JP2001026123A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2001026123A
JP2001026123A JP20189699A JP20189699A JP2001026123A JP 2001026123 A JP2001026123 A JP 2001026123A JP 20189699 A JP20189699 A JP 20189699A JP 20189699 A JP20189699 A JP 20189699A JP 2001026123 A JP2001026123 A JP 2001026123A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的大きなサイズの記録用紙に印刷を行う
インクジェット記録装置に好適に用いられ、常に高度な
印字品質を保持できるようにすること。 【解決手段】 1パス分の印刷データに基づいて、イン
ク吐出の少ないノズルにおいてフラッシング用ドットを
吐出させるためのデータを生成する。そして、ヘッド駆
動手段は前記データに基づいて、キャリッジの走査中に
おいて印刷データに基づく印刷用ドットK1,K2,…
…M1,M2……と共に、フラッシング用ドットYf,
Cf……を記録用紙上に吐出させる動作を実行する。こ
れにより、印刷の1パスの期間においてインク吐出の少
ないノズルより、適宜フラッシング用ドットが吐出さ
れ、比較的大きなサイズの用紙を用いる記録装置におい
ても、正常な印字動作を保障することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用紙の幅方向
に移動するキャリッジ上に記録ヘッドが装填され、印刷
データに基づいてインク滴を記録用紙に吐出することで
画像を記録するインクジェット式記録装置に関し、例え
ば比較的大きな用紙幅に対して画像を記録する形態の記
録装置に適したフラッシング制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、印刷時の
騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で
形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多
くの印刷に使用されている。このようなインクジェット
式記録装置は、インクカートリッジからのインクの供給
を受けるインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記
録ヘッドに対して相対的に移動させる紙送り手段を備
え、記録ヘッドをキャリッジ上で記録用紙の幅方向(主
走査方向)に移動させながら記録用紙に対してインク滴
を吐出させることで記録が行われる。
【0003】そしてキャリッジ上に、ブラックインクお
よびイエロー、マゼンタ、シアンの各カラーインクが吐
出が可能な記録ヘッドを搭載し、ブラックインクによる
テキスト印刷ばかりでなく、各インクの吐出割合を変え
ることにより、フルカラー印刷を可能としている。
【0004】このようなインクジェット式記録ヘッド
は、圧力発生室で加圧したインクをノズル開口からイン
ク滴として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノ
ズル開口からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇
や、インクの固化により、また塵埃の付着、さらには気
泡の混入などにより、印刷不良を起こすという問題を抱
えている。このために、インクジェット式記録装置に
は、非印刷時に記録ヘッドのノズル形成面を封止するた
めのキャッピング手段を備えている。
【0005】このキャッピング手段は、印刷領域を外れ
た装置の端部(ホームポジション)に配置され、装置の
動作電源のオフ時を含む印刷の休止時に前記したノズル
形成面を封止し、ノズル開口のインクの乾燥を防止する
蓋として機能するだけでなく、ノズル開口に目詰まりが
生じた場合には、吸引ポンプからの負圧を作用させてノ
ズル開口からインクを吸引排出させることでノズル開口
のインク増粘による目詰まりや、インク流路内への気泡
混入によるインク吐出不良を解消する機能をも備えてい
る。
【0006】記録ヘッドの目詰まりや、インク流路内へ
の気泡の混入状態を解消させるためのインクの強制的な
吸引排出処理は、クリーニング操作と呼ばれており、装
置の長時間の休止後に印刷を再開する場合や、ユーザが
記録画像の品質が悪化したのを認識して例えばクリーニ
ングスイッチを操作した場合などに実行される。
【0007】また、記録ヘッドに印刷とは関係のない駆
動信号を印加して、インク滴を例えばキャッピング手段
内に空吐出させる機能も備えており、これはフラッシン
グ操作と呼ばれ、クリーニング操作において生じた記録
ヘッドのノズル開口近傍の不揃いのメニスカスを回復さ
せたり、また印刷中にインク滴の吐出量の少ないノズル
開口において、インクの増粘によるノズルの目詰まりを
防止する目的で一定周期ごとに実行させる操作である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで昨今において
は、比較的大きなサイズの用紙に対して印刷を行おうと
する要求が高まり、必然的に装置全体の幅も大型化され
たインクジェット式記録装置が出現している。このよう
な記録装置においては、1パスの印字に要する時間も増
大し、この1パスの期間において1ドットも吐出しない
ノズルがあった場合には、当該ノズル開口におけるイン
クの粘度が上昇し、正常な印字が保証し得えなくなると
いう問題が発生する。
【0009】しかも、近年においてはさらに比較的濃度
の高いインク、または比較的増粘し易い例えば顔料を用
いたインクなどの使用の要求も高まっており、これらの
インクを用いた場合においては、なおさらノズル開口に
おけるインクの増粘による印字品質の低下が懸念され
る。
【0010】そこで、フラッシング時においてインク滴
を受ける前記したキャッピング手段とは別に、印刷領域
を挟んだホームポジションと対向する位置にフラッシン
グ専用領域を配置した記録装置も提案されており、装着
された用紙幅などの条件に応じて、フラッシング専用領
域においてフラッシング動作がなされるように構成され
ている。
【0011】しかしながら、このような構成を採用した
場合においては、極端な場合には1パス毎にフラッシン
グ動作がなされ、このために実質的な印字時間が増大し
てスループットが低下するという問題が残される。
【0012】一方、現状におけるフラッシング制御手段
によると、記録ヘッドの全ノズルより同時にインクを空
吐出させるフラッシング制御がなされ、印字動作中にお
いてすでに頻繁にインクの吐出がなされ、本来フラッシ
ングを実施させる必要のないノズルにおいても一様にフ
ラッシング動作がなされる。このためにインクを浪費し
てインクカートリッジの寿命を短縮させるだけでなく、
廃インク量が増大するという問題も抱えている。
【0013】本発明は、このような諸問題に着目してな
されたものであり、比較的サイズの大きな用紙を用いる
ことができる記録装置に好適に利用され、良好な印字品
質を保持しつつスループットを向上し得るインクジェッ
ト式記録装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために成された本発明にかかるインクジェット式記録
は、記録用紙の幅方向に往復走査するキャリッジ上に装
填され、印刷データに基づいてインク滴を記録用紙に吐
出することで画像を記録する記録ヘッドを具備したイン
クジェット式記録装置であって、印刷データに基づい
て、記録ヘッドの個々のノズルに対応して前記印刷デー
タによるインク吐出の少ないノズルにおけるフラッシン
グ用ドットの吐出の要否を解析し、フラッシングドット
データを生成するフラッシングドットデータ生成手段
と、前記フラッシングドットデータ生成手段により生成
されたフラッシングドットデータに基づいて、キャリッ
ジの走査中において前記印刷データに基づく印刷用ドッ
トと共にフラッシング用ドットを記録用紙上に吐出させ
るヘッド駆動手段とが具備される。
【0015】この場合、前記フラッシングドットデータ
生成手段は、好ましくは記録ヘッドの個々のノズルにお
いて吐出される印刷用ドッドの吐出タイミングに基づい
て、フラッシング用ドットの吐出の要否を解析するよう
になされる。さらにこの場合、好ましくは記録ヘッドの
個々のノズルにおいて吐出される印刷用ドッドの吐出タ
イミングを、キャリッジの走査距離に換算して求めるよ
うになされる。
【0016】そして、記録ヘッドの個々のノズルにおい
て吐出される印刷用ドッドの吐出タイミングを、印刷開
始位置と1パス中において最初に吐出される印刷用ドッ
ト位置の間隔から求めるようになされる。これに加え
て、記録ヘッドの個々のノズルにおいて吐出される印刷
用ドッドの吐出タイミングを、1パス中において吐出さ
れる印刷用ドット位置と、次に吐出される印刷用ドット
位置の間隔から求めるようにもなされる。さらに、記録
ヘッドの個々のノズルにおいて吐出される印刷用ドッド
の吐出タイミングを、1パス中において最後に吐出され
る印刷用ドット位置と、印刷終了位置の間隔から求める
手段を加えることもできる。
【0017】そして、フラッシングドットデータ生成手
段は、前記した位置間隔の増大に応じて、個々のノズル
において吐出されるフラッシング用ドットの吐出数を相
対的に増大させるように構成される。
【0018】一方、印刷終了位置から印刷開始位置まで
前記キャリッジが移動する期間において、必要に応じて
通常のフラッシングポジションにインク滴を空吐出させ
るフラッシング制御手段をさらに具備することが望まし
く、この場合、前記通常のフラッシングポジションは、
記録ヘッドのノズル形成面を封止する機能を有するキャ
ッピング手段が採用される。
【0019】そして、前記通常のフラッシングポジショ
ンにおいてフラッシング動作がなされた時に計時を開始
するフラッシングタイマがさらに具備され、前記フラッ
シングタイマが所定の計時時間に満たない期間において
は、前記ヘッド駆動手段は、前記フラッシングドットデ
ータによるフラッシング動作を実行しないように構成す
ることが望ましい。
【0020】また、前記フラッシングドットデータに基
づくフラッシング用ドットは、前記した印刷用ドットに
比較して小ドットを形成する駆動波形が用いられ、好ま
しくは各ノズルに対応するアクチェータに対して、前記
フラッシングドットデータによる駆動波形と、印刷デー
タによる駆動波形とが選択的に印加できるように構成さ
れる。
【0021】以上のよう構成されたインクジェット式記
録装置によると、少なくとも1パス分の印刷データに基
づいて、記録ヘッドの個々のノズルに対応して印刷デー
タによるインク吐出の少ないノズルにおいてフラッシン
グ用ドットを吐出させるためのデータが生成される。そ
して、ヘッド駆動手段は前記データに基づいて、キャリ
ッジの走査中において印刷データに基づく印刷用ドット
と共にフラッシング用ドットを記録用紙上に吐出させる
動作を実行する。この場合、印刷データによる印刷用ド
ット吐出の間隔に応じて、それに対応するノズルにおい
て吐出されるフラッシング用ドットの吐出数も相対的に
増大させるよう制御される。
【0022】これにより、印刷の1パスの期間において
インク吐出の少ないノズルより、適宜フラッシング用ド
ットが吐出され、比較的大きなサイズの用紙を用いる記
録装置においても、正常な印字が保障することができ
る。また、1パス毎に例えばキャッピング手段に対して
フラッシングを実行させる頻度も低減させることが可能
となり、スループットを向上させることに寄与できると
共に、インクの浪費を抑制することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したインクジ
ェット式記録装置について、その実施の形態に基づいて
説明する。図1は、本発明が適用され得るインクジェッ
ト式記録装置の一例を上面図によって示したものであ
る。図1において符号1はキャリッジであり、このキャ
リッジ1はキャリッジモータ2により駆動されるタイミ
ングベルト3を介し、ガイド部材4に案内されて紙送り
部材5の長手方向、すなわち記録用紙の幅方向である主
走査方向に往復移動されるように構成されている。そし
て、キャリッジ1の記録用紙に対向する面には、インク
ジェット式記録ヘッド6が搭載されている。
【0024】また、キャリッジ1の上部には前記記録ヘ
ッド6にインクを供給するためのサブタンク7が搭載さ
れている。このサブタンク7はこの実施の形態において
は、その内部において各インクを一時的に貯留するため
にそれぞれのインクに対応して4個具備されている。そ
して、このサブタンク7に対して例えば装置の端部に配
置された図示せぬインクカートリッジから4本の各チュ
ーブ8,8,……をそれぞれ介して、ブラック、イエロ
ー、マゼンタおよびシアンの各インクが供給されるよう
に構成されている。
【0025】一方、前記記録ヘッド6の移動経路上の非
印字領域(ホームポジョン)には、記録ヘッド6のノズ
ル形成面を封止することができるキャッピング手段10
が配置されている。このキャッピング手段10の上面に
は、キャリッジ1がホームポジョンに移動したときに、
キャリッジ1の移動に追従して上方向に移動して前記記
録ヘッド6のノズル形成面を封止するゴム等の可撓性素
材により形成されたキャップ部材10aが配置されてい
る。
【0026】このキャップ部材10aは、記録装置の休
止期間中において記録ヘッド6のノズル形成面を封止
し、ノズル開口の乾燥を防止する蓋体として機能する
他、記録ヘッドに印刷とは関係のない駆動信号を印加し
てインク滴を空吐出させるフラッシング動作時のインク
受けとして機能する。
【0027】前記キャップ部材10aの内部空間には、
図には示されていないが、吸引ポンプ(チューブポン
プ)におけるチューブの一端が接続され、また吸引ポン
プを介したチューブの他端は、それぞれ廃液吸収材を収
容した廃インクタンク11に接続されている。そして、
吸引ポンプによる負圧を記録ヘッド6に作用させて、記
録ヘッド6からインクを吸引排出させるクリーニング動
作が実行されるように構成されており、このクリーニン
グ動作および前記フラッシング動作によって排出された
廃インクが、廃インクタンク11に送り込まれるように
構成されている。
【0028】図2は、前記した記録装置に搭載された主
にフラッシング制御手段の構成をブロック図によって示
したものである。図2において、プリンタドライバを内
蔵するホストコンピュータ21から供給される印刷デー
タは、印刷データバッファ22に一時的に格納され、こ
の印刷データバッファ22に格納された印刷データは、
周知のラスタライズ処理がなされ、1パスの印刷データ
単位で印刷制御手段23に供給されるように構成されて
いる。印刷制御手段23は印刷データに基づくビットマ
ップデータを生成し、このビットマップデータはヘッド
駆動手段24に供給され、ヘッド駆動手段24は記録ヘ
ッド6に対してビットマップデータに基づいてインク滴
の吐出作用を実行する。
【0029】また、印刷制御手段23よりキャリッジ制
御手段25に対して制御信号が送出され、キャリッジ制
御手段25はキャリッジモータを含むキャリッジ駆動機
構26を駆動する。これにより、キャリッジに搭載され
た記録ヘッドの位置とインク滴の吐出タイミングとによ
り記録用紙に画像が印刷される。
【0030】一方、前記印刷データバッファ22よりデ
ータ解析手段27に対して印刷データが供給されるよう
に構成されており、データ解析手段27は前記印刷デー
タより後述するような解析手法によって、ノズル番号と
記録ヘッドの位置情報を含むフラッシングドットデータ
を生成し、このフラッシングドットデータはフラッシン
グ制御手段28に供給され、一時的にメモリに格納され
る。
【0031】フラッシング制御手段28には、計時手段
29として示すフラッシングタイマ等からの計時デー
タ、およびキャリッジ位置判定手段30より得られるキ
ャリッジ位置データからフラッシングドット吐出タイミ
ング信号を生成し、このタイミング信号はヘッド駆動手
段24に送出される。ヘッド駆動手段24はフラッシン
グドット吐出タイミング信号に基づいて、記録ヘッド6
に対してフラッシングのための駆動信号を供給する。
【0032】この時のフラッシングのための駆動信号
は、好ましくは後述するようにごく微量のインク滴を吐
出させるようになされ、このフラッシングによるドット
は紙面に吐出された状態で人間の目視において殆ど確認
することのできない例えば10μm程度のものとなるよ
うに制御される。
【0033】また、フラッシング制御手段28よりキャ
リッジ制御手段25に対して制御信号が送出され、キャ
リッジ制御手段25はキャリッジモータを含むキャリッ
ジ駆動機構26を駆動する。これにより、キャリッジに
搭載された記録ヘッドの位置とフラッシングドット吐出
タイミング信号とにより決定される不可視のフラッシン
グドットを記録用紙上に吐出するように作用する。
【0034】すなわち、前記した構成においては、記録
用紙の紙面上に印刷データによる印刷を実行すると共
に、同時に印刷データによるインク吐出の機会が少ない
ノズルにおいて、不可視のフラッシングドットを吐出さ
せるように作用する。これにより、印刷データによるイ
ンク吐出の機会が少ないノズル開口における増粘したイ
ンクを排除し、印字品質の低下を抑制するようになされ
る。
【0035】図3は、前記した構成による記録ヘッドの
一走査によってなされる印字動作ならびにフラッシング
動作を説明するための模式図である。記録ヘッド6に
は、Yとして示すイエローインクのノズル列6Y、Mと
して示すマゼンタインクのノズル列6M、Cとして示す
シアンインクのノズル列6C、Kとして示すブラックイ
ンクのノズル列6Kがそれぞれ配列されており、これら
のノズル列を備えた記録ヘッドは、キャリッジ走査方向
(主走査方向)として示した矢印方向に移動する状態を
示している。
【0036】そして、中央部から右端に示す領域が前記
記録ヘッドによってなされる印刷領域であり、この印刷
領域に示す○(一重丸)印が記録ヘッドの走査によって
なされる印刷用ドットを示している。この印刷用ドット
を示す○(一重丸)印内に示された1桁目のアルファベ
ットは前記した各インクを吐出するノズルによってなさ
れる印刷用ドットを示しており、2桁目の数字は後述す
る説明のために便宜上付したものである。
【0037】また、印刷領域に示す二重丸印が前記した
データ解析手段27により解析され、フラッシング制御
手段28によってなされる例えば不可視のフラッシング
ドットを示している。このフラッシングドットを示す二
重丸印内に示された1桁目のアルファベットは前記した
各インクを吐出するノズルによってなされるフラッシン
グドットを示しており、2桁目のアルファベット(f)
はフラッシングを意味する。なお、図3には説明の便宜
上、印刷領域に吐出される各印刷用ドットの間隔が対比
できるように、200mmおよび400mmのスケール
が表示されている。
【0038】次に図4および図5は、図3に示すような
一走査によってなされる印刷用ドットに対応してフラッ
シングドッドデータを生成する各ルーチンを示してお
り、この各ルーチンに示す働きは、主に前記したデータ
解析手段27およびフラッシング制御手段28によって
なされる。
【0039】ここでは、図4に示すルーチンをフラッシ
ング位置決定ルーチンと称呼し、これは印刷開始前に、
印刷データがバッファに溜まった時点で各ノズル毎に印
刷データを解析してフラッシング位置を決定する機能を
備えている。また図5に示すルーチンを主走査方向印刷
ドット間隔算出ルーチンと称呼し、これは主に隣り合う
印刷ドットデータより、主走査方向印刷ドット間隔を算
出する機能を備えている。
【0040】図4および図5に示す各フローチャートに
基づいて、図3に示すような印字動作に対応してなされ
るフラッシングドッドデータの生成方法について説明す
る。まず、図4に示すステップS11においては、隣り
合う印刷ドットデータより、主走査方向の印刷ドット間
隔が算出される。これは図5に示す主走査方向印刷ドッ
ト間隔算出ルーチンが用いられる。
【0041】ここで、Kのドット間隔について算出する
場合について説明する。図4に示すステップS11に代
わる図5に示すステップS21においては、先ず、主走
査方向開始間隔であるか否かが判定される。最初は主走
査方向開始間隔(Yes)であるので、ステップS22
において印刷開始位置と印刷ドット位置から主走査方向
ドット間隔が算出される。すなわち、図3に示す印刷開
始位置Y2の位置と、K1のドット位置から主走査方向
ドット間隔が算出される。
【0042】そして、図4に示すステップS12に戻
り、前記ステップS22において算出された主走査方向
ドット間隔がD1を超えているか否かが判定される。な
お、この実施の形態においては、前記D1は200mm
に設定されている。図3に示した例においては、印刷開
始位置Y2の位置とK1のドット位置の間隔は200m
m未満であるので、フラッシングドットは設定されず、
ステップS13に移行し、未解析の印刷データがあるか
否かが判定される。ここでは未解析の印刷データがある
(Yes)と判定され、再びステップS11、すなわち
図5に示す主走査方向印刷ドット間隔算出ルーチンに戻
る。
【0043】そして、次にK1のドット位置とK2のド
ット位置から、主走査方向ドット間隔を算出する。ここ
ではステップS21において、主走査方向開始間隔では
ない(No)と判定され、ステップS23において、主
走査方向最終間隔でもない(No)と判定される。した
がってステップS24に示すように、前ドット位置K1
との間の主走査方向ドット間隔が算出される。すなわ
ち、図3に示すK1のドット位置とK2のドット位置の
間隔が算出される。この場合、K1のドット位置とK2
のドット位置の間隔は、図3に示すように200mmを
超えて、400mm未満である。
【0044】したがって、図4に示すステップS12に
おいては、主走査方向ドット間隔がD1を超えている
(Yes)と判定され、ステップS14において主走査
方向ドット間隔がD2を超えているか否かが判定され
る。なお、この実施の形態においては、D2は400m
mに設定されている。したがって、このステップS14
においては、主走査方向ドット間隔は400mmに満た
ない(No)と判定され、ステップS16において、乱
数より1ドットのフラッシング位置が決定される。この
場合、図3に示すようにK1のドット位置とK2のドッ
ト位置の間に、フラッシングドットとしてKfが設定さ
れる。
【0045】これに続くステップS17において、フラ
ッシングドットとしてのKfに対応する記録ヘッドのノ
ズル番号とフラッシング位置、すなわちキャリッジ位置
が、図2に示すフラッシング制御手段28における図示
せぬメモリにフラッシングドットデータとして格納され
る。そして前述したとおり、ステップS13を経由して
再びステップS11、すなわち図5に示す主走査方向印
刷ドット間隔算出ルーチンに戻る。
【0046】次にK2のドット位置は、ステップS21
においては主走査方向開始間隔ではない(No)と判定
され、ステップS23において、主走査方向最終間隔で
ある(Yes)と判定される。したがってステップS2
5に示すように、印刷終了位置とK2のドット位置から
主走査方向ドット間隔が算出される。すなわち、図3に
示すK2のドット位置と印刷終了位置であるM3のドッ
ト位置の間隔を算出する。この場合、K2のドット位置
とM3のドット位置の間隔は図3に示すように200m
m未満である。これにより、図4に示すステップS12
においては、主走査方向ドット間隔D1が200mm未
満であると判定されるので、フラッシングドットは設定
されない。
【0047】続いてYのドット間隔についても同様な方
法によって算出され、印刷開始位置Y2とY1の間は2
00mmを超えて、400mm未満であるので、結果と
して両者の間にYfが1ドット設定される。さらに同様
にY2と印刷終了位置M3の間は400mmを超えてい
るので、図4に示すステップS15において、乱数より
2ドットのフラッシング位置が決定され、結果として両
者の間にYfが2ドット設定される。
【0048】さらに同様にC1と印刷終了位置M3との
間にCfが1ドット設定され、M2とM3との間にMf
が1ドット設定され、最後に同様にY2とC2の間Cf
が2ドット設定される。
【0049】この様にして設定されたフラッシングドッ
トに対応する記録ヘッドのノズル番号とフラッシング位
置、すなわちキャリッジ位置が、前記したように図2に
示すフラッシング制御手段28における図示せぬメモリ
に格納される。
【0050】以上のように、印刷ドットにおけるドット
間隔が開いた場合、その間に吐出するフラッシングドッ
トの数が増大されるように制御され、これにより記録ヘ
ッドの印字機能の劣化を抑制するようにしている。な
お、図3および図4に示した実施の形態においては、主
走査方向ドット間隔としてD1=200mm、D2=4
00と定義し、それぞれの間隔を超えた場合にはフラッ
シングドットとしてそれぞれ1ドットおよび2ドット設
定するようにしているが、記録装置のサイズ(主走査方
向のサイズ)が大きな場合には、さらに例えばD3=6
00mm、D4=800mmと定義し、それに応じたフ
ラッシングドット数を相対的に増大させるように設定す
ることが望ましい。
【0051】また、インクの色または質によるフラッシ
ングドットの目立ち易さや、増粘のし易さ(目詰まりの
し易さ)を考慮して、インクの色または質に応じて前記
閾値(D1〜D4)および設定されるフラッシングドッ
ト数を変えることも効果的である。
【0052】以上のように主走査方向開始間隔と、主走
査方向終了間隔と、前ドットとの間隔の3つの要素に別
けて算出することで、印刷動作全域のフラッシングの要
否解析を行うことができる。ただし、主走査方向終了間
隔における算出は、その1パスにおける該当ノズルによ
る印刷ドットの吐出は、もはや行われないのでその算出
動作を除き、主走査方向開始間隔と、前ドットとの間隔
による2つの要素による算出を行っても、実用上の問題
はない。
【0053】次に以上のようにして求められたフラッシ
ング用ドットデータを用いてフラッシングドットを吐出
させる方法について説明する。これには図6に示すフラ
ッシング用ドット吐出ルーチンが用いられる。このフラ
ッシング用ドット吐出ルーチンは、前記したようにフラ
ッシング制御手段28における図示せぬメモリに格納さ
れたフラッシングドットデータ、すなわち記録ヘッドの
ノズル番号とフラッシング位置データに基づいて、印刷
中におけるフラッシング位置を判定し、フラッシング位
置に該当するノズルからフラッシング用ドットを吐出さ
せる機能を備えている。
【0054】ここでは、フラッシングタイマとキャリッ
ジの位置とフラッシングドット間隔データからフラッシ
ング用ドット吐出をするか否かを判断してフラッシング
用ドットの吐出を行いながら印刷を実行する。
【0055】図6におけるステップS31においては、
先ずフラッシングタイマにおける計時時間がT0を超え
ているか否かについて判定する。このフラッシングタイ
マは、図2における計時手段29内に格納されており、
前記したキャッピング手段10が記録ヘッド6の封止を
開放した時に計時をスタートし、キャッピング手段10
が記録ヘッド6を封止した時点で計時をストップするよ
うに作用する。また、後述する通常のフラッシングポジ
ション(実施の形態においてはキャッピング手段内)に
フラッシングを実行した時にフラッシングタイマの計時
がリセットされスタートするように機能する。
【0056】ここで、ステップS31における前記T0
は例えば3secに設定されている。すなわち、通常の
フラッシングポジションにおいて、フラッシング動作が
なされて3sec以上経過した場合のみ、紙面上にフラ
ッシングを実行し得るように作用する。これは、通常の
フラッシングポジションにおいて、フラッシング動作を
実行した後の3sec以内においては、記録ヘッドの印
刷品質はそれ程劣化することはなく、したがって、前記
した解析においてフラッシングが設定されていても、あ
えて紙面上へのフラッシングの実行を避けるようにして
いる。
【0057】換言すれば、前記したT0の時間はドット
吐出がなくても印刷品質に影響がなく、正常な印刷が可
能なように時間に設定される。また、例えばテキスト印
刷においてはT0の時間を大きく設定してもよいが、高
精細なグラフィック印刷においては、前記したT0は3
sec程度に設定することが好ましい。さらに、紙面に
おいて目立ち易いブラックインクによるフラッシング時
や、目詰まりのし難い例えばイエローインクによるフラ
ッシングを対象として考える場合には、前記T0をなる
べく大きく設定することが望ましい。
【0058】前記ステップS31において、フラッシン
グタイマによる計時が3secを超えている(Yes)
と判定されると、続いてステップS32においてキャリ
ッジの位置とフラッシングドット間隔データからフラッ
シング位置該当ノズルがあるか否かが判定される。
【0059】ここで、該当ノズルがあり(Yes)と判
定されると、ステップS33においてフラッシング位置
に該当ノズルからフラッシング用ドットが吐出される。
そして、ステップS34において印刷が続行されるか否
かが判断され、印刷データの終了まで、前記したステッ
プS31乃至ステップS34が繰り返し実行され、結果
として図3に示すように印刷用ドットによる印刷動作と
共に、フラッシング用ドットが吐出される。
【0060】なお、前記した説明では印刷データイメー
ジの解析を終了してから印刷を開始するようになされて
いるが、印刷データがある程度バッファに蓄積された時
点で解析を開始させたり、フラッシングタイマがT0以
下の範囲を予め予測して解析するとスループットの向上
が可能となる。
【0061】一方、前記した印刷終了位置から次の印刷
開始位置までキャリッジが動作する間は、通常のフラッ
シングルーチン、すなわちこの実施の形態においてはキ
ャッピング手段10内にフラッシングがなされるように
動作する。図7はそのルーチンを示したものである。
【0062】まず、ステップS41においては、パス終
了タイマの計時がT2を超えているか否かについて判断
される。このパス終了タイマは、図2における計時手段
29内に格納されており、これは1パスの印刷の終了時
に計時がスタートし、キャッピング手段10が記録ヘッ
ド6を封止した時点、または印刷が開始した時点でリセ
ットされ、計時がストップ状態とされる。このパス終了
タイマは主にキャッピング手段10により記録ヘッド6
を封止する必要性があるか否かを判断するために利用さ
れる。
【0063】前記ステップS41においては、T2とし
て3secが設定されており、1パスの印刷の終了後、
3secを超える時間が経過した(Yes)と判定され
ると、ステップS42に移行する。ここで、記録用紙が
給紙ストッカに有るか否かについて判定され、記録用紙
が無し(Yes)と判定されると、ステップS43に示
すように記録ヘッド6のノズル形成面をキャッピング手
段10により封止する動作がなされる。そして、ステッ
プS44に示すように前記したパス終了タイマ、および
フラッシングタイマをリセットしストップさせる指令が
なされる。
【0064】一方、前記ステップS42において記録用
紙が有り(No)と判定されると、ステップS45にお
いてさらにパス終了タイマの計時がT3を超えているか
否かについて判断される。前記ステップS45において
は、T3として20secが設定されており、この20
secを超えた(Yes)と判定された場合には、前記
したステップS43に移行して記録ヘッドのキャッピン
グ動作がなされる。
【0065】また、パス終了タイマの計時が20sec
を超えていない(No)と判定された場合には、ステッ
プS46に移行する。すなわち、ここでは記録用紙が存
在する時は、再度印刷が開始される可能性が有るので、
前記した20secを超えるまでは記録ヘッドをキャッ
ピング状態としないように制御される。
【0066】そして、ステップS46においては、フラ
ッシングタイマの計時がT1を超えているか否かについ
て判断される。ここではT1として12secが設定さ
れており、12secを超えていない場合(No)にお
いては、通常のフラッシングは実行しない。また、フラ
ッシングタイマの計時が12secを超えている場合に
はフラッシングが必要であり、ステップS47に示すよ
うにフラッシングポジションに対してフラッシング動作
が実行される。
【0067】この場合のフラッシングポジションは、こ
の実施の形態においては前記したとおりキャッピング手
段10内である。そして、ステップS48に示すように
前記したフラッシングタイマをリセットしスタートさせ
る指令がなされる。
【0068】以上のように、図7に示す通常のフラッシ
ングルーチンは、印刷動作の終了と開始との間におい
て、キャッピング手段に対してフラッシング動作を実行
するか否かを決定するものである。
【0069】以上説明した構成において、記録用紙上に
なされるフラッシング用ドットの吐出においては、印刷
用ドットと同じドットを使用してもよいが、前記したよ
うに印刷用ドットよりも小さなドットを吐出するように
構成することが望ましい。ドットの大きさを変える手段
としては、各ノズルに配置されたアクチェータの駆動波
形の電圧を変化させたり、パルス幅を変化させる方法が
知られている。
【0070】図8はその一例を示したものであり、図8
(a)は通常の印刷用ドットの吐出に用いられる駆動波
形であり、図8(b)は前記した不可視のドットを含む
フラッシング用小ドットの吐出に適した駆動波形であ
る。
【0071】次に図9(a)および(b)は、ノズルに
配置されたアクチェータを駆動する場合の電気的な接続
例を示している。図において、AC1〜AC4は代表し
た4つのアクチェータを示しており、SW1〜SW4は
それぞれのアクチェータAC1〜AC4に駆動波形を選
択的に印加するスイッチを示している。
【0072】ここで、図9(a)に示す構成はコモン駆
動波形を各スイッチにより選択的に印加する形態を示し
ている。この形態によると、全てのアクチェータに対し
て同一の駆動波形が印加されることとなり、したがって
1パスの期間において、全てのノズルによる印刷用ドッ
トが不吐出の場合においては、図8(b)に示すフラッ
シング用小ドットを吐出させる駆動波形を用いることが
できる。しかしながら、印刷用ドットとフラッシング用
ドットが同時に存在する場合には、ドットは同じとな
る。すなわち図8(a)に示したような印刷用の駆動波
形Sg1を使用せざるを得ない。
【0073】したがって、図9(b)に示す構成のよう
にアクチェータ毎に、前記図8(a)に示した印刷用の
駆動波形Sg1、または図8(b)に示したフラッシン
グ用小ドットの駆動波形Sg2を選択的に各アクチェー
タに印加できるように構成すると、印刷用ドットとフラ
ッシング用ドットを適宜選択することができて好まし
い。
【0074】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかるインクジェット式記録装置によると、印刷データ
に基づいて、記録ヘッドの個々のノズルに対応して印刷
データによるインク吐出の少ないノズルにおけるフラッ
シング用ドットの吐出の要否を解析し、フラッシングド
ットデータを生成するフラッシングドットデータ生成手
段と、フラッシングドットデータ生成手段により生成さ
れたフラッシングドットデータに基づいて、キャリッジ
の走査中において印刷データに基づく印刷用ドットと共
にフラッシング用ドットを記録用紙上に吐出させるヘッ
ド駆動手段とを具備したので、印刷の1パスの期間にお
いてインク吐出の少ないノズルより、適宜フラッシング
用ドットが吐出される。
【0075】したがって、比較的大きなサイズの用紙を
用いる記録装置においても、正常な印字を保障すること
ができ、常に高度な印字品質を保持できる記録装置を提
供することが可能となる。また、印字の1パス毎に例え
ばキャッピング手段に対してフラッシングを実行させる
頻度を低減させることが可能となり、これに伴ってスル
ープットを向上させることも可能となり、さらにインク
の浪費を抑制させることにも寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用され得るインクジェット式記録装
置の一例を示した上面図である。
【図2】図1に示した記録装置に搭載された制御回路の
構成を示したブロック図である。
【図3】記録ヘッドの一走査によってなされる印字動作
ならびにフラッシング動作を説明するための模式図であ
る。
【図4】図3に示すフラッシング動作を実現させるため
になされるフラッシング位置決定ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図5】図3に示すフラッシング動作を実現させるため
になされる主走査方向印刷ドット間隔算出ルーチンを示
すフローチャートである。
【図6】図3に示すフラッシング動作を実現させるため
になされるフラッシング用ドット吐出ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図7】キャッピング手段内にフラッシングがなされる
ように動作する通常フラッシングルーチンを示すフロー
チャートである。
【図8】通常の印刷用ドットの吐出に用いられる駆動波
形およびフラッシング用小ドットの吐出に用いられる駆
動波形の例を示した波形図である。
【図9】ノズルに配置されたアクチェータを駆動する場
合の電気的な接続例を示した結線図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 キャリッジモータ 3 タイミングベルト 4 ガイド部材 5 紙送り部材 6 記録ヘッド 6Y,6M,6C,6K ノズル列 7 サブタンク 8 インク供給チューブ 10 キャッピング手段 11 廃インクタンク 21 ホストコンピュータ 22 印刷データバッファ 23 印刷制御手段 24 ヘッド駆動手段 25 キャリッジ制御手段 26 キャリッジ駆動機構 27 データ解析手段 28 フラッシング制御手段 29 計時手段 30 キャリッジ位置判定手段 AC1〜AC4 アクチェータ SW1〜SW4 スイッチ Sg1,Sg2 駆動波形

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録用紙の幅方向に往復走査するキャリ
    ッジ上に装填され、印刷データに基づいてインク滴を記
    録用紙に吐出することで画像を記録する記録ヘッドを具
    備したインクジェット式記録装置であって、 印刷データに基づいて、記録ヘッドの個々のノズルに対
    応して前記印刷データによるインク吐出の少ないノズル
    におけるフラッシング用ドットの吐出の要否を解析し、
    フラッシングドットデータを生成するフラッシングドッ
    トデータ生成手段と、 前記フラッシングドットデータ生成手段により生成され
    たフラッシングドットデータに基づいて、キャリッジの
    走査中において前記印刷データに基づく印刷用ドットと
    共にフラッシング用ドットを記録用紙上に吐出させるヘ
    ッド駆動手段とを具備したことを特徴とするインクジェ
    ット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記フラッシングドットデータ生成手段
    は、記録ヘッドの個々のノズルにおいて吐出される印刷
    用ドッドの吐出タイミングに基づいて、フラッシング用
    ドットの吐出の要否を解析するようになされた請求項1
    に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 記録ヘッドの個々のノズルにおいて吐出
    される印刷用ドッドの吐出タイミングを、キャリッジの
    走査距離に換算して求めるようになされた請求項2に記
    載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 記録ヘッドの個々のノズルにおいて吐出
    される印刷用ドッドの吐出タイミングを、印刷開始位置
    と1パス中において最初に吐出される印刷用ドット位置
    の間隔から求めるようになされた請求項2または請求項
    3に記載のインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 記録ヘッドの個々のノズルにおいて吐出
    される印刷用ドッドの吐出タイミングを、1パス中にお
    いて吐出される印刷用ドット位置と、次に吐出される印
    刷用ドット位置の間隔から求めるようになされた請求項
    2または請求項3に記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 記録ヘッドの個々のノズルにおいて吐出
    される印刷用ドッドの吐出タイミングを、1パス中にお
    いて最後に吐出される印刷用ドット位置と、印刷終了位
    置の間隔から求めるようになされた請求項2または請求
    項3に記載のインクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記フラッシングドットデータ生成手段
    は、前記位置間隔の増大に応じて、個々のノズルにおい
    て吐出されるフラッシング用ドットの吐出数を相対的に
    増大させるように構成した請求項4乃至請求項6のいず
    れかに記載のインクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 印刷終了位置から印刷開始位置まで前記
    キャリッジが移動する期間において、必要に応じて通常
    のフラッシングポジションにインク滴を空吐出させるフ
    ラッシング制御手段をさらに具備してなる請求項1乃至
    請求項7のいずれかに記載のインクジェット式記録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記通常のフラッシングポジションは、
    記録ヘッドのノズル形成面を封止する機能を有するキャ
    ッピング手段である請求項8に記載のインクジェット式
    記録装置。
  10. 【請求項10】 前記通常のフラッシングポジションに
    おいてフラッシング動作がなされた時に計時を開始する
    フラッシングタイマがさらに具備され、前記フラッシン
    グタイマが所定の計時時間に満たない期間においては、
    前記ヘッド駆動手段は、フラッシングドットデータによ
    るフラッシング動作を実行しないように構成した請求項
    8または請求項9に記載のインクジェット式記録装置。
  11. 【請求項11】 前記フラッシングドットデータに基づ
    くフラッシング用ドットは、前記印刷用ドットに比較し
    て小ドットを形成する駆動波形が用いられる請求項1乃
    至請求項10のいずれかに記載のインクジェット式記録
    装置。
  12. 【請求項12】 各ノズルに対応するアクチェータに対
    して、前記フラッシングドットデータによる駆動波形
    と、印刷データによる駆動波形とが選択的に印加できる
    ように構成されている請求項11に記載のインクジェッ
    ト式記録装置。
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