JP2001253081A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2001253081A
JP2001253081A JP2000068234A JP2000068234A JP2001253081A JP 2001253081 A JP2001253081 A JP 2001253081A JP 2000068234 A JP2000068234 A JP 2000068234A JP 2000068234 A JP2000068234 A JP 2000068234A JP 2001253081 A JP2001253081 A JP 2001253081A
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Kazuhide Yokoyama
和英 横山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジに把持された印字ヘッドのノズル
をクリーニングするワイパに付着した払拭物を洗い流し
たり、印字ヘッドのノズル保湿用のキャップ内に保湿液
を供給したりする機構が備えられたインクジェット記録
装置を得る。 【解決手段】 印字ヘッド30よりもサービス領域側の
キャリッジ30部分に洗浄ヘッド100を備える。洗浄
ヘッド100には、該洗浄ヘッドのノズルから洗浄液を
所定のタイミングで噴射させる噴射手段110を接続す
る。そして、その噴射手段110により、洗浄ヘッド1
00のノズルがワイパ50上に達した際に、洗浄ヘッド
100のノズルからワイパ50に洗浄液を噴射させた
り、洗浄ヘッド100がキャッピング手段のキャップ6
0上に達した際に、洗浄ヘッド100のノズルから保湿
用の洗浄液をキャップ60内に噴射させたりできるよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字ヘッドのノズ
ルをクリーニングするワイパに付着したインク、ごみ、
糸屑等の払拭物を洗い流したり、印字ヘッドのノズル保
湿用のキャップ内に保湿液を供給したりする機構が備え
られたインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、図4に示し
たように、シート、布材等の記録媒体10をプラテン2
0上を前後方向のX方向に移動させたり、印字ヘッド3
0が装着されたキャリッジ40をプラテン20上に搭載
された記録媒体10上を横方向のY方向に走行させたり
しながら、印字ヘッド30の底部に備えられたノズル
(図示せず)からインクを噴射させている。そして、そ
のインクを、記録媒体10の所定部位にドット状に着弾
させている。そして、そのインクのドットの寄せ集めか
らなる文字や線図を記録媒体10に描いている。
【0003】このインクジェット記録装置には、図5に
示したように、プラテン20上に搭載された記録媒体1
0に文字や線図を作図する作図領域よりも外側に位置す
るキャリッジ40を走行させるプラテン20脇部のサー
ビス領域に、印字ヘッド30のノズル(図示せず)をク
リーニングするワイパ50と、そのサービス領域へと走
行させてそのサービス領域に収容したキャリッジ40に
装着された印字ヘッド30のノズル周囲を後述の保湿材
が収容されたキャップ60により覆って、そのノズルの
周囲を高湿度雰囲気に保持するキャッピング手段70と
が備えられている。ワイパ50は、例えば可撓性のある
薄いゴム板から形成されていて、キャリッジ40に装着
された印字ヘッド30のノズルの走行経路に起立させて
備えられている。ワイパ50には、該ワイパを印字ヘッ
ド30のノズルの走行経路の外方に離脱させたり印字ヘ
ッド30のノズルの走行経路に侵入させたりする移動手
段(図示せず)が付設されている。そして、印字ヘッド
30のノズルをワイピングする必要が生じた時に、又は
一定の間隔をおいて、ワイパ50を印字ヘッド30のノ
ズルの走行経路に侵入させて、そのワイパ50により印
字ヘッド30のノズルをワイピングできるように構成さ
れている。そして、印字ヘッド30のノズル面をワイパ
50によりワイピングする頻度が高くなり過ぎて、その
印字ヘッド30のノズル面がワイパ50により損傷を受
けるのを防いでいる。キャッピング手段70は、図6に
実線で示したように、サービス領域に収容されたキャリ
ッジ40に装着された印字ヘッド30底部のノズル32
周囲をキャップ60により覆ったり、図6に破線で示し
たように、そのキャップ60を印字ヘッド30底部のノ
ズル32周囲からその斜め下方に離脱させたりするリン
ク機構(図示せず)等から構成されている。キャップ6
0内底部には、図6に示したように、スポンジ等からな
る保湿材62が敷設されている。保湿材62には、印字
ヘッドのノズル32から噴射させた水分含有量が98重
量%以上の水溶性インクを染み込ませている。そして、
印字ヘッドのノズル32周囲をキャップ60により覆っ
た状態において、その保湿材62に含浸された水溶性の
インクにより、キャップ60により覆われた印字ヘッド
のノズル32周囲を高湿度雰囲気に保持できるように構
成されている。
【0004】このワイパ50とキャッピング手段70と
が備えられたインクジェット記録装置においては、印字
ヘッド30が装着されたキャリッジ40をその作図領域
とサービス領域とに亙って走行させた際に、その印字ヘ
ッドのノズル32の走行経路に侵入させたゴム板等から
なるワイパ50により、印字ヘッドのノズル32やその
周辺の印字ヘッド30部分に付着したインク、ごみ、糸
屑等を拭って除去できる。ここで、印字ヘッドのノズル
32やその周辺の印字ヘッド30部分にごみ、糸屑等が
付着する理由は、印字ヘッドのノズル32を布地等の記
録媒体10に近接させて、印字ヘッド30を記録媒体1
0上をY方向に走行させるからである。そのために、記
録媒体10に付着しているごみ、糸屑等が、その近くを
走行する印字ヘッドのノズル32やその周辺の印字ヘッ
ド30部分に付着してしまうからである。また、印字ヘ
ッド30が装着されたキャリッジ40をサービス領域に
収容した状態においては、キャッピング手段70のキャ
ップ60により、そのキャリッジ40に装着された印字
ヘッドのノズル32周囲を覆うことができる。そして、
そのキャップ60内底部に敷設された保湿材62に含浸
させた水溶性インクにより、印字ヘッドのノズル32周
囲を高湿度雰囲気に保つことができる。そして、そのノ
ズル32に残留するインクが乾燥して硬化し、そのノズ
ル32が目詰まりを起こすのを防ぐことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ワイパ50とキャッピング手段70とが備えられたイン
クジェット記録装置においては、印字ヘッド30のノズ
ルの走行経路にワイパ50を侵入させて、そのワイパ5
0により印字ヘッドのノズル32面やその周辺の印字ヘ
ッド30部分に付着したインク、ごみ、糸屑等の払拭物
52をそれらのノズル面や印字ヘッド30部分から払拭
した際に、その払拭したインク、ごみ、糸屑等の払拭物
52が、図7に示したように、ワイパ50に塊状となっ
て付着してしまった。そのために、それ以降に、その払
拭物52が付着したワイパ50を印字ヘッド30のノズ
ルの走行経路に再び侵入させて、そのワイパ50により
印字ヘッドのノズル32面やその周辺の印字ヘッド30
部分に付着したインク、ごみ、糸屑等の払拭物52をそ
れらのノズル面や印字ヘッド30部分から払拭した際
に、そのワイパ50に付着した払拭物52が、印字ヘッ
ドのノズル32面やその周辺の印字ヘッド30部分に再
び付着してしまった。そして、その印字ヘッドのノズル
32が目詰まりを起こして、そのノズル32からインク
を的確に噴射させることができなくなったり、そのノズ
ル32から噴射させたインクに上記の払拭物52に含ま
れる他の種類のインクの色素が混ざり合って、そのイン
クが変色したりした。
【0006】また、キャッピング手段70のキャップ6
0内底部の保湿材62に、記録媒体10に文字や線図を
描くインク以外の、ノズル32保湿用の余分なインクを
印字ヘッドのノズル32から噴射させる必要があって、
その分、インクが無駄に消費された。加えて、インクを
含浸させた保湿材62がインクの色素等により目詰まり
を起こした。そのために、その保湿材62を定期的に交
換したり、キャップ60内に溜まったインクを定期的に
吸引ポンプで吸引、除去して、キャップ60内を洗浄し
たりする作業を必要とした。
【0007】本発明は、このような課題を解消可能な、
インクジェット記録装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のインクジェット記録装置は、記録媒体を
プラテン上をX方向に移動させたり、印字ヘッドが装着
されたキャリッジを前記プラテン上に搭載された記録媒
体上をY方向に走行させたりしながら、前記印字ヘッド
のノズルからインクを噴射させて記録媒体上に着弾させ
るインクジェット記録装置であって、前記記録媒体に文
字や線図を作図する作図領域よりも外側に位置する前記
キャリッジを走行させるサービス領域に、前記印字ヘッ
ドのノズルをクリーニングするワイパと、前記サービス
領域へと走行させてそのサービス領域に収容したキャリ
ッジに装着された印字ヘッドのノズル周囲をキャップに
より覆って、そのキャップ内底部に収容された保湿材に
よりノズル周囲を高湿度雰囲気に保持するノズル保湿用
のキャッピング手段とが備えられてなるインクジェット
記録装置において、前記印字ヘッドよりも外側のサービ
ス領域側に位置するキャリッジ部分に、洗浄液を噴射さ
せる洗浄ヘッドが備えられると共に、該洗浄ヘッドが前
記ワイパ上に達した際に、その洗浄ヘッドのノズルから
ワイパに向けて洗浄液を噴射させたり、該洗浄ヘッドが
前記キャッピング手段のキャップ上に達した際に、その
洗浄ヘッドのノズルから洗浄液をキャップ内に向けて噴
射させたりする噴射手段が備えられたことを特徴として
いる。
【0009】このインクジェット記録装置においては、
キャリッジが作図領域からサービス領域へと走行して、
そのキャリッジに装着された洗浄ヘッドがワイパ上に達
した際に、噴射手段により、その洗浄ヘッドのノズルか
ら洗浄液をワイパに向けて噴射させて、その洗浄液をワ
イパに振り掛けることができる。そして、その洗浄液に
よりワイパに付着したインク、ごみ、糸屑等の払拭物を
洗い流して、そのワイパを払拭物が付着していないクリ
ーンな状態に戻すことができる。そして、それ以降に、
そのワイパにより拭う印字ヘッドのノズル面やその周辺
の印字ヘッド部分に、ワイパに付着した上記の払拭物が
再び付着するのを防ぐことができる。
【0010】また、キャリッジが作図領域からサービス
領域へと移動して、そのキャリッジに装着された洗浄ヘ
ッドのノズルがサービス領域に備えられたキャッピング
手段のキャップ上に達した際には、噴射手段により、そ
の洗浄ヘッドのノズルから洗浄液をキャップ内に向けて
噴射させることができる。そして、そのキャップ内底部
に敷設された保湿材に洗浄液を含浸させることができ
る。そして、その洗浄液により、キャップにより覆う印
字ヘッドのノズル周囲を高湿度雰囲気に保持することが
できる。そして、ノズルに残留するインクがノズル内で
硬化して、ノズルが目詰まりを起こすのを防ぐことがで
きる。その際には、洗浄液が硬化しやすいインク色素等
を含んでいないため、その洗浄液を含浸させた保湿材が
目詰まりを起こして、その保湿材の保湿作用が失われる
のを防ぐことができる。
【0011】また、印字ヘッドよりもサービス領域側に
位置するキャリッジ部分に洗浄ヘッドが備えられている
ため、キャリッジを作図領域からサービス領域に走行さ
せる工程において、洗浄ヘッドのノズルから洗浄液を噴
射させて、その洗浄液によりワイパを洗浄してクリーン
な状態とした後に、洗浄ヘッドに続くキャリッジ部分に
装着された印字ヘッドのノズルを上記のクリーンなワイ
パによりワイピングできる。そして、印字ヘッドのノズ
ルにワイパに従前に付着した払拭物が再び付着して、そ
のノズルが目詰まりを起こすのを防ぐことができる。そ
れと共に、キャリッジを作図領域からサービス領域に走
行させる工程において、サービス領域に備えられたキャ
ッピング手段のキャップ上に先ず洗浄ヘッドを位置させ
ることができる。そして、その洗浄ヘッドのノズルから
洗浄液をキャップ内に噴射させることができる。続い
て、同じキャップ上に印字ヘッドを位置させることがで
きる。そして、そのキャップにより印字ヘッドのノズル
周囲を覆うことができる。そして、サービス領域におけ
るキャリッジの無駄な走行工程を省くことができる。ち
なみに、印字ヘッドよりも作図領域側に位置するキャリ
ッジ部分に洗浄ヘッドが備えられている場合には、キャ
リッジを作図領域からサービス領域に走行させる工程に
おいて、サービス領域に備えられたキャッピング手段の
キャップ上を印字ヘッドを乗り越えさせて、そのキャッ
プ上に印字ヘッドに続くキャリッジ部分に備えられた洗
浄ヘッドを位置させ、その洗浄ヘッドのノズルから洗浄
液をキャップ内に噴射させる必要がある。その後、キャ
リッジを作図領域側に走行させ直して、同じキャップ上
に印字ヘッドを位置させて、そのキャップにより印字ヘ
ッドのノズル周囲を覆う必要がある。
【0012】本発明のインクジェット記録装置において
は、前記洗浄液が、純水であることを好適としている。
この場合には、純水は、大量かつ豊富に存在するもので
あって、その洗浄液の入手が容易となる。また、純水に
は、硬化しやすい不純物質が含まれていないため、その
純水をキャップ内底部の保湿材に含浸させた際に、その
保湿材が目詰まりを起こすのを防ぐことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は本発明のインク
ジェット記録装置の好適な実施の形態を示し、図1はそ
の概略構造説明図、図2はその洗浄ヘッドがワイパ上を
走行する際の説明図、図3はその洗浄ヘッドがキャップ
上を走行する際の説明図である。以下に、このインクジ
ェット記録装置を説明する。
【0014】図のインクジェット記録装置では、図1に
示したように、印字ヘッド30よりも外側のサービス領
域側に位置するキャリッジ40部分に、洗浄液を噴射さ
せる洗浄ヘッド100が、イエロー(Y)のインクを噴
射させる印字ヘッド30、マゼンタ(M即ち赤)のイン
クを噴射させる印字ヘッド30、シアン(C即ち青)の
インクを噴射させる印字ヘッド30及びブラック(K)
のインクを噴射させる印字ヘッド30に並べて装着され
ている。洗浄ヘッド100は、印字ヘッド30と同様な
構造をしていて、その底部に設けられたノズル102か
ら洗浄液を噴射させることができる構造をしている。
【0015】洗浄ヘッド100には、該ヘッドが装着さ
れたキャリッジ40が作図領域とサービス領域との間を
走行して、そのキャリッジ40に装着された洗浄ヘッド
のノズル102がワイパ50上に達した際に、図2に示
したように、その洗浄ヘッドのノズル102から洗浄液
54をワイパ50に向けて噴射させたり、洗浄ヘッド1
00が装着されたキャリッジ40が作図領域からサービ
ス領域へと移動して、図3に示したように、そのキャリ
ッジ40に装着された洗浄ヘッドのノズル102がキャ
ッピング手段70のキャップ60上に達した際に、その
洗浄ヘッドのノズル102からノズル保湿用の洗浄液5
4をキャップ60内に向けて噴射させたりする、噴射手
段110が接続されている。噴射手段110は、電子回
路等から構成されている。ワイパ50の直下には、図7
に示したように、洗浄ヘッドのノズル102からワイパ
50に向けて噴射させた洗浄液54を受け止める受け皿
56が設けられている。
【0016】その他は、図4ないし図7に示した既述の
インクジェット記録装置と同様に構成されている。この
インクジェット記録装置においては、キャリッジ40が
作図領域とサービス領域との間を走行して、そのキャリ
ッジ40に装着された洗浄ヘッド100がワイパ50上
に達した際に、噴射手段110により、その洗浄ヘッド
のノズル102から洗浄液54をワイパ50に向けて噴
射させて、その洗浄液54によりワイパ50に振り掛け
ることができる。そして、その洗浄液54によりワイパ
50に付着したインク、ごみ、糸屑等の払拭物52を洗
い流して、そのワイパ50を払拭物52が付着していな
いクリーンな状態に戻すことができる。そして、それ以
降に、そのワイパ50により拭う印字ヘッドのノズル3
2やその周辺の印字ヘッド30部分に、上記のインク、
ごみ、糸屑等の払拭物52が再び付着するのを防ぐこと
ができる。ワイパ50から洗い流した払拭物52は、ワ
イパ50の直下に設けられた受け皿56に受け止めて、
受け皿56内に連通する排出路58を通して、受け皿5
6外部に排除できる。なお、ワイパ50に洗浄ヘッドの
ノズル102から洗浄液54を振り掛ける際には、ワイ
パ50は、図2に示したように、印字ヘッド30のノズ
ルの走行経路に侵入した状態にあっても、印字ヘッド3
0のノズルの走行経路から離脱した状態にあっても良
い。
【0017】また、キャリッジ40がその作図領域から
サービス領域へと移動して、そのキャリッジ40に装着
された洗浄ヘッドのノズル102がサービス領域に備え
られたキャッピング手段のキャップ60上に達した際に
は、噴射手段110により、その洗浄ヘッドのノズル1
02から洗浄液54をキャップ60内に向けて噴射させ
ることができる。そして、そのキャップ60内底部に収
容された保湿材62に洗浄液54を含浸させることがで
きる。そして、その洗浄液54により、キャップ60に
より覆う印字ヘッドのノズル32周囲を高湿度雰囲気に
保持することができる。そして、印字ヘッドのノズル3
2に残留するインクが硬化して、そのノズル32が目詰
まりを起こすのを防ぐことができる。その際には、洗浄
液54が硬化しやすいインク色素等を含んでいないた
め、その洗浄液54を含浸させた保湿材62が目詰まり
を起こして、その保湿材62の保湿作用が失われるのを
防ぐことができる。
【0018】また、印字ヘッド30よりもサービス領域
側に位置するキャリッジ40部分に洗浄ヘッド100が
備えられているため、キャリッジ40を作図領域からサ
ービス領域に走行させる工程において、洗浄ヘッドのノ
ズル102から洗浄液54を噴射させて、その洗浄液5
4によりワイパ50を洗浄してクリーンな状態とした後
に、洗浄ヘッド100に続くキャリッジ40部分に装着
された印字ヘッドのノズル32を上記のクリーンなワイ
パ50によりワイピングできる。そして、印字ヘッドの
ノズル32にワイパ50に従前に付着した払拭物52が
再び付着して、そのノズル32が目詰まりを起こすのを
防ぐことができる。それと共に、キャリッジ40を作図
領域からサービス領域に走行させる工程において、サー
ビス領域に備えられたキャッピング手段70のキャップ
60上に先ず洗浄ヘッド100を位置させることができ
る。そして、その洗浄ヘッドのノズル102から洗浄液
54をキャップ60内に噴射させることができる。続い
て、同じキャップ60上に印字ヘッド30を位置させる
ことができる。そして、そのキャップ40により印字ヘ
ッドのノズル32周囲を覆うことができる。そして、サ
ービス領域におけるキャリッジ40の無駄な走行工程を
省くことができる。
【0019】図1ないし図3に示したインクジェット装
置においては、洗浄ヘッドのノズル102から噴射させ
る洗浄液54は、純水であることが好ましい。その場合
には、その純水からなる洗浄液54の入手が容易とな
る。また、純水には、硬化しやすい不純物質が含まれて
いないため、その純水をキャップ60内底部の保湿材6
2に含浸させた際に、その保湿材62が目詰まりを起こ
すのを防ぐことができる。
【0020】本発明のインクジェット記録装置は、図1
に示したような、カラー用のインクジェット記録装置は
勿論、モノカラー用のインクジェット記録装置にも利用
可能であって、それらの両記録装置に利用すれば、両装
置共ほぼ同様な作用、効果が得られる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット記録装置によれば、印字ヘッドのノズルをクリー
ニングするワイパに付着したインク、ごみ、糸屑等の払
拭物を、噴射手段により洗浄ヘッドから噴射させる洗浄
液により洗い流すことができる。そして、そのワイパに
付着した払拭物が、作図領域とサービス領域とに亙って
走行させる印字ヘッドのノズルやその周辺の印字ヘッド
部分に再び付着するのを防ぐことができる。そして、そ
の払拭物により印字ヘッドのノズルが目詰まりを起こし
たり、その印字ヘッドのノズルから噴射させたインクに
他の種類のインクの色素が混入して、そのインクが変色
したりするのを防ぐことができる。
【0022】また、サービス領域に備えられたキャッピ
ング手段のキャップ内に向けて、噴射手段により洗浄ヘ
ッドのノズルから洗浄液を噴射させることができる。そ
して、その洗浄液をキャップ内底部に敷設された保湿材
に含浸させることができる。そして、その保湿材に含浸
させた洗浄液により、キャップにより覆う印字ヘッドの
ノズル周囲を高湿度雰囲気に保持できる。そして、その
印字ヘッドのノズルに残留するインクの色素が硬化し
て、そのノズルが目詰まりを起こすのを防ぐことができ
る。また、上記の保湿材に含浸させるノズル保湿用の保
湿液に、インクでなく、純水等の洗浄液を用いることが
できる。そして、その分、保湿材に含浸させるノズル保
湿用のインクの量を節約できる。
【0023】また、洗浄液に純水等を用いた場合には、
その純水等を洗浄ヘッドのノズルから噴射させて溜める
キャップ内底部に敷設された保湿材が目詰まりを起こす
虞れがないため、その保湿材を定期的に交換したり、キ
ャップ内に溜まったインクを吸引ポンプで吸引、排除し
てキャップ内を洗浄したりする面倒で時間の掛かる作業
を不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の概略構造説
明図である。
【図2】本発明のインクジェット記録装置の洗浄ヘッド
をワイパ上を走行させる際の説明図である。
【図3】本発明のインクジェット記録装置の洗浄ヘッド
をキャップ上を走行させる際の走行説明図である。
【図4】インクジェット記録装置の構造説明図である。
【図5】従来のインクジェット記録装置の概略構造説明
図である。
【図6】印字ヘッドのノズル周囲をキャップにより覆っ
たりそのキャップをノズル周囲から離脱させたりした状
態の説明図である。
【図7】ワイパ部分の拡大構造説明図である。
【符号の説明】
10 記録媒体 20 プラテン 30 印字ヘッド 32 ノズル 40 キャリッジ 50 ワイパ 52 払拭物 54 洗浄液 56 受け皿 60 キャップ 62 保湿材 70 キャッピング手段 100 洗浄ヘッド 102 ノズル 110 噴射手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体をプラテン上をX方向に移動さ
    せたり、印字ヘッドが装着されたキャリッジを前記プラ
    テン上に搭載された記録媒体上をY方向に走行させたり
    しながら、前記印字ヘッドのノズルからインクを噴射さ
    せて記録媒体上に着弾させるインクジェット記録装置で
    あって、 前記記録媒体に文字や線図を作図する作図領域よりも外
    側に位置する前記キャリッジを走行させるサービス領域
    に、前記印字ヘッドのノズルをクリーニングするワイパ
    と、前記サービス領域へと走行させてそのサービス領域
    に収容したキャリッジに装着された印字ヘッドのノズル
    周囲をキャップにより覆って、そのキャップ内底部に収
    容された保湿材によりノズル周囲を高湿度雰囲気に保持
    するノズル保湿用のキャッピング手段とが備えられてな
    るインクジェット記録装置において、 前記印字ヘッドよりも外側のサービス領域側に位置する
    キャリッジ部分に、洗浄液を噴射させる洗浄ヘッドが備
    えられると共に、該洗浄ヘッドが前記ワイパ上に達した
    際に、その洗浄ヘッドのノズルからワイパに向けて洗浄
    液を噴射させたり、該洗浄ヘッドが前記キャッピング手
    段のキャップ上に達した際に、その洗浄ヘッドのノズル
    から洗浄液をキャップ内に向けて噴射させたりする噴射
    手段が備えられたことを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄液が、純水である請求項1記載
    のインクジェット記録装置。
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