JP2005125593A - 液体噴射装置、及び液体噴射装置の制御方法 - Google Patents

液体噴射装置、及び液体噴射装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 フラッシング量をより適正化して無駄が少なく効率のよいフラッシング動作を行うことができ、吐出不良をより確実に防止することができる液体噴射装置の制御方法及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】 制御部は、今回のフラッシング動作の直前の粘度指数と、次回の吐出動作期間における印字データとに基づき、インクの増粘に起因する吐出不良の虞が少ない粘度許容範囲における最大許容値を超えないように補正をしながら仮の粘度指数の推移を求め、最終的な補正量に応じてフラッシング量を設定し、設定したフラッシング量に基づいてノズル開口毎にフラッシング動作を実行する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、液体噴射装置、及び液体噴射装置の制御方法に関するものであり、特に、液滴を強制的に吐出させるフラッシング動作を行う液体噴射装置、及び液体噴射装置の制御方法に関するものである。
液体を吐出可能な噴射ヘッドを備え、この噴射ヘッドから各種の液体を吐出する液体噴射装置の代表的なものとしては、例えば、吐出対象物(記録媒体)としての記録紙等に対して液体状のインクを吐出・着弾させて記録を行うインクジェット式プリンタ等の画像記録装置を挙げることができる。また、近年においては、この画像記録装置に限らず、各種の製造装置にも応用されている。例えば、液晶ディスプレー、プラズマディスプレー、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレー、或いはFED(面発光ディスプレー)等のディスプレー製造装置においては、色材や電極等の液体状の各種材料を、画素形成領域や電極形成領域等に対して吐出するためのものとして、液体噴射装置が用いられている。
上記インクジェット式プリンタ(以下、単にプリンタと略記する。)を例に挙げると、このプリンタは、インクを吐出する記録ヘッドと、この記録ヘッドを主走査方向に移動させるヘッド移動機構と、記録紙等の記録媒体を主走査方向とは直交する方向に送り出して副走査を行う記録媒体送り機構等を備え、記録ヘッドのノズル開口が列状に開設されたノズル形成面(ノズルプレート)と記録媒体とを平行に対向させた状態で、記録ヘッドの主走査でのインク滴の吐出と記録媒体の送り出し(副走査)とを順次繰り返すことにより、記録媒体への画像等の記録を行うように構成されている。
上記記録ヘッドのノズル開口におけるインクの自由表面(メニスカス)は、記録動作中では空気中に晒される。そのため、記録動作中にインク滴を殆ど吐出しないノズル開口では、時間の経過と共に溶媒が徐々に蒸発してインクが増粘し、インク滴の飛翔方向にずれが生じたり、インク滴の吐出が不能となる等の吐出不良が生じる虞がある。
この吐出不良を防止するために、この種のプリンタでは、記録動作とは関係なくインク滴を強制的に吐出させるフラッシング動作を行っている。具体的には、所定時間毎(例えば、9秒毎)に、記録媒体から外れた位置にあるインク受け部材まで記録ヘッドを移動させ、その位置でインク滴を吐出させるようにしている。このときのインク滴の吐出量(フラッシング量)は、通常、前回のフラッシング動作実行後から今回のフラッシング動作までの間の記録動作時間や、インク(液体)の種類等に応じて設定される。
ところで、このフラッシング動作を全てのノズル開口に対して一律に同じ量で行うと、実際にはフラッシング動作の必要が無いノズル開口、即ち、記録動作中に充分にインク滴を吐出したノズル開口についてもインクを空吐出してしまうので、その分インクを無駄に消費してしまう。
そこで、画像データを反転してその反転したデータに従ってフラッシング動作を行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。これによれば、記録動作中にインク滴を吐出したノズル開口についてはフラッシング動作が行われないため、その分インクの無駄な消費を抑えることができる。
しかしながら、上記特許文献に開示されている発明は、インク滴の吐出又は非吐出に応じてそのノズル開口についてフラッシング動作をオフ又はオンするものであり、吐出したインク量については何等考慮せず、全く吐出していないノズル開口に対してのみフラッシング動作を行っている。そのため、例えば、記録動作中にインク滴を吐出したとしても吐出量が極少量であったノズル開口についてはフラッシング動作が行われないため、インクの増粘が進行して吐出不良が生じてしまう虞があった。
これを防止すべく、前回のフラッシング動作実行後からの記録動作期間中に吐出されたインク量と、暫定的に必要とされる目標吐出量とに基づいて、ノズル開口毎のフラッシング量を算出し、このフラッシング量に従ってノズル開口毎にフラッシング動作を行うものも提案されている。これは、吐出インク量が目標吐出量に達していれば、該当するノズル開口に対してはフラッシング動作を行わず、吐出インク量が目標吐出量に達していないノズル開口に対しては、目標吐出量と吐出インク量の差分に相当する量をフラッシング量としてフラッシング動作を行うものである。
特開平10−24602号公報
上記の構成では、前回のフラッシング動作実行後から今回のフラッシング動作までの記録動作期間における吐出インク量及び目標吐出量のみに基づいてフラッシング動作を制御するものであって、今回のフラッシング動作後の次の記録動作期間において吐出されるインク量については何等考慮していない。したがって、例えば、最悪の場合、前回フラッシング動作の直後に目標吐出量に達する量のインク滴を吐出した後、今回のフラッシング動作を跨いで次回のフラッシング動作に亘って非吐出状態が継続してしまうことも考えられる。このような場合、フラッシング動作を行っても吐出不良の回復が困難となる程度にまで増粘してしまう虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノズル開口毎のフラッシング量をより適正化して無駄が少なく効率のよいフラッシング動作を行うことができる液体噴射装置の制御方法及び液体噴射装置を提供することにある。
本発明の液体噴射装置は、上記目的を達成するために提案されたものであり、複数のノズル開口を有し、圧力発生素子の駆動により前記ノズル開口から液体を液滴として吐出する液体噴射ヘッドと、吐出データに基づいて前記液体噴射ヘッドを往復移動させながら該液体噴射ヘッドの吐出動作の制御を行う制御手段とを備え、
前記制御手段は、各ノズル開口から液滴を強制的に吐出させるフラッシング動作を制御可能な液体噴射装置において、
各ノズル開口における液体の粘度状態を示す指数であって、時間の経過によって増加する一方、液滴の吐出に応じて減少する粘度指数を記憶する粘度指数記憶手段と、
前記粘度指数記憶手段に記憶された粘度指数に基づいて各ノズル開口毎のフラッシング量を設定するフラッシング量設定手段とを設け、
前記制御手段は、前記フラッシング量設定手段により設定されたフラッシング量に従ってフラッシング動作を制御することを特徴とする。
そして、この構成において、前記フラッシング量設定手段が、前記粘度指数が次回の吐出動作期間中において規定値を超えないようにフラッシング量を設定する構成を採用することが望ましい。
また、上記構成において、前記フラッシング量設定手段が、今回のフラッシング動作の直前の粘度指数と、次回の吐出動作期間における吐出データとに基づき、次回の吐出動作期間における仮の粘度指数が前記規定値を超えないように補正をしながらこの仮の粘度指数の推移を求め、補正の累積値に応じて前記フラッシング量を設定する構成を採ることが望ましい。
また、上記構成において、前記規定値は、前記液体の増粘に起因する吐出不良の虞が少ない粘度許容範囲における最大許容値であることが望ましい。
また、本発明の液体噴射装置の制御方法は、複数のノズル開口を有し、圧力発生素子の駆動により前記ノズル開口から液体を液滴として吐出する液体噴射ヘッドと、吐出データに基づいて前記液体噴射ヘッドを往復移動させながら該液体噴射ヘッドの吐出動作を制御すると共に、各ノズル開口から液滴を強制的に吐出させるフラッシング動作を制御可能な液体噴射装置の制御方法において、
各ノズル開口における液体の粘度状態を示す指数であって、非吐出状態での時間の経過によって増加する一方、液滴の吐出によって減少する粘度指数に基づいてフラッシング量を設定し、
設定したフラッシング量に従ってフラッシング動作を制御することを特徴とする。
そして、上記構成において、前記粘度指数が次回の吐出動作期間中において規定値を超えないように前記フラッシング量を設定することが望ましい。
また、上記構成において、今回のフラッシング動作の直前の粘度指数と、次回の吐出動作期間における吐出データとに基づき、次回の吐出動作期間における仮の粘度指数が前記規定値を超えないように補正をしながらこの仮の粘度指数の推移を求め、補正の累積値に応じて前記フラッシング量を設定する構成を採ることが望ましい。
また、上記構成において、前記規定値は、前記液体の増粘に起因する吐出不良の虞が少ない粘度許容範囲における最大許容値であることが望ましい。
本発明によれば、ノズル開口における液体の粘度状態を示す粘度指数に基づいてフラッシング量を設定し、このフラッシング量に従ってフラッシング動作を制御するので、ノズル開口毎のフラッシング量をより適正化でき、無駄が少なく効率のよいフラッシング動作を行うことができる。
また、粘度指数が次回の吐出動作期間中において規定値を超えないようにフラッシング量を設定するので、例えば、次回の吐出動作期間中において液滴を全く吐出しない場合でも、粘度指数を適正な範囲内に維持させることができる。したがって、液体の増粘に起因する吐出不良をより確実に防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下においては、本発明の液体噴射装置の一例として図1に示すインクジェット式プリンタ(以下、プリンタと略記する)を例示する。
図1に例示したプリンタ1は、記録ヘッド2が取り付けられると共に、インクカートリッジ3が着脱可能に取り付けられるキャリッジ4と、記録ヘッド2の下方に配設されたプラテン5と、記録ヘッド2(キャリッジ4)を記録紙6(記録媒体又は吐出対象物の一種)の紙幅方向、即ち、主走査方向に往復移動させるヘッド移動機構7と、ヘッド移動方向に直行する方向である紙送り方向、即ち、副走査方向に記録紙6を搬送する紙送り機構8とを備えて概略構成されている。
キャリッジ4は、主走査方向に架設されたガイドロッド4´に軸支された状態で取り付けられていると共に、駆動プーリ9と遊転プーリ10の間に掛け渡したタイミングベルト11が接続されている。駆動プーリ9はパルスモータ12の回転軸に接合されており、このパルスモータ12の作動により、キャリッジ4、即ち、記録ヘッド2が、ガイドロッド4´に沿って主走査方向に移動する。即ち、ガイドロッド4´、駆動プーリ9、遊転プーリ10、タイミングベルト11、パルスモータ12によってヘッド移動機構7が構成されている。
記録ヘッド2(キャリッジ4)の主走査方向の位置は、リニアエンコーダ13によって検出され、検出信号が位置情報として制御部14(本発明における制御手段の一種/図3参照)に送信される。これにより、制御部14は、このリニアエンコーダ13からの位置情報に基づいて記録ヘッド2の走査位置を認識しながら、記録ヘッド2の記録動作やフラッシング動作を制御することができる。
紙送り機構8は、駆動源としての紙送りモータ15、この紙送りモータ15によって回転駆動される紙送りローラ16等により構成される。この紙送り機構8は、副走査時において、制御部14の制御の下、紙送りモータ15を駆動して紙送りローラ16を回転させることにより、プラテン5上に載置された記録紙6を紙送り方向に搬送するように構成されている。
記録ヘッド2の移動範囲内におけるプラテン5の外側(図1において右側)の領域には、記録ヘッド2の走査の基点位置であるホームポジションが設定されている。このホームポジションには、記録ヘッド2のノズルプレート33(図2参照)の表面をクリーニングするためのワイパー機構17と、このノズルプレート33を封止可能なキャッピング機構18とが配設されている。
ワイパー機構17は、エラストマー等の弾性部材で作製されたワイパブレード17´を具備し、記録ヘッド2が上方を通過する際にワイパブレード17´をノズルプレート33に摺接させて、ノズルプレート33に付着したインク等の汚れを払拭するように構成されている。
キャッピング機構18は、上方が開口したトレイ状のキャップ部材18´によって、ホームポジションに待機中の記録ヘッド2のノズルプレート33を封止し、ノズル開口40(図2参照)からのインク溶媒の蒸発を抑制するものである。
プラテン5は、記録紙6を載置・案内する部材である。このプラテン5の上面には、複数の当接突起20が上方に向けて突設されている。この当接突起20は、記録紙6の背面に当接してこの記録紙6を支持する部材である。この当接突起20の周囲は、プラテン5の周縁部よりも一段低く形成された溝部21となっており、この溝部21内にスポンジ等の吸液部材22が配設されている。この吸液部材22は、記録紙6の範囲外に吐出されたインク滴を吸収して装置内の汚染を防止する部材である。この吸液部材22の下部は図示しない排液タンクに連通しており、吸液部材22に吐出されたインク滴は、排液タンクに向けて浸透してこの排液タンク内に貯留されるようになっている。
上記キャッピング機構18のキャップ部材18´とプラテン5の吸液部材22とは、記録動作(吐出動作)とは関係なくインク滴(本発明における液滴の一種)を空吐出させるフラッシング動作時にも用いられる。即ち、フラッシング動作の実行時において、キャップ部材18´と吸液部材22は、記録ヘッド2から吐出されたインク滴の受け部材として用いられる。
次に、図2を参照して、上記記録ヘッド2について説明する。図2に例示した記録ヘッド2は、本発明の液体噴射ヘッドの一種であり、ヘッド移動機構7による主走査方向への移動状態で液体状のインク(本発明における液体の一種)をインク滴としてノズル開口40から吐出可能に構成されている。
この記録ヘッド2は、ケース25と、このケース25内に収納される振動子ユニット26と、ケース25の底面(先端面)に接合される流路ユニット27等を備えている。上記のケース25は、例えば、エポキシ系樹脂等の合成樹脂により作製され、その内部には振動子ユニット26を収納するための収納空部28が形成されている。振動子ユニット26は、圧力発生素子として機能する圧電振動子29と、この圧電振動子29が接合される固定板30と、圧電振動子29に駆動信号等を供給するためのフレキシブルケーブル31とを備えている。圧電振動子29は、圧電体層と電極層とを交互に積層した圧電板を櫛歯状に切り分けることで作製された積層型であって、積層方向に直交する方向に伸縮可能な縦振動モードの圧電振動子である。
流路ユニット27は、流路形成基板32の一方の面にノズルプレート33を、流路形成基板32の他方の面に弾性板34をそれぞれ接合して構成されている。この流路ユニット27には、共通液室であるリザーバ36と、インク供給口37と、圧力室38と、ノズル連通口39と、ノズル開口40とを設けている。そして、インク供給口37から圧力室38及びノズル連通口39を経てノズル開口40に至る一連のインク流路が、ノズル開口40毎に対応して形成されている。
上記ノズルプレート33は、ドット形成密度に対応したピッチで複数のノズル開口40を列状に穿設した金属製の薄いプレートである。本実施形態では、このノズルプレート33をステンレス製の板材によって構成し、ノズル開口40の列(ノズル列)を複数設けている。そして、1つのノズル列は、例えば180個のノズル開口40によって構成される。
上記弾性板34は、支持板44の表面に弾性体膜45を積層した二重構造である。本実施形態では、金属板の一種であるステンレス板を支持板44とし、この支持板44の表面に樹脂フィルムを弾性体膜45としてラミネートした複合板材を用いて弾性板34を作製している。この弾性板34には、圧力室38の容積を変化させるダイヤフラム部46が設けられている。また、この弾性板34には、リザーバ36の一部を封止するコンプライアンス部47が設けられている。
上記のダイヤフラム部46は、エッチング加工等によって支持板44を部分的に除去して他の部分よりも薄い部分を設けることで作製される。即ち、このダイヤフラム部46は、圧電振動子29の先端面が接合される島部48と、この島部48を囲む薄肉弾性部49とからなる。上記のコンプライアンス部47は、リザーバ36の開口面に対向する領域の支持板44を、ダイヤフラム部46と同様にエッチング加工等によって除去することにより作製され、リザーバ36に貯留された液体の圧力変動を吸収するダンパーとして機能する。
そして、上記の島部48には圧電振動子29の先端面が接合されているので、自由端部を伸縮させることで圧力室38の容積を変動させることができる。この容積変動に伴って圧力室38内のインクに圧力変動が生じる。そして、記録ヘッド2は、この圧力変動を利用してノズル開口40からインク滴を吐出させるようになっている。
図3は、プリンタ1の電気的な構成を示すブロック図である。プリンタ1は、プリンタコントローラ51と、プリントエンジン52とを備えている。プリンタコントローラ51は、図示しないホストコンピュータ等の外部装置からの印刷データ等を受信するインタフェース(外部I/F)53と、各種データの記憶等を行うRAM54と、各種データ処理のためのルーチン等を記憶したROM55と、CPU等により構成され各部の電気的制御を行う制御部14と、クロック信号を発生する発振回路56と、計時手段として機能するタイマー回路57と、記録ヘッド2へ供給するための駆動信号を発生する駆動信号発生回路58と、印字データ及び駆動信号等をプリントエンジン52側に送信するためのインタフェース(内部I/F)59とを、内部バスによって相互に接続した状態で備えている。
なお、本実施形態において「印刷データ」は外部装置からプリンタ1に送られてきたデータを意味し、「印字データ」は記録ヘッド2に送信するデータを意味する。そして、この「印字データ」は、本発明における吐出データの一種に相当する。
外部I/F53は、例えばキャラクタコード、グラフィック関数、イメージデータのいずれか1つのデータ又は複数のデータからなる印刷データをホストコンピュータ等の外部装置から受信する。また、外部I/F53は、外部装置に対してビジー信号(BUSY)やアクノレッジ信号(ACK)等のプリンタ1の状態を示す信号を出力する。RAM54は、受信バッファ、中間バッファ、出力バッファ、或いはワークエリア(図示せず)等として利用されるものである。受信バッファには、外部I/F53が受信した外部装置からの印刷データが一時的に記憶される。中間バッファには、制御部14によって変換された中間コードデータが記憶される。出力バッファには、記録ヘッド2に伝送される印字データが展開される。ROM55は、制御部14によって実行される各種制御ルーチン、フォントデータ及びグラフィック関数、各種手続き等を記憶している。また、このRAM54は、本発明における粘度指数記憶手段としても機能し、各ノズル開口40におけるインクの粘度状態を示す粘度指数を記憶するようになっている。この粘度指数の詳細については後述する。
制御部14は、ホストコンピュータ等から送信された印刷データをドットパターンに対応した印字データに展開して記録ヘッド2に送信する。この場合において、制御部14は、受信バッファ内の印刷データを読み出して中間コードデータに変換し、この中間コードデータを中間バッファに記憶する。そして、制御部14は、中間バッファから読み出した中間コードデータを解析し、ROM55内のフォントデータやグラフィック関数等を参照して中間コードデータをドット毎の印字データに展開する。なお、本実施形態では、この印字データを、1ドットあたり2ビットのデータで構成している。この展開された印字データは出力バッファに一旦記憶される。一回の主走査に相当する1行分の印字データが得られると、この1行分の印字データ(SI)は内部I/F59を通じて記録ヘッド2にシリアル伝送される。出力バッファから1行分の印字データが送信されると、中間バッファの内容が消去されて次の中間コードデータに対する変換が行われる。そして、記録ヘッド2では、受信した印字データに基づき、記録動作が行われる。
上記の駆動信号発生回路58は、制御部14によってその動作が制御され、各種の駆動信号を発生する。例えば、記録動作期間中には、画像等の記録に用いる記録用駆動信号を発生する。また、フラッシング動作期間中には、このフラッシング動作に用いるフラッシング用駆動信号を発生する。これらの駆動信号としては、種々の信号が提案され実用化されている。
一般に、記録用駆動信号は、インク滴を吐出させるための吐出パルスと、インク滴を吐出させない程度にノズル開口40において露出したメニスカスを微振動させる微振動パルスとを混在させて構成されており、印字データ(階調情報)に応じて吐出パルスや微振動パルスが選択されて圧電振動子29に供給される。また、フラッシング用駆動信号は、複数種類のパルスを含んで構成されており、後述するフラッシング量に応じて適宜選択されるようになっている。
上記構成のプリンタ1では、粘度の上昇速度(増粘速度)の速い顔料系インクを使用対象としている。そして、記録動作の実行中においては、ノズル形成面がキャッピング機構18から開放された状態で記録ヘッド2が往復移動するので、記録動作中において非吐出状態が継続すると、ノズル開口40から溶媒が徐々に蒸発してインクの粘度が上昇(増粘)する。インクが増粘すると、インク滴の飛翔方向にずれが生じたり、インク滴の吐出ができなくなる等の吐出不良が発生する虞がある。本実施形態におけるインクの場合、非吐出状態での経過時間、即ち、空走時間に比例して増粘し、この空走時間が継続して9秒を超えると、インクの増粘に起因して吐出不良が発生し易くなり、さらに10数秒を超えると、フラッシング動作を行っても回復し難くなるくらいに増粘が進行してしまう。したがって本実施形態においては、この9秒が許容空走時間であると言える。
制御部14は、上記のような吐出不良を未然に防止すべく、9秒毎にフラッシング動作を実行し、記録動作期間中に増粘したインクを排出するように制御する。即ち、本実施形態においては、フラッシング間隔が9秒に設定されている。なお、このフラッシング間隔については、インクの種類や環境によって適宜変更することができる。
ここで、増粘したインクを排出してインク粘度を回復するために必要な吐出量は、空走時間に比例して増加するが、その増加の割合(傾き)は、インク(液体)の種類によってそれぞれ異なる。例えば、本実施形態において対象とするインクの場合、図4に示すように、必要吐出量は、空走時間に対してリニアに上昇していき、9秒経過時点では1500ngとなる。したがって、図4の場合、空走時間に対する必要吐出量の増加の割合は、1500/9≒167と求めることができ、単位空走時間(1秒)あたり約167ngずつ増加していくことが分かる。これは、インクの粘度状態が、単位空走時間あたり、吐出量に換算して167ng分増粘し、逆に、例えば、インク滴を167ng吐出すれば、粘度は単位空走時間分下降すると言える。このように空走時間又はインク滴の吐出に応じて変動するインクの粘度状態を、本実施形態では粘度指数Vとして表し、上記増加の割合を、粘度係数S(=167)として表す。
なお、本実施形態においては、インク量を重量で表しているが、勿論、体積やドット数等で表すこともできる。
本実施形態において、各ノズル開口40に関する粘度指数Vは、RAM54のワークエリア内にそれぞれ記憶されており、また、この粘度指数Vの単位時間あたりの増加量が増粘度RとしてRAM54に記憶されている。この増粘度Rは、図4における単位時間あたりの必要吐出量167ngを上記粘度係数S(=167)で正規化したものであり、具体的には、「1」に設定されている。したがって、粘度指数Vは単位時間あたり1増加し、また、粘度指数Vの値を1減少させるためには、約167ngのインク滴の吐出が必要となる。
そして、制御部14は、本発明におけるフラッシング量設定手段としても機能し、上記粘度指数Vに基づいてフラッシング動作におけるフラッシング量を設定することに特徴を有している。具体的には、粘度指数Vが次回の記録動作期間中において規定値を超えないようにフラッシング量を設定する。この規定値は、インクの増粘に起因する吐出不良の虞が少ない粘度指数の範囲(本発明における粘度許容範囲の一種)における最大値(最大許容値)であり、本実施形態の場合、上記許容空走時間である9秒に応じて「9」に設定されている。以下、フラッシング動作に関し、さらに詳しく説明する。
図5,6は、フラッシング動作に関し制御部14が行う処理(フラッシング処理)を説明するフローチャートである。また、図7は、フラッシング処理における粘度指数の推移の具体例を示している。図7において、T1〜T4は、記録動作期間、即ち、フラッシング間隔の9秒間において増粘度R及び単位時間あたりの吐出量Iに基づいて変動する粘度指数Vの推移(粘度推移)を示すテーブル(粘度推移テーブル)であり、T2´〜T4´は、フラッシング量を設定するにあたって作成される仮の粘度指数(仮粘度指数)V´の推移を示すテーブル(仮粘度推移テーブル)である。なお、以下においては、1つのノズル開口40についての処理を説明するが、その他のノズル開口40についても同様の処理が行われる。
制御部14は、フラッシング動作の実行タイミングであると判断すると、ステップS1において、変数tの値を初期化(t=1)する。この変数tは、記録動作中の経過時間に対応するものであり、本実施形態においては1から9の間の値を採る。
そして、ステップS2において、制御部14は、今回の記録動作期間の印字データが、一連の印字データにおける先頭の印字データであるか否かを判定し(ステップS2)、先頭の印字データであると判定した場合、制御部14は、ステップS3の処理に移り、粘度指数の初期値Vを初期化(V=0)する。この初期値Vは、今回の記録動作が開始される直前の粘度指数を意味する。この例では、対象となるのは先頭の印字データであり、今回の記録動作の開始直前までは、キャップ部材18´によってノズル形成面が封止されてノズル開口40からのインク溶媒の蒸発が抑制されていることから、初期値Vの値は0に設定される。つまり、粘度指数の初期値Vの値が0の場合、ノズル開口40におけるインクの粘度は、インクカートリッジ3内に貯留されているインクの粘度と略等しい状態である。なお、粘度指数の初期値Vは0に限らず、今回の記録動作の開始直前における粘度状態に応じて適宜変更することができる。
一方、印字データが先頭のものではないと判定した場合、ステップS3の処理をスキップして、ステップS4の処理に移る。この場合、粘度指数の初期値Vは、前回の記録動作期間における最終的な粘度指数Vに前回フラッシング動作時のフラッシング量FLが反映された値となっている。この点の詳細については後述する。
次に、制御部14は、以下のステップS4〜S8において、今回の記録動作期間おける粘度指数Vの推移を、以下の式(1)に基づいて求める。
=Vt−1+R−I …(1)
ここで、上記Iは、今回の記録動作期間において単位時間(1秒間)あたりで吐出されるインク量を、今回の記録動作期間の印字データに基づいて算出し、粘度係数Sで正規化したものである。具体的には、単位時間で吐出されるインク量の合計を粘度係数Sで除算して得られる商であり、吐出量I〜IとしてRAM54に記憶されている。なお、剰余については切り捨ててもよいし、次の1秒間の合計インク量に加算するようにしてもよい。
例えば、図7の粘度推移テーブルT1におけるt=1の場合、ステップS4において、粘度指数Vは、以下のように求められる。
=V+R−I=0+1−0=1
また、例えば、粘度推移テーブルT1におけるt=2の場合、ステップS4において、粘度指数Vは、以下のようにして求められる。
=V+R−I=1+1−5=−3
そして、ステップS5において、制御部14は、ステップS4で算出された粘度指数Vが値の負(V<0)であるか否かを判定し、粘度指数Vが負の値ではない、即ち、粘度指数Vの値が0以上である場合、ステップS7の処理に移る。一方、上記Vの場合のように、粘度指数Vが負の値である場合には、ステップS6において、粘度指数Vの値を0に設定(V=0)する。
次に、制御部14は、ステップS7において、tの値を+1更新する(t=t+1)。そして、ステップS8において、tの値が9を超えた(t>9)か否かを判定し、tの値が9を超えていない場合、ステップS4の処理に戻る。即ち、制御部14は、tの値が9以内の間は、ステップS4〜8の処理を繰り返す。これにより、今回の記録動作期間における粘度指数Vの推移が得られる。例えば、図7の粘度推移テーブルT1の場合、粘度指数Vは、1〜9秒間で、1→0→1→2→3→4→5→6→7と順次推移する。
ステップS8において、tの値が9を超えたと判定された場合、制御部14は、ステップS9の処理に移り、今回の記録動作期間における最終的な粘度指数Vの値、即ち、粘度指数Vの値を、次のステップS10のフラッシング量設定処理において用いられる仮粘度指数V´の初期値として設定(V´=V)する。例えば、図7の粘度推移テーブルT1の場合では、仮粘度指数V´に、Vの値7が設定される。
なお、仮粘度指数V´の初期値V´に関し、上記においては、今回の記録動作期間における最終的な粘度指数Vの値を設定したが、例えば、フラッシング動作の開始時間に遅延等の多少の誤差が生じた場合、この誤差に応じて値を変更することが望ましい。
ステップS10では、フラッシング量設定処理が行われる。このフラッシング量設定処理では、図7の仮粘度推移テーブルT2´〜T4´に示すように、フラッシング動作を行わない場合の仮の粘度指数(仮粘度指数V´)と次回の記録動作期間の印字データ、即ち、今回のフラッシング動作実行後の9秒間の印字データ(吐出量I)に基づき、次回の記録動作期間中において既定値「9」を超えないように適宜補正をしながら仮粘度指数V´の推移を求め、この補正の累積値(補正量C)をフラッシング量としている。この処理は、図6のフローチャートに従って行われる。
制御部14は、ステップS21において、tの値と補正量Cの値を初期化(t=1,C=0)した後、ステップS22において、仮粘度指数V´を、以下の式(2)に基づいて求める。
´=Vt−1´+R−I …(2)
例えば、図7の仮粘度推移テーブルT2´におけるt=1の仮粘度指数V´は、ステップS22において次のようにして得られる。
´=V´+R−I=7+1+0=8
また、例えば、仮粘度推移テーブルT2´におけるt=3の仮粘度指数V´は、ステップS22において次のようにして得られる。
´=V´+R−I=9+1+0=10
そして、ステップS23では、ステップS22で算出された仮粘度指数V´の値が負(V´<0)であるか否かを判定し、仮粘度指数V´の値が負ではない、即ち、仮粘度指数V´の値が0以上である場合、ステップS25の処理に移る。一方、仮粘度指数V´の値が負である場合には、ステップS24において、仮粘度指数V´の値を0に設定(V´=0)し、その後ステップS25の処理に移る。
ステップS25において、制御部14は、上記仮粘度指数V´の値が、既定値、即ち、粘度指数の最大許容値である9を超えたか否かを判定し、仮粘度指数V´の値が9を超えていない、即ち、仮粘度指数V´が粘度許容範囲内にある場合には、ステップS27の処理に移る。一方、仮粘度指数V´の値が9を超えた、即ち、仮粘度指数V´が粘度許容範囲外の値(V´≧10)となった場合には、制御部14は、ステップS26において、仮粘度指数V´の値から、単位時間あたりの増粘分、即ち、増粘度Rを減ずる補正(V´=V´−R)を行うと共に、この補正分(増粘度Rの値1)を補正量Cに加算する(C=C+R)。例えば、仮粘度推移テーブルT2´におけるt=3の場合、上記ステップS22における式(2)による計算の結果、仮粘度指数V´は粘度許容範囲外の値である10となるので、この値から増粘度Rの値1を減算する補正が行われる。したがって、仮粘度指数V´は、V´=10−1=9となる。そして、補正量Cは、この補正分、即ち、増粘度Rの値1が加算されるので、C=C+R=0+1=1となる。
次に、制御部14は、ステップS27において、tの値を+1更新する(t=t+1)。その後、ステップS28において、tの値が9秒を超えた(t>9)か否かを判定し、tの値が9秒を超えていない場合、ステップS22の処理に戻る。即ち、制御部14は、tの値が9以内の間、ステップS22〜28の処理を繰り返して、仮粘度指数V´の値が規定値9を超えないように補正しながら補正量Cを累積していく。そして、制御部14は、最終的な補正量Cを得る。例えば、仮粘度推移テーブルT2´の場合、最終的な補正量Cの値は6である。
そして、ステップS28において、tの値が9秒を超えたと判定した場合、制御部14は、ステップS29の処理に移り、上記ステップS22〜28の処理により得た最終的な補正量Cの値をフラッシング量FLとして設定し(FL=C)、その後、図5のステップS11の処理に戻る。
ステップS11において、制御部14は、フラッシング量設定処理において設定したフラッシング量FLに基づいてフラッシング動作を行う。即ち、制御部14は、記録ヘッド2を記録紙6の範囲外にある至近のフラッシング位置、即ち、キャップ部材18´の上方、又はプラテン5における吸液部材22の上方まで移動させ、各ノズル開口40からフラッシング量FLに基づく量のインク滴を吐出させる。例えば、図7の仮粘度推移テーブルT2´で求められたフラッシング量FLの値は6であり、この値に上記粘度係数Sの値167を乗じて得た値1002ngが実際の吐出インク量となる。
そして、フラッシング動作の実行後、制御部14は、ステップS12において、今回の記録動作における最終的な粘度指数Vの値からフラッシング量FLの値を減じ、その値を次回の記録動作における粘度指数の初期値Vとする(V=V−FL)。
例えば、図7において、今回の記録動作に対応する粘度推移テーブルをT1、次回の記録動作に対応する粘度推移テーブルをT2とすると、この場合、今回の記録動作における粘度指数Vの値は7であり、仮粘度推移テーブルT2´で求められたフラッシング量FLの値は6であるので、初期値Vは、V=7−6=1として求められる。
図8は、従来構成に基づいてフラッシング量を設定した場合の粘度指数の推移と、上記本実施形態の構成に基づいてフラッシング量を設定した場合の粘度指数の推移とを比較する図である。なお、従来構成では粘度指数は用いられていないが、説明の便宜上、従来構成にも適用している。同図において、Aは、従来構成に基いてフラッシング量を設定した場合、Bは、本実施形態の構成に基づいてフラッシング量を設定した場合をそれぞれ示している。
図8におけるAの場合、今回の記録動作期間における吐出量と目標吐出量(同図の場合9)を比較し、今回記録動作期間中における吐出量が目標吐出量に達していれば、フラッシング動作は実行せず(フラッシング量0)、目標吐出量に達していなければ、不足分(差分値)をフラッシング量としてフラッシング動作を行っている。即ち、Aの場合では、次回の記録動作期間の吐出量については考慮されていない。例えば、T3を今回の記録動作期間、T4を次回の記録動作期間とすると、今回の記録動作期間T3では、2秒から4秒の間に亘って目標吐出量9に達する吐出量(7+5+3=15)に応じたインク滴を吐出しているので、これに応じてフラッシング量は0に設定され、フラッシング動作は行われない。しかしながら、その後、次回の記録動作期間T4に亘って非吐出状態が継続するため、粘度指数は上昇し続け、次回の記録動作期間T4における5秒経過時点での値は10となり、粘度許容範囲の最大値9を超える。そして、次回の記録動作期間T4において9秒経過した時点では、粘度指数の値は14にまで上昇してしまう。これにより、該当するノズル開口ではインクの増粘が進行してしまい、吐出不良が発生する可能性が非常に高くなる。
一方、Bの場合、粘度指数(仮粘度指数)が次回の記録出動作期間中において粘度許容範囲の最大値9を超えないようにフラッシング量を設定しているので、図8のように今回記録動作T3から次回の記録動作期間T4にかけて非吐出状態が継続する場合でも、粘度指数を粘度許容範囲(0〜9)内に維持させることができ、インクの増粘に起因する吐出不良をより確実に防止することができる。
また、図8において、例えば、T2を今回の記録動作期間、T3を次回の記録動作期間とすると、今回の記録動作期間T2では吐出量が1であるため、Aの場合、目標吐出量9から今回の吐出量1の差分である値8が、今回のフラッシング動作におけるフラッシング量として設定される。これに対し、Bの場合、次回の記録動作期間T3の時間2〜4に亘って、合計吐出量15のインク滴が吐出されるので、フラッシング量として1を設定することで足りる。これにより、無駄なインクを消費することなく、効率のよいフラッシング動作を行うことができる。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
上記実施形態においては、圧力発生素子として圧電振動子29を用いた記録ヘッド2を例示したが、この記録ヘッド2に限定されない。圧力発生素子としては、撓み振動モードの圧電振動子であってもよい。また、この他に、静電アクチュエータ、磁歪素子、発熱素子等を用いることができる。
また、本発明は、記録ヘッド2以外の液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置にも適用できる。例えば、ディスプレー製造装置、電極製造装置、チップ製造装置、マイクロピペット等にも適用することができる。
プリンタの構成を説明する斜視図である。 記録ヘッドの構成を説明する断面図である。 プリンタの電気的構成を説明するブロック図である。 空走時間に対する必要吐出量の変化を説明するグラフである。 フラッシング処理を説明するフローチャートである。 フラッシング処理におけるフラッシング量設定処理について説明するフローチャートである。 フラッシング処理における粘度指数の推移の具体例を示す図である。 従来構成に基づいてフラッシング量を設定した場合の粘度指数の推移と、上記本実施形態の構成に基づいてフラッシング量を設定した場合の粘度指数の推移を比較した図である。
符号の説明
1 プリンタ,2 記録ヘッド,3 インクカートリッジ,4 キャリッジ,5 プラテン,6 記録紙,7 ヘッド移動機構,8 紙送り機構,9 駆動プーリ,10 遊転プーリ,11 タイミングベルト,12 パルスモータ,13 リニアエンコーダ,14 制御部,15 紙送りモータ,16 紙送りローラ,17 ワイパー機構,18 キャッピング機構,20 当接突起,21 溝部,22 吸液部材,25 ケース,26 振動子ユニット,27 流路ユニット,28 収納空部,29 圧電振動子,30 固定板,31 フレキシブルケーブル,32 流路形成基板,33 ノズルプレート,34 弾性板,36 リザーバ,37 インク供給口,38 圧力室,39 ノズル連通口,40 ノズル開口,44 支持板,45 弾性体膜,46 ダイヤフラム部,47 コンプライアンス部,48 島部,49 薄肉弾性部,51 プリンタコントローラ,52 プリントエンジン,53 外部インタフェース,54 RAM,55 ROM,56 発振回路,57 タイマー回路,58 駆動信号発生回路,59 内部インタフェース

Claims (8)

  1. 複数のノズル開口を有し、圧力発生素子の駆動により前記ノズル開口から液体を液滴として吐出する液体噴射ヘッドと、吐出データに基づいて前記液体噴射ヘッドを往復移動させながら該液体噴射ヘッドの吐出動作の制御を行う制御手段とを備え、
    前記制御手段は、各ノズル開口から液滴を強制的に吐出させるフラッシング動作を制御可能な液体噴射装置において、
    各ノズル開口における液体の粘度状態を示す指数であって、時間の経過によって増加する一方、液滴の吐出に応じて減少する粘度指数を記憶する粘度指数記憶手段と、
    前記粘度指数記憶手段に記憶された粘度指数に基づいて各ノズル開口毎のフラッシング量を設定するフラッシング量設定手段とを設け、
    前記制御手段は、前記フラッシング量設定手段により設定されたフラッシング量に従ってフラッシング動作を制御することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記フラッシング量設定手段は、前記粘度指数が次回の吐出動作期間中において規定値を超えないようにフラッシング量を設定することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記フラッシング量設定手段は、今回のフラッシング動作の直前の粘度指数と、次回の吐出動作期間における吐出データとに基づき、次回の吐出動作期間における仮の粘度指数が前記規定値を超えないように補正をしながらこの仮の粘度指数の推移を求め、補正の累積値に応じて前記フラッシング量を設定することを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記規定値は、前記液体の増粘に起因する吐出不良の虞が少ない粘度許容範囲における最大許容値であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. 複数のノズル開口を有し、圧力発生素子の駆動により前記ノズル開口から液体を液滴として吐出する液体噴射ヘッドと、吐出データに基づいて前記液体噴射ヘッドを往復移動させながら該液体噴射ヘッドの吐出動作を制御すると共に、各ノズル開口から液滴を強制的に吐出させるフラッシング動作を制御可能な液体噴射装置の制御方法において、
    各ノズル開口における液体の粘度状態を示す指数であって、非吐出状態での時間の経過によって増加する一方、液滴の吐出によって減少する粘度指数に基づいてフラッシング量を設定し、
    設定したフラッシング量に従ってフラッシング動作を制御することを特徴とする液体噴射装置の制御方法。
  6. 前記粘度指数が次回の吐出動作期間中において規定値を超えないように前記フラッシング量を設定することを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置の制御方法。
  7. 今回のフラッシング動作の直前の粘度指数と、次回の吐出動作期間における吐出データとに基づき、次回の吐出動作期間における仮の粘度指数が前記規定値を超えないように補正をしながらこの仮の粘度指数の推移を求め、補正の累積値に応じて前記フラッシング量を設定することを特徴とする請求項6に記載の液体噴射装置の制御方法。
  8. 前記規定値は、前記液体の増粘に起因する吐出不良の虞が少ない粘度許容範囲における最大許容値であることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の液体噴射装置の制御方法。
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