JP4539779B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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    • B41J3/60Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for printing on both faces of the printing material

Description

本発明は、第1方向に移動するキャリッジに記録ヘッドが搭載され、その記録ヘッドによりプラテン上のシートに画像記録が行われる画像記録装置に関する。
従来より、シート状の被記録媒体(以下、「記録用紙」又は「シート」とも称される。)に画像記録を行う画像記録装置として、インクジェット方式のプリンタが知られている。このプリンタにおいては、対向配置された一対のローラに狭持されながら記録用紙がプラテン上へ搬送される。記録用紙がプラテンに到達すると、一対のローラが所定の搬送量毎に間欠して駆動し、ローラが間欠して記録用紙が停止している間に、記録ヘッドが往復動されてインク滴が吐出される。記録ヘッドから選択的に吐出されたインク滴が記録用紙に着弾して所望の画像を形成する。これが繰り返されて、記録用紙の先端から後端へ順次画像記録が行われる。
前述された画像記録装置は、記録用紙の他にも封筒などに画像記録を行うことができる。また、両面印刷や記録用紙の再利用を目的として、前述された画像記録装置を用いて、一方の面に画像記録が行われた記録用紙の他方の面に画像記録が行われることもある。例えば封筒のように折り曲げられた箇所があると、プラテン上において封筒の一部が記録ヘッド側へ膨らんだり突き出たりして、キャリッジ又は記録ヘッド(以下「キャリッジ等」とも称される。)と接触するおそれがある。また、両面印刷においては、一方の面に画像記録を行うことによって記録用紙に撓みが生じることがあり、前述と同様に、他方の面に対して画像記録を行う際に、その撓んだ部分がキャリッジ等と接触するおそれがある。また、記録用紙の再利用においては、記録用紙が使用された際に撓みや曲げが生じ、前述と同様に、その撓んだ部分や曲がった部分がキャリッジ等と接触するおそれがある。
記録用紙がキャリッジ等と接触すると、キャリッジの移動によって記録用紙がプラテンとキャリッジ等との間で詰まったり、記録用紙が破損したりするおそれがある。近年、高精度な画像記録を実現するために記録ヘッドと記録用紙との間の距離が短くなり、このような紙詰まりが生じやすくなっている。また、記録用紙には、繊維が流れる方向が記録用紙の長辺に平行である縦目紙と短辺に平行である横目紙とがあるが、横目紙を長辺方向に搬送して画像記録をすると、インクの着弾による撓みが縦目紙より大きいので、両面印刷のみならず、片面にのみ画像記録を行う際にも紙詰まりが生じるおそれがある。このような紙詰まりの問題は、インクジェット方式の画像記録装置のみならず、ドットインパクトプリンタのような他の方式の画像記録装置においても生じ得る。
特許文献1には、ドットインパクトプリンタにおいて、記録ヘッドを搭載するキャリッジに帯状のフィルムが取り付けられ、キャリッジが移動する開口部の両端に設けられた巻取ローラにフィルムが巻き取られる構成が開示されている。このフィルムはキャリッジと共に移動してシートが詰まることを防止する。また、このフィルムと同様のジャム防止用ベルトが特許文献2に開示されている。
特開2002−240380号公報 実開平5−41816号公報
しかし、特許文献1,2に開示された構成ではフィルム又はジャム防止用ベルト(以下、「フィルム等」と称される。)がキャリッジと共に移動するので、フィルム等がシートと接触すると、摩擦によってシートがキャリッジの移動方向に移動して記録画像が乱れるという問題がある。この問題は、記録ヘッドとシートとの間の距離が短くなるほど顕著である。
また、インクジェット方式の画像記録装置においては、シートに着弾したインク滴が乾燥する前にフィルム等がシートに対して移動すると、フィルム等が未乾燥インクを擦って記録画像を乱すおそれがある。さらに、フィルム等に付着したインクが、その後に画像記録されるシートに付着して汚すおそれもある。このような問題は、フィルム等にインクミストが付着しても同様に生じ得る。
さらに、インクジェット方式の画像記録装置においては、記録ヘッドにおけるインクの乾燥やノズル詰まりを防止したり気泡を排除したりするために、記録ヘッドのノズルからインクを吸引するパージや、記録ヘッドからインク滴を噴出させるフラッシングと称されるメンテナンスが行われる必要がある。このようなメンテナンス機構を備えた画像記録装置においても、フィルム等を設けることが可能であることが望ましい。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、プラテン上においてシートの紙詰まりを防止すると共に、シートに記録された画像を乱すことのない画像記録装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、プラテン上においてシートの紙詰まりを防止すると共に、シートに着弾したインクやインクミストによってシートを汚すことのない画像記録装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、記録ヘッドのメンテナンス手段とともに長尺部材を設けることができる画像記録装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る画像記録装置は、シートを支持するプラテンと、上記プラテンに対向して配置され、シートに沿って第1方向へ移動するキャリッジと、上記キャリッジに搭載されてシートに画像記録を行う記録ヘッドと、上記キャリッジが移動する領域において上記第1方向へ延出されて上記プラテンに対向する長尺部材と、上記長尺部材を上記第1方向に対して固定する支持部材と、上記キャリッジに設けられており、上記キャリッジの移動に伴って上記長尺部材を上記プラテンから離間及び接近する第2方向へ変形させるガイド部材と、を具備するものである。
本画像記録装置は、例えばインクジェット方式やドットインパクト方式のプリンタである。画像記録装置において、キャリッジは、プラテン上のシートに沿って第1方向へ移動する。記録ヘッドは、キャリッジと共に移動しながらシートに画像記録を行う。キャリッジが移動する領域には、第1方向に渡って長尺部材が配置されている。この長尺部材は、第1方向に対して支持部材に固定されて、第1方向へ延出されている。この長尺部材の長手方向と第1方向とが一致する。なお、支持部材による長尺部材の第1方向に対する固定は、例えば、長尺部材の張力や位置を微調整するために第1方向に若干移動可能である態様が許容され、キャリッジと同様な第1方向の移動に対する固定で足りる主旨である。
キャリッジにはガイド部材が設けられており、キャリッジが移動すると、ガイド部材によって長尺部材がプラテンから離間及び接近する第2方向へ変形される。換言すれば、キャリッジは、長尺部材を第2方向へ離間及び接近させながら、長尺部材のプラテン側を第1方向へ移動する。長尺部材において、第2方向へ変形せずにプラテンと対向する部分は、キャリッジが移動してもプラテンに対して第1方向へ相対移動しない。したがって、プラテン上のシートは、長尺部材を超えてプラテンから離れることがない。これにより、プラテン上のシートが長尺部材によりプラテンから所定の距離に位置せしめられた状態で、キャリッジがシートに対して第1方向へ移動する。
なお、本明細書においては別段の定めがない限り、「方向」とは、例えば+,−のように相対する向きを有する直線で表されるものであり、「向き」とは、方向のうち例えば+又は−のように1個のアローヘッドを有する矢印で表されるものである。
(2) 上記ガイド部材は、上記長尺部材を上記キャリッジを囲むように上記第2方向へ変形させるものであってもよい。
ガイド部材によって、キャリッジにおける第1方向の一方の側方において長尺部材が第2方向へプラテンから離間され、キャリッジを囲むように第1方向へ延びて、キャリッジの他方の側方において第2方向へプラテンから接近される。そして、長尺部材は、キャリッジの他方の側方から第1方向へ延びる。これにより、支持部材に固定されて第1方向へ延出される1つの長尺部材に対して、ガイド部材が長尺部材を変形させつつキャリッジを第1方向へ移動させることができる。また、キャリッジが移動する領域において長尺部材を第1方向へ延出させるために長尺部材に付与される張力が、キャリッジの移動領域において安定するので、長尺部材がキャリッジの移動に与える抵抗に変動が少なくなり、精度のよいキャリッジの移動が実現される。
(3) 上記ガイド部材は、上記キャリッジにおける第1方向の両側に夫々設けられた巻取りローラであり、上記長尺部材は、上記巻取りローラにそれぞれ巻き取られて上記第2方向へ変形されるものであってもよい。
長尺部材は、キャリッジにおける第1方向の両側からそれぞれ第1方向へ延出されて、キャリッジが移動する領域の両端側において支持部材にそれぞれ固定される。キャリッジの両側に設けられた巻取りローラは、各長尺部材がプラテンから一定の距離となるように、長尺部材を巻き取って張力を付与する。このような巻取りローラの巻取力は、コイルバネなどを用いて巻取りローラに巻取り向きの回転力を付勢することにより実現可能である。キャリッジと共に各巻取りローラが第1方向へ移動すると、一方の巻取りローラから長尺部材が引き出され、他方の巻取りローラは長尺部材を巻き取る。キャリッジに側面において巻取りローラが長尺部材を巻き取る向きの一部が第2方向に沿っている。これにより、長尺部材をプラテンから一定の距離に張った状態で、キャリッジが第1方向へ移動可能となる。
(4) 上記長尺部材は、上記プラテンと対向する平面を有する平帯形状であってもよい。
これにより、プラテン上のシートを平面で押さえることができる。
(5) 上記キャリッジの近傍における上記長尺部材の平面と上記プラテンとの第1間隔は、上記記録ヘッドにおいて上記プラテンに最近接する位置と上記プラテンとの第2間隔以下であってもよい。
これにより、キャリッジの近傍において、プラテン上のシートを記録ヘッドに接触しないように長尺部材でおさえることができので、キャリッジの往復動によりシートが詰まることを防止できる。
(6) 上記長尺部材は、上記平面において上記第1方向と直交する第3方向の幅が、上記記録ヘッドにおける記録領域の第3方向の長さよりも広いものであってもよい。
これにより、記録ヘッドの記録領域がプラテン上のシートと接触することを原因として紙詰まりが生ずることを確実に防止できる。また、記録領域においてシートがプラテンから所定の距離に位置せしめられるので、高精度な画像記録が実現される。
(7) 上記長尺部材は、索条であってもよい。
これにより、簡易な構造の長尺部材が実現される。
(8) 上記長尺部材は、複数の索条が上記プラテンとそれぞれ対向しかつ上記第1方向と直交する第3方向へ並べられたものであってもよい。
これにより、プラテン上において第3方向の複数箇所でシートをプラテンから所定の距離に位置せしめることができる。
(9) シートを上記プラテン上へ搬送する搬送手段と、上記長尺部材よりシートの搬送方向上流側に配置されて、シートを上記長尺部材と上記プラテンとの間に導く導入フィルムと、を更に具備するものであってもよい。
搬送手段は、シートをプラテン上へ搬送する。シートがプラテン上へ搬送される際に、導入フィルムが、シートの先端を長尺部材とプラテンとの間に導く。これにより、長尺部材にシートの先端が衝突することが防止される。
(10) 上記キャリッジに上記プラテン上のシートを検出するためのシート検出センサが設けられ、当該シート検出センサが、上記キャリッジにおける上記第3方向に対して上記長尺部材の幅内となる位置に配置されてもよい。
シート検出センサから出力される信号は、プラテン上においてシートが存在する位置と存在しない位置とで変化する。シート検出センサから出力される信号レベル又は信号の変化によって、シートの有無を判断することができる。キャリッジに設けられたシート検出センサは、キャリッジにおける第3方向に対して長尺部材の幅内となる位置に配置されているので、シート検出センサとプラテンとの間に導入フィルムが存在しない。これにより、導入フィルムの影響を受けることなく、シート検出センサによりプラテン上のシートを検出することができる。
(11) 上記導入フィルムは、透光性を有するものであってもよい。
これにより、導入フィルムを通じてシートの状態を目視することができる。また、導入フィルムを通じてシートを光学的に検出することができる。
(12) 上記導入フィルムは、上記第2方向に貫通する孔を有するものであってもよい。
導入フィルムの孔を通じて、シートの状態を目視することができる。また、導入フィルムの孔を通じてシートを検出することができる。
(13) 上記記録ヘッドは、インク滴を選択的に吐出して画像記録を行うインクジェット方式のものであってもよい。
インクジェット方式の記録ヘッドは、インク滴を選択的に吐出してプラテン上のシートに着弾させる。前述されたように、長尺部材がシートに対して第1方向へ相対移動しないので、シートに着弾したインクが長尺部材によって擦られることがない。
(14) インクを吸収可能なインク吸収部材が、上記長尺部材における上記プラテンと対向する側と接触するように上記キャリッジに設けられてもよい。
これにより、シートに着弾したインクやインクミストが長尺部材に付着しても、キャリッジが移動する際にインク吸収部材によって長尺部材からインクが除去される。したがって、長尺部材に付着したインクによってシートが汚されることがない。
(15) 上記インク吸収部材として、上記キャリッジと上記長尺部材との間に配置されて、上記キャリッジの移動に伴って上記長尺部材に対して相対的に摺動するものがあげられる。
(16) 上記インク吸収部材として、上記長尺部材と接触して回動するローラの表面に設けられたものがあげられる。
(17) 上記記録ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス手段が上記プラテンに対して第1方向へ並べて設けられ、上記キャリッジが、上記記録ヘッドを上記メンテナンス手段と対向させる位置まで移動可能であり、上記長尺部材が、上記メンテナンス手段とも対向するものであってもよい。
メンテナンス手段とは、例えば後述されるようなパージ機構やワイパなどである。メンテナンス手段がプラテンに対して第1方向へ並べて配置されているので、キャリッジを第1方向へ移動させると、記録ヘッドがメンテナンス手段と対向される。そして、記録ヘッドとメンテナンス手段との間には長尺部材が存在しないので、メンテナンス手段が記録ヘッドと接触可能となって、パージやワイピングなどのメンテナンスが行われる。また、記録ヘッドがメンテナンス手段と対向する位置にないときは、長尺部材がメンテナンス手段と対向する。長尺部材に覆われることによって、メンテナンス手段に塵埃等が付着することが防止され、また、ユーザがメンテナンス手段に触ることが防止される。
(18) 上記メンテナンス手段として、上記記録ヘッドに密着するキャップを通じて当該記録ヘッドからインクを吸引するパージ機構があげられる。
(19) 上記メンテナンス手段として、上記記録ヘッドに付着したインクを拭うためのワイパがあげられる。
(20) 上記メンテナンス手段として、上記記録ヘッドから噴出されるインク滴を受ける廃インクトレイがあげられる。
本発明にかかる画像記録装置によれば、キャリッジが移動する領域において第1方向に渡って配置された長尺部材が、キャリッジが移動してもプラテンに対して第1方向へ相対移動しないので、プラテン上のシートが長尺部材によりプラテンから所定の距離に位置せしめられた状態で、キャリッジがシートに対して第1方向へ移動しながら記録ヘッドにより画像記録が行われる。これにより、プラテン上においてシートの紙詰まりが防止され、かつプラテン上においてシートが第1方向へ移動しないので、記録画像が乱れることがない。
また、本発明によれば、記録ヘッドがインクジェット方式のものであっても、プラテン上においてシートの紙詰まりが防止されると共に、シートに着弾したインクが擦られて記録画像が乱されることがない。
また、本発明によれば、キャリッジに設けられたインク吸収部材により、キャリッジが移動する際に長尺部材からインクが除去されるので、長尺部材に付着したインクによってシートが汚されることがない。
また、本発明によれば、メンテナンス手段がプラテンに対して第1方向へ並べて配置され、キャリッジが第1方向へ移動されると記録ヘッドがメンテナンス手段と対向されるので、メンテナンス手段を記録ヘッドと接触させてメンテナンスを行うことができる。また、記録ヘッドがメンテナンス手段と対向する位置にないときは、メンテナンス手段が長尺部材に覆われて、メンテナンス手段に塵埃等が付着することやユーザがメンテナンス手段を触ることが防止される。これにより、メンテナンス手段及び長尺部材が設けられた画像記録装置が実現される。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる複合機10の外観構成を示す斜視図である。 図2は、複合機10の内部構成を示す縦断面図である。 図3は、プリンタ部11の内部構成を示す斜視図である。 図4は、図3における画像記録ユニット24付近の構成を示す上面図である。 図5は、キャリッジ38及びガイドフィルム71の構成を示す斜視図である。 図6は、キャリッジ38及びガイドフィルム71を下面側から視た斜視図である。 図7は、キャリッジ38の構成を示す斜視図である。 図8は、図4におけるVIII−VIII切断線の断面構造を示す拡大断面図である。 図9は、図4におけるIX−IX切断線の断面構造を示す拡大断面図である。 図10は、キャリッジ38の移動に追従するガイドフィルム71を示す模式図である。 図11は、第2実施形態におけるガイドフィルム91,92を示す模式図である。 図12は、第3実施形態におけるガイドワイヤ54を示す斜視図である。 図13は、パージ機構130、ワイパ131及び廃インクトレイ132の構成を示す模式図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、本実施形態では、本発明にかかる画像記録装置の一例として複合機10が示されているが、本発明の実施態様が複合機10に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態が適宜変更できることは言うまでもない。
[第1実施形態]
以下に本発明の第1実施形態が説明される。
[複合機10の概略構成]
図1及び図2に示されるように、複合機10は、プリンタ部11とスキャナ部12とを一体的に備え、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能を有する。
前述されたプリンタ部11が本発明にかかる画像記録装置に相当する。なお、プリンタ部11以外の機能は任意であり、例えば、スキャナ部12がなく、スキャン機能やコピー機能を有しない単機能のプリンタとして本発明にかかる画像記録装置が実施されてもよい。
複合機10には、下側にプリンタ部11が配置され、上側にスキャナ部12が配置されている。プリンタ部11は、主にコンピュータなどの外部情報機器と接続されて、外部情報機器から送信された画像データや文書データを含む印刷データに基づいて、被記録媒体に画像や文字を記録する。スキャナ部12は、所謂フラットベッドスキャナである。
複合機10は、高さ(矢印102)より横幅(矢印101)及び奥行き(矢印103)が大きい幅広薄型の概ね直方体の外形である。プリンタ部11は、正面に開口13が設けられている。開口13の内部には、給紙トレイ20及び排紙トレイ21が設けられている。給紙トレイ20に収容された記録用紙が、プリンタ部11の内部へ給送されて所望の画像が記録され、画像記録後の記録用紙が排紙トレイ21へ排出される。
複合機10の正面上部には、操作パネル14が設けられている。操作パネル14において、プリンタ部11及びスキャナ部12に所望の動作をさせるための所定の入力が行われる。操作パネル14は、入力を行うための複数のボタンや、複合機10の状態やエラー表示などを行うためのディプレイを有する。なお、複合機10に外部情報機器が接続されていると、外部情報機器からプリンタドライバやスキャナドライバなどの通信ソフトを通じて送信される指示に基づいても、複合機10は動作する。
[プリンタ部11]
図2に示されるように、複合機10の最も底側に給紙トレイ20が設けられている。排紙トレイ21は、給紙トレイ20の上側に上下二段に配置されている。給紙トレイ20と排紙トレイ21とは、用紙搬送路23によって記録用紙などの被記録媒体が搬送可能に連続されている。給紙トレイ20に収容された記録用紙は、用紙搬送路23により下方から上方へUターンするように案内されて画像記録ユニット24へ搬送され、画像記録ユニット24により画像記録が行われた後、排紙トレイ21へ排出される。
給紙トレイ20は上側が開口された容器形状であり、その内部空間に、記録用紙などのシート形状の被記録媒体が積層状態で収容される。給紙トレイ20には、例えば、A3サイズ以下のA4サイズ、B5サイズ、はがきサイズ等の各種サイズの記録用紙が収容可能である。
排紙トレイ21は、トレイ形状であり、その上面に記録用紙が排出される。排紙トレイ21は、奥行き方向(矢印103)において給紙トレイ20より装置正面側に配置されている。したがって、装置奥部側においては、給紙トレイ20の上側に排紙トレイ21は存在しない。
給紙トレイ20の装置奥部側には、給紙ローラ25が設けられている。給紙ローラ25は、給紙トレイ20に積載された記録用紙を用紙搬送路23へ供給する。給紙ローラ25は、不図示のモータから駆動伝達されて回転する。給紙ローラ25は、給紙アーム26の先端に回転可能に支持されている。給紙アーム26は、給紙ローラ25側を回動先端として回動可能であり、この回動により、給紙ローラ25が給紙トレイ20に接離する方向へ上下動する。給紙アーム26は、給紙ローラ25の重量又はバネなどに付勢されて下側へ回動されており、給紙トレイ20に収容された記録用紙の量に応じて上側へ移動する。これにより、給紙ローラ25が給紙トレイ20における最上位置の記録用紙に接触する。その状態で給紙ローラ25が回転されると、給紙ローラ25のローラ面と記録用紙との間の摩擦力により、最上位置の記録用紙が用紙搬送路23へ送り出される。
用紙搬送路23は、給紙トレイ20の装置奥部側から上方へ延び、続いて装置正面側へ湾曲して、複合機10の背面側から正面側へ延び、画像記録ユニット24を経て排紙トレイ21へ通じている。用紙搬送路23は、画像記録ユニット24などが配設されている箇所以外は、所定間隔で対向する外側ガイド面と内側ガイド面とから構成されている。例えば、装置奥部側において用紙搬送路23が湾曲している部分は、装置フレームなどに固定された外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とによって構成されている。
図2及び図3に示されるように、画像記録ユニット24は、主として記録ヘッド39とプラテン42とが所定間隔で対向配置されて構成されている。画像記録ユニット24の詳細な構成は後述される。
画像記録ユニット24より正搬送向き104の上流側には、一対の搬送ローラ60及びピンチローラ61が設けられている。なお、図2及び図3においては、ピンチローラが他の部材に隠れて現れていないが、図9に示されるように、ピンチローラ61は搬送ローラ60の下側に配置されて、搬送ローラ60に対して接離可能に設けられており、バネなどの弾性部材に付勢されて搬送ローラ60に圧接されている。搬送ローラ60は、不図示のモータから駆動伝達されて回転する。なお、本実施形態においては、正搬送向き104に記録用紙が搬送される態様についてのみ説明がなされるが、本発明における画像記録装置が正搬送又は逆搬送のいずれか一方のみにシートを搬送するものに限定されないことは言うまでもない。
記録用紙は、搬送ローラ60とピンチローラ61とで挟まれた状態で、搬送ローラ60の回転により正搬送向き104へ搬送される。このとき、ピンチローラ61は、記録用紙の搬送に伴って回転する。
画像記録ユニット24より正搬送向き104の下流側には、一対の排紙ローラ62及び拍車が設けられている。なお、図2及び図3においては、拍車が他の部材に隠れて現れていないが、拍車は排紙ローラ62の上側に配置されて、排紙ローラ62に対して接離可能に設けられており、バネなどの弾性部材に付勢されて排紙ローラ62に圧接されている。拍車は、軸方向から視ると径方向へ山形に突出する複数の突部が円周方向に配列された形状である。この山形の突部の先端が記録用紙の記録面と接触する。排紙ローラ62は、不図示のモータから駆動伝達されて回転する。この排紙ローラ62の回転は、前述された搬送ローラ60の回転と同期されている。排紙ローラ62及び拍車は、記録済みの記録用紙を挟んだ状態で排紙トレイ21へ搬送する。
前述された搬送ローラ60,ピンチローラ61,排紙ローラ62及び拍車が、本発明における搬送手段に相当する。
画像記録に際して、搬送ローラ60及び排紙ローラ62は、間欠駆動される。間欠駆動とは、所定の目標搬送量に相当する回転量だけ搬送ローラ60及び排紙ローラ62が連続して駆動され、目標搬送量に到達すると所定時間だけ回転が停止される。目標搬送量は、記録すべき画像の解像度によって変動され、例えば、インタレース方式で画像記録を行う場合には、中程度の解像度である通常モードの画像記録より高解像度のファインモードの画像記録の方が目標搬送量が少なく設定されることが一般的である。
なお、画像記録を行っていない間においては、搬送ローラ60及び排紙ローラ62は間欠駆動される必要はない。したがって、画像記録前の給紙の際や、画像記録後の排紙の際には、搬送ローラ60及び排紙ローラ62は連続して回転されてよい。
図2に示されるように、用紙搬送路23における搬送ローラ60より正搬送向き104の上流側には、レジストセンサ37が設けられている。レジストセンサ37は、用紙搬送路23を通過する記録用紙の有無を検出する。レジストセンサ37からのオン/オフの信号変化によって、記録用紙の先端又は後端がレジストセンサ37が設けられた位置に到達したか否かが判断される。
[画像記録ユニット24の構成]
図3及び図4に示されるように、画像記録ユニット24は、主として、キャリッジ38、記録ヘッド39、及びプラテン42により構成されている。
図2から図4に示されるように、搬送ローラ60及びピンチローラより正搬送向き104の下流側であって、排紙ローラ62及び拍車より上流側の用紙搬送路23において、その上下にキャリッジ38及びプラテン42が配置されている。キャリッジ38及びプラテン42は、キャリッジ38を上側として用紙搬送路23に対して上下に隔てられて対向している。
キャリッジ38は、概ね直方体形状の6面体であり、インクジェット方式の記録ヘッド39を搭載する。キャリッジ38は、正搬送向き104と直交する水平方向(往復動方向105)へ往復動する。この往復動方向105が本発明における第1方向に相当する。また、正搬送向き104における軸方向が本発明における第3方向に相当する。
各図には現れていないが、複合機10の内部には、記録ヘッド39とは独立してインクカートリッジが配置されている。このインクカートリッジから不図示のインクチューブを通じてシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色インクが記録ヘッド39に供給される。
図6に示されるように、記録ヘッド39の一部は、キャリッジ38がプラテン42と対向する面において露出されている。この露出された面が、本明細書においてノズル面40と称される。同図には詳細に現れていないが、ノズル面40には複数のノズル口が開口している。各ノズル口は、C・M・Y・Bkの各色インクに対応して記録用紙の正搬送向き104に沿ってそれぞれ1列に配置されている。記録ヘッド39の内部に設けられたピエゾ素子の振動によって、各ノズル口から各色インクのインク滴が吐出される。キャリッジ38が往復動される間に、記録ヘッド39から各色インクが微小なインク滴として選択的に吐出される。これにより、プラテン42上を搬送される記録用紙に画像が記録される。なお、各ノズルの正搬送向き104に沿ったピッチや数は、記録される画像の解像度などに応じて適宜設定される。また、カラーインクの種類数に応じて各色に対応したノズル口の列数が増減される。
図6に示されるように、キャリッジ38には用紙検出センサ32が設けられている。用紙検出センサ32は、反射型の光学センサである。同図には詳細に現れていないが、用紙検出センサ32は発光素子と受光素子とを有する。この発光素子から光がプラテン42へ向かって照射され、プラテン42からの反射光を受光素子が受光する。そして、用紙検出センサ32は、受光素子の受光レベルに対応した電気信号を出力する。この用紙検出センサ32が、本発明におけるシート検出センサに相当する。
プラテン42の上面は記録用紙の反射率と異なる反射率である。一般に、記録用紙は白色であるから、プラテン42の上面は黒色に着色されている。このように、プラテン42の反射率と記録用紙の反射率とが異なることから、用紙検出センサ32から出力される信号レベル又は信号の変化によって、プラテン42上に記録用紙が有るかが判断される。
図3及び図4に示されるように、用紙搬送路23の上側において、一対のガイドレール43、44が配置されている。ガイドレール43、44は、記録用紙の正搬送向き104に沿って所定距離が隔てられて、キャリッジ38の往復動方向105を長手方向として配置されている。ガイドレール43、44は、プリンタ部11の筐体内に設けられており、プリンタ部11を構成する各部材を支持するフレームの一部を構成する。
正搬送向き104の上流側に配設されたガイドレール43は、ほぼ平板形状である。ガイドレール43における長手方向(往復動方向105)の長さは、キャリッジ38の往復動範囲より長く設定されている。正搬送向き104の下流側に配設されたガイドレール44も、ほぼ平板形状であり、その長手方向の長さはガイドレール43の長さと同等である。また、ガイドレール44における正搬送向き104の上流側の縁部45は、上方へ向かって略直角に曲折されている。
キャリッジ38は、ガイドレール43,44を跨ぐように配置されている。つまり、キャリッジ38の正搬送向き104の上流側端部がガイドレール43上に載置され、キャリッジ38の正搬送向き104の下流側端部がガイドレール44上に載置されている。各図には現れていないが、キャリッジ38は、ガイドレール44の縁部45を、高摺動性の樹脂部材などによって挟み込んでいる。これにより、キャリッジ38は、正搬送向き104に対して位置決めされ、かつ、往復動方向105へ摺動可能である。この摺動に際して上記ローラ対が回転しながら縁部45に沿ってスライドする。
ガイドレール44の上面にベルト駆動機構46が配設されている。ベルト駆動機構46は、駆動プーリ47、従動プーリ48及び無端環状のベルト49を有する。駆動プーリ47及び従動プーリ48は、ガイドレール44の長手方向における両端付近にそれぞれ配置されている。ベルト49は、駆動プーリ47と従動プーリ48との間に架け渡されている。ベルト49の内側には複数の歯が設けられており、この歯が駆動プーリ47の歯と噛合する。駆動プーリ47は、不図示のモータ73から駆動伝達されて回転される。駆動プーリ47の回転に伴ってベルト49が周運動する。
図6に示されるように、キャリッジ38におけるノズル面40側に、クリップ36が設けられている。このクリップ36がベルト49を狭持することにより、キャリッジ38がベルト49と連結されている。したがって、ベルト49の周運動に基づいてキャリッジ38がガイドレール43,44上を往復動する。前述のように記録ヘッド39がキャリッジ38に搭載されていることから、キャリッジ38の往復動とともに、記録ヘッド39が往復動方向105へ往復動する。
図3及び図4に示されるように、リニアエンコーダのエンコーダストリップ51がガイドレール44に配設されている。エンコーダストリップ51は帯状に形成され、その長手方向に沿って透光部と遮光部とが所定ピッチで交互に配置されている。エンコーダストリップ51は、ガイドレール44の長手方向の両端に設けられた支持部33、34に支持されて、ガイドレール44の上側に長手方向へ延びるように配置されている。キャリッジ38の上面には、透過型センサである光学センサ35が設けられている。光学センサ35は、エンコーダストリップ51に対応して配置され、キャリッジ38が往復動する際にエンコーダストリップ51のパターンを検知する。光学センサ35の検知信号は、キャリッジ38に搭載された不図示のヘッド制御基板からパルス信号として出力される。このパルス信号に基づいてキャリッジ38の移動方向及び速度が算出され、キャリッジ38の往復動が制御される。
ガイドレール43,44の下側に、記録ヘッド39と対向してプラテン42が配設されている。プラテン42は、キャリッジ38が往復動する領域のうち、記録用紙が通過する中央部分を占めるように配設されている。プラテン42は、その上面において記録用紙を支持する。プラテン42の上面の幅(往復動方向105)は、プリンタ部11において使用可能な記録用紙の最大幅より十分に幅広である。プラテン42の上面に支持された記録用紙は、記録ヘッド39との距離が一定に保持される。
不図示のメイン基板から記録ヘッド39のヘッド制御基板への記録用信号などの伝送は、フラットケーブル52を通じて行われる。フラットケーブル52は、メイン基板とヘッド制御基板とを電気的に接続する。フラットケーブル52は、電気信号を伝送する複数本の導電線をポリエステルフィルムなどの合成樹脂フィルムで覆って絶縁した薄帯状のものである。フラットケーブル52は、インクチューブと同様に、キャリッジ38の往復動に追従して撓む。
前述されたように、搬送ローラ60及び排紙ローラ62が停止されている間にキャリッジ38が往復動される。このキャリッジ38の往復動の間に、記録ヘッド39の各ノズル口から各色インクが微小なインク滴として選択的にプラテン42へ向かって吐出される。図10に示されるように、ノズル面40からインク滴が吐出される吐出向き108は鉛直下方である。従って、吐出向き108は、正搬送向き104及び往復動方向105に直交する。ノズル面40から選択的に吐出されたインク滴がプラテン42上の記録用紙に着弾することにより、記録用紙に所望の画像が記録される。
[ガイドフィルム71]
図7及び図8に示されるように、キャリッジ38には4個のローラ72〜75が設けられている。キャリッジ38には、ノズル面40より正搬送向き104の上流側及び下流側から往復動方向105へそれぞれ突出するブラケット76,77が設けられている。このブラケット76,77に回動軸が支持されることにより、各ローラ72〜75が、正搬送向き104に沿った方向を軸方向としてキャリッジ38に回転自在に固定されている。各ローラ72〜75の軸方向の長さは、後述されるガイドフィルム71の幅と同程度乃至若干長い。各ローラ72〜75は、キャリッジ38における往復動方向105の両側において、上端付近又は下端付近の四隅にそれぞれ配置されている。各ローラ72〜75は、キャリッジ38と共に往復動し、キャリッジ38の往復動によってガイドフィルム71に対して回転しつつ移動する。このガイドフィルム71が本発明における長尺部材に相当する。また、ローラ72〜75が、本発明におけるガイド部材に相当する。
図7に示されるように、キャリッジ38の上面側には、インク吸収部材78が設けられている。インク吸収部材78は、記録ヘッド39から吐出されるインクを吸収して保持可能な素材からなる。そのような素材として、吸水性樹脂又は吸水性繊維からなる不織布があげられる。インク吸収部材78は、キャリッジ38の上端側に配置されたローラ73,74及びブラケット76,77間のほぼ全領域を占める直方体形状である。インク吸収部材78の上面は、ローラ73,74の最上位置より若干上方に位置されている。つまり、インク吸収部材78は、ローラ73,74に巻かれてキャリッジ38の上方を相対的にスライドするガイドフィルム71の対向面82とキャリッジ38との間に配置されて、インク吸収部材78と接触する。そして、キャリッジ38の往復動に伴ってインク吸収部材78がガイドフィルム71に対して摺動する。
図4から図6に示されるように、ガイドフィルム71は、薄膜の平帯形状である。ガイドフィルム71は、キャリッジ38が往復動する領域における往復動方向105の両側にそれぞれ接続されている。ガイドフィルム71の一端はプリンタ部11のフレームなどに固定具65を介して接続されてプラテン42に対して相対移動しないように固定されており、他端はローラ66に巻かれて下方へ延出されて、一端と同様に不図示の固定具によりフレームなどに接続されてプラテン42に対して相対移動しないように固定されている。各図には現れていないが、他端の固定具においてガイドフィルム71の張力が調整可能である。この固定具65が、本発明における支持部材に相当する。
ガイドフィルム71はキャリッジ38に設けられた各ローラ72〜75へ巻かれて、キャリッジ38のノズル面40以外を囲むように変形されている。キャリッジ38の周囲においてガイドフィルム71が変形した一部が、本明細書において変形部分80と称される。ガイドフィルム71においてプラテン42の上面と対向する変形部分80以外の一部が対向部分81と称される。
図8に示されるように、ガイドフィルム71の変形部分80は、キャリッジ38の往復動方向105の両側それぞれにおいて下面付近の各ローラ72,75にそれぞれ巻かれてキャリッジ38の側面に沿ってプラテン42から離間又は接近され、上面付近の各ローラ73,74に巻かれてキャリッジ38の上面に沿って延出されている。そして、キャリッジ38の上面側においてインク吸収部材78と接触している。ガイドフィルム71の変形部分80において、各ローラ72,75にそれぞれ巻かれてキャリッジ38の側面に沿って延出されてプラテン42から離間及び近接する方向が、本明細書において変形方向106(図8参照)と称される。この変形方向106が、本明細書における第2方向に相当する。
図8に示されるように、ガイドフィルム71の対向部分81は、記録ヘッド39のノズル面40より若干プラテンに近い高さにおいて、キャリッジ38の両側から往復動方向105へそれぞれ延出されている。このように変形部分80以外においてガイドフィルム71が延出されている方向が長手方向であり、ガイドフィルム71の短手方向は正搬送向き104に沿っている。また、対向部分81の表裏面はほぼ水平方向に延びており、本明細書においては、ガイドフィルム71の表裏面のうち、プラテン42と対向している面が対向面82と称される。対向面82が、本発明における長尺部材の平面に相当する。
図6に示されるように、ガイドフィルム71の幅83(正搬送向き104に沿った長さ)は、記録ヘッド39におけるノズル面40の正搬送向き104の長さ84より広い。そして、ガイドフィルム71は、その幅83内にノズル面40が収まるようにキャリッジ38に対して配置されている。また、キャリッジ38に設けられた用紙検出センサ32も、ガイドフィルム71の幅83に収まる位置に配置されている。
図8に示されるように、キャリッジ38の近傍においては、ガイドフィルム71の対向面82からプラテン42の上面までの第1間隔85は、記録ヘッド39のノズル面40からプラテン42の上面までの第2間隔86より若干小さい。なお、記録ヘッド39のノズル面40が記録ヘッド39においてプラテン42に最近接する位置である。
キャリッジ38が往復動することにより、ガイドフィルム71は、その変形部分80をキャリッジ38の往復動に追従させるように変形する。例えば、図10に示されるように、キャリッジ38が矢印117(図10における左向き)へ移動すると、ガイドフィルム71は、各ローラ72〜75に案内されてキャリッジ38に追従して変形部分80を矢印117へ移動するように変形する。つまり、キャリッジ38のローラ72に巻かれることにより、ガイドフィルム71の対向部分81が変形部分80となり、キャリッジ38のローラ74が通過することにより変形部分80が対向部分81となる。このように変形部分80がキャリッジ38の往復動に追従しても、対向部分81は、プラテン42に対して往復動方向105へ相対移動しない。
図9に示されるように、搬送ローラ60より正搬送向き104の下流側からガイドフィルム71へ向かって導入フィルム87が設けられている。導入フィルム87は薄膜形状であり、正搬送向き104において上流側となる第1端88が、搬送ローラ60のローラ面より直下流側であって搬送ローラ60とピンチローラ61とのニップ位置より若干上方に配置されている。導入フィルム87の正搬送向き104において下流側となる第2端89は、ガイドフィルム71の下側へ進入している。第2端89の位置は、ガイドフィルム71の上流端70より下流側であって、記録ヘッド39のノズル面40及び用紙検出センサ32に対応する位置まで到達しない範囲で設定されている。搬送ローラ60及びピンチローラ61にニップされてプラテン42へ搬送される記録用紙は、導入フィルム87に案内されて、ガイドフィルム71とプラテン42との間に導かれる。
[パージ機構130、ワイパ131及び廃インクトレイ132]
図4及び図13に示されるように、プラテン42に対して往復動方向105の両側には、パージ機構130、ワイパ131及び廃インクトレイ132がそれぞれ配置されている。なお、図4においては、パージ機構130、ワイパ131及び廃インクトレイ132はガイドフィルム71に隠れて現れておらず、点線で各々の配置が示されている。パージ機構130及びワイパ131は、プラテン42に対して往復動方向105の同じ側(図13における右側)に配置され、一方、廃インクトレイ132のみが、プラテン42に対して往復動方向105の反対側(図13における左側)に配置されている。パージ機構130、ワイパ131及び廃インクトレイ132が、本発明におけるメンテナンス手段にそれぞれ相当する。
パージ機構130は、主としてキャップ133,134と吸引ポンプ135とから構成されている。また、不図示の駆動機構によって、キャップ133,134は、記録ヘッド39のノズル面40に対して接離する方向(矢印109)へ移動される。各キャップ133,134は、ノズル面40に密着して、各ノズル口を密閉空間で覆う。キャップ133は、カラーインクであるC・M・Yの各色インクを噴出するノズル口を一体に覆い、キャップ134は、黒色(Bk)インクを噴出するノズル口を一体に覆う。各キャップ133,134がノズル面40と密着するリップ部分はゴムなどの弾性部材からなり、各キャップ133,134がノズル面40に対して押圧されることによって弾性変形する。このリップ部分の弾性変形によって、リップ部分とノズル面40とが密着されて、各キャップ133,134の内部空間が密閉空間となる。
各キャップ133,134の底面には開口がそれぞれ設けられており、この開口に通ずる流路136,137をそれぞれ通じて各キャップ133,134が吸引ポンプ135と連結されている。吸引ポンプ135が動作されると、各流路136,137を通じて各キャップ133,134の内部空間に吸引圧が発生する。各キャップ133,134がノズル面40に密着されていると、この吸引圧によって、記録ヘッド39の各ノズル口から各色のインクが各キャップ133,134内へそれぞれ吸引される。記録ヘッド39から各色のインクが吸引される際に、記録ヘッド39内に生じた気泡やゴミなどがインクとともに各キャップ133,134内へ吸引される。本明細書において、このような吸引動作がパージと称される。
ワイパ131は、記録ヘッド39のノズル面40に当接して、ノズル面40に付着したインクを拭うものである。ワイパ131は、ゴムなどの弾性部材からなる平板形状の部材であり、ノズル面40において搬送方向104へ並ぶ全ノズル口の範囲より長い幅を有し、その幅方向が搬送方向104となるように配置されている。また、不図示の駆動機構によって、ワイパ131は、記録ヘッド39のノズル面40に対して接離する方向(矢印109)へ移動される。
ワイパ131は、パージ機構130よりプラテン42側に配置されている。ワイパ131は、主としてパージ機構130によってパージされたノズル面40に残留するインクを拭い取るために用いられる。したがって、ワイパ131は、パージが終了した記録ヘッド39が、キャリッジ38とともにプラテン42と対向する位置へ戻る際にノズル面40に当接し、キャリッジ38の移動によってノズル面40とワイパ131とが相対的に移動されることによって、ノズル面40に付着したインクがワイパ131によって拭い取られる。本明細書において、このようにノズル面40のインクを拭い取る動作がワイピングと称される。
廃インクトレイ132は、メンテナンスのために記録ヘッド39から噴出されるインク滴を受けるものである。廃インクトレイ132は、記録ヘッド39のノズル面40に対応するトレイ形状であり、その内部空間にインク吸収材が充填されている。インク吸収材は、記録ヘッド39から噴出されたインク滴を吸収して保持する。例えばパージが行われてワイパ131によってノズル面40のインクが拭い取られると、各ノズル口に、対応するインク色以外のインクが若干混入するおそれや、各ノズル口におけるインクのメニスカスが正常でない状態となるおそれがある。したがって、パージの後に記録ヘッド39の全ノズル口からインク的を噴出することによって、混入したインクを排出したり、各ノズル口のメニスカスを正常な状態に復帰させる。本明細書において、このようなインク滴の噴出動作がフラッシングと称される。
図13に示されるように、ガイドフィルム71は、前述されたパージ機構130の各キャップ133,134、ワイパ131及び廃インクトレイ132をも覆う位置まで往復動方向105へ延出されている。また、キャリッジ38は、パージ機構130の各キャップ133,134、ワイパ131及び廃インクトレイ132と対向する位置まで移動可能である。
[画像記録動作]
以下にプリンタ部11による画像記録動作が説明される。
画像記録の開始が操作パネル14に入力されると、給紙ローラ25の回転によって給紙トレイ20に貯蔵された記録用紙90が用紙搬送路23へ供給される。用紙搬送路23へ供給された記録用紙90は、搬送ローラ60及びピンチローラ61にニップされてプラテン42へ搬送される。なお、記録用紙90がレジストセンサ37を通過する過程において記録用紙90の先端位置が把握される。
搬送ローラ60及びピンチローラ61にニップされて搬送される記録用紙90の先端は、導入フィルム87に案内されて、ガイドフィルム71とプラテン42との間に導かれる。記録用紙90の先端が記録ヘッド39による画像記録領域へ進入すると、搬送ローラ60が所定の搬送量毎に間欠して回転される。搬送ローラ60が間欠して停止している間にキャリッジ38が往復動方向105へ往復動される。キャリッジ38が往復動する間に、記録ヘッド39の各ノズル面40から各色のインク滴が選択的に吐出向き108へ吐出される。インク滴の吐出は、キャリッジ38が往復動する両方向において行われても片方向においてのみ行われてもよい。ノズル面40から吐出されたインク滴はプラテン42上の記録用紙90に着弾する。これにより、1パス分の画像記録が終了する。
キャリッジ38が1回往復動されると、搬送ローラ60が再び所定の搬送量だけ回転されてプラテン42上を記録用紙90が正搬送向き104へ搬送される。そして、搬送ローラ60が間欠して停止している間にキャリッジ38が往復動方向105へ往復動され、同様にして記録ヘッド39のノズル面40からインク滴が選択的に吐出されて2パス目の画像記録が行われる。これが繰り返されて記録用紙90に所望の画像が記録される。
なお、記録用紙90に縁無し印刷を行う場合には、キャリッジ38に搭載された用紙検出センサ32の出力信号に基づいて、プラテン42上の記録用紙の縁が検出される。前述されたように、用紙検出センサ32は、キャリッジ38の下面側においてガイドフィルム71の幅83に収まる位置に配置されているので、用紙検出センサ32から照射される光は、導入フィルム87に遮られることなくプラテン42上の記録用紙90へ到達し、その反射光も導入フィルム87に遮られることなく用紙検出センサ32へ到達する。そして、検出された記録用紙90の縁に対応する位置まで記録ヘッド39からインク滴が吐出されて、記録用紙90に縁無し印刷が行われる。
前述されたような画像記録において、キャリッジ38が往復動する領域にはガイドフィルム71が設けられている。図10に示されるように、ガイドフィルム71の変形部分80は、キャリッジ38の往復動に追従する。一方、ガイドフィルム71の対向部分81は、キャリッジ38が往復動してもプラテン42に対して往復動方向105へ相対移動しない。したがって、プラテン42上の記録用紙90は、ガイドフィルム71の対向部分81によって記録ヘッド39のノズル面40よりプラテン42側へ位置せしめられる。
[本実施形態の作用効果]
前述されたように、プリンタ部11によれば、キャリッジ38が移動する領域において往復動方向105に渡って配置されたガイドフィルム71の対向部分81が、キャリッジ38が移動してもプラテン42に対して往復動方向105へ相対移動しないので、プラテン42上の記録用紙90は記録ヘッド39のノズル面40よりプラテン42側に位置せしめられる。その状態において、キャリッジ38が記録用紙90に対して往復動方向105へ往復動しながら記録ヘッド39により画像記録が行われる。これにより、仮に一部が折れ曲がった記録用紙90がプラテン42へ搬送されたり、インク滴が着弾した記録用紙90がプラテン42上で大きく撓もうとしたりしても、キャリッジ38や記録ヘッド39との接触による記録用紙90の紙詰まりが防止され、かつプラテン42上において記録用紙90が往復動方向105へ移動しないので、記録画像が乱れることがない。
また、ガイドフィルム71の対向部分81がプラテン42上の記録用紙90に対して往復動方向105へ相対移動しないので、記録用紙90に着弾したインクが擦られて記録画像が乱されることがない。
また、キャリッジ38の往復動に際して、インク吸収部材78にガイドフィルム71の対向面82が摺動することにより、記録用紙90から対向面82へ転写したインクや対向面82に付着したインクミストがインク吸収部材78に吸収されて対向面82から除去されるので、対向面82に付着したインク又はインクミストによって記録用紙90が汚されることがない。
また、ガイドフィルム71の変形部分80がキャリッジの移動に追従するので、1枚のガイドフィルム71をキャリッジ38が往復動する領域に渡って設けることができる。これにより、キャリッジ38が移動する領域に渡ってガイドフィルム71を張るための張力が全移動領域において安定するので、ガイドフィルム71がキャリッジ38の往復動に与える抵抗に変動が少なくなり、精度のよいキャリッジ38の移動が実現される。
また、ガイドフィルム71が、プラテン42の上面と対向する対向面82を有する平帯形状であるので、プラテン42上の記録用紙90を平面で確実に押さえることができる。
また、キャリッジ38の近傍においては、ガイドフィルム71の対向面82とプラテン42との第1間隔85が、記録ヘッド39のノズル面40とプラテン42との第2間隔86より若干小さいので、プラテン42上の記録用紙90が記録ヘッド39のノズル面40と接触することが防止され、キャリッジ38の往復動によって記録用紙90が詰まることを防止できる。
また、ガイドフィルム71の対向部分81の幅83が、記録ヘッド39におけるノズル面40の正搬送向き104に沿った長さ84よりも広いので、記録ヘッド39のノズル面40がプラテン42上の記録用紙90と接触することを原因として紙詰まりが生ずることを確実に防止できる。また、ノズル面40が往復動する領域において記録用紙90がプラテン42から所定の距離に位置せしめられるので、高精度な画像記録が実現される。
また、用紙検出センサ32が、キャリッジ38においてガイドフィルム71の幅83内となる位置に配置されたので、シート検出センサ32とプラテン42との間に導入フィルム87が存在せず、導入フィルム87の影響を受けることなく、用紙検出センサ32によりプラテン42上の記録用紙90を検出することができる。
また、ガイドフィルム71より正搬送向き104の上流側に導入フィルム87が設けられて、記録用紙90がガイドフィルム71とプラテン42との間に導かれるので、ガイドフィルム71の縁に記録用紙90の先端が衝突することが防止される。
また、キャリッジ38の往復動に伴って、インク吸収部材78がガイドフィルム71の対向面82に対して摺動するので、記録用紙90に着弾したインクやインクミストが対向面82に付着しても、インク吸収部材78によって対向面82からインクが除去される。これにより、対向面82に付着したインクによって記録用紙90が汚されることがない。
また、パージ機構130、ワイパ131及び廃インクトレイ132がプラテン42に対して往復動方向105へ並べて配置され、キャリッジ38が往復動方向105へ移動されると記録ヘッド39がパージ機構130、ワイパ131又は廃インクトレイ132とそれぞれ対向されるので、パージ機構130及びワイパ131を記録ヘッド39と接触させてメンテナンスを行うことができる。また、記録ヘッド39がパージ機構130、ワイパ131及び廃インクトレイ132と対向する位置にないときは、パージ機構130、ワイパ131及び廃インクトレイ132がガイドフィルム71に覆われて、パージ機構130、ワイパ131及び廃インクトレイ132に塵埃等が付着することや、ユーザがパージ機構130、ワイパ131及び廃インクトレイ132を触ることが防止される。
[第1実施形態の変形例]
前述された第1実施形態では、キャリッジ38の上面側にインク吸収部材78が設けられて、キャリッジ38の往復動に伴ってインク吸収部材78がガイドフィルム71に対して摺動するものとしたが、インク吸収部材78に代えて、キャリッジ38の上端側に設けられた各ローラ73,74のローラ表面にインク吸収部材を設けてもよい。キャリッジ38が往復動すると、ガイドフィルム71が各ローラ72〜75を回転させながら相対的に移動し、その際にガイドフィルム71の対向面82はローラ73,74のローラ表面と接触するので、このローラ表面にインク吸収部材を設けることにより、対向面82に付着したインク又はインクミストを除去することができる。
[第2実施形態]
以下に本発明の第2実施形態が説明される。第2実施形態は、前述された第1実施形態に対して、主としてガイドフィルム91,92の構成が異なる。したがって、以下には第2実施形態におけるガイドフィルム91,92の構成について説明がされ、第1実施形態と同様の構成については説明が省略される。後述されるガイドフィルム91,92が、本発明における長尺部材に相当する。なお、第2実施形態において第1実施形態と同一の符号で示された部材は、第1実施形態と同一のものである。
[ガイドフィルム91,92]
図11に示されるように、キャリッジ38には2個の巻取ローラ93,94が設けられている。各巻取ローラ93,94は、正搬送向き104に沿った方向(図11における紙面と垂直な方向)を軸方向としてキャリッジ38に回転自在に固定されている。図11には現れていないが、各巻取ローラ93,94の軸方向の長さは、後述されるガイドフィルム91,92の幅と同程度乃至若干長い。各巻取ローラ93,94は、キャリッジ38における往復動方向105の両側において、そのローラ面の最下点が記録ヘッド39のノズル面40よりプラテン42に近い高さとなるようにそれぞれ配置されている。
図11には現れていないが、各巻取ローラ93,94には、ガイドフィルム91,92を夫々巻き取る回転向きへ付勢するコイルバネが夫々設けられている。各コイルバネによって、巻取ローラ93は図11において矢印で示される反時計回りへ付勢され、巻取ローラ94は図11において矢印で示される時計回りへ付勢されている。この2個の巻取ローラ93,94に、ガイドフィルム91,92が夫々巻き取り又は引き出しされる。
ガイドフィルム91,92は、第1実施形態におけるガイドフィルム71と同様の平帯形状である。ガイドフィルム91,92は、キャリッジ38が往復動する領域における往復動方向105の両側にそれぞれ接続されている。ガイドフィルム91,92におけるキャリッジ38側の各端部は、巻取ローラ93,94に巻かれている。したがって、ガイドフィルム91,92は、記録ヘッド39のノズル面40よりプラテン42に若干近い高さにおいて、キャリッジ38の両側から往復動方向105へそれぞれ延出されている。
ガイドフィルム91は、キャリッジ38が往復動する領域の端において固定具65によりプラテン42に対して相対移動しないように固定されて巻取ローラ93へ向かって往復動方向105に沿って延出されて巻取ローラ93に巻き取られている。ガイドフィルム92はキャリッジ38が往復動する領域の端において固定具65によりプラテン42に対して相対移動しないように固定されて巻取ローラ94へ向かって往復動方向105に沿って延出されて巻取ローラ94に巻き取られている。各ガイドフィルム91,92が延出されている方向が長手方向であり、各ガイドフィルム91,92の短手方向は正搬送向き104に沿っている。
キャリッジ38が往復動する領域の両端から延出されたガイドフィルム91,92が2個の巻取ローラ93,94にそれぞれ巻回されることにより、ガイドフィルム91,92がキャリッジ38が往復動する全領域に渡って設けられている。ガイドフィルム91,92は、キャリッジ38の往復動に追従して各巻取ローラ93,94から引き出され、又は巻き取られる。ガイドフィルム91,92が各巻取ローラ93,94にそれぞれ巻き取られることにより、ガイドフィルム91,92がキャリッジ38の両側においてプラテン42から変形方向106へ離間され、また、ガイドフィルム91,92が各巻取ローラ93,94からそれぞれ引き出されることにより、ガイドフィルム91,92がキャリッジ38の両側においてプラテン42に接近する。
各ガイドフィルム91,92の表裏面はほぼ水平方向へ延びており、本明細書においては、ガイドフィルム91の表裏面のうち、プラテン42と対向している面が対向面95と称され、また、ガイドフィルム92の表裏面のうち、プラテン42と対向している面が対向面96と称される。これら対向面95,96が、本発明における長尺部材の平面に相当する。
また、ガイドフィルム91のうち巻取ローラ93に巻き取られている部分が変形部分97と称され、変形部分97以外のプラテン42の対向している部分が対向部分98と称される。また、ガイドフィルム92のうち巻取ローラ94に巻き取られている部分が変形部分99と称され、変形部分99以外のプラテン42の対向している部分が対向部分100と称される。
図11には現れていないが、ガイドフィルム91,92の幅83(正搬送向き104に沿った長さ)は、記録ヘッド39におけるノズル面40の正搬送向き104に沿った長さ84より広い。そして、ガイドフィルム91,92は、その幅内にノズル面40が収まるようにキャリッジ38に対して配置されている。また、キャリッジ38に設けられた用紙検出センサ32も、ガイドフィルム91,92の幅に収まる位置に配置されている。
前述された第1実施形態と同様の動作において、キャリッジ38が往復動する領域にはガイドフィルム91,92が設けられており、ガイドフィルム91,92の各変形部分897,99は、キャリッジ38の往復動に追従してガイドフィルム91,92を巻き取ったり引き出したりする。一方、ガイドフィルム91,92の各対向部分98,100は、キャリッジ38が往復動してもプラテン42に対して往復動方向105へ相対移動しない。したがって、プラテン42上の記録用紙90は、ガイドフィルム91,92の各対向部分98,100によって記録ヘッド39のノズル面40よりプラテン42側へ位置せしめられる。これにより、前述された第1実施形態と同様の作用効果が奏される。
[第1実施形態及び第2実施形態の変形例]
前述された第1実施形態及び第2実施形態の導入フィルム87は、透光性を有するものであってもよい。これにより、導入フィルム87を通じてプラテン42上の記録用紙90の状態を目視することができる。また、用紙検出センサ32がガイドフィルム71,91,92の幅内に配置されず、例えばキャリッジ38の正搬送向き104の上流側に配置されても、導入フィルム87を通じて記録用紙90を光学的に検出することができる。
また、前述された第1実施形態及び第2実施形態の導入フィルム87は、変形方向106(厚み方向)に貫通する孔を有するものであってもよい。これにより、導入フィルム87の孔を通じてプラテン42上の記録用紙90の状態を目視することができる。また、用紙検出センサ32がガイドフィルム71,91,92の幅内に配置されず、例えばキャリッジ38の正搬送向き104の上流側に配置されても、導入フィルム87の孔を通じて記録用紙90を光学的に検出することができる。
[第3実施形態]
以下に本発明の第3実施形態が説明される。第3実施形態は、前述された第1実施形態に対して、主としてガイドワイヤ54の構成が異なる。したがって、以下には第3実施形態におけるガイドワイヤ54の構成について説明がされ、第1実施形態と同様の構成については説明が省略される。後述されるガイドワイヤ54が、本発明における長尺部材(索条)に相当する。なお、第3実施形態において第1実施形態と同一の符号で示された部材は、第1実施形態と同一のものである。
[ガイドワイヤ54]
第1実施形態と同様に、キャリッジ38には4個のローラ72〜75が設けられている。また、キャリッジ38の上面側には、インク吸収部材78が設けられている。図12に示されるように、ガイドワイヤ54は、索条である。ガイドワイヤ54は、キャリッジ38が往復動する領域における往復動方向105の両側にそれぞれ接続されて、所定の張力で往復動方向105に沿って張られている。本実施形態では複数のガイドワイヤ54が、正搬送向き104に対して所定の間隔で並んで張られている。
ガイドワイヤ54はキャリッジ38に設けられた各ローラ72〜75へ巻かれて、キャリッジ38のノズル面40以外を囲むように変形されている。キャリッジ38の周囲においてガイドワイヤ54が変形した一部が、本明細書において変形部分55と称される。ガイドワイヤ54においてプラテン42の上面と対向する変形部分55以外の一部が対向部分56と称される。ガイドワイヤ54の変形部分55において、各ローラ72,75にそれぞれ巻かれてプラテン42に対して離間及び接近する方向は、前述された変形方向106である。
ガイドワイヤ54の対向部分56は、記録ヘッド39のノズル面40よりプラテン42に近い高さにおいて、キャリッジ38の両側から往復動方向105へそれぞれ延出されている。そして、往復動領域の両側において、固定具65及びローラ66によりプラテン42に対して相対移動しないように固定されている。このように変形部分55以外においてガイドワイヤ54が延出されている方向が長手方向である。複数のガイドワイヤ54が張られた領域における正搬送向き104に沿った長さは、記録ヘッド39におけるノズル面40の正搬送向き104の長さ84より広い。
図12には現れていないが、ガイドワイヤ54の対向部分56からプラテン42の上面までの間隔は、記録ヘッド39のノズル面40からプラテン42の上面までの間隔より若干小さい。
第1実施形態のガイドフィルム71と同様にして、キャリッジ38が往復動することにより、ガイドワイヤ54は、その変形部分55をキャリッジ38の往復動に追従させるように変形する。そして、変形部分55がキャリッジ38の往復動に追従しても、対向部分56は、プラテン42に対して往復動方向105へ相対移動しない。したがって、プラテン42上の記録用紙90は、ガイドワイヤ54の対向部分56によって記録ヘッド39のノズル面40よりプラテン42側へ位置せしめられる。これにより、前述された第1実施形態と同様の作用効果が奏される。
また、複数のガイドワイヤ54が正搬送向き104に沿って並べられているので、プラテン42上において正搬送向き104に沿った複数箇所で記録用紙90をプラテン42から所定の距離に位置せしめることができる。
なお、本実施形態では、ガイドワイヤ54が複数設けられることとしたが、ガイドワイヤ54は1本であっても、プラテン42上の記録用紙90を、記録ヘッド39のノズル面40よりプラテン42側へ位置せしめることができる。
11・・・プリンタ部(画像記録装置)
32・・・用紙検出センサ(シート検出センサ)
38・・・キャリッジ
39・・・記録ヘッド
40・・・ノズル面(記録領域)
42・・・プラテン
54・・・ガイドワイヤ(長尺部材、索条)
60・・・搬送ローラ(搬送手段)
61・・・ピンチローラ(搬送手段)
62・・・排紙ローラ(搬送手段)
71,91,92・・・ガイドフィルム(長尺部材)
72〜75・・・ローラ(ガイド部材)
78・・・インク吸収部材
82,95,96平面
85・・・第1間隔
86・・・第2間隔
87・・・導入フィルム
93,94・・・巻取ローラ(ガイド部材)
130・・・パージ機構(メンテナンス手段)
131・・・ワイパ(メンテナンス手段)
133,134・・・キャップ

Claims (20)

  1. シートを支持するプラテンと、
    上記プラテンに対向して配置され、シートに沿って第1方向へ移動するキャリッジと、
    上記キャリッジに搭載されてシートに画像記録を行う記録ヘッドと、
    上記キャリッジが移動する領域において上記第1方向へ延出されて上記プラテンに対向する長尺部材と、
    上記長尺部材を上記第1方向に対して固定する支持部材と、
    上記キャリッジに設けられており、上記キャリッジの移動に伴って上記長尺部材を上記プラテンから離間及び接近する第2方向へ変形させるガイド部材と、を具備する画像記録装置。
  2. 上記ガイド部材は、上記長尺部材を上記キャリッジを囲むように上記第2方向へ変形させるものである請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記ガイド部材は、上記キャリッジにおける第1方向の両側に夫々設けられた巻取りローラであり、
    上記長尺部材は、上記巻取りローラにそれぞれ巻き取られて上記第2方向へ変形される請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 上記長尺部材は、上記プラテンと対向する平面を有する平帯形状である請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 上記キャリッジの近傍における上記長尺部材の平面と上記プラテンとの第1間隔は、上記記録ヘッドにおいて上記プラテンに最近接する位置と上記プラテンとの第2間隔以下である請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置。
  6. 上記長尺部材は、上記平面において上記第1方向と直交する第3方向の幅が、上記記録ヘッドにおける記録領域の第3方向の長さよりも広いものである請求項4又は5に記載の画像記録装置。
  7. 上記長尺部材は、索条である請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
  8. 上記長尺部材は、複数の索条が上記プラテンとそれぞれ対向しかつ上記第1方向と直交する第3方向へ並べられたものである請求項7に記載の画像記録装置。
  9. シートを上記プラテン上へ搬送する搬送手段と、
    上記長尺部材よりシートの搬送方向上流側に配置されて、シートを上記長尺部材と上記プラテンとの間に導く導入フィルムと、を更に具備する請求項1から8のいずれかに記載の画像記録装置。
  10. 上記キャリッジに上記プラテン上のシートを検出するためのシート検出センサが設けられ、当該シート検出センサが、上記キャリッジにおける上記第3方向に対して上記長尺部材の幅内となる位置に配置された請求項9に記載の画像記録装置。
  11. 上記導入フィルムは、透光性を有するものである請求項9に記載の画像記録装置。
  12. 上記導入フィルムは、上記第2方向に貫通する孔を有するものである請求項9に記載の画像記録装置。
  13. 上記記録ヘッドは、インク滴を選択的に吐出して画像記録を行うインクジェット方式のものである請求項1から12のいずれかに記載の画像記録装置。
  14. インクを吸収可能なインク吸収部材が、上記長尺部材における上記プラテンと対向する側と接触するように上記キャリッジに設けられた請求項13に記載の画像記録装置。
  15. 上記インク吸収部材は、上記キャリッジと上記長尺部材との間に配置されて、上記キャリッジの移動に伴って上記長尺部材に対して相対的に摺動するものである請求項14に記載の画像記録装置。
  16. 上記インク吸収部材は、上記長尺部材と接触して回動するローラの表面に設けられたものである請求項14に記載の画像記録装置。
  17. 上記記録ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス手段が上記プラテンに対して第1方向へ並べて設けられ、
    上記キャリッジが、上記記録ヘッドを上記メンテナンス手段と対向させる位置まで移動可能であり、
    上記長尺部材が、上記メンテナンス手段とも対向する請求項1から14のいずれかに記載の画像記録装置。
  18. 上記メンテナンス手段が、上記記録ヘッドに密着するキャップを通じて当該記録ヘッドからインクを吸引するパージ機構である請求項17に記載の画像記録装置。
  19. 上記メンテナンス手段が、上記記録ヘッドに付着したインクを拭うためのワイパである請求項17に記載の画像記録装置。
  20. 上記メンテナンス手段が、上記記録ヘッドから噴出されるインク滴を受ける廃インクトレイである請求項17に記載の画像記録装置。
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