JPH1029314A - インクジェットヘッドのキャップ手段 - Google Patents

インクジェットヘッドのキャップ手段

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JPH1029314A
JPH1029314A JP8186402A JP18640296A JPH1029314A JP H1029314 A JPH1029314 A JP H1029314A JP 8186402 A JP8186402 A JP 8186402A JP 18640296 A JP18640296 A JP 18640296A JP H1029314 A JPH1029314 A JP H1029314A
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16505Caps, spittoons or covers for cleaning or preventing drying out
    • B41J2/16508Caps, spittoons or covers for cleaning or preventing drying out connected with the printer frame

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噴射ノズル面に対するキャップ部材の密着精
度を低下させることなく、密着させる際の押圧力を低下
させることのできるキャップ手段を提供する。 【解決手段】 キャップ部材14の底面14b近傍であ
って当接長手方向の中央部に相当する位置に空隙部25
を設けると共に、当該空隙部25に相当する位置に突状
部材26を設ける。そして、保持部材20の係合部20
bによりキャップ部材14の底面14bと保持部材20
の保持面20aが密着するようにキャップ部材14を保
持する。これにより、噴射ノズル11の噴射ノズル面1
1aにキャップ部材14を密着させるべく押圧力を加え
ると、前記突状部材26を備えた底面部14bが前記空
隙部25側に座屈し、キャップ部材14の当接面14a
を平面状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットヘッ
ドの回復装置等に用いられるキャップ手段の技術分野に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットヘッドの噴射ノズ
ルを、乾燥あるいは異物の侵入から保護するために、噴
射ノズル面にキャップ部材のキャップ面を密着させる装
置が知られている。このような装置では、図7に示すよ
うに、噴射ノズル30の噴射ノズル面31に対するキャ
ップ部材32のキャップ面33の密着度を向上させるた
め、当該キャップ面33の当接長手方向の中央部におけ
る高さが高くなるように形成されたものが特開平6-1557
53号公報にて提案されている。
【0003】また、前記キャップ部材32は、噴射ノズ
ル30を清掃して、その詰まりを防止あるいは解消した
り、またはインクカートリッジ交換時に噴射ノズル30
にインクを吸い出す回復装置にも用いられている。この
ような回復装置では、キャップ部材32の密着度を向上
させるだけでなく、キャップ部材32を噴射ノズル30
から引き離す際の空気の巻き込みを低減させるために、
キャップ部材30の前記中央部を高くしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例によれば、図7に二点鎖線で示すようにキャップ部
材32を噴射ノズル30に密着させるには、予め前記中
央部が高く形成されたキャップ面33を平面状になるま
で押し込むため、大きな押圧力が必要になるという問題
があった。
【0005】また、このような大きな押圧力を必要とす
る密着動作を頻繁に行うと、キャップ部材32の変形を
招き、密着精度が低下するという問題があった。そこ
で、本発明は、噴射ノズル面に対するキャップ部材の密
着精度を低下させることなく、密着させる際の押圧力を
低下させることのできるキャップ手段を提供することを
課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のインク
ジェットヘッドのキャップ手段は、前記課題を解決する
ために、インクジェットヘッドのインク噴射面にキャッ
プ部材のキャップ面を当接させて当該インク噴射面を覆
うキャップ手段であって、前記インク噴射面との当接面
及び当該当接面とは反対側の底面がそれぞれ略真直な平
面状に形成され、前記当接面の当接長手方向の中央部に
相当する位置であり且つ前記底面の近傍位置に空隙部を
備えた弾性体からなるキャップ部材と、前記キャップ部
材を保持する略真直な保持面が備えられ、且つ、前記キ
ャップ部材の前記底面を該保持面に密着させる係合部が
備えられた保持部材と、前記保持部材の前記保持面と前
記キャップ部材の前記底面との間の前記空隙部に相当す
る位置に設けられ、前記保持部材に保持された前記キャ
ップ部材における前記当接面の前記当接長手方向の中央
部を周囲よりも高くさせる突状部材と、を備えることを
特徴とする。
【0007】請求項1に記載のインクジェットヘッドの
キャップ手段によれば、保持部材に保持されたキャップ
部材の底面は、保持部材の係合部により、保持部材の保
持面と密着される。しかしながら、前記底面と前記保持
面の間には突状部材が設けられており、当該突状部材の
設けられた位置は前記キャップ部材における当接面の当
接長手方向の中央部に相当する位置なので、当該突状部
材により、弾性体からなるキャップ部材の前記当接面の
当接長手方向の中央部は周囲よりも高くされる。従っ
て、このように保持部材に保持されたキャップ部材をイ
ンクジェットヘッドのインク噴射面に押し付けると、前
記当接面の当接長手方向の中央部が先に前記インク噴射
面に当接される。そして、さらに押し付けを行うと、前
記突状部材が設けられた前記キャップ部材の底面近傍に
は、空隙部が設けられているため、押圧力に応じて当該
突状部材が設けられた底面部は当該空隙部に側に座屈さ
れ、これにより前記当接面は前記当接長手方向において
略真直な平面状とされる。その結果、大きな押圧力を与
えなくても、前記キャップ部材は前記インク噴射面に高
い密着精度で密着される。一方、前記キャップ部材を前
記インク噴射面から引き離す動作を行うと、前記座屈し
た底面は当該動作に伴って弾性力により元の状態に戻さ
れるため、前記当接面の当接長手方向の中央部も高くさ
れ、空気の巻き込みを発生させずに引き離しが行われ
る。
【0008】請求項2に記載のインクジェットヘッドの
キャップ手段は、前記請求項1に記載のインクジェット
ヘッドのキャップ手段において、前記突状部材は前記キ
ャップ部材と一体に形成されていることを特徴とする。
【0009】請求項2に記載のインクジェットヘッドの
キャップ手段によれば、前記突状部材は前記キャップ部
材と一体に形成されているので、前記キャップ部材を前
記保持部材に保持させ、前記保持部材の係合部によりキ
ャップ部材の底面を前記保持部材の保持面と密着させる
と、前記キャップ部材と一体に形成された前記突状部材
が前記保持面に当接し、前記キャップ部材の当接面の当
接長手方向の中央部が周囲よりも高くされる。
【0010】請求項3に記載のインクジェットヘッドの
キャップ手段は、前記請求項1に記載のインクジェット
ヘッドのキャップ手段において、前記突状部材は前記保
持部材と一体に形成されていることを特徴とする。
【0011】請求項3に記載のインクジェットヘッドの
キャップ手段によれば、前記突状部材は前記保持部材と
一体に形成されているので、前記キャップ部材を前記保
持部材に保持させ、前記保持部材の係合部によりキャッ
プ部材の底面を前記保持部材の保持面と密着させると、
前記保持部材と一体に形成された前記突状部材が前記キ
ャップ部材の前記底面に当接し、前記キャップ部材の当
接面の当接長手方向の中央部が周囲よりも高くされる。
【0012】請求項4に記載のインクジェットヘッドの
キャップ手段は、前記請求項1乃至請求項3のいずれか
一項に記載のインクジェットヘッドのキャップ手段にお
いて、前記空隙部及び前記突状部材は、前記当接面の当
接幅方向に関して両端部に相当する位置の近傍に設けら
れていることを特徴とする。
【0013】請求項4に記載のインクジェットヘッドの
キャップ手段によれば、前記空隙部及び前記突状部材
は、前記当接面の当接幅方向に関して両端部に相当する
位置の近傍に設けられているので、前記当接面の前記中
央部は当接幅方向に関して略均等に高くされる。
【0014】請求項5に記載のインクジェットヘッドの
キャップ手段は、前記請求項1乃至請求項4のいずれか
一項に記載のインクジェットヘッドのキャップ手段にお
いて、前記キャップ部材は、前記インクジェットヘッド
の吸引回復動作を行うための吸引ポンプに接続された吸
引キャップ部材であることを特徴とする。
【0015】請求項5に記載のインクジェットヘッドの
キャップ手段によれば、前記キャップ部材は、前記イン
クジェットヘッドの吸引回復動作を行うための吸引ポン
プに接続された吸引キャップ部材なので、上述のように
して吸引キャップを低い押圧力で前記インク噴射面に高
い密着精度で密着させることにより、気密状態となり良
好な吸引回復動作を行わせる。一方、前記吸引キャップ
部材を前記インク噴射面から引き離す動作を行うと、前
記座屈した底面は当該動作に伴って弾性力により元の状
態に戻されるため、前記当接面の当接長手方向の中央部
も高くされ、空気の巻き込みを発生させずに引き離しが
行われ、吸引回復された状態を良好に維持させる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は本実施形態におけるイ
ンクジェット型プリンタ1の概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態におけるインクジェット
型プリンタ1には、軸方向に延びた円筒状のプラテン2
が備えられており、当該プラテン2は図示しない軸を介
してフレーム3に矢印H方向に回転可能に取り付けられ
ている。
【0017】インク噴射ヘッド4はこのプラテン2に対
向するようにキャリッジ5上に載置されており、キャリ
ッジ5はプラテン2の軸に平行に設けられたガイドロッ
ド6に摺動可能に支持されると共に、一対のプーリ7,
8に巻き付けられたタイミングベルト9に係合されてい
る。従って、一方のプーリ7がキャリッジ駆動モータ1
0により回転され、タイミングベルト9が送られること
により、キャリッジ5はプラテン2に沿って矢印K方向
へ移動される。
【0018】このような機構により記録時に予め定めら
れた記録範囲内において往復動されるインク噴射ヘッド
4は、図示しない多数個のインク流路と、それらインク
流路に対応して設けられた多数個の噴射口をそれぞれ持
つ複数個の噴射ノズル11を備えている。そして、前記
インク流路には、フレーム3に固定され、あるいはキャ
リッジ5に載置された図示しないインク供給装置からイ
ンクが供給されるようになっており、前記インク流路の
壁を形成する振動板が図示しない制御装置の指令に基づ
いて図示しない駆動回路により変形されると、その変形
に起因する圧力変化によりインクが噴射ノズル11の噴
射口から噴射される。インクは、プラテン2とインク噴
射ヘッド4との間に供給される記録用紙12に、キャリ
ッジ5の移動に伴って噴射され、それにより1行分の画
像が形成される。1行分の画像形成が終了したならば、
プラテン2の回転により記録用紙12が1行分送られ、
再び1行分の画像の形成が行われる。この繰り返しによ
り、記録用紙12全体の画像形成が行われる。なお、記
録用紙12は、フレーム3の後方の図示しない用紙供給
口から矢印L方向へ供給され、プラテン2の回転によっ
て矢印M方向に送られ、図示しない用紙排出口から排出
される。
【0019】以上のような記録動作が終了すると、イン
ク噴射ヘッド4は非記録位置に退避させられるが、この
非記録位置におけるインク噴射ヘッド4に対向する位置
には、回復装置13が設けられている。回復装置13は
プラテン2の側方に設けられており、ゴム等で形成され
たキャップ部材14を有している。このキャップ部材1
4には、噴射ノズル11と対応した矩形の凹部が形成さ
れており、印刷動作停止時に、キャリッジ5が回復装置
13の位置まで移動して来た場合には、カム15等を用
いてキャップ部材14を移動させ、インク噴射ヘッド4
の噴射ノズル11に液密状態に嵌合させる。
【0020】前記キャップ部材14の前記凹部は、図2
に示すように前記カム15により動作するポンプ16に
チューブ17を介して連結されており、噴射ノズル11
の残留インクは前記のように嵌合状態にあるキャップ部
材14の前記凹部を介して吸引され、吸引されたインク
は排出口16aから廃液フォーム18に排出されるよう
になっている。
【0021】また、前記回復装置13には、ワイパー装
置が設けられており、カム15の回転に応じて、ゴム製
のワイパーブレード19を図1に示すN方向に前進また
は後退させて前記のように吸引された後の噴射ノズル1
1の先端面に残っているインクを拭き取る作用をなして
いる。
【0022】次に、本実施形態における回復装置13に
ついて詳しく説明する。図2(A)は図1の矢印A方向
から見た側面図、図2(B)は図2(A)のB−B断面
図、図2(C)は矢印A方向とは反対方向から見た側面
図である。
【0023】図2(A)、(B)に示すように、キャッ
プ部材14は保持部材20に保持され、当該保持部材2
0はカム15と係合するカムフォロワ21aを備えた移
動部材21に、バネ22により付勢されて取り付けられ
ている。
【0024】また、前記キャップ部材14の側方には、
図2(B)、(C)に示すようにワイパーブレード19
が上述のカム機構により噴射ノズル11に対して当接位
置と退避位置とに移動自在に設けられており、前記ポン
プ16による吸引回復動作後に噴射ノズル面をクリーニ
ングするようになっている。
【0025】本実施形態の回復装置13は、以上のよう
に構成されており、前記カム15を動作させることによ
って、移動部材21を噴射ノズル11側に移動させ、キ
ャップ部材14を噴射ノズル11の噴射ノズル面に密着
させることで、噴射ノズル面の乾燥を防ぐと共に、異物
の侵入から保護し、さらに前記ポンプ16の動作により
吸引回復動作が可能となっている。
【0026】そして、これらの噴射ノズル面に対する保
護動作及び吸引回復動作を確実に行うためには、キャッ
プ部材14の噴射ノズル面に対する密着度を向上させる
必要があり、そのため、キャップ面の当接長手方向の中
央部における高さは、周囲よりも高くなっていることが
好ましい。また、このように中央部を高くすることによ
り、密着度を向上させるだけでなく、キャップ部材14
を噴射ノズル11から引き離す際の空気の巻き込みを低
減させることができ、吸引回復動作にも好ましい。
【0027】しかしながら、前記中央部が高くなるよう
にキャップ部材14を形成すると、キャップ面が平面状
になるまで密着させるには高い押圧力が必要となり、密
着動作を繰り返し行うとキャップ部材の変形を生じ、密
着精度が低下する場合があった。
【0028】そこで、本発明は、キャップ部材を保持部
材に保持させたときにキャップ部材の弾性変形を利用し
て前記中央部を高くし、同様に弾性変形を利用して密着
時にキャップ面が平面になるように構成した。以下、本
発明の一実施形態を説明する。
【0029】図3は本実施形態のキャップ部材14の形
状を示す図であり、図3(A)は図3(B)のC−C断
面図、図3(C)は図3(B)の側面図、図3(D)は
図3(B)の底面図、図3(E)は図3(B)のD−D
断面図である。これらの図に示すように、本実施形態の
キャップ部材14には、当接長手方向の中央部に相当す
る位置であって、当接幅方向の両端部に相当し、且つ底
面の近傍に、空隙部25が設けられている。そして、当
該空隙部25に対応する位置の底面には、突状部材26
がキャップ部材14と一体に形成されている。また、図
3(C)に示すように、キャップ部材14の当接面14
a及び底面14bはそれぞれ略真直な平面状に形成され
ている。
【0030】そして、図4に示すように、本実施形態の
保持部材20には、前記キャップ部材14を保持する略
真直に形成された保持面20aと、前記キャップ部材1
4の底面14bを前記保持面20aに密着させるための
係合部20bとが備えられいる。
【0031】従って、図4に示すように保持部材20に
キャップ部材14を保持させると、キャップ部材14の
底面14bは、保持部材20の係合部20bにより、保
持部材20の保持面20aと密着される。しかしなが
ら、前記底面14bに形成された突状部材26が、保持
面20aに当接すると、当該突状部材26の設けられた
位置は前記キャップ部材14における当接面14aの当
接長手方向の中央部に相当する位置なので、例えばEP
DMゴム、ポリウレタン、クラトン、テラタン等の弾性
体からなるキャップ部材14の前記当接面14aの当接
長手方向の中央部は、図4(A)に示すように周囲より
も高くされる。
【0032】従って、このように保持部材20に保持さ
れたキャップ部材14をインクジェットヘッドの噴射ノ
ズル11のインク噴射面11aに押し付けると、前記当
接面14aの当接長手方向の中央部が先に前記インク噴
射面11aに当接される。そして、さらに押し付けを行
うと、前記突状部材26が設けられた前記キャップ部材
14の底面14b近傍には、空隙部25が設けられてい
るため、当該底面部14bは押圧力により当該空隙部2
5側に座屈され、これにより前記当接面14aは、図4
(B)に示すように前記当接長手方向において略真直な
平面状とされる。
【0033】その結果、大きな押圧力を与えなくても、
前記キャップ部材14は前記インク噴射面11aに高い
密着精度で密着される。ここまで動作を示したのが図5
(A)〜(C)である。
【0034】一方、前記キャップ部材14を図6(A)
〜(C)のように前記インク噴射面11aから引き離す
動作を行うと、前記座屈した底面14bは当該動作に伴
って弾性力により元の状態に戻されるため、前記当接面
14aの当接長手方向の中央部も高くされ、空気の巻き
込みを発生させずに引き離しが行われる。従って、噴射
ノズル内に気泡が生じること等に起因するインクの不吐
出を防ぐことができる。
【0035】また、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、前記突状部材26をキャップ部材1
4側ではなく、保持部材20の保持面20a側に保持部
材20と一体に設けても良い。また、保持部材20とは
別部材とし、保持部材20の保持面20aに取り付ける
ようにしても良い。
【0036】また、突状部材26の位置は、当接幅方向
の両端部に限られるものではないが、上述した実施形態
のように当接幅方向の両端部に設けることにより、前記
中央部を当接幅方向において略均等に高くすることがで
きる。
【0037】また、上述した実施形態では、単一の噴射
ノズルを備えた噴射ヘッドを持つモノカラー用のインク
ジェットヘッドの回復装置に本発明を適用した場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限られるものではな
く、複数の噴射ノズルを備えたカラー用のインクジェッ
トヘッドの回復装置においても適用可能である。この場
合には、噴射ノズルの数だけ上述したキャップ部材の移
動機構を備えても良いし、ポンプと連結させたキャップ
部材の移動機構は一つにして各噴射ノズルをキャップ部
材位置まで移動させて吸引動作を行い、噴射ノズルの乾
燥等を防ぐためのキャップ部材を噴射ノズルの数に応じ
て複数用意するように構成しても良い。
【0038】さらに、本発明のキャップ手段は、前記の
ような回復装置に用いることができるが、これに限られ
るものではなく、回復装置とは別に噴射ノズルの乾燥及
び異物の侵入を防ぐ目的で設けられたキャップ装置に用
いることもできる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
インクジェットヘッドのキャップ手段によれば、キャッ
プ部材の当接面の当接長手方向の中央部に相当する位置
であり且つ前記底面の近傍位置に空隙部を備え、係合部
を有してキャップ部材を保持する保持部材の保持面と、
前記キャップ部材の底面との間の前記空隙部に相当する
位置に、前記保持部材に保持された前記キャップ部材に
おける前記当接面の前記当接長手方向の中央部を周囲よ
りも高くさせる突状部材を備えるので、キャップ部材を
インク噴射面に密着させる際の押圧力を低減させること
ができる。その結果、密着動作を頻繁に行っても、キャ
ップ部材を変形させることがなく、高い密着精度を長期
にわたって維持することができる。また、本発明のキャ
ップ手段をインクジェットヘッドの回復装置に用いる
と、前記中央部を高くすることができるので、キャップ
部材をインク噴射面から引き離す際の空気の巻き込みを
発生させることがなく、インクの飛散あるいは気泡の発
生によるインクの不吐出を防ぐことができる。
【0040】請求項2に記載のインクジェットヘッドの
キャップ手段によれば、前記突状部材は前記キャップ部
材と一体に形成したので、従来の形態の保持部材を用い
ても、前記キャップ部材の当接長手方向の中央部を周囲
より高くしつつ、インク噴射面にキャップ部材を密着さ
せる際の押圧力を低減させることができる。
【0041】請求項3に記載のインクジェットヘッドの
キャップ手段によれば、前記突状部材は前記保持部材と
一体に形成したので、前記キャップ部材の当接長手方向
の中央部を周囲より高くしつつ、インク噴射面にキャッ
プ部材を密着させる際の押圧力を低減させることができ
ると共に、キャップ部材の成形を比較的容易にする。
【0042】請求項4に記載のインクジェットヘッドの
キャップ手段によれば、前記空隙部及び前記突状部材
を、前記当接面の当接幅方向に関して両端部に相当する
位置の近傍に設けたので、前記当接面の前記中央部は当
接幅方向に関して略均等に高くされ、インク噴射面にキ
ャップ部材を密着させた際の密着精度を向上させること
ができる。
【0043】請求項5に記載のインクジェットヘッドの
キャップ手段によれば、前記キャップ部材として、前記
インクジェットヘッドの吸引回復動作を行うための吸引
ポンプに接続された吸引キャップ部材を用いたので、上
述のようにして吸引キャップを低い押圧力で前記インク
噴射面に高い密着精度で密着させることにより、良好な
吸引回復動作を行うことができる。一方、前記吸引キャ
ップ部材を前記インク噴射面から引き離す動作を行う際
も、前記当接面の当接長手方向の中央部が高くされるの
で、空気の巻き込みを発生させずに引き離しを行うこと
ができ、インク飛散あるいは不吐出を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるインクジェット型
プリンタの概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1のプリンタにおけるインクジェットヘッド
の回復装置の側面図及び横断面図である。
【図3】(A)は本発明の一実施形態におけるキャップ
部材のC−C断面図、(B)は当該キャップ部材の平面
図、(C)は当該キャップ部材の側面図、(D)は当該
キャップ部材の底面図、(D)は当該キャップ部材のD
−D断面図である。
【図4】(A)は本発明の一実施形態におけるキャップ
手段のインク噴射面に対する密着動作開始前の状態を示
す側面図、(B)は当該キャップ手段のインク噴射面に
対する密着状態を示す側面図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるキャップ手段をイ
ンク噴射面に当接させる動作を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるキャップ手段をイ
ンク噴射面から退避させる動作を示す断面図である。
【図7】従来の回復装置におけるキャップ手段を示す側
面図である。
【符号の説明】
1…インクジェット型プリンタ 2…プラテン 3…フレーム 4…インク噴射ヘッド 5…キャリッジ 6…ガイドロッド 7…プーリー 8…プーリー 9…タイミングベルト 10…駆動モータ 11…噴射ノズル 12…記録用紙 13…回復装置 14…キャップ部材 14a…キャップ部材の当接面 14b…キャップ部材の底面 15…カム 16…ポンプ 17…チューブ 18…廃液フォーム 19…ワイパーブレード 20…保持部材 20a…保持部材の保持面 20b…保持部材の係合部 21…移動部材 22…バネ 23…回動中心軸 25…空隙部 26…突状部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットヘッドのインク噴射面に
    キャップ部材のキャップ面を当接させて当該インク噴射
    面を覆うキャップ手段であって、 前記インク噴射面との当接面及び当該当接面とは反対側
    の底面がそれぞれ略真直な平面状に形成され、前記当接
    面の当接長手方向の中央部に相当する位置であり且つ前
    記底面の近傍位置に空隙部を備えた弾性体からなるキャ
    ップ部材と、 前記キャップ部材を保持する略真直な保持面が備えら
    れ、且つ、前記キャップ部材の前記底面を該保持面に密
    着させる係合部が備えられた保持部材と、 前記保持部材の前記保持面と前記キャップ部材の前記底
    面との間の前記空隙部に相当する位置に設けられ、前記
    保持部材に保持された前記キャップ部材における前記当
    接面の前記当接長手方向の中央部を周囲よりも高くさせ
    る突状部材と、を備えることを特徴とするインクジェッ
    トヘッドのキャップ手段。
  2. 【請求項2】 前記突状部材は前記キャップ部材と一体
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンクジェットヘッドのキャップ手段。
  3. 【請求項3】 前記突状部材は前記保持部材と一体に形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のインク
    ジェットヘッドのキャップ手段。
  4. 【請求項4】 前記空隙部及び前記突状部材は、前記当
    接面の当接幅方向に関して両端部に相当する位置の近傍
    に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドのキャ
    ップ手段。
  5. 【請求項5】 前記キャップ部材は、前記インクジェッ
    トヘッドの吸引回復動作を行うための吸引ポンプに接続
    された吸引キャップ部材であることを特徴とする請求項
    1乃至請求項4のいずれか一項に記載のインクジェット
    ヘッドのキャップ手段。
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