JP2000015832A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2000015832A
JP2000015832A JP18410898A JP18410898A JP2000015832A JP 2000015832 A JP2000015832 A JP 2000015832A JP 18410898 A JP18410898 A JP 18410898A JP 18410898 A JP18410898 A JP 18410898A JP 2000015832 A JP2000015832 A JP 2000015832A
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Japan
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ink
recording
recording head
ink jet
discharge pipe
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JP18410898A
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English (en)
Inventor
Makoto Kawarama
誠 瓦間
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドの回復処理を確実に実施して、常
に、優れた記録性能を発揮することができるインクジェ
ット記録装置を提供すること。 【解決手段】 記録ヘッドの回復処理のためにキャップ
6内にインクが排出され、そのインクを吸引チューブ1
0を通して、そのインク排出端10aから下方に排出
し、そのインク排出端10aにインク払い落とし部材2
00を当てることにより、そのインク排出端10aに付
着して残ったインクを払い落とす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク吐出口から
インクを吐出可能な記録ヘッドを用いて被記録媒体に画
像を記録し、かつ記録ヘッドのインク吐出口から画像の
記録に寄与しないインクを排出させる回復処理を実施可
能なインクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワードプ
ロセッサ等を含む複合型電子機器およびワークステーシ
ョンの出力機器として用いられる記録装置は、画像情報
に基づいて、用紙やプラスチック薄板等の被記録材(被
記録媒体)に画像を記録するようになっている。このよ
うな記録装置は、記録方式により、インクジェット方
式、ワイヤドット方式、サーマル方式、レーザービーム
方式等に分けることができる。
【0003】例えば、被記録材の搬送方向(副走査方
向)と交差する方向に、記録手段を主走査するシリアル
スキャン方式の記録装置においては、まず、被記録材に
沿って移動するキャリッジ上に搭載した記録手段によっ
て画像を記録(主走査)して、1行分の画像を記録す
る。そして、その1行分の記録を終了した後に、被記録
材を所定量だけ副走査方向にピッチ搬送(以下、「紙送
り」ともいう)する。その後、停止した被記録材に対し
て、再び、次の行の画像を記録(主走査)する動作を繰
り返すことにより、被記録材全体に対する記録が行われ
る。一方、被記録材の副走査方向の搬送のみを伴って記
録をするラインタイプの記録装置の場合には、被記録材
を所定の記録位置にセットして、記録手段によって1行
分を一括して記録した後、被記録材を所定量ピッチ送り
し、さらに次の行の記録を一括して行うという動作を繰
り返すことにより、被記録材全体に対する記録が行われ
る。
【0004】また、インクジェット記録装置としては、
記録手段としてのインクジェット記録ヘッドの正常なイ
ンク吐出状態を維持するため、あるいはインク吐出口に
目詰まり生じた場合に正常なインク吐出状態に回復させ
るために、インク吐出口から画像の記録に寄与しないイ
ンクを排出させる回復手段を備えたものがある。その回
復手段としては、例えば、ヘッド回復用のポンプの負圧
によって、インク吐出口からインクを吸い出して吸引排
出させるものがある。また、そのようなヘッド回復用の
ポンプとしては、可撓性チューブ内の体積変化を利用し
て負圧を発生させるチューブポンプがある。このチュー
ブポンプは、構造が簡単であり、低コストで小型軽量に
構成できるという利点がある。
【0005】図16および図17は、このようなチュー
ブポンプの構成を説明するための要部の断面図であり、
図16はチューブの押し潰し開始の状態、図17はチュ
ーブの押し潰し終了状態を示す。
【0006】これらの図において、300はインクジェ
ット記録ヘッドであり、その吐出口形成面301に複数
のインク吐出口302が形成されている。310はキャ
ップであり、その開口部を吐出口形成面301に接触さ
せることによって、インク吐出口302を密閉する。キ
ャップ310の背面の通孔にはチューブ320の一端が
接続され、そのチューブ320はチューブポンプ400
側へ延在している。チューブポンプ400は、ポンプベ
ース500にはガイドローラ600が回転可能に軸支さ
れれ、そのガイドローラ600には、加圧コロ700が
回転自在に軸支されている。つまり、チューブ320を
加圧するための加圧コロ700の軸701がガイドロー
ラ600に回転自在に支持され、そのガイドローラ60
0の軸601がポンプベース500に回転可能に支持さ
れている。ポンプベース500には、ガイドローラ60
0の軸601と同心円弧状の溝501が形成されてお
り、この溝501内にチューブ320が装着されてい
る。チューブ320の他端(下流側端部)側は、吐出口
302から吸引したインクを貯留するための廃インク処
理部材800が配備されている。
【0007】このような構成のチューブポンプ500に
おいて、ガイドローラ600が不図示の駆動手段によっ
て矢印a方向に回転することにより、ガイドローラ60
0上の加圧コロ700が図16中のX位置にてチューブ
320に接触して、そのチューブ320を押圧する。加
圧コロ700によって加圧されるチューブ320の部位
は、内部空間がなくなる程度にまで押し潰される。さら
に、ガイドローラ600が矢印a方向に回転することに
より、加圧コロ700は、チューブ320を押し潰しな
がら矢印c方向に自転(従動回転)しつつ、矢印a方向
に公転する。そして、加圧コロ700が図17のように
Y位置まで移動したときに、ガイドローラ600が一時
停止する。このようにX位置からY位置まで移動する加
圧コロ700によってチューブ320の加圧部位がず
れ、そのチューブ320内の体積変化により発生した負
圧が記録ヘッド300のインク吐出口302に作用し、
そのインク吐出口302からインクが強制的に吸引排出
される。その吸引排出されたインクは、その後のガイド
ローラ600の矢印a方向の回転によって廃インク処理
部材800へ送り出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに記録ヘッド300から強制的に吸引排出されたイン
クは、廃インク処理部材800に送り終わったときに、
チューブ320の端部にわずかに付着してまま残ること
がある。チューブ320の端部に付着したインクが長期
間に渡って放置された場合には、インクが蒸発乾燥して
凝集固着し、チューブ320の目詰まりを引き起こすお
それがあった。チューブ320が目詰まりした場合に
は、廃インクを確実に排出できなくなり、記録ヘッド3
00の正常なインク吐出状態の維持、および正常なイン
ク吐出状態への回復が損なわれるおそれがある。
【0009】本発明の目的は、記録ヘッドの回復処理を
確実に実施して、常に、優れた記録性能を発揮すること
ができるインクジェット記録装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、インク吐出口からインクを吐出可能な記録
ヘッドを用いて被記録媒体に画像を記録し、かつ前記記
録ヘッドのインク吐出口から画像の記録に寄与しないイ
ンクを排出させる回復処理を実施可能なインクジェット
記録装置において、前記インク吐出口から排出される画
像の記録に寄与しないインクを導入して、そのインクを
開口端部から排出する排出管と、前記排出管の開口端部
に付着したインクを除去するインク除去手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0011】本発明によれば、記録ヘッドの回復処理の
ために排出されたインクが排出管の開口端部に付着した
としても、その付着したインクを除去することにより、
排出管の目詰まりの発生を防止して、常に適正な回復処
理の実施を可能とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0013】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態としてのインクジェット記録装置の分解斜視
図、図2,図3は、図1の装置におけるキャップ部分の
拡大斜視図である。
【0014】図2において、1は、インクを吐出可能な
記録ヘッド、2は、矢印A1,A2の主走査方向に往復
移動するキャリッジである。本例のキャリッジには、記
録ヘッド1が交換可能に搭載される。図3において、6
はキャップ、7はキャップホルダー、8はキャップスラ
イダーである。図4,図5において、3はワイパー、4
はワイパーホルダー、5はワイパーホルダーベース、1
6はワイパーロックである。また、図4,図5、および
図6は、吸引用ポンプ部の断面図であり、これらの図に
おいて、9は大気連通チューブ、10は吸引チューブ、
11は吸引ポンプ、12は回復ベース、13は吸引コ
ロ、14はコロホルダー、15はキャリッジロックであ
る。キャリッジ2は、その軸受部100によってガイド
軸101に矢印A1,A2方向に移動自在にガイドされ
ている。
【0015】回復ベース12は、右寄り(矢印A2方向
寄り)の装置本体内部の定位置に配備されており、その
回復ベース12に備わるキャップスライダー8は、図2
のように、その突起部8aがキャリッジ2によって押さ
れることにより、キャリッジ2と共に矢印A2方向に移
動する。キャップ6を保持するキャップホルダー7は、
キャップスライダー8と共に矢印A2方向に移動しつつ
上昇して、キャップ6によって記録ヘッド1をキャップ
する。ワイパー3を保持するワイパーホルダー4を備え
たワイパーホルダーベース5は、キャップスライダー8
に連動してスライドしつつ、そのガイド溝5aと回復ベ
ース12側のピン12cとのガイド作用により昇降す
る。本例のワイパー3は、シート状のゴム製である。
【0016】本例の記録ヘッド1は、その下向きの吐出
口形成面に形成された吐出口からインクを吐出する構成
となっている。吐出口形成面には、主走査方向(矢印A
1,A2方向)と交差する方向に沿って一列に並ぶよう
に、複数の吐出口が列状に形成されている。そして、記
録ヘッド1の主走査方向(矢印A1,A2方向)の移動
と、その主走査方向と直交する方向の被記録媒体(図示
せず)の搬送を繰り返すことにより、その被記録媒体上
にインクドットによる画像が記録される。記録ヘッド1
は、例えば、インク吐出口からインクを吐出させるため
に、インクに熱エネルギーを付与する電気熱変換体を備
えた構成とすることができる。
【0017】被記録媒体の記録領域から右方(矢印A2
方向)に外れたポジション(図9参照)に、記録ヘッ
ド9のホームポジション(HP)が設定されており、そ
のポジションを含むポジションとポジションとの
間にて、所定の回復動作が行われる。記録領域は、ポジ
ションの左方(矢印A1方向)にある。図9におい
て、「距離(mm)」はキャリッジ2の移動距離、「パ
ルス数」はキャリッジ2を移動させるためのパルスモー
タの駆動パルス数がある。また、図9中のそれぞれのポ
ジションにおける動作内容については後述する。
【0018】まず、吸引ポンプ11の構成について説明
する。
【0019】この吸引ポンプ11は、例えば、特開昭5
3−106802号公報に示されるようなチューブポン
プである。まず、図4中の矢印a方向にコロホルダー1
4が回転した場合、吸引コロ13は、コロホルダー14
のカム14aに沿って相対的に矢印b方向に移動し、そ
してカム14aの矢印b方向側の端部によってコロホル
ダー14の外周部寄りの位置に保持されたまま、コロホ
ルダー14と共に矢印a方向に回転する。したがって、
このときの吸引コロ13は、回復ベース12と吸引コロ
13の間に配設される吸引チューブ10を扱いて、その
吸引チューブ10が接続されたキャップ6内に負圧を発
生させる。一方、コロホルダー14が図6中の矢印b方
向に回転した場合、コロホルダー14は、カム14aに
沿って相対的に矢印a方向に移動し、そしてカム14a
の矢印b方向側の端部によってコロホルダー14の径方
向の内側に保持されたまま、コロホルダー14と共に矢
印b方向に回転する。したがって、このときの吸引コロ
13は、吸引チューブ10を密閉しない位置にて回転
し、その吸引チューブ10を扱わず、負圧は発生させな
い。
【0020】13aは吸引コロ13の軸、14aはコロ
ホルダー14の軸である。また、回復ベース12には軸
14aと同心円弧状の溝12aが形成され、その溝12
a内にチューブ10が装着されている。キャリッジロッ
ク15は、摩擦部材15aを介して吸引ポンプ11に連
動する構成になっており、吸引ポンプ11の逆転方向
(矢印b)でロック、吸引ポンプ11の正転方向(矢印
a)でアンロックする構成になっている。
【0021】次に、キャップ6の周りの構成について説
明する。
【0022】図3に示すようにキャップ6は、キャップ
ホルダー7に保持されており、キャップホルダー7は、
キャップスライダー8に図示しないキャップばねを介し
て保持されている。キャップホルダー7は、キャリッジ
2が図9中のポジション(CAP)よりも右方(矢印
A2方向)に移動したときに、記録ヘッド1にキャップ
6をキャッピングさせるべく上昇する。キャップ6に
は、図4のように2つの穴が設けられており、1つの穴
は吸引チューブ10の一端へ、他方の穴は大気連通チュ
ーブ9の一端に接続されている。
【0023】大気連通チューブ9の他端はキャップスラ
イダー8の挿入され、その先には、図4のように、弁1
7がパッキン17aを介して設けられている。この弁1
7は、キャップスライダー8がキャリッジ2に押されて
スライドすることにより開閉され、図9のポジション
では密閉され、ポジションにおいて解放されるように
なっている。したがって、キャッピングされかつ大気連
通チューブ9が閉じられるポジションにおいて、吸引
ポンプ11により、吸引チューブ10を通して、記録ヘ
ッド1の吐出口からインクを吸引する回復動作が可能と
なる。また、キャッピングされかつ大気連通チューブ9
が開かれているポジションにおいて、吸引ポンプ11
により、キャップ6および吸引チューブ10内の残留イ
ンクを吸引チューブ10を通して吸引する空吸引が可能
となる。10aは吸引チューブ10の他端(以下、「イ
ンク排出端」という)であり、このインク排出端10a
から排出されるインクは、そのインク排出端10aの下
方に配備された排インク処理部材210に送り出されて
処理される。
【0024】キャップ6が記録ヘッド1の下方に離れて
位置する図9中のポジションにおいては、記録ヘッド
1から記録に寄与しないインクを吐出する予備吐出が可
能である。また、ポジションは、被記録媒体を自動給
送するためのASFトリガーの出力時期とされる。
【0025】また、キャップスライダー8とワイパーホ
ルダーベース5は連動するようになっており、キャリッ
ジ2が図9中のポジションよりも右側(矢印A2方向
側)に位置するとき、ワイパーホルダーベース5は、ガ
イド軸5aと回復ベース12のピン12cとにより、ワ
イパー3をヘッド1に当接可能とする位置にまで持ち上
げられて、ワイパーロック16が回復ベース12の爪部
に係合する。つまり、キャリッジ2が左方からポジショ
ンの右方に移動するときは、そのポジションにおい
て、ワイパー3がヘッド1に当接可能な位置に保持され
ることになる。一方、キャリッジ2が右方からポジショ
ンの左方に移動するときは、そのポジションにおい
て、ワイパーロック16のロックが解かれて、ワイパー
3がヘッド1に当接しない位置となる。
【0026】図7、および図8(a)、(b)は、吸引
チューブ10のインク排出端10aのインク払い落とし
機構部を説明するための図である。図7は、吸引ポンプ
11部分の拡大側面図、図8(a)、(b)は、その吸
引ポンプ11部分の底面視図である。これらの図におい
てFは記録装置の正面方向を示す(図1参照)。
【0027】これらの図において、200は棒状の払い
落とし部材であり、回復ベース12に設けられたレール
12b、12bにガイドされて、図8(a)、(b)の
ように、同図中の上下方向に沿う姿勢のまま矢印A1、
A2方向に移動自在となっている。この払い落とし部材
200の移動軌跡上に、吸引チューブ10のインク排出
端10aが位置する。201は、インク払い落とし部材
200と回復ベース12との間に掛け渡された引っ張り
ばねであり、インク払い落とし部材200を矢印A1方
向に付勢している。8aは、キャップスライダー8から
下方に延出するリブであり、このリブ8aによって、キ
ャップスライダー8に追従してインク払い落とし部材2
00が矢印A2方向に移動されるようになっている。イ
ンク払い落とし部材200は、キャップスライダー8に
よって、図8(a)の位置から同図(b)の位置まで移
動される。
【0028】キャリッジ2が図9中のポジションに移
動して、前述した空吸引が行われるときは、キャップス
ライダー8と共にインク払い出し部材200が図8
(b)の位置まで移動している。前述したように、空吸
引によって、吸引チューブ10内の残留インクがインク
排出端10aから排出されて、廃インク処理部材210
に送り出される。このような空吸引においては、特に、
顔料などの増粘するインクの場合には、充分に空吸引を
行ったとしてもインク排出端10aにわずかに付着して
残ることがある。インクをインク排出端10aに付着さ
せたまま放置した場合には、そのインクが固着して、吸
引チューブ10の目詰まりを引き起こすおそれがある。
【0029】そこで、本例の場合は、空吸引が終了して
キャリッジ2が図9中のポジションから矢印A1方向
に移動する際に、インク払い落とし部材200によっ
て、インク排出端10aに付着しているインクを払い落
とす。すなわち、キャリッジ2の移動に追従して、キャ
ップスライダー8が図8(b)の位置から同図(a)の
位置に移動し、インク払い落とし部材200は、ばね2
01の付勢力によって、キャップスライダー8と共に図
8(b)の位置から同図(a)の位置に復帰する。その
際、インク払い落とし部材200は、その移動軌跡上に
位置するインク排出端10aに当たって、そのインク排
出端10aに付着したインクを払い落とす。その払い落
とされたインクは、廃インク処理部材210によって処
理される。
【0030】次に、一連のワイピング動作について説明
する。
【0031】まず、記録装置の電源が投入されると、図
6に示すようなキャリッジロック15によるロック状態
から、不図示の駆動源が吸引ポンプ11を正転方向(矢
印a)に回転させることにより、キャリッジロック15
がロックを解除する。キャリッジロック15のロックが
解除されてから、キャリッジ2は、図9中のワイパータ
ーンポジションの位置に移動する。
【0032】キャップポジションと記録待機ポジショ
ン(HP)との間には、ワイピング開始ポジションが
設定されており、キャリッジ2が記録待機ポジション
へと移動する間に、キャップ6が開けられて、ワイパー
3によるヘッド1のワイピング動作がなされる。さら
に、キャリジ2がポジションまで移動すると、キャリ
ッジ2に設けられた突起がワイパーロックレバー16a
に当接し、ワイパーロック16と回復ベース12の爪と
の係合が解除され、ワイパー3が記録ヘッド1から下方
に待避した位置に移動する。この状態のときは、記録ヘ
ッド1とワイパー3が当接することはない。
【0033】本例のワイパー3には、図3のように、記
録ヘッド1の側面と対応する位置にワイパースリット部
3a,3bが形成されている。
【0034】また、インク中の色材を不溶化または凝集
させるための処理液を吐出するために、記録ヘッド1と
同様に構成された処理液吐出用のヘッドを備えた記録装
置においては、その処理液用のヘッドに対して、同様の
インク払い落とし機構を備えることができる。すなわ
ち、その処理液用のヘッドのインク吐出口からインクを
吸引排出するための吸引チューブを備えた上、インク払
い落とし部材によって、その吸引チューブのインク排出
端に付着したインクをインク払い落とすようにすればよ
い。
【0035】(第2の実施形態)図10から図15は、
本発明の第2の実施形態の説明図である。
【0036】本例の場合は、図10のように、キャリッ
ジ2に種類の異なる2個の記録ヘッド111,112が
着脱可能に搭載されており、それらの記録ヘッド11
1,112は、記録紙の搬送方向に、例えば略4mmず
れている。同図において、ヘッド111は、濃度の薄い
マゼンタ、シアンのタンクと、ブラックのインクタンク
を有するフォトヘッド、ヘッド112は、イエロー、マ
ゼンタ、シアンのインクを吐出可能なカラーヘッドであ
る。この組み合わせでは、6色のインクで印字等の記録
が可能になり、写真調の記録をきれいに行うことができ
る。あるいは、フォトヘッド111をブラックのインク
タンクを有するブラックヘッドと交換して、テキスト印
字を高速で行ったり、ビジネスカラー記録を高速で行う
ことも可能である。
【0037】図11に吸引ポンプ110の斜視図を示
す。本例の吸引ポンプは、前述した第1の実施形態にお
ける吸引ポンプ11にコロホルダーを一系統分追加した
構成となっており、ポンプの回転方向に応じて、キャッ
プ6a,6bのそれぞれの系統の吸引チューブを扱い
て、ヘッド111,112の回復を行う。キャップ6
a,6bはヘッド111,112に対応し、また計2系
統分のコロホルダー13a,13bを備えた吸引ポンプ
110において、コロホルダー13a側は図12のよう
に構成され、コロホルダー13b側は図13のように構
成されている。
【0038】ポンプ部の構成を図12および図13によ
り説明する。
【0039】図12のように、矢印a方向にコロホルダ
ー14aが回転すると、吸引コロ13aは、コロホルダ
ー14aのカム140に沿って移動してからコロホルダ
ー14aと共に回転し、回復ベース12と吸引コロ13
aとの間に配設されている吸引チューブ10−1を扱い
て、キャップ6a内に負圧を発生させる。このとき、他
方のコロホルダー14bは、図13のように、コロホル
ダー14aと共に矢印a方向に回転し、吸引コロ13b
は、コロホルダー14bのカム141に沿って移動し、
吸引チューブ10−2を密閉しない位置にてコロホルダ
ー14bと共に回転する。したがって、吸引チューブ1
0−2と連通したキャップ6bの内部は、大気と連通さ
れた状態となる。
【0040】逆に、矢印b方向にコロホルダー14bが
回転すると、吸引コロ13bは、コロホルダー14bの
カム141に沿って移動してからコロホルダー14bと
共に回転し、回復ベース12と吸引コロ13bとの間に
配設されている吸引チューブ10−2を扱いて、吸引チ
ューブ10−2と連通するキャップ6b内に負圧を発生
させる。このとき、他方のコロホルダー14aは、コロ
ホルダー14bと共に矢印b方向に回転し、吸引コロ1
3aは、コロホルダー14aのカム140に沿って移動
し、吸引チューブ10−1を密閉しない位置にてコロホ
ルダー14aと共に回転する。したがって、吸引チュー
ブ10−1と連通するキャップ6aの内部は、大気と連
通された状態となる。
【0041】キャリッジロック15は、前述した第1の
実施形態と同様に、吸引ポンプ110の矢印b方向の回
転時(本例では正転時)にロック状態、矢印a方向の回
転時(本例では逆転時)にアンロック状態になるように
摩擦駆動される。
【0042】次に、キャップ6a,6bの周りの構成に
ついて説明する。
【0043】図11に示すように、キャップ6a,6b
はキャップホルダー7に保持されており、キャップホル
ダー7は、キャップスライダー8にキャップばねを介し
て保持されている。キャップ6a,6bには、それぞれ
2つの穴が設けられている。キャップ6a,6bのそれ
ぞれにおいて、一方の穴は吸引チューブ10−1,10
−2に接続され、他方の穴は、前述した実施形態と同様
に大気連通チューブの一端に接続されている。それらの
大気連通チューブ他端は、前述した実施形態と同様に、
キャップスライダー8に挿入され、その先には弁17
(図4参照)がパッキンを介して設けられている。この
弁17は、キャップスライダー8がキャリッジ2に押さ
れてスライドすることにより開閉され、図9中のポジシ
ョンでは密閉され、ポジションにおいて開放される
ようになっている。
【0044】したがって、キャッピングされかつ大気連
通チューブが閉じられるポジションにおいて、吸引ポ
ンプ12の回転方向に応じて、吸引チューブ10−1、
10−2を通して、記録ヘッド111、112の吐出口
からインクを吸引する回復動作が可能となる。また、キ
ャッピングされかつ大気連通チューブが開かれるポジシ
ョンにおいて、吸引ポンプ11の回転方向に応じて、
キャップ6a、6b内および吸引チューブ10−1、1
0−2内の残留インクを吸引チューブ10−1、10−
2を通して吸引する空吸引が可能となる。10−1a、
10−2aは、吸引チューブ10−1、10−2の他端
(以下、「インク排出端」という)であり、このインク
排出端10−1a、10−2aから排出されるインク
は、そのインク排出端10−1a、10−2aの下方に
配備された廃インク処理部材210に送り出されて処理
される。
【0045】図14、および図15(a)、(b)は、
インク排出端10−1a、10−2aのインク払い落と
し機構部を説明するための図である。図14は、吸引ポ
ンプ11部分の拡大側面図、図15(a)、(b)は、
その吸引ポンプ11部分の底面視図である。これらの図
においてFは記録装置の正面方向を示す(図1参照)。
【0046】これらの図において、200は棒状の払い
落とし部材であり、回復ベース12に設けられたレール
12b、12bにガイドされて、図15(a)、(b)
のように、同図中の上下方向に沿う姿勢のまま矢印A
1、A2方向に移動自在となっている。この払い落とし
部材200の移動軌跡上に、吸引チューブ10−1、1
0−2のインク排出端10−1a、10−2aが位置す
る。201は、インク払い落とし部材200と回復ベー
ス12との間に掛け渡された引っ張りばねであり、イン
ク払い落とし部材200を矢印A1方向に付勢してい
る。8aは、キャップスライダー8から下方に延出する
リブであり、このリブ8aによって、キャップスライダ
ー8に追従してインク払い落とし部材200が矢印A2
方向に移動されるようになっている。インク払い落とし
部材200は、キャップスライダー8によって、図15
(a)の位置から同図(b)の位置まで移動される。
【0047】キャリッジ2が図9中のポジションに移
動して、前述した空吸引が行われるときは、キャップス
ライダー8と共にインク払い出し部材200が図15
(b)の位置まで移動している。そして、空吸引が終了
してキャリッジ2が図9中のポジションから矢印A1
方向に移動する際に、インク払い落とし部材200によ
って、インク排出端10−1a、10−2aに付着して
いるインクを払い落とす。すなわち、キャリッジ2の移
動に追従して、キャップスライダー8が図15(b)の
位置から同図(a)の位置に移動し、インク払い落とし
部材200は、ばね201の付勢力によって、キャップ
スライダー8と共に図15(b)の位置から同図(a)
の位置に復帰する。その際、インク払い落とし部材20
0は、その移動軌跡上に位置するインク排出端10−1
a、10−2aに当たって、それらに付着したインクを
払い落とす。その払い落とされたインクは、廃インク処
理部材210によって処理される。
【0048】次に、一連の動作について説明する。
【0049】まず、記録装置の電源が投入されると、キ
ャリッジロック15によるロック状態から、不図示の駆
動源が吸引ポンプ110を逆方向(矢印a方向)に回転
させることにより、キャリッジロック15がロックを解
除する。キャリッジロック15のロックが解除されてか
ら、キャリッジ2は、図9中のワイパーターンポジショ
ンの位置に移動する。
【0050】キャップポジションからと記録待機ポジ
ション(HP)との間には、ワイピング開始ポジショ
ンが設定されており、キャリッジ2が記録待機ポジショ
ンへと移動する間に、キャップ6a,6bが開かれ
て、ワイピング動作がなされる。さらに、キャリッジ2
がポジションまで移動すると、キャリッジ2に設けら
れた突起がワイパーロックレバー16aに当接し、ワイ
パーロック16と回復ベース12の爪との係合が解除さ
れ、ワイパー3がヘッド111,112から待避した位
置に移動する。この状態のときは、ヘッド111,11
2とワイパー3が当接することはない。
【0051】ワイパー3には、図11のように、4本の
スリット3a,3b,3c,3dが形成されている。ス
リット3aは、ヘッド112の側面112a部に対応す
る位置、スリット3cは、ヘッド112の側面112b
部に対応する位置、スリット3bは、ヘッド111の側
面111a部に対応する位置、スリット3dは、ヘッド
111の側面111b部に対応する位置に形成されてい
る。本例の場合、スリット部3a,3b,3c,3d
は、側面112a,111a,112b,111bと対
向する位置に、シート状のワイパー3の先端(上端)か
ら基端(下端)に向かう所定の範囲に渡って直線的に形
成されている。
【0052】(他の実施形態)記録ヘッドの回復処理の
ために、画像の記録に寄与しないインクをインク吐出口
から排出させる方法としては、前述した実施形態のよう
に強制的に吸引排出させる方法の他、例えば、記録ヘッ
ドからキャップに向かって記録動作と同様にインクを吐
出させたり、記録ヘッドにインクを供給するインク供給
系によってインクを加圧してインク吐出口から強制的に
加圧排出させる方法を採用してもよい。
【0053】また、チューブの排出端に付着したインク
を除去するための手段としては、上述した実施形態のよ
うに、衝撃を与えてインクを払い落とすインク払い落と
し部材を備えた構成の他、例えば、チューブの排出端に
付着したインクをぬぐい取る部材を備えた構成を採用す
ることも可能である。その場合には、インクをぬぐい取
る部材として、インク吸収性の部材を用いることもでき
る。また、上述した実施形態におけるインク払い落とし
部材の形状や材質は、チューブなどのインクの排出管の
種類や排出端の形状等に応じて選定することができ、例
えば、弾性部材によって構成してもよい。要は、チュー
ブなどのインクの排出管に付着したインクが除去できれ
ばよい。
【0054】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0055】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0056】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0057】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0058】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0059】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0060】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0061】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0062】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、記録ヘ
ッドの回復処理のために排出されたインクが排出管の開
口端部に付着したとしても、その付着したインクを除去
することにより、排出管の目詰まりの発生を防止するこ
とができ、この結果、記録ヘッドの回復処理を確実に実
施して、常に、優れた記録性能を発揮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における記録装置の分
解斜視図である。
【図2】図1におけるキャリッジと回復処理機構部分の
斜視図である。
【図3】図2の回復処理機構部分の拡大斜視図である。
【図4】図3におけるキャップ部分の内部の側面図であ
る。
【図5】図4におけるポンプ機構部分の内部の側面図で
ある。
【図6】図4におけるポンプ機構部分の側面図である。
【図7】図2の回復処理機構部分における要部の拡大側
面図である。
【図8】(a)、(b)は、異なる動作状態における図
7のVIII矢視図である。
【図9】第1の記録装置における回復動作の説明図であ
る。
【図10】本発明の第2の実施形態におけるキャリッジ
と回復処理機構部分の斜視図である。
【図11】図10の回復処理機構部分の拡大斜視図であ
る。
【図12】図11におけるポンプ機構部分の内部の側面
図である。
【図13】図11におけるポンプ機構部分の内部の側面
図である。
【図14】図11の回復処理機構部分における要部の拡
大側面図である。
【図15】(a)、(b)は、異なる動作状態における
図14のXV矢視図である。
【図16】従来の記録装置におけるチューブの押し潰し
開始状態の説明図である。
【図17】従来の記録装置におけるチューブの押し潰し
終了状態の説明図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 6 キャップ 7 キャップホルダー 8 キャップスライダー 9 大気連通チューブ 10 吸引チューブ 11 吸引ポンプ 12 回復ベース 13 吸引コロ 14 コロホルダー 200 インク払い落とし部材 201 ばね

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク吐出口からインクを吐出可能な記
    録ヘッドを用いて被記録媒体に画像を記録し、かつ前記
    記録ヘッドのインク吐出口から画像の記録に寄与しない
    インクを排出させる回復処理を実施可能なインクジェッ
    ト記録装置において、 前記インク吐出口から排出される画像の記録に寄与しな
    いインクを導入して、そのインクを開口端部から排出す
    る排出管と、 前記排出管の開口端部に付着したインクを除去するイン
    ク除去手段とを備えたことを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  2. 【請求項2】 前記インク除去手段は、前記排出管の開
    口端部に当たって、その開口端部に付着したインクを払
    い落とす払い落とし部材を有することを特徴とする請求
    項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドと前記被記録媒体とを主
    走査方向に沿って相対移動させる第1の移動手段と、 前記記録ヘッドと前記被記録媒体とを前記主走査方向と
    交差する副走査方向に沿って相対移動させる第2の移動
    手段とを備え、 前記インク除去手段は、前記記録ヘッドの相対移動に連
    動して、前記排出管の開口端部に付着したインクを除去
    することを特徴とする請求項1または2に記載のインク
    ジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドは前記主走査方向に沿っ
    て移動可能なキャリッジに搭載され、 前記インク除去手段は、前記キャリッジの移動に連動し
    て、前記排出管の開口端部に付着したインクを除去する
    ことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録
    装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドを搭載して前記主走査方
    向に沿って移動可能なキャリッジと、 前記キャリッジが所定のキャッピング位置に移動すると
    きに、前記記録ヘッドとの対向位置にキャップを移動さ
    せて前記記録ヘッドをキャッピングするキャッピング手
    段とを備え、 前記インク除去手段は前記キャッピング手段に連動し
    て、前記排出管の開口端部に付着したインクを除去する
    ことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録
    装置。
  6. 【請求項6】 前記排出管は、前記記録ヘッドのインク
    吐出口から排出されたインクを受けるキャップに接続さ
    れていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに
    記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記排出管によって形成されるインクの
    排出路中にポンプを備えたことを特徴とする請求項1か
    ら6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記排出管は可撓性のチューブであるこ
    とを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記排出管は複数の記録ヘッドに対応し
    て複数備えられ、 前記インク除去手段は、前記複数の排出管の開口端部の
    それぞれに付着したインクを除去することを特徴とする
    請求項1から8のいずれかに記載のインクジェット記録
    装置。
  10. 【請求項10】 前記排出管の開口端部の下方に、廃イ
    ンクの処理部材を備えたことを特徴とする請求項1から
    9のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記記録ヘッドは、インクを吐出する
    ための熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有するこ
    とを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のイ
    ンクジェット記録装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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