JP2002137407A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2002137407A
JP2002137407A JP2000332712A JP2000332712A JP2002137407A JP 2002137407 A JP2002137407 A JP 2002137407A JP 2000332712 A JP2000332712 A JP 2000332712A JP 2000332712 A JP2000332712 A JP 2000332712A JP 2002137407 A JP2002137407 A JP 2002137407A
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Japan
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cam
recording apparatus
suction
ink jet
jet recording
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JP2000332712A
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Toshiya Matsumoto
俊哉 松本
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録装置の大型化やコストア
ップ等を招くことのない簡単な構成で、メンテナンス部
の回転カム制御の精度および動作安定性を向上させる。 【解決手段】 カム38には大きさが異なる複数のフラ
グ部が一体的に備えられており、各フラグ部の少なくと
も3つのエッジがPGセンサ40によって検知されたと
きのカム38の位置を基準としてカム38を位置決めす
る。PGモータM1の所定の方向の駆動で吸引手段48
による吸引動作を行ない、逆方向の駆動でカム38を回
転させてキャッピング等のメンテナンスを行なう構成で
あったとしても、PGモータM3の反転によって発生す
るバックラッシ等に起因するカム38の位置のずれをキ
ャンセルすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体へインク
を吐出して記録を行なう記録手段の吐出口面に当接・離
間してメンテナンスを行なうメンテナンス手段とを有す
るインクジェット記録装置に関する。
【0002】ここで、記録媒体への記録には、文字を印
刷する動作だけでなく記号、図形等の文字以外のものを
記録する動作をも含むものとする。
【0003】
【従来の技術】プリンタ等の記録方式のうち、記録手段
であるインクジェットヘッドの吐出口(ノズル)からイ
ンクを吐出させて記録紙上に記録を行うインクジェット
記録方式は、低騒音でノンインパクトな記録方式であ
り、高密度かつ高速な記録動作が可能な方式であること
から、近年では広く採用されている。
【0004】一般的なインクジェット記録装置は、イン
クジェットヘッドを搭載するキャリアを駆動する手段
と、記録媒体である記録紙を搬送する搬送手段と、これ
らを制御するための制御手段などを備えている。
【0005】また、インクジェットヘッドのノズルから
インクを吐出するためのエネルギーを発生させるための
方法としては、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いて
インクに加圧する方法や、レーザなどの電磁波を照射し
て発熱させこの発熱によってインクを発泡させる方法
や、発熱抵抗体等の電気熱変換体素子によって液体を加
熱させ発泡させる方法などがある。
【0006】その中でも、熱エネルギーを利用してイン
ク滴を吐出させる方法を用いたインクジェット記録装置
は、ノズルを高密度に配列することができるため、高解
像度の記録を行なうことが可能である。特に、電気熱変
換体素子をエネルギー発生素子として用いるインクジェ
ットヘッドは、小型化が容易であり、最近の半導体製造
分野において技術の進歩と信頼性の向上性とが著しいI
C技術やマイクロ加工技術を応用して、その長所を十分
に活用することにより、高密度実装化が容易であり、製
造コストを低くできるというメリットを有している。
【0007】このようなインクジェット記録装置におい
ては、吐出口の目詰まりによる印字不良を防ぐために、
インクジェットヘッドのメンテナンス部が設けられてい
る。このようなメンテナンス部には、ヘッドの保護や吐
出口の乾燥防止のために、吐出口が配設されている吐出
口面をキャップで覆ったり(キャッピング)、吐出口面
からキャップをはずしたりするキャップの開閉動作を行
なうキャッピング手段や、インクジェットヘッドの吐出
口面をブレードで払拭するワイピング手段等の、インク
ジェットヘッドの吐出面に当接してインクジェットヘッ
ドのメンテナンスを行なうメンテナンス手段と、キャッ
ピング手段がキャップ状態となっているときに吸引ポン
プ等を用いて吐出口からインクを吸引するとともに、イ
ンクジェットヘッドおよびインク供給流路の内部の高粘
度インクや微細なごみやインク液中の気泡などの残留物
も吸出排出する吸引回復動作を行なう吸引手段と、イン
クジェットヘッドをメンテナンス部に対して所定の位置
に固定するロック手段等のメンテナンス準備手段とが備
えられている。
【0008】近年では、更にインクジェットヘッドの高
密度化が進み、ノズルの多列化・インクの多様化等が進
んでいるため、上述のメンテナンス部にも多種多様な動
作を行なえるようにすることが要求されている。また、
メンテナンス部においては、キャップの開閉動作や吸引
回復動作の正確さが要求されるため、それらの制御機構
として、複雑な動作を正確に行なうことができる回転カ
ムが用いられていることが多い。この回転カムは、駆動
源であるモータの駆動により回転することによってイン
クジェットヘッドの前述のメンテナンス手段を吐出口面
に対して当接・離間させるように動作するものである。
【0009】インクジェット記録装置は、メンテナンス
部のフレームに配置された光学センサ(検知手段)と、
回転カムに一体に設けられ、キャップの開閉動作等のメ
ンテナンス手段の動作に対応したフラグ部である遮光板
とを利用してキャップの開閉状態を検知するとともに、
回転カムを回転させ遮光板のエッジが所定の位置にきた
ことを光学センサで検知することによって回転カムの位
置制御を行っている。
【0010】前述した従来のインクジェット記録装置の
メンテナンス部は、複数のメンテナンス動作を回転カム
1回転以上の範囲で行なうと機構が複雑化するため、複
数のメンテナンス動作を回転カム1回転中の範囲内で行
っている。複数のメンテナンス動作を回転カム1回転中
の範囲内で行うようにすると、1つのメンテナンス動作
に対する回転カムの割り当て角度は小さくなるので、メ
ンテナンス動作を行なう際の回転カムの位置は正確に制
御される必要がある。また、1つのメンテナンス動作に
対する回転カムの割り当て角度は小さくなると、回転カ
ムのカム曲線は急傾斜となる。回転カムのカム曲線が急
傾斜となると、保持力が少ないモータによって回転カム
を駆動した場合、カムフォロアが回転カムに及ぼす力に
よってカムの先回り(オーバーラン現象)や後れが発生
するカム位置が多くなり、回転カムの位置を正確に制御
することが困難となるという問題があった。
【0011】また、メンテナンス部では、所定の方向の
回転力だけを伝達するワンウエイ駆動伝達手段(ワンウ
エイクラッチ)を用いて、モータの正逆回転を切り換え
ることによって前述のキャッピング手段の開閉動作と吸
引手段の吸引動作とを独立して行えるように構成するも
のが、装置の小型化やコストダウンを行なうためには好
適であると考えられる。
【0012】このような構成のメンテナンス部では、モ
ータの所定の方向の回転によって回転カムを駆動して幾
つかの所定の位置で停止させ、その所定の方向とは逆の
方向にモータを回転、すなわちモータの回転を切り換え
て吸引手段による吸引動作を行った後、再度モータの回
転を切り換えて回転カムを駆動する。そのため、モータ
の駆動が再度回転カムへつながった時には、モータの回
転を切り換えたときに発生する制御機構のバックラッシ
等の誤差要因によって、回転カムの位置を正確に制御す
ることが困難となるという問題があった。このような正
逆駆動のバックラッシ等の誤差要因は耐久等でバラつく
不安定要素である。
【0013】また、このような構成のメンテナンス部で
は、カムの先回り方向の回転カムの保持力がほとんどな
いため、回転カムのオーバーラン現象が発生しやすくな
っており、それが、正確な回転カムの位置制御の妨げと
なっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のインクジェット記録装置では、以下に示す2つの問
題点を有している。 (1) 装置の小型化やコストダウンを行なうため、メ
ンテナンス部は、モータの回転を切り換えることによっ
てメンテナンス動作と吸引手段の吸引動作とをそれぞれ
行えるような構成となっているが、モータの反転時に発
生するバックラッシ等の誤差要因によって、回転カムの
位置を正確に制御することが困難となる。 (2) 複数のメンテナンス動作を回転カム1回転中で
行っているため、1つのメンテナンス動作に対する回転
カムの割り当て角度が小さくなり、回転カム機構のカム
面が急傾斜となっているため、カムフォロアが回転カム
に及ぼす力によってカムの先回り(オーバーラン現象)
や後れが発生するカム位置が多くなって、カム位置を正
確に制御することが困難となり、メンテナンス動作が不
安定になるという問題があった。
【0015】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、装置の大型化やコ
ストアップを招くことなく、回転カムの位置制御の精度
を上げることにより、動作安定性を向上させたメンテナ
ンス部を有するインクジェット記録装置を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、吐出口からインクを吐出して記録媒体
上に記録を行なう記録手段の当該吐出口が配設されてい
る吐出口面に当接して前記記録手段のメンテナンスを行
なう少なくとも1つのメンテナンス手段と、フラグ部を
一体的に備え、回転することによって前記メンテナンス
手段を前記吐出口面に対して当接・離間させる回転カム
と、前記フラグ部のエッジが所定の位置にきたことを検
知する検知手段と、前記回転カムの位置が幾つかの所定
の吸引位置にあるときに、伝達される回転力によって前
記吐出口から前記記録ヘッド内の残留物を吸引除去する
吸引手段と、所定の方向に回転することによって前記回
転カムを回転駆動させ、前記所定の方向とは逆の方向に
回転することによって前記吸引手段に回転力を伝達する
駆動源とを備えるインクジェット記録装置において、前
記回転カムには大きさが異なる複数のフラグ部が一体的
に備えられており、前記回転カムの回転中に前記検知手
段を用いて前記フラグ部のエッジを検知することによっ
て求まる前記フラグ部の大きさから前記回転カムの絶対
位置を判定し、前記フラグ部の少なくとも3つのエッジ
が前記検知手段によって検知されたときの前記回転カム
の位置を基準として前記回転カムを位置決めすることを
特徴とする。
【0017】本発明のインクジェット記録装置では、メ
ンテナンス部が、装置の小型化とコストアップを狙いと
して、駆動源の所定の方向の駆動で吸引手段による吸引
動作を行ない、逆方向の駆動で回転カムを回転させてメ
ンテナンス手段によるメンテナンスを行なう構成であっ
たとしても、少なくとも3つのエッジが検知手段によっ
て検知されたときの回転カムの位置を基準として回転カ
ムを位置決めすることによって、駆動源の反転によって
発生するバックラッシ等に起因する回転カムの位置のず
れをキャンセルすることができるため、装置の大型化や
コストアップを招くことなく、回転カムの位置制御の精
度を上げることができる。
【0018】また、本発明のインクジェット記録装置で
は、回転カムの位置制御の精度を上げることができるの
で、カムの先回り(オーバーラン現象)や後れが発生し
ても回転カムの位置制御の精度が悪化しないカム領域が
多くなるため、回転カムの自由度が高くなり、1回転制
御のカム領域を有効に活用でき、より安全性・安定性の
高いタイミングでメンテナンス動作を実行することがで
きる。
【0019】また、本発明の他のインクジェット記録装
置では、少なくとも1つの前記フラグ部のエッジは、前
記各所定の吸引位置の間に配設されている。
【0020】本発明のインクジェット記録装置では、フ
ラグ部のエッジを、吸引手段による吸引を行なう所定の
吸引位置間に配置することによって、所定の吸引位置に
回転カムを位置決めしようとする際に、前回のカム位置
での吸引手段の駆動によって発生したバックラッシ等に
起因する回転カムの位置のずれをキャンセルして位置決
めを行なうことができる。
【0021】また、本発明の他のインクジェット記録装
置では、電源投入後に前記回転カムを回転させ、前記回
転カムの回転中に前記検知手段を用いて前記フラグ部の
エッジを検知することによって求まる前記フラグ部の大
きさから、電源投入時の前記回転カムの位置を判定す
る。
【0022】本発明のインクジェット記録装置では、電
源投入時の回転カムの位置を判定することによって、電
源断時に正常終了したか否かを判断することができ、電
源断に正常終了していなかったと判断したときには、記
録ヘッドのメンテナンスを行なって、記録ヘッドを正常
な状態にすることができる。
【0023】また、好ましくは、前記メンテナンス手段
の1つは、前記回転カムの回転によって前記記録手段に
当接・離間し、前記記録手段に当接したときには前記吐
出口をキャッピングする前記記録キャッピング手段であ
る。
【0024】また、好ましくは、前記吸引手段は前記キ
ャッピング手段に連通しており、前記吸引手段と前記キ
ャッピング手段との間に前記回転カムが回転することに
よって開閉する開閉弁が設けられている。
【0025】また、好ましくは、前記メンテナンス手段
の1つは、前記回転カムの回転によって前記吐出口面に
ブレードを払拭・離間させるワイピング手段である。
【0026】また、好ましくは、前記所定の方向の回転
力だけを伝達するワンウエイクラッチを介して前記駆動
源と接続されている。
【0027】また、好ましくは、前記吸引手段は、前記
キャッピング手段に連通する吸収チューブと、前記所定
の方向の回転に回転するときには、前記弾性チューブを
押圧しながら回転し、前記所定の回転とは逆の方向に回
転するときには、前記弾性チューブを押圧せずに回転す
るコロとを備えている。
【0028】また、好ましくは、前記フラグ部は遮光板
であり、前記検知手段は、光学センサである。
【0029】また、好ましくは、前記回転カムは、同一
軸上に複数のカムを備えた多段回転カムである。
【0030】また、好ましくは、前記駆動源は、ステッ
ピングモータである。
【0031】また、好ましくは、前記記録手段は、電気
熱変換体を用いてインクの吐出を行なう手段である。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態のイン
クジェット記録装置について図面を参照して詳細に説明
する。なお、全図において同一の符号がつけられている
構成要素はすべて同一のものを示す。
【0033】図1は、回復ユニット(メンテナンス部)
を備えた本実施形態のインクジェット記録装置の内部構
成を示す模式的斜視図である。図1に示すように、イン
クジェット記録装置1は、キャリッジ(CR)モータM
1と、キャリッジ2と、キャリッジ2に搭載された記録
手段である記録ヘッド3と、CRモータM1によりキャ
リッジ2を矢印A方向に往復移動させる伝動機構4と、
記録媒体である記録紙Pを搬送(紙送り)する給紙機構
(紙送り機構)5と、記録ヘッド3の吐出回復動作を行
うために記録ヘッド3の後述する吐出口面をメンテナン
スする回復ユニットである回復装置10とを備えてい
る。
【0034】インクジェット記録装置1では、記録紙P
は給紙機構5によって送り込まれ、記録ヘッド3によっ
て記録紙Pに所定の記録が行なわれる。インクジェット
カートリッジ6は、記録ヘッド3が搭載されるキャリッ
ジ2に着脱自在に装着されている。記録ヘッド3には、
インクジェットカートリッジ6内に収容されたインクが
供給される。キャリッジ2と記録ヘッド3は、両部材の
接合面が適正に接触されて所要の電気的接続を達成維持
できるようになっている。
【0035】キャリッジ2は、CRモータM1の駆動力
を伝達する伝動機構4の駆動ベルト7の一部に連結され
ており、ガイドシャフト13に沿って矢印A方向に摺動
自在に案内支持されている。従って、キャリッジ2は、
駆動モータM1の正転及び逆転によってガイドシャフト
13に沿って往復移動する。
【0036】また、スケール8はキャリア2の矢印A方
向における絶対位置を示すスケールであり、スケール8
の一端はシャーシ9に固着され、他端が不図示の板バネ
で支持されている。インクジェット記録装置1では、ス
ケール8として透明なPETフィルムに必要なピッチで
黒色のバーを印刷したものが用いられている。
【0037】記録ヘッド3は、記録信号に応じてエネル
ギーを印加することにより、後述する複数の吐出口から
インクを選択的に吐出して記録するインクジェットヘッ
ド(記録手段)である。記録ヘッド3は、熱エネルギー
を利用してインクを吐出する記録手段であって、熱エネ
ルギーを発生するための電気熱変換体を備えており、電
気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより生じ
る膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変
化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記録を行
う。
【0038】図2は、本実施形態のインクジェット記録
装置における記録ヘッド3のインク吐出部(一つの吐出
口列)の構造を模式的に示す斜視図である。記録紙Pと
所定の隙間(例えば、約0.3〜2.0ミリ程度)をお
いて対面する吐出口面23には、所定のピッチで複数の
吐出口49が形成されており、各吐出口49からなる吐
出口列は、主走査移動方向、すなわち本実施形態のイン
クジェット記録装置では、キャリッジ2の移動方向であ
る図1の矢印Aの方向と交差する方向に並んでいる。記
録ヘッド3内では、共通液室50と各吐出口49とを連
通する各液路51の壁面に沿ってインク吐出用のエネル
ギーを発生するための電気熱変換体である発熱抵抗体5
2が配設されている。
【0039】発熱抵抗体52は各吐出口49にそれぞれ
設けられており、記録ヘッド3は、記録信号または吐出
信号に基づいて発熱抵抗体52を駆動(パルス電圧を印
加)することによって、液路51内のインクを膜沸騰さ
せ、その時に発生する圧力によって吐出口49からイン
ク滴を吐出する。
【0040】図1に示すように、インクジェット記録装
置1では、記録ヘッド3の吐出口49が形成された吐出
口面23に対向してプラテン(不図示)が設けられてお
り、CRモータM1の駆動力によって記録ヘッド3を搭
載したキャリッジ2が往復駆動されると同時に、記録ヘ
ッド3に記録信号を与えてインクを吐出することによっ
て、プラテン上に搬送された記録紙Pの全幅にわたって
記録が行われる。
【0041】搬送ローラ14は、記録紙Pを搬送するた
めのものであり、搬送モータM2によって駆動される。
ピンチローラ15は、図示しないばねにより、記録紙P
を搬送ローラ14に当接し、ピンチローラホルダ16は
ピンチローラ15を回転自在に支持する。また、搬送ロ
ーラギア17は、搬送ローラ14の一端に固着されてお
り、搬送ローラギア17に中間ギア18を介して伝達さ
れた搬送モータM2の回転力が伝達されることによって
搬送ローラ14が駆動される。
【0042】排出ローラギア19は、記録ヘッド3によ
って画像が形成された記録紙Pをインクジェット記録装
置1の外ヘ排出するための排出ローラ(不図示)に固着
されており、搬送モータM2の回転が中間ギア18を介
して排出ローラギア19に伝達されることによって排出
ローラ20が駆動される。拍車ローラ21は、ばね(不
図示)によって記録紙Pを排出ローラ20に圧接する。
拍車ホルダ22は、拍車ローラ21を回転自在に支持す
る。
【0043】本実施形態のインクジェット記録装置1に
は、記録ヘッド3を搭載するキャリッジ2の記録動作の
ための往復運動の範囲外(記録領域外)の所望位置(例
えばホームポジションと対応する位置)に、記録ヘッド
3の吐出不良を回復するための回復装置10が配設され
ている。
【0044】回復装置10は、メンテナンス手段の1つ
である記録ヘッド3の吐出口面23をキャッピングする
キャッピング手段11と、同じくメンテナンス手段の1
つであり、記録ヘッド3の吐出口面にブレードを払拭・
離間させて吐出口面をクリーニングするワイピング手段
12と、吸引ポンプ等の吸引手段(不図示)とを備えて
いる。インクジェット記録装置1では、記録を行なわな
い時には、キャッピング手段11により記録ヘッド3の
吐出口面23をキャッピングしておくことによって、記
録ヘッド3を保護するとともにインクの乾燥を防止する
ことができる。
【0045】吸引手段は、キャッピング手段11による
吐出口面23のキャッピングに連動して吐出口49から
インクを強制的に吸引排出することによって、記録ヘッ
ド3の各流路51内に残留している増粘インクや気泡等
の残留物を除去する吐出回復動作を行う。ワイピング手
段12は、記録ヘッド3の吐出口面23に付着したイン
ク滴を拭き取ることができるように、キャッピング手段
11の近傍に配設されている。本実施形態のインクジェ
ット記録装置1では、キャッピング手段11とワイピン
グ手段12と吸引手段とを有する回復装置10を備える
ことによって、記録ヘッド3を正常な状態に保つことが
可能となっている。
【0046】本実施形態のインクジェット記録装置にお
ける回復装置10の構成を図面を参照して説明する。図
3は、図1のインクジェット記録装置に搭載された回復
装置10を斜め上方から見た模式的斜視図であり、図4
は図1のインクジェット記録装置に搭載された回復装置
10の内部構造を示す模式的分解斜視図であり、図5
は、図1のインクジェット記録装置に搭載された回復装
置10の駆動ギア列を示す模式的側面図である(一部破
断部含む)。
【0047】図3〜図5に示すように、記録ヘッド3の
不吐不良等の回復手段である回復装置10は、キャッピ
ング手段11と、ワイピング手段12と、吸引手段48
とを備えている。さらに、回復装置10は、各手段1
1、12、48を一体化してカバーする回復ベース20
と、駆動源であるステッピングモータ(以下、PGモー
タ)M3と、PGモータM3の回転を伝達するPGギア
24、25、26と、CRロックレバー29とを備えて
いる。図4、図5に示すように、吸引手段48は、2本
の吸引チューブ32と、加圧コロ33と、加圧コロホル
ダガイド30と、加圧コロホルダ31とを備えている。
【0048】図6、図7は、吸引手段48の構成を示す
側面図である。図6、図7に示すように、吸引チューブ
32は、回復ベース20の円弧部内面をガイド面としそ
の円弧面に沿うように配置されている。加圧コロホルダ
ガイド30は両端部に軸を有し、吸引チューブ32が備
えられている回復ベース20の半円弧ガイド面の円弧中
心に回転可能に軸支されている。
【0049】加圧コロホルダ31は、加圧コロホルダガ
イド30とともに回復ベース20の円弧ガイド面の半径
方向に回動可能に軸支されており、円弧ガイド面上に長
手方向が半径方向に対して傾斜している長穴を有してい
る。この長穴には、その位置に加圧コロ33の軸が位置
した場合に、加圧コロ33が吸引チューブ32を押圧す
ることができる位置、すなわち押圧位置に加圧コロ33
の軸が嵌合する切り欠き部が設けられている。
【0050】加圧コロ33は、加圧コロホルダ31に設
けられた加圧コロホルダ31の長穴に軸支された円板で
あり、加圧コロ33の軸は長穴を移動可能となってい
る。また、加圧コロ33は、加圧ばね(不図示)によっ
て、半円弧ガイド面の円弧中心から円周方向に向かって
押圧されている。
【0051】加圧コロ33は、加圧コロホルダ31が矢
印L方向に回転すると、その回転に伴って回転し、吸引
チューブ32に当接すると吸引チューブ32からの反力
によって押され、加圧コロ33の軸が加圧コロホルダ3
1の切り欠き部すなわち押圧位置に嵌めこまれるように
なる(図7の加圧コロ圧接ポイント43にある加圧コロ
33)。この状態で、加圧コロホルダ31がさらに回転
すると、加圧コロ33は、吸引チューブ32を押圧なが
ら吸引チューブ32上を回転移動するようになる。こう
することによって吸引チューブ32内の負圧が上昇し、
吸引手段48が吸引動作を行なうことができるようにな
る。
【0052】一方、加圧コロ33は、加圧コロホルダ3
1が矢印R方向に回転し、吸引チューブ32に当接した
場合には、加圧コロ33の軸が押圧位置に嵌め込まれず
に、長穴に押し戻されて待避されるため、吸引チューブ
32は押圧されずに、吸引チューブ32の負圧は上昇し
ない。したがって、加圧コロホルダ31を矢印R方向に
回転させても、吸引手段48は吸引動作を行なわない。
【0053】なお、吸引手段48では、吸引チューブ3
2をガイドする回復ベース20の円弧面が半円形状であ
るため、2個の加圧コロ33が180度対向するように
配置されている。こうすることによって、1個の加圧コ
ロ33が吸引チューブ32を押圧している状態から離間
する時に、もう一方の加圧コロ33が吸引チューブ32
を押圧するようになり、2個の加圧コロ33のうちいず
れか1個の加圧コロ33は必ず吸引チューブ33を吸引
しているようになる。したがって、吸引手段48は、加
圧コロホルダ31をL方向に回転させることによって、
吸引チューブ32内の負圧を保ちつつ連続的に吸引動作
を行うことが可能になる。
【0054】なお、本実施形態のインクジェット記録装
置1における吸引手段48では、吸引チューブ32の形
状が半円であるために、1本の吸引チューブ32につき
加圧コロ33が2個必要になるが、吸引チューブ32の
ガイド形状がほぼ円上になっている場合は1個の加圧コ
ロ33でも同様の効果が得られる。
【0055】一方、ポンプギア27が加圧コロホルダガ
イド30の回転軸に回転可能に軸支されている。ポンプ
ギア27は、PGギア24を介してPGモータM3に接
続されており、PGモータM3の回転によって回転す
る。また、ポンプギア27は、側面に空間を設けてお
り、内部に2つのリブを備えている(ポンプギアトリガ
リブ42a、ポンプギアトリガリブ42b)。一方、加
圧コロホルダガイド30の片端面には、ポンプギアトリ
ガボス41が配設されており、ポンプギアトリガボス4
1は、ポンプギア27の側面の空間上に突き出してい
る。
【0056】PGモータM3からの駆動力は、まず、ポ
ンプギア27のみに伝達されて、ポンプギアトリガボス
41がポンプギア27の回転によりポンプギアトリガリ
ブ46a、46bと当接した時に加圧コロホルダガイド
30に伝達されて、加圧コロホルダガイド30が回転す
るようになっている。
【0057】なお、本実施形態のインクジェット記録装
置では、吸引手段48は、PGモータM3の回転駆動に
対し直結された形になっており、PGモータM3のL方
向の回転(以下、L回転)で吸引動作を行い、R方向の
回転(以下、R回転)で加圧コロ33を吸引チューブ3
2への押圧状態から解除するような構成となっている。
【0058】図8は、キャッピング手段11の構成を示
す斜視図である。図8に示すように、キャッピング手段
11は、キャップ35と、キャップ吸収体44と、キャ
ップホルダ36と、キャップベース34と、キャッピン
グ手段昇降レバー37と、キャップ手段昇降レバー付勢
ばね39と、大気連通チューブ45と、大気連通弁46
a、46bとから構成されている。
【0059】キャップ35は、キャッピングの際には、
図2に示す記録ヘッド3の吐出口面23に当接する。キ
ャップ吸収体44は、記録ヘッド3の吐出口面23から
排出されるインクを効率よく吸引するためのものであ
る。キャップホルダ36は、キャップを支え不図示のキ
ャップばねにより記録ヘッド3の吐出口面にキャップ3
5を圧接させ得るものである。キャップベース34は、
キャップホルダ36にキャップばね(不図示)でキャッ
プ圧を与えるキャップばねを支持し、キャップホルダ3
6を上下方向に摺動自在に支持する。
【0060】キャッピング手段昇降レバー37は、キャ
ップ35を記録ヘッド3の吐出口面に当接、離間させる
ためのアーム部材である。キャップ手段昇降レバー付勢
ばね39は、キャッピング手段昇降レバー37をカム3
8に当接させる。大気連通チューブ45は、図8に示す
キャップ35とキャップベース34に設けた大気連通口
47とを連結する。大気連通弁46a、46bは、大気
連通口47を図8〜図11に示すように開閉することで
キャップ35内部を密閉状態としたり、開放状態にした
りすることができる。
【0061】吸引チューブ32は、キャップホルダ36
に備えたジョイント部に連結されており、キャッピング
手段11と連通している。キャッピング手段11が記録
ヘッド3の吐出口面23に当接している間には、前述の
吸引手段48の吸引動作により、キャップ35内に負圧
が与えられ記録ヘッド3からインクが吸引される。
【0062】本実施形態のインクジェット記録装置1に
おける吸引手段48は、黒インク(以下、Bk)と他の
色のインク(以下、Col)を、別々の吸引チューブ3
2で吸引する構成となっている。そのため、キャッピン
グ手段11は、キャップ35の閉空間を2個、キャップ
吸収体44を閉空間に合わせて2個、大気連通チューブ
45を2本、大気開放弁46a(Bk)、46b(Co
l)を2個備えている。
【0063】カム38は、図12に示すような外周面を
カム面とする複数のカムを同一軸上に備えた多段回転カ
ムである。カム38は、両端部を回復ベース20に回動
可能に支持され、PGギア25、PGギア26およびワ
ンウエイクラッチを内蔵したワンウエイクラッチギア2
8を介して矢印C方向にのみPGモータM3の回転が伝
達される。カム38には、互いに大きさが異なる扇形の
遮光板である第1フラグ部38a及び第2フラグ部38
bが同一面上に一体的に設けられている。第1フラグ部
38a及び第2フラグ部38bは、カム38を回転させ
ると、回復ベース20に固定された透過型光学センサで
あるカム位置検知センサ(以下、PGセンサ)40を遮
ることができる様に配置されている。なお、第1フラグ
部38aがPGセンサ40を遮るカム38の回転角度範
囲は82°、第2フラグ部38bは15°である。本実
施形態のインクジェット記録装置では、これらのカム3
8の位置決めを行なう際には、第1フラグ部38a及び
第2フラグ部38bのエッジのうち、少なくとも3つの
エッジがPGセンサ40によって検知されたときのカム
38の位置を基準とする。また、本実施形態のインクジ
ェット記録装置では、カム38の回転中にPGセンサ4
0を用いて第1フラグ部38a及び第2フラグ部38b
のエッジを検知することによって、そのときの第1フラ
グ部38a及び第2フラグ部38bの大きさからカム3
8の絶対位置を判定する。なお、各カム面と各フラグ部
との相対位置関係は後述の動作説明で述べる。
【0064】本実施形態のインクジェット記録装置1に
おける回復装置10では、カム38が回転することによ
って、キャッピング手段11を記録ヘッド3に当接させ
るための昇降動作、大気開放弁46a、46bの開閉動
作、ワイピング手段12の進退動作、キャッピング時に
記録ヘッド3を回復装置10に固定するための固定手段
として備えられているCRロックレバー29の昇降動作
が行われる。
【0065】本発明は、モータの一方向の駆動で吸引回
復を行なう吸引手段と、逆方向の駆動でキャップを記録
手段の吐出口面に当接・離間させるキャッピング手段
や、吐出口面をワイピングするワイピング手段等のメン
テナンス手段とを、カムの位置検知用の2つのフラグ部
を同一軸上に有するカムと、カム位相検知手段とにより
駆動するインクジェット記録装置の回復装置に係るもの
であり、上記に加えてさらに、以下に説明するような特
徴的な構成を包蔵するものである。
【0066】図13は、本実施形態のインクジェット記
録装置のカム38の模式的カム線図である。図13の横
軸はカム38の位置を示している。図13では、上から
順に、カム38の位置が0°〜360°での、キャップ
35の開閉状態、ワイピング手段12の状態、大気連通
弁46a、47bの開閉状態、PGセンサ40の出力状
態、CRロックレバー29の状態が示されている。な
お、キャップ35の開閉状態等には、その時の各カムフ
ォロアが当接するカム径も示されている。
【0067】位置a〜iは、カム38の停止ポジション
を示す。位置a(0°)は、ホームポジション(HP)
であり、記録ヘッド3の吐出面の乾燥を防ぎ保護する保
護キャッピング位置である。カム38がこの位置aにあ
るときには、大気開放弁46a、46bは閉じた状態と
なっている。
【0068】位置b〜eは、吸引を行なう所定の吸引位
置である。位置bでは、大気開放弁46a、46bがと
もに開放されて吸引を行なうポンプコロイニシャル取り
位置であり、位置cは、大気開放弁46a(Bk)を閉
じて、大気開放弁46b(Col)を開いて吸引を行な
うBk吸引位置であり、位置dは、大気開放弁46b
(Col)を閉じて、大気開放弁46a(Bk)を開い
て吸引を行なうCol吸引位置であり、位置eは、大気
開放弁46a(Bk)、46b(Col)ともに開いて
吸引を行なう空吸引位置である。位置b〜eでは、キャ
ップ35が記録ヘッド35に当接したキャップクローズ
状態となっており、この位置b〜eによって大気開放弁
46a、46bの開閉状態が選択され、PGモータM3
を反転させて前述の吸引手段48を駆動させることによ
り上記各位置における各吸引モードを実行することがで
きる。
【0069】位置f〜hは、キャリッジ2が回復装置1
0に対して進退移動可能な各メンテナンス手段およびC
Rロックレバー29等のメンテナンス準備手段のすべて
が退避した位置であり、この位置でキャリッジ2が進退
移動するように制御される。
【0070】位置fは、CRロック解除位置であり、キ
ャリッジ2の進入・退避が可能なCR進退可能第1位置
であり、印字中の待機位置である。この位置fでは、キ
ャップ35は、記録ヘッド3に対して僅かに隙間をあけ
て支持される。本実施形態のインクジェット記録装置で
は、カム38が位置fにあるときに、キャップ35のク
ローズ、吸引動作後のキャリッジ2の退避、印字、印字
中のキャップ35内への予備吐出、ワイピング手段12
によるワイピングを行なうためのキャリッジ2の進入な
どが行われる。また、キャリッジ2がメンテナンス位置
にある場合、カム38が位置f〜g間を回転する時に、
ワイピング手段12によってワイピングが実行される。
【0071】位置gはキャリッジ2の進入・退避が可能
なCR進退可能第2位置である。本実施形態のインクジ
ェット記録装置では、位置f〜g間でワイピング手段1
2の往動によってワイピングを行なった後、カム38を
位置gで停止させてキャリッジ2を待避させる。位置g
〜位置h間では、キャリッジ2は待避されており、この
間にワイピング手段12は、ばね(不図示)によって退
避位置に戻される。そして、位置hは、キャリッジ2の
進入・退避が可能なCR進退可能第3位置であり、キャ
ップクローズや吸引を行なう前に、キャリッジ2が進入
してくる位置である。
【0072】位置iは、CRロック嵌合位置であり、位
置iではCRロックレバー29が上昇し、キャップ35
は、記録ヘッド3に対して僅かに隙間をあけて支持され
る。この位置iでキャリッジ2はロックされる。本実施
形態のインクジェット記録装置では、この位置iにおい
て、キャリッジ2を完全に停止するまで移動させること
によってキャリッジ2とCRロックレバー29とのガタ
を詰め、より正確にキャリッジ2の位置決めを行なう。
【0073】なお、PGセンサ40の出力は、カム38
の位置aでは、透過状態(オフ)となっており、位置b
〜位置cの間にある位置M(第1フラグ部38aのエッ
ジが検知されたときのカム38の位置、すなわち第1フ
ラグ部38aの第1エッジ検知位置)で遮光状態(オ
ン)に変化する。
【0074】また、PGセンサ40の出力は、位置e〜
位置f間の位置N(第1フラグ部38aのもう一方のエ
ッジが検知されたときのカム38の位置、すなわち第1
フラグ部38aの第2エッジ検知位置)で再びオフとな
り、位置g〜位置h間における位置g寄りの位置O(第
2フラグ部38bのエッジが検知されたときのカム38
の位置、すなわち第2フラグ部38bの第3エッジ検知
位置)でオンとなり、位置g〜位置h間における位置h
寄りの位置P(第2フラグ部38bのもう一方のエッジ
が検知されたときのカム38の位置、すなわち第2フラ
グ部38bの第4エッジ検知位置)で再びオフに変化す
る。また、各位置間の相対角度は、それぞれ位置M〜位
置N間が82°、位置c〜位置N間が70°、位置e〜
位置N間が22°、位置N〜位置f間が14°、位置O
〜位置P間が15°、位置P〜位置h間が14°となっ
ている。
【0075】次に、本実施形態のインクジェット記録装
置の回復装置10の吸引回復動作について図面を参照し
て説明する。図14は、本実施形態のインクジェット記
録装置1における一般的な吸引回復動作を示すフローチ
ャートである。なお、図14中の各ステップにおける左
下の()はそのステップにおけるカム38の位置を示し
ている。また、長方形で示されるステップは、そのステ
ップがPGモータM3の回転によるカム38の動作であ
ることを示し、楕円形で示されるステップは、そのステ
ップがPGモータM3の回転による吸引手段48の動作
であることを示し、縁付き長方形で示されるステップ
は、そのステップがCRモータM1の回転によるキャリ
ッジ2の動作であることを示す。
【0076】まず、初期段階では、カム38は、図13
のカム線図に示す位置fすなわち待機位置に待機してい
る。この状態で吸引回復動作命令が下されると、インク
ジェット記録装置1は、キャリッジ2を、回復装置10
から印字部側に向けて回復装置10上方から完全に退避
した位置、すなわち退避ポジションに移動させる(ステ
ップS101)。次に、インクジェット記録装置1は、
PGセンサ40の出力を監視しながら、PGモータM3
をカム38が回転する方向に回転させる。カム38が位
置Oに達すると、透過状態(オフ)であったPGセンサ
40の出力は、遮光状態(オン)に変化し、カム38が
位置Pに達すると、PGセンサ40の出力は再びオフと
なる。インクジェット記録装置1は、さらにPGモータ
M3を回転させつつ、第4エッジ位置である位置Pを基
準として、位置Pからのカム38の回転量をカウント
し、カウント値が14°となったときの位置hでカム3
8を停止させ、カム38を位置hで位置決めする(ステ
ップS102)。
【0077】次に、インクジェット記録装置1は、キャ
リッジ2をメンテナンス位置である回復ポジションに移
動させ(ステップS103)、PGモータM3を駆動し
てカム38を、位置i、すなわち前述のカウント値が、
位置Pからのカム38の回転量が位置iに相当する値3
9°となったところの位置に達するまで回転させて、カ
ム38を位置i上に位置決めする(ステップS10
4)。ステップS104において、カム38が位置iに
達すると、CRロックレバー29が上昇し、キャップ3
5は記録ヘッド3に対して僅かに隙間をあけて支持され
るようになる。
【0078】この位置iでキャリッジ2はロックされる
が、インクジェット記録装置1は、キャリッジ2が完全
に停止するようになるまで、CRモータの微少駆動力に
よってキャリッジ2を微少移動させ、キャリッジ2とC
Rロックレバー29とのガタを詰め(ガタ寄せ動作)、
より正確な位置決めを行なう(ステップS105)。
【0079】次に、インクジェット記録装置1は、PG
モータM3を駆動してカム38を、位置b、すなわち前
述のカウント値が、位置Pからのカム38の回転量が位
置bに相当する値となったところの位置に達するまで回
転させて、カム38を位置b上に位置決めする。する
と、キャッピング手段11は、記録ヘッド3の吐出口面
23に当接して閉状態となり、大気開放弁46a、46
bは、図9に示すような開放状態となる(ステップS1
06)。なお、ステップS104、ステップS106に
おいてPGモータM3がカム38を回転させている際に
は、吸引手段48は図に示す矢印R方向に回転してい
る。この場合、加圧コロ33は図15〜図17に示すよ
うに吸引チューブ32から離間した位置に退避してお
り、加圧コロ33の吸引チューブ32に対する押圧は解
除されている。よって、本実施形態のインクジェット記
録装置では、PGモータM3がカム38を位置fからb
まで回転させている間には、キャップ35内は吸引チュ
ーブ32を介して大気と連通していても、吸引手段48
が回転してもキャップ35内に吸引チューブ32内に残
留するインクを逆流させたり、キャップ35内の正圧が
上昇して、記録ヘッド3の吐出口49にダメージを与え
ることはない。
【0080】次に、インクジェット記録装置1は、カム
38を位置bにセットした後、吸引回復動作に入る準備
として加圧コロ33を一度吸引チューブ32に押圧させ
るために、PGモータM3をポンプギア27を回転させ
る方向に回転させて加圧コロ33のイニシャライズを行
なう(ステップS107)。なお、ステップS107に
おいては、PGモータM3の駆動でポンプギア27がL
方向の回転力を受け、ポンプギア27のみが図18から
図19に示す状態まで回転する(ガタ分の空回転)。さ
らに、ステップS107においては、PGモータM3を
回転させると、加圧コロホルダガイド30の軸にポンプ
ギア27が軸支されている側の端面に配置されたポンプ
ギアトリガボス41がポンプギア27の内側に備えられ
たポンプギアトリガリブ42bと当接して吸引手段48
に回転力を伝達させ、図20に示すように吸引手段48
を回転方向L側に回転させ、加圧コロ33を吸引チュー
ブ32に押圧する状態にさせる。図20の下側に位置す
る加圧コロ33は、前述のように、吸引手段48の回転
に伴って回転し、吸引チューブ32に当接した後、加圧
コロ33の軸は、吸引チューブ32からの反力によって
加圧コロホルダ31の長穴の切り欠き部すなわち押圧位
置に移行する。本実施形態のインクジェット記録装置で
は、ステップS107における加圧コロ33のイニシャ
ライズを行なって、吸引回復動作を行なう前の加圧コロ
33の位置を吸引チューブ32に押圧させた状態にする
ことによって、加圧コロ33が吸引チューブ32を押圧
するまでの不感領域における吸引チューブ32つぶし量
すなわちインク吸引量のバラツキをなくすことができ
る。したがって、本実施形態のインクジェット記録装置
では、吸引回復動作を行なう際の初期状態において加圧
コロ33がどの位置にあっても安定的な吸引回復動作が
行なえるようにすることができる。
【0081】また、本実施形態のインクジェット記録装
置では、この加圧コロ33のイニシャライズ動作を行な
うことによって、加圧コロ33の位置検知に必要であっ
た加圧コロセンサがなくともインク吸引量のバラツキを
少なくし安定的な吸引回復動作が可能になる。
【0082】次に、インクジェット記録装置1は、PG
センサ40の出力を監視しつつ、PGモータM3をカム
38が回転する方向に回転させ、透過状態(オフ)であ
ったPGセンサ40の出力が遮光状態(オン)に変化し
た位置Mからの回転量をカウントし、位置C、すなわち
カウント値が位置Mからのカム38の回転量が位置Cに
相当する値となったところの位置でカム38を位置決め
し(ステップS108)、PGモータM3を所定量回転
させて吸引手段48による吸引を行なう(ステップS1
09)。なお、ステップS108においては、キャッピ
ング手段11は、記録ヘッド3の吐出口面23に当接し
たままであり、図10に示すように、大気開放弁46a
(Bk)は閉まり、大気開放弁46b(Color)は
開放状態となる。大気開放弁46a、46bが開放状態
となっている側のキャップ35内部には負圧がかから
ず、密閉状態側のキャップ35内部に負圧がかかるた
め、密閉状態側の記録ヘッド3の吐出口のみからインク
が吸引排出される。つまり、ステップS109では、イ
ンクジェット記録装置1は、黒インク(Bk)の吸引の
みが行われる。
【0083】次に、インクジェット記録装置1は、PG
センサ40の出力を監視しつつ、PGモータM3をカム
38が回転する方向に回転させ、位置d、すなわちカウ
ント値が位置Mからのカム38の回転量が位置dに相当
する値となったところの位置でカム38を位置決めし
(ステップS110)、PGモータM3を所定量回転さ
せて吸引手段48による吸引を行なう(ステップS11
1)。なお、位置dにおいては、キャッピング手段11
は吐出口面23に当接したままであり、図11に示すよ
うに大気開放弁46a(Bk)は開放され、大気開放弁
46b(Col)は密閉状態となっている。したがっ
て、ステップS111では、カラーインク(Col)の
みの吸引が行われる。
【0084】このように、本実施形態のインクジェット
記録装置では、カム位置c、dを選択することによっ
て、各キャップ35の内部を密閉状態や開放状態にセッ
トし、吸引手段48の吸引回復動作により密閉状態とな
っているキャップ35内部に負圧を与え、記録ヘッド3
よりインクを選択的に排出させることができる。
【0085】上述したように、本実施形態のインクジェ
ット記録装置では、吸引動作を行なう位置bと位置cと
の間に、第1エッジ位置Mが配設されている。本実施形
態のインクジェット記録装置では、カム位置bからカム
位置cあるいはカム位置dに移動する際には、カム38
の第4エッジ位置P(第2フラグ部38bの第4エッジ
検知位置)からのカウントをリセットし、カム38の第
1エッジ位置M(第1フラグ部38aの第1エッジ検知
位置)をPGセンサ40により検知し、位置Mからのカ
ウント値をカウントし直している。
【0086】こうすることによって、本実施形態のイン
クジェット記録装置では、PGモータM3の正転から逆
転に転じる時のワンウエイクラッチギア28のバックラ
ッシ等によって発生する位置決め誤差がキャンセルされ
るため、第4エッジ位置Pからのカウント値によってカ
ム38を位置c、dに位置決めした場合に比べ、位置c
あるいは位置dの位置決め精度が大幅に向上する。
【0087】次に、インクジェット記録装置1は、カム
38を、PGモータM3をカム38が回転する方向に回
転させ、位置e、すなわちカウント値が位置Mからのカ
ム38の回転量が位置eに相当する値となったところの
位置でカム38を位置決めし(ステップS112)、キ
ャッピング手段11は記録ヘッド3の吐出口面に当接し
たまま、大気開放弁46a、46bが図9に示すような
開放状態となる。インクジェット記録装置1は、この状
態でPGモータM3を所定量正転させて吸引手段48に
よる吸引を行う(ステップS113)。
【0088】この動作により、ステップS109におけ
る位置cあるいはステップS111における位置dでの
吸引によってキャップ35内や吸引チューブ32内に溜
められた排インクが大気開放弁46a、46bから流入
した空気とともに吸引されるため、本実施形態のインク
ジェット記録装置では、記録ヘッド3に負圧をかけるこ
となく排インクを排出することができる。
【0089】また、ステップS113の動作(キャップ
状態での空吸引)では、キャップ状態のままキャップ3
5内に溜められた排インクが徐々に減っていくため、キ
ャップ開放状態での空吸引に比べ、記録ヘッド3の吐出
口面に残ってしまうインク量を少なくすることができ
る。その結果、記録ヘッド3や回復装置10をきれいな
状態に保つことができるため、インクジェット記録装置
1の印字品位や耐久性が向上する。
【0090】次に、インクジェット記録装置1は、PG
センサ40の出力を監視しつつ、PGモータをカム38
が回転する方向に回転させ、オンからオフに変化する位
置Nからのカウント値が14°となる待機位置fでカム
38を位置決めする(ステップS114)。図13に示
すように、位置fではCRロックが解除されており、キ
ャップ35は、記録ヘッド3に対して僅かに隙間をあけ
て支持される。
【0091】次に、インクジェット記録装置1は、キャ
リッジ2を微小量往復移動させる(キャップ剥がし動
作)(ステップS115)。ステップS115の動作
は、前述までのステップで、キャップ35が記録ヘッド
3の吐出口面23に貼りついてしまった場合のために、
キャップ35と記録ヘッド3とを微小量ずらすことによ
ってそれらの貼りつき力をキャンセルし、キャップ35
を記録ヘッド3の吐出口面23から剥がすための処理で
ある。後述のワイピング等の処理を正常に行なうために
は、このキャップ剥がし動作が必要となる。以上で、吸
引回復動作は終了し、インクジェット記録装置1は待機
状態に復帰する。
【0092】なお、本実施形態のインクジェット記録装
置では、PGモータM3が吸引手段による吸引を行なう
方向に回転したときには、PGモータM3の駆動は、ワ
ンウエイクラッチギア28からカム38へ伝達されるこ
とはない。
【0093】また、カム位置bでの加圧コロイニシャラ
イズ動作、カム位置c、dでの吸引動作、カム位置eで
の空吸引動作の後に、PGモータM3を逆転させても、
吸引手段48はすぐには回転せず、図18に示す状態か
ら図19に示す状態に至るまではガタ分の空回転状態
(ポンプギア27のみが回転し吸引手段48は回転しな
い)となる。なお、PGモータM3に対する吸引手段4
8のギア比は1/20、カム38のギア比は1/40、
上記ポンプギア27のガタ分の空回転量は140°(こ
の時のカム38の回転量70°)である。したがって、
位置b、位置cあるいはd、位置e間はそれぞれ70°
未満なので、加圧コロ33のイニシャライズ処理で押圧
状態にセットされた加圧コロ33は、吸引回復動作が終
了し、カム位置fでの待機状態になっても押圧状態のま
まとなる。
【0094】また、前述のように、その後の動作でカム
38が回転し、再度キャッピング手段11が上昇してく
る時には、加圧コロ33は、開放状態となる。このよう
な構成により大気開放弁の開閉動作間のカム38回転時
に吸引手段48の逆転によるインク逆流と、それによる
記録ヘッド3へのダメージを回避している。
【0095】上述した吸引回復動作は、本実施形態のイ
ンクジェット記録装置における黒(Bk)、カラー(C
ol)インクの連続吸引モードの吸引回復動作であり、
本実施形態のインクジェット記録装置では、上述した吸
引回復動作を変更することによって、黒(Bk)インク
の単独吸引モード、カラー(Col)インクの単独吸引
モード等の各種吸引モードにも対応することができる。
【0096】次に、本実施形態のインクジェット記録装
置1の電源投入時等の回復装置10の初期化動作につい
て図面を参照して詳細に説明する。図21は、本実施形
態のインクジェット記録装置1における回復装置10の
初期化動作を示すフローチャートである。本実施形態の
インクジェット記録装置では、電源投入時には、回復装
置10のカム38の位置が未確定となっているため、カ
ム38の位置を初期化する必要がある。
【0097】まず、電源が投入されると、インクジェッ
ト記録装置1は、PGセンサ40の出力を監視しつつ、
PGモータM3を駆動してカム38を回転させる。イン
クジェット記録装置1は、電源投入時のPGセンサ40
の出力が遮光状態(オン)であった場合には電源投入時
からの回転量をカウントし、PGセンサ40の出力が透
過状態(オフ)であった場合にはカム38が位置Mある
いは位置Oに達し遮光状態(オン)に変化してからの回
転量をカウントする。
【0098】更に、インクジェット記録装置1は、PG
モータM3を連続的に回転させ、PGセンサ40の出力
がオフに変化した位置Nあるいは位置Pまでのカウント
値をAONとするとともに、位置Nあるいは位置Pからの
回転量を新たにカウントし、そのカウント値が14°
(位置fあるいは位置h)で停止するようにカム38を
位置決めする(ステップS201)。次に、インクジェ
ット記録装置1は、キャリッジ2のホームポジション
(以下、HP)取り動作を行う(ステップS202)。
キャリッジ2のHP取り動作を以下に説明する。
【0099】まず、インクジェット記録装置1は、キャ
リッジ2を、回復装置10から印字部と反対側の本体フ
レーム(不図示)に設けられた突き当て部に突き当たる
まで移動させる。そして、インクジェット記録装置1
は、突き当て部に突き当たっている位置をキャリッジ2
の基準位置とし、以降は、その基準位置からの移動量を
所定量とすることによってキャリッジ2の位置を制御す
る。なお、本来、HP取り動作時のカム38の位置が位
置fであり、かつ、記録ヘッド3がキャップ状態であっ
た場合には、キャッピング手段11を記録ヘッド3から
引き剥がすために、前述のキャップ剥がし動作を行う必
要がある。しかし、上記のキャリッジ2のHP取り動作
によって、キャップ35と記録ヘッド3とは微小量ずれ
るため、ここでは、改めてキャップ剥がし動作を行う必
要はない。
【0100】本実施形態のインクジェット記録装置で
は、カウント値AONの値によりステップS202以降の
動作が3通りに別れる。まず、カウント値AONが18.
5°未満であった場合には、現状のカム38の位置が、
位置fであるかカム38の位置hであるかを判定するこ
とはできない。また、カウント値AONが18.5°未満
であった場合、前回の電源オフ時に記録ヘッド3を乾燥
等から保護するためのキャップ状態である位置aになか
ったことになり、前回電源オフ時には正常に終了してい
なかったと考えられるため、吸引動作や、いわゆる予備
吐出等によってインクがキャップ35内に残っている可
能性がある。そこで、インクジェット記録装置1は、カ
ウント値AONが18.5°未満であるか否かチェックし
(ステップS203)、カウント値AONが18.5°未
満であった場合には、PGモータM3を所定量正転させ
ることによって空吸引を行ない、キャップ35内の残イ
ンクを排除する(ステップS204)。その後、インク
ジェット記録装置1は、キャリッジ2を回復ユニット上
方から完全に退避した位置すなわち退避ポジションに移
動させ(ステップS205)、ステップS201に戻
る。
【0101】ステップS203において、カウント値A
ONが18.5°未満でなかった場合には、カウント値A
ONが76°より大きいか否かチェックする(ステップS
206)。ステップS206において、カウント値AON
が76°より大きい値であった場合には、PGセンサ4
0がカム38の遮光板部38aのすべてを検知している
ため、電源投入時のカム位置がカム位置aであったと判
断して、現状のカム位置を位置fであるとし、さらに前
回電源オフ時には正常終了と判定したものとして、回復
装置10の初期化動作を終了して待機状態となる。
【0102】ステップS206において、カウント値A
ONが76°以下であった場合には、カウント値AONが1
8.5°以上76°以下であるとして、電源投入時にお
けるカム位置は位置c〜eであり、現状のカム位置を位
置fと判定することができるうえ、前回電源オフ時に正
常に終了せず、吸引回復動作中の吸引時に電源を落とし
たものと判断することができる。この場合には、吸引動
作や予備吐出等によってインクがキャップ35内に残っ
ていたり、記録ヘッド3の吐出口面に付着している可能
性が高い。そのため、インクジェット記録装置1では、
まず、PGモータM3を所定量正転させることにより、
吸引手段48によって空吸引を行ない、キャップ35内
の残インクを排除する(ステップS211)。
【0103】その後、インクジェット記録装置1は、キ
ャリッジ2を回復位置(メンテナンスポジション)に移
動させ(ステップS212)、PGモータM3を位置g
まで逆転させることによって、ワイピング手段12を用
いて記録ヘッド3の吐出口面23のインクを拭き落とす
ワイピング動作を行う(ステップS213)。
【0104】そして、インクジェット記録装置1は、キ
ャリッジ2を回復装置10上方から完全に退避した位置
(退避ポジション)に移動させ(ステップS214)、
PGセンサ40の出力を監視しつつ、PGモータM3を
カム38を回転させる方向に回転させる。そして、PG
センサ40の出力が2回目の遮光状態(オン)から透過
状態(オフ)に変化した位置Nからの回転量をカウント
し、カウント値が14°であるときの位置(位置f)で
停止させ(ステップS215)、回復装置10初期化動
作を終了して待機する(ステップS216)。
【0105】以上述べたように、本実施形態のインクジ
ェット記録装置では、電源投入後には、カム38を回転
させて、フラグ部のエッジが検知されるまでのカム38
の回転幅によって、カム38の位置を判定する。そのた
め、本発明のインクジェット記録装置では、電源断時に
正常終了したか否かを判断することができ、電源断に正
常終了していなかったと判断したときには、記録ヘッド
のメンテナンスを行なって、記録ヘッドを正常な状態に
することができる。
【0106】また、本実施形態のインクジェット記録装
置では、吸引回復動作中に電源を落としてからの回復装
置10の初期化であった場合には、上述のワイピング動
作が行われるまで、吐出口面23にインクを付着してい
る可能性が高い記録ヘッド3が退避ポジションに移動せ
ず印字部側に移動することがないため、記録紙を搬送し
印字する面であるプラテン等がインクで汚染されること
を回避することができる。
【0107】本実施形態のインクジェット記録装置で
は、キャリッジ2の回復装置10に対する進退移動が、
記録ヘッド3からキャッピング手段11やワイピング手
段12等のメンテナンス手段などがすべて退避するカム
位置f、g、hの3箇所においてのみ行われる。こうす
ることにより、本実施形態のインクジェット記録装置1
では、記録ヘッド3の吐出口面23やキャッピング手段
11あるいはやワイピング手段12等を傷つけたりする
ことや、記録ヘッド3の混色を回避することができる。
【0108】尚、本実施形態のインクジェット記録装置
は、1個の記録手段を用いる記録装置、異なる色のイン
クで記録する複数の記録ヘッドを用いるカラー記録装置
であってもよいし、あるいは同一色彩で異なる濃度で記
録する複数の記録ヘッドを用いる階調記録装置であって
もよいし、さらには、これらを組み合わせた記録装置の
場合であってもよい。
【0109】さらに、本実施形態のインクジェット記録
装置における回復装置10は、記録ヘッドとインクタン
クを一体化した交換可能なインクカートリッジを用いる
構成のインクジェット記録装置や、記録ヘッドとインク
タンクを別体にし、その間をインク供給用のチューブ等
で接続する構成のインクジェット記録装置など、記録ヘ
ッドとインクタンクの配置構成がどのような構成のイン
クジェット記録装置であっても同様に適用することがで
き、同様の効果が得られるものである。
【0110】また、回復装置10は、インクジェット記
録装置が、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いる記録手段を使用するものである場合にも適用できる
が、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出する
方式の記録ヘッドを使用するインクジェット記録装置に
おいて優れた効果をもたらすものである。かかる方式に
よれば、記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0111】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のインクジェ
ット記録装置では、小型化とコストアップを狙いとし
て、駆動源の一方向の駆動で吸引手段を動作させ吸引を
行ない、逆方向の駆動で回転カムを回転させてメンテナ
ンス手段によるメンテナンスを行なうような構成であっ
たとしても、少なくとも3つのエッジが前記検知手段に
よって検知されたときを基準として前記回転カムのカム
位置を位置決めすることによって、駆動源の正逆駆動に
よるバックラッシ等に起因する回転カムの位置ずれをキ
ャンセルすることができるため、装置の大型化やコスト
アップを招くことなく、回転カムの位置制御の精度を上
げることができる。
【0112】また、本発明のインクジェット記録装置で
は、カムの先回り(オーバーラン現象)や後れが発生し
ても回転カムの位置制御の精度を悪化させないカム領域
が多くなるため、回転カムの自由度が高くなり、1回転
制御のカム領域を有効に活用でき、より安全性・安定性
の高いタイミングでメンテナンス動作を実行できる。
【0113】また、本発明のインクジェット記録装置で
は、電源投入時の回転カムの位置を判定することによっ
て、電源断時に正常終了したか否かを判断することがで
き、電源断に正常終了していなかったと判断したときに
は、記録ヘッドのメンテナンスを行なって、記録ヘッド
を正常な状態にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のインクジェット記録装置
の構成を示す模式的斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態のインクジェット記録装置
の記録ヘッドのインク吐出部の構造を模式的に示す斜視
図である。
【図3】本発明の一実施形態のインクジェット記録装置
の回復装置を斜め上方から見た模式的斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態のインクジェット記録装置
に搭載された回復装置の内部構造を示す模式的分解斜視
図である。
【図5】本発明の一実施形態のインクジェット記録装置
における回復装置の内部構造の駆動ギア列を示す模式的
側面図(一部破断部含む)である。
【図6】本発明の一実施形態のインクジェット記録装置
における吸引手段の構成を示す側面図である。
【図7】本発明の一実施形態のインクジェット記録装置
における吸引手段の構成を示す側面図である。
【図8】本発明の一実施形態のインクジェット記録装置
におけるキャッピング手段の構成を示す斜視図である
(大気連通弁46a、46b閉)。
【図9】本発明の一実施形態のインクジェット記録装置
におけるキャッピング手段の構成を示す斜視図である
(大気連通弁46a閉、46b開)。
【図10】本発明の一実施形態のインクジェット記録装
置におけるキャッピング手段の構成を示す斜視図である
(大気連通弁46a開、46b閉)。
【図11】本発明の一実施形態のインクジェット記録装
置におけるキャッピング手段の構成を示す斜視図である
(大気連通弁46a、46b閉)。
【図12】本発明の一実施形態のインクジェット記録装
置における回転カムの構造を示す斜視図である。
【図13】本発明の一実施形態のインクジェット記録装
置の回転カムの模式的カム線図である。
【図14】本発明の一実施形態のインクジェット記録装
置における一般的な吸引回復動作を示すフローチャート
である。
【図15】ポンプギアによる駆動が伝達される前の吸引
手段の状態を示す断側面図である。
【図16】R方向回転中のポンプギアによる駆動が伝達
される直前の吸引手段の状態を示す断側面図である。
【図17】R方向に回転する吸引手段の状態を示す断側
面図である。
【図18】ポンプギアによる駆動が伝達される前の吸引
手段の状態を示す断側面図である。
【図19】L方向回転中のポンプギアによる駆動が伝達
される直前の吸引手段の状態を示す断側面図である。
【図20】L方向に回転する吸引手段の状態を示す断側
面図である。
【図21】本発明の一実施形態のインクジェット記録装
置における回復装置の初期化動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 2 キャリッジ 3 記録ヘッド 4 伝動機構 5 給紙機構 6 インクジェットカートリッジ 7 駆動ベルト 8 スケール 9 シャーシ 10 回復装置 11 キャッピング手段 12 ワイピング手段 13 ガイドシャフト 14 搬送ローラ 15 ピンチローラ 16 ピンチローラガイド 17 搬送ローラギア 18 中間ギア 19 排出ローラギア 20 回復ベース 21 拍車ローラ 22 拍車ホルダ 23 吐出口面 24、25、26 PGギア 27 ポンプギア 28 ワンウエイクラッチギア 29 CRロックレバー 30 加圧コロホルダガイド 31 加圧コロホルダ 32 吸引チューブ 33 加圧コロ 34 キャップベース 35 キャップ 36 キャップホルダ 37 キャッピング手段昇降レバー 38 カム 38a 第1フラグ部 38b 第2フラグ部 39 キャップ手段昇降レバー付勢ばね 40 カム位置検知センサ(PGセンサ) 41 ポンプギアトリガボス 42a、42b ポンプギアトリガリブ 43 加圧コロ圧接ポイント 44 キャップ吸収体 45 大気連通チューブ 46a、46b 大気連通弁 47 大気連通口 48 吸引手段(吸引ポンプ) 49 吐出口 50 共通液室 51 液路 52 発熱抵抗体 M1 CRモータ M2 搬送モータ M3 PGモータ P 記録紙

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出口からインクを吐出して記録媒体上
    に記録を行なう記録手段の当該吐出口が配設されている
    吐出口面に当接して前記記録手段のメンテナンスを行な
    う少なくとも1つのメンテナンス手段と、 フラグ部を一体的に備え、回転することによって前記メ
    ンテナンス手段を前記吐出口面に対して当接・離間させ
    る回転カムと、 前記フラグ部のエッジが所定の位置にきたことを検知す
    る検知手段と、 前記回転カムの位置が幾つかの所定の吸引位置にあると
    きに、伝達される回転力によって前記吐出口から前記記
    録ヘッド内の残留物を吸引除去する吸引手段と、 所定の方向に回転することによって前記回転カムを回転
    駆動させ、前記所定の方向とは逆の方向に回転すること
    によって前記吸引手段に回転力を伝達する駆動源とを備
    えるインクジェット記録装置において、 前記回転カムには大きさが異なる複数のフラグ部が一体
    的に備えられており、前記回転カムの回転中に前記検知
    手段を用いて前記フラグ部のエッジを検知することによ
    って求まる前記フラグ部の大きさから前記回転カムの絶
    対位置を判定し、前記フラグ部の少なくとも3つのエッ
    ジが前記検知手段によって検知されたときの前記回転カ
    ムの位置を基準として前記回転カムを位置決めすること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記フラグ部の少なくとも1つのエッジ
    は、前記各所定の吸引位置の間に配設されている請求項
    1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 電源投入後に前記回転カムを回転させ、
    前記回転カムの回転中に前記検知手段を用いて前記フラ
    グ部のエッジを検知することによって求まる前記フラグ
    部の大きさから、電源投入時の前記回転カムの位置を判
    定する請求項1または2記載のインクジェット記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記メンテナンス手段の1つは、前記回
    転カムの回転によって前記記録手段に当接・離間し、前
    記記録手段に当接したときには前記吐出口をキャッピン
    グするキャッピング手段である請求項1から3のいずれ
    か1項記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記吸引手段は前記キャッピング手段に
    連通しており、前記吸引手段と前記キャッピング手段と
    の間に前記回転カムが回転することによって開閉する開
    閉弁が設けられている請求項4記載のインクジェット記
    録装置。
  6. 【請求項6】 前記メンテナンス手段の1つは、前記回
    転カムの回転によって前記吐出口面にブレードを払拭・
    離間させるワイピング手段である請求項1から5のいず
    れか1項記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記回転カムは、前記所定の方向の回転
    力だけを伝達するワンウエイクラッチを介して前記駆動
    源と接続されている請求項1から6のいずれか1項記載
    のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記吸引手段は、 前記キャッピング手段に連通する吸収チューブと、 前記所定の方向の回転に回転するときには前記弾性チュ
    ーブを押圧しながら回転し、前記所定の回転とは逆の方
    向に回転するときには前記弾性チューブを押圧せずに回
    転する加圧コロとを備えている請求項1から7のいずれ
    か1項記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記フラグ部は遮光板であり、前記検知
    手段は光学センサである請求項1から8のいずれか1項
    記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記回転カムは、同一軸上に複数のカ
    ムを備えた多段回転カムである請求項1から9のいずれ
    か1項記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記駆動源は、ステッピングモータで
    ある請求項1から10のいずれか1項記載のインクジェ
    ット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記記録手段は、電気熱変換体を用い
    てインクの吐出を行なう手段である請求項1から11の
    いずれか1項記載のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005349781A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2010201656A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Brother Ind Ltd 画像記録装置
JP2011126286A (ja) * 2011-02-07 2011-06-30 Seiko Epson Corp 弁開閉装置、液体供給装置及び液体噴射装置
JP2013086424A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Canon Inc 記録装置
CN111982636A (zh) * 2020-09-17 2020-11-24 中国环境监测总站 一种用于测定土壤中金属元素的样本处理方法及装置

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