JP2007185795A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ノズル形成面19aに形成されたインク用ノズル20からインクを記録用紙に対して噴射する記録ヘッド19と、記録ヘッド19のノズル形成面19aに対して当接する位置と離間した位置との間で移動自在なキャップ24(及びワイパ部材35)と、キャップ24(及びワイパ部材35)がノズル形成面19aから離間した位置にある場合に、そのキャップ24(及びワイパ部材35)における少なくともノズル形成面19aに対する当接部位を洗浄対象とし、該洗浄対象に向けて洗浄液用ノズル44aから洗浄液を放出可能な洗浄装置40とを備えた。
【選択図】図2
Description
この発明によれば、洗浄液用ノズルを液体噴射ヘッドとは別体構成とした場合と異なり、部品点数の増加が抑制される。
本発明の液体噴射装置において、前記回収装置には、前記洗浄液を貯留するための貯留タンクと、該貯留タンク内の前記洗浄液を蒸発させるための洗浄液蒸発手段とが設けられている。
以下、本発明を、インクジェット式プリンタに具体化した第1の実施形態を図1〜図6に従って説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は図1に矢印で示す前後方向、左右方向、上下方向をそれぞれ示すものとする。
図2及び図3に示すように、クリーニング機構23は、有底四角箱状をなすキャップ(キャップ部材)24と、該キャップ24を上下方向に移動させるための第1昇降装置25とを備えている。そして、このクリーニング機構23は、キャリッジ16をホームポジション領域に移動させた場合に、キャップ24を第1昇降装置25により上昇させることで、記録ヘッド19のノズル形成面19a(各インク用ノズル20)をキャップ24により封止するようになっている。キャップ24の周壁の上面全体には、該上面全体と対応するように可撓性材料からなる四角枠状のシール部材26が設けられ、キャップ24によりノズル形成面19aを封止する場合、このノズル形成面19aにはシール部材26の上端26aが圧接(当接)するようになっている。したがって、本実施形態では、キャップ24により、記録ヘッド(液体噴射ヘッド)19のノズル形成面19aを封止するために該ノズル形成面19aに当接する当接部材が構成され、その際にノズル形成面19aに直接接触するシール部材26により当接部位が構成されている。
図4に示すように、インクジェット式プリンタ11には、制御部(制御手段)50が設けられ、該制御部50には、インクジェット式プリンタ11の電源スイッチSW1と、洗浄装置40などによる後述する洗浄処理を実行させるための操作スイッチSW2とが接続されている。そして、制御部50は、電源スイッチSW1や操作スイッチSW2などから入力した信号に基づき、各昇降装置25,36、吸引ポンプ31、洗浄装置40、駆動装置45及び熱風送風機48などを駆動させるようになっている。
さて、制御部50は、所定周期毎に洗浄処理ルーチンを実行する。そして、この洗浄処理ルーチンにおいて、制御部50は、操作スイッチSW2が操作されたか否かを判定する(ステップS10)。すなわち、制御部50は、操作スイッチSW2からの「ON」信号を入力したか否かを判定する。この点で、本実施形態では、制御部50が、操作スイッチSW2が操作されたか否かを判定する操作スイッチ判定手段として機能する。そして、ステップS10の判定結果が肯定判定である場合、制御部50は、操作スイッチSW2が操作されたものと判断し、後述するステップS12に移行する。
(1)記録ヘッド(液体噴射ヘッド)19のノズル形成面19aに対して当接部材であるキャップ24及びワイパ部材35が離間した状態にある場合に、洗浄装置40は、キャップ24における少なくともシール部材26(当接部位)及びワイパ部材35における少なくとも先端(当接部位)35aに向けて洗浄液を放水する。そのため、キャップ24におけるシール部材26の上端26a及びワイパ部材35の先端35aにインク(液体)や異物(例えば、埃)などの付着物37が付着していた場合には、その付着物37が洗浄液によって洗い流されることになる。したがって、付着物37が付着した状態でキャップ24(シール部材26)及びワイパ部材35が記録ヘッド19のノズル形成面19aに当接することにより、このノズル形成面19aが汚れてしまうことが回避される。すなわち、記録ヘッド19のノズル形成面19aの汚れに起因した印刷不良の発生を抑制できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図7及び図8に従って説明する。なお、第2の実施形態は、記録ヘッド(19)と洗浄液用ヘッド(44)とが別体構成になっていない点が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
(10)第1の実施形態の場合のように洗浄液用ヘッドを記録ヘッド(液体噴射ヘッド)19と別体に設けた場合とは異なり、部品点数の増加を抑制できる。
・上記各実施形態において、操作スイッチSW2が操作された場合に、キャップ24(シール部材26)及びワイパ部材35の洗浄が実行されるのではなく、任意の周期タイミングでキャップ24(シール部材26)及びワイパ部材35の洗浄が実行されるようにしてもよい。例えば、所定時間(一時間)毎にキャップ24(シール部材26)及びワイパ部材35の洗浄が実行されるようにしてもよい。
・上記各実施形態において、洗浄液蒸発手段は、回収タンク47の底壁内に内設されたヒータなどであってもよい。ただし、この場合、回収タンク47は熱導電性に優れた素材(たとえば銅)によって形成されたものであることが望ましい。
・上記各実施形態において、回収装置は必ずしも設けなくてよい。
Claims (11)
- ノズル形成面に形成された液体用ノズルから液体をターゲットに対して噴射する液体噴射ヘッドと、
該液体噴射ヘッドの前記ノズル形成面に対して当接する位置と離間した位置との間で移動自在な当接部材と、
該当接部材が前記ノズル形成面から離間した位置にある場合に、その当接部材における少なくとも前記ノズル形成面に対する当接部位を洗浄対象とし、該洗浄対象に向けて洗浄液用ノズルから洗浄液を放出可能な洗浄装置とを備えた液体噴射装置。 - 前記当接部材は、前記ノズル形成面を封止可能に形成されたキャップ部材であり、該キャップ部材の周壁上に設けられたシール部材が前記ノズル形成面に対する当接部位を構成する請求項1に記載の液体噴射装置。
- 前記当接部材は、前記ノズル形成面を払拭可能に形成されたワイパ部材であり、該ワイパ部材の先端が前記ノズル形成面に対する当接部位を構成する請求項1に記載の液体噴射装置。
- 前記洗浄液用ノズルを、該洗浄液用ノズルからの洗浄液の放出により前記洗浄対象を洗浄可能な洗浄位置と前記当接部材の移動範囲外に設定される待機位置との間で移動させる駆動手段をさらに備えた請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記洗浄装置は、前記当接部材と相対移動する方向へ前記洗浄液用ノズルが移動する際に、該洗浄液用ノズルから前記洗浄対象に向けて洗浄液を放出する構成とされ、その相対移動方向と直交する方向において、前記洗浄液用ノズルからの洗浄液放出領域の長さは前記洗浄対象の長さよりも大きく設定されている請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記洗浄液用ノズルは、前記液体噴射ヘッドのノズル形成面に設けられている請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記洗浄液用ノズルは、前記洗浄対象に対して該洗浄対象の上方から洗浄液を放出する構成とされ、前記洗浄対象の下方には、前記洗浄液用ノズルから放出された前記洗浄液を回収するための回収装置が設けられている請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記回収装置には、前記洗浄液を回収するための回収タンクと、該回収タンク内の前記洗浄液を蒸発させるための洗浄液蒸発手段とが設けられている請求項7に記載の液体噴射装置。
- 液体噴射装置の電源スイッチが断状態とされたか否かを判定する電源断判定手段と、該電源断判定手段による判定結果が肯定判定である場合に、前記当接部材の当接部位と前記ノズル形成面とを離間した状態に設定した後、前記当接部材における前記洗浄対象に向けて前記洗浄液用ノズルから前記洗浄液を放出するように前記洗浄装置を制御する制御手段とをさらに備えた請求項1〜請求項8のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記洗浄装置の操作スイッチが操作されたか否かを判定する操作スイッチ判定手段と、該操作スイッチ判定手段による判定結果が肯定判定である場合において、前記当接部材の当接部位と前記ノズル形成面とが離間した状態にあるときに、前記当接部材における前記洗浄対象に向けて前記洗浄液用ノズルから前記洗浄液を放出するように前記洗浄装置を制御する制御手段とをさらに備えた請求項1〜請求項8のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
- ノズル形成面に形成された液体用ノズルから液体をターゲットに対して往復移動しながら噴射する液体噴射ヘッドと、
該液体噴射ヘッドの前記ノズル形成面に対して当接する位置と離間した位置との間での移動自在に設けられ、前記ノズル形成面を封止可能に形成されたキャップ部材と、
該キャップ部材が前記ノズル形成面から離間した位置にある場合に、そのキャップ部材における少なくとも前記ノズル形成面に対する当接部位を洗浄対象とし、該洗浄対象に向けて洗浄液用ノズルから洗浄液を放出可能な洗浄装置とを備え、
前記洗浄液用ノズルは、前記ノズル形成面において前記キャップ部材が封止不能な位置に前記液体噴射ヘッドの移動方向と直交する方向に沿って延びるように設けられており、その延設方向において前記洗浄液用ノズルの洗浄液放出領域の長さは前記キャップ部材における前記洗浄対象の長さよりも大きく設定された液体噴射装置。
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