JP2002307755A - 顔料系インクを用いるプリントシステム、プリント方法及び印刷物 - Google Patents
顔料系インクを用いるプリントシステム、プリント方法及び印刷物Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 顔料系インクを用いた印刷物の表面の光沢ム
ラを低減することにある。 【解決手段】 画像データの極めて明るい又は極めて暗
い色を抑制して明度が急変をしないようにすることで、
インク付着量の急変箇所を無くす。又は、インク材質又
は印刷媒体の表面材質の改良により、印刷媒体表面の光
反射率とインクの光反射率を近づける。又は、インクの
顔料粒子を微細化するか、印刷媒体表面に微細孔を形成
することで、インクが印刷媒体内に吸収されやすくす
る。又は、CMYなどの有色インクの付かない白色の領域
に、透明(N)インクか白(W)インクを付ける。又は、
印刷物の表面にコーティング剤を噴霧したり、コートフ
ィルムを貼付することで、印刷面をコート層で覆う。又
は、印刷物の印刷面に微細な凹凸を付けて光が乱反射す
るようにする。
ラを低減することにある。 【解決手段】 画像データの極めて明るい又は極めて暗
い色を抑制して明度が急変をしないようにすることで、
インク付着量の急変箇所を無くす。又は、インク材質又
は印刷媒体の表面材質の改良により、印刷媒体表面の光
反射率とインクの光反射率を近づける。又は、インクの
顔料粒子を微細化するか、印刷媒体表面に微細孔を形成
することで、インクが印刷媒体内に吸収されやすくす
る。又は、CMYなどの有色インクの付かない白色の領域
に、透明(N)インクか白(W)インクを付ける。又は、
印刷物の表面にコーティング剤を噴霧したり、コートフ
ィルムを貼付することで、印刷面をコート層で覆う。又
は、印刷物の印刷面に微細な凹凸を付けて光が乱反射す
るようにする。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、顔料系インクを用
いるプリント技術の改良に関する。
いるプリント技術の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル画像データに基づいてインクの
ドットよりなる画像を印刷媒体上に印刷するデジタルプ
リンタが、コンピュータの周辺機器やデジタルカメラ用
のプリンタなどとして広く利用されている。デジタルプ
リンタにより出力された印刷物の画質は向上の一途をた
どっており、特に、インクジェットプリンタが出力する
印刷物の画質は、銀塩写真の画質に匹敵するようになっ
た。このようなプリンタの印刷画質の向上と、デジタル
カメラの撮影性能の向上とが相俟って、最近では、銀塩
写真が従来使われていた用途に、プリンタによる印刷物
が利用されるようになってきている。例えば、従来は銀
塩写真一辺倒であった写真スタジオでも、デジタルカメ
ラで撮影してデジタルプリンタで印刷するというサービ
スが普及しつつある。デジタル画像データはフォトレタ
ッチが容易である、通信ネットワーク上で流通させ得る
などの利点も、デジタルプリンタが好まれる要因になっ
ている。
ドットよりなる画像を印刷媒体上に印刷するデジタルプ
リンタが、コンピュータの周辺機器やデジタルカメラ用
のプリンタなどとして広く利用されている。デジタルプ
リンタにより出力された印刷物の画質は向上の一途をた
どっており、特に、インクジェットプリンタが出力する
印刷物の画質は、銀塩写真の画質に匹敵するようになっ
た。このようなプリンタの印刷画質の向上と、デジタル
カメラの撮影性能の向上とが相俟って、最近では、銀塩
写真が従来使われていた用途に、プリンタによる印刷物
が利用されるようになってきている。例えば、従来は銀
塩写真一辺倒であった写真スタジオでも、デジタルカメ
ラで撮影してデジタルプリンタで印刷するというサービ
スが普及しつつある。デジタル画像データはフォトレタ
ッチが容易である、通信ネットワーク上で流通させ得る
などの利点も、デジタルプリンタが好まれる要因になっ
ている。
【0003】デジタルプリンタによる印刷物、特に染料
系インクを用いて印刷した物に関して従来指摘されてい
た一つの弱点は、銀塩写真に比較して耐光性が低い点で
あった。しかし、インクや印刷媒体の改良によって耐光
性はかなり改善された。特に、最近の顔料系インクを用
いてインクジェットプリンタによる印刷物の耐光性は、
試験結果によれば優に100年を超え、完全に銀塩写真を
凌駕している。そのため、顔料系インクを用いたインク
ジェットプリンタは、今後、寿命の長い高画質の写真を
印刷する用途に広く活用されていくであろう。
系インクを用いて印刷した物に関して従来指摘されてい
た一つの弱点は、銀塩写真に比較して耐光性が低い点で
あった。しかし、インクや印刷媒体の改良によって耐光
性はかなり改善された。特に、最近の顔料系インクを用
いてインクジェットプリンタによる印刷物の耐光性は、
試験結果によれば優に100年を超え、完全に銀塩写真を
凌駕している。そのため、顔料系インクを用いたインク
ジェットプリンタは、今後、寿命の長い高画質の写真を
印刷する用途に広く活用されていくであろう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】顔料系インクを用いた
インクジェットプリンタによる印刷物と、銀塩写真又は
染料系インクを用いたインクジェットプリンタによる印
刷物とを、肉眼で見て比較した場合、銀塩写真や染料系
インクによる印刷物は表面全域が一定の光沢をもってい
るのに対し、顔料系インクを用いた印刷物の表面には、
僅かではあるが、光沢ムラが存在する。すなわち、顔料
系インクを用いた印刷物では、非常に明るい背景内に非
常に暗い物体や影があったり、逆に非常に暗い背景内に
非常に明るいハイライトスポットなどがあったりする
と、(見る角度や光の当たり具合もよるが、)その非常
に暗い物体や影の全体、又は、非常に暗い物体や影の輪
郭線のように明度が急変している箇所が、他の領域より
僅かにてらてら光って見える場合がある。この僅かな光
沢ムラが、見る人に、若干不自然な印象を与える場合が
ある。
インクジェットプリンタによる印刷物と、銀塩写真又は
染料系インクを用いたインクジェットプリンタによる印
刷物とを、肉眼で見て比較した場合、銀塩写真や染料系
インクによる印刷物は表面全域が一定の光沢をもってい
るのに対し、顔料系インクを用いた印刷物の表面には、
僅かではあるが、光沢ムラが存在する。すなわち、顔料
系インクを用いた印刷物では、非常に明るい背景内に非
常に暗い物体や影があったり、逆に非常に暗い背景内に
非常に明るいハイライトスポットなどがあったりする
と、(見る角度や光の当たり具合もよるが、)その非常
に暗い物体や影の全体、又は、非常に暗い物体や影の輪
郭線のように明度が急変している箇所が、他の領域より
僅かにてらてら光って見える場合がある。この僅かな光
沢ムラが、見る人に、若干不自然な印象を与える場合が
ある。
【0005】従って、本発明の目的は、顔料系インクを
用いた印刷物の表面の光沢ムラを低減することにある。
用いた印刷物の表面の光沢ムラを低減することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点に従
うプリントシステムは、元の画像データを明度の急変を
防止するように補正する手段と、補正された画像データ
に基づいて顔料インクを用いて印刷を行なう手段とを備
える。
うプリントシステムは、元の画像データを明度の急変を
防止するように補正する手段と、補正された画像データ
に基づいて顔料インクを用いて印刷を行なう手段とを備
える。
【0007】好適な実施形態では、前記補正する手段
が、元の画像データに含まれる色データに対して、(1)
明度のとり得る範囲の最高値近傍の明度を、所定の上
限値以下の明度に補正する明部抑制、(2) 明度のとり
得る範囲の最低値近傍の明度を、所定の下限値以上の明
度に補正する暗部抑制、の少なくとも一方を行なう。
が、元の画像データに含まれる色データに対して、(1)
明度のとり得る範囲の最高値近傍の明度を、所定の上
限値以下の明度に補正する明部抑制、(2) 明度のとり
得る範囲の最低値近傍の明度を、所定の下限値以上の明
度に補正する暗部抑制、の少なくとも一方を行なう。
【0008】本発明の第2の観点に従うプリント方法
は、元の画像データを明度の急変を防止するように補正
する補正するステップと、補正された画像データに基づ
いて顔料インクを用いて印刷を行なうステップとを備え
る。
は、元の画像データを明度の急変を防止するように補正
する補正するステップと、補正された画像データに基づ
いて顔料インクを用いて印刷を行なうステップとを備え
る。
【0009】本発明の第4の観点に従う顔料系インクの
ための印刷媒体は、顔料系インクに含まれる顔料粒子を
吸収する無数の微細孔を表面に有している。
ための印刷媒体は、顔料系インクに含まれる顔料粒子を
吸収する無数の微細孔を表面に有している。
【0010】本発明の第5の観点に従うプリントシステ
ムは、元の画像データから、顔料系の有色インクに対応
した所定の表色系の画像データを得る手段と、前記所定
の表色系の画像データに基づいて、顔料系の有色インク
と実質的に無色透明のインクとを用いて、印刷媒体表面
の有色系インクが付着されない領域に無色透明インクを
付着させるようにして印刷を行なう手段とを備える。
ムは、元の画像データから、顔料系の有色インクに対応
した所定の表色系の画像データを得る手段と、前記所定
の表色系の画像データに基づいて、顔料系の有色インク
と実質的に無色透明のインクとを用いて、印刷媒体表面
の有色系インクが付着されない領域に無色透明インクを
付着させるようにして印刷を行なう手段とを備える。
【0011】本発明の第6の観点に従うインクカートリ
ッジのセットは、顔料系の有色インクを格納したインク
カートリッジと、実質的に無色透明のインクを格納した
インクカートリッジとを有する。
ッジのセットは、顔料系の有色インクを格納したインク
カートリッジと、実質的に無色透明のインクを格納した
インクカートリッジとを有する。
【0012】本発明の第7の観点に従うプリント方法
は、元の画像データから、顔料系の有色インクに対応し
た成分色を含んだ所定の表色系の画像データを得るステ
ップと、前記所定の表色系の画像データに基づいて、顔
料系の有色インクと実質的に無色透明のインクとを用い
て、印刷媒体表面の有色系インクが付着されない領域に
無色透明インクを付着させるようにして印刷を行なうス
テップとを備える。
は、元の画像データから、顔料系の有色インクに対応し
た成分色を含んだ所定の表色系の画像データを得るステ
ップと、前記所定の表色系の画像データに基づいて、顔
料系の有色インクと実質的に無色透明のインクとを用い
て、印刷媒体表面の有色系インクが付着されない領域に
無色透明インクを付着させるようにして印刷を行なうス
テップとを備える。
【0013】本発明の第8の観点に従うプリントシステ
ムは、元の画像データから、顔料系の有色インクに対応
した成分色を含んだ所定の表色系の画像データを得る手
段と、前記所定の表色系の画像データに基づいて、顔料
系の有色インクと白色インクとを用いて、印刷媒体表面
の有色系インクが付着されない領域に白色インクを付着
させるようにして印刷を行なう手段とを備える。
ムは、元の画像データから、顔料系の有色インクに対応
した成分色を含んだ所定の表色系の画像データを得る手
段と、前記所定の表色系の画像データに基づいて、顔料
系の有色インクと白色インクとを用いて、印刷媒体表面
の有色系インクが付着されない領域に白色インクを付着
させるようにして印刷を行なう手段とを備える。
【0014】本発明の第9の観点に従うインクカートリ
ッジのセットは、顔料系の有色インクを格納したインク
カートリッジと、白色インクを格納したインクカートリ
ッジとを有する。
ッジのセットは、顔料系の有色インクを格納したインク
カートリッジと、白色インクを格納したインクカートリ
ッジとを有する。
【0015】本発明の第10の観点に従うプリント方法
は、元の画像データから、顔料系の有色インクに対応し
た成分色を含んだ所定の表色系の画像データを得るステ
ップと、前記所定の表色系の画像データに基づいて、顔
料系の有色インクと白色インクとを用いて、印刷媒体表
面の有色系インクが付着されない領域に白色インクを付
着させるようにして印刷を行なうステップとを備える。
は、元の画像データから、顔料系の有色インクに対応し
た成分色を含んだ所定の表色系の画像データを得るステ
ップと、前記所定の表色系の画像データに基づいて、顔
料系の有色インクと白色インクとを用いて、印刷媒体表
面の有色系インクが付着されない領域に白色インクを付
着させるようにして印刷を行なうステップとを備える。
【0016】本発明の第11の観点に従うプリントシス
テムは、顔料系インクを用いて印刷媒体の表面に画像を
印刷する手段と、前記画像が印刷された印刷媒体の表面
を実質的に無色透明のコート層で覆う手段とを備える。
テムは、顔料系インクを用いて印刷媒体の表面に画像を
印刷する手段と、前記画像が印刷された印刷媒体の表面
を実質的に無色透明のコート層で覆う手段とを備える。
【0017】本発明の第12の観点に従う印刷物は、印
刷媒体と、この印刷媒体の表面に顔料系インクを用いて
印刷された画像と、前記画像が印刷された印刷媒体の表
面を覆った実質的に無色透明のコート層とを備える。
刷媒体と、この印刷媒体の表面に顔料系インクを用いて
印刷された画像と、前記画像が印刷された印刷媒体の表
面を覆った実質的に無色透明のコート層とを備える。
【0018】本発明の第13の観点に従うプリント方法
は、顔料系インクを用いて印刷媒体の表面に画像を印刷
するステップと、前記画像が印刷された印刷媒体の表面
を実質的に無色透明のコート層で覆うステップとを備え
る。
は、顔料系インクを用いて印刷媒体の表面に画像を印刷
するステップと、前記画像が印刷された印刷媒体の表面
を実質的に無色透明のコート層で覆うステップとを備え
る。
【0019】本発明の第14の観点に従う印刷物のコー
ト装置は、画像が印刷された印刷媒体の表面に実質的に
無色透明のコート層を形成する手段を備える。
ト装置は、画像が印刷された印刷媒体の表面に実質的に
無色透明のコート層を形成する手段を備える。
【0020】本発明の第15の観点に従うプリントシス
テムは、顔料系インクを用いて印刷媒体の表面に画像を
印刷する手段と、前記画像が印刷された印刷媒体の表面
に無数の微細な凹凸を付ける手段とを備える。
テムは、顔料系インクを用いて印刷媒体の表面に画像を
印刷する手段と、前記画像が印刷された印刷媒体の表面
に無数の微細な凹凸を付ける手段とを備える。
【0021】本発明の第16の観点に従う印刷物は、印
刷媒体と、この印刷媒体の表面に顔料系インクを用いて
印刷された画像と、前記画像が印刷された印刷媒体の表
面に付けられた無数の微細な凹凸とを備える。
刷媒体と、この印刷媒体の表面に顔料系インクを用いて
印刷された画像と、前記画像が印刷された印刷媒体の表
面に付けられた無数の微細な凹凸とを備える。
【0022】本発明の第17の観点に従うプリント方法
は、顔料系インクを用いて印刷媒体の表面に画像を印刷
するステップと、前記画像が印刷された印刷媒体の表面
に無数の微細な凹凸を付けるステップとを備える。
は、顔料系インクを用いて印刷媒体の表面に画像を印刷
するステップと、前記画像が印刷された印刷媒体の表面
に無数の微細な凹凸を付けるステップとを備える。
【0023】本発明の第18の観点に従う印刷物の表面
加工装置は、画像が印刷された印刷媒体の表面に無数の
微細な凹凸を付ける手段を備える。
加工装置は、画像が印刷された印刷媒体の表面に無数の
微細な凹凸を付ける手段を備える。
【0024】
【発明の実施の形態】図1(A)は、染料系インクを用
いたインクジェットプリンタによる印刷物の断面モデ
ル、図1(B)は、顔料系インクを用いたインクジェッ
トプリンタによる印刷物の断面モデルをそれぞれ示す。
いたインクジェットプリンタによる印刷物の断面モデ
ル、図1(B)は、顔料系インクを用いたインクジェッ
トプリンタによる印刷物の断面モデルをそれぞれ示す。
【0025】図1(A)に示すように、染料系インク1
は印刷媒体(例えば紙)2の内部に良好に浸透する。こ
れに対し、図1(B)に示すように、顔料系インク3は
印刷媒体2の内部に浸透し難いため、極めて暗い色の部
分(つまり顔料インク3が非常に多く付着した部分)で
は、顔料インク3の島が印刷媒体2の表面に出来て印刷
媒体表面を厚く覆い印刷媒体表面のテクスチャを完全に
隠してしまう。印刷媒体表面のテクスチャが良好に露呈
している極めて明るい色の部分の表面2aは光反射率が
一般に低いのに対し、極めて暗い色の部分である顔料イ
ンク3の島の表面3aは、インクの特性から、光の反射
率が相対的に高い。よって、光反射率が低い表面2aと
光反射率が高い表面3aとが隣接していると、光反射率
が高い暗い部分の表面3aがてらてらした感じで目立っ
て見えることがある。また、顔料インク3の島のエッジ
部分(つまり明度が急変している部分)の表面3bは、
傾いているため、見る角度や光の当たる角度によって
は、そこだけがてらてらした感じで目立って見えること
がある。このような印刷物表面の光反射率の違いが、顔
料インクを用いた印刷物の光沢ムラの原因と推測され
る。
は印刷媒体(例えば紙)2の内部に良好に浸透する。こ
れに対し、図1(B)に示すように、顔料系インク3は
印刷媒体2の内部に浸透し難いため、極めて暗い色の部
分(つまり顔料インク3が非常に多く付着した部分)で
は、顔料インク3の島が印刷媒体2の表面に出来て印刷
媒体表面を厚く覆い印刷媒体表面のテクスチャを完全に
隠してしまう。印刷媒体表面のテクスチャが良好に露呈
している極めて明るい色の部分の表面2aは光反射率が
一般に低いのに対し、極めて暗い色の部分である顔料イ
ンク3の島の表面3aは、インクの特性から、光の反射
率が相対的に高い。よって、光反射率が低い表面2aと
光反射率が高い表面3aとが隣接していると、光反射率
が高い暗い部分の表面3aがてらてらした感じで目立っ
て見えることがある。また、顔料インク3の島のエッジ
部分(つまり明度が急変している部分)の表面3bは、
傾いているため、見る角度や光の当たる角度によって
は、そこだけがてらてらした感じで目立って見えること
がある。このような印刷物表面の光反射率の違いが、顔
料インクを用いた印刷物の光沢ムラの原因と推測され
る。
【0026】本発明は、顔料インクを用いた印刷物の表
面における光反射率の相違を軽減する、又は、その光反
射率の相違を見る人に認識され難くするための幾つか手
法を提供する。それらの手法は、次のように分類でき
る。
面における光反射率の相違を軽減する、又は、その光反
射率の相違を見る人に認識され難くするための幾つか手
法を提供する。それらの手法は、次のように分類でき
る。
【0027】(1) 画像を処理してその濃度を補正する
ことにより、その印刷物の表面の光反射率の急変を和ら
げる。
ことにより、その印刷物の表面の光反射率の急変を和ら
げる。
【0028】(2) インクの材質又は印刷媒体の表面の
材質を改良することにより、印刷媒体の表面のインクの
付着量による光反射率の相違を軽減する。
材質を改良することにより、印刷媒体の表面のインクの
付着量による光反射率の相違を軽減する。
【0029】(3) 濃度表現のためのインクの使い方を
改良することにより、印刷物表面の光反射率の相違を軽
減する。
改良することにより、印刷物表面の光反射率の相違を軽
減する。
【0030】(4) 印刷物表面にコーティングを施すこ
とにより、光反射率の相違を軽減する。
とにより、光反射率の相違を軽減する。
【0031】(5) 印刷物表面に機械加工を施すことに
より、光反射率の相違を軽減する。
より、光反射率の相違を軽減する。
【0032】これらの手法は、単独で使用することも、
適当に組み合わせて使用することもできる。
適当に組み合わせて使用することもできる。
【0033】以下、これらの手法の実施形態を説明す
る。
る。
【0034】図2は、上記(1)の画像処理による手法の
一実施形態にかかる顔料系インクジェットプリンタを用
いたプリントシステムの構成を示す。
一実施形態にかかる顔料系インクジェットプリンタを用
いたプリントシステムの構成を示す。
【0035】図2に示すように、例えばRGBフルカラー
画像データのような元の画像データ4が色変換部5に入
力され、ここで、後述する表色系変換処理及び明度補正
処理が行われる。色変換部5から出力された画像データ
6はハーフトーニング部7に入力される。ハーフトーニ
ング部7は、入力された画像データ6に誤差拡散又はデ
ィザなどの処理を施すことで、その入力画像データ6が
もつCMY各色の多階調の濃度をCMY各色のインクの
ドットの密度によって実質的に忠実に表現した例えば2
値化されたビットマップ画像データ8を生成する。ハー
フトーニング部7から出力されたビットマップ画像デー
タ8は印刷ヘッド9に転送される。印刷ヘッド9は、そ
のビットマップ画像データ8に従って顔料系インクのド
ットを印刷媒体の表面に形成していくことで、画像の印
刷を行なう。
画像データのような元の画像データ4が色変換部5に入
力され、ここで、後述する表色系変換処理及び明度補正
処理が行われる。色変換部5から出力された画像データ
6はハーフトーニング部7に入力される。ハーフトーニ
ング部7は、入力された画像データ6に誤差拡散又はデ
ィザなどの処理を施すことで、その入力画像データ6が
もつCMY各色の多階調の濃度をCMY各色のインクの
ドットの密度によって実質的に忠実に表現した例えば2
値化されたビットマップ画像データ8を生成する。ハー
フトーニング部7から出力されたビットマップ画像デー
タ8は印刷ヘッド9に転送される。印刷ヘッド9は、そ
のビットマップ画像データ8に従って顔料系インクのド
ットを印刷媒体の表面に形成していくことで、画像の印
刷を行なう。
【0036】上述したように、色変換部5は、入力され
た元画像データ4に対して表色系変換処理と明度補正処
理とを行なう。
た元画像データ4に対して表色系変換処理と明度補正処
理とを行なう。
【0037】表色系変換処理は、元画像データ4である
例えばRGB表色系の色データを、印刷で用いる顔料系イ
ンクの色セットに対応した成分色を含む例えばCMY(又
はCMYK,CMYLCLMLYKなど)表色系の色データに変換する
ものである。
例えばRGB表色系の色データを、印刷で用いる顔料系イ
ンクの色セットに対応した成分色を含む例えばCMY(又
はCMYK,CMYLCLMLYKなど)表色系の色データに変換する
ものである。
【0038】また、明度補正処理は、上記表色系変換処
理の前、若しくは後、又は表色系変換処理中に行なわれ
るものであり、そこでは、元画像データ4を構成する色
データがもつ明度(つまり、Lab表色系で色データを表
現したときのL成分に相当する値)が次のように補正さ
れる。すなわち、この明度補正処理では、元画像データ
中の極めて高い明度をもつ色データを、より低い明度を
もつ色データに修正する(以下、この補正を「明部抑
制」という)。或いは、この色レベル補正処理では、元
画像データ中の極めて低い明度をもつ色データを、より
高い明度をもつ色データに修正する(以下、この補正を
「暗部抑制」という)。上記高明度抑制と暗部抑制は、
いずれか一方だけを行なっても、双方を行なっても良
い。
理の前、若しくは後、又は表色系変換処理中に行なわれ
るものであり、そこでは、元画像データ4を構成する色
データがもつ明度(つまり、Lab表色系で色データを表
現したときのL成分に相当する値)が次のように補正さ
れる。すなわち、この明度補正処理では、元画像データ
中の極めて高い明度をもつ色データを、より低い明度を
もつ色データに修正する(以下、この補正を「明部抑
制」という)。或いは、この色レベル補正処理では、元
画像データ中の極めて低い明度をもつ色データを、より
高い明度をもつ色データに修正する(以下、この補正を
「暗部抑制」という)。上記高明度抑制と暗部抑制は、
いずれか一方だけを行なっても、双方を行なっても良
い。
【0039】図3は、上記明度補正処理がもつ入出力特
性の例を示している。図3において、横軸は元画像デー
タの色データがもつ明度(入力明度)を示し、縦軸は補
正後の色データがもつ明度(出力明度)を示す。明度は
例えば0〜255の値をとり得るものとする。
性の例を示している。図3において、横軸は元画像デー
タの色データがもつ明度(入力明度)を示し、縦軸は補
正後の色データがもつ明度(出力明度)を示す。明度は
例えば0〜255の値をとり得るものとする。
【0040】図3に示す曲線a又はbは、上述した明部
抑制を行なう入出力関数の例であり、極めて高い(例え
ば最高値255近傍の)入力明度を、所定の上限値A
(例えば250)より低い出力明度に変換する。また、
曲線c又はdは、上記曲線a又はbに暗部抑制の機能を
付加したもので、極めて低い(例えば最低値0近傍の)
入力明度を、所定の下限値B(例えば値5)より高い出
力明度に変換する。
抑制を行なう入出力関数の例であり、極めて高い(例え
ば最高値255近傍の)入力明度を、所定の上限値A
(例えば250)より低い出力明度に変換する。また、
曲線c又はdは、上記曲線a又はbに暗部抑制の機能を
付加したもので、極めて低い(例えば最低値0近傍の)
入力明度を、所定の下限値B(例えば値5)より高い出
力明度に変換する。
【0041】上述した明部抑制により、元画像中のハイ
ライトスポットのような極めて明るい部分が、それより
若干暗い色に修正される。また、上述した暗部抑制によ
り、元画像中の極めて暗い部分が、それより若干明るい
色に変換される。明部抑制と暗部抑制の一方又は双方を
行なうことで、元画像内に存在していた明度の急変する
箇所の明度が、より緩やかに変化するように修正され
る。そのため、出力印刷物の表面において、インクの付
着量の急変(つまり光反射率の急変)が和らげられて、
ある程度緩やかに変化することなる。結果として、イン
クが多く付着している箇所のてらてらしている感じが、
人の目には認識され難くなり、光沢ムラが目立だち難く
なる。図3に例示したような明部抑制又は暗部抑制のた
めの入出力特性曲線は、対象の画像データに応じて、ユ
ーザがマニュアルで、又はシステムが自動で、調節でき
るようにしてもよい。
ライトスポットのような極めて明るい部分が、それより
若干暗い色に修正される。また、上述した暗部抑制によ
り、元画像中の極めて暗い部分が、それより若干明るい
色に変換される。明部抑制と暗部抑制の一方又は双方を
行なうことで、元画像内に存在していた明度の急変する
箇所の明度が、より緩やかに変化するように修正され
る。そのため、出力印刷物の表面において、インクの付
着量の急変(つまり光反射率の急変)が和らげられて、
ある程度緩やかに変化することなる。結果として、イン
クが多く付着している箇所のてらてらしている感じが、
人の目には認識され難くなり、光沢ムラが目立だち難く
なる。図3に例示したような明部抑制又は暗部抑制のた
めの入出力特性曲線は、対象の画像データに応じて、ユ
ーザがマニュアルで、又はシステムが自動で、調節でき
るようにしてもよい。
【0042】次に、上記(2)のインク材質又は印刷媒体
の表面材質の改良による手法の実施形態を説明する。
の表面材質の改良による手法の実施形態を説明する。
【0043】一つの実施形態は、顔料の粒子のサイズが
均一に極めて微細になったインクを用いる印刷方法であ
る。インクに含まれる顔料粒子が極めて微細であること
により、インクの印刷媒体への浸透性が向上し、図1に
示したようなインク3の島が印刷物表面に出来ることが
防止され、光沢ムラが軽減する。
均一に極めて微細になったインクを用いる印刷方法であ
る。インクに含まれる顔料粒子が極めて微細であること
により、インクの印刷媒体への浸透性が向上し、図1に
示したようなインク3の島が印刷物表面に出来ることが
防止され、光沢ムラが軽減する。
【0044】別の実施形態は、インクの顔料粒子を吸収
するための無数の微細孔が表面に形成された印刷媒体を
用いる印刷方法である。これにより、インクの印刷媒体
への浸透性が向上し、図1に示したようなインク3の島
が印刷物表面に出来ることが防止され、光沢ムラが軽減
する。
するための無数の微細孔が表面に形成された印刷媒体を
用いる印刷方法である。これにより、インクの印刷媒体
への浸透性が向上し、図1に示したようなインク3の島
が印刷物表面に出来ることが防止され、光沢ムラが軽減
する。
【0045】更に別の実施形態は、乾燥した状態でのイ
ンクの光反射率が従来より低くて、印刷媒体表面の光反
射率に近い値であるようなインクを用いる印刷方法であ
る。これにより、インクの付着量の違いによる印刷物表
面の光沢ムラが軽減される。
ンクの光反射率が従来より低くて、印刷媒体表面の光反
射率に近い値であるようなインクを用いる印刷方法であ
る。これにより、インクの付着量の違いによる印刷物表
面の光沢ムラが軽減される。
【0046】更にまた別の実施形態は、印刷媒体表面の
光反射率が従来より高くて、乾燥した状態でのインクの
光反射率に近い値であるような印刷媒体を用いる印刷方
法である。これにより、インクの付着量の違いによる印
刷物表面の光沢ムラが軽減される。
光反射率が従来より高くて、乾燥した状態でのインクの
光反射率に近い値であるような印刷媒体を用いる印刷方
法である。これにより、インクの付着量の違いによる印
刷物表面の光沢ムラが軽減される。
【0047】次に、上記(3)の色表現のためのインクの
使い方を改良した手法の実施形態を説明する。
使い方を改良した手法の実施形態を説明する。
【0048】図4は、CMYのような一般的な有色イン
クの他に実質的に無色透明(記号「N」で示す)のイン
クを用いて色彩を表現するようにした実施形態に係る、
顔料系インクジェットプリンタを用いたプリントシステ
ムの構成を示す。
クの他に実質的に無色透明(記号「N」で示す)のイン
クを用いて色彩を表現するようにした実施形態に係る、
顔料系インクジェットプリンタを用いたプリントシステ
ムの構成を示す。
【0049】図4に示すように、例えばRGBフルカラー
画像データのような元の画像データ10が色変換部11
に入力される。色変換部11は、入力された元画像デー
タ10を構成する例えばRGB表色系の色データを、印刷
で用いる有色インクの色セットに対応した色成分をもつ
例えばCMY(又はCMYK,CMYLCLMLYKなどでもよい)表色系
の色データに変換する。色変換部11から出力された画
像データ12は、ハーフトーニング部13に入力され
る。ハーフトーニング部13は、入力された画像データ
12に誤差拡散又はディザなどの処理を施すことで、そ
の入力画像データ12がもつCMY各色の多階調(例えば
256階調)の濃度をCMY各色インクのドットの密度に
よって実質的に忠実に表現した例えば2値化されたビッ
トマップ画像データ14を生成する。
画像データのような元の画像データ10が色変換部11
に入力される。色変換部11は、入力された元画像デー
タ10を構成する例えばRGB表色系の色データを、印刷
で用いる有色インクの色セットに対応した色成分をもつ
例えばCMY(又はCMYK,CMYLCLMLYKなどでもよい)表色系
の色データに変換する。色変換部11から出力された画
像データ12は、ハーフトーニング部13に入力され
る。ハーフトーニング部13は、入力された画像データ
12に誤差拡散又はディザなどの処理を施すことで、そ
の入力画像データ12がもつCMY各色の多階調(例えば
256階調)の濃度をCMY各色インクのドットの密度に
よって実質的に忠実に表現した例えば2値化されたビッ
トマップ画像データ14を生成する。
【0050】ハーフトーニング部13は、ビットマップ
画像データ14を生成するとき、CMYのドットを示した
CMYドットデータに加えて、無色透明(N)インクの
ドットを示したNドットデータも生成する。このNドッ
トデータによれば、C、M又はYのいずれかの有色インク
のドットが打たれないときに、その打たれない有色イン
クのドットに代えてNインクのドットが打たれることに
なる。或いは、このNドットデータによれば、有色イン
クの付着量が少ない明るい領域に、その有色インクの穴
を埋めるようNインクが付着させられることになる。ハ
ーフトーニング部13から出力されたビットマップ画像
データ14には、上述したC、M、Y及びNのドットデー
タが含まれている。
画像データ14を生成するとき、CMYのドットを示した
CMYドットデータに加えて、無色透明(N)インクの
ドットを示したNドットデータも生成する。このNドッ
トデータによれば、C、M又はYのいずれかの有色インク
のドットが打たれないときに、その打たれない有色イン
クのドットに代えてNインクのドットが打たれることに
なる。或いは、このNドットデータによれば、有色イン
クの付着量が少ない明るい領域に、その有色インクの穴
を埋めるようNインクが付着させられることになる。ハ
ーフトーニング部13から出力されたビットマップ画像
データ14には、上述したC、M、Y及びNのドットデー
タが含まれている。
【0051】ハーフトーニング部13から出力されたビ
ットマップ画像データ14は印刷ヘッド15に転送され
る。印刷ヘッド15は、C、M、Y及びNのインクをそれ
ぞれ用いる4つのサブヘッドのセットをもち、C、M、Y
及びNのインクカートリッジ(インクタンク)のセット
15AからC、M、Y及びNのインクの供給を受ける。印
刷ヘッド15は、転送されてきたビットマップ画像デー
タ14に従ってC、M、Y及びNのインクのドットを印刷
媒体の表面に形成していくことで、画像の印刷を行な
う。
ットマップ画像データ14は印刷ヘッド15に転送され
る。印刷ヘッド15は、C、M、Y及びNのインクをそれ
ぞれ用いる4つのサブヘッドのセットをもち、C、M、Y
及びNのインクカートリッジ(インクタンク)のセット
15AからC、M、Y及びNのインクの供給を受ける。印
刷ヘッド15は、転送されてきたビットマップ画像デー
タ14に従ってC、M、Y及びNのインクのドットを印刷
媒体の表面に形成していくことで、画像の印刷を行な
う。
【0052】図5は、この実施形態により出力された印
刷物の断面モデルを示す。
刷物の断面モデルを示す。
【0053】図5に示すように、印刷媒体16の表面に
は、有色インク17が付着する他、有色インク17が付
着してない又はその付着量が少ない箇所には、代わりに
無色透明(N)インク18が付着する。これにより、印
刷媒体16の表面におけるインクの付着量は均一に近く
なり、光反射率の相違つまり光沢ムラが低減する。
は、有色インク17が付着する他、有色インク17が付
着してない又はその付着量が少ない箇所には、代わりに
無色透明(N)インク18が付着する。これにより、印
刷媒体16の表面におけるインクの付着量は均一に近く
なり、光反射率の相違つまり光沢ムラが低減する。
【0054】図6は、CMYのような一般的な有色イン
クの他に白(記号「W」で示す)のインクを用いて色彩
を表現するようにした実施形態にかかる顔料系インクジ
ェットプリンタを用いたプリントシステムの構成を示
す。
クの他に白(記号「W」で示す)のインクを用いて色彩
を表現するようにした実施形態にかかる顔料系インクジ
ェットプリンタを用いたプリントシステムの構成を示
す。
【0055】図6に示すように、例えばRGBフルカラー
画像データのような元の画像データ20が色変換部21
に入力される。色変換部21は、入力された元画像デー
タ20を構成する例えばRGB表色系の色データを、印刷
で用いる例えばC、M、Y及びWのインクセットに対応
した色成分を含んだ例えばCMYW(又はCMYKW、CMYLCLML
YKWなどでもよい)表色系の色データに変換する。ここ
で、CMYW(又はCMYKW、CMYLCLMLYKWなどでもよい)表
色系の色データとは、C、M及びYの濃度が全て0%の色
データを、Wのみ濃度100%の色データに置き変えた
もの、或いは、例えば油絵などの絵画の混色技法のよう
にW顔料を他の有色顔料に混ぜることで明るい色彩が作
れるという原理に基づいて、C、M、Yの色成分にWの
色成分を加えて特に明度の高い色彩を表現した色データ
である。すなわち、従来のプリンタのインクの使用法
は、インクを使用しないことで明るさを出すという原理
によるものであるのに対し、CMYW(又はCMYKW、CMYLCL
MLYKWなど)表色系によるインクの使用法は、Wインク
を積極的に使うことで明るさを出すという原理によるも
のである。
画像データのような元の画像データ20が色変換部21
に入力される。色変換部21は、入力された元画像デー
タ20を構成する例えばRGB表色系の色データを、印刷
で用いる例えばC、M、Y及びWのインクセットに対応
した色成分を含んだ例えばCMYW(又はCMYKW、CMYLCLML
YKWなどでもよい)表色系の色データに変換する。ここ
で、CMYW(又はCMYKW、CMYLCLMLYKWなどでもよい)表
色系の色データとは、C、M及びYの濃度が全て0%の色
データを、Wのみ濃度100%の色データに置き変えた
もの、或いは、例えば油絵などの絵画の混色技法のよう
にW顔料を他の有色顔料に混ぜることで明るい色彩が作
れるという原理に基づいて、C、M、Yの色成分にWの
色成分を加えて特に明度の高い色彩を表現した色データ
である。すなわち、従来のプリンタのインクの使用法
は、インクを使用しないことで明るさを出すという原理
によるものであるのに対し、CMYW(又はCMYKW、CMYLCL
MLYKWなど)表色系によるインクの使用法は、Wインク
を積極的に使うことで明るさを出すという原理によるも
のである。
【0056】色変換部21から出力されたCMYW表色系
の画像データ22は、ハーフトーニング部23に入力さ
れる。ハーフトーニング部23は、入力されたCMYW表
色系の画像データ22に誤差拡散又はディザなどの処理
を施すことで、CMYW各色インクのドットを表した例え
ば2値化されたビットマップ画像データ24を生成す
る。ハーフトーニング部23から出力されたビットマッ
プ画像データ24は印刷ヘッド25に転送される。印刷
ヘッド25は、C、M、Y及びWのインクをそれぞれ用い
る4つのサブヘッドのセットをもち、C、M、Y及びWの
インクカートリッジ(インクタンク)のセット25Aか
らC、M、Y及びWのインクの供給を受ける。印刷ヘッド
25は、転送されてきたビットマップ画像データ24に
従ってC、M、Y及びWのインクのドットを印刷媒体の表
面に形成していくことで、画像の印刷を行なう。
の画像データ22は、ハーフトーニング部23に入力さ
れる。ハーフトーニング部23は、入力されたCMYW表
色系の画像データ22に誤差拡散又はディザなどの処理
を施すことで、CMYW各色インクのドットを表した例え
ば2値化されたビットマップ画像データ24を生成す
る。ハーフトーニング部23から出力されたビットマッ
プ画像データ24は印刷ヘッド25に転送される。印刷
ヘッド25は、C、M、Y及びWのインクをそれぞれ用い
る4つのサブヘッドのセットをもち、C、M、Y及びWの
インクカートリッジ(インクタンク)のセット25Aか
らC、M、Y及びWのインクの供給を受ける。印刷ヘッド
25は、転送されてきたビットマップ画像データ24に
従ってC、M、Y及びWのインクのドットを印刷媒体の表
面に形成していくことで、画像の印刷を行なう。
【0057】この実施形態によれば、印刷物表面のC、
M、Yの有色インクが付着してない領域には、代わりにW
インクが付着するため、印刷媒体表面におけるインクの
付着量は均一に近くなり、光反射率の相違つまり光沢ム
ラが低減する。
M、Yの有色インクが付着してない領域には、代わりにW
インクが付着するため、印刷媒体表面におけるインクの
付着量は均一に近くなり、光反射率の相違つまり光沢ム
ラが低減する。
【0058】次に上記(4)の印刷物表面にコーティング
を施す手法の実施形態を説明する。
を施す手法の実施形態を説明する。
【0059】図7は、この手法による一実施形態にかか
る顔料系インクジェットプリンタを用いたプリントシス
テムの構成を示す。
る顔料系インクジェットプリンタを用いたプリントシス
テムの構成を示す。
【0060】図7に示すように、印刷媒体30が紙送り
ローラ31、31によって図中矢印32の方向へ間欠的
に送られる。紙送りの合間に、印刷ヘッド33が、印刷
媒体30の表面近くを図中紙面を貫く方向へ走行しなが
ら、インク滴を矢印34のように噴射して印刷媒体30
の表面に付着させることで、印刷媒体30の表面に画像
を印刷していく。
ローラ31、31によって図中矢印32の方向へ間欠的
に送られる。紙送りの合間に、印刷ヘッド33が、印刷
媒体30の表面近くを図中紙面を貫く方向へ走行しなが
ら、インク滴を矢印34のように噴射して印刷媒体30
の表面に付着させることで、印刷媒体30の表面に画像
を印刷していく。
【0061】紙送り方向において印刷ヘッド33の下流
に、コーティングヘッド35が存在する。コーティング
ヘッド35は、印刷の終わった印刷媒体の印刷面近くを
図中紙面を貫く方向へ走行しながら、印刷媒体30の印
刷面上に、速乾性の液状の実質的に無色透明のコーティ
ング剤を一様の量で噴霧していく。或いは、コーティン
グヘッド35は、印刷媒体30の全幅にわたって伸びて
いて、印刷媒体30の印刷面の全幅に同時に一様の量で
コーティング剤を噴霧する。印刷媒体30の印刷面に噴
霧されたコーティング剤は、直ちに乾燥して、印刷画像
を完全に覆った無色透明のコート層を形成する。
に、コーティングヘッド35が存在する。コーティング
ヘッド35は、印刷の終わった印刷媒体の印刷面近くを
図中紙面を貫く方向へ走行しながら、印刷媒体30の印
刷面上に、速乾性の液状の実質的に無色透明のコーティ
ング剤を一様の量で噴霧していく。或いは、コーティン
グヘッド35は、印刷媒体30の全幅にわたって伸びて
いて、印刷媒体30の印刷面の全幅に同時に一様の量で
コーティング剤を噴霧する。印刷媒体30の印刷面に噴
霧されたコーティング剤は、直ちに乾燥して、印刷画像
を完全に覆った無色透明のコート層を形成する。
【0062】なお、図7では、コーティングヘッド35
と印刷ヘッド33は個別の部品であるが、コーティング
ヘッド35と印刷ヘッド33が一体部品になっていてキ
ャリッジによって一緒に走行するようになっていてもよ
い。また、コーティングヘッド35は、印刷ヘッド33
と同じプリンタに組み込まれている必要は必ずしもな
く、プリンタから分離した別の装置であって、プリンタ
から出力された印刷物が人手によって又は自動的にコー
ティングヘッド35へ供給されるようになっていてもよ
い。また、コーティングヘッド35は、液状のコーティ
ング剤を噴霧するものである必要は必ずしもなく、熱溶
性の粉状のコーティング剤を印刷媒体に噴霧した後に熱
処理でその粉状コーティング剤を溶解し層化するもので
あってもよいし、超音波でコーティング剤の霧を生成し
て印刷媒体表面に付着させるものであってもよいし、静
電吸着でコーティング剤の霧を印刷媒体表面に吸着させ
るものであってもよいし、液状のコーティング剤を印刷
媒体表面に塗りつけるものあってよいし、コーティング
剤の液に印刷媒体表面を漬けるものであってもよく、そ
の他にも様々な構成が採用し得る。
と印刷ヘッド33は個別の部品であるが、コーティング
ヘッド35と印刷ヘッド33が一体部品になっていてキ
ャリッジによって一緒に走行するようになっていてもよ
い。また、コーティングヘッド35は、印刷ヘッド33
と同じプリンタに組み込まれている必要は必ずしもな
く、プリンタから分離した別の装置であって、プリンタ
から出力された印刷物が人手によって又は自動的にコー
ティングヘッド35へ供給されるようになっていてもよ
い。また、コーティングヘッド35は、液状のコーティ
ング剤を噴霧するものである必要は必ずしもなく、熱溶
性の粉状のコーティング剤を印刷媒体に噴霧した後に熱
処理でその粉状コーティング剤を溶解し層化するもので
あってもよいし、超音波でコーティング剤の霧を生成し
て印刷媒体表面に付着させるものであってもよいし、静
電吸着でコーティング剤の霧を印刷媒体表面に吸着させ
るものであってもよいし、液状のコーティング剤を印刷
媒体表面に塗りつけるものあってよいし、コーティング
剤の液に印刷媒体表面を漬けるものであってもよく、そ
の他にも様々な構成が採用し得る。
【0063】図8は、コーティングを行なう手法の別の
実施形態にかかる顔料系インクジェットプリンタを用い
たプリントシステムを示す。
実施形態にかかる顔料系インクジェットプリンタを用い
たプリントシステムを示す。
【0064】図8において、図7と同様に、印刷媒体3
0が紙送りローラ31、31によって図中矢印32の方
向へ間欠的に送られる。紙送りの合間に、印刷ヘッド3
3が、印刷媒体30の表面近くを図中紙面を貫く方向へ
走行しながら、インク滴を矢印34のように噴射して印
刷媒体30の表面に付着させることで、印刷媒体30の
表面に画像を印刷していく。
0が紙送りローラ31、31によって図中矢印32の方
向へ間欠的に送られる。紙送りの合間に、印刷ヘッド3
3が、印刷媒体30の表面近くを図中紙面を貫く方向へ
走行しながら、インク滴を矢印34のように噴射して印
刷媒体30の表面に付着させることで、印刷媒体30の
表面に画像を印刷していく。
【0065】紙送り方向において印刷ヘッド33の下流
に、印刷の終わった印刷媒体の印刷面全域に無色透明の
コートフィルム37を貼り付けるためのローラ機構3
8、38が存在する。このローラ機構38、38は、ロ
ール状になったコートフィルム37を引き出し、これを
印刷の終わった印刷媒体の印刷面全域に重ね、両者を外
側から熱を加えつつ押し付ける。コートフィルム37は
実質的に無色透明の例えば熱可塑性の合成樹脂フィルム
であり、圧力と熱を加えられることで、印刷媒体の印刷
面に貼り付いて印刷画像を完全に覆ったコート層とな
る。
に、印刷の終わった印刷媒体の印刷面全域に無色透明の
コートフィルム37を貼り付けるためのローラ機構3
8、38が存在する。このローラ機構38、38は、ロ
ール状になったコートフィルム37を引き出し、これを
印刷の終わった印刷媒体の印刷面全域に重ね、両者を外
側から熱を加えつつ押し付ける。コートフィルム37は
実質的に無色透明の例えば熱可塑性の合成樹脂フィルム
であり、圧力と熱を加えられることで、印刷媒体の印刷
面に貼り付いて印刷画像を完全に覆ったコート層とな
る。
【0066】なお、コートフィルム37とローラ機構3
8、38の部分は、印刷ヘッド33と同じプリンタに組
み込まれている必要は必ずしもなく、プリンタから分離
した別の装置であって、プリンタから出力された印刷物
が人手によって又は自動的にローラ機構38、38へ供
給されるようになっていてもよい。コートフィルム37
は必ずしもロール状である必要はなく、予め必要なサイ
ズにカットされていても良い。
8、38の部分は、印刷ヘッド33と同じプリンタに組
み込まれている必要は必ずしもなく、プリンタから分離
した別の装置であって、プリンタから出力された印刷物
が人手によって又は自動的にローラ機構38、38へ供
給されるようになっていてもよい。コートフィルム37
は必ずしもロール状である必要はなく、予め必要なサイ
ズにカットされていても良い。
【0067】図9は、図7又は図8の実施形態により出
力された印刷物の断面モデルを示す。
力された印刷物の断面モデルを示す。
【0068】図9に示すように、印刷媒体40の表面上
のコート層42がインク41の付着した部分も付着して
ない部分も完全に覆っていて、印刷物の表面は全てコー
ト層42の表面となっているため、光反射率は一様であ
り光沢ムラの問題は殆どない。
のコート層42がインク41の付着した部分も付着して
ない部分も完全に覆っていて、印刷物の表面は全てコー
ト層42の表面となっているため、光反射率は一様であ
り光沢ムラの問題は殆どない。
【0069】次に、上記(5)の印刷物表面に機械加工を
施す手法の実施形態を説明する。
施す手法の実施形態を説明する。
【0070】図10は、この実施形態にかかる顔料系イ
ンクジェットプリンタを用いたプリントシステムの構成
を示す。
ンクジェットプリンタを用いたプリントシステムの構成
を示す。
【0071】図10に示すように、印刷媒体43が紙送
りローラ44、44によって図中矢印49の方向へ間欠
的に送られる。紙送りの合間に、印刷ヘッド45が、印
刷媒体43の表面近くを図中紙面を貫く方向へ走行しな
がら、インク滴を矢印46のように噴射して印刷媒体4
3の表面に付着させることで、印刷媒体43の表面に画
像を印刷していく。
りローラ44、44によって図中矢印49の方向へ間欠
的に送られる。紙送りの合間に、印刷ヘッド45が、印
刷媒体43の表面近くを図中紙面を貫く方向へ走行しな
がら、インク滴を矢印46のように噴射して印刷媒体4
3の表面に付着させることで、印刷媒体43の表面に画
像を印刷していく。
【0072】紙送り方向において印刷ヘッド45の下流
に、印刷の終わった印刷媒体43の印刷面の全域に無数
の微細な凹凸を付けるためのローラ機構47、48が存
在する。このローラ機構47、48の内の上記印刷面に
接するローラ47の表面全域は、無数の微細な凹凸を有
していて、このローラ機構47、48を印刷媒体43が
通過するときに、ローラ47の表面を印刷媒体43の印
刷面に強い圧力で押し付けて印刷面の全域にその無数の
微細な凹凸を刻印する。この微細な凹凸の大きさは、そ
れが刻印された印刷媒体表面を人が目で見たとき、実質
的に光が乱反射していると感じられる(つまり、てらて
らと光らずに半光沢面のように見える)程度の小さであ
る(例えば、個々の凹凸の直径又は幅が0.5mm以下程
度)。個々の凹凸の形状は、点状、縞状、条状、格子縞
状など様々なものが採用し得る。
に、印刷の終わった印刷媒体43の印刷面の全域に無数
の微細な凹凸を付けるためのローラ機構47、48が存
在する。このローラ機構47、48の内の上記印刷面に
接するローラ47の表面全域は、無数の微細な凹凸を有
していて、このローラ機構47、48を印刷媒体43が
通過するときに、ローラ47の表面を印刷媒体43の印
刷面に強い圧力で押し付けて印刷面の全域にその無数の
微細な凹凸を刻印する。この微細な凹凸の大きさは、そ
れが刻印された印刷媒体表面を人が目で見たとき、実質
的に光が乱反射していると感じられる(つまり、てらて
らと光らずに半光沢面のように見える)程度の小さであ
る(例えば、個々の凹凸の直径又は幅が0.5mm以下程
度)。個々の凹凸の形状は、点状、縞状、条状、格子縞
状など様々なものが採用し得る。
【0073】なお、ローラ機構47、48は、印刷ヘッ
ド45と同じプリンタに組み込まれている必要は必ずし
もなく、プリンタから分離した別の装置であって、プリ
ンタから出力された印刷物が人手によって又は自動的に
ローラ機構47、48へ供給されるようになっていても
よい。
ド45と同じプリンタに組み込まれている必要は必ずし
もなく、プリンタから分離した別の装置であって、プリ
ンタから出力された印刷物が人手によって又は自動的に
ローラ機構47、48へ供給されるようになっていても
よい。
【0074】図11は、図10の実施形態により出力さ
れた印刷物の断面モデルを示す。
れた印刷物の断面モデルを示す。
【0075】図11に示すように、印刷媒体50の表面
は、インク41の付着した部分も付着してない部分も、
平坦ではなく無数の微細な凹凸をもっているため、この
表面に当たった光は実質的に乱反射するので、その表面
全域は半光沢面のように見える。また、インク51の島
も押されて印刷媒体50内へ或る程度押し込まれ、その
高さはインク41の付着していない部分と大差がなくな
る。その結果、印刷媒体50の表面の光反射率の相違つ
まり光沢ムラが低減する。
は、インク41の付着した部分も付着してない部分も、
平坦ではなく無数の微細な凹凸をもっているため、この
表面に当たった光は実質的に乱反射するので、その表面
全域は半光沢面のように見える。また、インク51の島
も押されて印刷媒体50内へ或る程度押し込まれ、その
高さはインク41の付着していない部分と大差がなくな
る。その結果、印刷媒体50の表面の光反射率の相違つ
まり光沢ムラが低減する。
【0076】以上、本発明の実施形態を説明したが、こ
れは本発明の説明のための例示であり、この実施形態の
みに本発明の範囲を限定する趣旨ではない。従って、本
発明は、その要旨を逸脱することなく、他の様々な形態
で実施することが可能である。
れは本発明の説明のための例示であり、この実施形態の
みに本発明の範囲を限定する趣旨ではない。従って、本
発明は、その要旨を逸脱することなく、他の様々な形態
で実施することが可能である。
【図1】(A)は、染料系インクを用いたインクジェッ
トプリンタによる印刷物の断面モデル、(B)は、顔料
系インクを用いたインクジェットプリンタによる印刷物
の断面モデルをそれぞれ示す断面図。
トプリンタによる印刷物の断面モデル、(B)は、顔料
系インクを用いたインクジェットプリンタによる印刷物
の断面モデルをそれぞれ示す断面図。
【図2】上記(1)の画像処理による手法の一実施形態の
構成を示すブロック図。
構成を示すブロック図。
【図3】明度補正処理の入出力特性の例を示す図。
【図4】CMYインクの他に無色透明(N)のインクを
用いる実施形態の構成を示すブロック図。
用いる実施形態の構成を示すブロック図。
【図5】図4の実施形態により出力された印刷物の断面
モデルを示す断面図。
モデルを示す断面図。
【図6】CMYインクの他に白(W)のインクを用いる
実施形態の構成を示すブロック図。
実施形態の構成を示すブロック図。
【図7】印刷物表面にコーティングを施す手法の一実施
形態の構成を示す側面図。
形態の構成を示す側面図。
【図8】印刷物表面にコーティングを施す手法の別の実
施形態の構成を示す側面図。
施形態の構成を示す側面図。
【図9】図7又は8の実施形態により出力された印刷物
の断面モデルを示す断面図。
の断面モデルを示す断面図。
【図10】印刷物表面に機械加工を施す手法の実施形態
の構成を示す側面図。
の構成を示す側面図。
【図11】図10の実施形態により出力された印刷物の
断面モデルを示す断面図。
断面モデルを示す断面図。
4、10、20 元画像データ 5、11、21 色変換部 7、13,23 ハーフトーニング部 15 CMYN印刷ヘッド 15A CMYNインクカートリッジ 25 CMYW印刷ヘッド 25A CMYWインクカートリッジ 35 コーティングヘッド 37 コートフィルム 38 ローラ機構 47、48 ローラ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/00 B41J 29/00 H H04N 1/23 101 3/04 102Z (72)発明者 藤尾 昌泰 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 八田 敦司 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA11 EC69 EC79 EE03 EE17 EE18 FA10 HA44 2C061 AQ05 AR01 CK02 CK05 CK10 2C262 AA02 AA24 AB05 AB13 BA09 BA14 BA16 BC09 EA04 EA11 2H086 BA02 BA05 BA15 5C074 AA08 BB16 BB22 BB30 CC26 DD22 DD24 DD27 FF15 HH04
Claims (18)
- 【請求項1】 元の画像データを明度の急変を防止する
ように補正する手段と、 補正された画像データに基づいて顔料インクを用いて印
刷を行なう手段とを備えたプリントシステム。 - 【請求項2】 前記補正する手段が、前記元の画像デー
タに含まれる色データに対して、次の(1)及び(2) (1) 明度のとり得る範囲の最高値近傍の明度を、所定
の上限値以下の明度に補正する明部抑制、 (2) 明度のとり得る範囲の最低値近傍の明度を、所定
の下限値以上の明度に補正する暗部抑制、の少なくとも
一方を行なう請求項1記載のプリントシステム。 - 【請求項3】 元の画像データを明度の急変を防止する
ように補正する補正するステップと、 補正された画像データに基づいて顔料インクを用いて印
刷を行なうステップとを備えたプリント方法。 - 【請求項4】 顔料系インクに含まれる顔料粒子を吸収
する無数の微細孔を表面に有した、顔料系インクのため
の印刷媒体。 - 【請求項5】 元の画像データから、顔料系の有色イン
クに対応した所定の表色系の画像データを得る手段と、 前記所定の表色系の画像データに基づいて、前記顔料系
の有色インクと実質的に無色透明のインクとを用いて、
印刷媒体表面の前記有色系インクが付着されない領域に
前記無色透明インクを付着させるようにして印刷を行な
う手段とを備えたプリントシステム。 - 【請求項6】 顔料系の有色インクを格納したインクカ
ートリッジと、 実質的に無色透明のインクを格納したインクカートリッ
ジとを有するインクカートリッジのセット。 - 【請求項7】 元の画像データから、顔料系の有色イン
クに対応した成分色を含んだ所定の表色系の画像データ
を得るステップと、 前記所定の表色系の画像データに基づいて、前記顔料系
の有色インクと実質的に無色透明インクとを用いて、印
刷媒体表面の前記有色系インクが付着されない領域に前
記無色透明インクを付着させるようにして印刷を行なう
ステップとを備えたプリント方法。 - 【請求項8】 元の画像データから、顔料系の有色イン
クに対応した成分色を含んだ所定の表色系の画像データ
を得る手段と、 前記所定の表色系の画像データに基づいて、前記顔料系
の有色インクと白色インクとを用いて、印刷媒体表面の
前記有色系インクが付着されない領域に前記白色インク
を付着させるようにして印刷を行なう手段とを備えたプ
リントシステム。 - 【請求項9】 顔料系の有色インクを格納したインクカ
ートリッジと、 白色インクを格納したインクカートリッジとを有するイ
ンクカートリッジのセット。 - 【請求項10】 元の画像データから、顔料系の有色イ
ンクに対応した成分色を含んだ所定の表色系の画像デー
タを得るステップと、 前記所定の表色系の画像データに基づいて、前記顔料系
の有色インクと白色インクとを用いて、印刷媒体表面の
前記有色系インクが付着されない領域に前記白色インク
を付着させるようにして印刷を行なうステップとを備え
たプリント方法。 - 【請求項11】 顔料系インクを用いて印刷媒体の表面
に画像を印刷する手段と、 前記画像が印刷された印刷媒体の表面を実質的に無色透
明のコート層で覆う手段とを備えたプリントシステム。 - 【請求項12】 印刷媒体と、 前記印刷媒体の表面に顔料系インクを用いて印刷された
画像と、 前記画像が印刷された印刷媒体の表面を覆った実質的に
無色透明のコート層とを備えた印刷物。 - 【請求項13】 顔料系インクを用いて印刷媒体の表面
に画像を印刷するステップと、 前記画像が印刷された印刷媒体の表面を実質的に無色透
明のコート層で覆うステップとを備えたプリント方法。 - 【請求項14】 画像が印刷された印刷媒体の表面に実
質的に無色透明のコート層を形成する手段を備えた印刷
物のコート装置。 - 【請求項15】 顔料系インクを用いて印刷媒体の表面
に画像を印刷する手段と、 前記画像が印刷された印刷媒体の表面に無数の微細な凹
凸を付ける手段とを備えたプリントシステム。 - 【請求項16】 印刷媒体と、 前記印刷媒体の表面に顔料系インクを用いて印刷された
画像と、 前記画像が印刷された印刷媒体の表面に付けられた無数
の微細な凹凸とを備えた印刷物。 - 【請求項17】 顔料系インクを用いて印刷媒体の表面
に画像を印刷するステップと、 前記画像が印刷された印刷媒体の表面に無数の微細な凹
凸を付けるステップとを備えたプリント方法。 - 【請求項18】 画像が印刷された印刷媒体の表面に無
数の微細な凹凸を付ける手段を備えた印刷物の表面加工
装置。
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Publication Number | Publication Date |
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