JP5790356B2 - 液体噴射装置 - Google Patents
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また、液体噴射装置として、ノズル開口が、媒体の搬送方向と直交する媒体の幅方向にわたって設けられ、記録時に液体噴射ヘッドの移動を伴わない液体噴射装置が知られている。
液体噴射ヘッドであるプリントヘッドに対して進退可能で回転自在なプラテン本体を備え、プラテン本体に、プラテン本体を取り巻く様に媒体支持部であるプラテン面、キャッピング装置および吸取装置が配置された液体噴射装置としてのプリンターが知られている(例えば、特許文献1参照)。このプリンターでは、必要に応じてプラテン本体を回転し、プラテン面、キャッピング装置または吸取装置のいずれかをプリントヘッドに近づけて、液体の噴射、液体の溶媒の揮発防止、クリーニング等の動作を行う。
また、プラテン自体に凹部を形成して、凹部自体を液体受け部としたり、凹部の内部にノズル開口を塞ぐ当接部材を設けたりしたプリンターが知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、プラテン自体に凹部を形成する構成では、媒体がプラテンを通過する際に、媒体が凹部に沈んでしまい、液体噴射ヘッドと媒体との距離にバラツキが生じる。したがって、媒体への液体の到達位置がばらついて、媒体への記録の制御が困難になる。
媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置であって、前記媒体を支持しながら搬送するとともに、前記液体噴射ヘッドと対向する部分に開口を有する搬送部と、前記搬送部よりも前記液体噴射ヘッドから離れた側に位置し、前記媒体の搬送方向および前記搬送方向と逆方向に沿って移動する移動部材と、前記移動部材に配置され、前記移動部材に対して前記液体噴射ヘッドに当接および離間する方向に移動可能で、前記液体噴射ヘッドをキャップすることが可能なキャップ部材と、前記移動部材に配置され、前記移動部材に対して前記媒体を前記開口において支持可能な位置と前記媒体から離間した位置に移動可能な媒体支持部とを備えたことを特徴とする液体噴射装置。
また、液体噴射ヘッドと対向する搬送部の開口において、媒体を支持可能な位置に媒体支持部が移動可能なので、媒体に液体を噴射する際に、液体噴射ヘッドと媒体との距離にバラツキが生じにくい。したがって、液体の媒体への到達位置のばらつきが少なくなり、媒体への記録の制御が容易な液体噴射装置が得られる。
上記液体噴射装置において、前記搬送方向は直線に沿った方向で、前記移動部材の移動は、直線に沿って行われることを特徴とする液体噴射装置。
この適用例では、移動部材が直線に沿って移動するので、搬送部と移動部材との間隔をより狭くでき、より小型の液体噴射装置が得られる。
上記液体噴射装置において、前記移動部材は、前記液体噴射ヘッドに付着した液体を払拭または吸収することが可能なワイパーを有するワイパー部材を備えていることを特徴とする液体噴射装置。
この適用例では、液体噴射ヘッドに付着した液体を払拭または吸収することが可能なワイパーを有するワイパー部材を備えているので、クリーニング機能がより向上した液体噴射装置が得られる。
上記液体噴射装置において、前記搬送方向上流から下流に向けて、前記ワイパー部材、前記キャップ部材、前記媒体支持部の順に配置されていることを特徴とする液体噴射装置。
上記液体噴射装置において、前記搬送方向上流から下流に向けて、前記媒体支持部、前記キャップ部材、前記ワイパー部材の順に配置されていることを特徴とする液体噴射装置。
上記液体噴射装置において、前記搬送方向上流から下流に向けて、前記ワイパー部材、前記媒体支持部、前記キャップ部材の順に配置されていることを特徴とする液体噴射装置。
上記液体噴射装置において、前記搬送方向上流から下流に向けて、前記キャップ部材、前記媒体支持部、前記ワイパー部材の順に配置されていることを特徴とする液体噴射装置。
上記液体噴射装置において、前記ワイパー部材は、四角平板状の前記ワイパーを備えていることを特徴とする液体噴射装置。
上記液体噴射装置において、前記ワイパー部材は、円筒形状の前記ワイパーを備えていることを特徴とする液体噴射装置。
上記液体噴射装置において、前記液体噴射ヘッドは、前記媒体の前記搬送方向と直交する方向における前記媒体の長さよりも長いことを特徴とする液体噴射装置。
この適用例では、液体噴射ヘッドは、媒体の搬送方向と直交する方向における媒体の長さよりも長いので、媒体の幅にわたって液体の噴射が可能である。したがって、媒体における記録面の広い液体噴射装置が得られる。
図1は、第1実施形態における液体噴射装置としてのインクジェット式記録装置100を示す概略図である。図1は、インクジェット式記録装置100で媒体Pに記録を行う状態を示している。
図1において、インクジェット式記録装置100は、液体噴射ヘッドとしてのインクジェット式記録ヘッド10と、搬送部20と、クリーニング部30とを備えている。媒体である紙媒体Pは、搬送部20によって実線矢印で示した直線に沿った方向へ搬送される。以下、実線矢印で示した方向を搬送方向という。また、搬送の始まる側を上流側といい、搬送の終わる側を下流という。上流側から下流側に向かう方向が搬送方向である。
また、インクジェット式記録ヘッド10の紙媒体Pの搬送方向と直交する方向の長さは、紙媒体Pの幅方向の長さよりも長く形成されており、ノズル開口は紙媒体Pの幅にわたって形成されている。
紙媒体Pへの記録は、紙媒体Pを搬送方向へ搬送しながら、インクジェット式記録ヘッド10のノズル開口から液体としてのインク2を紙媒体Pに向けて吐出して行う。
開口25は、1枚のプラテンをくりぬいて形成し、上流側固定プラテン22と下流側固定プラテン23とが、開口25の搬送方向と直交する方向の両端で連続している。また、上流側固定プラテン22と下流側固定プラテン23とが別体で離れた状態で、開口25を形成していてもよい。
紙媒体Pは、2つの上流側搬送ローラー21に挟まれて、上流側搬送ローラー21の回転によって、上流側固定プラテン22に送られ、下流側固定プラテン23から来た紙媒体Pは、2つの下流側搬送ローラー24に挟まれて、下流側搬送ローラー24の回転によって排出される。
なお、ワイパー部材35は必要に応じて配置すればよく、移動部材31に、キャップ部材33および媒体支持部34が配置されているだけでもよい。
キャップ部材33は、キャップ331を備えている。キャップ331は、インクジェット式記録ヘッド10の面11に当接する方向および離れる方向に移動可能となっている。
キャップ331は、面11と当接して密着する構造が好ましく、例えば、ゴム、合成樹脂等からなる弾性体で全体が形成されていてもよいし、面11と当接する部分がこれらの弾性体で構成されていてもよい。
紙媒体Pの搬送が円滑に行われる位置とは、例えば、面220と面230と面340とが略同一平面にある位置である。
また、面340は、紙媒体Pに向かって凸の面であって、凸の面の稜線が面220と面230とが含まれる面にあってもよい。
さらに、面340が凸の面の場合、紙媒体Pの搬送が円滑に行われれば、面220と面230とが含まれる平面よりインクジェット式記録ヘッド10に近い位置まで移動してもよい。この場合、紙媒体Pは、面220から凸面である面340に乗り上げるように搬送されるが、自重によって面340に沿って移動し、面230に搬送される。
可動プラテン341は、開口25に収まる方向および離れる方向に移動可能となっている。
ワイパーブレード351の材質としては、例えば、ゴム、合成樹脂等の弾性材を用いることができる。これらの弾性材は、例えば、多孔性でインクを吸収する能力を付与してもよい。
また、バネ等の弾性体によって、上流側固定プラテン22および下流側固定プラテン23方向に、キャップ部材33、媒体支持部34およびワイパー部材35に力を加えておき、上流側固定プラテン22または下流側固定プラテン23に当接して移動し、開口25に達したときに、キャップ331、可動プラテン341または媒体支持部34が、開口25でインクジェット式記録ヘッド10に向けて移動するようにしてもよい。このとき、開口25で弾性体が伸びきったときのそれぞれの部材の移動量は調節しておく。
また、これらの部材はリニアモーターを利用して移動させてもよい。
クリーニング部30は、インクジェット式記録ヘッド10のクリーニングが必要なとき、定期的にクリーニングを行うとき、ノズル開口からインク2の溶媒の蒸発を防いでインクの乾燥を抑えるとき等に応じて作動する。
吸引は、ノズル開口からインク2を吸引し、インクジェット式記録ヘッド10内の気泡、異物、乾燥して粘度の高まったインク等を除去する動作である。
フラッシングは、インクジェット式記録ヘッド10を駆動させて、インク2をノズル開口から勢いよく吐出し、インクジェット式記録ヘッド10内の気泡、異物、乾燥して粘度の高まったインク等を除去する動作である。
ワイピングは、インクジェット式記録ヘッド10の面11を払拭し、面11に付着したインク2、埃等を除去する動作である。このとき、ノズル開口内の気泡、異物、乾燥して粘度の高まったインク等も、払拭時に生じる負圧によって、あるいは面11にはみ出たインクに引きずられて多少除去される。
この状態で、インクジェット式記録ヘッド10からインクを吐出することによるクリーニングであるフラッシングを行ってもよい。この場合、フラッシングによって吐出されたインクをキャップ331で確実に受け止めることができる位置まで、キャップ331をインクジェット式記録ヘッド10の面11に近づける。
また、キャップ331がインクジェット式記録ヘッド10の面11に当接している状態で吸引を行わなければ、インクジェット式記録ヘッド10の面11のノズル開口からインクの溶媒の蒸発を防げ、インクの乾燥が抑えられる。紙媒体Pに記録を行わないときやインクジェット式記録装置100の電源を切って使用しないときは、この状態にしておくのが好ましい。
ワイパーブレード351は、ワイパーブレード351がインクジェット式記録ヘッド10を横切るように搬送方向に向かって移動した際に、面11をふき取れる位置まで移動させる。
図3(g)に示した状態から図3(h)に示した状態までワイパーブレード351が移動する際に、ワイパーブレード351は変形して、インクジェット式記録ヘッド10の面11を払拭しながら移動する。インクジェット式記録ヘッド10の面11には、吸引、フラッシング、静電気等によってインク、埃等が付着するが、ワイピングによって、インクジェット式記録ヘッド10の面11に付着したインク等が除去される。
本実施形態におけるインクジェット式記録装置は、第1実施形態のインクジェット式記録装置100とクリーニング部30の移動部材31に配置されたキャップ部材33、媒体支持部34およびワイパー部材35の配置順序が異なる。本実施形態では、キャップ部材33、媒体支持部34およびワイパー部材35は、移動部材31に、上流側から下流側に向かって媒体支持部34、キャップ部材33、ワイパー部材35の順で配置されている。
図4(a)は、本実施形態におけるインクジェット式記録装置200を示す概略図であり、図4(b)〜図5(j)は、本実施形態におけるクリーニング部301の動きを示す概略図である。
図4(a)において、本実施形態は、第1実施形態または第2実施形態のワイパーブレード351の代わりに、ワイパー部材35が円筒形状のワイパー352を備えている。ワイパー352は、例えば、弾性体、インクを吸収する多孔性の材料等からなる。
図4(b)〜図5(f)、図5(j)に示すクリーニング部301の動きおよび状態は、第1実施形態で示した図2(a)〜図2(e)、図3(i)のクリーニング部30の動きおよび状態と同じなので説明は省略する。
図5(g)では、円筒形状のワイパー352の頂部が面11の上流側の端と対向する位置が示されているが、円筒形状のワイパー352のいずれかの部位が面11の上流側の端と対向していればよい。
図5(h)に示した状態から図5(i)に示した状態まで、ワイパー352が移動する際に、ワイパー352は、インクジェット式記録ヘッド10の面11からインクを吸い取り、払拭しながら移動する。これによって、インクジェット式記録ヘッド10の面11に付着したインク等が除去される。このとき、ワイパー352は移動しながらインクジェット式記録ヘッド10との摩擦により回転してもよいし、しなくてもよい。また、図示しない駆動機構により回転してもよい。
図6(a)は、本実施形態におけるインクジェット式記録装置300を示す概略図であり、図6(b)〜図7(j)は、本実施形態におけるクリーニング部302の動きを示す概略図である。
図6(a)において、本実施形態は、第3実施形態とクリーニング部302の移動部材31に配置されたキャップ部材33、媒体支持部34およびワイパー部材35の配置順序が異なる。本実施形態では、キャップ部材33、媒体支持部34およびワイパー部材35は、移動部材31に、上流側から下流側に向かってワイパー部材35、媒体支持部34、キャップ部材33の順で配置されている。
また、第1実施形態と同様に、この状態では、インクジェット式記録ヘッド10の面11のノズル開口からインクの溶媒の蒸発を防げ、インクの乾燥が抑えられる。
本実施形態では、クリーニング部30の移動部材31に配置されたキャップ部材33、媒体支持部34およびワイパー部材35の配置順序が、第4実施形態と異なる。本実施形態では、キャップ部材33、媒体支持部34およびワイパー部材35は、移動部材31に、上流側から下流側に向かってキャップ部材33、媒体支持部34、ワイパー部材35の順で配置されている。
本実施形態では、第4実施形態および第5実施形態のワイパー352を第1実施形態で示したワイパーブレード351に代えた以外は、第4実施形態および第5実施形態と同じ構成である。
本実施形態では、第1実施形態〜第6実施形態のワイパー352をフラッシング受け353に代えた以外は、第1実施形態〜第6実施形態と同じ構成である。
図8(a)は、本実施形態の一例におけるインクジェット式記録装置400を示す概略図であり、図8(b)〜図9(i)は、本実施形態におけるクリーニング部303の動きを示す概略図である。
以下、図8(a)において、第4実施形態のワイパー352をフラッシング受け353に代えた実施形態であるインクジェット式記録装置400を例に説明する。
(1)紙媒体Pの搬送方向および搬送方向と逆方向に沿って移動する移動部材31にキャップ部材33および媒体支持部34が配置されているので、キャップ部材33および媒体支持部34が搬送部20に沿って移動する。したがって、移動部材31と搬送部20との間隔を狭くでき、小型のインクジェット式記録装置100,200,300,400を得ることができる。
また、インクジェット式記録ヘッド10と対向する搬送部20の開口25において、紙媒体Pを支持可能な位置に可動プラテン341が移動可能なので、紙媒体Pにインク2を吐出する際に、インクジェット式記録ヘッド10と紙媒体Pとの距離にバラツキを生じにくくできる。したがって、インク2の紙媒体Pへの到達位置のばらつきを少なくでき、紙媒体Pへの記録制御が容易なインクジェット式記録装置100,200,300,400を得ることができる。
例えば、移動部材に配置される部材は、媒体支持部、キャップ部材、ワイパー部材に限らず、4以上の部材を備えていてもよい。例えば、媒体に噴射された液体の乾燥を早めるための加熱部材を配置することも可能である。
また、ワイパー部材の形状は、四角平板形状や円筒形状に限らない。例えば、円筒形状の表面に搬送方向と直交する方向に溝が設けられていてもよい。この構成では、払拭された液体が溝に溜まることにより、より効率的に払拭が行える。
Claims (10)
- 媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置であって、
前記媒体を支持しながら搬送するとともに、前記液体噴射ヘッドと対向する部分に開口を有する搬送部と、
前記搬送部よりも前記液体噴射ヘッドから離れた側に位置し、前記媒体の搬送方向および前記搬送方向と逆方向に沿って移動する移動部材と、
前記移動部材に配置され、前記移動部材に対して前記液体噴射ヘッドに当接および離間する方向に移動可能で、前記液体噴射ヘッドをキャップすることが可能なキャップ部材と、
前記移動部材に配置され、前記移動部材に対して前記媒体を前記開口において支持可能な位置と前記媒体から離間した位置に移動可能な媒体支持部とを備えた
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1に記載の液体噴射装置において、
前記搬送方向は直線に沿った方向で、前記移動部材の移動は、直線に沿って行われる
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1または請求項2に記載の液体噴射装置において、
前記移動部材に配置され、前記移動部材に対して前記液体噴射ヘッドに向かう方向及び離れる方向に移動可能で、前記液体噴射ヘッドに付着した液体を払拭または吸収することが可能なワイパーを有するワイパー部材を備えている
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項3に記載の液体噴射装置において、
前記搬送方向上流から下流に向けて、前記ワイパー部材、前記キャップ部材、前記媒体支持部の順に配置されている
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項3に記載の液体噴射装置において、
前記搬送方向上流から下流に向けて、前記媒体支持部、前記キャップ部材、前記ワイパー部材の順に配置されている
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項3に記載の液体噴射装置において、
前記搬送方向上流から下流に向けて、前記ワイパー部材、前記媒体支持部、前記キャップ部材の順に配置されている
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項3に記載の液体噴射装置において、
前記搬送方向上流から下流に向けて、前記キャップ部材、前記媒体支持部、前記ワイパー部材の順に配置されている
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項3〜請求項7のいずれか一項に記載の液体噴射装置において、
前記ワイパー部材は、四角平板状の前記ワイパーを備えている
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項3〜請求項7のいずれか一項に記載の液体噴射装置において、
前記ワイパー部材は、円筒形状の前記ワイパーを備えている
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の液体噴射装置において、
前記液体噴射ヘッドは、前記媒体の前記搬送方向と直交する方向における前記媒体の長さよりも長い
ことを特徴とする液体噴射装置。
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