JP2007223266A - 液体噴射装置およびそのクリーニング方法 - Google Patents

液体噴射装置およびそのクリーニング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】前回実施したクリーニングからの経過時間に応じて適切なチョーククリーニングを実行する液体噴射装置を提供する。
【解決手段】インクを貯留するインクカートリッジ33と、上記インクをノズルから噴射する記録ヘッド29と、上記インクカートリッジ33のインクを記録ヘッド29に供給するチューブ38と、上記記録ヘッド29のノズルに負圧を与えてインクを吸引排出する吸引ポンプ37と、上記チューブ38の途中部を開閉するチョーク弁40と、上記吸引ポンプ37およびチョーク弁40を制御して上記チョーク弁40を閉じたチョーク状態で吸引を開始してからチョーク状態を解除して吸引を実行するクリーニング動作を制御するクリーニング制御手段43とを備え、上記クリーニング制御手段43は、前回実行したクリーニングからの経過時間に応じて、クリーニング時にチョーク状態で保持するチョーク時間を変更するよう制御する。
【選択図】図6

Description

本発明は、主として印刷データに対応してノズルからインク滴を吐出させて記録媒体にドットを形成させるインクジェット式記録装置として用いられる液体噴射装置およびそのクリーニング方法に関するものである。
液体をターゲットに噴射する液体噴射装置には、インクを記録用紙に噴射して印刷を施すインクジェット式記録装置が知られている。このインクジェット式記録装置における記録ヘッドは、圧力発生室で加圧したインクをノズルからインク滴として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル開口からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などにより吐出不良の状態となり、印刷不良を起こすという問題を抱えている。
このために、インクジェット式記録装置には、非印刷時に記録ヘッドのノズル開口を封止するためのキャッピング手段と、必要に応じてノズル形成面を清掃するワイピング部材が備えられている。このキャッピング手段は、前記したノズル開口のインクの乾燥を防止する蓋体として機能するだけでなく、ノズル開口に目詰まりなどが生じた場合には、キャッピング手段によりノズル形成面を封止し、吸引ポンプからの負圧により、ノズル開口からインクを吸引排出させてノズル開口の目詰まりを解消する機能をも備えている。
記録ヘッドの目詰まり解消のために行うインクの強制的な吸引排出処理は、クリーニング操作と呼ばれており、例えば記録装置の長時間の休止後に印刷を再開する場合や、ユーザが印刷状態の不良を認識してクリーニングスイッチを操作した場合などに実行され、記録ヘッドからインクを排出させた後にゴムなどの弾性板からなるワイピング部材により、記録ヘッドのノズル形成面を払拭する操作が伴われる。
上記のようなクリーニング操作において、吸引力を高めるために、記録ヘッドにインクを供給する供給路に、流路を開閉するチョーク弁を設け、チョーク弁を閉じた状態で吸引を開始し、負圧が高くなった時点でチョーク状態を解除して一気に吸引を行うチョーククリーニングが実施されている(下記の特許文献1)。
特開平4−1055号公報
しかしながら、前回実施したクリーニングからの経過時間によっては、記録ヘッドや流路内に残留する気泡の量が異なるため、上記特許文献1の装置のチョーククリーニングでは、上記経過時間によっては、チョーククリーニングの効果が不足して吸引不足となったり、逆に、チョーククリーニングが不必要に過大となって無駄にインクを消費してしまうこともある。また、特に残留気泡が多い場合は、チョーククリーニングを複数回繰り返しても完全には気泡が排除されにくい。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、前回実施したクリーニングからの経過時間に応じて適切なチョーククリーニングを実行する液体噴射装置およびそのクリーニング方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の液体噴射装置は、液体を貯留する液体貯留手段と、上記液体をノズルから噴射する噴射ヘッドと、上記液体貯留手段の液体を噴射ヘッドに供給する液体供給路と、上記噴射ヘッドのノズルに負圧を与えて液体を吸引排出する吸引手段と、上記液体供給路の途中部を開閉するチョーク弁と、上記吸引手段およびチョーク弁を制御して上記チョーク弁を閉じたチョーク状態で吸引を開始してからチョーク状態を解除して吸引を実行するクリーニング動作を制御するクリーニング制御手段とを備え、上記クリーニング制御手段は、前回実行したクリーニングからの経過時間に応じて、クリーニング時にチョーク状態で保持するチョーク時間を変更するよう制御する。
また、上記目的を達成するため、本発明の液体噴射装置のクリーニング方法は、液体を貯留する液体貯留手段と、上記液体をノズルから噴射する噴射ヘッドと、上記液体貯留手段の液体を噴射ヘッドに供給する液体供給路と、上記噴射ヘッドのノズルに負圧を与えて液体を吸引排出する吸引手段と、上記液体供給路の途中部を開閉するチョーク弁と、上記吸引手段およびチョーク弁を制御して上記チョーク弁を閉じたチョーク状態で吸引を開始してからチョーク状態を解除して吸引を実行するクリーニング動作を制御するクリーニング制御手段とを備えた液体噴射装置のクリーニング方法であって、前回実行したクリーニングからの経過時間に応じて、クリーニング時にチョーク状態で保持するチョーク時間を変更するよう制御することを要旨とする。
本発明によれば、前回実行したクリーニングからの経過時間に応じて、クリーニング時にチョーク状態で保持するチョーク時間を変更することから、前回実施したクリーニングからの経過時間に応じて適切なチョーク時間を設定したチョーククリーニングが可能となり、従来のように、チョーククリーニングの効果が不足して吸引不足となったり、逆に、チョーククリーニングが不必要に過大となって無駄にインクを消費してしまうことがなくなる。
本発明において、上記クリーニング制御手段は、前回実行したクリーニングからの経過時間に応じて、クリーニング時のチョーク状態解除後の吸引時間を変更するよう制御する場合には、チョーク時間とともにチョーク状態解除後の吸引時間を適切に設定することにより、特に残留気泡が多い場合でも、ほぼ完全に気泡を排除することができる。
本発明において、上記クリーニング制御手段は、前回実行したクリーニングからの経過時間が長いほどチョーク時間を長くするよう制御する場合には、チョーククリーニングの効果が不足して吸引不足となったり、逆に、チョーククリーニングが不必要に過大となって無駄にインクを消費してしまうことがなくなる。
本発明において、上記クリーニング制御手段は、前回実行したクリーニングからの経過時間が長いほどチョーク状態解除後の吸引時間を長くするよう制御する場合には、特に残留気泡が多い場合でも、ほぼ完全に気泡を排除することができる。
本発明において、上記噴射ヘッドのノズル面を封止するキャップ部材をさらに備え、上記吸引手段は、上記キャップ部材内を吸引することによりノズルに負圧を与えて液体を吸引排出するものであり、上記クリーニング制御手段は、前回実行したクリーニングからの経過時間に応じて、吸引後にキャップ部材内が大気圧になるまで待機させる待機時間を変更するよう制御する場合には、無駄に長い待機時間を設定することがなくなり、処理時間の無駄がなくなる。
本発明において、上記クリーニング制御手段は、前回実行したクリーニングからの経過時間が長いほど上記待機時間を長くするよう制御する場合には、無駄に長い待機時間を設定することがなくなり、処理時間の無駄がなくなる。
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
図1および図2に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ(以下、プリンタという。)21は、略直方体形状のフレーム22と、そのフレーム22に架設されたプラテン23とを備え、図示しない紙送り機構により同プラテン23上を紙が給送されるようになっている。さらに、フレーム22には前記プラテン23に平行にガイド部材24が架設されており、このガイド部材24には、キャリッジ25がガイド部材24の軸線方向に移動可能に挿通支持されている。また、同キャリッジ25は、タイミングベルト27を介してキャリッジモータ28に接続されており、キャリッジモータ28の駆動によってガイド部材24に沿って往復移動されるようになっている。
また、キャリッジ25には、そのプラテン23に対向する面に、液体であるインクをノズルから噴射する噴射ヘッドとしての記録ヘッド29が搭載されている。そして、キャリッジ25上には記録ヘッド29に液体としてのインクを供給する液体供給用バルブユニットとしてのバルブユニット30が搭載されている。本実施形態では、インクの色(ブラックインクBと、シアンC、マゼンタM、イエローYの各カラーインク)に対応して、バルブユニット30B,30C,30M,30Yが4個設けられている。
また、記録ヘッド29の下面には図示しないノズル吐出口が設けられており、図示しない圧電素子の駆動により、前記バルブユニット30B,30C,30M,30Yから記録ヘッド29にインクが供給され、紙上にインク滴が吐出され、印刷が行われる。
上記バルブユニット30B,30C,30M,30Yは、圧力調整バルブが内臓されており、記録ヘッド29でインクが吐出されて所定の負圧になったときに圧力調整バルブが開いて記録ヘッド29に消費された分のインクを補給する圧力調整機能を有している。
一方、フレーム22の右端には4つのカートリッジホルダ32が形成されている。そして、このカートリッジホルダ32には、液体を貯留する液体貯留手段としてのインクカートリッジ33が着脱可能に搭載されている。本実施形態では、インクの色に対応して、インクカートリッジ33B,33C,33M,33Yの4個が設けられている。このインクカートリッジ33B,33C,33M,33Yは、それぞれ、内部が気密状態となっている外郭ケース34と、その内側に設けられたインクパック31B,31C,31M,31Yとによって構成されており、インクパック31B,31C,31M,31Yには、前記したブラックインクBおよび各カラーインクC,M,Yがそれぞれ貯留されている。
インクカートリッジ33のインクパック31と、バルブユニット30とは、可撓性を有する液体供給路としてのチューブ38を介して接続されている。本実施形態では、インクの色に対応して、チューブ38B,38C,38M,38Yの4個が設けられている。
また、イエローYのインクを貯留するインクカートリッジ33Yの上には、空気加圧ポンプ39が備えられている。この空気加圧ポンプ39は、空気供給チューブ36B,36C,36M,36Yを介して前記インクカートリッジ33B,33C,33M,33Yの各外郭ケース34と接続されている。
従って、空気加圧ポンプ39により加圧された空気は、空気供給チューブ36B,36C,36M,36Yを介して各インクカートリッジ33B,33C,33M,33Yの外郭ケース34内に導入され、外郭ケース34とインクパック31との間に形成された空間に導入されるようになっている。すなわち、空気加圧ポンプ39が駆動されて外郭ケース34内に空気が導入されると、インクパック31は加圧空気によって押圧されて、インクパック31に貯留されている各インクがチューブ38B,38C,38M,38Yを介してバルブユニット30B,30C,30M,30Yに供給される。
また、前記各チューブ38B,38C,38M,38Yの流路途中、すなわち前記バルブユニット30B,30C,30M,30Yの上流には、チョーク弁40が備えられている。そして、このチョーク弁40は、上記液体貯留手段の液体を噴射ヘッドに供給する液体供給路としてのチューブ38の途中部を開閉して流れるインクの流量を変化させることが可能となっている。
一方、前記キャリッジ25の移動経路上における非印刷領域(ホームポジョン)には、記録ヘッド29のノズル形成面を封止するキャッピング手段41が配置されている。また、このキャッピング手段41の上面には、前記記録ヘッド29のノズル形成面に密着して封止し得るゴム等の弾性素材により形成されたキャップ部材41aが配置されている。従って、キャッピング手段41は、キャリッジ25がホームポジョンに移動すると、昇降装置50により、キャッピング手段41を記録ヘッド29側に上昇させて、キャップ部材41aによって記録ヘッド29のノズル形成面を封止して、ノズルの開口の乾燥を極力防止する。
また、このキャップ部材41aの下方には、吸引手段としての吸引ポンプ(チューブポンプ)37が配置されている。この吸引ポンプ37は、吸引管37aを介してキャップ部材41aの下部に接続されている。この吸引ポンプ37が駆動されると、記録ヘッド29を覆っているキャップ部材41aから空気が吸引されて、記録ヘッド29のノズルに負圧を与え、記録ヘッド29からインクを吸引排出させる。吸引ポンプ37で記録ヘッド29から吸引排出された廃液インクは、廃液タンク26に回収される。
更に、キャッピング手段41の印字領域側に隣接して、ワイピング部材42が配設されている。このワイピング部材42は、ゴム等の弾性素材を短冊状に形成してなる。また、同ワイピング部材42は、必要に応じて記録ヘッド29の移動経路に水平方向に進出して、ノズル形成面を払拭して清掃する。
次に、前記チョーク弁40について図3に従って、詳しく説明する。
図3(A)に示すように、チョーク弁40は、可撓性流路としてのインク流路部141と押圧部142とを備える。インク流路部141は、略直方体状の可撓性部材によって形成されたインク流路本体部141aを備え、同インク流路本体部141aの上面には、4つの溝142B,142C,142M,142Yが形成されている。そして、インク流路本体部141aの上面には、前記溝142B,142C,142M,142Yを塞ぐようにして、可撓性を有する封止フィルム141bが熱溶着により貼り付けられている。従って、溝142B,142C,142M,142Yと封止フィルム141bとによってインク供給路143B,143C,143M,143Yが形成されている。
そして、このインク供給路143B,143C,143M,143Yは、前記チューブ38B,38C,38M,38Yの流路途中に位置している。従って、チョーク弁40よりも上流側のチューブ38から流出したインクは、インク供給路143B,143C,143M,143Yに流入した後にチョーク弁40よりも下流側のチューブ38に流入するようになっている。
押圧部142は、前記インク流路部141に比較して硬い材料により形成されており、図示しない駆動モータによって、上下方向に移動するようになっている。従って、図3(A)に示すように、押圧部142が、上側に位置した状態では、インク流路部141のインク供給路143B,143C,143M,143Yは最大の断面積を有するようになり、インクが最大の流量で流れるようになる。一方、図3(B)に示すように、押圧部142が下降すると、押圧部142がインク流路部141を押圧し、インク流路部141全体を変形させて、インク供給路143B,143C,143M,143Yが押し潰されるようになっている。その結果、インク供給路143B,143C,143M,143Yの断面積は小さくなり、インクの流量が減少するようになっている。
従って、チョーク弁40は、前記押圧部142を上下動させることにより、液体供給路としてのチューブ38の途中部を開閉し、流れるインクの流量を最大から最小まで変化させることができるようになっている。
図4は上述した記録装置に搭載された制御回路の一例を示している。
図において、符号47は印刷制御手段47であり、この印刷制御手段47はホストコンピュータからの印刷データに基づいてビットマップデータを生成し、このデータに基づいてヘッド駆動手段51により駆動信号を発生させて、キャリッジ25に搭載された記録ヘッド29からインク滴を吐出させる機能を備えている。前記ヘッド駆動手段51は、印刷データに基づく駆動信号の他に、フラッシング制御手段52からのフラッシング指令信号を受けてフラッシング操作のための駆動信号を記録ヘッド29に出力するようにも構成されている。
符号43はクリーニング制御手段43であり、このクリーニング制御手段43は、印刷制御手段47より制御信号を受けるよう構成されており、これにより、ポンプ制御手段45を制御して、吸引ポンプ37を駆動させ、記録ヘッド29からインクを強制的に吸引排出する定期クリーニングの操作機能を備えている。また、上記クリーニング制御手段43は、クリーニング指令検知手段44からの制御信号を受けて、同様にポンプ制御手段45を制御し、吸引ポンプ37を駆動させる機能を備えている。そして、記録装置の操作パネル等に配置されたクリーニング指令スイッチ46を操作することにより、前記クリーニング指令検知手段44が動作し、マニュアルによるクリーニング操作が実行されるように構成されている。
さらに、上記クリーニング制御手段43は、上記ポンプ制御手段45による吸引ポンプ37の制御とともに、チョーク弁制御手段49によるチョーク弁40の制御を行って、上記チョーク弁40を閉じたチョーク状態で吸引ポンプ37を稼動させて吸引を開始し、所定時間チョーク状態のまま吸引を行うことにより負圧を高くしてからチョーク弁40を開けてチョーク状態を解除し、さらに吸引を実行するチョーククリーニング動作を制御する機能を備えている。
そして、上記クリーニング制御手段43は、前回実行したクリーニングからの経過時間に応じて、クリーニング時にチョーク状態で保持するチョーク時間を変更するよう制御する。具体的には、上記クリーニング制御手段43は、前回実行したクリーニングからの経過時間が長いほどチョーク時間を長くするよう制御する。
さらに、上記クリーニング制御手段43は、前回実行したクリーニングからの経過時間に応じて、クリーニング時のチョーク状態解除後の吸引時間を変更するよう制御する。具体的には、上記クリーニング制御手段43は、前回実行したクリーニングからの経過時間が長いほどチョーク状態解除後の吸引時間を長くするよう制御する。
また、図示していないが、前記クリーニング制御手段43は、前記したクリーニング操作以外に、フラッシング制御手段52よりなされるフラッシング動作において、前記キャップ部材41a内に吐出されたインクをキャップ部材41a内の空吸引で廃液タンク26内に導入することが行われる。
ここで、前回実行したクリーニング操作からの経過時間は、クリーニングタイマ48から取得する。このクリーニングタイマ48は、クリーニングの実行によりリセットされてタイマーカウントを続け、つぎのクリーニングの実行のときに、クリーニング制御手段43は、前回実行したクリーニング操作からの経過時間をクリーニングタイマ48から読み取るとともにクリーニングタイマ48のリセットを行う。そして、クリーニング制御手段43は、読み取った経過時間に応じてクリーニング条件の設定や選択を行い、所定のクリーニング条件によりクリーニングを実行する。
つぎに、以上のように構成されたプリンタ21の、チョーククリーニングを行うときの動作について説明する。
図5に示すように、キャリッジ25を非印刷領域(ホームポジション)まで移動させ、まず、クリーニング条件の設定を行う(S10)。
図6はクリーニング条件設定のフローを示す図である。クリーニング条件の設定は、クリーニングタイマ48から前回実行したクリーニングからの経過時間を取得し(S12)、取得した経過時間に応じてクリーニングモードを設定する(S14)。
図7は、経過時間に応じたクリーニングモードの設定の一例を示したテーブルであり、上記S14では、例えばこのようなテーブルに基づいてクリーニングモードを設定することができる。
この例では、前回クリーニングからの経過時間が30日未満の場合、チョーク弁40によるチョーク状態の保持時間を0秒とし、吸引時間を1.2秒とする。すなわち、この場合はチョーク弁40を用いたチョーククリーニングではなく、通常の吸引だけのクリーニングが行われる。また、経過時間が30日以上60日未満のときは、チョーク時間を2秒、チョーク後の吸引時間を2.5秒に設定する。経過時間が60日以上90日未満のときは、チョーク時間を3秒、チョーク後の吸引時間を3.5秒に設定する。経過時間が90日以上120日未満のときは、チョーク時間を4秒、チョーク後の吸引時間を4.5秒に設定する。経過時間が120日以上150日未満のときは、チョーク時間を5秒、チョーク後の吸引時間を5.5秒に設定する。経過時間が150日以上180日未満のときは、チョーク時間を6秒、チョーク後の吸引時間を6.5秒に設定する。経過時間が180日以上のときは、チョーク時間を7秒、チョーク後の吸引時間を7.5秒に設定する。ここに示したクリーニング条件は、あくまで一例であり、この条件に限定するものではなく、各種のクリーニング条件を設定することができる。
図5に示すように、クリーニング条件が設定されると、本吸引が行われる(S20)。
図8は本吸引のフローを示す図である。本吸引では、まず、記録ヘッド29のノズル形成面をキャップ部材41aによって封止し(S21)、前記チョーク弁40の押圧部142を下降させ、インク供給路143B,143C,143M,143Yの断面積を最小にしてチョーク弁40を閉状態にする(S22)。
ついで、吸引ポンプ37を駆動するとともに(S24)、チョーク弁40を閉状態で所定時間保持する(S26)。このときの、吸引ポンプ37を駆動しながらチョーク弁40を閉じた状態で保持する時間がチョーク時間であり、例えば上述したテーブルで経過時間に応じて定められた時間だけ保持することが行われる。このとき、キャップ部材41a内に大きな負圧が生成し、吸引ポンプ37の駆動を継続してチョーク時間を長くすると、チョーク弁40より下流全体に大きな負圧が生成されるようになる。
その後、この状態において、チョーク弁40の押圧部142を上昇させ、チョーク弁40を一気に開放状態とすると(S28)、インクがインクカートリッジ33から勢いよく流れ込み、チューブ38を通ったインクが記録ヘッド29から勢いよく排出される。そして、チョーク弁40の開放から所定時間の吸引を続けたのち、吸引ポンプ37を停止して本吸引を終了する。このとき、チョーク弁40開放からの吸引時間は、例えば上述したテーブルで経過時間に応じて定められた時間だけ吸引することが行われる。
このとき、前回クリーニングからの経過時間が長いほど、チョーク時間を長くするので、大きな負圧が生じた状態で一気にインクを吸引するため、吸引のときのインクの流速が大きくなって、記録ヘッド29内に生じた気泡除去の効果が大きくなる。また、前回クリーニングからの経過時間が長いほど、吸引時間を長くするので、記録ヘッド29内に生じた気泡除去の効果が大きくなる。
図5に示すように、本吸引実行直後はキャップ部材41a内の負圧が高くてすぐにはキャップ部材41aを開くことができないので、キャップ部材41a内の空間が大気圧に戻るまで所定時間待機する(S30)。
このとき、キャップ部材41a内の負圧の大きさによって変化するので、前回実行したクリーニングからの経過時間が長ければ、本吸引でのチョーク時間や吸引時間が長く設定されているので、それだけ本吸引後のキャップ部材41a内の負圧が大きくなっている。このため、上記クリーニング制御手段43は、上記待機時間を、前回実行したクリーニングからの経過時間に応じて変更するよう制御することもできる。具体的には、上記クリーニング制御手段43は、前回実行したクリーニングからの経過時間が長いほど上記待機時間を長くするよう制御する。このようにすることにより、無駄に長い待機時間を設定することがなくなり、処理時間の無駄がなくなる。
その後、記録ヘッド29とキャップ部材41aとを分離してキャップ部材41aを開の状態にして吸引ポンプ37を駆動し、キャップ部材41a内に溜まったインクを空吸引して排出する(S40)。ついで、ワイピング部材42による記録ヘッド29のノズル面のワイピングを行う(S50)。その後再び記録ヘッド29のノズル面をキャップ部材41aによって封止し、吸引ポンプ37を少し駆動して微量のインクを吸引する(S60)。そして、再びキャップ部材41a内が大気圧に戻るまで所定時間待機し(S70)、キャップ部材41aを開の状態にしてキャップ部材41a内に溜まったインクを空吸引して排出する(S80)。
その後、再びワイピング部材42による記録ヘッド29のノズル面のワイピングを行った後(S90)、フラッシング吐出でノズル開口部近傍の混色インクを除去し(S100)、キャップ部材41a内にフラッシング吐出で排出されたインクを空吸引して排出する(S110)。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
すなわち、前回実行したクリーニングからの経過時間に応じて、クリーニング時にチョーク状態で保持するチョーク時間を変更することから、前回実施したクリーニングからの経過時間に応じて適切なチョーク時間を設定したチョーククリーニングが可能となり、従来のように、チョーククリーニングの効果が不足して吸引不足となったり、逆に、チョーククリーニングが不必要に過大となって無駄にインクを消費してしまうことがなくなる。
また、上記クリーニング制御手段43は、前回実行したクリーニングからの経過時間に応じて、クリーニング時のチョーク状態解除後の吸引時間を変更するよう制御するため、チョーク時間とともにチョーク状態解除後の吸引時間を適切に設定することにより、特に残留気泡が多い場合でも、ほぼ完全に気泡を排除することができる。
また、上記クリーニング制御手段43は、前回実行したクリーニングからの経過時間が長いほどチョーク時間を長くするよう制御するため、チョーククリーニングの効果が不足して吸引不足となったり、逆に、チョーククリーニングが不必要に過大となって無駄にインクを消費してしまうことがなくなる。
また、上記クリーニング制御手段43は、前回実行したクリーニングからの経過時間が長いほどチョーク状態解除後の吸引時間を長くするよう制御するため、特に残留気泡が多い場合でも、ほぼ完全に気泡を排除することができる。
また、上記噴射ヘッドのノズル面を封止するキャップ部材41aをさらに備え、上記吸引ポンプ37は、上記キャップ部材41a内を吸引することによりノズルに負圧を与えてインクを吸引排出するものであり、上記クリーニング制御手段43は、前回実行したクリーニングからの経過時間に応じて、吸引後にキャップ部材41a内が大気圧になるまで待機させる待機時間を変更するよう制御するため、無駄に長い待機時間を設定することがなくなり、処理時間の無駄がなくなる。
また、上記クリーニング制御手段は、前回実行したクリーニングからの経過時間が長いほど上記待機時間を長くするよう制御するため、無駄に長い待機時間を設定することがなくなり、処理時間の無駄がなくなる。
上記各実施形態において、記録ヘッド29は、液体を噴射させる駆動素子である圧力発生素子として、圧電振動子を利用した液体噴射装置に適用することもできるし、発熱素子を利用したタイプの液体噴射装置に適用することもできる。
また、液体噴射装置の代表例としては、上述したような画像記録用のインクジェット式記録ヘッドを備えたインクジェット式記録装置があるが、本発明は、その他の液体噴射装置として、例えば液晶ディスプレー等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッドを備えた装置、有機ELディスプレー、面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッドを備えた装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを備えた装置、精密ピペットとしての試料噴射ヘッドを備えた装置等、各種の液体噴射装置に適用することができる。
本実施形態の記録装置の概略構成を示す平面図である。 インク供給および排出経路の概略を示す図である。 チョーク弁の構造を示す拡大断面図である。 上記記録装置の制御回路を示す機能ブロック図である。 クリーニングの処理フローを示すフローチャートである。 クリーニング条件設定の処理フローを示すフローチャートである。 クリーニング条件の一例を示すテーブルである。 本吸引の処理フローを示すフローチャートである。
符号の説明
21 プリンタ、22 フレーム、23 プラテン、24 ガイド部材、25 キャリッジ、26 廃液タンク、27 タイミングベルト、28 キャリッジモータ、29 記録ヘッド、30 バルブユニット、30B,30C,30M,30Y 各色バルブユニット、31 インクパック、31B,31C,31M,31Y インクパック、32 カートリッジホルダ、33 インクカートリッジ、33B,33C,33M,33Y インクカートリッジ、34 外郭ケース、36B,36C,36M,36Y 空気供給チューブ、37 吸引ポンプ、37a 吸引管、38 チューブ、38B,38C,38M,38Y 各色チューブ、39 空気加圧ポンプ、40 チョーク弁、41 キャッピング手段、41a キャップ部材、42 ワイピング部材、43 クリーニング制御手段、44 クリーニング指令検知手段、45 ポンプ制御手段、46 クリーニング指令スイッチ、47 印刷制御手段、48 クリーニングタイマ、49 チョーク弁制御手段、50 昇降装置、51 ヘッド駆動手段、52 フラッシング制御手段、141 インク流路部、141a インク流路本体部、141b 封止フィルム、142 押圧部、142B,142C,142M,142Y 溝、143B,143C,143M,143Y インク供給路

Claims (7)

  1. 液体を貯留する液体貯留手段と、上記液体をノズルから噴射する噴射ヘッドと、上記液体貯留手段の液体を噴射ヘッドに供給する液体供給路と、上記噴射ヘッドのノズルに負圧を与えて液体を吸引排出する吸引手段と、上記液体供給路の途中部を開閉するチョーク弁と、上記吸引手段およびチョーク弁を制御して上記チョーク弁を閉じたチョーク状態で吸引を開始してからチョーク状態を解除して吸引を実行するクリーニング動作を制御するクリーニング制御手段とを備え、上記クリーニング制御手段は、前回実行したクリーニングからの経過時間に応じて、クリーニング時にチョーク状態で保持するチョーク時間を変更するよう制御することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 上記クリーニング制御手段は、前回実行したクリーニングからの経過時間に応じて、クリーニング時のチョーク状態解除後の吸引時間を変更するよう制御する請求項1記載の液体噴射装置。
  3. 上記クリーニング制御手段は、前回実行したクリーニングからの経過時間が長いほどチョーク時間を長くするよう制御する請求項1または2記載の液体噴射装置。
  4. 上記クリーニング制御手段は、前回実行したクリーニングからの経過時間が長いほどチョーク状態解除後の吸引時間を長くするよう制御する請求項2または3記載の液体噴射装置。
  5. 上記噴射ヘッドのノズル面を封止するキャップ部材をさらに備え、上記吸引手段は、上記キャップ部材内を吸引することによりノズルに負圧を与えて液体を吸引排出するものであり、上記クリーニング制御手段は、前回実行したクリーニングからの経過時間に応じて、吸引後にキャップ部材内が大気圧になるまで待機させる待機時間を変更するよう制御する請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  6. 上記クリーニング制御手段は、前回実行したクリーニングからの経過時間が長いほど上記待機時間を長くするよう制御する請求項5記載の液体噴射装置。
  7. 液体を貯留する液体貯留手段と、上記液体をノズルから噴射する噴射ヘッドと、上記液体貯留手段の液体を噴射ヘッドに供給する液体供給路と、上記噴射ヘッドのノズルに負圧を与えて液体を吸引排出する吸引手段と、上記液体供給路の途中部を開閉するチョーク弁と、上記吸引手段およびチョーク弁を制御して上記チョーク弁を閉じたチョーク状態で吸引を開始してからチョーク状態を解除して吸引を実行するクリーニング動作を制御するクリーニング制御手段とを備えた液体噴射装置のクリーニング方法であって、前回実行したクリーニングからの経過時間に応じて、クリーニング時にチョーク状態で保持するチョーク時間を変更するよう制御することを特徴とする液体噴射装置のクリーニング方法。
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