JP2007136964A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルのばらつきの自動検出を可能にし、且つ、プリント品質に対する不安をユーザに抱かせない。
【解決手段】第1の方向に沿って複数のノズルが配列される液体吐出手段と、前記第1の方向に対して直交する第2の方向に沿って前記液体吐出手段を記録媒体に対して相対的に移動させる第1の移動手段と、前記複数のノズルが第1ドットを複数打滴することにより前記記録媒体上にテストパターンを形成するテストパターン形成手段と、前記テストパターンに基づいて前記複数のノズルの吐出特性をそれぞれ検出する検出手段と、前記複数のノズルが第2ドットを複数打滴することにより前記テストパターンの上書きを行うテストパターン上書き手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置を提供することにより、前記課題を解決する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に係り、特に、画像形成装置に搭載される液体吐出ヘッドの各ノズルのばらつきを検出する技術に関する。
近年、画像情報等の出力装置として、インクジェット方式の記録装置(インクジェット記録装置)が広く用いられている。インクジェット記録装置には一又は複数のヘッド(液体吐出ヘッド)が搭載されており、ヘッドに設けられる多数のノズルからインク吐出することにより記録媒体上に所望の画像を形成する。
ところで、各ノズルにはインクの吐出量(不吐含む)や吐出方向等の吐出特性にばらつきが少なからず存在する。このようなばらつきはヘッド製造時に生じる内的要因や汚れ等の外的要因等により生じるものであり、これにより記録画像に濃度むらが視認されやすいといった問題がある。そこで、このような問題に対して、所定のテストパターンを形成してノズルのばらつきを検出する様々な手法が従来より提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2005−161755号公報 特開2004−74510号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載された従来の手法には次のような問題がある。
特許文献1では、キャリッジにヘッド及びスキャナユニット(画像読み取り手段)を搭載し、ヘッドにより形成されたテストパターンをスキャナユニットで読み取り、ノズルのばらつきを検出している。同文献に記載のテストパターンのように、一般的にスキャナユニットによる検出が容易となるようにノズルのばらつきが目立ち易いようなテストパターンが用いられている。このため実使用時では目立たないようなノズルのばらつきがテストパターンではユーザに視認されてしまい、ユーザに余計な不安を抱かせてしまう恐れがある。
特許文献2では、過剰品質によるコストアップを防ぐ観点から、実使用時と同レベルで各ノズルのばらつきを検出可能とするテストパターンが提案されている。しかし、このテストパターンはユーザによる目視確認が必要であり、テストパターンからノズルのばらつきを自動的に検出することが難しい。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ノズルのばらつきの自動検出を可能にし、且つ、プリント品質に対する不安をユーザに抱かせない画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、第1の方向に沿って複数のノズルが配列される液体吐出手段と、前記第1の方向に対して直交する第2の方向に沿って前記液体吐出手段を記録媒体に対して相対的に移動させる第1の移動手段と、前記複数のノズルが第1ドットを複数打滴することにより前記記録媒体上にテストパターンを形成するテストパターン形成手段と、前記テストパターンに基づいて前記複数のノズルの吐出特性をそれぞれ検出する検出手段と、前記複数のノズルが第2ドットを複数打滴することにより前記テストパターンの上書きを行うテストパターン上書き手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明によれば、記録媒体上に形成されるテストパターンによりノズルのばらつきを自動的に検出できる。また、該テストパターンの上書きを行うことにより、ノズルのばらつきがユーザにより視認されることがなくなり、プリント品質に対する不安をユーザに抱かせることがない。
「液体吐出手段」には、液体の色毎に対応する複数のヘッドから成る態様や、一のヘッドで複数色の液体を吐出する態様がある。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記テストパターンは、一のノズルが前記第1ドットを連続的に打滴することにより前記第2の方向に形成されるドット列を含むことを特徴とする。
請求項2の態様によれば、ノズルのばらつきの検出が容易になる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置であって、前記ドット列は、他のノズルが前記第1ドットを連続的に打滴することにより形成される他のドット列と重ならないことを特徴とする。
請求項3の態様によれば、ノズルのばらつきの検出精度が向上する。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置であって、前記複数のノズルは前記第2の方向の万線構造とは異なる配置構造に前記第2ドットを打滴することを特徴とする。
請求項4の態様によれば、第2の方向と異なる構造が視認されるようになるので、テストパターンに生じる第2の方向のスジムラの視認性を低減させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、前記複数のノズルが打滴する前記第2ドットには、前記第1のドットとは異なる色のドットが含まれることを特徴とする。
請求項5の態様によれば、複数の色のドットを混在させることにより、上書き後のテストパターンに生じるスジムラの視認性を低減させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、前記第1の方向に沿って前記液体吐出手段を前記記録媒体に対して相対的に移動させる第2の移動手段を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置であって、前記第2ドットには、前記第2ドットに隣接又は重なる前記第1ドットを打滴したノズルとは異なるノズルから打滴されたドットを含むことを特徴とする。
請求項7の態様によれば、複数のノズルによる打滴が混在する状態となるので、上書き後のテストパターンに生じるスジムラの視認性を低減させることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、前記複数のノズルは前記記録媒体の前記第1の方向の長さにわたって設けられ、前記液体吐出手段及び前記記録媒体の前記第1の方向の相対的な位置は変わらないことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、前記テストパターン上書き手段により前記テストパターンの上書きを行うか否かを選択する選択手段を更に備えたことを特徴とする。
請求項9の態様によれば、テストパターンの上書きを選択的に行うことができるので、必要な場合に上書き前のテストパターンを目視確認することができ、メンテナンス性が向上する。
また前記目的を達成するために、請求項10に記載の発明は、複数のノズルを有する液体吐出手段を記録媒体に対して相対的に移動させながら、前記複数のノズルが第1ドットを複数打滴することにより前記記録媒体上にテストパターンを形成し、前記テストパターンに基づいて前記複数のノズルの吐出特性をそれぞれ検出し、前記複数のノズルが第2ドットを複数打滴することにより前記テストパターンの上書きを行うことを特徴とする画像形成方法を提供する。
本発明によれば、記録媒体上に形成されるテストパターンによりノズルのばらつきを自動的に検出できる。また、該テストパターンの上書きを行うことにより、ノズルのばらつきがユーザにより視認されることがなくなり、プリント品質に対する不安をユーザに抱かせることがない。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態(第1〜第3の実施形態)について詳説する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るインクジェット記録装置10の全体構成図である。このインクジェット記録装置10は、インクの色毎に設けられた複数のヘッド(図1中不図示、図2中符号50(50K、50C、50M、50Y)として記載)を有する印字部12と、各ヘッド50に供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26と、を備えている。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置されている。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコードあるいは無線タグ等の情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻き癖が残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラー31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面に対向する部分が平面をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(不図示)が形成されている。図1に示したとおり、ローラー31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面に対向する位置には吸着チャンバー34が設けられており、この吸着チャンバー34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラー31、32の少なくとも一方にモータ(不図示)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1において、時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は、図1の副走査方向(紙搬送方向)と搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、あるいはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラー線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラー・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラー・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面にローラーが接触するので、画像が滲み易いという問題がある。従って、本例のように、印字領域では画像面と接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹きつけ、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
インク貯蔵/装填部14は、印字部12の各ヘッド50(図2参照)に対応する色のインクを貯蔵するタンクを有し、各タンクは図示を省略した管路を介して各ヘッド50と連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段等)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字部12の後段には、後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹きつける方式が好ましい。
多孔質のペーパに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラー45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
このようにして生成されたプリント物は、排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える選別手段(不図示)が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に、本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成されている。
また、図示を省略したが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられている。
図2はインクジェット記録装置10の印字部12周辺の要部平面図である。印字部12には、記録紙16の紙幅方向(主走査方向)に延びる2本のガイドレール60に沿って往復移動可能なキャリッジ62が設けられている。キャリッジ62には、黒(K)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の各色インクに対応するヘッド50(50K、50C、50M、50Y)及び印字検出部(スキャナユニット)24が搭載されており、これらはキャッリッジ62に対して着脱自在に構成されており、キャリッジ62と一体的に主走査方向に走査可能となっている。
なお本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態には限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出するヘッドを追加する構成も可能である。
印字検出部24は記録画像を撮像するためのセンサ(図2中不図示、図3中符号64として記載)を含み、ヘッド50により記録されるテストパターンを読み取り、ヘッド50のインク吐出状態をチェックする手段として機能する。即ち、印字検出部24によってヘッド50に含まれる各ノズル(図2中不図示、図3中符号51として記載)のばらつき検出が可能となっている。
図3はヘッド50のノズル面及び印字検出部24のセンサ面を示した説明図である。同図に示すように、ヘッド50には多数のノズル51が千鳥状に設けられており、副走査方向のノズル密度(ノズルピッチ)は1インチあたり1200個(1200ノズル/インチ)である。尚、本実施形態のインクジェット記録装置10の記録解像度(ドットピッチ)は副走査方向及び主走査方向のいずれも1インチあたり1200ドット(1200ドット/インチ[1200dpi])である。
また、印字検出部24のセンサ面には多数のセンサ64が副走査方向に沿ってライン状(1次元状)に設けられている。副走査方向のセンサ密度(センサピッチ)はヘッド60のノズル密度と同じであり(1200センサ/インチ)、印字検出部24としての読取解像度が1200dpiとなっている。
印字検出部24のセンサ幅(読み取り幅)はヘッド50のノズル幅(印字幅)に比べて広く構成されている。これにより、キャリッジ62(図2参照)に搭載されるヘッド50及び印字検出部24の間に相対的な位置誤差が生じても、印字検出部24はヘッド50により形成されるテストパターンを確実に読み取ることが可能である。
図4はヘッド50の内部構造を示した構成図であり、(a)はその一部を示した平面透視図、(b)は(a)中4b−4b線に沿う断面図である。本例のヘッド50には、各ノズル51に対応して個別流路52が設けられている。個別流路52の一壁面にはインク滴をノズル51から吐出するための吐出手段として発熱素子58が設けられている。本例では、ノズル51に対向する壁面に発熱素子58が配置されている。各個別流路52はそれぞれ共通流路55に連通している。共通流路55には、図1のインク貯蔵/装填部14から供給されるインクが貯留されており、共通流路55から各個別流路52にインクが分配供給される。
かかる構成により、発熱素子58に所定の駆動信号が供給されると、発熱素子58による発熱によって個別流路52内に気泡が成長し、その気泡により生じる圧力によってノズル51からインク滴が吐出される。インク吐出後、共通流路55から個別流路52にインクが再供給される。
図5はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはシリアルインターフェースやパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、通信インターフェース70、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ86との間の通信制御、画像メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒータ89を制御する制御信号を生成する。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示に従ってモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示に従って後乾燥部42その他各部のヒータ89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号(ドットデータ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ84を介してヘッド50のインク滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図5において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、画像メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84は、プリント制御部80から与えられる印字データに基づいて各色のヘッド50の発熱素子58(図4参照)を駆動するための駆動信号を生成し、発熱素子58に生成した駆動信号を供給する。ヘッドドライバ84にはヘッド50の駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
印字検出部24は、既述したとおり、ヘッド50により記録されたテストパターンを読み取り、所要の信号処理などを行ってヘッド50のインク吐出状況(吐出の有無、ドットサイズ、ドット着弾位置等)を検出し(即ち、各ノズル51のばらつきを検出し)、その検出結果をプリント制御部80に提供する。プリント制御部80は、必要に応じて印字検出部24から得られる情報に基づいてヘッド50に対する各種補正を行う。
次に、各ノズル51のばらつきを検出するための基本的な流れについて、図6のフローチャート図を用いて説明する。
処理を開始すると、まずテストパターンの記録媒体として記録紙16を所定位置にセットし(ステップS10)、次いで、記録紙16上にテストパターンを形成する(ステップS12)。テストパターンについては後で詳説する。
次に、印字検出部24によりテストパターンの読み取りを行う(ステップS14)。テストパターン読み取り後、既述したとおり、所要の信号処理などを行ってヘッド50のインク吐出状況(吐出の有無、ドットサイズ、ドット着弾位置等)を検出し(即ち、各ノズル51のばらつきを検出し)、その検出結果をプリント制御部80に提供する。
次に、解析モードの選択の有無を確認する(ステップS16)。解析モードとは、ヘッド50のインク吐出状態(不吐出の有無、ドットサイズ、ドット着弾位置のばらつき等)を目視確認できるようにするために、後述するテストパターンの上書きを行わないで記録紙16を排出するモードであって、例えば、インクジェット記録装置10のメンテナンス作業等において解析モードが選択される。図5のホストコンピュータ86から解析モードの選択を行えるようにしてもよいし、不図示のモード切替手段をインクジェット記録装置10に設けるようにしてもよい。
ステップS16において解析モードが選択されていないことを確認すると(即ち、Noの場合)、次のステップS18でテストパターンの上書きを行う。テストパターンの上書き方法については後で詳説するが、ユーザがノズル51のばらつきを視認できないにようにテストパターンの上書きを行う。そして、次のステップS20で記録紙16を排紙部26(図1参照)から排出し、処理を終了する。
一方、ステップS16において解析モードが選択されていることを確認すると(即ち、Yesの場合)、テストパターンの上書きは行わず、ステップS20において記録紙16を排出し、処理を終了する。
次に、本実施形態で用いられるテストパターンについて図7を用いて説明する。同図の左側にはテストパターンを形成するヘッド50を示しており、該ヘッド50には千鳥状に配列された32個のノズル51が設けられている。ヘッド50左側の符号(N1〜N32)は各ノズル51のノズル番号であり、特定ノズルを指す場合には、例えば、「ノズルN1」といったように記載する。テストパターンは単一の色インクで形成されていてもよいし、複数の色インクを用いて形成されていてもよい。複数の色インクでテストパターンを形成する場合には、各色に対応する複数のヘッド50(50K、50C、50M、50Y)を用いればよい。尚、ここでは説明の便宜上、単一の色インクでテストパターンを形成するものとする。
本実施形態では、ヘッド50と記録紙16の副走査方向の相対的な位置を変えずに(即ち、記録紙16を副走査方向に搬送しない状態で)、ヘッド50を主走査方向に走査しながら、各ノズルN1〜N32が所定順序で所定サイズのドットを打滴することにより、図7に示すテストパターンを形成する。
テストパターンはパターン1、2から成り、パターン1、2はいずれも主走査方向に沿った直線状のドット列(P1−1〜P1−32、P2−1〜P2−32)を階段状に並べた構成となっている。パターン1のドット列P1−1〜P1−32は小ドット(約30μm径)から成り、パターン2のドット列P2−1〜P2−32は大ドット(約50μm径)から成る。ドット列を表す符号中の「−」(ハイフン)の後の数字はそのドット列を打滴するノズル51のノズル番号(「N」以下の数字)を表している。例えば、ドット列P1−1はノズルN1により打滴されるものである。
パターン1の形成時には、まずノズルN1、N3、・・・、N31が打滴を行い、次いでノズルN2、N4、・・・、N32が打滴を行う。パターン2の形成時には、ノズルN1、N4、・・・、N31が打滴を行い、次いでノズルN2、N5、・・・、N32が打滴を行い、更にノズルN3、N6、・・・、N30が打滴を行う。即ち、小ドットに対応するパターン1の形成時にはノズルN1〜N32を1ノズルおきの間引き間隔で打滴を行い、大ドットに対応するパターン2の形成時には2ノズルおきの間引き間隔で打滴を行う。
このようなノズル51の間引き間隔は、記録解像度(ノズル密度)とドットサイズに応じて決定される。パターン2のように大ドットから成るノズル列の場合にはノズル51の間引き間隔が小さいと、副走査方向に隣接するドット列同士が重なってしまい、印字検出部24による検出精度が低下してしまう。他方、パターン1のように小ドットから成るノズル列の場合にはノズルの間引き間隔が大きすぎると、白地からのフレア光の影響でドット濃度の検出精度が低下してしまう。このため、前記ドット列同士が重ならず、且つ、白地部分の幅(副走査方向の幅)が10μm程度確保できるように、記録解像度(ノズル密度)とドットサイズに応じてノズルN1〜N32を間引く間隔を決定することが望ましい。
次に、印字検出部24による検出方法について図8を用いて説明する。同図の(a)は、図7のテストパターンの一部拡大図に相当し、ドット列P1−3は他のドット列P1−1、P1−5、P1−7に比べてドットサイズが小さくなっている場合を示している。即ち、ノズルN3が他のノズルN1、N5、N7に比べて吐出量が少ない不良ノズルとなっている場合である。尚、各ドット中の数字はそのドットを打滴するノズル番号「N」以下の数字に対応している。
このようなドット列P1−3を含むテストパターンに対する印字検出部24の読み取り結果は、同図の(b)に示すグラフのようになる。このグラフの横軸は印字検出部24に含まれる各センサ64の出力値(検出濃度)を表している。尚、この出力値は主走査方向で平均化されたものである。また、グラフの縦軸は印字検出部24に含まれる各センサ64のセンサ番号を表しており、特定センサを指すときは、例えば、「センサM1」といったように記載する。各センサM1〜M7はノズルN1〜N7にそれぞれ対応しており、対応するノズルの打滴領域を検出対象領域としてその領域の濃度検出を行う。
本例の場合、印字検出部24による検出結果は、同図の(b)に示すグラフのように、ノズルN3に対応するセンサM3のセンサ出力値は、他のノズル(N1、N5、N7)に対応するセンサM1、M5、M7のセンサ出力値に比べて大きくなっている。つまり、センサM3の検出領域であるノズルM3の打滴領域のみが他のノズル(N1、N5、N7)の打滴領域に比べて明るくなっていることを示しており、ノズルN3によるドットサイズが小さくなっていることが分かる。また、これに伴ってセンサM2、M4のセンサ出力値がセンサM6に比べて高くなっている。このようにしてノズルN3が不良ノズルであることを検出することができる。
次に、テストパターンの上書き方法について図9を用いて説明する。図9の(a)は上書き前のテストパターン(図7のテストパターンに相当)である。本実施形態では、このようなテストパターンに対し、ドット列P1−1〜P1−5間の隙間全部を埋めるように各ノズルN1〜N5(不図示)が打滴を行う。このときテストパターン記録時と同様に、記録紙16を副走査方向に搬送しない状態で行う。上書き後のテストパターンを図9の(b)に示す。尚、上書き前後の違いを明確にするため、テストパターンの上書きに伴い追加されたドットを太線表示している。
テストパターンの上書きは、ドット列P1−1〜P1−5間の隙間全部ではなく、その一部のみを埋めるようにしてもよい。図10の(a)は上書き時に追加するドット数を減らして(即ち、各ノズルN1〜N5による打滴を間引いて)、テストパターンの上書きを行った場合の一例である。ドット密度(記録密度)の増加によりインク量が記録紙16の許容量を超えてしまうような場合に有効な手段である。
また、テストパターンの上書きは単一の色インクに限らず、複数の色インクを用いて行うようにしてもよい。図10の(b)は、複数の色インクを用いてテストパターンの上書きを行う場合の一例を示している。同図の網掛けされた2種類のドットは、網掛けなしのドットとは互いに異なる色インクにより形成されるドットを表している。また、同図に示すように、上書き前のテストパターン(図9の(a)参照)を構成するドット上に、他色のインクによるドットを重ねて打滴するようにしてもよい。単一の色インクを用いてテストパターンの上書きを行う場合に比べて、ノズルばらつきを要因とする濃度むらの視認性を低減することができる。テストパターンの上書きに用いる色インクとしては、視覚の周波数応答が高い色インク(イエロー以外)を用いることが望ましい。
第1の実施形態によれば、記録紙16上に形成されたテストパターンよりノズル51のばらつきを自動的に検出できる。また、該テストパターンの上書きを選択的に行うことができる。これにより、テストパターンの上書きを行う場合にはユーザの目にノズル51のばらつきが視認される程度が小さくなり、プリント品質に対する不安をユーザに抱かせることがない。他方、テストパターンの上書きを行わない場合には、ノズル51のばらつきを目視確認することもできるのでメンテナンス性が向上する。
尚、第1の実施形態(後述する第2の実施形態含む)は、本発明における「第1の方向」が副走査方向に相当し、「第2の方向」が主走査方向に相当する態様である。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。以下の説明では、既述した第1の実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
図11は第2の実施形態に係るテストパターンを示した説明図である。第2の実施形態に係るテストパターンは第1の実施形態と同様にして形成され、同図は第1の実施形態に係るテストパターンのパターン1(図7参照)に相当する部分を拡大したものである。
本実施形態で用いられるヘッド50には、副走査方向に沿って1次元状に配列された多数のノズル51が設けられている。尚、各ノズル51は第1の実施形態の如く2列で千鳥状に配列されていてもよいし、3列以上で2次元状(マトリクス状)に配列されていてもよい。このヘッド50における副走査方向のノズルピッチは同方向のドットピッチに比べて2倍に構成されており、シングリング方式による記録が行われる。
次に、第2の実施形態に係るテストパターンの上書き方法について図12を用いて説明する。図11に示したテストパターンを記録紙16上に形成し、印字検出部24により該テストパターンに対する読み取りが行われた後、解析モードが選択されていないことが確認されると(図6のステップS12〜S16参照)、次のようにしてテストパターンの上書きを行う。
まず図12の(a)に示すように、ヘッド50と記録紙16の副走査方向の相対的な位置をテストパターン形成時と変えずに、ヘッド50を主走査方向にしながら、記録紙16上のドットが打滴されていない領域(ドット未打滴領域)に対し所定の打滴間隔で各ノズル51がドットを打滴する。本例では、まずノズルN2、N4がそれぞれ2つのドットを2ドット分に相当する打滴間隔をおいて打滴し、次いでノズルN1、N3、N5がそれぞれ2つのドットを前記同様の打滴間隔で打滴している。
次に、記録紙16を副走査方向に所定の紙送り量だけ搬送し、図12の(b)に示すように、ノズルN1〜N5に相当する位置(図12の(a)参照)にノズルN241〜N245をそれぞれ配置する。本例における紙送り量は240ノズルに相当する長さ(副走査方向のノズルピッチの240倍)である。搬送後、ノズルN241〜N245がドット未打滴領域に対し前記同様の打滴間隔で2ドットずつそれぞれ打滴する。
続いて、記録紙16を副走査方向に前記紙送り量だけ搬送し、図12(c)に示すように、ノズルN241〜N245に相当する位置(図12の(b)参照)にノズルN481〜N485を配置し、前記同様に各ノズルN481〜N485がドットを打滴する。
更に、図12(c)における主走査方向のドット列間の隙間全部を埋めるように、上記と同様に記録紙16を副走査方向に搬送しつつ、図12(d)〜(f)に示すように、各ノズルN721〜N724、ノズルN961〜N964、N1201〜N1204がそれぞれ打滴を行う。
このようにして記録紙16上のテストパターンの上書きが行われ、インクジェット記録装置10の排紙部26より該記録紙16が排出される(図6のステップS20参照)。尚、第1の実施形態と同様に、テストパターンの隙間全部を埋めず、その一部を埋めるように上書きを行ってもよい。
第2の実施形態によれば、複数ノズルにより打滴されるドットが主走査方向に沿って混在するようにヘッド50と記録紙16の副走査方向の相対的位置を変えながら、即ち、シングリングしながらテストパターンの上書きが行われる。第1の実施形態では上書き後のテストパターンにおいて主走査方向に並ぶドット列は同一ノズルが打滴するドットから構成されるため(図10(b)の場合を除く)、不良ノズルによって上書き後のテストパターンにスジムラが視認されやすい場合があるのに対して、第2の実施形態では、テストパターン形成時のドットに隣接する上書き時に追加されたドットは、より多くの異なるノズル51によって打滴されたものであるため、前記のようなスジムラが視認されにくいという効果がある。第2の実施形態は、ノズル51の吐出特性のばらつきが大きい場合に特に有効である。
また、テストパターンの上書きによって、上書き前とは異なる構造が新たに視認されるようにしてもよい。例えば、図13に示すように、主走査方向(又は副走査方向)に直交しない斜めの方向に沿ってドット列が追加されるようにしてテストパターンの上書きを行うことにより、該斜めの方向を基調とする構造が新たに視認されるようにすることができる。これにより、上書き後のテストパターンに生じるスジムラの視認性を低減させることが可能である。
(第3の実施形態)
次に、本発明に係る第3の実施形態について説明する。以下の説明では、既述した第1、第2の実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。本実施形態は、本発明における「第1の方向」が主走査方向に相当し、「第2の方向」が副走査方向に相当する態様である。
図14は第3の実施形態に係るインクジェット記録装置10′の全体構成図であり、図15はインクジェット記録装置10′の印字部12周辺の要部平面図である。これらの図に示すように、このインクジェット記録装置10′の印字部12には、インクの色毎に対応するヘッド150(150K、150C、150M、150Y)が設けられている。各ヘッド150は記録紙16の紙幅方向(主走査方向)を長手方向とする長尺ヘッド(ラインヘッド)として構成されており、それぞれ記録紙16に対向するインク吐出面(ノズル面)には紙幅に対応する長さにわたって多数のノズル(不図示)が形成されている。
記録紙16の紙搬送方向(副走査方向)に沿って上流側(図14の左側)から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応したヘッド150K、150C、150M、150Yが固定配置されており、記録紙16を搬送しつつ各ヘッド150K、150C、150M、150Yからそれぞれ色インクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
また、本実施形態の印字検出部24は印字部12の副走査方向下流側に配置されている。印字検出部24の記録紙16に対向するセンサ面には、各ヘッド150に対応して記録紙16の紙幅に対応する長さにわたって多数のセンサ(不図示)が設けられている。ノズル幅とセンサ幅の関係は第1の実施形態と同様である(図3参照)。
次に、テストパターンの上書き方法について図16を用いて説明する。同図の(a)は上書き前のテストパターンを表している。このテストパターンは、記録紙16を副走査方向に搬送しつつ、同図上段に示すヘッド150のノズルN1、N3、・・・、N9が複数のドット(本例では3ドット)を連続して打滴し、次いで残りのノズルN2、N4、・・・、N10が同様に打滴する。つまり、ヘッド150の各ノズルN1〜N10が1ノズルおきの間引き間隔で複数のドットを連続して打滴することを全ノズル分行うことにより、本例のテストパターンを形成することができる。尚、紙面の制約上、各ノズルN1〜N10がそれぞれ3ドットを連続打滴する例を示しているが、実際には印字検出部24によるノズルばらつきの検出が可能となるように十分なドット数が連続打滴される。また、ノズルN1〜N10の間引き間隔は2以上でもよく、第1の実施形態と同様に記録解像度及びドットサイズに応じて決定されることが好ましい。
このようなテストパターンを上書きする場合には、まず記録紙16をテストパターン形成前の初期位置に再セットする。例えば、図14のベルト33を半時計回りに駆動して記録紙16を紙搬送方向上流側に逆搬送して再セットする。
その後、再び記録紙16を紙搬送方向下流側に搬送しつつ、図15の(a)の副走査方向のドット列間の隙間全部(若しくは一部)を埋めるようにヘッド150の各ノズルN1〜N10を所定順序で駆動することにより、テストパターンの上書きを行う。図15の(b)に上書き後のテストパターンを示す。
第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様にしてテストパターンの形成及び上書きが行われるため、ノズル51のばらつきを自動的に検出できるとともに、プリント品質に対する不安をユーザに抱かせることがない。また、テストパターンを選択的に上書き可能とすることによってメンテナンス性も向上する。
以上、本発明の画像形成装置及び画像形成方法について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図 図1の印字部周辺の要部平面図 ヘッドのノズル面及び印字検出部のセンサ面を示した説明図 ヘッドの内部構造を示した構成図 インクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 ノズルのばらつきを検出するためのフローチャート図 第1の実施形態に係るテストパターンの説明図 第1の実施形態に係る印字検出部による検出方法の説明図 第1の実施形態に係るテストパターンの上書き方法の説明図 第1の実施形態に係るテストパターンの他の上書き方法の説明図 第2の実施形態に係るテストパターンの説明図 第2の実施形態に係るテストパターンの上書き方法の説明図 第2の実施形態に係るテストパターンの他の上書き方法の説明図 第3の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図 図14の印字部周辺の要部平面図 第3の実施形態に係るテストパターンの上書き方法の説明図
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…印字部、16…記録紙、22…吸着ベルト搬送部、24…印字検出部、50…ヘッド、51…ノズル、64…センサ、80…プリント制御部、150…ヘッド

Claims (10)

  1. 第1の方向に沿って複数のノズルが配列される液体吐出手段と、
    前記第1の方向に対して直交する第2の方向に沿って前記液体吐出手段を記録媒体に対して相対的に移動させる第1の移動手段と、
    前記複数のノズルが第1ドットを複数打滴することにより前記記録媒体上にテストパターンを形成するテストパターン形成手段と、
    前記テストパターンに基づいて前記複数のノズルの吐出特性をそれぞれ検出する検出手段と、
    前記複数のノズルが第2ドットを複数打滴することにより前記テストパターンの上書きを行うテストパターン上書き手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記テストパターンは、一のノズルが前記第1ドットを連続的に打滴することにより前記第2の方向に形成されるドット列を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ドット列は、他のノズルが前記第1ドットを連続的に打滴することにより形成される他のドット列と重ならないことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記複数のノズルは前記第2の方向の万線構造とは異なる配置構造に前記第2ドットを打滴することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記複数のノズルが打滴する前記第2ドットには、前記第1のドットとは異なる色のドットが含まれることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1の方向に沿って前記液体吐出手段を前記記録媒体に対して相対的に移動させる第2の移動手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第2ドットには、前記第2ドットに隣接又は重なる前記第1ドットを打滴したノズルとは異なるノズルから打滴されたドットを含むことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記複数のノズルは前記記録媒体の前記第1の方向の長さにわたって設けられ、
    前記液体吐出手段及び前記記録媒体の前記第1の方向の相対的な位置は変わらないことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記テストパターン上書き手段により前記テストパターンの上書きを行うか否かを選択する選択手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 複数のノズルを有する液体吐出手段を記録媒体に対して相対的に移動させながら、前記複数のノズルが第1ドットを複数打滴することにより前記記録媒体上にテストパターンを形成し、
    前記テストパターンに基づいて前記複数のノズルの吐出特性をそれぞれ検出し、
    前記複数のノズルが第2ドットを複数打滴することにより前記テストパターンの上書きを行うことを特徴とする画像形成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010094929A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 印刷装置、テストパターン印刷方法、テストパターン印刷プログラムおよびテストパターンデータ
JP2010194815A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Fujifilm Corp インクジェット記録装置及び不吐出検知性能の検査方法
JP2017193131A (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 富士フイルム株式会社 パターン形成装置、液体吐出装置、及び電気的故障検出方法

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