JPH02155654A

JPH02155654A - 液体噴射記録装置の吸引回復装置

Info

Publication number: JPH02155654A
Application number: JP31151488A
Authority: JP
Inventors: Hideki Yamaguchi; 秀樹山口
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1988-12-08
Filing date: 1988-12-08
Publication date: 1990-06-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は液体噴射記録装置の吸引回復装置に関し、詳し
くは不使用時にインク吐出面を密閉し、その密閉空間に
負圧を生じさせてノズル内のインクを吸引する機能を備
えた液体噴射記録装置の吸引回復装置に関する。

〔従来の技術〕

インクジェット記録装置においては、記録用インクのタ
ンクから記録ヘッドへとインクを供給して、該記録ヘッ
ドに設けられたノズルの吐出口から記録液滴としてのイ
ンク滴を吐出せしめることが行われる。ところで、この
様なインクジェット記録装置においては、インクタンク
又は該タンクとノズルとの連通部にゴミや気泡が混入す
ることがある。記録ヘッドのノズルは一般に内径が数十
ミクロン程度と細いため、上記ゴミや気泡が記録ヘッド
のノズルに到達すると、ノズル内に付着してインクの流
れを阻害し、インクの吐出効率を低下させたり記録信号
に対する吐出応答性を低下させたり遂には目詰まりをお
こしてインク吐出を不能にしたりする。

また、インクジェット記録装置にインクを充虜したまま
で長時間インク吐出を行わなかった場合にも、インクの
構成成分が沈鍛して同様にインク吐出異常を生せしめる
ことがある。

これを防止するため、ノズルのインク吐出を回復させる
ことが必要であり、このための回復手段として加圧回復
方法と吸引回復方法がある。この内、吸引回復方法は、
ノズルのインク吐出口をキャップで塞ぎ、吸引ポンプ等
を用いて吸引し、ノズル内に堆積するインクの固着物、
気泡、ゴミ等の障害物をノズル内から除去するものであ
る。

また、更には吐出口に付着した紙屑や埃等を除去するた
めに、シリコンゴム等を用いたブレードを回復系本体側
面あるいは記録装置内部に設け、付着物を掻き落とすよ
うにする構成も提案されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、このような従来の吸引回復装置にあっては、ブ
レードを用いた場合、位置設定に配慮が必要であると共
に、ブレードによって掻き取られたインク、異物等が記
録装置内に飛散し、記録装置内部や被記録体（シート）
を汚染する不具合があった。

本発明の目的は、このような従来技術の問題を解決でき
、装置内にインクや異物を飛散させることなく安定した
吐出が行えるようにした液体噴射記録装置の吐出回復装
置を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、吸引手段の作動に連動して記録ヘッドの吐出
面を払拭するクリーニング部材を密閉キャップ内に設け
ることにより上記目的を達成するものである。

また、吸引回復動作に引き続いて払拭動作を連続的に行
わせるために、クリーニング部材の駆動源に吸引手段の
負圧を利用して行うことが望ましい。

〔作用〕

上記のように構成することによって、吸引手段が作動し
てノズルよりインクが吸引され終わると同時に、クリー
ニング部材がノズル部の吐出面を拭き取り、吐出面に付
着しているインクあるいは異物を除去する。除去された
インク及び異物は密閉キャップ内で回収されてインク吸
引ポンプ側へ排出されるので装置内に飛散することがな
い。

また、クリーニング部材は吸引手段により発生する負圧
によって回動し、その過程でヘッド吐出面を拭き取り、
負圧の消滅と共にクリーニング部材は初期位置へ復帰す
る。この復帰の過程においてもクリーニング部材はヘッ
ド吐出面を拭き取る。

したがって、特にクリーニング部材を駆動するための駆
動手段を設ける必要がない。

〔実施例〕

以下、第１図〜第７図を参照して本発明を具体的に説明
する。

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図であり、第２図
は本発明による吐出回復装置が適用された液体噴射記録
装置の一例を示す模式的正面図である。

第２図において、１は被記録体としての記録用紙２を記
録状況に応じて搬送するプラテン、３はプラテン１に平
行配設されるレール形のガイド軸、４はガイド軸３上を
往復動するキャリッジ、５はキャリッジ４に搭載された
記録ヘッド、６は吐出回復時に記録ヘッド５に対し往復
動するキャップ部材、７はシリコンゴムやブチルゴム等
の弾性体を用いて作られ、キャンプ部材６の先端面に装
着されてノズル部を密封する密閉キャンプ、８は吐出回
復時に駆動されるインク吸引ポンプ、９はインク吸引ポ
ンプ８とキャップ部材６を連通ずるフレキシブル管、１
０はフレキシブル管、１１はフレキシブル管１０に結合
される弁、１２はキャンプ部材６を前後進させるための
モータ、１３はインク吸引ポンプ８を動作させるための
操作レバーである。

以上の構成において、吐出回復時には、キャリッジ４が
ホームポジション（ＨＰ）へ移動し、ついでモータ１２
を駆動してキャップ部材６をヘッド側へ移動させ、密閉
キャップ７がノズル部の周辺に密接するようにする。こ
こで、手動又は自動によって操作レバー１３を押下する
ことにより、インク吸引ポンプ８が作動し、該ポンプ内
に生じた負圧によって密閉キャップ７内に負圧を生じさ
せる。密閉キャップ７内の負圧によって、ノズル内から
インクを吸引し、吐出回復を行う。

次に、第１図の構成について説明する。なお、第２′ｒ
ｙＪと同一であるものにつしては重複する説明を省略す
る。

密閉キャップ７内には、多孔質でインク吸収性に優れる
インク吸収体１４が設けられ、さらに後記するように弾
性材を用いて密閉キャップ７に一体成型により作られて
いるブレード１５が上部に設けられている。なお、１６
はモータ１２の回転をキャップ部材６へ伝達するための
ギヤである。

次に、第１図の構成の動作について、第３図（ａ）、（
ｂ）、（ｃ）を参照して説明する。

第３図（ａ）はキャップ部材６を記録ヘッドに密接させ
た状態を示している。この状態では弁１１はフレキシブ
ル管１０の開口端より引き離されており、密閉キャップ
７の内腔７Ａがフレキシブル管１０を介して大気に連通
しているので、内腔７Ａ内は大気圧に等しい圧力になっ
ている。

次に、弁１１をフレキシブル管１０に圧接させ（弁１１
をＡ方向へ）、大気と内腔７Ａの連通を断ち、ついで操
作レバー１３を押下して内腔７Ａに負圧を生じさせる。

これによってノズル内のインクが内腔７Ａに吸引吐出さ
れ、ノズル内の気泡、異物等が除去される。同時にイン
ク吸引ポンプ８による吸引力によって、ブレード１５が
鎖線位置から実線位置へ回動する。この回動の過程でブ
レード１５は、ノズル部５Ａのインク吐出面を拭き取っ
て清掃する。

次に、弁１１をフレキシブル管１０からＢ方向へ引き離
し、内腔７Ａを大気に連通させる。これによって内腔７
Ａ内の負圧が無くなり、ノズルよりのインク吐出が無く
なると共に、ブレード１５の有する弾性力によってブレ
ード１５は鎖線位置から実線位置（水平位置へ復帰する
。この復帰の過程でブレード１５はノズル部５Ａの吐出
面に付着するインク及び異物を拭き取る。なお、ノズル
より内腔７Ａに吐出されたインクは、インク吸収体１４
に吸収されたのち、インク吸引ポンプ８の負圧による吸
引力によって、フレキシブル管９を介してインク吸引ポ
ンプ８へ吸引される。

すなわち、ノズル部５Ａは、ブレード１５が一往復する
過程で２回拭き取られるので、１回目に除去できなかっ
た紙屑や埃を完全に除去することができる。

第４図（ａ）、（ｂ）は密閉キャンプ７の内部構成の２
例を示し、第４図（ａ）はブレード１５を垂直方向へ回
動可能に装着した構成を示し、第４図（ｂ）はブレード
１５を水平方向へ回動自在に装着した構成を示している
。

また、第５図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）はブレード１５の
形状の３例を示す模式的斜視図である。

第５図（ａ）は先端部に一定間隔にスリ割りを設けて、
ノズル部５Ａの表面が微小な凹凸を有していても、その
表面にブレード１５が確実に接触できるようにしたもの
である。また、第５図（ｂ）はブレード１５Ａと１５Ｂ
の２枚を所定の空隙をもって重ねるようにし、１回の吐
出回復操作によってノズル部５Ａの拭き取りが２回行わ
れるようにし、確実に紙屑、埃等を除去できるようにし
たものである。更に、第５図（ｃ）は第５図（ｂ）のブ
レード１５Ａと１５Ｂの各々の先端に一定間隔に切抜き
溝１５ｃを設けると共に、両者の切抜き溝１５Ｃが相互
に段違いになるようにしたものである。この構成では、
インク吸引時のインクの流れが良好になるので、ノズル
部５ａにおけるインク溜まりが少なくなる。

さらに、第６図（ａ）、（ｂ）、（Ｃ）は、本発明の他
の実施例を示す模式的断面図である。前記実施例はブレ
ード１５を密閉キャップ７に一体成型されていたのに対
し、本実施例はブレード２０を単体とし、このブレード
２０を内腔７Ａの負圧形成に応じて昇降できるようにし
たところに特徴がある。このために第７図に示す如く、
内腔７入内に垂直にガイド軸１６が設けられ、外嵌され
たコイルばね１７の下端にブレードホルダ１８が取付け
られている。このブレードホルダ１８にはブレード２０
が装着されている。ブレード２０は、コイルばね１７の
弾性力によって大気圧下ではインク吸収体１４より引き
離されている。ブレード２０は、プラスチック等の弾性
を有する材料を用いて加工されている。

第６図において、まず（ａ）図のように、弁１１がフレ
キシブル管１０より引き離されている状態では、密閉キ
ャップ７内は大気に連通している。

したがって、コイルばね１７の復元力に従ってブレード
２０は内腔７Ａの上部に位置している。

次に、第６図（ｂ）のように、弁１１が六方向へ移動し
、弁１１がフレキシブル管１０を閉塞し、さらにインク
吸引ポンプ８が作動すると、密閉キャップ７内に負圧が
生じ、ノズル内のインクが吸引される。同時に、インク
吸引ポンプ８の吸引力がコイルばね１７の復元力を上回
った瞬間にブレードホルダ１８が下方向に引っ張られる
。ブレードホルダ１８がガイド軸１６に沿って降下する
過程で、ブレード２０がノズル部５Ａの吐出面を拭き取
る。

次に、第６図（ｃ）のように、弁１１をＢ方向へ移動さ
せてフレキシブル管１０より引き離し、内１１２７Ａを
大気に連通さモ・る。これによって、負圧が消失するの
で、コイルばね１７に対する拘束力が無くなり、コイル
ばね１７は自身の復元力によって収縮し、これにともな
ってブレード２０が上昇する。この上昇の過程でブレー
ド２０はノズル部５Ａの表面を下側から拭き取り、２回
目のワイピングがなされる。なお、この場合にも、ブレ
ードは第５図（ａ）〜（Ｃ）のような種々の形状を用い
ることができる。

〔発明の効果〕

以」−より明らかな如く本発明によれば、請求項１にお
いては、吸引手段の作り１に連動して記録ヘッドの吐出
面を払拭するクリーニング部）（を密閉キャップ内に設
けるようにしたので、ノズルより吸引（７たインク及び
異物は密閉キャップ内において回収され、装置内にイン
ク及び異物を飛散させることが無く、装置内や被記録体
の記録面を汚染することが無い。

また、請求項２の構成では、クリーニング部材の駆＠源
に吸引手段Ｖよる負圧を用いるようにしたので、クリー
ニング部材を駆動するための機構を設けることなく払拭
動作を行わせることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図、第２図は本発
明による吐出回復装置が通用された液体噴射記録装置の
一例を示す頃式的正面図、第３図（ａ）、（ｂ）、（（
１，）は第１図の実施例の払拭動作を説明する模式的断
面図、第４図（ａ）、（ｂ）、は密閉キヤ・ノブ７の内
部構成の２例を示す模式的斜視図、第５図（ａ）、（ｂ
）、（ｃ）はブレード１５の形状の３例を示す模式的斜
視図、第６図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は本発明の他の実
施例を示す模式的断面図、第７図は第６図の実施例の密
閉キャップ７内の構成を示す模式的斜視図である。５−・−・−・・・・−記録ヘソド、６・−・・・−・
−キャップ部材、７・・・−−−−−一密閉キャップ、
８−・−・−・−インク吸引ポンプ、１１−・・−・−
・−弁、１３・−・−・−・・・・操作レバー、１４・
インク吸収体、１５．２０−−−−−・・・−ブレード
。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）記録ヘッドの記録液滴の吐出面を密閉キャップに
よって密封し、この密封空間内に吸引手段により負圧を
生じさせてノズルより記録液を吸引して液体吐出機能を
回復させる液体噴射記録装置の吸引回復装置において、
前記吸引手段の作動に連動して前記吐出面を払拭するク
リーニング部材を前記密閉キャップ内に設けたことを特
徴とする液体噴射記録装置の吸引回復装置。
（２）前記クリーニング部材の駆動源として、前記負圧
を用いることを特徴とする請求項１に記載の液体噴射記
録装置の吸引回復装置。