JP2009248432A - プリンタ装置およびメンテナンスユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルの周囲に付着したインクをノズルに付着させることなく除去することにより印刷品質を向上させたプリンタ装置およびメンテナンスユニットを提供する。
【解決手段】プリンタ装置は、印刷媒体を支持するフラットベッドと、フラットベッドの上方に位置して設けられたガイドバー部材に相対往復移動自在に取り付けられて、下方に向けて形成された吐出開口からインクを吐出するインクジェットノズル孔を備えたプリンタヘッド63と、ガイドバー部材の端部位置近傍に設けられたメンテナンスユニットとを有している。メンテナンスユニットの上面には、ガイドバー部材の端部のメンテナンス位置に移動したプリンタヘッド63とメンテナンスユニットとが互いに近づくように相対移動したとき、吐出開口を覆いインクジェットノズル孔内のインクを吸引するヘッドキャップ89と、プリンタヘッド63の下面と当接するインク吸収部材88とが設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、プリンタヘッドに形成されたノズルからインクを吐出させて印刷媒体に所望の印刷を施すプリンタ装置、およびそのプリンタ装置に用いるメンテナンスユニットに関する。
従来、印刷媒体に対してプリンタヘッドを相対移動させながら、プリンタヘッドの下面に形成されたノズルからインクを吐出させて、印刷媒体に所望のパターンで付着させて印刷を施すプリンタ装置(インクジェットプリンタ)が知られている。このようなプリンタ装置にあっては、ノズルに余分なインク滴やごみ等が付着している場合には、ノズルからインクが正常に吐出されない虞がある。そのため、例えば印刷を施す直前に、プリンタヘッドの下面にゴム等で形成されたワイパー部材を当接させてワイピングを行うことにより、ノズルに付着した余分なインク滴やごみ等を除去する方法が知られている。
しかし、このワイピング時に、ワイパー部材によって振り払われたインク滴の一部が飛散して、プリンタヘッドの下面に再び付着することがある。プリンタヘッドの下面にインク滴が付着したままの状態で印刷を行うと、ノズルから吐出されて霧状となったインクミストがインク滴に付着することにより、インク滴はプリンタヘッドの下面に付着した状態で徐々に大きくなる。そして、例えばプリンタヘッドが印刷媒体上に位置した状態においてインク滴が滴下すると、印刷媒体を汚してしまい所望の印刷が困難となる。そのため、従来はオペレータが手作業にてプリンタヘッドの下面に付着したインク滴を除去していたが、このときにノズルを損傷させてしまう虞があった。
そこで、ノズルを損傷させることなくプリンタヘッドの下面に付着したインク滴を除去する方法として、例えば特許文献1には、ノズルを覆ってノズル内に残留したインクを強制的に吸引するキャップ部材を備えたメンテナンスユニットにおいて、キャップ部材の周囲に吸収体を設けた構成が開示されている。この構成によって、ノズルの近傍がキャップ部材に覆われて減圧されノズル内のインクが吸引されるとともに、ノズル周辺に付着したインクが吸収体によって吸収されて除去される。
特開2005−74767号公報
ところで、上記のようにノズルの近傍をキャップ部材で覆って減圧すると、ノズル内部のインクのみならず、ノズルの周囲に付着したインクもキャップ部材に吸引されることがある。そうすると、ノズルの周囲からキャップ部材に吸引されたインクが、ノズルに再び付着してノズルを汚染することがあり、このような汚染されたノズルからインクが吐出され印刷品質を低下させる虞があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、ノズルの周囲に付着したインクをノズルに付着させることなく除去することにより印刷品質を向上させたプリンタ装置、およびそのプリンタ装置に用いるメンテナンスユニットを提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明に係るプリンタ装置は、印刷媒体を支持する媒体支持手段(例えば、実施形態におけるフラットベッド10)と、前記媒体支持手段の上方に位置して設けられたガイドバー部材に相対往復移動自在に取り付けられて、下方に向けて形成された吐出開口からインクを吐出するノズル(例えば、実施形態におけるインクジェットノズル孔65b)を備えたプリンタヘッドと、前記ガイドバー部材の端部位置近傍に設けられたメンテナンスユニットとを有して構成される。前記メンテナンスユニットの上面には、前記ガイドバー部材の端部のメンテナンス位置に移動した前記プリンタヘッドと前記メンテナンスユニットとが互いに近づくように相対移動したとき、前記吐出開口を覆い前記ノズル内のインクを吸引するキャップ部材(例えば、実施形態におけるヘッドキャップ89)と、前記プリンタヘッドの下面と当接するインク吸収部材とが設けられている。
また、上記本発明に係るプリンタ装置において、前記プリンタヘッドの下面には、前記プリンタヘッドの下面における周縁部の高さ位置に形成されたヘッド底面(例えば、実施形態における下端面66)から下方に突出したノズル突出部(例えば、実施形態におけるノズル部65)が形成されるとともに前記ノズル突出部の下面に前記吐出開口が形成されて、前記インク吸収部材は、前記メンテナンス位置に移動した前記プリンタヘッドと前記メンテナンスユニットとが互いに近づくように相対移動したとき、前記プリンタヘッドの下面における前記ヘッド底面と当接する位置に設けられた構成が好ましい。
さらに、本発明に係るメンテナンスユニットは、吐出開口からインクを吐出するノズルを備えて構成され、印刷媒体に対して相対移動されながら前記吐出開口からインクを吐出するプリンタヘッドに対して、前記ノズル内のインクを吸引してメンテナンスを行うように構成されている。前記吐出開口を覆い前記ノズル内のインクを吸引するキャップ部材と、前記プリンタヘッドの下面と当接するインク吸収部材とが設けられている。
上記のように構成された本発明に係るプリンタ装置は、メンテナンスユニットの上面に、ノズルの吐出開口を覆いノズル内のインクを吸引するキャップ部材と、プリンタヘッドの下面と当接するインク吸収部材とが設けられている。この構成において、プリンタヘッドのメンテナンス時に、キャップ部材によってノズルの吐出開口部分が覆われて吸引されるが、ノズルの周囲近傍は吸引されない。よって、ノズルの内部に残留したインクが吸引されるとともに、ノズルの吐出開口付近に付着した余分なインクやごみ等もが吸引されて除去される一方で、ノズルの周囲近傍からキャップ部材にインクは吸引されない。そのため、ノズルに再びインクが付着してノズルを汚染することがなく、このようなノズルからインクを吐出させることにより高品質な印刷が可能となる。
また、プリンタヘッドのメンテナンス時に、プリンタヘッドの下面に付着したインクは、ノズル内のインクが吸引される際に、インク吸収部材が当接することによって吸収されて除去される。よって、ノズル以外の部分に付着したインクは、単にインク吸収部材に吸収させるという簡易な構成で、且つノズル内のインクの吸引動作に付随して行われる構成でありながら、ノズルが損傷することを回避しつつ確実に除去される。よって、例えば印刷中にプリンタヘッドの下面に付着したインク滴が、印刷媒体に滴下するような事態を回避することができて印刷媒体を汚すことがないので、高品質な印刷が可能となる。
また、インク吸収部材は、メンテナンス時に、プリンタヘッドの下面において吐出開口とは異なった高さ位置に形成されたヘッド底面と当接可能な位置に設けられた構成が好ましい。このように構成した場合、前記プリンタヘッドの下面において、吐出開口が形成された面とヘッド底面との間に段差があるような場合においても、この段差にかかわらず、ヘッド底面にインク吸収部材を当接させることが可能である。よって、プリンタヘッドの下面の形状にとらわれることなく、ヘッド底面に付着したインクをインク吸収部材に吸収させて除去することが可能となる。そのため、印刷中に印刷媒体にインク滴が滴下するような事態を回避することができ、高品質な印刷が可能となる。
本発明に係るメンテナンスユニットを用いて、プリンタヘッドのメンテナンスを行えば、キャップ部材によってノズルの内部のインクが吸引されるとともに、ノズルの吐出開口に付着した余分なインクやごみ等が除去される。また、インク吸収部材がプリンタヘッドの下面と当接することにより、プリンタヘッドの下面に付着したインクがインク吸収部材に吸収されて除去される。つまり、ノズル部分を含めたプリンタヘッドの下面の全体において、インク等が除去されてインクを正常に吐出できる状態に回復させることができるとともに、印刷品質の低下につながるようなインク滴が付着していない状態にすることができる。よって、印刷媒体に所望のパターンでインクを吐出して付着させることができ、印刷品質を向上させることが可能となる。
以下、図1から図5を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1に、本発明に係るプリンタ装置の実施例として、主として産業用に用いられるインクジェット方式のプリンタ装置Pの外観構成を示している。なお、説明の便宜上各図に示した矢印の方向を左右、前後および上下と定義して以下の説明を行う。
プリンタ装置Pは、第1サブアセンブリ1の上方に第2サブアセンブリ5が組み付けら
れてなる。第1サブアセンブリ1は、印刷媒体を固定保持するフラットベッド10の左右に、前後に延びる前後移動機構20,30が設けられて構成されている。第2サブアセンブリ2は、左右に延びる長尺状のガイドバー部材50に沿って左右に移動可能に印刷ユニット60が取り付けられるとともに、ガイドバー部材50の左右端部にインク供給装置70およびメンテナンスユニット80が取り付けられて構成されている。
フラットベッド10は、印刷媒体を載置する矩形状の載置台11を備えており、載置台11の上面に形成された多数の小孔を介して負圧吸引することにより、プリント対象物を固定保持可能になっている。また、フラットベッド10は、載置台11から下方に延びた複数の脚12,12,…を有しており、床面上の所定高さ位置に載置台11が設定される。なお、前後移動機構20(30)の一例として、駆動モータ(図示せず)に連結された駆動スプロケット(図示せず)と従動スプロケット(図示せず)との間に歯付ベルト(図示せず)を掛け回した構成がある。そして、この歯付ベルトは、その両端部が係止部材(図示せず)を介して連結されてリング状になっている。よって、駆動モータを回転駆動させることにより、歯付ベルトが前後移動するとともに係止部材が前後移動する構成となっており、この係止部材に対してガイドバー部材50が取り付けられる。
ガイドバー部材50は、フラットベッド10の上方に配設されており、その左右長さがフラットベッド10よりも長く、係止部材に取り付けられた状態において左右端部50a,50bがフラットベッド10に対して左右に突出する。ガイドバー部材50には、左右に水平に延びるガイドレール52が設けられており、ガイドレール52に案内されて左右に移動可能に印刷ユニット60が取り付けられている。
印刷ユニット60は、外周部がカバー61によって覆われており、内部には後面がガイドレール52と嵌合して左右に移動可能となったキャリッジ62、およびキャリッジ62に搭載された複数のプリンタヘッド63,63,…を有して構成される。ここで、図3に、プリンタヘッド63と後述するキャップユニット85とが上下に対向した状態の斜視図、図4(a)に、プリンタヘッド63を左方から見た図、図4(b)に、プリンタヘッド63を下方から見た図をそれぞれ示している。プリンタヘッド63は、図3および図4に示すように、本体部64の下側に形成された下端面66から下方に延びてノズル部65が形成されている。さらに、ノズル部65の下側にノズル面65aが形成されており、ノズル部65の内部からノズル面65aに延びて形成された多数のインクジェットノズル孔65bが、ノズル面65aにおいて吐出開口65cを下方に開放して設けられている。プリンタヘッド63の上部には、インク供給管68が取り付けられており、インク供給装置70から供給されたインクは、インク供給管68を介してプリンタヘッド63の内部に供給されてインクジェットノズル孔65bを通過した後、吐出開口65cから吐出される。
ガイドバー部材50の右端部50aには、プリンタヘッド63にインクを供給するためのインク供給装置70が取り付けられているとともに、印刷ユニット60の移動制御やプ
リンタヘッド60のインクの吐出制御を行うためのヘッド制御装置(図示せず)が設けられている。左端部50bには、メンテナンスユニット80が取り付けられている。
また、フラットベッド10の右側下部とインク供給装置70とを繋いで第1フレキシブ
ルケーブルガイド(図示せず)が設けられており、この第1フレキシブルケーブルガイドの内部に、フラットベッド10に配設された電源および制御機器類(図示せず)から第2サブアセンブリ5側の装置類を駆動制御するための電力や制御信号を供給するための電線が配設されている。これにより、フラットベッド10に対するガイドバー部材50の前後移動を許容しつつ、第1サブアセンブリ1側から第2サブアセンブリ5側に電力や制御信号を供給することができる。また、ガイドバー部材50の右端部と印刷ユニット60とを繋いで第2フレキシブルケーブルガイド69が設けられており、この第2フレキシブルケーブルガイド69の内部に、印刷ユニット60を駆動制御するための電力や制御信号を供給するための電線や、インク供給装置70からプリンタヘッド63にインクを供給するためのチューブが配設されている。これにより、印刷ユニット60の左右移動を許容しつつ、ガイドバー部材50側から印刷ユニット60に、電力、制御信号およびインクを供給することができる。
メンテナンスユニット80は、図1に示すように、ガイドバー部材50の左端部50bを覆って取り付けられたハウジング80aの内部に設けられている。なお、ガイドレール52はハウジング80aにより覆われる左端部50bにも延びており、印刷ユニット60をハウジング部材80aの内部まで移動させることができるようになっている。
図2に示すように、メンテナンスユニット80は、ベースプレート81、ユニット本体82、上下駆動機構83およびキャップユニット85を主体に構成される。ユニット本体82は、ガイドバー部材50の左端部50bに取り付けられている。ベースプレート81は、ユニット本体82の内部に設けられた上下駆動機構83によって、ユニット本体82に対して上下に移動可能となっており、この上下駆動機構83は種々の従来技術を用いて構成することが可能であり、ここでの説明は省略する。ベースプレート81には、プリンタヘッド63,63,…の個数に対応する複数のキャップユニット85,85,…が、プリンタヘッドと同じ間隔で左右に並んで取り付けられている。ベースプレート81の上面に位置するキャップユニット85,85,…は、印刷ユニット60がガイドバー部材50の左端部50bまで移動したときにおいて、プリンタヘッド63,63,…と上下に対向する。
キャップユニット85の構成ついて詳しく説明すると、図3に示すように、キャップユニット85は、ベース部材86、載置部材87、インク吸収部材88およびヘッドキャップ89を主体に構成される。インク吸収部材88は、例えば平板状に形成されてその中央部近傍に矩形の開口部が形成されている。また、インク吸収部材88として、インクを吸収可能な例えば多孔質の部材を用いることが可能である。ヘッドキャップ89は、例えばゴム材等により成形されるとともに、ノズル面65a(ノズル部65)の形状に合わせて左右に2つ並んで形成されて、インク吸収部材88の開口部に挿入されている。また、ヘッドキャップ89は、上方に向けて開口したキャップ内部空間89a(図5を参照)が形成されており、上端部の開口端面の大きさは、ノズル面65aと略同一となっている。載置部材87は、上部において平板状に形成された載置板87aと、載置板87aの左右端部から下方に延びた支持脚87bとから構成される。載置板87aの上面に、インク吸収部材88が載置されて固定されており、支持脚87bは、ベース部材86に対して上下移動可能に取り付けられている。
ベース部材86は、上方に向けて開口した略箱状に形成されるとともに、その前後端部が前後外方に折曲して縁部86aが形成されている。そして、ベース部材86は、ベースプレート81に形成されたユニット用開口部81aに対して上方から挿入されて、縁部86aがベースプレート81に当接した状態で固定されている。この構成より、ベース部材86に対して載置部材87、インク吸収部材88およびヘッドキャップ89が一体となって上下移動可能となっている。また、載置板87aとベース部材86との間に、スプリング(図示せず)が載置板87aを上方に付勢させた状態で取り付けられている。そのため、キャップユニット85の上面に対して下方に作用する外力を、載置部材87、インク吸収部材88およびヘッドキャップ89が一体となって下方に移動することにより吸収できる構成となっている。
また、図5に示すように、ヘッドキャップ89の底面には、インク排出管90の一端がキャップ内部空間89aと連通するように取り付けられている。また、インク排出管90の他端は、廃インクタンク92に接続されており、このインク排出管90には吸引ポンプ91が介設されている。なお、廃インクタンク92は、例えばハウジング80aの下方外側に設けられている。
以上、プリンタ装置Pの部材構成について説明したが、以下において、メンテナンスユニット80の作動について説明する。
通常印刷時において、プリンタ装置Pは、載置台11に載置されて固定された印刷媒体に対して、印刷ユニット60がガイドレール52に案内されて左右に往復移動しながら、吐出開口65cから下方に向けて吐出制御されたインクを吐出する。そして、所定の左右への往復移動が完了すると、印刷ユニット60は前後にスライド移動され、再び左右に往復移動しながらインクを吐出する。このような動作を繰り返すことにより、印刷媒体の上面の印刷領域全体に所望の文字や図柄が印刷される。
このようにして、長時間連続して吐出開口65cからインクを吐出させて印刷を行った場合、吐出開口65cの周囲に余分なインクやごみ等が付着することがある。また、一定時間吐出開口65cからインクを吐出させないでおくと、インクジェットノズル孔65bにおける吐出開口65c付近のインクが乾燥して粘度が上昇することがある。上記のような状態のままで吐出開口65cからインクを吐出させて印刷を行うと、所望のパターンでインクを印刷媒体に付着させることが困難となる場合がある。つまり、印刷品質を低下させる虞がある。そのため、上記のような状態から印刷を開始するときには、メンテナンスユニット80によりメンテナンスを行い、正常にインクを吐出できる状態にした後に印刷を開始する。以下に、メンテナンスユニット80によるプリンタヘッド63のメンテナンス方法について説明する。
まず、フラットベッド10に配設された制御機器類において、メンテナンスユニット80によるメンテナンスが必要か否かが判断され、メンテナンスが必要であると判断された場合にはプリンタ装置Pの各構成部に制御信号が出力される。この制御信号が入力された印刷ユニット60は、ガイドバー部材50の左端部50bに移動されてメンテナンスユニット80の上方に位置し、印刷ユニット60とメンテナンスユニット80とが上下に対向した状態となる。そして、上下駆動機構83によってベースプレート81が所定高さだけ上方に移動されることにより、ヘッドキャップ89の上端部の開口端面がプリンタヘッド63のノズル面65aに当接し、ヘッドキャップ89がノズル面65a(吐出開口65c)を覆って封止する(図5を参照)。ここで、ヘッドキャップ89がゴム材等により成形されているので、ノズル面65aを傷付けることがない。
またこのとき、インク吸収部材88の上面88aが、プリンタヘッド63の下端面66に当接する。より具体的には、図4(b)に示すように、ノズル部65の周囲に拡がった下端面66のうち、インク吸収部材88と上下に対向するハッチングを施したインク除去領域67にインク吸収部材88が当接する。そうすることにより、インク除去領域67に付着したインク滴がインク吸収部材88に吸収されて除去できる。ここで、載置板87aとベース部材86との間に設けられたスプリングにより、インク吸収部材88とインク除去領域67とを、略一定の押圧力で当接させることができるので、インク除去領域67に付着したインクを確実に吸収させて除去できる。
そして、ヘッドキャップ89がノズル面65aを覆って封止した状態で、吸引ポンプ91を作動させる。このとき、ヘッドキャップ89のキャップ内部空間89aが負圧になり、インクジェットノズル孔65bに残留するインクは、吐出開口65cから吐出されキャップ内部空間89aからインク排出管90へと進み、廃インクタンク92に導かれる。こうすることにより、ノズル面65aにおける吐出開口65cの周囲に付着した余分なインクやごみ等が除去されるとともに、吐出開口65c付近における粘度が上昇したインクも除去されて、所望のパターンで印刷媒体にインクを付着可能な状態に回復させることができる。またこのとき、ヘッドキャップ89がノズル面65aを覆っているため、ノズル部65の周囲近傍からヘッドキャップ89にインクが吸引されることがなく、よって、吸引されたインクをノズルに付着させて汚染することがない。
そして、所定量(または所定時間)だけインクの吸引が行われると、ベースプレート81が上下駆動機構83によって所定高さだけ下方に移動されて、メンテナンスユニット80によるプリンタヘッド63のメンテナンスが終了する。その後、印刷ユニット60がガイドバー部材50を左端部50bから右方に移動され、印刷媒体に対して印刷が開始される。
上述のようにして、何度もメンテナンスユニット80によりメンテナンスを行うと、インク吸収部材88は多量のインクを吸収した状態となり、インク吸収部材88の表面でインクが乾燥してインクの吸収力が低下することがある。しかし、このようにインクの吸収力が低下する前に、定期的にインク吸収部材88を交換することにより、確実にインク滴を吸収させて除去することができる。また、上記インク吸収部材88の交換周期は、例えばオペレータが手作業で行うメンテナンス周期よりも長いため、メンテナンスに要する手間を省くことができる。さらに、キャップユニット85にインク吸収部材88を用いて構成することにより、例えばオペレータが手作業でインク滴を除去する場合と比較して、印刷を中断することなく且つノズル部65を損傷させることなくインク滴を除去できる。
上述の実施形態では、本発明を適用したプリンタ装置の一例として、二軸プリンタヘッド移動タイプに適用した構成例について説明したが、本発明は他の形態のインクジェットプリンタ、例えば一軸印刷媒体移動、一軸プリンタヘッド移動タイプのプリンタ装置や、二軸印刷媒体移動タイプのプリンタ装置に適用することも可能である。また、使用するインクについても、染料系や顔料系など種々のインクを用いたプリンタ装置に適用することができる。
本発明の実施形態に係るプリンタ装置の外観を示した斜視図である。 上記プリンタ装置のメンテナンスユニット近傍を示した斜視図である。 プリンタヘッドとキャップユニットとが上下に対向した状態を示した斜視図である。 (a)はプリンタヘッドの側面図であり、(b)はプリンタヘッドの底面図である。 メンテナンス時における、プリンタヘッドとキャップユニットとの位置関係を示した断面図である。
符号の説明
P プリンタ装置
10 フラットベッド(媒体支持手段)
50 ガイドバー部材
63 プリンタヘッド
65 ノズル部(ノズル突出部)
65b インクジェットノズル孔(ノズル)
65c 吐出開口
66 下端面(ヘッド底面)
80 メンテナンスユニット
88 インク吸収部材
89 ヘッドキャップ(キャップ部材)

Claims (3)

  1. 印刷媒体を支持する媒体支持手段と、
    前記媒体支持手段の上方に位置して設けられたガイドバー部材に相対往復移動自在に取り付けられて、下方に向けて形成された吐出開口からインクを吐出するノズルを備えたプリンタヘッドと、
    前記ガイドバー部材の端部位置近傍に設けられたメンテナンスユニットとを有したプリンタ装置において、
    前記メンテナンスユニットの上面には、前記ガイドバー部材の端部のメンテナンス位置に移動した前記プリンタヘッドと前記メンテナンスユニットとが互いに近づくように相対移動したとき、前記吐出開口を覆い前記ノズル内のインクを吸引するキャップ部材と、前記プリンタヘッドの下面と当接するインク吸収部材とが設けられたことを特徴とするプリンタ装置。
  2. 前記プリンタヘッドの下面には、前記プリンタヘッドの下面における周縁部の高さ位置に形成されたヘッド底面から下方に突出したノズル突出部が形成されるとともに前記ノズル突出部の下面に前記吐出開口が形成されており、
    前記インク吸収部材は、前記メンテナンス位置に移動した前記プリンタヘッドと前記メンテナンスユニットとが互いに近づくように相対移動したとき、前記プリンタヘッドの下面における前記ヘッド底面と当接する位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
  3. 吐出開口からインクを吐出するノズルを備えて構成され、印刷媒体に対して相対移動されながら前記吐出開口からインクを吐出するプリンタヘッドに対して、前記ノズル内のインクを吸引してメンテナンスを行うメンテナンスユニットであって、
    前記吐出開口を覆い前記ノズル内のインクを吸引するキャップ部材と、前記プリンタヘッドの下面と当接するインク吸収部材とが設けられたことを特徴とするメンテナンスユニット。
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