JP2005081595A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ワイピング装置を有さなくとも吸引後にノズル面に残留したインクを除去できる小型なインクジェット式記録装置を提供すること。
【解決手段】 液滴をターゲットに対して噴射するノズル開口が形成されたノズル面を有する噴射ヘッド30と、前記噴射ヘッド30を保持して主走査方向に走査可能なキャリッジ14と、前記ノズルが形成されたノズル面に接離可能に配置され吸引装置19と連結されたキャップ本体100とを有し、前記ノズル面61とキャップ本体100とが接合された状態で前記吸引装置19を駆動することにより前記噴射ヘッド30内の液体を吸引する吸引動作を行う液体噴射装置であって、前記吸引動作を実行した後に、前記ノズル面61に風圧を与えるように前記キャリッジを主走査方向に走査させることを特徴とする。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ノズル開口から液体滴を吐出させる噴射ヘッドを備えた液体噴射装置に関する。
パーソナルコンピュータ等の発達によりグラフィック処理が比較的簡単に実行できるようになったため、ディスプレイに表示されるたとえばカラー画像のハードコピーを高品質で出力できる記録装置が求められている。
ターゲットに対して液体を噴射させる液体噴射装置として、噴射ヘッド(記録ヘッド)からターゲット(記録媒体)に対して液滴(インク滴)を噴射させて記録を行うインクジェット式記録装置が知られていた。そして、このようなインクジェット式記録装置は、記録ヘッドのノズルから記録媒体に対して微小なインク滴を吐出させて、所望の文字や図形等の画像を記録する。
このインクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。
インクジェット式記録装置は、インクカートリッジからのインクの供給を受ける記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相対的に移動させる紙送り手段を備え、記録ヘッドをキャリッジ上で記録用紙の幅方向に移動させながら記録用紙に対してインク滴を吐出させることで記録が行われる。
そしてキャリッジ上に、たとえばブラックインクを吐出するブラック用記録ヘッドと、イエロー、シアン、マゼンタの各インクの吐出が可能なカラー用記録ヘッドを搭載し、ブラックインクによるテキスト印刷ばかりでなく、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能としている。
インクジェット式記録ヘッドは、圧力発生室で加圧したインクをノズルからインク滴として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル開口からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入等によりノズル開口に目詰まりを発生し、印刷不良を起こすという問題を抱えている。
このために、インクジェット式記録装置には、非印刷時に記録ヘッドのノズル開口を封止するためのキャッピング手段と、ノズルプレートを清掃するワイピング装置を備えていた。
このキャッピング手段は、印刷の休止時にノズル開口のインクの乾燥を防止する蓋として機能するだけでなく、ノズル開口に目詰まりが生じた場合には、キャップ部材によりノズルプレートを封止し、吸引ポンプからの負圧により、ノズル開口からインク滴を吸引してノズル開口の目詰まりを解消する機能をも備えている。
この吸引を行った後にノズル面にインクが残留することがあり、ノズル面を汚染することがある。このような記録ヘッドのノズル面の汚染は、記録媒体の繊維や塵埃の付着を招き、記録ヘッドの長期間の使用においてノズルの目詰まりの原因となったり、インクの吐出不能や吐出時のインク滴の飛行曲がり等の悪影響を及ぼすことがあった。
このような問題を解決するために、ノズル面上の全てのインクおよび異物やインク染料や繊維の乾燥付着物等を除去して、インクの吐出不良を防ぐために、ノズル面を払拭するワイピング部材を有するワイピング装置が提案されている(たとえば特許文献1)。
そして、前記したワイピング部材は、クリーニング動作に伴いノズル面に付着したインクを掻き取ることによって、印刷領域に移動する記録ヘッドよりインク廃液がボタ落ちするのを阻止する機能を有するものである。このためにワイピング部材は、必要に応じて記録ヘッドの移動領域に対して水平方向に進退されるようにワイピング装置が構成されている。
特開2000―103070号公報
ところが、このような従来のこの種のワイピング装置は、ノズル面に対してワイピング部材を圧接するために、このワイピング部材を昇降させる必要があるが、この昇降機構は、カムや回転型の押し上げアームを有するような非常に複雑な構造の装置を採用しなければならない。
このために、ワイピング部材の昇降装置は大型になり、占有スペースが大きくなってしまうという問題がある。
また、ノズル面においては撥液膜が形成されているが、このワイピング動作を行った際に、撥液膜を削りとられてしまう可能性がある。
本発明は、前記したような問題点に着目してなされたものであり、ワイピング装置を有さなくとも吸引後にノズル面に残留したインクを除去できる小型なインクジェット式記録装置を提供することを目的とするものである。
上記のような問題を解決するために、本発明の液体噴射装置においては、液滴をターゲットに対して噴射するノズル開口が形成されたノズル面を有する噴射ヘッドと、前記噴射ヘッドを保持して主走査方向に走査可能なキャリッジと、前記ノズルが形成されたノズル面に接離可能に配置され吸引装置と連結されたキャップ本体とを有し、前記ノズル面とキャップ本体とが接合された状態で前記吸引装置を駆動することにより前記噴射ヘッド内の液体を吸引動作を行う液体噴射装置であって、前記吸引動作を実行した後に、前記ノズル面に風圧を与えるように前記キャリッジを主走査方向に走査させることを特徴としている。
また、係る液体噴射装置において、前記噴射ヘッドのノズル面には、毛細管力により液体を吸収可能なインク保持部材が設けられていることを特徴としている。
また、係る液体噴射装置において、前記インク保持部材は、前記ノズル面の、前記風圧を与えるための走査方向における下流側端部近傍に設けられていることを特徴としている。
また、係る液体噴射装置において、前記インク保持部材は、多孔質材により構成されていることを特徴としている。
また、係る液体噴射装置において、前記インク保持部材は、ノズル面に毛細管力を発生する程度の幅を有するスリットを形成することで構成されていることを特徴としている。
また、係る液体噴射装置において、前記インク保持部材に吸収された液体を除去するための突起部材がキャップ本体内に設けられていることを特徴としている。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置10を示している。
図1に示すインクジェット式記録装置10は、インクジェットプリンタとも呼んでいる。インクジェット式記録装置10は、本体部1を有している。この本体部1は、ガイドレール17、プラテン12、キャリッジ14、メンテナンス装置20、記録ヘッド30を備えている。
キャリッジ14の上部には、複数のインクカートリッジ2,3,4,5が着脱可能に装着できる。キャリッジ14の下部には、記録ヘッド30が設けられている。キャリッジ14は、ベルト15を介してモータ16に接続されている。モータ16が作動することによって、キャリッジ14はガイドレール17に沿ってプラテン12の軸方向である主走査方向Tに往復走行する。
ホームポジション18は、ガイドレール17の一方の端部に位置している。このホームポジション18は、キャリッジの走行経路の末端にある非印刷領域である。このホームポジション18には、本体部1の上にメンテナンス装置20が配置されている。このメンテナンス装置20は、クリーニングシステムもしくはクリーニング装置とも呼んでいる。
メンテナンス装置20は、キャップ本体100を備え、記録ヘッド30のノズル開口のインクの乾燥を防止する機能と、吸引ポンプ19からの負圧をノズル開口に作用させてノズル開口からインクを強制的に吸引して排出させる機能を備える。この吸引ポンプ19は、メンテナンス装置20を構成する一構成要素である。
図2は、図1に示すインクジェット式記録装置10の電気的な接続例を示している。インクジェット式記録装置10の制御装置7は、ローカルプリンタケーブルまたは通信ネットワークを介してホストコンピュータ40のプリンタドライバ41に接続されている。プリンタドライバ41は、インクジェット式記録装置10に対して印刷やクリーニング動作あるいはインク吸引動作を実行させるためのコマンドを送るソフトウェアを搭載している。
図2に示すインクジェット式記録装置10は、制御装置7の他に、メンテナンス装置20、インクカートリッジ2,3,4,5、記録ヘッド30、キャリッジ14、用紙搬送機構15Aを含んでいる。図1の実施形態では、複数のインクカートリッジ2ないし5が、キャリッジ14の上に直接搭載されているが、これに限らずインクカートリッジ2ないし5がキャリッジとは別の位置に搭載しても勿論構わない。
図2の用紙搬送機構15Aは、図1の用紙29をプラテン12上を搬送するようになっている。用紙29は記録媒体の一種である。
図3は、図1に示す記録ヘッド30の構造例を示す断面図である。
インクジェット式記録装置10は、特にカラープリンタとして用いられる場合には、この記録ヘッド30は、種類の異なる複数種類のインクを吐出するために、インクの種類ごとに独立したインク経路50を有している。
各インクカートリッジ2ないし5からのインクは、インク供給針50Aを介してインク経路50に流入する。インクの種類ごとに独立したインク経路50は、それぞれ複数の圧力室51に接続されている。各圧力室51には、ノズル開口55が接続されている。圧力室51から押し出されたインク滴がノズル開口55から吐出される。
図4はノズルプレート面61におけるノズル開口列の配列例、及び後述するインク保持手段105を示している。異なるインクの種類とは、見かけ上の色の違いにとどまらず、インクの構成成分の種類や比率が異なることを意味する。各ノズル開口列は、たとえば数10から数1000のノズル開口から構成され、本実施形態においては、ブラックノズル開口列56と、カラーノズル開口列54により構成されている。
またインク保持手段105は、ノズルプレートの端部にノズル開口列と平行に延びるように設けられている。そしてこのインク保持手段105はインクを毛細管力にて吸収保持できるものであり、フェルトやウレタンフォーム、または毛細管力を発生しうる幅を有するスリット等で構成することができるが、フェルト等の繊維を用いた場合は異物発生する虞があるため、本実施形態においてはインクの吸収性、異物発生の防止を踏まえて多孔質材であるウレタンフォームを配置することで設けられている。
また、ノズルプレート面61の材料としては、金属、セラミック、シリコン、ガラス、プラスチック等があげられ、ノズル開口を有する面を形成するノズルプレート面61と、圧力室51等の流路を形成する部材は同一材料であってもよいし、例えば、ノズルプレート62は金属、流路形成部材はプラスチックというような異なる材料であってもよい。
そして、あらかじめ作成されたノズルプレート面61に電解法によりフッ素系高分子共析メッキ層を形成し、撥インク性の撥液膜を設けている。
図5は、本発明のインクジェット式記録装置の記録ヘッド30の内部構造例を示している。上述したインクカートリッジから供給されるインクは、インク経路50を通って圧力室51へ供給される。印刷の際には、圧力発生素子としての圧電振動子39が伸縮動作することによって、圧力室51の容積を変化させて、圧力室51内のインクに圧力変動を生じさせる。これによって、ノズル開口55からインク滴が吐出できる。
記録ヘッド30内のインク中に気泡が混入したり、インク経路50や圧力室51内に増粘したインクが存在すると、インクの正常な流れが阻害されて、正常なインクの吐出が行えないことがある。この場合には、図2に示すメンテナンス装置20が用いられ、このメンテナンス装置20のキャップ本体100によるインクの強制排出が必要となる。
また、インクジェット式記録装置10を最初に使用する際の開始時や、インクカートリッジを別の種類のインクカートリッジに交換した場合では、図3の記録ヘッド30内のインク経路50の中にインクを充填する必要がある。このような初期のインクの充填に際しても、メンテナンス装置20のキャップ本体100が使用され、このキャップ本体100は、図3の記録ヘッド30のノズル開口55から空気およびインクが強制的に吸引されてノズル開口55から排出される。
図6は、本発明の液体噴射ヘッドの液体吸収装置の一例であるインクジェット式記録装置のメンテナンス装置20の構造例を模式的に示している。
メンテナンス装置20は、図1に示すインクジェット式記録装置10の本体部1におけるホームポジション18に配置されている。
メンテナンス装置20は、キャップ本体100を保持するキャップホルダ42、負圧形成部である吸引ポンプ19、そして廃液タンク120を有している。
記録ヘッド30は、液体噴射ヘッドの1種であるが、記録ヘッド30は図1のキャリッジ14とともに主走査方向Tのヘッド移動方向T1に沿ってガイドレール17によりホームポジション18側に移動される。
この記録ヘッド30はキャリッジ14の下面側に設けられている。記録ヘッド30の下面はノズルプレート面61である。このノズルプレート面61は、図3と図4にその形状例を示している。ノズルプレート面61は、ノズルプレート62の下面である。ノズルプレート62は、上述したような複数のノズル開口列、たとえば図3と図4の図示例では4列のノズル開口列54,56を有している。ノズル開口列55は、T方向とは直交するU方向に沿って同じ間隔で形成されている。
図6に示すキャップホルダ42のキャップ本体100について説明する。
このキャップホルダ42のキャップ本体100は、たとえば非印刷領域であるホームポジション18において、印刷休止中の記録ヘッドに対して接触もしくは密着してノズルプレート面61を封止することにより、ノズルプレート面61のノズル開口の乾燥をできるだけ防ぐ構造である。
このキャップ本体100は、吸引ポンプ19の負圧発生動作により、クリーニング動作時には記録ヘッド30のノズル開口55に負圧を与えて、ノズル開口55からインクを吸引する、及びフラッシング動作によって、記録ヘッド30のノズル開口55からインク滴を受けるための容器としての機能も持っている。
また、キャップ本体100は、上部に開口を有するたとえば箱状の部材である。このキャップ本体100は平面で見てたとえば長方形状の上部開口を有し、上端面には、この開口に沿ってシール部108が形成されている。このシール部108は、たとえば図7に示すようにノズルプレート面61に対して接触して密着される部分である。これによって、キャップ本体100内の空間はノズルプレート面61のほぼ全面を封止できる構造である。
さらに、キャップ本体100は、キャップホルダにより保持されており、このキャップホルダには、キャップ本体100がノズルプレート面61に対して接離可能に駆動させるキャップ駆動装置6が接続されている。
また、キャップ本体100には、本体の内部を大気圧に開放する圧力解除バルブ11が接続されており、キャップ本体100の後面下端部には、不要なインクを排出するインク排出管123が接続されている。このインク排出管123には、キャップ本体100の内部に溜まったインクをインク排出管123から吸引するポンプ等の吸引ポンプ19が接続されており、この吸引ポンプ19には、吸引されたインクを貯留する廃液タンク120が接続されている。
次に、前述した構成からなるメンテナンス装置20の吸引動作について説明する。
まず、記録ヘッド30の不使用時に記録ヘッド30の回復動作を行う場合は、図6に示すように、キャップ本体100の圧力解除バルブ11を開いた状態で、キャップ駆動装置6を駆動によりキャップホルダ42を移動させることでキャップ本体100をノズルプレート面61の前面の密着させ、キャップ本体100により記録ヘッド30の周囲を取り囲む。この状態で、圧力解除バルブ11を閉じた後、吸引ポンプ19を駆動して記録ヘッド30からの吸引を開始する。
これにより、記録ヘッド30のブラックノズル開口列56、及びカラーノズル開口列54のそれぞれのノズルから、インク流路の内部に詰まった異物や気泡等をノズル流路からインクとともに排出され、このノズルから流出されるインクは、キャップ本体100の内部に流下し、吸引ポンプ19の駆動によりインク排出管123を介して廃液タンク120に貯留される。
上記の如く、吸引ポンプ19の駆動により、記録ヘッド30の吸引が終了した時点においてはノズルプレート面61に吸引時のインク残りが残存しており、この残留インクを排除する必要がある。
図7に示すように、吸引終了後において、再びキャップ駆動装置6を駆動してキャップ本体100をノズルプレート面61との当接状態から非当接状態へ移動させた後、キャリッジ14を主走査方向へ走行させる。
このキャリッジ移動が図8の矢印Aの方向に進んだ場合は、相対的に発生する高速気流は、同じく図8に示した記録ヘッドのノズルプレート面61における移動方向側の一端側から他端側へ向かう矢印Bの方向で流れ、ノズルプレート面61の表面に付着している残留インクは、風圧によって上記他端側に配置されたインク保持部材へ移動させて吸収される。尚、ノズルプレート面61は上述の通り表面に撥液処理がなされており、風圧のみでもスムーズにインク保持部材105へ移動させることができる。
また本実施形態においては、上記インク保持部材105をノズルプレートの一端側に設ける構成を例示したが、インク保持部材105をノズルプレート面61の両端側に設けて、キャリッジ14を主走査方向に往復動作させ、往走査、往走査のそれぞれで発生する気流により、それぞれのインク保持部材にインクを吸収させることができる。
図9は、本発明の第2の実施形態を示した図である。
吸引ポンプ19の駆動により、記録ヘッド30の吸引が終了した後にキャリッジ14のキャリッジ14を主走査方向へ走行させることで、残留インクを気流によりインク保持部材105へ移動させる構成は上記の実施形態と同様である。
しかし、インク保持部材105は最低1回分の吸引動作によりノズルプレート面61に残留するインクを保持する容量を有しているが、記録ヘッド30の限られたスペースに設けられる為、多量にインクを保持することはできない。
従って、ユーザーによるマニュアル動作等で複数回にわたり連続して吸引動作が行われる場合は、残留インクがインク保持部材105に吸収しきれずにノズルプレート面61に残存する、またインク保持部材105がインクで飽和状態のまま印字を行った際は、記録媒体上にまとまったインクがボタ落ちする虞がある。
そこで、図9に示すように本実施形態においては、インク保持部材105を押圧することでインク保持部材に吸収されたインクを絞り落とす突起部23をキャップ本体100内に配置させている。
これにより、記録ヘッド30の吸引時や印字待機時において、記録ヘッド30がキャップ本体100によりキャッピングされる時にインク保持部材105に吸収されたインクを除去することができる。
また、本実施形態においては、インク保持部材105が弾性を有するウレタンフォームで構成されているため、突起部23によりインク保持部材105を押圧することでインク保持部材105に吸収されたインクを除去したが、押圧は行わず当接するのみの突起部23がインク吸収性を有する部材であっても良い。すなわち、突起部23の部材が、インク保持部材105の有する毛細管力よりも強い毛細管力を有する部材であればインク保持部材105に吸収されたインクを除去することができる。
また、図示した上記の実施形態においては、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクの各インクを使用する4つのインクカートリッジがキャリッジに装着できるようになっているが、これに限らず、ブラックインク用のインクカートリッジだけを備えているものや、ブラックインクを除いた3色のカラー印刷用の3つのインクカートリッジを備えているものであっても良い。
また、インクを使用した5つ以上のインクカートリッジがキャリッジに装着できるようなものであっても良い。
本発明は、インクジェット式記録装置としての上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
たとえば、本発明の液体噴射装置としては、他の液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。本発明の液体噴射装置は、たとえば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイおよび面発光ディスプレイの製造等に用いられる電極材や色材等の液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
本発明の液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置を示す斜視図。 図1のインクジェット式記録装置の電気的接続例を示す図。 インクジェット式記録装置の記録ヘッドの構造例を示す断面図。 記録ヘッドのノズルプレート面の形状例を示す図。 記録ヘッドの圧電振動子の付近を示す図。 キャッピング状態のメンテナンス装置を示す図。 吸引終了後におけるキャリッジの走行を示す図。 キャリッジ走行時におけるノズルプレート面を示す図。 本発明の第2の実施形態を示す図。
符号の説明
1・・・本体部
2,3,4,5・・・インクカートリッジ
10・・・インクジェット式記録装置(液体噴射装置)
19・・・吸引ポンプ
20・・・メンテナンス装置
30・・・記録ヘッド
54・・・カラーノズル開口列
55・・・ノズル開口
56・・・ブラックノズル開口列
61・・・ノズルプレート面
62・・・ノズルプレート
100・・・キャップ本体
105・・・インク保持部材
108・・・本体のシール部
23・・・突起部
120・・・廃液タンク
42・・・キャップホルダ

Claims (6)

  1. 液滴をターゲットに対して噴射するノズル開口が形成されたノズル面を有する噴射ヘッドと、前記噴射ヘッドを保持して主走査方向に走査可能なキャリッジと、前記ノズルが形成されたノズル面に接離可能に配置され吸引装置と連結されたキャップ本体とを有し、前記ノズル面とキャップ本体とが接合された状態で前記吸引装置を駆動することにより前記噴射ヘッド内の液体を吸引する吸引動作を行う液体噴射装置であって、
    前記吸引動作を実行した後に、前記ノズル面に風圧を与えるように前記キャリッジを主走査方向に走査させることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記噴射ヘッドのノズル面には、毛細管力により液体を吸収可能なインク保持部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の液体噴射装置。
  3. 前記インク保持部材は、前記ノズル面の、前記風圧を与えるための走査方向における下流側端部近傍に設けられていることを特徴とする請求項2記載の液体噴射装置。
  4. 前記インク保持部材は、多孔質材により構成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. 前記インク保持部材は、ノズル面に毛細管力を発生する程度の幅を有するスリットを形成することで構成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の液体噴射装置。
  6. 前記インク保持部材に吸収された液体を除去するための突起部材がキャップ本体内に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の液体噴射装置。
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