JP5919779B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5919779B2
JP5919779B2 JP2011268585A JP2011268585A JP5919779B2 JP 5919779 B2 JP5919779 B2 JP 5919779B2 JP 2011268585 A JP2011268585 A JP 2011268585A JP 2011268585 A JP2011268585 A JP 2011268585A JP 5919779 B2 JP5919779 B2 JP 5919779B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
displacement member
head tank
detected
detection means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011268585A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013119222A (ja
Inventor
壯行 小林
壯行 小林
傑 升永
傑 升永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2011268585A priority Critical patent/JP5919779B2/ja
Priority to US13/680,365 priority patent/US8870317B2/en
Publication of JP2013119222A publication Critical patent/JP2013119222A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5919779B2 publication Critical patent/JP5919779B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17566Ink level or ink residue control
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17506Refilling of the cartridge
    • B41J2/17509Whilst mounted in the printer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17513Inner structure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17556Means for regulating the pressure in the cartridge
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に液滴を吐出する記録ヘッド及び記録ヘッドに液体を供給するヘッドタンクを備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)からなる記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。
このような画像形成装置において、印刷動作中でも記録ヘッド側に設けたヘッドタンク(サブタンクともいう。)にメインタンクから液体の補充供給を行えるようにするため、ヘッドタンクに液体残量に応じて変位する変位部材(以下「フィラ」ともいう。)3を有し、キャリッジには変位部材が所定の第1位置になったことを検知する第1センサを、装置本体側には変位部材が所定の第2位置になったことを検知する第2センサを設け、第1センサで検知される位置と第2センサで検知される位置との間の変位部材の変位量に対応する差分量を検出して保持しておき、装置本体側の第2センサを使用しないでメインタンクからヘッドタンクに液体を供給するとき、第1センサが変位部材を検知した後差分供給量の液体をヘッドタンクに供給する制御を行うようにしたものがある(特許文献1)。
特開2011−297206号公報
上述した特許文献1に開示の構成にあっては、印刷終了後の長時間運転停止中や電源OFF中に変位部材が第1検知手段で検知する第1位置から供給を開始する位置(これを「第3位置」とする。)の間にあるとき、環境変化や、ヘッドタンクを含む液体供給経路の透湿性によって変位部材の位置が変化し、次の印刷動作時に、前回の印刷終了時における液体消費量に相当する変位部材の想定位置と実際の変位部材の位置とが異なる場合が生じる。
そのため、前回の印刷終了時における液体消費量に相当する変位部材の想定位置と実際の変位部材の位置とが異なるまま、第3位置を検知するまで次の印刷動作を行なうと、ヘッドタンク内の負圧過多による印刷品質の低下、ノズルへの空気の吸引による吐出不良が発生する。また、変位部材が第1位置よりもヘッドタンク内の液体残量が多い位置にある場合は、供給過多によるノズルからの液漏れが発生するおそれがあるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、印刷動作再開時のヘッドタンク内液体残量を所要の残量にできるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに供給する液体を収容するヘッドタンクと、
前記記録ヘッド及び前記ヘッドタンクを搭載したキャリッジと、
前記ヘッドタンクに供給する液体を収容するメインタンクと、
前記メインタンクから前記ヘッドタンクへの液体供給を行う送液手段と、
前記送液手段を駆動して前記メインタンクから前記ヘッドタンクへの液体供給を制御する供給制御手段と、を備え、
前記ヘッドタンクは液体残量に応じて変位する変位部材を有し、
前記キャリッジには前記変位部材を検知する第1検知手段が設けられ、
装置本体側には前記変位部材を検知する第2検知手段が設けられ、
前記第1検知手段で検知する前記変位部材の第1位置は前記第2検知手段で検知する前記変位部材の第2位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が少ない位置であり、
前記供給制御手段は、
前記第1検知手段で検知される位置と前記第2検知手段で検知される位置との間の前記変位部材の変位量に対応する差分量を検出して保持し、
印刷動作中に、前記第2検知手段を使用しないで前記メインタンクから前記ヘッドタンクに前記液体を供給するときには、前記変位部材が、前記第1検知手段で検知される位置から前記ヘッドタンクの液体残量が少なくなる方向に変位するときの液体消費量を計測して、
前記液体消費量が予め定めた閾値になったときから前記液体の供給を開始させ、前記第1検知手段が前記変位部材を検知した後前記差分量の供給を行わせる制御を行い、
前記印刷動作をしていないとき、前記変位部材の位置が前記第1位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が少ない側にあるときには、前記変位部材の位置が前記第1位置又は前記第1位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が多い側になるまで前記液体を供給する制御をし、
前記変位部材の位置が前記第1位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が少ない側にあるか否かは、前記印刷終了時に前記液体消費量を計測したか否かで判別する
構成とした。
本発明に係る画像形成装置によれば、印刷動作再開時のヘッドタンク内液体残量を所要の残量にすることができ、印刷動作を長時間行なわなかったときにも、印刷品質の低下や、ノズルダウン、液漏れなどの障害が発生せず、長尺印刷や連続印刷に対応した液体供給を行なうことができる。
本発明に係る画像形成装置の一例の機構部を説明する側面説明図である。 同機構部の要部平面説明図である。 ヘッドタンクの一例を示す模式的平面説明図である。 同じく図3の模式的正断面説明図である。 インク供給排出系の説明に供する模式的説明図である。 第1センサ及び第2センサの配置例の第1例を説明する説明図である。 第1センサ及び第2センサの配置例の第2例を説明する説明図である。 制御部の概要を説明するブロック説明図である。 ヘッドタンクの変位部材の変位の説明に供する模式的説明図である、 ヘッドタンク変位部材の位置検知の説明に供する模式的平面説明図である。 ヘッドタンク内負圧と液体量の関係を説明する説明図である。 ヘッドタンクのインク供給上限設定位置の説明に供する説明図である。 画像形成装置の周囲環境と変位部材の変位量の関係の説明に供する説明図である。 大気開放時にヘッドタンク内のインク量を充填満タン位置に設定する方法の説明に供する説明図である。 本発明の第1実施形態におけるインク供給制御の概要の説明に供する説明図である。 同実施形態における制御パラメータ値を設定する前準備設定としての変位距離Lの測定の説明に供する説明図である。 同じく変位インク量lの算出の説明に供する説明図である。 同じくインク量Wの設定の説明に供する説明図である。 同じく駆動時間tの設定の説明に供する説明図である。 同実施形態における実際の制御範囲の説明に供する説明図である。 印刷動作中のヘッドタンクの大気開放状態から送液ポンプ駆動停止までの状態遷移の説明に供する説明図である。 制御部による前準備設定の説明に供するフロー図である。 本発明の第1実施形態における制御部による第2センサを用いないインク充填制御(供給制御)の説明に供する説明図である。 同実施形態における印刷動作終了後のフィラ位置制御の説明に供する説明図である。 本発明の第5実施形態の説明に供する説明図である。 本発明の第6実施形態の説明に供する説明図である。 同実施形態におけるメンテナンス動作後に行うフィラ位置制御の第1例の説明に供するフロー図である。を参照して説明する。 同実施形態におけるメンテナンス動作後に行うフィラ位置制御の第2例の説明に供するフロー図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図、図2は同装置の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型インクジェット記録装置であり、装置本体1の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド31、32でキャリッジ33を主走査方向に移動可能に保持し、後述する主走査モータによってタイミングベルトを介してキャリッジ主走査方向に移動走査する。
このキャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド34a、34b(区別しないときは「記録ヘッド34」という。)を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34は、それぞれ2つのノズル列を有し、記録ヘッド34aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、記録ヘッド34bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34のノズル列に対応して各色のインクを供給するためのヘッドタンク35a、35b(区別しないときは「ヘッドタンク35」という。)を搭載している。このヘッドタンク35には、カートリッジ装填部4に着脱自在に装着される各色のメインタンクであるインクカートリッジ10y、10m、10c、10kから、供給ポンプユニット24によって各色の供給チューブ36を介して、各色の記録液が補充供給される。
また、キャリッジ33の主走査方向に沿ってエンコーダスケール91が配設され、キャリッジ33にはエンコーダスケール91を読み取るエンコーダセンサ92が設けられて、これらのエンコーダスケール91とエンコーダセンサ92によってリニアエンコーダ90を構成し、このリニアエンコーダ90の検出信号によってキャリッジ33の主走査位置(キャリッジ位置)や移動量を検出するようにしている。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト51は、後述する副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによってベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロである拍車63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構81を配置している。この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a、82b(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのワイパ部材(ワイパブレード)83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84と、キャリッジ33をロックするキャリッジロック87などとを備えている。また、このヘッドの維持回復機構81の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための廃液タンク100が装置本体に対して交換可能に装着される。
また、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド部材45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド37で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
そして、記録ヘッド34のノズルの維持回復を行うときには、キャリッジ33をホーム位置である維持回復機構81に対向する位置に移動して、キャップ部材82によるキャッピングを行ってノズルからの吸引を行うノズル吸引、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出などの維持回復動作を行うことにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
次に、ヘッドタンク35の一例について図3及び図4を参照して説明する。なお、図3は同ヘッドタンク35の1つのノズル列分の模式的上面説明図、図4は同じく模式的正面説明図である。
ヘッドタンク35は、インクを保持するための一側部が開口したインク収容部を形成するタンクケース201を有し、このタンクケース201の開口部は撓むことが可能な部材であるフィルム203で密閉してインク収容部202を形成し、タンクケース201内に配置した弾性部材としてバネ204の復元力によってフィルム203を常時外方へ付勢している。このように、タンクケース201のフィルム203にバネ204の復元力が作用していることで、タンクケース201のインク収容部202内のインク残量が減少することによって負圧が発生する。
また、タンクケース201の外側には、一端部側を支軸206で揺れ動くことが可能なように支持され、スプリング210によってタンクケース201側に向けて付勢されているフィラからなる変位部材(以下、単に「フィラ」とも表記することがある。)205がフィルム203に接着などで固定され、フィルム部材203の動きに連動して変位部材205が変位する。この変位部材205をキャリッジ33に設ける後述する第1検知手段(第1センサ)251や装置本体側に配置された後述する第2検知手段(第2センサ)301などで検知することでヘッドタンク35内のインク残量や負圧などを検知することができる。
また、タンクケース201の上部には、インクカートリッジ10からインクを供給するための供給口部209があり、インク供給チューブ36に接続されている。また、タンクケース201の側部には、ヘッドタンク35内を大気に開放する大気開放機構207が設けられている。この大気開放機構207は、ヘッドタンク35内に連通する大気開放路207aを開閉する弁体207b及びこの弁体207bを閉弁状態に付勢するスプリング207cなどを備え、装置本体側の大気開放ソレノイド302によって弁体207bを押すことで開弁されて、ヘッドタンク35内に大気開放状態(大気に連通した状態)になる。
また、ヘッドタンク35内のインク液面高さを検出するための電極ピン208aと208bが取り付けられている。インクは電導性を持っており、電極ピン208aと208bの所までインクが到達すると、電極ピン208aと208b間に電流が流れて両者の抵抗値が変化するため、インク液面高さが所定高さ以下になった、すなわち、ヘッドタンク35の空気量が所定量以上になったことを検出することができる。
次に、この画像形成装置におけるインク供給排出系について図5を参照して説明する。
まず、インクカートリッジ(以下、「メインタンク」という。)10からヘッドタンク35に対するインク供給は、供給ポンプユニット24の送液手段である送液ポンプ241によって供給チューブ36を介して行なわれる。なお、送液ポンプ241は、チューブポンプなどで構成した可逆ポンプであり、インクカートリッジ10からヘッドタンク35にインクを供給する動作と、ヘッドタンク35からインクカートリッジ10にインクを戻す動作とを行なえるようにしている。
また、維持回復機構81は、前述したように記録ヘッド34のノズル面をキャッピングする吸引キャップ82aと、吸引キャップ82aに接続された吸引ポンプ812を有し、キャップ82aでキャッピングした状態で吸引ポンプ812を駆動することで吸引チューブ811を介してノズルからインクを吸引することによってヘッドタンク35内のインクを吸引することができる。なお、吸引された廃インクは廃液タンク100に排出される。
また、装置本体側にはヘッドタンク35の大気開放機構207を開閉する部材である大気開放ソレノイド302が配設され、この大気開放ソレノイド302を作動させることで大気開放機構207を開放することができる。
さらに、キャリッジ33には変位部材205を検知する第1検知手段である光学センサからなる第1センサ251が設けられ、装置本体側には変位部材205を検知する光学センサからなる第2検知手段である第2センサ301が設けられている。後述するように、これらの第1センサ251と第2センサ301の検知結果を使用してヘッドタンク35に対するインク供給動作を制御する。
なお、上述した送液ポンプ241、大気開放ソレノイド302、吸引ポンプ812の駆動制御、本発明に係るインク供給制御動作は、制御部500によって行なわれる。
次に、第1センサ及び第2センサの配置例の異なる例について図6及び図7を参照して説明する。図6及び図7は同配置例の説明に供する側面説明図である。
図6に示す第1例は、ヘッドタンク35の変位部材205に支軸206(支点)からの長さの異なる検知部205A、205Bを下方に設けて設け、キャリッジ33に設けた第1センサ251で検知部205Aを、装置本体側の部材(ベース部材)101に設けた第2センサ301で検知部205Bを検知する構成としている。
図7に示す第2例は、ヘッドタンク35の変位部材205に支軸206(支点)からの長さが同じ検知部205A、205Bを設けて、キャリッジ33の第1センサ251で検知部205Aを、装置本体側の第2センサ301で検知部205Bを検知する構成としている。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図8を参照して説明する。図8は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部500は、この装置全体の制御を司り、本発明における供給制御手段などの各種制御手段を兼ねるCPU501と、CPU501が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505とを備えている。
また、記録ヘッド34を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含む印刷制御部508と、キャリッジ33側に設けた記録ヘッド34を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509と、キャリッジ33を移動走査する主走査モータ554、搬送ベルト51を周回移動させる副走査モータ555、維持回復機構81の維持回復モータ556を駆動するためのモータ駆動部510と、帯電ローラ56にACバイアスを供給するACバイアス供給部511と、ヘッドタンク35の大気開放機構207を開閉する装置本体側に設けられた大気開放ソレノイド302、送液ポンプ241を駆動する供給系駆動部512などを備えている。
また、この制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
この制御部500は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F506を持っていて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト600側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506で受信する。
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成はホスト600側のプリンタドライバ601で行っている。
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する以外にも、ROMに格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号生成部を含み、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動信号をヘッドドライバ509に対して出力する。
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力される記録ヘッド34の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動信号を構成する駆動パルスを選択的に記録ヘッド34の液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(例えば圧電素子)に対して印加することで記録ヘッド34を駆動する。このとき、駆動信号を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
I/O部513は、装置に装着されている各種のセンサ群515からの情報を取得し、プリンタの制御に必要な情報を抽出し、印刷制御部508やモータ駆動部510、ACバイアス供給部511の制御、ヘッドタンク35に対するインク供給の制御などに使用する。
センサ群515は、前述した第1センサ251、第2センサ301、検知電極ピン208a、208bのほか、用紙の位置を検出するための光学センサや、機内の温度、湿度を監視するためのサーミスタ(環境温度センサ、環境湿度センサ)、帯電ベルトの電圧を監視するセンサ、カバーの開閉を検出するためのインターロックスイッチなどがあり、I/O部513は様々のセンサ情報を処理することができる。
次に、ヘッドタンク35の変位部材205の位置検知について図9及び図10を参照して説明する。図9はヘッドタンクの変位部材の変位の説明に供する模式的説明図、図10は同位置検知の説明に供する模式的平面説明図である。なお、以下の図ではヘッドタンクは簡略化して図示する。
ヘッドタンク35の変位部材205は、内部の液体残量に応じて例えば図9(a)の実線図示の位置と同図(b)の破線図示の位置の間で変位する。
そこで、図10に示すように、装置本体側の第2センサ301にてヘッドタンク35の変位部材205を検知したときのキャリッジ33の位置をエンコーダ90にて記憶しておき、ヘッドタンク35の変位部材205が変位したときに、再度第2センサ301にてヘッドタンク35の変位部材205を検知するまでキャリッジ33を移動させて、その時のキャリッジ33の位置をエンコーダ90で読取ることで、変位部材205の位置ないし変位量をキャリッジ位置の差分として検知することができる。
このとき、変位部材205の初期位置に対応するヘッドタンク35の液体残量と、変位部材205の変位量に対応する液体量を予め把握しておくことで、検出した変位部材205の変位量からヘッドタンク35内の液体残量を把握することができる。
そこで、例えば、第2センサ301を使用してヘッドタンク35の変位部材205を検知することでヘッドタンク35に対する液体供給を制御するときには、印刷動作を停止して、第2センサ301によって変位部材205が検知される位置までキャリッジ33を移動させて液体供給動作を行う。
一方、印刷動作中にヘッドタンク35に液体供給を行うときには、後述するように、第2センサ301によって変位部材205が検知される位置までキャリッジ33を移動させることなく、第1センサ251を使用して液体供給動作を行う。
次に、ヘッドタンク35内の負圧と液体量の関係について図11を参照して説明する。図11はヘッドタンク内負圧と液体量(以下「インク量」ともいう。)の関係を説明する説明図である。
前述したように、ヘッドタンク35内にインクを供給した状態で、ヘッドタンク35内のインクをノズルから吸引して排出させ、あるいは、送液ポンプ241によってメインタンク10に逆送することで、フィルム部材203がバネ204の復元力に抗して内方に引き込まれ、バネ204が圧縮されて負圧が高まる。この状態から、ヘッドタンク35内にインクを供給すると、フィルム部材203が外方向に押し出されるので、バネ204が伸びて負圧が低下する。
ここで、ヘッドタンク35内の負圧が弱すぎる(負圧が低すぎる)と、記録ヘッド34のノズルからのインク漏れが発生し、逆に、負圧が強すぎる(高すぎる)と、ノズルから空気や塵を内部に引き込んで、吐出不良の原因となる。また、良好な滴吐出のために最適化されたメニスカス形状保持するためには、ヘッドタンク35内の負圧(圧力)を一定の範囲内になるように制御する必要がある。
すなわち、図11に示すように、ヘッドタンク35内の負圧はヘッドタンク35内のインク量と相関関係にあり、ヘッドタンク35内のインク量が多いとき、ヘッドタンク35内の負圧は小さく弱い状態であり、インク量が少ないとき、ヘッドタンク35内の負圧は大きく強くなる。
そこで、ヘッドタンク35内からの排出されるインク量を、ヘッドタンク35内の負圧が所定の負圧管理範囲A内に収まる排インク量Bの範囲内になるように、ヘッドタンク35に対するインク供給を制御するようにしている。
この負圧管理範囲Aの下限値(負圧が小さい値、排インク量が少ない値)に対応するヘッドタンク35の排インク量を変位部材205の変位位置で「インク供給上限位置」(インク量で「インク供給上限値」)とし、上限値(負圧が大きい値、排インク量が多い値)に対応するヘッドタンク35の排インク量を変位部材205の変位位置で「インク消費下限位置」(インク量で「インク消費下限値」)とする。図10には各位置におけるヘッドタンク35の状態を付記している。
次に、ヘッドタンク35のインク供給上限設定位置について図12を参照して説明する。図12は同設定位置の説明に供する説明図である。
本実施形態においては、ヘッドタンク35は大気開放機構(大気開放弁)207を有する構成としている。大気開放機構207を開けると、ヘッドタンク35内に空気が流入し、フィルム部材103が伸びきるまで変位し、それに伴って変位部材205も変位した位置が大気開放位置となり、これが変位部材205の基準位置となる。本実施形態では、インク供給上限値は、大気開放位置から、変位部材205が、液体残量が減少する方向に所定変位量r1だけ変位した位置に定めている。
なお、前述したように、大気開放位置やインク供給上限位置は、変位部材205を第2センサ301で検知した位置を、キャリッジ33の位置としてエンコーダ90で検出して記憶している。
次に、画像形成装置の周囲環境と変位部材205の変位量の関係について図13を参照して説明する。図13は同関係の説明に供する説明図である。なお、以下、図中では変位部材205を「フィラ」と表記する。
環境の変化は湿度や温度、気圧などの変化などがある。例えば、湿度の変化によってフィルム部材203が伸縮する場合、大気開放機構207によってヘッドタンク35内を大気開放したとき、ヘッドタンク35内の圧力が大気圧になり、変位部材205がそれに伴い変位した位置は、湿度環境により異なる位置となる。
例えば、図13に示すように、高湿時はフィルム部材203が伸びることで、低湿時に比べて変位部材205はヘッドタンク35から離れる位置(液体残量で見た場合に液体残量が多くなる方向)となり、低湿時はフィルム部材20が縮むことで高湿時に比べて、変位部材205はヘッドタンク35に近づく位置(液体残量で見た場合に液体残量が少なくなる方向)に変位する(このときの変位量を変位量r2とする)。
前述したように、変位部材205の基準位置を大気開放位置としているので、大気開放位置の変化に伴ってインク供給上限位置も変化することになる。
そこで、周囲環境の変化を検知可能な環境検知センサ123を設けて、環境変化に伴ってフィルム部材203が伸縮変化し、ヘッドタンク35内の圧力及び変位部材205の位置が環境変化以前の状態と異なる環境変化を環境検知センサ123で検知したときには、再度、大気開放機構207を開放し、その環境変化での大気開放位置(基準位置)及びインク供給上限位置を、再び測定、記憶する。
これにより、装置が置かれている時点の場所における周囲環境に合ったヘッドタンク35内負圧及びインク量の管理を正確に行なうことが可能となる。
次に、大気開放時にヘッドタンク35内のインク量を充填満タン位置に設定する方法について図14を参照して説明する。図14は同方法の説明に供する説明図である。
前述したように、ヘッドタンク35は、液面を検知可能な電極ピン208を有し、ヘッドタンク35内を大気と連通するための大気開放路207aを有し、大気開放路207aを開閉する大気開放機構207を有している。
ヘッドタンク35内を充填満タン位置に設定する一例としては、まず図14(a)に示す状態から、大気開放機構207を開いてヘッドタンク35内の負圧を開放することで、図14(b)に示すようにヘッドタンク35内の液面が低下する。
なお、このとき、供給口部209の供給口209aは液面下にあることが好ましい。すなわち、供給口209aが液面上になると、供給口209aか供給口部209を介して供給チューブ36に空気が混入し、次にインクを供給したとき、供給口209aからインクと共に気泡が排出されることがあり、そのまま供給を続けると、気泡が大気開放機構207内に付着して、弁の固着や液漏れを生じるおそれがある。
そして、ヘッドタンク35の負圧が開放され、液面が下がった後、図14(c)に示すように、インク300を供給する。インク300を供給することで液面が上昇し、電極ピン208a、208bが所定高さの液面を検知するまで、つまり所定の位置までインク300を供給する。
その後、大気開放機構207を閉じて、例えば所定量インクをノズルから排出し、或いはメインタンク10に逆送することで、所定の負圧値となり、ヘッドタンク35のインク量を所定の負圧値が得られる量にすることができる。
次に、本発明の第1実施形態におけるインク供給制御の概要について図15を参照して説明する。図15は同説明に供する説明図である。
本実施形態では、キャリッジ33上に設置したキャリッジ側第1センサ251にて検知する変位部材205の位置(これを「第1位置」とする。)と、本体ベース101側に設置した本体側第2センサ301にて検知した大気開放検知位置(これを「第2位置」とする)の差分であるフィラ変位量を検出し、印刷中は第1センサ251による検知位置を基準として設定したインク供給上限位置(上限値)とインク消費下限位置(下限値)を管理することで、印刷中のインク供給管理を行っている。
このように、印刷中のインク供給制御を行うとき、本来の基準位置となる大気開放位置からキャリッジ側第1センサ251による検知位置に基準を移し、キャリッジ側第1センサ251による検知位置を基準として設定したインク供給上限位置とインク消費下限位置の範囲内で、インク消費とインク供給を繰り返し行い、ヘッドタンク35内のインク残量を常時適正量になるように制御している。
ここで、キャリッジ側第1センサ251のキャリッジ33上への設置位置、ヘッドタンク35の部品寸法、フィルム部材203の湿度環境影響による伸縮変位など、個々の装置ごとに各種バラツキが存在するため、個々の装置に適したインク供給制御を管理する必要がある。
そこで、本実施形態では、各種制御パラメータ値を設定する前準備設定を行っている。この前準備設定について図16ないし図19を参照して説明する。
まず、前準備設定1として、印刷中のインク供給制御では変位部材205のキャリッジ側第1センサ251による検知位置(第1位置)を基準とすることから、本来の基準となる大気開放位置からキャリッジ側第1センサ251による検知位置までの変位部材205の変位距離L[mm]を測定する.
すなわち、図16(a)に示すように、本体側第2センサ301が変位部材205を検知可能な位置にキャリッジ33を移動させる。そして、図16(b)に示すように、変位部材205が大気開放位置にある状態から送液ポンプ241を逆転駆動して、ヘッドタンク35からメインタンク10に逆送し、キャリッジ側第1センサ251が変位部材205を検知するまでヘッドタンク35からインクを排出してから逆送動作を停止する。
その後、図16(c)に示すように、キャリッジ側第1センサ251が変位部材205を検知している状態で、キャリッジ33を、本体側第2センサ301が変位部材205を検知するまで移動させる。このときの移動距離をエンコーダ90で測定することで、大気開放位置からキャリッジ側第1センサ251が変位部材205を検知するまでの変位部材205の変位距離(差分変位量)L[mm]を測定する。
そして、測定した変位距離L[mm]を元に、図17に示すように、ヘッドタンク35内からの排インク量と変位部材205の変位量の相関関係を考慮した、変位距離L[mm]に対するインク量換算係数Rmax[cc/mm]にて、変位距離L[mm]当たりの変位インク量l[cc]を算出する。なお、図17中の矢印S1はインク供給方向、矢印S2はインク消費方向を示している(以下、同様である。)。
図17は算出した変位インク量l[cc]の負圧−ヘッドタンク35内からの排インク量と変位インク量l[cc]との領域を示している。変位インク量lの算出は、次の(1)式で行うことができる。
Figure 0005919779
なお、インク量換算係数Rmax[cc/mm]は、変位部材205の変位量に対する排インク量が最大値となるよう考慮した換算係数である。
次に、前準備設定2として第1センサ251による変位部材205の検知からインク消費下限位置までのインク量W[cc]の設定を行う。
つまり、印刷によってヘッドタンク35内のインクが消費されることで、変位部材205は液体残量が減少する方向に変位する。このとき、キャリッジ側第1センサ251が変位部材205を検知した時点から、記録ヘッド34のノズルから吐出される液滴量(液体消費量)をソフトカウントによってソフトカウントしたとき、インク消費下限位置(値)を検知するまでのインク量W[cc]を設定する。なお、ソフトカウントでは、吐出された液滴の滴量毎の滴数をカウントし、滴量×滴数で得られる滴の大きさ毎の滴量の合計値を合算して液体消費量とする。
図18はこの前準備設定2について説明するものである。インク量W[cc]の設定として、大気開放位置とインク消費下限位置との間のインク量を最大排インク量E[cc]とするとき、最大排インク量E[cc]から、前準備設定1にて算出した変位インク量l[cc]を差し引いたものが、インク量W[cc]となる。
詳しくは、キャリッジ側第1センサ251の設置位置のバラツキやセンサ検知誤差、印刷動作における変位部材205の振動バタツキなどの最大バラツキ、及びソフトカウント量の最大バラツキ(100+Smax)[%]を含めた条件でも、インク消費下限位置(値)以下にならないようなソフトカウント量としてのインク量W[cc]を設定する。このインク量W[cc]の算出は、次の(2)式で行うことができる。
Figure 0005919779
次に、図19は前準備設定3について説明するものである。ここでは、印刷時にインク消費下限値をソフトカウントによって検知した後、送液ポンプ241を駆動してメインタンク10からヘッドタンク35にインクを供給する。このとき、キャリッジ側第1センサ251が変位部材205を検知した時点からの送液ポンプ241の駆動時間t[sec]を設定する。
大気開放位置から算出されるインク供給上限値になる負圧形成用インク量a[cc]と、キャリッジ側第1センサ251や本体側第2センサ301のセンサ検知誤差などバラツキ量を前準備設定1にて先に算出したl[cc]から差し引くことで、インク量V1[cc]を求めることができる。
そこで、キャリッジ側第1センサ251が変位部材205を検知した後の送液ポンプ241の駆動時間t[sec]は、インク量V1[cc]を送液ポンプ241の最大インク供給流量Qmax[cc/sec]で供給する時間とする。
駆動時間t[sec]は、最大にインク供給してしまう条件、例えば送液ポンプ241の送液流量、ソフト制御遅延、キャリッジ側第1センサ251の検知誤差、変位部材205の振動バタツキなど各々のバラツキの影響を考慮しても、インク供給上限値を超えない時間を設定する。これらのインク量V1[cc]、駆動時間r[sec]の算出は、次の(3)式、(4)式で行うことができる。
Figure 0005919779
Figure 0005919779
なお、負圧形成用インク量a[cc]は、大気開放位置から所定距離A[mm]から換算した負圧形成に必要なインク量とすることもできる。すなわち、大気開放位置−A[mm]=第2位置、とすることもできる。
これらの前準備設定は、各メカ的バラツキや、光学的検知バラツキ、制御バラツキの考慮の他に、ヘッドタンク35の負圧特性も考慮して行っている。ヘッドタンク35は、その構成上、前述した図20に示すような、温湿度環境、ヘッドタンク35からのインク排出及び供給によるヒステリシスを有する負圧特性を持つため、これらを考慮した制御範囲内でヘッドタンク35内のインク量を常時コントロールする。
次に、印刷動作中のインク消費、供給制御の基本的な動作について図21を参照して説明する。図21はヘッドタンクの大気開放状態から送液ポンプ駆動停止までの状態遷移の説明に供する説明図である。
状態P1、P2にて、印刷中インク供給制御のための前準備設定である測定、制御値設定を行い、インク供給上限値で待機する。
印刷を実行すると、状態P3からインク消費と共に変位部材205が変位し、状態P4のキャリッジ側第1センサ251によって変位部材205を検知するまでインク消費すると、インク消費量のソフトカウントを開始する。
その後、インク消費量のソフトカウントにて、インク消費下限値までインク量W[cc]をインク消費したことが検知されると、状態P5となり、状態P6である送液ポンプ241の駆動を開始し、メインタンク10からヘッドタンク35にインクを供給する。
インクが供給されることで、ヘッドタンク35の変位部材205が再びキャリッジ側第1センサ251による検知位置まで変位して状態P7となる。
さらに、送液ポンプ241の駆動時間t[sec]分を追加して送液ポンプ241を駆動してインク供給を継続することで、状態P8となって、印刷開始時の初期状態P3に戻る。
このような一連のインク消費及びインク供給制御動作が可能となるのは、キャリッジ側第1センサ251で変位部材205を検知した時点で、ソフトカウント誤差や送液ポンプ241のインク供給量の誤差などの検知誤差の積み上がりをなくすることができるからである。
また、キャリッジ側第1センサ251と本体側第2センサ301の2つのセンサを用いることで、個々の装置の部品精度や、周辺環境による各種バラツキに適合する制御設定が可能となるからである。
次に、上述した制御部による前準備設定について図22のフロー図を参照して説明する。
まず、ヘッドタンク35を大気開放状態にし、第2センサ301で変位部材205を検知する位置(これを「第2位置」とする。)にキャリッジ33を移動する。
そして、送液ポンプ241の逆転動作にて、第1センサ251が変位部材205を検知するまでインク吸引してから逆転動作を停止する。
次いで、第2センサ301が変位部材205を検知する位置までキャリッジ33の移動を開始し、リニアエンコーダ90によるカウントを開始して、第2センサ301が変位部材205を検知したときにカウントを停止する。
これにより、大気開放位置(第2位置)と第1センサ251が変位部材205を検知する第1位置との間の変位部材205の変位量(変位距離)Lを算出する。
その後、前述したように、変位量Lなどから変位インク量lを算出し、インク量Wを設定して、インク量V1を算出し、第2センサ301を使用しないでインク供給を行うときの差分供給量に相当する送液ポンプ241の駆動時間tを設定する。
また、ここでは、大気開放位置を第2位置としているが、前述したように、充填満タン位置そのものを第2位置として、第2位置と第1位置との間の変位量に相当する供給量を差分供給として記憶するようにすることもできる。これは、充填満タン位置の決定の仕方によるものである。
次に、本発明の第1実施形態における制御部による第2センサを用いないインク充填制御(供給制御)について図23のフロー図を参照して説明する。
印刷動作中は、充填満タン状態からインクが消費されることで、変位部材205はヘッドタンク35のインク残量(液体残量)が減少する方向に変位するので、第1センサ251が変位部材205を検知したか否かを判別する。
そして、ヘッドタンク35のインク残量が減少する方向に変位部材205が変位して第1センサ251が変位部材205を検知したときには、その後のインク消費量をソフトカウントで算出し、インク消費量が予め定めた所定液体消費量(所定量:前述のインク消費下限値までのインク量W[cc])以上になったか否かを判別する。
そして、インク消費量が予め定めた所定の液体消費量以上になったときに、送液ポンプ241を正転駆動してメインタンク10からヘッドタンク35へのインク充填(供給)を開始する。
このとき、第1センサ251がヘッドタンク35の変位部材205を検知したか否かを判別し、第1センサ251がヘッドタンク35の変位部材205を検知したときには、そのときから更に駆動時間t分送液ポンプ241を駆動して差分量分のインクを充填し、送液ポンプ241の駆動を停止し、インク消費量の計算値をリセットする。
このようにして、印刷動作中でも、キャリッジ33をホーム位置に戻すことなく、ヘッドタンク35にインクを充填することができる。
次に、本発明の第1実施形態における印刷をしていないときである、例えば印刷動作終了後のフィラ位置制御について図24のフロー図を参照して説明する。
本実施形態では、印刷動作終了後、変位部材205がキャリッジ側第1センサ251で検知された後に行うインク消費量を計測するソフトカウントを行っていたとき、あるいは、変位部材205を本体側第2センサ301で検知した位置が、第1センサ251による検知位置(第1位置)又は第1位置よりもヘッドタンク35内のインク量(液体残量)が多くなる位置になるまでインク供給を行うことで、変位部材205の位置(フィラ位置)を第1センサ251による検知位置(第1位置)又は第1位置よりもヘッドタンク35内のインク量(液体残量)が多くなる位置に制御をしている。
これは、印刷動作終了後、長時間印刷動作が行なわれず、インク供給経路や流路接続部分における透気性、透湿性、周囲環境の変化により、流路内の圧力が変化し、変位部材205の位置が変化することがあるため、印刷動作終了時点におけるソフトカウントによるインク消費量に相当する変位部材205の位置(実際位置)との間に誤差が生じることがある。
このとき、そのまま印刷動作を再開すると、インク消費下限値までインク量W[cc]のインクを消費したときには、ヘッドタンク35内の圧力が過負圧状態となり、インク吐出不良による印刷品質の低下や、ノズル孔から空気を混入し、ノズルダウン(吐出不能)を起すおそれがある。
そこで、図24を参照して、印刷動作終了後、変位部材205の位置を検知し、変位部材205の位置が第1位置であるキャリッジ側第1センサ251の検知位置よりもヘッドタンク35内インク量が少ない位置にあるか否かを判別する。
ここで、変位部材205が第1位置よりもヘッドタンク35内インク量が少ない位置にあるときには、送液ポンプ241を駆動してインクをヘッドタンク35に供給し、第1センサ251が変位部材205を検知したか否かを判別する。
そして、第1センサ251が変位部材205を検知したときに、送液ポンプ241の駆動を停止し、この処理を終了する。
この場合、破線図示の処理のように、第1センサ251が変位部材205を検知した後にも、それよりも多いインク量、例えば第1センサ251による検知後に追加充填する送液ポンプ241駆動時間t[sec]分のインク量である差分量を供給してから送液ポンプ241の駆動を停止するようにすることもできる。
これに対し、第1センサ251が変位部材205を検知しないまま予め定めた所定時間が経過したときは、送液ポンプ241の駆動を停止し、記録ヘッド34のキャッピングを行った後、エラーを報知する。エラー報知は画像形成装置の操作パネルやホスト側のプリンタドライバを介して行うことができる。
なお、印刷動作終了後の変位部材205の位置の検知は、例えば、印刷動作終了時点で、キャリッジ側第1センサ251で変位部材を検知した後に行うインク消費量のソフトカウントを行っていたか否かを判別して、ソフトカウントを行っていたときには変位部材205がキャリッジ側第1センサ251による検知位置よりもヘッドタンク35内インク量が少ない側(位置)にあると判別することができる。
また、印刷動作終了後の変位部材205の位置の検知は、例えば印刷動作終了後、キャリッジ33の走査を行い、本体側第2センサ301にて変位部材205を検知したときのキャリッジ位置と、先の前準備設定1にて測定し記憶している、変位部材205をキャリッジ側第1センサ251が検知した状態での本体側第2センサ301が検知したキャリッジ位置とを比較して判別することもできる。
これにより、印刷動作終了後、変位部材の位置を第1位置よりもヘッドタンク35内の液体残量が多い側にすることができ、印刷動作を再開しても、ヘッドタンク35内の圧力が過負圧状態となり、インク吐出不良による印刷品質の低下や、ノズル孔から空気を混入し、ノズルダウン(吐出不能)を起すおそれが防止できる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態では、印刷動作終了後の他に、記録ヘッド34のノズル面をクリーニングする維持回復動作(メンテナンス動作という。)を行なった後、前記第1実施形態と同様に、変位部材205が第1センサ251による第1検知位置よりもヘッドタンク35内のインク量が少ない位置にあるときには、インク供給(充填)動作を行うようにしている。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態は、装置の電源ON時(起動時)に、前記第1実施形態と同様に、変位部材205が第1センサ251による第1検知位置よりもヘッドタンク35内のインク量が少ない位置にあるときには、インク供給(充填)動作を行うようにしている。
つまり、印刷動作終了後、長時間印刷動作がなかったときと同様、装置の電源が長期間遮断されているとき、インク供給経路や流路接続部分における透気性、透湿性、周囲環境の変化により、流路内の圧力が変化し、変位部材205の位置が変化することがあるため、電源ON時に変位部材205の位置を検知し、適正位置に修正するようにしている。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
本実施形態では、電源ON時に変位部材205の位置を検知し、変位部材205の位置が充填満タン位置である第2位置よりもヘッドタンク35内のインク量が多い位置であることを検知したときには、ヘッドタンク35内のインク量や圧力を再度適正にするため、前述した、差分量の検知である前準備設定を再度行うようにすることもできる。
次に、本発明の第5実施形態について図25を参照して説明する。図25は同実施形態の説明に供する説明図である。
本実施形態では、変位部材205には変位方向に所定の幅を有する検知部205Aが設けられている。そして、第1センサ251で検知する第1位置は、変位部材205の検知部205Aの変位方向の一方の端部aとしている。
このような構成にあっては、第1センサ251で変位部材205の検知部205Aの端部a又はbを検知するのは、例えば、第1センサ251が検知部205Aを検知しているときの検知出力を「1」、検知部205Aを検知していないときの検知出力を「0」とするとき、検知出力が、次のように遷移したときである。
(1)変位部材205がヘッドタンク35の液体残量が多い側で、検知部205Aの他方の端部bも第1センサ251から外れている状態にあるときで、液体残量の減少時に検知出力が「0」から「1」に遷移したとき。また、更に「1」から「0」に遷移したとき。
(2)変位部材205がヘッドタンク35の液体残量が多い側で、検知部205Aが第1センサ251で検知されている状態にあるときで、液体残量の減少時に検知出力が「1」から「0」に遷移したとき。
(3)変位部材205がヘッドタンク35の液体残量が少ない側で、検知部205Aの端部aも第1センサ251から外れている状態にあるときで、液体残量の増加時に検知出力が「0」から「1」に遷移したとき。また、更に「1」から「0」に遷移したとき。
(4)変位部材205がヘッドタンク35の液体残量が少ない側で、検知部205Aが第1センサ251で検知されている状態にあるときで、液体残量の増加時に検知出力が「1」から「0」に遷移したとき。
次に、本実施形態における前記各実施形態で説明した印刷動作終了時、メンテナンス動作後、電源オン後のフィラ位置制御について説明する。
まず、図25(a)に示すように、差分量を検出するときの動作で測定した、キャリッジ側第1センサ251で第1位置を検知している状態で、本体側第2センサ301が変位部材205を検知しているときのキャリッジ位置c1を記憶しておく。
そして、図25(b)に示すように、前述した印刷動作終了後などの時点で、キャリッジ33を走査して、本体側第2センサ301にて変位部材205を検知したときのキャリッジ位置c2と上記の記憶しているキャリッジ位置c1とを比較して、変位部材205が第1センサ251で検知する第1位置よりもヘッドタンク35内のインク量が少ない側に位置する否(多い側に位置する)かを判別する。
ここで、変位部材205が第1センサ251で検知する第1位置よりもヘッドタンク35内のインク量が少ない側に位置するときには、図25(c)に示すように、第1センサ251で変位部材205が第1位置になったことを検知するまでインクを充填し、あるいは、第1位置検知後に更に差分量を充填する。
なお、変位部材205が第1センサ251で検知する第1位置よりもヘッドタンク35内のインク量が多い側に位置するときには、送液ポンプ241の逆転駆動によって第1センサ251で変位部材205が第1位置になったことを検知するまでインクを逆送するようにしてもよい。
次に、本発明の第6実施形態について図26を参照して説明する。図26は同実施形態の説明に供する説明図である。
本実施形態では、上記第5実施形態と同様に、第1センサ251で検知する第1位置は、変位部材205の検知部205Aの変位方向の一方の端部aとしている。
ここで、第1センサ251は、第2センサ301で変位部材205が第2位置としての充填満タン位置にあることを検知するときに、図16(a)に示すように、周囲環境(例えば温度や湿度)によって変位部材205の検知部205Aを検知する状態になることがある位置に配置されている。
このような構成で、図26(b)に示すように、記録ヘッド34のノズルをクリーニングするメンテナンス動作を行なった後、クリーニング動作にて記録ヘッド34からインク吸引が吸引不良等により所定量吸引できず、変位部材205が第2位置よりもヘッドタンク35内のインク量が多い例えば大気開放位置になる場合がある。
そこで、メンテナンス動作後に行うフィラ位置制御の第1例について図27のフロー図を参照して説明する。
ここでは、メンテナンス動作終了後、変位部材205の位置を検知し、変位部材205の位置が第2位置よりもヘッドタンク35内インク量が多い位置にあるか否かを判別する。なお、同図に破線図示のように、まず、第1センサ251にて変位部材205を検知することもできる。
ここで、変位部材205が第2位置よりもヘッドタンク35内インク量が多い位置にあるときには、送液ポンプ241を逆転駆動(吸引駆動)してヘッドタンク35からメインタンク10にインクを逆送し、図26(c)に示すように、第2センサ301が変位部材205を検知した(変位部材205が第2位置にあることを検知した)か否かを判別する。
そして、第2センサ301が変位部材205を検知したときに、送液ポンプ241の逆転駆動を停止し、この処理を終了する。
これに対し、第2センサ301にて変位部材205が第2位置にあることを検知しないまま予め定めた所定時間が経過したときは、送液ポンプ241の逆転駆動を停止し、記録ヘッド34のキャッピングを行った後、エラーを報知する。エラー報知は画像形成装置の操作パネルやホスト側のプリンタドライバを介して行うことができる。
次に、本実施形態におけるフィラ位置制御の第2例について図28のフロー図を参照して説明する。
ここでは、メンテナンス動作終了後、変位部材205の位置を検知し、変位部材205の位置が第2位置よりもヘッドタンク35内インク量が多い位置にあるか否かを判別する。なお、同図に破線図示のように、まず、第1センサ251にて変位部材205を検知することもできる。
ここで、変位部材205が第2位置よりもヘッドタンク35内インク量が多い位置にあるときには、送液ポンプ241を逆転駆動(吸引駆動)してヘッドタンク35からメインタンク10にインクを逆送し、第1センサ251が変位部材205の検知部205Aの端部aを検知した(変位部材205が第1位置になったことを検知した)か否かを判別する。
そして、変位部材205が第1位置になったことを検知したときに、送液ポンプ241の逆転駆動を停止し、この処理を終了する。
この場合、同図に破線図示のように、送液ポンプ241の逆転駆動停止後、送液ポンプ241を正転駆動して差分量を供給し、送液ポンプ241の正転駆動を停止してもよい。
これに対し、第1センサ251にて変位部材205が第1位置にあることを検知しないまま予め定めた所定時間が経過したときは、送液ポンプ241の逆転駆動を停止し、記録ヘッド34のキャッピングを行った後、エラーを報知する。
本実施形態では、送液ポンプ241を駆動するときに第2センサ301を使用せず、キャリッジ33上にある第1センサ251にて制御するため、キャリッジ位置に限定されず、任意の位置で制御することが可能となる。また、複数のヘッドタンク35、変位部材205、第1センサ251を有するとき、複数同時に送液ポンプ241の駆動制御が可能となる。
次に、本発明の第7実施形態について説明する。
本実施形態では、印刷開始直前の最終確認として、変位部材205が第2位置に位置するとき、キャリッジ側第1センサ251が変位部材205の検知部205Aを検知しているか否かを確認し、第1センサ251が変位部材205の検知部205Aを検知していないときには、第2センサ301を使用して変位部材205の位置を確認するようにしている。
そして、変位部材205が第2位置よりもヘッドタンク35内のインク量が多い側に位置するときには、前記第6実施形態の第1例と同様に、第2センサ301で変位部材205を検知するまで(第2位置を検知するまで)送液ポンプ241の逆転駆動による逆送を行う。
このとき、前記第6実施形態の第2例と同様に、第1センサ251を使用して変位部材205の検知部205Aの端部a(第1位置)を検知するまで逆送を行うようにすることもできる。この場合、逆送後、再び送液ポンプ241を正転駆動して、前述した前準備設定3にて設定した差分量のインクを追加供給することもできる。
これに対し、変位部材205が第1位置よりもヘッドタンク35内のインク量が少ない側に位置するときには、第1センサ251を使用して変位部材205の検知部205Aの端部aを検知するまで(第1位置を検知するまで)送液ポンプ241を正転駆動して、液体供給を行うことができる。
また、このとき、液体供給後、そのまま送液ポンプ241の正転駆動を継続して、前述した前準備設定3にて設定した差分量のインクを追加供給することもできる。
以上のような変位部材205位置の検知、及び適正位置修正動作を行うことで、印刷動作を長時間行なわなかったときにも、印刷品質の低下や、ノズルダウン、液漏れなどの障害が発生せず、安定して長尺印刷や連続印刷に対応した液体供給を行なうことができるようになる。
また、上述したフィラ位置制御は印刷開始時には既に変位部材205の状態が適正状態になっているように、予め、事前の印刷動作終了後やメンテナンス動作終了後、電源起動時に行なうことで、ファーストプリントに影響しないようにすることができる。
また、印刷動作直前の変位部材205のチェックもキャリッジ33の動作などが不要なキャリッジ側第1センサ251にて変位部材205の有無検知を行なうようにすることで、ファーストプリントへの影響をより低減できる。
また、上記実施形態では、印刷動作終了後にフィラ位置制御を行う例で説明しているが、印刷動作終了後、所定時間経過したときにはフィラ位置制御を行い、所定時間が経過する前に印刷動作が再開されるときにはフィラ位置制御を行わないようすることもできる。
つまり、短時間で印刷動作が再開されるときには、インク供給経路やその接続部分の透気性、透湿性、周囲環境の変化などによって変位部材205の位置が変化する可能性が少ないときには、印刷動作終了後も変位部材205の位置の確認は行なわず、印刷動作終了時点のソフトカウントをそのまま継続して印刷動作を行う。
これにより、連続した複数の被記録媒体に対する印刷動作を行うときに、無駄に印刷動作間隔毎に変位部材の位置修正を行なうことなく、効率良く印刷動作を行なうことができる。
また、印刷動作時などキャリッジ走査時に、被記録媒体と記録ヘッド34や、変位部材205、第1センサ251などが接触し、キャリッジ走査が停止する紙ジャムが発生したことを検知したときには、ヘッドタンク35内のインク量や圧力を再度適正にするため、前述した差分量の検知である前準備設定を再度行うようにしている。
また、キャリッジ走査が停止する紙ジャムが発生したことを検知したときには、第2センサ301を使用して変位部材205の位置を確認するようにしてもよい。
このとき、確認の結果変位部材205の位置が第1位置よりもヘッドタンク35内のインク量が少ない位置にあるときには、前記第1実施形態ないし第7実施形態と同様、インク供給(充填)動作を行うようにし、また、変位部材205の位置が第2位置よりもヘッドタンク35内のインク量が多い位置にあるときには、前記第1実施形態ないし第7実施形態と同様、送液ポンプ241の逆転駆動による逆送を行う。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。
10 インクカートリッジ(メインタンク)
33 キャリッジ
34、34a、34b 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
35 ヘッドタンク
81 維持回復機構
201 タンクケース(液体収容部)
203 フィルム部材
205 変位部材(フィラ)
241 送液ポンプ
251 第1センサ(第1検知手段)
301…第2センサ(第2検知手段)
500…制御部

Claims (9)

  1. 液滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに供給する液体を収容するヘッドタンクと、
    前記記録ヘッド及び前記ヘッドタンクを搭載したキャリッジと、
    前記ヘッドタンクに供給する液体を収容するメインタンクと、
    前記メインタンクから前記ヘッドタンクへの液体供給を行う送液手段と、
    前記送液手段を駆動して前記メインタンクから前記ヘッドタンクへの液体供給を制御する供給制御手段と、を備え、
    前記ヘッドタンクは液体残量に応じて変位する変位部材を有し、
    前記キャリッジには前記変位部材を検知する第1検知手段が設けられ、
    装置本体側には前記変位部材を検知する第2検知手段が設けられ、
    前記第1検知手段で検知する前記変位部材の第1位置は前記第2検知手段で検知する前記変位部材の第2位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が少ない位置であり、
    前記供給制御手段は、
    前記第1検知手段で検知される位置と前記第2検知手段で検知される位置との間の前記変位部材の変位量に対応する差分量を検出して保持し、
    印刷動作中に、前記第2検知手段を使用しないで前記メインタンクから前記ヘッドタンクに前記液体を供給するときには、前記変位部材が、前記第1検知手段で検知される位置から前記ヘッドタンクの液体残量が少なくなる方向に変位するときの液体消費量を計測して、
    前記液体消費量が予め定めた閾値になったときから前記液体の供給を開始させ、前記第1検知手段が前記変位部材を検知した後前記差分量の供給を行わせる制御を行い、
    前記印刷動作をしていないとき、前記変位部材の位置が前記第1位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が少ない側にあるときには、前記変位部材の位置が前記第1位置又は前記第1位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が多い側になるまで前記液体を供給する制御をし、
    前記変位部材の位置が前記第1位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が少ない側にあるか否かは、前記印刷終了時に前記液体消費量を計測したか否かで判別する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 液滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに供給する液体を収容するヘッドタンクと、
    前記記録ヘッド及び前記ヘッドタンクを搭載したキャリッジと、
    前記ヘッドタンクに供給する液体を収容するメインタンクと、
    前記メインタンクから前記ヘッドタンクへの液体供給を行う送液手段と、
    前記送液手段を駆動して前記メインタンクから前記ヘッドタンクへの液体供給を制御する供給制御手段と、を備え、
    前記ヘッドタンクは液体残量に応じて変位する変位部材を有し、
    前記キャリッジには前記変位部材を検知する第1検知手段が設けられ、
    装置本体側には前記変位部材を検知する第2検知手段が設けられ、
    前記第1検知手段で検知する前記変位部材の第1位置は前記第2検知手段で検知する前記変位部材の第2位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が少ない位置であり、
    前記供給制御手段は、
    前記第1検知手段で検知される位置と前記第2検知手段で検知される位置との間の前記変位部材の変位量に対応する差分量を検出して保持し、
    印刷動作中に、前記第2検知手段を使用しないで前記メインタンクから前記ヘッドタンクに前記液体を供給するときには、前記変位部材が、前記第1検知手段で検知される位置から前記ヘッドタンクの液体残量が少なくなる方向に変位するときの液体消費量を計測して、
    前記液体消費量が予め定めた閾値になったときから前記液体の供給を開始させ、前記第1検知手段が前記変位部材を検知した後前記差分量の供給を行わせる制御を行い、
    前記印刷動作をしていないとき、前記変位部材の位置が前記第1位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が少ない側にあるときには、前記変位部材の位置が前記第1位置又は前記第1位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が多い側になるまで前記液体を供給する制御をし、
    前記変位部材の位置が前記第1位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が少ない側にあるか否かは、前記キャリッジの走査を行い、前記第2検知手段にて前記変位部材を検知したときのキャリッジ位置と、予め変位部材を第1検知手段が検知した状態での前記第2検知手段が検知したキャリッジ位置とを比較して判別する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記印刷動作の終了後、又は前記記録ヘッドの維持回復動作を行った後、及び、装置を起動したときの少なくともいずれかでも、前記変位部材の位置が前記第1位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が少ない側にあるときには、前記変位部材の位置が前記第1位置又は前記第1位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が多い側になるまで前記液体を供給する制御をすることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 装置を起動したときに、前記変位部材を前記第2検知手段で検知し、前記変位部材の位置が前記第2位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が多い側にあるときには、前記差分量を検出する制御を行うことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記変位部材は変位方向に所定の幅を有する検知部を有し、
    前記第1検知手段で検知する第1位置は前記変位部材の検知部の変位方向の一方の端部を検知する位置であり、
    前記第1検知手段は、前記第2検知手段で前記変位部材を検知したときに前記変位部材の前記検知部を検知する状態になることがある位置に配置され、
    維持回復動作後、前記第2検知手段にて前記変位部材が前記第1位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が多い位置にあることを検知したときは、前記第2検知手段にて前記第2位置を検知するまで、又は、前記第1検知手段で前記第1位置を検知するまで前記ヘッドタンク内の前記液体を減じる制御をする
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記変位部材は変位方向に所定の幅を有する検知部を有し、
    前記第1検知手段で検知する第1位置は前記変位部材の検知部の変位方向の一方の端部を検知する位置であり、
    前記第1検知手段は、前記第2検知手段で前記変位部材を検知したときに前記変位部材の前記検知部を検知する状態になることがある位置に配置され、
    印刷動作開始前に、前記第1検知手段が前記変位部材の前記検知部を検知していないときには、前記第2検知手段にて前記変位部材の位置を検知する制御をする
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置
  7. 前記第2検知手段にて前記変位部材が前記第1位置よりも前記ヘッドタンクの液体材料が少ない位置にあることを検知したときには、前記第1検知手段で前記第1位置を検知するまで、前記ヘッドタンク内の前記液体を供給する制御をする
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記印刷動作の終了後、所定時間経過後まで前記印刷動作が再開されないときに、前記変位部材の位置が前記第1位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が少ない側にあるときには、前記変位部材の位置が前記第1位置又は前記第1位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が多い側になるまで前記液体を供給する制御をする
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 液滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに供給する液体を収容するヘッドタンクと、
    前記記録ヘッド及び前記ヘッドタンクを搭載したキャリッジと、
    前記ヘッドタンクに供給する液体を収容するメインタンクと、
    前記メインタンクから前記ヘッドタンクへの液体供給を行う送液手段と、
    前記送液手段を駆動して前記メインタンクから前記ヘッドタンクへの液体供給を制御する供給制御手段と、を備え、
    前記ヘッドタンクは液体残量に応じて変位する変位部材を有し、
    前記キャリッジには前記変位部材を検知する第1検知手段が設けられ、
    装置本体側には前記変位部材を検知する第2検知手段が設けられ、
    前記第1検知手段で検知する前記変位部材の第1位置は前記第2検知手段で検知する前記変位部材の第2位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が少ない位置であり、
    前記供給制御手段は、
    前記第1検知手段で検知される位置と前記第2検知手段で検知される位置との間の前記変位部材の変位量に対応する差分量を検出して保持し、
    印刷動作中に、前記第2検知手段を使用しないで前記メインタンクから前記ヘッドタンクに前記液体を供給するときには、前記変位部材が、前記第1検知手段で検知される位置から前記ヘッドタンクの液体残量が少なくなる方向に変位するときの液体消費量を計測して、
    前記液体消費量が予め定めた閾値になったときから前記液体の供給を開始させ、前記第1検知手段が前記変位部材を検知した後前記差分量の供給を行わせる制御を行い、
    前記キャリッジ走査時に、前記記録ヘッドで画像を形成する被記録媒体と前記記録ヘッドが接触したときには、
    前記差分量を検出する制御を行い、
    または、前記変位部材の位置が前記第1位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が少ない側にあるときには、前記変位部材の位置が前記第1位置又は前記第1位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が多い側になるまで前記液体を供給する制御をし、
    前記変位部材が前記第1位置よりも前記ヘッドタンクの液体残量が多い位置にあることを検知したときは、前記第2検知手段にて前記第2位置を検知するまで、又は、前記第1検知手段で前記第1位置を検知するまで前記ヘッドタンク内の前記液体を減じる制御をする
    ことを特徴とする画像形成装置。
JP2011268585A 2011-12-08 2011-12-08 画像形成装置 Active JP5919779B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011268585A JP5919779B2 (ja) 2011-12-08 2011-12-08 画像形成装置
US13/680,365 US8870317B2 (en) 2011-12-08 2012-11-19 Image forming apparatus including recording head and head tank

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011268585A JP5919779B2 (ja) 2011-12-08 2011-12-08 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013119222A JP2013119222A (ja) 2013-06-17
JP5919779B2 true JP5919779B2 (ja) 2016-05-18

Family

ID=48571590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011268585A Active JP5919779B2 (ja) 2011-12-08 2011-12-08 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8870317B2 (ja)
JP (1) JP5919779B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6011005B2 (ja) * 2012-04-26 2016-10-19 株式会社リコー 画像形成装置
JP6471844B2 (ja) 2013-12-10 2019-02-20 株式会社リコー 画像形成装置
JP6343977B2 (ja) 2014-03-11 2018-06-20 株式会社リコー 画像形成装置
JP6537298B2 (ja) * 2014-04-30 2019-07-03 キヤノン株式会社 圧力調整ユニット、液体供給装置、および液体吐出装置
US9399359B2 (en) 2014-11-04 2016-07-26 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus including switching member
JP6686381B2 (ja) 2015-11-16 2020-04-22 株式会社リコー 液体収容容器、液体を吐出する装置
JP2017136787A (ja) * 2016-02-05 2017-08-10 セイコーエプソン株式会社 液滴吐出装置及び液滴吐出装置における液体使用量の算出方法
JP7067158B2 (ja) * 2018-03-15 2022-05-16 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置
JP7112654B2 (ja) * 2018-05-29 2022-08-04 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP7463711B2 (ja) 2019-12-17 2024-04-09 株式会社リコー 液体収容容器、液体を吐出する装置
JP7447557B2 (ja) 2020-03-05 2024-03-12 株式会社リコー プラテン、印刷装置
JP7537246B2 (ja) 2020-11-27 2024-08-21 株式会社リコー 画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム
JP2023012926A (ja) 2021-07-14 2023-01-26 株式会社リコー 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3578268B2 (ja) * 2000-11-02 2004-10-20 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録装置および同装置におけるサブタンクへのインク補給量の検証方法
JP2002187292A (ja) * 2000-12-21 2002-07-02 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置および同装置におけるサブタンクへのインク補給制御方法
JP5560717B2 (ja) * 2010-01-07 2014-07-30 株式会社リコー 液体供給装置および画像形成装置
JP5499989B2 (ja) * 2010-03-12 2014-05-21 株式会社リコー 画像形成装置
EP2605912B1 (en) 2010-08-18 2016-06-29 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US8870317B2 (en) 2014-10-28
JP2013119222A (ja) 2013-06-17
US20130147867A1 (en) 2013-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5899869B2 (ja) 画像形成装置
JP5919779B2 (ja) 画像形成装置
JP5499989B2 (ja) 画像形成装置
JP6040526B2 (ja) 画像形成装置
JP5874898B2 (ja) 画像形成装置
JP5849642B2 (ja) 画像形成装置
JP5995187B2 (ja) 画像形成装置
JP5807406B2 (ja) 画像形成装置
US20120139979A1 (en) Image forming apparatus
JP5246585B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成装置における負圧再形成方法
JP6011005B2 (ja) 画像形成装置
JP2011183617A (ja) 画像形成装置
JP2011183729A (ja) 画像形成装置
JP5293918B2 (ja) 画像形成装置
JP6119284B2 (ja) 画像形成装置
JP5703721B2 (ja) 画像形成装置
JP2013059899A (ja) 画像形成装置
JP5906701B2 (ja) 画像形成装置
JP5891864B2 (ja) 画像形成装置
JP5445214B2 (ja) 画像形成装置
JP2012121215A (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP5803459B2 (ja) 画像形成装置
JP2012192642A (ja) 画像形成装置及びヘッドタンク
JP6036038B2 (ja) 画像形成装置
JP2010005843A (ja) 画像形成装置及び液体収容容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150915

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160328

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5919779

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151