JP7111452B2 - インクジェットヘッドの保護機構 - Google Patents

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Description

本発明は、インクの液滴を吐出する吐出口が配列されたノズルプレートと、前記吐出口に対応する位置に形成され、前記吐出口を外部に露出させる開口部を有し、前記ノズルプレートに積層された保護プレートとを有するインクジェットヘッドを備えたインクジェットヘッドの保護機構に関する。
従来、インクを吐出するための多数のノズルが設けられたノズル面を有するインクジェットプリンタが種々開発されている。このインクジェットプリンタでは、印刷する際、画質向上のため印刷媒体とインクジェットヘッドノズル面の距離をできるだけ狭めて印字する必要があり、印刷媒体が湿度や温度などの環境によって撓みや浮きが生じることから、印刷媒体がインクジェットヘッドと接触する可能性があり、これに対しては、例えば、図10に示すように、ヘッドノズル面が形成されるノズルプレート36にノズルガード44を装着してノズル面を保護する対策が知られている。
また、インクを吐出していない時間では、ノズル面が露出した状態で空気にさらされることから、ノズル面の乾燥防止のため、インクジェットヘッドを囲繞するようにノズル面に当接されるキャッピング部材でノズル面を気密状態に封止するキャッピングを行う機構が採用されている。
ところで、ノズルガード付きのインクジェットヘッドでは、ノズルガード44がノズルプレート36に接着されているものの、ノズルガード44とノズルプレート36との間に微小な隙間G1ができるため、パージクリーニングやノズル面の払拭動作を行うと、インクやワイプ液等の液体9がこの隙間G1に混入するという問題が指摘されている。このインクやワイプ液等の液体9が隙間G1に混入した状態で、上記キャッピングを行うと、隙間G1に入った液体9が、キャップ271による当接によって押圧され、隙間の空気とともに押し出されてノズル面の周囲から気泡9aが発生することが分かった。
この気泡9aがノズル列を覆ってしまうと、初発のインク滴の吐出不良が発生してしまい印刷品質が低下するという不具合の原因にもなる。また、気泡が破裂した際の衝撃でノズルに形成されたメニスカスが破壊され、パージクリーニングを行わないと吐出不良が回復しない場合もある。その一方で、気泡発生防止のために単にキャップ部材の当接圧を低くするだけでは、気密状態が維持できずにノズルの乾燥が早まってしまう。
これに対し従来では、ノズルを覆うためのキャップと、キャップ内のインクや気泡等を外部に排出するインクチューブとの間に逆止弁を設け、逆止弁の上流側と下流側との圧力を増減させることで逆止弁を開閉する方法が考案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示された方法によれば、逆止弁を閉状態とすることにより、インクに含まれる水分等が外部に蒸発しにくくなり、ノズルにおけるインクの乾燥を防止できる。
特開2004-82343号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された技術では、逆止弁を開閉させるためにキャップ内外の気圧差を制御する必要があることから、その制御が複雑となるとともに、逆止弁を駆動させるためにインク排出用のチューブの上流側と下流側との圧力を調節する機構が必要となるため、機構及びその制御が複雑になり、製造コストが増加するとともに、装置の大型化を招くという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、既存のインクジェットヘッドの複雑化、大型化及び製造コスト増を招くことなく、ノズルガードとヘッドノズル面との隙間に残留したインクやワイプ液がノズルプレート側に気泡として発生するのを防ぎ、インクの吐出不良が発生し印刷品質が低減するのを回避できるインクジェットヘッドの保護機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェットヘッドの保護機構の特徴は、インクの液滴を吐出する吐出口が配列されたノズルプレートと、前記吐出口に対応する位置に形成され、前記吐出口を外部に露出させる開口部を有し、前記ノズルプレートに積層された保護プレートとを有するインクジェットヘッドを備えたインクジェットプリンタにおいて、前記保護プレートに当接され、前記インクジェットヘッドを囲繞して、前記インクジェットヘッドをキャッピングするキャッピング手段と、前記インクジェットプリンタの電源の入切状態に応じて、前記キャッピング手段の前記開口部及び前記保護プレートに対する当接圧を調節する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記インクジェットヘッドの待機時間が予め設定した規定時間よりも短いときには、前記当接圧を、前記開口部の内部が気密状態にならない第1の当接圧に調節し、前記待機時間が前記規定時間に達したとき、及び、電源切のときには、前記当接圧を前記第1の当接圧よりも大きい第2の当接圧とし、前記第2の当接圧は、前記キャッピング手段で囲繞された前記開口部内が気密状態となる程度の当接圧であることを特徴とする。
本発明に係るインクジェットヘッドの保護機構によれば、キャッピング手段によりキャッピングする際、インクジェットプリンタの電源の入切状態に応じて、キャッピング手段の保護プレートに対する当接圧を調節する。これにより、既存のインクジェットヘッドの複雑化、大型化及び製造コスト増を招くことなく、ノズル面におけるインクの乾燥を可及的に防ぐとともに、保護プレートとヘッドノズル面との隙間に残留したインクやワイプ液がノズルプレート側に気泡として発生するのを防ぎ、インクの吐出不良が発生して印刷品質が低減するのを回避できる。
本発明の実施形態に係るインクジェット印刷装置の全体斜視図である。 図1に示すインクジェット印刷装置の概略構成を模式的に示す正面図である。 図1に示すインクジェット印刷装置の制御ブロック図である。 実施形態に係るインクジェット印刷装置のメンテナンス時における駆動制御を示すブロック図である。 実施形態に係るインクジェット印刷装置のインクジェットヘッドを下方から示す下面図である。 実施形態に係るメンテナンス時における動作を示すフロー図である。 実施形態に係るメンテナンス時における動作を示すフロー図である。 (a)~(c)は実施形態に係るメンテナンス機構の基本動作を模式的に示す説明図である。 実施形態に係る保護機構の動作制御を模式的に示す説明図である。 従来のインクジェット印刷装置のインクジェットヘッドに気泡が発生する状況を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一若しくは同等の部位や構成要素には、同一若しくは同等の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(インクジェット印刷装置の全体構成)
本発明の一実施形態であるインクジェット印刷装置1の全体構成について詳細に説明する。図1及び図2は、本実施形態に係るインクジェット印刷装置の概略構成を模式的に示し、図3及び図4は制御部の構成及び駆動制御を示し、図5はインクジェットヘッドを下方から示す。
図1~図3に示すように、本実施形態に係るインクジェット印刷装置1は、シャトルベースユニット2と、フラットベッドユニット3と、シャトルユニット4と、制御部5とを備える。
シャトルベースユニット2は、シャトルユニット4を支持するとともに、前後方向(副走査方向)にシャトルユニット4を移動させる。シャトルベースユニット2は、架台部11と、副走査駆動モーター12とを備える。架台部11は、シャトルユニット4を支持する基台であり、この架台部11は、矩形枠状に形成されている。架台部11の左右の枠上には、前後方向に延びる副走査駆動ガイド13A,13Bがそれぞれ形成されている。副走査駆動ガイド13A,13Bは、シャトルユニット4を前後方向に移動するようガイドする。副走査駆動モーター12は、シャトルユニット4を前後方向に移動させる駆動手段である。
フラットベッドユニット3は、建材や化粧パネル等の基材からなる印刷媒体15を保持する。フラットベッドユニット3は、シャトルベースユニット2の架台部11の内側に配置されている。フラットベッドユニット3は、印刷媒体15が載置される水平面である媒体載置面3aを有する。フラットベッドユニット3は、油圧駆動機構等からなる昇降機構により、媒体載置面3aの高さを調整できるようになっている。
シャトルユニット4は、印刷媒体15に画像を印刷する。具体的に、図1~図3に示すように、シャトルユニット4は、筐体21と、主走査駆動ガイド22と、主走査駆動モーター23と、ヘッド昇降ガイド24と、ヘッド昇降モーター25と、ヘッドユニット26とを備える。
筐体21は、ヘッドユニット26等の各部を収納する。筐体21は、フラットベッドユニット3を左右方向に跨ぐ門型に形成されている。筐体21は、シャトルベースユニット2の架台部11に支持され、副走査駆動ガイド13A,13Bに沿って移動可能になっている。
主走査駆動ガイド22は、ヘッドユニット26を左右方向(主走査方向)に移動するようガイドする。主走査駆動ガイド22は、左右方向に延びる長尺状に形成されている。主走査駆動モーター23は、ヘッドユニット26を左右方向に移動させる駆動手段である。ヘッド昇降ガイド24は、ヘッドユニット26を上下方向に移動するようガイドする。ヘッド昇降ガイド24は、上下方向に細長い形状に形成されている。ヘッド昇降ガイド24は、ヘッドユニット26とともに主走査駆動ガイド22に沿って左右方向に移動可能に構成されている。ヘッド昇降モーター25は、ヘッドユニット26を昇降させる駆動手段である。
ヘッドユニット26は、主走査駆動ガイド22に沿って左右方向に移動しつつ、印刷媒体15へインクを吐出して画像を印刷する。ヘッドユニット26は、4つのインクジェットヘッド31を備える。インクジェットヘッド31は、印刷媒体15へ水性インクを吐出する。4つのインクジェットヘッド31は、左右方向に並列して配置されている。4つのインクジェットヘッド31は、それぞれ異なる色(例えば、シアン、ブラック、マゼンタ、イエロー)のインクを吐出する。
また、ヘッドユニット26の待機位置であるホームポジションに移動したヘッドユニット26の下方にキャッピングユニット27がそれぞれ配置されている。インクジェット印刷装置1において、印刷動作の開始前或いは終了後の待機状態では、シャトルユニット4がホームポジションに移動される。このシャトルユニット4の待機位置は、図1において実線で示す位置であり、シャトルベースユニット2の架台部11の後端部となる。このシャトルユニット4の待機状態においてヘッドユニット26は、主走査方向の始端位置(図2中右端)、すなわち副走査駆動ガイド13Bよりも外方の待機位置に移動されている。キャッピングユニット27は、このヘッドユニット26のホームポジションの下方に配置され、ヘッドユニット26に向けてキャップ271が上昇されてインクジェットヘッド31のそれぞれに嵌合されてキャッピングするように配置されている。
制御部5は、上記各部の動作を制御するモジュールであり、インクジェット印刷装置1全体の動作を統括的に制御する。具体的にこの制御部5は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成され、センサー273を含む各種センサーからの検出信号を受信しつつ、各種制御信号を各部に送出することにより動作を制御する。特に、本実施形態に係る制御部5は、キャップ駆動部274を制御することによって、キャップ271をインクジェットヘッド31に対して相対移動させたり、クリーニング駆動部282を制御して各種パージ処理やワイプ動作を実行させるモジュールとしても機能する。
(メンテナンス機構の構成)
次いで、メンテナンス機構の各部の構成について説明する。図5は、本実施形態に係るメンテナンス機構を構成するクリーニングユニット28及びキャッピングユニット27の構成と、制御部5との関係を示す機能ブロック図である。
(1)キャッピングユニット27
キャッピングユニット27は、インクジェットヘッド31をキャッピングにより保護する保護機構であり、キャップ271及びキャップ駆動部274が収容された基台部272とからなる。キャップ271はインクジェットヘッド31ごとに設けられ、キャップ駆動部274や、キャップ内を洗浄するなどの各種機構は、インクジェットヘッド31ごとに各動作を共通化できる場合には、複数のキャップ271に対して1台だけ設ける構成としてもよい。以下では、説明の便宜上、1つのインクジェットヘッド31に対してそれぞれが1つずつ設けられている構成の例で説明する。
キャップ271は、上側に開口した函状とされ、ノズルプレート36及びノズルガード44に下方から被せることで、1つのインクジェットヘッド31に備えられたすべてのノズル38を含むノズルプレート36の領域を下方から囲んで封止するキャッピング手段である。キャップ271は、例えば、合成樹脂などのゴム部材のように、適宜の剛性及び弾力性を有する部材からなる。
キャップ駆動部274は、基台1a上に設置された基台部272内に収容され、キャップ271の上下方向の高さ位置を選択的に切り換えるための上下移動を行う。このキャップ駆動部274としては、例えば、機械的、電磁的、流体的な適宜の昇降手段を採用することができる。そして、主走査駆動モーター23によって主走査駆動ガイド22上を移動されてキャッピングユニット27の上方に位置された状態のインクジェットヘッドユニット32に対して、キャップ駆動部274は、キャップ271を上下方向に移動させ、キャップ271がノズルプレート36のノズル面を封止する状態と、封止を解除する状態とを切り換えるようになっている。
また、基台部272には、キャップ271のノズルプレート36に対する押圧力を検出するセンサー273が設けられている。このセンサー273としては、例えば、キャップ271がノズルプレート36に押圧される圧力を直接計測する圧力センサーであってもよく、キャップ271の昇降距離を計測して間接的に距離に基づく圧力を検出するエンコーダーであってもよい。
(2)クリーニングユニット28
クリーニングユニット28は、ノズルガード44の下側から、ノズルガード44及びノズル面を形成するノズルプレート36の表面に摺動させることによってノズル面36a及びノズルガード44の表面に付着された異物を除去するワイパーやローラー等のクリーニング部材281を備えている。このクリーニング部材281は、例えばゴムブレードなどの弾性変形可能な部材や、スポンジやウレタン、不織布等で形成された回転体で構成することができ、本実施形態では長方形の薄板状に形成されている。なお、ワイパー等を構成する材料は、ノズル面を破損させない程度の弾力を有する材料であることが好ましく、ワイピング処理を行うものであればどのような構成を有していてもよい。
(メンテナンス方法)
以上説明したメンテナンス機構を動作させることによって、インクジェットヘッドの保護方法を含むメンテナンス方法を実施することができる。以下に、本実施形態のメンテナンス機構の動作について説明する。図6及び図7に実施形態に係るメンテナンス時における動作を示し、図8(a)~(c)にメンテナンス時の基本動作を示す。
(1)基本動作
図8に示すように、インクジェット印刷装置1におけるインクジェットヘッド31のクリーニング動作の一例は、印刷処理後の待機時に先行して、インクジェットヘッドユニット32を待機位置であるホームポジションに移動させ(図8(a))、キャッピングによるメニスカスの調整を行い(図8(b))、その後にインクジェットヘッドユニット32をメンテナンスポジションに移動させ、クリーニングユニット28によるパージ動作及びワイプ動作(図8(c))を行い、その後、ホームポジションに戻りキャッピングユニット27によるキャッピングを行う。
パージ動作では、ポンプによる加圧・吸引を実行させ、ワイプ動作では、クリーニング駆動部282によって、クリーニングユニット28上に移動してきたインクジェットヘッド31に対して、クリーニングユニット28が、ノズルガード44の下側からワイパーやローラー等の部材をノズルガード44及びノズル面を形成するノズルプレート36の表面に接触させるとともに、ノズルプレート36の露出面(ノズル面)及びノズルガード44の表面に沿って水平方向に摺動させ、ノズル面及びノズルガード44の表面に付着された異物を除去する。
(2)メンテナンス処理の全体動作
次いで、メンテナンス処理の全体動作について説明する。上述したように、本実施形態では、メンテナンス処理においてインクジェットヘッドの保護方法が実行され、この保護方法ではインクジェットプリンタの電源の入切状態に応じて、図9(a)及び(b)に示すように、キャップ271の開口部44a及びノズルガード44に対する当接圧を調節する。
図6に示すように、電源がON(入状態)とされると(S101)、メンテナンス動作が実行され(S102)、図7に示すクリーニング動作が実行される。この電源投入時には、インクジェットヘッドユニット32が搭載されたキャリッジがホームポジションに位置しており、インクジェットヘッドユニット32にはキャッピングがなされ、開口部44a内が気密状態となる程度にキャッピングの押圧力が調節されているものとする。
このクリーニング動作では、先ず、ホームポジションにおいて、インクジェットヘッド31を加圧するとともに、その加圧の後、空吸引を行いノズル38のメニスカスを調整する(S201)。次いで、キャップ271を下降させ(S202)、キャリッジをメンテナンスポジションに移動させる(S203)。メンテナンスポジションでは、クリーニングユニット28によりインクジェットヘッド31に対してワイプ動作が実行されて、インクジェットヘッド31の払拭が行われる(S204)。その後、キャリッジがホームポジションに移動され、待機状態となる(S205)。
ホームポジションにおける待機状態では、電源がOFF(切状態)のときよりも低い当接圧となるように、キャップ271の当接圧を下げてキャッピングされる(S104)。この状態において、規定時間内に印刷が開始された場合には(S105における「NO」,S106)、通常動作により、キャッピングを解除して印刷を実行し、印刷処理が終了後(S107)、キャリッジがホームポジションに戻されて待機状態となる。電源がOFFとされることなく(S108における「NO])、且つ規定時間内に印刷処理が実行されている間(S105における「NO」)、ホームポジションでは、当接圧を電源がOFF(切状態)のときよりも低い当接圧となるようにキャッピングが行われ、上記ステップS106及びS107が繰り返される。
一方、ステップS105において、所定の規定時間よりも長く待機時間が継続した場合には(S105における「YES」)、開口部44a内が気密状態となる程度にキャップ271による当接圧を上げる(S111)。この状態において、印刷が開始された場合にも、通常動作によりキャッピングが解除され、印刷が実行されるが(S112)、印刷開始前に上述したステップS201~S205のクリーニング動作を実行した後、ホームポジションにおいて、開口部44a内が気密状態とならない当接圧で、すなわち電源がOFF(切状態)のときよりも低い当接圧で、キャップ271によるキャッピングがなされる(S114)。その後、上述したステップS106以降の処理が実行される。
他方、ステップS108において電源をOFFとする操作がなされた場合には(S108における「YES])、開口部44a内が気密状態となる程度にキャップ271による当接圧を上げた後(S109)、電源をOFF(切状態)とする(S110)。
(本実施形態の要旨)
以上説明した本実施形態の要旨は、本発明のインクジェットヘッドの保護機構であり、その特徴は以下の通りである。
すなわち、本発明であるインクジェットヘッドの保護機構としての第1の特徴は、
インクの液滴を吐出する吐出口としてのノズル38が配列されたノズルプレート36と、ノズル38に対応する位置に形成され、ノズル38を外部に露出させる開口部44aを有し、ノズルプレート36に積層された保護プレートであるノズルガード44とを有するインクジェットヘッド31を備えたインクジェット印刷装置1において、
ノズルガード44に当接され、インクジェットヘッド31を囲繞して、インクジェットヘッド31をキャッピングするキャッピング手段としてのキャップ271と、
インクジェット印刷装置1の電源の入切状態に応じて、キャップ271の開口部44a及びノズルガード44に対する当接圧を調節する制御手段としての制御部5と
を備えることにある。
本発明の第2の特徴は、上記発明において、制御部5が、当接圧を、電源が切状態のときにはキャップ271で囲繞された開口部44a内が気密状態となる程度に調節し、電源が入状態のときには切状態のときよりも低い当接圧となるように、調節することにある。
本発明の第3の特徴は、上記発明において、制御部5が、電源の入状態が一定時間以上継続した場合は、当接圧をキャップ271で囲繞された開口部44a内が気密状態となる程度に調節することにある。
本発明の第4の特徴は、上記発明において、インクジェットヘッド31による印字動作が開始される際に、当接圧がキャップ271で囲繞された開口部44a内が気密状態となる程度に調節されているとき、制御部5は、インクジェットヘッドのクリーニング動作を実行させることにある。
本発明の第5の特徴は、上記発明において当接圧を検知するセンサー273がさらに備えられ、制御部5は、センサー273による検知結果に基づいて、当接圧の調節を行うことにある。
(作用・効果)
本実施形態によれば、インクジェット印刷装置1の電源の入切状態に応じて、キャップ271の開口部44a及びノズルガード44に対する当接圧を調節するため、例えば、電源が切状態のときにはキャップ271による当接圧を高めて開口部44a内が気密状態としてインクの乾燥を防ぎ、電源が入状態のときには切状態のときよりも低い当接圧として、気泡の発生を防ぎつつできる限り乾燥を遅らせるなど、キャッピングによる効果を必要に応じて調節することができる。これにより、例えば、電源OFFなどによって、長期に印刷処理を実行しない期間が始まる前に、予め気密状態となるように当接圧を高めてキャッピングをし、電源OFFの期間中にインクが乾燥するのを防ぐとともに、電源投入後は、キャッピングの当接圧を低めて、キャッピング動作時に作用する圧力による気泡発生を防ぐことができる。これらの結果、本実施形態によれば、インクの吐出不良が発生したり、ノズル面に残留したインク等の液滴がボタ落ちしたりするのを防止でき、印刷品質が低減するのを回避できる。
また、本実施形態では、電源の入状態において、一定の規定時間以上継続して印刷が行われない場合、開口部44a内が気密状態となる程度にキャップ271の当接圧を高めるため、インクの乾燥を低減することができ、さらに、印字動作が開始される際にクリーニング動作を実行するため、キャッピング動作時に作用する圧力によって生じた気泡を除去することができる。
さらにまた、本発明の第5の特徴は、上記発明において当接圧を検知するセンサー273が設け、キャッピング時の当接圧をセンサー273によって制御することで、キャップやインクジェットヘッドの組立精度やノズルガードの接着精度による誤差を許容でき、歩留りがよくなり、結果としてコストを抑えることができる。
1…インクジェット印刷装置
1a…基台
2…シャトルベースユニット
3…フラットベッドユニット
3a…媒体載置面
4…シャトルユニット
5…制御部
9…液体
9a…気泡
11…架台部
12…副走査駆動モーター
13A,13B…副走査駆動ガイド
15…印刷媒体
21…筐体
22…主走査駆動ガイド
23…主走査駆動モーター
24…ヘッド昇降ガイド
25…ヘッド昇降モーター
26…ヘッドユニット
27…キャッピングユニット
28…クリーニングユニット
31…インクジェットヘッド
32…インクジェットヘッドユニット
36…ノズルプレート
38…ノズル
44…ノズルガード
44a…開口部
271…キャップ
272…基台部
273…センサー
274…キャップ駆動部
282…クリーニング駆動部

Claims (3)

  1. インクの液滴を吐出する吐出口が配列されたノズルプレートと、前記吐出口に対応する位置に形成され、前記吐出口を外部に露出させる開口部を有し、前記ノズルプレートに積層された保護プレートとを有するインクジェットヘッドを備えたインクジェットプリンタにおいて、
    前記保護プレートに当接され、前記インクジェットヘッドを囲繞して、前記インクジェットヘッドをキャッピングするキャッピング手段と、
    前記インクジェットプリンタの電源の入切状態に応じて、前記キャッピング手段の前記開口部及び前記保護プレートに対する当接圧を調節する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記インクジェットヘッドの待機時間が予め設定した規定時間よりも短いときには、前記当接圧を、前記開口部の内部が気密状態にならない第1の当接圧に調節し、
    前記待機時間が前記規定時間に達したとき、及び、電源切のときには、前記当接圧を前記第1の当接圧よりも大きい第2の当接圧とし、
    前記第2の当接圧は、前記キャッピング手段で囲繞された前記開口部内が気密状態となる程度の当接圧であること
    を特徴とするインクジェットヘッドの保護機構。
  2. 前記インクジェットヘッドによる印字動作が開始される際に、前記当接圧が前記第2の当接圧に調節されているときに、前記制御手段は、前記インクジェットヘッドのクリーニング動作を実行させること
    を特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドの保護機構。
  3. 前記当接圧を検知するセンサーをさらに備え、
    前記制御手段は、前記センサーによる検知結果に基づいて、前記当接圧の調節を行うこと
    を特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットヘッドの保護機構。
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