JP2015054513A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Koji Morikoshi
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Abstract

【課題】ノズルが形成された液体噴射面に異物が付着することを防止し、信頼性の高い液体噴射を行うことができる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】液体噴射面57aに設けられたノズル56からインクを噴射する記録ヘッド1と、液体噴射面57aを払拭し、接地された払拭部材90と、払拭部材90に対して記録ヘッド1を移動させて払拭部材90に液体噴射面57aを払拭させる移動手段とを備え、払拭部材90は、移動手段によって、液体噴射面57aのノズル56が形成されたノズル形成領域以外の非ノズル形成領域220のうち払拭領域200を払拭する。
【選択図】図6

Description

本発明は、ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置に関し、特に液体としてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッドを備えたインクジェット式記録装置に関する。
液体噴射装置に搭載される液体噴射ヘッドの代表例であるインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドと称する)としては、例えば、圧力発生室が形成された流路形成基板と、流路形成基板の一方面側に設けられる圧電素子を具備し、この圧電素子の変位によって圧力発生室内に圧力を付与することで、ノズルからインク滴を噴射するものがある。
また、記録ヘッドは、ノズルが設けられたノズルプレートを有しており、ノズルが鉛直方向の下方を向いて液体噴射装置に取り付けられている。このノズルプレートは、印刷時に被記録媒体が搬送されると、被記録媒体が記録ヘッドのノズルプレートに接触する場合がある。被記録媒体の搬送に伴い記録媒体がノズルプレート表面を擦ることで、ノズルプレートが帯電するおそれがある。
ここで、紙などの被記録媒体は、表面や縁部に微小な紙片などの異物が付着している。また、インクジェット式記録ヘッドが吐出したインクは、微弱な電荷を帯びており、当該インクの一部は、空気中に浮遊する微小なインク滴(ミスト)となる。
したがって、ノズルプレートが帯電していると、上述した異物やインク滴が付着するおそれがある。異物がノズルプレートに形成されたノズルに付着したり、ノズルを閉塞するとインクの吐出不良を招くおそれがある。
このようなノズルプレートの帯電を抑制するために、ノズルプレートの表面を払拭する払拭部材を介して、ノズルプレートを接地させる液体噴射装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−161652号公報
しかしながら、特許文献1に係るインクジェット式記録装置においては、ノズルプレートを払拭する払拭部材は、ノズルを含むノズルプレート表面を払拭する。このため、払拭部材がノズルに異物を誘導してしまうおそれや、ノズルに形成されたインクのメニスカスを破壊してしまうおそれがある。
また、特許文献1に係るインクジェット式記録装置は、払拭部材にノズルプレートを払拭させつつ、ノズル形成領域に達したら払拭部材をノズルプレートから離隔させる機構が備わっている。当該機構により、ノズルに異物を誘導してしまうことや、メニスカスの破壊を抑制できるものの、当該機構が複雑なものとなり、コストが増大してしまう。
なお、このような問題はインクジェット式記録ヘッドに限定されず、他の液体を噴射する液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
本発明は、このような事情に鑑み、ノズルが形成された液体噴射面に異物が付着することを防止し、信頼性の高い液体噴射を行うことができる液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、液体噴射面に設けられたノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射面を払拭し、接地された払拭部材と、前記払拭部材と前記液体噴射ヘッドとを相対的に移動させて前記払拭部材に前記液体噴射面を払拭させる移動手段とを備え、前記払拭部材は、前記移動手段によって、前記液体噴射面の前記ノズルが形成されたノズル形成領域以外の非ノズル形成領域を払拭することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、液体噴射面が除電されるので、被記録媒体の紙粉や吐出した液滴が静電力により異物として液体噴射面に付着することを抑制することができ、ノズルが異物等で閉塞される事による吐出不良が抑制される。これにより、ノズルから液体を精度良く吐出することができる信頼性の高い液体噴射装置が提供される。また、払拭により除電するので、液体噴射面において帯電している部位が偏在していても、より確実に除電することができる。
ここで、前記相対的な移動は、固定配置された前記払拭部材に対して前記液体噴射ヘッドを移動させるものであり、前記液体噴射ヘッドが移動する範囲には、前記液体噴射ヘッドに液体を噴射させる噴射領域、及び液体を噴射させない非噴射領域が含まれており、前記払拭部材は、前記液体噴射ヘッドが前記移動手段により前記非噴射領域に相対移動したときに前記液体噴射ヘッドの前記非ノズル形成領域を払拭することが好ましい。これによれば、液体噴射ヘッドが移動しながら液体の吐出を行うたびに、払拭部材による除電が行われる。これにより、より一層精度良く、ノズルから液体を吐出することができる信頼性の高い液体噴射装置が提供される。
また、前記移動手段による前記液体噴射ヘッドと前記払拭部材との前記相対的な移動の方向は、前記液体噴射ヘッドの前記液体噴射面内の第1の方向に沿う方向とされ、前記液体噴射ヘッドの前記液体噴射面には、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って配列された複数の前記ノズルによってノズル列が構成されており、前記払拭部材が払拭する前記液体噴射面の領域は、前記非ノズル形成領域のうち、前記第2の方向において前記ノズル列の一端よりも外側の領域であり、且つ、前記第1の方向に延在する領域であることが好ましい。これによれば、液体噴射面の非ノズル形成領域のうちノズル列の一端よりも外側の領域を連続的に接触して除電することができる。
また、前記払拭部材が払拭する前記液体噴射面の領域は、前記非ノズル形成領域のうち、前記第2の方向において前記ノズル列の両端のそれぞれよりも外側の領域であることが好ましい。これによれば、液体噴射面の非ノズル形成領域のうちノズル列の両端よりも外側の領域を連続的に接触して除電することができる。
また、前記移動手段による前記液体噴射ヘッドと前記払拭部材との前記相対的な移動の方向は、前記液体噴射ヘッドの前記液体噴射面内の第3の方向に沿う方向とされ、前記液体噴射ヘッドの前記液体噴射面には、前記第3の方向に沿って配列された複数の前記ノズルによってノズル列が構成されており、前記払拭部材が払拭する前記液体噴射面の領域は、前記非ノズル形成領域であって前記第3の方向に延在する領域であることが好ましい。これによれば、第3の方向に払拭部材を移動させて除電することができる。
また、前記液体噴射ヘッドの前記液体噴射面には、前記第3の方向と交差する第4方向に複数の前記ノズル列が並設されており、前記払拭部材が払拭する前記液体噴射面の領域は、前記非ノズル形成領域のうち、前記ノズル列同士の間の領域であることが好ましい。これによれば、各ノズルに近い部位で除電することができるので、異物によるノズルの閉塞をより確実に抑制することができる。
また、前記ノズル形成領域は撥水処理され、前記非ノズル形成領域は撥水処理されていないことが好ましい。これによれば、液体噴射面においてノズル近傍に撥水処理を施すことで液滴の付着を抑制し、かつ、払拭部材による除電をより確実なものとすることができる。
インクジェット式記録装置の概略構成を示す斜視図である。 記録ヘッドを示す断面図である。 インクジェット式記録装置の制御装置の機能ブロック図である。 払拭部材の正面図及び平面図である。 払拭部材の配置を示す記録装置の平面図である。 ノズル形成領域及び非ノズル形成領域を説明する平面図である。 払拭部材が記録ヘッドを払拭する動作を示す概略図である。 払拭部材の正面図及び平面図である。 インクジェット式記録装置の側面図である。 液体噴射面と払拭部材の平面図である。
〈実施形態1〉
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。インクジェット式記録ヘッドは液体噴射ヘッドの一例であり、単に記録ヘッドとも言う。
図1は、インクジェット式記録装置の概略構成を示す斜視図である。図示するように、インクジェット式記録装置Iは、中空箱体状の装置本体4を備え、装置本体4内には、キャリッジ軸5が設けられている。また、装置本体4は接地されている。
キャリッジ軸5には、キャリッジ3が設けられている。キャリッジ3は、中空箱体状の部材であり、記録ヘッド1が搭載されている。また、キャリッジ3には、ブラック(B)、ライトブラック(LB)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)等の複数の異なる色のインクが貯留された液体貯留手段であるカートリッジ2が搭載されている。各カートリッジ2は、図示しない流路部材を介して各記録ヘッド1に接続され、各色のインクが各記録ヘッド1に供給されている。
キャリッジ3は、キャリッジ軸5に沿って軸方向に移動可能に設けられている。この軸方向(図中のX方向)は、請求項に記載する「第1の方向」であり、以下、主走査方向Xと称する。キャリッジ3には、駆動モーター6の駆動力が複数の歯車(図示せず)及びタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、キャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。
また、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙装置等により給紙された紙等の被記録媒体S(被噴射媒体)が副走査方向Yにプラテン8上を搬送されるようになっている。副走査方向Y(図中のY方向)は、請求項に記載する「第2の方向」であり、主走査方向Xとは直交した方向である。また、主走査方向X及び副走査方向Yに直交する方向(図中のZ方向)を噴射方向Zと称する。
インクジェット式記録装置Iの非印刷領域(非噴射領域)には、キャッピング装置9が設けられている。非印刷領域とは、記録ヘッド1がキャリッジ軸5に沿って主走査方向Xに移動可能な範囲のうち、被記録媒体Sにインクを吐出しない領域である。また、印刷領域とは、記録ヘッド1がキャリッジ軸5に沿って主走査方向Xに移動可能な範囲のうち、被記録媒体Sにインクを吐出する領域である。
キャッピング装置9は、キャリッジ3のホームポジションに対応する位置、すなわち、キャリッジ軸5の一端部側に配置されている。キャッピング装置9は、キャップ部材(図示せず)を備えており、キャップ部材で記録ヘッド1のノズルが設けられた液体噴射面を封止することにより、インクの乾燥を防止する。また、キャップ部材は、フラッシング動作時のインク受けとしても機能する。さらに、キャップ部材には、吸引手段の一例としてチューブポンプ等で構成される吸引装置(図示なし)が接続されている。インクジェット式記録装置Iは、所定のタイミングで、この吸引装置によってキャップ部材内を吸引する吸引動作を実行する。これにより記録ヘッド1のノズル開口の詰まりや、ドット抜け等の吐出不良の発生を防止している。
また、詳細は後述するが、インクジェット式記録装置Iには、記録ヘッド1のノズルプレートを払拭する払拭部材90が設けられている。なお、特に図示しないが、インクジェット式記録装置Iには、記録ヘッド1にインクを吐出させる動作の制御を行う制御装置が設けられている。
図2は、本実施形態に係る記録ヘッドを示す断面図である。図示するように、記録ヘッド1は、複数のアクチュエーターユニット10と、アクチュエーターユニット10を内部に収容可能なケース58と、ケース58の一方面に接合された流路基板50と、ノズルプレート57とを具備する。
本実施形態のアクチュエーターユニット10は、圧電アクチュエーター形成部材13と、固定板14とを有する。圧電アクチュエーター形成部材13は、圧電アクチュエーター11が幅方向(副走査方向Y)に複数並設されることで形成されている。圧電アクチュエーター形成部材13は、その基端部(一端部)が固定端として固定板14に接合され、先端部(他端部)が自由端となっている。
圧電アクチュエーター11は、圧電材料15と、個別電極16と、共通電極17を交互に挟んで積層することで形成されている。個別電極16及び共通電極17は、圧電アクチュエーター11の2つの極を構成する内部電極である。個別電極16は、隣接する圧電アクチュエーター11と電気的に独立する個別電極を構成する。共通電極17は、隣接する圧電アクチュエーター11と電気的に共通する共通電極を構成する。
圧電アクチュエーター形成部材13には、例えば、ワイヤーソー等によって複数のスリット18が形成されている。複数のスリット18で圧電アクチュエーター形成部材13の先端部側が櫛歯状に切り分けられ、圧電アクチュエーター11の列が形成されている。
圧電アクチュエーター11の固定板14に接合される領域は、振動に寄与しない不活性領域となっている。圧電アクチュエーター11を構成する個別電極16及び共通電極17間に電圧を印加すると、固定板14に接合されていない先端部側の領域が振動する。
アクチュエーターユニット10の各圧電アクチュエーター11には、例えばCOF等の回路基板30が接続されている。回路基板30には、圧電アクチュエーター11を駆動するための駆動IC等の駆動回路45が搭載されている。
流路基板50は、シリコン単結晶基板からなり、複数の圧力発生室52がその幅方向に並設されている。具体的には、各圧力発生室52は、流路基板50の一方面側の表層部分に形成された複数の隔壁51によって画成されている。
各圧力発生室52には、インク供給路54を介してマニホールド53が連通している。また、流路基板50の一方面側には振動板55が接合され、他方面側にはノズルプレート57が接合されている。振動板55は、圧力発生室52の開口面を封止している。
ノズルプレート57は、ノズル56が穿設されており、接着剤や熱溶着フィルムを介して流路基板50に接着されている。流路基板50の圧力発生室52は、ノズルプレート57のノズル56に連通している。ノズルプレート57のノズル56からインクが吐出される側の面を液体噴射面57aとする。
振動板55は、例えば、樹脂フィルム等の弾性部材からなる弾性膜55aと、この弾性膜55aを支持する支持板55bとから構成されている。振動板55は、弾性膜55a側が流路基板50に接合されている。
また、振動板55の各圧力発生室52に対向する領域内には、島部59が設けられている。島部59は、圧電アクチュエーター11の先端部が当接する領域である。具体的には、振動板55は、薄肉部60と島部59とを有している。薄肉部60は、振動板55のうち、各圧力発生室52の周縁部に対向する領域であり、その他の領域よりも厚さが薄くなっている。薄肉部60は実質的には弾性膜55aのみで構成されている。また、島部59は、薄肉部60の内側に設けられており、島部59の上面に圧電アクチュエーター11の先端部が接着剤63で固定されている。
さらに、振動板55のうちマニホールド53に対向する領域は、コンプライアンス部61となっている。コンプライアンス部61は、薄肉部60と同様に、実質的に弾性膜55aのみで構成されている。なお、薄肉部60やコンプライアンス部61は、支持板55bをエッチングにより除去することで形成されている。
コンプライアンス部61は、マニホールド53内に圧力変化が生じた時に、このコンプライアンス部61(弾性膜55a)が変形することによって圧力変化を吸収し、マニホールド53内の圧力を常に一定に保持する役割を果たす。
なお、本実施形態では、弾性膜55aと支持板55bとで振動板55を構成し、薄肉部60及びコンプライアンス部61を弾性膜55aのみで構成したが、特にこれに限定されない。例えば、振動板として、1枚の板状部材を用い、板状部材の厚さ方向の一部を除去することで凹形状の薄肉部60及びコンプライアンス部61、並びにこれらよりも相対的に厚い島部59を形成してもよい。
ケース58は、流路基板50の振動板55上に固定されている。ケース58には、図示しないインク導入路が設けられている。インク導入路には、カートリッジ2(図1参照)からインクが供給される。
また、ケース58には、厚さ方向に貫通する複数の収容部58aが設けられており、各収容部58a内にアクチュエーターユニット10が収容された状態で固定されている。
ケース58上には、配線基板33が固定されている。ケース58の収容部58aは、この配線基板33によって実質的に塞がれている。配線基板33には、ケース58の収容部58aに対向する領域にスリット状の開口部34が形成されており、回路基板30はこの配線基板33の開口部34から収容部58aの外側に折り曲げられて引き出されている。
配線基板33には、回路基板30の各配線31がそれぞれ接続される複数の導電パッド32が設けられている。回路基板30の各配線31は、その基端部側では、圧電アクチュエーター11を構成する個別電極16及び共通電極17に電気的に接続されている。一方、先端部側では、各配線31は配線基板33の各導電パッド32に接合されている。
上述した記録ヘッド1は、インク滴を吐出する際に、圧電アクチュエーター11及び振動板55の変形によって各圧力発生室52の容積を変化させ、所定のノズル56からインク滴を吐出させる。
具体的には、カートリッジ2(図1参照)からマニホールド53にインクが供給されると、インク供給路54を介して各圧力発生室52にインクが分配される。実際には、圧電アクチュエーター11に電圧を印加することにより圧電アクチュエーター11を収縮させる。これにより、振動板55が圧電アクチュエーター11と共に変形され、圧力発生室52の容積が広げられ、圧力発生室52内にインクが引き込まれる。そして、ノズル56に至るまで内部にインクを満たした後、回路基板30を介して供給される記録信号に従い、圧電アクチュエーター11の個別電極16、共通電極17に印加していた電圧を解除する。これにより、圧電アクチュエーター11が伸張されて元の状態に戻ると共に振動板55も変位して元の状態に戻る。結果として圧力発生室52の容積が収縮して圧力発生室52内の圧力が高まりノズル56からインク滴が吐出される。
図3は、インクジェット式記録装置Iの制御装置の機能ブロック図である。インクジェット式記録装置Iは、制御装置70と印刷処理部(プリントエンジン)80とを具備する。制御装置70は、インクジェット式記録装置Iの全体を制御する要素であり、制御部71と記憶部72と駆動信号生成部73と外部I/F(interface)74と内部I/F75とを含む。被記録媒体Sに印刷される画像を示す印刷データが外部装置(例えばホストコンピューター)300から外部I/F74に送信され、内部I/F75には印刷処理部80が接続される。印刷処理部80は、制御装置70による制御のもとで被記録媒体Sに画像を記録する要素であり、前述のヘッド1、駆動モーター6、給紙装置81を含む。
記憶部72は、制御プログラム等を記憶するROMと、画像の印刷(ノズル56毎のインク滴の噴射)に必要な各種のデータを一時的に記憶するRAMとを含む。制御部71は、記憶部72に記憶された制御プログラムを実行することによりインクジェット式記録装置Iの各要素(例えば印刷処理部80の駆動モーター6や給紙装置81)を統括的に制御する。また、制御部71は、外部装置300から外部I/F74に送信される印刷データを、ヘッド1の各ノズル56からのインク滴の噴射/非噴射を圧電アクチュエーター11毎に指示する噴射データに変換する。駆動信号生成部73は、駆動信号を生成し内部I/F75を介してヘッド1に送信する。
このような制御装置70は、キャリッジ3をキャリッジ軸5に沿って主走査方向Xに移動させ、副走査方向Yに被記録媒体Sを搬送させながら、印刷データに基づいてヘッド1にインクを吐出させる。
このキャリッジ3の主走査方向Xに沿った移動に伴い、払拭部材が記録ヘッド1のノズルプレート57を払拭し、ノズルプレート57が帯電することが抑制されている。以下、払拭部材の構成及び払拭による帯電の抑制を詳細に説明する。
図4は払拭部材の正面図及び平面図である。同図に示すように、払拭部材90は、液体噴射面57aを払拭し、接地された部材である。具体的には、払拭部材90は、接地されたベース部91と、ベース部91に取り付けられて液体噴射面57aを払拭する複数の払拭部92とを備えている。
払拭部92は、本実施形態では、導電性を有する材料で形成された刷毛(除電ブラシ)からなる。払拭部92の基端側がベース部91に支持され、先端側が自由端として記録ヘッド1の液体噴射面57aに接触し、払拭可能となっている。
もちろん、払拭部92はこのような刷毛(除電ブラシ)に限定されず、導電性を備え、液体噴射面57aを払拭可能なものであればよい。例えば、エラストマーなどの樹脂材料にカーボンブラックなどの導電材料を混合した導電性樹脂や、不織布などの布を材料として払拭部92を構成してもよい。
ベース部91は、払拭部92が取り付けられるとともに、接地される部材である。ベース部91は、導電性を有する材料、例えば、SUS等の金属から構成され、ベース部91の上部に払拭部92の基端部が支持されている。また、特に図示しないが、ベース部91は、リード線を介してインクジェット式記録装置Iの装置本体4に接続されている。上述したように、装置本体4は接地されているので、払拭部92は、ベース部91、リード線及び装置本体4を介して接地されたものとなっている。
払拭部材90は、装置本体4に固定され、払拭部92が記録ヘッド1の液体噴射面57aに接触し、払拭することが可能な高さとなるように構成されている。
なお、ベース部91は必ずしも導電性を有する材料でなくてもよい。例えば、導電性を有さない樹脂材料からベース部91を構成して、払拭部92を固定し、払拭部92をリード線で装置本体4に接続した構成の払拭部材90であってもよい。
図5は払拭部材の配置を示すインクジェット式記録装置の平面図である。インクジェット式記録装置Iは、払拭部材90と記録ヘッド1と相対的に移動させる移動手段として、キャリッジ軸5と、記録ヘッド1を搭載するキャリッジ3と、キャリッジ軸5に沿ってキャリッジ3を移動させる駆動モーター6とを備えている。本実施形態では、2つの払拭部材90が装置本体4に固定され、記録ヘッド1が払拭部材90に対して移動するように構成されている。
このキャリッジ3に保持されて主走査方向Xに沿って移動する記録ヘッド1(液体噴射面57a)の範囲Rには、記録ヘッド1にインクを吐出させる印刷領域(噴射領域)と、インクを噴射させない非印刷領域(非噴射領域)とが含まれる。本実施形態では、プラテン8の幅に対応する範囲、すなわち、種々の幅の被記録媒体Sに対してインクを吐出可能な範囲が印刷領域Aとしてあり、プラテン8の幅に対応する範囲以外を非印刷領域Bとしてある。
各払拭部材90は、非印刷領域Bに位置するように装置本体4に固定されている。詳細は後述するが、払拭部材90をこのような配置とすることで、記録ヘッド1が被記録媒体Sに印刷を行いながら、払拭部材90によるノズルプレート57が帯電することを抑制できるようになっている。
図6はノズルプレート57のノズル形成領域210、非ノズル形成領域220、及び払拭部材によって払拭される領域200を説明する平面図である。同図に示すように、ノズルプレート57の液体噴射面57aには、ノズル形成領域210(実質的にノズル列が構成される領域)と、ノズル形成領域以外の非ノズル形成領域220が備えられている。ノズル形成領域210は、液体噴射面57a内のY方向(第2の方向)に沿った複数のノズル56の配列によって構成されたノズル列100を含む領域とされており、図6においては、一点鎖線により示される2列のノズル列を含む領域とされている。従って、ノズル形成領域210はノズル列100に沿った長手方向を有した領域である。非ノズル形成領域220には、図の斜線部分として示すように、液体噴射面57aのうち、払拭部材90によって払拭される領域200(以下、払拭領域200と称する)が確保されている。
ここで、ノズル56が副走査方向Yに沿って並設されてノズル列100が形成されている。本実施形態では、非ノズル形成領域220のうちノズル列100の副走査方向Yにおける両端よりも外側の領域が払拭領域200となっている。払拭領域200は、記録ヘッド1と払拭部材90の主走査方向Xに対応した相対的な移動によって払拭される領域であるため、図6に示すように液体噴射面57a内において主走査方向Xに延在した領域となる。
従って、上述した払拭部材90の2つの払拭部92は、記録ヘッド1(液体噴射面57a)が払拭部材90の上方に移動した際には、払拭領域200に接触するように配置されている。
具体的には、払拭部材90の各払拭部92は、ノズル列100の副走査方向Yの幅(列の長さ)よりも若干広い間隔を空けて、ベース部91に取り付けられている。そして、副走査方向Yにおいて払拭部材90の各払拭部92が、払拭領域200に重なるように、払拭部材90が装置本体4に固定されている。
図7は、払拭部材が記録ヘッドを払拭する動作を示す概略図である。同図を用いて記録ヘッド1が主走査方向Xに移動する際の払拭部材90の作用について説明する。
図7(a)は、記録ヘッド1が非印刷領域Bのホームポジションから印刷領域Aに移動する際の状態を示している。印刷領域Aと非印刷領域Bとの境界近傍に払拭部材90が配置されているので、インクを被記録媒体Sに吐出する前に、払拭部92に記録ヘッド1の非ノズル形成領域220のうちの払拭領域200を払拭させることができる。ここでいう払拭部92の払拭とは、払拭部92が非ノズル形成領域220のうち払拭領域200に接触しながら記録ヘッド1が移動することで、非ノズル形成領域220のうちの一定範囲に連続的に接触することをいう。
また、図7(b)は、記録ヘッド1が印刷領域Aからホームポジションとは反対側の非印刷領域Bに移動する際の状態を示している。図7(a)と同様に、印刷領域Aと非印刷領域Bとの境界近傍に払拭部材90が配置されているので、インクを被記録媒体Sに吐出した後であり、かつ、反対方向に戻って印刷領域Aにおいてインクの吐出をする前に、払拭部92に記録ヘッド1の非ノズル形成領域220のうちの払拭領域200を払拭させることができる。
払拭部材90の払拭部92が液体噴射面57a(払拭領域200)を払拭することにより、液体噴射面57aは、払拭部材90を介して装置本体4に接地される。これにより、ノズルプレート57に帯びた電荷を除去(除電)することができる。
ノズルプレート57の液体噴射面57aが除電されるので、被記録媒体Sの紙粉や吐出したインクのミストが静電力により異物として液体噴射面57aに付着することを抑制することができ、ノズル56が異物等で閉塞される事による吐出不良が抑制される。これにより、ノズル56からインクを精度良く吐出することができる信頼性の高いインクジェット式記録装置Iが提供される。
特に、払拭部材90を印刷領域Aと非印刷領域Bとの境界近傍に配置したので、記録ヘッド1が印刷領域Aで印刷を終えて非印刷領域Bに入る際、又は非印刷領域Bから印刷するために印刷領域Aに入る際に、必ず払拭部材90に液体噴射面57aを払拭することができる。すなわち、記録ヘッド1が主走査方向Xに移動しながらインクの吐出を行うたびに、払拭部材90による除電が行われる。これにより、より一層精度良くノズル56からインクを吐出することができる信頼性の高いインクジェット式記録装置Iが提供される。
また、本発明のインクジェット式記録装置Iは、単に導電部材等を液体噴射面57aに接触させることにより接地して除電を行うのではなく、液体噴射面57aを払拭させることにより接地して除電する構成とした。すなわち、液体噴射面57aの払拭領域200について、一点で接触するよりもより広い範囲に亘り接地させる構成となっている。これにより、液体噴射面57aにおいて帯電している部位が偏在していても、より確実に除電することができる。
さらに、従来技術では、払拭部材がノズル形成領域においてノズル56に接触しないよう、噴射方向Zに移動させる複雑な機構を採用していた。しかしながら、本実施形態に係る払拭部材90は、非ノズル形成領域220のうちノズル形成領域210から離間された払拭領域200を払拭するので、主走査方向X及び副走査方向Yの移動のみでよく、払拭部材90と記録ヘッド1とを相対移動させる移動手段の構成を簡略化することが可能である。これにより、インクジェット式記録装置Iのコストを削減することができる。
なお、ノズルプレート57の少なくともノズル形成領域210には、撥水膜が設けられ、非ノズル形成領域220のうち払拭領域200には、撥水膜が設けられていない構成としてもよい。これにより、ノズル形成領域210は撥水性となり、ミストとなったインクの付着を抑制することができる。通常、撥水膜は非導電性であるため、液体噴射面57aの全体に撥水膜を設けると、払拭領域200までもが非導電性となり、払拭部材90による除電が行えなくなってしまう。尚、本実施形態では、払拭領域200を除く領域(各ノズル形成領域210を含み、ノズル列100の副走査方向Yの長さよりも長い幅を有して主走査方向Xに延在する帯状の領域)に撥水膜が設けられた構成としている。
しかしながら、払拭領域200には撥水膜を設けないことで、払拭部材90による除電を良好なものとするとともに、ノズル56近傍のインク滴の付着を抑制することができる。
なお、本実施形態では、払拭領域200としては、ノズル列100の副走査方向Yの両端よりも外側としたが、このような態様に限定されない。ノズル列100の副走査方向Yの一端よりも外側、すなわち、ノズル列100の片側だけを払拭領域200とし、当該領域を払拭部材90により払拭させてもよい。
〈実施形態2〉
実施形態1に係る払拭部材90は、払拭部92が刷毛(除電ブラシ)で構成されていたが、この刷毛が広がることを抑制する構成を設けてもよい。図8は、本実施形態に係る払拭部材の正面図及び平面図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
同図に示すように、払拭部材90Aは、ベース部91と、払拭部92と、ベース部91に設けられ、払拭部92の側面を囲い、払拭部92の形状を保つ保持部93とを備えている。保持部93は、筒状に形成されており、その内部に払拭部92が収容されている。払拭部92は、その先端が保持部93の上部よりも上方(液体噴射面57a側)に突出している。
このように、保持部93は、払拭部92の先端が突出し、払拭部92の側面を囲うように構成されている。払拭部92は、その先端が液体噴射面57aに接触することで屈曲されるが、その反力によって副走査方向Yに幅が広がるような作用が働く。しかしながら、保持部93が払拭部92の側面(特に払拭部92の副走査方向Yの両側の側面)を囲うことでその反力に抗して抑えることができるので、主走査方向X及び副走査方向Yに払拭部92が過度に屈曲してしまうことを抑制することができる。
このように払拭部92の屈曲が抑制されるので、払拭部92(及び払拭領域200)が副走査方向Yに拡張されてノズル56に達し、ノズル56に異物等を誘導し、閉塞させてしまうことを抑制することができる。これにより、より一層、ノズル56からインクを精度良く吐出することができる信頼性の高いインクジェット式記録装置Iが提供される。
〈実施形態3〉
実施形態1では、払拭部材90と液体噴射面57aとを相対移動させる態様として、払拭部材90を装置本体4に固定し、液体噴射面57a(記録ヘッド1)を移動させたが、このような態様に限定されない。すなわち、払拭部材90を移動させてもよい。
図9はインクジェット式記録装置の側面図であり、図10はノズルプレートのノズル形成領域210、非ノズル形成領域220、及び払拭領域200Aを示す平面図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。また、本実施形態においては、図中の主走査方向Xは、請求項に記載する「第4の方向」であり、副走査方向Yは請求項に記載する「第3の方向」である。
図10(a)に示すように、非ノズル形成領域220のうち、各ノズル形成領域210同士の間が払拭部材90Bの払拭部92によって払拭される領域200A(以下、払拭領域200Aと称する。)となっている。本実施形態では、各ノズル形成領域210では2つのノズル列100が一組となって含まれており、4組のノズル形成領域210が液体噴射面57aに設けられているので、払拭領域200Aは3つ存在する。
図9及び図10(a)に示すように、払拭部材90Bは、払拭領域200Aの数に対応して3つの払拭部92が主走査方向Xに沿ってベース部91に並設されている。各払拭部92は、液体噴射面57aを払拭可能にベース部91の上部に取り付けられている。
払拭部材90Bは、非印刷領域Bに配置されている。また、特に図示しないが、払拭部材90Bは、副走査方向Yに沿って移動させる移動手段が設けられており、副走査方向Yに沿って移動可能に装置本体4に固定されている。当該移動手段の態様に特に限定はないが、実施形態1に示したように、記録ヘッド1を移動させる移動手段と同等の構成を採用することができる。
なお、払拭部材90の移動は、実施形態1に説明した制御装置70により制御される。
このような払拭部材90Bにより液体噴射面57aを払拭する態様を説明する。例えば、図9及び図10(b)に示すように、記録ヘッド1は、被記録媒体Sにインクを吐出した後、非印刷領域Bに移動して一度停止する。払拭部材90Bの初期位置としては、副走査方向Yにおいて記録ヘッド1と重ならない位置としておく。そして、払拭部材90Bは、非印刷領域Bで停止している記録ヘッド1に向けて副走査方向Yに沿って移動し、副走査方向Yにおいて記録ヘッド1とは反対側まで移動する。これにより、払拭部92を液体噴射面57aの払拭領域200に副走査方向Yに沿って払拭させることができる。
本実施形態に係るインクジェット式記録装置Iにおいても、実施形態1と同様に、払拭部材90Bにより、液体噴射面57aの除電を行うことができるので、ノズル56が異物等で閉塞される事による吐出不良が抑制される。これにより、ノズル56からインクを精度良く吐出することができる信頼性の高いインクジェット式記録装置Iが提供される。
特に、払拭部92が非ノズル形成領域220であって各ノズル列100(ノズル形成領域210)同士の間の払拭領域200Aを払拭するので、各ノズル56に近い部位を除電することができる。これにより、各ノズル56近傍を確実に除電し、異物等の付着や閉塞をより確実に抑制することができる。
〈他の実施形態〉
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
上述した実施形態1では、払拭部材90は2つ設けられていたが、個数に限定はない。例えば、非印刷領域に1つ又は3つ以上の払拭部材90を配置してもよい。
また、実施形態3では、払拭部材90Bは非ノズル形成領域220であってノズル列100(ノズル形成領域210)同士の間の払拭領域200Aを払拭する構成としたが、このような態様に限定されない。例えば、実施形態3では、主走査方向Xに複数のノズル列100が並設されているが、主走査方向Xにおける両端のノズル列100よりも外側を払拭領域200Aとし、当該領域を払拭部材90Bに払拭させてもよい。
また、上述した実施形態1では、圧力発生室12に圧力変化を生じさせる圧力発生手段として、薄膜型の圧電アクチュエーター130を用いて説明したが、特にこれに限定されず、例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型の圧電アクチュエーターや、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電アクチュエーターなどを使用することができる。また、圧力発生手段として、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口から液滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口から液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
また、上述した例では、インクジェット式記録装置Iは、液体保持部であるカートリッジ2がキャリッジ3に搭載された構成であるが、特にこれに限定されず、例えば、インクタンク等の液体保持部を装置本体4に固定して、液体保持部と記録ヘッド1とをチューブ等の供給管を介して接続してもよい。また、液体保持部がインクジェット式記録装置に搭載されていなくてもよい。
さらに、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種のインクジェット式記録ヘッド等の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも適用することができる。
I インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 1 記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 13 圧電アクチュエーター形成部材、 56 ノズル、 57 ノズルプレート、 57a 液体噴射面、 90、90A、90B 払拭部材、 92 払拭部、 100 ノズル列、 130 圧電アクチュエーター、 200 払拭部材によって払拭される領域(払拭領域)、 210 ノズル形成領域、 220 非ノズル形成領域

Claims (7)

  1. 液体噴射面に設けられたノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射面を払拭し、接地された払拭部材と、
    前記払拭部材と前記液体噴射ヘッドとを相対的に移動させて前記払拭部材に前記液体噴射面を払拭させる移動手段と、
    を備え、
    前記払拭部材は、前記移動手段によって、前記液体噴射面の前記ノズルが形成されたノズル形成領域以外の非ノズル形成領域を払拭する
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載する液体噴射装置において、
    前記相対的な移動は、固定配置された前記払拭部材に対して前記液体噴射ヘッドを移動させるものであり、前記液体噴射ヘッドが移動する範囲には、前記液体噴射ヘッドに液体を噴射させる噴射領域、及び液体を噴射させない非噴射領域が含まれており、
    前記払拭部材は、前記液体噴射ヘッドが前記移動手段により前記非噴射領域に相対移動したときに前記液体噴射ヘッドの前記非ノズル形成領域を払拭する
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する液体噴射装置において、
    前記移動手段による前記液体噴射ヘッドと前記払拭部材との前記相対的な移動の方向は、前記液体噴射ヘッドの前記液体噴射面内の第1の方向に沿う方向とされ、
    前記液体噴射ヘッドの前記液体噴射面には、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って配列された複数の前記ノズルによってノズル列が構成されており、
    前記払拭部材が払拭する前記液体噴射面の領域は、前記非ノズル形成領域のうち、前記第2の方向において前記ノズル列の一端よりも外側の領域であり、且つ、前記第1の方向に延在する領域である
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項3に記載する液体噴射装置において、
    前記払拭部材が払拭する前記液体噴射面の領域は、前記非ノズル形成領域のうち、前記第2の方向において前記ノズル列の両端のそれぞれよりも外側の領域である
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  5. 請求項1又は請求項2に記載する液体噴射装置において、
    前記移動手段による前記液体噴射ヘッドと前記払拭部材との前記相対的な移動の方向は、前記液体噴射ヘッドの前記液体噴射面内の第3の方向に沿う方向とされ、
    前記液体噴射ヘッドの前記液体噴射面には、前記第3の方向に沿って配列された複数の前記ノズルによってノズル列が構成されており、
    前記払拭部材が払拭する前記液体噴射面の領域は、前記非ノズル形成領域であって前記第3の方向に延在する領域である
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  6. 請求項5に記載する液体噴射装置において、
    前記液体噴射ヘッドの前記液体噴射面には、前記第3の方向と交差する第4方向に複数の前記ノズル列が並設されており、
    前記払拭部材が払拭する前記液体噴射面の領域は、前記非ノズル形成領域のうち、前記ノズル列同士の間の領域である
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか一項に記載する液体噴射装置において、
    前記ノズル形成領域は撥水処理され、前記非ノズル形成領域は撥水処理されていない
    ことを特徴とする液体噴射装置。
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