JPH07125227A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH07125227A
JPH07125227A JP29732093A JP29732093A JPH07125227A JP H07125227 A JPH07125227 A JP H07125227A JP 29732093 A JP29732093 A JP 29732093A JP 29732093 A JP29732093 A JP 29732093A JP H07125227 A JPH07125227 A JP H07125227A
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JP
Japan
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recording
carriage
wiper
ink
wiping
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Application number
JP29732093A
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English (en)
Inventor
Soichi Hiramatsu
壮一 平松
Takashi Nojima
隆司 野島
Masahiro Taniguro
昌宏 谷黒
Hiroyuki Saito
広行 斉藤
Tetsuo Suzuki
哲夫 鈴木
Hiroyuki Kinoshita
啓之 木下
Satoshi Saikawa
悟志 才川
Haruyuki Yanagi
治幸 柳
Hideaki Kawakami
英明 川上
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構成で、コストアップを生じることな
く、装置本体の幅寸法を小さく保ったまま、記録ヘッド
の吐出口面全面を拭き取るワイピング動作を正確なもの
にして記録用紙のインク汚染を防止するとともに、装置
本体の大型化を防止する。 【構成】キャリッジ2の移動によって記録ヘッド1のイ
ンク吐出部を拭き取るワイピング部材16を設け、キャ
リッジ2の記録領域から非記録領域方向への1回目の移
動の後の記録領域方向への移動の時に吐出口面81のワ
イピング動作を行い、その後の非記録領域方向への移動
時にワイピング部材16を後退位置に収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録手段から被記録材へ
インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】プリンター、複写機、ファクシミリ等の
機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワー
ドプロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出
力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づい
て用紙やプラスチック薄板(OHPなど)等の被記録材
(記録媒体)に画像(文字や記号なども含む)を記録し
ていくように構成されている。前記記録装置は、使用す
る記録手段の記録方式により、インクジェット式、ワイ
ヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービーム式等に
分けることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセッ
トした後、被記録材に沿って移動(主走査)するキャリ
ッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)によって画像
(文字や記号等を含む)を記録し、1行分の記録を終了
した後に所定量の紙送り(副走査)を行ない、その後に
次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返
すことにより、被記録材の所望範囲に画像が記録され
る。一方、被記録材を搬送方向に送る副走査のみで記録
するラインタイプの記録装置においては、被記録材を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を連続
的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を行な
い、被記録材の全体に画像が記録される。
【0004】上記記録装置のうち、インクジェット式の
記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記
録ヘッド)から被記録材にインクを吐出して記録を行な
うものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、
高精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特
別の処理を必要とせずに記録することができ、ランニン
グコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が
少なく、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を
記録するのが容易であるなどの利点を有している。中で
も、紙幅方向に多数の吐出口を配列したラインタイプの
記録手段を使用するライン型の装置は、記録の一層の高
速化が可能である。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。ま
た、IC技術やマイクロ加工技術の長所を活用すること
により、記録手段の長尺化や面状化(2次元化)が容易
であり、記録手段のフルマルチ化および高密度実装化も
容易である。
【0006】一方、被記録材の材質に対する要求も様々
なものがあり、近年では、通常の被記録材である紙や樹
脂薄板(OHP等)などの他に、薄紙や加工紙(ファイ
リング用のパンチ孔付き紙やミシン目付き紙、任意な形
状の紙など)などを使用することが要求されるようにな
ってきた。
【0007】上記インクジェット記録装置においては、
記録手段(記録ヘッド)のインク吐出部に紙粉やゴミ等
の異物が付着したり、あるいは吐出口部分のインクが乾
燥して増粘または固着すると、吐出口が目詰まりして吐
出不良(不吐出を含む)を起こすことがある。そこで、
この目詰まりを防止するため、非記録時にインク吐出部
をキャップで密閉するとともに、ポンプ等の吸引手段に
よりキャップを通して吐出口からインクを吸引すること
により、吐出口の正常化を図るようにした回復装置が使
用されている。なお、上記シリアルタイプのインクジェ
ット記録装置においては、前記キャップによる密閉動作
(キャッピング動作)は、記録ヘッドを記録領域外に設
けたキャッピング位置へ移動させ、該キャッピング位置
でキャップとインク吐出部を当接させることによって行
われる。
【0008】また、上記インクジェット記録装置では、
記録ヘッドのインク吐出部(吐出口面)に付着した異物
を除去するためのクリーニング手段を設けることが行な
われている。このクリーニング手段の一例として、可撓
性のワイパー(ワイピング部材)で記録ヘッドの吐出口
面を拭き取り清掃(ワイピング)する機構が採用されて
いる。
【0009】図22は、吸引回復装置を備えたインクジ
ェット記録装置の要部構成を示す斜視図である。図22
において、1は内蔵するエネルギー発生手段(圧電素
子、抵抗発熱体など)により記録情報に応じてインク滴
を吐出する複数の吐出口を備えた(記録手段)記録ヘッ
ド、2は記録ヘッド1を搭載して主走査方向へ往復移動
するキャリッジ、3はキャリッジ2を摺動自在に支持す
るキャリッジガイド軸、4は用紙などのシート状の被記
録材、5は被記録材4を記録状況に応じて搬送(紙送
り)するフィードローラである。
【0010】6はフィードローラ5および自動給紙装置
の駆動源となるパルスモータ、7は記録ヘッド1の吐出
口面を覆う(密閉する)ためのキャップユニットを搭載
しガイド軸3と平行に移動可能なポンプキャリッジ、8
はポンプキャリッジ7の平行移動をガイドするためのポ
ンプガイド軸、9はポンプキャリッジ7を図22中の右
方向へ付勢するための戻しバネである。ポンプキャリッ
ジ7にはアーム部7aが設けられ、その先端部にはキャ
リッジ2の右側面に設けられた突起2aが嵌入可能な孔
7bが設けられている。キャリッジ2が図22中の左側
へ移動してきた時、前記突起2aが前記孔7bに嵌入す
ることにより、記録ヘッド1の吐出口面にキャップ10
を圧接させる場合にキャリッジ2がキャリッジ軸8回り
で回動することが阻止される。
【0011】キャリッジ2が図22中の右から左方向へ
移動すると、該キャリッジ2により前記アーム部7aが
押され、ポンプキャリッジ7がポンプガイド軸8に沿っ
て左方向へ移動する。ポンプキャリッジ7に装着された
キャップ10の後部はレール11と係合しており、左側
へ行くに従い手前へ張り出すように形成された該レール
11によって、キャップ10は左方向へ移動するに従い
記録ヘッド1の吐出口面へ接近し押し付けられる。すな
わち、キャリッジ2の移動により、ポンプキャリッジ7
に装着されたキャップ10が左端部へ移動すると、前述
のレール11の形状により、記録ヘッド1はキャップ1
0で密閉された状態(キャッピング状態)となる。
【0012】このキャッピング状態でパルスモーター6
を駆動すると、ポンプギア12を介してポンプカム13
が駆動され、該カム13によってポンプ14のピストン
が駆動される(ポンプ14が駆動される)ように構成さ
れている。ポンプ14にはジョイントを介してチューブ
15が接続されており、該チューブ15はキャップ10
の内部に接続されている。したがって、記録ヘッド1が
左端部に位置する状態でポンプ14を駆動することによ
り、チューブ15およびキャップ10を通して記録ヘッ
ド1の吐出口からインクを吸引する動作、すなわち、回
復動作が実行される。
【0013】図22において、ポンプキャリッジ7の右
側方でかつ被記録材4の搬送路の左側方に当たる位置
に、記録ヘッド1の吐出口面を拭き取り清掃(ワイピン
グ)するためのワイパー(ワイピング部材)16が配設
されている。このワイパー16は記録ヘッド1とオーバ
ーラップする位置関係、すなわち記録ヘッド1の移動経
路に若干突出する位置関係に配設されている。そこで、
キャリッジ2が被記録材4の搬送路より左側方へ移動し
てポンプキャリッジ7を押して行く際に、記録ヘッド1
の吐出口面(インク吐出部)は前記ワイパー16によっ
て拭き取り清掃(ワイピング)されることになる。ま
た、キャリッジ2がポンプキャリッジ7側から被記録材
4の側へ、すなわち左側部から右方向へ移動する際に
も、記録ヘッド1の吐出口面は前記ワイピング部材16
によってワイピングされる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェット記録装置では、ワイパー16が常に突出
した状態に保持されているため、キャリッジ2が左右に
往復移動すると、その度に記録ヘッド1の吐出口面が拭
き取られることになり、必然的に2回のワイピング動作
が入ることになる。また、キャッピングせずに記録ヘッ
ド1からインクを吐出させる予備吐出を行う場合にも、
ワイピング動作が入ることになる。そのため、必要時以
外にもワイピング動作が頻繁に行われることになり、こ
のワイピング動作(拭き取り動作)自体が原因となって
吐出不良になる可能性が高くなるという課題がある。
【0015】さらに、記録ヘッド1の吐出口面の磨滅等
による表面劣化あるいはワイピング部材の表面劣化が早
期に発生するという課題もある。そこで、必要時にのみ
ワイパー16を出し入れする特別な駆動系を設けること
が考えられるが、これでは大きなコストアップを招いて
しまう。
【0016】一方では、被記録材4にインクを吐出して
記録を行う記録手段を搭載可能とし、記録領域と非記録
領域との間を走査されるキャリッジ手段と、非記録領域
に配され非記録時に前記記録手段のインク吐出部を覆う
ためのキャッピング手段と、前記キャリッジ手段の移動
によって前記記録手段のインク吐出部を拭き取り清掃す
るワイピング手段と、を有するインクジェット記録装置
において、前記キャリッジ手段の非記録領域内での移動
に従って非記録領域を移動するスライド部材を備えてお
り、前記スライド部材の前面側の斜面を利用して、前記
キャッピング手段およびワイピング手段の前記記録手段
側への前進と前記記録手段から離間する後退を行わせる
構成とし、インク吐出部を拭き取り清掃した後、記録手
段の同方向の移動に連動してワイピング手段を後退させ
ることにより、前記課題を解決しようとするものが提案
されている。
【0017】しかしながら、このような構成において
は、ワイピング動作をさせた後の同方向への移動が必要
となり、以上の動作を非記録領域内にて行わなければな
らず、非記録領域の幅方向寸法が大きくなってしまい、
その結果、装置本体のサイズが大きくなってしまうとい
う課題がある。また、非記録領域の幅方向寸法を小さく
すると、記録手段の吐出口面全面を拭き取る幅寸法を確
保することができなくなり、吐出口面の拭き残しによる
被記録材の汚れ等の問題を引き起こしてしまうという矛
盾がある。
【0018】本発明は上記のような技術課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、コストアップを生
じることなく、装置本体の幅寸法を小さく保ったまま、
記録手段の吐出口面全面を拭き取るワイピング動作を行
うことができ、被記録材の汚れ等の問題を解決すること
が可能なインクジェット記録装置を提供することであ
る。
【0019】
【課題解決のための手段】本発明は、被記録材に沿って
移動するキャリッジに記録手段を搭載し、記録手段から
被記録材へインクを吐出して記録を行うインクジェット
記録装置において、キャリッジの移動によって記録手段
のインク吐出部を拭き取るワイピング手段を設け、キャ
リッジの記録領域から非記録領域方向への1回目の移動
の後の記録領域方向への移動の時にワイピング手段を作
動させ、その後に非記録領域方向への移動の時にワイピ
ング手段を収納させる構成とすることにより、上記目的
を達成するものである。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用したインクジェット記録装置
の一実施例の概略構成を示す模式的斜視図である。図1
において、記録手段(記録ヘッド)1は図中下向きにイ
ンクを吐出する姿勢でキャリッジ2に搭載されており、
該キャリッジ2をガイド軸3に沿って移動させながら被
記録材4(不図示)上に画像を形成していく。なお、キ
ャリッジ2の左右移動(往復移動)は、キャリッジモー
タ20の回転によりタイミングベルト19を介して行わ
れる。
【0021】1行分の記録が終了すると、記録動作を中
断し、プラテン17上に位置する被記録材4をフィード
モータ18の駆動により所定量だけ紙送りし、次いで、
再びキャリッジ2をガイド軸3に沿って移動させながら
次の行の画像形成を行っていく。装置本体の右側には回
復系21が配設されており、該回復系21にはキャップ
10、ワイパー16およびポンプ(不図示)などが装着
されている。前記回復系21によって、記録手段1のイ
ンク吐出状態を良好に保つための回復動作が行われる。
【0022】また、前記回復系21の上には、キャリッ
ジ2の移動に伴って同じく左右方向に移動するスライド
レバー22が設けられ、キャリッジ2が所定位置にきた
時にキャップ10を記録手段1の吐出口面に密着させる
などの機能を果たすように構成されている。また、被記
録材4を搬送(紙送り)するためのフィードモータ18
の駆動力は、本来の被記録材搬送機構に伝達される他
に、自動給紙装置(ASF)23側および回復系21側
のいずれかに切り換え伝達することができる。
【0023】前述したように、キャリッジ2は、被記録
材4を案内支持するプラテン17が位置する記録領域を
左右に移動するとともに、吐出口面のメインテナンスの
目的あるいはフィードモータ18の駆動の切り換えなど
によって図中の記録領域の右側の非記録領域をも左右に
移動するように構成されている。
【0024】前記記録手段(記録ヘッド)1は、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録
ヘッドであって、熱エネルギーを発生するための電気熱
変換体を備えたものである。また、前記記録ヘッド1
は、前記電気熱変換体により印加される熱エネルギーに
よってインク内に膜沸騰を生じさせ、その時に生じる気
泡の成長、収縮による圧力変化を利用して吐出口よりイ
ンクを吐出させ、記録を行うものである。
【0025】図2は、前記記録ヘッド1のインク吐出部
の構造を模式的に示す部分斜視図である。図2におい
て、前記被記録材4と所定の隙間(例えば、約0.5〜
2.0ミリ程度) をおいて対面する吐出口面81には、
所定のピッチで複数の吐出口82が形成され、共通液室
83と各吐出口82とを連通する各液路84の壁面に沿
ってインク吐出用のエネルギーを発生するための電気熱
変換体(発熱抵抗体など)85が配設されている。記録
ヘッド1は、前記吐出口82が主走査方向(該記録ヘッ
ド1の往復移動方向)と交叉する方向に並ぶような位置
関係で、キャリッジ2に搭載されている。こうして、画
像信号または吐出信号に基づいて対応する電気熱変換体
85を駆動(通電)して、液路84内のインクを膜沸騰
させ、その時に発生する圧力によって吐出口82からイ
ンクを吐出させる記録ヘッド1が構成されている。
【0026】図3および図4は本発明を適用したインク
ジェット記録装置における回復系21のワイピング機構
の第1実施例を示す図であり、図3は図1中の手前から
見た正面図であり、図4は図1中の右側から見た側面図
である。図3および図4において、記録手段(記録ヘッ
ド)1には不図示の被記録材4に対向する吐出口面81
が設けられ、該吐出口面81に配列形成された複数の吐
出口82から画像信号に応じてインクを吐出することに
より被記録材4上に画像が形成されていく。また、記録
ヘッド1は、ガイド軸3に嵌合装着されたキャリッジ2
上に装着されている。
【0027】ワイパー16はワイパーホルダー24に装
着されており、その装着方向は吐出口面81にほぼ垂直
方向になっている。ワイパーホルダー24はその回転中
心部25を中心として回転可能に回復系21に取り付け
られており、該ワイパーホルダー24の回転により前記
ワイパー16の吐出口面81および吐出口82に対する
進退動作が可能となるように構成されている。また、ワ
イパーホルダー24には、進入量管理部26が設けら
れ、これを記録ヘッド1に突き当てることによりワイパ
ー16の吐出口面81に対する進入量が決定される。
【0028】さらに、ワイパーホルダー24には、前進
制御部27が設けられている。これは、ワイパー16が
前進可能な状態になった場合に、記録ヘッド1の左右方
向のどの位置から前進させるかをキャリッジ2の段差部
とによって決めるものである。ワイパーホルダー24の
軸部28にはワイパーレバー29が回転可能に取り付け
られている。このワイパーレバー29の一部にワイパー
レバーラッチ部30が設けられている。このワイパーレ
バーラッチ部30は、回復系21の回復系ベースラッチ
部31と係合可能なように設けられている。
【0029】図5〜図15は、図3および図4に示すワ
イピング機構におけるワイパー16の進退動作の各ステ
ップを示す模式的正面図である。これらの図中、最上部
に記してある位置はキャリッジ2の各種動作位置を示
し、これらの図はキャリッジ2が丸印で示す位置にある
時の該キャリッジ2およびワイパー16の関係を示すも
のである。なお、図5〜図15中でも、図3および図4
中の各符号と同一のものはそれぞれ同一または対応部分
を示している。
【0030】図5はキャリッジ2が位置0のポジション
すなわち図1中の最右端に位置する時の関係を示す図で
ある。この位置にキャリッジがある時には、記録ヘッド
1はキャップ10で密閉(キャッピング)されることに
なる。なお、図中の一点鎖線Aは吐出口面81の高さを
示し、ワイパー16の進退状態(進入量など)を確認す
ることができる。また、キャリッジ2には二点鎖線で示
す紙押えローラ32が装着されている。この紙押えロー
ラ32は、吐出口面81の面高さAより被記録材側に出
っ張る形で装着され、被記録材が吐出口面81側に浮い
た際に該吐出口面81に触れて紙汚れや引っ掛かりが生
じないように、該被記録材を押さえ込む働きをしてい
る。
【0031】記録ヘッド1の吐出口面81は図3に示す
ようにキャリッジ2の右側の位置、すなわち前述の紙押
えローラ32の右側の位置に装着されている。ワイパー
レバー29はワイパーホルダー軸部28に回転可能に取
り付けられている。ラッチ部30が固定部材である回復
系ベースラッチ部31に引っ掛かった状態のため、ワイ
パーレバー29は図中上方向に動くことを規制されてい
る。
【0032】ワイパーホルダー24は不図示のバネによ
って常に図中上方向への力を受けているが、前述のワイ
パーレバー29の規制のため、ワイパーホルダー軸部2
8も規制され、それによって、ワイパーホルダー24は
図中に示す高さより上に動けず、その状態に止まってい
ることになる。然るに、ワイパーホルダー24に固定さ
れているワイパー16は、その先端部が吐出口面81の
高さAに達していない状態を維持している。以上のよう
に、キャリッジ2が0の位置(キャップ10の位置)に
ある時には、ワイパー16は後退位置を保った状態とな
る。
【0033】次に図6の位置は、キャリッジ2が最右端
より左側に5mm移動した位置であり、自動給紙装置2
3より被記録材4を給紙する位置となっている。この位
置においても、ワイパー16は図5と同様に後退位置を
保っている。図7はキャリッジ2の前面切欠き部にてワ
イパーレバー29が左回転方向に倒され、ラッチ部30
が回復系ベースラッチ部31より外れた状態を示す。図
8および図9でも、図7と同様に、キャリッジ2は7.
5mmの位置にあり、ラッチ部30が外れた後にワイパ
ーホルダー24が不図示のバネにより上方向へ移動する
時の状態が示されている。
【0034】図8においては、ワイパー前進制御部27
の高さはキャリッジ2の最も出っ張った部分と同じ高さ
になっている。ラッチ部30が外される位置が7.5m
mの位置より0位置側にずれた位置にある場合は、この
高さにてワイパーホルダー24がキャリッジ2の出っ張
り部に突き当たり、この7.5mmになった時点で初め
て図9の状態へと移行する。
【0035】図8の状態では、ワイパー16は吐出口面
81の高さAより低く、また、紙押えローラ32よりも
低い位置となっており、図9の状態にて初めてワイパー
16は吐出口面81の高さAより上に位置することにな
る。すなわち、ワイパー16は、前述のワイパーホルダ
ー前進制御部27およびキャリッジ2の出っ張り部によ
って、紙押えローラ32を確実に避けた位置にて前進す
ることが可能となる。
【0036】記録ヘッド1の吐出口面81は図9に示す
ワイパー16の位置より右側に位置し、キャリッジ2が
図10に示す25mm位置に到るまで移動する間に、該
キャリッジ2の移動に従って、吐出口面81の高さより
高い位置まで出っ張っているワイパー16によって該吐
出口面81のワイピング動作(拭き取り清掃)が行われ
る。
【0037】キャリッジ2が図10に示す25mm位置
から図11に示す26mm位置へと移動すると、ブレー
ドレバー(ワイパーレバー)29は不図示のねじりコイ
ルバネにより右回転方向に回転が可能な状態となり、キ
ャリッジ2の右向き移動により右回転させられて図12
に示す状態になる。すなわち、キャリッジ2が図11に
示す26mm位置から図12に示す22.5mm位置ま
で戻っていくと、該キャリッジ2の右端がワイパーレバ
ー29のカム面に接触し始める。キャリッジ2が戻り方
向にさらに移動し、図13の19mm位置を経由して図
14の11.5mm位置まで移動するに従い、キャリッ
ジ2がワイパーレバー29のカム面を押し下げ、ラッチ
部30が回復系ベースのラッチ部31より下方に下が
り、ラッチが可能な状態となる。
【0038】なお、図13に示す19mm位置より吐出
口面81とワイパー16が対向する位置となるため、キ
ャリッジ2の戻り時にワイピング動作をしないようにす
るため、キャリッジ2の19mm位置(図13)の手前
(戻り移動方向に)より、ワイパー16は吐出口面81
の高さAより下がった状態となるように設定される。
【0039】キャリッジ2を図14の11.5mmの位
置まで戻り移動させ、この位置で移動方向を反転させて
記録領域側へ向かって移動させる。キャリッジ2が記録
領域側へ移動していくと、ワイパーレバー29が徐々に
上がっていくが、ラッチ30が回復系ベースのラッチ部
31に係合するため、図15に示す状態を保つことにな
る。図15に示すキャリッジ2の14.2mmの位置
は、記録のための移動が始まる記録領域の開始点であ
り、記録動作中では、キャリッジ2がこの位置まで戻っ
た後、該キャリッジ2はこの位置を起点として左方向へ
記録のための移動を再開する。すなわちこの位置は、記
録動作中のキャリッジ2の往復移動の反転位置になって
いる。
【0040】また、上記14.2mmの位置において
は、図15に示すように、ワイパー16は吐出口面81
に対して後退した状態にあり、また、ワイパーレバー2
9とキャリッジ2とが接触していない状態になる。以上
説明したごとく、基本的に14.2mmの位置より左側
が記録領域となっており、通常、キャリッジ2がこの記
録領域の範囲にある時には、ワイパー16も後退した状
態であり、キャリッジ2とワイパーレバー29の干渉も
ない状態となっている。以上説明した実施例によれば、
ワイピング動作時には、14.2mm位置より左側でも
キャリッジ2の移動が行われ、また、ワイパー16を収
納するためにキャリッジ2の右方向への移動を用いてい
るので、キャリッジ2の移動範囲を小さくすることがで
きる。
【0041】次に、図16〜図21を参照して、本発明
を適用したインクジェット記録装置における回復系21
のワイピング機構の第2実施例を説明する。図16およ
び図17は上記ワイピング機構の第2実施例のワイパー
16が前進した状態を示す図であり、図16は図1中の
手前から見た正面図であり、図17は図1中の右側から
見た側面図である。図16および図17において、ワイ
パーレバー29は、第1実施例の場合と異なり、回復系
21の固定軸に装着されて回転可能となっている。この
ワイパーレバー29の上部はキャリッジ2の前面部によ
って作動されるアーム部となっており、該ワイパーレバ
ー29の下部はワイパーホルダー24を押し下げるため
のレバー部となっている。
【0042】図16に示す状態は、ワイパーレバー戻し
バネ33によってワイパーレバー29が左回転させられ
た状態で、下部の押し下げのためのレバー部とワイパー
ホルダー24のカム部34とが干渉しない状態となって
いる。回復系21の上にはスライドレバー22が設けら
れ、該スライドレバー22は、キャリッジ2の移動に伴
って同じく左右方向に移動し、該キャリッジ2が所定位
置にきた時にキャップ10を記録手段1の吐出口面に密
着させるなどの機能を果たすように構成されている。
【0043】前記スライドレバー22の一部に突起部3
5が設けられている。また、スライドレバー22は、図
17中のスライドレバーバネ36によって図16中で左
方向に付勢力を受けており、右方向へ移動してくるキャ
リッジ2の前右端部と係合することにより右方向へ移動
するように構成されている。また、スライドレバー22
の前記突起部35はワイパーレバー29の突起部37と
係合可能である。
【0044】ワイパーホルダー24には第1実施例の場
合と同様にワイパー16が装着(固定)されており、該
ワイパーホルダー24はワイパーホルダーバネ38によ
って常に上方向に付勢されている。また、ワイパーレバ
ー29に対向する位置には、該ワイパーレバー29の押
し下げレバー部と係合するワイパーホルダーカム部34
が設けられている。
【0045】図18は、キャリッジ2の右側端部によっ
てワイパーレバー29のアーム部を押し、該ワイパーレ
バー29を回転させ、その押し下げレバー部でワイパー
ホルダー24のカム部34を押し下げ、ワイパー16を
後退させた状態を示す。キャリッジ2によりワイパーレ
バー29を図18に示す位置まで移動させると、キャリ
ッジ2をこの位置に止めても、図19に示すごとく、ワ
イパーレバー29は、ワイパーホルダー24のワイパー
ホルダーカム部34の傾斜部によりワイパーホルダー2
4の上方向への付勢力によって、図中右回転方向に回転
する。このため、キャリッジ2とワイパーレバー29は
干渉しない状態となる。
【0046】図20は、図18および図19に示すワイ
パーレバー29によってワイパーホルダー24のカム部
34を押し下げることにより、ワイパー16が後退位置
になっている状態を示す側面図(図17と同じ方向から
見た図)である。次に、ワイパーホルダー24を上方に
上げてワイパー16を前進状態(ワイピング可能な状
態)とする動作を説明する。図19に示すごとく、ワイ
パー16が安定した後退位置にある時にキャリッジ2の
移動によりスライドレバー22を右方向へ移動させる
と、図21に示すようにスライドレバー22の突起35
がワイパーレバー29の突起37を押し、ワイパーレバ
ー29が図21中左方向へスライドし、該ワイパーレバ
ー29の押し下げ部がワイパーホルダー24のカム部3
4から外れ、同時に、ワイパーレバー29はワイパーレ
バー戻しバネ33(図16)によって回転し図16に示
す状態に戻る。
【0047】以上のような構成のワイピング機構を用い
ると、通常の記録領域は図18および図19に示すキャ
リッジ2の位置より左側に設定され、キャリッジ2がワ
イパーレバー29と干渉することのない状態となってい
る。ワイピング動作を行う際には、キャリッジ2を図1
8および図19に示すキャリッジ2の位置よりさらに右
側へ移動させ、スライドレバー22を移動させることに
よってワイパーレバー29をワイパーホルダー24のカ
ム部34より外し、ワイパー16を前進状態にする。そ
の後、キャリッジ2を記録領域側(図18中の左向き方
向)へ移動させながらワイピング動作が行われる。
【0048】これに続いて、キャリッジ2の移動方向を
再度反転させ、該キャリッジ2を図18および図19に
示す位置まで戻り移動させることによってワイパー16
を後退させ、該ワイパー16の収納が完了する。そし
て、この位置(図18)より左側が記録領域となり、該
記録領域の範囲でキャリッジ2の往復移動を繰り返すこ
とにより記録動作が行われる。この第2実施例によって
も、第1実施例の場合と同様、ワイピング動作時に記録
領域の右側端より左側でもキャリッジ2の移動が行わ
れ、かつワイパー16を収納するためにキャリッジ2の
右方向への移動を用いるので、キャリッジ2の移動範囲
を小さくすることができ、装置本体の小型軽量化を図る
ことができる。
【0049】以上説明した実施例によれば、キャリッジ
2の記録領域より非記録領域への1回目の移動の後の記
録領域方向への移動時にワイピング動作を作動させ、さ
らにその後、キャリッジ2の非記録領域方向への移動時
にワイピング手段(ワイパー16)を収納させるように
構成したので、簡単な構造で、コストが掛からずに、装
置本体の幅寸法を小さく保ったまま、記録ヘッド1の吐
出口面81の全面を確実に拭き取るワイピング動作を行
うことが可能となり、被記録材の汚れ等の問題を解決で
きるとともに、記録装置の小型軽量化を図ることが可能
なインクジェット記録装置が得られる。
【0050】なお、前述の実施例では、1個の記録ヘッ
ドを用いる単色記録用の場合を例に挙げて説明したが、
本発明は、異なる色で記録する複数の記録手段を用いる
カラー記録用、あるいは同一色彩で異なる濃度で記録す
る複数の記録手段を用いる階調記録用の記録装置、さら
には、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同様
に適用することができ、同様の効果を達成し得るもので
ある。
【0051】さらに、本発明は、記録ヘッドとインクタ
ンクを一体化した交換可能なヘッドカートリッジを用い
る場合、あるいは記録ヘッドとインクタンクを別体に
し、その間をインク供給用のチューブ等で接続する場合
など、記録ヘッドとインクタンクの配置構成がどのよう
な場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得
られるものである。
【0052】なお、本発明は、インクジェット記録装置
であれば、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を
用いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものに適用で
きるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出
する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置
において優れた効果をもたらすものである。かかる方式
によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるから
である。
【0053】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応し液
体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0054】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0055】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0056】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる記録ヘッドに対しての回復手段や予備的な補助手
段等を付加することは、本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対しての、キャッピング手段、クリーニン
グ手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは
別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なう
ことも安定した記録を行なうために有効である。
【0057】また、前述のように、搭載される記録ヘッ
ドの種類ないし個数についても、例えば、単色のインク
に対応して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃
度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けられ
るものであってもよい。すなわち、例えば、記録装置の
記録モードとしては、黒色等の主流色のみの記録モード
だけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個
の組み合わせによるか、いずれでもよいが、異なる色の
複色カラー又は、混色によるフルカラーの少なくとも一
つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0058】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止するか、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0059】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0060】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
によれば、被記録材に沿って移動するキャリッジに記録
手段を搭載し、記録手段から被記録材へインクを吐出し
て記録を行うインクジェット記録装置において、キャリ
ッジの移動によって記録手段のインク吐出部を拭き取る
ワイピング手段を設け、キャリッジの記録領域から非記
録領域方向への1回目の移動の後の記録領域方向への移
動の時にワイピング手段を作動させ、その後に非記録領
域方向への移動の時にワイピング手段を収納させる構成
としたので、簡単な構成で、コストアップを生じること
なく、装置本体の幅寸法を小さく保ったまま、記録手段
の吐出口面全面を確実に拭き取るワイピング動作を行う
ことができ、被記録材の汚れ等の問題を解決するととも
に、記録装置の小型軽量化を図ることが可能なインクジ
ェット記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例の要部構成を示す模式的斜視図である。
【図2】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模式
的に示す部分斜視図である。
【図3】本発明を適用したインクジェット記録装置のワ
イピング機構の第1実施例を記録手段とともに示す部分
正面図である。
【図4】図3のワイピング機構の側面図である。
【図5】図3のワイピング機構でキャリッジが右端に位
置する状態を示す模式的部分正面図である。
【図6】図3のワイピング機構でキャリッジが図5から
左側へ5mmの位置にある時の動作状態を示す模式的部
分正面図である。
【図7】キャリッジが図5から左側へ7.5mmの位置
にある時の第1の動作状態を示す模式的部分正面図であ
る。
【図8】キャリッジが図5から左側へ7.5mmの位置
にある時の第2の動作状態を示す模式的部分正面図であ
る。
【図9】キャリッジが図5から左側へ7.5mmの位置
にある時の第3の動作状態を示す模式的部分正面図であ
る。
【図10】キャリッジが図5から左側へ25mmの位置
へ移動した時の動作状態を示す模式的部分正面図であ
る。
【図11】キャリッジが図5から左側へ26mmの位置
へ移動した時の動作状態を示す模式的部分正面図であ
る。
【図12】キャリッジが図11の26mmの位置から2
2.5mmの位置へ戻った時の動作状態を示す模式的部
分正面図である。
【図13】キャリッジがさらに19mmの位置へ戻った
時の動作状態を示す模式的部分正面図である。
【図14】キャリッジがさらに11.5mmの位置まで
戻った時の動作状態を示す模式的部分正面図である。
【図15】キャリッジが移動方向を反転して14.2m
mの記録動作開始位置にきた時の状態を示す模式的部分
正面図である。
【図16】本発明を適用したインクジェット記録装置の
ワイピング機構の第2実施例を記録手段とともに示す部
分正面図である。
【図17】図16のワイピング機構の側面図である。
【図18】図16のワイピング機構でキャリッジがワイ
パーレバーに当接した時点の動作状態を示す部分正面図
である。
【図19】図18からワイパーレバーが退避位置へ回転
した時の動作状態を示す部分正面図である。
【図20】図16のワイピング機構でワイパーレバーが
ワイパーホルダーを押し下げてワイパーを後退位置にす
る動作状態を示す部分側面図である。
【図21】図16のワイピング機構でワイパーを後退位
置にした後にワイパーレバーがワイパーホルダーから外
れた時の動作状態を示す部分側面図である。
【図22】ワイピング機構を備えたインクジェット記録
装置の要部構成を例示する模式的斜視図である。
【符号の説明】
1 記録手段(記録ヘッド) 2 キャリッジ 3 キャリッジガイド軸 4 被記録材 10 キャップ 16 ワイピング部材(ワイパー) 17 プラテン 18 フィードモータ 19 タイミングベルト 20 キャリッジモータ 21 回復系 22 スライドレバー 23 自動給紙装置 24 ワイパーホルダー 25 ワイパーホルダー回転中心部 26 ワイパーホルダー進入量管理部 27 ワイパーホルダー前進制御部 29 ワイパーレバー 30 ワイパーレバーラッチ部 31 回復系ベースラッチ部 32 紙押えローラ 33 ワイパーレバー戻しバネ 34 ワイパーホルダーカム部 35 スライドレバー突起部 36 スライドレバーバネ 37 ワイパーレバー突起部 38 ワイパーホルダーバネ 81 吐出口面 82 吐出口 83 共通液室 84 液路 85 電気熱変換体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 広行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 哲夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 木下 啓之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 才川 悟志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 柳 治幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 川上 英明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録材に沿って移動するキャリッジ
    に記録手段を搭載し、記録手段から被記録材へインクを
    吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、
    キャリッジの移動によって記録手段のインク吐出部を拭
    き取るワイピング手段を設け、キャリッジの記録領域か
    ら非記録領域方向への1回目の移動の後の記録領域方向
    への移動の時にワイピング手段を作動させ、その後に非
    記録領域方向への移動の時にワイピング手段を収納させ
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録手段が、インクを吐出するた
    めに利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を
    備えているインクジェット記録手段であることを特徴と
    する請求項1のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段が、前記電気熱変換体が
    発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
    用して、吐出口よりインクを吐出させることを特徴とす
    る請求項2のインクジェット記録装置。
JP29732093A 1993-11-02 1993-11-02 インクジェット記録装置 Pending JPH07125227A (ja)

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