JP6746954B2 - 液体を吐出する装置 - Google Patents

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本発明は液体を吐出する装置に関する。
液体を吐出する液体吐出ヘッドにあっては、ノズルの状態を維持回復するため、ノズル面をキャッピングするキャップ、ノズル面を払拭する払拭部材などを含む維持回復機構を備える。
従来、例えば、払拭部材としてウェブを使用し、ウェブを異なる条件で往復移動させるものがある(特許文献1)。
特許第3918117号公報
ところで、払拭部材によってノズル面を払拭することで、ノズル面の廃液を可及的に除去してノズル面を清浄化する必要がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、ノズル面の清浄性を向上することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係る液体を吐出する装置は、
液体を吐出するノズルが設けられたノズル面を有する液体吐出ヘッドと、
前記ノズル面をキャッピングするキャップと、
前記ノズル面に対して相対的に移動して前記ノズル面を払拭する払拭部材と、を備え、
前記ノズル面上で前記キャップが接触する部分をキャップ接触部位とするとき、
前記払拭部材による払拭開始位置は、前記払拭部材の払拭方向における前記キャップ接触部位の一方の端部部分と他方の端部部分との間にあり、
前記払拭部材を、前記払拭開始位置で前記ノズル面に接触させ、前記払拭開始位置から第1の方向に移動させて前記ノズル面を払拭させた後、前記第1の方向と反対の第2の方向に移動させて前記ノズル面を払拭し、
前記払拭開始位置では、前記払拭部材は前記キャップ接触部位の離間した2箇所に接触する
構成とした。
本発明によれば、ノズル面の清浄性を向上できる。
本発明に係る液体を吐出する装置の一例の機構部の平面説明図である。 同じく要部側面説明図である。 同じくヘッド構成の説明に供する平面説明図である。 同じく制御部の一例のブロック説明図である。 本発明の第1実施形態における払拭機構の説明に供する説明図である。 吸引キャップのニップ部からノズル面への廃液の転写の説明に供する説明図である。 同じくノズル面の平面説明図である。 第1実施形態における払拭開始位置の説明に供するノズル面を払拭部材側からみた平面説明図である。 第1実施形態における払拭動の説明に供する説明図である。 同じくノズル面を払拭部材側から見た平面説明図である。 本発明の第2実施形態における払拭開始位置の説明に供するノズル面を払拭部材側から見た平面説明図である。 キャップのニップ部の平面形状に相当するキャップ接触部位の形状の他の第1例を説明する説明図である。 同じく他の第2例を説明する説明図である。 本発明の第3実施形態における払拭機構の説明に供する説明図である。 本発明の第4実施形態における払拭機構の説明に供する説明図である。 本発明の第5実施形態における払拭機構の説明に供する説明図である。 本発明の第6実施形態における払拭機構の説明に供する異なる状態の説明図である。 同じく押し付け部材の斜視説明図である。 同実施形態の第1払拭動作の説明に供する説明図である。 同じく第2払拭動作の説明に供する説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る液体を吐出する装置の一例について図1ないし図3を参照して説明する。図1は同装置の機構部の平面説明図、図2は同じく要部側面説明図、図3は同じくヘッド構成の説明に供する平面説明図である。なお、図3は記録ヘッドを上方から透過した状態で示している。
この装置は、シリアル型装置であり、左右の側板に架け渡した主ガイド部材1はキャリッジ3を主走査方向に移動可能に保持している。そして、主走査モータ5によって、駆動プーリ6と従動プーリ7間に架け渡したタイミングベルト8を介して主走査方向(キャリッジ移動方向)に往復移動する。
キャリッジ3には、2つの液体吐出ヘッド(以下、単に「ヘッド」という。)4a、4bと、ヘッド4a、4bに液体を供給するヘッドタンク5a、5bを搭載している。
ここで、ヘッド4a、4b(区別しないときは、「ヘッド4」という。以下、同様とする。)は、図3に示すように、それぞれ複数のノズル4nを配列した2つのノズル列40a、40bを有している。ノズル列40aと40bは、ノズル配列方向に位置をずらした千鳥状配置としている。
そして、ヘッド4aの一方のノズル列40aはブラック(K)の液体を、他方のノズル列Nbはシアン(C)の液体を、それぞれ吐出する。また、ヘッド4bの一方のノズル列40aはマゼンタ(M)の液体を、他方のノズル列40bはイエロー(Y)の液体を、それぞれ吐出する。
なお、ヘッド4としては、1つの液体吐出ヘッドのノズル面に複数のノズルを並べた各色の液体を吐出する複数のノズル列を備えるものなどを用いることもできる。
また、液体吐出ヘッドとしては、例えば、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータを用いることができる。
ヘッドタンク5a、5bは、それぞれ各ヘッド4a、4bの2つのノズル列40a、40bに対応して2つのタンク部を対にしたものであって、複数のタンク部を備える構成である。ただし、ノズル列数に応じた数、ないし、吐出させる液体の種類に応じた数分の別体のヘッドタンクを備える構成とすることもできる。
そして、装置本体側には、各色の液体を収容したメインタンク(液体カートリッジ)50(50y、50m、50c、50k)が交換可能に装着されるカートリッジホルダ51が配置されている。
このカートリッジホルダ51には送液ポンプ部52が設けられ、メインタンク50から送液ポンプ部52の送液ポンプによって各色の供給チューブ(液体供給経路ともいう。)56を介して各ヘッドタンク5a、5bに各色の液体が供給される。
一方、シート材Pを搬送するために、シート材Pを吸着してヘッド4に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト12を備えている。この搬送ベルト12は、無端状ベルトであり、搬送ローラ13とテンションローラ14との間に掛け渡されている。
そして、搬送ベルト12は、副走査モータ16によってタイミングベルト17及びタイミングプーリ18を介して搬送ローラ13が回転駆動されることによって、副走査方向に周回移動する。この搬送ベルト12は、周回移動しながら図示しない帯電ローラによって帯電(電荷付与)され、あるいは、吸引手段によってシート材Pの吸引を行う。
さらに、キャリッジ3の主走査方向の一方側には搬送ベルト12の側方にヘッド4の維持回復を行う維持回復機構20が配置され、他方側には搬送ベルト12の側方にヘッド4から空吐出を行う空吐出受け81が配置されている。
維持回復機構20は、例えばヘッド4のノズル面41をキャッピングする吸引及び保湿用のキャップ21、保湿用のキャップ22、ノズル面41を払拭する払拭機構200などで構成されている。キャップ21には吸引手段が接続されている。
また、キャリッジ3の主走査方向に沿って両側板間に、所定のパターンを形成したエンコーダスケール123を張り渡し、キャリッジ3にはエンコーダスケール123のパターンを読取る透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ124を設けている。これらのエンコーダスケール123とエンコーダセンサ124によってキャリッジ3の移動を検知するリニアエンコーダ(主走査エンコーダ)を構成している。
また、搬送ローラ13の軸にはコードホイール125を取り付け、このコードホイール125に形成したパターンを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ126を設けている。これらのコードホイール125とエンコーダセンサ126によって搬送ベルト12の移動量及び移動位置を検出するロータリエンコーダ(副走査エンコーダ)を構成している。
この装置においては、シート材Pが搬送ベルト12上に給紙されて吸着され、搬送ベルト12の周回移動によって副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ3を主走査方向に移動させながら記録信号に応じてヘッド4を駆動することにより、停止しているシート材Pにインク滴を吐出して1行分を記録する。そして、シート材Pを所定量搬送後、次の行の記録を行う。
記録終了信号又はシート材Pの後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、シート材Pを図示しない排紙トレイに排紙する。
次に、この装置の制御部の概要について図4を参照して説明する。図4は同制御部のブロック説明図である。
この制御部500は、装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501が実行する本発明に係るプログラムを含む各種プログラムなどの固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503とを含む主制御部500Aを備えている。
また、制御部500は、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ(NVRAM)504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505とを備えている。
また、制御部500は、ヘッド4を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含む印刷制御部508と、キャリッジ3側に設けたヘッド4を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509とを備えている。
また、制御部500は、キャリッジ3を移動走査する主走査モータ5、搬送ベルト12を周回移動させる副走査モータ16、維持回復機構20のキャップ21、22の移動(昇降)、吸引手段の駆動などを行なう維持回復モータ556を駆動するためのモータ駆動部510を備えている。
また、制御部500は、液体カートリッジ50からヘッド4側への送液などを行う送液ポンプ部52の送液ポンプ54を駆動する供給系駆動部512を備えている。
また、制御部500は、払拭機構200の各部を駆動するための払拭機構駆動部515を備えている。
また、制御部500は、I/O部513を備えている。I/O部513は、温度センサ、その他装置に装着されている各種のセンサ群570からの情報を取得し、装置の制御に必要な情報を抽出し、各種の制御に使用する。
また、制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
また、制御部500は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F506を持っていて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、画像読み取り装置、撮像装置などのホスト590のプリンタドライバ591側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506で受信する。
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する。
この印刷制御部508は、ROM502に格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号生成部を含む。そして、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動波形を生成してヘッドドライバ509に対して出力する。
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力されるヘッド4の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを選択してヘッド4の圧力発生手段に対して与える。これにより、ヘッド4を駆動する。このとき、駆動波形を構成するパルスの一部又は全部或いはパルスを形成する波形用要素の全部又は一部を選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
次に、本発明の第1実施形態について図5を参照して説明する。図5は同実施形態における払拭機構の説明に供する説明図である。
払拭機構200は、ヘッド4のノズル面41を払拭する帯状払拭部材としてのウェブ201を備えている。ウェブ201としては、吸収性を有し、少なくとも使用する液体に対して耐液性を有するとともに、毛羽立ちや発塵を生じないシート状の材料からなることが好ましく、例えば、不織布、布、フィルム、紙などが挙げられる。
ウェブ201は、繰り出しローラ(供給ローラ)202に巻き回され、繰り出しローラ202から繰り出されて巻取りローラ203で巻き取られる。繰り出しローラ202と巻取りローラ203との間には、払拭を行うときにウェブ201をノズル面41に押し付ける押し付け部材としての押し付けローラ(又は押圧ローラ)204が配置されている。押し付けローラ204はばね205によって押し付け方向に付勢されている。
これらのウェブ201、繰り出しローラ202、巻取りローラ203、押し付けローラ204、巻取りローラ203を回転駆動する巻取りモータ531を含む駆動機構などは、ヘッド4に対して相対的に移動する移動部材210に搭載されている。
移動部材210は、ヘッド4のノズル列40に沿う方向(ノズル配列方向)である矢印A方向(払拭方向)に移動可能に配置されている。この移動部材210の払拭方向への移動は、ラック211及びピニオン212と、ピニオン212回転させる移動部材移動モータ532を含む移動機構よって行われる。
なお、ウェブ201としてノズル配列方向の幅に相当する幅を有するものを使用し、移動部材210をノズル配列方向と直交する方向を払拭方向として移動させる構成とすることもできる。
また、移動部材210は、ウェブ201がノズル面41に対して進退する方向、ここでは上下方向である矢印B方向に移動可能(昇降可能)に配置されている。移動部材210の昇降は、例えばカム215と、カム215を回転させる移動部材昇降モータ533を含む昇降機構によって行われる。
この払拭機構200の巻取りローラ203を回転駆動する巻取りモータ531、移動部材210を矢印A方向に移動させる移動部材移動モータ532、移動部材210を矢印B方向に移動させる移動部材昇降モータ533などは、制御部500から払拭機構駆動部515を介して駆動制御される。
次に、吸引キャップのニップ部からノズル面への廃液の転写について図6及び図7を参照して説明する。なお、以下ではキャップを移動する例で説明する。
ノズル4nの維持回復を行うときには、図6(a)に示すように、ノズル面41とキャップ21が離れた状態からキャップ21を移動させて、図6(b)に示すように、キャップ21でノズル面41をキャッピングする。そして、例えばキャップ21内を負圧にしてノズル4nから液体を吸引排出する。なお、ヘッド4に液体を加圧供給してノズル4nから液体を排出させてもよい。
その後、キャップ21がノズル面41から離間し、払拭部材によるノズル面41の払拭を行い、キャップ21内の廃液(ノズルから排出された液体の意味)600を吸引排出するキャップ内吸引を行う。このとき、図6(c)に示すように、キャップ21のニップ部21aに廃液600が残存することがある。
この状態で、図6(d)に示すように、キャップ21でノズル面41をキャッピングすると、図6(e)に示すように、ノズル面41に廃液600が転写され、キャップ21がノズル面41から離間しても、廃液600がノズル面41に残ったままになる。
このキャップ21からノズル面41への廃液600の転写は、図7に示すように、キャップ21のニップ部21aがノズル面41に接触する部位(これを「キャップ接触部位」という。)601で生じる。
そして、キャップ21からノズル面41に転写される廃液600は、キャップ21がノズル面41から離間している間に水分の蒸発によって増粘している。そのため、ノズル面41の端部から払拭を開始すると、払拭部材でノズル面41を引き延ばされ、ノズル4n内に押し込まれることがある。
次に、第1実施形態における払拭開始位置について図8を参照して説明する。図8は払拭開始位置の説明に供するノズル面を払拭部材側からみた平面説明図である。なお、払拭部材とノズル面との接触位置は押し付けローラ204で示している。
本実施形態では、図8に示すように、キャップ21のニップ部21aは平面形状でほぼ矩形状であり、ノズル面41上でほぼ矩形状となるキャップ接触部位601に廃液が転写されることになる。
ここで、払拭方向をノズル面41の長手方向であるノズル配列方向(矢印A方向)とするとき、キャップ接触部位601には、払拭方向の両側において、ノズル4n(ノズル列40)よりも外側になる端部部分601a、601bが含まれる。
本実施形態のキャップ21のニップ部21aの形状例では、端部部分601a、601bは矩形状の短辺部分であり、払拭方向と直交する方向に連続して広い範囲でキャップ21のニップ部21aが接触して廃液が転写される部分である。
したがって、払拭方向において、キャップ接触部位601の両側の端部部分601a、601bよりも外側から払拭を開始すると、端部部分601a、601bに転写される増粘した廃液が、ノズル4nが形成されている領域側に引き延ばされ、ノズル4n内を押し込まれるおそれがある。
そこで、本実施形態では、払拭部材による払拭開始位置P0は、払拭方向(矢印A方向)におけるキャップ接触部位601の一方の端部部分601aと他方の端部部分601bとの間としている。
このとき、払拭開始位置P0において、払拭部材は、払拭方向と直交する方向である短辺方向でノズル4nよりも外側になる離間した2箇所である長辺の端部部分601cと端部部分601dに接触する。
次に、第1実施形態における払拭動作について図9及び図10を参照して説明する。図9は同払拭動作の説明に供する説明図、図10は同じくノズル面を払拭部材側から見た平面説明図である。
まず、払拭動作を開始するときには、図9(a)及び図10(a)に示すように、払拭部材であるウェブ201を払拭開始位置P0でノズル面41に接触させる。
その後、図9(b)及び図10(b)に示すように、例えば、移動部材210を第1の方向である矢印A1方向に移動させて、払拭開始位置P0から、払拭方向において一方の端部部分601aよりも外側の第1位置P1まで払拭を行い、移動部材210を停止する。
このとき、キャップ接触部位601の端部部分601aに転写された廃液600はノズル4nよりも外側に拭き出されるので、端部部分601aに転写される増粘した廃液600がノズル4n内に押し込まれることがなくなる。つまり、払拭部材が第1の方向への移動を終了する位置は、キャップ接触部位601の外側とすることで、確実に端部部分の廃液も払拭する。
その後、図9(c)及び図10(c)に示すように、例えば、移動部材210を第1位置P1から第1の方向と逆方向である第2の方向である矢印A2方向に移動させて、他方の端部部分601bよりも外側の第2位置P2まで払拭を行い、移動部材210を停止する。
このときも、キャップ接触部位601の端部部分601bに転写された廃液600はノズル4nよりも外側に拭き出されるので、端部部分601bに転写される増粘した廃液600がノズル4n内に押し込まれることがなくなる。つまり、払拭部材が第2の方向への移動を終了する位置は、キャップ接触部位601の外側とすることで、確実に端部部分の廃液も払拭する。
このように、払拭部材の払拭開始位置は、払拭方向において、キャップ接触部位601の両側でノズルよりも外側に位置する端部部分の間とし、キャップ接触部位601の一方の端部部分と他方の端部部分の間から払拭動作を開始し、キャップ接触部位601の両側の端部部分よりも外側まで払拭を行う。
これにより、払拭方向において、ノズルの外側に転写される増粘した廃液をノズル側に向けて拭くことがなくなり、廃液がノズル面で引き延ばされ、ノズル内に押し込まれることが防止され、ノズル面の清浄性が向上する。
なお、払拭方向をノズル面41の短手方向とするときには、キャップ接触部位601の一方の端部部分601cと他方の端部部分601dとの間に払拭開始位置P0を設定する。
次に、本発明の第2実施形態について図11を参照して説明する。図11は同実施形態における払拭開始位置の説明に供するノズル面を払拭部材側から見た平面説明図である。
本実施形態では、払拭開始位置P0は、払拭方向におけるキャップ接触部位601の一方の端部部分601a(他方の端部部分601bでもよい。)とノズル列40の端部のノズル4nとの間としている。
このようにすれば、払拭開始位置P0で払拭部材(ウェブ201)をノズル面41に接触させたとき、払拭部材がノズル4nに接触しないので、ノズル4nのメニスカスを破壊するおそれが低減する。
ここで、キャップの他の形状の異なる例について図12及び13を参照して説明する。図12及び図13はキャップのニップ部の平面形状に相当するキャップ接触部位の形状を説明する説明図である。
図11に示す第1例は、キャップ接触部位601の端部部分601a、601bの形状がほぼ三角形状であるものである。
図12に示す第2例は、キャップ接触部位601の端部部分601a、601bの形状がほぼ半円形状であるものである。
これらの第1例、第2例は、前記各実施形態で説明した矩形状よりも払拭部材に沿って廃液が転写される領域が狭くなるが、ノズルよりも払拭方向外側に増粘した廃液が転写されることに変わりない。
したがって、本発明を適用することで、前記各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記各実施形態においては、払拭部材が帯状払拭部材(ウェブ)である例で説明しているが、払拭部材がブレード部材である場合にも同様に適用でき、上記実施形態で説明した作用効果を得ることができる。
次に、本発明の第3実施形態について図14を参照して説明する。図14は同実施形態における払拭機構の説明に供する説明図である。
本実施形態では、払拭機構200は、払拭部材であるウェブ201の両側をいずれも巻取りローラ203A、203Bに連結している。これにより、巻取りローラ203A、203Bを回転駆動することで、ウェブ201をいずれの方向にも移動部材210に対して相対移動させて巻き取ることができる。
そこで、本実施形態では、例えば、移動部材210を払拭方向である矢印A1方向に移動させるとき、巻取りローラ203Aを回転駆動して、ウェブ201をノズル面41に対して矢印C1方向に移動させる。
つまり、本実施形態では、移動部材210の移動方向(払拭方向)と同じ方向にウェブ201自体も移動させる。
これにより、移動部材210の移動速度を上げることなく、ウェブ201のノズル面41に対する移動速度が速くなり、ノズル面41に固着した廃液の除去性が向上する。
次に、本発明の第4実施形態について図15を参照して説明する。図15は同実施形態における払拭機構の説明に供する説明図である。
本実施形態でも、払拭機構200は、払拭部材であるウェブ201の両側をいずれも巻取りローラ203A、203Bに連結している。これにより、巻取りローラ203A、203Bを回転駆動することで、ウェブ201をいずれの方向にも巻き取る(移動させる)ことができる。
そこで、本実施形態では、例えば、移動部材210を払拭方向である矢印A1方向に移動させるとき、巻取りローラ203Bを回転駆動して、ウェブ201をノズル面41に対して矢印C2方向に移動させる。
つまり、本実施形態では、移動部材210の移動方向(払拭方向)と逆方向にウェブ201自体を移動させる。
これにより、ノズル面41に対するウェブ201の相対速度が遅くなり、ノズル面41への接触による負荷が減り、ノズル面41の撥液膜に対するダメージを小さくすることができる。
上記第3実施形態と第4実施形態とを組み合わせて、例えば、前回の払拭動作からの経過時間が所定時間内であれば第4実施形態を実施し、前回の払拭動作からの経過時間が所定時間を越えているときには第3実施形態を実施することで、廃液の乾燥や固着の程度に応じて使い分けることもできる。
次に、本発明の第5実施形態について図16を参照して説明する。図16は同実施形態における払拭機構の説明に供する説明図である。
本実施形態では、ウェブ201に付与する洗浄液を収容した洗浄液タンク251と、洗浄液タンク251から洗浄液をウェブ201に供給する洗浄液供給路252と、洗浄液を送液するポンプ253で構成される洗浄液付与手段250を備えている。
そして、払拭動作を行う前に、洗浄液をウェブ201に浸透させることによって、ノズル面41に固着した廃液の除去や廃液の吸水性を向上させることができる。
次に、本発明の第6実施形態について図17及び図18を参照して説明する。図17は同実施形態における払拭機構の説明に供する異なる状態の説明図、図18は同じく押し付け部材の斜視説明図である。
本実施形態でも、払拭機構200は、ヘッド4のノズル面41を払拭する帯状払拭部材としてのウェブ201を備えている。
ウェブ201は、繰り出しローラ202に巻き回され、繰り出しローラ202から繰り出されて巻取りローラ203で巻き取られる。繰り出しローラ202と巻取りローラ203との間には、払拭を行うときにウェブ201をノズル面41に押し付ける押し付け部材304が配置されている。
これらのウェブ201、繰り出しローラ202、巻取りローラ203、押し付け部材304、巻取りローラ203を回転駆動する巻取りモータ、押し付け部材304を回転させるモータなどを含む駆動機構などは、ヘッド4に対して相対的に移動する移動部材210に搭載されている。
移動部材210は、ヘッド4のノズル列40に沿う方向(ノズル配列方向)である矢印A方向(払拭方向)に移動可能に配置されている。この移動部材210の払拭方向への移動は、ラック211及びピニオン212と、ピニオン212回転させる移動部材移動モータ532を含む移動機構よって行われる。
なお、ウェブ201としてノズル配列方向の幅に相当する幅を有するものを使用し、移動部材210をノズル配列方向と直交する方向を払拭方向として移動させる構成とすることもできる。
ここで、押し付け部材304は、押し付け圧が異なる第1押し付け部(第1押圧部)304aと第2押し付け部(第2押圧部)304bを有し、軸305で移動部材210に対して回転可能に支持されている。
第1押し付け部304aは、円弧状であり、硬度の低い(例えばビッカース硬さ30°以下)ゴム材料などで形成されている。第2の押し付け部304bは、エッジ形状であり、硬度の高い(例えばビッカース硬さ90°以上)ゴムもしくはエラストマー、POM、PEなどの樹脂材料で形成されている。
したがって、第1押し付け部304aでウェブ201をノズル面41に押し付けるときの押しつけ力は、第2押し付け部305aでウェブ201をノズル面41に押し付けるときの押しつけ力よりも弱くなる。
また、ウェブ201に付与する付与液を収容した付与液タンク261と、付与液タンク261から付与液をウェブ201に供給する付与液供給路262と、付与液供給路262を開閉する開閉弁263で構成される付与液付与手段260を備えている。
ウェブ201に付与された液体は、毛細管現象により拡散してウェブ201上に湿潤領域を形成する。
付与液としては、例えば、保湿液がある。保湿液として揮発性の低い溶媒を選択することにより、ウェブ201に吸収された廃液の乾燥及び粉末化を防止することができる。また、保湿液として吐出する液体の主溶媒を選択することで、ウェブ201から保湿液が蒸発し、ノズル面41付近の溶媒蒸気圧が高まり、ノズル4n付近における液体の乾燥を抑制することができる。
また、付与液としては、前記実施形態で説明した洗浄液を挙げることができる。以下の動作説明では洗浄液を付与する例で説明する。
次に、本実施形態の払拭動作について図19及び図20も参照して説明する。図19は第1払拭動作の説明に供する説明図、図20は第2払拭動作の説明に供する説明図である。
第1払拭動作では、図17(a)に示すように、押し付け部材304の第1押し付け部304aがウェブ201をノズル面41に押し付ける状態にする。
そして、付与液付与手段260の開閉弁263一定時間(例えば5秒)開き、付与液としての洗浄液をウェブ201に含浸させる。次いで、ウェブ201の洗浄液が含浸された部分が押し付け部材304による押し付け位置になるように巻取りローラ203でウェブ201を巻き取る。このとき、前回の払拭動作で汚れた部分が巻取り側に回収される。
その後、キャリッジ3を移動させて払拭対象ヘッド4を払拭機構200上に移動させる。。
そして、図19(a)に示す位置を払拭開始位置として移動部材210を矢印A方向(払拭方向)に移動させ、図19(b)に示すように、ウェブ201をノズル面41に押し付けた状態で払拭方向に移動させてノズル面41を払拭する。
その後、図19(c)に示す位置を払拭開始位置として移動部材210を停止する。
第2払拭動作では、図17(b)に示すように、押し付け部材304の第2押し付け部304bがウェブ201をノズル面41に押し付ける状態にする。
そして、付与液付与手段260の開閉弁263一定時間(例えば5秒)開き、付与液としての洗浄液をウェブ201に含浸させる。次いで、ウェブ201の洗浄液が含浸された部分が押し付け部材304による押し付け位置になるように巻取りローラ203でウェブ201を巻き取る。このとき、前回の払拭動作で汚れた部分が巻取り側に回収される。
その後、キャリッジ3を移動させて払拭対象ヘッド4を払拭機構200上に移動させる。
そして、図20(a)に示す位置を払拭開始位置として移動部材210を矢印A方向(払拭方向)に移動させ、図20(b)に示すように、ウェブ201をノズル面41に押し付けた状態で払拭方向に移動させてノズル面41を払拭する。
このとき、第2払拭動作における移動部材210の移動速度(払拭速度)を第1払拭動作における払拭速度よりも遅くする。これにより、確実に払拭することができる。
その後、図20(c)に示す位置を払拭開始位置として移動部材210を停止する。
上述した第1払拭動作は、ウェブ201のノズル面41への押しつけ力が相対的に弱いので、印字前、印字中、放置後などの通常の維持回復動作を行うときに実施することで、ノズル面41の撥液膜などに対するダメージが低くなる。
第2払拭動作は、ウェブ201のノズル面41への押しつけ力が相対的に強いので、ノズル面41に付着した廃液が固着するような条件(例えば高温低湿環境)が発生した場合に実施することで、ノズル面41の廃液を確実に払拭除去することができる。
つまり、ノズル面の払拭動作を繰り返すことで、特にノズル面に設けられる撥液膜に対してダメージが及び、撥液性が低下すると、噴射曲りなどの吐出不良が発生する。そこで、ノズル面へのダメージを抑制するために、ローラや表面の柔らかい押し付け部材(押圧部材)でウェブをノズル面に押し付けるようにしている。
しかしながら、ウェブに対するノズル面への押し付け力が弱いと、ノズル面に固着した頑固な廃液を払拭で除去することができず、ノズル面の清浄性が低下することになる。
そこで、本実施形態のように、押し付け力の異なる押し付け部を有する押し付け部材を備えて、通常は弱い押し付け力の状態で払拭し、頑固な廃液を除去するときに強い押し付け力の状態にして払拭を行う。
これにより、ヘッドに対するダメージを低減しつつ、確実に廃液を払拭することができ、ノズル面の清浄性を向上することができる。
本願において、吐出される液体は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
「液体吐出ユニット」は、液体吐出ヘッドに機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体が含まれる。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッドと走査移動機構が一体化されているものがある。また、液体吐出ヘッドとキャリッジと主走査移動機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、ヘッドタンク若しくは流路部品が取付けられた液体吐出ヘッドにチューブが接続されて、液体吐出ヘッドと供給機構が一体化されているものがある。このチューブを介して、液体貯留源の液体が液体吐出ヘッドに供給される。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
「液体を吐出する装置」には、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて液体を吐出させる装置が含まれる。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を 気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては、他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
なお、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
3 キャリッジ
4 液体吐出ヘッド
12 搬送ベルト
13 搬送ローラ
20 維持回復機構
21 キャップ
200 払拭機構
201 ウェブ(帯状払拭部材)
210 移動部材
304 押し付け部材
500 制御部

Claims (6)

  1. 液体を吐出するノズルが設けられたノズル面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記ノズル面をキャッピングするキャップと、
    前記ノズル面に対して相対的に移動して前記ノズル面を払拭する払拭部材と、を備え、
    前記ノズル面上で前記キャップが接触する部分をキャップ接触部位とするとき、
    前記払拭部材による払拭開始位置は、前記払拭部材の払拭方向における前記キャップ接触部位の一方の端部部分と他方の端部部分との間にあり、
    前記払拭部材を、前記払拭開始位置で前記ノズル面に接触させ、前記払拭開始位置から第1の方向に移動させて前記ノズル面を払拭させた後、前記第1の方向と反対の第2の方向に移動させて前記ノズル面を払拭し、
    前記払拭開始位置では、前記払拭部材は前記キャップ接触部位の離間した2箇所に接触する
    ことを特徴とする液体を吐出する装置。
  2. 液体を吐出するノズルが設けられたノズル面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記ノズル面をキャッピングするキャップと、
    前記ノズル面に対して相対的に移動して前記ノズル面を払拭する払拭部材と、を備え、
    前記ノズル面上で前記キャップが接触する部分をキャップ接触部位とするとき、
    前記払拭部材による払拭開始位置は、前記払拭部材の払拭方向における前記キャップ接触部位の一方の端部部分と他方の端部部分との間にあり、
    前記払拭部材を、前記払拭開始位置で前記ノズル面に接触させ、前記払拭開始位置から第1の方向に移動させて前記ノズル面を払拭させた後、前記第1の方向と反対の第2の方向に移動させて前記ノズル面を払拭し、
    前記払拭部材が前記第1の方向への移動を終了する位置、及び、前記払拭部材が前記第2の方向への移動を終了する位置は、前記キャップ接触部位よりも外側である
    ことを特徴とする液体を吐出する装置。
  3. 前記払拭開始位置は、前記キャップ接触部位の一方の端部部分又は他方の端部部分と前記ノズルとの間である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体を吐出する装置。
  4. 前記払拭部材は、帯状払拭部材であり、
    前記帯状払拭部材は、前記ノズル面に対して払拭方向に移動する移動部材に、前記移動部材に対して相対的に移動可能に搭載され、
    前記帯状払拭部材を前記ノズル面に接触させて払拭を行うとき、前記移動部材の前記ノズル面に対する移動方向と同じ方向に前記帯状払拭部材を前記移動部材に対して移動させる
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の液体を吐出する装置。
  5. 前記払拭部材は、帯状払拭部材であり、
    前記帯状払拭部材は、前記ノズル面に対して払拭方向に移動する移動部材に、前記移動部材に対して相対的に移動可能に搭載され、
    前記帯状払拭部材を前記ノズル面に接触させて払拭を行うとき、前記移動部材の前記ノズル面に対する移動方向と反対方向に前記帯状払拭部材を前記移動部材に対して移動させる
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の液体を吐出する装置。
  6. 前記帯状払拭部材に対して洗浄液を付与する手段を備えている
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の液体を吐出する装置。
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