JP3159833B2 - インクジェット記録装置及び記録ヘッドの回復方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及び記録ヘッドの回復方法

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JP3159833B2
JP3159833B2 JP12423793A JP12423793A JP3159833B2 JP 3159833 B2 JP3159833 B2 JP 3159833B2 JP 12423793 A JP12423793 A JP 12423793A JP 12423793 A JP12423793 A JP 12423793A JP 3159833 B2 JP3159833 B2 JP 3159833B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
に関し、特にその吸引回復方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記
録装置は、画像情報に基づいて、紙やプラスチック薄板
等の被記録材上にドットパターンからなる画像を記録し
ていくように構成されている。
【0003】前記記録装置は、記録方式により、インク
ジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービ
ーム式等に分けることができ、そのうちのインクジェッ
ト式(インクジェット記録装置)は、記録ヘッドの吐出
口からインク(記録液)滴を吐出飛翔させ、これを被記
録材に付着させて記録するように構成されている。
【0004】近年、数多くの記録装置が使用されるよう
になり、これらの記録装置に対して、高速記録、高解像
度、高画像品位、低騒音等が要求されている。このよう
な要求に応える記録装置として、前記インクジェット記
録装置を挙げることができる。
【0005】前記インクジェット記録装置に用いられる
インクジェット記録ヘッドは図6(a)、(b)の分解
斜視図に一例を示すように、インク吐出口(オリフィ
ス)21bを有するオリフィスプレート21cと、各オ
リフィスに連通するインク路(ノズル)を形成するため
の溝10及び該ノズルにインクを供給するインク溜まり
を形成する共通液室13の空間を有する溝付天板23
と、インク路に設けられインクを吐出するために利用さ
れる熱エネルギーを発生する熱エネルギー発生素子とし
ての電気熱変換体の発熱部22を有するヒーターボード
16とを具備している。21aは、共通液室13及び、
インク路へのインク供給口である。
【0006】このようなインクジェットヘッドを具備す
るインクジェット装置には、吐出口からインクを吸引し
て吐出不良を解消する吸引回復動作を行う際に使用する
ためや吐出口におけるインクの乾燥防止をはかるため
に、吐出口のキャッピングを行うキャップを設けてい
る。また、吐出するにしたがって消泡しきれなかった気
泡が多く入りすぎたり、気泡の体積が大きすぎたりした
場合、ノズル口をふさいでしまう等インク供給路を確保
できない弊害を引き起こすことがある。前記気泡を取り
除くためにも、吸引回復動作を行うことが多い。
【0007】また、複数の記録ヘッドをもつインクジェ
ット記録装置、例えばK、C、M、Yの4色の記録ヘッ
ドを持つカラーインクジェット記録装置の回復系は4つ
の吸引放置両用キャップとそれぞれにつながる4つの吸
引ポンプ、もしくは4つの吸引放置両用キャップとそれ
ら全てにつながる1つの大きな吸引ポンプ等の構成によ
り同じタイミングで全色吸引を行なう方法、あるいは図
2に表すような1つの吸引ポンプと1つの吸引専用キャ
ップとそれぞれの記録ヘッドの放置保存用のキャップを
持つような構成により、各記録ヘッドを順次吸引してい
くような吸引方法がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来、吸引回復動作を
行う場合には、インクの重力によらずにピストンの移動
を利用して水平配置でも確実にインクを回収できるシリ
ンダポンプが用いられている。このシリンダポンプは、
キャップ等のインク受け部材から廃インクを回収する開
孔の開閉をピストン表面で行い、ピストンの軸側に設け
られた廃インク移動経路を介して廃インクをこのインク
受け部材よりも廃インク収容力の高い廃インク収納部へ
移動させる構成である。
【0009】しかしながら、複数の記録ヘッドを用いた
カラーインクジェット記録装置の場合、図2に示したよ
うに1つの吸引キャップと吸引ポンプにより複数の記録
ヘッドを順次吸引するような場合には吸引時に吸引キャ
ップ内で混色を起こし、混色したインクがノズル内に引
き込まれ、印字をしたときには紙面上に混色したインク
が印字されてしまう。
【0010】この対策として吸引後に予備吐出を行いノ
ズル内に引き込まれた混色インクを出しきってしまうこ
とが行われている。しかしながら、ノズル内に引き込ま
れた混色インクを全て出しきるには予備吐出の回数を多
くしなければならず、この動作による多量のインクの無
駄や予備吐出時間の増大という問題があった。
【0011】本発明の目的は、前記予備吐出回数を少な
くして予備吐出にかかる廃インクの量の減少によるラン
ニングコストのダウンと予備吐出にかかる時間の減少に
よるスループットの向上を達成したジェット記録装置を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、それぞれ異なる色のインクに対応する複数
の記録ヘッドを搭載可能なキャリッジと、前記キャリッ
ジを主走査方向へ沿って走査する走査手段とを有し、前
記走査手段による前記キャリッジの走査中に前記複数の
記録ヘッドに形成された吐出口からインクを吐出して被
記録媒体上に記録を行うインクジェット記録装置におい
て、前記走査手段による前記キャリッジの走査によって
前記キャリッジ上に搭載された前記複数の記録ヘッドが
対向可能な位置に設けられ、一つの記録ヘッドに形成さ
れた吐出口をキャップ可能な吸引用キャップと、前記吸
引用キャップ内の圧力を減少させるポンプとを有し、前
記複数の記録ヘッドのうち対向する一つの記録ヘッド
吐出口から吸引によりインクを排出させる回復動作を行
う吸引回復手段と、前記複数の記録ヘッドのうち明度の
高いインクに対応する記録ヘッドから明度の低いインク
に対応する記録ヘッドの順に前記吸引用キャップに対向
させるよう前記キャリッジを前記走査手段により走査さ
せることにより、前記複数の記録ヘッドのうち明度の高
いインクに対応する記録ヘッドから明度の低いインクに
対応する記録ヘッドの順に前記吸引回復手段によるイン
クの排出を行う回復制御手段と、を有することを特徴と
する。
【0013】本発明の回復方法は、それぞれ異なる色の
インクに対応する複数の記録ヘッドを搭載可能なキャリ
ッジと、前記キャリッジを主走査方向へ沿って走査する
走査手段とを有し、前記走査手段による前記キャリッジ
の走査中に前記複数の記録ヘッドに形成された吐出口か
らインクを吐出して被記録媒体上に記録を行うインクジ
ェット記録装置における記録ヘッドの吐出状態を回復さ
せる回復方法において、前記走査手段による前記キャリ
ッジの走査によって前記キャリッジ上に搭載された前記
複数の記録ヘッドが対向可能な位置に設けられ、一つの
記録ヘッドに形成された吐出口をキャップ可能な吸引用
キャップと、前記吸引用キャップ内の圧力を減少させる
ポンプとを用い、前記複数の記録ヘッドのうち対向する
一つの記録ヘッドの吐出口から吸引によりインクを排出
させる回復動作を行うとともに、 前記回復動作におい
て、前記複数の記録ヘッドのうち明度の高いインクに対
応する記録ヘッドから明度の低いインクに対応する記録
ヘッドの順に前記吸引用キャップに対向させるよう前記
キャリッジを前記走査手段により走査させ、前記複数の
記録ヘッドのうち明度の高いインクに対応する記録ヘッ
ドから明度の低いインクに対応する記録ヘッドの順にイ
ンクの排出を行うことを特徴とする。
【0014】上記手段により、紙面上で混色が目立たな
くなるレベルまでの予備吐出の回数を少なくすることが
でき、予備吐出にかかる廃インクの量の減少によるラン
ニングコストのダウンと予備吐出にかかる時間の減少に
よるスループットの向上を達成することができる。
【0015】
【実施例】本発明の実施例について説明する。図7は、
インクジェット記録装置の参考例であり、複数の記録ヘ
ッド(IJH)を搭載したカラーインクジェット記録装
置の構成を示す斜視図、図8は交換可能なカートリッジ
の斜視図である。図7において、1はブラック、シア
ン、マゼンタ、イエローのそれぞれの入っている記録ヘ
ッドであり、図8に示すように12のインクタンクと1
の記録ヘッドで一体型の交換可能なカートリッジ(IJ
C)を形成するものであり、11はインク滴を吐出する
ためのノズル部である。図7において、2は前記カート
リッジ(IJC)をプリンター本体に取り付けるための
キャリッジ(HC)であり、7はそのキャリッジを副走
査方向に走査するためのガイドである。
【0016】8a、8bは、9で示す被印字物を主走査
方向に走査させるためのプラテンローラである。また、
キャリッジ2には、記録ヘッド1に対して駆動のための
信号パルス電流やヘッド温調用電流を流すためのフレキ
シブルケーブル(図示せず)が、プリンターをコントロ
ールするための電気回路を具備したプリント板(図示せ
ず)に接続されている。
【0017】さらに、上記構成のインクジェット記録装
置の回復系について説明する。この記録装置は記録ヘッ
ドの回復系ユニットが設けられており、3はキャップユ
ニットであり、それぞれ記録ヘッド一つ一つに対応して
キャッピングする。ポンプユニット5はキャップユニッ
ト3でキャッピングしている状態で記録ヘッドの吸引回
復を行う。4aは、クリーニングブレードで、4bはこ
のブレード4aを支持している部材である。ブレード
は、この形態でなく周知のクリーニングブレードが本例
に適用できることはいうまでもない。
【0018】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジHCがホームポジション側領域に
きたときに、それらの対応位置で所望の処理が行えるよ
うに構成されているが、周知のタイミングで所望の作動
を行うようにすれば、本例にはいずれも適用できる。
【0019】図9は記録ヘッド1の詳細を示す断面図で
あり、支持体20の上面に半導体製造プロセスにより形
成されたヒーターボード16が設けられている。このヒ
ーターボード16に同一の半導体製造プロセスで形成さ
れた、記録ヘッド1を保温し、温調するための温調用ヒ
ータ(昇温用ヒータ)17が設けられている。19は前
記支持体20上に配設された配線基板であって、該配線
基板19と温調用ヒータ17及び吐出用(メイン)ヒー
タ18とがワイヤーボンディング等により配線されてい
る(配線は不図示)。また、温調用ヒータ17は、支持
体20等にヒーターボード16とは別のプロセスにより
形成されたヒータ部材を貼りつけたものでもよい。
【0020】14は吐出用ヒータ18によって加熱され
て発生したバブルである。15は吐出されたインク液滴
を示す。13は吐出用のインクが記録ヘッド内に流入す
るための共通液室である。
【0021】図10〜図13はシリンダポンプの構成、
作動態様を示した図である。タイミングギア21の回転
によりピストンセットカム21gがピストン軸27に取
り付けられたピストン押圧ローラ29を押すので、ピス
トン軸27は図10に示すようにH方向に移動する。そ
してピストン28はピストン押さえ27bにより押圧さ
れてH方向に移動し、ポンプ室42は負圧状態となる。
ピストン28の外周及びピストン押さえ27bとの接触
面にはスキン層があるので、発砲材の連通穴を通ってイ
ンクが漏洩することはない。また、シリンダ24のイン
ク流路24eはピストン28により閉塞されているの
で、ポンプ室42の負圧が高まるのみでピストン28は
移動可能な状態である。
【0022】キャップ後、図10に示すようにインク流
路24eが開き、この状態で数秒間保持しておく。この
時、キャップの吸引口よりヘッドのインクが吸引され
る。吸引されたインクはキャップレバー32の内部に形
成されたインク流路32fを通りさらにシリンダ24の
インク流路24eを通って、ポンプ室42内の負圧は緩
和される。
【0023】さらに、タイミングギアが回転すると再び
キャップカムによりキャップが吐出口面より若干離れ、
さらにピストン軸27は図11に示すようにH方向に移
動することにより、吐出口面、キャップ部及び吸引口か
らインク流路24eまでの残インクが吸引されてこれら
の部分のインク残留をなくす。このときインク流路24
eまでの残インクを除去するために、ポンプ室42内の
負圧を高める必要があり、そのためにはシリンダのH方
向への移動速度を高める方が効率的によい。
【0024】次にタイミングギアを逆方向に回転させる
と、ピストンリセットカムがピストン復帰ローラを引っ
張り、図12、図13に示すように矢印J方向にピスト
ン軸27のピストン受け27cが接してから移動するの
で、ピストン28の短面28bとピストン押さえ27b
との間に間隙Δlが生じる。しかし、ピストン軸27及
びピストン28の移動により、ポンプ室42内に吸引さ
れている廃インクは前記した間隙Δlを通り、ピストン
軸の溝27fを通り、シリンダ24のインク流路24c
を通り、更に廃インク吸収体37の中央付近に排出され
る。
【0025】しかし、従来ではピストン軸がJ方向に移
動するとき、ポンプ室42内にある廃インク量がポンプ
室42内のほぼ全体に溜まっていた場合、前記のように
大部分の廃インクはシリンダ24のインク流路24cを
通って、更に廃インク管24gを通って排出される。
【0026】実施例1 図2は、本発明の実施例1が適用可能な、ブラック(以
下K)、シアン(以下C)、マゼンタ(以下M)、イエ
ロー(以下Y)の4つの記録ヘッドを持つカラーインク
ジェット記録装置を表し、図2の構成においては、1つ
の吸引ポンプと1つの吸引用キャップにより、複数ある
記録ヘッドの吸引を選択的に行う。そのため吸引用のキ
ャップとは別に放置保存用のキャップを記録ヘッドと同
数持っている。
【0027】このような構成の時の回復動作は次のよう
である。手動により吸引回復を行う場合は、ユーザーが
吐出不良の記録ヘッドを発見したとき、コントロールパ
ネル上のK、C、M、Yの色指定スイッチ(記録ヘッド
指定スイッチ)のいずれかと吸引スイッチをonする。
その指示により、図3に示すようにキャリッジが移動
(吸引時移動)し、吸引の指示を出された記録ヘッドを
位置が固定された吸引キャップに正対する状態にする。
次に図4に示すようにキャップを移動させることにより
吸引キャップを記録ヘッドに密着させ、ポンプにより吸
引キャップ内の圧力を減少させることで記録ヘッド内の
インクを吸い出し、ノズル内のゴミや増粘インク等を除
去する。
【0028】あるいは自動的にどの記録ヘッドが吐出不
良であるかを検知し、上記のような動作により、不良記
録ヘッドのみ吸引する。
【0029】また放置時には、図5に示すように放置保
存キャップがそれぞれの記録ヘッドにキャッピングさ
れ、記録ヘッドノズル内のインクの増粘、固着、および
ノズル内へのゴミの侵入等を防止する。
【0030】このような吸引動作を行う場合に図1に表
されたシーケンスによって行う。本発明の特徴をもっと
もよく表す図1に表されたシーケンスはK、C、M、Y
の4色のインクをそれぞれの記録ヘッド内に持つカラー
インクジェット記録装置において1つの吸引キャップを
複数の記録ヘッドが共用する場合のものである。ただ
し、K、C、M、Yの明度は表1に示されるようにY>
M>C>Kとなっている。表1にはコート紙に各色10
0%デュティで印字したときの紙面上での明度を表す。
【0031】
【表1】 図1のシーケンスに示した通り、図14に示したような
所定のタイミングで吸引回復を行うときには、図14の
シーケンス中の各記録ヘッド選択吸引の所で図1に示し
たシーケンス通り、まずYの吸引を行うかどうかの指示
があるかどうかを判定し、吸引を行うという指示がある
場合にはYの吸引を行い次にMについて同様のことを行
い、吸引の指示がない場合にはYの吸引を行わず次にM
について同様のことを行う。これと同様の動作をM→C
→Kと順次繰り返し行うことにより吸引動作を終了す
る。
【0032】その後、吸引を行った順番を予備吐出回数
を決定する条件とし、その条件に従い各記録ヘッドの予
備吐出を図15及び図16に示すシーケンスに従い行
う。図15は該シーケンスの前半、図16はシーケンス
の後半を示す。
【0033】このようなシーケンスで明度の高いインク
から順次吸引を行っていくことにより、紙面上で混色が
目立たなくなるまでに必要な予備吐出の吐出回数を少な
くすることができ、予備吐出にかかる時間を少なくする
ことができるため、スループットが向上する。
【0034】また、予備吐出の吐出回数を少なくできる
ことで廃インク量を減らすことができ、ランニングコス
トが下がる上に記録装置本体中の廃インクタンクを小さ
くすることができるため装置本体の小型化も可能であ
る。
【0035】表2に2色のインクを順次吸引したとき、
紙面上で混色が目立たなくなるまでに必要な予備吐出の
吐出回数を示す。
【0036】
【表2】 さらにここでは所定のタイミングである検知を行い、吸
引を行う必要がある記録ヘッドのみを明度の高いインク
の順に吸引することについて記述してきたが、インクタ
ンクの交換や記録ヘッドの交換時などの所定の動作を行
った後の記録ヘッドの吸引に関しても吸引が必要である
記録ヘッドについてのみ吸引を行うときでも明度の高い
インクの順に吸引することで先に記述したことと同様の
効果を得ることができる。
【0037】実施例2 紙面上での混色の目立ち方は吸引後の印字デューティに
より異なるので吸引後の印字デューティによって予備吐
出回数を決定することにより、実施例1よりもさらに廃
インク量を減少させる事ができる。
【0038】実施例3 先に吸引した記録ヘッドを記憶しておき、それにより吸
引後の予備吐出回数を決定する事で、必要以上の予備吐
出を行うことなく紙面上での混色を目立たなくすること
ができる。
【0039】さらに先に吸引された記録ヘッドから現在
吸引する記録ヘッドまでに経過した時間とその間に行っ
た空吸引の回数により吸引後の予備吐出回数を決定する
ことによりさらなる効果を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、明度の高いインク
から順次吸引を行うことによりランダムに順次吸引を行
った場合よりも予備吐出回数を減少させることができ、
次のような効果があがる。
【0041】1.予備吐出にかかる時間が減少するので
スループットを上げることができる。
【0042】2.無駄なインク消費をしないのでランニ
ングコストを低くできる。
【0043】3.廃インク量が少なくなるので廃インク
タンクを小型化でき、さらには記録装置本体も小型化で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が実施もしくは適用される好適なインク
ジェット記録装置における吸引回復シーケンスを示した
図である。
【図2】本発明が実施もしくは適用される好適なインク
ジェット記録装置における回復系の構成の1例を示した
図である。
【図3】本発明が実施もしくは適用される好適なインク
ジェット記録装置における回復系の動作を表した図であ
る。
【図4】本発明が実施もしくは適用される好適なインク
ジェット記録装置における回復系の動作を表した図であ
る。
【図5】本発明が実施もしくは適用される好適なインク
ジェット記録装置における回復系の動作を表した図であ
る。
【図6】記録ヘッドの分解図である。
【図7】インクジェット記録装置の構成を示す斜視図で
ある。
【図8】交換可能なカートリッジを示す斜視図である。
【図9】記録ヘッドの断面図である。
【図10】シリンダポンプの構成と作動態様を示す図で
ある。
【図11】シリンダポンプの構成と作動態様を示す図で
ある。
【図12】シリンダポンプの構成と作動態様を示す図で
ある。
【図13】シリンダポンプの構成と作動態様を示す図で
ある。
【図14】吸引チェックシーケンスを示した図である。
【図15】吸引後予備吐出シーケンスを示した図の前半
である。
【図16】吸引後予備吐出シーケンスを示した図15に
続く後半である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 3 キャップユニット 4a クリーニングブレード 4b 支持部材 5 ポンプユニット 7 ガイド 8a,8b プラテンローラ 9 被印字物 10 溝 11 ノズル部 12 インクタンク 13 共通液室 14 バブル 15 インク液滴 16 ヒーターボード 17 温調用ヒータ 18 吐出用ヒータ 19 配線基板 20 支持体 21a インク供給口 21b インク吐出口 21c オリフィスプレート 22 発熱部 23 溝付天板 24 シリンダ 24c,24e インク流路 24g 廃インク管 27 ピストン軸 27b ピストン押さえ 27c ピストン受け 27f 溝 28 ピストン 29 ピストン押えローラ 32 キャップレバー 32f インク流路 37 廃インク吸収体 42 ポンプ室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平林 弘光 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 小板橋 規文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 杉本 仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 松原 美由紀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−73354(JP,A) 特開 平3−248850(JP,A) 特開 平4−255361(JP,A) 特開 昭63−227347(JP,A) 特開 平1−264853(JP,A) 特開 平2−202453(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/18 B41J 2/185

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ異なる色のインクに対応する複
    数の記録ヘッドを搭載可能なキャリッジと、前記キャリ
    ッジを主走査方向へ沿って走査する走査手段とを有し、
    前記走査手段による前記キャリッジの走査中に前記複数
    の記録ヘッドに形成された吐出口からインクを吐出して
    被記録媒体上に記録を行うインクジェット記録装置にお
    いて、前記走査手段による前記キャリッジの走査によって前記
    キャリッジ上に搭載された前記複数の記録ヘッドが対向
    可能な位置に設けられ、一つの記録ヘッドに形成された
    吐出口をキャップ可能な吸引用キャップと、前記吸引用
    キャップ内の圧力を減少させるポンプとを有し、前記複
    数の記録ヘッドのうち対向する一つの記録ヘッド の吐出
    口から吸引によりインクを排出させる回復動作を行う吸
    引回復手段と、 前記複数の記録ヘッドのうち明度の高いインクに対応す
    る記録ヘッドから明度の低いインクに対応する記録ヘッ
    ドの順に前記吸引用キャップに対向させるよう前記キャ
    リッジを前記走査手段により走査させることにより、
    記複数の記録ヘッドのうち明度の高いインクに対応する
    記録ヘッドから明度の低いインクに対応する記録ヘッド
    の順に前記吸引回復手段によるインクの排出を行う回復
    制御手段と、 を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドからインクを吐出させる
    ことで前記記録ヘッドの吐出状態を回復させる回復動作
    を行う予備吐出回復手段をさらに有し、 前記回復制御手段は、前記吸引回復手段によるインクの
    排出の後に前記予備吐出回復手段によるインクの吐出を
    行うとともに、前記予備吐出回復手段による所定の記録
    ヘッドの回復動作におけるインクの吐出回数を、前記吸
    引回復手段により先に吸引した記録ヘッドに対応するイ
    ンクに基づいて決定することを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記回復制御手段は、前記吸引回復手段
    により先に吸引した記録ヘッドに対応するインクの明度
    が高いほど、前記予備吐出回復手段による所定の記録ヘ
    ッドの回復動作におけるインクの吐出回数を少なくする
    ことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録
    装置。
  4. 【請求項4】 前記回復制御手段は、前記予備吐出回復
    手段による所定の記録ヘッドの回復動作におけるインク
    の吐出回数を、前記所定の記録ヘッドに対応するインク
    の明度が低いほど少なくすることを特徴とする請求項2
    または3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記回復制御手段は、前記複数の記録ヘ
    ッドの放置時間に基づいて前記複数の記録ヘッドのうち
    前記吸引回復手段によりインクの排出を行う記録ヘッド
    を選択するとともに、選択された記録ヘッドについて
    度の高いインクに対応する記録ヘッドから明度の低いイ
    ンクに対応する記録ヘッドの順に前記吸引回復手段によ
    るインクの排出を行うことを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを発生
    する熱エネルギー発生手段を備え、該熱エネルギーを利
    用してインクを吐出することを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 それぞれ異なる色のインクに対応する複
    数の記録ヘッドを搭載可能なキャリッジと、前記キャリ
    ッジを主走査方向へ沿って走査する走査手段とを有し、
    前記走査手段による前記キャリッジの走査中に前記複数
    の記録ヘッドに形成された吐出口からインクを吐出して
    被記録媒体上に記録を行うインクジェット記録装置にお
    ける記録ヘッドの吐出状態を回復させる回復方法におい
    て、前記走査手段による前記キャリッジの走査によって前記
    キャリッジ上に搭載された前記複数の記録ヘッドが対向
    可能な位置に設けられ、一つの記録ヘッドに形成された
    吐出口をキャップ可能な吸引用キャップと、前記吸引用
    キャップ内の圧力を減少させるポンプとを用い、前記複
    数の記録ヘッドのうち対向する一つの記録ヘッドの吐出
    口から吸引によりインクを排出させる回復動作を行うと
    ともに、 前記回復動作において、前記複数の記録ヘッドのうち明
    度の高いインクに対応する記録ヘッドから明度の低いイ
    ンクに対応する記録ヘッドの順に前記吸引用キャップに
    対向させるよう前記キャリッジを前記走査手段により走
    査させ、前記複数の記録ヘッドのうち明度の高いインク
    に対応する記録ヘッドから明度の低いインクに対応する
    記録ヘッドの順にインクの排出を行う ことを特徴とする
    回復方法。
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