JP2021126631A - 液体吐出装置、液体吐出方法、インプリント装置、物品の製造方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

液体吐出装置、液体吐出方法、インプリント装置、物品の製造方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】2次汚染を防ぎつつ液体吐出ヘッドを洗浄することが可能な液体吐出装置を提供すること。【解決手段】液体吐出装置は、吐出液を貯蔵する液室と、前記液室から供給された前記吐出液を吐出する吐出口と、前記吐出口に相対して配置された受液台と、前記受液台に対して着脱可能な受液基板と、前記受液基板に洗浄液を供給する供給手段と、前記受液基板に供給された前記洗浄液に前記吐出口を接液させて、前記吐出口の洗浄を行う制御手段と、を有することを特徴とする。【選択図】 図3

Description

本発明は、吐出口から液体を吐出する液体吐出ヘッドを備えた液体吐出装置等に関する。
例えば、インクジェット印刷装置のように、吐出口から印刷用インクなどの液体を吐出する複数の液体吐出ヘッドを備えた液体吐出装置が知られている。そのような液体吐出装置では、吐出口の乾燥や、異物の混入により吐出口が詰り、不吐出状態となる不具合が発生するため、多くの対策が考えられている。対策の例として、未使用時の吐出ヘッドを被覆可能なキャップを装着して、吐出口の乾燥を防止する方法(特許文献1)、あるいは、吐出口を負圧吸引や接液洗浄して、吐出口の詰りを回復させる(特許文献1、特許文献2)方法がある。
特開2018−167484号公報 特許第6146524号公報
しかし、従来例に示される液体吐出装置では、次に示す問題がある。
第1の問題は、洗浄対象である吐出ヘッドが洗浄液に接した際に、洗浄槽の汚れが洗浄液を介して吐出ヘッド付着して2次汚染が発生する可能性がある点である。
第2の問題は、洗浄槽に洗浄液を供給するための配管や、洗浄液を洗浄槽から排液するための配管の汚れが、洗浄槽内に拡散して、更に2次汚染を拡大する可能性がある点である。また、洗浄槽のほかにも、洗浄パッドを吐出ヘッドに直接コンタクトさせて洗浄する場合は、洗浄パッドからの汚染物質の拡散も、2次汚染を助長することとなる。
そこで、本発明は2次汚染等を防ぎつつ液体吐出ヘッドを洗浄することが可能な液体吐出装置を提供することを目的とする。
その目的を達成するために、本発明の一側面としての液体吐出装置は、
吐出液を貯蔵する液室と、
前記液室から供給された前記吐出液を吐出する吐出口と、
前記吐出口に相対して配置された受液台と、
前記受液台に対して着脱可能な受液基板と、
前記受液基板に洗浄液を供給する供給手段と、
前記受液基板に供給された前記洗浄液に前記吐出口を接液させて、前記吐出口の洗浄を行う制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、2次汚染等を防ぎつつ液体吐出ヘッドを洗浄することが可能な液体吐出装置を実現することができる。
実施例1の液体吐出装置の構成図である。 実施例1の吐出ヘッドの構造を説明した図である。 実施例1の接液回復処理のフローチャートである。 洗浄時の吐出ヘッドの状態を示した図である。 切替弁を用いて洗浄液を供給する例を説明する図である。 実施例2の液体吐出装置の構成図である。 実施例2の実施例2の受液基板と受液台の詳細を示した図である。 実施例2の受液基板の詳細を示した図である。 撥液処理を説明する図である。 従来例による液体吐出装置の構成を示した図である。 他の従来例による液体吐出装置の構成を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について実施例を用いて説明する。なお、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略ないし簡略化する。
図1は実施例1の液体吐出装置の構成図である。
図1において液室22に貯蔵された吐出液21は、接続配管23によって液室22に連結された圧力制御手段24で内圧を制御されている。液室22の下方には、予備室25を介して吐出ヘッド41が配置され、吐出ヘッド41には図示しない複数の吐出口46が配置されている。そして吐出口46のそれぞれを制御して、液室22から供給された吐出液21を下方に吐出する。
一方、吐出ヘッド41に相対して、受液台35が配置されており、受液台35は負圧源31に連結されている。また受液台35上に受液基板11が着脱可能に配置されており、負圧源31を作動させて受液台35内を負圧にすることで、受液基板11は受液台35上に吸着されている。
受液台35は図中のX、Y、Z軸方向に駆動可能なステージ32上に配置されているため、受液台35は、吐出ヘッド41に対して、相対的にX、Y、Z軸方向へ移動することができる。また受液基板11には、供給管64を介して、洗浄液槽56から図示しない洗浄液52を供給することが可能である。
実施例1においては、これら供給管64、洗浄液槽56等は受液基板に洗浄液を供給する供給手段として機能している。
26はコンピュータとしてのCPUを内蔵した制御回路であり、メモリ27に記憶されたコンピュータプログラムに基づき液体吐出装置全体の各種回路の動作を実行させる制御手段として機能する。
図2は、吐出ヘッド41周辺の詳細構造を示したものであり、液室22に導通した予備室25内は吐出液21で満たされており、予備室25に導通して分割された小液室43に同様に吐出液21が満たされている。小液室43のそれぞれには駆動手段としての圧電素子42が配置されていて、それぞれの圧電素子42を制御して膨張、収縮駆動することでそれぞれの小液室43の容積を変動することができる。
そして、それによって吐出ヘッド41から小液室43の吐出液21を吐出させることができる。なお、駆動手段としては圧電素子の代わりに例えば加熱手段(発熱手段)であっても良い。加熱手段によって小液室43内に泡を発生させ、その泡の圧力によって吐出液21を吐出させるようにしても良い。
なお、小液室43の一端は吐出口46によって大気開放されているが、吐出口46の口径が数μmから十数μmであり、吐出液は毛細管現象により自重で漏れだすことはない。吐出口46近傍の液面44は、図に示すように凹形状のいわゆるメニスカス状態で保持される。
本実施例による液体吐出装置では、液室22の内圧を圧力制御手段24によって−0.1から−10kPaの負圧に保つことで、メニスカス状態を安定的に保持している。更に吐出面45に撥液処理を施して、吐出液と吐出面との接触角を90度以上にすることで、更に吐出液21の漏れだしを防止している。ここで撥液処理とは表面に微細な凹凸を形成したり、所定の撥液剤(例えばフッ素化合物)の薄膜を形成したりすることによって撥液性を高める処理を指す。
吐出液21を吐出する際は、圧電素子42によって一旦小液室43の容積を拡大したのちに、瞬間的に小液室43の容積を縮小することで吐出口46から吐出液を押し出している。吐出液は吐出装置によって、さまざまな液体が用いられる。前述のように吐出口の口径が数μmから数十数μmと小径であるため、液室内外のパーティクルが吐出口46内部に付着する場合がある。あるいは吐出液21に含まれる成分の一部が乾燥して吐出口46の周囲で凝固する場合がある。それらの場合には、吐出ができなくなったり、吐出量・吐出方向が変動(不安定化)したりする。
このような不具合を解消するため前記従来例に示すように様々な洗浄・回復処理が提案されている。図10は従来例による液体吐出装置の構成を示した図であり、図11は他の従来例による液体吐出装置の構成を示した図である。
例えば図10に示す従来例においては、洗浄液58を吐出ヘッド41に対向した受液台51に注液した後に吐出ヘッド41を接液して吐出口46近傍の蓄積物を洗い流す。
図10において、55は排液槽、63はポンプ、65は排液管、66、67は液体の通過をオンオフする弁である。
あるいは他の従来例として図11に示す例のように、受液台51内にスポンジ状のパッド62を配置して吐出ヘッド41を接触させて洗浄するものがある。しかし、これらの従来の方法では2次汚染が発生する可能性が高い。図11において13はシール材である。
なお図2において、圧電素子42は吐出口46の詰り状態の判定にも用いることができる。本実施例による液体吐出装置では、吐出液を吐出するときに圧電素子42に加える電流の20%から40%の強度の電流を付加して小液室43の容積を変動(以下、検査発振と呼ぶ)させて小液室内の吐出液に振動を加える。
この程度の変動幅では小液室内の吐出液に振動は加えることはできても、吐出口46のメニスカスを破って、吐出液が吐出ヘッド41から吐出されないが、この時、小液室内の振動により圧電素子には逆起電力が発生する。そして、吐出口が蓄積物によって塞がっている場合や、小液室内に気泡が入り込んでしまった場合には、標準状態(メニスカス形成時の波形)とは異なる波形が検出される。したがって、吐出動作を実施していないタイミングで圧電素子42の検査発振によって吐出口46の詰り具合を検査して、異常が認められた場合には、所定の加圧回復処理(洗浄処理)を開始する。
加圧回復処理では、吐出口46が詰まった場合の一つの回復策として、例えば圧力制御手段24により液室22内を加圧して、詰まったパーティクルや析出物を押し出す。本実施例による液体吐出装置では、図1において、受液台に対して着脱可能な受液基板11を装着する前に、ステージ32を駆動して吐出ヘッド41の下方に受液台35を配置する。その後に圧力制御手段24によって液室22内を+10から+50kPaに加圧することで、吐出口46の詰り(堆積物等)を押し出して回復するステップを実施する。この時、吐出口46から吐出された吐出液は受液基板11がないので受液台35内に直接着弾する。その後、負圧源31で受液台35の底面を吸引して、吐出された排液を吸引排除する。
このような加圧回復で吐出口46の詰りが回復されない場合もあるため、次に図3に示す接液回復処理に移行する。接液回復処理のフローは図3に示す手順で、制御回路26がコンピュータプログラムを実行することによって実施される。
図3は実施例1の接液回復処理のフローチャートである。
まず受け皿セットのステップS1では、図1における受液台35の上に受液基板11を配置して、負圧源31によって受液台35の内部を負圧にする。
次にステップJ1で配置確認が実行される。ステップJ1では、受液基板11が正常に配置されていない場合は受液台35内の負圧は維持されないので、負圧源31の圧力を図示しない圧力計で計測することで判別する。
配置確認の結果、正しく配置されていない場合(Noの場合)にはステップS1に戻り、正しく配置されている場合(Yesの場合)はステップS2に進む。
次に移動のためのステップS2において、ステージ32の駆動によって受液基板11を移動して吐出ヘッド41の下方に配置させる。受液基板11は吐出ヘッド41よりも大きな開口を持つ凹型の器である。そして、水平方向の位置決めができたら、ステージ32の駆動によって受液基板11を上方に移動させて、受液基板11と吐出ヘッド41との間隔が例えば100μmから500μmとなるまで近接させる。
次にステップS3において洗浄液供給を行う。実施例1では、図1に示す不図示の加圧手段を用いて洗浄液槽56より、供給管64を介して受液基板11内に洗浄液を供給する。吐出ヘッド41と受液基板11との隙間Δhは、前述のようにステップS2でΔh=100μm〜500μmとされているので、数mLの洗浄液を供給した時点で図4のように隙間Δhが洗浄液で満たされる。図4は洗浄時の吐出ヘッドの状態を示した図である。
吐出口46の周辺に乾燥して析出した物質が付着している場合は、吐出口46を受液基板に供給された洗浄液に接液させることにより、吐出口付近の付着物が溶け出して洗浄効果が得られる。このステップS3において、制御回路26は、受液基板に供給された洗浄液に吐出面を接液させて、吐出口の洗浄を行う制御手段として機能している。
次に、接液確認のためのステップJ2を行う。
この時、前述した検査発振を実施すると、吐出口46の下が液で満たされていれば、小液室43の振動波形が標準状態とは異なる所定のパターンとなる。従って、図4のように、吐出ヘッド41の下が洗浄液で満たされた状態となっているかどうかを判定することができる。ステップJ2でNoの場合(接液していない場合)にはステップS3に戻り洗浄液供給を続け、Yesの場合(接液している場合)にはステップS4に進む。
続いて加振回復のためのステップS4において、接液状態において圧電素子42によって小液室43を物理的に振動させ、振動によって発生した吐出液や洗浄液の流動によって、洗浄効果を更に高めている。即ち本実施例ではステップS4において、洗浄液に吐出面を接液させた状態で駆動手段としての圧電素子を駆動させて吐出口の洗浄を行っているので洗浄効果を一層高めることができるという特徴を有する。
なお、本実施例では、吐出口が洗浄液に接した接液状態において、吐出口周辺の洗浄液に振動を与える(洗浄液を加振する)ための加振手段として前記圧電素子42を用いている。しかし、前記圧電素子42とは別の圧電素子等の振動素子を吐出口周辺に配置することで、吐出口周辺の洗浄液を加振する加振手段を構成しても良い。
次にステップJ3において、再び検査発振を実行して、詰りが解消したかどうかを確認する。そのために、予め測定して得られた、詰りがない吐出口で得られる波形パターンと、詰まりがある場合の吐出口での波形パターンと比較することで、詰まりがあるか否かを判別する。ステップJ3でNoの場合(詰まりが解消していない場合)にはステップS4に戻り加振動回復ステップを繰り返す。ステップJ3でYesの場合(詰まりが解消している場合)、ステップS5に移行する。
ステップS5では、ステージ32を下降させて受液基板11と吐出ヘッド41との隙間を広げ、更に受液台35の負圧を解除して、洗浄液の入った受液基板11を取り出して廃棄することで排液する。次にステップS6において、図示しない吸引ノズルを用いてヘッドの吸引をしてヘッド周辺の残存液等を除去する。このように実施例1においては、洗浄後の液は受液基板11に一旦貯めたのち、受液基板11を廃棄することで処分される。従って、排液管等の排液機構と直接接触することなく排液とともに排除することができるので2次汚染の可能性を低減できる。
次に、吐出確認のためのステップJ4では、実際に各吐出口から吐出液を吐出するテスト動作を実行して、図示しない着弾検査装置によって着弾の有無や着弾位置・速度・量の計測を行う。ステップJ4で合格レベルに達すれば、Yesの判定が得られ、ヘッド清掃のためのステップS7で再度、吐出面の吸引をして不要な液体を吸い取るための清掃を実施して、最終的に回復作業を完了する。
ステップJ4で合格レベルに達しない場合にはNoの判定が得られ、ステップS2に戻る。
なお、本実施例による液体吐出装置は、例えば、半導体製造装置であるインプリント装置で例えば紫外線硬化樹脂等の感光液を基板上に吐出するための吐出装置として用いることができる。
半導体製造工程で用いられる感光液は、たとえ吐出口46が詰まるサイズよりはるかに小さな数ナノメータの長さを持つパーティクルが混入しても、製造される製品の品質に重篤な欠陥をもたらすこととなる。さらには数ppbの金属イオンが感光液中に溶出すると、製品が機能しないばかりか、汚染された全製造工程の洗浄を施す必要が発生する。
尚、前述したように、図10の従来例のような、固定設置された受液台51に繰り返し洗浄液52を供給する方式では、未使用時に受液台51の表面に付着した不純物が洗浄液52中に拡散して吐出ヘッド41の周辺に付着する2次汚染が発生する。
特に、図10に示す配管のように排液管65の一部(上側先端)に新たに供給された洗浄液が接する配置では、排液の汚れを洗浄液中に拡散させる危険性が高くなる。
また、仮に、図5に示すような構成にして、洗浄液58を、切替弁54を介して受液台51に供給した場合にも、同様に2次汚染が発生する可能性がある。なお、図5は切替弁を用いて洗浄液を供給する例を説明する図である。
これに対して、本実施例では、受液基板11に供給された洗浄液は、排液管等の汚れと直接接触することがなく、受液基板11ごと廃棄することで汚れた洗浄液を廃棄できるので2次汚染の可能性を低減できる。従って、高い清浄度を求められる半導体製造工程において、歩留まりを向上することができる。
なお、本実施例のように、接液状態で吐出ヘッド41を洗浄する場合、吐出口46は開放状態であるため、吐出口を介して洗浄液の一部が吐出ヘッド内に入り込み、拡散して残留する危険性がある。すなわち、洗浄(回復)作業を実施するたびに液室22内の吐出液内に含まれる洗浄液濃度が上昇することとなり、しかも混入した洗浄液の濃度を検出することは非常に難しい。このように吐出液の品質が変化することを防止するため、実施例1では、図1の洗浄液槽56内には吐出液21とほぼ同じ成分の洗浄液を充填する。そして、図示しないフィルタを通して常に循環させて洗浄液の品質を維持する。
なお、洗浄液と接液状態となる受液基板11の材質は、金属溶出の懸念のないPTFE樹脂の切削部品であることが望ましく、加工成型後には酸洗浄を実施して、物理的・化学的にクリーンな状態で用いられることが望ましい。
次に、図6に基づいて実施例2について説明する。図6は実施例2の液体吐出装置の構成図である。
図6において受液基板12は実施例1と同様に受液台35の上に着脱可能に配置されている。
なお、図1では吐出面に残った液滴を吸引排除するための吸引ノズル38を図示していなかったが、図6では図示している。そして図6の実施例2おける受液基板12は凹型の容器ではあるが底に複数の孔が開いている点に特徴がある。
受液基板12の形状詳細は図7、および図8に示されている。図7は実施例2の受液基板12と受液台35の詳細を示した図である。図8は実施例2の受液基板12の詳細を示した図である。
図示しない負圧源31に連結された受液台35の上面には受液基板12が嵌合するように凹型に加工されており、また、受液台35には負圧源と導通する開口36が設けられている。
受液基板12は受液台35上面の凹形状に嵌合する形状を有し、受液台35と受液基板12との当接部にはシール材13が配置されて、負圧がリークしないような構造となっている。33は弁、34は排液管である。
受液基板12の底板16には、複数の貫通した開口(孔)14が形成されている。開口14の断面形状は、図8においては矩形形状としているが、円形状など、図8とは異なる断面形状でも良い。
ここで、開口14の大きさは数μmから十数μmの口径とし、吐出ヘッド41の吐出口46の口径と同等か、或いは、より小さく設定する。先に、吐出ヘッド41の吐出口46からは吐出液がメニスカス状態を形成していて、自重では漏れ出さないことを説明した。それと同様に、受液基板の底面に形成された開口14も自重では漏れ出さないので、図6に示した前記実施例と同様に、洗浄液が吐出ヘッド41と受液基板12との間に液膜として保持される。
ただし、吐出液を充填した液室22は圧力制御手段24によって内圧を負圧状態に維持して、吐出液が漏れだすことのないように安全策を講じているが、受液基板上の洗浄液は大気開放状態のため、開口14の口径は吐出口46の口径より小さいほうが望ましい。
本実施例においても、図3に示すフローチャートの処理ステップはほぼ変わらない。ただし、本実施例では、図3に示すフローチャートにおいて、排液のためのステップS5では洗浄後の洗浄液の入った受液基板12を外して廃棄するのではなく、負圧源31によって受液台51の内部を負圧にして、開口14から洗浄液を強制吸引して排液する。
従って、排液のためのステップS5において、受液基板11上の洗浄液をこぼす心配もなくなる。また、ヘッド清掃のためのステップS6およびS7において、負圧源31に直結された図6の吸引ノズル38を吐出ヘッド41の吐出面45に対して約100μmまで近接させたうえで吸引を開始する。そして、吐出面45との間隔を保ったうえで、吐出面45の全領域に対して吸引ノズルを走査して、吐出面45表面に残った液滴を吸い取る。吸引ノズルの吸引口隙間は100μmから200μmに設定されている。なお、残滴によって瞬間的に吐出面45表面と吸引ノズル38の先端が液体で導通状態となるので、金属汚染の危険性を防止するために、吸引ノズルの材質はPTFE樹脂を使用する。
なお、開口14の口径は、吐出ヘッド41の吐出口46と同等か、或いは、より小さいと先に説明したが、数十μmの大きさであってもよい。
また、実施例2では受液基板12の底板全面、あるいは開口14周辺のビーム15に撥液処理を施している。従って、吐出液と受液基板との接触角は、吐出液の種類、受液基板の材質、表面処理や液量によって異なる。図9は撥液処理を説明する図である。
図9(A)に示すように、接触角θが小さい場合に比して、図9(B)に示すように接触角が大きくなる。実施例2では、撥液処理を施すことによって接触角を大きくすることによって、開口径Φdが大きくなっても液滴が自重で透過しにくくしている。特に接触角が90度を超過すると、メニスカスの向きが逆転して、液滴が透過しにくくなる。
なお、実施例2の場合には、図3に示すフローチャートにおいて、受液基板12の配置確認のためのステップJ1における判別閾値が変わる。即ち、実施例1においては負圧源31によって受液台35内を負圧にして受液基板11を吸着させ、負圧を計測することで受液基板11が正しく配置されたことを確認している。一方、実施例2では、受液基板12は開口14があるので、受液台35が正しい位置に配置されても受液第35内の負圧は高まらない。
しかし、開口14の穴径は非常に小さく、また開口数を調整することで、受液台35が正しい位置に配置された時には大気圧に対して、十分な差圧が発生するので、判別閾値を調整して、受液基板12の配置確認をすることができる。
なお、実施例1では、洗浄液は吐出液と同じ液体を用いることが望ましいことは説明したが、実施例2では、図6に示すようにステージ32上に洗浄液槽56を配置していない。
そして、本実施例では、洗浄液は吐出ヘッド41から吐出される吐出液を洗浄液として用いる。即ち、液室22、吐出口46等を受液基板に洗浄液を供給する供給手段として機能させ、吐出口から受液基板に洗浄液を供給している。
また、実施例2では、図3のフローチャートにおいて、ステップS2の後に、ステップS3で洗浄液を供給する際に、液室22内を圧力制御手段24により加圧して吐出口46から吐出液21受液基板12上に吐出させることによって洗浄液を供給する。
なお、本発明に係る液体吐出装置は、実施例1で説明したように半導体製造工程で用いられるインプリント装置用の感光液材塗布装置として用いるのに適している。その際、半導体製造工程では、吐出液である感光液は複数の種類がある場合がある。そこで、実施例3では、図2に示す少なくとも液室22、吐出ヘッド41、および吐出液21を一体化してカートリッジを構成し、液体吐出装置に着脱可能にし、このカートリッジを交換して感光液を切り替えるようにする。
なお、実施例3では実施例2と同様、洗浄液として吐出液を用いる。
仮に、図1のように洗浄液槽56をステージ32上に配置する構成だと、洗浄液として吐出液(感光液)を用いる場合には、感光液を切り替えるたびに、洗浄液槽56も交換しなくてはならない。しかし、本実施例3では洗浄液として吐出液を用いるとともに上記のようにカートリッジ構造を採用しているので洗浄液槽56を設けたり交換したりする必要がなくなる。もちろん、洗浄液槽56内の洗浄液を循環ろ過して清浄度を維持する装置も不要となり、ステージ32の大型化を回避できる。
以上のように、本実施形態にかかる物品の製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。
物品としてのデバイス(半導体デバイス、磁気記憶媒体、液晶表示素子等)の製造方法について説明する。
かかる製造方法は、成形装置を用いて基板(ウエハ、ガラスプレート、フィルム状基板等)の表面に本実施例の液体吐出装置を用いて、物体表面に感光性を有する吐出液を吐出した後、型のパターンを転写する工程を含んでも良い。ここで型のパターンを転写する工程は平坦化工程を含んでも良い。
なお、上記パターン転写(平坦化)工程は、感光性の吐出液に所定の光(例えば紫外線)を照射して吐出液を硬化する光照射工程を有する。またそのために半導体製造装置としてのナノインプリント装置は、感光液に所定の光(例えば紫外線)を照射する光照射手段を構成として有する。
また、基板は母材単体であるものに限らず多層構造のものを含んでも良い。
また、基板に塗布された感光剤に上記の露光装置を用いて潜像パターンを形成する工程(基板を露光する工程)や、かかる工程で潜像パターンが形成された基板を現像する工程を含むものであっても良い。
更に、製造方法は処理工程として、パターンの残膜を除去する工程を含みうる。また、当該パターンをマスクとして基板をエッチングする工程と、基板からチップを切り出す工程(ダイシング)と、フレームにチップを配置して電気的に接続する工程(ボンディング)、樹脂で封止をする工程(モールド)といった周知の工程を含みうる。
本実施形態における物品の製造方法は、従来に比べて、物品の性能、品質、生産性及び生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明をその好適な実施例に基づいて詳述してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
なお、本実施例における制御の一部または全部を上述した実施例の機能を実現するコンピュータプログラムをネットワーク又は各種記憶媒体を介して液体吐出装置に供給するようにしてもよい。そしてその液体吐出装置におけるコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。その場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
11 受液基板
12 受液基板
14 開口(孔)
21 吐出液
22 液室
24 圧力制御手段
31 負圧源
32 ステージ
35 受液台
41 吐出ヘッド
45 吐出面
46 吐出口
55 排液槽
56 洗浄液槽
64 供給管

Claims (15)

  1. 吐出液を貯蔵する液室と、
    前記液室から供給された前記吐出液を吐出する吐出口と、
    前記吐出口に相対して配置された受液台と、
    前記受液台に対して着脱可能な受液基板と、
    前記受液基板に洗浄液を供給する供給手段と、
    前記受液基板に供給された前記洗浄液に前記吐出口を接液させて、前記吐出口の洗浄を行う制御手段と、を有することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記洗浄液に前記吐出口を接液させた状態で前記吐出口の周辺の前記洗浄液に振動を与える加振手段を有することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記液室と前記吐出口との間に設けた小液室と、
    前記小液室の前記吐出液を吐出させるための駆動手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  4. 前記洗浄液に前記吐出口を接液させた状態で前記吐出口の周辺の前記洗浄液に振動を与えて前記吐出口の洗浄を行う加振手段を有し、前記加振手段は前記駆動手段を用いて前記洗浄液に振動を与えるものであることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記駆動手段は圧電素子を含むことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  6. 前記駆動手段は加熱手段を含むことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  7. 前記受液基板の一部に複数の孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  8. 少なくとも前記孔の周辺に撥液処理が施されていることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記洗浄液は前記吐出液と同じ成分の液体であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  10. 前記供給手段は、前記吐出口から前記受液基板に前記洗浄液を供給することを特徴とする請求項9に記載の液体吐出装置。
  11. 少なくとも前記液室と、前記吐出口と、前記小液室と前記駆動手段を一体化してカートリッジを構成し、前記カートリッジを前記液体吐出装置に着脱可能にしたことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の前記液体吐出装置を用いて、物体表面に前記吐出液を吐出して所定のパターンを形成することを特徴とする液体吐出方法。
  13. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の前記液体吐出装置を用いて、基板に感光性を有する前記吐出液を吐出した後、前記吐出液に所定の光を照射する光照射手段を有することを特徴とするインプリント装置。
  14. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の前記液体吐出装置を用いて基板に感光性を有する前記吐出液を吐出する工程と、
    前記基板上の前記吐出液に所定の光を照射する光照射工程と、
    前記光照射工程で前記光が照射された前記基板を現像する工程と、を含むことを特徴とする物品の製造方法。
  15. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の前記液体吐出装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
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