JP2005212141A - 液体噴射装置および液体噴射ヘッドのワイピング方法 - Google Patents

液体噴射装置および液体噴射ヘッドのワイピング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ノズル面とワイピング部材との摩擦によるノズル面の磨耗を防ぎ、ノズル開口の磨耗による変形を防いで良好な液体噴射品質が得られる液体噴射装置および液体噴射ヘッドのワイピング方法を提供すること。
【解決手段】液体を噴射するようになっている液体噴射装置10において、ノズル面には液体を噴射するためのノズル開口を有しており、ノズル面のノズル開口を含む領域には撥液部800が形成されており、ノズル面の撥液部800以外の領域には親液部700が形成されている液体噴射ヘッド30と、ノズル面の撥液部800から親液部700へ移動した液体を払拭するためのワイピング部材400とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体を噴射するようになっている液体噴射装置および液体噴射ヘッドのワイピング方法に関する。
ターゲットに対して液体を噴射させる液体噴射装置として、記録ヘッドから記録媒体に対してインク滴を噴射させて印刷を行うインクジェット式記録装置は、記録ヘッドのノズルから記録媒体に対して微小なインク滴を吐出させて、所望の文字や図形等の画像を記録する。
このインクジェット式記録装置は、記録動作時において、記録ヘッドが記録媒体と近接するために、インク滴が記録媒体と衝突した際に発生するインクの飛び散りが記録ヘッドのノズル面に跳ね返りノズル面を汚染することがある。
特にオンデマンド型のインクジェット式記録装置の記録ヘッドにおいては、ノズル滴の吐出がノズル近傍のインクへの微弱な加圧力によるために、インク滴の吐出エネルギーが小さく、記録媒体と数mm程度の間隔でしか配置されておらず、インクの飛び散りの跳ね返りがノズル面に付着し易い。しかしながら加圧力が小さいため一旦ノズル内の目詰まりが発生すると、この目詰まりを容易に自己復帰させることはできない。
このため、記録ヘッドのノズルの目詰まりを予防あるいは回復するために、非印字動作中にノズル開口よりインクを吸引して目詰まりをしたインクを排出させるために、吸引作業が行われる。
この吸引を行った後にノズル面にインクが残留することがあり、ノズル面を汚染することがある。このような記録ヘッドのノズル面の汚染は、記録媒体の繊維や塵埃の付着を招き、記録ヘッドの長時間の使用においてノズルの目詰まりの原因となったり、インクの吐出不能や吐出時のインク滴の飛行曲がり等の悪影響を及ぼすことがあった。
このような問題を解決するために、ノズル面の全面にわたってインクを拭き取って除去して、インクの吐出不良を防ぐために、ワイピング用のブレードが提案されている(例えば特許文献1)。
特開平11−277756号公報(第3頁〜第4頁、図3,図4)
ところが、このようなワイピング用のブレードがノズル面の全面にわたって機械的に接触してノズル面を払拭することによって、次のような問題がある。ワイピング用のブレードがノズル面との摩擦によりノズル面の磨耗が発生してしまう。ブレードがノズル面を払拭する際に、特にノズル面のノズル開口の付近の磨耗が生じてしまい、ノズル開口の形状が変化したり、ノズル開口が撥液加工されている場合はその撥液加工が摩擦により、特にワイパーブレードが移動する下流側について剥がれが生じ、ノズル開口の撥液性が局所的に不均一化してしまうために、良好なインクの吐出が行えなくなり印刷品質(印字品質)が低下してしまうという問題がある。
また、別の問題として、ワイピング用のブレードがノズル面との摩擦によりブレードのノズル面に接触する先端部についても、ノズル面と同様に磨耗が生じる。磨耗が生じたブレード先端部は、形状が不均一となり、ブレードがノズル面を払拭する際に、その不均一な形状がゆえにノズル開口のメニスカスに干渉してしまい、メニスカスを破壊してしまって、ノズル面のクリーニングを失敗してしまうことが生じる。
そこで本発明は上記課題を解消し、ノズル面とワイピング部材との摩擦によるノズル面の磨耗を防ぎ、ノズル開口の磨耗による変形を防いで良好な液体噴射品質が得られる液体噴射装置および液体噴射ヘッドのワイピング方法を提供することを目的としている。
上記目的は、第1の発明にあっては、液体を噴射するようになっている液体噴射装置において、ノズル面には前記液体を噴射するためのノズル開口を有しており、前記ノズル面の前記ノズル開口を含む領域には撥液部が形成されており、前記ノズル面の前記撥液部以外の領域には親液部が形成されている液体噴射ヘッドと、前記ノズル面の前記撥液部から前記親液部へ移動した前記液体を払拭するためのワイピング部材と、を備えることを特徴とする液体噴射装置により、達成される。
第1の発明の構成によれば、液体噴射ヘッドのノズル面には、液体を噴射するためのノズル開口を有している。このノズル面のノズル開口を含む領域には撥液部が形成されている。このノズル面の撥液部以外の領域には、親液部が形成されている。
ワイピング部材は、ノズル面の撥液部から親液部へ移動した液体を払拭するためのものである。
これにより、ワイピング部材は、親液部側の液体のみを払拭すればよいので、ワイピング部材とノズル面との間の摩擦によるノズル面の磨耗を極力防ぐことができる。そしてワイピング部材は親液部側の液体を払拭すればよいので、ノズル開口にはワイピング部材は接触しないことから、ノズル開口の磨耗を防ぐことができる。したがって良好な液体噴射品質が得られる。さらに、ワイピング用のブレードがノズル面との摩擦によりブレードのノズル面に接触する先端部についても、磨耗を生じて不均一となったワイピング部材がノズル開口に接触しないので、ワイピング部材がノズル開口に干渉せず、ノズル開口中の液体のメニスカスを破壊することがない。
第2の発明は、第1の発明の構成において、複数の前記ノズル開口はノズル開口列を構成しており、前記ノズル面の前記親液部は、前記ノズル開口列の長手方向と直交する方向に沿って形成されていることを特徴とする。
第2の発明の構成によれば、複数のノズル開口はノズル開口列を構成している。ノズル面の親液部は、ノズル開口列の長手方向と直交する方向に沿って形成されている。
これにより、ワイピング部材はノズル開口列の長手方向と直交する方向に沿って液体噴射ヘッドに対して相対的に移動するだけで、ノズル面の親液部側の液体を確実に払拭できる。
第3の発明は、第2の発明の構成において、前記ノズル面は複数の前記ノズル開口列を有しており、前記ノズル開口列の長手方向と直交する方向は、前記液体噴射ヘッドの移動方向と平行な方向であることを特徴とする。
第3の発明の構成によれば、ノズル面は複数のノズル開口列を有している。ノズル開口列の長手方向と直交する方向は、液体噴射ヘッドの移動方向と平行な方向である。
これにより、ワイピング部材は、液体噴射ヘッドとの相対的な移動により、ノズル面の親液部側の液体を確実に払拭することができる。
第4の発明は、第1の発明の構成において、前記ノズル面の前記親液部は第1親液部分と第2親液部分を有しており、前記第1親液部分は、複数の前記ノズル開口列の一端部側に形成され、前記第2親液部分は、複数の前記ノズル開口列の他端部側に形成され、前記第1親液部分と前記第2親液部分は前記ノズル開口列の長手方向と直交する方向に沿っていて、前記ワイピング部材は、前記第1親液部分と前記第2親液部分を払拭することを特徴とする。
第4の発明の構成によれば、ノズル面の親液部は第1親液部分と第2親液部分を有している。第1親液部分は複数のノズル開口列の一端部側に形成されている。第2親液部分は、複数のノズル開口列の他端部側に形成されている。第1親液部分と第2親液部分は、ノズル開口列の長手方向と直交する方向に沿っている。
これにより、ワイピング部材は、液体噴射ヘッドとの相対的な移動により、第1親液部分と第2親液部分にそれぞれある液体を確実に払拭することができる。
第5の発明は、第1の発明の構成において、前記ノズル面は複数の前記ノズル開口列を有しており、前記ノズル面の前記親液部は、前記ノズル開口列の間の領域において前記ノズル開口列と平行な方向に沿って形成されている少なくとも1つの親液部分を有していることを特徴とする。
第5の発明の構成によれば、ノズル面は複数のノズル開口列を有している。ノズル面の親液部は、ノズル開口列の間の領域において、ノズル開口列と平行な方向に沿って形成されている少なくとも1つの親液部分を有している。
これにより、ワイピング部材と液体噴射ヘッドの相対的な移動により、親液部の少なくとも1つの親液部分にある液体は、ノズル開口列と平行な方向に沿って確実に払拭することができる。
上記目的は、第6の発明にあっては、液体噴射ヘッドと相対的に移動する際に前記液体噴射ヘッドのノズル面を払拭する液体噴射ヘッドのワイピング方法において、前記液体を噴射するノズル開口を有する前記ノズル面の前記ノズル開口を含む領域には撥液部が形成されており、前記ノズル面の前記撥液部以外の領域には親液部が形成されていて、前記ノズル面を吸引した後に前記ノズル面の液体を前記撥液部から前記親液部に移動して集める液体集合ステップと、前記ノズル面の前記撥液部から前記親液部に集まった前記液体をワイピング部材により払拭するための液体払拭ステップと、を有することを特徴とする液体噴射ヘッドのワイピング方法により、達成される。
第6の発明の構成によれば、液体集合ステップでは、液体を噴射するノズル開口を有するノズル面のノズル開口を含む領域には撥液部が形成されている。ノズル面を吸引した後に、ノズル面の液体を撥液部から親液部へ移動して集める。
液体払拭ステップでは、ノズル面の親液部に集まった液体をワイピング部材により払拭する。
これにより、ワイピング部材は、親液部側の液体のみを払拭すればよいので、ワイピング部材とノズル面との間の摩擦によるノズル面の磨耗を極力防ぐことができる。そしてワイピング部材は親液部側の液体を払拭すればよいので、ノズル開口にはワイピング部材は接触しないことから、ノズル開口の磨耗を防ぐことができる。したがって良好な液体噴射品質が得られる。さらに、ワイピング用のブレードがノズル面との摩擦によりブレードのノズル面に接触する先端部についても、磨耗を生じて不均一となったワイピング部材がノズル開口に接触しないので、ワイピング部材がノズル開口に干渉せず、ノズル開口中の液体のメニスカスを破壊することがない。
第7の発明は、第6の発明の構成において、複数の前記ノズル開口はノズル開口列を構成しており、前記ノズル面の前記親液部は、前記ノズル開口列の長手方向と直交する方向に沿って形成されており、前記ワイピング部材は前記長手方向と直交する方向に沿って前記液体噴射ヘッドに対して相対的に移動して前記親液部にある前記液体を払拭することを特徴とする。
第7の発明の構成によれば、複数のノズル開口はノズル開口列を構成している。ノズル面の親液部は、ノズル開口列の長手方向と直交する方向に沿って形成されている。ワイピング部材は、長手方向と直交する方向に沿って液体噴射ヘッドに対して相対的に移動して親液部にある液体を払拭する。
これにより、ワイピング部材はノズル開口列の長手方向と直交する方向に沿って液体噴射ヘッドに対して相対的に移動するだけで、ノズル面の親液部側の液体を確実に払拭できる。
第8の発明は、第7の発明の構成において、前記ノズル面は複数の前記ノズル開口列を有しており、前記ノズル開口列の長手方向と直交する方向は、前記液体噴射ヘッドの移動方向と平行な方向であることを特徴とする。
第8の発明の構成によれば、ノズル面は複数のノズル開口列を有している。ノズル開口列の長手方向と直交する方向は、液体噴射ヘッドの移動方向と平行な方向である。
これにより、ワイピング部材は、液体噴射ヘッドとの相対的な移動により、ノズル面の親液部側の液体を確実に払拭することができる。
第9の発明は、第7の発明の構成において、前記ノズル面は複数の前記ノズル開口列を有しており、前記ノズル面の前記親液部は、前記ノズル開口列の間の領域において前記ノズル開口列と平行な方向に沿って形成されている少なくとも1つの親液部分を有し、前記ワイピング部材は前記ノズル開口列と平行な方向に沿って前記液体噴射ヘッドに対して相対的に移動して前記親液部分にある前記液体を払拭することを特徴とする。
第9の発明の構成によれば、ノズル面は複数のノズル開口列を有している。ノズル面の親液部は、ノズル開口列の間の領域においてノズル開口列と平行な方向に沿って形成されている少なくとも1つの親液部分を有している。ワイピング部材は、ノズル開口列と平行な方向に沿って、液体噴射ヘッドに対して相対的に移動して、親液部分にある液体を払拭する。
これにより、ワイピング部材と液体噴射ヘッドの相対的な移動により、親液部の少なくとも1つの親液部分にある液体は、ノズル開口列と平行な方向に沿って確実に払拭することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の液体噴射装置の好ましい実施形態であるインクジェット式記録装置10を示している。
図1に示すインクジェット式記録装置10は、インクジェットプリンタとも呼んでいる。インクジェット式記録装置10は、本体部1を有している。この本体部1は、ガイドレール17、プラテン12、キャリッジ14、インク吸引装置20、記録ヘッド30を備えている。記録ヘッド30は、液体の噴射ヘッドの一例であり、印刷ヘッドとも言う。
キャリッジ14の上部には、複数のインクカートリッジ2A,2,3,4,5,5Aが着脱可能に装着できる。キャリッジ14の下部には、記録ヘッド30が設けられている。キャリッジ14は、ベルト15を介してモータ16に接続されている。モータ16が作動することによって、キャリッジ14はガイドレール17に沿ってプラテン12の軸方向である主走査方向Tに往復走行する。
ホームポジション18は、ガイドレール17の一方の端部に位置している。このホームポジション18は、キャリッジの走行経路の末端にある非印刷領域である。このホームポジション18には、本体部1の上にインク吸引装置20が配置されている。このインク吸引装置20は、液体吸引装置の一例でありキャッピングシステムもしくはキャッピング手段とも呼んでいる。
インク吸引装置20は、記録ヘッド30のノズル開口のインクの乾燥を防止する機能と、吸引ポンプ19からの負圧をノズル開口に作用させてノズル開口からインクを強制的に吸引して排出させる機能を備える。この吸引ポンプ19は、インク吸引装置20を構成する一構成要素である。インク吸引装置20は、液体吸引装置の1種類である。インクは液体の1種類である。
図2は、図1に示すインクジェット式記録装置10の電気的な接続例を示している。インクジェット式記録装置10の制御装置7は、ローカルプリンタケーブルまたは通信ネットワークを介してホストコンピュータ40のプリンタドライバ41に接続されている。プリンタドライバ41は、インクジェット式記録装置10に対して印刷やクリーニング動作あるいはインク吸引動作を実行させるためのコマンドを送るソフトウェアを搭載している。
図2に示すインクジェット式記録装置10は、制御装置7の他に、センサー8、インク吸引装置20、インクカートリッジ2A,2,3,4,5,5A、記録ヘッド30、キャリッジ14、用紙搬送機構15A、ワイピング部材の操作部410を含んでいる。
図1の実施形態では、複数のインクカートリッジ2A,2,3,4,5,5Aが、キャリッジ14の上に直接搭載されているが、これに限らずインクカートリッジ2A,2,3,4,5,5Aはキャリッジとは別の位置に搭載しても勿論構わない。
図2の用紙搬送機構15Aは、図1の用紙29をプラテン12上を搬送するようになっている。用紙29は記録媒体の一種である。
図3は、図1に示す記録ヘッド30の構造例を示す断面図である。
インクジェット式記録装置10は、特にカラープリンタとして用いられる場合には、この記録ヘッド30は、種類の異なる複数種類のインクを吐出するために、インクの種類ごとに独立したインク経路50を有している。
各インクカートリッジ2A,2,3,4,5,5Aからのインクは、インク供給針50Aを介してインク経路50に流入する。インクの種類ごとに独立したインク経路50は、それぞれ複数の圧力室51に接続されている。各圧力室51には、各ノズル開口列54が接続されている。圧力室51から押し出されたインク滴が、ノズル開口列54のノズル開口55から吐出される。
図4はノズルプレート面61におけるノズル開口列54の配列例を示している。異なるインクの種類とは、見かけ上の色の違いにとどまらず、インクの構成成分の種類や比率が異なることを意味する。各ノズル開口列54は、たとえば数10から数1000のノズル開口55から構成されている。
図4に示すように、各ノズル開口列54は、U方向に沿って間隔をおいて形成されており例えば6列形成されている。つまり各ノズル開口列54は、T方向に沿って間隔をおいて平行に配列されている。各ノズル開口列の長手方向はU方向である。
図4に示すノズルプレート面61は、ノズル面の一例であるが、ノズルプレート面61は、親水部700と撥水部800を有している。親水部700は親液部の一例であり、撥水部800は撥液部の一例である。親水部700は、T方向に平行な方向に沿ってノズルプレート面61の一端部61Dから他端部61Eまで同じ幅で形成されている。
この親水部700は、例えば大気圧プラズマ処理装置等を用いてノズルプレート面61上にニッケルメッキを施すことにより得られる。撥水部800は、ノズルプレート面61において親水部700以外の領域に設けられている。この撥水部800は、例えばフッ素樹脂(4フッ化エチレン樹脂)を形成することにより得られる。
撥水部800は、各ノズル開口列54をすべて含む領域である。このように各ノズル開口列54をすべて含む領域に撥液部の一例である撥水部を形成することにより、各ノズル開口でのインクのメニスカス形状を安定させるとともに、ノズル開口からインクを吐出する際に、インクのドット(インク滴)の直進性を得るために、少なくともノズル開口の付近のインクに対する濡れ性を均一化することができる。親水部700は、各ノズル開口列54が形成されている領域以外のノズルプレート面61のところに形成されている。ノズルプレート面61に付着するインクは、撥水部800側から撥水されて親水部700側に移動して集合する。
この親水部700に集合したインクは、ワイピング部材400と記録ヘッド30との相対的な移動によりワイピング部材400は親水部700にあるインクを確実に払拭することができる構造になっている。図4の例では、実際には記録ヘッド30がワイピング部材400に対して例えばT2方向に移動することにより、ワイピング部材400が親水部700にあるインクを機械的に接触しながら払拭することができる。
図5(A)は、記録ヘッド30とワイピング部材400の構造例を斜視図で示している。
ワイピング部材400は、例えば操作部410の操作により、ワイピング動作位置P1と、待機位置P2の間において移動して位置決め可能である。図5(A)ではワイピング動作位置P1に位置決めされたワイピング部材400が実線で示されており、待機位置P2に位置決めされているワイピング部材400は破線で示されている。図4に示すように、ワイピング部材400の払拭幅WDは、親水部700の幅700Dと同じである。
記録ヘッド30は例えばT2方向に直線移動することによりワイピング部材400と相対的な移動を行うことができる。この際に、ワイピング部材400の先端400Rは、ノズルプレート面61の親水部700に集合しているインクを払拭することができる。この場合にワイピング部材400は、ノズルプレート面61の撥水部800には全く機械的に接触しない。
図5(B)に示すように、ワイピング部材400の先端400Rは、例えば曲面部400Eを有している。この曲面部400Eは、記録ヘッド30のノズルプレート面61の親水部700に集合したインク1000を、記録ヘッド30とワイピング部材400の相対的な移動により確実に払拭する構造になっている。曲面部400Eが設けられていることにより、親水部700に対する機械的な接触時の当たりを良好にすることができる。これによって、親水部700がワイピング部材400の先端400Rの接触により磨耗するのを少なくできる。
図6は、本発明のインクジェット式記録装置の記録ヘッド30の内部構造例を示している。上述したインクカートリッジから供給されるインクは、インク経路50を通って圧力室51へ供給される。印刷の際には、圧力発生素子としての圧電振動子39が伸縮動作することによって、圧力室51の容積を変化させて、圧力室51内のインクに圧力変動を生じさせる。これによって、ノズル開口55からインク滴が吐出できる。
記録ヘッド30内のインク中に気泡が混入したり、インク経路50や圧力室51内に増粘したインクが存在すると、インクの正常な流れが阻害されて、正常なインクの吐出が行えないことがある。この場合には、図2に示すインク吸引装置20が用いられ、このインク吸引装置20によるインクの強制排出が必要となる。
また、インクジェット式記録装置10を最初に使用する際の開始時や、インクカートリッジを別の種類のインクカートリッジに交換した場合では、図3の記録ヘッド30内のインク経路50の中にインクを充填する必要がある。このような初期のインクの充填に際しても、インク吸引装置20が使用され、このインク吸引装置20は、図3の記録ヘッド30のノズル開口55から空気およびインクが強制的に吸引されてノズル開口55から排出される。
図7は、インクジェット式記録装置のインク吸引装置20と記録ヘッド30およびインクカートリッジ2A,2,3,4,5,5Aの構造例を示している。
インク吸引装置20は、ノズルプレート面61から離れた下降位置M1から上昇位置M2まで上昇することができる。インク吸引装置20は、昇降手段250を用いてこの下降位置M1から上昇位置M2に上昇させることができ、逆に上昇位置M2から下降位置M1に下げることもできる。
インク吸引装置20は、キャップ本体21とインク吸収体22を有している。
キャップ本体21は、上部開口部23を有している。この上部開口部23はノズルプレート面61の全体を覆うことができる広さを有している。キャップ本体21は底部24と4つの側面を有しており、キャップ本体21の中にはインク吸収体22が収容されている。
図1に示すキャリッジ14は記録ヘッド30とともに、ガイドレール17に沿って主走査方向Tに沿って往復移動可能である。キャリッジ14とともに記録ヘッド30は、ヘッド移動方向T1に移動することにより、記録ヘッド30は図1と図7に示すホームポジション18に位置決めすることができる。
キャップ本体21は上部開口部23を有する箱形状の部材である。この上部開口部23は例えば長方形状である。キャップ本体21は例えばプラスチックや金属により作られているが、キャップ本体21の底部24は、接続部91を有している。この接続部91は、吸引ポンプのチューブ92に対して着脱可能に接続されている。
吸引ポンプ19は、廃インクタンク100に接続されている。この廃インクタンク100は、インク吸引装置20のキャップ本体21内から吸引されてくるインクを廃棄するためのタンクである。
図7に示すインク吸収体22は、インクの保湿材の機能も有しており、例えばほぼ直方体形状の部材であり、一例として不織布や多孔性の樹脂等により作られている。
次に、図7と図8および図9を参照しながら、本発明の実施形態の液体噴射装置における液体噴射ヘッドのワイピング方法について説明する。
図1に示すインクジェット式記録装置10の最初の使用の開始時や、インクカートリッジを別のインクカートリッジに交換した場合には、記録ヘッド30のインク経路50の中にインクを充填する必要がある。この充填に際しては、インク吸引装置20によって、記録ヘッド30のノズル開口55から空気およびインクが強制的に吸引されて排出してクリーニングする必要がある。
また、記録ヘッド30のインク中に気泡が混入したりあるいはインク経路50に増粘したインクが存在すると、インクの正常な流れが阻害される場合がある。このような場合にも、インク吸引装置20によりインクの強制排出をしてクリーニングする必要がある。
図9に示す印刷ステップST1では、図1に示す記録ヘッド30とキャリッジ14は、印刷中にはインク吸引装置20から離れた印刷領域に位置している。これにより、キャリッジ14とともに記録ヘッド30が印刷領域で移動することにより、用紙29に対して印刷をすることができる。しかし、上述したように記録ヘッド30のクリーニングを行う必要がある場合には、図1のキャリッジ14および記録ヘッド30が、ヘッド移動方向T1に移動して図7に示すようにホームポジション18に位置決めされる。図7に示すように記録ヘッド30がホームポジション18に位置決めされると、記録ヘッド30はインク吸引装置20の上部に位置する。
図7に示す昇降手段250が、キャップ本体21を破線で示す下降位置M1から実線で示す上昇位置M2に上昇させる。これによって、インク吸引装置20のキャップ本体21の上端部分はノズルプレート面61に密着もしくは圧着され、上部開口部23は各ノズル開口列54を含むノズルプレート面61の全面にわたって通じている。
このように非印刷領域であるホームポジション18に記録ヘッド30が位置決めされた状態で、図9に示すインク吸引ステップST2では、吸引ポンプ19を作動させることにより、ノズル開口列54のノズル開口55からインクをインク吸収体22側に吸引して、その後チューブ92を通じて廃インクタンク100側に廃棄する。そして、昇降手段250がキャップ本体21を上昇位置M2から下降位置M1に下げる。
ノズルプレート面61では、図4において、ノズル開口55から吐出されたインクは撥水部800から親水部700側に即座に移動して親水部700に集合することになる。これによって、撥水部800にはインクが残っておらず、インクが親水部700だけに集中して位置している。これがインク集合ステップ(液体集合ステップ)ST3である。
次に、図9に示すインク払拭ステップ(液体払拭ステップ)ST4に移ると、図4と図5に示すように、ワイピング部材400は、ワイピング動作位置P1に位置決めされている。つまり、ワイピング部材400は、ノズルプレート面61の親水部700に対応する近くの位置にある。
ワイピング部材400と記録ヘッド30は、相対的な移動により、ワイピング部材400は親水部700だけに接触する。図5の実施形態では、実際にはワイピング部材400は移動せずに、記録ヘッド30がT2方向に移動することにより、ワイピング部材400と記録ヘッド30のノズルプレート面61が相対的な移動を行う。ワイピング部材400の先端400Rは、図5(B)と図8に示すように、親水部700にあるインク1000を機械的に確実に接触してノズルプレート面61から払拭することができる。払拭したインクは図7に示す廃インクタンク100に回収される。
このようなインク払拭ステップST4が終了すると、図9に示すようにステップST5に示す通常の印刷動作の準備に移るのである。
このように上述した本発明の実施形態では、図8に示すようにノズルプレート面61の親水部700に集合しているインク1000は、ワイピング部材400により親水部700の部分だけを払拭することにより、確実にノズルプレート面61から除去することができるのである。
クリーニング時に、ノズルプレート面61のノズル開口55から吸引したインクが、記録ヘッド30のノズル面に付着するのであるが、この付着したインクは親水部700に全て集中させる。この親水部700に集合したインク1000を拭き取る際には、ワイピング部材400は、ノズル開口55には全く機械的に干渉しない。したがって各ノズル開口55中に形成されているインクのメニスカスを破壊することが無く、クリーニングの作業が失敗してしまうのを防ぐことができる。
クリーニング時にノズルプレート面61に残っているインクは、図4に示す撥水部800から親水部700側へ移動して位置決めをさせることができる。親水部700は、ノズル開口55以外の領域に設けられているので、ワイピング部材がノズル開口に機械的に干渉することは全く無くなる。
このためワイピング部材のノズルプレート面61との摩擦による磨耗を極力防ぐことができるとともに、ワイピング部材の小型化が図れる。ノズル開口の磨耗がなくなるので、ノズル開口の周囲領域の変形および撥液加工の局所的な磨耗を防ぎ、良好なインクの吐出もしくはインクの噴射が確保でき、良好な印刷品質もしくは印字品質を得ることができる。
なお、ワイピング部材400は、例えばエラストマーやゴム等の弾性変形可能な材料により作られており、例えばワイパーとも呼ぶことができる。
他の実施形態
図10と図11は、本発明の別の実施形態を示している。
図10と図11では、ノズルプレート面61において親水部700が形成されている。親水部700は、第1親水部分700−1と第2親水部分700−2を有している。これらの第1親水部分700−1と第2親水部分700−2の間には撥水部800が形成されている。第1親水部分700−1と第2親水部分700−2は、記録ヘッド30の一端部61Dから他端部61Eに沿ってT方向に平行に、すなわち記録ヘッド30の移動方向に沿って平行に形成されている。第1親水部分700−1と第2親水部分700−2は、記録ヘッド30のノズルプレート面61の各ノズル開口列54が形成された領域以外の領域に形成されている。撥水部800は、第1親水部分700−1と第2親水部分700−2の間であって、しかも各ノズル開口列54を含む領域に形成されている。
これに対して、図10と図11(A)に示すワイピング部材400は、2つの先端部400R,400Rを有している。各先端部400R,400Rは、接続部400Fにより接続された形状になっている。ワイピング部材400は、操作部410により、ワイピング動作位置P1と待機位置P2の間において移動して位置決め可能である。
図11(B)に示すように、各先端部400Rは、曲面部400Eを有している。図10と図11において、ノズルプレート面61が図7に示すのと同様な要領でインク吸引装置20により吸引された後に、インク吸引装置20がノズルプレート面61から離れる。その後、図11(A)に示すように、操作部410がワイピング部材400を待機位置P2からワイピング動作位置P1に移動する。各先端部400R,400Rは、図10と図11(A)に示すように第1親水部分700−1と第2親水部分700−2に対応した位置にある。
これによって、例えば記録ヘッド30がワイピング部材400に対してT2方向に移動することで、第1親水部分700−1と第2親水部分700−2に移動したインクを機械的に確実に払拭することができる。先端部400R,400Rは、第1親水部分700−1と第2親水部分700−2だけに接触するので、先端部400R,400Rが撥水部800のノズル開口列54のノズル開口55に機械的に接触することは全く無い。
このように第1親水部分700−1と第2親水部分700−2が、ノズル開口列54の長手方向であるU方向と直交する方向であって、しかもノズル開口列54の一端部側と他端部側に形成されるようにしているので、親水部700の面積がより大きくとることができる。したがって、撥水部800に付着したインクは、第1親水部分700−1と第2親水部分700−2側により早く移動して集合させることができる。
図12と図13は、本発明のさらに別の実施形態を示している。
図12と図13の実施形態では、ノズルプレート面61の親水部700は、例えば4つの親水部分700−1,700−2,700−3,700−4を有している。親水部分700−1と700−4は、記録ヘッド30のノズルプレート面61の一端部61Dと他端部61E側に形成されている。
残りの親水部分700−2,700−3は、隣接するノズル開口列54,54の間に形成されている。これらの親水部分700−1ないし700−4は、ノズル開口列54の長手方向であるU方向に平行に間隔をおいて形成されており、移動方向Tとは直交する方向になっている。隣接する親水部分700−1,700−2、隣接する親水部分700−2,700−3、そして隣接する親水部分700−3,700−4は、それぞれ例えば2つのノズル開口列54を挟むようにしてそれらの両側に形成されている。
これに対してワイピング部材400は、4つの先端部400Rを有している。4つの先端部400Rは、それぞれ親水部分700−1ないし700−4に対応した位置にある。各先端部400Rは、接続部400Fにより接続されている。図12と図13の実施形態では、図13に示すように、ワイピング部材400は操作部410によりU方向に移動可能である。すなわち、操作部410は、ワイピング部材400を図13の待機位置P22からU1方向に移動させることにより、各先端部400Rは、対応する親水部分700−1ないし700−4に機械的に接触することにより親水部分700−1ないし700−4に集合しているインクを確実にU1方向に沿って払拭させることができる。この場合には、記録ヘッド30はT方向には移動せずに、定位置にある。
親水部700が複数の親水部分700−1ないし700−4を有していることにより、撥水部800側のインクはより早く親水部分700−1ないし700−4に移動することができる。
ワイピング部材400の先端部400Rの形状は、図11(B)に示すような曲面部400Eを有していてもよい。この先端部400Rは撥水部800には全く接触することが無いので、ノズル開口列54の各ノズル開口55はワイピング部材により干渉されることは一切無い。
本発明の実施形態においては、ワイピング部材は、親水部側のインクのみを払拭すればよいので、ワイピング部材とノズル面との間の摩擦による磨耗を極力防ぐことができる。そしてワイピング部材は親水部側のインクを払拭すればよいので、ノズル開口にはワイピング部材は接触しないことから、ノズル開口の磨耗を防ぐことができる。したがって良好な液体噴射時の品質が得られる。ワイピング部材がノズル開口に接触しないので、ワイピング部材がノズル開口に干渉せず、ノズル開口中の液体のメニスカスを破壊することがない。
本発明の実施形態においては、ワイピング部材400と記録ヘッド30が相対的に移動することにより、ワイピング部材400の先端部400Rが親水部700だけに機械的に接触して、既に親水部700に集合しているインクを確実に払拭することができる構造である。
親水部700の配置位置の形態は、ノズル開口列54を避ける領域であれば特に限定されるものではなく、図示例以外の形状を採用することも勿論可能である。ワイピング部材400の形状も特に図示例に限定されるものではない。親水部分の数やワイピング部材の先端部の数も特に限定されるものではない。ノズル開口列を構成しているノズル開口の数についても特に限定されるものではない。
本発明の実施形態では、ワイピング部材が移動することにより、定位置のノズルプレート面61の親水部に集まっているインクを払拭するようにしてもよい。また、ワイピング部材とノズルプレート面が両方とも移動することにより、親水部に集まっているインクを払拭するようにしてもよい。
図示した本発明の実施形態においては、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク等の各インクを使用する6つのインクカートリッジが、キャリッジに装着できるようになっている。このインクカートリッジはこれに限らず、ブラックインク用のインクカートリッジだけを備えているものや、ブラックインクを除いた2色や3色のカラーインク用の3つのインクカートリッジや、あるいは4つのインクカートリッジ、5つのインクカートリッジ、あるいは7つ以上のインクカートリッジを備えているものであっても良い。
本発明は、インクジェット式記録装置としての上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。さらに、上述の各実施形態は、相互に組み合わせて構成するようにしても良い。また、本発明は、インクジェット式記録装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドの等の液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置等にも適用できる。
本発明の液体噴射装置の実施形態に係るインクジェット式記録装置を示す概略斜視図。 図1のインクジェット式記録装置の電気的接続例を示す図。 記録ヘッドの動きを示す図。 記録ヘッドのノズルプレート面における親水部と撥水部の形状例を示す図。 記録ヘッドとワイピング部材の形状例を示す図。 記録ヘッドの構造例を示す断面図。 記録ヘッドのノズルプレート面に対してインク吸引装置が配置されて、記録ヘッドに対してインク吸引を行っている様子を示す図。 インク吸引後のインク吸引により、ノズルプレート面の親水部に対してワイピング部材が接触してワイピングしている状態を示す図。 本発明の液体噴射ヘッドのワイピング方法例を示すフロー図。 本発明の別の実施形態におけるノズルプレート面の形状例を示す図。 図10の実施形態における記録ヘッドとワイピング部材の形状例を示す図。 本発明のさらに別の実施形態におけるノズルプレート面の形状例およびワイピング部材の形状例を示す図。 図12の実施形態における記録ヘッドとワイピング部材の形状例を示す斜視図。
符号の説明
10・・・インクジェット式記録装置、20・・・インク吸引装置(液体吸引装置の一例)、30・・・記録ヘッド(液体噴射ヘッドの一例)、54・・・ノズル開口列、400・・・ワイピング部材、400R・・・ワイピング部材の先端部、700・・・親水部(親液部の一例)、800・・・撥水部(撥液部の一例)

Claims (9)

  1. 液体を噴射するようになっている液体噴射装置において、
    ノズル面には前記液体を噴射するためのノズル開口を有しており、前記ノズル面の前記ノズル開口を含む領域には撥液部が形成されており、前記ノズル面の前記撥液部以外の領域には親液部が形成されている液体噴射ヘッドと、
    前記ノズル面の前記撥液部から前記親液部へ移動した前記液体を払拭するためのワイピング部材と、を備えることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 複数の前記ノズル開口はノズル開口列を構成しており、前記ノズル面の前記親液部は、前記ノズル開口列の長手方向と直交する方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記ノズル面は複数の前記ノズル開口列を有しており、前記ノズル開口列の長手方向と直交する方向は、前記液体噴射ヘッドの移動方向と平行な方向であることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記ノズル面の前記親液部は第1親液部分と第2親液部分を有しており、前記第1親液部分は、複数の前記ノズル開口列の一端部側に形成され、前記第2親液部分は、複数の前記ノズル開口列の他端部側に形成され、前記第1親液部分と前記第2親液部分は前記ノズル開口列の長手方向と直交する方向に沿っていて、前記ワイピング部材は、前記第1親液部分と前記第2親液部分を払拭することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  5. 前記ノズル面は複数の前記ノズル開口列を有しており、前記ノズル面の前記親液部は、前記ノズル開口列の間の領域において前記ノズル開口列と平行な方向に沿って形成されている少なくとも1つの親液部分を有していることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  6. 液体噴射ヘッドと相対的に移動する際に前記液体噴射ヘッドのノズル面を払拭する液体噴射ヘッドのワイピング方法において、
    前記液体を噴射するノズル開口を有する前記ノズル面の前記ノズル開口を含む領域には撥液部が形成されており、前記ノズル面の前記撥液部以外の領域には親液部が形成されていて、前記ノズル面を吸引した後に前記ノズル面の液体を前記撥液部から前記親液部に移動して集める液体集合ステップと、
    前記ノズル面の前記撥液部から前記親液部に集まった前記液体をワイピング部材により払拭するための液体払拭ステップと、を有することを特徴とする液体噴射ヘッドのワイピング方法。
  7. 複数の前記ノズル開口はノズル開口列を構成しており、前記ノズル面の前記親液部は、前記ノズル開口列の長手方向と直交する方向に沿って形成されており、前記ワイピング部材は前記長手方向と直交する方向に沿って前記液体噴射ヘッドに対して相対的に移動して前記親液部にある前記液体を払拭することを特徴とする請求項6に記載の液体噴射ヘッドのワイピング方法。
  8. 前記ノズル面は複数の前記ノズル開口列を有しており、前記ノズル開口列の長手方向と直交する方向は、前記液体噴射ヘッドの移動方向と平行な方向であることを特徴とする請求項7に記載の液体噴射ヘッドのワイピング方法。
  9. 前記ノズル面は複数の前記ノズル開口列を有しており、前記ノズル面の前記親液部は、前記ノズル開口列の間の領域において前記ノズル開口列と平行な方向に沿って形成されている少なくとも1つの親液部分を有し、前記ワイピング部材は前記ノズル開口列と平行な方向に沿って前記液体噴射ヘッドに対して相対的に移動して前記親液部分にある前記液体を払拭することを特徴とする請求項7に記載の液体噴射ヘッドのワイピング方法。
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