JP2009220332A - 画像形成装置 - Google Patents

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哲美 中田
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Abstract

【課題】満タン検知センサの経時劣化などによって検知精度が低下し、廃液タンクの有効利用ができなくなる。
【解決手段】満タン検知センサ110による満タン検知位置121、122とは異なる位置に満タン検知閾値決定用部材108を設け、満タン検知センサ110によって閾値決定用部材108を検知して満タン検知センサ110の検知信号と比較して満タン判定を行うための閾値を決定した後、満タン検知センサ110を満タン検知位置となる第2検知位置122、第1検知位置121に移動させて満タン検知を行う。
【選択図】図10

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に液滴を吐出する記録ヘッドの維持回復動作で生じる廃液を収容する廃液収容容器を備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体にインクを着弾させて画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。また、「用紙」とは、材質を紙に限定するものではなく、上述したOHPシート、布なども含み、インク滴が付着されるものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含むものの総称として用いる。
このような画像形成装置(以下、単に「インクジェット記録装置」ともいう。)においては、記録ヘッドは、インクをノズルから用紙に吐出させて記録を行なう関係上、ノズルからの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などにより吐出不良の状態となり、記録不良を起こすという問題を抱えていることから、記録ヘッドの性能を維持回復する維持回復機構を備えている。
この維持回復機構は、一般に、非記録時に記録ヘッドのノズルを封止するためのキャッピング手段(キャップ部材)と、必要に応じてノズル形成面を清掃するワイピング部材が備えられ、また、記録に寄与しない空吐出を行なう空吐出受けを備えている。キャッピング手段は、ノズルのインクの乾燥を防止する蓋として機能するだけでなく、ノズルに目詰まりなどが生じた場合には、キャッピング手段によりノズル形成面を封止し、吸引ポンプからの負圧により、ノズルからインクを吸引排出(ヘッド吸引)させてノズルの目詰まりを解消する。
このような、記録ヘッドの目詰まり解消のために行なうインクの強制的な吸引排出処理は、クリーニング動作と呼ばれており、例えば記録装置の長時間の休止後に記録を再開する場合や、記録中の所定間隔ごとや、ユーザーが記録状態の不良を認識してクリーニングスイッチを操作した場合などに実行され、記録ヘッドからインクを排出させた後にゴムなどの弾性部材からなるワイピング部材により、記録ヘッドのノズル面(ノズルが形成された面)を払拭する清浄化動作が伴われる。また、記録中には所要のタイミングで空吐出が行なわれる。
そして、上述したクリーニング動作に伴ってキャッピング手段内に排出された記録ヘッドからのインクの廃液は、吸引ポンプの駆動により廃液タンク(廃液収容容器などとも称する。)に排出することができるように構成され、また、空吐出されたインクも廃液として廃液タンクに排出されている。この廃液タンクには、一般に多孔質材料により構成された廃液吸収材(吸収体)が収納されており、この廃液吸収材によって廃液を吸収した形で保持するようになされている。
このような吸収材を使用する廃液タンクでは吸収材に廃液が吸収されると色が変化することから光学センサを用いて満タン検知を行うのが一般的である。
特開2000−085143号公報
ところで、記録速度の高速化によってインクには速乾燥性などが求められることから、高粘度(5cP以上を高粘度と定義する。)の顔料系インクが使用されるようになっている。このような顔料濃度が高い顔料系インクなどの高粘度インクなど、インクの増粘が著しい廃インクを収容する廃液タンクにおいては、インクに含まれる顔料,染料等の色材が堆積し成長するため、この堆積物の成長を放置すると、成長した堆積物が記録ヘッドや吸引チューブに接触し、動作不良の原因となる。また、廃液タンク内に堆積したインクで廃液タンクが満タンになると廃液タンク外に廃液が溢れてしまう問題が発生する。
特開2003−094692号公報
従来の廃液タンクの満タン検知に関して、特許文献3には廃液をカウントする手段を持ち、排出動作に先立ってカウント値を参照し、所定の閾値以上の場合には、排出動作を行わないことが記載されている。
特開2007−160868号公報
特許文献4には複数の廃インクタンクにおいて、第一の廃インクタンクの満タンは満杯検知センサで行い、第二の廃インクタンクの満タンは、空吐出による廃液量をカウントし、満杯カウント値を上回った時に行うようにすることが記載されている。
特開2004−066554号公報
特許文献5には廃液をカウントするときに、温湿度環境によって加算するカウント値を異ならせることが記載されている。
特開2006−159465号公報
その他、次のような文献もある。
特開2006−095820号公報 特開2005−053125号公報 特開2007−136843号公報
上述したように光学センサを用いて満タン検知を行う場合、吸収部材の反射光のレベルにより、白色若しくはそれに近い色の状態(インクが染みていない状態)か、反射のない若しくはそれに近い状態(インクが染みた状態)かを判別しているが、吸収体表面の反射のバラツキ及びセンサ出力光の経時変化の影響で、誤検知等が発生し易いという課題がある。
また、一般に光学センサは取り付け位置が固定されており、センサが満タンを検知した時には、それ以上廃液が発生するとインク溢れが発生してしまうため、即座に廃液タンクの交換若しくは装置の使用を停止する必要があり、ユーザーにとっては、急に印刷ができない状態になってしまうという課題がある。
また、光学センサに代えて、あるいは、光学センサとともに、インク排出量をカウントし、その総量にて満タン検知を行う場合、実際の廃液量とは誤差が生じた場合でもインク溢れが発生しないように満タン判定を行う閾値にマージンを持たせる必要があり、効率よく廃液タンクの容積すべてを使用することができないという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、廃液収容容器の有効利用を図ることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
ノズルから液滴を吐出する記録ヘッドの維持回復動作で生じるインクの廃液が排出される、吸収部材を有する廃液収容容器と、
前記廃液収容容器の吸収部材に吸収された廃液を検知する光学センサと、
前記光学センサによる廃液検知位置とは異なる位置に配置された満タン検知用閾値を決定する閾値決定用部材と、
前記光学センサを前記閾値決定用部材に対向する位置に移動させて、前記閾値決定用部材を検知したときの前記光学センサの出力に基づいて満タン検知を行う閾値を決定する手段と
を備えている構成とした。
ここで、前記廃液検知位置が複数個所ある構成とできる。この場合、満タンを検知したことを通知する通知手段を備え、前記廃液検知位置に応じて通知する内容が異なる構成とできる。
本発明に係る画像形成装置は、
ノズルから液滴を吐出する記録ヘッドの維持回復動作で生じるインクの廃液が排出される廃液収容容器と、
前記廃液収容容器に対して排出した廃液量を算出する廃液量算出手段と、
前記廃液収容容器に対して排出された廃液の堆積量を算出する堆積量算出手段と、
前記廃液量が予め定めた第1閾値を超えたとき、又は、前記堆積量が予め定めた第2閾値を超えたときに、満タンと判定する手段と、
を備えている構成とした。
ここで、前記廃液量が予め定めた第1閾値を超えたときと記堆積量が予め定めた第2の閾値を超えたときとでは満タン判定後の処理が異なる構成とできる。
また、前記廃液量算出手段は廃液を生じる処理の実行回数を計数して廃液量を算出し、前記堆積量算出手段は堆積が発生する処理の実行回数を計数して堆積量を算出する構成とできる。
また、前記廃液収容容器に排出した廃液の量が予め定めた第3閾値を超えたときに前記堆積量算出手段は堆積量の算出処理を変更する構成とできる。
本発明に係る画像形成装置は、
ノズルから液滴を吐出する記録ヘッドの維持回復動作で生じるインクの廃液が排出される廃液収容容器と、
前記廃液収容容器に対して排出した廃液量を算出する廃液量算出する手段と、
前記廃液量が予め定めた閾値を超えたときに満タンと判定する手段と、
環境条件の時間変化に応じて前記閾値を補正する手段と、
を備えている構成とした。
ここで、主電源OFF中に、所定の時間間隔で、前記環境条件に関する情報を取得する動作を行わせる手段を備えている構成とし、この場合、前記主電源OFF中に取得した環境条件の時間変化に応じて前記閾値を補正する構成、あるいは、前記主電源ON後に、前記主電源OFF中に取得した環境条件の時間変化に応じて前記閾値を補正する構成とできる。
本発明に係る画像形成装置によれば、光学センサによる廃液検知位置とは異なる位置に満タン検知用閾値を決定する閾値決定用部材を配置し、光学センサを閾値決定用部材に対向する位置に移動させて、閾値決定用部材を検知したときの光学センサの出力に基づいて満タン検知を行う閾値を決定するので、光学センサによる誤検知が減少して、より正確な満タンを行うことができ、廃液収容容器の有効利用を図れる。
本発明に係る画像形成装置によれば、廃液収容容器に対して排出した廃液量が第1閾値を超えたとき、あるいは、廃液収容容器に対して排出された廃液の堆積量が第2閾値を超えたときに満タンと判定するので、廃液収容容器の有効利用を図れる。
本発明に係る画像形成装置によれば、廃液収容容器が満タンと判定する閾値を環境条件の時間変化に応じて補正するので、正確な満タン判定を行うことができて、廃液収容容器の有効利用を図れる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図、図2は同装置の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型インクジェット記録装置であり、装置本体1の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド31、32でキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図2で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための記録ヘッド34a、34b(区別しないときは「記録ヘッド34」という。)を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34は、それぞれ2つのノズル列を有し、記録ヘッド34aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、記録ヘッド34bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34のノズル列に対応して各色のインクを供給するための第2インク供給部であるサブタンク35a、35b(区別しないときは「サブタンク35」という。)を搭載している。このサブタンク35には、カートリッジ装填部4に着脱自在に装着される各色の第1インク供給部であるインクカートリッジ10y、10m、10c、10kから、供給ポンプユニット5によって各色の供給チューブ36を介して、各色の記録液が補充供給される。
一方、給紙カセット(又は給紙トレイ)2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図2のベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロである拍車63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、図2に示すように、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構81を配置している。この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a、82b(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのワイパ部材(ワイパブレード)83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84と、キャリッジ22をロックするキャリッジロック87などとを備えている。
また、このヘッドの維持回復機構81の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための廃液タンク100が装置本体に対して交換可能に装着され、カートリッジ装填部4と反対側に配置されている。
また、図2に示すように、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド37で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
そして、記録ヘッド34のノズルの維持回復を行うときには、キャリッジ33をホーム位置である維持回復機構81に対向する位置に移動して、キャップ部材82によるキャッピングを行ってノズルからの吸引を行うノズル吸引、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出などの維持回復動作を行うことにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
次に、廃液タンク100の一例について図3ないし図6を参照して説明する。なお、図3は同廃液タンクの模式的平面説明図、図4は同じく模式的正面説明図、図5は同じく内部の要部平面説明図、図6は同じく要部平面説明図、図7は同じく側断面説明図である。
この廃液タンク100は、容器本体(ケース本体)101と、このケース本体101内に収納した液状の廃液を吸収する積層体からなる吸収部材(吸収体)102と、ケース本体101の上部を覆う蓋部材103を備えている。
この廃液タンク100には、維持回復機構81内の空吐出受け84から空吐出されたインクの廃液201や吸引用キャップ82aに接続された図示しない吸引ポンプから廃液チューブ(これらを併せて「廃液投入部90」と称する)を介してクリーニング動作に伴って排出されるインクの廃液91が、図示しない蓋部材103に設けた廃液投入口104から投入(排出)される。そして、この廃液投入口104を介して廃液が投入される部位に対応して、吸収体102を設けない空間105が形成されている。また、吸収体102の一端部側はリブ107によって廃液投入口104の空間105と仕切られている。
そして、この廃液タンク100は蓋部材103上に満タン検知手段である反射型フォトセンサ(光学センサ)からなる廃液満タン検知センサ(以下、単に「満タン検知センサ」と称する。)110を備えている。満タン検知センサ110は、発光部110aと受光部110bを有し、発光部110aから発光された光が吸収体102に照射される。吸収体102は白色若しくは白色に近い淡い色の部材で形成され、廃液91を吸収していない原色の状態では、発光部110aからの射出光を反射して受光部110bに入射し得るように構成されている。
したがって、満タン検知センサ110の下方の吸収体102の表面まで廃液91が浸透していない状態では、発光部110aからの射出光が吸収体102表面で反射された受光部110bに入射されるので「満タンでない」と判定できる。また、満タン検知センサ110の下方の吸収体102の表面まで廃液91が浸透した状態では、発光部110aからの射出光が吸収体102表面で反射されにくくなり受光部110bの受光量が減少するので「満タンである」と判定できる。つまり、満タン検知センサ110の検知信号を予め定めた閾値と比較することによって満タンを検知できることになる。
この満タン検知センサ110は、例えば蓋部材103上に平行に配置したガイドレール112に両端部を摺動自在に保持されて移動可能に配置されている。そして、蓋部材103上に配置され、装置本体1側からの駆動力を受けて回転する駆動プーリ113と従動プーリ114との間に掛け回されたタイミングベルト115に満タン検知センサ110を連結部116を介して連結し、装置本体1側から駆動プーリ113を回転駆動することで、満タン検知センサ110を図5の破線で示す移動領域117内で矢示方向に移動可能としている。
そして、この満タン検知センサ110に移動領域117に対応して所要の位置には、図6に示すように、第1検知位置121、第2検知位置122、及び閾値決定位置123に対応して開口部が形成されている。なお、第1検知位置121は第2検知位置122よりも廃液投入部104から離れた位置であり、閾値決定位置123は第1検知位置121よりも更に廃液投入部104から離れた位置にある。なお、検知位置を2つ設けているが、3つ以上設けることもできる。
そして、図5及び図7に示すように、廃液投入口104の空間105と反対側で廃液投入口104から吸収経路109で見て最も離れた位置であって、前記閾値決定位置123に対応する位置には、満タン検知センサ110の検知信号と比較する満タン検知用閾値を決定する閾値決定用部材108を配置している。この閾値決定用部材108は、満タン検知センサ110からの射出光を反射しない材料で形成され、あるいは、表面を反射しない状態に処理したものである。この閾値決定用部材108は、吸収体102とは分離して配置し、また閾値決定用部材108の表面が吸収体102の表面の高さと同じ若しくはそれに近い高さになる位置に配置している。高さを揃えることで検知精度のバラツキを低減することができる。
そこで、図8(a)に示すように、満タン検知センサ110を閾値決定位置123に移動させて、満タン検知センサ110を発光制御することで閾値決定用部材108に射出光が照射されるが、閾値決定用部材108は射出光を反射しないので、満タン検知センサ110の受光部110bには光が入射されない。このときの満タン検知センサ110の検知信号の信号レベルを閾値として決定して記憶し、以後の満タン検知センサ110の検知信号と閾値とを比較して、満タン判定を行う。
そして、例えば満タン検知センサ110を第1検知位置121に移動させて満タン検知を行う。このとき、満タン検知センサ110の下方まで吸収板102に廃液91が吸収されていれば、満タンと検知される。この第1検知位置121ではこれ以上廃液91を投入すると廃液タンク100から溢れてしまうため、廃液投入を停止することになる。
また、満タン検知センサ110を第2検知位置122に移動させて満タン検知を行う。このとき、満タン検知センサ110の下方まで吸収板102に廃液91が吸収されていれば、満タンと検知される。このとき、第1検知位置121で満タンを検知していない状態では、廃液タンク100としてはまだ吸収体102に廃液91が浸透する余裕があるため、廃液投入は継続することができる。ただし、満タンに近づいていることになるため、この時点でユーザに知らせることで、あらかじめ交換用(交換できる構成にした場合)の廃液タンク100を準備することが可能となる。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図9を参照して説明する。なお、図9は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部500は、この装置全体の制御を司る本発明に係る各種手段を兼ねるCPU511と、CPU511が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505とを備えている。
また、記録ヘッド34を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含む印刷制御部508と、キャリッジ33側に設けた記録ヘッド34を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509と、キャリッジ33を移動走査する主走査モータ551、搬送ベルト51を周回移動させる副走査モータ552、維持回復機構81の維持回復モータを駆動するためのモータ駆動部512と、帯電ローラ56にACバイアスを供給するACバイアス供給部511、満タン検知センサ110を移動させるセンサ移動モータ553を駆動するためのモータ駆動部512などを備えている。
また、この制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
この制御部500は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F506を持っていて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト600側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506で受信する。
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成はホスト600側のプリンタドライバ601で行っている。
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する以外にも、ROMに格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号生成部を含み、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動信号をヘッドドライバ509に対して出力する。
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力される記録ヘッド34の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動信号を構成する駆動パルスを選択的に記録ヘッド7の液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(例えば圧電素子)に対して印加することで記録ヘッド7を駆動する。このとき、駆動信号を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
I/O部513は、装置に装着されている各種のセンサ群515からの情報を取得し、プリンタの制御に必要な情報を抽出し、印刷制御部508やモータ駆動部510、ACバイアス供給部511の制御に使用する。センサ群515は、用紙の位置を検出するための光学センサや、機内の温度を監視するためのサーミスタ、帯電ベルトの電圧を監視するセンサ、カバーの開閉を検出するためのインターロックスイッチなどがあり、I/O部513は様々のセンサ情報を処理することができる。また、I/O部513には、満タン検知センサ110の検知信号が入力される。また、環境条件(温度及び湿度)を検知する温湿度センサ516からの検知信号も入力される。
この制御部500のCPU501は、満タン検知センサ110の満タン検知を行う閾値を決定する手段を兼ねている。なお、装置電源遮断時でも、決定された閾値はバッテリバックアップあるいはVRAMなどの書換え可能な記憶手段(メモリ)に更新されながら格納される。
次に、この制御部が行う満タン検知処理について図10に示すフロー図を参照して説明する。
まず、満タン検知センサ110の検知信号と比較して満タン判定を行うために閾値(これを「センサ閾値」という。)が決定されているか否かを判別する。このとき、センサ閾値が決定済みであれば、そのまま満タン検知センサ110を第2検知位置122に移動する。また、センサ閾値が決定済みでなければ、満タン検知センサ110を閾値決定位置123に移動して、満タン検知センサ110を発光させてその時の検知信号によってセンサ閾値を決定し、その後、満タン検知センサ110を第2検知位置122に移動する。
そして、第2検知位置122で満タン検知センサ110の検知信号を閾値と比較して廃液91を検知したかを判別し、第2検知位置122で満タンを検知したときには、廃液タンク100の交換時期が近いことを示しているため、ユーザにその旨を通知する。これにより、予め廃液タンク100を交換する準備をすることができる。
その後、満タン検知センサ110を第1検知位置121へ移動し、第1検知位置121で満タン検知センサ110の検知信号を閾値と比較して廃液91を検知したか、つまり、満タンを検知したか否かを判別し、第1検知位置121で満タンを検知したときには、廃液タンク100がすでに満タンであることになるので、廃液タンク100の交換をユーザに通知する。
また、第2検知位置122で廃液91を検知しないとき、第1検知位置121で廃液91を検知しないときには、この処理を抜ける。なお、第2検検知位置122で廃液を検知しない場合でも、フェールセーフのために第1検知位置121での検知動作を行うようにすることもできる。
このように、光学センサによる廃液検知位置とは異なる位置に満タン検知用閾値を決定する閾値決定用部材を配置し、光学センサを閾値決定用部材に対向する位置に移動させて、閾値決定用部材を検知したときの光学センサの出力に基づいて満タン検知を行う閾値を決定するので、光学センサによる誤検知が減少して、より正確な満タンを行うことができ、廃液タンクの有効利用を図れる。
そして、上記実施形態で説明したように、上記閾値決定位置に設けた閾値決定部材が吸収体と同じ高さになるように配置することで、より正確な閾値が得られて廃液満タン検知が高精度で行える。さらに、光学センサを可動な構成にし、廃液検知位置を複数設けることで、段階的に廃液満タン検知を行うことができる。
次に、上記実施形態の光学センサによる満タン検知に代えて、あるいは、光学センサと併用して、廃液の排出量を算出して予め定めた閾値と比較することによって廃液タンクの満タン検知を行う実施形態について説明する。なお、光学センサを併用する場合には、上記実施形態と異なり、満タン検知センサは固定であってよい。
そこで、このような廃液の排出量に基づいて満タン検知を行う構成の本発明の第2実施形態について説明する。
先ず、この実施形態の制御部における廃液満タン検知に係る部分について図11の機能ブロック図を参照して説明する。
制御部500は、前述したCPU501などで構成される主制御部700と、廃液量産出手段としての廃液カウンタ701と、堆積量算出手段としての堆積カウンタ702とを有している。廃液カウンタ702には、それまでに廃液タンク100に排出されたインク(廃液)の総量が保持されている。廃液タンク100にインクの廃液91を排出する動作としては、前述したように、ヘッドのクリーニング動作、印字前の空吐出動作等が挙げられる。堆積カウンタ703には、それまでに廃液タンク100に堆積していると予測される廃液の総量が保持されている。
主制御部701は、廃液タンク100にインクの廃液91を排出する動作を制御し、排出した廃液量から、温湿度センサ516からの検出信号によって取得した温度及び湿度に基づいた補正を行うことで、廃液量、堆積量の増減分を算出し、廃液カウンタ702及び堆積カウンタ703の廃液量、堆積量をそれぞれから増減させる。
次に、この実施形態における満タン検知処理について図12に示すフロー図を参照して説明する。
先ず、前述したように廃液を廃液タンク100に投入する処理を行い、その時点における温湿度(環境条件)を取得する。そして、取得した温湿度から、廃液カウンタ702及び堆積カウンタ703の増減分を算出する。このとき、増減分については、温度湿度テーブルから係数を決定し、廃液として吐出する量に乗算して求め、或いは温度湿度から計算で求めることができる。
その後、算出された廃液量及び堆積量の増減分により、廃液カウンタ702及び堆積カウンタ703のカウント値をそれぞれ更新する処理を行う。
ここで、廃液カウンタ702のカウント値が予め定めた第1閾値である廃液満タン閾値以上か否かを判別し、廃液満タン閾値以上であれば、廃液タンク100が満タンになったと判定してエラー処理を行う。
また、廃液カウンタ702のカウント値が廃液満タン閾値未満であった場合、堆積カウンタ703のカウント値が予め定めた第2閾値である堆積満タン閾値以上か否かを判別し、堆積満タン閾値以上であれば、廃液タンク100が満タンになったと判定してエラー処理を行う。
このようにして、廃液が堆積の生じにくい使用環境であるときには、廃液カウンタ(廃液量)による廃液満タン検知によってエラーを検知でき、堆積の生じやすい使用環境であるときには、堆積カウンタ(堆積量)による堆積満タン検知によってエラーを検知できる。
また、エラー処理では、廃液カウンタ値が廃液満タン閾値以上である場合は、廃液タンクの交換時期であることを通知する。堆積カウンタ値が堆積満タン閾値以上である場合は、廃液タンクの交換時期であることを通知するとともに、ユーザの使用環境が堆積しやすい環境であることを通知し、堆積が発生しにくい環境での使用を促すようにすることが好ましい。また、いずれのエラーが発生した場合でも、その後の吐出動作を禁止してもよいし、印刷動作自体を禁止してもよい。なお、上記実施形態では、温湿度によって廃液カウンタ(廃液量)、堆積カウンタ(堆積量)の増減分を算出しているが、これらと比較する第1閾値、第2閾値を補正するようにすることもできる。
このように、廃液タンクに対して排出した廃液量が第1閾値を超えたとき、あるいは、廃液タンクに対して排出された廃液の堆積量が第2閾値を超えたときに満タンと判定するので、正確な満タン検知を行うことができて、廃液タンクの有効利用を図れる。
そして、廃液量が予め定めた第1閾値を超えたときと堆積量が予め定めた第2の閾値を超えたときとでは満タン判定後の処理が異なるようにすることで、堆積によって廃液タンクの限界になった場合は、廃液タンクの残った容積を無駄にしてしまうことになるため、廃液タンクを有効に使えるように、ユーザに環境を変えるように促す等の堆積による廃液タンクの限界時のみの処理等を行うことができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
先ず、この実施形態の制御部における廃液満タン検知に係る部分について図13の機能ブロック図を参照して説明する。
制御部500は、前述したCPU501などで構成される主制御部700と、廃液量産出手段としての廃液処理カウンタ711と、堆積量算出手段としての堆積処理カウンタ712とを有している。廃液処理カウンタ712には、それまでに廃液タンク100に廃液を排出する動作を含むプロセス(廃液排出動作)の処理回数を保持している。なお、ここでの処理回数は排出するインクの量によって、増減の幅が異なってもよい。堆積処理カウンタ713には、それまでに堆積が発生すると予測される動作の処理回数を保持している。ここでの処理回数も予測される堆積量によって、増分の幅が異なっても良い。
次に、この実施形態における廃液処理カウンタ及び堆積処理カウンタの更新処理について図14に示すフロー図を参照して説明する。なお、満タン検知の処理は、前記第2実施形態における閾値と比較する対象が廃液処理カウンタ、堆積処理カウンタの各カウント値になる以外は同様である。
先ず、廃液を排出する動作を含む処理を行った場合、その処理で廃液タンク100に排出される廃液の排出量(インク量)が予め定めた所定量(排出量閾値)以上か否かを判別する。
<排出量が所定量以上の場合>
このときには、前回の「排出量が閾値以上である処理」からの経過時間を取得し、経過時間が所定時間以上か否かを判別する。
このとき、所定時間以上経過していない場合は、その時点での温湿度を取得して記憶する。これに対し、所定時間以上経過していた場合は、前回処理時での温湿度が堆積条件(廃液が堆積を生じる条件)にあてはまるか否かを判別し、堆積条件にあてはまる場合には、堆積処理カウンタ713のカウント値の増減分を算出して、カウント値を更新する。その後、また堆積条件にあてはまらない場合はそのまま、温湿度を取得するのみとし、処理を終了する。
その後、廃液処理カウンタ712の増減分を算出して、カウント値を更新する処理を行う。
<排出量が所定量未満の場合>
この時点での温湿度を取得し、温湿度が堆積条件を満にあてはまるか否かを判別する。このとき、温湿度が堆積条件にあてはまる場合には、堆積処理カウンタ713のカウント値の増減分を算出して、カウント値を更新する。その後、また堆積条件を満たさない場合はそのまま、廃液処理カウンタ712の増減分を算出して、カウント値を更新する処理を行う。
このように、この実施形態では、廃液の排出量によって処理内容を変更するようにしている。つまり、廃液の排出量が少ない場合は、温度湿度の条件によって、排出中又は排出直後に蒸発し、堆積してしまうため、経過時間の影響をほとんど無視できることから、その時点での温湿度が堆積条件を満たすか否かで判定を行う。
廃液の排出量が多い場合は、排出中もしくは排出直後に蒸発する量が、排出量に対し小さいため、排出後からの経過時間の影響を考慮する必要があることから、排出量が多い処理の間隔が予め定めた所定期間より長い場合に、堆積条件を満たすか否かの判別を行う。
なお、この実施形態では廃液処理カウンタの増減分の算出は、廃液の排出量によって差違がない。ただし、これに限定するものではなく、廃液の排出量によって廃液処理カウンタの増減分の算出処理方法を変えるようにすることもできる。また、本実施形態では、温湿度によって廃液処理カウンタ、堆積処理カウンタの増減分を算出しているが、前記第2実施形態でも述べたように閾値を補正するようにしてもよい。
このように、廃液量算出手段は廃液を生じる処理の実行回数を計数して廃液量を算出し、堆積量算出手段は堆積が発生する処理の実行回数を計数して堆積量を算出する、つまり、処理単位で計数することによってカウンタのビット数を減らしたり、算出処理を簡単にすることができる。
この場合、廃液タンクに排出する廃液の量(排出量)が予め定めた第3閾値を超えたときに堆積量算出手段は堆積量の算出処理を変更することができる。つまり、廃液タンクへの排出を伴う動作は、その処理内容によって、一回の処理で排出されるインクの量が大幅に異なることから、排出される量によって、堆積する特性が異なる場合に、その排出量によって処理内容を変えることで、より高精度に廃液タンクの限界を検知することができる。
次に、上記第2、第3実施形態と同様に廃液の排出量に基づいて満タン検知を行う構成であって、温湿度に基づいて閾値を補正する構成の実施形態について、以下に説明する。
先ず、廃液タンク100における廃液の吸収及び堆積について図15を参照して説明する。
図15(a)に示すように、廃液投入部90から排出された廃液91は、吸収体102に吸収される。ここで、吸収された廃液91が外気に晒されたままに放置されると、同図(b)に示すように、廃液91は増粘したり、凝固したりしてしまい(増粘廃液91Aとなる)、吸収体102に蓋をするような状態になる。このような状態になると、後に新たに廃液91が排出されても、吸収体102は廃液91を吸収しづらくなっているために、同図(c)に示すように、廃液91は吸収体102に吸収されずに溜まってしまう。この状態のまま廃液91が溜まっていくと、吸収体102に、まだ吸収できる余裕を残しながら満タンとなる。
そこで、前述したように、吸収体102に廃液91が吸収されたことを監視する光学センサ(満タン検知センサ110)や、維持回復動作において排出される廃液量(排出量)をソフトウェアで累積カウントするカウンタ(廃液カウンタ712、廃液処理カウンタ812)を用いて、廃液タンク100の満タンを検知する。この場合、満タン検知センサ110による検知では、第1実施形態のように複数個所の検知位置を設けないで、1箇所の検知箇所で検知するようにすると、吸収体102にはまだ吸収できる箇所が残っているため、監視する箇所によっては、正確に満タンを検知することができなくなる。また、廃液(処理)カウンタを用いる場合、廃液の増粘によって吸収されづらくなったことで、吸収できる容量が減少したことを考慮しないと、正しく満タンを検知することができなくなる。
次に、一般的な廃液カウンタによる満タン検知処理について図16に示すフロー図を参照して説明する。
種々の維持回復動作において排出される廃液量は決まっているため、維持回復動作を行った後、当該維持回復動作で排出される廃液量を廃液カウンタに加算してカウント値を更新する。そして、廃液カウンタのカウント値が予め定めた満タン検知用の閾値を超えたか否かを判別し、閾値を超えているときには、予め決められた満タン検出後動作を行って、この処理を終了する。この満タン検出後動作は、例えば、ユーザに満タンになったことを通知し、廃液タンクの交換を促すといったものである。
そこで、本発明の第4実施形態について図17を参照して説明する。なお、図17は同実施形態における廃液満タン検知処理における閾値補正処理を示すフロー図である。
この実施形態では、周期的に温湿度(温度及び湿度:環境条件)を検出し、その環境条件と当該環境下に晒された時間から廃液タンク100内部にある廃液の状態を予測することで、以降に溜めることができる廃液量(閾値)を決めるようにしている。
つまり、先ず、温湿度を取得する予め定めた時間が経過したときには、経過時間(これを「サンプリング周期」という。)を取得し、温湿度を取得する。このサンプリング周期が予め設定されており、その通りに温湿度を検出するのであれば、この恩湿度取得ステップは省くこともできる。温湿度は、画像形成装置内部に設置された温湿度センサ516から取得してもよいし、画像形成装置本体が設置された場所周辺の温湿度を外部データとして取り込んでもよい。なお、本実施形態では、測定対象(検出)を温湿度としているが、廃液への影響が、温度湿度のいずれか一方だけ大きいのであれば、その一方だけの情報を用いることもできる。
次に、取得した経過時間と温湿度に基づいて閾値を補正するための補正値を算出する。補正値は、補正値=f(温湿度、時間、廃液カウンタ)、で表される関数となる。補正値の算出に当たっては、演算する代わりに、予め温湿度、時間、廃液カウンタをテーブル化しておき、テーブルを参照して得ることもできる。
ここで、低温低湿、長時間等、悪条件の場合は、廃液タンク100内の廃液91が固まり、溜めることができる廃液量が少なくなってしまうので、廃液カウンタの閾値を下げるように補正を行う。
補正値算出後、満タン検知用閾値の補正を行うか否かの判別を行い、補正を行う場合には閾値を補正する。つまり、廃液が凝固するなどして、以降、補正値を算出しても補正値に変化が無い場合は、経過時間の取得、温湿度の取得、補正値算出の処理を行う必要がなくなるため、補正結果が変わらない場合は、以降の閾値を補正する処理を行わないようにしている。
この閾値補正処理を抜けた後は、次の維持回復動作を実施した後に再開する。なお、上記と異なり、常に閾値の補正を行うようにすることもできる。
このように、廃液タンクが満タンと判定する閾値を環境条件の時間変化に応じて補正するので、廃液タンク内に溜まった廃液が時間経過と共に増粘し、以降、廃液タンクに溜めることができる廃液量が変わったとしても、正確な満タン判定を行うことができて、廃液タンクの有効利用を図れる。
ここで、閾値の補正値を算出するための温度と時間の関係について図18を参照して説明する。
閾値の補正値を算出するとき、画像形成装置内部の温湿度センサ516からの内部データと、画像形成装置が設置された場所の温湿度の外部データとの両方を参照することもできる。図18は、廃液タンク100周辺と画像形成装置本体1周辺の温度と時間の関係を示し、それぞれのデータは、画像形成装置内部の温湿度センサ516、外部データから得ることができる。
この図18において、黒丸が実際に取得したデータ、白丸が補間したデータを示し、実線が実際の温度変化を示している。廃液タンク100周辺と画像形成装置本体1周辺では、似たような曲線を描く。そこで、温湿度センサ516のサンプリング周期が大きい場合には、外部データを使って、温湿度センサ516で検出する温度曲線を補間すれば、精度を維持しつつ温湿度センサ516から温湿度を取得する回数を減らすことができる。
この補間を行うとき、装置本体1周辺のデータの差(図中a、b)を元に廃液タンク100周辺のデータ(白丸)を決定してもよいし、装置本体1周辺のデータと廃液タンク100周辺のデータの差(図中c、d)を元に補間してもよい。
次に、閾値の補正値算出の第1例について図19を参照して説明する。
閾値の補正値を算出する場合、今回取得した温湿度と前回取得したそれとの平均値Ta、Tb、Tcと、経過時間ta、tb、tcとから算出することで、比較的簡単に補正値を算出することができる。
次に、閾値の補正値算出の第2例について図20を参照して説明する。
廃液の特性が、ある環境下で著しく変化するため、その環境下での経過時間が重要な場合には、その環境下での経過時間に基づいて補正値を算出した方が、より精度が高まる。これは、温湿度データの複数点から内挿して得ることができる。図19の温度Tx、Tyは、その温度以下で、インクの状態が著しく変わるポイントを示している。温度Tx、tyをまたぐ場合、観測点a、b、c、dのデータ間隔で補正を行うのではなく、2点から直線近似した交点p 、q からの間隔で補正する方が、より精度良く補正値を算出することができる。
次に、本発明の第5実施形態について図21を参照して説明する。なお、図21は主電源OFF時の閾値補正処理を説明するフロー図である。
この実施形態では、画像形成装置の主電源はOFFされているか、もしくは一部の機能のみを残して電源OFFした状態である。RTC(リアルタイムクロック)を動作させるために図示しない二次電源(電池等)を備えている。また、主電源のON/OFFは、装置本体1のRTCや画像形成装置に接続される情報処理装置(ホストコンピュータ)によって行うことができる構成としている。
まず、電源(主電源)がONされると、RTCや画像形成装置に接続されたホストコンピュータによる起動である(RTC等による主電源ON)か、ユーザによる起動であるのかを判別する。
その後、RTC等の計時により、取得する時間間隔が経過したときに経過時間を取得し、温湿度を取得する。そして、一連の閾値補正処理(前述した第4実施形態の図17で説明した処理と同様)が行われる。そして、閾値の補正が完了すると、主電源をOFFし、元の状態に戻る。閾値を補正するか否かの判別で、補正しないと判定されたときにもそのまま主電源をOFFする。
このように、画像形成装置の主電源がOFF中においても、環境条件と経過時間による満タン検知用閾値の補正を行うことで、廃液タンク内に溜まった廃液が時間経過と共に増粘しても、以降、廃液タンクに溜めることができる廃液量が変わったとしても、正しく満タン検出を行うことができる。
次に、電源OFF時の閾値補正における温度を取得する時間間隔について図22を参照して説明する。
画像形成装置の一部又は全てのモジュールの電源がOFFされた直後は、画像形成装置内の発熱が抑えられるので、画像形成装置内部の温度変動が大きくなる。また、設置された場所の空調設備が作動したり停止したりした直後も温度変動が大きくなる。このような変動が大きいと予想される時期(toff)は、温湿度のサンプリング周期を通常よりも小さくすることで、より精度を高めることができる(t1>t2)。また、画像形成装置が設置された場所(周辺環境)の温湿度変動は、画像形成装置は把握しづらいので、その時刻を予め設定できるようにすることで、温湿度変動が大きい場合にも適切なサンプリング周期で温湿度を取得することができる。
次に、本発明の第6実施形態について図23を参照して説明する。なお、図23は同実施形態における廃液満タン検知処理の説明に供するフロー図である。
この実施形態は、画像形成装置の主電源ON後に、主電源OFF中の温湿度の外部データを取得して、その外部データに基づいて閾値の補正を行うものである。つまり、画像形成装置の主電源ON後に、起動に必要な初期化処理を行う。その後、外部データを参照して、補正値を算出して閾値を補正する。閾値補正の後、通常の処理動作を行う。
このように、主電源OFF中の環境条件(温湿度)を外部データとして取得するので、主電源OFF中に周期的に主電源をON状態にして温湿度を取得する必要がなくなり、消費電力を抑えることができる。
次に、本発明の第7実施形態について図24を参照して説明する。なお、図24は同実施形態の説明に供する機能ブロック説明図である。
主電源901は、この画像形成装置に電源を供給する一般的な電源装置である。二次電源902は、主電源OFF時に、ASIC(特定用途向け集積回路)903に廃液カウンタの補正を行うために必要最低限のモジュール(補正用モジュール)904を駆動させるための電力を供給する電池等である。
電源切り替え回路905は、主電源901と二次電源902を切り替える回路である。この電源切り替え回路905は、主電源901のOFF時には、廃液カウンタの補正用モジュール905に二次電源902からの電力を供給し、その他の機能モジュール906には電力供給を行なわない。また、主電源901のON時には、主電源901から電力を供給し、二次電源902を不使用にする。
補正用モジュール904に含まれるクロック生成回路911は、動作作クロックを生成する回路である。廃液カウンタの閾値補正には、速度は問われないので低周波数のクロックを別途生成しても構わない。タイマ912は、所定の時間を判定するタイマであり、温湿度センサ920のデータを取得する期間を制御する。メモリ913は、補正した廃液カウンタの閾値を格納するレジスタやメモリ等の記憶手段である。A/D変換器914は、温湿度センサ920からの検知信号をA/D変換する。補正回路915は、検出(測定)された温湿度データを基に廃液カウンタの満タン検知用閾値を補正する。閾値格納レジスタ916は、予め閾値を格納しているレジスタであり、メモリ等でもよい。
その他機能モジュール906は、画像形成装置を制御する一般的な機能(システム制御、インターフェース機能等)である。
主電源901のOFF時、二次電源902により、ASIC903の必要最低限な機能のみ起動させ、主電源OFF時の廃液タンク100内の温湿度を温湿度センサ920で測定し、測定値を基に閾値の補正を行う。電源切り替え回路905は、本実施形態のようにASIC903内部にあるのが好ましい、ASIC903外部に電源切り替え回路を構成し、AISC903には二系統以上の電源から電力を供給するようにしてもよい。また、このASIC903の構成では、タイマ912が二次電源902で駆動するため、外部にRTC等の計時手段を持つ必要がなくなる。
そして、ASIC903のみの動作で賄えるため、主電源OFF中に割り込み制御等で定期的に主電源をONさせ、温湿度を測定する必要がなくなるため、主電源をONし、ソフトによるアクセスを行うよりも高効率であり、省エネ化を図れ、かつ制御も簡単になる。
このように、主電源OFF後に、二次電源とASICの必要な機能を動作させることで、割り込み制御等で定期的に主電源をONさせる必要がなくなり、ソフトによるアクセスを行わずに、効率よく制御できるので、廃液満タン検知精度をさらに高めることができ、かつ省エネも図れる。
次に、廃液満タン検知処理について図25に示すフロー図を参照して説明する。
ここでの一連の処理は、主電源901がOFF中の動作である。主電源901をOFFにすると、前述したように、電源切り替え回路905にて自動的に二次電源902に切り替わる。これは、ASIC903のみで賄えるため、主電源901をOFFした方が、省エネ化を図れるためであり、二次電源902が給電するのは、ASIC903の一部の機能(補正用モジュール904)のみである。
まず、タイマ912によって定められた時間経過を検知すると、経過時間を取得し、温湿度センサ920によって廃液タンク100周辺の温湿度を取得する。そして、一連の閾値補正処理(前述した第4実施形態の図17で説明した処理と同様)が行われる。そして、閾値の補正が完了すると、ASIC903内部のメモリ913にデータを格納する。その後、主電源901を起動させないならば、タイマ912による時間経過の判別処理に戻り、主電源901が入るまで上記の一連の動作を繰り返し実行する。
このように、ハード的制御により、主電源OFF時においても、廃液タンク内の廃液の状態を正確に読み取ることができるため、時間経過と共に廃液が蒸発・増粘をしても、正しく満タン検知を行うことができる。なお、廃液が凝固するなどして、以降、補正値を算出しても補正値に変化が無い場合は、閾値を補正するための経過時間、温湿度取得、補正値算出などの処理を行う必要がなくなるので、補正結果が変わらない場合は以降の処理を行わなくてもよい。また、主電源ON時であっても、ASICの機能のみで廃液カウンタの閾値を補正するようにすることもできる。
次に、本発明の第8実施形態における廃液満タン検知処理について図26に示すタイミングチャートを参照して説明する。なお、機能ブロック図は前述した第7実施形態で説明した図24と同様である。
同図において、時間データNは、タイマ912によって計時されたデータであり、閾値データNは、前回までの結果を補正した閾値データのことである。また、温湿度データNは、温湿度センサ520からのアナログデータをA/D変換してデジタル化したデータのことである。
ここでは、廃液の特性が、ある環境下で著しく変化するため、その環境下での経過時間が重要なため、タイマ912の周期を可変にするようにしている。つまり、同図(a)に示すクロックをカウントするタイマ912が、同図(b)に示すようにタイムアップして「0」になった後、同図(c)に示すように時間のトリガを立て、それによって、同図(d)、(e)、(f)に示すように、時間データ、前回閾値データ、温湿度データを取得する。そして、時間データN、温湿度データN、閾値データNをパラメータとして補正値を算出し、補正後の閾値(閾値データN+1)をメモリ913に格納する。
なお、一連の動作の基準となるクロックは、通常ASIC内部で動作している周波数を要しないため、図27(b)に示すように低速動作クロック(この例は同図(a)のクロックの4倍)を生成してもよいし、同図(c)に示すように一定周期のクロックに対してトリガをかけ、低速動作制御を行うようにしてもよい。これにより、低周波数生成クロックモジュールを作らずに、低速の制御を行なうことができる。
このように、前記第4ないし第8実施形態においては、廃液タンク内又は近傍の環境条件と、その環境下における廃液の状態と、経過時間による廃液の状態変化を推測し、満タン検知を行うための廃液カウンタの閾値を補正するので、満タン検知精度を高めることができる。
この場合、前記実施形態で説明したように、主電源のON/OFF時等において、廃液タンク周辺の温度変化が大きいと考えられる場合、温湿度のサンプリング周期を通常よりも小さくすることで、廃液満タン検知精度をさらに高めることができる。また、主電源OFF状態、あるいは一部の機能を残して電源をOFFした状態(「省エネ状態」と称する。)において、RTC等の経過時間を判定できる機能を有し、定期的に温湿度を取得して閾値を補正することで、満タン検知精度をさらに高めることができる。
また、主電源OFF中の温湿度変化を外部装置によって測定し、その情報を主電源ON時に取得して閾値を補正することで、満タン検知精度をさらに高めることができる。また、主電源OFF状態において、二次電源を起動させ、ASICなどの閾値補正に係わる必要最低限な機能のみの動作で定期的に温湿度を取得して閾値を補正することで、満タン検知精度をさらに高めることができ、さらに、割り込み制御等で定期的に主電源をONさせる必要がなくなり、ソフトによるアクセスを行わずに、電力効率よく制御できる。
なお、上記各実施形態における廃液タンクの満タン検知を行う処理をコンピュータに行わせるプログラムは、記憶媒体に格納し、あるいは、ダウンロードによってホスト(情報処理装置)に取り込み、画像形成装置の制御部の書き換え可能な不揮発性メモリに転送したり、あるいは、情報処理装置側のプリンタドライバが画像形成装置側からカウント値の情報を受領して満タン検知を行うように構成することもできる。
本発明に係る画像形成装置の機構部の概略を示す構成図である。 同機構部の要部平面説明図である。 本発明の第1実施形態に係る廃液タンクの一例を示す模式的平面説明図である。 同じく模式的正面説明図である。 同じく内部の要部平面説明図である。 同じく要部平面説明図である。 同じく側断面説明図である。 満タン検知センサによる満タン検知動作の説明に供する説明図である。 制御部の全体ブロック説明図である。 同実施形態における満タン検知処理の説明に供するフロー図である。 本発明の第2実施形態の制御部における廃液満タン検知に係る部分を示す機能ブロック図である。 同実施形態における満タン検知処理の説明に供するフロー図である。 本発明の第3実施形態の制御部における廃液満タン検知に係る部分を示す機能ブロック図である。 同実施形態における満タン検知処理の説明に供するフロー図である。 廃液タンクにおける廃液の吸収及び堆積の説明に供する説明図である。 一般的な廃液カウンタによる満タン検知処理の説明に供するフロー図である。 本発明の第4実施形態における閾値補正処理の説明に供するフロー図である。 同じく温度と時間の関係の説明に供する説明図である。 同じく閾値の補正値算出の第1例の説明に供する説明図である。 同じく閾値の補正値算出の第2例の説明に供する説明図である。 本発明の第5実施形態における主電源OFF時の閾値補正処理の説明に供するフロー図である。 同じく電源OFF時の閾値補正における温度を取得する時間間隔の説明に供する説明図である。 本発明の第6実施形態における廃液満タン検知処理の説明に供するフロー図である。 本発明の第7実施形態の説明に供する機能ブロック説明図である。 同じく廃液満タン検知処理の説明に供するフロー図である。 本発明の第8実施形態における廃液満タン検知処理の説明に供するタイミングチャートである。 同じく低速動作クロックの説明に供する説明図である。
符号の説明
10…インクカートリッジ
33…キャリッジ
34a、34b…記録ヘッド
81…維持回復機構
100…廃液タンク
110…満タン検知センサ
702…廃液カウンタ
703…堆積カウンタ
802…廃液処理カウンタ
803…堆積処理カウンタ
901…主電源
902…二次電源

Claims (11)

  1. ノズルから液滴を吐出する記録ヘッドの維持回復動作で生じるインクの廃液が排出される、吸収部材を有する廃液収容容器と、
    前記廃液収容容器の吸収部材に吸収された廃液を検知する光学センサと、
    前記光学センサによる廃液検知位置とは異なる位置に配置された満タン検知用閾値を決定する閾値決定用部材と、
    前記光学センサを前記閾値決定用部材に対向する位置に移動させて、前記閾値決定用部材を検知したときの前記光学センサの出力に基づいて満タン検知を行う閾値を決定する手段と
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記廃液検知位置が複数個所あることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、満タンを検知したことを通知する通知手段を備え、前記廃液検知位置に応じて通知する内容が異なることを特徴とする画像形成装置。
  4. ノズルから液滴を吐出する記録ヘッドの維持回復動作で生じるインクの廃液が排出される廃液収容容器と、
    前記廃液収容容器に対して排出した廃液量を算出する廃液量算出手段と、
    前記廃液収容容器に対して排出された廃液の堆積量を算出する堆積量算出手段と、
    前記廃液量が予め定めた第1閾値を超えたとき、又は、前記堆積量が予め定めた第2閾値を超えたときに、満タンと判定する手段と、
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、前記廃液量が予め定めた第1閾値を超えたときと記堆積量が予め定めた第2の閾値を超えたときとでは満タン判定後の処理が異なることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項4又は5に記載の画像形成装置において、前記廃液量算出手段は廃液を生じる処理の実行回数を計数して廃液量を算出し、前記堆積量算出手段は堆積が発生する処理の実行回数を計数して堆積量を算出することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項4ないし6のいずれかに記載の画像形成装置において、前記廃液収容容器に排出した廃液の量が予め定めた第3閾値を超えたときに前記堆積量算出手段は堆積量の算出処理を変更することを特徴とする画像形成装置。
  8. ノズルから液滴を吐出する記録ヘッドの維持回復動作で生じるインクの廃液が排出される廃液収容容器と、
    前記廃液収容容器に対して排出した廃液量を算出する廃液量算出する手段と、
    前記廃液量が予め定めた閾値を超えたときに満タンと判定する手段と、
    環境条件の時間変化に応じて前記閾値を補正する手段と、
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置において、主電源OFF中に、所定の時間間隔で、前記環境条件に関する情報を取得する動作を行わせる手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9に記載の画像形成装置において、前記主電源OFF中に取得した環境条件の時間変化に応じて前記閾値を補正することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項9に記載の画像形成装置において、前記主電源ON後に、前記主電源OFF中に取得した環境条件の時間変化に応じて前記閾値を補正することを特徴とする画像形成装置。
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