JP2002225313A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2002225313A JP2001024666A JP2001024666A JP2002225313A JP 2002225313 A JP2002225313 A JP 2002225313A JP 2001024666 A JP2001024666 A JP 2001024666A JP 2001024666 A JP2001024666 A JP 2001024666A JP 2002225313 A JP2002225313 A JP 2002225313A
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    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2107Ink jet for multi-colour printing characterised by the ink properties

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  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的に廃インク保持手段へ廃インクを吸収
させかつ廃インク排出口のインクつまりを防止し、吐出
回復性能を維持可能で安定的な回復手段を持つインクジ
ェット記録装置を提供する。 【解決手段】 吐出口49からインクを吐出する複数の
ノズルおよびノズル列を有する記録手段3と、記録手段
3を搭載して往復運動をするキャリッジ2と、前記吐出
口49からのインクの吐出状態を回復または維持するた
めの回復手段と、前記回復手段により排出されたインク
を吸収し、機内に流出しないように保持する廃インク保
持手段と、を有するインクジェット記録装置1におい
て、顔料系の廃インク排出口54と染料系の廃インク排
出口55を近接させた位置に配置し、両廃インクが混合
するようにすることで顔料系の固着堆積物を溶解あるい
は固着堆積を抑制することが可能なことを特徴とするイ
ンクジェット記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録手段から被記
録材へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙、布、プラスチックシート、O
HP用シートなどのプリント媒体(以下、単に「記録
紙」ともいう)に対してプリントを行うプリント装置
は、種々のプリント方式、例えばワイヤードット方式、
感熱方式、熱転写方式、またはインクジェット方式によ
るプリントヘッドを搭載可能な形態として提案されてい
る。
【0003】そのようなプリント装置の中で、インク吐
出口からインクを吐出させて記録紙上にプリントを行う
インクジェットプリント方式のプリント装置(以下、イ
ンクジェットプリント装置ともいう)は低騒音なノンイ
ンパクト型のプリント方式であり、高密度かつ高速なプ
リント動作を行うことが可能である。
【0004】一般に、インクジェットプリント装置は、
プリントヘッドを搭載するキャリアを駆動する手段と、
記録紙を搬送する搬送手段と、これらを制御するための
制御手段とを備えている。
【0005】一方、プリントヘッドのインク吐出口から
インクを吐出するために利用されるエネルギーを発生す
るエネルギー発生素子としては、ピエゾ素子などの電気
機械変換体を用いたもの、レーザなどの電磁波を照射し
て発熱させ、この発熱による作用でインク滴を吐出させ
るもの、あるいは発熱抵抗体を有する電気熱変換体素子
によって液体を加熱させるものなどがある。
【0006】その中でも熱エネルギーを利用してインク
を滴として吐出させる方式のインクジェットプリント方
式のプリントヘッドは、インク吐出口を高密度に配列す
ることができるため高解像度のプリントをすることが可
能である。
【0007】その中でも電気熱変換体素子をエネルギー
発生素子として用いたプリントヘッドは、小型化も容易
であり、かつ最近の半導体分野における技術の進歩と信
頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所
を十分に活用して製造でき、高密度実装化が容易で製造
コストも廉価なことから、有利である。
【0008】上述のように、インクジェットプリント方
式は簡単な構成からなる極めて優れたプリント方式であ
るが、一方解決すべき問題も存在する。
【0009】インクジェット記録装置は、装置全体が長
期間使用されない場合や、使用されても多数の吐出口の
うちの特定の吐出口が他の吐出口に比較して稀にしか吐
出を行なわない場合には、吐出口や、吐出口に連通する
インク室内で水分の蒸発により、インクが増粘し、吐出
不良となることがある。
【0010】また、吐出口が配設されたヘッドの吐出面
にインク液滴、水滴、あるいは塵埃等が付着して、吐出
されるインク液滴がこれらの付着物に引っ張られ、吐出
方向が偏向することもある。
【0011】これらの不具合を防止するために、従来の
インクジェット記録装置は、いわゆる吐出回復装置とし
て次のような手段を備えている。
【0012】例えば、不吐出防止手段として、印字記録
の前にインクを所定のインク受容媒体に吐出して増粘イ
ンク等を排除する予備吐出や、吐出口や共通液室からイ
ンクを吸引することにより付着物を排除するインク吸引
や、インクタンク交換時に混入する気泡を排除するため
のインク吸引、さらには吐出口からのインク水分蒸発を
防止するキャッピング等が行なわれていた。
【0013】また、カラー画像を記録できるインクジェ
ット記録装置では、同一記録ヘッドのなかに黒色のほか
に例えばマゼンタ、シアン、黄色等の複数の吐出口群を
設け、各吐出口群にそれぞれ独立のインクタンクおよび
供給系と、各群に共通のキャップその他の吐出回復手段
とを設けた装置が開発されている。
【0014】この種の記録装置では、黒印字の発色性や
カラー印字の色再現性等の観点から、近年では黒インク
とカラーインクの種類を変えた、すなわち黒インクは顔
料系インク、カラーインクは染料系インクを採用するよ
うになってきており、各々のインクの性質の違いから顔
料系インク専用のキャップおよびインク吸引回復手段、
染料系インク専用のキャップおよびインク吸引回復手段
を持つようになってきている。
【0015】この場合、黒インクの吐出回復とカラーイ
ンクの吐出回復は個別におこなわれ、各々のインクは個
別の排出口から排出されるように構成されており、排出
口の位置については各々別々の位置に配置されている。
【0016】なお、従来例として図18〜図20に回復
装置の廃インク排出管の位置等を表した模式図を示す。
【0017】この従来の回復装置では、特に顔料系Bk
インクのみを使用するパターンの印字を行うとその頻度
に合わせて吐出口のメンテナンスのためBkインクの単
独吸引がおこなわれ、染料系Colorインクの吸引は
ほとんど行われない。
【0018】そのため、Bkインクを排出する排出管の
出口付近の廃インク排出口62は図20に示す通り、B
kの廃インクに占有され、さらに時間が経過すると廃イ
ンク排出口62を塞ぐようにBkインクが固着をはじめ
るようになる。
【0019】このような状態が更に進行すると、回復装
置の吸引動作では十分に吐出口からインクを引き出すこ
とができず吐出口のメンテナンスを十分にできない恐れ
がある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】要するに、図20に示
すように顔料インクの性質上染料インクに比べ非常に固
着しやすいため、吐出回復手段により吸引されてきた顔
料インクを排出する排出管の廃インク排出口付近一帯に
顔料インクの固着したものが堆積し、固着物が成長する
ことで廃インク排出口をふさぎ吐出回復性能を悪化させ
たり、廃インク保持手段に吸収された後に吸収された部
分で固着し始め、その廃インク保持手段の近傍の表面層
からインクを吸収しにくくなるといった問題点がある。
【0021】そこで本発明はこのような技術的課題に鑑
みてなされてものであり、本発明の目的は顔料系廃イン
クに染料系廃インクを重ね合わせ排出することで顔料系
インクの廃インクが固着し堆積するのを抑制し、より効
率的に廃インク保持手段へ廃インクを吸収させかつ廃イ
ンク排出口のインクつまりを防止し、吐出回復性能を維
持可能で安定的な回復手段を持つインクジェット記録装
置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、下記の各項(1)〜(9)のいずれかに示すイン
クジェット記録ヘッドの製造方法およびその製造方法に
よるインクジェット記録ヘッドを提供することにより、
前記目的を達成しようとするものである。
【0023】(1)顔料系インクを吐出する顔料系吐出
口が設けられた顔料系吐出部と、染料系インクを吐出す
る染料系吐出口が設けられた染料系吐出部と、前記顔料
系吐出口からの顔料系インクの吐出状態を回復または維
持するための顔料系回復手段と、前記染料系吐出口から
の染料系インクの吐出状態を回復または維持するための
染料系回復手段と、前記顔料系回復手段及び前記染料系
回復手段からそれぞれ排出される廃インクを保持するた
めの廃インク保持手段と、前記顔料系回復手段からの顔
料系廃インクを前記廃インク保持手段へ排出するための
顔料系廃インク排出口と、前記染料系回復手段からの染
料系廃インクを前記廃インク保持手段へ排出するため
の、前記顔料系廃インク排出口に近接して設けられた染
料系廃インク排出口と、を有することを特徴とするイン
クジェット記録装置。
【0024】(2)前記顔料系回復手段は前記顔料系吐
出口をキャッピングする顔料系キャップと該顔料系キャ
ップを介して前記顔料系吐出口から吸引を行う顔料系吸
引手段とを備え、前記染料系回復手段は前記染料系吐出
口をキャッピングする染料系キャップと該染料系キャッ
プを介して前記染料系吐出口から吸引を行う染料系吸引
手段とを備えることを特徴とする前記(1)項に記載の
インクジェット記録装置。
【0025】(3)少なくとも前記染料系廃インク排出
口は前記廃インク保持手段から離隔して配置されている
ことを特徴とする前記(1)項に記載のインクジェット
記録装置。
【0026】(4)前記顔料系廃インク排出口から排出
される顔料系廃インクと前記染料系廃インク排出口から
排出される染料系廃インクとが混合した後に前記廃イン
ク保持手段に接して保持される程度に、前記顔料系廃イ
ンク排出口と前記染料系廃インク排出口とが近接してい
ることを特徴とする前記(1)項または(3)項に記載
のインクジェット記録装置。
【0027】(5)前記吐出口が所定時間使用されない
場合、前記回復手段による回復を行うことを特徴とする
前記(1)項〜(4)項のいずれかに記載のインクジェ
ット記録装置。
【0028】(6)前記顔料系吐出口において顔料系イ
ンクが固着し始める前に前記顔料系回復手段による回復
を行うことを特徴とする前記(5)項に記載のインクジ
ェット記録装置。
【0029】(7)インクを吐出するために利用される
熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えていること
を特徴とする前記(1)項〜(6)項のいずれかに記載
のインクジェット記録装置。
【0030】(8)前記電気熱変換体が発生する熱エネ
ルギーによりインクに生じる膜沸騰を利用してインクを
吐出させることを特徴とする前記(7)項に記載のイン
クジェット記録装置。
【0031】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。
【0032】なお、各図面を通して、同一符号は同一又
は対応部分を示すものである。
【0033】図1は本発明によるインクジェット記録装
置の内部構成を示す模式的斜視図であり、図2は図1の
インクジェット記録装置の回復手段を含む回復装置を斜
め上方から見た模式的斜視図であり、図3は本発明によ
るインクジェット記録装置(図1のインクジェット記録
装置)に搭載された回復装置の内部構造を示す模式的分
解斜視図である。
【0034】図1〜図3において、インクジェット記録
装置1は、駆動源であるキャリッジモータM1と、イン
クジェット記録ヘッド3を搭載するキャリッジ2と、キ
ャリッジモータM1によりキャリッジ2を矢印A方向に
往復移動させる伝動機構4と、被記録媒体である記録紙
P搬送(紙送り)する給紙機構(紙送り機構)5と、記
録ヘッド3の吐出回復処理を行うために吐出口面をメン
テナンスする回復装置10とを備えている。
【0035】このようなインクジェット記録装置1にお
いては、記録紙Pは給紙機構5によって送り込まれ、記
録ヘッド3によって記録紙Pに所定の記録が行なわれ
る。
【0036】キャリッジ2に装着されるインクジェット
カートリッジ6は、該記録ヘッドが搭載される部材であ
るキャリッジ2に着脱自在に保持(装着)されている。
【0037】記録ヘッド3に対しては、前記インクジェ
ットカートリッジ6内に収容されたインクが供給され
る。
【0038】この場合、キャリッジ2と記録ヘッド3
は、両部材の接合面が適正に接触されて所要の電気的接
続を達成維持できるようになっている。
【0039】前記記録ヘッド3は、記録信号に応じてエ
ネルギーを印加することにより、複数の吐出口からイン
クを選択的に吐出して記録するインクジェット記録ヘッ
ドである。
【0040】また、この記録ヘッド3は、熱エネルギー
を利用してインクを吐出するインクジェット記録手段で
あって、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を
備えたものである。
【0041】さらに、前記記録ヘッド3は、前記電気熱
変換体によって印加される熱エネルギーにより生じる膜
沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を
利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記録を行うも
のである。
【0042】前記電気熱変換体は各吐出口のそれぞれに
対応して設けられ、記録信号に応じて対応する電気熱変
換体にパルス電圧を印加することによって対応する吐出
口からインクを吐出するものである。
【0043】図17は、記録手段(記録ヘッド)3のイ
ンク吐出部(一つの吐出口列)の構造を模式的に示す部
分斜視図である。
【0044】図17において、被記録媒体(記録紙等)
Pと所定の隙間(例えば、約0.3〜2.0ミリ程度)
をおいて対面する吐出口面23には、所定のピッチで複
数の吐出口49が形成され、共通液室50と各吐出口4
9とを連通する各液路51の壁面に沿ってインク吐出用
のエネルギーを発生するための電気熱変換体(発熱抵抗
体など)52が配設されている。
【0045】記録ヘッド3は、前記吐出口49が主走査
移動方向(キャリッジ2に搭載される本実施例では該キ
ャリッジ2の移動方向矢印A)と交叉する方向に並ぶよ
うな位置関係で案内支持されている。
【0046】こうして、画像信号または吐出信号に基づ
いて対応する電気熱変換体52を駆動(パルス電圧を印
加)して、液路51内のインクを膜沸騰させ、その時に
発生する圧力によって吐出口49からインク滴を吐出さ
せる記録手段(記録ヘッド)3が構成されている。
【0047】図1において、キャリッジ2は、キャリッ
ジモータM1の駆動力を伝達する伝動機構4の駆動ベル
ト7の一部に連結されており、ガイドシャフト13に沿
って矢印A方向に摺動自在に案内支持されており、前記
キャリッジモータM1によって駆動されるように装着さ
れている。
【0048】従って、キャリッジ2は、キャリッジモー
タM1の正転及び逆転によってガイドシャフト13に沿
って往復移動する。
【0049】また、8はキャリア2の矢印A方向におけ
る絶対位置を示すスケールであり、本実施の形態では、
透明なPETフィルムに必要なピッチで黒色のバーを印
刷したものを用いており、その一方はシャーシ9に固着
され、他方は不図示の板バネで支持されている。
【0050】図示のインクジェット記録装置1において
は、記録ヘッド3の不図示の吐出口が形成された吐出口
面に対向して不図示のプラテンが設けられており、キャ
リッジモータM1の駆動力によって記録ヘッド3を搭載
したキャリッジ2が往復駆動されると同時に、記録ヘッ
ド3に記録信号を与えてインクを吐出することによっ
て、プラテン上に搬送された被記録媒体としての記録紙
Pの全幅にわたって記録が行われる。
【0051】14は記録シートを搬送するために搬送モ
ータM2によって駆動される搬送ローラであり、15は
不図示のバネにより記録シートを搬送ローラ14に当接
するピンチローラ、16はピンチローラ15を回転自在
に支持するピンチローラホルダである。
【0052】また、17は搬送ローラ14の一端に固着
された搬送ローラギアであり、この搬送ローラギア17
に中間ギア18を介して伝達された搬送モータM2の回
転により、搬送ローラ14が駆動されるようになってい
る。
【0053】19は記録ヘッド3によって画像が形成さ
れた記録シートを記録装置外ヘ排出するための不図示の
排出ローラに固着された排出ローラギアであり、この排
出ローラギア19に中間ギア18を介して伝達された搬
送モータM2の回転により、排出ローラ20が駆動され
るようになっている。
【0054】なお、21は排出ローラ20に記録シート
を不図示のバネにより圧接する拍車ローラであり、22
は拍車ローラ21を回転自在に支持する拍車ホルダであ
る。
【0055】また、このようなインクジェット記録装置
1においては、記録ヘッド3を搭載するキャリッジ2の
記録動作のための往復運動の範囲外(記録領域外)の所
望位置(例えばホームポジションと対応する位置)に、
記録ヘッド3の吐出不良を回復するための回復装置を配
設することが行われている。
【0056】このような回復装置は、一般に、記録ヘッ
ド3の吐出口面をキャッピングするキャッピング手段1
1と記録ヘッド3の吐出口面をクリーニングするワイピ
ング手段12を備えており、このキャッピング手段11
による吐出口面のキャッピングに連動して回復装置内の
不図示の吸引手段(吸引ポンプ等)により吐出口からイ
ンクを強制的に排出させ、それによって、記録ヘッド3
のインク流路内の増粘インクや気泡等を除去するなどの
吐出回復処理を行うことができる。
【0057】また、非記録時等に、記録ヘッド3の吐出
口面をキャッピングすることによって、該記録ヘッドを
保護するとともにインクの乾燥を防止することができ
る。
【0058】また、ワイピング手段12はキャッピング
手段11の近傍に配されると共に、記録ヘッド3の吐出
口面に付着したインク滴を拭き取るようになっている。
【0059】そして、これらキャッピング手段11及び
ワイピング手段12により、記録ヘッド3を正常な状態
に保つことが可能となっている。
【0060】図2及び3、4において、本発明における
回復手段を含む回復装置の構成の一例を説明する。
【0061】本回復装置は、記録ヘッド3の不吐不良等
の回復手段として吸引手段48、キャッピング手段1
1、ワイピング手段12を備えている。
【0062】図13に示す吸引手段48は回復ベース2
0の円弧部内面をガイド面としその円弧面に沿わせるよ
うに吸引チューブ32を2本配置し、吸引チューブ32
を不図示の加圧ばねで押圧し吸引チューブ32内に負圧
を発生させるための加圧コロ33を吸引動作中は吸引チ
ューブ32を押圧する側へ、吸引動作以外は吸引チュー
ブ32から退避させ得るように加圧コロホルダ31に長
穴形状を設けその長穴形状に軸支し、1本の吸引チュー
ブ32に対し2個配置している。
【0063】本実施例では加圧コロ33の配置は吸引チ
ューブ32をガイドする回復ベース20の円弧面が半円
形状であるため、加圧コロ33を180度対向するよう
に2個配置することにより1個の加圧コロが吸引チュー
ブ32を押圧している状態から離間する時に、もう一方
の加圧コロ33が吸引チューブ32を押圧するようにな
るため2個の加圧コロ33を連続的に回転させることで
吸引チューブ内の負圧を保ちつつ連続的に吸引動作を行
うことが可能になる。
【0064】また、ガイド形状がほぼ円上になっている
場合は1個の加圧コロでも同様の効果が得られる。
【0065】さらに、ガイド形状が半円状でも加圧コロ
が2個以上であれば同じように連続的に吸引動作が可能
である。
【0066】図6に示すように、前記加圧コロホルダ3
1は加圧コロホルダガイド30に回復ベース20の円弧
ガイド面半径方向に回動可能に軸支され加圧コロ33を
吸引チューブ32に対し押圧、退避させる働きをする。
【0067】加圧コロホルダガイド30は両端部に軸を
有し、回復ベース20の吸引チューブ32が備えられて
いる半円弧ガイド面の円弧中心に軸支され、PGモータ
M3からの駆動を伝達し回転可能に配置されている。
【0068】PGモータM3からの駆動力は吸引手段4
8にPGギア1 24、ポンプギア27を伝わり加圧コ
ロホルダガイド30を回転させ吸引回復動作を実行す
る。
【0069】また、吸引手段48はPGモータM3の回
転駆動に対し直結された形になっており、PGモータM
3の一方向回転(以降正転)で吸引動作、逆方向回転
(以降逆転)で加圧コロ33を吸引チューブ32への押
圧状態から解除方向へ移動させる働きを得る構成となっ
ている。
【0070】本実施例においては、吸引手段48を駆動
させる駆動源を回復装置内にもつ1駆動源としている
が、他の別の駆動源を利用して吸引手段48を駆動させ
ても良い。
【0071】図4に示す通り、キャッピング手段11は
記録ヘッド3の吐出口面に当接するキャップ35と、記
録ヘッド3の吐出口面から排出されるインクを効率よく
吸引するためのキャップ吸収体44と、キャップを支え
圧縮ばね43により記録ヘッド3の吐出口面にキャップ
35を圧接させ得るキャップホルダ36と、キャップホ
ルダ36にキャップ圧を与える圧縮ばね43を支持し、
キャップホルダ36を上下方向に摺動自在に支持するキ
ャップベース34と、キャップ35を記録ヘッド3の吐
出口面に当接、離間させるためのアーム部材となるキャ
ップレバー37と、図9〜12に示すキャップ35とキ
ャップベース34に設けた大気連通孔47とを連結する
大気連通チューブ45、大気連通孔47を開閉すること
でキャップ35内部に密閉状態を作ったり、開放状態に
させ得る大気連通弁46a、46bにより構成されてい
る。
【0072】キャッピング手段11には吸引手段48を
構成している吸引チューブ32がキャップホルダ36に
備えたジョイント部に連結され、キャップ手段が記録ヘ
ッド3の吐出口面に当接している間、吸引手段48の吸
引動作によりキャップ35内に負圧を与え記録ヘッド3
からインクを吸引可能に構成している。
【0073】本実施例においてキャッピング手段11を
記録ヘッド3に当接させるための昇降動作および大気開
放弁46a、46bの開閉動作はPGモータM3からの
駆動をPGギア2 25、PGギア3 26らを経由し、
キャッピング手段11の昇降動作および大気連通弁46
a、46bの開閉動作を実行するカム38に係合しPG
モータM3からの駆動力を一方向回転時はカム38に伝
達し、他方向回転時は空転しカム38に駆動を伝達させ
ないワンウエイクラッチギア28を伝達して駆動力を受
ける構成としている。
【0074】前記カム38は前述のキャッピング手段の
動作のほかに、ワイピング手段12を駆動させることや
記録ヘッド3の回復動作中に記録ヘッド3と本実施例に
おける回復ユニットを構成するキャッピング手段11と
の位置決めとして備えられているCRロックレバー29
の昇降動作も制御するように構成している。
【0075】前述した各手段の動作はカム38に備えら
れたカム位置検知センサ用フラグとカム位置検知センサ
40とでカム38の回転位置決めを行い、各手段を制御
している。
【0076】ここで本発明は、吐出口からインクを吐出
する複数のノズルおよびノズル列を有する記録手段と、
記録手段を搭載して往復運動をするキャリッジと、前記
吐出口からのインクの吐出状態を回復または維持するた
めの回復手段と、を有するインクジェット記録装置に係
るものであり、上記に加えてさらに、従来例に対し以下
に説明するような特徴的な構成を包蔵するものである。
【0077】すなわち、次に図5〜図13を参照して本
発明によるインクジェット記録装置の回復装置の特徴的
な吸引回復手段に設けられたインク排出管、および廃イ
ンク保持手段の配置の特徴について説明する。
【0078】本発明の実施例における回復装置により記
録ヘッド3の吸引回復動作を行う場合、図16に示すフ
ローのようなシーケンスにより吸引回復を行う。
【0079】図16に示すフローは本実施例における回
復装置の一般的な吸引回復動作を示している。
【0080】図16に示す吸引命令は記録ヘッド3に備
えられた吐出口からどの程度インクが吐出されたかによ
って発せられるものであったり、意図的に吸引動作をさ
せたい時に発せられるものである。
【0081】以下図16のフローに沿って本実施例にお
ける吸引回復動作を説明する。
【0082】吸引回復動作命令が下された場合、回復ユ
ニットを構成しているカム38の位置をカム位置検知セ
ンサ40により検出し、キャッピング手段11及びワイ
ピング手段12等の位置を確認する。
【0083】記録ヘッド3が吸引回復動作ポジションに
いない状態の場合は、記録ヘッド3と回復ユニットを構
成しているキャッピング手段11やワイピング手段12
等が干渉しない状態にあることをカム位置検出センサ4
0により確認した後で記録ヘッド3を図1に示す伝達機
構4を駆動させ吸引回復動作ポジションに移動させる。
【0084】その後PGモータM3の駆動によりカム3
8を駆動させることで吸引回復動作を実行するためキャ
ッピング手段11を記録ヘッド3の吐出口面へカム38
の回転により当接させる。
【0085】その際のPGモータM3の回転方向は図1
3に示す回転方向Rであるため吸引手段48の加圧コロ
33は吸引チューブ32から離間した位置に配置され、
キャップ35内を大気と連通させており吸引手段48が
回転してもキャップ35内に吸引チューブ32内に残留
するインクを逆流させたり、キャップ35内に正の圧力
をかけ、記録ヘッド3の吐出口にダメージを与えないよ
うに構成している。
【0086】キャップ35を記録ヘッド3の吐出口面に
当接させた後、吸引回復動作に入る準備として吸引手段
48を構成する加圧コロ33を一度吸引チューブ32に
押圧させるためPGモータM3を吸引手段48が図13
に示す回転方向L側に回転する方向の駆動をあたえる
(図16における加圧コロ吸引前イニシャル動作)。
【0087】次に、本実施例の回復装置ではBkインク
及びColorインクに対して各々吸引回復設定をして
いるため吸引モードの選択を行う。
【0088】吸引モードの選択はキャッピング手段11
を構成する大気開放弁46a、46bをキャップ35が
記録ヘッド3に当接している間に開閉することでキャッ
プ35内部を密閉状態や大気連通状態にし、吸引手段4
8の吸引回転動作により密閉空間となっているキャップ
35内部に負圧を与え記録ヘッド3よりインクを排出さ
せる側のキャップを制御することで行っている。
【0089】図9は記録ヘッド3の吐出口面を保護する
キャッピング状態の時の弁の位置を示し、図10は吸引
回復動作準備(前述の加圧コロ吸引前イニシャル動作)
を行う際にキャップ35内を大気連通状態およびキャッ
プ35内のインクを排出する空吸引状態の場合の弁の位
置を示し、図11は本実施例における回復装置のBkイ
ンク吸引状態の弁の位置を示し、同様に図12はCol
orインク吸引状態の弁の位置を示している。
【0090】吸引モードの選択を行った後にPGモータ
M3の駆動を吸引手段48へ伝達させBk、Color
各々の吸引命令にあわせて所定の吸引回復設定量のイン
ク吸引回復を行う。
【0091】その後、キャップ35内にためられた吸引
された廃インクをキャップ35内から排出するために、
図10に示すように大気開放弁46a、46bをカム3
8の回転により開放状態にさせる。
【0092】前記大気開放弁46a、46bの状態にし
た後、吸引手段48は吸引回復動作させる方向の駆動を
PGモータM3より伝達されキャップ35内のインクを
回復装置外へ排出する空吸引動作を実行し、キャップ3
5内にあったインクは吸引チューブ32を通じて排出さ
れ廃インク保持手段を構成する廃インク吸収体41へと
吸収される。
【0093】前述の一般的な吸引回復動作は、本実施例
においてBkインクの単独吸引モード、Colorイン
クの単独吸引モード、Bk、Colorインクの連続吸
引モードの基本制御であり、この吸引回復動作を組み合
わせることで各種吸引モードに対応している。
【0094】処で、前述してきた吸引回復動作を正常に
かつ安定的に実行するために本発明では以下に説明する
構成をとっている。
【0095】図5、図6及び図7に示す本実施例の回復
装置は、顔料系Bk廃インク排出管32aの廃インク排
出口54と染料系Color廃インク排出管32bの廃
インク排出口55を廃インク排出管ガイド42により近
接させた位置に配置させることで、各モードの吸引動作
が行われた際に、廃インク排出管の廃インク排出口付近
に顔料系Bkインクと染料系Colorインクが混合す
るようにし、Bkインクの固着による堆積を防止してい
る。
【0096】前述の構成をとることで図8に示すように
Bk廃インク排出管32aの廃インク排出口54付近に
堆積しかけたBk固着インク80(顔料系インク)にC
olorの廃インク(染料系インク)が混合し易くなり
Bk固着インク80を溶解し、固着による堆積を抑制可
能となる。
【0097】この場合、BkとColorが混在するよ
うなパターンの印字を行う際はある頻度でBkインク吸
引回復とColorインク吸引回復が同時あるいは交互
に行われることでBk廃インクの固着を抑制できるのだ
が、Bkインクのみを使用するパターンの印字を繰り返
し行うようであるとその頻度に合わせてBkのみの吸引
動作しか入らず、Bk廃インク排出管32aの廃インク
排出口54付近に結果としてBk固着インク80が堆積
してしまう状況は従来の回復装置と同様に思われる。
【0098】そこで、本発明の実施例では図15のフロ
ーチャートに示すように記録ヘッド3に備えられた吐出
口がある一定時間印字に使用されていない場合、定期的
にインク吸引回復を行うようにし、そのインク吸引回復
を行うタイミングをBk廃インクが完全に固着し堆積し
てしまう前にすることで定期的にColorインク吸引
回復を行い、Bk固着インク溶解を可能にし、Bk廃イ
ンク固着を抑制する効果を生み出せるようシーケンスを
組んでいる。
【0099】前述の構成にすることで、Bk廃インクが
固着し堆積しはじめる前にColorインク(染料系イ
ンク)をBkインク(顔料系インク)に混在させること
ができBk固着インク堆積を抑制することが可能にな
る。
【0100】また、本発明の実施例では、前述してきた
構成に加え、従来の回復装置では図15に示すように廃
インク排出管の廃インク排出口位置は廃インク吸収体4
1に対し廃インクを吸収し易くするねらいから比較的近
接したところに配置していたのに対し、より効率よくB
k廃インクとColor廃インクを混在させ、Bk固着
インク溶解を促すために図7に示すように廃インク吸収
体41と回復装置に備えられた廃インク排出管32a、
32bを配置するようにしている。
【0101】この配置はBk、Color廃インクがす
ぐに廃インク吸収体に吸収されること無く十分混合させ
られたあとに混合した廃インクが廃インク吸収体に吸収
されるよう、かつBkインクのみ単独で廃インク吸収体
に吸収されBkインクが吸収された先の廃インク吸収体
の目詰まり等を防止すべくある程度廃インク吸収体と各
廃インク排出管の廃インク排出口を放すように構成して
いる。
【0102】この構成により、固着していたBk廃イン
クがColor廃インクにより溶解され、その溶解液が
廃インク吸収体に吸収されることで廃インク吸収体内部
での目詰まりを抑制し、より効率的に廃インクを廃イン
ク吸収体へ吸収可能になる。
【0103】図14は本発明のその他の実施例を示す模
式図である。
【0104】図14に示す構成によれば、Color廃
インク排出管57をBk廃インク排出管56の上方に配
置することで確実にBk廃インクたまりの上からCol
or廃インクを滴下することができ、Bk廃インクとC
olor廃インクの混合が効率よく行え、Bk廃インク
固着抑制可能である。
【0105】また、図14に示すように廃インク排出口
58、59を傾斜させる事によりColorの廃インク
排出口59から出てきたColor廃インクが廃インク
排出口を伝わり、Bk廃インク排出口58へ流れるた
め、Bk廃インク排出口近傍でのBk廃インク固着70
を抑制することが可能となる。
【0106】前述してきた構成によれば、本発明におけ
る本実施例の回復装置はより効率的に廃インク保持手段
へ廃インクを吸収させかつ廃インク排出口のインクつま
りを防止し、吐出回復性能を維持可能で安定的な回復手
段を持つインクジェット記録装置を提供することができ
る。
【0107】なお、以上の実施例では、記録手段を被記
録媒体に対して相対移動させながら記録するシリアル記
録方式のインクジェット記録装置を例に挙げて説明した
が、本発明は、被記録媒体の全幅または一部をカバーす
る長さのラインタイプの記録手段を用いて副走査のみで
記録するライン記録方式のインクジェット記録装置に対
しても同様に適用することができ、同様の効果を達成し
得るものである。
【0108】また、本発明は、1個の記録手段を用いる
記録装置、異なる色のインクで記録する複数の記録手段
を用いるカラー記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃
度で記録する複数の記録手段を用いる階調記録装置、さ
らには、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同
様に適用することができ、同様の効果を達成し得るもの
である。
【0109】さらに、本発明は、記録ヘッドとインクタ
ンクを一体化した交換可能なインクカートリッジを用い
る構成、記録ヘッドとインクタンクを別体にし、その間
をインク供給用のチューブ等で接続する構成など、記録
ヘッドとインクタンクの配置構成がどのような場合にも
同様に適用することができ、同様の効果が得られるもの
である。
【0110】なお、本発明は、インクジェット記録装置
が、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用いる
記録手段を使用するものである場合にも適用できるが、
中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式
の記録手段を使用するインクジェット記録装置において
優れた効果をもたらすものである。
【0111】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
は、吐出口からインクを吐出する複数のノズルおよびノ
ズル列を有する記録手段と、記録手段を搭載して往復運
動をするキャリッジと、前記吐出口からのインクの吐出
状態を回復または維持するための回復手段と、前記回復
手段により排出されたインクを吸収し、機内に流出しな
いように保持する排出インク保持手段と、を有するイン
クジェット記録装置において、顔料系の廃インク排出口
と染料系の廃インク排出口を近接させた位置に配置し、
両廃インクが混合するようにすることで、顔料系の固着
堆積物を溶解あるいは固着堆積を抑制することを可能に
したことを基本とし、さらに前記回復手段は、キャップ
を前記記録手段の吐出口面に当接及び離間させるキャッ
ピング手段と、前記キャップが前記記録手段の吐出口面
に当接している際に、前記キャップ内空間を密閉又は大
気と連通させる大気連通弁の開閉手段と、前記キャップ
と連通し前記記録手段のインク吸引回復を行う吸引手段
と、を有し、前記キャップは前記記録手段の複数のノズ
ル列に対し対応する空間を複数設けたキャップであり、
前記吸引手段は前記キャップと各々連通しインクを吸引
および排出するための排出管を複数備え、前記排出管の
廃インク排出口を近接させ、各々の廃インク排出口から
排出されるインクが混合するようにしたものを基本構成
とし、さらに前記記録手段は、吐出口から吐出するイン
クの種類は複数種類であり、それぞれのインクは染料系
のインクと顔料系のインクのいずれかであるとし、前記
回復手段は、前記キャップを複数種のインクに対し各々
個別に対応しキャッピングを行えるように設けられ、前
記吸引手段もまた複数種のインクに対し各々個別に吸引
回復可能であるとし、前記吸引手段は、前記複数の排出
管のうち、少なくとも染料インクを排出する排出管の廃
インク排出口の位置を前記排出インク保持手段から適度
に距離を置いたところに配置し、瞬時に排出インク保持
手段に吸収させず、排出された顔料インクと十分に混合
した後に廃インク保持手段に吸収されるようにしたの
で、顔料系廃インクに染料系廃インクを重ね合わせ排出
することで顔料系インクの廃インクが固着し堆積するの
を抑制し、より効率的に廃インク保持手段へ廃インクを
吸収させ、かつ、廃インク排出口のインクつまりを防止
し、吐出回復性能を維持可能で安定的な回復手段を持つ
インクジェット記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるインクジェット記録装置の内部
を示す模式的斜視図
【図2】 本発明によるインクジェット記録装置の回復
装置(回復手段)の模式的斜視図
【図3】 図2における回復装置の内部構造を示す模式
的分解斜視図
【図4】 本発明による回復装置の内部構造キャップ手
段を示す模式的分解斜視図
【図5】 本発明による回復手段と廃インク排出管の廃
インク排出口の位置を示す模式的側面図
【図6】 本発明による回復手段と廃インク排出管の廃
インク排出口の位置を示す模式的正面図
【図7】 本発明による廃インク排出管の廃インク排出
口の位置と廃インク吸収体の位置を示す模式的底面図
【図8】 本発明による廃インク排出管から排出される
廃インクとその堆積インクの溶解状態を説明した模式的
上斜視図
【図9】 本発明による回復ユニットのキャッピング手
段を構成する大気連通弁のBk,及びColor側両弁
とも閉じている状態(キャップクローズ状態)を示す模
式的斜視図
【図10】 図9に示すキャッピング手段を構成する大
気連通弁の両弁とも開放状態(空吸引状態)にある時を
示す模式的斜視図
【図11】 図9に示すキャッピング手段を構成する大
気連通弁のうちColor側の弁が開放し、Bk側の弁
が閉じている状態(Bk吸引状態)を示す模式的斜視図
【図12】 図9に示すキャッピング手段を構成する大
気連通弁のうちBk側の弁が開放し、Color側の弁
が閉じている状態(Color吸引状態)を示す模式的
斜視図
【図13】 図2及び3に示す本実施例における吸引手
段の詳細を表す側面図
【図14】 本発明による他の実施例における廃インク
排出管の位置を示す模式的正面図
【図15】 本発明による吸引回復動作を行うタイミン
グの一例を示すフローチャート
【図16】 本発明による回復装置における一般的な吸
引回復動作シーケンスを示すフローチャート
【図17】 図1中の記録手段におけるインク吐出部の
構造を模式的に示す部分斜視図
【図18】 従来例における廃インク排出管の位置を示
す模式的底面図
【図19】 従来例における回復装置と廃インク排出管
の位置を示す模式的斜視図
【図20】 従来例における廃インク排出管から排出さ
れる廃インクとその堆積インクの状態を説明する模式的
上斜視図
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 2 キャリッジ 3 記録手段(記録ヘッド) 4 伝動機構 5 給紙機構 6 インクジェットカートリッジ 7 駆動ベルト 8 スケール 9 シャーシ 10 回復装置 11 キャッピング手段 12 ワイピング手段 13 ガイドシャフト 14 搬送ローラ 15 ピンチローラ 16 ピンチローラガイド 17 搬送ローラギア 18 中間ギア 19 排出ローラギア 20 回復ベース 21 拍車ローラ 22 拍車ホルダ 23 吐出口面 24 PGギア1 25 PGギア2 26 PGギア3 27 ポンプギア 28 ワンウエイクラッチギア 29 CRロックレバー 30 加圧コロホルダガイド 31 加圧コロホルダ 32 吸引チューブ(廃インク排出管) 32a Bk廃インク排出管 32b Color廃インク排出管 33 加圧コロ 34 キャップベース 35 キャップ 36 キャップホルダ 37 キャップレバー 38 カム 39 キャップレバー付勢ばね 40 カム位置検知センサ 41 廃インク吸収体 42 廃インク排出管ガイド 43 圧縮ばね 44 キャップ吸収体 45 大気連通チューブ 46a 大気連通弁a 46b 大気連通弁b 47 大気連通孔 48 吸引手段(吸引ポンプ) 49 吐出口 50 共通液室 51 液路 52 電気熱変換体 53 大気連通弁ばね 54 Bk廃インク排出口 55 Color廃インク排出口 56 第二実施例のBk廃インク排出管 57 第二実施例のColor廃インク排出管 58 第二実施例のBk廃インク排出口 59 第二実施例のColor廃インク排出口 60 顔料系Bk堆積固着インク 61 染料系Color廃インク 62 従来例のBk廃インク排出口 63 従来例のColor廃インク排出口 70 顔料系Bk廃インクと染料系Color廃イ
ンクの混合廃インク 80 顔料系Bk固着インク A キャリッジ走査方向 L チューブポンプコロ加圧回転方向 M1 キャリッジモータ M2 搬送モータ M3 回復用モータ P 記録媒体 R チューブポンプコロ解除回転方向
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月8日(2002.1.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正内容】
【0100】また、本発明の実施例では、前述してきた
構成に加え、従来の回復装置では図20に示すように廃
インク排出管の廃インク排出口位置は廃インク吸収体4
1に対し廃インクを吸収し易くするねらいから比較的近
接したところに配置していたのに対し、より効率よくB
k廃インクとColor廃インクを混在させ、Bk固着
インク溶解を促すために図7に示すように廃インク吸収
体41と回復装置に備えられた廃インク排出管32a、
32bを配置するようにしている。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料系インクを吐出する顔料系吐出口が
    設けられた顔料系吐出部と、染料系インクを吐出する染
    料系吐出口が設けられた染料系吐出部と、前記顔料系吐
    出口からの顔料系インクの吐出状態を回復または維持す
    るための顔料系回復手段と、前記染料系吐出口からの染
    料系インクの吐出状態を回復または維持するための染料
    系回復手段と、前記顔料系回復手段及び前記染料系回復
    手段からそれぞれ排出される廃インクを保持するための
    廃インク保持手段と、前記顔料系回復手段からの顔料系
    廃インクを前記廃インク保持手段へ排出するための顔料
    系廃インク排出口と、前記染料系回復手段からの染料系
    廃インクを前記廃インク保持手段へ排出するための、前
    記顔料系廃インク排出口に近接して設けられた染料系廃
    インク排出口と、を有することを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記顔料系回復手段は前記顔料系吐出口
    をキャッピングする顔料系キャップと該顔料系キャップ
    を介して前記顔料系吐出口から吸引を行う顔料系吸引手
    段とを備え、前記染料系回復手段は前記染料系吐出口を
    キャッピングする染料系キャップと該染料系キャップを
    介して前記染料系吐出口から吸引を行う染料系吸引手段
    とを備えることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記染料系廃インク排出口は
    前記廃インク保持手段から離隔して配置されていること
    を特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記顔料系廃インク排出口から排出され
    る顔料系廃インクと前記染料系廃インク排出口から排出
    される染料系廃インクとが混合した後に前記廃インク保
    持手段に接して保持される程度に、前記顔料系廃インク
    排出口と前記染料系廃インク排出口とが近接しているこ
    とを特徴とする請求項1または3に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  5. 【請求項5】 前記吐出口が所定時間使用されない場
    合、前記回復手段による回復を行うことを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記顔料系吐出口において顔料系インク
    が固着し始める前に前記顔料系回復手段による回復を行
    うことを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記
    録装置。
  7. 【請求項7】 インクを吐出するために利用される熱エ
    ネルギーを発生する電気熱変換体を備えていることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  8. 【請求項8】 前記電気熱変換体が発生する熱エネルギ
    ーによりインクに生じる膜沸騰を利用してインクを吐出
    させることを特徴とする請求項7に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
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