JP5088083B2 - 流体噴射装置 - Google Patents
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Description
A.第1の実施例:
B.第2の実施例:
C.第3の実施例:
D.第4の実施例:
E.第5の実施例:
F.第6の実施例:
図1は、本発明の一実施例としての流体噴射装置であるインクジェット式プリンタの概略構成を示す説明図である。プリンタ1000は、フレーム11を有し、フレーム11にはプラテン25が配置されている。プラテン25上には、図示せざる紙送り機構により印刷用紙P1が配送される構成となっている。また、プリンタ1000は、キャリッジ10を有し、キャリッジ10は、ガイド部材24を介してプラテン25の長手方向(X軸方向)へ移動可能に支持され、キャリッジモータ23によりタイミングベルト21を介して往復運動される構成となっている。
図4(A)は、第2の実施例におけるキャリッジ及びヘッドの詳細構成を示す説明図であり、図4(B)は、第2の実施例におけるホームポジションH1付近の詳細構成を示す説明図である。なお、図4(A)の例では、キャリッジの底面方向から見たキャリッジ及びヘッドを示している。また、図4(B)の例では、電源オフ状態におけるホームポジションH1付近の構成を示している。
図5は、第3の実施例におけるホームポジションH1付近の詳細構成を示す説明図である。図5の例では、電源オフ状態におけるホームポジションH1付近の構成を示している。第3の実施例におけるプリンタは、キャリッジの底面においてシール部を備えている点と、保湿用キャップ装置がキャップ部を備えていない点においてプリンタ1000(図1〜3)と異なり、他の構成については第1の実施例と同じである。
図6は、第4の実施例におけるホームポジションH1付近の詳細構成を示す説明図である。図6の例では、電源オフ状態におけるホームポジションH1付近の構成を示している。第4の実施例におけるプリンタは、電源オフ状態でワイパ80を保湿可能な点において、プリンタ1000(図1〜3)と異なり、他の構成については第1の実施例と同じである。
図7は、第5の実施例におけるホームポジションH1付近の詳細構成を示す説明図である。図7の例では、電源オフ状態におけるホームポジションH1付近の構成を示している。第5の実施例におけるプリンタは、電源オフ状態において、ワイパ80に代えて吸引回復用キャップ装置50を保湿可能な点において、第4の実施例におけるプリンタと異なり、他の構成については第4の実施例と同じである。
図8は、第6の実施例におけるホームポジションH1付近の詳細構成を示す説明図である。図8の例では、キャリッジ10がホームポジションH1に到着した直後におけるホームポジションH1付近の構成を示している。第6の実施例におけるプリンタは、電源オフ状態において、ワイパ80と吸引回復用キャップ装置50とが略密閉空間に配置されて保湿される点においてプリンタ1000(図1〜3)と異なり、他の構成については第1の実施例と同じである。
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上述した各実施例では、略密閉空間内にヘッド14及びヘッドカバー15を配置することで、ヘッド14及びヘッドカバー15に付着したインクの乾燥を抑制していたが、これに加えて、略密閉空間を加湿してインクの乾燥を抑制するように構成することもできる。具体的には、保湿用キャップ装置100,100a,100bに水を貯水したタンクをチューブ等で接続し、この水タンクをヒータで過熱して閉空間AR1,AR2,AR3に水蒸気を送り込むように構成することもできる。また、第4の実施例では、囲い部160(図6)に水タンクを接続して内部の中空部分を加湿するように構成することもできる。同様に、第5の実施例では、囲い部170(図7)に水タンクを接続して内部の中空部分を加湿するように構成することもできる。また、第6の実施例では、キャップ装置200(図9)に水タンクを接続し、空間AR1と共に空間AR4を加湿するように構成することもできる。
上述した各実施例では、キャリッジ10の底面S1に配置されるヘッドの数は1つであったが、これに代えて、複数のヘッドが配置される構成とすることもできる。この場合、保湿用キャップ装置100,100a,100bは、電源オフ状態において、これら複数のヘッドの全部又は一部を覆うように構成することもできる。なお、複数のヘッドを備える構成において、それぞれのヘッドについて吸引回復処理を実行するために、複数の吸引回復用キャップ装置及び複数のワイパを備える場合には、キャップ装置200は、これら複数の吸引回復用キャップ装置及び複数のワイパを覆うように構成することもできる。
上述した各実施例では、吸引回復用キャップ装置50は、ヘッド14とヘッドカバー15とをいずれも覆うものとしたが、これに代えて、ヘッド14の吐出面S2のうちノズルの吐出孔が設けられた領域のみを覆い、吐出面S2のその他の領域やヘッドカバー15を覆わない構成とすることもできる。
上述した各実施例では、吸引回復用キャップ装置50を備える構成であったが、吸引回復用キャップ装置50に代えて又は吸引回復用キャップ装置50と共に、フラッシング用キャップ装置(フラッシングボックス)を備える構成とすることもできる。この場合、第5の実施例のように、フラッシング用キャップ装置を囲う囲い部を設ける構成とすることもできる。また、第6の実施例では、キャップ装置200を、吸引回復用キャップ装置50に代えてまたは吸引回復用キャップ装置50と共に、フラッシング用キャップ装置とワイパとを覆う構成とすることもできる。なお、以上の構成においては、フラッシング用キャップ装置(及び吸引回復用キャップ装置50)は、請求項における予備吐出用ヘッドキャップ装置に相当する。
上述した各実施例では、保湿用キャップ装置100,100a,100bは、いずれも電源オフ状態においてキャリッジ10,10a,10bの底面S1に当接していたが、これに代えて、底面S1に当接せず、底面S1との間に僅かに隙間が生じる程度に配置することもできる。この構成においても、ヘッド14及びヘッドカバー15を全く開放する構成に比べて、ヘッド14やヘッドカバー15に付着したインクの乾燥を抑制することができる。すなわち、一般には、本発明の流体噴射装置における保湿用キャップ装置として、ヘッド14の周りを囲んでヘッド14全体を覆うことができるものを採用することができる。
上述した第3の実施例では、キャリッジ10b(図5)の底面S1にシール部19を備える構成であったが、第2,4,5,6の実施例においても、キャリッジ10,10aの底面にシール部19を備える構成とすることもできる。また、第2の実施例におけるキャリッジ10a(図4)を、第3〜6の実施例に適用することもできる。
上述した各実施例では、ヘッド14は、ヘッドカバー15を備える構成であったが、ヘッドカバー15を備えない構成とすることもできる。かかる構成においても、ヘッド14全体を保湿用キャップ装置100,100a,100bで覆うので、ヘッド14の側面と吐出面との境界部分に付着したインクが乾燥するのを抑制することができる。
上述した第6の実施例では、キャップ装置200は、ワイパ80と吸引回復用キャップ装置50とをいずれも囲うものとしたが、これに代えて、ワイパ80を覆うキャップ装置と、吸引回復用キャップ装置50を覆うキャップ装置とを、それぞれ別体として構成することもできる。この場合、これら2つのキャップ装置は、それぞれ、電源オフ状態において、保湿用キャップ装置100bの底面に当接して、ワイパ80又は吸引回復用キャップ装置50を覆うように構成することもできる。
上述した各実施例では、インクジェット式プリンタについて説明したが、本発明は、これに限らず、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体や、流体として流したり噴射したりできる固体を含む)を噴射する任意の流体噴射装置に適用することができる。例えば、液晶ディスプレイやEL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイや面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や、色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置に適用することもできる。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置や、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置や、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置や、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化性樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置や、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置に適用することもできる。
11…フレーム
12…インクカートリッジ
14…ヘッド
15…ヘッドカバー
16…凸部
18…凹部
19…シール部
21…タイミングベルト
23…キャリッジモータ
24…ガイド部材
25…プラテン
42,44,46…昇降手段
48…吸引ポンプ
49…チューブ
50…吸引回復用キャップ装置
52…キャップホルダ
54…キャップ部
56…スポンジ
80…ワイパ
82…支持部材
84…拭取り部
100,100a,100b…保湿用キャップ装置
102…キャップホルダ
104…キャップ部
110…シール部
160,170…囲い部
165,175…開口
200…キャップ装置
202…支持部材
204…囲い部
300,400…移動機構
350a,350b,450a,450b…支持部材
370a,370b,470…スライド用孔
1000…プリンタ
P1…印刷用紙
H1…ホームポジション
S1,S1a…底面
S2…吐出面
PA…印刷領域
AR1,AR2,AR3,AR4…空間
Claims (5)
- 流体を噴射するための流体噴射装置であって、
前記流体を吐出するためのヘッドと、
前記ヘッドを保湿するための保湿用ヘッドキャップ装置と、
前記ヘッドの吐出面に付着した前記流体を拭うためのワイパと、
前記ワイパを保湿するためのワイパ保湿部と、
を備え、
前記保湿用ヘッドキャップ装置は、前記ヘッドを保湿する際に、前記ヘッドの周りを囲んで前記ヘッドの全体を覆うように配置され、
前記ワイパ保湿部は、
(i)前記ワイパの周りを囲むワイパ囲み部を有し、
(ii)前記ワイパを保湿する際に、前記ワイパ囲み部が前記保湿用ヘッドキャップ装置の底面に当接するように配置される、流体噴射装置。 - 流体を噴射するための流体噴射装置であって、
前記流体を吐出するためのヘッドと、
前記ヘッドを保湿するための保湿用ヘッドキャップ装置と、
所定位置に配置された処理対象物に向けて前記流体を吐出する有効吐出処理とは別に前記流体を吐出する予備吐出処理において、前記流体を受ける予備吐出用ヘッドキャップ装置と、
前記予備吐出用ヘッドキャップ装置を保湿するための予備吐出用ヘッドキャップ装置保湿部と、
を備え、
前記保湿用ヘッドキャップ装置は、前記ヘッドを保湿する際に、前記ヘッドの周りを囲んで前記ヘッドの全体を覆うように配置され、
前記予備吐出用ヘッドキャップ装置保湿部は、
(i)前記予備吐出用ヘッドキャップ装置の周りを囲む予備吐出用ヘッドキャップ装置囲み部を有し、
(ii)前記予備吐出用ヘッドキャップ装置を保湿する際に、前記予備吐出用ヘッドキャップ装置囲み部が前記保湿用ヘッドキャップ装置の底面に当接するように配置される、流体噴射装置。 - 請求項1または請求項2に記載の流体噴射装置において、さらに、
前記ヘッドを保持するためのキャリッジを備え、
前記キャリッジの底面と前記保湿用ヘッドキャップ装置とのうちの少なくとも一方にシール部材が設けられており、
前記保湿用ヘッドキャップ装置は、前記シール部材を介して、前記キャリッジの底面のうち前記ヘッドが配置された領域よりも外側に当接して前記ヘッドの周りを囲む、流体噴射装置。 - 請求項2に記載の流体噴射装置において、さらに、
前記ヘッドの吐出面に付着した前記流体を拭うためのワイパと、
前記ワイパを保湿するためのワイパ保湿部と、
を備える、流体噴射装置。 - 請求項4に記載の流体噴射装置において、
前記ワイパ保湿部は、
(i)前記ワイパの周りを囲むワイパ囲み部を有し、
(ii)前記ワイパを保湿する際に、前記ワイパ囲み部が前記保湿用ヘッドキャップ装置の底面に当接するように配置される、流体噴射装置。
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