JP6028913B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6028913B2
JP6028913B2 JP2012252009A JP2012252009A JP6028913B2 JP 6028913 B2 JP6028913 B2 JP 6028913B2 JP 2012252009 A JP2012252009 A JP 2012252009A JP 2012252009 A JP2012252009 A JP 2012252009A JP 6028913 B2 JP6028913 B2 JP 6028913B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
wiping
liquid
liquid ejecting
nozzle group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012252009A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014100791A (ja
Inventor
正人 村山
正人 村山
将史 上林
将史 上林
吉祥 渡邊
吉祥 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2012252009A priority Critical patent/JP6028913B2/ja
Publication of JP2014100791A publication Critical patent/JP2014100791A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6028913B2 publication Critical patent/JP6028913B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、液体噴射ヘッドを払拭するワイピング装置を備える液体噴射装置に関する。
従来から、液体噴射装置の一例として、液体噴射ヘッドから液体の一例としてのインクを用紙等の媒体に噴射して画像を印刷(記録)するインクジェット式のプリンターが知られている(例えば特許文献1等)。こうしたプリンターには、通常、液体噴射ヘッドからの液体の噴射特性を維持するためにメンテナンス装置が設けられている。
例えば、特許文献1に記載のプリンターには、メンテナンス装置の一部として、ノズルが開口する面(ノズル形成面)を払拭清掃するワイピング部材が設けられている。制御手段は、インクの種類(顔料インクと染料インクのいずれであるか)を判断し、インクの種類に応じて、ワイピング部材がノズル形成面を払拭する回数及び速度の少なくとも1つを可変として制御する。例えば染料インクであれば2回のワイピングを行い、顔料インクであれば3回のワイピングを行う。
特開2003−266743号公報(段落[0046]、[0047]、図3、図4等)
ところで、濃色の記録媒体にカラー印刷を行う場合、鮮明な色で印刷するためには、白色などの淡色系のインクで下地層を印刷し、その下地層の上に画像層のカラー印刷が行われる。この場合、下地層にはベタ印刷(塗りつぶし印刷)が行われる。ベタ印刷では、液体噴射ヘッドのノズル形成面にインク色毎に形成されたノズル群(ノズル列)を構成する全ノズルからインク滴を一斉かつ連続的(最短噴射周期毎)に噴射する。このため、下地印刷を行うときには、インクのミストがより発生し易い。印刷中に発生したミストはノズル形成面に付着する。
ノズルの周辺にインクが付着していると、ノズルから噴射されたインク滴がその付着インクに接触し、この接触が原因でインク滴が想定された飛翔経路から外れて曲がる飛翔曲がりを誘発する。この種のインク滴の飛翔曲がりは、記録媒体上のインク滴の着弾位置をずらし、印刷画質の低下を招く。
これを回避するためには、ワイピング頻度を高めればよいが、ワイピング頻度を高めると、液体噴射ヘッドのノズル形成面が摩耗し易くなる。ノズル形成面には、通常、撥液膜が形成されており、この撥液膜の摩耗は、ノズル形成面の濡れ性を高め、付着インクがノズル形成面上のノズル周辺に濡れ広がり易くなる。付着インクが濡れ広がり易くなると、噴射されたインク滴と付着インクとが接触し易くなり、インク滴の飛翔曲がりの発生頻度を高めることになる。これを理由の一つとして、液体噴射ヘッドへのミスト付着量に応じた適切な頻度でのワイピングが行われていなかった。
特許文献1のプリンターにおいては、インク種類に応じてワイピングの回数及び速度の少なくとも1つを可変としているものの、液体噴射ヘッドへのミストの付着量に応じた適切な頻度でワイピングが行われないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワイピング装置によるワイピングを適切な頻度で行うことができ、ワイピングに伴う液体噴射ヘッドのノズル形成面の摩耗速度を低減できる液体噴射装置を提供することにある。
上記課題を解決する液体噴射装置は、液体を吐出する複数のノズルを備えるノズル群が複数形成されたノズル形成面を有する液体噴射ヘッドと、前記ノズル形成面を払拭するワイピング装置を備える液体噴射装置において、前記ノズル群ごとに液体の吐出数を計数して記憶するカウント部と、複数の前記ノズル群それぞれの液体の吐出数に応じて、前記ワイピング装置によって前記ノズル形成面の払拭を実行するクリーニング制御部と、を備え、前記クリーニング制御部は、前記ノズル群ごとの吐出数に該ノズル群ごとに設定された重み付け係数を乗じた値の総和に基づいて、ワイピング条件が成立したか否かを判定し、当該ワイピング条件が成立した場合に前記ワイピング装置による前記ノズル形成面に対する払拭動作を実行し、前記ノズル群は、ノズル列を形成するように配置され、前記重み付け係数は、前記ノズル列と交差する方向におけるノズル間隔が狭いノズル群ほど大きく設定されている
この構成によれば、重み付け係数が相対的に大きな値が設定されたノズル群を主に使用する液体噴射の場合、吐出数の割にワイピング条件が早期に成立する。このため、重み付け係数が相対的に小さな値が設定されたノズル群を主に使用する液体噴射時に比べ、ノズル形成面に対する払拭動作が相対的に高い頻度で実行される。例えば、液体噴射ヘッドノズル列のズル形成面へのミスト付着量が相対的に多いノズル群に相対的に大きな重み付け係数を設定すれば、このノズル群を主に使用する液体噴射時に、ノズル形成面に対する払拭動作を適切な頻度で行うことができる。例えば液体の噴射時にノズル形成面に付着した液体との接触に起因する液体の飛翔曲がりの発生頻度を少なく抑えることができる。また、ノズル形成面へのミスト付着量が相対的に少ないノズル群には相対的に小さな重み付け係数を設定すれば、不要にワイピング頻度が高まることによるノズル形成面の摩耗を低減できる。
また、上記液体噴射装置では、前記複数のノズル群は、同時に全ノズルから液体が吐出される頻度の高いノズル群と、同時に全ノズルから液体が吐出される頻度の低いノズル群を含み、前記重み付け係数は、前記頻度の高いノズル群ほど大きな値に設定されていることが好ましい。
この構成によれば、同時に全ノズルから液体が吐出される頻度の高いノズル群から液体を噴射しているときほど、その吐出数の割により早期に次の払拭動作を開始できる。
また、上記液体噴射装置では、前記重み付け係数は、単位時間当たりの吐出数が多い吐出を行う頻度の高いノズル群ほど大きな値に設定されていることが好ましい。
この構成によれば、単位時間当たりの吐出数が多い吐出を行う頻度の高いノズル群から液体を噴射しているときほど、その吐出数の割により早期に次の払拭動作を開始できる。
さらに上記液体噴射装置では、前記ノズル群は、ノズル列を形成するように配置され、前記重み付け係数は、前記ノズル列と交差する方向におけるノズル間隔が狭いノズル群ほど大きく設定されていることが好ましい。
この構成によれば、ノズル列と交差する方向におけるノズル間隔が狭いノズル群から液体を噴射しているときほど、その吐出数の割により早期に次の払拭動作を開始できる。
また、上記液体噴射装置では、前記ノズル群から媒体に向けて液体を吐出することにより当該媒体に複数の記録層が重ねて形成され、前記重み付け係数は、異なる前記記録層を形成する前記ノズル群毎に異なることが好ましい。
この構成によれば、異なる記録層を形成するノズル群ごとに重み付け係数が異なるので、例えばミスト発生量の相対的に多い記録層を記録するノズル群を主に使用して液体を噴射して記録層を形成するときには、払拭頻度を相対的に高くすることができる。
上記課題を解決する液体噴射装置は、液体を吐出する複数のノズルを備えるノズル群が複数形成されたノズル形成面を有する液体噴射ヘッドと、前記ノズル形成面を払拭するワイピング装置を備える液体噴射装置において、前記ノズル群ごとに液体の吐出数を計数して記憶するカウント部と、複数の前記ノズル群それぞれの液体の吐出数に応じて、前記ワイピング装置によって前記ノズル形成面の払拭を実行するクリーニング制御部と、を備え、前記クリーニング制御部は、前記ノズル群ごとの吐出数に該ノズル群ごとに設定された重み付け係数を乗じた値の総和に基づいて、ワイピング条件が成立したか否かを判定し、当該ワイピング条件が成立した場合に前記ワイピング装置による前記ノズル形成面に対する払拭動作を実行し、前記ノズル群から媒体に向けて液体を吐出することにより当該媒体に複数の記録層が重ねて形成され、前記記録層は、下地層と、当該下地層の上に形成される画像層とを含み、前記下地層を形成する前記ノズル群に設定された前記重み付け係数は、前記画像層を形成する前記ノズル群に設定された前記重み付け係数よりも大きいことが好ましい。
この構成によれば、下地層を形成するノズル群を主に使用する液体噴射の場合、画像層を形成するノズル群を主に使用する液体噴射の場合に比べ、ノズル形成面に対する払拭動作を高い頻度で実行できる。
また、上記液体噴射装置では、前記ワイピング条件は、前記クリーニング制御部が、前記下地層を形成するときに前記媒体の一枚毎に前記払拭動作を行い、前記画像層を形成するときに前記媒体の複数枚毎に前記払拭動作を行うように設定されていることが好ましい。
また、上記液体噴射装置では、前記クリーニング制御部は、前記払拭動作を実行する前に、前記複数のノズル群のうち少なくとも前記重み付け係数の相対的に小さなノズル群に液体の吐出を実行させることが好ましい。
さらに上記液体噴射装置では、前記重み付け係数は、前記ノズル群から吐出される液体の一吐出当たりの重量で異なることが好ましい。
この構成によれば、ノズル群から吐出される液体の一吐出当たりの重量によって、ミストの発生し易さが異なる。ミストの発生し易い重量のときに重み付け係数を大きく設定すれば、ワイピング条件が早期に成立し、相対的に高い頻度で払拭動作を実行できる。
一実施形態におけるプリンターの斜視図。 液体噴射ヘッドの模式底面図。 ワイピング装置の模式側面図。 プリンターの電気的構成を示すブロック図。 (a)は液滴カーテンを説明する模式側面図、(b)は液滴カーテンによるミスト移動経路を説明する模式正面図。 ワイピング制御処理を示すフローチャート。
以下、液体噴射装置の一例であるインクジェット式のプリンターについて、図1〜図6を用いて説明する。
図1に示すように、プリンター11において上方側が開口する略矩形箱状をなすフレーム12の内側下部には、略四角板状の支持部材13が主走査方向X(図1では左右方向)に延びる状態で配置されている。媒体の一例としての記録媒体Pは、フレーム12の後側下部に設けられた搬送モーター14の動力により駆動される給送ローラー及び搬送ローラー対(いずれも図示略)に挟持されつつ、支持部材13上を主走査方向Xと直交する副走査方向Y(搬送方向)に搬送される。また、支持部材13の上方にその長手方向と平行な状態で架設されたガイド軸16には、その軸線方向に往復移動可能な状態でキャリッジ17が支持されている。
フレーム12にはガイド軸16の両端部近く各位置に、駆動プーリー18及び従動プーリー19が回転自在な状態で支持されている。駆動プーリー18には、キャリッジ17を往復移動させる際の動力源となるキャリッジモーター20の出力軸が連結されている。また、これら一対のプーリー18,19の間には、一部がキャリッジ17に連結された無端状のタイミングベルト21が掛装されている。したがって、キャリッジ17は、キャリッジモーター20の動力によりタイミングベルト21が正逆転することにより、ガイド軸16にガイドされながら主走査方向Xに往復移動可能となっている。
キャリッジ17の下部には液体噴射ヘッド22が設けられる一方、その上側には液体噴射ヘッド22に供給するインク(液体)を貯留する複数(本実施形態では5つ)のインクカートリッジ23が着脱可能に搭載されている。そして、支持部材13上に給送された記録媒体Pに対して液体噴射ヘッド22からインク滴が噴射されることにより、記録媒体Pに画像等が記録される。なお、本実施形態のプリンター11が印刷(記録)の対象とする記録媒体Pは、例えば紙、布、フィルムなどである。プリンター11は、例えばタオル、衣料(シャツ等)などの印刷も可能である。
5つのインクカートリッジ23には、一例としてシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)、白(W)のインクがそれぞれ収容されている。各インクカートリッジ23から供給されるインクを液体噴射ヘッド22から噴射することにより、白印刷及びカラー印刷などを行うことが可能である。なお、インクカートリッジ23の装着方式は、インクカートリッジ23がキャリッジ17に搭載される所謂オンキャリッジタイプに限らず、インクカートリッジ23がプリンター本体側のカートリッジホルダーに着脱可能に装着される所謂オフキャリッジタイプでもよい。
また、図1に示すように、フレーム12内においてキャリッジ17が非印刷時に待機するホーム位置HPの下側には、液体噴射ヘッド22のメンテナンスを行なうためのメンテナンス装置26が設けられている。メンテナンス装置26は、液体噴射ヘッド22を払拭するワイピング装置28を備えている。
なお、メンテナンス装置26は、ワイピング装置28以外に、液体噴射ヘッド22をキャッピングするキャップを備えたキャッピング装置(いずれも図示略)と、そのキャップ内を吸引して液体噴射ヘッド22のノズルから増粘インク等を吸引排出する際に駆動される吸引ポンプ(図示略)とを備えている。液体噴射ヘッド22がノズルクリーニング目的で印刷とは関係のないインク滴を吐出するフラッシングの際は、キャップがインク滴の吐出先として利用される。
図2に示すように、液体噴射ヘッド22は、主走査方向Xに一定の間隔を開けて並列に配列された複数個(本実施形態では5個)の記録ヘッド29を有する。記録ヘッド29の下面となるノズル形成面30には、副走査方向Yに沿って一定ピッチで配置された多数個(例えば180個又は360個)のノズル31からなるノズル群の一例としてのノズル列32が、複数列(本例では2列)ずつ設けられている。
図2に示すように、液体噴射ヘッド22における各ノズル列32に対応するインク色は、同図における左側のノズル列32から順番に、シアン(C)、マゼンタ(M)、白(W)、白(W)、不使用(ブランク)、不使用、白(W)、白(W)、イエロー(Y)、黒(K)となっている。白のノズル列32は隣合う2列ずつを使用している。このため、隣合う2列の白用のノズル列32は、ノズル列と交差する方向(主走査方向X)におけるノズル31の間隔が狭い。これに対し、カラー(CMYK)4色のノズル列32は色別に1つずつしかないので、同一色の他のノズル列との間の主走査方向Xにおけるノズル間隔は実質的に広いに等しい。また、2列ずつ隣合う2組の白のノズル列32は、主走査方向Xに2列分の不使用のノズル列32を間に挟んで位置し、主走査方向Xに他の色のノズル列32の間隔よりも十分長い間隔(ノズル2列分を抜いた間隔)だけ離れている。
本実施形態においてプリンター11が印刷の対象とする記録媒体Pは、例えば濃色を呈しており、このまま表面にカラー印刷を施しても、鮮明なカラー色が出にくい。このため、記録媒体Pに白インクでベタ印刷(塗り潰し印刷)を行って白色の下地層を形成し、この下地層の上にカラー印刷を行ってカラーの画像層を形成する。下地印刷では、白色の全ノズル列32の全ノズル31を使用して一斉かつ連続的(最短噴射周期毎)にインク滴を噴射する。また、カラー印刷では、CMYK4色に対応する4つのノズル列32を使用して画像に対応する位置のノズル31を選択的に使用してインクを噴射する。
また、図2に示すノズル形成面30には、インクをはじき易い撥液処理(撥インク処理)が施されており、その表面には撥液膜33(撥インク膜)が形成されている。本実施形態で使用するインクは、一例として顔料インクである。顔料インクでは、分散媒の液体中に顔料の粒子が分散している。本例のインクは水系インクであり、分散媒である水の中に顔料の粒子が分散している。このため、本例の撥液膜33は、一例として撥水膜である。撥液膜33はノズル形成面30に対するワイピングが繰り返し行われることで徐々に摩耗し、この摩耗によってノズル形成面30の撥液特性が徐々に低下する。
この撥液特性が低下した状態では、ノズル形成面30に付着したインクミストの濡れ角が小さくなって濡れ広がった複数のインクミストが繋がって大きな液滴に成長し易いうえ、その成長した液滴がノズル形成面30上で濡れ広がり易い。このため、ノズル31の周辺に比較的大きく濡れ広がったインク滴が存在したり、場合によってそのインク滴がノズル31の開口を一部塞いだり、さらにノズル31内へ流れ込んだりする虞がある。仮にこの状態でノズル31からインク滴を噴射すると、そのインク滴がノズル31の周辺の付着インクと接触し、インク滴の飛翔曲がりを誘発する。この種のインク滴の飛翔曲がりは、記録媒体P上のインク滴の着弾位置(つまり印刷ドット形成位置)が想定位置からずれる原因になり、印刷画質の低下を招く。
次に、ワイピング装置28について図3を用いて説明する。図3に示すように、ワイピング装置28は、ワイパー部27を上面部に突出状態で有するとともに払拭方向に往復移動可能なワイパーユニット36と、ワイパーユニット36を払拭方向へ移動可能に案内するレール部37とを備える。ワイパーユニット36は、ノズル形成面30からインクを払拭する帯状の布シート40(ワイピング部材)を搭載したワイパーカセット41と、ワイパーカセット41が着脱自在に装着されるワイパーホルダー42とを備える。なお、本実施形態では一例として払拭方向は搬送方向(副走査方向Y)に等しい。もちろん、払拭方向は、主走査方向Xに等しくしてもよい。
図1及び図3に示すように、ワイパーホルダー42は、その下部に固定されたガイド部42aとレール部37との係合を介して払拭方向(副走査方向Y)に往復移動可能となっている。プリンター本体側のフレーム12には、動力源となる電動モーター44と、電動モーター44の動力を伝達する動力伝達機構45とが設けられている。
図3に示すように、ワイパーホルダー42の側部にはラック・アンド・ピニオン機構46が設けられている。ラック・アンド・ピニオン機構46は、ワイパーホルダー42の側面に固定された払拭方向に延びるラックギア部46aと、このラックギア部46aと噛合すると共に動力伝達機構45を介して伝達される動力で回転するピニオンギア部46bとを有する。電動モーター44が正転駆動すると、ピニオンギア部46bが正転し、ラックギア部46aと共にワイパーホルダー42が図3に示す退避位置から搬送方向Y下流側(図3では左方)へ往動する。この往動後に電動モーター44が逆転駆動すると、ラックギア部46aに噛合するピニオンギア部46bが逆転し、ワイパーホルダー42は搬送方向Y上流側(図3では右方)へ復動し、図3に示す退避位置に復帰する。
図3に示すように、ワイパーカセット41には、繰出軸51と巻取軸52が払拭方向に所定の距離を隔てた状態で回転可能な状態で支持されている。繰出軸51には、使用前の布シート40が巻装された繰出しロール53が装着されている。また、巻取軸52には、使用後の布シート40が巻き取られる巻取りロール54が装着されている。両ロール53,54間に掛装された布シート40は、ワイパーカセット41の上面中央部の不図示の開口から上方へ一部突出した状態にある押圧ローラー55の上面に巻き掛けられ、押圧ローラー55に巻き掛けられた部分で半円筒状のワイパー部27を形成している。押圧ローラー55を軸支する支軸55aはばね56により上方へ付勢されており、ワイパー部27は上方へ付勢された状態にある。
電動モーター44が正転駆動すると、ワイパーユニット36が図3に示す退避位置から払拭方向(搬送方向Y)へ往動し、この往動過程でホーム位置HPにある液体噴射ヘッド22のノズル形成面30をワイパー部27が払拭する。そして、図3に示すワイパーユニット36が往動終了位置にある状態では、例えば動力伝達機構45内の不図示のクラッチ機構によりピニオンギア部46bへの動力伝達が遮断されるとともに、繰出軸51と巻取軸52が動力伝達機構45と動力伝達可能に接続される。この状態では、電動モーター44から動力伝達機構45を介して伝達された動力により、繰出軸51と巻取軸52とが回転し、繰出しロール53から未使用の布シート40が繰り出されるとともに、巻取りロール54に使用済みの布シート40が巻き取られる。この間に液体噴射ヘッド22はホーム位置HPから退避する。そして、ここまでの払拭動作を終了した後、電動モーター44が逆転駆動すると、ワイパーユニット36は払拭方向に沿って復動し、図3に示す退避位置に復帰する。なお、クラッチ機構はラックギア部46aに対するピニオンギア部46bの噛合を解除する機構でもよい。
下地層のベタ印刷時は、白用のノズル列32の全ノズル31から、単位時間当たりの吐出数が所定数となる噴射周波数でインク滴を噴射する。本実施形態では、図5(a)に示す液体噴射ヘッド22のノズル形成面30と記録媒体Pの表面(記録面)との間のギャップGが、一例として1.5〜4.0mmの範囲内の所定値に設定されている。ここで、インク滴噴射速度(飛翔速度)V(m/秒)、1秒当たりの吐出数である噴射周波数F(kHz)とすると、ノズル形成面30から記録媒体Pの表面までのギャップGの空間内に存在する同一のノズル31から噴射されたインク滴の個数Aは、A=F・G/Vで表される。本実施形態のギャップG,速度V,噴射周波数Fの条件では、ギャップGの空間に同一のノズル31から噴射されたインク滴が、2〜5個の範囲内の所定個(一例として2個又は3個)存在している。そして、同一のノズル列32を構成する180個又は360個の全ノズル31から噴射周波数Fで噴射されたインク滴が、ギャップGの空間に1ノズル当たり常にA個存在する状態を保ちつつ、液体噴射ヘッド22は進行方向に一定速度で移動する。
このため、図5(a)に示すように、全ノズル31から噴射周波数Fで噴射されるインク滴によって、一種の液滴カーテン58(流体カーテン)が形成される。このとき、図5(b)に示すように、隣合う2つのノズル列32の各ノズル31から噴射されたインク滴によって形成される2つの液滴カーテン58の間の領域には、空気の淀みが発生する。この結果、例えば図5(b)に示すように、隣合うノズル列32の各ノズル31からインク滴を噴射した際に発生したミストmが主走査方向Xに互いに引き合う方向(同図中の矢印)に移動してその途中で衝突する。この衝突により攪乱されたミストmがノズル形成面30に付着し易くなる。また、2つの液滴カーテン58間の空気の淀みにミストが滞留し易くなるため、ミストmがノズル形成面30に付着し易くなる。この結果、ノズル形成面30に付着するミストmの数が相対的に増大する。
下地印刷時は、インク滴の吐出数が多いこと以外に、上述の理由もあって、ノズル形成面30に付着するミストが相対的に多くなる。このため、ノズル形成面30のワイピング頻度を相対的に高くする必要がある。一方、下地層上に画像を印刷するカラー印刷時は、全ノズル31からインク滴が噴射される頻度は低く、下地印刷時に比べノズル形成面30のワイピング頻度は相対的に低くてもよい。
次にプリンター11の特にワイピング装置28の制御に関連する部分の電気的構成及び機能的構成を、図4に基づいて説明する。
図4に示すように、プリンター11は印刷制御及びメンテナンス制御などを司るコントローラー60を備える。コントローラー60は、例えばプリンター11と有線又は無線で通信可能に接続された不図示のホスト装置からプリンター11が受信した印刷データPDを入力する。印刷データは、印刷コマンドと、各ノズル列に対応するC・M・Y・K及び白(W)の色の印刷画像データDc,Dm,Dy,Dk,Dwを含む。各色の画像データは、インクドット毎に吐出・非吐出を指示するバイナリーデータ(ドット値)を含む。例えばドット値が「1」であれば吐出、「0」であれば非吐出となる。また、印刷ドットのサイズを複数段階に打ち分ける機能を有する液体噴射ヘッド22では、ドット値が2ビット又は3ビットのバイナリーデータで示される。例えば印刷ドットを大・中・小で打ち分ける機能を有する場合、例えばドット値が「11」であれば大ドット、「10」であれば中ドット、「01」であれば小ドット、「00」であれば非吐出となる。
図4に示すコントローラー60には、ヘッド駆動回路61を介して液体噴射ヘッド22が電気的に接続されるとともに、モーター駆動回路62,63,64を介してそれぞれ搬送モーター14、キャリッジモーター20及び電動モーター44が電気的に接続されている。コントローラー60は、印刷データに基づいてヘッド駆動回路61を介して液体噴射ヘッド22の噴射制御を行う。また、コントローラー60は、印刷データ中のコマンドに従って、各モーター駆動回路62,63,64に制御信号を出力することで、それぞれ搬送モーター14、キャリッジモーター20及び電動モーター44を駆動制御する。
本例のコントローラー60は、CPU、ASIC(Application Specific IC(特定用途向けIC))、RAM及びROMを備えたマイクロコンピューター70を内蔵する。マイクロコンピューター70内のCPUが、ROMに記憶されたプログラムを実行することで、マイクロコンピューター70内には、ソフトウェアからなる各部71〜74が構築されている。もちろん、各部71〜74の一部又は全部がASIC内の回路によりハードウェアで実現されていてもよい。
詳しくはマイクロコンピューター70内には、印刷制御部71、ドット判定部72、カウンター73(ドットカウンター)及びクリーニング制御部74が設けられている。印刷制御部71は、印刷制御を司る部分で、ヘッド制御部75、搬送制御部76及びキャリッジ制御部77を備えている。なお、本例では、カウンター73により、カウント部の一例が構成される。
ヘッド制御部75は、印刷データPDのうちの各色の印刷画像データDc,Dm,Dy,Dk,Dwに基づいて、対応する色のノズル列32を構成するノズル31毎に設けられた不図示の噴射駆動素子(例えば圧電素子又はヒーター素子)の駆動制御を行う。また、キャリッジ制御部77は、印刷コマンドに基づいてキャリッジモーター20を駆動制御することで、キャリッジ17を主走査方向Xに移動させる。さらに搬送制御部76は、印刷コマンドに基づいて搬送モーター14を駆動制御することで、記録媒体Pの給送及び搬送を制御する。シリアル式のプリンター11では、各制御部75〜77による制御により、キャリッジ17の主走査方向Xの移動の途中で液体噴射ヘッド22のノズル31からインク滴を噴射して記録媒体Pに記録を施す印字動作と、記録媒体Pを次の印字位置まで搬送する搬送動作とを略交互に繰り返すことで、印刷が進められる。
ドット判定部72は、入力した印刷画像データの色を判定する。本例のドット判定部72は、印刷画像データで印刷されるドットが、白ドットであるか、カラードット(C,M,Y,Kのいずれかに属するドット)であるかを判定する。すなわち、本例ではドット判定部72は、下地印刷に使用される色(白色)であるか、下地層よりも上層の印刷に使用される色(CMYK)であるかを判定する。換言すれば、ベタ印刷実施頻度の高い色(白色)であるか、ベタ印刷実施頻度の低い色(CMYK)であるかを判定する。
カウンター73は、全てのノズル列32を対象として全ノズル31が吐出するドットの数(吐出数)の総和を計数する。本例では、各色の印刷画像データを基にノズル列毎(つまり色毎)にドットを計数する。このとき、ドット判定部72が判定したドットの色に応じてドット1個当たりに加算する増分値を異ならせている。本例では、白ドット1個当たりの増分値Wupを、カラー(CMYK)ドット1個当たりの増分値Cupよりも大きな値に設定している(Wup>Cup)。カウンター73は、白ドット1個に重み付け係数Wsを乗じた値(=1×Ws)を、白ドット1個当たりの増分値Wup(=Ws)とし、カラー(CMYK)ドット1個に重み付け係数Csを乗じた値(=1×Cs)を、カラードット1個当たりの増分値Cup(=Cs)とし、これらの総和を計数する。このように本例のカウンター73は、計数値WRに白ドット1個につき増分値Wupずつ加算することで白ドットを計数し、計数値WRにカラードット(CMYK)1個につき増分値Cupずつ加算することでカラードットを計数する。このため、カウンター73は白ドットとカラードットの両吐出数の総和を計数するものの、その計数値は、吐出数に重み付け係数を乗じた値の総和になっている。なお、カウンター73はアップカウンターに替え、ダウンカウンターを採用し、初期の規定値を減算し、判定時にその計数値が「0」以下であれば、ワイピング装置28を駆動させる構成でもよい。
クリーニング制御部74は、電動モーター44を駆動制御することでワイピング装置28のワイピング制御を行う。クリーニング制御部74は、カウンター73の計数値WRが規定値WRo以上になったか否かを判定する判定部78を備える。この規定値WRoは、実験などから求めた各ノズル列32の周辺領域のインクミスト付着量に基づいて、ノズル列32毎の必要な頻度でワイピングを実施できるように設定された設定値である。なお、クリーニング制御部74は、不図示のキャッピング装置、クリーニング時における不図示の吸引ポンプの駆動制御なども司る。
ここで、下地印刷時は、下地印刷用の特定色(白色)だけを印刷に使用し、他の色(CMYK)での印刷は行われない。このため、下地印刷中に、計数値WRが規定値WRoに達して、ノズル形成面30を一括ワイピングするときは、他色(CMYK)のノズル列32の周辺はインクミストがほとんど付着しておらず、ノズル内のインクメニスカスも比較的奥方(ワイパー部27が届かない位置)に位置している。このため、他色(CMYK)のノズル列32の周辺は空ワイピングになる虞がある。ノズル列周辺領域にインクミストが付着していれば、その付着したインクに含まれる潤滑剤が、ワイピング時におけるノズル形成面30とワイパー部27との間の摩擦を軽減する働きをし、ノズル形成面30の摩耗低減に役立つ。このため、下地印刷中又はその直後にワイピングを行う場合、少なくとも他の色(CMYK)のノズル列32については、ワイピングの前にフラッシングを行うようにしている。これは、フラッシングを行うことで、ノズル31内にインクが充填され、例えば表面張力によりノズル31の吐出口からインクが半球状に膨出し、この状態でワイピングを行うことで、ノズル31の吐出口付近の一部のインク掻きとられ、ノズル形成面30をインクで潤すからである。このようにワイピングの前に他色のノズル列32についてフラッシングを行うことで、他色のノズル列周辺の空ワイピングに起因する撥液膜33の摩耗の進行を遅らせるようにしている。
次にプリンター11の作用を説明する。
マイクロコンピューター70がROMに記憶されたプログラムを実行することで、ワイピング制御が行われる。このワイピング制御は、マイクロコンピューター70内のドット判定部72、カウンター73及びクリーニング制御部74などにより行われる。
以下、マイクロコンピューター70が図6のフローチャートで示されるプログラムに基づいて実行するワイピング制御について説明する。
ステップS11では、印刷データを基に印刷色を判断する。すなわち、ドット判定部72が、印刷のためヘッド制御部75へ送られる印刷画像データを順番に並列で読込み、その読み込んだ印刷画像データに基づいて白印刷であるかカラー印刷であるかを判断する。白印刷であればステップS12に進み、カラー印刷(CMYK印刷)であればステップS13に進む。
ステップS12では、カウンターで白ドットの計数処理を行う。すなわち、カウンター73の現在の計数値WRに白ドットに対応する増分値Wupを加算する(WR=WR+Wup)。この計数処理を例えば記録媒体P一枚分(1頁分)の白印刷の全ドットについて行う。
ステップS13では、カウンターでカラードットの計数処理を行う。すなわち、カウンター73の現在の計数値WRにカラードットに対応する増分値Cupを加算する(WR=WR+Cup)。この計数処理を例えば記録媒体P一枚分(1頁分)のカラー(CMYK)印刷の全ドットについて行う。
ステップS14では、カウンターの計数値WRが規定値に達した(つまりWR≧規定値WRoが成立)か否かを判断する。この判定処理は、クリーニング制御部74内の判定部78が、印刷制御部71から1枚の印刷が終了した旨の通知を受け付ける度に行う。判定部78は、WR≧規定値が不成立であれば、当該ルーチンを終了し、一方、WR≧規定値が成立すれば、ステップS15に進む。
ステップS15では、ワイピング動作を行う。すなわち、クリーニング制御部74が電動モーター44を駆動させ、液体噴射ヘッド22のノズル形成面30をワイパー部27で払拭する。
次のステップS16では、カウンター73をリセットする(WR=0)。
例えば白インクによる下地印刷時は、白の全ノズル31(4列分のノズル)から一斉かつ連続的にインク滴が噴射されるので、1枚の下地印刷をする間にカウンター73の計数値WRが規定値を超える。このため、下地印刷を1枚終了する度に行われる判定処理(図6のS14)において、計数値WRが規定値以上であると判定される。この結果、下地印刷時は、記録媒体Pの印刷を1枚終了する度にキャリッジ17がホーム位置HPへ移動し、ワイピング装置28がノズル形成面30に対するワイピング動作を実施する。このため、ベタ印刷が行われる頻度の高い白用のノズル列32で印刷を行う下地印刷時(下地層印刷時)には、液体噴射ヘッド22のノズル形成面30を相対的に高い頻度でワイピングできる。この結果、インク滴の飛翔曲がりを抑え、下地層をむら無く印刷できる。
また、下地層の上にカラー画像を印刷する際は、CMYKのノズル列32のうち画像の描画に必要なノズルを使用してカラー印刷が行われる。この場合、1枚のカラー印刷を行っただけではカウンター73の計数値WRが規定値に満たない。そして、複数枚のカラー印刷を行うことで、カウンター73の計数値WRが規定値以上となる。このため、カラー印刷時は、複数枚印刷する度に、ワイピング装置28がノズル形成面30に対するワイピング動作を実施する。このため、ベタ印刷が行われる頻度の低いカラー用のノズル列32で印刷を行うカラー画像印刷時(画像層印刷時)には、液体噴射ヘッド22のノズル形成面30を相対的に低い頻度でワイピングできる。
なお、カウンター73の計数値WR(総和WR)が規定値以上となってワイピングする場合、白印刷中であれば、カラー(CMYK)用のノズル列32についてはワイピング実行前にインク滴を空吐出するフラッシングを行う。一方、カラー印刷中であれば、白用のノズル列32についてはワイピング実行前にフラッシングを行う。このため、インク滴の噴射が実施されていないと予測される色のノズル列32の周辺領域の空ワイピングによる撥液膜33の摩耗の進行が回避される。
上記実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)白用のノズル列32からインク滴を噴射する下地印刷時は、重み付け係数が大きな値に設定されているので、インク滴の吐出数の割に早期にワイピングが実施される。このため、全ノズル31からインク滴が吐出される頻度の高い白用のノズル列32を使用して行われるベタ印刷時は、ノズル形成面30に対する払拭動作を相対的に高い頻度で行うことができる。この結果、例えばノズル形成面30に付着したインクが原因で発生するインク滴の飛翔曲がりの発生頻度を低く抑えて、高い印刷画質で印刷できる。また、全ノズル31から液体が吐出される頻度の低いカラー用のノズル列32を使用して行われるカラー印刷時は、ノズル形成面30の払拭頻度が相対的に低くなるので、例えばノズル形成面30に施された撥液膜33の摩耗の進行を抑えられるうえ、印刷のスループットの低下を回避し易い。
(2)全ノズル31から同時に液体が吐出される頻度の高い白用のノズル列32を使用して行われる下地印刷時は、全ノズル31から同時にインク滴が吐出される頻度の低いカラーのノズル列32を使用して行われるカラー印刷時(画像印刷時)よりも、ノズル形成面30に対する払拭動作の頻度を高くすることができる。
(3)単位時間当たりの吐出数が多い吐出を行う頻度の高い白用のノズル列32ほど、重み付け係数を大きな値に設定した。このため、下地印刷時(べた印刷時)は、インク滴の吐出数の割により早期に次の払拭動作が開始され、ノズル形成面30に対する払拭動作を相対的に高い頻度で行うことができる。特に、単位時間当たりの吐出数が多いベタ印刷時は、ノズル形成面30と記録媒体Pとの間隔に同一のノズル31から吐出されたインク滴が複数個存在し、より強力な液滴カーテン58によってインクミストがノズル形成面30に付着し易くなる。しかし、このような場合でも、ノズル形成面30の払拭頻度を高くして、インク滴の飛翔曲がりを効果的に抑えることにより、高い印刷画質で印刷できる。
(4)ノズル列32と交差する方向におけるノズル間隔が狭い白用のノズル列32に、重み付け係数を大きく設定し、同色のインク列が他に存在せずノズル間隔を規定できないため実質的にノズル間隔が広いに等しいカラー用のノズル列32に、重み付け係数を小さく設定した。このため、隣合う2つの白用のノズル列32によって2つの液滴カーテン58が形成されることによって、インクミストがノズル形成面30に付着し易くなっても、ノズル形成面30の払拭頻度を相対的に高くできることから、比較的高い印刷画質で印刷できる。
(5)記録媒体Pに重ね印刷で形成される複数の記録層ごとに重み付け係数が異なるように設定した。例えば全ノズル31からインク滴が吐出される頻度の高い白用のノズル列32を使用して行われる下地層の印刷時は、払拭頻度を相対的に高くすることができる。
(6)下地層を形成する白用のノズル列32に設定された重み付け係数は、画像層を形成するカラー用のノズル列32に設定された重み付け係数よりも大きくした。このため、画像層を形成するカラー用のノズル列32を使用する画像層の印刷時の払拭頻度を、下地層を形成する白用のノズル列32を使用する下地印刷時の払拭頻度に比べ低くすることができる。このため、不要な払拭動作を抑え、撥液膜33の摩耗速度を低減できる。
(7)カウンター73は、複数のノズル列32のインク吐出数を共通にカウントするので、1つのカウンター73により総和WRを計数できる。このため、カウンター73の必要個数(例えば1個)が少なくて済む。
(8)ワイピング条件を、ベタ印刷(下地印刷)時に記録媒体Pの一枚毎に払拭動作が行われ、画像層印刷時に記録媒体Pの複数枚毎に払拭動作が行われるように設定した。このため、標準サイズの記録媒体Pを使用する場合、下地印刷時に1枚毎に払拭動作を行い、画像印刷時に複数枚毎に払拭動作を行うことができる。
(9)重み付け係数は、ノズル列32から吐出されるインクの色で異なるので、下地層の形成に使用される色のインクを噴射するときの払拭動作の頻度を相対的に高めることができる。
(10)特定色(白色)のインクを噴射するノズル列32の数が、他色(CMYK)のインクを噴射するノズル列32の数より多くしている。そして、特定色(白色)の重み付け係数を、他色(CMYK)の重み付け係数よりも大きな値に設定した。このため、使用するノズル列32の数が多い特定色で印刷するときには、ミストがノズル形成面30に付着し易いが、払拭頻度が高いので、比較的高い印刷画質で印刷できる。
(11)インク滴の噴射が実施されていないと推定できるノズル列32についてワイピング実行前にフラッシングを行う。このため、インク滴の噴射が実施されていないと推定されるノズル列32の周辺領域をインクで濡らし空ワイピングされることを回避できる。よって、空ワイピングに起因する撥液膜33の摩耗の進行を抑制できる。
前記実施形態に限定されず、以下の態様で実施することもできる。
・カウンターでは吐出数のみ計数してもよい。この場合、ノズル列別あるいはインク色別に計数する複数のカウンターと、各カウンターの計数値に、対応するノズル列(換言すればインク色)に応じた重み付け係数を乗じる演算を行う演算部と、各演算部の乗算値を加算して総和WRを求める加算部とを設けた構成としてもよい。そして、判定部78は総和WRが規定値WRo以上であるか否かを判定する。この構成によっても、適切な頻度で払拭動作を行うことができる。なお、カウンターを色別に設ける場合、カラー(CMYK)用と白用の2つのカウンターを設けてもよい。
・ドットを複数種のサイズ(一例として大・中・小の3種類)で吐出する構成では、ドットサイズに応じて重み付け係数を変化させてもよい。この場合、ドットサイズの小さなインク滴を噴射するときほどミストが発生し易いので、例えば小ドットの重み付け係数を相対的に大きくし、他のドットサイズ(中・大)の重み付け係数は相対的に小さな値にする。さらに一定領域以上の塗り潰し印刷(ベタ印刷)が行われるか否かを判定し、この条件成立時にはそのインク色の重み付け係数を相対的に大きな値に変化させてもよい。この構成によっても、ベタ印刷時のワイピング頻度を高めて印刷画質の向上に寄与できる。もちろん、例えば大ドットの重み付け係数を相対的に大きくし、他のドットサイズ(中・小)の重み付け係数を相対的に小さな値にすることで、ベタ印刷時のワイピング頻度を高めて印刷画質の向上を図ってもよい。
・重み付け係数別にカウンターを設けてもよい。カラー(CMYK)の4つのノズル列については同じカウンターで総和を計数し、白の4つのノズル列については別の同じカウンターで総和を計数する。そして、各総和を加算した総和WRを用いてワイピング条件成立の可否を判定する。この場合、さらにカウンター及び演算部の個数を少なくできる。
・重み付け係数に相対的に大きな値を設定するのは、白インクに限定されない。下地印刷(ベタ印刷)に使用される特定色のインクであればよい。例えば下地として使用され易い淡色系インクでもよく、例えばイエロー、ライトイエロー、ライトマゼンタ、ライトシアン、ライトグレー、オレンジ等でもよい。また、淡色系の画像を印刷する場合に、下地印刷に濃色系インクを使用する場合、特定色のインクは濃色系インクでもよい。
・下地印刷か否かを判定し、下地印刷であればその層の印刷に使用するインク色の吐出数に乗じる重み付け係数を相対的に大きな値に設定する構成でもよい。例えば複数層印刷(重ね印刷)の場合、下地印刷に使用される特定の層(例えば1層目)の印刷であるか否かを判定し、その特定層の印刷であれば、下地印刷と判定する。
・印刷画像データを解析してベタ印刷であるか否かを判定してもよい。例えば記録媒体上の一定領域以上の領域が同一色で塗り潰し印刷されるか否かを判定する。一定領域以上の塗り潰し印刷が行われる場合は、その印刷で使用されるインク色の重み付け係数を相対的に大きな値に設定する。
・下地印刷(又はベタ印刷)である旨をユーザーが操作スイッチを操作した際の操作信号を入力した場合、その印刷層については吐出数に相対的に大きな値の重み付け係数を乗じた値を、カウンターの1吐出当たりの計数値(例えば増分値)とする構成でもよい。
・ワイピング装置は布シート式以外にも、ゴム製ワイパー(ブレード)でもよい。また、ワイピング装置は可動式ではなく、固定式でもよい。固定式では、キャリッジ17を主走査方向Xに移動させ、ノズル形成面30をワイパーに摺動させてワイピングを行う。
・シリアルプリンターに限定されず、ラインプリンター及びページプリンターに適用してもよい。例えばラインプリンターでは、図2に示す液体噴射ヘッド22が左右方向を記録媒体の搬送方向として、搬送方向と交差(例えば直交)する媒体幅方向に複数個(N個)が千鳥状配列で配置される。複数個の液体噴射ヘッド22を媒体幅方向に複数のエリア(例えばN/2個ずつのエリア)に区分し、各エリア毎にN/2個ずつの液体噴射ヘッド22のノズル形成面を払拭するワイピング装置をそれぞれ媒体幅方向の両端部に配設する。エリア毎にカウンターを設け、各カウンターでそれぞれのエリアに属するN/2個の液体噴射ヘッド22の吐出数に重み付け係数を乗じた値を計数し、総和WRが規定値以上になったと判定されたエリアに対応するワイピング装置を選択的に駆動させて、選択エリアに属するN/2個の液体噴射ヘッド22のみワイピングする。もちろん、エリア区分数は、1個の液体噴射ヘッド22を最小エリアとするのであれば、3つ以上でもよい。この場合、複数のエリアは同じサイズでもよいし、異なるサイズでもよい。なお、ラインプリンターにおける液体噴射ヘッドは、一本の長尺状のものでもよい。
・前記実施形態において、記録媒体は、紙、布、樹脂フィルムに限定されず、不織布、金属シート、セラミックシートでもよく、またシート状に限らず、立体物などでもよい。
・液体噴射装置は、前記実施形態におけるインクを噴射するプリンター(記録装置)に限定されず、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
上記実施形態及び変形例から把握される技術的思想を以下に記載する。
(イ)前記カウント部は、複数の前記ノズル群ごとの液体の吐出数を共通にカウントすることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の液体噴射装置。この構成によれば、1つのカウント部が総和を計数するので、カウント部の個数が少なく済む。
(ロ)前記ワイピング条件は、前記クリーニング制御部が、前記下地層を形成するときに前記記録媒体の一枚毎に前記払拭動作を行い、前記画像層を形成するときに前記記録媒体の複数枚毎に前記払拭動作を行うように設定されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
(ハ)前記重み付け係数は、前記ノズル群から吐出される液体の色で異なることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の液体噴射装置。この構成によれば、ノズル群から噴射される液体の色に応じた適切な頻度で液体噴射ヘッドを払拭できる。
(ニ)特定色の液体を噴射するノズル群の数が他色の液体を噴射するノズル群より多く、特定色の重み付け係数が、他色の重み付け係数よりも大きな値に設定されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
(ホ)吐出数の総和が設定値となってワイピングする場合、少なくとも重み付け係数の相対的に小さなノズル群について当該ワイピング実行前に液体を空吐出することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の液体噴射装置。この構成によれば、ミスト付着が少ないと推定されるノズル群周辺の空ワイピングに起因する摩耗を低減できる。
11…液体噴射装置の一例としてのプリンター、14…搬送モーター、20…キャリッジモーター、22…液体噴射ヘッド、27…ワイパー部、28…ワイピング装置、29…記録ヘッド、30…ノズル形成面、31…ノズル、32…ノズル列、33…撥液膜、35…ワイパー部、36…ワイパーユニット、44…電動モーター、60…コントローラー、70…マイクロコンピューター、71…印刷制御部、72…ドット判定部、73…カウント部の一例としてのカウンター、74…クリーニング制御部、78…判定部、P…媒体の一例としての記録媒体、PD…印刷データ、Dc,Dm,Dy,Dk,Dw…印刷画像データ、WR…計数値(総和)。

Claims (7)

  1. 液体を吐出する複数のノズルを備えるノズル群が複数形成されたノズル形成面を有する液体噴射ヘッドと、前記ノズル形成面を払拭するワイピング装置を備える液体噴射装置において、
    前記ノズル群ごとに液体の吐出数を計数して記憶するカウント部と、
    複数の前記ノズル群それぞれの液体の吐出数に応じて、前記ワイピング装置によって前記ノズル形成面の払拭を実行するクリーニング制御部と、を備え、
    前記クリーニング制御部は、前記ノズル群ごとの吐出数に該ノズル群ごとに設定された重み付け係数を乗じた値の総和に基づいて、ワイピング条件が成立したか否かを判定し、当該ワイピング条件が成立した場合に前記ワイピング装置による前記ノズル形成面に対する払拭動作を実行し、
    前記ノズル群は、ノズル列を形成するように配置され、
    前記重み付け係数は、前記ノズル列と交差する方向におけるノズル間隔が狭いノズル群ほど大きく設定されていることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記複数のノズル群は、同時に全ノズルから液体が吐出される頻度の高いノズル群と、同時に全ノズルから液体が吐出される頻度の低いノズル群を含み、
    前記重み付け係数は、前記頻度の高いノズル群ほど大きな値に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記重み付け係数は、単位時間当たりの吐出数が多い吐出を行う頻度の高いノズル群ほど大きな値に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 液体を吐出する複数のノズルを備えるノズル群が複数形成されたノズル形成面を有する液体噴射ヘッドと、前記ノズル形成面を払拭するワイピング装置を備える液体噴射装置において、
    前記ノズル群ごとに液体の吐出数を計数して記憶するカウント部と、
    複数の前記ノズル群それぞれの液体の吐出数に応じて、前記ワイピング装置によって前記ノズル形成面の払拭を実行するクリーニング制御部と、を備え、
    前記クリーニング制御部は、前記ノズル群ごとの吐出数に該ノズル群ごとに設定された重み付け係数を乗じた値の総和に基づいて、ワイピング条件が成立したか否かを判定し、当該ワイピング条件が成立した場合に前記ワイピング装置による前記ノズル形成面に対する払拭動作を実行し、
    前記ノズル群から媒体に向けて液体を吐出することにより当該媒体に複数の記録層が重ねて形成され、
    前記記録層は、下地層と、当該下地層の上に形成される画像層とを含み、
    前記下地層を形成する前記ノズル群に設定された前記重み付け係数は、前記画像層を形成する前記ノズル群に設定された前記重み付け係数よりも大きいことを特徴とする液体噴射装置。
  5. 前記ワイピング条件は、前記クリーニング制御部が、前記下地層を形成するときに前記媒体の一枚毎に前記払拭動作を行い、前記画像層を形成するときに前記媒体の複数枚毎に前記払拭動作を行うように設定されていることを特徴とする請求項4に記載の液体噴射装置。
  6. 前記クリーニング制御部は、前記払拭動作を実行する前に、前記複数のノズル群のうち少なくとも前記重み付け係数の相対的に小さなノズル群に液体の吐出を実行させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  7. 前記重み付け係数は、前記ノズル群から吐出される液体の一吐出当たりの重量で異なることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
JP2012252009A 2012-11-16 2012-11-16 液体噴射装置 Active JP6028913B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012252009A JP6028913B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 液体噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012252009A JP6028913B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 液体噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014100791A JP2014100791A (ja) 2014-06-05
JP6028913B2 true JP6028913B2 (ja) 2016-11-24

Family

ID=51023790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012252009A Active JP6028913B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 液体噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6028913B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6425610B2 (ja) * 2015-04-14 2018-11-21 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP6528628B2 (ja) * 2015-09-30 2019-06-12 ブラザー工業株式会社 印刷装置及び印刷装置制御プログラム
JP6528629B2 (ja) * 2015-09-30 2019-06-12 ブラザー工業株式会社 印刷装置及び印刷装置制御プログラム
JP2018024131A (ja) 2016-08-09 2018-02-15 セイコーエプソン株式会社 液滴吐出装置
JP7261667B2 (ja) * 2019-06-18 2023-04-20 株式会社ミマキエンジニアリング 払拭装置、インクジェットプリンタ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004090292A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Canon Inc インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP4717475B2 (ja) * 2005-03-04 2011-07-06 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP2011167921A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Canon Inc インクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014100791A (ja) 2014-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6115139B2 (ja) 液体噴射装置及びメンテナンス方法
JP6044307B2 (ja) 液体噴射装置
JP4565637B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5772072B2 (ja) 流体吐出装置、フラッシング方法、及び、フラッシングプログラム
JP6028913B2 (ja) 液体噴射装置
JP6135197B2 (ja) 液体噴射装置
JP6606958B2 (ja) 液体噴射装置及びクリーニング装置
JP2017052117A (ja) 液体噴射装置及びクリーニング装置
JP6418207B2 (ja) 液体噴射装置
JP6194576B2 (ja) 液体噴射装置
JP2018103399A (ja) 液体噴射装置及びクリーニング装置
JP5495969B2 (ja) インクジェット装置および該装置の部品交換時期判定方法
JP4802173B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2014046649A (ja) 画像形成装置
JP2014151457A (ja) 画像形成装置
JP2008126576A (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録装置の回復方法
KR100547160B1 (ko) 잉크젯 프린터
JP2011167921A (ja) インクジェット記録装置
JP2014024258A (ja) インクジェット記録装置
JP5861357B2 (ja) 液体噴射装置
JP6221946B2 (ja) 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置、並びに記録ヘッドの回復方法
JP2019162850A (ja) 払拭部材、払拭方法、および画像形成装置
JP2010221663A (ja) メンテナンス装置及び液体噴射装置
JP6340924B2 (ja) 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置、並びに記録ヘッドの回復方法
JP2015217592A (ja) インクジェットプリンター

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150803

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151019

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160610

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160809

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160921

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6028913

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150