JP3308752B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3308752B2
JP3308752B2 JP03192295A JP3192295A JP3308752B2 JP 3308752 B2 JP3308752 B2 JP 3308752B2 JP 03192295 A JP03192295 A JP 03192295A JP 3192295 A JP3192295 A JP 3192295A JP 3308752 B2 JP3308752 B2 JP 3308752B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Preventing or detecting of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16505Caps, spittoons or covers for cleaning or preventing drying out
    • B41J2/16508Caps, spittoons or covers for cleaning or preventing drying out connected with the printer frame
    • B41J2/16511Constructions for cap positioning

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録手段から被記録材
へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機およびファクシミリ等
の機能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワー
ドプロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーシ
ョンの出力機器として用いられる記録装置は、画像情報
に基づいて用紙やプラスチック薄板等の被記録材(記録
媒体)に画像を記録していくように構成されている。こ
れらの記録装置は、記録方式によりインクジェット式、
ワイヤドット式、サーマル式およびレーザビーム式等に
分けることができる。
【0003】一般的に、被記録材の搬送方向(副走査方
向)に対して略垂直な方向に主走査するシリアルスキャ
ン方式を採るシリアルタイプの記録装置においては、被
記録材が所定の記録位置にセットされた後、被記録材上
を記録手段である記録ヘッドを搭載したキャリッジが移
動することにより、被記録材に画像が主走査方向に記録
される。
【0004】そして、1行分の記録が終了すると、所定
量の紙送り(ピッチ搬送)が行われ、その後再び、停止
した被記録材に対して、次の行の画像の記録が主走査方
向に行われる。
【0005】上述した動作が繰り返し行われることによ
り、被記録材全体の記録が行われる。
【0006】記録装置の中で、記録手段である記録ヘッ
ドから被記録材にインクが吐出されることによって記録
が行われるインクジェット式の記録装置(インクジェッ
ト記録装置)は、以下に記載するような利点がある。
【0007】(1)記録手段のコンパクト化が容易であ
る。
【0008】(2)高精細な画像を高速で記録すること
ができる。
【0009】(3)普通紙に対する特別の処理を必要と
せずに記録することができる。
【0010】(4)ランニングコストが安い。
【0011】(5)ノンインパクト方式であるため騒音
が少ない。
【0012】(6)多色のインクを使用してカラー画像
を記録することが容易である。
【0013】また、記録媒体の副方向に多数の吐出口を
配列したラインタイプの記録ヘッドを使用したライン型
の記録装置は、記録の一層の高速化が可能である。
【0014】上述したインクジェット記録装置の中で
も、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジ
ェット式の記録手段(記録ヘッド)は、エッジング、蒸
発、スパッタリングなどの半導体製造プロセスを経て、
基板上に成膜された電気熱変換体、電極、液路壁、天板
などを形成することにより、高い密度の液路配置(吐出
出口配置)を有するものを容易に製造することができ、
一層のコンパクト化を図ることができる。また、IC技
術やマイクロ加工技術の長所を活用することにより、記
録手段の長尺化や面状化(二次元化)が容易であり、記
録手段のフルマルチ化および高密度実装化も容易であ
る。
【0015】一方、被記録材の材質に対する要求には様
々なものがあり、近年では、通常の被記録材である枚葉
紙以外にもミシン目付き連続紙や任意な形状の紙などを
使用できることが要求されるようになってきた。
【0016】上記インクジェット記録装置においては、
記録ヘッドのインク吐出部に紙粉やゴミ等の異物が付着
したり、あるいは吐出部分のインクが乾燥して増粘また
は固着すると、吐出口に目詰まりが発生して吐出不良
(不吐出を含む)を起こすことがある。そこで、目詰ま
りを防止するため、非記録時に記録ヘッドのインク吐出
口をキャップで密閉するとともに、ポンプ(不図示)等
の吸引手段によりキャップを通して吐出口からインクを
吸引することで吐出口の正常化を図るようにした回復装
置が使用されている。なお、上記シリアルタイプのイン
クジェット記録装置においては、前記キャップによる密
閉動作(キャップ動作)は、記録ヘッドを記録領域外に
設けられたキャッピング位置へ移動させ、該キャッピン
グ位置でキャップとインク吐出部を当接させることによ
って行われる。
【0017】また、上記インクジェット記録装置には、
記録ヘッドのインク吐出部(吐出口形成面)に付着した
異物を除去するためのクリーニング手段が設けられてい
る。このクリーニング手段の一例として、可撓性のワイ
パ(ワイピング部材)で記録ヘッドの吐出口形成面を拭
き取り清掃する機構が採用されている。
【0018】図11は、吸引回復装置を備えた一般的な
インクジェット記録装置の要部構成を示す斜視図であ
る。
【0019】図11に示すインクジェット記録装置は、
内蔵するエネルギー発生手段(圧電素子、抵抗発熱体な
ど)により記録情報に応じてインク滴を吐出する複数の
吐出口を備えた記録手段である記録ヘッド501と、記
録ヘッド501を搭載して主走査方向へ往復移動するキ
ャリッジ502と、キャリッジ502を摺動自在に支持
するキャリッジガイド軸503と、被記録材504を記
録状況に応じて搬送(紙送り)するフィードローラ50
5と、フィードローラ505および自動給紙装置(不図
示)の駆動源となるパルスモータ506と、記録ヘッド
501の吐出面を覆う(密閉する)ためのキャップユニ
ットを搭載し、キャリッジガイド軸503と平行に移動
可能なポンプキャリッジ507と、ポンプキャリッジ5
07の平行移動をガイドするためのポンプガイド軸50
8と、ポンプキャリッジ507を図11中の右方向へ付
勢するための戻しバネ509とから主に構成されてい
る。また、ポンプキャリッジ507にはアーム部507
aが設けられ、その先端部にはキャリッジ502の右側
面に設けられた突起502aが嵌入可能な孔507bが
設けられている。この構成により、キャリッジ502が
図11中の左側へ移動してきて、記録ヘッド501の吐
出口面にキャップ510を圧接させると、突起502a
が孔507bに嵌入して、キャリッジ502がキャリッ
ジガイド軸503回りで回動することが阻止される。
【0020】上記の構成にて、キャリッジ502が図1
1中の右から左方向へ移動すると、キャリッジ502に
よりアーム部507aが押され、ポンプキャリッジ50
7がポンプガイド軸に沿って左方向へ移動する。する
と、ポンプキャリッジ507に装着されたキャップ51
0の後部がレール511と係合されているため、左側へ
行くに従い手前へ張り出すように形成されたレール51
1によってキャップ510は左方向へ移動するに従い記
録ヘッド501の吐出口面へ接近し、押し付けられる。
すなわち、キャリッジ502の移動により、ポンプキャ
リッジ507に装着されたキャップ510が左端部へ移
動すると、前述のレール511の形状により、記録ヘッ
ド501はキャップ510で密閉された状態(キャッピ
ング状態)となる。
【0021】このキャッピング状態でパルスモータ50
6が駆動されると、ポンプギア512を介してポンプカ
ム513が駆動され、さらに、ポンプカム513によっ
てポンプ514のピストンが駆動される(ポンプ514
が駆動される)。また、ポンプ514にはジョイントを
介してチューブ515が接続されており、チューブ51
5はキャップ510の内部に接続されている。従って、
記録ヘッド501が左端部に位置する状態でポンプ51
4を駆動することにより、チューブ515およびキャッ
プ510を通して記録ヘッド501の吐出口からインク
が吸引されて、回復動作が実行される。
【0022】また、図11において、ポンプキャリッジ
507の右側方でかつ被記録材504の搬送路の左側方
に当たり記録ヘッド501の移動経路に若干突出する位
置に記録ヘッド501の吐出面を拭き取り清掃(ワイピ
ング)するためのワイパー(ワイピング部材)516が
配設されている。
【0023】それにより、キャリッジ502が被記録材
504の搬送路より左側方へ移動してポンプキャリッジ
507を押して行く際に、記録ヘッド501の吐出口面
(インク吐出部)はワイパー516によって拭き取り清
掃されることになる。また、キャリッジ502がポンプ
キャリッジ507側から被記録材504の側へ、すなわ
ち左側部から右方向へ移動する際にも、記録ヘッド50
1の吐出口面はワイピング部材516によってワイピン
グが行われる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のインクジェット記録装置では、ワイピング部材
が常に記録ヘッドの移動経路に突出した状態に保持され
ているため、キャリッジが左右に往復移動すると、その
度に記録ヘッドの吐出面が拭き取られることになり、必
然的にキャリッジの往復動作1回につき2回のワイピン
グ動作が入ることになる。また、キャッピングを行わず
に記録ヘッドからインクを吐出させる予備動作を行う場
合にも、ワイピング動作が入ることになる。そのため、
必要時以外にもワイピング動作が行われることになり、
このワイピング動作自体が原因となって吐出不良になる
可能性が高くなったり、記録ヘッドの吐出面の摩滅等に
よる表面劣化あるいはワイピング部材の表面劣化あるい
はワイピング部材の表面劣化が早期に発生してしまった
りするという問題点がある。
【0025】そこで、必要時にのみワイピング部材を出
し入れする特別な駆動系を設けることが考えられるが、
そのためには大きなコストアップが必要となってしま
う。
【0026】またその他に、キャリッジの非記録領域内
での移動に従って非記録領域を移動するスライド部材を
備え、スライド部材の前面側の斜面を利用して、キャッ
ピングおよびワイピング部材の記録手段側への前進と記
録手段から離隔する後退を行わせる構成として、インク
吐出部を拭き取り清掃した後、記録手段の同方向の移動
に連動してワイピング部材を後退することにより、非記
録領域の幅方向の寸法を小さくし、前記問題点を解決し
ようとするものが提案されている。
【0027】しかしながら、上述したような構成におい
ては、ワイピング部材が記録手段から離れた瞬間、ワイ
ピング部材のブレードはそれ自身の弾性力により、反っ
た形状が元の状態に復元するため、ワイピング部材先端
に付着しているインクがブレードの復元力によって離れ
飛んでいく。このとき、インク飛び方向が印字領域であ
るため、飛び散ったインクが被記録材の記録領域に付着
して印字品位を低下させてしまうという問題点がある。
【0028】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、コストアッ
プを生じさせずに、また、装置全体の幅寸法を小さく保
ったまま、被記録材に汚れを付着させることなく記録手
段の吐出面を拭き取るワイピング動作を行うことができ
るインクジェット記録装置を提供することを目的とす
る。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、インクを吐出する吐出口が設けられた記録
ヘッドを搭載して往復移動するためのキャリッジと、前
記記録ヘッドの前記吐出口が設けられた吐出口面をワイ
ピングするワイパーと、前記ワイパーを保持し、前記キ
ャリッジの移動方向に回転自在に配された保持部材と、
を備えるインクジェット記録装置において、前記ワイパ
ーは、前記キャリッジの第1の方向への移動に伴って、
前記記録ヘッドをワイピングした後、前記記録ヘッドか
ら離隔し、その後、前記キャリッジの前記第1の方向と
異なる第2の方向への移動に伴って、前記記録ヘッドと
当接せずにワイピング位置に移動することを特徴とす
る。また、前記第1の方向は、前記記録ヘッドにより記
録がなされる記録領域から前記記録ヘッドが遠ざかる方
向であることを特徴とする。
【0030】また、前記ワイパーが前記記録ヘッドをワ
イピングするときの前記ワイパーの先端と前記保持部材
の回転中心とを結ぶ線と、前記キャリッジの移動方向に
平行で前記保持部材の回転中心を通る線と、のなす角度
が、45°〜90°であることを特徴とする。
【0031】また、前記保持部材は、それぞれ独立して
回動可能な2つのレバーを有し、一方は、前記記録ヘッ
ドと前記ワイパーの侵入量を決めるためのレバーであ
り、他方は、前記ワイパーを前記記録ヘッドから離隔し
た位置から前記ワイピング位置に移動させるためのレバ
ーであることを特徴とする。
【0032】また、前記記録ヘッドは、前記吐出口から
インクを吐出するために熱エネルギーを発生する電気熱
変換体を備えていることを特徴とする。
【0033】また、前記記録ヘッドは、前記電気熱変換
体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生
ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるこ
とを特徴とする。
【0034】
【作用】上記のように構成された本発明では、記録ヘッ
ドのクリーニング後にワイピング部材であるワイピング
部材は、キャリッジの移動動作を伴う制御によって、記
録ヘッドが搭載されたキャリッジの移動方向に回動しな
がら記録ヘッドから離隔し、その後記録ヘッドに当接せ
ずに元のクリーニング位置に回復するので、ワイピング
部材が記録ヘッドから離れる瞬間、印字領域方向にはイ
ンクが飛び散らず、インクが被記録材の記録領域に付着
して印字品位を低下させてしまうことはない。
【0035】
【実施例】以下に、本発明における実施例について図面
を参照して説明する。
【0036】図1は、本発明を適用したインクジェット
記録装置の一実施例の概要構成を示す模式的斜視図であ
る。
【0037】図1に示すインクジェット記録装置は、被
記録材4を送るためのピックアップローラ26、フィー
ドローラ5およびピンチローラ27と、被記録材4に記
録を行う記録手段である記録ヘッド1と、記録ヘッド1
が搭載されているキャリッジ2と、フレーム19に両端
が固定され、キャリッジ2を被記録材4の搬送方向と直
交方向で、かつ、被記録材4の面に平行な方向に摺動可
能に支持するキャリッジガイド軸3およびガイドレール
24と、キャリッジ2を直線方向に往復移動させるため
のキャリッジ駆動ベルト20、キャリッジ駆動モータ1
7および駆動プーリ18と、圧板25およびベース21
とを少なくとも備えている。
【0038】記録ヘッド1は、インクタンクと一体ある
いは分離可能に構成され、交換可能なインクジェット記
録ヘッドであり、電気熱交換体を備え、印加される熱エ
ネルギーによる生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮に
よって生じる圧力変化を利用して吐出口よりインクを吐
出させて記録を行うものである。
【0039】ピンチローラ27は、バネ(不図示)によ
り付勢することによりフィードローラ5に押しつけら
れ、被記録材4の搬送力を生み出している。
【0040】また、記録領域外には、記録ヘッド1のワ
イピング部材であるワイピング部材(ワイパー)16
と、キャッピング部材であるキャップ10が設けられて
おり、フィードローラ5の一端には搬送モータ(不図
示)の動力をフィードローラ5に伝えるためのLFギア
23が設けられ、さらに、LFギア23からの動力を回
復装置に伝えるためにトリガーギア22およびポンプギ
ア12が設けられている。
【0041】以下に、上記構成における被記録材4への
印字動作について説明する。
【0042】印字前の被記録材4は圧板25に搭載さ
れ、圧板25はピックアップローラ26が装着されてい
る軸に設けられたリリースカム(不図示)によりピック
アップローラ26から離れた状態にある。
【0043】被記録材4がセットされて、フィードロー
ラ5の駆動がギア(不図示)によりピックアップローラ
26およびリリースカムに伝達されると、リリースカム
が圧板25から離れて圧板25が上昇し、ピックアップ
ローラ26と被記録材4が接してピックアップローラ2
6の回転に伴い、被記録材4が引き込まれて記録ヘッド
1のインク吐出面と対向する位置に送られる。そこで、
キャリッジ駆動モータ17が駆動することでキャリッジ
駆動ベルト20が回転し、キャリッジ2がキャリッジガ
イド軸3およびガイドレール24に沿って直線方向に往
復移動される。これと同時に、キャリッジ2に装着され
た記録ヘッド1から記録信号に応じてインクが吐出され
ることにより、被記録材4に記録すべき内容の記録が行
われる。
【0044】記録ヘッド1のインク吐出部に紙粉やゴミ
等の異物が付着したり、あるいは吐出部分のインクが乾
燥して増粘または固着すると、吐出口に目詰まりが発生
して吐出不良(不吐出を含む)を起こすことがある。そ
こで、目詰まりを防止するため、非記録時に記録ヘッド
1のインク吐出口をキャップ10で密閉するとともに、
ポンプ(不図示)等の吸引手段によりキャップ10を通
して吐出口からインクを吸引することで吐出口の正常化
を図るようにした回復装置が使用されている。なお、上
記インクジェット記録装置においては、キャップ10に
よる密閉動作(キャップ動作)は、記録ヘッド1を記録
領域外に設けられたキャッピング位置へ移動させ、該キ
ャッピング位置でキャップ10とインク吐出部を当接さ
せることによって行われる。ここで、本構成におけるキ
ャップ10の当接駆動力は、モータ(不図示)からLF
ギア23およびポンプギア12を伝わってキャップ10
に伝達される。しかし、通常はLFギア23とポンプギ
ア12は噛み合い状態にないため、キャッピング時に
は、トリガーギア22がキャリッジ2により押し込ま
れ、LFギア23とトリガーギア22とが当接されるこ
とにより、LFギア23の駆動力がトリガーギア22を
介してポンプギア12に伝達される(図示せぬ形状によ
りトリガーギア22とポンプギア12は連動する)とい
うキャリッジの押し込みによる駆動切り換えが行われて
いる。
【0045】図2は、記録ヘッドのインク吐出部の構造
を模式的に示す部分斜視図である。
【0046】図2において、被記録材4(図1参照)と
所定の隙間(例えば、約0.5〜2.0mm程度)をお
いて対面する吐出口面81には、所定のピッチで複数の
吐出口82が形成され、共通液室83と各吐出口82と
を連通する各液路84の壁面に沿ってインク吐出用のエ
ネルギーを発生するための電気熱変換体(発熱抵抗体な
ど)85が配設されている。記録ヘッド1は、各吐出部
82が主走査方向(記録ヘッド1の往復移動方向)と交
差する方向に並ぶような位置関係で、キャリッジ2(図
1参照)に搭載されている。
【0047】上述した構成にて、画像信号または吐出信
号に基づいて対応する電気熱変換体85が駆動(通電)
されて、液路84内のインクが膜沸騰し、その時に発生
する圧力によって吐出口82からインクが吐出する。
【0048】図3は、図1に示したインクジェット記録
装置のワイピング機構部の拡大図であり、図4は、ワイ
ピング機構のみの拡大図であり、図5は、図1に示した
インクジェット記録装置を図1中の矢印(1)方向から
見た背面図であり、図6は、図1に示したインクジェッ
ト記録装置を図1中の矢印(2)方向から見た背面図で
ある。
【0049】図3において、ワイパー16はワイパーホ
ルダー50に装着されており、その装着方向は記録ヘッ
ド1の吐出口面81(図2参照)にほぼ垂直方向になっ
ている。また、ワイパーホルダー50からのワイパー1
6の脱落を防ぐためワイパーカバー53が設けられてい
る。
【0050】図5において、ワイパーホルダー50が、
回転軸受部50aとベース21(図3参照)に設けられ
た回転軸21dとのはめあい関係により、図5に示す矢
印(α)方向すなわちキャリッジ21の走査方向に回転
自在に取り付けられており、ワイパーホルダー50の回
転によりワイパー16(図4参照)の、吐出面81(図
2参照)および吐出口82(図2参照)に対する、当
接、離隔が可能となるように構成されている。
【0051】また、ワイパーホルダー50には記録ヘッ
ド1(図2参照)とワイパー16(図4参照)の侵入量
を決めるラッチレバー52が、ワイパーホルダー50の
ラッチレバー回転軸50cとラッチレバー52の回転軸
受部52cのはめあい関係により、図5の矢印(γ)方
向すなわちキャリッジ22の走査方向に回転自在に取り
付けられている。ここで、キャリッジ2(図1参照)の
侵入量はベース21(図3参照)のラッチ部21aにラ
ッチレバー52のフック部52aを引っかけることによ
り決定する。さらに、ラッチレバー52がベース21の
ラッチ部21aから脱落しないようにラッチレバー52
のバネフック部52eとワイパーホルダー50のバネフ
ック部50d間にラッチバネ54を掛けて、ベース21
のラッチ部21aにラッチレバー52のフック部52a
およびガイド部52を圧接している。
【0052】ワイパー16(図4参照)を記録ヘッド1
(図1参照)から離隔するには、キャリッジ2(図1参
照)に設けられたラッチレバー突き当てアーム2b(図
6参照)をラッチレバー52の突き当て部52d(図4
参照)に突き当てることにより行われる。すなわちラッ
チレバー突き当てアーム2b(図6参照)がラッチレバ
ーの突き当て部52d(図4参照)に突き当たると、ラ
ッチレバー52のフック部52aがベース21のラッチ
部21aから外れる。すると、ラッチバネ54のバネ力
によってラッチレバー52が受ける下方向の分力がラッ
チレバー52とワイパーホルダ50のはめあい部52
c、50cに伝わり、その力によりワイパーホルダー5
0に対しては回転軸受け部50aを中心とした回転モー
メント力を与えられ、ワイパーホルダー50が回転す
る。そしてワイパーホルダー50に取り付けられたワイ
パー16(図3参照)も回転動作になり、記録ヘッド1
(図1参照)から離隔する。
【0053】さらに、ワイパーホルダー50にはワイパ
ー16(図3参照)を記録ヘッド1(図1参照)から離
隔した状態から図5に示す元の状態に戻すためにリセッ
トレバー51が設けられている。リセットレバー51は
回転軸受部51aとワイパーホルダー50に設けられた
回転軸50bとのはめあい関係により、図5に示す矢印
(β)方向すなわちキャリッジ22の走査方向に回転自
在に取り付けられている。
【0054】図5に示した状態からラッチレバー52が
ベース21のフック部52aから外れ、ワイパーホルダ
ー50が上記回転動作を起こすとリセットレバー51は
ワイパーホルダー50の回転軸受50aを中心として上
方向に回転する。この時、リセットレバー51のガイド
面51cがベース21に設けられたガイド部21bに突
き当たっているので、リセットレバー51はワイパーホ
ルダー50のリセットレバー回転軸50bを中心として
ワイパーホルダー50とは逆の方向へ回転動作をする。
ワイパーホルダー50とリセットレバー51の回転はリ
セットレバー51の突き当て部51bがワイパーホルダ
ー50のリセットレバー突き当て面50eと突き当たり
ロックすることにより終了する。
【0055】図7は、ワイパーホルダーとリセットレバ
ーの回転が終了した状態を示す図である。
【0056】回転が終了したときのリセットレバーの先
端は、図3に示した状態では図6に示すようにキャリッ
ジ2のリセットレバー引っかけアーム2aとは干渉位置
にないが、図7に示した状態になると、リセットレバー
が上昇するため干渉位置にまで達する。
【0057】ワイパーホルダー50の図7に示す状態か
ら図3に示す状態へのリセットはキャリッジ2をワイピ
ング時の走査方向とは逆方向へ移動させ、キャリッジ2
のリセットレバー引っかけアーム2aにリセットレバー
51の先端を引っかけることによりワイパーホルダー5
0が回復の方向に回転し、行われる。
【0058】図8は、図5から図7を用いて説明した上
述ワイピング機構におけるワイパー16のセット、リセ
ット動作の各ステップを示す模式的背面図(図1の矢印
(1)から見た状態)である。図中の矢印は、キャリッ
ジの移動方向を示している。
【0059】図9は、図8に示した各ステップ位置での
ワイパーと記録ヘッドの位置関係を示した図である。
【0060】図8(a)に示す状態は、図1に示すキャ
リッジ2の記録領域位置からワイピング動作に入るた
め、ワイパー16のある非記録領域へキャリッジ2が移
動し、まさにワイパーが記録ヘッド1(図1参照)から
離隔する瞬間であり(図5と同一状態)、キャリッジ2
のラッチレバー突き当てアーム2bがラッチレバー52
の突き当て部52d(図4参照)に突き当たった瞬間で
ある。このとき、ワイパー16と記録ヘッド1は、図9
(a)に示すワイピング状態にある。
【0061】図8(b)に示す状態は、図8(a)に示
す状態からさらにキャリッジ2が矢印方向に進んで上述
ワイピング機構によりワイパーホルダー50が回転しワ
イパー16が記録ヘッド1(図1参照)から離隔した状
態である(図7と同一状態)。このとき、ワイパー16
と記録ヘッド1(図1参照)は、図9(b)に示したよ
うに完全に離隔状態となる。
【0062】図8(b)に示すキャリッジ2の位置でワ
イピングが終了したため、次にワイパー16を図5に示
した、もとの状態に戻すためキャリッジ2をこれまでの
移動方向とは逆方向に移動させる。すると、リセットレ
バー51の先端がキャリッジ2のリセットレバー引っか
け部2aとの干渉位置にまで上昇しているため、ラッチ
レバー51はキャリッジ2の移動方向に押される。この
とき、ラッチレバー51の突き当て部51bがワイパー
ホルダー50のリセットレバー突き当て部50eと突き
当て位置にあるため、ラッチレバー51とワイパーホル
ダー50は、ワイパーホルダー50の回転軸受50aを
中心として回転動作を起こす(図7参照)。
【0063】そしてさらに、キャリッジ2を移動させる
と、キャリッジ2のリセットレバー引っかけ部2aの最
下面とラッチレバー51の先端との接触状態となる(図
8(c))。
【0064】図8(c)の状態になると、キャリッジ2
のリセットレバー引っかけ部2aの最下面とラッチレバ
ー51の先端とが突き当たり、ワイパー16の記録ヘッ
ド1に対する位置がワイピング位置まで戻されるが、ワ
イパー16が戻される位置を記録ヘッド1とワイパー1
6が当たらないところにまでキャリッジ2を移動した位
置に設定しているため、ワイピング動作は生じない(図
9(c))。
【0065】図8(c)の状態からさらにキャリッジを
移動させると、キャリッジ2のリセットレバー引っかけ
部2aの最下面とラッチレバー51の先端との突き当て
が解除される。すると、ワイパーホルダー50は、ラッ
チレバーとワイパーホルダー50間に取り付けられたラ
ッチバネ54の力によりワイパーホルダー50の回転軸
受50aを中心として回転動作を起こす。このとき、ラ
ッチレバー52は図8(c)の状態から、バネ力によっ
てラッチレバー52のガイド部52bがベース21のラ
ッチ部21aの壁に押し付けられながら沿う状態で落ち
ていき、ラッチレバー52のフック部52aがベース2
1のラッチ部21に当接し元の状態に戻る。
【0066】図10は、図8(a)に示す状態から図8
(b)に示す状態に達するまでのワイパーに軌跡を示し
たものである。
【0067】ワイパー16は、キャリッジ2が図8
(a)の位置にある状態ではのようにワイパーが湾曲
した状態にある。
【0068】次に、ワイパー16はベース21の回転軸
部21dを中心として回転する。このとき、ワイパー1
6の湾曲形状はその回転によりなめらかにまっすぐな形
状へと戻され、の状態となる。
【0069】このため、従来のようにの状態から真下
にワイパー16を下げる構成において発生したワイパー
16の復元力によるワイパー先端からのインク飛びは起
こらない。
【0070】ワイパー16の先端からワイパー16の回
転軸中心21dを結んだ線と回転軸中心21dの水平線
とのなす角度θは45°〜90°の範囲が最適である。
角度θがそれ以下であるとワイパー16を真下に下げた
ことと等価になってしまい、ワイパーの復元力によるイ
ンク飛びが発生する。
【0071】上述した構成における記ワイピング動作に
よるインクの飛散は、図8(a)から図8(b)までに
ワイパー16が記録ヘッド1から離隔される際のラッチ
バネ54のバネ力によるワイパーホルダー50の回転に
より発生する。ワイパーホルダー50の回転はリセット
レバー51の突き当て部51bとワイパーホルダー50
のリセットレバー突き当て面50eが突き当たったとき
に終了するが、ワイパーホルダー50が回転して回転が
終了するまでの時間は瞬時であるため、回転が終了した
瞬間、ワイパーの先端に回転が止められたことによる衝
撃が伝達される。そして、その伝達により、ワイパー1
6の先端についたインクは図10のに示したようにこ
れまでのワイパーの復元力によるインク飛び方向とは逆
方向にインク飛びが発生する。
【0072】尚、上述の実施例においては、キャリッジ
にインクジェット記録ヘッドを搭載するプリンタを用い
て本発明を説明したが、例えばインクジェット記録ヘッ
ドとほぼ同一の外形を備えることで、このキャリッジに
インクジェット記録ヘッドとコンパチブルにキャリッジ
に搭載することのできるスキャナーユニットを備え、プ
ラテンに支持される原稿シートから画像情報を読み取る
ことのできる情報処理装置であっても本発明の説明を好
適に用いることができる。
【0073】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて、優れた効果をもたらすものである。
【0074】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れた液体(イ
ンク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0075】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、更に優れた記録を行なうことができる。
【0076】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
【0077】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
【0078】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を
一層有効に発揮することができる。
【0079】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
【0080】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、ワイピング部
材、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれ
とは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予
備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0081】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極
めて有効である。
【0082】以上説明した本発明の実施例においては、
インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で
固化するインクであって、室温で軟化するもの、もしく
は液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式
ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであれば良い。
【0083】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としても良い。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0084】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダと組み合せた複写装置、さらには
送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの
であってもよい。
【0085】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0086】請求項1から請求項3に記載のものにおい
ては、クリーング手段が、キャリッジの移動方向に回動
自在に設けられ、記録ヘッドのクリーニング後、キャリ
ッジの移動方向に回動しながら記録ヘッドから離隔し、
その後記録ヘッドに当接せずにクリーニング位置に回復
する構成としたため、ワイピング部材が記録ヘッドから
離れる瞬間、インクが印字領域方向に飛び散ることはな
くなる。また、記録ヘッドからの離隔動作を、キャリッ
ジの移動動作に従って行う構成としたため、簡単な構造
でコストがかからずに、装置本体の幅寸法を小さく保っ
たまま、記録ヘッドの吐出面を確実に拭き取るワイピン
グ動作を行うことができる。
【0087】請求項4に記載のものにおいては、記録ヘ
ッドがインク吐出用の熱エネルギーを発生するための電
気熱変換体を備えているため、特に応答性の優れたイン
クの吐出が達成できる。
【0088】請求項5に記載のものにおいては、記録ヘ
ッドが電気熱変換体によって印加される熱エネルギーに
より、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりイン
クを吐出させる機能を有するため、請求項4に記載のも
のと同様に奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例の概要構成を示す模式的斜視図である。
【図2】記録ヘッドのインク吐出部の構造を模式的に示
す部分斜視図である。
【図3】図1に示したインクジェット記録装置のワイピ
ング機構部の拡大図である。
【図4】図1に示したインクジェット記録装置のワイピ
ング機構のみの拡大図である。
【図5】図1に示したインクジェット記録装置を図1中
の矢印(1)方向から見た背面図である。
【図6】図1に示したインクジェット記録装置を図1中
の矢印(2)方向から見た背面図である。
【図7】ワイパーホルダーとリセットレバーの回転が終
了した状態を示す図である。
【図8】図5から図7を用いて説明した上述ワイピング
機構におけるワイパーのセット、リセット動作の各ステ
ップを示す模式的背面図(図1の矢印(1)から見た状
態)である。
【図9】図8に示した各ステップ位置でのワイパーと記
録ヘッドの位置関係を示した図である。
【図10】図8(a)に示す状態から図8(b)に示す
状態に達するまでのワイパーに軌跡を示したものであ
る。
【図11】吸引回復装置を備えた一般的なインクジェッ
ト記録装置の要部構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 2a リセットレバー引っ掛けアーム 2b ラッチレバー突き当てアーム 3 キャリッジガイド軸 4 被記録材 5 フィードローラ 10 キャップ 12 ポンプギア 16 ワイパー 17 キャリッジ駆動モータ 18 駆動プーリ 19 フレーム 20 キャリッジ駆動ベルト 21 ベース 21a ラッチ部 21b ガイド部 21c ガイド部 21d 軸部 22 トリガーギア 23 LFギア 24 ガイドレール 25 圧板 26 ピックアップローラ 27 ピンチローラ 50 ワイパーホルダー 50a 回転軸受 50b リセットレバー回転軸 50c ラッチレバー回転軸 50d バネフック部 50e リセットレバー突き当て面 51 リセットレバー 51c ガイド面 52 ラッチレバー 52b ガイド部 52c 回転軸受 52d 突き当て部 52e バネフック部 53 ワイパーカバー 54 ラッチバネ 81 吐出面口 82 吐出口 83 共通液室 84 液路 85 電気熱変換体
フロントページの続き (72)発明者 野島 隆司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 川上 英明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 平松 壮一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 山口 秀樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 中村 仁志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−8401(JP,A) 特開 平6−210863(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/01 B41J 2/165

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する吐出口が設けられた記
    録ヘッドを搭載して往復移動するためのキャリッジと、
    前記記録ヘッドの前記吐出口が設けられた吐出口面をワ
    イピングするワイパーと、前記ワイパーを保持し、前記
    キャリッジの移動方向に回転自在に配された保持部材
    と、を備えるインクジェット記録装置において、 前記ワイパーは、前記キャリッジの第1の方向への移動
    に伴って、前記記録ヘッドをワイピングした後、前記記
    録ヘッドから離隔し、その後、前記キャリッジの前記第
    1の方向と異なる第2の方向への移動に伴って、前記記
    録ヘッドと当接せずにワイピング位置に移動することを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の方向は、前記記録ヘッドによ
    り記録がなされる記録領域から前記記録ヘッドが遠ざか
    る方向であることを特徴とする請求項1に記載のインク
    ジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記ワイパーが前記記録ヘッドをワイピ
    ングするときの前記ワイパーの先端と前記保持部材の回
    転中心とを結ぶ線と、前記キャリッジの移動方向に平行
    で前記保持部材の回転中心を通る線と、のなす角度が、
    45°〜90°であることを特徴とする請求項2に記載
    のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記保持部材は、それぞれ独立して回動
    可能な2つのレバーを有し、一方は、前記記録ヘッドと
    前記ワイパーの侵入量を決めるためのレバーであり、他
    方は、前記ワイパーを前記記録ヘッドから離隔した位置
    から前記ワイピング位置に移動させるためのレバーであ
    ることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドは、前記吐出口からイン
    クを吐出するために熱エネルギーを発生する電気熱変換
    体を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは、前記電気熱変換体に
    よって印加される熱エネルギーによりインクに生ずる膜
    沸騰を利用して前記吐出口からインクを吐出させること
    を特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装
    置。
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