JP4725084B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液滴を強制的に空吐出させるフラッシング動作後に、この吐出された液滴をポンプ機構により排出する液体噴射装置に関するものである。
液体を吐出可能な噴射ヘッドを備え、この噴射ヘッドから各種の液体を吐出する液体噴射装置の代表的なものとしては、例えば、吐出対象物(記録媒体)としての記録紙等に対してインク滴を吐出・着弾させて記録を行うインクジェット式プリンタ等の画像記録装置を挙げることができる。また、近年においては、この画像記録装置に限らず、各種の製造装置にも応用されている。例えば、液晶ディスプレー、プラズマディスプレー、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレー、或いはFED(面発光ディスプレー)等のディスプレー製造装置においては、色材や電極等の液体状の各種材料を、画素形成領域や電極形成領域等に対して吐出するためのものとして、液体噴射装置が用いられている。
上記インクジェット式プリンタ(以下、単にプリンタと略記する。)を例に挙げると、このプリンタは、インク滴を吐出する記録ヘッドと、この記録ヘッドを主走査方向に移動させるヘッド移動機構と、記録紙等の記録媒体を主走査方向とは直交する方向に送り出して副走査を行う記録媒体送り機構等を備え、記録ヘッドのノズル開口が列状に開設されたノズル形成面(ノズルプレート)と記録媒体とを平行に対向させた状態で、記録ヘッドの主走査でのインク滴の吐出と記録媒体の送り出し(副走査)とを順次繰り返すことにより、記録媒体への画像等の記録を行うように構成されている。
上記記録ヘッドのノズル開口におけるインクの自由表面(メニスカス)は、記録動作(吐出動作の一種)中では空気中に晒される。そのため、記録動作中にインク滴を殆ど吐出しないノズル開口では、時間の経過と共に溶媒が徐々に蒸発してインクが増粘し、インク滴の飛翔方向にずれが生じたり、インク滴の吐出が不能となる等の吐出不良が生じる虞がある。
この吐出不良を防止するために、この種のプリンタでは、記録動作とは関係なくインク滴を強制的に空吐出させるフラッシング動作を行っている。このフラッシング動作の実行時において、吐出されるインク滴の受け部材として、例えば、キャップ部材が用いられる。そして、フラッシング動作を行うことによってキャップ部材に貯留されたインクは、キャップ部材に接続されてるポンプ機構(吸引装置の一種)により吸引動作が行われ排出される。
ところが、上記吸引動作後にキャップ部材内やポンプ機構内に長期間に亘ってインクが残留すると、インクが乾燥して固化してしまい、ポンプ機構の吸引力が低下したり、ポンプ機構内のインクを排出する液体流路が閉塞するなどの不具合が生じる虞があった。また、ポンプ機構内に残留したインクが逆流してキャップ部材内に戻ることによって、ノズル面にインクが付着して吐出不良等を起す虞もあった。
このような不具合を防止するため、キャップ部材内に空吐出をするフラッシング動作を行った後、吸引動作によってキャップ部材内とポンプ機構内に残留したインクを排出することにより、上記不具合の原因となるインクを吸引機構(例えば、キャップ部材とポンプ機構)内部から排除する噴射装置も提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平8−39830号公報
ところで、近年、この種のプリンタでは、画質の向上を図るためインクの色材分を増やしたり、耐水性を向上させるため耐水性インクを使用する傾向がある。このため、従来に比べてインクが増粘し易くなるので、頻繁にフラッシング動作を行ったり、フラッシング動作中に空吐出するインクの量を増やす必要がある。
また、この種のプリンタでは、インクを吐出させない程度にメニスカス(ノズル開口で露出しているインクの自由表面)を微振動させて、ノズル開口付近のインクを攪拌し、インクの増粘を抑えている。この微振動動作は、記録動作中に記録ヘッドが定速移動している時に行われる印字内微振動と加減速移動しているときに行われる印字外微振動がある。そして、印字外微振動の方が、吐出への影響を及ばさないため、印字内微振動より強い振動エネルギーをメニスカスに付与できるので、インクの増粘抑制効果がより高い。
ところで、近年増えてきている大判タイプのプリンタでは、印字媒体に合わせて印字領域が大きくなるために、記録動作中の記録ヘッドの定速移動の割合が通常のプリンタより増える傾向にある。したがって、通常のプリンタより印字外微振動を与える割合が少なくなるので、微振動動作による増粘抑制効果が低くなる。よって、大判タイプのプリンタでは、インクの増粘を防止するために、通常のプリンタよりフラッシング動作を頻繁に行う必要がある。
このようにフラッシング動作における空吐出のインク量の増加や、フラッシング動作の実行回数の増加に伴い、キャップ部材内に貯留されるインクも増加し、フラッシング後に行う吸引動作の実行回数も必然的に増加してくる。すなわち、吸引動作の実行時間が増加する傾向にある。
また、大判タイプのプリンタでは、吸引動作によって排出されたインクを最終的に保持する廃液貯留部材までの流路が長いものもあるので、1回の吸引動作の実行時間も通常のプリンタより長く掛かる場合もある。
以上のように、吸引動作の実行時間は増加する傾向にあり、それに伴い、ポンプ機構の仕事量の増加による劣化が進み易くなってきている。したがって、短期間の使用でポンプ機構が故障する等の問題が発生する虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ポンプ機構内に長期間に亘りインクなどの液体が残留することにより発生する不具合を未然に防止すると共に、ポンプ機構の劣化を抑制できる液体噴射装置を提供することにある。
本発明の液体噴射装置は、上記目的を達成するために提案されたものであり、ノズル面に設けられたノズル開口から液滴を吐出可能な液体噴射ヘッドと、
トレイ状のキャップ部材をノズル面に密着させて封止可能なキャップ手段と、
前記ノズル開口から前記キャップ部材へ向けて液滴を空吐出させるフラッシング制御手段と、
液体流路を介して前記キャップ部材に連通されたポンプ機構と、
該ポンプ機構を作動させて前記キャップ部材内から液体流路内を通じて液体を吸引する制御を行う吸引制御手段とを備え、
前記吸引制御手段は、記録媒体に対して液体の吐出を行う記録動作中に1回のフラッシング動作毎に実行する軽吸引モードと、記録動作終了後の前記キャップ手段による封止を行う前に実行する全量吸引モードと、を実行可能とし、
前記全量吸引モードにおける吸引量は、前記キャップ部材内の液体と液体流路内部の液体とを排出できる量以上に設定され、
前記軽吸引モードにおける吸引量は、前記全量吸引モードの吸引量より少なく、なお且つ、前記キャップ部材内の容量以下であって、1回のフラッシング動作でキャップ部材内に貯留された液体を残らず排出可能な吸引量に設定されたことを特徴とする。
なお、本発明における「キャップ部材内の液体と液体流路内部の液体とを排出できる量」とは、キャップ部材内の容量と液体流路内部の容量とを合わせた量を意味する。
上記構成によれば、前記吸引制御手段は、記録媒体に対して液体の吐出を行う記録動作中に1回のフラッシング動作毎に実行する軽吸引モードと、記録動作終了後の前記キャップ手段による封止を行う前に実行する全量吸引モードとを実行可能とし、前記全量吸引モードにおける吸引量は、前記キャップ部材内の液体と前記液体流路内部の液体とを排出できる量以上に設定され、前記軽吸引モードにおける吸引量は、前記全量吸引モードの吸引量より少なく、なお且つ、前記キャップ部材内の容量以下であって、1回のフラッシング動作でキャップ部材内に貯留された液体を残らず排出可能な吸引量に設定されたので、記録動作中の1回の吸引動作におけるポンプ機構の仕事量が軽減され、ポンプ機構の劣化等を抑えることができる。また、全量吸引モードによりキャップ部材内と液体流路内とに残留する液体を排除することができるので、ポンプ機構の吸引力低下、液体流路の閉塞等の不具合を防止することができる。さらに、記録動作終了後のキャップ手段による封止を行う前に全吸引モードで吸引動作が実行されることにより、液体噴射装置の待機状態もしくは電源オフ等で長期間に亘り液体流路内部に液体が残留することがないので、残留した液体がキャップ部材内に逆流することによって、ノズル面に液体が付着して起きる吐出不良等の不具合を防止することができる。
なお、本発明における「空吐出」とは、記録媒体などの吐出対象物と無関係にキャップ部材等の液体の受け部材に対して、液滴を吐出することを意味する。また、本発明における「吐出動作中」とは、吐出対象物に対して行う吐出動作の実行中を意味する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では液体噴射装置の一形態である画像記録装置、詳しくは、インクジェット式プリンタ(以下、プリンタという。)を例に挙げることにする。
図1は、このプリンタ1の基本構成を説明する斜視図である。この図1に示すように、プリンタ1は、ガイド軸2に取り付けられたキャリッジ3を有し、その下面には記録ヘッド4(本発明の液体噴射ヘッドの一種)が取り付けられている。また、このキャリッジ3の内部にはインクカートリッジを着脱可能に保持するカートリッジホルダ部が設けられている(何れも図示せず)。そして、キャリッジ3は、パルスモータ5の回転軸に接合された駆動プーリ6と遊転プーリ7との間に掛け渡されたタイミングベルト8に接続されているので、パルスモータ5の駆動によって記録紙9の幅方向(主走査方向)に移動する。
上記のインクカートリッジは、インク(本発明の液体の一種)を貯留する箱状部材である。このインクは、インク溶媒中に色材を溶解或いは分散させたものであり、例えば、色材として顔料や染料が用いられ、インク溶媒として水が用いられる。そして、このインクカートリッジがカートリッジホルダ部に装着されると、カートリッジホルダ部に設けられたインク供給針(図示せず)がインクカートリッジ内に挿入される。このインク供給針は記録ヘッド4のインク供給路10(図3参照)に連通されているため、インク供給針が挿入されると、インクカートリッジ内のインクが記録ヘッド4内に供給可能な状態になる。
また、ガイド軸2の下方には、プラテン11が設けられている。このプラテン11は、記録紙9を下方から支持する板状部材である。このプラテン11にはスポンジ等の吸液部材12が配設されている。また、この吸液部材12よりも紙送り上流側には、ガイド軸2と平行に紙送りローラ13が配置されている。この紙送りローラ13は、記録紙9の搬送時において、紙送りモータ14からの駆動力によって回転される。
キャリッジ3の移動範囲内であってプラテン11よりも外側の位置には、ホームポジションが設定されている。待機状態において記録ヘッド4は、このホームポジションに位置付けられる。このホームポジションには、記録ヘッド4のノズル面を払拭するためのワイパー機構15と、非記録状態においてノズル面を封止可能なキャッピング機構16とがガイド軸2に沿って横並びに配設されている。
次に、記録ヘッド4について説明する。図3に示すように、記録ヘッド4は、ケース23と、流路ユニット24と、振動子ユニット25と、ヘッドカバー26等から構成されている。ケース23は、先端と後端が共に開放した収容空部27を内部に設けた合成樹脂製のブロック状部材であり、その先端面には流路ユニット24が接合されている。また、収容空部27内には、各圧電振動子28の先端を先端側開口に臨ませた状態で振動子ユニット25が収容されている。さらに、収容空部27の側方には、インク供給針と流路ユニット24の間を連通するインク供給路10を設けている。
流路ユニット24は、流路形成板29とノズルプレート30と弾性板31とから構成されている。ノズルプレート30は、ドット形成密度に対応したピッチで多数(例えば、180個)のノズル開口32を列状に開設した薄い板状部材であり、例えば、ステンレス板によって構成している。この列設されたノズル開口32によってノズル列が構成され、このノズル列が横並びに複数列形成されている。そして、このノズルプレート30の外側表面が本発明におけるノズル面として機能する。上記の流路形成板29には、インク供給路10を通して供給されたインクが流入するリザーバ33と、ノズル開口32からインク滴を吐出させるために必要なインク圧力を発生させる圧力室34と、これらのリザーバ33と圧力室34を連通するインク供給口35等が形成されている。上記の圧力室34は、ノズル列方向とは略直交する方向に細長い空部であり、ノズル列方向にノズル開口32に対応する数が形成されている。また、インク供給口35は液体供給口の一種であり、圧力室34と同じ深さではあるが、その流路幅が圧力室34よりも十分狭く設定されている。上記の弾性板31は、弾性体膜を支持板上にラミネートした二重構造である。そして、支持板は、リザーバ33に対応する部分及び圧力室34に対応する部分が除去されている。
この流路ユニット24では、インク供給路10からリザーバ33、インク供給口35、圧力室34、及びノズル連通口38を通ってノズル開口32に至る一連のインク流路が形成されている。このインク流路において、インク供給口35からノズル連通口38の部分は、ノズル開口32毎に設けられる個別インク流路を構成している。
上記の振動子ユニット25は、櫛歯状に形成された複数の圧電振動子28からなる振動子群36と、この振動子群36の根本部分が接合される固定板37等により構成されている。この振動子群36を構成する各圧電振動子28は、例えば、50μm〜100μm程度の極めて細い幅に切り分けられている。また、各圧電振動子28は、自由端部が固定板37の縁よりも外側に位置しており、片持ち梁の状態で固定板37に接合されている。そして、圧電振動子28の自由端部を素子長手方向に伸縮させると、振動板が圧力室34側に押されたり、圧力室34から離隔する側に引っ張られたりする。これにより、圧力室34の容積が変動し、圧力室34内のインク圧力が変化する。このインク圧力を利用してインク滴を吐出させることができる。例えば、定常容積の圧力室34を一旦膨張させた後に急激に収縮させると、圧力室34内のインクが急激に加圧されてノズル開口32からインク滴が吐出される。
キャッピング機構16は、図2,図4〜図5に示すように、トレイ状のキャップ部材46と、このキャップ部材46を支持し、斜め上下方向に移動可能なスライダ機構47と、封止空部45と排液タンク48との間を連通する可撓性の排液チューブ49と、この排液チューブ49の途中に配設されたチューブポンプ50とから構成される。
上記のキャップ部材46は、長方形状の底部51とこの底部51の周縁から起立する側壁部52とを有する上面開放のトレイ状部材であり、底部51と側壁部52とで囲われた空間が封止空部45となる。このキャップ部材46は、ゴム等の弾性部材をトレイ状に成型することにより作製され、スライダ部材53に取り付けられている。
また、封止空部45内には吸液部材54が装着されている。この吸液部材54は、インクを吸収可能なフェルトやスポンジ等の吸液材によって構成されている。本実施形態の吸液部材54は、その厚さが封止空部45の高さよりも薄く構成されている。このため、図5(b)に示すように、キャップ部材46によるノズル面の封止状態で、吸液部材54の上面はノズル面よりも下側に位置する。
また、このキャップ部材46は、記録動作(本発明における吐出動作に相当)とは関係なくインク滴を空吐出させるフラッシング動作時にも用いられ、記録ヘッド4から吐出されたインク滴の受け部材として用いられる。
上記の排液チューブ49は、インクの排出路を構成する部材であり、内部空間が本発明の液体流路の一種となる。本実施形態では、この排液チューブ49を耐薬品性が高く弾性を有するシリコンチューブによって構成している。
上記のチューブポンプ50は、上記の紙送りモータ14を駆動源としており、この紙送りモータ14と共にポンプ機構を構成する。すなわち、チューブポンプ50と紙送りモータ14との間には図示しない動力伝達機構が配設されており、この動力伝達機構を介して紙送りモータ14の回転力がチューブポンプ50に伝達される。そして、このチューブポンプ50は、例えば、図6(a)に示すように、排液チューブ49をローラー55で挟んで押し潰し、この状態でローラー55を排液チューブ49に沿って移動させることにより、排液チューブ49内の空気や液体をしごいて送り出す所謂「しごき」タイプのポンプである。このチューブポンプ50では、ローラー55を封止空部45側から排液タンク48側に移動させることで封止空部45内に負圧を与えることができる。そして、このチューブポンプ50を作動させると、吸引動作によって封止空部45内に貯留されたインクを排液タンク48側に排出することができる。チューブポンプ50の吸引量は、紙送りモータ14の回転量、すなわち、チューブポンプ50の回転量を制御することによって調整される。以下の説明では、封止空部45内に負圧を与える動作を正転動作といい、これと逆方向にローラー55を移動させる動作を逆転動作という。なお、本実施形態では、紙送りモータ14を制御することで回転方向を変えることができる。すなわち、ローラー55の移動方向を変えることができる。また、図6(b)に示すように非吸引時には、逆転動作を行うことで、ローラー55が排液チューブ49に沿ってガイド溝56を通り、チューブポンプ50の回転軸側に移動して、ローラー55から排液チューブ49への圧迫を解除するように制御されている。なお、本発明におけるプリンタ1において、この逆転動作は、例えば、吸引動作終了した後に毎回行われる。
上記のスライダ機構47は、上記したようにキャップ部材46を上下方向に移動させる機構であり、図4に示すように、上面にキャップ部材46が配設されたスライダ部材53と、側面に長孔57が形成されたホルダ部材58と、これらのスライダ部材53及びホルダ部材58が取り付けられるフレーム59とから概略構成されている。スライダ部材53の側面に突設された支持軸60は、ホルダ部材58の長孔57内に移動可能な状態で挿入されている。この長孔57は、プラテン11側が低く、プラテン11から離隔する程に上昇するカム面を構成する。スライダ部材53は、キャリッジ3がホームポジションから外れた状態において、スプリング61に引っ張られてプラテン寄りに位置している(図4(a)に示す退避状態)。この退避状態では、キャップ部材46は、記録ヘッド4のノズル面よりも低い退避位置に位置付けられる。一方、キャリッジ3がホームポジションに位置付けられると、スライダ部材53はスプリング61の引っ張り力に抗して移動し、支持軸60側の部分は長孔57に沿って上昇する。また、キャップ部材46は、アーム部材62の回動によって持ち上げられた状態となる。その結果、キャップ部材46が斜め上方に移動してノズル面を封止する(図4(b)に示す封止状態)。
この封止状態では、ノズル面のノズル開口32が封止空部45内に臨み、且つ、キャップ部材46の先端とノズル面とが液密状態で密着する(図5(b)参照)。そして、この封止状態でチューブポンプ50を作動させると、吸引動作によって封止空部45内が負圧化されるので、ノズル開口32を通じて記録ヘッド4内のインクを吸引することができ、ヘッド外部に排出することができる。このようなクリーニングにより、ノズル開口32付近で増粘したインクを強制的に排出できるので、インク滴の吐出を良好に維持することができる。
また、図4(b)にも示すように、このスライダ機構47とプラテン11との間には、上記したワイパー機構15が設けられる。このワイパー機構15は、ワイパーブレード63と、ワイパーホルダ64と、ワイパー移動機構(図示せず)とを備える。ワイパーブレード63は、例えば、ゴム製の板状部材であり、その下半部分がワイパーホルダ64に保持されている。ワイパーホルダ64は、ワイパー移動機構によって水平方向に移動し、記録ヘッド4の移動経路に重なるワイピング位置と、この移動経路から外れた退避位置とに進退可能に構成されている。そして、ワイピング位置においては、ワイパーブレード63の上端部がノズル面に摺接可能な高さに位置する。このため、記録ヘッド4の主走査方向の移動により、ワイパーブレード63の上端部がノズル面に摺接し、インクや紙粉等が払拭される。
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。図7に示すように、例示したプリンタ1は、プリンタコントローラ67と、プリントエンジン68とを備えている。プリンタコントローラ67は、図示しないホストコンピュータ等からの印刷データ等を受信するインターフェース69(外部I/F69)と、各種データの記憶等を行うRAM70と、各種データ処理のための制御ルーチン等を記憶したROM71と、CPU等からなる制御部73と、記録ヘッド4に供給する駆動信号を発生可能な駆動信号発生回路74と、クロック信号を生成する発振回路75と、記録動作の駆動信号及びメンテナンス動作の制御信号等をプリントエンジン68側に送信するためのインターフェース76(内部I/F76)等を備えている。そして、これらの各部は、内部バスを介して電気的に接続されている。また、プリントエンジン68は、キャリッジ3を移動させるパルスモータ5と、紙送りローラ13を回転させる紙送りモータ14と、記録ヘッド4(電気駆動系)等を備えている。
制御部73は、このプリンタ1における制御を行う部分であり、プリントエンジン68の各部を制御する。例えば、記録動作の制御では、図示しないホストコンピュータからの印刷データに基づいてドットパターンデータを生成し、生成したドットパターンデータを記録ヘッド4に転送する。また、パルスモータ5を動作させてキャリッジ3(即ち、記録ヘッド4)を移動させ、紙送りモータ14を動作させて記録紙9を搬送させる。さらに、記録ヘッド4のクリーニング動作やフラッシング動作時においても、パルスモータ5や紙送りモータ14(チューブポンプ50)等を制御する。
また、制御部73は、フラッシング制御手段としても機能し、インクの増粘による吐出不良を未然に防止すべく、例えば、2〜9秒毎にフラッシング動作を実行し、記録動作中に増粘したインクを排出する。なお、このフラッシング間隔については、インクの種類や環境によって適宜変更することができる。
次に、上記の構成において、フラッシング動作の後に実行される吸引動作の第1の実施形態について説明する。この実施形態では、フラッシング動作後に、条件に応じて2種類の吸引モード(軽吸引モード、全量吸引モード)の吸引動作を実行することを特徴とする。
図8は、フラッシング動作スタートから吸引動作が終了するまでの処理を説明するフローチャートである。制御部73は、フラッシング動作の実行タイミングであると判断すると、ステップS1において、フラッシング動作を実行する。
そして、フラッシング動作が終了すると、ステップS2において、制御部73は吸引制御手段として機能し、プリンタが記録動作を終了したか否かを判定し、記録動作終了であると判定した場合、ステップS3の処理に移り、全量吸引モードの吸引動作を実行する。この場合、制御部73では、チューブポンプ50を、例えば、10回転させるように紙送りモータ14を制御して、全量吸引モードの吸引動作を行っている。この全量吸引モードの吸引量は、キャップ部材46内のインクとポンプ機構内の排液チューブ49内部のインクとを排出できる量以上、すなわちキャップ部材46内の容量とポンプ機構内の排液チューブ49内部の容量とを合わせた量以上に設定されてる。したがって、全量吸引モードによって吸引動作が行われると、キャップ部材46内と排液チューブ49内部に残留したインクを残らず排出することができる。このため、キャップ部材46内や排液チューブ49内部に残留したインクが固化することで、ポンプ機構の吸引力が低下したり、排液チューブ49内部が閉塞するなどの不具合を未然に防止することができる。
次に、ステップS4において、制御部73はキャリッジ3をホームポジションに移動させると共に、スライダ部材53をアーム62の回動により斜め上方に移動させる。その結果、キャップ部材46が斜め上方に移動し、ノズル面に密着して封止状態とするキャッピングが行われる。このキャッピング後にプリンタ1は、待機状態に入る。この様に、吐出動作終了後のキャップ手段による封止を行う前に全吸引モードで吸引動作を実行すると、プリンタ1の待機状態もしくは電源オフ等で長期間に亘り排液チューブ49内部にインクが残留することがないので、残留したインクがキャップ部材46内に逆流してノズル面に付着する虞がない。したがって、吐出不良等の不具合を未然に防止することができる。
一方、ステップS2において、記録動作終了ではないと判定した場合、すなわち、記録動作中と判定した場合、ステップS5の処理に移る。この場合、制御部73は、記録動作中に実行する軽吸引モードを選択して吸引動作を実行する。この軽吸引モードの吸引量は、上記の全量吸引モードの吸引量より少なく設定してある。具体的には、チューブポンプ50を、例えば、1〜3回転させるように紙送りモータ14を制御して、キャップ部材46内の容量以上吸引する吸引量に設定する。この様な設定にすれば、キャップ部材46内にインクが残留することがないので、例えばクリーニングや記録動作中の吸引動作等を行っても、ノズル面にインクが付着して吐出不良等の不具合を起す虞がない。また、軽吸引モードの吸引量を全量吸引モードより少なくすることで、1回の吸引動作におけるポンプ機構の仕事量を少なくすることができる。これによって、ポンプ機構のローラー55のしごきによる排液チューブ49への押圧の負荷を軽減でき、紙送りモータ14や動力伝達機構の負担も軽減できる。したがって、ポンプ機構等の劣化を抑制することができる。
また、この軽吸引モードにおける吸引量を、キャップ部材46内の容量以下に設定してもよい。具体的には、ステップS2において、1回のフラッシング動作でキャップ部材46内に貯留されたインクを残らず排出可能な吸引量に設定する。この場合、制御部73は、チューブポンプ50を、例えば、1/5回転させるように紙送りモータを制御する。これにより、キャップ部材46内にインクが残留することがないので、例えばクリーニングや記録動作中の吸引動作等を行っても、ノズル面にインクが付着して吐出不良等の不具合を起す虞がない。また、このように設定することで、1回の吸引動作におけるポンプ機構の仕事量を大幅に減少させることができる。これにより、ポンプ機構のローラー55のしごきによる排液チューブ49への押圧の負荷をより軽減でき、紙送りモータ14や動力伝達機構の負担もさらに軽減できる。したがって、ポンプ機構等の劣化をさらに抑制することができる。
特に、この設定では、大判タイプのプリンタの場合に効果が顕著である。その理由は、大判タイプのプリンタでは、通常のプリンタより排液チューブ49が長いため、全量吸引モードにおける吸引量のうち、排液チューブ49内部の容量分の吸引量の占める割合が通常のプリンタより大きいからである。このため、全量吸引モードにおいて、排液チューブ49内部の容量分のポンプ機構の仕事量の占める割合も大きくなる。そして、この設定では、軽吸引モードでは、吸引量をキャップ部材46内の容量以下に設定しているので、排液チューブ49内部の容量分のポンプ機構の仕事量を削減できる。すなわち、全量吸引モードに対して削減できるポンプ機構の仕事量の割合が大きくなる。したがって、ポンプ機構のローラー55のしごきによる排液チューブ49への押圧の負荷を大幅に軽減でき、紙送りモータ14や動力伝達機構の負担もより軽減できる。このため、ポンプ機構等の劣化をさらに一層抑制することができる。
また、軽吸引モードにおいて、非吸引時には、ローラー55から排液チューブ49への圧迫を解除しなくてもよい。すなわち、記録動作中の吸引動作終了後に毎回行われる逆転動作を行わなくてもよい。この様にすると、逆転動作におけるポンプ機構の仕事量を削減できる。これにより、紙送りモータ14や動力伝達機構への負担を軽減できるので、ポンプ機構の劣化等をより抑えることができる。
そして、この軽吸引モードの吸引動作が終了すると、プリンタは再び記録動作にもどる。
次に、上記のフラッシング動作の後に実行される吸引動作の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、上記第1の実施形態における軽吸引モードを、記録動作中に前記液体貯留量算出手段によって算出されるインクの量が規定量に達した場合に実行するようにし、規定量を、前記軽吸引モードにおける吸引量以下に設定したことを特徴とする。
図9は、上記の第1の実施形態に液体貯留量算出手段を設けて実行されるフラッシング動作から吸引動作終了までの処理を説明するフローチャートである。第1の実施形態と同様に、制御部73はフラッシング制御手段として機能し、フラッシング動作の実行タイミングであると判断すると、ステップS6において、フラッシング動作を実行する。
そして、ステップS7において、液体貯留量算出手段は、ステップS6にて実行されたフラッシング動作によって吐出されたインク量を算出し、前回までのフラッシング動作によりキャップ部材46内に貯留されたインクの量に加算することで、現在のキャップ部材46内のインク貯留量を算出する。この値をRAM70にて記憶する。
次に、ステップS8において、制御部73は吸引制御手段として機能し、プリンタが記録動作を終了したか否かを判定し、記録動作終了であると判定した場合、全量吸引モードの吸引動作を実行する(ステップS9)。第1の実施形態と同様に、全量吸引モードによって吸引動作が行われると、キャップ部材46内と排液チューブ49内部に残留したインクを残らず排出することができる。このため、キャップ部材46内や排液チューブ49内部に残留したインクが固化することで、ポンプ機構の吸引力が低下したり、排液チューブ49内部が閉塞するなどの不具合を未然に防止することができる。
ステップS10では、液体貯留算出手段によって算出されたキャップ部材46内のインク貯留量をリセット、すなわち、RAM70に記憶されたインク量の値をゼロとする。これによって、実際のキャップ部材46内のインク量(ゼロ)と液体貯留算出手段によって算出されたインク量を一致させる。
そして、ステップS11において、制御部73は、キャリッジ3をホームポジションに移動させると共に、スライダ部材53をアーム62の回動により斜め上方に移動させる。その結果、キャップ部材46が斜め上方に移動し、ノズル面に密着して封止状態とするキャッピングが行われる。そのキャッピング後にプリンタ1は、待機状態に入る。この場合も第1の実施形態と同様に、吐出動作終了後のキャップ手段による封止を行う前に全吸引モードで吸引動作が実行されることにより、プリンタ1の待機状態もしくは電源オフ等で長期間に亘り排液チューブ49内部にインクが残留することがないので、残留したインクがキャップ部材46内に逆流してノズル面に付着する虞がない。したがって、吐出不良等の不具合を未然に防止することができる。
一方、ステップS8において、記録動作終了ではないと判定した場合、すなわち、記録動作中と判定した場合、ステップS12の処理に移る。
ステップS12では、ステップS7で算出されたインク貯留量が規定値に達したか否かを判定し、規定値に達した場合は、ステップS13に移る。この場合、制御部73は吸引制御手段として機能し、軽吸引モードを選択して吸引動作を実行する。この軽吸引モードの吸引量は、上記の全量吸引モードの吸引量より少なく設定してある。具体的には、チューブポンプ50を、例えば、1〜3回転させるように紙送りモータ14を制御して、キャップ部材46内の容量以上吸引する吸引量に設定する。第1の実施形態と同様に、キャップ部材46内にインクが残留することがないので、例えばクリーニングや記録動作中の吸引動作等を行っても、ノズル面にインクが付着して吐出不良等の不具合を起す虞がない。また、軽吸引モードの吸引量を全量吸引モードより少なくすることで、1回の吸引動作におけるポンプ機構の仕事量を少なくすることができる。これによって、ポンプ機構のローラー55のしごきによる排液チューブ49への押圧の負荷を軽減でき、紙送りモータ14や動力伝達機構の負担も軽減できる。したがって、ポンプ機構等の劣化を抑制することができる。
また、この軽吸引モードにおける吸引量を、キャップ部材46内の容量以下に設定してもよい。具体的には、ステップS6において、1回のフラッシング動作でキャップ部材46内に貯留されたインクを残らず排出可能な吸引量に設定する。この場合、制御部73は、チューブポンプ50を、例えば、1/5回転させるように紙送りモータを制御する。これにより、キャップ部材46内にインクが残留することがないので、例えばクリーニングや記録動作中の吸引動作等を行っても、ノズル面にインクが付着して吐出不良等の不具合を起す虞がない。また、このように設定することで、1回の吸引動作におけるポンプ機構の仕事量を大幅に減少させることができる。これにより、ポンプ機構のローラー55のしごきによる排液チューブ49への押圧の負荷をより軽減でき、紙送りモータ14や動力伝達機構の負担もさらに軽減できる。したがって、ポンプ機構等の劣化をさらに抑制することができる。
第1の実施形態と同様に、この設定では、大判タイプのプリンタの場合に効果が顕著である。その理由は、大判タイプのプリンタでは、通常のプリンタより排液チューブ49が長いため、全量吸引モードにおける吸引量のうち、排液チューブ49内部の容量分の吸引量の占める割合が通常のプリンタより大きいからである。このため、全量吸引モードにおいて、排液チューブ49内部の容量分のポンプ機構の仕事量の占める割合も大きくなる。そして、この設定では、軽吸引モードでは、吸引量をキャップ部材46内の容量以下に設定しているので、排液チューブ49内部の容量分のポンプ機構の仕事量を削減できる。すなわち、全量吸引モードに対して削減できるポンプ機構の仕事量の割合が大きくなる。したがって、ポンプ機構のローラー55のしごきによる排液チューブ49への押圧の負荷を大幅に軽減でき、紙送りモータ14や動力伝達機構の負担もより軽減できる。このため、ポンプ機構等の劣化をさらに一層抑制することができる。
また、軽吸引モードにおいて、非吸引時には、ローラー55から排液チューブ49への圧迫を解除しなくてもよい。すなわち、記録動作中の吸引動作終了後に毎回行われる逆転動作を行わなくてもよい。これによって、逆転動作におけるポンプ機構の仕事量を削減でき、ポンプ機構の劣化をより抑えることができる。
そして、ステップS14では、ステップS10と同様に、液体貯留算出手段によって算出されたキャップ部材46内のインク貯留量をリセット、すなわち、RAM70に記憶されたインク量の値をゼロとする。これによって、実際のキャップ部材46内のインク量(ゼロ)と液体貯留算出手段によって算出されたインク量を一致させる。
そして、このステップS14におけるキャップ部材46内のインク貯留量リセットが終了すると、プリンタは再び記録動作にもどる。
一方、ステップS12において、ステップS7で算出されたインク貯留量が規定値に達していない場合は、吸引動作は行われずにプリンタ1は記録動作に戻る。
本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて以下の効果を奏する。吸引制御手段は、軽吸引モードを、記録動作中に液体貯留量算出手段によって算出される液体の量が規定量に達した場合に実行するので、軽吸引モードにおける吸引動作の実行回数を減らすことができる。これにより、吐出動作中の今回の吸引動作が行われた後に次の吸引動作が行われるまでの間隔を長くすることができる。すなわち、ポンプ機構の休止状態を長くすることができる。したがって、ポンプ機構のローラー55のしごきによる排液チューブ49への押圧の負荷をさらに軽減でき、紙送りモータ14や動力伝達機構の負担もさらに軽減できる。このことから、ポンプ機構の劣化をより一層抑えることができる。さらに、規定量と軽吸引モードの吸引量との差を少なく設定することによって、軽吸引モードでの吸引効率を高くできる。すなわち、インク排出し切った後に大気を吸引するような無駄な吸引動作を減らすことができるので、その分のポンプ機構の仕事量を削減できる。したがって、ポンプ機構のローラー55のしごきによる排液チューブ49への押圧の負荷をより軽減でき、紙送りモータ14や動力伝達機構の負担もより軽減できる。このことから、ポンプ機構の劣化をより一層抑制することができる。
また、以上は、液体噴射装置の一種であるインクジェット式プリンタ1を例に挙げて説明したが、本発明は他の液体噴射装置にも適用することができる。例えば、液晶ディスプレー等のカラーフィルタを製造するディスプレー製造装置,有機EL(Electro Luminescence)ディスプレーやFED(面発光ディスプレー)等の電極を形成する電極製造装置,バイオチップ(生物化学素子)を製造するチップ製造装置,極く少量の試料溶液を正確な量供給するマイクロピペットにも適用することができる。
プリンタの構成を説明する斜視図である。 キャリッジの側面図である。 記録ヘッドの部分断面図である。 キャッピング機構の説明図であり、(a)は退避状態の説明図、(b)は封止状態の説明図である。 キャッピング機構の説明図であり、(a)はキャップ部材を説明する斜視図、(b)は封止状態を説明する模式図である。 チューブポンプの説明図であり、(a)は正転動作の説明図、(b)は逆転動作の説明図である。 プリンタの電気的構成を説明するブロック図である。 フラッシング動作スタートから吸引動作終了までの処理を説明するフローチャートである。 フラッシング動作スタートから吸引動作終了までの処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
1…プリンタ,2…ガイド軸,3…キャリッジ,4…記録ヘッド,5…パルスモータ,6…駆動プーリ,7…遊転プーリ,8…タイミングベルト,9…記録紙,10…インク供給部,11…プラテン,12…吸液部材,13…紙送りローラ,14…紙送りモータ,15…ワイパー機構,16…キャッピング機構,23…ケース,24…流路ユニット,25…振動子ユニット,26…ヘッドカバー,27…収容空部,28…圧電振動子,29…流路形成板,30… ノズルプレート,31…弾性板,32…ノズル開口,33…リザーバ,34…圧力室,35…インク供給口,36…振動子群,37…固定板,38…ズル連通口,45…封止空部,46…キャップ部材,47… スライダ機構,48…排液タンク,49…排液チューブ,50…チューブポンプ,51…底部,52…側壁部,53…スライダ部材,54…吸液部材,55…ローラー,56…ガイド溝,57…長孔,58…ホルダ部材,59…フレーム,60…支持軸,61…スプリング,62…アーム部材,63…ワイパーブレード,64…ワイパーホルダ,67…プリンタコントローラ,68…プリントエンジン,69…インターフェース,70…RAM,71…ROM,73…制御部,74…駆動信号発生回路,75…発信回路,76…インターフェース

Claims (1)

  1. ノズル面に設けられたノズル開口から液滴を吐出可能な液体噴射ヘッドと、
    トレイ状のキャップ部材をノズル面に密着させて封止可能なキャップ手段と、
    前記ノズル開口から前記キャップ部材へ向けて液滴を空吐出させるフラッシング制御手段と、
    液体流路を介して前記キャップ部材に連通されたポンプ機構と、
    該ポンプ機構を作動させて前記キャップ部材内から液体流路内を通じて液体を吸引する制御を行う吸引制御手段とを備え、
    前記吸引制御手段は、記録媒体に対して液体の吐出を行う記録動作中に1回のフラッシング動作毎に実行する軽吸引モードと、記録動作終了後の前記キャップ手段による封止を行う前に実行する全量吸引モードと、を実行可能とし、
    前記全量吸引モードにおける吸引量は、前記キャップ部材内の液体と液体流路内部の液体とを排出できる量以上に設定され、
    前記軽吸引モードにおける吸引量は、前記全量吸引モードの吸引量より少なく、なお且つ、前記キャップ部材内の容量以下であって、1回のフラッシング動作でキャップ部材内に貯留された液体を残らず排出可能な吸引量に設定されたことを特徴とする液体噴射装置。
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