JP4677770B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置に関するものであり、特に、紫外線硬化性インクを吐出させる記録ヘッドのメンテナンスを行うインクジェット記録装置に関する。
近年、紫外線硬化型インクを用いるインクジェット記録装置の開発が行われているが、このようなインクジェット記録装置は、連続して画像記録を行った場合に、記録ヘッドのインク吐出面に設けられたノズルから吐出され、霧状になったインクが記録ヘッドのノズル付近に付着・堆積してしまい、これらが紫外線の反射光を受けて硬化してしまうおそれがあった。
そのため、近年のインクジェット記録装置においては、インク吐出面のクリーニングを定期的に行う必要があるため、記録ヘッドのヘッドクリーニングを行うメンテナンスユニットが設置されている。このヘッドクリーニングは、シリアル方式のインクジェット記録装置においては、記録ヘッドを搭載したキャリッジをメンテナンスユニットの配置されているメンテナンス領域に移動させて行われる。
前記メンテナンスユニットは、記録ヘッドのノズル付近に詰まったインクを吸引除去する吸引部材と、インク吐出面に付着、堆積したインクを拭き取るワイプ部材とから構成されている。この吸引部材は記録ヘッドのノズルを覆いインクの吸い出しを行い、ワイプ部材はブレードによりインク吐出面を拭き取りインクの除去を行う。
しかしながら、紫外線硬化型インクは水系インクなどに比べて粘度が高く濡れ性が悪いことが多い。そのため、一般的なブレードによる拭き取りでは記録ヘッドに付着したインクを十分に除去することができないという問題があった。そこで、紫外線硬化型インクを用いた場合には、高密度繊維といわれる極細繊維からなる吸収シートを用いてインク吐出面を拭き取り、付着したインクを吸収シートに吸収させるヘッドクリーニングが行われている。
前記吸収シートはロール状に巻回された状態で、所定の位置に装着されたときに吸収シートを順次繰り出して記録ヘッドの清掃を行うカセットに収納されている。ここで、吸収シートの使用量を検知する機構としては、例えば、特許文献1に記載の検知機構がある。
前記検知機構は、カセット内の吸収シートの使用量を検知するとともに、インクジェット記録装置内でのカセットの装着位置を検知するようになっている。そのため、一つの検知機構によって、インクジェット記録装置内の吸収シートの使用量の確認ができるようになっている。
特開平11−34308号公報
ところで、ブレードと異なり吸収シートは消耗品であるため、カセット内の吸収シートを全て使用すると吸収シートをロールごと交換する必要がある。しかしながら、従来より吸収シートの交換の際には、操作者などがメンテナンスユニットの外装部分全体を開放して、カセットを取り出して吸収シートを交換していた。そのため、交換の際にメンテナンスユニットや他の機構までもが外光の照射を受け、その部分に付着したインクが硬化してしまうという問題があった。また、キャリッジの走査方向に記録領域とは別に、メンテナンスユニットの外装部分全体を開放しても外光の照射を受けることのないキャリッジ退避スペースを設ける必要があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、吸収シートを交換することが容易にできるメンテナンスユニットを備えるインクジェット記録装置を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
活性エネルギー線硬化性インクを記録媒体に向けて吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドを搭載して、記録媒体の搬送方向と直交する走査方向に移動自在なキャリッジと、
インクを吸収する吸収部材を備え、前記キャリッジに対向して前記記録ヘッドに付着したインクを除去する除去機構と、
前記記録ヘッド、前記キャリッジ、前記除去機構を収容する記録装置本体と、
前記記録装置本体の一端であって前記除去機構に対向する位置に設けられ、前記除去機構を前記記録装置本体内から外部に取り出すことのできる取り出し口と、
前記除去機構と前記記録ヘッドとの間に配置されて前記除去機構を外光から遮蔽する閉位置と前記除去機構の遮蔽を解除する開位置とをとり得るように開閉自在に設けられ、前記閉位置において前記取り出し口から前記記録装置本体内に入射する外光を遮蔽する遮蔽板と、
を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、インクジェット記録装置の本体を開閉することなく、除去機構を取り出し口から取り出すことができるので、除去機構取り出しの際に、本体内部に外光が入射して本体内部に付着したインクが硬化することを防止することができる。
また、除去機構の上方には遮蔽板が開閉自在に備えられており、取り出し口から記録装置本体内に入射する外光を遮蔽するため、記録装置本体内部に外光が入射してインクが硬化することを確実に防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
前記キャリッジは、前記除去機構の取り出しの際には前記取り出し口に対向しない位置で待機するように制御されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、除去機構の取り出しの際には、キャリッジは取り出し口に対向しない位置で待機しているので、キャリッジに取り出し口から外光が入射することを防止でき、キャリッジに付着したインクが硬化することを確実に防止することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置において、
前記キャリッジは活性エネルギー線を照射する活性化エネルギー線照射装置を搭載し、前記活性化エネルギー線照射装置は前記除去機構の取り出しの際には活性エネルギー線の照射を停止するように制御されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、除去機構の取り出しの際には、キャリッジに搭載された活性化エネルギー線照射装置の光源は消灯しており、活性エネルギー線は照射されないので、活性エネルギー線が入射して本体内部のインクが硬化することを確実に防止することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記吸収部材は、ポリエステル、アクリル、ナイロンのうちの少なくとも一つを備える0.1デニール以下の高密度繊維により形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、高密度繊維で形成された吸収部材を用いて記録ヘッドのヘッドクリーニングを行うので、吸収部材がインクを吸収し、効率良くインクを除去させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記吸収部材は、ロール状に形成され、順次繰り出されて記録ヘッドに押圧されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、未使用の吸収部材が継続して記録ヘッドのヘッドクリーニングを行うので、確実に吸収部材がインクを吸収し、インクを除去させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記取り出し口には、可視光を1%以上透過しつつ活性エネルギー線を遮蔽する取り出し蓋が開閉自在に備えられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、前記取り出し蓋は活性エネルギー線を遮蔽しつつ、可視光は透過させるので、操作者は取り出し蓋から本体内部に設置された除去機構を視認することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記吸収部材の使用量を表示する表示部を備えており、前記表示部は前記吸収部材の交換の際にリセットするように制御されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、表示部は吸収部材の交換の際にはリセットするので、除去機構内の吸収部材の使用量を検知することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記活性エネルギー線硬化性インクは、25℃における粘度が10mPa・s以上50mPa・s以下であり、表面張力が20mN/m以上40mN/m以下であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、前記活性エネルギー線硬化性インクは粘性が高く濡れ性が悪いインクであるが、このようなインクにおいても本体内部に付着したインクの硬化を防止することができる。
また、粘性が高いため、着弾後に不用意にインク滴が広がることはないため、どのような記録媒体においても滲みなどが無く高画質を得ることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記活性エネルギー線は紫外線であることを特徴としている。
請求項9に記載の発明によれば、活性エネルギー線は紫外線であるため、紫外線硬化性インクや紫外線照射装置などの汎用のインクや装置を使用することができる。
請求項1に記載の発明によれば、除去機構の取り出しの際に本体内部に外光が入射して本体内部に付着したインクの硬化を防止することができるので、容易に吸収部材を交換することができる。
請求項1に記載の発明によれば、除去機構の取り出しの際に取り出し口からの入射光を確実に遮蔽するので、より容易に吸収部材を交換することができる。
請求項4又はに記載の発明によれば、吸収部材を用いて記録ヘッドのインク吐出面に付着したインクの拭き取りが効率良くできるので、記録ヘッドの目詰まりを抑えることができる。
請求項6に記載の発明によれば、操作者は本体内部に設置された除去機構を視認することができるので、除去機構の可動状況を確認することが容易にできる。
請求項7に記載の発明によれば、表示部は吸収部材交換の際にはリセットするので、除去機構内の吸収部材の使用量を正確に検知することができる。
請求項8又はに記載の発明によれば、活性エネルギー線硬化性インクの汎用性が高く、粘性、濡れ性及び活性エネルギー線の種類などは任意であり、そのため記録媒体を選ばずに画像記録を行うことができる。
以下に、本発明のインクジェット記録装置に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。ただし、発明の範囲を図示例に限定するものではない。
図1は本実施形態に係るインクジェット記録装置を示したものである。図1に示すように、本実施形態に係るインクジェット記録装置はシリアルヘッド方式のインクジェット記録装置であり、記録装置本体1と、記録装置本体1を支持する支持台2とを備えている。
記録装置本体1の内部には、棒状のガイドレール3が設けられている。ガイドレール3には、記録媒体Pに対向して画像を記録させるキャリッジ4が支持されている。キャリッジ4には、図示しないキャリッジモータが接続されており、走査方向(記録媒体Pの幅方向)に移動自在とされている。
キャリッジ4には所定のインクを吐出させる複数の記録ヘッド5が搭載されている。記録ヘッド5の記録媒体Pに対向する面には、インク液滴を吐出するノズルを有するインク吐出面6(図6参照)が設けられている。また、キャリッジ4の走査方向における両側には、記録媒体Pに吐出されたインクに対して活性エネルギー線の紫外線を光源7(図6参照)から照射させてインクを硬化させる紫外線照射装置8が設けられている。
キャリッジ4の走査方向における移動領域は、記録ヘッド5のメンテナンスを行うメンテナンス領域Xと、記録媒体Pに画像を記録する記録領域Yと、キャリッジ4を待機させるためのホームポジション領域Zと、からなる。なお、図1では左からホームポジションZ、記録領域Y、メンテナンス領域Xの順に備えられているが、ホームポジションZ及びメンテナンス領域Xは記録領域Yのどちらかの側方に備えられていればよい。
メンテナンス領域Xには、キャリッジ4に対向し記録ヘッド5のヘッドメンテナンスを行うメンテナンスユニット9が備えられている。メンテナンスユニット9には、インク吐出面6に付着したインクを拭き取る除去機構10と、記録ヘッド5のインク吐出面6のノズルからインクを吸引する吸引機構11とが備えられている。
記録装置本体1の前面であって除去機構10に対向する位置には、除去機構10が通過する取り出し口21が設けられている。取り出し口21には、引き出し機構が備えられており、除去機構10を記録装置本体1から引き出せるようになっている(図2参照)。また、記録装置本体1には、取り出し口21を被覆する取り出し蓋22が開閉自在に設けられている。ここで、取り出し蓋22は、外部からの光を遮蔽するために板金など金属製のものでもよいが、本実施形態においては、可視光を1%以上透過しつつ活性エネルギー線を遮蔽するものを用いるものとする。ここで、取り出し蓋22の例としては、アクリルからなるものや、株式会社トチセン製T−UVフィルム、アキレス株式会社製アキレスセイデンクリスタルUVなどのような紫外線吸収シートを貼り付けた樹脂などが挙げられる。
図3及び図4に示すように、除去機構10は、上面の一部が開放された筐体19に収納されている。筐体19には、インクを吸収する吸収部材としての吸収シート13が、筐体19の長手方向に沿って備えられている。吸収シート13はロール形状に形成され、元巻ローラ14及び巻き取りローラ15を中心に巻回されている。筐体19の側面には、内部を視認することができる長穴形状の窓部20が設けられている。また、筐体19の両側面は開閉自在となっている。
ここで、巻き取りローラ15はモータなどの駆動源(図示せず)に連結されており、その回転と停止を順次行うようになっている。従って、吸収シート13は、巻き取りローラ15の回転によって元巻ローラ14から順次繰り出されてから、巻き取りローラ15に巻回されることとなる。
図5に示すように、吸収シート13の元巻ローラ14から巻き取りローラ15までの搬送経路には、吸収シート13が筐体19の上面と略平行になるように案内するピンチローラ16aと、吸収シート13を案内するとともにその張力を保つテンションローラ16bと、が設けられている。また、二つのピンチローラ16aの間には、弾性素材からなる押圧部材17が移動自在に備えられている。押圧部材17の移動軌跡は、筐体19の長手方向に沿うと同時に側面視略扇形状であり、吸収シート13を上方に押圧しながら移動するようになっている。
ピンチローラ16aの一つには、吸収シート13の使用量を検知する検知機構としてのロータリエンコーダ18が備えられている。ロータリエンコーダ18はピンチローラ16aに追従して回動するようになっており、その円周には一定間隔でスリットが形成されている。また、ロータリエンコーダ18に対向する位置には、スリットの通過を検知するセンサ(図示せず)が備えられているので、検知機構は通過したスリットの数から吸収シート13の使用量を検知するようになっている。なお、検知機構はロータリエンコーダ18によるものに限られない。
また、記録装置本体1には、ロータリエンコーダ18の検知結果に基づいて吸収シート13の使用量を表示する表示部としてカウンタ(図示せず)が設けられている。
ここで、本実施形態に用いられる吸収シート13は、インクの吸収効率を高めるために、ポリエステル、アクリル、ナイロンのうちの少なくとも一つを備える0.1デニール以下の高密度繊維により形成されている。
メンテナンスユニット9の上方には、取り出し口21からの外光を遮蔽する遮蔽板24が、開閉自在に設けられている。図6に示すのは遮蔽板24を開けた状態であり、除去機構10及び吸引機構11に記録ヘッド5が対向している。図7に示すのは遮蔽板24を閉じた状態であり、除去機構10及び吸引機構11と記録ヘッド5との間を遮蔽している。なお、遮蔽板24は本実施形態においては除去機構10及び吸引機構11の上方を覆うものとしたが、取り出し口21からの外光を遮蔽するためには、除去機構10の上方だけを覆うものとしてもよい。
メンテナンスユニット9の走査方向における両側部には、上方で発生した熱を発散させる放熱部25が備えられている。放熱部25は、記録ヘッド5のメンテナンスの際に紫外線照射装置8に対向するようになっている。
記録領域Yには、キャリッジ4の下方に位置し、記録媒体Pを被記録面から支持する平板状のプラテン26が配設されている。プラテン26の上流及び下流側には、記録媒体Pを搬送方向に搬送させるための図示しない搬送機構が設けられている。搬送機構は記録媒体Pを搬送方向に間欠的に搬送するようになっている。
ホームポジションZには、記録ヘッド5にインクを供給するインクタンク27が備えられている。
次に、図8を参照して本実施形態における制御構成について説明する。
本実施形態に係るインクジェット記録装置には、キャリッジモータ、記録媒体Pの搬送機構、記録ヘッド5、紫外線照射装置8、メンテナンスユニット9、カウンタなどに電気的に接続されるとともにこれらを制御する制御部28が設けられている。制御部28は、例えば、CPU、ROM、RAM(いずれも図示せず)からなり、ROMに記録された処理プログラムをRAMに展開してCPUによりこの処理プログラムを実行するものである。
画像記録の際には、制御部28は、キャリッジ4が走査方向に往復移動するようにキャリッジモータを制御しつつ、キャリッジ4の移動に合わせて記録媒体Pを間欠的に搬送するように搬送機構を制御している。また、制御部28は、所定の信号に基づいて記録媒体P上にインクを吐出するように記録ヘッド5を制御しつつ、紫外線照射装置8が光源7を点灯するように制御している。
制御部28は、電源投入から所定の時間が経過する毎、所定箇所に設けられた異常検知手段が異常を検知した場合又は手動操作などによってメンテナンスユニット9がヘッドメンテナンスを行うように制御している。ヘッドメンテナンスの開始の際には、制御部28はキャリッジ4がメンテナンス領域Xに移動するようにキャリッジモータを制御している。
ヘッドメンテナンスの際には、制御部28は紫外線照射装置8が光源7を消灯するように制御しつつ、キャリッジ4が移動して記録ヘッド5が吸引機構11及び除去機構10に対向するようにキャリッジモータを制御している。また、メンテナンスユニット9には検知機構が備えられており、制御部28は検知機構が吸収シート13の使用量を検知するように制御している。さらに、制御部28は、前記検知機構の検知結果に基づいて、カウンタが吸収シート13の使用量を表示するように制御している。
除去機構10を記録装置本体1から引き出す際、制御部28は、キャリッジ4がメンテナンス領域X以外の位置に移動するようにキャリッジモータを制御している。また、メンテナンスユニット9が取り出し口21からの外光を遮蔽する遮蔽板24を閉じるように制御している。さらに、紫外線照射装置8が光源7を消灯するように制御している。またさらに、除去機構10が引き出されて筐体19の側面が開閉された際には、その表示する使用量をリセットするようにカウンタを制御している。
次に、本実施形態に用いられる「インク」について説明する。
本実施形態に用いられるインクは、紫外線の被照射により硬化する紫外線硬化性インクであり、主成分として、重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)、光開始剤及び色材を少なくとも含むものである。そして、25℃における粘度が10mPa・s以上50mPa・s以下であり、表面張力が20mN/m以上40mN/m以下である場合が多く、粘性が高く、濡れ性が悪いインクである。
次に、本実施形態に用いられる「記録媒体」について説明する。
本実施形態に用いられる記録媒体Pとしては、通常のインクジェットプリンタに適用される普通紙、再生紙、光沢紙などの各種紙、各種布地、各種不織布、樹脂、金属、ガラスなどの材質からなるものが適用可能である。また、記録媒体の形態としては、ロール状、カットシート状、板状などが適用可能である。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置の作用について説明する。
まず、インクジェット記録装置に所定の画像情報が送られると、記録媒体Pは搬送機構によりプラテン26の上方を搬送方向へと間欠的に搬送される。
記録媒体Pの搬送を停止させる毎に、キャリッジ4は記録媒体Pの直上を走査方向に往復移動する。この際、キャリッジ4に搭載された記録ヘッド5及び紫外線照射装置8は記録媒体Pの直上を移動しながら、記録ヘッド5から所定のインクを記録媒体Pに吐出し、この着弾したインクに紫外線照射装置8から紫外線を照射して、インクが硬化する。この一連の動作を繰り返して画像を形成する。
電源投入から所定の時間が経過する毎、所定箇所に設けられた異常検知手段が異常を検知した場合又は手動操作などによってメンテナンスユニット9は記録ヘッド5のヘッドメンテナンスを行うようになっている。ヘッドメンテナンスの際には、紫外線照射装置8は光源7を消灯し、キャリッジ4はメンテナンス領域Xに移動して、まず吸引機構11により記録ヘッド5のノズルからインクが吸引される。
続いて、キャリッジ4は移動して記録ヘッド5に除去機構10が対向する。そして、除去機構10が記録ヘッド5のヘッドメンテナンスを開始する。
まず、押圧部材17が移動して、吸収シート13が対向する記録ヘッド5のインク吐出面6に押圧される。吸収シート13は高密度繊維からなるので、インク吐出面6に押圧されると、インク吐出面6に付着したインクを吸収する。つまり、押圧部材17がインク吐出面6に吸収シート13を押圧しながら移動することにより、インク吐出面6の拭き取りが行われる。ここで、本実施形態で用いられる紫外線硬化性インクは、粘性が高く、濡れ性が悪いので、記録ヘッド5のインク吐出面6などに付着しやすく除去し難いということになるが、吸収シート13の高密度繊維により、効率良くインクを除去することができる。
インク吐出面6の拭き取りが終了すると、押圧部材17は移動を停止する。そして、押圧部材17がインク吐出面6から遠ざかると、吸収シート13はインク吐出面6から離れる。次に、巻き取りローラ15が回転して、インク吐出面6を拭き取った吸収シート13を巻回する。同時に、未使用の吸収シート13が元巻ローラ14から繰り出されて、記録ヘッド5に対向する。よって、インク吐出面6には未使用の吸収シート13が継続して対向する。また、巻き取りローラ15の回転に追従してロータリエンコーダ18も回転するので、検知機構は吸収シート13の使用量を検知する。検知結果は制御部28に格納され、カウンタに吸収シート13の使用量が表示される。
このようにして記録ヘッド5のヘッドメンテナンスが行われるのだが、この間、紫外線照射装置8の光源7は消灯しており、ヘッドメンテナンスが終了し画像記録を行う前に、紫外線照射装置8は光源7を再び点灯する。よって、光源7の立ち上がりの際には放熱部25が対向し、放熱部25は紫外線照射装置8からの熱を発散する。
ここで、吸収シート13は消耗品であり、吸収シート13が全て巻き取りローラ15に巻回された場合、吸収シート13は新しいものに交換する必要がある。つまり、吸収シート13の終了を検知機構が検知した場合又は操作者が視認した場合には、筐体19が記録装置本体1から引き出されて吸収シート13がロール形状のまま新しいものに交換される。
筐体19を引き出す際にはまず、キャリッジ4はメンテナンス領域X以外の場所に移動する。また、紫外線照射装置8の光源7は消灯し、遮蔽板24が閉じてメンテナンスユニット9の上方を覆う。このようにすることにより、筐体19を記録装置本体1から引き出してから、取り出し口21から外光が入射して記録装置本体1の内部に付着したインクが硬化するのを確実に防止することができる。
続いて、記録装置本体1の取り出し蓋22を開けて、筐体19を記録装置本体1から引き出す。この際、筐体19には内部を視認することができる窓部20が備えられているので、吸収シート13が全て巻き取りローラ15に巻回されているか否かが筐体19の外部から視認することができる。
吸収シート13の終了を確認すると、筐体19の側面を開けて、巻き取りローラ15に巻回されている使用後の吸収シート13をロール形状のまま取り出す。次に、未使用の吸収シート13をロール形状のまま元巻ローラ14に取り付け、その吸収シート13の先端をテンションローラ16を経由させて巻き取りローラ15に保持させる。そして、筐体19の側面を閉める。ここで、筐体19の側面の開閉によりカウンタは表示する使用量をリセットされるので、吸収シート13の交換の際には必ず使用量がリセットされ、吸収シート13の正確な使用量を表示することができる。そして、筐体19を記録装置本体1に再び設置して、取り出し蓋22を閉めて吸収シート13の交換が終了する。
以上述べたように、本実施形態によれば、除去機構10の吸収シート13の交換が容易であり、記録装置本体1の取り出し蓋22のみの開閉で除去機構10を取り出すことができるので、吸収シート13の交換の際に記録装置本体1に外光が入射してインクが硬化することを防止することができる。また、取り出し蓋22は、透明でかつ紫外線を遮蔽するので、紫外線が記録装置本体1の内部に入射するのを防止しつつ操作者は除去機構10を目視にて確認することができるので、除去機構10の可動状況を容易に確認することができる。
本実施形態におけるインクジェット記録装置を示す概略図である。 本実施形態における除去機構10の取り出しの際を示す概略図である。 本実施形態における筐体19を示す概略図である。 本実施形態における筐体19を示す概略図である。 本実施形態における除去機構10を示す概略図である。 本実施形態におけるメンテナンスユニット9を示す側面図である。 本実施形態におけるメンテナンスユニット9を示す側面図である。 本実施形態における制御構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 記録装置本体
4 キャリッジ
5 記録ヘッド
8 紫外線照射装置
9 メンテナンスユニット
10 除去機構
11 吸引機構
13 吸収シート
18 ロータリエンコーダ
19 筐体
21 取り出し口
22 取り出し蓋
24 遮蔽板

Claims (9)

  1. 活性エネルギー線硬化性インクを記録媒体に向けて吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを搭載して、記録媒体の搬送方向と直交する走査方向に移動自在なキャリッジと、
    インクを吸収する吸収部材を備え、前記キャリッジに対向して前記記録ヘッドに付着したインクを除去する除去機構と、
    前記記録ヘッド、前記キャリッジ、前記除去機構を収容する記録装置本体と、
    前記記録装置本体の一端であって前記除去機構に対向する位置に設けられ、前記除去機構を前記記録装置本体内から外部に取り出すことのできる取り出し口と、
    前記除去機構と前記記録ヘッドとの間に配置されて前記除去機構を外光から遮蔽する閉位置と前記除去機構の遮蔽を解除する開位置とをとり得るように開閉自在に設けられ、前記閉位置において前記取り出し口から前記記録装置本体内に入射する外光を遮蔽する遮蔽板と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記キャリッジは、前記除去機構の取り出しの際には前記取り出し口に対向しない位置で待機するように制御されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記キャリッジは活性エネルギー線を照射する活性化エネルギー線照射装置を搭載し、前記活性化エネルギー線照射装置は前記除去機構の取り出しの際には活性エネルギー線の照射を停止するように制御されることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記吸収部材は、ポリエステル、アクリル、ナイロンのうちの少なくとも一つを備える0.1デニール以下の高密度繊維により形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記吸収部材は、ロール状に形成され、順次繰り出されて記録ヘッドに押圧されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記取り出し口には、可視光を1%以上透過しつつ活性エネルギー線を遮蔽する取り出し蓋が開閉自在に備えられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記吸収部材の使用量を表示する表示部を備えており、前記表示部は前記吸収部材の交換の際にリセットするように制御されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記活性エネルギー線硬化性インクは、25℃における粘度が10mPa・s以上50mPa・s以下であり、表面張力が20mN/m以上40mN/m以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記活性エネルギー線は紫外線であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
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