JP2014188805A - 印刷装置 - Google Patents

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Akihiro Toya
昭寛 戸谷
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
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    • B41J2/2107Ink jet for multi-colour printing characterised by the ink properties
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Abstract

【課題】 所定の印刷媒体を用いる場合に、補助用液体を使用するかどうかを選択可能な印刷装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ヘッド及び制御部を有する印刷装置である。ヘッドは、所定の印刷媒体に対し、画像を形成するための画像用液体と、画像用液体による画像の形成を補助するための補助用液体とを吐出する。制御部は、所定の印刷媒体に対して、画像用液体及び補助用液体をヘッドから吐出させる第1のモードと、画像用液体をヘッドから吐出させ補助用液体をヘッドから吐出させない第2のモードとを選択的に実行可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は印刷装置に関する。
印刷装置として、ヘッドからインクを吐出して印刷媒体上に画像を形成するインクジェ
ット式のプリンタが知られている。
このようなインクジェット式のプリンタとしては、CMYのような有色インクと無色透
明なインク(クリアインク)とを用いて印刷を行うものがある。
特開2002−307755号公報
ここで、印刷媒体として、ポリスチレンやポリプロピレン等から構成されるフィルム系
媒体を用いる場合がある。フィルム系媒体は、プリンタ内で金属製(アルミニウム、鉄等
)の紙送りローラとの摩擦等により、媒体表面に帯電が生じることがある。また、帯電量
は、摩擦の状態に影響されるため、媒体表面でばらつきが生じる。
このように帯電量のばらつきが生じている印刷媒体に対してインクを吐出した場合、吐
出に伴って生じるインクミスト(所謂、サテライト)は、帯電量が多い領域に集積する。
その結果、印刷物にモヤ状の画像劣化が発生する場合がある。
一方、印刷媒体全体に対して予めクリアインク等の補助インクを塗布することにより、
帯電量をほぼ均一に減らすことができる。
しかし、帯電量は、印刷媒体が置かれる環境(たとえば、湿度の違い)によって異なる
。すなわち、同じフィルム系媒体を用いる場合であってもサテライトの影響を受ける度合
い(画像劣化の度合い)は一定ではない。従って、フィルム系媒体を用いる場合であって
も、補助インクの使用が不要なこともありうる。
本発明は、前述の問題点を解決するためになされたものであり、所定の印刷媒体を用い
る場合に、補助用液体を使用するかどうかを選択可能な印刷装置を提供することを目的と
する。
主たる本発明は、ヘッド及び制御部を有する印刷装置である。ヘッドは、所定の印刷媒
体に対し、画像を形成するための画像用液体と、画像用液体による画像の形成を補助する
ための補助用液体とを吐出する。制御部は、所定の印刷媒体に対して、画像用液体及び補
助用液体をヘッドから吐出させる第1のモードと、画像用液体をヘッドから吐出させ補助
用液体をヘッドから吐出させない第2のモードとを選択的に実行可能である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
実施形態に係る印刷装置の構成を示す図である。 実施形態に係る印刷装置の構成を示す図である。 実施形態に係る印刷装置の構成を示す図である。 実施形態に係る印刷装置の構成を示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第1のパターンを示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第1のパターンを示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第1のパターンの別例を示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第1のパターンの別例を示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第1のパターンの別例を示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第1のパターンの別例を示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第2のパターンを示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第2のパターンを示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第2のパターンの別例を示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第2のパターンの別例を示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第2のパターンの別例を示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第2のパターンの別例を示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第3のパターンを示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第3のパターンを示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第3のパターンを示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第4のパターンを示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第4のパターンを示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第4のパターンを示す図である。 実施形態に係る画像用液体の吐出動作を示す図である。 実施形態に係る印刷装置の動作を示すフローチャートである。 その他の実施形態に係る印刷物を示す図である。
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
すなわち、所定の印刷媒体に対し、画像を形成するための画像用液体と、前記画像用液
体による前記画像の形成を補助するための補助用液体とを吐出するヘッドと、前記所定の
印刷媒体に対して、前記画像用液体及び前記補助用液体を前記ヘッドから吐出させる第1
のモードと、前記画像用液体を前記ヘッドから吐出させ前記補助用液体を前記ヘッドから
吐出させない第2のモードとを選択的に実行可能な制御部と、を有することを特徴とする
印刷装置が明らかとなる。
このような印刷装置は、所定の印刷媒体を用いる場合に、補助用液体を使用するかどう
かを選択可能となる。
また、前記制御部は、前記所定の印刷媒体に対して、前記画像用液体及び前記補助用液
体を前記ヘッドから吐出させるモードであって、前記第1のモードよりも前記補助用液体
の吐出量が多い第3のモードを選択的に実行可能であることを特徴とする印刷装置が明ら
かとなる。
このような印刷装置は、所定の印刷媒体を用いる場合に、補助用液体の吐出量を選択で
きる。
また、前記印刷媒体の湿度を測定する測定部を有し、前記制御部は、前記測定部による
測定結果が所定の閾値以下の場合、前記第1のモードにおける前記補助用液体の吐出量を
増加させるよう前記ヘッドを制御することを特徴とする印刷装置が明らかとなる。
このような印刷装置は、湿度が低い場合に補助用液体の吐出量を増加できる。
また、前記制御部は、前記第1のモードが選択された場合、前記画像用液体の吐出と前
記補助用液体の吐出とを異なるパスで実行するよう前記ヘッドを制御することを特徴とす
る印刷装置が明らかとなる。
また、前記制御部は、前記第1のモードが選択された場合、前記画像用液体の吐出と前
記補助用液体の吐出とを同じパスで実行するよう前記ヘッドを制御することを特徴とする
印刷装置が明らかとなる。
また、前記制御部は、前記第1のモードが選択された場合、前記画像が形成される領域
を含む前記印刷媒体の領域に対して前記補助用液体の吐出を実行するよう前記ヘッドを制
御することを特徴とする印刷装置が明らかとなる。
また、前記制御部は、前記第1のモードが選択された場合、前記画像用液体が吐出され
ない前記印刷媒体の領域に対して前記補助用液体の吐出を実行するよう前記ヘッドを制御
することを特徴とする印刷装置が明らかとなる。
これらの印刷装置によれば、第1のモードが選択された場合に画像用液体と補助用液体
とを吐出するタイミングや吐出する領域を調整することができる。
また、前記制御部は、前記印刷媒体の領域において、前記画像が形成されたのちに引き
剥がされる領域がある場合であって、且つ前記第1のモードが選択された場合、当該引き
剥がされる領域に対して前記補助用液体の吐出を実行しないよう前記ヘッドを制御するこ
とを特徴とする印刷装置が明らかとなる。
このような印刷装置は、引き剥がされる領域にインクミストを選択的に集積させること
ができる。
===印刷装置の構成===
図1〜図4を参照して、本実施形態に係る印刷装置の構成について説明を行う。本実施
形態では、印刷装置としてラテラル方式(後述)のインクジェットプリンタ1を例に述べ
る。図1は、インクジェットプリンタ1の全体構成を示すブロック図である。図2は、イ
ンクジェットプリンタ1の一部の構成を示す概略図である。図3は、ヘッド21(後述)
の一例を示す図である。図4は、印刷媒体を図2におけるA方向からみた図である。図4
では、図2に示す構成の一部を省略している。
インクジェットプリンタ1は、搬送ユニット10、ヘッドユニット20、キャリッジユ
ニット30、ヒータユニット40、検出器群50、コントローラ60及び測定ユニット7
0を有する。外部装置であるコンピュータ100から印刷用の画像データを受信したイン
クジェットプリンタ1は、コントローラ60によって各ユニット(搬送ユニット10、ヘ
ッドユニット20、キャリッジユニット30、ヒータユニット40)を制御する。コント
ローラ60は、コンピュータ100から受信した画像データに基づいて、各ユニットを制
御し、印刷媒体に画像を形成(印刷)する。インクジェットプリンタ1内の状況は検出器
群50によって監視されている。検出器群50は、検出結果をコントローラ60に出力す
る。コントローラ60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニット
を制御する。
搬送ユニット10は、ロール状の印刷媒体を所定の方向に搬送する(以下、印刷媒体が
搬送される方向を「搬送方向」という場合がある)。本実施形態では、印刷媒体としてフ
ィルム系媒体を例に説明を行う。フィルム系媒体は、「所定の印刷媒体」の一例である。
図2に示すように、搬送ユニット10は、供給機構11、搬送ローラ12A〜12F、
及び巻取機構13を有する。供給機構11は、印刷媒体をキャリッジユニット30(ヘッ
ドユニット20)側に送り出す機構である。搬送ローラ12A〜12Fは、供給機構11
から送り出される印刷媒体を画像の形成(印刷)が行われる位置(以下、「印刷位置」と
いう場合がある)まで搬送する。また、搬送ローラ12A〜12Fは、印刷位置で画像が
形成された印刷媒体を巻取機構13まで搬送する。巻取機構13は、画像が形成された印
刷媒体を巻き取る機構である。なお、インクジェットプリンタ1において、供給機構11
側を「上流側」といい、巻取機構13側を「下流側」という場合がある。
ヘッドユニット20は、ヘッド21を有する。本実施形態におけるヘッド21は、印刷
媒体に対し、画像用液体と補助用液体とを吐出する。
画像用液体は、印刷媒体に画像を形成するための液体(たとえば、シアン、マゼンタ、
イエロー等のカラーインク)である。補助用液体は、画像用液体による画像の形成を補助
するための液体(たとえば、クリアインク、ホワイトインク)である。補助用液体は、印
刷媒体の面質を変えないような液体であることが望ましい。
ヘッド21のノズルn(後述)から画像用液体を吐出することによって、印刷媒体に画
像が形成される。また、ヘッド21のノズルn(後述)から補助用液体を吐出することに
よって、印刷媒体に補助用液体の層が形成される。
図3は、印刷媒体と対向するヘッド21の面を示す模式図である。図3における矢印は
搬送方向を示す。図3に示すように、本実施形態におけるヘッド21は、複数のノズル列
が搬送方向に設けられている。具体的に、ヘッド21は、画像用液体としてのカラーイン
クを吐出する複数のノズル列Ncが搬送方向に直交する方向に設けられている。一つのノ
ズル列からは同じ色のカラーインクが吐出される。また、補助用液体としてのクリアイン
クを吐出するノズル列NLがノズル列Ncを挟むように一列ずつ設けられている。各ノズ
ル列は、複数のノズルnで構成されている。一つのノズルnからは、一つのドットに対応
する液体が吐出される。
キャリッジユニット30は、ヘッドユニット20(ヘッド21)を所定の方向に移動さ
せる。図2及び図4に示すように、本実施形態におけるキャリッジユニット30は、キャ
リッジ31、ガイド32a及びガイド32bを有する。キャリッジ31は、ヘッドユニッ
ト20を搭載する。ガイド32aは、搬送方向へのキャリッジ31の移動をガイドするた
めの部材である。ガイド32bは、搬送方向と直交する方向へのキャリッジ31の移動を
ガイドするための部材である。ヘッドユニット20を搭載したキャリッジ31は、ガイド
32a及びガイド32bにより印刷位置にある印刷媒体に対して2次元的に移動すること
ができる。以下、キャリッジユニット30(ヘッドユニット20)の移動する方向を「移
動方向」という場合がある。図4に示す破線矢印は、キャリッジユニット30(ヘッドユ
ニット20)の動きを示す一例である。
このように、ヘッドユニット20が印刷媒体に対して2次元的(或いは1次元的でもよ
い)に移動して液体を吐出することにより、印刷媒体を搬送することなく画像の形成を行
う方式を「ラテラル方式」という。ラテラル方式で画像の形成を行う場合、印刷媒体を搬
送する時点において、印刷位置にある印刷媒体には画像データに基づく画像が完成してい
る。
ヒータユニット40は、ホットプラテン41及び乾燥機構42を有する。ホットプラテ
ン41は、印刷位置において印刷媒体を支持する部材である。また、ホットプラテン41
は、ヒータを内蔵しており、印刷位置にある印刷媒体を加熱することによって、印刷媒体
に形成された画像や補助用液体の層を形成する液体(インク)の乾燥を行う。乾燥機構4
2は、印刷位置よりも下流側に設けられており、画像が形成された印刷媒体を加熱するこ
とによって、印刷位置外で画像や補助用液体の層を形成する液体(インク)の乾燥を促進
させる。
検出器群50は、搬送ユニット10による印刷媒体の搬送量を検出するセンサ(図示な
し)、印刷媒体を搬送する搬送ローラ(図示なし)の回転量を検出するためのエンコーダ
、キャリッジ31の移動方向の位置を検出するためのリニア式エンコーダ等を含んで構成
されている。
コントローラ60は、インクジェットプリンタ1の制御を行うための制御ユニット(制
御部)である。コントローラ60は、インターフェース(I/F)部61、CPU62、
メモリ63及びユニット制御回路64を有する。
インターフェース部61は、コンピュータ100とインクジェットプリンタ1との間で
データの送受信を行う。CPU62は、インクジェットプリンタ1全体の制御を行うため
の演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領
域等を確保する。また、メモリ63は、印刷対象となる画像データを格納する。CPU6
2は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して
各ユニットを制御し、各種の処理を実行させる。
たとえば、図4に示すように、CPU62は、ユニット制御回路64を介し、メモリ6
3に格納された画像データに従い、ヘッド21を二次元的に移動させる(図4の破線矢印
参照)。このようにして、インクジェットプリンタ1は、印刷位置にある印刷媒体の印刷
領域(印刷領域α〜印刷領域γ)それぞれに画像及び補助用液体の層を形成する(詳細は
後述する)。印刷領域とは、画像用液体及び補助用液体が吐出される領域(画像及び補助
用液体の層が形成される領域)をいう。本実施形態における印刷領域は、印刷位置にある
印刷媒体全体に対応している。
測定ユニット70は、印刷媒体の湿度を測定する。測定ユニット70は、インクジェッ
トプリンタ1内において、たとえば、印刷媒体の近傍に設けられる(図2参照)。本実施
形態における測定ユニット70は、「測定部」の一例である。
なお、「印刷媒体の湿度を測定する」とは、印刷媒体自体の湿度を直接的に測定するこ
と、及び印刷媒体の周囲の雰囲気の湿度を測定すること等により印刷媒体自体の湿度を推
測することの両方を含む。従って、測定ユニット70は、印刷媒体自体の湿度を直接的に
測定する手段でもよいし、印刷媒体の周囲の雰囲気の湿度を測定することによって、印刷
媒体の湿度を推測する手段であってもよい。
後者の場合、印刷媒体の湿度を推測する手段(測定ユニット70)は、実測された印刷
媒体の周囲の雰囲気の湿度、及び予め計測された印刷媒体の周囲の雰囲気の湿度と印刷媒
体自体の湿度との対応関係を示す湿度データテーブル(メモリ63等に格納される)に基
づき、印刷媒体自体の湿度を推測する手段でもよい。更には、測定ユニット70は、印刷
媒体の周囲の雰囲気のうち、特に印刷媒体の搬送経路において、画像用液体が吐出される
印刷位置の上流側の雰囲気を推測するように構成されてもよい。
===液体を吐出させるモードについて===
たとえば、フィルム系媒体を搬送ユニット10で搬送する場合、搬送ローラ12A、1
2Bやホットプラテン41とフィルム系媒体との間で摩擦が生じる。その結果、印刷位置
に到達したフィルム系媒体は、媒体表面に帯電が生じることになる。また、媒体表面の帯
電量は、摩擦の状態により変化するため、一般的にばらつきが生じる。
よって、媒体表面において帯電量を均一にするためには、補助用液体を塗布することが
望ましい。
一方、印刷媒体の帯電量は、環境によって異なる。たとえば、湿度が高い場合、媒体表
面には帯電が生じ難く、帯電量が少なくなる可能性もある。この場合には、フィルム系媒
体であってもサテライトの影響を受け難い。
そこで、本実施形態におけるコントローラ60(制御部)は、所定の印刷媒体(たとえ
ば、フィルム系媒体)に対して画像を形成するための異なるモード(第1のモード、第2
のモード)を選択的に実行可能となっている。
第1のモードは、所定の印刷媒体に対して、画像用液体及び補助用液体をヘッド21か
ら吐出させるモードである。第2のモードは、所定の印刷媒体に対して、画像用液体をヘ
ッド21から吐出させ、補助用液体をヘッド21から吐出させないモードである。
モードの選択は、自動または手動で行うことが可能である。
自動の場合、たとえば、コントローラ60は、測定ユニット70により測定された湿度
の値(%)を予め設定された条件(たとえば、湿度30%)と比較する。測定された湿度
が予め設定された条件よりも低い場合(すなわち、帯電し易い状態にある場合)、コント
ローラ60は、所定の印刷媒体に対して予め設定された第1のモードを選択して実行する
逆に、測定された湿度が予め設定された条件よりも高い場合(すなわち、帯電し難い状
態にある場合)、コントローラ60は、所定の印刷媒体に対して予め設定された第2のモ
ードを選択して実行する。第1のモード及び第2のモードは、所定の印刷媒体と関連付け
られた状態でメモリ63等に記憶されている。また、各モードにおいては、液体の吐出量
等が予め設定されている。
一方、手動の場合、たとえば、インクジェットプリンタ1の操作者は、室内にある湿度
計の示す値を確認する。湿度計の示す値が低い場合(たとえば、湿度30%)、操作者は
、印刷媒体に帯電が生じる可能性があると判断できる。この場合、操作者は、インクジェ
ットプリンタ1の入力部(図示なし)等を介して、予め設定された複数のモード(第1の
モード及び第2のモード)から第1のモードを選択する。コントローラ60は、選択され
た第1のモードを実行する。
逆に、湿度計の示す値が高い場合(たとえば、湿度80%)、操作者は、印刷媒体に帯
電が生じる可能性が低いと判断できる。この場合、操作者は、インクジェットプリンタ1
の入力部(図示なし)等を介して、第2のモードを選択する。コントローラ60は、選択
された第2のモードを実行する。
なお、手動の場合、操作者は、第1のモード及び第2のモードを都度、設定してもよい
。この場合、コントローラ60は、設定されたモードを実行する。
また、単色の画像用液体の吐出量を100%とした場合に第1のモードにおける補助用
液体の吐出を約20%以上とすることで、帯電量のばらつきを低減させることができる。
===液体の吐出動作について===
図5A〜図11を参照して、第1のモード及び第2のモードにおける液体の吐出動作に
ついて説明を行う。図5A〜図11は、印刷位置にある印刷媒体を模式的に示した図であ
る。印刷媒体における画像(補助用液体Lの層)は、複数のラスタラインにより構成され
る。ラスタラインは、印刷媒体の搬送方向に直交する方向に並ぶドット列である。本実施
形態における「第nラスタライン」は、n番目の位置にあるラスタラインをいう。また、
「パス」とは、移動するヘッド21(ノズルn)から液体を吐出してドットを形成する動
作をいう。図5B等、画像用液体Cと補助用液体Lとが同じ領域に吐出される例において
は、画像用液体Cと補助用液体Lとの重なりが明確になるよう、画像用液体Cのドットを
補助用液体Lのドットよりも小さく示している。なお、画像用液体Cのドットと補助用液
体Lのドットとは同じサイズであってもよいし、補助用液体Lのドットが画像用液体Cの
ドットよりも小さくてもよい。
<第1のモードにおける液体の吐出動作>
本実施形態における第1のモードは、ヘッド21による画像用液体C及び補助用液体L
の吐出動作について4つのパターンが存在する。いずれのパターンで吐出動作を行うかは
、たとえば、インクジェットプリンタ1毎に予め一のパターンが設定されている。或いは
、複数のパターンをメモリ63等に記憶しておき、印刷の都度、操作者が任意のパターン
を設定することでもよい。
(第1のパターン)
第1のパターンでは、コントローラ60は、画像用液体Cの吐出と補助用液体Lの吐出
とを異なるパスで実行し、且つ画像が形成される領域を含む印刷媒体の領域に対して補助
用液体Lの吐出を実行するようヘッド21を制御する。
この方法によれば、印刷位置にある印刷媒体の領域に対して補助用液体Lの層が形成さ
れ、その上に画像が形成される。
具体例として、まず、ヘッド21は、印刷媒体に対して初期位置(たとえば、図5Aに
示す印刷媒体の左上)から2次元的に移動し、印刷位置にある印刷媒体の領域に対して補
助用液体Lを吐出する。この場合、全てのラスタライン(1番目〜n番目)において補助
用液体Lのドットが形成される(図5A参照)。
次に、ヘッド21は、印刷媒体に対して初期位置から改めて2次元的に移動し、画像が
形成される領域に対して画像用液体Cを吐出する。この場合、画像が形成される領域に対
して画像用液体Cのドットが形成される(図5B参照)。なお、画像が形成される領域は
、画像データに基づいて決定することができる。
このように、画像用液体Cを吐出する前に、画像が形成される領域を含む印刷媒体の領
域に補助用液体Lを吐出して層を形成することで、印刷媒体表面の帯電量を均一にするこ
とができる。よって、サテライトの影響を低減することができる。
なお、第1のパターンとしては別の方法もある。たとえば、ヘッド21は、第1パスで
第1ラスタラインに対応する領域に補助用液体Lを吐出する(図6A参照)。この場合、
第1ラスタラインにおいて補助用液体Lの層が形成される。次に、ヘッド21は、第2パ
スで第1ラスタラインに対応する領域であって、画像が形成される領域に対して画像用液
体Cを吐出する(図6B参照)。同様に、ヘッド21は、第2n−1パスで第nラスタラ
インに対応する領域に補助用液体Lを吐出し(図6C参照)、第2nパスで第nラスタラ
インに対応する領域であって、画像が形成される領域に対して画像用液体Cを吐出する(
図6D参照)。
(第2のパターン)
第2のパターンでは、コントローラ60は、画像用液体Cの吐出と補助用液体Lの吐出
とを異なるパスで実行し、且つ画像用液体Cが吐出されない印刷媒体の領域に対して補助
用液体Lの吐出を実行するようヘッド21を制御する。
この方法によれば、印刷位置にある印刷媒体の領域のうち、画像用液体が吐出されない
印刷媒体の領域(画像が形成されない領域)に対してのみ補助用液体Lの層が形成される
具体例として、まず、ヘッド21は、印刷媒体に対して初期位置(たとえば、図7Aに
示す印刷媒体の左上)から2次元的に移動し、画像が形成されない領域に対して補助用液
体Lを吐出する。この場合、印刷位置にある印刷媒体における画像が形成されない領域に
対して補助用液体Lのドットが形成される(図7A参照)。
次に、ヘッド21は、印刷媒体に対して初期位置から改めて2次元的に移動し、画像が
形成される領域に対して画像用液体Cを吐出する。この場合、画像が形成される領域に対
して画像用液体Cのドットが形成される(図7B参照)。
このように、画像が形成されない領域のみに補助用液体Lを吐出することで、印刷媒体
上に効率よく補助用液体Lの層を形成することができる。また、画像用液体Cを吐出する
前に補助用液体Lを吐出して層を形成することで、印刷媒体表面の帯電量をある程度、均
一にすることができる。よって、サテライトの影響を低減することができる。
なお、第2のパターンとしては別の方法もある。たとえば、ヘッド21は、第1パスに
おいて、第1ラスタラインに対応する領域であって、画像が形成されない領域に補助用液
体Lを吐出する(図8A参照)。この場合、第1ラスタラインにおいて、画像が形成され
ない領域に補助用液体Lの層が形成される。次に、ヘッド21は、第2パスにおいて、第
1ラスタラインに対応する領域であって、画像が形成される領域に対して画像用液体Cを
吐出する(図8B参照)。同様に、ヘッド21は、第2n−1パスにおいて、第nラスタ
ラインに対応する領域であって、画像が形成されない領域に補助用液体Lを吐出し(図8
C参照)、第2nパスにおいて、第nラスタラインに対応する領域であって、画像が形成
される領域に対して画像用液体Cを吐出する(図8D参照)。
(第3のパターン)
第3のパターンでは、コントローラ60は、画像用液体Cの吐出と補助用液体Lの吐出
とを同じパスで実行し、且つ画像が形成される領域を含む印刷媒体の領域に対して補助用
液体Lの吐出を実行するようヘッド21を制御する。
この方法によれば、第1のパターンと同様、印刷位置にある印刷媒体の領域に対して補
助用液体Lの層が形成され、その上に画像が形成される。
まず、ヘッド21は、第1パスで第1ラスタラインに対応する領域に補助用液体Lを吐
出する。このとき、ヘッド21は、第1ラスタラインに対応する領域であって、画像が形
成される領域に対しては、同じパス(第1パス)で画像用液体Cを吐出する(図9A参照
)。すなわち、第1パスが完了した時点で第1ラスタライン上には、補助用液体Lの層の
上に画像用液体Cが吐出されている。
次に、ヘッド21は、第2パスで第2ラスタラインに対応する領域に補助用液体Lを吐
出する。このとき、ヘッド21は、第2ラスタラインに対応する領域であって、画像が形
成される領域に対しては、同じパス(第2パス)で画像用液体Cを吐出する(図9B参照
)。すなわち、第2パスが完了した時点で第2ラスタライン上には、補助用液体Lの層の
上に画像用液体Cが吐出されている。
同様に、ヘッド21は、第nパスで第nラスタラインに対応する領域に補助用液体Lを
吐出する。このとき、ヘッド21は、第nラスタラインに対応する領域であって、画像が
形成される領域に対しては、同じパス(第nパス)で画像用液体Cを吐出する(図9C参
照)。すなわち、第nパスが完了した時点で第nラスタライン上には、補助用液体Lの層
の上に画像用液体Cが吐出されている。
このように、同じパスで画像用液体Cと補助用液体Lとを吐出することで、効率よく印
刷物を作成することができる。また、画像が形成される領域を含む印刷媒体の領域に補助
用液体Lの層を形成することにより、印刷媒体表面の帯電量を均一にすることができる。
よって、サテライトの影響を低減することができる。
(第4のパターン)
第4のパターンでは、コントローラ60は、画像用液体Cの吐出と補助用液体Lの吐出
とを同じパスで実行し、且つ画像用液体Cが吐出されない印刷媒体の領域に対して補助用
液体Lの吐出を実行するようヘッド21を制御する。
この方法によれば、第2のパターンと同様、印刷位置にある印刷媒体の領域のうち、画
像用液体Cが吐出されない印刷媒体の領域(画像が形成されない領域)に対してのみ補助
用液体Lの層が形成される。
まず、ヘッド21は、第1パスで第1ラスタラインに対応する領域であって、画像が形
成されない領域に対して補助用液体Lを吐出する。このとき、ヘッド21は、第1ラスタ
ラインに対応する領域であって、画像が形成される領域に対しては、同じパス(第1パス
)で画像用液体Cを吐出する(図10A参照)。すなわち、第1パスが完了した時点で第
1ラスタライン上には、画像用液体Cと補助用液体Lが吐出されている。但し、第3のパ
ターンとは異なり、画像用液体Cの吐出された領域(画像が形成される領域)には、補助
用液体Lの層は形成されない。
次に、ヘッド21は、第2パスで第2ラスタラインに対応する領域であって、画像が形
成されない領域に対して補助用液体Lを吐出する。このとき、ヘッド21は、第2ラスタ
ラインに対応する領域であって、画像が形成される領域に対しては、同じパス(第2パス
)で画像用液体Cを吐出する(図10B参照)。すなわち、第2パスが完了した時点で第
2ラスタライン上には、画像用液体Cと補助用液体Lとが吐出されている。
同様に、ヘッド21は、第nパスで第nラスタラインに対応する領域であって、画像が
形成されない領域に対して補助用液体Lを吐出する。このとき、ヘッド21は、第nラス
タラインに対応する領域であって、画像が形成される領域に対しては、同じパス(第nパ
ス)で画像用液体Cを吐出する(図10C参照)。すなわち、第nパスが完了した時点で
第nラスタライン上には、画像用液体Cと補助用液体Lとが吐出されている。
このように、同じパスで画像用液体C及び補助用液体Lを吐出することで、効率よく印
刷物を作成することができる。また、画像が形成されない領域のみに補助用液体Lを吐出
することで、印刷媒体上に効率よく補助用液体Lの層を形成することができる。
(その他)
なお、図6A〜図6D、図8A〜図10Cでは、説明をわかり易くするために、一のパ
スで一のラスタラインに対応する領域に補助用液体L(画像用液体C)を吐出する例につ
いて述べた。一方、たとえば、図3に示すようにノズルnが複数あるヘッド21を用いる
場合、一のパスで複数のラスタラインに対応する領域に同時に補助用液体L(画像用液体
C)を吐出することも可能である。
また、図6A〜図6D、図8A〜図10Cでは、往復のパス(たとえば、第1パスと第
2パス)それぞれで液体を吐出する例について述べたが、これに限られない。たとえば、
第1パス、第3パス・・・・といった片側のパスだけで液体を吐出することも可能である
。この場合、吐出された液体を乾燥させる時間を確保することができる。よって、たとえ
ば、図6A及び図6Bに示すように、補助用液体Lが吐出された領域に画像用液体Cを吐
出する場合であっても、液体同士が混ざり合うことを防止できる。
<第2のモードにおける液体の吐出動作>
本実施形態における第2のモードは、たとえば、ヘッド21は、印刷媒体に対して初期
位置(たとえば、図11に示す印刷媒体の左上)から2次元的に移動し、画像が形成され
る領域に対してのみ画像用液体Cを吐出する。この場合、画像が形成される領域に対して
画像用液体Cのドットが形成される(図11参照)。一方、第2のモードにおいて、ヘッ
ド21は補助用液体Lの吐出は行わない。
このように、第2のモードが選択された場合、インクジェットプリンタ1は、補助用液
体Lを用いることなく画像データに基づく画像を形成することができる。
===インクジェップリンタの動作===
図12を参照して、本実施形態におけるインクジェットプリンタ1の動作について説明
を行う。ここでは、第1のモード及び第2のモードの選択が自動で行われる例について述
べる。
まず、コントローラ60は、測定ユニット70の測定結果に基づいて、第1のモード及
び第2のモードのいずれかを選択する(S10)。
第1のモードが選択された場合(S11でYの場合)、コントローラ60は、画像用液
体及び補助用液体を印刷媒体に吐出するようヘッド21を制御する(S12)。
印刷位置にある印刷媒体に対して画像及び補助用液体の層の形成が完了した場合、コン
トローラ60は、印刷媒体を搬送し、画像が形成されていない領域を印刷位置に配置させ
る(S13)。
一方、第2のモードを選択した場合(S11でNの場合)、コントローラ60は、画像
用液体を印刷媒体に吐出させ、補助用液体を印刷媒体に吐出させないようヘッド21を制
御する(S14)。
印刷位置にある印刷媒体に対して画像の形成が完了した場合、コントローラ60は、印
刷媒体を搬送し、画像が形成されていない領域を印刷位置に配置させる(S13)。
コントローラ60は、S12またはS14の処理とS13の処理とを所望の枚数の印刷
物が得られるまで繰り返す(S15)。
なお、第1のモードと第2のモードの選択は印刷開始後であっても可能である。たとえ
ば、印刷を行っている間、測定ユニット70は、定期的に印刷媒体の湿度を測定する。そ
して、コントローラ60は、湿度が所定の条件以上になったと判断した場合、たとえば、
印刷媒体を搬送するタイミングで、第1のモードから第2のモードに切り替えることも可
能である。
このように、本実施形態におけるインクジェットプリンタ1は、所定の印刷媒体に対し
、湿度等を考慮して、補助用液体を吐出するモード(第1のモード)と吐出しないモード
(第2のモード)を選択することができる。従って、補助用液体を塗布することで帯電量
のばらつきを低減させ、サテライトの影響が少ない印刷物を得ることが可能となる。逆に
、補助用液体を使用しないことで補助用液体の節約を図ることも可能となる。すなわち、
本実施形態におけるインクジェットプリンタ1は、所定の印刷媒体に対して、ユーザの要
望に応じた印刷が可能となる。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解
釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得
ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる
実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
ヘッド21の構成は、図3に示したものに限られない。ヘッド21は、第1のモード及
び第2のモードにおける吐出動作を実行できる構成であればよい。
ホットプラテン41及び乾燥機構42は、印刷媒体に形成された画像や補助用液体の層
を形成する液体(インク)を乾燥させることができればよい。従って、たとえば、温風、
赤外線、マイクロ波などの電磁波を印刷媒体に付与する構成であってもよい。或いは、紫
外線(UV)硬化型のインクを用いる場合には、ホットプラテン41及び乾燥機構42と
して、印刷媒体に対して紫外線を照射する構成を用いることも可能である。
また、たとえば、冬場等、特に湿度が低い場合、第1のモードにおける補助用液体の吐
出量では帯電量を均一にすることが難しい可能性もある。そこで、液体を吐出させるモー
ドとして、第3のモードを設けることも可能である。
第3のモードは、所定の印刷媒体に対して、画像用液体及び補助用液体をヘッド21か
ら吐出させるモードであって、第1のモードよりも補助用液体の吐出量が多いモードであ
る。第3のモードにおける液体の吐出動作は、第1のモードと同様の動作を実行すること
ができる。第3のモードの選択は自動または手動で行うことができる。
自動の場合、たとえば、コントローラ60は、測定ユニット70により測定された湿度
の値(%)を予め設定された条件(たとえば、第1のモード:湿度20%以上49%以下
、第2のモード:50%以上、第3のモード:19%以下)と比較する。たとえば、測定
された湿度が10%の場合、コントローラ60は、第3のモードを選択して実行する。第
3のモードは、所定の印刷媒体と関連付けられてメモリ63等に記憶される。
一方、手動の場合、たとえば、インクジェットプリンタ1の操作者は、室内にある湿度
計の示す値を確認する。湿度計の示す値が特に低い場合(たとえば、湿度10%)、操作
者は、印刷媒体に帯電が生じる可能性が極めて高いと判断できる。この場合、操作者は、
インクジェットプリンタ1の入力部(図示なし)等を介して、予め設定された第3のモー
ドを選択する。コントローラ60は、選択された第3のモードを実行する。
また、第3のモードを設ける代わりに、第1のモードを選択した場合であっても、補助
液体の吐出量を増加させることも考えられる。
この場合、たとえば、コントローラ60は、測定ユニット70による測定結果と所定の
閾値とを比較する。所定の閾値は、吐出される補助用液体の量を増加させるかどうかを判
断するための値(たとえば、湿度19%以下といった湿度に基づく値)である。
測定ユニット70により測定された湿度が所定の閾値以下の場合、コントローラ60は
、補助用液体の吐出量を増加させるようヘッド21を制御する。補助用液体の増加量は予
め所定の値が設定されている。
また、第1のモード〜第3のモードを選択する場合には、湿度以外の条件を考慮しても
よい。たとえば、印刷される画像の種類や要求される画質によっては、サテライトの影響
を考慮しなくてよい場合もありうる。或いは、一般にクリアインクはカラーインクに比べ
高価なため、印刷全体のコストを考慮した場合に、クリアインクの使用を控える場合もあ
りうる。このような場合、たとえば、操作者は、インクジェットプリンタ1の入力部(図
示なし)を介して第2のモードを設定する。コントローラ60は、設定された第2のモー
ドを実行する。
また、図13は、インクジェットプリンタ1により印刷された印刷物Pの一例を示す模
式図である。図13に示すように印刷物Pによっては、印刷媒体の領域において、印刷領
域PEと、画像が形成されたのちに引き剥がされる領域SEとが形成されるものもある。
そこで、コントローラ60は、引き剥がされる領域SEがある場合であって、且つ第1
のモードが選択された場合、当該引き剥がされる領域SEに対して補助用液体の吐出を実
行しないようヘッド21を制御する。具体的には、コントローラ60は、印刷媒体のサイ
ズ、印刷する画像の数、印刷する画像を示す画像データ等に基づいて、印刷位置にある印
刷媒体に対する印刷領域PEを予め設定する。コントローラ60は、印刷領域PEに対し
て、上記実施形態と同様の処理を行い、第1のモードまたは第2のモードで印刷を行う。
一方、コントローラ60は、印刷位置にある印刷媒体において、設定された印刷領域P
E以外の領域がある場合、その領域を引き剥がされる領域SEと判断する。コントローラ
60は、引き剥がされる領域SEに補助用液体を吐出しないようヘッド21を制御する。
なお、印刷領域PEと引き剥がされる領域SEとの境界線をカットラインCLという。カ
ットラインCLは、画像データ等に基づいて決定することができる。
上述の通り、帯電量の分布を均一にすることで、サテライトの影響を低減することが可
能である。しかし、実際には、帯電量の分布が均一になったことに伴って、サテライトの
分布も均一になっているだけであり、印刷領域上にはサテライトが堆積している。そこで
、引き剥がされる領域SEに補助用液体を吐出せず、帯電量の分布が不均一な部分を敢え
て残すことにより、当該部分(引き剥がされる領域SE)にサテライトを選択的に集積さ
せることができる。よって、印刷領域PEにおいては、サテライトの影響を更に低減する
ことができる。
また、画像用液体や補助用液体は、水性インクであってもよく、或いは油性インクであ
ってもよい。
また、液体についてはインクに限られるものではなく、インク以外の他の液体(液体以
外にも、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体を含む)や液体
以外の流体(流体として流して吐出できる固体を含む)を用いることも可能である。
上記実施形態の構成は、ラインプリンタや、シリアルスキャン方式のインクジェットプ
リンタにも適用することが可能である。シリアルスキャン方式とは、液体の吐出と印刷媒
体の搬送とを繰り返し行うことにより、画像を形成する方式である。すなわち、シリアル
方式で画像の形成を行う場合、印刷媒体を搬送する時点において、画像データに基づく画
像はまだ完成していない。シリアルスキャン方式のインクジェットプリンタとしては、た
とえば、LFP(Large Format Printer)がある。
1 プリンタ、10 搬送ユニット、11 供給機構、12A〜12F 搬送ローラ、
13 巻取機構、20 ヘッドユニット、21 ヘッド、30 キャリッジユニット、3
1 キャリッジ、32a・32b ガイド、40 ヒータユニット、41 ホットプラテ
ン、42 乾燥機構、50 検出器群、60 コントローラ、61 インターフェース部
、62 CPU、63 メモリ、64 ユニット制御回路、70 測定ユニット

Claims (8)

  1. 所定の印刷媒体に対し、画像を形成するための画像用液体と、前記画像用液体による前
    記画像の形成を補助するための補助用液体とを吐出するヘッドと、
    前記所定の印刷媒体に対して、前記画像用液体及び前記補助用液体を前記ヘッドから吐
    出させる第1のモードと、前記画像用液体を前記ヘッドから吐出させ前記補助用液体を前
    記ヘッドから吐出させない第2のモードとを選択的に実行可能な制御部と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御部は、前記所定の印刷媒体に対して、前記画像用液体及び前記補助用液体を前
    記ヘッドから吐出させるモードであって、前記第1のモードよりも前記補助用液体の吐出
    量が多い第3のモードを選択的に実行可能であることを特徴とする請求項1記載の印刷装
    置。
  3. 前記印刷媒体の湿度を測定する測定部を有し、
    前記制御部は、前記測定部による測定結果が所定の閾値以下の場合、前記第1のモード
    における前記補助用液体の吐出量を増加させるよう前記ヘッドを制御することを特徴とす
    る請求項1記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、前記第1のモードが選択された場合、前記画像用液体の吐出と前記補助
    用液体の吐出とを異なるパスで実行するよう前記ヘッドを制御することを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか一つに記載の印刷装置。
  5. 前記制御部は、前記第1のモードが選択された場合、前記画像用液体の吐出と前記補助
    用液体の吐出とを同じパスで実行するよう前記ヘッドを制御することを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか一つに記載の印刷装置。
  6. 前記制御部は、前記第1のモードが選択された場合、前記画像が形成される領域を含む
    前記印刷媒体の領域に対して前記補助用液体の吐出を実行するよう前記ヘッドを制御する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の印刷装置。
  7. 前記制御部は、前記第1のモードが選択された場合、前記画像用液体が吐出されない前
    記印刷媒体の領域に対して前記補助用液体の吐出を実行するよう前記ヘッドを制御するこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の印刷装置。
  8. 前記制御部は、前記印刷媒体の領域において、前記画像が形成されたのちに引き剥がさ
    れる領域がある場合であって、且つ前記第1のモードが選択された場合、当該引き剥がさ
    れる領域に対して前記補助用液体の吐出を実行しないよう前記ヘッドを制御することを特
    徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の印刷装置。
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