JP2012051140A - クリーニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドフェイス面の払拭動作と予備吐動作とを含めた一連の動作において、払拭シートにヨレが生じるのを防止し、予備吐動作時間を短縮し、かつ、予備吐動作時に発生するミストを低減する。
【解決手段】ヘッドフェイス面1010に吸収シート3002を押圧して支持する第1の払拭支持部材3007と、記録ヘッド1000の走査方向に対して第1の払拭支持部材3007から所定の距離だけ離れて配置され、第1の払拭支持部材3007によって吸収シート3002がヘッドフェイス面1010に押圧されたときに、吸収シート3002を、ヘッドフェイス面1010に直交する方向に対してヘッドフェイス面1010から所定の離間距離hをあけて支持する第2の払拭支持部材3008と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、吐出口からインクを被記録材に吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、インク吐出性能を維持、回復するために、記録ヘッドを払拭シートで払拭するクリーニング装置に関する。
被記録材に画像等の記録を行うインクジェット記録装置では、記録ヘッドのインク吐出口(ノズル)からインク滴を吐出し、記録紙等の被記録材上にインク滴を着弾させることで、画像等が形成されている。その際、複数のインク吐出口が形成された記録ヘッドのインク吐出面(ヘッドフェイス面)にインクが付着して正常な吐出動作が妨げられることが知られている。また、インクジェット記録装置では、相互に反応性を持つインク同士や、反応液とインクを併用して記録を行う場合や、更には紫外線、マイクロ波、熱などを用いてインクを固化させて堅牢性を向上させる場合がある。このような場合には、ヘッドフェイス面にインクが強固に付着するので、ヘッドフェイス面に付着したインクの除去が困難になる。
このようにヘッドフェイス面がインクで濡れて吐出不良を招きかねない状態を解消する対策として、ヘッドフェイス面に付着したインク等の液体を吸収して取り除くための布等の吸収シートを用いたクリーニング方法が知られている(特許文献1参照)。このクリーニング方法は、吸収シートをヘッドフェイス面に押圧し、ヘッドフェイス面に付着したインク滴を除去するものであり、ゴムブレードによって取り除くことができない液体を取り除く場合に有効である。
特許文献1には、ラインヘッドプリンタにおいて、クリーニング動作時に記録ヘッドがクリーニングユニット近傍に移動した状態で、複数の吐出口列を有する記録ヘッドのヘッドフェイス面を払拭する構成が開示されている。この構成では、記録ヘッドのヘッドフェイス面に対して、弾性部材の凸部の頂点が、隣接する吐出口列間に位置する状態で、吐出口列間に位置する吸収シートを移動させてインクを吸収している。また、特許文献2には、キャリッジによって記録ヘッドが記録紙の搬送方向と直交する方向に対して往復記録動作するプリンタにおいて、記録ヘッドを払拭動作可能な構成が開示されている。
特開2009−061657号公報 特開2003−300329号公報
しかしながら、一般的に、記録ヘッドを払拭した後にインク吐出口の表面部及び内部の混色を防止するためにインクを予備的に吐出する予備吐動作を行うことが必要となる。また、予備吐動作を行う場合、受け部とインク吐出口を接触させずに、できるだけ近接させた状態で行うことが、ミストの発生を低減するのに有効である。
特許文献1には、予備吐動作に関する記載が特に無く、特許文献1に記載されている先行技術を用いて予備吐動作をする場合、以下の3つの構成が可能である。第1の構成は、吸収シートを記録ヘッドから一旦離間させた状態で、吸収シートに予備吐出を行う。第2の構成は、吸収シートを記録ヘッドに接触させた状態で、吸収シートの傾斜面に予備吐出を行う。第3の構成は、別に設けられた予備吐出受け部に対して予備吐出を行う。
しかし、上記3つの構成には、下記の課題がそれぞれ存在する。第1の構成は、吸収シートと記録ヘッドとの間を離間させるための何らかの別動作が必要となり、このための動作時間を別途に要する。第2の構成では、吸収シートの傾斜面が傾斜している分だけインク吐出口と吸収シートとの間の離間距離が増えるので、ミストの発生を充分に低減することが困難である。第3の構成では、別部材を設けるスペースが必要になるので、インクジェット記録装置の大型化や製造コストの上昇を招く。
特許文献2に記載の構成は、別途、予備吐出用に、インクを受け取る複数のつぼが用いられており、複数のつぼを設置するためのスペース、製造コスト、つぼを記録ヘッドの直下に移動させるための動作時間が余計にかかるという問題がある。また、記録ヘッドの走査方向と直交する方向に吸収シートを含むクリーニングユニットが移動することで、記録ヘッドの停止後に吸収シートがヘッドフェイス面を払拭する時間分だけ、動作時間が余計に必要になる。
そこで、本発明は、上述した課題を解決し、ヘッドフェイス面を払拭したときに払拭シートが弛んで払拭シートにヨレが生じるのを防止し、予備吐動作時間を短縮し、かつ、ミストの発生を低減することができるクリーニング装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明に係るクリーニング装置は、インクを吐出する吐出口が設けられたヘッドフェイス面を有する記録ヘッドと、ヘッドフェイス面に押圧して摺擦させることでヘッドフェイス面に付着した付着物を除去する払拭シートと、ヘッドフェイス面に払拭シートを押圧して支持する第1の支持部材と、を備える。また、クリーニング装置は、被記録材にインクを吐出して記録を行うときの記録ヘッドの移動方向に対して第1の支持部材から所定の距離だけ離れて配置され、第1の支持部材によって払拭シートがヘッドフェイス面に押圧されたときに、払拭シートを、ヘッドフェイス面に直交する方向に対してヘッドフェイス面から所定の離間距離をあけて支持する少なくとも1つの第2の支持部材を備える。また、クリーニング装置は、ヘッドフェイス面に払拭シートを近づけるように第1の支持部材を移動させるための第1の移動手段と、払拭シートをヘッドフェイス面に沿って移動させるための第2の移動手段と、を備える。
本発明によれば、第1の支持部材の近傍に第2の支持部材を配置することが可能なので、吸収シートの張力を高く保つ効果が得られる。このため、ヘッドフェイス面を払拭したときに吸収シートが弛んで吸収シートにヨレが生じるのを防止し、ヘッドジャムの発生を抑えることができる。
また、本発明は、記録ヘッドの走査中においても、インク吐出口と払拭シートが近接した所定の離間距離になった状態で、第1の払拭支持部材と第2の払拭支持部材との間に支持された払拭シートの部位に予備吐出を行うことができる。これにより、本実施形態は、予備吐動作時のミストの発生を低減できる。
第1の実施形態の払拭ユニットを備えるインクジェット記録装置を模式的に示す断面図である、 第1の実施形態の払拭ユニットを備えるインクジェット記録装置の制御系を示すブロック図である。 第1の実施形態の払拭ユニット及び払拭動作を説明するための模式図である。 第1の実施形態の払拭ユニット及び払拭動作を説明するための模式図である。 第2の実施形態の払拭ユニット及び払拭動作を説明するための模式図である。 第3の実施形態の払拭ユニット及び払拭動作を説明するための模式図である。 第4の実施形態の払拭ユニット及び払拭動作を説明するための模式図である。 第5の実施形態の払拭ユニット及び払拭動作を説明するための模式図である。 ヘッドフェイス面と吸収シートの離間距離と、ミストの発生量との関係を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態の払拭ユニットを備えるインクジェット記録装置の概略構成について、図1を参照しながら説明する。図1に、第1の実施形態の払拭ユニットを備えるインクジェット記録装置の要部の模式的な断面図を示す。
図1に示すように、インクジェット記録装置は、インクジェット記録ヘッド1000(以下、記録ヘッド1000と称する)を備えている。記録ヘッド1000には、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色インクをそれぞれ吐出するインク吐出口1001,1002,1003,1004が、図1中の紙面に垂直な方向(以下、Y方向とも称する)に、それぞれ複数配列されて設けられている。なお、各色インクを吐出するそれぞれ複数のインク吐出口は、インク吐出面1010(以下、ヘッドフェイス面1010と称する)に設けられている。また、各インク吐出口内部には、電気熱変換体が設けられており、この電気熱変換体に、駆動信号に基づいた電気信号を印加することによって、インクに気泡を発生させ、その気泡の圧力によって、インクをインク吐出口から吐出させる。なお、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色インクは、インクタンク(不図示)から供給される。
また、記録ヘッド1000は、ガイドシャフト1110にガイドされて、キャリッジモータ(不図示)の回転によって図1中の両矢印X方向に往復走査されるキャリッジ1100に搭載されている。キャリッジ1100は、搬送モータ(不図示)の間欠的な回転に伴ってプラテン1200上をY方向に間欠的に搬送される被記録材の停止中に、X方向に往復走査される。その往復走査中に、記録ヘッド1000のインク吐出口1001,1002,1003,1004から、各色インクが被記録材上に吐出されることで、画像等の記録が行われる。被記録材(プリント用紙)の間欠的な搬送及びキャリッジ1100の往復走査中の各インク吐出口からのインク吐出を、被記録材1枚分繰り返すことで、1枚の被記録材への記録が終了する。
さらに、図1に示すように、インクジェット記録装置は、インク吐出口からのインク中の溶媒の蒸発を抑制するために、各色インクを吐出する複数のインク吐出口をキャッピングするキャップ1020を備えている。キャップ1020は、周知の移動機構によって、キャッピングポジションと離間ポジションとの間を、図1中に示す両矢印Z方向に対して昇降動作する。なお、キャップ1020内には、インク吸収体1021が設けられている。
そして、図1に示すように、実施形態に係るインクジェット記録装置は、ヘッドフェイス面1010に付着したインク残渣等の付着物を除去するために、ヘッドフェイス面1010を払拭するクリーニング装置としての払拭ユニット3001を備えている。
実施形態の払拭ユニット3001は、ヘッドフェイス面1010に押圧して摺擦させることでヘッドフェイス面1010に付着した付着物を除去する払拭シートとしての吸収シート3002を有している。また、払拭ユニット3001は、ヘッドフェイス面1010に吸収シート3002を押圧して支持する第1の支持部材としての第1の払拭支持部材3007を備えている。また、払拭ユニット3001は、第1の払拭支持部材3007によって吸収シート3002がヘッドフェイス面1010に押圧されたときに、吸収シート3002を支持する第2の支持部材としての第2の払拭支持部材3008を備えている。
第2の払拭支持部材3008は、被記録材にインクを吐出して記録を行うときの記録ヘッド1000の移動方向に対して第1の払拭支持部材3007から所定の距離だけ離れて配置されている。そして、第2の払拭支持部材3008は、第1の払拭支持部材3007によってヘッドフェイス面1010に押圧された吸収シート3002を、ヘッドフェイス面1010に直交する方向に対してヘッドフェイス面1010から所定の離間距離をあけて支持する。
また、払拭ユニット3001は、ヘッドフェイス面1010に吸収シート3002を近づけるように移動させるための第1の移動手段としての昇降用モータ3009を備えている。払拭ユニット3001は、吸収シート3002を、昇降用モータ3009によって、吸収シート3002と記録ヘッド1000が当接する当接位置と、吸収シート3002と記録ヘッド1000とが離間した待機位置との間をZ方向に対して昇降動作させる。吸収シート3002は、非払拭動作時には待機位置に位置している。吸収シート3002は、払拭動作時には当接位置にまで移動され、記録ヘッド1000と吸収シート3002との相対移動によってヘッドフェイス面1010に沿って移動されることで、ヘッドフェイス面1010の払拭動作が行われる。また、そのとき、吸収シート3002は、第1の払拭支持部材3007と第2の払拭支持部材3008の各上部によって支持されて、弛みが無い状態でヘッドフェイス面1010に当接される。
次に、以上のように構成されたインクジェット記録装置が備える制御系について、図2に示すブロック図を参照して説明する。
図2に示すように、ホストコンピュータ2500は、例えばUSBインターフェイス等によってインクジェット記録装置と電気的に接続されている。また、ホストコンピュータ2500内には、プリンタドライバ2510が、ソフトウェアの形式で記憶されている。プリンタドライバ2510は、ユーザーによるプリント指令に応じて、ユーザーが所望する文書や写真等のデータからプリントデータを生成し、インクジェット記録装置に送信する。
また、インクジェット記録装置の制御系は、ホストコンピュータ2500からインクジェット記録装置に送信されたプリントデータ等を保持するための受信バッファ2010を有している。受信バッファ2010に保持されたプリントデータ等は、CPU2020の管理下で、RAM2030に転送されて、一次的に記憶される。また、制御系は、インクジェット記録装置の各種制御に必要なプログラムや固定データ等が記憶されているROM2040を有している。また、制御系は、インクジェット記録装置の電源が切断されるときにも記憶しておくべき情報が保存しておくための不揮発性メモリNVRAM2050を有している。さらに、制御系は、キャリッジモータや被記録材用の搬送モータ、昇降用モータ3009、シート巻き取り用モータ等の各種モータ2065を駆動するためのモータドライバ2060を有している。さらに、制御系は、インクジェット記録ヘッド1000を駆動するためのヘッドドライバ2070と、各種センサ及びスイッチ2085をコントロールするためのセンサ/スイッチコントローラ2080と、を有している。
次に、本実施形態において行われる払拭動作について説明する。
図3は、本実施形態の払拭ユニットの払拭動作を説明するための模式図である。図3に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置が有する払拭ユニット3001は、被記録材にインクを吐出して記録を行うときの記録ヘッド1000の移動方向と平行に、吸収シート3002を移動させる第2の移動手段としての巻き取り機構を備えている。払拭ユニット3001が有する吸収シート3002は、供給ローラ3003にシート状に巻かれており、供給ローラ3003から引き出され、移動経路を構成するガイドローラ3004、3005に支持されながら移動される。そして、供給ローラ3003から引き出された吸収シート3002は、巻き取り機構のシート巻き取り用モータ3013によって回転される巻き取りローラ3006に巻き取られる。なお、本実施形態において、吸収シート3002は、予め払拭液を含浸した状態で、供給ローラ3003から供給される。
払拭ユニット3001は、第1の払拭支持部材3007及び第2の払拭支持部材3008を有している。2つの第1の払拭支持部材3007と第2の払拭支持部材3008の各上部の上面の、高さ方向の位置が異なっており、第1の払拭支持部材3007の上面の方が第2の払拭支持部材3008の上面よりも高くなるように構成されている。
なお、この2つの弾性体からなる第1の払拭支持部材3007と第2の払拭支持部材3008は、1つの部材で一体に構成されることが好ましく、後述するように弾性変形した際の位置精度の誤差を軽減することができる。
払拭ユニット3001は、第1の払拭支持部材3007及び第2の払拭支持部材3008を鉛直方向であるZ方向に移動させるための第1の移動手段としての昇降用モータ3009を備えている。
昇降用モータ3009を駆動することで、第1及び第2の払拭支持部材3007、3008がZ方向に移動され、第1及び第2の払拭支持部材3007、3008が吸収シート3002を上方に押し上げる。これによって、吸収シート3002はヘッドフェイス面1010と当接する当接位置まで持ち上げられる。
また、記録ヘッド1000は、複数種類のインク色用の複数のインク吐出口を有している。図3(a)に示すように、吸収シート3002は、記録ヘッド1000と当接しない待機位置に位置している。ヘッドフェイス面1010を払拭するとき、図3(b)に示すように、昇降用モータ3009によって第1及び第2の払拭支持部材3007、3008がZ方向に移動される。これによって、第1の払拭支持部材3007の上部と当接した吸収シート3002が、ヘッドフェイス面1010と当接する当接位置まで上昇される。このとき、第2の払拭支持部材3008の上部に当接する吸収シート3002の高さ方向の位置は、第1の払拭支持部材3007の上部に当接する吸収シート3002の高さ方向の位置よりも低い位置になっている。
なお、本実施形態では、吸収シート3002が待機位置から当接位置まで上昇する移動量は、記録ヘッド1000のヘッドフェイス面1010に対する吸収シート3002の進入量3010が図3(b)中に示す寸法σとなるように設定される。また、第1及び第2の払拭支持部材3007,3008によって吸収シート3002が上昇されるとき、記録ヘッド1000は、図3(b)におけるX方向の右端側の非当接位置に退避している。非当接位置とは、記録ヘッド1000の走査領域中において、吸収シート3002が当接位置に上昇したときに記録ヘッド1000が吸収シート3002と当接しない、X方向における所定の領域である。すなわち、非当接位置は、例えば被記録材上の記録領域やキャッピング位置等を意味する。
次に、図3(c)に示すように、第1及び第2の払拭支持部材3007、3008の各上部によって吸収シート3002が当接位置まで持ち上げられた状態で、記録ヘッド1000が吸収シート3002に対して走査方向に移動する。これによって、吸収シート3002がヘッドフェイス面1010に付着したインクを拭き取る払拭動作が実行される。特に図3(c)においては、ヘッドフェイス面1010のインク吐出口1001が、吸収シート3002によって払拭されている状態を示している。ここで、記録ヘッド1000の走査方向に対する移動とは、上述のキャリッジの走査方向に対する移動と同義であり、以下の説明では記録ヘッドに注目して述べるので、記録ヘッド1000の移動と称する。
本実施形態では、図3(c)に示すように、吸収シート3002に対して記録ヘッド1000の走査方向に相対的に移動させる。これによって、吸収シート3002がヘッドフェイス面1010に摺擦されて払拭動作が行われる。また、このとき、第2の払拭支持部材3008の上部に当接された吸収シート3002の高さは、弾性変形した状態の第1の払拭支持部材3007の上部に当接された吸収シート3002の高さよりも低い位置にある。また、第1の払拭支持部材3007は、弾性変形したときに第2の払拭支持部材3008に当接しないように構成されている。
上述のように、弾性変形した第1の払拭支持部材3007の上部と、第2の払拭支持部材3008の上部との二点間には高さの差が生じている。この高さの差は、吸収シート3002が第1の払拭支持部材3007の上部で払拭動作した後に通過する吸収シート3002において、吸収シート3002の摺接面に、高さ方向に対して傾斜した傾斜面3011を生じさせる。このとき、第2の払拭支持部材3008の上部の、記録ヘッドの走査方向に対する位置、及び高さ方向の位置は、ガイドローラ3005と第1の払拭支持部材3007との間に位置しており、吸収シート3002に強い張力を付与する効果がある。このため、記録ヘッド1000のヘッドフェイス面1010が吸収シート3002と摺接したときに、吸収シート3002が弛むのに起因して、吸収シート3002の幅方向であるY方向に吸収シート3002のヨレが生じるのが抑えられる。したがって、吸収シート3002のヨレによって、吸収シート3002が記録ヘッド1000に絡まるようないわゆるヘッドジャムの発生が抑えられる。
なお、本実施形態では、第1の払拭支持部材3007が弾性体であるゴム材によって形成されていることで、記録ヘッド1000の払拭動作時に第1の払拭支持部材3007が変形し易くされている。第1の払拭支持部材3007が弾性変形することで、ヘッドフェイス面1010と吸収シート3002との引っ掛りによってヘッドジャムが発生するのが抑えられる。
また、第1の払拭支持部材3007が弾性変形した状態では、第1の払拭支持部材3007の弾性力によって、吸収シート3002を介してヘッドフェイス面1010に所定の押圧力がかかるように構成されている。所定の押圧力が払拭力として、ヘッドフェイス面1010に付与された状態で、上述した記録ヘッド1000の移動によってヘッドフェイス面1010の払拭動作が可能となる。なお、本実施形態では、第1の払拭支持部材3007による弾性力が、ヘッドフェイス面1010への払拭力として作用しているが、この構成に限定されるものではない。
また、本実施形態のように、第1の払拭支持部材3007と第2の払拭支持部材3008が記録ヘッド1000の走査方向に沿って配置されることで、記録ヘッド1000の走査中に払拭動作を行うことが可能になる。このため、記録ヘッド1000の走査領域とは別の位置に吸収シート3002が設置された構成に比べて、省スペース化かつ、動作時間の低減が図られる。
吸収シート3002によるインク吐出口1001の払拭動作が終了した後、記録ヘッド1000が走査方向に更に移動して、図4(a)に示すように、イエロー用のインク吐出口1001の予備吐出が行われる。このとき、記録ヘッド1000の進行方向の前端側に配置されている、ヘッドフェイス面1010におけるイエロー用のインク吐出口1001近傍と、上述した吸収シート3002の傾斜面3011とは、高さ方向に近接されている。すなわち、ヘッドフェイス面1010におけるイエロー用のインク吐出口1001近傍と、吸収シート3002の傾斜面3011とは、イエロー用のインク吐出口1001から予備吐出を行ったときにミストが発生し難い所定の離間距離にされている。このように、吸収シート3002とヘッドフェイス面1010との間にミストの発生し難い、所定の離間距離まで近接する状態があるので、予備吐出受け部材を別途に設ける構成に比べて予備吐動作時間を短縮し、かつ、ミストの発生を低減することができる。
本実施形態では、図4(a)に示すように、第1の払拭支持部材3007が弾性変形した状態で、予備吐出するイエロー用のインク吐出口1001が位置するヘッドフェイス面1010と吸収シート3002との離間距離hが1mm以下に設定されている。つまり、ヘッドフェイス面1010と吸収シート3002との間の、ヘッドフェイス面1010に直交する方向に対する離間距離hが1mm以下に設定されることで、予備吐動作時のミスト発生量を格段に低減することが可能になる。なお、ヘッドフェイス面1010と吸収シート3002との離間距離hは、特に0.5mm以下に設定することが更に望ましい。
これらの効果は、図9に示す、発明者らの実験結果からも裏付けられる。図9は、吸収シート3002とヘッドフェイス面1010との間の離間距離hを変化させた際のミストの発生量を示した図である。なお、図9における縦軸で示すミスト発生率とは、予備吐動作時にヘッドフェイス面1010の四方を壁面で囲んで、ミストが付着した壁面の面積を壁面全体の面積で割った値であり、ミスト発生量と同義である。ミスト発生率と、吸収シート3002とヘッドフェイス面1010の離間距離hとには、相関があり、上述の通り、予備吐動作時のヘッドフェイス面1010と吸収シート3002との間の離間距離hを1mm以下に設定することで、ミスト発生量が大幅に低減する。
図4(b)に示す状態は、更に払拭動作が進んで状態である。順に払拭動作を終えたマゼンタ、シアン、ブラックの各インク吐出口1002、1003,1004では、吸収シート3002に対して予め設定された離間距離hになる記録ヘッド1000の走査方向の所定の位置で予備吐出をそれぞれ行う。この構成によれば、吸収シート3002に予備吐出を行うことが可能になるので、別途に予備吐出受け部材を設ける構成に比べて、予備吐出の動作時間が短縮されると共に、省スペース化及び、製造コストを低減する効果がある。
記録ヘッド1000の全てのインク吐出口について、払拭動作と予備吐動作を終えた後、図4(c)に示すように、第1及び第2の払拭支持部材3007、3008が下降される。これによって、吸収シート3002は、待機位置まで下降されると共に、巻取モータの巻き取り動作によって巻き取りローラ3006に吸収シート3002が所定量だけ巻き取られる。このため、次回の払拭動作時には、吸収シート3002の未使用部分が記録ヘッド1000のヘッドフェイス面1010と当接することが可能になる。
また、払拭動作時の記録ヘッド1000の移動方向と、巻き戻される吸収シート3002の移動方向とを同一方向に設定されている。そして、既に払拭動作で使用された吸収シート3002の使用済み部分が次回の予備吐出される領域になるように、吸収シート3002の巻戻し量が調整されている。これによって、吸収シート3002の使用済み部分を予備吐動作に再利用することが可能になり、吸収シート3002を効率的に使用することが可能になる。
上述したように、本実施形態によれば、第1の払拭支持部材3007の近傍に第2の払拭支持部材3008を配置することが可能なので、吸収シート3002の張力を高く保つ効果が得られる。したがって、本実施形態は、ヘッドフェイス面1010を払拭したときに吸収シート3002が弛んで吸収シート3002の幅方向にヨレが生じるのを防止し、ヘッドジャムの発生を抑えることができる。
また、記録ヘッド1000の走査中においても、インク吐出口と吸収シート3002が近接した所定の離間距離hになった状態で、第1の払拭支持部材3007と第2の払拭支持部材3008との間に支持された吸収シート3002の部位に予備吐出を行える。これにより、本実施形態は、予備吐動作時のミストの発生を低減できる。また、本実施形態によれば、別途に予備吐出受け部材を設ける必要が無いので、記録ヘッド1000を予備吐出受け部材の位置に移動させる時間が不要であり、省スペース化及び製造コストの低減を図ることができる。
また、上述の所定の離間距離hを1mm以下に設定することで、予備吐動作を行う際のミストの発生量を著しく低減する効果がある。
また、本実施形態は、2つの払拭支持部材3007,3008が設けられることで、吸収シート3002の移動方向の上流側と下流側に配置されているガイドローラ3004,3005と払拭支持部材3007,3008との間の距離を短くすることができる。その結果、インクジェット記録装置のコンパクト化が可能になる。
また、本実施形態は、第1の払拭支持部材3007と第2の払拭支持部材3008とを近傍に配置する、好ましくは1つの部材で一体に形成することで、2つの払拭支持部材3007,3008の高さ方向の位置精度を確保することが可能になる。その結果、予備吐動作を行う際のヘッドフェイス面1010と吸収シート3002との間の離間距離hの精度を向上することができる。また、第1及び第2の払拭支持部材3007、3008が1つの部材で一体に形成されることによって省スペース化を図ることもできる。
また、本実施形態は、第1の払拭支持部材3007と第2の払拭支持部材3008が、記録ヘッド1000の走査方向に沿って配置されることで、記録ヘッド1000の移動速度が加減速する走査動作中に払拭動作を行うことが可能になる。その結果、払拭動作に要する時間とスペースを減らすことができる。
また、吸収シート3002の巻き取り方向を、第1の払拭支持部材3007から第2の払拭支持部材3008に向かう方向と一致させることで、払拭動作後に吸収シート3002のインクが付着した箇所へ予備吐出を行うことが可能になる。その結果、吸収シート3002を効率的に使用することが可能になる。
また、第1の払拭支持部材3007が弾性体からなることで、記録ヘッド1000と第1の払拭支持部材3007との接触時に変形し易く、吸収シート3002と記録ヘッド1000との間でヘッドジャムが発生するのを抑えられる。さらに、第1の払拭支持部材3007が弾性変形したときの弾性力を、吸収シート3002をヘッドフェイス面1010に押圧させる所定の押圧力として作用させる効果がある。また、第1の払拭支持部材3007と第2の払拭支持部材3008が一体に形成されることで、相互間の位置精度が精度良く確保されると共に、省スペース化が図られる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の払拭ユニットの構成例を図5(a)及び図5(b)に示す。なお、吸収シートによる払拭動作の詳細は、第1の実施形態と同様なので、ここでは払拭支持部材に関する構成の違いのみを説明する。図5は、予備吐動作時の吸収シート3002と、記録ヘッド1000、払拭支持部材4001、4002、4003の状態を示す模式図である。
図5(a)に示すように、本実施形態の払拭ユニットは、第1の払拭支持部材4001、第2の払拭支持部材4002、及び第3の払拭支持部材4003を有して構成されている。第1の払拭支持部材4001を間に挟んで、対向する位置に第2の払拭支持部材4002及びもう1つの第2の払拭支持部材4002(以下、便宜上、第3の払拭支持部材4003と称する)が配置されている。また、第3の払拭支持部材4003は、第1の払拭支持部材4001の位置に対して、第2の払拭支持部材4002と対称位置に配置されている。
図5(a)は、記録ヘッド1000がX方向に走査しているときのヘッドフェイス面1010の払拭動作時の状態を示す。第1の払拭支持部材4001と第2の払拭支持部材4002及び吸収シート3002によってヘッドフェイス面1010を払拭した後に、吸収シート3002の傾斜面4010に予備吐出することが可能であり、その位置関係は第1の実施形態と同様である。
また、図5(b)は、記録ヘッド1000がマイナスX方向に走査しているときの状態を示す。図5(b)に示す状態は、図5(a)に示した状態とは対称な状態である。この状態にて、第3の払拭支持部材4003は、第2の払拭支持部材4002による吸収シート3002の支持を補助すると共に、第2の払拭支持部材4002とヘッドフェイス面1010との位置を規制している。図5(b)に示す状態においても、吸収シート3002によってヘッドフェイス面1010を払拭した後に、吸収シート3002の傾斜面4011に予備吐出することが可能にされている。このような構成を採ることにより、記録ヘッド1000が走査方向に対して往復動作しながら予備吐動作を行うことが可能になる。
上述したように、第2の実施形態によれば、第1の払拭支持部材4001を間に挟んで両側に第2及び第3の払拭支持部材4002,4003を配置することで、記録ヘッド1000が走査方向に往復移動するときに予備吐動作を行うことができる。
また、図示しないが、第1、第2、第3の払拭支持部材4001,4002,4003のうちの少なくとも2つが、一体に構成された弾性体であってもよく、各払拭支持部材の相互間の位置精度を保つと共に省スペース化を図る効果が得られる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の払拭ユニットを図6に示す。図6に示すように、第3の実施形態では、第1の払拭支持部材5001と第2の払拭支持部材5002が、第1の移動手段としての昇降用モータ5003、5004のそれぞれによって独立して移動可能に構成されている。昇降用モータ5003によって上昇される第1の払拭支持部材5001の上部のZ方向の位置は、昇降用モータ5004によって上昇される第2の払拭支持部材5002の上部のZ方向の位置よりも高くされている。
第3の実施形態は、第2の実施形態と比べて、2つの払拭支持部材5001,5002のみで、記録ヘッド1000が走査方向に往復移動するときに予備吐動作を行うことが可能である点が異なる。
第3の実施形態は、昇降用モータ5003、5004によって、第1及び第2の払拭支持部材5001、5002がそれぞれ独立して昇降動作されることで、記録ヘッド1000が走査方向の双方向に移動する際に、払拭動作後の予備吐動作を行うことができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態の払拭ユニットを図7(a)及び図7(b)に示す。図7(a)に示すように、第1の払拭支持部材6001と第2の払拭支持部材6002は、リンク機構6003を介して連結部材6004の両端部に回動可能に連結されている。2つの払拭支持部材6001,6002は、第1及び第2の払拭支持部材6001,6002の移動方向を案内するガイド部材(不図示)に当接することで、各払拭支持部材6001,6002の長手方向が、常に垂直な姿勢に保たれるように構成されている。したがって、第1及び第2の払拭支持部材6001,6002の各上部の上面は、同一な水平面上に位置されている。さらに、連結部材6004は、リンク機構6005を介して、伝達部材としての上下動部材6006と回動可能に連結されている。
図7(b)に示すように、第1の移動手段としての昇降用モータ6007によって上下動部材6006がZ方向に移動されることで、連結部材6004と連結された第1及び第2の払拭支持部材6001,6002の全体が上昇動作する。これよって、第1及び第2の払拭支持部材6001,6002の各上部が吸収シート3002を下方からヘッドフェイス面に押圧する。このとき、角度規制ストッパ(不図示)によって、連結部材6004が傾斜する角度が規制されることで、連結部材6004によって上昇される第1及び第2の払拭支持部材6001,6002の各上部の位置が制御される。このため、第1及び第2の払拭支持部材6001,6002の各上部によって押圧される吸収シート3002と記録ヘッド1000との高さ方向の位置関係を高精度に制御することができる。
第4の実施形態によれば、昇降用モータ6007によって移動される第1の払拭支持部材6001と第2の払拭支持部材6002の移動量が互いに異なるように制御可能である。この構成を採ることで、本実施形態は、記録ヘッド1000の走査方向の双方向に対して、払拭動作後に予備吐出を行うことが可能になる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態の払拭ユニットを図8(a)及び図8(b)に示す。図8(a)に示すように、第1の払拭支持部材7001と第2の払拭支持部材7002を昇降動作させる昇降機構と、第1及び第2の払拭支持部材7001,7002の上昇時の位置決め構造が、上述した実施形態と異なる。このため、本実施形態ではその相違点についてのみを説明する。
図8(a)に示すように、本実施形態は、第1及び第2の払拭支持部材7001,7002を昇降動作させるためのカム7003を有している。カム7003は、カム移動モータ(不図示)によってX方向に移動可能に設けられている。また、第1及び第2の払拭支持部材7001,7002は、一体に連結されて形成されており、下方に向かって延ばされた下端部に、カムフォロア7004が固定されている。カムフォロア7004は、カム7003のカム面と摺接する傾斜面を有している。
したがって、図8(a)及び図8(b)に示すように、カム7003のX方向の移動量に応じて、カム7003のカム面と摺接するカムフォロア7004がZ方向に対して上下動可能に構成されている。本実施形態は、カム7003を使用することにより、第1の払拭支持部材7001と第2の払拭支持部材7002の各上部の位置を、Z方向に対して微小に調整をして位置決めすることが可能にされている。
第1及び第2の払拭支持部材7001,7002と一体に形成された下端部には、第1及び第2の払拭支持部材7001,7002の上昇位置を規制するためのストッパ手段としてのストッパ片7005が設けられている。また、第1及び第2の払拭支持部材7001,7002の下端部の近傍には、ストッパ片7005に当接されるストッパ手段としての上昇位置規制片7006が設けられている。
したがって、図8(b)に示すように、カム7003の移動に伴ってカムフォロア7004が上方に移動した後、カムフォロア7004と一体的に移動するストッパ片7005が、上昇位置規制片7006に突き当てられる。これによって、第1及び第2の払拭支持部材7001,7002は、上昇位置が確実に規制される。
なお、図示しないが、ストッパ片7005と上昇位置規制片7006とが当接したときに、カム移動モータによる駆動力を吸収するためのバッファ吸収機構が別途に設けられている。本実施形態では、ストッパ片7005と上昇位置規制片7006を用いることで、第1及び第2の払拭支持部材7001,7002の各上部の上昇位置を精度良く制御される。このため、本実施形態は、記録ヘッド1000と吸収シート3002との相対位置を精度良く確保し、払拭動作の信頼性を向上することができる。
第5の実施形態によれば、第1の払拭支持部材7001と第2の払拭支持部材7002の高さ方向の移動位置を調整するためにカム7003及びカムフォロア7004を用いることで、予備吐出される吸収シート3002の傾斜面の位置を微調整できる。
また、本実施形態は、第1及び第2の払拭支持部材7001,7002の高さ方向の移動を規制するストッパ片7005及び上昇位置規制片7006を備えることで、第1及び第2の払拭支持部材7001,7002の各上部の上昇位置を更に精度良く調整できる。
1000 記録ヘッド
1010 インク吐出面(ヘッドフェイス面)
3001 払拭ユニット
3002 吸収シート
3007 第1の払拭支持部材
3008 第2の払拭支持部材
3009 昇降用モータ
3013 シート巻き取り用モータ

Claims (11)

  1. インクを吐出する吐出口が設けられたヘッドフェイス面を有する記録ヘッドと、
    前記ヘッドフェイス面に押圧して摺擦させることで前記ヘッドフェイス面に付着した付着物を除去する払拭シートと、
    前記ヘッドフェイス面に前記払拭シートを押圧して支持する第1の支持部材と、
    被記録材にインクを吐出して記録を行うときの前記記録ヘッドの移動方向に対して前記第1の支持部材から所定の距離だけ離れて配置され、前記第1の支持部材によって前記払拭シートが前記ヘッドフェイス面に押圧されたときに、前記払拭シートを、前記ヘッドフェイス面に直交する方向に対して前記ヘッドフェイス面から所定の離間距離をあけて支持する少なくとも1つの第2の支持部材と、
    前記ヘッドフェイス面に前記払拭シートを近づけるように前記第1の支持部材を移動させるための第1の移動手段と、
    前記払拭シートを前記ヘッドフェイス面に沿って移動させるための第2の移動手段と、
    を備える、クリーニング装置。
  2. 前記第1の支持部材及び前記第2の支持部材は、前記記録ヘッドの移動方向に沿って配置された、請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記第1の支持部材と前記第2の支持部材との間に位置する前記払拭シートの部位に予備吐出を行う、請求項1または請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記所定の離間距離は1mm以下である、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  5. 前記第2の移動手段は、前記払拭シートを、前記第1の支持部材から前記第2の支持部材に向かう方向に移動させる、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  6. 2つの前記第2の支持部材が、前記第1の支持部材を間に挟んで両側に配置された、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  7. 前記第1の支持部材及び前記第2の支持部材のうちの少なくとも2つが、一体に構成された弾性体である、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  8. 前記第1の移動手段は、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とをそれぞれ独立して移動させる、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  9. 前記第1の支持部材と前記第2の支持部材のそれぞれが回動可能に連結された連結部材と、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材の移動方向を規制するガイド部材と、前記第1の移動手段の動作を前記連結部材に伝達する伝達手段とを有し、
    前記第1の移動手段によって移動される前記第1の支持部材と前記第2の支持部材の移動量が互いに異なるように制御可能に構成された、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  10. 前記第1の移動手段は、前記第1の支持部材及び前記第2の支持部材を移動させるカムを有する、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  11. 前記第1の支持部材及び前記第2の支持部材の高さ方向の移動位置を規制するストッパ手段が設けられた、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
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