JP2005081594A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ワイピング部材によって記録ヘッドから掻き取ったインクを効果的に回収し、ワイピング部材から滴下するインク廃液によってもたらされる汚染、および機器の駆動障害の発生を防止することができる小型なインクジェット式記録装置を提供すること。
【解決手段】 液体の供給を受けて、前記液体をノズルから噴射する液体噴射ヘッドと、前記ノズルが形成されたノズルプレート面に接離可能に配置されたキャップ本体と、前記ノズルプレート面を払拭可能なワイピング部材を備えた液体噴射装置であって、前記ワイピング部材は、前記キャップ本体内に配置されていることを特徴とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、液体を噴射する液体噴射ヘッドのノズル面の液体を吸引するための液体噴射ヘッドの液体吸引装置、液体噴射ヘッドの液体吸引方法および液体噴射装置に関するものである。
パーソナルコンピュータ等の発達によりグラフィック処理が比較的簡単に実行できるようになったため、ディスプレイに表示されるたとえばカラー画像のハードコピーを高品質で出力できる記録装置が求められている。
ターゲットに対して液体を噴射させる液体噴射装置として、記録ヘッドから記録媒体に対してインク滴を噴射させて印刷を行うインクジェット式記録装置が知られていた。そして、このようなインクジェット式記録装置は、記録ヘッドのノズルから記録媒体に対して微小なインク滴を吐出させて、所望の文字や図形等の画像を記録する。
このインクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。
インクジェット式記録装置は、インクカートリッジからのインクの供給を受けるインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相対的に移動させる紙送り手段を備え、記録ヘッドをキャリッジ上で記録用紙の幅方向に移動させながら記録用紙に対してインク滴を吐出させることで記録が行われる。
そして共通のキャリッジ上に、たとえばブラックインクを吐出するブラック用記録ヘッドと、イエロー、シアン、マゼンタの各インクの吐出が可能なカラー用記録ヘッドを搭載し、ブラックインクによるテキスト印刷ばかりでなく、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能としている。
インクジェット式記録ヘッドは、圧力発生室で加圧したインクをノズルからインク滴として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル開口からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入等によりノズル開口に目詰まりを発生し、印刷不良を起こすという問題を抱えている。
このために、インクジェット式記録装置には、非印刷時に記録ヘッドのノズル開口を封止するためのキャッピング手段と、必要に応じてノズルプレートを清掃するワイピング装置を備えている。
このキャッピング手段は、印刷の休止時にノズル開口のインクの乾燥を防止する蓋として機能するだけでなく、ノズル開口に目詰まりが生じた場合には、キャップ部材によりノズルプレートを封止し、吸引ポンプからの負圧により、ノズル開口からインク滴を吸引してノズル開口の目詰まりを解消する機能をも備えている。
通常のインクジェット式記録装置においては、キャップ部材によってノズルのインクを吸引した後に、ワイピング装置に備えられた、例えばゴム材料等により形成したワイピング部材により、ノズル形成面を払拭して清掃する操作が伴われる。
ところで、前記したワイピング部材は、クリーニング動作に伴いノズル形成面に付着したインクを掻き取ることによって、印刷領域に移動する記録ヘッドよりインク廃液がボタ落ちするのを阻止する機能と、記録ヘッドのノズル形成面に摺接して、ノズル開口に正常なインクのメニスカスを形成するための機能も兼ねている。このためにワイピング部材は、必要に応じて記録ヘッドの移動領域に対して水平方向に進退されるように構成されている。
このために、ノズル形成面から掻き取ったインク廃液は、ワイピング部材を伝わってワイピング部材より滴下する。このワイピング部材より滴下するインク廃液は、ワイピング部材が進退動作する移動領域の直下を汚染させるのみならず、これが広範囲に流れて、例えばワイピング部材を水平方向に進退させる駆動ユニットに回り込むなどして、ワイピング部材の正常な動作機能を阻害させるという問題を抱えている。さらに、ワイピング部材によって掻き取った廃液の一部は、キャッピング手段の内部空間を負圧に吸引する前記吸引ポンプにも回りこみ、吸引ポンプの正常な動作機能を阻害させるという問題も抱えている。
この問題を解消するのに、ワイピング部材の移動経路に沿った重力方向の直下に、ワイピング部材によって掻き取られたインク廃液を受ける廃液受け部材が配置され、廃液受け部材内には、インク廃液を吸収して保持する廃液吸収材を配置するインクジェット式記録装置が提案されている(たとえば特許文献1)。
特開2002−113883号公報
ところが、このような従来のインクジェット式記録装置では、キャップ部材によるインク吸引位置と、ワイピング部材によるワイピング位置とが異なっている為、それぞれで廃液部材を別個に設ける必要があり、部品点数の増加を招き、インクジェット式記録装置の小型化が困難であるというような問題がある。
本発明は、前記したような問題点に着目してなされたものであり、ワイピング部材によって記録ヘッドから掻き取ったインクを効果的に回収し、ワイピング部材から滴下するインク廃液によってもたらされる汚染、および機器の駆動障害の発生を防止することができる小型なインクジェット式記録装置を提供することを目的とするものである。
上記のような問題を解決するために、本発明の液体噴射装置においては、液体の供給を受けて、前記液体をノズルから噴射する液体噴射ヘッドと、前記ノズルが形成されたノズルプレート面に接離可能に配置されたキャップ本体と、前記ノズルプレート面を払拭可能なワイピング部材を備えた液体噴射装置であって、前記ワイピング部材は、前記キャップ本体内に配置されていることを特徴とする。
また、係る液体噴射装置においては、前記ワイピング部材の先端は、前記キャップ本体が前記ノズルプレート面に当接するキャッピング時においては該キャップ本体内に位置され、ノズル面の払拭時においてはキャップ本体内より外方に位置されることを特徴とする。
また、係る液体噴射装置においては、前記ワイピング部材はワイパーホルダにより保持されており、ワイパーホルダはワイパー駆動装置の駆動により伸縮可能とされることで、前記ワイピング部材の先端が前記キャップ本体内の位置と、前記キャップ本体内より外方の位置とに移動可能となっていることを特徴とする。
また、係る液体噴射装置においては、前記ノズルは列状に複数列ノズルプレートに形成されており、前記キャッピング時において、前記ワイピング部材の先端が前記ノズル列の列間に対向するように位置されていることを特徴とする。
また、係る液体噴射装置においては、前記キャップ本体は、前記キャッピング時において該キャップ本体内に負圧を発生させる吸引ポンプと連通されていることを特徴とする。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置10を示している。
図1に示すインクジェット式記録装置10は、インクジェットプリンタとも呼んでいる。インクジェット式記録装置10は、本体部1を有している。この本体部1は、ガイドレール17、プラテン12、キャリッジ14、メンテナンス装置20、記録ヘッド30を備えている。
キャリッジ14の上部には、複数のインクカートリッジ2,3,4,5が着脱可能に装着できる。キャリッジ14の下部には、記録ヘッド30が設けられている。キャリッジ14は、ベルト15を介してモータ16に接続されている。モータ16が作動することによって、キャリッジ14はガイドレール17に沿ってプラテン12の軸方向である主走査方向Tに往復走行する。
ホームポジション18は、ガイドレール17の一方の端部に位置している。このホームポジション18は、キャリッジの走行経路の末端にある非印刷領域である。このホームポジション18には、本体部1の上にメンテナンス装置20が配置されている。このメンテナンス装置20は、クリーニングシステムもしくはクリーニング装置とも呼んでいる。
メンテナンス装置20は、キャップ本体100を備え、記録ヘッド30のノズル開口のインクの乾燥を防止する機能と、吸引ポンプ19からの負圧をノズル開口に作用させてノズル開口からインクを強制的に吸引して排出させる機能を備える。この吸引ポンプ19は、メンテナンス装置20を構成する一構成要素である。
図2は、図1に示すインクジェット式記録装置10の電気的な接続例を示している。インクジェット式記録装置10の制御装置7は、ローカルプリンタケーブルまたは通信ネットワークを介してホストコンピュータ40のプリンタドライバ41に接続されている。プリンタドライバ41は、インクジェット式記録装置10に対して印刷やクリーニング動作あるいはインク吸引動作を実行させるためのコマンドを送るソフトウェアを搭載している。
図2に示すインクジェット式記録装置10は、制御装置7の他に、メンテナンス装置20、インクカートリッジ2,3,4,5、記録ヘッド30、キャリッジ14、用紙搬送機構15Aを含んでいる。図1の実施形態では、複数のインクカートリッジ2ないし5が、キャリッジ14の上に直接搭載されているが、これに限らずインクカートリッジ2ないし5がキャリッジとは別の位置に搭載しても勿論構わない。
図2の用紙搬送機構15Aは、図1の用紙29をプラテン12上を搬送するようになっている。用紙29は記録媒体の一種である。
図3は、図1に示す記録ヘッド30の構造例を示す断面図である。
インクジェット式記録装置10は、特にカラープリンタとして用いられる場合には、この記録ヘッド30は、種類の異なる複数種類のインクを吐出するために、インクの種類ごとに独立したインク経路50を有している。
各インクカートリッジ2ないし5からのインクは、インク供給針50Aを介してインク経路50に流入する。インクの種類ごとに独立したインク経路50は、それぞれ複数の圧力室51に接続されている。各圧力室51には、ノズル開口55が接続されている。圧力室51から押し出されたインク滴がノズル開口55から吐出される。
図4はノズルプレート面61におけるノズル開口列の配列例を示している。異なるインクの種類とは、見かけ上の色の違いにとどまらず、インクの構成成分の種類や比率が異なることを意味する。各ノズル開口列は、たとえば数10から数1000のノズル開口から構成され、本実施例においては、ブラックノズル開口列56と、カラーノズル開口列54により構成されている。
図5は、本発明のインクジェット式記録装置の記録ヘッド30の内部構造例を示している。上述したインクカートリッジから供給されるインクは、インク経路50を通って圧力室51へ供給される。印刷の際には、圧力発生素子としての圧電振動子39が伸縮動作することによって、圧力室51の容積を変化させて、圧力室51内のインクに圧力変動を生じさせる。これによって、ノズル開口55からインク滴が吐出できる。
記録ヘッド30内のインク中に気泡が混入したり、インク経路50や圧力室51内に増粘したインクが存在すると、インクの正常な流れが阻害されて、正常なインクの吐出が行えないことがある。この場合には、図2に示すメンテナンス装置20が用いられ、このメンテナンス装置20のキャップ本体100によるインクの強制排出が必要となる。
また、インクジェット式記録装置10を最初に使用する際の開始時や、インクカートリッジを別の種類のインクカートリッジに交換した場合では、図3の記録ヘッド30内のインク経路50の中にインクを充填する必要がある。このような初期のインクの充填に際しても、メンテナンス装置20のキャップ本体100が使用され、このキャップ本体100は、図3の記録ヘッド30のノズル開口55から空気およびインクが強制的に吸引されてノズル開口55から排出される。
図6は、本発明の液体噴射ヘッドの液体吸収装置の一例であるインクジェット式記録装置のメンテナンス装置20の構造例を模式的に示している。
メンテナンス装置20は、図1に示すインクジェット式記録装置10の本体部1におけるホームポジション18に配置されている。
メンテナンス装置20は、キャップ本体100とノズルプレート62を払拭するワイピング機構13とを保持するキャップホルダ42、負圧形成部である吸引ポンプ19、そして廃液タンク120を有している。
記録ヘッド30は、液体噴射ヘッドの1種であるが、記録ヘッド30は図1のキャリッジ14とともに主走査方向Tのヘッド移動方向に沿ってガイドレール17によりホームポジション18側に移動される。
この記録ヘッド30はキャリッジ14の下面側に設けられている。記録ヘッド30の下面はノズルプレート面61である。このノズルプレート面61は、図3と図4にその形状例を示している。ノズルプレート面61は、ノズルプレート62の下面である。ノズルプレート62は、上述したような複数のノズル開口列、たとえば図3と図4の図示例では4列のノズル開口列54,56を有している。ノズル開口55は、T方向とは直交するU方向に沿って同じ間隔で形成されている。
図6乃至図8に示すキャップホルダ42のキャップ本体100とワイピング部材105について説明する。
このキャップホルダ42のキャップ本体100は、たとえば非印刷領域であるホームポジション18において、印刷休止中の記録ヘッドに対して接触もしくは密着してノズルプレート面61を封止することにより、ノズルプレート面61のノズル開口の乾燥をできるだけ防ぐ構造である。
このキャップ本体100は、吸引ポンプ19の負圧発生動作により、クリーニング動作時には記録ヘッド30のノズル開口55に負圧を与えて、ノズル開口55からインクを吸引する、及びフラッシング動作によって、記録ヘッド30のノズル開口55からインク滴を受けるための容器としての機能も持っている。
また、キャップ本体100は、上部に開口を有するたとえば箱状の部材である。このキャップ本体100は平面で見てたとえば長方形状の上部開口を有し、上端面には、この開口に沿ってシール部108が形成されている。このシール部108は、たとえば図6に示すようにノズルプレート面61に対して接触して密着される部分である。これによって、キャップ本体100内の空間はノズルプレート面61のほぼ全面を封止できる構造である。
さらに、キャップ本体100には、このキャップ本体100をノズルプレート面61に対して接離駆動させるキャップ駆動装置6が接続されている。
また、キャップ本体100には、本体の内部を大気圧に開放する圧力解除バルブ11が接続されており、キャップ本体100の後面下端部には、不要なインクを排出するインク排出管123が接続されている。このインク排出管123には、キャップ本体100の内部に溜まったインクをインク排出管123から吸引するポンプ等の吸引ポンプ19が接続されており、この吸引ポンプ19には、吸引されたインクを貯留する廃液タンク120が接続されている。
図6乃至図8に示すように、キャップ本体100の内部には、ノズルプレートを払拭するワイピング部材105とワイピング部材105を保持するワイパーホルダ41の一部が収容されている。
ワイピング機構13は、図6に示すように、ワイピング部材105と、このワイピング部材105を保持するワイパーホルダ41と、ワイパーホルダ41を上下方向に移動させるワイパー駆動装置23等を備えている。ワイピング部材105は、例えば、ゴム等の撥水性を有する弾性部材とフェルトやスポンジ等の吸液性部材とを張り合わせた板状部材とされ、弾性部材で拭ったインク液を吸液性部材に吸収させるようになっている。ワイパーホルダ41は、ワイピング部材105の下半部分を保持する部材であり、例えば、上面が開放した合成樹脂製の箱状部材によって構成される。ワイパー駆動装置23は、例えば電磁石とこの電磁石に吸着される吸着部とから構成されている(何れも図示せず)。吸着部は、例えば磁性体から構成される。そして、本実施形態では、ワイパーホルダ41側に吸着部を配設し、この吸着部の上方の適所に電磁石を配置している。
このワイピング機構13では、通常、電磁石は消磁されている。この消磁状態では、ワイパーホルダ41及びワイパーブレード40は、その自重によって可動範囲の下限に位置する。なお、この下限位置において、図6に示すように、ワイピング部材105の上縁は、キャップ本体100のシール部108と同等の高さに位置される。一方、ワイピング動作の起動指令が出された際には、電磁石は励磁される。この励磁状態では、電磁石が発生する磁力により吸着部が上方に引き寄せられ、これによりワイパーホルダ41が可動範囲の上限に移動する。この上限位置では、図7、8に示すように、ワイピング部材105の上縁は、ノズルプレート面61よりも少し高い位置とされる。従って、記録ヘッド30をワイピング部材105と対向する位置に移動させると、ワイピング部材105の上縁部がノズルプレート面61に接触する。そして、この接触状態で記録ヘッド30を主走査方向に移動させると、ワイピング部材105が相対的に移動してノズル面に付着したインク液等を拭う。そして、このワイピング動作が終了したならば、電磁石を消磁し、ワイピング部材105とノズルプレート面61との接触状態を解除する。
次に、前述した構成からなる本実施例の作用について説明する。
まず、本実施例において印字を行う場合は、記録ヘッド30に設けられた圧電振動子39を所望の印字情報に基づいて駆動させることにより、インクが記録ヘッド30のノズル開口55から所定の用紙上に噴射されるようになされている。
そして、記録ヘッド30の不使用時に記録ヘッド30の回復動作を行う場合は、図6に示すように、キャップ本体100の圧力解除バルブ11を開いた状態で、キャップ駆動装置6を駆動によりキャップホルダ42を移動させることでキャップ本体100をノズルプレート面61の前面の密着させ、キャップ本体100により記録ヘッド30の周囲を取り囲む。この状態で、圧力解除バルブ11を閉じた後、吸引ポンプ19を駆動して記録ヘッド30からの吸引を開始する。
これにより、記録ヘッド30のブラックノズル開口列56、及びカラーノズル開口列54のそれぞれのノズルから、インク流路の内部に詰まった異物や気泡等をノズル流路からインクとともに排出され、このノズルから流出されるインクは、キャップ本体100の内部に流下し、吸引ポンプ19の駆動によりインク排出管123を介して廃液タンク120に貯留される。
また、記録ヘッド30のブラックノズル開口列56、及びカラーノズル開口列54のそれぞれのノズルからインクが流出される時点において、ワイピング部材105がブラックノズル開口列56、及びカラーノズル開口列54の列間に対向してノズルプレート面61と当接して隔壁の役割を果たすため、ブラックインクとカラーインクがノズルプレート面61を伝って混色する、若しくは一方のインクが他方のインクを吐出するノズルに入り込むことを防止することができる。
上記の如く、吸引ポンプ19の駆動により、記録ヘッド30の吸引が終了した時点においてはノズルプレート面61に吸引時のインク残りが残存しており、このインク残りを排除する必要がある。
図7に示すように、吸引終了後において、再びキャップ駆動装置6を駆動してキャップ本体100をノズルプレート面61との当接状態から非当接状態へ移動させた後、キャリッジ14を走行させることで、記録ヘッド30を一旦キャッピングされる位置より外方側に待避させる。そして、ワイパー駆動装置23を駆動させ、ワイピング部材105の先端をキャップ本体100より上方であるワイピング位置に配置させる。
このように、ワイピング部材105をワイピング位置に配置させた状態で、図8に示すように、キャリッジ14を再び走行させ、キャッピング位置から待避されていた記録ヘッドをワイピング位置へ移動させる。これにより、記録ヘッドとワイピング部材105との相対移動となり、記録ヘッド30のノズルプレート面61がワイピング部材105により摺接されることで、ノズルプレート面のインク残りがワイピング部材105により掻き取られる。
上記のようにワイピングが終了した時点で、ワイパー駆動装置23の駆動によりワイピング部材105を再び下方へ移動させる。そして、制御装置7による印字命令等がない場合は、図6に示すように記録ヘッド30をキャッピング位置に移動させ、キャップ駆動装置6を駆動して記録ヘッド30のノズルプレート面61をキャッピングし待機状態とする。
上記のように、本発明においては、ワイピング部材105がキャップ本体100内に配置されていることにより、メンテナンス装置20を大幅に小型化することが可能である。また、ワイピングによりワイピング部材に付着されたインクはキャップ本体100内に垂れる為、インクジェット式記録装置内を汚染する問題を防ぐことができる。
また、上記ワイピング時において、吸引ポンプを駆動しておけば、ワイピング部材105に付着したインクを、吸引ポンプが発生する空気流により素早くワイピング部材105からキャップ本体100内に移動させ、さらに廃液タンク120へ導くことができる。
さらに、キャッピング時において、ワイピング部材105がブラックノズル開口列56、及びカラーノズル開口列54の列間に対向してノズルプレート面61と当接して隔壁の役割を果たすため、ブラックインクとカラーインクがノズルプレート面61を伝って混色する、若しくは一方のインクが他方のインクを吐出するノズルに入り込むことを防止することができる。
また、図示した実施形態においては、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクの各インクを使用する4つのインクカートリッジがキャリッジに装着できるようになっているが、これに限らず、ブラックインク用のインクカートリッジだけを備えているものや、ブラックインクを除いた3色のカラー印刷用の3つのインクカートリッジを備えているものであっても良い。また、インクを使用した5つ以上のインクカートリッジがキャリッジに装着できるようなものであっても良い。
本発明のキャップ本体100とワイピング部材105の形状は、図示例に限らず他の形状を採用することも勿論可能である。
本発明は、インクジェット式記録装置としての上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
たとえば、本発明の液体噴射装置としては、他の液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。本発明の液体噴射装置は、たとえば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイおよび面発光ディスプレイの製造等に用いられる電極材や色材等の液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
本発明の液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置を示す斜視図。 図1のインクジェット式記録装置の電気的接続例を示す図。 インクジェット式記録装置の記録ヘッドの構造例を示す断面図。 記録ヘッドのノズルプレート面の形状例を示す図。 記録ヘッドの圧電振動子の付近を示す図。 キャッピング状態のメンテナンス装置を示す図。 吸引終了後のメンテナンス装置を示す図。 ワイピング状態のメンテナンス装置を示す図。
符号の説明
1・・・本体部
2,3,4,5・・・インクカートリッジ
10・・・インクジェット式記録装置(液体噴射装置)
19・・・吸引ポンプ
20・・・メンテナンス装置
30・・・記録ヘッド
54・・・カラーノズル開口列
55・・・ノズル開口
56・・・ブラックノズル開口列
61・・・ノズルプレート面
62・・・ノズルプレート
100・・・キャップ本体
105・・・ワイピング部材
108・・・本体のシール部
23・・・ワイパー駆動装置
120・・・廃液タンク
41・・・ワイパーホルダ
42・・・キャップホルダ

Claims (5)

  1. 液体の供給を受けて、前記液体をノズルから噴射する液体噴射ヘッドと、前記ノズルが形成されたノズルプレート面に接離可能に配置されたキャップ本体と、前記ノズルプレート面を払拭可能なワイピング部材を備えた液体噴射装置であって、
    前記ワイピング部材は、前記キャップ本体内に配置されていることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記ワイピング部材の先端は、前記キャップ本体が前記ノズルプレート面に当接するキャッピング時においては該キャップ本体内に位置され、ノズル面の払拭時においてはキャップ本体内より外方に位置されることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記ワイピング部材はワイパーホルダにより保持されており、ワイパーホルダはワイパー駆動装置の駆動により伸縮可能とされることで、前記ワイピング部材の先端が前記キャップ本体内の位置と、前記キャップ本体内より外方の位置とに移動可能となっていることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記ノズルは列状に複数列ノズルプレートに形成されており、前記キャッピング時において、前記ワイピング部材の先端が前記ノズル列の列間に対向するように位置されていることを特徴とする請求項2及び3に記載の液体噴射装置。
  5. 前記キャップ本体は、前記キャッピング時において該キャップ本体内に負圧を発生させる吸引ポンプと連通されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の液体噴射装置。
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CN108859421B (zh) * 2017-05-11 2021-06-15 精工爱普生株式会社 液体喷射装置

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