JP4715522B2 - 液体噴射装置 - Google Patents
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Description
また、キャップ部材の下方には、前記洗浄液用ノズルから放出された洗浄液を回収するための回収装置が設けられている。そして、回収装置の回収タンク内に貯留された洗浄液は、洗浄液蒸発手段によって徐々に蒸発させられる。そのため、洗浄液が回収タンクから溢出してしまうことを抑制できると共に、回収タンクの小型化に貢献できる。
また、相対移動方向と直交する方向において、前記洗浄液用ノズルからの洗浄液放出領域の長さは、キャップ部材の当接部位の長さよりも長く設定されている。そのため、駆動手段によって洗浄液用ノズルを一方向(当接部材と相対移動する方向)に移動させることにより、キャップ部材の当接部位を洗浄できる。すなわち、キャップ部材の当接部位の洗浄時に洗浄液用ヘッドを複雑に移動させる必要がない。
以下、本発明を、インクジェット式プリンタに具体化した第1の実施形態を図1〜図6に従って説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は図1に矢印で示す前後方向、左右方向、上下方向をそれぞれ示すものとする。
図2及び図3に示すように、クリーニング機構23は、有底四角箱状をなすキャップ(キャップ部材)24と、該キャップ24を上下方向に移動させるための第1昇降装置25とを備えている。そして、このクリーニング機構23は、キャリッジ16をホームポジション領域に移動させた場合に、キャップ24を第1昇降装置25により上昇させることで、記録ヘッド19のノズル形成面19a(各インク用ノズル20)をキャップ24により封止するようになっている。キャップ24の周壁の上面全体には、該上面全体と対応するように可撓性材料からなる四角枠状のシール部材26が設けられ、キャップ24によりノズル形成面19aを封止する場合、このノズル形成面19aにはシール部材26の上端26aが圧接(当接)するようになっている。したがって、本実施形態では、キャップ24により、記録ヘッド(液体噴射ヘッド)19のノズル形成面19aを封止するために該ノズル形成面19aに当接する当接部材が構成され、その際にノズル形成面19aに直接接触するシール部材26により当接部位が構成されている。
図4に示すように、インクジェット式プリンタ11には、制御部(制御手段)50が設けられ、該制御部50には、インクジェット式プリンタ11の電源スイッチSW1と、洗浄装置40などによる後述する洗浄処理を実行させるための操作スイッチSW2とが接続されている。そして、制御部50は、電源スイッチSW1や操作スイッチSW2などから入力した信号に基づき、各昇降装置25,36、吸引ポンプ31、洗浄装置40、駆動装置45及び熱風送風機48などを駆動させるようになっている。
さて、制御部50は、所定周期毎に洗浄処理ルーチンを実行する。そして、この洗浄処理ルーチンにおいて、制御部50は、操作スイッチSW2が操作されたか否かを判定する(ステップS10)。すなわち、制御部50は、操作スイッチSW2からの「ON」信号を入力したか否かを判定する。この点で、本実施形態では、制御部50が、操作スイッチSW2が操作されたか否かを判定する操作スイッチ判定手段として機能する。そして、ステップS10の判定結果が肯定判定である場合、制御部50は、操作スイッチSW2が操作されたものと判断し、後述するステップS12に移行する。
(1)記録ヘッド(液体噴射ヘッド)19のノズル形成面19aに対して当接部材であるキャップ24及びワイパ部材35が離間した状態にある場合に、洗浄装置40は、キャップ24における少なくともシール部材26(当接部位)及びワイパ部材35における少なくとも先端(当接部位)35aに向けて洗浄液を放水する。そのため、キャップ24におけるシール部材26の上端26a及びワイパ部材35の先端35aにインク(液体)や異物(例えば、埃)などの付着物37が付着していた場合には、その付着物37が洗浄液によって洗い流されることになる。したがって、付着物37が付着した状態でキャップ24(シール部材26)及びワイパ部材35が記録ヘッド19のノズル形成面19aに当接することにより、このノズル形成面19aが汚れてしまうことが回避される。すなわち、記録ヘッド19のノズル形成面19aの汚れに起因した印刷不良の発生を抑制できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図7及び図8に従って説明する。なお、第2の実施形態は、記録ヘッド(19)と洗浄液用ヘッド(44)とが別体構成になっていない点が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
(10)第1の実施形態の場合のように洗浄液用ヘッドを記録ヘッド(液体噴射ヘッド)19と別体に設けた場合とは異なり、部品点数の増加を抑制できる。
・上記各実施形態において、操作スイッチSW2が操作された場合に、キャップ24(シール部材26)及びワイパ部材35の洗浄が実行されるのではなく、任意の周期タイミングでキャップ24(シール部材26)及びワイパ部材35の洗浄が実行されるようにしてもよい。例えば、所定時間(一時間)毎にキャップ24(シール部材26)及びワイパ部材35の洗浄が実行されるようにしてもよい。
・上記各実施形態において、洗浄液蒸発手段は、回収タンク47の底壁内に内設されたヒータなどであってもよい。ただし、この場合、回収タンク47は熱導電性に優れた素材(たとえば銅)によって形成されたものであることが望ましい。
・上記各実施形態において、回収装置は必ずしも設けなくてよい。
Claims (2)
- ノズル形成面に形成された液体用ノズルから液体をターゲットに対して噴射する液体噴射ヘッドと、
該液体噴射ヘッドの前記ノズル形成面に対して当接する位置と離間した位置との間で移動自在であると共に、前記ノズル形成面に当接可能に形成されたキャップ部材と、
該キャップ部材が前記ノズル形成面から離間した位置にある場合に、そのキャップ部材における少なくとも前記ノズル形成面に対する当接部位を洗浄するための装置であって、該当接部位に向けて洗浄液を放出するための洗浄液用ノズルを有する洗浄液用ヘッドと、該洗浄液用ヘッドを前記キャップ部材と相対移動する方向に移動させる駆動手段とを備える洗浄装置と、
前記キャップ部材の下方に配置される装置であって、該キャップ部材の前記当接部位に対して放出された洗浄液を回収するための回収タンクと、該回収タンク内の洗浄液を蒸発させるための洗浄液蒸発手段とを有する回収装置と、を備え、
前記相対移動する方向と直交する方向において、前記洗浄液用ノズルからの洗浄液放出領域の長さは、前記当接部位の長さよりも長く設定されている液体噴射装置。 - 液体噴射装置の電源スイッチが断状態とされたか否かを判定する電源断判定手段と、該電源断判定手段による判定結果が肯定判定である場合に、前記キャップ部材の当接部位と前記ノズル形成面とを離間した状態に設定した後、前記キャップ部材の当接部位に向けて前記洗浄液用ノズルから前記洗浄液を放出するように前記洗浄装置を制御する制御手段とをさらに備えた請求項1に記載の液体噴射装置。
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