JP7379118B2 - 液体吐出装置、インプリント装置、および物品の製造方法 - Google Patents

液体吐出装置、インプリント装置、および物品の製造方法 Download PDF

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本発明は、液体吐出装置、インプリント装置、および物品の製造方法に関する。
半導体デバイスなどの製造プロセスにおいて、露光装置に代わるリソグラフィ装置として、ナノインプリント技術を用いたインプリント装置が実用化されている。インプリント装置には液体吐出装置が含まれており、液体吐出装置の吐出口から液体(レジスト)が基板上に塗布される。液体吐出装置においては、複数の吐出口が設けられたヘッドから液体(液滴)を吐出するインクジェット方式が広く使用されている。
インクジェット方式の液体吐出装置では、ドットパターン形成中または待機中に、吐出口近傍における異物もしくは液滴の付着、または、液中における気泡の混入によって、吐出不良または品位の乱れといった不具合が発生することがある。
特許文献1には、ヘッドをクリーニングする際に、吐出口面に残留した液体を非接触に吸引除去する技術が開示されている。具体的には、特許文献1では、吐出口面に対向する位置に残液を吸引する吸引口を設けて、吸引口と吐出口面との間に所定距離を設けた状態で吐出口列と交差する方向に吸引口を走査させることで、残液を除去している。
特開2016-215544号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術を用いる場合、吸引口の走査が完了する位置である吐出口面の端部に残留した液体(以下、残滴という)を、完全に除去できないことがある。吐出口面上の残滴が吐出口近傍に残留した場合は、吐出不良の原因となる。
本発明は、残滴による吐出不良を抑制することを目的とする。
本発明の一態様に係る液体吐出装置は、液体を吐出する吐出口が設けられた吐出口面を有する吐出ヘッドと、吸引口を有し、前記吸引口を前記吐出口面から離間した状態で吸引を行う吸引ユニットと、前記吸引ユニットに前記状態で吸引をさせながら、前記吸引口が前記吐出口に対向した位置を通過するように、前記吸引ユニットを移動させる制御を行う制御手段と、を有する液体吐出装置であって、前記吸引ユニットは、液体を吸収する吸収体を有し、前記制御手段は、前記吸収体を前記吐出口面から離間した状態で前記吸引ユニットを移動させる前記制御を行った後に、前記吸収体を前記吐出口面に当接させることを特徴とする。
本発明によれば、残滴による吐出不良を抑制することができる。
液体吐出装置の構成を示す断面図。 残液除去を説明する図。 吐出口面上の液体を除去するフローチャート。 液体吐出装置を示す断面図。 インプリント装置の構成を示す断面図。 ヘッドユニットをヘッド搬送ユニットによって移動した状態の図。 液体吐出装置の構成を示す断面図。 吐出口面を示す平面図。
以下に、本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。尚、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。また、実施形態に記載されている構成要素の相対配置、形状などは、あくまで例示である。
<<第1実施形態>>
第1実施形態では、吐出口から液体(レジスト)を基板に吐出する液体吐出装置を説明する。本実施形態の液体吐出装置は、インプリント装置に用いられる。また、液体吐出装置は、インクジェット方式で液体(液滴)を吐出する。本実施形態では、液体吐出パターンに対応させた駆動パルスを吐出ヘッドの吐出口内に配された圧電素子に供給し、圧電素子を変形させることで液体を吐出させる。形成するパターンに応じた多数の液滴が複数の吐出口から基板に吐出されることにより、基板上に所望のドットパターンが形成される。吐出ヘッドは、ドットパターン形成時に基板と非接触であるので、基板を汚損させることがなく、安定したインプリントが行われる。
前述したように、吐出口近傍に異物または液滴が付着すること、または、液中に気泡が混入することで、吐出不良または品位の乱れといった不具合が発生することがある。また、液体吐出装置の異常により、吐出液が漏れ出し、吐出口近傍に付着した液滴が基板に接触すると、基板を汚染させてしまうことがある。さらには、吐出液が漏れ出し続けると、液滴が付着していない吐出口を介して吐出口面の外側の気体がインクジェットヘッド内部に混入する気液交換が発生する。その結果、気体が混入した体積分、液体が吐出口から排出されてしまう。この気液交換により基板の汚染が拡大する虞がある。以下では、このような不具合を引き起こし得る吐出口面の残滴を除去する構成を有する液体吐出装置を説明する。
図1は、本実施形態の液体吐出装置1の構成を示す断面図である。液体吐出装置1には、ベースプレート11が設置されている。ベースプレート11には、基板搬送部10が搭載されている。基板搬送部10は、半導体の基板9を不図示の吸着手段により吸引して保持する。また、基板搬送部10は、ベースプレート11に対して、図1における紙面奥行き方向および左右方向に移動可能である。
液体吐出装置1には、ヘッドユニット7が設けられている。ヘッドユニット7には、液体を吐出する吐出ヘッド2が搭載されている。吐出ヘッド2とヘッドユニット7とは、不図示の接続部により電気的に接続されている。また、ヘッドユニット7の制御部100と液体吐出装置1の制御部110との制御系は、不図示の接続部により電気的に接続されている。
吐出ヘッド2の一面(基板9と対向する面)には、液体を吐出する吐出口3が設けられている。以下では、吐出口3が設けられた面を吐出口面4と称する。本実施形態では、紙面奥側に複数の吐出口3が配されている。即ち、吐出口面4には、複数の吐出口3を有する吐出口列が、複数配されている。尚、吐出口面4は、あくまで吐出ヘッド2の一面を指すものであり、吐出口面4は、吐出口3が配されている領域と、吐出口3が配されていない領域とを含むものである。吐出口3は、個別液室19と連通している。個別液室19は、共通液室18に連通し、共通液室18は、供給流路6に連通している。供給流路6は、供給部5に連通している。
供給部5は、圧力制御機構を有しており、吐出口3内の圧力を制御することで、吐出口3内のメニスカスを維持することができる。また、供給部5の圧力制御機構により、吐出口3内の液体を加圧することが可能である。吐出口3内または個別液室19内に泡が残留して、不良吐出が生じた場合には、吐出口3から液体を加圧排出することで、液体とともに泡を排除することが可能である。吐出口3内または個別液室19内にゴミなどの異物が存在して吐出不良が発生した場合にも、同様に、吐出口3から液体を加圧排出することで、液体とともに異物を排除することが可能である。図1は、吐出口3から液体8を加圧排出した状態を示している。図1では、加圧排出された液体8が、吐出口面4に付着している様子を示している。
制御部110は、吐出信号を吐出ヘッド2に伝達する。吐出ヘッド2は、吐出信号に応じて、個別液室19内の液体を吐出口3から液滴として吐出する。なお、吐出される液体としては、配線パターン用の導電性材料を含む液体、産業用および画像記録用の紫外線(UV)硬化性液体、または画像記録用の溶剤と色剤とからなる液体(インク)などがある。
ベースプレート11には、吐出口面4に付着する液体8を移動および吸引除去する吸引ユニット15が搭載されている。吸引ユニット15には、液体受け部20が設けられている。吐出口3から液体を加圧排出した場合に、液体受け部20を吐出口面4の直下に移動しておくことで、吐出口面4から垂れた液体を液体受け部20で受けることができる。液体受け部20は、液体受け吸引流路21を介して吸引機構14に連通している。そのため、吸引機構14で負圧を発生させて、液体受け部20内の液体を吸引機構14に回収することが可能である。
また、吸引ユニット15には、吸引口12および吸収体移動機構17が搭載されている。吸引口12は、吸引流路13を介して吸引機構14に連通している。吸引ユニット15は、吸引機構14に負圧を発生させて、吐出口面4の液体8を、吸引口12を介して吸引及び回収する。また、吸収体移動機構17には親液性をもった吸収体16が取り付けられている。吸収体移動機構17は昇降可能な構成となっている。そのため、吸収体16を吐出口面4において液体の残滴が残る位置で上昇させて、吐出口面4に当接させることで、吐出口面4の液体の残滴を除去することが可能である。さらに吸収体16は、親液性をもっているため、吐出口面に残った液滴が吸収体16の方に移動する。このため、本実施形態の吸収体16は、親液性をもっていない吸収体16を用いる場合に比べて、吐出口面4の液滴量をより減少させることができる。
吸引ユニット15は、図1において左右方向に移動可能に構成されている。吸引ユニット15の移動により、吸引口12は、吐出口面4から離間した状態で、吐出口面4に沿って移動することができる。本実施形態において、吸引口12および吸収体16は、紙面奥側において、少なくとも吐出口列に対応する範囲に延在している。
図2は、残液除去を説明する図である。図2(a)から(d)は、図1と同様に液体吐出装置1の断面を示している。図1で示すように吐出口3から液体8を加圧排出した場合において、その後の残液除去処理を、図2を用いて説明する。尚、図1、図2(a)から(d)の順に時系列で処理が行われるものとする。
図2(a)は、吸引口12において吸引を行いながら、吸引ユニット15を移動させた状態の図である。吐出口面4における液体8の一部は吸引口12内に吸引され、一部は、図2(a)に示したように吐出口面4と吸引口12との間につながった状態で移動する。
図2(b)は、吸引口12が、吐出口面4の吐出口3が配されている領域の外側(即ち、吐出口3が配されていない領域)へ移動した状態の図である。吸いきれなかった液体8が、残滴として吐出口面4に残留している。この液体8が吐出口3付近に存在すると、吐出不良となる。また、この液体8が吐出口3付近に存在しなくても、吐出口面4に存在すると、液体8の大きさによっては、基板9に接触して基板9を汚染する虞がある。
図2(c)は、吸収体移動機構17を用いて、吸収体16を上昇させて、吸収体16を吐出口面4に当接させることで残滴となった液体8を吸収体16に吸収している状態の図である。吸収体16は親液性をもっているため、吐出口面4における液滴が吸収体16の方に移動して液体8を吸収しやすくすることが可能である。
図2(d)は、吸収体移動機構17を用いて、吸収体16を下降させて、吸収体16を吐出口面4から離間させた状態の図である。このようにして、吸収体16にて液体8を除去することが可能となる。
図3は、吐出口面4における液体8を除去する動作を示すフローチャートである。図3に示す動作は、液体吐出装置1の制御部110の制御によって行われる。S1で制御部110は、液体受け部20が吐出口3の下方に位置するように吸引ユニット15を移動させ、ヘッドユニット7に、液体の加圧排出を行わせる。吸引ユニット15の液体受け部20は、加圧排出されて吐出口面4から垂れた液体を受ける。このとき、制御部110は、吸引機構14に負圧を発生させて、液体受け部20内の液体を吸引機構14に回収することもできる。
次に、S2で制御部110は、吸引ユニット15に、吸引口12からの吸引を開始させる。即ち、吸引機構14に負圧を発生させる。尚、S1で液体受け部20内の液体を回収するために吸引機構14に負圧を発生させている場合、S2では、引き続き負圧を発生させていてもよいし、一旦、負圧の発生を停止させてから再度負圧を発生させてもよい。
S3で制御部110は、吸引ユニット15を移動させて吐出口面4に付着する液体8を吸引口12で吸引する。本実施形態では、図1、図2(a)、(b)に示すように、吐出口面4の一端側から他端側に向けて、吐出口3に対向する位置を吸引口12が通過するように、吸引ユニット15を移動させる。吸引口12は、吐出口面4とは所定の距離を開けて(即ち、非接触で)液体8の吸引を行う。吸引ユニット15は、少なくとも吐出口3が配されている領域よりも端部側に吸引口12が抜けた場合、吸引機構14による吸引を停止する。
次にS4で制御部110は、液体8の残滴が残る吐出口面4の端部に対応する位置に吸収体16が位置するように、吸引ユニット15を移動させる。S5で制御部110は、吸収体16を、吸収体移動機構17を用いて上昇させて、吐出口面4に当接させる。吸収体16を当接させる吐出口面4における位置は、残滴が生じ得る位置である。残滴が生じ得る位置は、吸引口12による吸引が停止した位置に対応する。本実施形態で残滴が生じ得る位置は、吸引口12が吐出口面4において吸引しきれなかった液体を移動させ終わる吐出口面4の端部に相当する。尚、この残滴が生じ得る位置は、吐出口面4において吐出口3が配されている位置とは異なる位置である。吸収体16を吐出口面4に当接させることで、吐出口面4の残滴を吸収体16が吸収する。S6で制御部110は、吸収体16を、吸収体移動機構17を用いて下降させて、吐出口面4から離間させる。
尚、吸収体16は、液体8を吸収可能であれば、多孔質体でもよく、非金属材料でも、金属材料の多孔質体でもよい。また、板材を重ねあわせた櫛歯状部材でもよく、一つの部材にスリットを設けた部材でもよい。
また、吸収体16および吸収体移動機構17は、吸引口12の移動方向の上流側に配されている例を説明したが、これに限られない。吸収体16および吸収体移動機構17は、吸引口12の移動方向の下流側に配されていてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、吸引口12を用いて吐出口面4と非接触で液体を移動および吸引させた後に残り得る残滴を、吸収体16で吸収することができる。これにより、吐出口面4に残留した残滴を除去することができる。このため、残滴による吐出不良および基板等の基板の汚染を抑制することができる。
<<第2実施形態>>
図4は、本実施形態の液体吐出装置1を示す断面図である。本実施形態の液体吐出装置1は、第1実施形態の液体吐出装置1と比較して、吸収体16を吸引口12に設けた点が異なる。また、本実施形態の吸引口12は、昇降機構によって吸収体16を上昇させたり下降させたりすることが可能である。その他の構成は、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
吸収体16を吸引口12に設けることで、吸収体16の吸収力の作用により、吸引口12で吐出口面4における液体8を吸引するときに、液体8を、より吸引口12側へ吸い込みやすくなる。その結果、吐出口面4に液体8の残滴が残留しにくくなるという効果がある。また、第1実施形態で説明したように、吐出口面4に液体8の残滴が残留した場合には、不図示の昇降機構により、吸収体16と吸引口12とを上昇させて、吸収体16を吐出口面4に当接させることができる。この昇降機構は、第1実施形態で説明した吸収体移動機構17と同等の構成とすることができる。吸収体16および吸引口12を上昇させて吸収体16を吐出口面4に当接させることで、吐出口面4における液体8の残滴を除去することが可能となる。
尚、本実施形態においては、図4に示す構成に加えて、第1実施形態で説明した吸収体移動機構17および吸収体移動機構17に設けられた吸収体16を、別途設けるように構成されてもよい。そして、残滴が生じている場合には、その吸収体移動機構17によって吸収体16を吐出口面4に当接させてもよい。換言すれば、第1実施形態において吸引口12に、本実施形態で説明したようにさらに別個の吸収体を設けてもよい。
以上説明したように、本実施形態においても、吸引口12を用いて吐出口面4と非接触で液体を移動および吸引させた後に残り得る液体を、吸収体16で吸収することができる。また、吸引口12に吸収体16を配することで、吐出口面4において液体8の残滴が残留しにくくすることができる。
<<第3実施形態>>
図5は、本実施形態のインプリント装置51の構成を示す断面図である。第1実施形態および第2実施形態の液体吐出装置1もまた、インプリント装置に用いられ得る装置であるが、本実施形態では、インプリント装置のより詳細な構成も説明する。また、本実施形態のインプリント装置51は、ヘッドユニット7(吐出ヘッド)を搬送するヘッド搬送ユニットを支持する支持部に、吸引ユニット15を支持する吸引ユニット支持部を設ける例を説明する。
図5に示すように、インプリント装置51内には、ヘッドユニット7および吸引ユニット15が設けられている。本実施形態の吸引ユニット15は、第1実施形態で説明したように、吸引口12および吸収体移動機構17によって移動する吸収体16を備えている。本実施形態のヘッドユニット7の吐出口3から吐出される液体は、光硬化性のレジストである。ヘッドユニット7は、ウェハー61にレジストを吐出する。インプリント装置51内には、モールド53が、モールド移動部57を介してモールド支持部58にて支持されている。モールド53は、石英で形成されており、凹凸パターンを含む微細パターンが形成されている。モールド53は、モールド移動部57にて図5の上下方向に移動可能に構成されている。インプリント装置51には、ウェハー61に吐出されたレジストに、モールド53を介して紫外線を照射する露光ユニット54が設けられている。露光ユニット54は、露光ユニット支持部55により支持されている。ウェハー搬送部62は、搬送部ベース52に支持されている。レジストが塗布されたウェハー61は、ウェハー搬送部62によってモールド53の下部に搬送される。その後、モールド移動部57を駆動してモールド53を下方向に移動することで、ウェハー61上に塗布されたレジストは、石英で形成されたモールド53で押圧される。これにより、モールド53に形成された微細パターン内にレジストが充填される。
レジストが微細パターン内に充填された後に、モールド53を通して露光ユニット54から紫外線をレジストに照射することで、レジストによる微細パターンが形成される。微細パターン形成後に、モールド移動部57を駆動してモールド53を上方向へ移動することで、モールド53は、形成した微細パターンから離れる。このような工程を経てインプリント装置51では、ウェハー61上に微細パターンが形成される。
本実施形態では、インプリント装置51内にヘッドユニット7および吸引ユニット15を設けることで、吐出口面4におけるレジスト残滴を除去することが可能となる。
また、本実施形態のヘッドユニット7は、ヘッド搬送ユニット59によって移動する。ヘッド搬送ユニット59は、ヘッド搬送ユニット支持部63に支持されている。ヘッド搬送ユニット支持部63は、ヘッド搬送ユニット支持プレート56に支持されている。ヘッド搬送ユニット支持部63に吸引ユニット支持部60が取り付けられており、吸引ユニット支持部60に吸引ユニット15が設置されている。
図6は、ヘッドユニット7をヘッド搬送ユニット59によって、吸引ユニット15上に
移動させた状態の図である。ヘッド搬送ユニット支持部63に吸引ユニット支持部60を取り付けて、吸引ユニット支持部60に吸引ユニット15を設置することで、ヘッドユニット7と吸引ユニット15との間の位置関係のずれを小さくすることが可能となる。即ち、吸引ユニット15とヘッドユニット7とは、同じ支持部を通じて移動可能に構成されている。これにより、吐出口面4におけるレジスト残滴をより確実に除去可能となる。その他の構成は、第1実施形態にて図1および図2(a)から図2(d)を用いて行なったものと同様であるので省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、インプリント装置51に組み込まれているヘッドユニット7の吐出口面4に残留するレジスト残滴を適切に除去することができる。また、ヘッド搬送ユニット支持部63に、吸引ユニット15を支持する吸引ユニット支持部60を設けることで、ヘッドユニット7と吸引ユニット15との間の位置関係のずれを小さくすることができる。
<<第4実施形態>>
図7は、本実施形態の液体吐出装置1の構成を示す断面図である。尚、図7では示していないが、前述の実施形態で説明したように、吸引ユニット15を備える構成としてよい。本実施形態では、吐出時の場合、または、待機時にヘッドユニット7が基板9の真上に位置している場合を想定する。
第1実施形態から第3実施形態では、吸引ユニット15が吸引口12および吸収体16を備えており、残滴を吸収体16によって吸収することで、吐出口面4において残留する残滴を除去する例を説明した。
ここで、吸引口12による吸引および吸収体16による吸収によって残滴を回収したとしても、その後、共通液室18内に残存する泡等が要因で、液体吐出装置1の圧力制御に異常が生じ、結果として、吐出口3から液体8が漏れ出てくる可能性がある。この場合、吐出口面4に液体8が付着してしまう場合がある。つまり、加圧排出によるクリーニング直後は吐出口近傍には液体8が溜まらないが、例えば吐出時または待機時において、吐出口3から真下の基板9に液体8が漏れ出る場合がある。この場合、吐出口面4に付着した液体8が基板9に接触すると、液体8と接していない吐出口3を介して吐出口面4の周囲の気体が共通液室内に気体が入る気液交換が生じることがある。その後、液体8が漏れ続け、共通液室18内の液体は、気体の混入分、吐出口3から漏液してしまう。この気液交換が進行することによって漏液が進行し、基板9の汚染を拡大してしまう。本実施形態では、このような基板9が汚染してしまうことを抑制する例を説明する。
図8は、本実施形態の吐出口面4を示す平面図である。本実施形態では、図7および図8に示すように、吐出口面4の撥液性の領域の外周部70を、親液性の膜で覆う。親液性の膜で覆う例として、吐出口面4の外周部70を親液性の接着剤で塗布する方法などがあり得る。また、基板9も親液性である。吐出口面4の撥液性の領域の外周部70を親液性の膜で覆うことにより、吐出口3から漏れ出た液体8は、親液性の領域である吐出口面の外周部70に周り込み、溜まる。この結果、吐出口面4の外周部70と、基板9との間を液体8で封止することができる。液体8で封止することによって、吐出口面4の周囲の気体が吐出口3に侵入することがないため、気液交換が生じなくなる。その結果、漏液の進行を抑えることが可能となる。即ち、本実施形態では、吐出口面4の外周部70に、封止機構として親液性の接着剤が塗布されている。なお、完全に封止されるようにするために吐出口面4の外周部70と基板9との間の距離は、500um以下であることが好ましい。
以上説明したように、本実施形態によれば、液体吐出装置1の圧力制御に異常が生じた場合であっても、基板9の汚染を抑制することができる。
<<その他の実施形態>>
以上説明した液体吐出装置1またはインプリント装置51を用いて物品を製造することができる。物品としてデバイスを製造することができる。デバイス(半導体集積回路素子、液晶表示素子等)製造方法は、上述した液体吐出装置1またはインプリント装置51を用いて、基板(ウェハー、ガラスプレート、フィルム状基板)にパターンを形成する工程を含む。さらに、該デバイス製造方法は、パターンを形成された基板をエッチングする工程を含みうる。なお、パターンドメディア(記録媒体)または光学素子などの他の物品を製造する場合には、該製造方法は、エッチングの代わりに、パターンを形成された基板を加工する他の処理を含みうる。本実施形態の物品製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも一つで有利である。
1 液体吐出装置
2 吐出ヘッド
4 吐出口面
9 基板
15 吸引ユニット
16 吸収体

Claims (15)

  1. 液体を吐出する吐出口が設けられた吐出口面を有する吐出ヘッドと、
    吸引口を有し、前記吸引口を前記吐出口面から離間した状態で吸引を行う吸引ユニットと、
    前記吸引ユニットに前記状態で吸引をさせながら、前記吸引口が前記吐出口に対向した位置を通過するように、前記吸引ユニットを移動させる制御を行う制御手段と、
    を有する液体吐出装置であって、
    前記吸引ユニットは、液体を吸収する吸収体を有し、
    前記制御手段は、前記吸収体を前記吐出口面から離間した状態で前記吸引ユニットを移動させる前記制御を行った後に、前記吸収体を前記吐出口面に当接させることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記吐出口面は、撥液性を有しており、
    前記吸収体は、親液性を有していることを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記吸収体は、多孔質体で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記吸収体は、櫛歯状部材により構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出装置。
  5. 前記吸収体は、前記吸引口とは異なる位置に配されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記吸収体は、前記吸引口に配されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記吸引ユニットは、前記吸収体を昇降させる昇降機構を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記制御手段は、吸引を停止したときの前記吸引口の位置に対応する前記吐出口面の位置に、前記吸収体を当接させることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記吸引ユニットは、前記吐出口から加圧排出された液体を受ける液体受け部をさらに有し、
    前記制御手段は、前記液体受け部で液体を回収した後に、前記状態で吸引を行っている前記吸引ユニットを移動させ、前記吸引ユニットが吸引を停止した後に、前記吸収体を前記吐出口面に当接させることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  10. 前記液体受け部は、加圧排出させた液体を回収するための第二の吸引口を有することを特徴とする請求項9に記載の液体吐出装置。
  11. 前記吸引ユニットと前記吐出ヘッドとは、同じ支持部を通じて移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  12. 前記吐出口面の外周部に親液性の膜が設けられていることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  13. 液体が吐出される基板と前記吐出口面との距離は、500um以下であることを特徴とする請求項12に記載の液体吐出装置。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載の液体吐出装置を用いて、液体としてレジストを基板上に塗布し、
    凹凸パターンが形成されたモールドを前記基板上に塗布されたレジストに接触させ、レジストを硬化させて凹凸パターンを形成することを特徴とするインプリント装置。
  15. 物品を製造する物品の製造方法であって、請求項14に記載のインプリント装置を用いてインプリントを行う工程と、インプリントがなされた基板を処理する工程と、を含むことを特徴とする物品の製造方法。
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