を良好とすることができる。
上記ワイパーカセットは、前記繰出ローラーから前記巻取ローラーへの前記ワイピング部材の繰り出しにともなって従動回転する中継ローラーと、前記ワイピング部材の繰出量を検出するために前記ワイパーホルダーに設けられた回転量検出部が有する検出歯車と噛合可能に前記中継ローラーに支持された中継歯車と、をさらに備え、前記力点作用部は、前記装着状態において、前記中継歯車よりも前記取り外し方向側に位置することが望ましい。
例えば、取り外し方向が上方向である一方、装着方向が下方向であって、中継歯車が力点作用部よりも取り外し方向となる上方に位置した場合には、中継歯車と噛合する検出歯車はワイパーホルダーの取り外し方向となる上方に位置することとなる。こうした場合には、ワイパーホルダーにワイパーカセットを装着する際に、ワイパーカセットの取り外し方向の反対側の端部となる下端部が検出歯車に強く接触すると、回転量検出部などに衝撃が作用するおそれがある。このため、使用者は、注意深くワイパーカセットをワイパーホルダーに装着する必要がある。これに対し、上記構成によれば、中継歯車と噛合する検出歯車は力点作用部よりもワイパーホルダーからの取り外し方向の反対側に位置する。このため、検出歯車が力点作用部よりも取り外し方向側に位置する場合に比べ、少なくともワイパーカセットをワイパーホルダーに装着し始める際に注意を払う必要がない。従って、ワイパーカセットの装着時の操作性を良好とすることができる。
上記ワイパーカセットは、前記繰出ローラーと前記巻取ローラーとの間をなす方向である軸交差方向において、前記繰出ローラーは、前記巻取ローラーと前記力点作用部との間に位置することが望ましい。
液体噴射ヘッドに付着した液体を繰り返し払拭することで、巻取ローラーには、液体が付着して質量を増したワイピング部材が巻き取られる。すると、ワイパーカセットの重心位置は、未使用時と比べ、軸交差方向において巻取ローラー側に移動する。上記構成によれば、ワイパーカセットを取り外す際には、巻取ローラーから繰出ローラーを挟んで位置する力点作用部に、取り外しのための荷重が付与される。これより、使用者が力点作用部に手をかけてワイパーカセットを取り外す場合には、ワイパーカセットは巻取ローラー付近の重心位置を回動中心に傾動し易くなる。このため、ワイパーカセットを垂直に引き上げる場合に比して、少ない力でワイパーカセットを取り外すことができる。
上記ワイパーカセットにおいて、前記力点作用部は、前記取り外し方向と交差する方向へ延設されていることが望ましい。
上記構成によれば、取り外し方向と交差する方向に力点作用部が延設されているため、例えば、取り外し方向に力点作用部が延設されている場合に比べ、ワイパーホルダーからワイパーカセットを取り外す際における使用者の操作性を良好とすることができる。
上記ワイパーカセットは、前記装着状態において、前記ワイパーホルダーに係止される係止部をさらに備え、前記巻取ローラーの軸線方向と交差する方向において、前記巻取ローラーは、前記力点作用部と前記係止部との間に位置することが望ましい。
上記構成によれば、ワイパーホルダーに装着された状態のワイパーカセットは、係止部を介して、ワイパーホルダーに係止されている。このため、液体噴射ヘッドに付着した液体を払拭する際などにワイパーカセットに作用する力によって、ワイパーカセットがワイパーホルダーから不用意に取り外れることを抑制することができる。一方、ワイパーカセットをワイパーホルダーから取り外す際には、係止部は力点作用部から巻取ローラーを挟んだ位置にあるため、力点作用部を介してワイパーカセットを傾動させることで係止部によるワイパーホルダーに対する固定を容易に解除することができる。
上記ワイパーカセットは、前記巻取ローラーが前記ワイピング部材を繰り出す方向に回転することを抑制する逆転抑制機構をさらに備えることが望ましい。
上記構成によれば、既に液体を払拭したワイピング部材が巻取ローラーから繰り出されることで、ワイピング部材にたわみ等が生じることを抑制できる。すなわち、そのワイピング部材のたわみ等による払拭不良を抑制することができる。
上記ワイパーカセットにおいて、前記逆転抑制機構は、前記巻取ローラーの軸線方向において、前記巻取歯車が支持される軸端部とは反対側の軸端部に設けられることが望ましい。
上記構成によれば、既に巻取歯車が支持された巻取ローラーの軸端部とは反対側に逆転抑制機構が設けられるので、巻取ローラーの一方の軸端部にワイパーカセットの構成部材が集中することを抑制することができる。これによれば、ワイパーカセットの組み立て性やメンテナンス性を向上させることができる。
上記ワイパーカセットにおいて、前記逆転抑制機構は、前記巻取ローラーと一体回転可能な内歯を有する回転体と、前記内歯と噛合して、前記回転体の回転に対し従動回転可能な外歯歯車と、前記巻取ローラーに対して回転不能な回転不能体と、を備え、前記回転不能体は、前記外歯歯車を摺動させることで当該外歯歯車の回転を許容する回転許容部と、前記外歯歯車を係合させることで当該外歯歯車の回転を規制する回転規制部とを有し、前記回転体は、前記外歯歯車と前記回転不能体とを前記軸線方向における外側から覆蓋する覆蓋部を有することが望ましい。
上記構成によれば、逆転抑制機構の内部構造である回転不能体や外歯歯車を覆蓋部により覆ってワイパーカセットの外部に露出しない構成とすることができる。このため、外部から異物が混入することなどを抑制することができ、逆転抑制機構の信頼性を高めることができる。
上記課題を解決するワイパーユニットは、上記ワイパーカセットと、前記ワイパーホルダーと、を備え、前記ワイパーホルダーは、前記装着状態において、前記ワイピング部材を前記液体噴射ヘッドに当接させた状態で前記液体噴射ヘッドに対し相対的に移動可能である。
上記構成によれば、ワイパーユニットは、ワイパーホルダーを液体噴射ヘッドに対して相対的に移動することで、該液体噴射ヘッドに付着した液体を払拭することが可能となる。また、ワイピング部材が消耗した場合にはワイパーカセットを着脱交換して、ワイパーユニットを継続使用することができる。
上記課題を解決する液体噴射装置は、上記ワイパーユニットと、前記液体噴射ヘッドと、を備える。
上記構成によれば、上述したワイパーカセット及びワイパーユニットの奏する作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
一実施形態のプリンターの斜視図。 ワイパーユニットの斜視図。 ワイパーユニットの背面図。 一部の構成を省略したワイパーユニットの斜視図。 図4に示すワイパーユニットの側面図。 (a)はワイパーカセットの側面図、(b)は筐体を省略したワイパーカセットの側面図。 ワイパーカセットがワイパーホルダーから上方へ取り出された状態を右前方上側から見た斜視図。 ワイパーカセットがワイパーホルダーから上方へ取り出された状態を左後方上側から見た斜視図。 回転量検出部の概略構成を示す部分破断斜視図。 ワイパーカセットがワイパーホルダーから上方へ取り出された状態を示す側面図。 逆転抑制機構の概略構成を示す分解斜視図。 逆転抑制機構の概略構成を示す断面図。 (a)はワイパーカセットがワイパーホルダーから上方へ取り出された状態を模式的に示す側面図、(b)は図13(a)に示す状態からワイパーカセットがワイパーホルダーに対して装着された状態を模式的に示す側面図、(c)は図13(b)に示す状態からワイピング部材が繰り出されている状態を模式的に示す側面図。 (a)はワイパーホルダーからワイパーカセットを取り外す前の状態を模式的に示す側面図、(b)はワイパーカセットが傾動した状態を模式的に示す側面図、(c)はワイパーカセットが取り外されている状態を模式的に示す側面図。 (a)はワイパーホルダーに対してワイパーカセットを装着する前の状態を模式的に示す側面図、(b)はワイパーホルダーに対してワイパーカセットが装着されている最中の状態を模式的に示す側面図、(c)はワイパーホルダーに対してワイパーカセットが装着された状態を模式的に示す側面図。 逆転抑制機構の作用を示す模式図。 (a)は回転許容時の逆転抑制機構の断面図、(b)は(a)における要部の拡大図。 (a)は回転規制時の逆転抑制機構の断面図、(b)は(a)における要部の拡大図。 変形例のワイパーカセットの概略構成を示す斜視図。
以下、ワイパーカセットを備えるワイパーユニットを、液体噴射装置の一種であるインクジェット式のプリンターに搭載した一実施形態について、図を参照して説明する。
図1に示すように、プリンター11において略矩形箱状をなすフレーム12の内側下部には、略矩形板状をなす支持部材13がその長手方向を主走査方向X(図1では左右方向)に一致させた状態で設けられている。この支持部材13上には、フレーム12の後面下部に設けられた紙送りモーター14の駆動に基づいて、記録用紙Pが主走査方向Xと直交する副走査方向Y(図1では前後方向)における後方側から給送される。また、フレーム12内における支持部材13の上方には、支持部材13の長手方向と平行に延びる棒状のガイド軸16が設けられている。ガイド軸16には、その軸線方向に往復移動可能な状態でキャリッジ17が支持されている。
フレーム12の後壁の内面におけるガイド軸16の両端部と対応する各位置には、駆動プーリー18及び従動プーリー19が回転自在な状態で支持されている。駆動プーリー18には、キャリッジ17を往復移動させる際の駆動源となるキャリッジモーター20の出力軸が連結されている。また、これら一対のプーリー18,19の間には、一部がキャリッジ17に連結された無端状のタイミングベルト21が掛装されている。したがって、キャリッジ17は、ガイド軸16にガイドされながら、キャリッジモーター20の駆動力により無端状のタイミングベルト21を介して主走査方向Xに移動可能となっている。
キャリッジ17の下面には、液体噴射ヘッド22が設けられる一方、キャリッジ17には、液体噴射ヘッド22に対して供給するインク(液体)を貯留する複数(本実施形態では4つ)のインクカートリッジ23が着脱可能に搭載されている。また、液体噴射ヘッド22の下面(支持部材13と対向する面)は、各色のインク滴を噴射するための複数のノズル(図示略)がキャリッジ17の主走査方向Xと直交する前後方向に沿って並列して設けられたノズル形成面となっている。そして、液体噴射ヘッド22のノズル形成面に形成されたノズルから支持部材13上に給送された記録用紙Pに対してインク滴が噴射されることにより、記録用紙Pに対して記録が実行される。
フレーム12内において記録用紙Pが搬送される記録領域の右側に設けられたホームポジションHPには、液体噴射ヘッド22のメンテナンスを行なうためのヘッドメンテナンス装置26が設けられている。そして、ヘッドメンテナンス装置26は、非記録時において液体噴射ヘッド22のノズル形成面に当接してノズルからのインク溶媒の蒸発を抑制したり、ノズルから増粘等したインクを吸引したりするキャップユニット27と、液体噴射ヘッド22のノズル形成面に付着したインクを払拭可能なワイパーユニット34を備えている。
次に、ヘッドメンテナンス装置26が備えるワイパーユニット34について説明する。
図2及び図3に示すように、ワイパーユニット34は、液体噴射ヘッド22のノズル形成面からインクを払拭するワイピング部材30を搭載したワイパーカセット31と、ワイパーカセット31が着脱自在に装着されるワイパーホルダー32とを備えている。また、ワイパーユニット34は、ワイパーホルダー32を液体噴射ヘッド22のノズル列方向となる前後方向に移動させる駆動機構33を備えている。
図2に示すように、ワイパーホルダー32は、その内部にワイパーカセット31を着脱方向(上下方向)に着脱可能に保持する箱体状をなしている。ガイドフレーム35は、ワイパーホルダー32の下方にあり、プリンター11におけるフレーム12の底壁内面上に図示しないブラケットを介して取り付けられている。ガイドフレーム35には、左右で対をなす対向片部35aが左右方向に離れた位置に設けられている。各対の対向片部35aは前後方向において離れた2箇所において、前後方向で対向するように上方へ折曲げ形成されている。そして、各対の対向片部35a間には前後方向に延びるガイド軸36がそれぞれ架設されている。また、ワイパーホルダー32の下面には各ガイド軸36を摺動可能に挿通する軸受け部37(図5参照)が鉛直下方に向けて延出されている。そして、ワイパーホルダー32は、この軸受け部37が左右一対のガイド軸36に対してその軸線方向に摺接することにより、前後方向への移動がガイド軸36によってガイド可能に支持されている。
図2に示すように、ワイパーホルダー32の左壁部における上方寄りの位置には、ラックギア部39が設けられている。ラックギア部39は、ワイパーホルダー32の前方寄りの位置から後方寄りの位置まで直線状に延びる第1ラックギア部40と、ワイパーホルダー32の前端位置から後方寄りの位置まで直線状に延びる第2ラックギア部41とから構成されている。なお、第1ラックギア部40は、第2ラックギア部41に対して左方に隣り合う位置に配置されている。すなわち、両ラックギア部40,41は、左右方向において互いに異なる位置に配置されている。また、両ラックギア部40,41は、ワイパーホルダー32の移動方向となる前後方向においてずれて配置され、部分的に重なっている。
また、図2及び図3に示すように、ガイドフレーム35の左端部における前後方向の略中央位置には、先端側が上方に向けて略L字状をなすように屈曲した支持片部43がガイドフレーム35から延設されている。また、この支持片部43の上端には、上端側がワイパーホルダー32の内方となる右方に向けて略L字状をなすように屈曲した支持フレーム44が止めねじ45によって固定されている。また、支持片部43における水平方向に延びた基端部分の前端部には、取付フレーム46が止めねじ47によって固定され、その取付フレーム46を介して駆動機構33の駆動源となる駆動モーター48が支持されている。
図3に示すように、駆動モーター48の出力軸49には出力歯車50が一体回転可能に設けられている。そして、軸51に軸支されたかさ歯車52は、出力歯車50に対して下方から噛合している。また、軸53に軸支されたかさ歯車54は、その右方に位置するかさ歯車52に対して左方から噛合している。そして、かさ歯車54は、軸55に軸支された従動歯車57を介して軸56に軸支された従動歯車58に対して動力伝達可能に噛合している。また、軸56には遊星歯車機構60が設けられている。そして、本実施形態では、軸51,53,55,56、かさ歯車52,54、及び従動歯車57,58によって、駆動モーター48から出力される動力を遊星歯車機構60に伝達する動力伝達機構61が構成されている。
図4及び図5は、駆動モーター48、動力伝達機構61、支持フレーム44、及びガイドフレーム35を省略したワイパーユニット34を示している。そして、図4及び図5に示すように、遊星歯車機構60は、太陽歯車70と、該太陽歯車70の周囲を周回する複数(本実施形態では2つ)の遊星歯車71,72と、該遊星歯車71,72を回動自在に支持しつつ揺動するベース部材73とを備えている。
ベース部材73は、一対のアーム部74が基端部から分岐するように延出した側面視で略V字状をなすと共に、その基端部が太陽歯車70の回動軸となる軸56によって回動自在に支持されている。また、ベース部材73に形成された一対のアーム部74には、遊星歯車71,72が各々対応する軸75,76を介して回動自在に支持されている。
なお、これらの遊星歯車71,72は、軸56の軸線方向において互いに異なる位置に配置されている。具体的には、これらの遊星歯車71,72のうち、一方側(図4及び図5において後側)の遊星歯車71は、軸56の軸線方向において第1ラックギア部40と同一の位置に配置されると共に、他方側(図4及び図5において前側)の遊星歯車72は、軸56の軸線方向において第2ラックギア部41と同一の位置に配置されている。そして、図4及び図5に示すように、太陽歯車70の鉛直上方に第1ラックギア部40が位置する場合には、第1ラックギア部40が太陽歯車70の周囲を周回する遊星歯車71の移動経路上に位置する。一方で、図4及び図5に示す状態からワイパーホルダー32がガイド軸36に沿って後方に移動し、太陽歯車70の鉛直上方に第2ラックギア部41が位置する場合には、第2ラックギア部41が太陽歯車70の周囲を周回する遊星歯車72の移動経路上に位置する。
そして、駆動モーター48から出力される動力が動力伝達機構61を通じて遊星歯車機構60の太陽歯車70に伝達されると、遊星歯車機構60の各遊星歯車71,72が太陽歯車70から伝達される駆動力に基づいて太陽歯車70の周囲を周回する。その結果、各遊星歯車71,72が各々対応するラックギア部40,41に対して動力伝達可能に噛合する。この場合、駆動モーター48から出力される動力がワイパーホルダー32をガイド軸36の軸線方向となる前後方向へ移動させる動力として伝達される。この点で、本実施形態では、駆動モーター48、動力伝達機構61、及び遊星歯車機構60によって、ワイパーホルダー32を液体噴射ヘッド22のノズル列方向となる前後方向に移動させる駆動機構33が構成されている。すなわち、駆動機構33は、ワイピング部材30を液体噴射ヘッド22に当接させた状態で、ワイパーホルダー32を当該液体噴射ヘッド22に対し相対的に移動させることを可能としている。
図6(a),(b)に示すように、ワイパーカセット31の外装を構成する略矩形箱状をなす筐体80の内側には、筐体80の短手方向となる左右方向へ水平に延びる軸線を有した一対のローラー81,82が筐体80の長手方向となる前後方向に距離をおいて収容されている。この一対のローラー81,82の間には、液体噴射ヘッド22のノズル形成面からインクを払拭するための長尺状のワイピング部材30が掛装されている。そして、この一対のローラー81,82のうち、後方側に設けられた繰出ローラー81は、巻装した未使用のワイピング部材30を繰り出すことを可能としている。一方、この一対のローラー81,82のうち、前方側に設けられた巻取ローラー82は、繰出ローラー81から巻き解かれて払拭に使用された使用済みのワイピング部材30を巻き取ることを可能としている。なお、繰出ローラー81及び巻取ローラー82は互いに略同一の高さに位置している。
また、筐体80の外側に露出した繰出ローラー81の軸線方向の軸端部(左側軸端部)には、繰出歯車83(図8参照)が繰出ローラー81と一体回転可能に設けられている。また、筐体80の外側に露出した巻取ローラー82の軸線方向の軸端部(左側軸端部)には、巻取歯車85(図8参照)が巻取ローラー82と一体回転可能に設けられている。さらに、巻取ローラー82の軸線方向において、巻取歯車85が支持される軸端部とは反対側の軸端部82a(図12参照)には、巻取ローラー82の回転方向を一方向に規制する逆転抑制機構150が設けられている。
また、筐体80の内側には、繰出ローラー81から巻取ローラー82に至るワイピング部材30の繰り出し経路上に、複数(本実施形態では4つ)のローラー86,87,88,89が設けられている。これらのローラー86,87,88,89は、繰出ローラー81及び巻取ローラー82と平行に左右方向に延びており、その左右両端部が筐体80の側壁部に設けられた軸受け部等によって回動自在に支持されている。
具体的には、繰出ローラー81の前側上方に設けられた押圧ローラー87には、ワイピング部材30において繰出ローラー81から繰り出される部分が巻き掛けられている。押圧ローラー87における軸線方向両端の軸部87aは、筐体80の左右両側の外側面に固定された棒ばね90によって下方から支持されている。棒ばね90は、その長手方向の中間位置で押圧ローラー87の軸部87aを下方から支持している。なお、押圧ローラー87の軸部87aは、筐体80に設けられた軸受け孔91に対して左右方向に挿通されており、棒ばね90から作用する上方への付勢力に従って軸受け孔91の上側の孔縁に密着している。そして、押圧ローラー87の軸部87aは、棒ばね90と軸受け孔91の孔縁との間で上下両側から回動自在に支持されている。また、押圧ローラー87における周面の最上部は筐体80の上面よりも上方に位置しており、ワイピング部材30において押圧ローラー87に巻き掛けられた部分は筐体80の上面から上方に突出している。また、押圧ローラー87における周面の最上部は、液体噴射ヘッド22のノズル形成面よりも上方に位置している。
また、押圧ローラー87の鉛直方向(下方)には、ワイピング部材30において押圧ローラー87から繰り出される部分を巻き掛ける中継ローラー89が設けられている。中継ローラー89は、繰出ローラー81から巻取ローラー82へのワイピング部材30の繰り出しにともなって従動回転することを可能としている。また、中継ローラー89に対してワイピング部材30を挟んで反対側となる位置には、中継ローラー89との間でワイピング部材30を挟持する挟持ローラー92が設けられている。また、筐体80の底壁内面と挟持ローラー92との間には付勢部材としてのばね部材93が介設されている。そして、挟持ローラー92は、ばね部材93によって中継ローラー89に接近する方向に付勢されている。
また、中継ローラー89の軸線方向の一方側(図6(a),(b)では右方側)における軸部89aの端部には、中継歯車94が中継ローラー89と一体回転可能に設けられている。また、挟持ローラー92における軸線方向両端の軸部92aは、筐体80の側壁部に弾性片部を切り抜き形成することで形成された切り欠き溝状の軸受け部に支持されている。
また、繰出ローラー81から巻取ローラー82に至るワイピング部材30の繰り出し経路上において、繰出ローラー81と押圧ローラー87との間、及び、押圧ローラー87と中継ローラー89との間には、ワイピング部材30に対してテンションを付与するテンションローラー86,88が設けられている。なお、テンションローラー86,88における軸線方向両端の軸部86a,88aは、筐体80の側壁部に設けられた円形凹状の軸受け部に支持されている。
また、図7に示すように、筐体80の左右両側面には、略円柱状をなす係合突起95が左右方向に向けて水平に突設されている。この係合突起95は、筐体80における前後方向の中央位置よりも繰出ローラー81側となる後方寄りの位置であって、且つ、筐体80における高さ方向の略中央位置に形成されている。
また、筐体80の前側面における下方寄りの位置には、上端側を筐体80に対する固定端とすると共に下端側を自由端とする弾性片部96が形成されている。弾性片部96は、上端側の固定端を支点として前後方向に弾性変形可能となっている。そして、弾性片部96において自由端となる下端側には、左右方向における側面視で略三角形状をなす係止部としての係止爪96aが形成されている。
同様に、図7及び図8に示すように、筐体80の左右両側面における下方寄りの位置には、上端側を筐体80に対する固定端とすると共に下端側を自由端とする弾性片部97が形成されている。弾性片部97は、上端側の固定端を支点として左右方向に弾性変形可能となっている。そして、弾性片部97において自由端となる下端側には、前後方向における側面視で略三角形状をなす係止爪97aが形成されている。
また、図7及び図8に示すように、筐体80の前側面における上方部分及び後側面における下方部分には、筐体80の外側に向けて凸となる略円弧状に湾曲した湾曲面98,99が形成されている。これらの湾曲面98,99は、筐体80の外側面における他の部分よりも内側に退避した形状をなしている。さらに、筐体80の後側面における上方寄りの位置には、ワイパーカセット31をワイパーホルダー32から取り外す際に、使用者が指先を引っ掛けて取り外し方向に荷重が作用する力点作用部としての指掛部100が筐体80の内側に向かって凹設されている。さらに、指掛部100は、ワイパーホルダー32からの取り外し方向となる上方向と交差する前後方向に延設されている。
そして、指掛部100は、本実施形態では、他の構成に対して以下に示す配置態様を取っている。すなわち、図8に示すように、指掛部100は、ワイパーカセット31がワイパーホルダー32に装着された装着状態において、巻取歯車85よりも取り外し方向側となる上方側に位置している。また、図7及び図8に示すように、指掛部100は、上記の装着状態において、中継歯車94よりも取り外し方向側となる上方側に位置している。また、繰出ローラー81と巻取ローラー82との間をなす方向である軸交差方向(本実施形態では前後方向)において、繰出ローラー81は、巻取ローラー82と指掛部100の間に位置している。さらに、巻取ローラー82の軸線方向と交差する前後方向及び上下方向において、巻取ローラー82は、指掛部100と係止爪96aとの間に位置している(図14参照)。
また、図7及び図8に示すように、筐体80の上面において、押圧ローラー87の後方側には、筐体の上面から僅かに窪み形成された押圧面80aが形成されている。押圧面80aは、ワイパーカセット31をワイパーホルダー32に装着する際に、押圧操作される部位となっている。
図7に示すように、ワイパーホルダー32の左壁部の内側面には、装着されるワイパーカセット31の繰出ローラー81に対応する後端寄りの位置に、繰出歯車83に対して動力伝達可能に連結される歯車群101が設けられている。この歯車群101は、複数(本実施形態では5つ)の従動歯車102,103,104,105,106(図5参照)から構成されている。なお、図7には、歯車群101を構成する4つの従動歯車102,103,104,105が図示されているが、従動歯車104及び従動歯車105に噛み合う従動歯車106は従動歯車105の裏側(左側)に隠れているため図示されていない。歯車群101のうち従動歯車104,105,106は、ワイパーホルダー32の左壁部に挿通されて支持された各々が対応する軸104a,105a,106a(図5参照)によって回動自在に支持され、従動歯車102,103はワイパーカセット31に備えられた軸102a、103aに支持される。そして、隣り合う歯車同士が動力伝達可能に噛合している。そして、繰出歯車83と従動歯車102が噛み合い、従動歯車105に駆動力が伝達される。従動歯車105には、基端側がワイパーホルダー32の底壁部によって片持ち支持されたラチェット115(図5参照)が係合している。
図5に示すように、ラチェット115は、先端側に形成された歯部が従動歯車105に対して下方から噛合している。そして、ラチェット115は、従動歯車105が軸105aを中心とした一方の回動方向(左方から見て時計回り方向)に回動した場合には、従動歯車105から作用する力に基づいて、片持ち支持された基端側を固定端として従動歯車105から遠ざかる方向に弾性変形する。すると、従動歯車105に対する係合状態が解除されて従動歯車105の回動が許容される。一方、ラチェット115は、従動歯車105が軸105aを中心とした他方の回動方向(左方から見て反時計回り方向)に回動した場合には、従動歯車105から力が作用したとしても、従動歯車105に対する係合状態を維持することにより、従動歯車105の回動を規制する。そして、ラチェット115が従動歯車105の回動を規制することに伴って、この従動歯車105に対して動力伝達可能に連結されている繰出ローラー81の回動も併せて規制される。具体的には、繰出ローラー81は、巻装しているワイピング部材30を繰り出す方向となる、左方から見て反時計回りへの回動が規制される。なお、図2に示すように、ガイドフレーム35の後端部には、ワイパーホルダー32の移動方向となる前後方向においてラチェット115に対して対向する位置に、ラチェット115側に突出した突片部116が形成されている。
また、図7に示すように、ワイパーホルダー32の前壁部の下側には、ワイパーカセット31の係止爪96aに対応する位置に掛止孔117が貫通形成されている。また、図7及び図8に示すように、ワイパーホルダー32における左右両側の側壁部の下側には、ワイパーカセット31の係止爪97aに対応する位置に掛止孔118が形成されている。そして、ワイパーカセット31をワイパーホルダー32に対して装着した場合には、ワイパーカセット31の係止爪96a,97aがワイパーホルダー32の掛止孔117,118に対して係止されることにより、ワイパーカセット31がワイパーホルダー32に対して安定した状態で装着される。
図8に示すように、ワイパーホルダー32の前壁部には、ワイパーホルダー32の内側(後方側)に向かって延びる略矩形板状をなす立設リブ119が設けられている。立設リブ119の上端は、ワイパーホルダー32の前壁部の上端よりも低くなっている。なお、立設リブ119は、ワイパーホルダー32にワイパーカセット31を装着した場合に、該ワイパーカセット31が左右方向に移動することを規制するために設けられている。
また、図8及び図9に示すように、ワイパーカセット31がワイパーホルダー32に装着された際に、ワイパーカセット31の中継歯車94と対応する位置となるワイパーホルダー32の右壁部の内側面には、ワイピング部材30の繰出量を検出するための回転量検出部120が設けられている。
回転量検出部120は、止めねじ125によってワイパーホルダー32の右壁部に固定される支持フレーム126と、該支持フレーム126に回転可能に軸支される軸127aとを有している。また、図9に示すように、回転量検出部120は、ワイパーカセット31側に設けられた中継歯車94と噛合する検出歯車127と、その検出歯車127とともに回転するスリット板128と、スリット板128の回転量を検出可能なロータリーエンコーダー129を有している。なお、検出歯車127及びスリット板128は、左右方向を軸線方向とする軸127aによって一体回転可能に支持されている。こうして、回転量検出部120は、ロータリーエンコーダー129でスリット板128の回転量を検出することで、間接的に中継ローラー89の回転量を検出することを可能としている。
また、図7及び図8に示すように、ワイパーホルダー32の後壁部には、ワイパーカセット31の指掛部100に対応する位置に切り欠き部としての凹部130が形成されている。この凹部130は、ワイパーホルダー32の後壁部の上端から下方に凹設されている。そして、ワイパーホルダー32に装着されたワイパーカセット31の指掛部100は凹部130を通じてワイパーホルダー32の外側に露出する。
また、ワイパーホルダー32における左右両側の側壁部には、ワイパーカセット31の係合突起95に対して左右方向において対応する位置に係合凹部140が設けられている。係合凹部140は、ワイパーホルダー32における左右両側の側壁部の上端から、ワイパーホルダー32の左右両側の側壁部における高さ方向の略中央位置までワイパーカセット31の着脱方向となる上下方向に延びている。係合凹部140における上側の開口の前後方向における長さ寸法は、係合突起95の直径よりも若干大きく設定されており、下側に向かうに連れてその長さ寸法が次第に幅狭となるように構成されている。
具体的には、図10に示すように、係合凹部140の後側の内側面は、鉛直方向に直線状に延びる鉛直面141にて構成される。一方、係合凹部140において鉛直面141と対向する内側面は、その下端が鉛直方向に直線状に延びる鉛直面142にて構成されると共に、その上方が鉛直面141から遠ざかる前方に向けて上り勾配となるように鉛直方向に対して傾斜した傾斜面143にて構成されている。なお、係合凹部140の下端に位置する左右鉛直面141,142の前後方向における長さ寸法は、係合突起95の直径とほぼ等しい。
次に、巻取ローラー82がワイピング部材30を繰り出す方向に回転することを抑制する逆転抑制機構150について説明する。
図11及び図12に示すように、逆転抑制機構150は、巻取ローラー82と一体回転可能な回転体151と、筐体80の右側面に固定配置された回転不能体152と、回転体151及び回転不能体152の間に収容される複数(本実施形態では3つ)の外歯歯車153とを備えている。
回転体151は、有底円筒状に形成され、その外側面は、回転不能体152と外歯歯車153とを、その軸線方向における外側(右側)から覆蓋可能な覆蓋部154となっている。また、図12に示すように、回転体151の内側面には、その軸線に向かってリング状に形成された内歯155と、巻取ローラー82の軸端部82aと係合可能な軸受部156が形成されている。ここで、巻取ローラー82の軸端部82aと回転体151の軸受部156とは、互いに摺動しながら回転しないように、その軸線方向における断面形状が非円形に形成されている。これにより、回転体151は、巻取ローラー82と一体回転することを可能としている。
図11及び図12に示すように、回転不能体152は、略円形筒状をなすとともに、巻取ローラー82の軸線方向に貫通形成された軸受け孔157と、該円形筒状部位を形成する円弧部158と、円弧部よりも回転不能体152の軸線に向かって退避するように凹状に形成された退避部159とを備えている。軸受け孔157は、巻取ローラー82の軸端部82aが挿通された状態で、その軸端部82aを回転可能に軸支することを可能としている。
ワイパーカセット31に固定配置された回転不能体152の円弧部158は、回転体151が巻取ローラー82と一体回転する際に、回転体151の内歯155と摺動可能とされている。また、回転不能体152の退避部159は、回転体151の内歯155との間で外歯歯車153を収容することを可能としている。また、退避部159には、外歯歯車153を摺動させることで当該外歯歯車153の回転を許容する回転許容部159aと、外歯歯車153を係合させることで当該外歯歯車153の回転を規制する回転規制部159bとが形成されている。回転許容部159aは、外歯歯車153を摺動させるために、滑らかな曲面で形成されている。一方、回転規制部159bは、巻取ローラー82の軸線方向(左右方向)における断面視において略三角形状の爪状に形成され、外歯歯車153と咬合することで外歯歯車153の回転を規制可能としている。また、退避部159において、回転許容部159aは巻取ローラー82の巻き取り回転方向側(図12では反時計方向側)に形成され、回転規制部159bは巻取ローラー82の繰り出し回転方向側(図12では時計方向側)に形成されている。
外歯歯車153は、回転体151の内歯155と噛合した状態で、回転不能体152の退避部159内に収容されている。そして、外歯歯車153は、回転する回転体151の内歯155から付与される荷重によって、退避部159内において回転可能とされている。また、外歯歯車153は自身の回転にともなって、退避部159内を回転体151の周方向に移動することで、回転許容部159aと摺動したり回転規制部159bと係合したりすることを可能としている。
こうして、逆転抑制機構150は、巻取ローラー82がワイピング部材30を巻き取る方向に回転することを許容し、繰り出す方向に回転することを規制することを可能としている。また、逆転抑制機構150の内部には、内歯155と外歯歯車153とが噛合する部分や、回転許容部159aと外歯歯車153とが摺動する部分に、摩擦抵抗を低減するための潤滑剤が塗布されることが望ましい。
次に、上記のように構成されたプリンター11の作用について説明する。
まず、ワイパーユニット34が液体噴射ヘッド22をメンテナンスする際の作用について説明する。
図1及び図2に示すように、液体噴射ヘッド22をメンテナンスする際には、液体噴射ヘッド22をホームポジションHPに移動させる。そして、駆動機構33を駆動させて、ワイパーホルダー32を主走査方向Xと直交する方向である前方向に移動させる。すると、ワイピング部材30の押圧ローラー87に巻き掛けられている部分が、液体噴射ヘッド22に摺動することによりノズル形成面からインクが払拭される。
そして、前方にワイパーホルダー32が移動することで、液体噴射ヘッド22のノズル形成面の払拭が完了すると、駆動機構33の駆動モーター48が逆転駆動される。すると、駆動機構33によってワイパーホルダー32が逆方向(後方)に向かって移動を開始する。そして、この際にも、ワイピング部材30の押圧ローラー87に巻き掛けられている部分が、液体噴射ヘッド22に摺動することによりノズル形成面からインクが払拭される。
そして、前後方向における往復の払拭動作が完了すると、駆動機構33の駆動力が巻取歯車85に伝達され、インクが付着したワイピング部材30が巻取ローラー82に巻き取られる。なお、この巻き取りの際には、突片部116がラチェット115を押圧することによって、繰出ローラー81の回動規制は解除された状態にある。こうして、ワイパーユニット34による液体噴射ヘッド22の払拭動作に係るメンテナンスが完了する。
次に、繰出ローラー81から巻取ローラー82へのワイピング部材30の繰出量を検出する際の作用について説明する。
さて、図13(a)に示すように、装着されるワイパーカセット31がワイパーホルダー32の鉛直上方に位置した状態では、ワイパーカセット31に設けられた中継歯車94は、ワイパーホルダー32に設けられた検出歯車127に対して上下方向で対向する位置に配置される。
そして、図13(b)に示すように、ワイパーカセット31がワイパーホルダー32に対して装着されると、中継歯車94が検出歯車127に対して上側から動力伝達可能に噛合する。続いて、図13(c)に示すように、繰出ローラー81から巻取ローラー82に向けてワイピング部材30が繰り出されると、ワイピング部材30が巻き掛けられた中継ローラー89がワイピング部材30の繰り出し動作に連動して回動する。すると、中継ローラー89の回転量が中継歯車94を通じて検出歯車127に伝達され、中継ローラー89の回転量に対応した軸127aの回転量がワイパーホルダー32に設けられたロータリーエンコーダー129によって検出される。
ここで、中継ローラー89の回転量は、繰出ローラー81及び巻取ローラー82に巻装されているワイピング部材30の巻き取り残量によることなく、繰出ローラー81から巻取ローラー82へのワイピング部材30の繰出量を正確に反映している。そのため、ロータリーエンコーダー129は、中継ローラー89の回転量の検出を通じて、繰出ローラー81から巻取ローラー82へのワイピング部材30の繰出量を正確に検出することが可能となる。
なお、中継ローラー89は、ばね部材93によって付勢された挟持ローラー92との間でワイピング部材30を強固に挟持している。そのため、ワイピング部材30が中継ローラー89の周面に対して繰り出し方向に滑ることが抑制される。その結果、中継ローラー89の回転量は、繰出ローラー81から巻取ローラー82へのワイピング部材30の繰出量をより正確に反映する。したがって、ロータリーエンコーダー129は、ワイピング部材30の繰出量をより正確に検出することが可能となる。
次に、ワイパーホルダー32に対してワイパーカセット31を着脱する際の作用について説明する。
さて、図14(a)に示すように、ワイパーホルダー32からワイパーカセット31を取り外す際には、使用者は、ワイパーホルダー32の凹部130を通じてワイパーホルダー32の内側に指先Aを挿入する。そして、使用者は、ワイパーカセット31の指掛部100に指先Aを引っ掛けた状態で、ワイパーカセット31の指掛部100を鉛直上方に持ち上げる。なお、指掛部100は、巻取ローラー82に支持される巻取歯車85よりも、取り外し方向側となる上方向側に形成されているため、当該巻取歯車85が邪魔とならずに、使用者にとって指先Aを引っ掛ける動作が容易となっている。
すると、図14(b)に示すように、ワイパーカセット31の係合突起95は、ワイパーホルダー32の係合凹部140の内側を上方に向けて変位する。この場合、係合突起95は、係合凹部140内において指先Aからの力が作用する指掛部100とは反対寄りに位置する傾斜面143に対して上方向に摺接する。そして、ワイパーカセット31は、この係合突起95の突出方向と直交する前後方向において指掛部100とは反対側に位置する前端寄りの部分が下方に沈み込んでワイパーホルダー32の内底面に対して摺接しつつ、係合突起95を中心として傾動する。すなわち、ワイパーカセット31の傾動中心となる係合突起95は、係合凹部140の内面の一部を構成する傾斜面143に摺接してワイパーカセット31の取り外し方向となる上方向にガイドされる。そして、係合凹部140は、被ガイド部としての係合突起95をワイパーカセット31の取り外し方向にガイドするガイド部として機能する。
なお、ワイパーカセット31は、係合突起95の突出方向となる左右方向から見た場合の輪郭形状の隅部に湾曲面98,99が形成されているため、ワイパーホルダー32の内面によって干渉されることなく係合突起95を中心として円滑に傾動することが可能となる。また、ワイパーカセット31を交換する場合には、通常、巻取ローラー82には、インクが付着して質量を増したワイピング部材30が巻き取られている。このため、ワイパーカセット31の重心位置が未使用時に比較して、前後方向において巻取ローラー82側に移動し、ワイパーカセット31が傾動し易くなっている。
また、ワイパーカセット31が係合突起95を中心として傾動すると、この係合突起95の突出方向となる左右方向から見て指掛部100に対して係合突起95を挟んで反対側となる位置に形成された係止爪96aがワイパーホルダー32の掛止孔117から外れ、ワイパーカセット31がワイパーホルダー32に対して上下方向に係止されなくなる。
その後、図14(c)に示すように、使用者は、ワイパーカセット31の傾動に伴って、ワイパーカセット31におけるワイパーホルダー32から露出した上方寄りの部分を把持し、ワイパーカセット31をワイパーホルダー32から鉛直方向反対側に取り外す。
また、図15(a)に示すように、ワイパーホルダー32に対してワイパーカセット31を装着する際には、ワイパーカセット31の係合突起95をワイパーホルダー32の係合凹部140に対して位置合わせする。なお、この位置合わせに際して、例えば、中継歯車94と歯合可能な検出歯車127がワイパーホルダー32の上端寄りの位置に設けられていると、ワイパーカセット31の下端部が検出歯車127に接触し、該検出歯車127を有する回転量検出部120に衝撃が作用するおそれがある。このため、使用者は注意深くワイパーカセット31を装着させる必要がある。これに対し、本実施形態では、検出歯車127がワイパーホルダー32の下端寄りの位置に設けられているため、使用者がこうした注意を払う必要が低減される。
続いて、図15(b)に示すように、ワイパーカセット31を水平姿勢としつつ鉛直下方に変位させることにより、ワイパーカセット31の係合突起95がワイパーホルダー32の係合凹部140に対して上側から挿入される。この場合、係合突起95がその突出方向と直交する前後方向に係合凹部140によって位置決めされつつ、ワイパーカセット31がワイパーホルダー32に対して装着される。なお、係合凹部140における上側の開口の前後方向における長さ寸法は、係合突起95の直径よりも若干大きく設定されているため、係合突起95を係合凹部140に対して上側から容易に挿入することが可能となる。また、係止爪96aは、上端部を固定端として弾性片部96を弾性変形させつつ、ワイパーホルダー32の内側面に対して摺接する。
その後、図15(c)に示すように、係合突起95が係合凹部140の内奥側となる下端位置まで挿入されると、係合突起95が係合凹部140の鉛直面141,142によって前後両側から係止される。そして、ワイパーカセット31はワイパーホルダー32に対して前後方向に位置決めされる。また、係止爪96aが弾性片部96の弾性復帰力に従ってワイパーホルダー32の掛止孔117に対して係止されることにより、ワイパーホルダー32に対するワイパーカセット31の装着動作が完了する。
次に、巻取ローラー82の軸端部82aに設けられた逆転抑制機構150の作用について説明する。
さて、図16に示すように、ワイパーユニット34による液体噴射ヘッド22に対する払拭動作が完了した後など、ワイピング部材30の巻き取りが行われる場合には、図16における実線矢印の方向に巻取ローラー82が回転される。すると、巻取ローラー82の軸端部82aに装着される逆転抑制機構150は次のように動作する。
図17(a),(b)に示すように、巻取ローラー82がワイピング部材30を巻き取る方向(図17において反時計方向)に回転すると、該巻取ローラー82の軸端部82aと係合関係にある回転体151が同方向に一体回転する。すると、回転体151の内歯155と噛合関係にある外歯歯車153が、図17において反時計方向に回転するとともに、回転不能体152の回転許容部159aと摺動する。こうして、巻取ローラー82がワイピング部材30を巻き取る方向に回転する場合には、逆転抑制機構150は、巻取ローラー82の回転を規制しない。
一方、図16に示すように、ワイパーホルダー32が主走査方向Xと直交する方向である前方向に移動した際には、押圧ローラー87に巻き掛けられたワイピング部材30が液体噴射ヘッド22のノズル形成面と摺動する。すると、ワイピング部材30には、図16において破線矢印の方向に張力が作用する。そして、巻取ローラー82は、その張力に応じたモーメントによって、ワイピング部材30を繰り出す方向に回転しようとする。すると、巻取ローラー82の軸端部82aに装着される逆転抑制機構150は次のように動作する。
図18(a),(b)に示すように、巻取ローラー82がワイピング部材30を繰り出す方向(図18において時計方向)に回転すると、該巻取ローラー82の軸端部82aと係合関係にある回転体151が同方向に僅かに一体回転する。すると、回転体151の内歯155と噛合関係にある外歯歯車153が、図17において時計方向に回転するとともに、回転不能体152の退避部159内を回転許容部159aから回転規制部159bの方へ移動する。やがて、外歯歯車153が回転規制部159bに当接し、そして係合すると、外歯歯車153はそれ以上回転することが規制される。すると、外歯歯車153と噛合関係にある内歯155を有する回転体151もそれ以上回転することが規制され、当該回転体151と係合関係にある巻取ローラー82も同様に回転が規制される。こうして、巻取ローラー82がワイピング部材30を繰り出す方向に回転する場合には、逆転抑制機構150は巻取ローラー82の回転を規制する。従って、ワイパーホルダー32が前方に移動することで、液体噴射ヘッド22のノズル形成面を払拭する場合には、ワイピング部材30が不用意に繰り出されることが抑制される。
上記実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)ワイパーホルダー32からワイパーカセット31を取り外す際に、使用者の手がかかることとなる指掛部100は、巻取歯車85よりも取り外し方向となる上方向に位置している。このため、使用者が、ワイパーカセット31を取り外すために指掛部100に手をかける際に、巻取歯車85が邪魔となるおそれを低減でき、容易にワイパーカセット31を取り外すことができる。従って、ワイパーカセット31の着脱交換時の操作性を良好とすることができる。
(2)例えば、中継歯車94が指掛部100よりも上方に位置した場合には、中継歯車94と噛合する中継歯車はワイパーホルダー32の上方に位置することとなる。こうした場合には、ワイパーホルダー32にワイパーカセット31を装着する際に、ワイパーカセット31の下端部が検出歯車127に強く接触して、回転量検出部120に衝撃が作用するおそれがある。このため、使用者は、注意深くワイパーカセット31をワイパーホルダー32に装着する必要がある。これに対し、上記実施形態によれば、中継歯車94と噛合する検出歯車127は指掛部100よりもワイパーホルダー32からの取り外し方向の反対側(下側)に位置する。このため、検出歯車127が指掛部100よりも取り外し方向側(上側)に位置する場合に比べ、少なくともワイパーカセット31をワイパーホルダー32に装着し始める際に注意を払う必要がない。従って、ワイパーカセット31の装着時の操作性を良好とすることができる。
(3)液体噴射ヘッド22に付着したインクを繰り返し払拭することで、巻取ローラー82には、インクが付着して質量を増したワイピング部材30が巻き取られる。すると、ワイパーカセット31の重心位置は、未使用時と比べ、前後方向(軸交差方向)において巻取ローラー82側に移動する。上記実施形態によれば、ワイパーカセット31を取り外す際には、巻取ローラー82から繰出ローラー81を挟んで位置する指掛部100に、取り外しのための荷重が付与される。これより、使用者が指掛部100に手をかけてワイパーカセット31を取り外す場合には、ワイパーカセット31は巻取ローラー82付近の重心位置を回動中心に傾動し易くなる。このため、ワイパーカセット31を垂直に引き上げる場合に比して、少ない力でワイパーカセット31を取り外すことができる。
(4)取り外し方向(上方向)と交差する方向(前後方向)に指掛部100が延設されているため、例えば、取り外し方向に指掛部100が延設されている場合に比べ、ワイパーホルダー32からワイパーカセット31を取り外す際における使用者の操作性を良好とすることができる。
(5)ワイパーホルダー32に装着された状態のワイパーカセット31は、係止爪96aを介して、ワイパーホルダー32に係止されている。このため、液体噴射ヘッド22に付着したインクを払拭する際などにワイパーカセット31に作用する力によって、ワイパーカセット31がワイパーホルダー32から不用意に取り外れることを抑制することができる。一方、ワイパーカセット31をワイパーホルダー32から取り外す際には、係止爪96aは指掛部100から巻取ローラー82を挟んだ位置にあるため、指掛部100を介してワイパーカセット31を傾動させることで係止爪96aによるワイパーホルダー32に対する固定を容易に解除することができる。
(6)既にインクを払拭したワイピング部材30が巻取ローラー82から繰り出されることで、ワイピング部材30にたわみ等が生じることを抑制できる。すなわち、そのワイピング部材30のたわみ等による払拭不良を抑制することができる。
(7)既に巻取歯車85が支持された巻取ローラー82の軸端部82aとは反対側に逆転抑制機構150が設けられるので、巻取ローラー82の一方の軸端部にワイパーカセット31の構成部材が集中することを抑制することができる。これによれば、ワイパーカセット31の組み立て性やメンテナンス性を向上させることができる。
(8)逆転抑制機構150の内部構造である回転不能体152や外歯歯車153を覆蓋部154により覆ってワイパーカセット31の外部に露出しない構成とすることができる。このため、外部から異物が混入することなどを抑制することができ、逆転抑制機構150の信頼性を高めることができる。また、ワイパーカセット31に逆転抑制機構150を設けたことで、ワイパーカセット31がワイパーホルダー32に非装着な状態であっても、巻取ローラー82がワイピング部材30を繰り出す方向に回転することを抑制することができる。
(9)ワイパーユニット34は、ワイパーホルダー32を液体噴射ヘッド22に対して相対的に移動させることで、該液体噴射ヘッド22に付着したインクを払拭することが可能となる。また、ワイピング部材30が消耗した場合にはワイパーカセット31を着脱交換して、ワイパーユニット34を継続使用することができる。
(10)逆転抑制機構150は、ワイピング部材30を巻取ローラー82に巻き取る際(正転許容時)に、該逆転抑制機構150を構成する回転体151、回転不能体152、及び外歯歯車153の何れの弾性変形を伴わない。これに対して、歯車とラチェットで構成される一般的な逆転抑制機構にあっては、正転許容時にラチェットの弾性変形を伴い、変形したラチェットが復元して歯車と当接した際に音が生じることがある。すなわち、本実施形態の逆転抑制機構150によれば、正転許容時に生じる音を抑制することができる。
なお、上記実施形態は、以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、図19に示すように、指掛部100をワイパーカセット31の外側(後方側)に向かって延設させるとともに、その延設方向の反対方向に向かって凹み形成された指当部100aを設けてもよい。また、ワイパーカセット31の上面に、該ワイパーカセット31を使用するにあたっての警告表示(コーションラベル)等を貼付するための貼付面80bを設けてもよい。
・上記実施形態において、ワイパーカセット31から、中継ローラー89など、ワイピング部材30の繰出量を検出するための構成を省略してもよい。また、ワイパーホルダー32から、回転量検出部120を省略してもよい。
・上記実施形態において、回転量検出部120の少なくとも一部の構成を、ワイパーカセット31側に設けてもよい。
・上記実施形態において、回転量検出部120は、押圧ローラー87又はテンションローラー86,88の回転量の検出を通じて、繰出ローラー81から巻取ローラー82へのワイピング部材30の繰出量を検出する構成としてもよい。
・上記実施形態において、ワイパーカセット31に対してワイパーホルダー32からの取り外し方向に向けて荷重が作用する力点作用部として、使用者の指先を引っ掛ける突起部を設けてもよいし、使用者の指先が摩擦係合する粗面部を設けてもよい。その力点作用部は、巻取歯車85よりも上方であれば、ワイパーカセット31の筐体80の何れの面に形成してもよい。
・上記実施形態において、指掛部100は、ワイパーカセット31がワイパーホルダー32に装着された状態において、中継歯車94よりも上側に位置していなくてもよい。また、繰出ローラー81は、前後方向において巻取ローラー82と指掛部100との間に位置していなくてもよい。また、巻取ローラー82は、該巻取ローラー82の軸線方向と交差する方向において、指掛部100と係止爪96aとの間に位置していなくてもよい。
・上記実施形態において、ワイパーカセット31をワイパーホルダー32に対して係止させる係止爪96aは、指掛部100が形成される側に設けてもよい。また、この係止爪96aを省略した構成としてもよい。
・上記実施形態において、巻取ローラー82の軸端部82aに逆転抑制機構150を備えなくてもよい。この場合には、巻取ローラー82の慣性モーメントを高くして、容易に回転しないようにすることが望ましい。なお、繰出ローラー81についても同様である。
・上記実施形態において、逆転抑制機構150は、繰出ローラー81の軸端部に設けてもよい。この場合、ラチェット115など、繰出ローラー81の逆転防止に係る構成を省略してもよい。
・上記実施形態において、逆転抑制機構150が有する外歯歯車の数は、3つよりも少なくてもよいし、多くてもよい。
・上記実施形態において、ワイパーユニット34は、前後方向における両方向において液体噴射ヘッド22のノズル形成面からインクを払拭しなくてもよい。すなわち、前方移動及び後方移動の何れか一方の移動の際に限ってインクを払拭するようにしてもよい。
・上記実施形態において、ワイパーホルダー32に係合突起を設けると共に、この係合突起に係合する係合凹部をワイパーカセット31に設けてもよい。
・上記実施形態において、ワイパーカセット31の湾曲面98,99は、ワイパーカセット31の外側に向けて凹となる略円弧状に湾曲した形状をなしてもよい。また、ワイパーカセット31が傾動時にワイパーホルダー32に干渉されないための干渉回避形状は湾曲形状に限定されず、ワイパーカセット31の外側面における他の部分よりも内側に退避した形状であれば任意の形状を採用することができる。
・上記実施形態において、繰出ローラー81及び巻取ローラー82の各軸線が上下方向においてずれて配置される場合にあっては、軸交差方向は、前後方向とせずに各ローラー81,82の軸線間の距離をなす方向とすればよい。
・上記実施形態において、棒ばね90は、板ばねやコイルばねといった他の付勢部材であってもよい。
・上記実施形態において、液体噴射装置は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
11…プリンター(液体噴射装置の一例)、22…液体噴射ヘッド、30…ワイピング部材、31…ワイパーカセット、32…ワイパーホルダー、34…ワイパーユニット、81…繰出ローラー、82…巻取ローラー、82a…軸端部、85…巻取歯車、89…中継ローラー、94…中継歯車、97…係止爪(係止部の一例)、100…指掛部(力点作用部の一例)、120…回転量検出部、127…検出歯車、150…逆転抑制機構、151…回転体、152…回転不能体、153…外歯歯車、154…覆蓋部、155…内歯、159a…回転許容部、159b…回転規制部。

Claims (10)

  1. 液体を噴射する液体噴射ヘッドに付着した前記液体を払拭する長尺状のワイピング部材と、
    前記ワイピング部材の長手方向の一端を巻装する繰出ローラーと、
    前記ワイピング部材の長手方向の他端を巻装する巻取ローラーと、を備え、ワイパーホルダーに着脱自在に装着されるワイパーカセットにおいて、
    前記巻取ローラーに支持された巻取歯車と、
    前記ワイパーホルダーからの取り外しの際に、荷重が作用する力点作用部と、
    前記繰出ローラーから前記巻取ローラーへの前記ワイピング部材の繰り出しにともなって従動回転する中継ローラーと、
    前記ワイピング部材の繰出量を検出するために前記ワイパーホルダーに設けられた回転量検出部が有する検出歯車と噛合可能に前記中継ローラーに支持された中継歯車と、をさらに備えることを特徴とするワイパーカセット。
  2. 記力点作用部は、前記ワイパーホルダーに装着された装着状態において、前記巻取歯車よりも前記ワイパーホルダーからの取り外し方向側に位置することを特徴とする請求項1に記載のワイパーカセット。
  3. 記力点作用部は、前記装着状態において、前記中継歯車よりも前記取り外し方向側に位置することを特徴とする請求項に記載のワイパーカセット。
  4. 前記繰出ローラーと前記巻取ローラーとの間をなす方向である軸交差方向において、
    前記繰出ローラーは、前記巻取ローラーと前記力点作用部との間に位置することを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載のワイパーカセット。
  5. 前記力点作用部は、前記取り外し方向と交差する方向へ延設されていることを特徴とする請求項1〜請求項のうち何れか一項に記載のワイパーカセット。
  6. 前記ワイパーホルダーに装着された装着状態において、前記ワイパーホルダーに係止される係止部をさらに備え、
    前記巻取ローラーの軸線方向と交差する方向において、前記巻取ローラーは、前記力点作用部と前記係止部との間に位置することを特徴とする請求項1〜請求項のうち何れか一項に記載のワイパーカセット。
  7. 液体を噴射する液体噴射ヘッドに付着した前記液体を払拭する長尺状のワイピング部材と、
    前記ワイピング部材の長手方向の一端を巻装する繰出ローラーと、
    前記ワイピング部材の長手方向の他端を巻装する巻取ローラーと、を備え、ワイパーホルダーに着脱自在に装着されるワイパーカセットにおいて、
    前記巻取ローラーに支持された巻取歯車と、
    前記ワイパーホルダーからの取り外しの際に、荷重が作用する力点作用部と、
    前記巻取ローラーが前記ワイピング部材を繰り出す方向に回転することを抑制する逆転抑制機構と、をさらに備え、
    前記逆転抑制機構は、前記巻取ローラーの軸線方向において、前記巻取歯車が支持される軸端部とは反対側の軸端部に設けられることを特徴とするワイパーカセット。
  8. 前記逆転抑制機構は、
    前記巻取ローラーと一体回転可能な内歯を有する回転体と、
    前記内歯と噛合して、前記回転体の回転に対し従動回転可能な外歯歯車と、
    前記巻取ローラーに対して回転不能な回転不能体と、を備え、
    前記回転不能体は、前記外歯歯車を摺動させることで当該外歯歯車の回転を許容する回転許容部と、前記外歯歯車を係合させることで当該外歯歯車の回転を規制する回転規制部とを有し、
    前記回転体は、前記外歯歯車と前記回転不能体とを前記軸線方向における外側から覆蓋する覆蓋部を有することを特徴とする請求項7に記載のワイパーカセット。
  9. 請求項1〜請求項8のうち何れか一項に記載のワイパーカセットと、
    前記ワイパーホルダーと、を備え、
    前記ワイパーホルダーは、前記ワイパーカセットを装着した装着状態において、前記ワイピング部材を前記液体噴射ヘッドに当接させた状態で前記液体噴射ヘッドに対し相対的に移動可能であることを特徴とするワイパーユニット。
  10. 請求項9に記載のワイパーユニットと、
    前記液体噴射ヘッドと、を備えることを特徴とする液体噴射装置。
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