JP2004255638A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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JP2004255638A JP2003047256A JP2003047256A JP2004255638A JP 2004255638 A JP2004255638 A JP 2004255638A JP 2003047256 A JP2003047256 A JP 2003047256A JP 2003047256 A JP2003047256 A JP 2003047256A JP 2004255638 A JP2004255638 A JP 2004255638A
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Saburo Shimizu
三郎 清水
Satoru Sekine
哲 関根
Takashi Hasebe
孝 長谷部
州太 ▲浜▼田
Shuta Hamada
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Abstract

【課題】キャッピング時のノズル内のインクの増粘や、気泡、塵埃の混入、及び、ノズル面へのインクの付着を防止し、ノズルの目詰まり、インク滴の着弾不良等の吐出不良を軽減するように構成したインクジェット記録装置。
【解決手段】ノズルからインクを吐出し記録媒体に記録を行う印字ヘッドと、ノズルのインク吐出口が形成されたノズル面を被覆するキャッピング手段と、キャッピング状態を検知するキャッピングセンサと、ノズル面の清掃を行うクリーニング手段とを、有するインクジェット記録装置に於いて、キャッピング時間が所定時間を超える毎にインクを予備吐出させ、予備吐出の回数が所定回数を超える毎にノズル面の清掃を行うように制御する予備吐出制御手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数のノズルを備えた印字ヘッドを左右に往復動させながら、インク滴を吐出(飛翔)させ、記録媒体の移動と相俟って、当該記録媒体上に画像データに従った画像を形成するように構成したインクジェット記録装置は公知である。
【0003】
この様なインクジェット記録装置においては、印字ヘッドとして微細なノズル及びインク吐出口を配列したものが用いられる。このため、印字ヘッドを長時間動作させない場合、例えば、電源オフ時や、印字データが転送されないで待機状態が長く続くような場合には、インク吐出口からノズル内に気泡や塵埃が混入したり、あるいはインク溶剤の蒸発に伴う増粘が発生し、ノズルの目詰まり等の吐出不良を発生させてしまう。
【0004】
この様な吐出不良を防止するために、従来のインクジェット記録装置においては、ノズル内のインクを新しいインクと置換するための予備吐出手段、ノズル面の乾燥を防止するためのキャッピング手段、あるいは、予備吐出後や、印字操作の間に定期的にノズル面の清掃を行うクリーニング手段等を備えていた。
【0005】
そして、例えば、印字動作中であって、所定の作動時間を超える毎に印字ヘッドをキャッピング位置に戻して予備吐出を行ったり、また、待機中は、キャッピング手段で印字ヘッドをキャッピングし、そのキャッピング時間が所定時間を超えた場合、次の印字動作開始時に予備吐出を行い、上述した吐出不良要因を除去するような方法が従来とられていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平3−234639号公報(第7−8頁、第15図、第16図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示された構成では、印字動作中は、所定時間を超える毎に予備吐出を行うので、上述した吐出不良を防止することが出来る。しかしながら、キャッピング状態が長時間続いた場合には、ノズル内のインクの増粘が進んでしまい、場合によっては固形化してしまうこともあり、印字動作再開時に予備吐出を行ったとしても、上述した吐出不良要因を除去でききらない恐れがある。
【0008】
本発明は、この様な問題に鑑みてなされたもので、主たる目的は、簡単な構成で、キャップが閉じた状態でも所定の時間を超える毎に予備吐出を行ない、更に、予備吐出の回数が所定の回数を超える毎にノズル面の清掃を行い、常に、安定した印字品質が得られる装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記の構成によって達成することが出来る。
【0010】
(1)記録媒体に対してノズルからインクを吐出し、記録を行うための印字ヘッドと、
前記ノズルのインク吐出口が形成されたノズル面を被覆する、非印字領域に設けたキャッピング手段と、
前記キャッピング手段が前記ノズル面を被覆しているかどうかを検知するキャッピングセンサと、
前記ノズル面に当接し、前記印字ヘッドとの相対的な移動により清掃を行う手段であって、前記非印字領域で、前記キャッピング位置とは異なる位置に設けたクリーニング手段とを、有するインクジェット記録装置において、
前記キャッピングセンサにより前記ノズル面がキャッピング中であることが検知された場合に、キャッピング時間が所定時間を超える毎に、キャッピング状態のまま、インクを予備吐出させ、予備吐出の回数が所定回数を超える毎に、前記キャッピング状態を解除し、前記印字ヘッドを移動させてクリーニング手段により清掃を行った後、前記印字ヘッドを戻して再度キャッピングするように制御する予備吐出制御手段を有する、
ことを特徴とするインクジェット記録装置。
【0011】
(2)前記キャッピング手段は、前記ノズル面に対向する状態でインク吸収体を有することを特徴とする前記(1)に記載のインクジェット記録装置。
【0012】
(3)前記インクジェット記録装置は、一端が前記キャッピング手段と連通し、他端が大気に解放されている管状の廃インク路形成部材を有し、当該廃インク路形成部材は、インクを貯溜出来る形状の液溜まり部を有することを特徴とする前記(1)、又は、前記(2)に記載のインクジェット記録装置。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づき説明する。
【0014】
図1は、インクジェット記録装置の主要部を示す斜視図である。
図2は、特に、キャッピング手段の構成を説明するための要部断面図である。
【0015】
図1、図2を用いて、インクジェット記録装置Aの主要部の説明を行う。
図において、1は、キャリッジであり、タイミングベルト2の一部に結合されており、キャリッジモータ3の正逆回転により駆動され、ガイド部材4に案内されて、図の矢印Xで示すように、プラテンローラ5に沿って平行に往復移動するように構成されている。
【0016】
7及び8は、それぞれ、ブラックインク、及び、シアン、マゼンタ、イエローのカラーインクを吐出する印字ヘッドで、記録媒体6の搬送方向と同方向に形成されたインク吐出用の多数のノズル700を複数列有し、キャリッジ1と一体的に構成されている。
【0017】
ノズル700からインクが吐出される出口を示すインク吐出口701はプラテンローラ5に対向して配設されている。
【0018】
インク吐出口701は、実質的にノズル面703と同一面上にある。
本実施の形態では、ノズル700は垂直方向に形成されており、プラテンローラ5上の記録媒体6に対して印字を行う。
【0019】
ブラックインク用カートリッジ9、カラーインク用カートリッジ10は、印字ヘッド7、8に対して着脱可能に設けられており、印字ヘッド7、8にインク供給路を介して、インクを供給するように構成されている。
【0020】
記録媒体6は、プラテンローラ5及び図示しない搬送ローラ等の回転により、図の矢印Yで示す水平方向に搬送される。
【0021】
11は搬送モータで、プラテンローラ5及び前記搬送ローラに所定の回転を与える。
【0022】
12は、詳細は後述するが、印字ヘッド7、8のインク吐出口701が形成されるノズル面703を被覆するキャッピング手段で、ブラックインク用のキャッピング手段13及びカラーインク用のキャッピング手段14より構成されており、記録媒体6の移動領域よりも外側の非印字領域に設けられている。
【0023】
15はクリーニング手段であり、キャリッジ1が往復移動する際に、印字ヘッド7、8のノズル面703に当接し、清掃をする。また、クリーニング手段15は、非印字領域内で、かつ、キャッピング手段11よりも記録媒体6の移動領域に近い側に配設されている。
【0024】
なお、本実施の形態では、印字ヘッド7、8とクリーニング手段15との相対運動とは、クリーニング手段15が固定で、印字ヘッド7、8が往復移動することと同意である。
【0025】
18は、マイクロプロセッサからなる制御手段で、インクジェット記録装置Aの一連の動作、例えば、プラテンローラの回転、印字ヘッドの移動並びにインク滴の吐出、キャッピング手段によるキャッピング動作等を制御する。更に、制御手段18は、本発明に係わる予備吐出制御手段を含んだ構成となっているが、詳細は後述する。
【0026】
19はフレキシブルケーブルで、印字ヘッド7、8と制御手段18との電気的結合を達成している。
【0027】
21は、予備吐出されたインクをキャッピング手段13、14を介して回収、貯溜するための廃液タンクである。
【0028】
22は、光電センサ等からなるホームポジションセンサで、キャリッジ1の側面を感知し、キャリッジ1の待機位置、即ち、キャッピング手段13、14により印字ヘッド7、8のノズル面703が被覆される位置を検出する。
【0029】
以上の様な構成にあるインクジェット記録装置の動作について簡単に説明する。
【0030】
制御手段18からの印字開始を示す制御信号に基づいて、キャッピング位置にある印字ヘッド7、8は、キャリッジモータ3により印字領域のスタート位置に持ち来され、制御手段18からの画像データに基づく電気信号が印字ヘッド7、8に付与されると、往復移動を開始するとともに、所定の各色のインク滴を適宜のノズルから吐出し、プラテンローラ5上の記録媒体6に印字する。記録媒体6は、印字ヘッド7、8の往復移動に合わせて順次送り出され、所定の画像データに伴う処理が終了するまで、上記のような印字動作が繰り返される。
【0031】
印字動作が終了した後、印字ヘッド7、8は、キャッピング位置に戻されるが、その途上において、クリーニング手段15によりノズル面703が清掃された後、キャッピング位置に移動し、キャッピング手段12によりノズル面703がキャッピングされる。
【0032】
そして、キャッピング時間、換言すれば、待機時間が所定時間よりも長くなった場合には、所定時間を超える毎に、キャッピング状態のまま、後述する予備吐出制御手段による予備吐出を行ない、更に、予備吐出の回数が所定回数を超える毎にクリーニング手段にてノズル面の清掃を行い、次の印字動作に備えるように制御される。
【0033】
次に、再度、図2を用いて、印字ヘッド、キャッピング手段、及び、廃インク路形成部材の構成を説明する。図2は、これらの要部断面図である、
なお、印字ヘッド、キャッピング手段、及び、廃インク路形成部材は、基本的には、ブラックインク用でもカラーインク用でも同じであるが、便宜上、ブラックインク用を用いた場合を例として説明する。
【0034】
図2では、印字ヘッド7が非印字領域において、キャッピング手段13により被覆(キャッピング)された状態を表している。
【0035】
先ず、印字ヘッド7について説明を行う。
700はノズルで、印字ヘッド7の下部に設けられており、インクを貯蔵するチャンバー705と連通している。
【0036】
701はインク吐出口で、ノズル700からインク滴が吐出する出口である。
図に示すように、非印字時に、ノズル700内のインク、実質的にインク吐出口701におけるインクは、負圧によってメニスカス状に維持されている。
【0037】
703は、インク吐出口701が形成されたノズル面で、ほぼ長方形をした面をなしている。なお、本実施の形態では、ノズル700は垂直方向に形成されている。
【0038】
704は、インク吐出のための画像データに従った通電時に作動して、チャンバー705の容積変化を発生させるピエゾ素子(圧電素子)で、チャンバー705の上部に配設されている。
【0039】
なお、上述した印字ヘッドの構成は基本的に公知であるので、詳細な説明は省略するものとする。
【0040】
次に、キャッピング手段13について説明する。
130は、ノズル面703を被覆するキャップで、ノズル面の外形にほぼ等しい外形の先端部131を有し、当該先端部131をもってインク吐出口701が存在する領域よりも外側のノズル面703と接触して、ノズル面703を被覆するように構成されている。キャップ130は、ノズル面703に対して垂直な壁部(先端部)に続いて、下方に行くに従い狭くなるように構成されている。
【0041】
キャップ130の先端部131は、ノズル面703を被覆しうる様にシリコンゴム、ウレタンゴム等の弾性部材で構成することが好ましい。
【0042】
133は、インク吐出口701から吐出されるインクを吸収するためのインク吸収体で、例えば、フェルト等の多孔性材料で作られる。
【0043】
前記インク吸収体133はノズル面703に対向状態で、キャップ130のテーパ部134により保持されている。
【0044】
この様な構成により、キャップ130の上部には空間部132が形成され、当該空間部132はキャッピング状態においても維持される。
【0045】
135はキャップ130を上下運動させ、キャップ130がノズル面703を被覆したり、被覆(キャッピング)状態を解除したりするための駆動モータであるが、ここでは単に、キャッピングモータという。キャッピングモータ135の出力軸上には偏心カム136が設けられている。
【0046】
キャッピングモータ135は、インクジェット記録装置Aの本体に固定された駆動ボックス137に保持されている。
【0047】
138は従動ロッドで、駆動ボックス137のガイド部139を介して上下方向に移動するようになっており、上端部に設けた連結板140を介してキャップ130と固定結合している。
【0048】
141は、圧縮バネで、従動ロッド138を偏心カム136の周面に当接させるように配設されている。
【0049】
142は、駆動ボックス137に保持されたキャッピングセンサで、連結板140の端面を光電センサ等により感知することにより、キャッピング手段13がノズル面703を被覆しているか否かを検出するものである。
【0050】
上述した構成により、図1に示す制御手段18からの制御信号に基づき、キャッピングモータ135が駆動されると、偏心カム136が回転され、これに当接している従動ロッド138が上下動し、この動きを受けて、キャップ130が被覆動作や、離脱動作を行う。
【0051】
143は、キャップ130の下部に設けた、インク廃液用のインク出口である。
【0052】
144は、キャップ130の内部を大気に解放するために、キャップ130の空間部132に対応する位置に設けられた大気解放口で、パイプからなる大気解放管145に連通している。
【0053】
146は、大気解放バルブで、大気解放管145の経路上に設けられており、例えば、印字動作に先だって、ノズル面703からキャップ130を離脱するに際し、内部を大気に解放してキャップ130の離脱を容易にすると同時に、ノズル700内のインクの圧力変動を防止する。
【0054】
次に、廃インク路形成部材20について説明する。
200はS字形状のパイプからなるS字管であり、一端は、インク出口143と連通し、廃インク203を廃液タンク21に流出させるための他端(以下、流出口と言う)201は大気に解放されている。S字管200は金属、樹脂等のパイプでよく、振動防止のためキャップ130に連結部材で保持するのが好ましい。
【0055】
207は液溜まり部であり、本実施の形態においてはS字管200の中間(S字管200の両端部を除くの意)に形成されている。
【0056】
204は、S字管200の液溜まり部207に充満した廃インク203が、流れ出すオーバーフロー面を示し、廃液タンク21側のU字形状の下側頂部205と同じ高さにある。
【0057】
なお、オーバーフロー面204は、インク吸収体133よりも下方に位置することが好ましいが、空間部132を形成する先端部131の寸法が十分に大きい場合は、インク吸収体133よりも上方位置にあっても良い。
【0058】
このことは、S字管200のキャップ130に連結した端部が液溜まり部207の一部として使用されていることを意味する。
【0059】
次に、印字待機状態、即ち、キャッピング中に、予備吐出されたインクが廃インク路形成部材20からオーバーフローしながら廃液される過程について説明する。
【0060】
まず、図に示す状態、即ち、S字管200から廃インク203がオーバーフロー出来る初期状態を、次のようにして作り出す。
【0061】
キャッピング手段13がノズル面703を被覆し、かつ、大気解放バルブ146が開いた状態で、印字ヘッド7からインクを強制吐出させる。廃インク203が、S字管200の液溜まり部207に充満し、オーバーフロー面204からオーバーフローを始めたら、強制吐出を停止させるとともに、大気解放バルブ146を閉状態にする。これにより、初期状態がセットされる。
【0062】
この様に初期状態がセットされた後、後述する予備吐出制御手段により、キャッピング状態で、予備吐出されたインクはキャップ130で集められ、インク出口143を通してS字管200に導かれ、導かれたインクに相当する廃インク203が、オーバーフロー面204よりオーバーフローし、廃液タンク21に溜められる。
【0063】
この様に、S字管200に廃インク203を満たしておくことにより、キャップ130の内部を、大気から遮断し、ノズル面703の乾燥を抑えることが出来るとともに、廃インク203の蒸発により、キャップ200の内部を保湿状態に保つことができる。
【0064】
なお、本実施の形態では、廃インク路形成部材20は、キャッピング手段13とは別に設けたが、キャッピング手段13に前述した液溜まり機能を有する液溜まり部207を具備させ、一体構成としても良い。
【0065】
次に、図3を用いて、クリーニング手段15の説明を行う。
なお、以降の説明は、ブラックインク用のキャッピング手段、印字ヘッド等の各手段(部材)を用いて行うが、カラーインク用も基本構成は同じであるので省略するものとする。
【0066】
図3は、クリーニング手段15の要部断面図である。
150はクリーニング手段の主要素であるクリーニングブレードで、先端部151がノズル面703に接触した状態で、印字ヘッド7、8が図の矢印W方向に移動することによりノズル面703を清掃する。クリーニングブレード150はシリコンゴム、ウレタンゴム等の弾性部材で構成することが好ましい。
【0067】
152はブレードホルダで、一端はブレード150を保持し、他端は従動ロッド156と結合されている。
【0068】
153はクリーニングブレード150を上下運動させ、先端部151がノズル面703に当接したり、離脱したりするための駆動モータであるが、ここでは単にクリーニングモータという。クリーニングモータ153は出力軸上には偏心カム154が設けられている。
【0069】
クリーニングモータ153はインクジェット記録装置Aの本体に固定された駆動ボックス155に保持されている。
【0070】
従動ロッド156は駆動ボックス155のガイド部157を介して上下方向に移動するようになっている。
【0071】
158は圧縮バネで、従動ロッド156を常時偏心カム154の周面に当接させるように付勢している。
【0072】
159は上部が解放された箱形形状のインク受けで、クリーニングブレード150によりノズル面703が清掃される時に、除去されたインクを受けるためのものであり、インク受け159に溜められたインクは廃液管160を通して、前述した廃液タンク21に廃液される。
【0073】
161はシリコンゴム等からなるシール部材で、ブレードホルダ152の周面とインク受け159の穴部162との間に設けられており、除去されたインクが駆動ボックス155内に漏れるのを防止する。
【0074】
163は光電センサー等からなるクリーニングセンサで、従動ロッド156のフランジ形状をした下端部側面を感知し、クリーニング手段15が清掃可能な位置にあるか否かを検出する。
【0075】
図において、(1)はキャッピング位置(ホームポジション)、(2)はクリーニング位置、(3)は折り返し位置を表す。
【0076】
キャッピング位置(1)は、ホームポジションセンサ22(図1参照)がキャリッジ1の側面を検知する位置であり、この位置において、キャッピング手段13のノズル面703に対するキャッピング、あるいは、キャッピング離脱動作が行われる。
【0077】
クリーニング位置(2)は、ノズル面703がクリーニング手段15により清掃される位置である。
【0078】
また、折り返し位置(3)は印字ヘッド7の移動方向にみてノズル面703の全面の清掃が可能なように印字ヘッド7が図の矢印Vの方向に移動する位置を表す。
【0079】
この移動する位置は、例えば、パルスモータからなるキャリッジモータ3に与えられるパルス数により決定される。
【0080】
次に、図3を用いて、上述したクリーニング手段15の清掃動作の概略説明を行う。
【0081】
印字ヘッド7がキャッピング位置(1)にあり、キャッピング手段13により被覆(キャッピング)されている状態において、制御手段18から予備吐出制御手段(後記)によりノズル面703の清掃指令が出されると、キャッピングモータ135(図2参照)が駆動され、キャッピング手段13が下降しキャッピング状態が解除され、しかる後、印字ヘッド7は図の矢印V方向にキャリッジモータ3(図1)により移動を開始する。
【0082】
印字ヘッド7はクリーニング位置(2)を通過し折り返し位置(3)で停止する。
【0083】
しかる後、クリーニングモータ153が駆動され、クリーニング手段15が清掃可能な位置に上昇し、クリーニングセンサーが検知信号(上昇完了信号)を出す。
【0084】
次に、この上昇完了信号を受け、印字ヘッド7は図の矢印W方向に移動を開始し、クリーニング位置(2)でクリーニング手段15によるノズル面703の清掃が実施される。
【0085】
印字ヘッド7はクリーニング位置(2)を通過後、ホームポジションセンサ22がキャリッジ1の側面を検知するとキャリッジモータ3がオフされ停止する。この停止信号を受けて、印字ヘッド7は、キャッピング手段13によりキャッピングされるとともに、クリーニング手段15は下降し待機状態になり、清掃動作が終了する。
【0086】
次に、本実施の形態における予備吐出制御手段について説明する。
図4は、上述のように構成されたインクジェット記録装置Aの制御構成を示すブロック図である。
【0087】
図において、予備吐出制御手段を含む制御手段18は、各種の制御手順を実行するマイクロプロセッサーからなるMPU18A、制御手順やデータ等を格納するROM18B、各種データの一時保管を行うRAM18C、タイマー機能を有するキャッピングタイマ18D、カウンタ機能を有する予備吐出カウンタ18E等で構成されている。
【0088】
更に、制御手段18は、上位のホストコンピュータHCから転送される画像データを受け取るインターフェース18F、印字ヘッド7を駆動する印字ヘッドドライバー等に制御信号を送出するインターフェース18Gを有している。
【0089】
制御手段18の各種の制御信号により、キャリッジモータドライバー182、印字ヘッドドライバ183、搬送モータドライバ184、キャッピングモータドライバ185、大気解放バルブドライバ186、及び、クリーニングモータドライバ187は、それぞれ、キャリッジモータ3、印字ヘッド7、搬送モータ11、キャッピングモータ135、大気解放バルブ146、及び、クリーニングモータ153を駆動する。
【0090】
また、ホームポジションセンサ22、キャッピングセンサ142、及び、クリーニングセンサ163の検知信号は、インターフェース18Gを介して制御手段18に取り込まれる。
【0091】
この様な構成において、ホストコンピュータHCからの画像データはインターフェース18Fを通して制御手段18に取り込まれる。取り込まれた画像データはROM18B上に格納された制御手順に従って制御信号に変換され、インターフェース18Gを介して、印字ヘッドドライバー182を駆動して印字動作を行う等各種の動作を実行する。
【0092】
なお、予備吐出制御手段は、制御手段18のMPU18A、ROM18B、RAM18C、キャッピングタイマ18D、予備吐出カウンタ18E、インターフェース18F、及び、18G等で構成されている。
【0093】
次に、図5に示すフローチャートを用いて、待機状態(キャッピング中)での予備吐出、及び、ノズル面の清掃のプログラムについて説明するが、このプログラムは制御手段18の一つのサブルーチンとして常時処理されている。
【0094】
図5(a)はキャッピング時間が所定時間を超える毎に予備吐出を行うとともに、キャッピング状態が始まってからの予備吐出の回数をカウントするフローチャート、図(b)は予備吐出回数が所定回数を超える毎に、クリーニング手段により印字ヘッドの清掃を行うフローチャートである。
【0095】
図5のプログラムは、インクジェット記録装置Aの電源が入り、所定の初期化動作が終わると起動される。機構的には、ノズル面が、キャッピング手段でキャッピングされている。
【0096】
図5(a)において、ステップS1で、キャッピング手段がノズル面を被覆しているかどうか、即ち、キャップが閉じているかどうか判定し、閉じていなければ、ステップS9でキャッピングタイマ18Dをリセットし、更に、ステップS10で予備吐出カウンタ18Eをリセットしエンドに行く。
【0097】
キャップが閉じていれば、ステップS2に進み、キャッピングタイマ18Dをスタートさせ、キャッピング時間の測定を開始する。次に、ステップS3において、キャッピング時間が所定時間(図中では、αで表示)を越えたかどうか判定する。越えていなければエンドに行き、キャッピング時間が所定時間αを越えていればステップS4に進み印字動作の禁止を行う。続いて、ステップS5にてキャッピングタイマ18Dをリセットし、更に、ステップS6で印字ヘッドドライバ183に制御信号を送信し、制御信号を受けた印字ヘッドドライバ183が駆動されて、インクの予備吐出が行われる。
【0098】
続いて、ステップS7では予備吐出カウンタ18Eのカウンター値を1加算すし、ステップS8で印字禁止を解除しエンドに行く。
【0099】
次に、図5(b)において、ステップS20で、予備吐出カウンタ18Eのカウンタ値、即ち、キャッピング中の予備吐出回数が所定回数(図中では、βで表示)を超えたかどうか判別する。予備吐出回数が所定回数βを超えていなければエンドに行く。
【0100】
超えていればステップS21に進み、印字動作の禁止処理を行い、以下、順次ステップ毎に動作を行う。
【0101】
ステップS22では、キャッピング手段13の大気解放バルブ146を開き、キャップ130内を大気に解放する。
【0102】
ステップ23では、キャッピングモータドライバ185を駆動し、キャップ130を開く。
【0103】
ステップS24では、キャリッジモータドライバ182を駆動し、印字ヘッド7を折り返し位置(3)に移動させる。
【0104】
ステップ25では、クリーニングモータドライバ187を駆動し、クリーニング手段15をクリーニングセンサ163が検知するまで上昇させる。
【0105】
ステップS26では、クリーニングセンサ163の検知信号により、キャリッジモータドライバ182を駆動し、印字ヘッド7をキャッピング位置(1)に向かって移動させて、ホームポジションセンサ22が検知信号を出したら停止させる。
【0106】
この移動の間に、クリーニング位置(2)においてクリーニング手段によりノズル面の清掃を行う。
【0107】
ステップ27では、ホームポジションセンサ22の検知信号を受けてキャッピングモータドライバ185を駆動し、キャップ130を閉じる。
【0108】
ステップ28では、大気解放バルブドライバ186を駆動し、大気解放バルブ146を閉じる。
【0109】
ステップS29では、予備吐出カウンタ18Eのカウンタ値、即ち、予備吐出回数の値をリセットする。
【0110】
ステップS30では、印字禁止を解除しエンドに行く。
なお、本実施の形態においては、所定時間は1時間、所定回数は5回であり、予備吐出は、各ノズルから100のインク滴の吐出を行うようにピエゾ素子を駆動するような構成を有する。
【0111】
以上説明したように、キャッピング時間が所定時間を越える毎にキャッピング状態で予備吐出を行い、更に、予備吐出回数が所定回数を超える毎にノズル面の清掃を行うことによって、ノズル内のインクを置換したりノズル面を清掃することにより、ノズルの目詰まりや、インク滴の着弾不良等の吐出不良を防止することが出来る。
【0112】
併せて、予備吐出されたインクは、図に示した廃インク路形成部材を介してオーバーフローするので、廃インク路形成部材には常に廃インクが満たされている。
【0113】
その結果、キャップ内部が大気から遮断され、ノズル面の乾燥が防止されたり、廃インクの蒸発によりキャップ内部が保湿状態に保たれる。また、キャッピング時間が長時間に及んだ後でも、印字再開時においては、安定した印字品質を得ることが可能となる。
【0114】
なお、本実施の形態は、印字ヘッドの往復運動により記録媒体に印字する構成であるが、本発明に係わる予備吐出、及び、印字ヘッドの清掃は、印字ヘッドを固定し、複数のノズルを記録媒体の搬送方向に対して直角方向にライン状に設け、記録媒体全幅にわたって同時に印字する方式のインクジェット記録装置等にも適用することができる。
【0115】
また、ピエゾ素子以外の印字方法によるインクジェット記録装置にも適用することができる。
【0116】
【発明の効果】
キャッピング時間が所定時間を超える毎に予備吐出を行うとともに、予備吐出の回数が所定回数を超える毎にノズル面の清掃を行うことにより、ノズル内のインクの増粘、ノズル内への気泡、塵埃等の混入、及び、ノズル面へのインクの付着を最小限に抑えるので、ノズルの目詰まり、インク滴の着弾不良等の吐出不良の発生を軽減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置の主要部の斜視図。
【図2】印字ヘッド、キャッピング手段、及び、廃インク路形成部材の要部断面図。
【図3】クリーニング手段の要部断面図。
【図4】予備吐出及びノズル面清掃の制御ブロック図
【図5】予備吐出及びノズル面清掃の制御手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
A インクジェット記録装置
1 キャリッジ
3 キャリッジモータ
6 記録媒体
7、8 印字ヘッド
9、10 インクカートリッジ
11 搬送モータ
12、13、14 キャッピング手段
15 クリーニング手段
18 制御手段
18D キャッピングタイマ
18E 予備吐出カウンタ
20 廃インク路形成部材
21 廃液タンク
22 ホームポジションセンサ
130 キャップ
132 空間部
133 インク吸収体
135 キャッピングモータ
142 キャッピングセンサ
146 大気解放バルブ
150 クリーニングブレード
153 クリーニングモータ
163 クリーニングセンサ
200 S字管
201 流出口
203 廃インク
204 オーバーフロー面
207 液溜まり部

Claims (3)

  1. 記録媒体に対してノズルからインクを吐出し、記録を行うための印字ヘッドと、
    前記ノズルのインク吐出口が形成されたノズル面を被覆する、非印字領域に設けたキャッピング手段と、
    前記キャッピング手段が前記ノズル面を被覆しているかどうかを検知するキャッピングセンサと、
    前記ノズル面に当接し、前記印字ヘッドとの相対的な移動により清掃を行う手段であって、前記非印字領域で、前記キャッピング位置とは異なる位置に設けたクリーニング手段とを、有するインクジェット記録装置において、
    前記キャッピングセンサにより前記ノズル面がキャッピング中であることが検知された場合に、キャッピング時間が所定時間を超える毎に、キャッピング状態のまま、インクを予備吐出させ、予備吐出の回数が所定回数を超える毎に、前記キャッピング状態を解除し、前記印字ヘッドを移動させてクリーニング手段により清掃を行った後、前記印字ヘッドを戻して再度キャッピングするように制御する予備吐出制御手段を有する、
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記キャッピング手段は、前記ノズル面に対向する状態でインク吸収体を有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記インクジェット記録装置は、一端が前記キャッピング手段と連通し、他端が大気に解放されている管状の廃インク路形成部材を有し、当該廃インク路形成部材は、インクを貯溜出来る形状の液溜まり部を有することを特徴とする請求項1、又は、請求項2に記載のインクジェット記録装置。
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