JPH06255119A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH06255119A
JPH06255119A JP5075300A JP7530093A JPH06255119A JP H06255119 A JPH06255119 A JP H06255119A JP 5075300 A JP5075300 A JP 5075300A JP 7530093 A JP7530093 A JP 7530093A JP H06255119 A JPH06255119 A JP H06255119A
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JP
Japan
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recording
ink
carriage
recording apparatus
paper
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JP5075300A
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English (en)
Inventor
Seiji Takahashi
誠二 高橋
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】紙押さえ部材として機能するペーパーパン前面
部21に付着したインク33を確実に除去することによ
り、吐出口面81とプラテン16との間隔を適正な小さ
な値に設定する場合でも、記録用紙20にインク汚れが
生じることを無くす。 【構成】記録ヘッド1を搭載するキャリッジ2に、該記
録ヘッド1と対向するペーパーパン前面部21に接触し
該キャリッジ2の移動に伴って垂直軸29A回りで転動
する円柱状のインク吸収体29を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録手段から被記録材
へインクを吐出して記録を行なうインクジェット記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンター、複写機、ファクシミリ等の
機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワー
ドプロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出
力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づい
て用紙やプラスチック薄板(OHPなど)等の被記録材
(記録媒体)に画像(文字や記号なども含む)を記録し
ていくように構成されている。前記記録装置は、使用す
る記録手段の記録方式により、インクジェット式、ワイ
ヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービーム式等に
分けることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセッ
トした後、被記録材に沿って移動(主走査)するキャリ
ッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)によって画像
(文字や記号等を含む)を記録し、1行分の記録を終了
した後に所定量の紙送り(副走査)を行ない、その後に
次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返
すことにより、被記録材の所望範囲に画像が記録され
る。一方、被記録材を搬送方向に送る副走査のみで記録
するラインタイプの記録装置においては、被記録材を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を連続
的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を行な
い、被記録材の全体に画像が記録される。
【0004】そのうち、インクジェット式(インクジェ
ット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
材にインクを吐出して記録を行なうものであり、記録手
段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で
記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせず
に記録することができ、ランニングコストが安く、ノン
インパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色
のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であ
るなどの利点を有している。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。ま
た、IC技術やマイクロ加工技術の長所を活用すること
により、記録手段の長尺化や面状化(2次元化)が容易
であり、記録手段のフルマルチ化および高密度実装化も
容易である。
【0006】上記インクジェット記録装置においては、
記録ヘッドのインク吐出口から吐出される液滴は、直接
記録に利用される第1の液滴(主滴ともいう)と記録に
利用されない不要な液滴とで構成されるのが一般的であ
る。記録に不要な液滴(以下不要液滴と称す)は、第1
の液滴に比べて、一般的に粒径が小さく、ミスト状を成
して浮遊状態となる場合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】吐出される液滴に前記
不要液滴が含まれる場合には、該不要液滴が記録装置内
に付着しインク汚れの原因となる。特に、記録ヘッドの
吐出口面に対向した位置に配置されるペーパーパン前面
部(紙押さえ部ともいう)における不要液滴の付着量が
多いため、ペーパーパン前面部で押さえ付けられる用紙
等の被記録材が汚れたり、あるいはペーパーパン前面部
からこれに近接するピンチローラに不要液滴が移行し、
このピンチローラに圧接する被記録材が汚れるなどの不
都合があった。
【0008】また、インクジェット記録方式において
は、飛翔中の液滴(第1の液滴)に対する外部の影響を
無くして忠実な記録画像を得るためには、被記録材と吐
出口面との距離(ヘッドギャップともいう)を小さくし
た方が良い。一方、ペーパーパン前面部のインク汚れに
関しては、吐出口面との距離によって異なり、吐出口面
との距離が小さいと汚れが多くなり、距離が大きいと汚
れが少なくなる傾向がある。そして、吐出口面とペーパ
ーパン前面部との距離は、前記ヘッドギャップの大きさ
に概略比例する関係にある。そのため、従来のインクジ
ェット記録装置にあっては、インク汚れの面からヘッド
ギャップを余り小さくすることができず、一方、インク
汚れを回避するためにヘッドギャップを大きくすると、
忠実な記録画像の形成ができないという不都合があっ
た。
【0009】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、ヘッドギャップを
小さく設定してもペーパーパン前面部のインク汚れを確
実に防止することができ、インク汚れを生じることなく
安定した高画質で記録することが可能なインクジェット
記録装置を提供することである。
【0010】
【課題解決のための手段】請求項1の発明は、記録手段
から被記録材へインクを吐出して記録を行なうインクジ
ェット記録装置において、記録手段の吐出口面と対向す
るペーパーパン前面部に付着したインクを除去するため
の清浄手段を有する構成とすることにより、上記目的を
達成するものである。
【0011】請求項2および請求項3の発明は、上記構
成に加えて、前記清浄手段は、記録手段を搭載したキャ
リッジに取り付けられた、インクを吸収または吸着保持
する吸収吸着体である構成、あるいは、前記吸収吸着体
は発泡高分子樹脂である構成とすることにより、一層効
率よく上記目的を達成するものである。
【0012】
【作用】記録ヘッドを搭載したキャリッジ側のペーパー
パン前面部と接触可能な位置に、インクを吸収または吸
着保持する吸収吸着部材を装着し、記録ヘッドの移動に
伴なって前記吸収吸着部材がペーパーパン前面部を摺動
するように構成すれば、ペーパーパン前面部に付着した
インクは前記吸収吸着部材によって吸収または吸着保持
されることになり、不要液滴に起因するペーパーパン前
面部の付着インクは逐次除去され、ペーパーパン前面部
は常に清浄な状態に維持される。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用したインクジェット記録装置
の一実施例の構成を示す一部破断斜視図であり、図2は
図1のインクジェット記録装置の要部縦断面図である。
図1および図2において、記録手段(記録ヘッド)1は
キャリッジ2に搭載されており、該キャリッジ2は装置
本体に設置されたガイド軸7に沿って主走査方向(両矢
印S方向)に往復移動可能に案内支持されている。本実
施例では、記録ヘッド1は、インク吐出部(記録ヘッド
部)とインクタンクとを一体化した交換可能なヘッドカ
ートリッジで構成されている。
【0014】図1において、前記ヘッドカートリッジ1
はフック3を介してキャリッジ2に取り付けられてお
り、フック3はレバー4によって操作されるようになっ
ている。ヘッドカートリッジ1に対する電気接続部は支
持板5によって支持され、この電気接続部と装置本体の
制御部とはFPC(フレキシブル印刷回路)6によって
接続されている。ガイド軸7はキャリッジ2の軸受8に
挿通されている。キャリッジ2は、装置両側部に配置さ
れたプーリ10A、10Bに張架されたタイミングベル
ト9を介して、キャリッジモータ11の正逆回転により
主走査方向(矢印S方向)に往復移動させられる。被記
録材の記録面は搬送モータ13で駆動される搬送ローラ
12によって規制され、この搬送ローラ12は記録等に
際して被記録材を搬送(紙送り)する。
【0015】図1および図2において、矢印A方向(図
2)から供給される被記録材は、ペーパーパン14によ
って記録位置へ導かれる。被記録材の搬送経路中の所定
位置にピンチローラ15が配設されており、供給される
被記録材は、該ピンチローラ15と前記搬送ローラ12
との間に挟圧され、その間の摩擦力によって搬送され
る。ピンチローラ15は、図2に示すようにペーパーパ
ン14の設けられた開口部に配設されている。
【0016】図3は図1中のヘッドカートリッジ(記録
ヘッド)1の外観斜視図であり、図4は図3のヘッドカ
ートリッジ1の分解斜視図である。このヘッドカートリ
ッジ1はキャリッジ2に着脱可能(交換可能)に搭載さ
れるものである。図3および図4において、ヘッドカー
トリッジ1は、インクジェット記録ヘッドを構成する吐
出ユニット1aと該吐出ユニット1aに供給されるイン
クのインク溜め部を形成するインクタンク1bとを一体
化したディスポーザブルタイプになっている。前記吐出
ユニット1aの前面には、複数の吐出口82が形成され
た吐出口面81が設けられている。
【0017】図4において、ヘッドカートリッジ1は、
電気熱変換素子(吐出ヒータ)およびこれに電力を供給
するアルミ等の配線をSi基板上に成膜技術により形成
した構造のヒーターボード111を備えている。ヒータ
ーボード111は、配線基板112上に、対応する配線
はたとえばワイヤボンディングにより接続された状態で
位置決め固着されている。インク流路や共通液室を形成
するための溝や隔壁を有する天板113が前記ヒーター
ボード111に接合されている。前記天板113は樹脂
材料の成形品であり、その前面に吐出口面81が形成さ
れている。前記ヒーターボード111および天板113
は、金属製の支持体114および押さえばね115によ
って挟み込んだ状態で保持されている。すなわち、押さ
えばね115の付勢力によって前記ヒーターボード11
1と天板113を前記支持体114に圧着する状態で組
み付けられている。なお、前記配線基板112も前記支
持体114に対して粘着等により固着されている。
【0018】さらに、インク供給源としてのインク貯蔵
部(インクタンク)1bからインク供給を受け、ヒータ
ーボード111と天板113との接合により形成される
共通液室にインクを導くサブタンクとして機能する供給
タンク117を備えている。共通液室へのインク供給口
付近の供給タンク117内にはフィルタ116が配設さ
れ、供給タンク117には蓋部材118が設けられてい
る。インクタンク1b内には、インクを含浸させるため
のインク吸収体119が配設されている。インクタンク
1bには、上記各構成部品111〜118から成る吐出
ユニット1aに対してインクを供給するための供給口1
20が形成されている。
【0019】吐出ユニット1aをインクタンク1bに組
み付ける前に、前記供給口120よりインクタンク1b
内にインクを供給し、前記インク吸収体119にインク
を含浸させる。インクタンク1bは蓋部材122によっ
て密閉されるが、該蓋部材122にはインクタンク内部
を大気に連通させるための大気連通口123が設けられ
ている。
【0020】供給口122からインクタンク1bへのイ
ンク充填が終了すると、各構成部品111〜118から
成る吐出ユニット1aをインクタンク1bの取り付け部
121に位置決め装着する。この位置決め装着は、例え
ば、インクタンク1b側の突起124と支持体114の
孔125とを嵌合させて行われる。こうして、図3に示
すヘッドカートリッジ1が組み立てられる。
【0021】インクタンク1b内のインクは、インクタ
ンク1bの供給口120、支持体114の孔126およ
び供給タンク117の図4中裏面に設けられた導入口を
介して、供給タンク117内に供給される。さらに、該
供給タンク117内のインクは、導出口より適宜の供給
管および天板113のインク導入口127を介してイン
ク吐出部の共通液室内へと流入する。以上におけるイン
ク連通用の接続部には、例えばシリコンゴムやブチルゴ
ム等のパッキンが配設され、これによって封止が行われ
てインク供給路が確保されている。
【0022】前記ヘッドカートリッジ(記録手段)1
は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジ
ェット記録手段であって、熱エネルギーを発生するため
の電気熱変換体を備えたものである。また、前記ヘッド
カートリッジ1は、前記電気熱変換体によって印加され
る熱エネルギーにより生じる膜沸騰により気泡の成長、
収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口よりイ
ンクを吐出させ、記録を行なうものである。
【0023】図5は前記ヘッドカートリッジ1の吐出ユ
ニット1aのインク吐出部の構造を模式的に示す部分斜
視図である。図5において、用紙やプラスチック薄板等
の被記録材と所定の隙間(例えば、約0.5 〜2.0 ミリ程
度) をおいて対面する吐出口面81には、所定のピッチ
で複数の吐出口82が形成され、共通液室83と各吐出
口82とを連通する各液路84の壁面に沿ってインク吐
出用のエネルギーを発生するための電気熱変換体(発熱
抵抗体など)85が配設されている。本実施例において
は、記録ヘッド1は、前記吐出口82がキャリッジ2の
移動方向(主走査方向)と交叉する方向に並ぶような位
置関係で、該キャリッジ2に搭載されている。こうし
て、画像信号または吐出信号に基づいて対応する電気熱
変換体85を駆動(通電)して、液路84内のインクを
膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出口82
からインクを吐出させる記録ヘッド(記録手段)1が構
成されている。
【0024】図1および図2において、ヘッドカートリ
ッジ1の吐出口82に対向した位置に、被記録材の記録
面を所定の記録位置に規制するためのプラテン16が設
けられている。このプラテン16の上側(被記録材搬送
方向の下流側)には、記録された被記録材を排紙口(不
図示)を通して排出するための排紙ローラ17が設けら
れている。すなわち、前記排紙ローラ17とこれに圧接
される拍車18との間に被記録材が送給されることによ
り、被記録材は前記拍車18の押圧力によって摩擦搬送
力を付与されるように構成されている。被記録材をセッ
トしたり、除去する場合には、前記ピンチローラ15お
よび拍車18は、解除レバー19によって解除位置へ後
退させられる。
【0025】前記プラテン16は、排紙ローラ17の軸
17Aを中心に回動可能に支持されており、該プラテン
16の両側に配置された押圧ばね30により記録ヘッド
1へ向けて付勢されるとともに、該プラテン16の下部
に一体に形成された当接部16Aが前記ペーパーパン1
4の前部(ペーパーパン前部)21の内側に当接するこ
とにより、位置決め保持されている。なお、前記プラテ
ン16の当接部16Aは複数箇所に形成されており、各
当接部16Aは搬送ローラ12の縮径部12Aに対応す
る位置に形成されている。前記ペーパーパン前部21
は、記録位置における紙押さえ板としての機能、すなわ
ち被記録材の記録ヘッド側への紙浮きを防止する機能を
有している。
【0026】図1において、記録ヘッド1のホームポジ
ションには、該記録ヘッドの吐出口面81を覆うための
キャップ22が配設されている。このキャップ22は、
ゴム等の弾性材料で形成され、吐出口面81に圧接され
た状態で吐出口82を密封し得る構造になっている。ま
た、このキャップ22は、吐出口面81に対して、圧接
および離隔する方向に移動(駆動)することができる。
そして、非記録時に、吐出口面81に圧接されることに
より、吐出口82のインク乾燥防止、吐出口面81の保
護、あるいは吐出口82からインクとともに固着インク
等の異物を排出させる回復処理などを行なうことができ
る。
【0027】前記回復処理は、キャップ22で吐出口面
81を覆った状態(キャッピング状態)でポンプにより
キャップ22内に負圧を発生させ、該負圧により吐出口
82からインクを吸引する吸引回復動作の他に、吐出口
面81をキャップ22と対向させて各吐出口82(それ
らの電気熱変換体85)を駆動し、各吐出口82からイ
ンクとともに固着インク等の異物を排出させる空吐出
(予備吐出)動作によって行なうことができる。このよ
うな回復処理によれば、吐出口82近傍における気泡、
塵埃、あるいは増粘インクや固着インクなどの異物をイ
ンクとともに排出することにより、吐出不良(不吐出を
含む)を解消して正常なインク吐出状態に回復させるこ
とができる。
【0028】図1のインクジェット記録装置の回復装置
は、吸引ポンプ23を有し、キャッピング状態で該ポン
プ23を作動させることにより、吐出口82からキャッ
プ22を通してインクを吸引し、吸引した廃インクを廃
インク溜め24内へ導くように構成されている。この廃
インク溜め24は、チューブ28によってポンプ23に
接続されている。さらに、図示のインクジェット記録装
置では、記録ヘッド1の吐出口面81を拭き取り清掃
(ワイピング)するためのクリーニングブレード25が
設けられている。このワイピング動作はキャリッジ2の
移動を利用して行なうものであり、前記ブレード25は
吐出口面81と摺擦する前進位置と吐出口面81とは接
触しない後退位置との間で移動(駆動)可能に支持され
ている。前記ポンプ23の駆動、前記キャップ22の前
進後退移動、前記ブレード25の前進後退移動などの回
復装置の動作は、ギヤ、クラッチ、あるいはカム27な
どを備えた伝動機構により伝達される回復系モータ26
の動力によって行われる。
【0029】図1および図2において、記録ヘッド1を
搭載するキャリッジ2には、前記ペーパーパン14の前
面部(ペーパーパン前面部)21に付着したインクを吸
収または吸着するための吸収吸着部材29が設けられて
いる。本実施例では、前記吸収吸着部材29は、キャリ
ッジ2に、垂直軸29Aを中心に回転自在に装着された
多孔質材またはスポンジ等から成る円柱状のインク吸収
体で形成されている。
【0030】図2において、矢印Aの方向から挿入され
た被記録材は、ピンチローラ15によって搬送ローラ1
2の周面に押圧され、その間の摩擦力によって搬送され
る。搬送される被記録材の先端は、ばね30の力に抗し
て、プラテン16の掬い部(当接部)16Aとペーパー
パン前面部21の内側面との間に入り込む。この時、プ
ラテン16は軸17Aを中心に矢印B方向に被記録材の
厚さ分だけ回動する。前記ペーパーパン前面部21は、
記録ヘッド1の吐出口面81との間に適正な隙間を形成
する位置に固定されている。
【0031】したがって、プラテン16上の被記録材と
ヘッドカートリッジ1の吐出口82との間隔、すなわち
ヘッドギャップ(ヘッド隙間)Gを常に最適な値に保つ
ことができる。被記録材の厚さによってプラテン16が
矢印B方向に回動した場合でも、該プラテン16の前面
(プラテン面)の延長線上に排紙ローラ17と拍車18
との接点があるので、該排紙ローラ17と拍車18との
間に被記録材の先端が容易に進入することができる。プ
ラテン16の前面に沿って往復移動するキャリッジ2上
には、ペーパーパン前面部21に対向しかつ接触可能に
吸収吸着部材29が配設されている。図示の吸収吸着部
材29は垂直軸29Aを中心に回転自在な円柱状のイン
ク吸収体で形成されている。したがって、キャリッジ2
の移動に伴って、前記吸収吸着部材29がペーパーパン
前面部21に接触した状態で転動し、該ペーパーパン前
面部21に付着したインク(吐出口82吐出された不要
インクなど)は該吸収吸着部材29によってクリーニン
グ(除去清掃)される。
【0032】図6は本発明を適用したインクジェット記
録装置の制御系の構成例を示すブロック図である。図6
において、キャリッジ2のキャッピング位置や移動位置
は、回復系ホームセンサ31やキャリッジホームセンサ
32の検出に基づいて知ることができる。1000は予
め設定されたプログラム等の制御手順を実行して各部を
制御するMPU、1001はその制御手段に対応したプ
ログラム等を格納したROM、1002は制御手順実行
時におけるワークエリアとして用いられるRAM、10
03は制御実行上等の時間計測を実施するタイマ、10
04はインターフェース部である。なお、図6の制御系
に対しては、キーボード部1005から指令データや記
録データなどを入力することもできる。
【0033】図7は本発明を適用したインクジェット記
録装置の記録動作手順を示すフローチャートである。図
7において、電源がオンされる(ステップS1)と、回
復系モータ26が動作して回復系ユニットが回復系ホー
ムポジションにセットされる(ステップS2)。そこで
キャップ22を後退させて開放した(ステップS3)
後、キャリッジ2をホームポジションに設定する(ステ
ップS4)。次いで、キャップ22を前進させて記録ヘ
ッド1の吐出口面81に当接させることによりキャッピ
ング状態とし(ステップS5)、記録データの入力を待
つ。
【0034】記録信号が入力されると記録動作を開始し
(ステップS6)、搬送モータ13を動作させて供給さ
れた被記録材を搬送し(ステップS7)、被記録材を記
録開始位置(頭出し位置)にセットする。そこで、キャ
ップ22を開放する(ステップS8)とともにこの位置
で記録ヘッド1を駆動して予備吐出を行なった(ステッ
プS9)後、被記録材に対して1行分の記録を行う(ス
テップS10)。ステップS11で記録が終了したか否
かを判別し、終了でなければ、1行の記録ごとあるいは
複数行の記録ごとに予備吐出の要否を判別し(ステップ
S12)、必要であればステップS13で予備吐出を行
なう。
【0035】前記予備吐出は記録実施の直前に行われ、
さらに記録中であっても一定の時間経過(例えば30秒
経過)ごとにキャリッジ2をホームポジションに移動さ
せて備吐出を行なうように制御される。この場合、次行
の記録データが入力されれば、記録は続行される。記録
を続行した後、記録の終了信号が入力される(ステップ
S11)と、回復系モータ26によりカム27を回転さ
せてブレード25を前進させるとともに記録ヘッド1を
通過移動させることにより、吐出口面81をクリーニン
グし(ステップS14)する。その後、記録ヘッド1を
ホームポジションに移動させるとともにキャップ22を
前進させることにより吐出口面81をキャッピングする
(ステップS15)。以上のような一連の動作により記
録動作が実行される。
【0036】図8は本発明を適用したインクジェット記
録装置の要部構成および作用を示す部分縦断面図であ
り、図9は図8の平面図である。図8および図9におい
て、記録ヘッド1からインクが吐出される際に、記録液
滴(第1の液滴)の飛翔に伴って、記録に使用されない
浮遊インクミスト(不要液滴)が発生すると、この不要
インクは前記ペーパーパン前面部(紙押さえ部)21に
付着することになる。また、キャッピング時にキャップ
22から吐出口面81へ移行したインクが、該吐出口面
81から前記ペーパーパン前面部21へ移行してそこに
付着する場合もある。図8および図9中の符号33は、
このようにしてペーパーパン前面部(紙押さえ部)21
に付着した不要インク33を示す。
【0037】前記不要インク33の量は記録動作を行う
ほど増える。こうしてペーパーパン前面部21に付着し
たインク33の量が多くなると、図8に示すように、記
録用紙等の被記録材20にインク33が直接付着して汚
れたり、あるいはペーパーパン前面部21からピンチロ
ーラ15に移行した不要インク33が該ピンチローラ1
5を介して間接的に被記録材20に付着して汚れてしま
うという現象が生じる。
【0038】本実施例によれば、図9に示すように、キ
ャリッジ2上に、ペーパーパン前面部21に接触すると
ともに該キャリッジ2の移動に伴って転動する円柱状の
インク吸収体から成る吸収吸着部材29を設けたので、
該キャリッジの移動に伴ってペーパーパン前面部21の
付着インク33は吸収吸着部材29に吸収または吸着さ
れ、該ペーパーパン前面部21から確実に除去される。
前記吸収吸着部材29は、インクを吸収吸着し易い発泡
高分子樹脂、例えば発泡ポリスチレンや発泡ポリウレタ
ンのような高分子のインク吸収体などで形成されてい
る。
【0039】こうして、ペーパーパン前面部21に付着
したインク33を完全に除去することができ、付着した
インクによる被記録材20の汚れを未然に防ぎ、安定し
た記録性能を維持することが可能なインクジェット記録
装置が得られた。また、一般に、ペーパーパン前面部2
1へのインク付着はヘッドギャップ(吐出口面81とプ
ラテン16との間隔)Gが狭い程多くなる傾向がある
が、上記実施例によれば、ヘッドギャップGを狭くして
も付着インク33を逐次除去することができるため、ヘ
ッドギャップGを適宜狭くして記録品位を容易に向上さ
せることができる。
【0040】図10は本発明を適用したインクジェット
記録装置の他の実施例の要部構成を示す縦断面図であ
る。本実施例では、ガイド軸7とキャリッジ2の軸受8
との間に適当な遊び(ガタ)を持たせて該キャリッジ2
を案内支持するとともに、該キャリッジ2をばね34に
よって常に被記録材20(図8)に向けて付勢するよう
に構成されている。このようなインクジェット記録装置
においては、キャリッジ2とペーパーパン前面部21と
の間にローラ状の回転自在なコロを設け、該コロを転動
接触させることによりヘッドギャップGを一定に保つこ
とが一般に行なわれている。このようなインクジェット
記録装置においては、図1および図2の実施例における
円柱状の吸収吸着部材29で前記コロを兼用することが
できる。
【0041】図10は、前述した吸収吸着部材29によ
りヘッドギャップG規制用の前記コロを兼ねるように構
成したインクジェット記録装置を示す。すなわち、図1
0のインクジェット記録装置においては、ガイド軸7と
キャリッジ2の軸受8との間に適当なガタを持たせて該
キャリッジ2を案内支持するとともに、ばね34によっ
てキャリッジ2を常に被記録材20に向けて(図示右向
きに)付勢するように構成されている。そして、キャリ
ッジ2上には、ペーパーパン前面部21に接触し該キャ
リッジ2の移動に伴って転動する円柱状のインク吸収体
から成る吸収吸着部材29が垂直軸29a回りで回転自
在に取り付けられている。なお、図10のインクジェッ
ト記録装置は、ばね34でキャリッジ2を付勢する点を
除き、図1および図2の記録装置と同じ構成をしてお
り、それぞれ対応する部分を同一符号で示し、それらの
詳細説明は省略する。
【0042】図10のインクジェット記録装置によれ
ば、ばね34によりキャリッジ34をプラテン16に向
けて付勢するとともに、垂直軸29aを中心に回転自在
な吸収吸着部材29をペーパーパン前面部21に接触さ
せる構成にしたので、該吸収吸着部材29によって、ヘ
ッドギャップGを一定値に規制することができ、同時
に、ペーパーパン前面部21に付着した不要インクを確
実に除去することも可能なインクジェット記録装置が得
られる。
【0043】なお、以上の実施例では、ヘッドカートリ
ッジ1、すなわちディスポーザブルタイプの記録ヘッド
1をキャリッジ2に着脱可能に搭載する場合を例に挙げ
て説明したが、本発明は、パーマネントタイプの記録ヘ
ッドをキャリッジに搭載した記録装置の場合にも同様に
適用でき、同様の効果が得られるものである。また、上
記実施例では、キャリッジ2の両側に1個づつの吸収吸
着部材29を設ける場合を例示したが、この吸収吸着部
材の配置および数はペーパーパン前面部21に接触可能
であれば自由に選定することができ、その装着位置もキ
ャリッジ2上に限定されるものではない。
【0044】さらに、上記実施例では、記録手段を主走
査方向に移動させるシリアル記録方式の場合を例に挙げ
て説明したが、本発明は、被記録材の全幅または一部を
カバーする長さのライン記録手段を用いて副走査のみで
記録するライン記録方式の場合にも、同様に適用するこ
とができ、同様の効果を達成し得るものである。また、
異なる色で記録する複数の記録手段を用いるカラー記
録、あるいは同一色彩で異なる濃度で記録する複数の記
録手段を用いる階調記録、さらにはこれらを組み合わせ
た記録の場合など、記録手段の構造や数にも関係なく同
様に適用することができ、同様の効果を達成し得るもの
である。
【0045】また、本発明は、記録ヘッドとインクタン
クを一体化したヘッドカートリッジを用いる場合の他、
別体の記録ヘッドとインクタンクをインクチューブ等で
接続する場合など、記録ヘッドとインクタンクの形態お
よび配置にも関係なく広く適用することができ、同様の
作用効果が得られるものである。
【0046】なお、本発明は、インクジェット記録装置
であれば、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を
用いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものに適用で
きるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出
する方式のインクジェット記録装置において優れた効果
をもたらすものである。かかる方式によれば、記録の高
密度化、高精細化が達成できるからである。
【0047】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応し液
体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0048】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0049】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0050】さらに、前述のように、記録装置が記録で
きる被記録材(記録媒体)の最大幅に対応した長さを有
するフルラインタイプの記録ヘッドに対しても、本発明
は有効に適用できる。そのような記録ヘッドとしては、
複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでもよい。加えて、上例のようなシリアル
タイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、
あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気
的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交
換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッ
ド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0051】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる記録ヘッドに対しての回復手段または予備的な補
助手段等を付加することは、本発明の効果を一層安定で
きるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対しての、前述のようなキャッピング
手段、クリーニング手段、吸引回復手段の他に、加圧式
の回復手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別
の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定した
記録を行なうために有効である。
【0052】また、前述したように、搭載される記録ヘ
ッドの種類ないし個数についても、例えば、単色のイン
クに対応して1個のみが設けられたものの他、記録色や
濃度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けら
れるものであってもよい。すなわち、例えば、記録装置
の記録モードとしては、黒色等の主流色のみの記録モー
ドだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数
個の組み合わせによるか、いずれでもよいが、異なる色
の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少なくとも
一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0053】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止するか、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0054】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0055】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、記録手段から被記録材へインクを吐
出して記録を行なうインクジェット記録装置において、
記録手段の吐出口面と対向するペーパーパン前面部に付
着したインクを除去するための清浄手段を有する構成と
したので、ヘッドギャップを小さく設定してもペーパー
パン前面部のインク汚れを確実に防止することができ、
インク汚れを生じることなく安定した高画質で記録する
ことが可能なインクジェット記録装置が提供される。
【0057】請求項2および請求項3の発明によれば、
上記構成に加えて、前記清浄手段は、記録手段を搭載し
たキャリッジに取り付けられた、インクを吸収または吸
着保持する吸収吸着体である構成、あるいは、前記吸収
吸着体は発泡高分子樹脂である構成としたので、一層効
率よく、ヘッドギャップを小さく設定してもペーパーパ
ン前面部のインク汚れを確実に防止することができ、イ
ンク汚れを生じることなく安定した高画質で記録するこ
とが可能なインクジェット記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例の要部構成を示す一部破断斜視図である。
【図2】図1のインクジェット記録装置の要部構成を示
す縦断面図である。
【図3】図1中の記録手段の外観斜視図である。
【図4】図3の記録手段の分解斜視図である。
【図5】図3の記録手段のインク吐出部の構造を模式的
に示す部分斜視図である。
【図6】本発明を適用したインクジェット記録装置の制
御系の概略構成を示すブロック図である。
【図7】本発明を適用したインクジェット記録装置の記
録動作のシーケンスを示すフローチャートである。
【図8】本発明を適用したインクジェット記録装置の要
部構成および作動を説明するための部分縦断面図であ
る。
【図9】本発明を適用したインクジェット記録装置の要
部構成および作動を説明するための部分平面図である。
【図10】本発明を適用したインクジェット記録装置の
他の実施例の要部構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 記録手段(ヘッドカートリッジ) 1a 吐出ユニット 1b インクタンク 2 キャリッジ 7 ガイド軸 8 軸受 9 タイミングベルト 10 プーリ 11 キャリッジモータ 12 搬送ローラ 13 搬送モータ 14 ペーパーパン 15 ピンチローラ 16 プラテン 16A プラテンの当接部(掬い部) 17 排紙ローラ 18 拍車 20 被記録材 21 ペーパーパン前面部 22 キャップ 23 ポンプ 24 廃インク溜め 25 ブレード 26 回復系モータ 27 カム 29 吸収吸着体 29A 垂直軸 30 ばね 33 付着インク 34 ばね 81 吐出口面 82 吐出口 84 液路 85 電気熱変換体
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/17 9113−2C B41J 29/00 K

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段から被記録材へインクを吐出
    して記録を行なうインクジェット記録装置において、記
    録手段の吐出口面と対向するペーパーパン前面部に付着
    したインクを除去するための清浄手段を有することを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記清浄手段は、記録手段を搭載した
    キャリッジに取り付けられた、インクを吸収または吸着
    保持する吸収吸着体であることを特徴とする請求項1の
    インクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記吸収吸着体は発泡高分子樹脂であ
    ることを特徴とする請求項2のインクジェット記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記記録手段が、インクを吐出するた
    めに利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を
    備えているインクジェット記録手段であることを特徴と
    する請求項1のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段が、前記電気熱変換体が
    発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
    用して、吐出口よりインクを吐出させることを特徴とす
    る請求項4のインクジェット記録装置。
JP5075300A 1993-03-09 1993-03-09 インクジェット記録装置 Pending JPH06255119A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6299367B1 (en) 1998-04-09 2001-10-09 Seiko Epson Corporation Coil spring sheet-pressing member for sheet feeding mechanism
JP2010006603A (ja) * 2008-05-30 2010-01-14 Brother Ind Ltd 画像記録装置
JP2010234771A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Brother Ind Ltd 画像記録装置

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