JP2006240168A - インクジェット記録装置、インクジェット記録装置の回復装置、およびインクジェット記録装置の回復方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、インクジェット記録装置の回復装置、およびインクジェット記録装置の回復方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 粘性変化の異なる複数のインクを吐出させて記録を行う場合にも、常に良好なインク吐出性能を維持することができるインクジェット記録装置の提供を目的とする。
【解決手段】 記録ヘッド3の吐出口形成面3bにワイピング部材10を接触させつつ移動させることにより、吐出口形成面3bに付着したインクを除去する。この際、複数のインクのうち、最も増粘し易いインク以外のインクをワイピング部材にインクを吐出する。
【選択図】 図2

Description

本発明は記録ヘッドの吐出口形成面に付着したインクを除去するワイピング部材を備えたインクジェット記録装置、並びにその回復装置および回復方法に関する。
インク滴を吐出して記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録方式の記録装置においては、複数の微細な吐出口およびそれらに連通する液路などを有する記録ヘッドが用いられる。このインクジェット記録装置では、液路内のインクに吐出口から気泡や塵埃が混入したり、インクに含有される溶剤の蒸発に起因してインクが増粘あるいは固化したりすることがある。この場合、記録ヘッドの吐出性能は大幅に低下する。すなわち、記録ヘッドには、吐出されたインク滴の着弾誤差やインク滴の不吐出などが生じる。こうした記録ヘッドの吐出性能の低下を回避するため、従来は、液路内に生じた増粘インクあるいは固化したインクを排出し、液路内のインクをリフレッシュする処理が行われている。以下、この処理を、吐出回復処理と称す。以下、記録ヘッドに形成された吐出口と、これに連通する液路とにより形成される部分をノズルと称す。
吐出回復処理を行う手段の一形態としては、記録ヘッドの吐出口形成面を覆うことが可能なキャップと、このキャップに連通するポンプを設けたものがある。この形態では、キャップによって吐出口形成面を覆い、ポンプによってキャップ内に負圧を発生させて記録ヘッドのノズルからインクを強制的に吸引・排出させる。このため、この吐出回復処理は、吸引回復処理とも言われている。
また、吐出回復処理の形態としては、キャップを吐出口形成面に対向させた状態で、ノズル内に設けられたインクの吐出エネルギー発生素子を駆動し、キャップ内の増粘インク、あるいは気泡や塵埃などを含んだインクを吐出させて、ノズル内のインクをリフレッシュすることも行われている。
なお、吐出回復処理によって、キャップ、ポンプ、およびこれらに連通する廃インクチューブなどに導入されたインクは、廃インクタンクへと導かれる。これはキャップを大気に開放した状態でポンプを作動させる、いわゆる空吸引という動作によって行われる。
一方、記録ヘッドの吐出口形成面において、吐出口の周囲にインクや紙粉などの塵埃が付着することもインク吐出性能を低下させる要因となっている。この吐出不良要因を除去するために、従来は、吐出口形成面をブレードによってワイピングする回復処理(以下、ワイピング回復処理と称す)も行われている。
また、このようなワイピング回復処理では、ワイピング動作によってブレード上に付着したインクが固化して堆積することがある。ブレード上でインクが固化あるいは増粘した場合、ブレードによる回復効果は著しく低減する。そこで、記録ヘッドからブレード上にインクを吐出させ、ブレードに堆積した増粘インクや塵埃を含むインクなどを除去する方法が提案されている(特許文献1参照)。さらに、特許文献2には、ブレードへインクを吐出して濡らした後、その濡らしたブレードでインクや塵埃などを除去する技術が開示されている。
さらに、特許文献3には、ブレードをワイピングさせながら予備吐出を行うことにより、ブレードに付着したインクを除去するものも開示されている。
特開平7−164643号公報 特開平7−148934号公報 特開平2−95862号公報
しかしながら、複数種のインクを吐出するインクジェット記録装置、例えばカラー画像を形成するインクジェット記録装置では、上記各特許文献に記載されているように、ブレードにインクを吐出してワイピング回復処理を行った場合にも、適正にインクを除去し得ないことがある。これは、インクジェット記録装置から吐出される複数種のインクの粘性変化が必ずしも一様ではないことに起因する。すなわち、一つのインクジェット記録装置に用いられる複数種のインクの中には、多くの場合、増粘し易いインクと増粘しにくいインクとが存在する。
ところが、前述の各特許文献に記載された技術には、複数種のインクに粘性変化の差が存在することについて何ら考慮されていない。このため、ブレードに吐出されるインクが増粘し易いものであった場合、既にブレード上で固化あるいは増粘しているインクに対し、増粘し易いインクがさらに付着して堆積してしまい、返ってワイピング回復処理によるインク除去性能が低下することがある。
本発明は上記課題に着目してなされたものであり、粘性変化の異なるインクを用いて記録動作を行う場合にも、常に適正な状態でワイピング回復処理を行うことができ、良好なインク吐出性能を維持することが可能なインクジェット記録装置、並びにその回復装置および回復方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。
すなわち、本発明の第1の形態は、インクを吐出する複数の吐出口を有する複数の記録ヘッドを用い、前記複数の記録ヘッドから粘性変化の異なる少なくとも2種類のインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドの吐出口形成面に所定のワイピング部材を接触させつつ移動させることにより、前記吐出口形成面に付着したインクを除去するワイピング回復手段と、前記複数のインクのうち、最も増粘し易いインク以外のインクを吐出する記録ヘッドの中の少なくとも一つの記録ヘッドから前記ワイピング部材にインクを吐出させる制御手段と、を備える。
本発明の第2の形態は、インクを吐出する複数の吐出口を有する複数の記録ヘッドを用い、前記複数の記録ヘッドから粘性変化の異なる少なくとも2種類のインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において前記記録ヘッドの吐出性能を回復させるための回復装置であって、前記記録ヘッドの吐出口形成面に所定のワイピング部材を接触させつつ移動させることにより、前記吐出口形成面に付着したインクを除去するワイピング回復手段と、前記複数のインクのうち、最も増粘し易いインク以外のインクを吐出する記録ヘッドの中の少なくとも一つの記録ヘッドから前記ワイピング部材にインクを吐出させる制御手段と、を備える。
本発明の第3の形態は、インクを吐出する複数の吐出口を有する複数の記録ヘッドを用い、前記複数の記録ヘッドから粘性変化の異なる少なくとも2種類のインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において前記記録ヘッドの吐出性能を回復させるための回復方法であって、前記記録ヘッドの吐出口形成面に所定のワイピング部材を接触させつつ移動させることにより、前記吐出口形成面に付着したインクを除去するワイピング回復工程と、前記ワイピング工程において、前記複数のインクの中で最も増粘し易いインク以外のインクの中から、少なくとも一種類のインクを前記ワイピング部材に吐出させる工程と、を備える。
本発明によれば、粘性変化の異なる複数種のインクの中で、最も増粘し易いインク以外のインクをワイピング部材に吐出するため、ワイピング部材上において増粘あるいは固化しているインクを溶解させることが可能になり、記録ヘッドの吐出口形成面に残留するインクをワイピング部材によって適正に除去することが可能になる。このため、記録ヘッドの吐出不良および着弾誤差などを低減することができ、画像品質の安定化を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態におけるインクジェット記録装置を示す平面図である。
図1において、1は記録用紙(記録媒体)の搬送系ユニット(図示せず)を含む各種の機構部を備えた記録装置本体を示しており、この記録装置本体1と、これに搭載された後述の制御系とによりインクジェット記録装置が構成されている。なお、本実施形態におけるインクジェット記録装置は、搬送系ユニットによって記録媒体をY方向へと間欠的に搬送すると共に、記録ヘッド5を記録媒体の搬送方向であるY方向(副走査方向)と直交するX方向(主走査方向)へと移動させながら記録動作を行うシリアル型のインクジェット記録装置となっている。また、図1に示す記録装置本体1は、比較的大判の記録媒体(例えば、A1,A0サイズ)への記録を行い得るよう、X方向におけるサイズを大型化した構成となっている。
また、図1において、2はキャリッジを示している。このキャリッジ2には、複数個(本実施形態では6個)の記録ヘッド3が搭載され、この記録ヘッド3と共に記録媒体の搬送方向と直交する方向に往復移動する。すなわち、キャリジ2は、X方向に配置されたガイド軸4に沿って移動可能に支持されると共に、ガイド軸4と略平行に移動する無端ベルト5に固定されている。無端ベルト5は、キャリッジモータ(CRモータ)の駆動力によって往復移動し、それによってキャリッジ2をX方向(主走査方向)に往復移動させる。
また、記録ヘッド3には、図2の模式図に示されるように、吐出口形成面3bに形成される複数の吐出口3aと、個々の吐出口3aに対応して形成された複数の液路(図示せず)と、複数の液路にインクを供給する共通液室(図示せず)とが形成されている。本実施形態の各記録ヘッド3には、上記の副走査方向に1200dpi(ドット/インチ)の密度で、1280個の吐出口が配列されている。
さらに、記録ヘッド3の各液路には、インクを吐出口3aから吐出させるための吐出エネルギーを発生させる吐出エネルギー発生素子が配置されている。この吐出エネルギー発生素子として、本実施形態では、インクを局所的に加熱して膜沸騰を起こさせ、その圧力によってインクを吐出させる電気熱変換体(ヒータ)が用いられている。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、ピエゾなどの電気機械変換素子を用いることも可能である。なお、本発明の実施形態に係る以下の説明においては、記録ヘッド3の中で、吐出口3aと液路とにより形成される部分をノズルと称す。
また、キャリッジ2に搭載される6個の記録ヘッドには、それぞれ異なる色材を含有したインクが供給される。本実施形態では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクの他に、画像の粒状感の低減を目的として淡シアン、淡マゼンタのインクを加えた計6色のインクが用いられており、各インクが各記録ヘッド3にそれぞれ供給される。なお、前記ブラックインクは、マット系の部セックインクとなっており、ノズルから吐出された後、他のインクよりも粘性変化(増粘)が生じ易いものとなっている。また、ブラックインクに次いで増粘し易いインクは、イエローインクであり、その他のインクは略同様の粘性変化を示す。
7は記録ヘッド3の各吐出口3aからのインク吐出性能を良好な状態に保つための回復処理装置を示している。この回復処理装置7は、記録装置本体1の所定の位置に固定されており、吸引回復機構7A,7Bと、ワイピング回復機構9と、これらの機構を昇降させる昇降機構(図示せず)と、予備吐出インク受容箱8などを備える。
吸引回復機構7A,7Bは、回復処理の一形態である吸引回復処理を行う。ここで、吸引回復処理とは、記録ヘッド3に形成された複数のノズルから強制的にインクを吸引することによって、ノズル内のインクを吐出に適した状態のインクに置き換える(リフレッシュする)処理である。具体的には、記録ヘッド3の吐出口形成面3b(図2参照)を不図示のキャップで覆うと共に、そのキャップに連通するポンプによってキャップ内に負圧を発生させ、その負圧によって吐出口3aからインクを強制的に吸引する処理を前記吸引回復機構7A,7Bで行う。なお、各吸引回復機構7A,7Bは、それぞれ3個の記録ヘッド3に対して吸引回復処理を行う。
また、回復処理の他の形態としては予備吐出がある。この予備吐出は、画像の記録に寄与しないインク吐出をインク受容箱8に対して行い、記録ヘッドの各ノズル内のインクを吐出に適した状態に保つ処理である。この予備吐出は、主として記録動作の開始時あるいは終了時などにおいて行われる。
また、ワイピング回復機構9は、各記録ヘッド3の吐出口面のワイピング動作を行うものであり、記録ヘッド3の移動経路の一部と上下方向において相対向する位置に固定されている。このワイピング回復機構9は、図2に示すように、記録ヘッド3の吐出口形成面と略直交する面に沿って配置された板状の部材からなるワイピング部材(ブレード)10と、このブレード10を記録ヘッド3の吐出口3aの配列方向(Y方向)に沿って移動させる(ワイピングさせる)不図示のブレード移動機構とを備える。
図3は、本実施形態におけるインクジェット記録装置の記録装置本体1に搭載される制御系(制御手段)の構成を示すブロック図である。図3において、100は主制御部を示している。この主制御部100は演算、制御、判別、設定などの処理動作を実行するCPU101と、このCPU101によって実行すべき制御プログラム等を格納するROM102と、インクの吐出/非吐出を表す2値の記録データを格納するバッファエリアや、CPU101による処理のワークエリア等を含むRAM103と、入出力ポート104などを備える。
前記入出力ポート104には、前述の搬送ユニットにおける駆動源となる搬送モータ(LFモータ)112、キャリッジ2を移動させるための駆動源となるキャリッジモータ(CRモータ)113、記録ヘッド3、および回復処理装置7に設けられたアクチュエータなどの駆動回路105,106,107,109が接続されている。さらに、入出力ポート104には、記録ヘッド3の温度を検出するヘッド温度センサ(ヘッド温度検出手段)114や、キャリッジ1に固定されたエンコーダセンサ110などをはじめとするその他のセンサ類が接続されている。また、前記主制御部300はインターフェース回路111を介してホストコンピュータ116に接続されている。なお、115は記録ヘッド3の各ノズルから吐出されるインク吐出数をカウントする吐出数カウンタである。
次に、以上の構成を有するインクジェット記録装置によって実行される記録動作およびブレード回復処理を説明する。
まず、記録動作の概略を説明する。
ホストコンピュータ116からインターフェース回路111を介して記録データを受信すると、主制御部100は、その記録データをRAM103のバッファエリアに展開する。そして、記録動作が指示されると、不図示の搬送ユニットを作動させ、記録媒体をY方向に沿って記録ヘッド3との対向位置へと搬送する。ここで、主制御部キャリッジ2をガイド軸4に沿って主走査方向(X方向)へと移動させる。キャリッジ2の移動に伴って、記録ヘッド3からはインク滴が吐出され、記録用紙に1バンド分の画像が記録される。この後、搬送ユニットにより、記録媒体はキャリッジ1と直交する方向(副走査方向)に1バンド分だけ搬送される。以上の動作を繰り返すことにより、記録媒体には所定の画像が形成される。
なお、キャリッジ2の位置は、キャリッジ2の移動に伴ってエンコーダセンサ110から出力されるパルス信号を主制御部100でカウントすることにより検出される。すなわち、エンコーダセンサ110は、主走査方向に沿って配置されたエンコーダフィルム6(図1参照)に一定の間隔で形成された検出部を検出することによってパルス信号を主制御部100へと出力する。主制御部100はこのパルス信号をカウントすることにより、キャリッジ2の位置を検出する。このように、キャリッジ1のホームポジション(HP)およびその他の位置への移動は、エンコーダセンサ110から出力されるパルス信号に基づいて行われる。
次に、この第1の実施形態におけるワイピング回復処理を説明する。
回復処理装置7に昇降機構が設けられているこの第1の実施形態では、通常のワイピング回復処理は、ワイピング回復機構9を上昇させた後、ブレード10を一方向へ移動させることにより行う。これにより、ブレード10は記録ヘッド3の吐出口形成面3aに接触しながら移動し、吐出口形成面3aに付着している塵埃やインクの液滴を除去する。ところが、長期間の記録停止、あるいはインク吐出による吐出口形成面3bの昇温などが生じた場合、ブレード10およびフェース面3bに付着したインクは増粘または固化した状態となる。特に、1枚のブレードの中でも、マット系ブラックインクのような増粘し易いインクを吐出するノズルをワイピングする部分には、増粘あるいは固化したインクが顕著に現れる。
そして、ブレード10に付着したインクが固化あるいは増粘した状態のまま、前述のような通常のワイピング回復処理を行うと、ブレード本来のインク除去機能が十分に働かず、吐出口形成面3bから十分にインクを除去することができないことがある。この場合、ノズル3aには吐出不良が発生する虞がある。
そこで、本実施形態では、ワイピング回復処理を実行する際に、ブレード3に対し、ブラックインク以外のインクの中で、比較的増粘しにくいインクを直接吐出し、ブレード10で増粘あるいは固化しているインクを溶解させてワイピングを行うようになっている。
以下、本実施形態で実行されるワイピング回復処理の手順を、図4のフローチャートに基づき説明する。
図4に示す手順は、記録ヘッド3の吐出口形成面3bがキャップによって覆われている状態から記録動作が開始されるまでの間に実行されるワイピング回復処理手順の一例を示している。
まず、回復処理装置7をその昇降機構によって下降させる(ステップ1)。その結果、ブレード10は、記録ヘッド3の吐出口形成面3bに対して非接触な状態を保ちつつワイピング方向(Y方向)へと進退可能となる。前回のワイピング回復処理によってブレード10に付着したインクは、増粘あるいは固化している可能性がある。特にマット系のブラックインクは、ブレード10上で増粘あるいは固化している可能性が高い。このため、本実施形態では、ブラックインクの吐出口3aをワイピングする部分に対し、増粘しにくい淡シアンインクおよびシアンインクを記録ヘッド3から直接吐出できる位置までキャリッジ2を移動さる(ステップ2)。
次に、記録ヘッド3からブレード10へと淡シアンインクおよびシアンインクを吐出させつつ、ワイピング機構9によってブレード10を前進させ、ブレード10に対し淡シアンインクおよびシアンインクを直接吐出する(ステップ3,4,5)。その後、ブレード10が後退を開始すると同時に、再び淡シアンインクおよびシアンインクをブレード10へと直接吐出する(ステップ6,7,8)。
この淡シアンインクおよびシアンインクの吐出動作は、ブレード10の前進および後退時に同時に行っても良いが、前進時に一方のインクを、後退時に他方のインクをそれぞれ吐出させるようにしても良い。さらには、ブレード10の目標位置(この場合、ブラックインクの吐出口をワイピングする位置)に一方のインクの吐出口3aを対向させてインク吐出動作を行い、その後、キャリッジ2を移動させて他方のインクの吐出口3aをブレード10の目標位置に対向させ、その吐出口3aからインクを吐出させるようにすることも可能である。また、ブレード10の進退は、1回に限らず複数回行うことも可能である。この外、ブレード10の進退移動の速度を、次に行われるワイピング回復動作時とは異なる速度にすることも可能である。
ブレード10へのインク吐出動作が終了すると、キャリッジ2をホームポジションへ戻し(ステップ9)、昇降機構によって回復処理装置7を上昇させる(ステップ10)。ここでブレード10を前進、後退させ、通常のワイピング回復処理を実行する(ステップ11)。このワイピング回復処理におけるワイピングの回数も1回に限らず複数回とすることが可能である。
ワイピング動作が終了すると、ワイピング機構9を下降させ(ステップ12)、ブレード10を元の位置へと後退させて(ステップ13)、空吸引動作を行う(ステップ14)。この空吸引動作は、キャップ、ポンプおよびこれらに連通する廃インクチューブなどに受容されたインクを、図外の廃インクタンクへ導くために行う動作であり、キャップを大気に開放した状態でポンプを作動させることにより行う。そして、この空吸引動作が終了した後、前述の通常の記録動作を開始する(ステップ15)。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図5および図6に基づき説明する。
この第2の実施形態は、上記実施形態にて説明した図1および図3に示す構成を略同様に備えるものとなっている。但し、この第2の実施形態では、ワイピング機構9を昇降させる昇降機構が削除されたものとなっており、これが上記第1の実施形態との機構上の主な相違点である。なお、図5に示す記録ヘッドなどは、図2に示したものと同様であり、両図において同一部分には同一符号を付してある。
この第2の実施形態では、図5に示すように、ワイピング機構9に設けられたブレード20が、記録ヘッド3の吐出口形成面3bと接触可能な高さ位置に常時保持されている。但し、ブレード20の初期位置は、吐出口形成面3bの移動経路から退避した位置に設定されているため、初期位置にあるブレード20と吐出口形成面3bとが干渉することはない。
この第2の実施形態のように、回復処理装置7に昇降機構が設けられていない場合、通常のワイピング回復処理は、記録ヘッド3の吐出口形成面3bを吸引回復機構7A,7Bの上方に位置させた後、ブレード20を前進させることにより行う。これにより、ブレード20は吐出口形成面6aに接触しつつ移動し、塵埃やインクの液滴を除去する。ところが、先に上記第1の実施形態で述べた理由によって、ブレード20上に付着したインクは増粘あるいは固化した状態となることがあり、その状態ではブレード20は十分に機能しない。吐出不良を発生させることがある。このため、この第2の実施形態においても、ブレード20上に比較的増粘しにくいインクを吐出させることで、ブレード20に付着した増粘あるいは固化したインクを溶解させ、正常なワイピング回復処理を実現するようになっている。
以下、本実施形態で実行されるワイピング回復処理の手順を、図6のフローチャートに基づきより具体的に説明する。
図6に示す手順も第1の実施形態と同様に、記録ヘッド3の吐出口形成面3bがキャップによって覆われている状態から記録動作が開始されるまでの間に実行されるワイピング回復処理手順の一例を示している。
まず、キャリッジ2によって、記録ヘッド3の吐出口形成面3bを吸引回復機構7A,7B上に移動させる(ステップ21)。本実施形態において、このキャリッジ2の移動位置はホームポジションとなっている。次に、記録ヘッド3からブレード20へと淡シアンインクおよびシアンインクを吐出させつつ、ワイピング機構によるブレード20を前進させる(ステップ22,23,24)。これにより、ブレード20および吐出口形成面3bに付着していた増粘あるいは固化したインクは、吐出される淡シアンインクおよびシアンインクによって溶解されつつワイピングされて除去される。
この後、吐出口形成面3bとブレード20とが接触しない位置までキャリッジ2を移動させ(ステップ25)、さらに、ワイピング機構9によってブレード20を初期位置へと後退させる(ステップ26)。ここで、キャリッジ2を再び吸引回復機構7A,7Bの上方(ホームポジション)へと移動させ(ステップ27)、ワイピング機構9によってブレード20を前進させて通常のワイピング動作を行う(ステップ28)。ここで行われる通常のワイピング動作とは、前述のようにインク吐出を伴わずに行うワイピング動作を意味する。
以上のワイピング回復動作が終了した後、通常の記録動作を開始する(ステップ29)。
なお、上記第1および第2の実施形態におけるワイピング回復処理の動作手順は、記録前に実行される回復処理のみならず、記録後およびページ間に行われる回復処理などにも適用可能である。
さらに、本発明は、増粘し易いインクと増粘しにくいインクを使用して記録を行う場合に、増粘しにくいインクを選択してブレードに吐出するものであり、ブレードに吐出するインクの種類は、上記実施形態に示したものに限定されない。
また、ブレードにおけるインクの増粘、固化の度合いによっては、ブレード上に吐出する増粘しにくいインクの吐出数を変更することも可能である。
また、上記各実施形態では、シリアル型インクジェット記録装置を例に採り説明したが、本発明は、ワイピング部材を用いて記録ヘッドの吐出口形成面に付着したインクを除去する機能を有するインクジェット記録装置であれば、いかなる形態のインクジェット記録装置にも適用可能である。従って、本発明は、上記実施形態において示したシリアル型の記録装置に限らず、フルラインク型のインクジェット記録装置にも適用可能である。
(実施形態の評価)
次に、上記第1、第2の実施形態それぞれにおけるインクの吐出精度と、従来の回復処理を実行するインクジェット記録装置(比較例)のインク吐出精度との比較により評価した結果を以下に述べる。
まず、比較例、第1の実施形態および第2の実施形態のそれぞれにおける回復処理装置の主な内容を列挙する。
(比較例)
A:昇降機構;有り
B:ブレードへ吐出するインク;無し
C:ブレードへのインクの吐出数;0
(実施例1)
A:昇降機構;有り
B:ブレードへ吐出するインク;シアンインク、淡シアンインク
C:ブレードへのインクの吐出数;100発(1ノズルあたり)
(実施例2)
A:昇降機構;無し
B:ブレードへ吐出するインク;シアンインク、淡シアンインク
C:ブレードへのインクの吐出数;100発(1ノズルあたり)
ここで、上記第1、第2の実施形態および上記比較例の記録条件は以下のように設定した。
1030mm×100mmの記録媒体に対し、各色打ち込み量20%のベタ画像を1000枚出力する(パス数:6、キャリッジ速度:33.3ips)。その中で200枚ごとに特定のパターンを出力する(パス数:1、キャリッジ速度18.4ips)。
上記パターンに基づき、吐出インクの目標着弾位置と実際の着弾位置とのメディア搬送方向におけるずれ量のばらつき(Y方向ヨレ量)を測定し、その測定値の標準偏差によって第1の実施形態および第2の実施形態のそれぞれによる着弾精度と、比較例による着弾精度との違いを比較した。なお、Y方向ヨレ量σ(μm)は以下の式1により求めた。
上記式において、nは測定ドット数、Yiはi番目のY方向へのずれ量、
は全てのY方向におけるずれ量の平均である。なお、測定する環境は、温度25℃、湿度40%とした。
また、記録ヘッドにはシアン、マゼンタ、イエロー、淡シアン、淡マゼンタ、およびマット系ブラックの6色のインクを搭載した。上記のY方向へのヨレ量の測定には、他のインクよりも増粘し易く、目標着弾位置からのずれ量が大きくなる傾向にあるマット系ブラックインクで記録したパターンを使用した。
図7に、上記比較例、第1の実施形態、第2の実施形態における上記パターンのY方向のヨレ量(μm)を測定した結果を示す。
図示のように、比較例のY方向におけるヨレ量は、記録開始から200枚目で約30μmとなり、最終的には約50μmとなった。このヨレ量は、実際に記録される画像に白い筋を発生させるレベルであり、画像品質を著しく低下させる要因となる。
一方、本発明の実施例1および実施例2のY方向ヨレ量は、記録開始から1000枚目まで10μmないし15μmの範囲内に抑えられた。このヨレ量は、実際に記録される画像では弊害として現れないレベルであり、画像品質の低下を生じない。この結果により、上記実施例1および実施例2では、吐出口形成面3bから適正にインクを除去することができることが明らかになった。
本発明は、紙や布、革、不織布、OHP用紙等、さらには、金属などの記録媒体を用いる機器すべてに適用可能である。具体的な適用機器としては、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の事務機器や、工業用生産機器などを挙げることができる。また、大型記録媒体への記録を高速に行うインクジェット記録装置にはインクミストが発生し易く、ブレードに付着するインクも多いことから、本発明は、この種のインクジェット記録装置に特に有効である。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態における記録ヘッドおよびブレードを模式的に示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る制御系回路の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態により行われる吐出回復処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における記録ヘッドおよびブレードを模式的に示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態により行われる吐出回復処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態、第2の実施形態および比較例におけるY方向のヨレ量を測定した結果を示すグラフである。
符号の説明
1 記録装置本体
2 キャリッジ
3 記録ヘッド
3a 吐出口
3b 吐出口形成面
7 回復処理装置
7A,7B 吸引回復機構
8 予備吐出インク受容箱
9 ワイピング機構
100 主制御部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 入出力ポート
105 LFモータの駆動回路
106 CRモータの駆動回路
107 記録ヘッドの駆動回路
109 回復制御処理装置の駆動回路

Claims (9)

  1. インクを吐出する複数の吐出口を有する複数の記録ヘッドを用い、前記複数の記録ヘッドから粘性変化の異なる少なくとも2種類のインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記記録ヘッドの吐出口形成面に所定のワイピング部材を接触させつつ移動させることにより、前記吐出口形成面に付着したインクを除去するワイピング回復手段と、
    前記複数のインクのうち、最も増粘し易いインク以外のインクを吐出する記録ヘッドの中の少なくとも一つの記録ヘッドから前記ワイピング部材にインクを吐出させる制御手段と、を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記複数のインクのうち、最も増粘し易いインク以外のインクを吐出する複数の記録ヘッドの中の一つまたは複数の記録ヘッドから前記ワイピング部材にインクを吐出させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記ワイピング回復手段は、前記ワイピング部材を、前記記録ヘッドの吐出口形成面に接触させながら所定の方向に沿って移動させることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記ワイピング部材は、前記記録ヘッドの吐出口形成面に形成されたノズルの配列方向と交差する方向に配置された板状の部材により構成され、
    前記ワイピング回復手段は、前記記録ヘッドの吐出口形成面に形成されたノズルの配列方向に沿って前記ワイピング部材を前進、後退させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記ワイピング回復手段は、前記ワイピング部材を、昇降させる昇降機構を有し、
    前記昇降機構は、前記ワイピング部材が初期位置から前進する際に前記ワイピング部材を上昇させて前記吐出口形成面に接触可能な状態とし、前記ワイピング部材が初期位置に戻る際に前記ワイピング機構を下降させて前記吐出口形成面と非接触な状態とすることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記制御手段は、前記ワイピング回復手段が前記ワイピング部材を下降させた状態で前進および/または後退させる間に、前記最も増粘し易いインク以外のインクを記録ヘッドから前記ワイピング部材へと吐出させ、
    前記ワイピング回復手段は、前記制御手段によるワイピング部材へのインクの吐出後に、前記ワイピング部材を上昇させた状態で前進および後退させることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記制御手段は、前記ワイピング回復手段が前記ワイピング部材を前進および/または後退させるタイミングに合わせて、前記最も増粘し易いインク以外のインクを記録ヘッドからワイピング部材へと吐出させることを特徴とする請求項5または6に記載のインクジェット記録装置。
  8. インクを吐出する複数の吐出口を有する複数の記録ヘッドを用い、前記複数の記録ヘッドから粘性変化の異なる少なくとも2種類のインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において前記記録ヘッドの吐出性能を回復させるための回復装置であって、
    前記記録ヘッドの吐出口形成面に所定のワイピング部材を接触させつつ移動させることにより、前記吐出口形成面に付着したインクを除去するワイピング回復手段と、
    前記複数のインクのうち、最も増粘し易いインク以外のインクを吐出する記録ヘッドの中の少なくとも一つの記録ヘッドから前記ワイピング部材にインクを吐出させる制御手段と、を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置の回復装置。
  9. インクを吐出する複数の吐出口を有する複数の記録ヘッドを用い、前記複数の記録ヘッドから粘性変化の異なる少なくとも2種類のインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において前記記録ヘッドの吐出性能を回復させるための回復方法であって、
    前記記録ヘッドの吐出口形成面に所定のワイピング部材を接触させつつ移動させることにより、前記吐出口形成面に付着したインクを除去するワイピング回復工程と、
    前記ワイピング工程において、前記複数のインクの中で最も増粘し易いインク以外のインクの中から、少なくとも一種類のインクを前記ワイピング部材に吐出させる工程と、を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置の回復方法。
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JP2016147376A (ja) * 2015-02-10 2016-08-18 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッドの払拭機構、液体吐出装置、および液体吐出ヘッドの払拭方法

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