JP5495969B2 - インクジェット装置および該装置の部品交換時期判定方法 - Google Patents

インクジェット装置および該装置の部品交換時期判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、インクを吐出するとともに、インク中の色材を不溶化または凝集させる処理液を吐出することが可能なインクジェット装置および該装置を構成する部品交換時期判定方法に関するものである。
インクジェット装置では、記録ヘッドから液体を吐出させた際に主滴よりも小さい液滴(以下、ミストとも称する)が発生する。ミストは、例えば所謂シリアル型の記録装置においては、インクジェットヘッドの移動によって生じた気流や主滴の吐出に伴って生じた気流の影響などにより、吐出口が設けられたインクジェットヘッドの面(以下、吐出面とも称する)等に付着する現象が発生する。互いに反応しない2種以上のインクのミスト同士の関係では、吐出面に付着しても反応による固着は発生しないか、または発生しても軽微である。しかしながら、インクによるミストと処理液のミストとの組み合わせの場合は、吐出面で反応することで固着し、特に吐出口近傍で固着が生じた場合は、吐出不良が生じたり、適正な吐出方向が偏向してしまう現象が発生したりすることがある。すると、出力する画像にスジやムラなどが生じ、画像品位を低下させるものとなる。
このような問題に対し、特許文献1には次のような提案がなされている。すなわち、各色インク用のインクジェットヘッド毎に吐出回数をカウント(ドットカウント)し、また、それぞれのインク色に関し、インクジェットヘッドにインクおよび処理液の付着が生じる可能性が高いほど小さくなるように閾値を定める。そして、カウント値が閾値を超えたときに、少なくともそのインク色のインクジェットヘッドに対してワイピング等の回復処理を行うものである。これにより、ミストが付着する量に応じた適切なワイピング等の回復処理を行うことが可能となり、インクジェットヘッドのノズル近傍で固着が生じることを防止することができるようになるとされている。
特開平11−240165号公報
ミストは吐出面に付着するだけではない。気流に乗って装置内を浮遊し、記録媒体とインクジェットヘッドとを相対移動させる機構、上記回復処理を行う機構、および記録動作を行う上で所要の検出を行うセンサその他の、記録装置を構成する各部品に付着することがある。すなわち、インクと処理液の反応による固着の弊害は、インクジェットヘッドのみならず、記録装置を構成する各部品においても生じ得るのである。固着が進行すれば各部品の性能を劣化させ、最終的には記録装置本体の性能を維持することができなくなる。従って、これら本体内部の部品についても固着の進行度合いを把握し、記録装置本体の性能を維持することができなくなる程にまで部品性能が劣化したことが予測された場合には、その部品を交換する等の処置を行う必要がある。
しかしながら、特許文献1に開示の技術は、各色インクジェットヘッドの吐出面上の固着防止のための回復処理にしか対応しておらず、本体内部のそれ以外の部品においても固着が生じることについては考慮されていない。また、実際には処理液とインクとの双方が使用される場合と、インクのみが使用される場合とで、インクジェットヘッドおよびその他の本体内部の部品への固着の状態は異なり、部品の交換等の処置を行うタイミングも異なる。しかしながら、各色インクジェットヘッドの吐出面上の固着を防止するための回復処理にのみ着目している特許文献1はこの点についても考慮していない。
本発明は上述の課題の認識に鑑み、インクジェット装置で処理液とインクがともに使用される場合とインクのみが使用される場合との双方を勘案して、本体内部の部品を適切なタイミングで交換できるようにすることを目的とする。
そのために、本発明は、インクを吐出するとともに、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる処理液を吐出することが可能なインクジェット装置であって、
前記インクの消費量を取得する第1の取得手段と、
前記処理液の消費量を取得する第2の取得手段と、
前記第1の取得手段が取得した前記インクの消費量および前記第2の取得手段が取得した前記処理液の消費量に基づいて、前記インクジェット装置を構成する部品の交換時期を判定する判定手段と、
を具え、前記判定手段は、前記インクおよび前記処理液がともに消費される場合の当該インクおよび処理液の消費量と、前記インクのみが消費される場合の当該インクの消費量との双方に基づいて前記部品の交換時期を判定することを特徴とする。
また、本発明は、インクを吐出するとともに、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる処理液を吐出することが可能なインクジェット装置を構成する部品の交換時期を判定する判定方法であって、
前記インクの消費量を取得する第1の取得工程と、
前記処理液の消費量を取得する第2の取得工程と、
前記第1の取得工程で取得した前記インクの消費量および前記第2の取得工程で取得した前記処理液の消費量に基づいて、前記部品の交換時期を判定する判定工程と、
を具え、前記判定工程は、前記インクおよび前記処理液がともに消費される場合の当該インクおよび処理液の消費量と、前記インクのみが消費される場合の当該インクの消費量との双方に基づいて前記部品の交換時期を判定することを特徴とする。
本発明によれば、インクおよび前記処理液がともに消費される場合の当該インクおよび処理液の消費量と、前記インクのみが消費される場合の当該インクの消費量との双方に基づいて前記部品の交換時期が判定する。これにより、インクと処理液とがともに吐出することが多く固着の影響が大きい場合には部品の交換時期を早め、記録性能や記録装置本体が固着の影響を受けるのを防止することができる。逆にインクと処理液が同時吐出することが少なく固着の進行が遅い場合には部品の交換時期を遅らせるので、部品が寿命に到達するまで使用を続けることができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット装置を示す模式的平面図である。 図1のキャリッジに搭載されるインクジェットヘッドの構成例を示す模式的斜視図である。 図1のキャリッジに搭載されるインクジェットヘッドの他の構成例を示す模式的斜視図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット装置の記録装置本体に搭載される制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における部品交換報知を行うための制御手順を示すフローチャートである。 図5の処理の過程で参照されるテーブルを示す説明図である。 本発明の第4の実施形態における部品交換報知を行うための制御手順を示すフローチャートである。 図7の処理の過程で参照されるテーブルを示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明のインクジェット装置および該装置を構成する部品交換時期判定方法のいくつかの実施形態を詳細に説明する。本発明は、紙、布、革、不織布、プラスチックシート、金属、基板などの媒体を用いるインクジェット装置に広く適用可能である。具体的な適用例としては、インクジェット方法を用いたプリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録機器、工業用生産機器、噴霧器などを挙げることができる。
(第1実施形態)
図1は本発明の一実施形態に係るインクジェット装置を示す模式的平面図である。図1において、1は記録媒体の搬送系ユニット(図示せず)を含む各種の機構部を備えた記録装置本体を示している。本実施形態における記録装置は、シリアル型の記録装置として構成されている。この種の記録装置は、搬送系ユニットによって記録媒体をY方向へと間欠的に搬送すると共に、インクジェットヘッド3を記録媒体の搬送方向であるY方向と交差する方向であるX方向へと移動させながら記録動作を行う。また、図1に示す記録装置本体1は、比較的大判の記録媒体(例えば、A1サイズ)への記録を行い得るよう、X方向におけるサイズを大型化した構成となっている。
また、図1において、2はキャリッジを示している。このキャリッジ2には、インクジェットヘッド3が着脱可能に搭載される。このキャリッジ2はインクジェットヘッド3と共に記録媒体の搬送方向と交差するX方向に沿って往復移動する。具体的には、キャリッジ2は、X方向に沿って延在するガイド軸4に沿って移動可能に支持されると共に、ガイド軸4と略平行に移動する無端ベルト5に固定されている。無端ベルト5は、インクジェットヘッド3の可動範囲の両側に設けられた一対のプーリ5a,5bに張架され、一方のプーリはキャリッジモータ(CRモータ;図1には示されていない)の軸に連結されている。従って、無端ベルト5はCRモータの回転駆動に伴って回動し、それによってキャリッジ2がX方向に往復移動可能となっている。
図2および図3は、キャリッジ2に搭載されるインクジェットヘッド3の構成の2例を示す模式的斜視図である。インクジェットヘッド3には、記録媒体に対向する面にインクまたは前記インク中の色材を不溶化または凝集させる処理液を吐出するための複数の吐出口3aが形成されている。なお、以下では当該面を吐出面ということもある。図2にはキャリッジ2に1つのインクジェットヘッド3が、また図3にはキャリッジ2に3つのインクジェットヘッド3が一体に設けられた例が示されているが、本発明を適用可能なインクジェットヘッド3はこれらに限られるものではない。
いずれのインクジェットヘッド3においても、複数の吐出口3aにそれぞれ連通してインクまたは処理液を供給する複数の液路と、インク用液路に共通に連通してインクを貯留する共通液室と、処理液用液路に共通に連通して処理液を貯留する共通液室が設けられる。なお、以下では吐出口と液路との組み合わせをノズルと称することもある。また、インクと処理液とを特に区別しない場合には、これらを液体と総称する。各液路には、液体を吐出するために利用されるエネルギを発生する素子が配置される。当該素子としては、例えば、通電に応じて発熱することで液体に膜沸騰を生じさせ、これに伴って発生する圧力により液体を吐出する素子(電気熱変換素子)の形態であってもよい。また、電圧の印加に応じて変位または変形することで液体を吐出するピエゾ素子(電気機械変換素子)の形態であってもよい。
本実施形態の各インクジェットヘッド3には、同種の液体(1色のインクまたは処理液)について、1200dpi(ドット/インチ;参考値)の密度での記録が可能となるよう、記録媒体の搬送方向であるY方向に1280個の吐出口3aが配列されている。インク用の吐出口は図2および図3における吐出面上の領域3cに設けられ、処理液用の吐出口は、キャリッジ2の移動方向であるX方向における両側部に設けられている。これは、画像形成時に処理液を使用する場合は、処理液を記録媒体に付与した後にインクを付与することが効果的であるため、キャリッジ2の往復移動の過程でそれぞれ画像を形成する(所謂双方向記録を行う)場合を考慮したものである。但し、予め処理液を付与するキャリッジ移動を行った後にインクを付与するキャリッジ移動を行う場合や、往復いずれかの移動時でのみ画像を形成する(片方向記録)場合を考慮し、X方向のいずれか一側部のみに処理液用吐出口が配列されたものでもよい。さらに、インクを付与した後に処理液を付与することでも効果がある、または効果的である場合などに応じて、インク用吐出口および処理液用吐出口を設ける位置などは適宜定め得るものであり、図2および図3について示した構成に限定されないことは勿論である。
さらに、用いるインクの色調(色,濃度)の数および種類、ひいては主として含有する色材の種類(染料や顔料など)についても適宜定め得るものである。例えば、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの色材をそれぞれ含有する4種類のインクを用いる構成とすることができる。そして、図2および図3においては、いずれもこれら4種類のインクに対応した4つの吐出口列と、処理液に対応した2つの吐出口列との、合計6つの吐出口列が設けられた示した構成が示されている。これら各色インク用の吐出口配列およびインクと反応することで凝集を生じさせる処理液用の吐出口配列に対応するインクジェットヘッドの各共通液室には、各色インクを収納するインクタンクおよび処理液を収納する処理液タンクからそれぞれの液体が供給される。なお、収納する液体がインクであるか処理液であるかを区別する必要がない場合には、これらのタンクを単に液体タンクと称することもある。液体タンクは、キャリッジ2とは別に記録装置の固定部位に設けられ、キャリッジ2の移動に追従できるよう可撓性の材料で形成したチューブを介して液体が供給されるようにすることができる。また、キャリッジ2ないしインクジェットヘッド3と分離可能または分離不能に一体に設けられた液体タンクから、それぞれ液体(インクおよび処理液)が供給されるような構成であってもよい。
再び図1を参照するに、記録装置には、インクジェットヘッド3の各吐出口3aからの液体の吐出状態を良好な状態に維持または回復するための回復処理装置7が記録装置本体1の所定の位置に固定して設けられている。この回復処理装置7は、吸引回復機構7A,7Bと、これを昇降させる不図示の昇降機構と、ワイピング機構9と、受容箱8と、を備える。
本例においては2つの吸引回復機構7Aおよび7Bが設けられており、上記昇降機構によって駆動されることで昇降し、3つずつの吐出口列をそれぞれ覆う(キャッピングする)位置と、吐出面から離隔した位置とに移動可能なキャップ(不図示)を備えている。キャップは、キャッピング位置において不図示のポンプを駆動することにより吸引力を吐出部に作用させ、液体を強制的に排出させる動作(吸引回復処理)を行うことができる。つまり、吸引回復処理とは、インクジェットヘッドに形成された複数のノズルから強制的に液体を吸引することによって、ノズル内の液体を吐出に適した状態にリフレッシュする処理をいう。
また、本例の回復処理装置7は、インクジェットヘッド3を受容箱8に対向させた状態で受容箱8内に液体を吐出させる予備吐出を行うことが可能である。さらに、本例の回復処理装置7は、インクジェットヘッド3の移動範囲の端部位置(例えば、インクジェットヘッドのホームポジション)にワイピング機構9が設けられている。ワイピング機構9は、ワイピングブレード10をインクジェットヘッド3の吐出面3bに摺接させつつ移動させることが可能であり、これにより吐出面3bに付着した液体のミストや塵埃などを払拭(ワイピング)する。
図4は、本実施形態におけるインクジェット装置の記録装置本体1に搭載される制御系の構成を示すブロック図である。図4において、100は主制御部であり、CPU101、ROM102、RAM103および入出力ポート104などを備える。CPU101は、図5について後述する処理手順を実行する過程で要する演算、制御、判別および設定などの処理を行う。またROM102は、このCPU101によって実行すべき処理手順に対応したプログラムや、その他の固定データ等を格納する。RAM103は、インクの吐出/非吐出を表す2値の記録データを格納するバッファおよびCPU101による処理のワークエリア等として用いられる。
入出力ポート104は、主制御部100ないしCPU101と以下に述べる各部との間で所要のデータを授受するために用いられる。そのために、入出力ポート104には、搬送モータ(LFモータ)112、キャリッジモータ(CRモータ)113、インクジェットヘッド3および回復処理装置7にそれぞれ対応した駆動回路105,106,107および109が接続されている。なお、LFモータ112は、搬送ユニットにおいて記録媒体を搬送するための駆動源として用いられるモータであり、CRモータ113は記録媒体に対しキャリッジ2ないしインクジェットヘッド3を移動させるための駆動源として用いられるモータである。駆動回路107は、当該インクジェットヘッド3の移動の過程で、インクの吐出/非吐出を表す2値の記録データに従ってインクジェットヘッド3を駆動するための回路である。さらに、駆動回路109は、上記回復処理装置7において、キャップの昇降機構、ポンプの作動機構およびワイピング機構を駆動するための回路である。
さらに入出力ポート104には、インクジェットヘッドの温度の検出手段であるヘッド温度センサ114、キャリッジ2に固定されたエンコーダセンサ110、および本体1の使用環境である温度と湿度を検知する温湿度センサ115が接続される。またその他、例えば記録媒体の先端および後端を検出するセンサや、インクジェットヘッドと記録媒体との距離(ギャップ)を検出するセンサなどが接続されていてもよい。
また、主制御部100ないしその入出力ポート104には、インターフェース回路111を介して外部装置116が接続され、記録すべき画像データや所要の制御データ、および記録装置本体1のステータスなどの種々の情報の送受信が可能となっている。外部装置116は記録装置に対する記録データの供給源をなすものであり、パーソナルコンピュータ,スキャナ,デジタルカメラなど、適宜の形態を有するものである。
入出力ポート104にはさらに、予備吐出カウンタ118、縁なしインクカウンタ119.吐出ドットカウンタ120および液量カウンタ121が接続されている。ここで、予備吐出カウンタ118は、記録開始前や記録終了時、記録中に行われるノズルからの予備吐出数をカウントする。縁なしインクカウンタ119は、記録媒体の少なくとも一縁部に余白を残さない記録(縁なし記録)を行う場合に必要な、記録媒体外に吐出されるインク吐出数をカウントする。吐出ドットカウンタ120は、記録中に吐出するインクの吐出数をカウントする。液量カウンタ121は、液体タンクから消費された、もしくはこれに残っている液体量をカウントするために用いられ、主として後述する第3の実施形態に係るものである。その形態としては、各液体タンクの重量を直接的に検出することで各液体タンク内の液体の残量または各液体タンクから消費される液体量を検出するロードセルとすることができる。または、各液体タンクから供給される液体の流量を測定する流量センサの形態として液体タンク内の液体の残量または各液体タンクから消費される液体量などを検出することもできる。なお、吐出ドットカウンタ120および液量カウンタ121は、記録装置内の各部品の交換時期を知る目的に照らして、後述する処理において1交換周期内で累積的に更新および管理されることは勿論である。
次に、以上の構成を有するインクジェット装置によって実行される記録動作の概要を説明する。外部装置116からインターフェース回路111を介して記録データを受信すると、その記録データはRAM103のバッファに展開される。そして、記録動作が指示されると、LFモータを含む搬送系ユニットが作動し、記録媒体をインクジェットヘッド3との対向位置へと搬送する。そこでキャリッジ2はガイド軸4に沿ってX方向へと移動し、その移動の過程でインクジェットヘッド3からは液滴が吐出され、記録媒体に1バンド分の画像が記録される。この後、搬送系ユニットにより、記録媒体はキャリッジ2の移動方向と交差するY方向に所定量(例えば吐出口列の長さに対応した1バンド分)だけ搬送される。これらの記録媒体搬送動作とインクジェットヘッドの移動の動作とを繰り返すことにより、記録媒体には記録データに従った画像が形成される。
なお、キャリッジ2の位置は、キャリッジ2の移動に伴ってエンコーダセンサ110から出力されるパルス信号を主制御部100でカウントすることにより検出される。すなわち、エンコーダセンサ110は、X方向に沿って配置されたエンコーダフィルム6(図1参照)に一定の間隔で形成された被検出部を検出することによってパルス信号を主制御部100へ出力する。主制御部100はこのパルス信号をカウントすることにより、キャリッジ2の位置を検出する。キャリッジ2のホームポジションおよびその他の位置への移動は、エンコーダセンサ110からの信号に基づいて行われる。
さて、処理液非吐出時には、インクのみが吐出することでインクミストが飛散し、回復機構やミスト回収機構、廃インク回収機構、エンコーダセンサを含む各部センサ、およびキャリッジの移動機構等、本体内部のあらゆる部品にが付着して増粘物となり得る。この増粘物は各部品に蓄積されていき、やがてはそれらの性能を損ねていくが、処理液吐出時と比べると増粘具合は軽微である。一方、処理液吐出時には、処理液ミストとインクミストとが飛散し、本体内部の上記あらゆる部品に付着し、それぞれのミストが反応することで強固な固着物となる。この場合、本体内部のあらゆる部品において発生した固着物は処理液非吐出時に各部品上で増粘したインクミストのみによる増粘物に比べて、インクと処理液のミストが反応したことでより強固に固着しており、各部品の寿命到達を早める。固着物が各部品に蓄積したことによって性能を損ね、やがて寿命に達して本体性能自体を維持できなくなるような場合には、それらの部品を交換しなければならない。また、予備吐出や吸引回復処理によって排出されたインクと処理液とが回復機構の同一の部品を通過し、廃インク回収機構の同一の空間に回収されれば、これらの部品においても同様に反応が生じて固着し、いずれは部品の機能を維持することができなくなる。
従って、これら本体内部の各構成部品についても固着の進行度合いを把握し、寿命に達したら交換されることが強く望ましい。しかしながら、特許文献1に開示の技術においては、インクジェットヘッド上での固着防止のためにしか対処していない点で問題がある。また、実際には処理液とインクとの双方が使用されて記録が行われる場合と、処理液を使用せず、インクのみを用いて記録が行われる場合とがある。なお、後者の場合には、処理液とインクとの双方が使用されて前回の記録が行われていた場合もあり、この場合は当該前回の記録で処理液が吐出されてから時間差をおいて今回のインクのみを使用した記録が行われることになる。そして処理液とインクとの双方が使用されて記録が行われる場合と、処理液が使用されずに記録が行われる場合(前回の処理液の吐出から時間差をおいて今回のインク吐出が行われる場合を含む)とでは、インクジェットヘッドおよび本体内部の各部品への固着の影響は異なる。しかしながら、インクジェットヘッド上での固着防止のためにしか対処していない特許文献1に開示の技術においては、回復処理のタイミングは一様に設定されるものであった。これは、処理液とインクとの双方が使用されて記録が行われる場合と、処理液が使用されずに記録が行われる場合とでドットカウント値またはタイマを用いたカウントの態様および閾値が同一であり、適切な区別がなされていなかったためである。従って当然に、本体内部の部品に対しても、処理液とインクとの双方が使用されて記録が行われる場合と、処理液が使用されずに記録が行われる場合とに関する対応策が何ら開示されていない以上、交換タイミングは不変であることがうかがわれるのみである。そのため、本体内部の各部品に関し、処理液とインクとの双方が使用されて記録が行われる場合にその部品の交換タイミングが遅れて本体性能の維持が不十分となることがあった。逆に、時間差をおいて吐出された場合に寿命に達する前に部品を交換してしまったりするというような不都合が起こり得た。
図5は、以上のような不都合を回避するために実施される処理手順の一例を示す。本手順は、インクおよび処理液の消費量を、基本的にインクおよび処理液の吐出数(ドットカウント値)に基づいて取得するものである。しかし本実施形態では、処理液とインクがともに使用される場合とインクのみが使用される場合とのそれぞれについて、図6のテーブルに示すような適切な係数を乗じることで処理液およびインクのドットカウント値に重み付けする。そして、その重み付けされたドットカウント値が所定の閾値を超えたか否かによって部品の交換時期を判定ないし指示する。ここで、ドットカウント値に乗じるべき重み付け係数および重み付けされたドットカウント値に対する閾値は部品毎に個別に設定され、交換時期の判定ないし指示は各部品について独立して行えるものとする。なお、図6に示すようなテーブルデータは、固定データとして例えばROM102に設けておくことができる。
まず、回復処理または記録動作が開始され、ドットカウントが開始される(ステップ201)。次に、回復処理または記録動作が選択され(ステップ202)、回復処理が選択された場合は、処理液が使用される場合の重み付け係数が選択される(ステップ203)。次いで、回復処理装置7によりインクジェットヘッド3に予備吐出を行わせる(ステップ204)、この予備吐出の数は予備吐出カウンタ118でドットカウントされる(ステップ205)。この際、インクおよび処理液それぞれのドットカウント値に対しては、ステップ203で選択された、図6に示す処理液使用時の重み付け係数がそれぞれ乗じられる。
その後、回復処理装置7において吸引回復処理が行われ(ステップ206)、回復処理シーケンスが終了したか否かが判定される(ステップ207)。回復処理シーケンスが終了した場合はドットカウント処理(ステップ216)へと進み、終了していない場合は引き続きステップ204〜206の回復処理が繰り返される。
一方、ステップ202において記録動作が選択された場合は、そのときの記録モードが判定される(ステップ208)。本例の場合、記録モードの判定は記録対象となる記録媒体の種類に応じて行われる。つまり、処理液を使用することが望ましい普通紙やコート紙などの記録媒体を選択した場合は処理液を使用する記録を行う一方、処理液の使用を必ずしも必要としない光沢紙など記録媒体を選択した場合は処理液を使用しない記録を行う。ステップ208で処理液使用と判定された場合は、処理液使用時の重み付け係数が選択される(ステップ209)。一方、処理液不使用の場合は、処理液不使用時の重み付け係数が選択される(ステップ210)。
次いで、インクジェットヘッド3が予備吐出を行い(ステップ211)、この予備吐出数は予備吐出カウンタ118で計数(ドットカウント)される(ステップ212)。この際、インクおよび処理液それぞれのドットカウント値に対しては、ステップ209あるいは210で選択された重み付け係数が乗じられ、重み付けされる。次に、1ライン分の記録データが記録されると(ステップ213)、1ライン分の記録データの吐出数は吐出ドットカウンタ120でドットカウントされる(ステップ214)。この際も、インクおよび処理液それぞれのドットカウント値に対しては、ステップ209あるいは210で選択された重み付け係数が乗じられ、重み付けされる。そして、次の1ライン分の記録データがあるか否かが判定され(ステップ215)、肯定判定の場合は続く1ライン分の記録データについてステップ211〜214が繰り返される。一方、否定判定の場合(印刷を終了する場合)はドットカウント処理(ステップ216)へと進む。
以上のような回復処理または記録動作が終了すると、ドットカウント処理(ステップ216)が行われる。ここでは、回復動作時の予備吐出で吐出された処理液およびインクのそれぞれの重み付けされたドットカウント値、もしくは記録動作時の予備吐出または記録で吐出された処理液およびインクのそれぞれの重み付けされたドットカウント値が積算される。以上の動作が終了すると、ドットカウント処理で得られた積算値が所定の閾値を超えているか否かが判定される(ステップ217)。閾値を超えている場合はユーザに当該部品を交換するように指示する報知を行う(ステップ218)。一方、閾値を超えていない場合は、そのまま本手順を終了する(ステップ219)。なお、かかる指示ないし報知は、記録装置側または外部装置に設けられる表示ユニットや音声発生ユニットを利用し、どの部品を交換すべきなどの情報をユーザに提示することで行うことができる。
なお、上記手順においては、ステップ205,212および214がインクおよび処理液の消費量を取得する第1の取得手段および第2の取得手段を構成する。また、上記手順において、回復動作の順序および内容はステップ204〜206のようなものに限定されるものではなく、予備吐出のドットカウントを行って重み付け係数を乗じることができるのであれば、いかなるものでもよい。また回復処理(ステップ203〜207)において、回復処理装置7がインクの吐出口列3cと処理液の吐出口列3dの回復処理を個別に行うことが可能であれば、ステップ203において処理液使用時および不使用時の重み付け係数の両方を選択することができる。この場合、インクの吐出口列3cのみの回復処理を行う際には処理液不使用時の重み付け係数が選択される。
また、記録モードとしては、主として画像品位を重視した記録を行うか或いは記録速度を重視した記録を行うかなどを規定するものもあり、処理液使用の有無がこれに強く関連することもある。従って、上述した記録対象となる記録媒体の種類の選択に応じた判定に代えて、或いはこれとともに、画像品位または記録速度の判定に応じて処理液使用の有無を定めるものでもよい。さらには、ユーザの所望に応じて直接的に処理液使用の有無が定められるものでもよい。
(第2実施形態)
本発明の第2の実施形態は、上記第1の実施形態に加えて、さらに記録デューティに応じて異なる重み付け係数をもつようにしたものである。この点以外は第1実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、記録デューティに応じて異なる重み付けを行う態様のみを説明する。
高デューティ記録時のように同時に吐出するノズル数が多い場合には発生するインクミスト量も増え、さらに、吐出時に発生する気流も大きくなる。気流が大きくなることで回復機構やミスト回収機構、エンコーダセンサその他のセンサ類およびキャリッジ等、本体内部の各部品に付着するインクミスト量は増加する。
処理液不使用時には、高デューティでインクのみが吐出されることで、本体内部の各部品にはインクミストの増粘物が付着する。この場合、低デューティ記録時に比べて増粘の進行が速く各部品の寿命が短くなるが、処理液使用時と比べれば各部品における増粘の程度は軽微である。一方、処理液使用時には、インクと処理液とが本体内部のあらゆる部品上において混合および反応することで強固な固着物が発生する。この場合、本体内部の各部品において発生した固着物は、インクのみによる増粘物に比べて、インクと処理液が反応したことでより強固に固着しており、各部品の寿命到達を早める。従って、処理液使用時には非使用時よりも各部品の交換タイミングを早くすることが強く望ましい。
一方、低デューティ記録時のように同時に吐出するノズル数が少ない場合には発生するインクミスト量が少ない。さらに、吐出時に発生する気流も小さいため、回復機構やミスト回収機構、エンコーダセンサその他のセンサ類およびキャリッジ等、本体内部の各部品に付着するインクミスト量は比較的少ない。
処理液不使用時には、処理液非吐出時には、低デューティでインクのみが吐出されるため、本体内部の各部品に付着するインクミストは少量である。一方、処インクと処理液とが本体内部のあらゆる部品上において混合および反応することで強固な固着物が発生する。従って、低デューティ記録時にも高デューティ記録時と同様に、処理液非使用時に比べて各部品の交換タイミングを早くすることが強く望ましい。
しかし処理液使用時に関しては、低デューティで記録を行う場合に比べて高デューティで記録を行う場合の方が気流が大きいために、処理液とインクミストが各部品上で反応してできる固着物は多くなり、寿命到達が早まる。このため、高デューティで記録を行う場合ほど大きい重み付け係数を乗じるようにして、部品交換がより早く行われるようにする。処理液非使用時で記録デューティが異なる場合も同様である。
以上のように、第1実施形態の如く処理液使用の有無に応じて異なる重み付け係数をもつだけでなく、それぞれの場合でさらに記録デューティを加味して異なる重み付け係数をもつようにすることで、より正確に部品交換の指示ないしは報知を行うことができる。なお、記録デューティに応じた重み付け係数は連続な値をとるものでもよいし、複数段階のデューティに応じた不連続な(段階的な)値をとるようにしてもよい。また、かかる重み付け係数は、図6のようにテーブル化されたものでもよいし、記録データに基づく演算によって得られるようにしてもよい。さらに、処理液使用時において、インクと処理液とのデューティが異なる場合には、それぞれのデューティの条件が加味されるものでもよい。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係る処理手順の一例を示し、基本的に各液体タンクの液量センサの検出値(液量カウント値)に基づいて行われるものである。本実施形態では、処理液とインクとの双方が使用されて記録が行われたことが検出された場合とインクのみで記録が行われたことが検出された場合とのそれぞれについて、図8に示すような適切な係数を乗じて処理液およびインクの液量カウント値に重み付けする。そして、その重み付けされた液量カウント値が所定の閾値を超えたか否かによって部品の交換時期を判定ないし指示する。ここで、液量カウント値に乗じるべき重み付け係数および重み付けされた液量カウント値に対する閾値は部品毎に個別に設定され、交換時期の判定ないし指示は各部品について独立して行えるものとする。また、図6に示すようなテーブルデータは、固定データとして例えばROM102に設けておくことができる。なお、記録装置の基本的な構成および動作自体は第1実施形態と同様であり、その説明を省略する。
まず、回復処理または記録動作が開始され、インクおよび処理液の液量検知が開始される(ステップ401)。次に、回復処理または記録動作が選択され(ステップ402)、回復処理が選択された場合は回復処理装置7によりインクジェットヘッド3にインクジェットヘッド3に予備吐出を行わせる(ステップ403)。続いて回復処理装置7によりインクジェットヘッド3からの吸引回復処理を行わせる(ステップ404)。そして、回復処理シーケンスが終了したか否かが判定される(ステップ405)。回復処理シーケンスが終了した場合は液体タンクの液量検知処理(ステップ409)へと進み、終了していない場合は引き続きステップ403〜404の回復処理が繰り返される。
一方、ステップ402において記録動作が選択された場合は、任意の記録モードが選択され、インクジェットヘッド3が予備吐出を行う(ステップ406)。なお、これに先立って上述と同様の記録モードの判定を行うこともできる。次に、1ライン分の記録データが記録され(ステップ407)、さらに次の1ライン分の記録データがあるか否かが判定される(ステップ408)。ここで、肯定判定の場合は続く1ライン分の記録データについてステップ406〜407が繰り返され、否定判定の場合(印刷を終了する場合)は液体タンクの液量検知処理(ステップ409)へと進む(ステップ409)。
以上のような回復処理または記録動作が終了すると、液体タンクの液量検知処理(ステップ409)が行われ、インクタンクおよび処理液タンク内のインクおよび処理液の消費量が検知される(ステップ409)。これに伴って、処理液タンク内の処理液が消費されたか否かが判定される(ステップ410)。ここで肯定判定された場合は、処理液使用時の重み付け係数が選択される(ステップ411)、一方、処理液が消費されていないと判定された場合は、処理液不使用時の重み付け係数が選択される(ステップ412)。
かかる処理が終了すると、インクタンクからのインクおよび処理液タンクからの処理液の消費量のそれぞれに、ステップ411あるいは412で選択された重み付け係数が乗じられる。そして、液量カウンタ処理によって、タンクから消費されたインク液量と処理液量のそれぞれが重み付けされた値が積算される(ステップ413)。以上の動作が終了すると、当該積算値が所定の閾値を超えているか否かが判定される(ステップ414)。閾値を超えている場合はユーザに当該部品を交換するように指示する報知を行う(ステップ415)。一方、閾値を超えていない場合は、そのまま本手順を終了する(ステップ416)。
なお、回復動作の順序および内容はステップ403〜404のように限定されるものではなく、回復動作に伴う液体タンクから消費される液体の量を検出して重み付け係数を乗じることができるのであれば、いかなるものでもよい。
また、液体タンク内の液量ないしは液体タンクからの消費量を検出する液量カウンタ121の形態としては、液体タンクの重量または液体タンクから流出する液体の流量を検出するものに限られない。すなわち液量カウンタ121の代わりに吐出ドットカウンタ120を用い、そのドットカウント値に1回の吐出動作に伴って吐出される液体の量を乗じて吐出動作に伴う液体消費量を算出するとともに、これに吸引回復処理1回あたりの吸引量を加えることもできる。そして、当該加算値にステップ411または412で選択した重み付け係数を乗じ、これを所定の閾値と比較することで、交換時期の判定に供するようにしてもよい。
(その他)
なお本発明は、ミストの付着によって記録装置本体の性能を維持することができなくなるようなあらゆる部品の寿命判定に適用可能である。すなわち、キャリッジ移動機構、記録媒体の搬送機構、回復処理機構、予備吐出や吸引回復処理に伴って発生する廃インクを回収する機構、インクミストを回収する機構、および記録動作を行うためのセンサその他に含まれる1以上の部品とすることができる。加えて、上述したインクの種類やその数、さらにはそれぞれに応じた係数などの数値は、あくまでも例示であって、適宜選択できる。
3 インクジェットヘッド
3a 吐出口
3b 吐出面
3c インクの吐出口列
3d 処理液の吐出口列
7 回復処理装置
110 エンコーダセンサ
114 ヘッド温度センサ
115 温湿度センサ

Claims (7)

  1. インクを吐出するとともに、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる処理液を吐出することが可能なインクジェット装置であって、
    前記インクの消費量を取得する第1の取得手段と、
    前記処理液の消費量を取得する第2の取得手段と、
    前記第1の取得手段が取得した前記インクの消費量および前記第2の取得手段が取得した前記処理液の消費量に基づいて、前記インクジェット装置を構成する部品の交換時期を判定する判定手段と、
    を具え、前記判定手段は、前記インクおよび前記処理液がともに消費される場合の当該インクおよび処理液の消費量と、前記インクのみが消費される場合の当該インクの消費量との双方に基づいて前記部品の交換時期を判定することを特徴とするインクジェット装置。
  2. 前記第1および第2の取得手段は、それぞれ、前記インクおよび前記処理液の吐出数のカウント値に基づいて前記消費量を取得し、前記インクおよび前記処理液がともに消費される場合には、前記前記インクのみが消費される場合よりも大きい係数を前記インクの吐出数のカウント値に乗じることで前記インクの消費量に重み付けをすることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット装置。
  3. 前記第1および第2の取得手段は、それぞれ、それぞれ、前記インクおよび前記処理液の吐出のデューティが高いほど、前記インクの吐出数のカウント値および前記処理液のカウント値に大きい係数を乗じることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット装置。
  4. 前記インクを収納するインクタンクと、前記処理液を収納する処理液タンクとをさらに具え、前記第1および第2の取得手段は、それぞれ、前記インクタンクに収納されている前記インクの量および前記処理液タンクに収納されている前記処理液の量の検出に基づいて前記消費量を取得し、前記インクおよび前記処理液がともに消費される場合には、前記前記インクのみが消費される場合よりも大きい係数を前記インクの消費量に乗じることで重み付けをすることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット装置。
  5. 前記判定手段が前記部品の交換時期を判定した場合に、当該部品の交換を指示する指示手段をさらに具えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のインクジェット装置。
  6. 前記部品は、キャリッジを移動させる機構、記録媒体の搬送機構、液体の吐出状態を良好な状態に維持または回復させるための回復処理機構、回復処理に伴って発生する廃インクを回収する機構、インクミストを回収する機構、および記録動作を行うためのセンサに含まれる少なくとも1つの部品であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のインクジェット装置。
  7. インクを吐出するとともに、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる処理液を吐出することが可能なインクジェット装置を構成する部品の交換時期を判定する判定方法であって、
    前記インクの消費量を取得する第1の取得工程と、
    前記処理液の消費量を取得する第2の取得工程と、
    前記第1の取得工程で取得した前記インクの消費量および前記第2の取得工程で取得した前記処理液の消費量に基づいて、前記部品の交換時期を判定する判定工程と、
    を具え、前記判定工程は、前記インクおよび前記処理液がともに消費される場合の当該インクおよび処理液の消費量と、前記インクのみが消費される場合の当該インクの消費量との双方に基づいて前記部品の交換時期を判定することを特徴とするインクジェット装置の部品交換時期判定方法。
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