JP4802359B2 - 吸引ユニット及びインク吐出回復方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸引ユニット及びインク吐出回復方法に関し、特に、インクを吐出するインクジェットヘッドのキャッピングを行う際の吸引ユニット及びインクジェットのインク吐出回復方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体噴射記録装置は液流路を満たしているインク等の液体に対し記録信号に応じた圧力を加え、インクジェットヘッドから液滴として吐出させ、記録紙に対してドット記録を行う装置で、インクジェットプリンターとも称されている。
【0003】
この種のインクジェットプリンターにおいては、不吐出状態や不良印字を回復させるために負圧によりインクを吸引し、正常な状態に回復させるキャッピング装置等が設けられている。
【0004】
このキャッピング装置は、例えばインクジェットヘッドに密着させるキャップを備えており、このキャップをインクジェットヘッドに圧接させて、負圧吸引を行い、液体を吸引するというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、インクジェットヘッドのキャップでの吸引後は、吸引されたインク残りでヘッド面はインクでれている。
【0006】
このため、そのまま記録紙面上へ画像書き込みへ行くと、ヘッド面のインクが記録紙上へたれて付着するという問題があった。
【0007】
また、吸引後れたヘッド面を、他の場所例えばヘッド面拭き取り部材の所へ移動させて、ヘッド面を拭き取ると、拭き取り工程が増える分、吸引シーケンス時間が増えてしまう。
【0008】
さらに、ヘッド面からヘッド面拭き取り部材に移動するまでの間で、インクたれが発生する。さらにまた、ヘッド面拭き取り部等の部品が増えコストアップに繋がるという問題点があった。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、吸引後にれたインクジェットヘッドのヘッド面を拭き取りながらも、廃インクの液ダレを防止するとともに、吸引シーケンス時間の短縮化を図ることのできる吸引ユニット及びインク吐出回復方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、インクジェットプリンターの一又は複数のインクジェットヘッドのノズル内のインクを吸引するための一又は複数の吸引キャップを備えた吸引ユニットであって、一又は複数の前記吸引キャップを支持する底壁部と、前記底壁部より立ち上がるとともに、一又は複数の前記吸引キャップの周囲を包囲するように配設され、インクの飛散を防止するための飛散防止壁と、前記飛散防止壁にて囲まれた領域内であって、一又は複数の前記吸引キャップの外に設置され、インクを吸収するインク吸収体と、を含むことを特徴としている。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、インクジェットプリンターの複数のインクジェットヘッドのノズル内のインクを吸引するための複数の吸引キャップを備えた吸引ユニットであって、複数の前記吸引キャップを支持する底壁部と、前記底壁部より立ち上がるとともに、複数の前記吸引キャップの周囲を各々包囲するように配設され、インクの飛散を防止するための複数の飛散防止壁と、複数の前記飛散防止壁にて夫々囲まれた領域内であって、複数の前記吸引キャップの外に各々設置され、インクを各々吸収する複数のインク吸収体と、を含むことを特徴としている。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、前記インク吸収体は、前記インクジェットヘッドが圧着する際に弾性変形する高さに形成されることを特徴としている。
【0013】
また、請求項4に記載の発明は、前記飛散防止壁は、前記底壁部からの高さが、前記吸引キャップより高く、前記インクジェットヘッドを前記吸引キャップに圧着した際に、前記インクジェットヘッドの少なくともヘッド面の周囲を覆うように形成され、前記インク吸収体は、前記飛散防止壁と同じ高さに形成されることを特徴としている。
【0014】
また、請求項5に記載の発明は、前記インク吸収部材は、前記吸引キャップの周囲に亘って形成されることを特徴としている。
【0015】
また、請求項6に記載の発明は、前記吸引ユニットは、前記インクジェットヘッドに密着しない時は、所定角度で傾斜した状態で位置され、前記インク吸収体は、前記吸引ユニットが傾斜する下方位置に配置されることを特徴としている。
【0016】
また、請求項7に記載の発明は、前記底壁部は、インク廃液を外方に排出するための排出口を含み、前記インク吸収体は、前記排出口と対面して設けられることを特徴としている。
【0017】
また、請求項8に記載の発明は、前記底壁部は、前記排出口が開口する位置に、前記廃液を排出するための排管を接続する接続部を配設することを特徴としている。
【0018】
また、請求項9に記載の発明は、複数のインクジェットヘッドのノズル内のインクを吸引するための複数の吸引キャップと、複数の前記吸引キャップを支持する底壁部と、前記底壁部より立ち上がるとともに、各々又は複数の前記吸引キャップの周囲を包囲するように配設され、前記インクの飛散を防止するための飛散防止壁と、前記飛散防止壁にて囲まれた領域であって、前記吸引キャップの外に設置され、インクを吸収するインク吸収体と、を含む吸引ユニットを有したインクジェットプリンターにおいて、前記インクジェットヘッドを搭載したキャリッジを走査して記録紙にインクを噴射して記録を行い、この記録を行わない場合に前記インクジェットヘッドの走査方向の所定位置にてインク吐出回復のためのメンテナンスを行うインク吐出回復方法であって、前記インクジェットヘッドのノズル内のインクを吸引すべく、前記吸引キャップを前記インクジェットヘッドに圧着する圧着工程を有し、前記圧着工程は、前記吸引キャップを前記インクジェットヘッドに圧着する過程で、前記インク吸収体を弾性変形させ、前記インク吸収体内部に充満したインクを絞り出す工程を含むことを特徴としている。
【0019】
また、請求項10に記載の発明は、複数のインクジェットヘッドのノズル内のインクを吸引するための複数の吸引キャップと、複数の前記吸引キャップを支持する底壁部と、前記底壁部より立ち上がるとともに、各々又は複数の前記吸引キャップの周囲を包囲するように配設され、前記インクの飛散を防止するための飛散防止壁と、前記飛散防止壁にて囲まれた領域であって、前記吸引キャップの外に設置され、インクを吸収するインク吸収体と、を含む吸引ユニットを有したインクジェットプリンターにおいて、前記インクジェットヘッドを搭載したキャリッジを走査して記録紙にインクを噴射して記録を行い、この記録を行わない場合に前記インクジェットヘッドの走査方向の所定位置にてインク吐出回復のためのメンテナンスを行うインクジェットプリンターのインク吐出回復方法であって、前記インクジェットヘッドを前記吸引キャップに接近させる際に、前記インクジェットのヘッド面端部が前記インク吸収体に接触してヘッド面端部のインクを拭き取るとともに、さらに前記インクジェットヘッドが前記吸引キャップに接近して前記インク吸収体を弾性変形させ、前記インク吸収体内部に充満したインクを絞り出す工程と、前記インクジェットヘッドを前記吸引キャップに圧着して前記インクジェットヘッドのノズル内のインクを吸引する圧着吸引工程と、吸引後、前記インク吸収体に接するぐらいの位置まで前記インクジェットヘッドを離脱させる際に、前記インクジェットヘッドのノズル面と前記インク吸収体の上端面とが接触して再度拭き取りを行う工程と、拭き取り後、前記インクジェットヘッドを前記インク吸収体より遠ざける工程と、を含むことを特徴としている。
【0020】
また、請求項11に記載の発明は、複数のインクジェットヘッドのノズル内のインクを吸引するための複数の吸引キャップと、複数の前記吸引キャップを支持する底壁部と、前記底壁部より立ち上がるとともに、各々又は複数の前記吸引キャップの周囲を包囲するように配設され、前記インクの飛散を防止するための飛散防止壁と、前記飛散防止壁にて囲まれた領域であって、前記吸引キャップの外に設置され、インクを吸収するインク吸収体と、を含み、インクジェットヘッドに密着してキャッピングを行うキャッピング状態と、前記ノズルを大気に対して開放する開放状態と、をとり得るキャッピング手段を有したインクジェットプリンターにおいて、開放状態からキャッピング状態に移行する過程で、前記インクジェットヘッドを前記インク吸収体に当接させて前記インク吸収体を弾性変形させ、前記インク吸収体内部に充満したインクを絞り出す工程と、前記キャッピング手段が前記キャッピング状態にあるときに、前記キャッピング手段を介して前記ノズルからインクを排出する工程と、前記ノズルからのインクの排出を終了後に前記キャッピング状態から前記開放状態へ前記キャッピング手段を移行させる工程と、を含むことを特徴としている。
【0021】
また、請求項12に記載の発明は、前記インクを絞り出す工程において、開放状態からキャッピング状態に移行する過程で、前記インクジェットのヘッド面端部が前記インク吸収体に接触してヘッド面端部のインクを拭き取るとともに、前記キャッピング状態から前記開放状態へ前記キャッピング手段を移行させる工程において、前記インクジェットヘッドのノズル面と前記インク吸収体の上端面とが接触して拭き取りを行うことを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態の一例について、図面を参照して具体的に説明する。
【0026】
[第1の実施の形態]
(概略説明)
先ず、本発明の特徴的な構成である吸引ユニットの説明に先立って、インクジェットプリンターの全体の概略構成について、図1を参照して説明する。図1は、本例のインクジェットプリンターの全体の概略構成を示す説明図である。
【0027】
本例のインクジェットプリンター1は、図1に示すように、記録紙30上にインクを噴射しつつ走査して記録を行うインクジェットヘッド12を複数搭載したキャリッジ10と、このキャリッジ10を走査方向Xに沿って移動案内するキャリッジレール20と、記録紙30を排出するための排出ローラー32と、この排出ローラー32及び前記キャリッジレール20を支持する支持体22と、キャリッジ10の走査方向(移動方向)に配列され、支持体22に設置されるメンテナンス手段であるメンテナンスユニット40と、を含んで構成されている。
【0028】
キャリッジ10は、キャリッジレール20にガイドされて移動するものであり、記録紙30にインクを噴射して記録を行うために走査方向Xに沿って複数配列保持されたインクジェットヘッド12と、キャリッジ10の一端に配設されたセンサー切り板14と、を含んで構成されている。
【0029】
インクジェットヘッド12は、記録紙30に対してインク液滴を吐出するものであり、例えば本例では、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各濃淡の計8色分の8個が形成されている。また、インクジェットヘッド12には、複数のノズルが走査方向Xと直交する方向に配列されている。なお、インクジェットヘッド12には図示しないインクカートリッジから図示しないインク供給系を介してインクが供給される。
【0030】
このキャリッジ10を移動させる移動手段は、図示しない、キャリッジ駆動手段であるモーターと、モーター軸に固定されたプーリーと、回転自在に保持されたプーリーと、各プーリーに亘って巻き掛けられ、キャリッジ10に固定されるベルトと、を含む。キャリッジ駆動手段であるモーターの作動によりキャリッジ10を図のX方向に往復移動させ、これによりインクジェットヘッド12が走査可能になっている。
【0031】
キャリッジレール20は、キャリッジ10が移動可能に係合して、排出ローラー32の軸と平行に設けられ、キャリッジ10の排出ローラー32の軸と垂直な方向の位置を規制している。
【0032】
記録紙30は、その画像記録面が単位面積当たりのインクの吸着量の大きいインク吸着層が露出した面になっているのが好ましく、これにより、高濃度から低濃度までの良好な階調再現が可能となる。記録紙30の画像記録面と反対側の面は滑りやすい面に形成されている。なお、記録紙30は、例えば小型のインクジェットプリンターでは複数枚の記録シートが用いられ、例えば大型のインクジェットプリンターでは、A0サイズ等の予め巻装されたロール紙が用いられる。
【0033】
排出ローラー32は、軸を中心に回転駆動される円筒状に画像形成領域に亘って形成され、この円周面上には、記録紙30が載置される。
【0034】
メンテナンスユニット40は、キャリッジ10の移動方向(走査方向X)上に配設された原点位置検出手段である原点位置出しセンサー42と、排出ローラー32の一方の端面の外側のメンテナンス領域に設けられ、インクジェットヘッド12の走査方向Xと平行に、インクジェットヘッド12のノズルのクリーニング、すなわち、ノズルのインクをワイパーブレード等で拭き取るワイピング部46と、インクジェットヘッド12のノズル開口を塞ぐキャッピング機能と、インクジェットヘッド12のノズル内のインクを吸い取るサッキング機能とを備えたサッキング手段である吸引ユニット50と、を含んで構成される。
【0035】
なお、この他、キャリッジ10の移動方向(走査方向X)には、オーバーランを検出してキャリッジ10の折り返しオーバーランを防止するオーバーランセンサー等のその他の各センサー(検出手段)(不図示)が配置されている。
【0036】
ワイピング部46では、インクジェットヘッド12表面上にてワイパーブレードを動作させることでインクを拭き取る。この拭き取り後、インクジェットヘッド12の清掃を行うべく、インクジェットヘッド12吸引ユニット50のキャップを密着させ、不図示のポンプを駆動することでインクを吸引し、不図示のインク排液入れに排出し、インクジェットヘッド12のインク詰まりを防止するようになっている。
【0037】
吸引ユニット50のキャップは、インクジェットプリンター1の電源オフ時、休止中等にインクジェットヘッド12のノズルが乾燥するのを防止するために、キャップの位置に移動されたインクジェットヘッド12を密閉する。この吸引ユニット50では、原点位置出しセンサー42がキャリッジ10の一端のセンサー切り板14を検知すると、インクジェトヘッド12を吸引ユニット50上にて停止制御し、サッキングするように制御される。そして、キャップの内部を負圧にして吸引しインクジェットヘッド12のインク詰まりを防止する。
【0038】
(メンテナンスユニット)
ここで、本発明の特徴、すなわち、吸引ユニットを含むメンテナンスユニット具体的構成について図2〜図3を用いて説明する。図2は、本例の吸引ユニットを含むメンテナンスユニットを示す説明図である。図3は、本例の吸引ユニットの構成を示す斜視図である。
【0039】
本例のメンテナンスユニット40は、図2に示すように、吸引ユニット50と、ワイパーブレード等を行うワイピング手段であるワイピング部46と、これら吸引ユニット50及びワイピング部46を支持する支持体70、71と、この各支持体70、71をθ方向に揺動可能に形成する揺動軸81と、これらを駆動するための駆動手段80に含まれる動力伝達機構を構成する回転部材82、83を含んで構成される。
【0040】
ワイピング部46は、インクを吸収するためのインク吸収体にて形成されたブレードクリーナー46aと、ゴムブレード46bと、を含んで構成される。
【0041】
キャピング手段である吸引ユニット50は、図2に示すように、一又は複数のキャップ60、60を支持する底壁部51と、底壁部51より立ち上がるとともに、一又は複数のキャップ60、60の周囲を包囲するように配設され、インクの飛散を防止するための飛散防止壁52と、底壁部51より下方に延在形成された廃インクホース接続部56と、廃インクホース接続部56が形成される側にてキャップ60、60形成箇所の底壁より下方に突設され、飛散防止壁52にて包囲された空間部53に連通する第1の溝部55と、この第1の溝部55に連通して前記廃インクホース接続部56の真上に形成される第2の溝部54と、一又は複数のキャップ60、60と、図3に示すように、飛散防止壁52にて囲まれた領域であって、一又は複数のキャップ60、60の外であって第1の溝部55に設置され、インクを吸収するインク吸収部材であるインク吸収体58と、を含んで構成される。
【0042】
図2に説明を戻し、廃インクホース接続部56は、第2の溝部54に連通して、インクを排出するための排出口56aを構成している。
【0043】
インク吸収体58は、例えば水分を吸収できる部材、例えば弾性部材にて形成することが好ましく、さらには、スポンジ等にて形成することが好ましい。インク吸収体58の容積は、インクの保水量が、体積あるいは材質等に依存するため、回復操作1回毎のインク吸引量とキャップ開放時の保水能力によって決定する。このインク吸収体58は、キャッピングを行われない場合においては、図4(A)に示すように、キャップ60よりも上方へ突出する状態で設けれている。
【0044】
再び図2に説明を戻すと、キャップ60は、略楕円形状のリップ部を備えており、インクジェットヘッド12との吸着性及び密着性の向上が図られている。
【0045】
すなわち、本例においては、吸引ユニット50が傾斜した状態の下部側に廃インクホース接続部56を形成している。しかも、廃インクホース接続部56は、飛散防止壁52の底壁に形成している。このようにすることで、インクをよりダイレクトに排出することができる。
【0046】
上記のような構成のメンテンスユニット40において、インクジェットヘッド12がワイピング位置で停止した場合には、ブレードクリーナー46a及びゴムブレード46bにより、インクジェッドヘッド12が拭き取られクリーニングされることとなる。
【0047】
一方、インクジェットヘッド12が吸引ユニット50上に停止した場合には、少なくとも2つの各インクジェットヘッド12が対応する各キャップ60、60上に各々密着される。この場合、図2に示すように、揺動軸81の回動により傾斜する吸引ユニット50の一端が上昇して、インクジェットヘッド12と密着できる高さ位置に位置調整される。
【0048】
この時、図4(B)に示すように、インクジェットヘッド12の自重により、第1の溝部55内に配設されたインク吸収体58内のインクは絞られて、排出口56aより排出されることとなる。同時に、図示しない吸引ポンプによりインクジェットヘッド12内のインクが吸い取られてクリーニング動作が行われることとなる。
【0049】
その後、各々のインクジェットヘッド12が、各々キャップ60、60より離脱すると、インクが飛散するが、この飛散されたインクを飛散防止壁52により受け止め、この内部に貯えられたインクは第1の溝部55内に配設されたインク吸収体58にて吸収されることとなる。
【0050】
万が一、インク吸収体58に吸収できるインクの飽和量を超えてインクが飛散した場合にも、その余剰分は、下方の排出口56aより順次排出することができる。
【0051】
(制御系について)
次に、上記のような構成を有するインクジェットプリンター1の制御系の構成について、図を用いて説明する。図は、本例のインクジェットプリンター1の制御系の構成を示す機能ブロック図である。
【0052】
本例のインクジェトプリンター1の制御系の構成は、図に示すように、原点位置を検出するための原点位置出しセンサー42と、その他のセンサー43と、これらの各センサー42、43の検出位置に基づき、キャリッジ10を走査方向の所定位置に停止動作制御すべく駆動されるキャリッジ駆動手段16と、メンテナンス時にメンテンンスユニット40内の各部を駆動するためのメンテナンスユニット駆動手段41と、吸引ユニット50の各種サッキング動作を行うためのサッキング駆動手段47と、ワイピング部46の各種ワイピング等のクリーニング動作を行うためのワイピング駆動手段48と、各種キャッピング動作を行うためのキャッピング駆動手段49と、画像形成時に、排紙ローラー32を駆動するためのローラー駆動手段34と、本例装置のその他の各種機構を駆動するためのその他の駆動手段36と、これらの各部の制御を司る制御手段2と、を含んで構成される。なお、各種制御プログラムや設定データを記憶した記憶手段、各種設定値を設定するための操作手段及び表示手段を構成してもよい。
【0053】
(作用について)
次に、上述のような構成の吸引ユニットの作用について、図2〜図4を参照しつつ説明する。
【0054】
先ず、キャップ60にインクジェットヘッド12が密着されない状態では、図4(A)に示されるように、インク吸収体58は弾性変形することなく延びたままの状態となっている。この状態では、前回拭き取りや吸引等が行われていない場合には、インク吸収体58内にはインクはない。一方、前回拭き取りや吸引等が行われた場合には、インク吸収体58にインクが保持された状態でバランスしている。
【0055】
次に、インクジェットヘッド12がキャップ60に密着されると、図4(B)に示すように、インクジェトヘッド12の自重によりインクジェットヘッド12の下端面と飛散防止壁52の底壁との間にインク吸収体58が挟まれることになり、インク吸収体58内に吸収されたインクは、絞り取られ、該絞り取られたインクは、下方の廃インクホース接続分56の排出口56aより排出されることとなる。
【0056】
さらに、インクジェットヘッド12のヘッド面の端部も、インク吸収体58によって拭き取られることとなる。
【0057】
この状態で負圧源に連通するチューブを介してインクジェットヘッド12のノズル内のインクを吸引する。
【0058】
その後、この状態でキャップ60を後退させると、圧縮されたインク吸収体58の圧接面が膨張し、インク吸収体58は、吸収可能な状態となる。
【0059】
吸引ユニット50が平行状態から再度傾斜状態に向かう過程において、インク吸収体58の上端面は、キャップ60の上端面より突出しているために、傾斜動作中にインクジェットノズル12のノズル面とインク吸収体58の上端面とが接触可能となっている。このため、この離脱動作を利用して拭き取り工程を実施することもできる。
【0060】
もちろん、拭き取りのための専用の相対移動動作を行うことで、より拭き取り効果を高めることもできる。これにより、インクジェットヘッド12の表面に着いているインクを、インク吸収体58で吸い取ることができる。
【0061】
ここで、非密着時は、吸引ユニット50が所定の傾斜角度例えば60度等にて傾斜する構成であり、インク吸収体58は、この傾斜する下方に配設される構成となっているため、キャップ60が後退した場合においても、下部において液溜まりを形成しようとするインクをインク吸収体58にて吸引することができる。
【0062】
このように、本例では、インク吸収体58でインクを吸うが、インク吸収体58の大きさが小さいため、インクを吸い込んで満タンになり、すぐに飽和状態になる。
【0063】
ここで、本例では、インク吸収体58の高さをキャップ60の高さより例えば2、3mm高く形成している。このため、圧着時には、インクジェットヘッド12の一端にて押さえられることでインク吸収体58が半分程度絞られてインクを放出する。これにより、インクを絞って下方に形成された廃インクホース接続部56の排出口56aを介して廃ホースより絞った分のインクを廃液できる。
【0064】
圧着を解除した時は、少し絞られた分、インク吸収体58は吸収可能な状態に回復することとなる。
【0065】
なお、インク吸収体58及び廃ホースが傾斜する下方位置にのみ配設されていたとしても、圧着解除時は、吸引ユニット50が斜めに傾斜した状態にあるので、残った異物は全部下方に落ちることとなる。
【0066】
このように、インクジェットヘッド12によりインク吸収体58を押圧することにより、インク吸収体58にて吸収されたインクを絞りつつ、インクジェットヘッド12に付着した残留インクをインク吸収体58にて拭き取ることができる。
【0067】
なお、1回で拭き取りが良好に行われないと制御部が判断した場合は、ソフト的に2、3回、インク吸収体58の絞り工程を終了した後に、ヘッド面のインクを拭き取るための目的でインク吸収体58がヘッド面へ接するぐらいの距離までだけ接近、隔離動作を行ってもよい。
【0068】
また、本例では、吸引ユニットを傾斜する構成とし、インク吸収体を傾斜する下方位置にのみ配設する構成としたが、吸引ユニットを傾斜せずに平行に形成する場合には、インク吸収体を吸引キャップの周囲に亘って形成する構成としても良い。
【0069】
このように、インク吸収体58は、飽和状態に達したとしても、上記インクジェットヘッド12の拭き取り作業によりインク吸収体58内部のインクが排出されるので、何回でもインク吸うことができる構成となる。
【0070】
以上のように本実施の形態によれば、吸引する際の密着時に、インクジェットヘッドによりインク吸収体を押圧することにより、インク吸収体にて吸収されたインクを絞りつつ、インクジェットヘッドに付着した残留インクをインク吸収体にて拭き取ることができ、インクジェットヘッドのヘッド面にインク滴を残さないようにできる。これにより、インクでれたヘッド面をふきとることができ、ヘッド面が清掃され、記録紙上等他の場所でのインクたれを防止して、吸引工程が終了時点でヘッド面のインクれを防止できる。
【0071】
さらに、インク吸収体が極めて近い位置にあることから、拭き取り工程に要する移動ストロークも極めて少なく、短時間で拭き取り工程を実施できる。
【0072】
加えて、非密着時には、排出されるインク滴をインク吸収体により吸引することができる。これにより、インクジェットヘッドを拭き取るための専用の機能を設けることを要せず、吸引シーケンス時間を大幅に削減することができる。さらに、専用の機構が不要なのでコストダウンを図ることができる。
【0073】
なお、インク吸収体及び廃ホースが傾斜する下方位置にのみ配設されていたとしても、圧着解除時は、吸引ユニットが斜めに傾斜した状態にあるので、残った異物は全部下方に落ちることとなる。
【0074】
さらに、インク吸収体は、飽和状態に達したとしても、上記インクジェットヘッドの拭き取り作業によりインク吸収体内部のインクが排出されるので、何回でもインク吸うことができる構成となる。これにより、結果的に総量として多くのインクを吸引でき、十分な保水力を持つインク吸収体でなくとも、液漏れなどが生じることはない。
【0075】
[第2の実施の形態]
次に、本発明にかかる第2の実施の形態について、図6に基づいて説明する。なお、以下には、前記第1の実施の形態の実質的に同様の構成に関しては説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。図6は、本例の吸引ユニットを示す斜
視図である。
【0076】
上述の第1の実施の形態では、吸引ユニット内の一部にインク吸収体を配設する構成としたが、本例の吸引ユニットでは、キャップの周囲に亘ってインク吸収体を設けている。
【0077】
具体的には、本例の吸引ユニット100は、図6に示すように、一又は複数のキャップ(2個のキャップ110、110)の周囲を包囲するように底壁より鉛直方向に立ち上がる飛散防止壁102と、飛散防止壁102の一端側が突設することにより形成された溝部104と、溝部104が形成される領域の真下であって飛散防止壁102の底壁に形成された廃インクホース接続部106と、一又は複数のキャップ1102個のキャップ110、110と飛散防止壁102との間隙に埋設されたインク吸収体108と、を含んで構成される。
【0078】
廃インクホース接続部106は、飛散防止壁102の内部にてインク吸収体108に吸収しきれずに溢れ出したインクを外部へと排出するための排出口106aを備えている。
【0079】
このような実施の形態によれば、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏しながらも、インク吸収体の容積を増やすことができるので、より保水性を高めることができる。
【0080】
[第3の実施の形態]
次に、本発明にかかる第3の実施の形態について、図7に基づいて説明する。図7は、本例の吸引ユニットを示す斜視図である。
【0081】
本例の吸引ユニット120では、図7に示すように、各キャップ130a、130bに応じて独立的に形成された飛散防止壁122、123と、、一方のキャップ130aを囲繞する飛散防止壁122内に形成されたインク吸収体128―1と、一方のキャップ130aを囲繞する飛散防止壁122に形成された廃インクホース接続部126―1と、他方のキャップ130bを囲繞する飛散防止壁123内に形成されたインク吸収体128―2と、他方のキャップ130bを囲繞する飛散防止壁123に形成された廃インクホース接続部126―2と、を含んで構成されている。
【0082】
廃インクホース接続部126―1は、飛散防止壁122内に貯まる廃インク液を排出するための排出口126a―1が形成されている。廃インクホース接続部126―2は、飛散防止壁123内に貯まる廃インク液を排出するための排出口126b―2が形成されている。
【0083】
このような実施の形態によれば、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏しながらも各々のキャップに応じて各インク吸収体を有しているので、放出するインクを効率よく高速に吸収することができ、結果として吸引工程の高速化を促すことができる。
【0084】
さらに、廃インクホース接続部も各々形成されていることから、廃インクの排出効率、排出速度を高めることができ、この点においても吸引工程の高速化を図ることができる。
【0085】
なお、本発明にかかる装置と方法は、そのいくつかの特定の実施の形態に従って説明してきたが、当業者は本発明の主旨および範囲から逸脱することなく本発明の本文に記述した実施の形態に対して種々の変形が可能である。例えば、上述の各実施の形態では、サッキング位置とキャッピング位置とが同一位置に形成されるインクジェットプリンターを例に説明したが、サッキング位置とキャッピング位置とが各々独立して構成されるメンテナンスユニットを有したインクジェットプリンターであってもよい。
【0086】
或いは、洗浄液で洗う第2のクリーニングユニット、インク充填を行うインク充填部、空吐出を行う空吐出部等を有したメンテナンスユニット、ワイピングワイパーブレード部を有しないメンテナンスユニット等種々の構成であってもよい。
【0087】
さらに、インク吸収体がキャップの周囲に亘って形成される場合には、底壁部とインク吸収体との間に、浸み出したインク液を排出口に向けて流す流路を確保するためのスリット孔を形成するようにしてもよい。
【0088】
また、下層に吸収率の高い吸収体を、上層に吸収率の低い吸収体を配設したり、複数の異なる吸収率のインク吸収体を用意し、排出口に向かうに従い吸収率の高くなる吸収体を順次配列するような構成としてもよい。
【0089】
さらに、上記各実施の形態及びそれらと各変形例との組み合わせによる例も含
むことは言うまでもない。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、吸引する際の密着時に、インクジェットヘッドによりインク吸収体を押圧することにより、インク吸収体にて吸収されたインクを絞りつつ、インクジェットヘッドに付着した残留インクをインク吸収体にて拭き取ることができ、インクジェットヘッドのヘッド面にインク滴を残さないようにできる。加えて、非密着時には、排出されるインク滴をインク吸収体により吸引することができる。これにより、インクジェットヘッドを拭き取るための専用の機能を設けることを要せず、吸引シーケンス時間を大幅に削減することができる。さらに、専用の機構が不要なのでコストダウンを図ることができる。
【0091】
なお、インク吸収体及び廃ホースが傾斜する下方位置にのみ配設されていたとしても、圧着解除時は、吸引ユニットが斜めに傾斜した状態にあるので、残った異物は全部下方に落ちることとなる。
【0092】
さらに、インク吸収体は、飽和状態に達したとしても、上記インクジェットヘッドの拭き取り作業によりインク吸収体内部のインクが排出されるので、何回でもインク吸うことができる構成となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットプリンターの概略構成の一例を示す説明図である。
【図2】本発明のインクジェットプリンターのメンテナンスユニットの概略構成を示す説明図である。
【図3】図1のインクジェットプリンターの吸引ユニットの構成を示す斜視図である。
【図4】同図(A)(B)は、吸引ユニットにヘッドが密着される状態を示す説明図である。
【図5】本発明のインクジェットプリンター制御系を示す模範ブロック図である。
【図6】 本発明のインクジェットプリンターの吸引ユニットの他の実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図7】本発明のインクジェットプリンターの吸引ユニットの他の実施の形態の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンター 50 吸引ユニット
52 飛散防止壁
56 廃インクホース接続部
58 インク吸収体

Claims (12)

  1. インクジェットプリンターの一又は複数のインクジェットヘッドのノズル内のインクを吸引するための一又は複数の吸引キャップを備えた吸引ユニットであって、
    一又は複数の前記吸引キャップを支持する底壁部と、
    前記底壁部より立ち上がるとともに、一又は複数の前記吸引キャップの周囲を包囲するように配設され、インクの飛散を防止するための飛散防止壁と、
    前記飛散防止壁にて囲まれた領域内であって、一又は複数の前記吸引キャップの外に設置され、インクを吸収するインク吸収体と、
    を含むことを特徴とする吸引ユニット。
  2. インクジェットプリンターの複数のインクジェットヘッドのノズル内のインクを吸引するための複数の吸引キャップを備えた吸引ユニットであって、
    複数の前記吸引キャップを支持する底壁部と、
    前記底壁部より立ち上がるとともに、複数の前記吸引キャップの周囲を各々包囲するように配設され、インクの飛散を防止するための複数の飛散防止壁と、
    複数の前記飛散防止壁にて夫々囲まれた領域内であって、複数の前記吸引キャップの外に各々設置され、インクを各々吸収する複数のインク吸収体と、
    を含むことを特徴とする吸引ユニット。
  3. 前記インク吸収体は、前記インクジェットヘッドが圧着する際に弾性変形する高さに形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吸引ユニット。
  4. 前記飛散防止壁は、前記底壁部からの高さが、前記吸引キャップより高く、前記インクジェットヘッドを前記吸引キャップに圧着した際に、前記インクジェットヘッドの少なくともヘッド面の周囲を覆うように形成され、
    前記インク吸収体は、前記飛散防止壁と同じ高さに形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の吸引ユニット。
  5. 前記インク吸収体は、前記吸引キャップの周囲に亘って形成されることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の吸引ユニット。
  6. 前記吸引ユニットは、前記インクジェットヘッドに密着しない時は、所定角度で傾斜した状態で位置され、
    前記インク吸収体は、前記吸引ユニットが傾斜する下方位置に配置されることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の吸引ユニット。
  7. 前記底壁部は、インク廃液を外方に排出するための排出口を含み、
    前記インク吸収体は、前記排出口と対面して設けられることを特徴とする請求項6に記載の吸引ユニット。
  8. 前記底壁部は、前記排出口が開口する位置に、前記廃液を排出するための排管を接続する接続部を配設することを特徴とする請求項7に記載の吸引ユニット。
  9. 複数のインクジェットヘッドのノズル内のインクを吸引するための複数の吸引キャップと、複数の前記吸引キャップを支持する底壁部と、前記底壁部より立ち上がるとともに、各々又は複数の前記吸引キャップの周囲を包囲するように配設され、前記インクの飛散を防止するための飛散防止壁と、前記飛散防止壁にて囲まれた領域であって、前記吸引キャップの外に設置され、インクを吸収するインク吸収体と、を含む吸引ユニットを有したインクジェットプリンターにおいて、
    前記インクジェットヘッドを搭載したキャリッジを走査して記録紙にインクを噴射して記録を行い、この記録を行わない場合に前記インクジェットヘッドの走査方向の所定位置にてインク吐出回復のためのメンテナンスを行うインク吐出回復方法であって、
    前記インクジェットヘッドのノズル内のインクを吸引すべく、前記吸引キャップを前記インクジェットヘッドに圧着する圧着工程を有し、
    前記圧着工程は、前記吸引キャップを前記インクジェットヘッドに圧着する過程で、前記インク吸収体を弾性変形させ、前記インク吸収体内部に充満したインクを絞り出す工程を含むことを特徴とするインク吐出回復方法。
  10. 複数のインクジェットヘッドのノズル内のインクを吸引するための複数の吸引キャップと、複数の前記吸引キャップを支持する底壁部と、前記底壁部より立ち上がるとともに、各々又は複数の前記吸引キャップの周囲を包囲するように配設され、前記インクの飛散を防止するための飛散防止壁と、前記飛散防止壁にて囲まれた領域であって、前記吸引キャップの外に設置され、インクを吸収するインク吸収体と、を含む吸引ユニットを有したインクジェットプリンターにおいて、
    前記インクジェットヘッドを搭載したキャリッジを走査して記録紙にインクを噴射して記録を行い、この記録を行わない場合に前記インクジェットヘッドの走査方向の所定位置にてインク吐出回復のためのメンテナンスを行うインクジェットプリンターのインク吐出回復方法であって、
    前記インクジェットヘッドを前記吸引キャップに接近させる際に、前記インクジェットヘッドのヘッド面端部が前記インク吸収体に接触してヘッド面端部のインクを拭き取るとともに、さらに前記インクジェットヘッドが前記吸引キャップに接近して前記インク吸収体を弾性変形させ、前記インク吸収体内部に充満したインクを絞り出す工程と、
    前記インクジェットヘッドを前記吸引キャップに圧着して前記インクジェットヘッドのノズル内のインクを吸引する圧着吸引工程と、
    吸引後、前記インク吸収体に接するぐらいの位置まで前記インクジェットヘッドを離脱させる際に、前記インクジェットヘッドのノズル面と前記インク吸収体の上端面とが接触して再度拭き取りを行う工程と、
    拭き取り後、前記インクジェットヘッドを前記インク吸収体より遠ざける工程と、
    を含むことを特徴とするインク吐出回復方法。
  11. 複数のインクジェットヘッドのノズル内のインクを吸引するための複数の吸引キャップと、複数の前記吸引キャップを支持する底壁部と、前記底壁部より立ち上がるとともに、各々又は複数の前記吸引キャップの周囲を包囲するように配設され、前記インクの飛散を防止するための飛散防止壁と、前記飛散防止壁にて囲まれた領域であって、前記吸引キャップの外に設置され、インクを吸収するインク吸収体と、を含み、インクジェットヘッドに密着してキャッピングを行うキャッピング状態と、前記ノズルを大気に対して開放する開放状態と、をとり得るキャッピング手段を有したインクジェットプリンターにおいて、
    開放状態からキャッピング状態に移行する過程で、前記インクジェットヘッドを前記インク吸収体に当接させて前記インク吸収体を弾性変形させ、前記インク吸収体内部に充満したインクを絞り出す工程と、
    前記キャッピング手段が前記キャッピング状態にあるときに、前記キャッピング手段を介して前記ノズルからインクを排出する工程と、
    前記ノズルからのインクの排出を終了後に前記キャッピング状態から前記開放状態へ前記キャッピング手段を移行させる工程と、
    を含むことを特徴とするインク吐出回復方法。
  12. 前記インクを絞り出す工程において、開放状態からキャッピング状態に移行する過程で前記インクジェットヘッドのヘッド面端部が前記インク吸収体に接触してヘッド面端部のインクを拭き取るとともに、
    前記キャッピング状態から前記開放状態へ前記キャッピング手段を移行させる工程において、前記インクジェットヘッドのノズル面と前記インク吸収体の上端面とが接触して拭き取りを行うことを特徴とする請求項11に記載のインク吐出回復方法。
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