JP4016619B2 - 印刷装置、及び印刷装置の印字外微振動制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置、及び印刷装置の印字外微振動制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷装置には、圧電振動子を用いて記録用紙にインクの液滴を吹き付けて文字や画像を印刷するインクジェット式の印刷装置がある。この種の印刷装置では液状のインクを用いる関係上、ノズルからインクが長期間に亘って吐出されないと、インクが増粘、あるいは固化してノズルが目詰まりするおそれがある。そして、このノズルの目詰まりによって印刷画質が悪化するという問題が生じてしまう。
【0003】
これを解消するために印刷装置には種々のメンテナンス機能が備えられ、このメンテナンス機能にはクリーニング動作、フラッシング動作、微振動等がある。クリーニング動作とは、ノズルをキャップで封止した状態で吸引ポンプによりキャップ内部を負圧にしてノズルを強制吸引し、その後、ノズルプレートをワイパ部材によりワイピングする処理である。クリーニング動作は電源を投入時、前回のクリーニング動作から2〜3日経過していたときに自動で実行されたり、操作者のマニュアル操作により実行される。
【0004】
一方、フラッシング動作とは、印刷に関係のない駆動信号を圧電振動子に印加してインクを吐出させる処理である。フラッシング動作は印刷処理時に、所定の間隔(約8秒間隔)で実行される。このフラッシング動作やクリーニング動作を実行するときには、それ用のシーケンスが印刷装置の制御回路内を走るようになっており、そのシーケンスに基づきフラッシング動作やクリーニング動作が実行される。また、微振動とは、インクを吐出させない程度の駆動信号を圧電振動子に印加して、インクのメニスカスを微振動させてインクを攪拌する処理のことである。
【0005】
ところで、インクの高性能化への要望により、インクの原料に顔料を用いる場合がある。顔料は増粘し易い傾向にあることから、印刷処理実行時にはインクの増粘を防止するために所定の間隔をおいてフラッシング動作を実行しなければならない。しかし、このフラッシング動作はインクを吐出する動作であるので、印刷とは関係のないところでインクを大量に消費することは好ましくない。よって、フラッシング動作の回数をできるだけ少なく抑えて、フラッシング動作によって消費するインクの量を少なく抑える必要がある。
【0006】
そのために、印刷装置では印刷データを受信して印刷処理を実行する期間内において、印刷のためのインク吐出領域を除いた領域で微振動を実行するようにしている。つまり、印字外微振動を実行することによって印刷処理実行時のインクの増粘を抑制し、フラッシング動作の回数をできるだけ少ない回数で済ませている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、印字外微振動に限らずクリーニング動作やフラッシング動作等もノズルの目詰まりを抑制するための処理であることから、これらクリーニング動作やフラッシング動作が実施されているときに印字外微振動を行うことは不要な処理となる。
【0008】
つまり、クリーニング動作の吸引処理はインクを強制的に吸引する処理なので、このときに微振動させることは無駄であり、ワイピング処理中に微振動させるとメニスカスを破壊したり、気泡混入を招いたりする場合がある。また、記録ヘッドの圧電振動子を駆動する必要のあるフラッシング動作中には、微振動を実行することができない。よって、印字外微振動を実行する構成にしたとしても、印字外微振動に禁止する領域が必要であった。
【0009】
また、記録ヘッドのキャップ中はインクの増粘が低く抑えられることから、このときも印字外微振動は必ずしも必要ではない。さらに、キャップ中に微振動を行うことは、記録ヘッド、ひいては圧電振動子の耐久性の面からもあまり好ましくはない。
【0010】
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、印字外微振動を実行する場合において、不必要な部分で印字外微振動を実施させないようにすることができる印刷装置、及び印刷装置の印字外微振動制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明では、印刷のためのインク吐出領域を除いた印字外の領域で、インクを吐出させない程度の駆動信号を圧電振動子に印加してインクのメニスカスを微振動させる印字外微振動を実行する印刷装置であって、記録ヘッドがキャップによりキャッピングされているか否かを判定するキャッピング判定手段と、印刷に関係のない駆動信号を前記圧電振動子に印加してインクの吐出動作を行うフラッシング動作を含むインクシーケンス制御が実行されているか否かを判定するインクシーケンス実行判定手段と、前記キャッピング判定手段の判定結果に基づき、前記記録ヘッドが前記キャップによりキャッピングされているときは前記印字外微振動を禁止するとともに、前記インクシーケンス実行判定手段の判定結果に基づき、前記インクシーケンス制御が実行されているときは当該インクシーケンス制御の中で行われるフラッシング動作の動作開始前にあっては前記印字外微振動を禁止する印字外微振動禁止手段とを備えたことを要旨とする。
【0012】
この発明によれば、キャッピング判定手段は記録ヘッドがキャップによりキャッピングされているか否かを判定し、インクシーケンス実行判定手段は印刷に関係のない駆動信号を前記圧電振動子に印加してインクの吐出動作を行うフラッシング動作を含むインクシーケンス制御が実行されているか否かを判定する。そして、印字外微振動禁止手段は、記録ヘッドがキャッピングされているときに印字外微振動を禁止するとともに、インクシーケンス制御が実行されているときは該インクシーケンス制御の中で行われるフラッシング動作の動作開始前にあっては印字外微振動を禁止する。ところで、記録ヘッドがキャッピングされているとき、インクの増粘が低く抑えられることから、キャップ中に微振動を行う必要は必ずしもない。また、記録ヘッドがキャッピングされているときに微振動を行うことは、記録ヘッド、ひいては圧電振動子の耐久性等の面から好ましくない。また、インクシーケンス制御の中で行われるフラッシング動作は印字外微振動と同様にノズルの目詰まりを抑制するための処理であり、そのメンテナンス効果は微振動に比べて非常に大きいので、フラッシング動作の動作開始前に印字外微振動を行うことは無駄である。しかし、記録ヘッドがキャップされているときは印字外微振動を実行しないようにし、また、インクシーケンス制御が実行されているときは印字外微振動を実行しないようにしているので、不必要な印字外微振動を行わずに済む。
【0013】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記印字外微振動禁止手段は、前記キャッピング判定手段の判定結果に基づき、前記記録ヘッドが前記キャップによりキャッピングされているうちは印字外微振動の開始時点を過ぎたとしても前記印字外微振動を禁止することを要旨とする。
【0014】
この発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、記録ヘッドがキャップによりキャッピングされているうちは印字外微振動の開始時点を過ぎたとしても印字外微振動が禁止される。このように印字外微振動が禁止されるので、不要な印字外微振動を実行する必要がなくなり、印字外微振動の禁止に伴い記録ヘッド、ひいては圧電振動子の耐久性が向上する。
【0015】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明において、前記キャッピング判定手段又はインクシーケンス実行判定手段は、シーケンスのトリガを用いて判定を行うことを要旨とする。
【0016】
この発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、シーケンスのトリガには、例えばスイッチ信号、タイマのタイムアップ出力、各種センサからの信号、シーケンスの終了信号などがあり、これらは従来から印刷装置に備わっているものである。よって、シーケンスのトリガを用いて印字外微振動を禁止しているので、印字外微振動を禁止するための新たな信号を設ける必要がない。
【0017】
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の発明において、前記記録ヘッドはホームポジションに位置したときに自動的に前記キャップによりキャッピングされる構成であって、前記記録ヘッドの位置を検出するための位置検出手段を備え、前記キャッピング判定手段は、前記位置検出手段によって検出された検出位置に基づき、前記記録ヘッドが前記キャップによりキャッピングされているか否かを判定することを要旨とする。
【0018】
この発明によれば、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、記録ヘッドの位置が位置検出手段により検出され、その位置検出手段によって検出された検出位置に基づき、記録ヘッドがキャップによりキャッピングされているか否かがキャッピング判定手段により判定される。
【0019】
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記インクシーケンス実行判定手段は、前回のフラッシング動作からの時間を計測するタイマが所定時間を計測した際にトリガとして出力する信号が出力されたことをもって、前記インクシーケンス制御が実行されていると判定することを要旨とする。
【0020】
この発明によれば、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、インクシーケンス制御が実行されていることは、前回のフラッシング動作からの時間を計測するタイマが所定時間を計測した際にトリガとして出力する信号が出力されたことをもって、インクシーケンス実行判定手段によって判定される。
【0021】
請求項6に記載の発明では、印刷のためのインク吐出領域を除いた印字外の領域で、インクを吐出させない程度の駆動信号を圧電振動子に印加してインクのメニスカスを微振動させる印字外微振動を実行する印刷装置の印字外微振動制御方法であって、記録ヘッドにキャップがキャッピングされているときに前記印字外微振動を禁止するとともに、印刷に関係のない駆動信号を前記圧電振動子に印加してインクの吐出動作を行うフラッシング動作を含むインクシーケンス制御が実行されているときは当該インクシーケンス制御の中で行われるフラッシング動作の動作開始前にあっては前記印字外微振動を禁止することを要旨とする。
【0022】
この発明によれば、記録ヘッドにキャップがキャッピングされているときと、印刷に関係のない駆動信号を前記圧電振動子に印加してインクの吐出動作を行うフラッシング動作を含むインクシーケンス制御が実行されているときには、印字外微振動が禁止される。ところで、記録ヘッドがキャッピングされているとき、インクの増粘が低く抑えられることから、キャップ中に微振動を行う必要は必ずしもない。また、記録ヘッドがキャッピングされているときに微振動を行うことは、記録ヘッド、ひいては圧電振動子の耐久性等の面から好ましくない。また、インクシーケンス制御の中で行われるフラッシング動作は印字外微振動と同様にノズルの目詰まりを抑制するための処理であり、そのメンテナンス効果は微振動に比べて非常に大きいので、フラッシング動作の動作開始前に印字外微振動を行うことは無駄である。以上の場合であっても、上記のように印字外微振動を禁止するようにしたので、不必要な印字外微振動を行わずに済む。なお、前記キャッピング判定手段の判定結果に基づき、前記記録ヘッドが前記キャップによりキャッピングされているうちは印字外微振動の開始時点を過ぎたとしても前記印字外微振動を禁止することが好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した印刷装置、及び印刷装置の印字外微振動制御方法の一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
【0026】
図1は、印刷装置のケース内部の構成を示す斜視図である。印刷装置としてのインクジェット式記録装置(以下、プリンタと称す)1はケース(図示省略)の内部にプリンタ本体2を備え、プリンタ本体2にはキャリッジ3が搭載されている。キャリッジ3は駆動プーリ4と従動プーリ5により張設された無端のタイミングベルト6に取り付けられ、このタイミングベルト6がキャリッジモータ7により駆動されることで、レール8に案内された状態で主走査方向に往復移動する。プリンタ本体2の下部端側には紙送りモータ9が搭載され、紙送りモータ9が駆動することによって紙送りローラ(図示省略)が回転して記録用紙10が同図の矢印方向に紙送りされる。
【0027】
また、キャリッジ3には記録用紙10と対向する下面側に記録ヘッド11が配設され、キャリッジ3の上部には記録ヘッド11にインクを供給するインクカートリッジ12(本例ではブラック用とカラー用の2種類)が着脱可能に取り付けられている。記録ヘッド11には複数のノズル13(図2参照)が形成され、所定のタイミングでインクがノズル13から記録用紙10に向かって吐出される。
【0028】
プリンタ本体2には、キャリッジ3の移動方向に沿って延びる透明で薄膜状のリニアエンコーダ14が架設されている。リニアエンコーダ14の上面には複数のスリット15が長手方向全域に亘って形成されており、このスリット15は所定のピッチで等間隔に配置されている。一方、キャリッジ3の側壁にはリニアエンコーダ14のスリット15を検出可能な光学式の検出センサ(例えばフォトインタラプタ)16が取り付けられている。
【0029】
そして、キャリッジ3が移動したとき、検出センサ16はキャリッジ3に同期して移動し、リニアエンコーダ14のスリット15を順次検出していく。このとき、検出センサ16はスリット15に応じたパルス状の検出信号(パルス信号)を出力し、この検出信号に基づいてキャリッジ3(つまり記録ヘッド11)の位置が検出される。なお、位置検出手段はリニアエンコーダ14と検出センサ16により構成される。
【0030】
キャリッジ3のホームポジション(図1では右側端部)には、記録ヘッド11のノズル13(図5参照)を封止可能なキャップ17が配設されている。このキャップ17はキャリッジ3がホームポジションに位置するときに、キャリッジ3自身がキャップ17を押し上げるメカ機構により、自動で記録ヘッド11をキャッピングする。キャップ17には、同キャップ17によるノズル13の封止時に、その内部空間を負圧にするための吸引手段としての吸引ポンプ18がポンプチューブ19を介して接続されている。また、記録ヘッド11の印字領域とホームポジションの間には、記録ヘッド11の移動経路上にゴムなどの弾性板等からなるワイピング部材20が配設されている。
【0031】
プリンタ1は、印刷画質の悪化を解消するためにメンテナンス機能の一つとしてクリーニング動作を備えている。クリーニング動作とは、ノズル13の封止時にキャップ17の内部空間を吸引ポンプ18によって負圧にすることで強制的にノズル13内のインクの吸引排出を行うとともに、吸引排出後にワイピング部材20によってノズルプレート21(図2参照)をワイピングする処理のことである。このクリーニング動作は、プリンタ1に電源を投入したとき、最後のクリーニング動作から所定期間(例えば2〜3日)経過している場合に自動で実施される他に、プリンタ1のクリーニングスイッチやホストコンピュータ22(図3参照)の画面上で実行ボタンを選択したときなどに実施される。
【0032】
また、記録ヘッド11の下方にはプリンタ本体2の幅方向に延びる紙案内部材23が架設され、その反ホームポジション側の端部に連通孔24が形成されている。プリンタ1は、印刷画質の悪化を解消するメンテナンス機能の一つにフラッシング動作を備えている。フラッシング動作とは、記録ヘッド11に印刷とは関係のない駆動信号を圧電振動子25(図2参照)に印加することによってインクを吐出させる処理のことである。フラッシング動作は一定周期ごと(例えば約8秒に一回)の間隔で実施され、ホームポジション側ではキャップ17の上方位置で、一方の反ホームポジション側では連通孔24の上方位置で行う。
【0033】
図2は、記録ヘッド11の要部断面図である。記録ヘッド11の下部にはインクカートリッジ12の各色ごとに共通インク室26(同図では1つのみ図示)が形成され、インクカートリッジ12のインクがこれら共通インク室26に導入路27を介して供給される。また、記録ヘッド11の下部には共通インク室26と供給路28を通じて連通した状態で、圧力室29が各ノズル13ごとに形成されている。ノズル13は記録ヘッド11の下面に位置するノズルプレート21に形成され、各インク色ごとに所定のノズル列(ノズル群)をなすように配置されている。
【0034】
記録ヘッド11には各ノズル13ごとに圧電振動子(ピエゾ素子)25が内蔵され、フレキシブルケーブル30を介して圧電振動子25に駆動電圧(駆動信号)が入力されたとき、その駆動電圧に応じた変位量で圧電振動子25が伸長する。つまり、駆動電圧により圧電振動子が伸長すると、圧力室29が収縮してその圧力室29に充填されたインクがノズル13から吐出され、圧電振動子25が放電して元の状態に戻ると、圧力室29が膨張して共通インク室26のインクが圧力室29に供給され、圧力室29内のインク補給が行われる。
【0035】
また、プリンタ1は、印刷画質の悪化を解消するメンテナンス機能の一つとして微振動を備えている。微振動とは、インクを吐出させない程度の微小な駆動信号を圧電振動子25に印加することによって、インクのメニスカスを微小振動させて記録ヘッド11内のインクを攪拌させる処理のことである。この微振動は印刷を開始してキャリッジ3が移動し始めた後に実施されるものであり、微振動には印字中にインクを吐出しない圧電振動子25を微振動させて非使用ノズルの目詰まりを抑制する印字内微振動と、その印字内微振動の範囲外で圧電振動子25を微振動させる印字外微振動とがある。
【0036】
図3は、プリンタ1の電気的構成を示す構成図である。プリンタ1はプリンタコントローラ31を備え、このプリンタコントローラ31によってキャリッジモータ7、紙送りモータ9、記録ヘッド11等が制御される。プリンタコントローラ31は外部インターフェイス(I/F)32を備え、この外部I/F32を介してプリンタ1がホストコンピュータ22に接続されている。そして、プリンタ1は印刷実行時にホストコンピュータ22から印刷データを受信したり、ビジー信号(BUSY)やアクノレッジ信号(ACK)をホストコンピュータ22に送信したりする。
【0037】
プリンタコントローラ31は、CPUを構成要素とする制御部33の他に、ROM34、RAM35、内部インターフェイス(I/F)36を備えている。制御部33は、ROM34に記憶された制御プログラムに従って、RAM35を作業領域として各種制御を実行する。例えば印刷実行時、制御部33は外部I/F32を介してホストコンピュータ22から印刷データを受信し、その印刷データをRAM35の受信バッファ37に一時記憶させる。そして、制御部33は受信バッファ37の印刷データを読み出して中間コードデータ(例えば階調データ)に変換し、その中間コードデータを中間バッファ38に記憶させる。
【0038】
中間コードデータ変換後、制御部33は中間コードデータを読み出し、ROM34に記憶されたフォントデータやグラフィック関数を参照して中間コードデータをドットパターンデータに展開し、そのドットパターンデータをRAM35の出力バッファ39に記憶させる。そして、出力バッファ39に1パス分のドットパターンデータ(つまりラスタデータ)が記憶されると、制御部33はその1パス分のドットパターンデータを内部I/F36を介して記録ヘッドに出力し、記録用紙10への印刷を1パス分ずつ順に実行させる。ここで、1パス分のドットパターンデータが出力されると、展開済みの中間コードデータが中間バッファ38から消去され、次の中間コードデータの展開処理が実行される。
【0039】
プリンタコントローラ31は駆動信号発生部40を備え、この駆動信号発生部40は制御部33からの制御信号に基づき、図6に示す吐出駆動信号や、図5に示す微振動駆動信号を生成して内部I/F36に出力する。つまり、印刷実行時にインクを吐出するときには、この二つの信号のうち吐出駆動信号が内部I/F36に出力され、その吐出駆動信号に基づいて圧電振動子25が駆動することで、異なる3種類のドット径のインクがノズル13から吐出される。一方、印字外微振動を実行するときには、微振動駆動信号が内部I/F36に出力され、その微振動駆動信号に基づき圧電振動子25が駆動してインクのメニスカスが微振動する。
【0040】
図4は、記録ヘッドの電気的構成図である。記録ヘッド11はシフトレジスタ41、ラッチ回路42、レベルシフタ43、スイッチ44を、圧電振動子25ごとに備えている。ここで、出力バッファ39から出力されるドットパターンデータが、例えば3ビットのデータであるとする。印刷実行時、制御部33は内部I/F36を介して各シフトレジスタ41にドットパターンデータ(SI)をそれぞれ出力させる。このとき、ドットパターンデータは発信回路45からのクロック信号(CK)に同期した状態で出力される。そして、各シフトレジスタ41はドットパターンデータのうち、まず最上位ビットのデータ(D1、図6参照)を順次セットする。
【0041】
この最上位のデータが各シフトレジスタ41にセットされると、制御部33は所定のタイミングで各ラッチ回路42にラッチ信号(LAT)を出力させる。そして、ラッチ回路42はこのラッチ信号に基づきシフトレジスタにセットされたデータをラッチする。レベルシフタ43はデータが「1」である場合に、ラッチされたデータを所定の電圧値(例えば数十ボルト)まで昇圧し、この昇圧したデータによってスイッチ44が接続状態となる。一方、データが「0」である場合、各レベルシフタ43はデータの昇圧処理を実行せず、スイッチ44が非接続状態となる。
【0042】
一方、駆動信号発生部40は内部I/F36を介して図6に示す吐出駆動信号を各スイッチ44に出力しており、スイッチ44が接続状態となるタイミングのときに、吐出駆動信号のうち第1パルス部46が圧電振動子25に出力される。最上位ビットのデータが出力されると、以後はドットパターンデータが1ビットずつ下位ビットのデータ(D2,D3、図6参照)にシフトされ、これらデータに基づきスイッチ44が接続状態となるタイミングで、順次、第2パルス部47、第3パルス部48が圧電振動子25に出力される。
【0043】
すなわち、(1,1,0)のドットパターンデータが出力されたとき、図6に示すように第1パルス部46と第2パルス部47が圧電振動子25に印加されて小ドットのインクが吐出される。また、(0,1,0)のドットパターンデータが出力されたとき、第2パルス部47が圧電振動子25に印加されて中ドットのインクが吐出され、(0,1,1)のドットパターンデータが出力されたとき、第2パルス部47と第3パルス部48が圧電振動子25に印加されて大ドットのインクが吐出される。
【0044】
図3に示す制御部33は、印字外微振動を実行するときにその微振動の領域を設定する印字外微振動禁止手段としての微振動領域設定部49を備えている。この微振動領域設定部49は印字外微振動を実行するとき、全てのシフトレジスタ41にビットデータ(DV1、図5参照)を出力させ、各シフトレジスタ41は「1」のビットデータをセットする。そして、微振動領域設定部49は各ラッチ回路42にラッチ信号を出力させ、そのラッチ信号に基づきラッチ回路42がビットデータDV1をラッチしてスイッチ44が接続状態となる。
【0045】
このとき、駆動信号発生部40は制御部33からの制御信号に基づき、図5に示す微振動駆動信号を各スイッチ44に出力しており、スイッチ44が接続状態にあるときにはこの微振動駆動信号が圧電振動子25に出力される。微振動駆動信号は最低電位と中間電位との間で電位が切り替わる台形状のパルスが複数個連続した信号であり、この信号が供給されると圧電振動子25がインクを吐出させない程度で駆動してインクのメニスカスが微振動する。また、印字外微振動を停止するには、ビットデータ(DV2、図5参照)を出力させて「0」のビットデータをシフトレジスタ41にセットし、各ラッチ回路42にラッチ信号を出力することでスイッチ44を非接続状態にして行う。
【0046】
また、制御部33は、キャッピング判定部50、インクシーケンス実行判定部51、フラグレジスタ52を備えている。キャッピング判定部50は記録ヘッド11がキャップ17によってキャッピングされているか否かを判定する。つまり、キャッピング判定部50は検出センサ16から出力される検出信号のパルス数をカウントしており、そのカウント値が所定の設定値になったときに記録ヘッド11がキャッピングされたと判断して、フラグレジスタ52に微振動禁止フラグF1を立てる。また、キャッピング判定部50はカウント値が所定値から外れたときに非キャッピング状態となったと判断して、フラグレジスタ52の微振動禁止フラグF1を下げる。
【0047】
一方、インクシーケンス実行判定部51は、プリンタ1でインクシーケンス制御が実行されているか否かを判定する。ここで、インクシーケンス制御とはクリーニング動作やフラッシング動作等の記録ヘッド11が関係したシーケンス制御などである。このインクシーケンス制御は各種スイッチの出力信号や各種タイマのタイムアップ出力をトリガとして、インクシーケンスが制御回路(例えばASIC)内を走ることにより実行される。
【0048】
そして、インクシーケンス実行判定部51は、各種スイッチの出力信号や各種タイマのタイムアップ出力を基にインクシーケンス制御が実行されたと判断し、これら出力をトリガとしてフラグレジスタ52に微振動禁止フラグF2を立てる。一方、インクシーケンス実行判定部51は、インクシーケンス制御が終了したときにインクシーケンスの終了信号を入力する。そして、インクシーケンス実行判定部51は、そのインクシーケンスの終了信号を入力したときにインクシーケンス制御が終了したと判断し、この終了信号をトリガとしてフラグレジスタ52の微振動禁止フラグF2を下げる。
【0049】
なお、キャッピング判定部50はキャッピング判定手段に相当し、インクシーケンス実行判定部51はインクシーケンス実行判定手段に相当する。また、これら微振動領域設定部49、キャッピング判定部50およびインクシーケンス実行判定部51は、CPU(ASICも含む)がROM34に記憶された制御プログラムに基づいて作動することで機能的に生成されるものである。
【0050】
図7は、印刷を実行するときのタイミングチャートである。このタイミングチャートは、キャリッジ3の往動時に1パスの印刷部53を印刷したときのものであり、往動から復動に切り替わるときに連通孔24上でフラッシング動作が実行されるものとする。ここでは、同図に示す印字領域で実際にインクを吐出しており、その間の領域が印刷のためのインク吐出処理を行うインク吐出領域として設定される。
【0051】
まず、微振動領域設定部49は1パス分のドットパターンデータが記録ヘッド11に出力された時点(T0)を印字外微振動の開始点とし、その後の領域のうち印字領域を除いた部分を、印字外微振動の実行可能な領域として設定する。微振動領域設定部49は、この印字外微振動可能領域のうち、微振動禁止フラグF1,F2に基づいて微振動領域を設定し、これらフラグF1,F2がともに立っていない領域で微振動を実行する。
【0052】
つまり、微振動領域設定部49は微振動禁止フラグF1が立っているとき、記録ヘッド11がキャップ17によりキャッピングされていると判断して印字外微振動を実行しない。そして、微振動領域設定部49は微振動禁止フラグF1のレベルが立ち下がると、キャップ17が外れたと判断して、T1〜T2の間で微振動駆動信号を圧電振動子25に出力してインクのメニスカスを微振動させる。但し、キャップ17が外れても、クリーニング動作やフラッシング動作が実行されて微振動禁止フラグF2が立っているときは印字外微振動が禁止される。
【0053】
そして、1パス分の印刷処理が終了した後、微振動領域設定部49は微振動禁止フラグF1,F2がともに立っていないT3〜T4の間で印字外微振動を実行する。この後、1パス分ずつ印刷が順次実行され、印字外微振動実行最中にT5のタイミングでフラッシング動作が実行されたとする。このとき、T5のタイミングで微振動禁止フラグF2が立ち、微振動領域設定部49は印字外微振動を停止する。そして、微振動領域設定部49はフラッシング動作が実行されるT5〜T6の間で印字外微振動を禁止する。微振動禁止フラグF2が立ち下がると、微振動領域設定部49はフラッシング動作が終了したと判断して、フラグF2が立ち下がったT6のタイミングで印字外微振動を再開する。
【0054】
次に、印字外微振動を実行するときにCPUが実行する手順を図8に示すフローチャートに従って説明する。このフローチャートでは、インクシーケンス制御としてフラッシング動作が実行されるものとする。
【0055】
まず、ステップ(以下、単にSと記す)101では、給紙処理を実行する。つまり、記録用紙10を印刷位置にセットする紙送りや、キャリッジ3の移動開始等の一連の動作が実行される。
【0056】
このとき、CPUは検出センサ16からの信号のパルスをカウントしている。そして、CPUはそのカウント値が設定値となるとき、記録ヘッド11がキャップ17によりキャップされていると判断し、フラグレジスタ52に微振動禁止フラグF1を立てて印字外微振動を禁止する。一方、CPUはカウンタ値が上記した設定値以外となるとき、キャップ17が記録ヘッド11から外れたと判断して、微振動禁止フラグF1を立ち下げて印字外微振動を実行させる。
【0057】
S102では、印刷を伴うキャリッジ動作を実行する。つまり、出力バッファ39に記憶されたドットパターンデータに基づき、キャリッジ3や記録ヘッド11が駆動されて1パス分の印刷処理が実行される。なお、この印刷処理中、インクを吐出するインク吐出領域では印字外微振動が実行されないが、インク吐出領域から外れると再び印字外微振動が実行される。
【0058】
S103では、フラッシング動作を実行すべきか否かを判断する。つまり、CPUはフラッシングタイマにより前回のフラッシング動作からの時間を計測し、所定時間(約8秒)が経過してフラッシングタイマからタイムアップ信号を入力すると、フラッシング動作が必要とみなしてS104に移行する。一方、タイムアップ信号が出力されないと、フラッシング動作の必要がないとみなしてS105に移行する。
【0059】
S104では、フラッシング動作を実行する。つまり、CPUはASICに制御信号を出力し、ASICはこの制御信号に基づいて制御回路内にフラッシング動作用のインクシーケンスを走らせ、キャリッジモータ7、記録ヘッド11等を駆動してフラッシング動作を実行させる。これにより、印刷とは関係のない駆動信号が圧電振動子25に供給され、その駆動信号に基づきインクが吐出されてインクの目詰まり等が抑制される。
【0060】
また、CPUはフラッシングタイマからタイムアップ信号を入力すると、フラグレジスタ52に微振動禁止フラグF2を立て、この微振動禁止フラグF2によって印字外微振動を禁止する。フラッシング動作が終了すると、CPUはインクシーケンスの終了信号をASICから入力し、この終了信号に基づき微振動禁止フラグF2を下げて印字外微振動を再開させる。
【0061】
S105では、紙送り処理を実行する。つまり、次パスの印刷を実行するために1パス分だけ記録用紙10が紙送りされる。
S106では、1ページ分の印刷が終了したか否かを判断する。1ページ分の印刷が終了していなければS102に戻って次パスの印刷を実行し、1ページ分の印刷が終了したならばS107に移行する。
【0062】
S107では、排紙処理を実行する。つまり、紙送りモータ9を駆動して紙送りローラを回転させることで、印刷済みの記録用紙10がプリンタ1の外部に排紙される。
【0063】
ところで、印字外微振動を実行する構成とした場合、記録ヘッド11(圧電振動子25)の耐久性向上を考慮にいれると、印字外微振動を禁止する領域を設定することも必要である。そこで、記録ヘッド11がキャップ17によりキャッピングされているときは、インクが増粘(固化)し難い傾向にあることから、キャップ中では微振動させずに済ませる。
【0064】
また、フラッシング動作やクリーニング動作は印字外微振動と同様に、インクの目詰まりを解消する目的で行われる処理であり、微振動に比べてメンテナンス効果が非常に大きい。よって、フラッシング動作やクリーニング動作が実行されるときの一連の動作の間では、微振動させることが必ずしも必要ではない。
【0065】
ここで、本例ではキャップ17が記録ヘッド11をキャッピングしているときにはフラグレジスタ52に微振動禁止フラグF1を立て、インクシーケンスが実行されているときにはフラグレジスタ52に微振動禁止フラグF2を立てる。そして、これら微振動禁止フラグF1,F2のうち少なくとも一方が立った状態となっているときには、印字外微振動を実行しない構成としているので、印字外微振動を実行する構成にしたとしても、不必要な領域では印字外微振動を行わずに済む。
【0066】
従って、この実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)ノズル13がキャッピングされていればインクの増粘が抑制されることから、微振動が必ずしも必要ではない。よって、記録ヘッド11がキャッピングされているときには印字外微振動を禁止するようにしているので、不要な印字外微振動を行わずに済ますことができる。また、圧電振動子25の駆動頻度も減ることから、記録ヘッド11、ひいては圧電振動子25の耐久性も向上できる。
【0067】
(2)インクシーケンス制御としてフラッシング動作やクリーニング動作を実行しているときに、印字外微振動を実行しないようにしている。つまり、クリーニング動作実行時のインク吸引処理はインクを強制吸引する処理であるため、この吸引時に微振動させることは無駄であり、ワイピング処理後に微振動させることはメニスカスの破壊や気泡混入を招く場合がある。また、フラッシング動作は圧電振動子25を駆動させる処理を含んでおり、フラッシング動作実行時に同時に微振動を行うことはできない。よって、フラッシング動作やクリーニング動作が実行されているときには印字外微振動が禁止されるので、無駄な印字外微振動を実行することがなくなる上に、記録ヘッド11、ひいては圧電振動子25の耐久性も向上する。
【0068】
(3)検出センサ16から出力される信号のカウンタ値を基にして微振動禁止フラグF1を立て、インクシーケンス制御を開始させるときに各種スイッチやタイマ等から出力されるインクシーケンスのトリガを基にして微振動禁止フラグF2を立てている。これら微振動禁止フラグF1,F2の立ち上げを行うための各種信号は、従来の機種から既に備わっているものであるので、微振動禁止フラグF1,F2を立ち上げるための新たな信号を設ける必要がない。
【0069】
なお、実施形態は前記に限定されず、以下の態様に変更してもよい。
(変形例1)印字外微振動の禁止を判定するときに、記録ヘッド11がキャップ17によりキャップされていることと、記録ヘッド11がインクシーケンス制御を実行していることの2つを条件として判定することに限定されない。
【0070】
(変形例2)インクシーケンス制御はフラッシング動作やクリーニング動作のみに限定されず、例えばインクカートリッジ12を交換するインク交換時や、インクカートリッジ12内のインクがなくなったときのインクエンド時に実行される動作が加わってもよい。また、プリンタ電源投入時において、印刷を開始できる状態にキャリッジ3や記録ヘッド11を動作させる初期化動作であってもよい。
【0071】
(変形例3)記録ヘッド11にキャップ17がキャッピングされたか否かの判定は、光学式の検出センサ16から出力される検出信号に基づき実行されることに限定されない。例えば、キャップ17の記録ヘッド11への着脱を検出する専用のセンサ(例えばスイッチ等)を設け、このセンサからの検出信号を基にして記録ヘッド11にキャップ17がキャッピングされたか否かを判定してもよい。
【0072】
(変形例4)フラッシング動作はキャリッジ3の主走査方向の両側端部で実施されることに限定されず、一方の端部、例えばホームポジション側のみで実施される構成であってもよい。また、ホームポジション側でフラッシング動作する場合、キャップ17上で実施されることに限らず、ホームポジションに位置する手前の経路上にフラッシング位置を設け、そこでフラッシング動作を実施するようにしてもよい。
【0073】
(変形例5)キャップ17はキャリッジ3がホームポジションに位置したときに自動で記録ヘッド11をキャッピングする構成に限定されない。例えば、キャップ17を駆動するためのモータを接続し、キャリッジ3がホームポジションに位置したときにそのモータを駆動して記録ヘッド11をキャッピングする構成であってもよい。
【0074】
(変形例6)本例ではフラッシング動作をするときの間隔を約8秒と設定したが、この間隔はインクの種類、インクの増粘度合いに応じて設定可能である。一般的に染料インクを用いれば、顔料インクに比べてフラッシング間隔を延ばすことが可能である。
【0075】
(変形例7)微振動禁止フラグF1,F2を記憶するメモリはフラグレジスタ52に限らず、EEPROM、フラッシュメモリ等の他のメモリを用いてもよい。
【0076】
(変形例8)印刷装置はプリンタ1に限らず、一台でスキャナ、プリンタ、コピー機として機能する複合機などでもよい。また、プリンタ1は実施形態の構造の機種に限らず、インクジェット式のものであればどのような機種であってもよい。
【0078】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、印字外微振動を実行する場合において、不必要な部分で印字外微振動を実施させないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタのケース内部の構成を示す斜視図。
【図2】記録ヘッドの要部断面図。
【図3】プリンタの電気的構成を示す構成図。
【図4】記録ヘッドの電気的構成図。
【図5】微振動駆動信号を説明するための説明図。
【図6】吐出信号やこの信号に基づいて生成される駆動パルスを説明するための説明図。
【図7】印刷を実行するときのタイミングチャート。
【図8】印字外微振動制御時に実行されるフローチャート。
【符号の説明】
1 プリンタ
11 記録ヘッド
13 ノズル
14 位置検出手段を構成するリニアエンコーダ
16 位置検出手段を構成する検出センサ
17 キャップ
18 吸引手段としての吸引ポンプ
25 圧電振動子
49 印字外微振動禁止手段としての微振動領域設定部
50 キャッピング判定手段としてのキャッピング判定部
51 インクシーケンス実行判定手段としてのインクシーケンス実行判定部
Claims (6)
- 印刷のためのインク吐出領域を除いた印字外の領域で、インクを吐出させない程度の駆動信号を圧電振動子に印加してインクのメニスカスを微振動させる印字外微振動を実行する印刷装置であって、
記録ヘッドがキャップによりキャッピングされているか否かを判定するキャッピング判定手段と、
印刷に関係のない駆動信号を前記圧電振動子に印加してインクの吐出動作を行うフラッシング動作を含むインクシーケンス制御が実行されているか否かを判定するインクシーケンス実行判定手段と、
前記キャッピング判定手段の判定結果に基づき、前記記録ヘッドが前記キャップによりキャッピングされているときは前記印字外微振動を禁止するとともに、前記インクシーケンス実行判定手段の判定結果に基づき、前記インクシーケンス制御が実行されているときは当該インクシーケンス制御の中で行われるフラッシング動作の動作開始前にあっては前記印字外微振動を禁止する印字外微振動禁止手段と
を備えたことを特徴とする印刷装置。 - 前記印字外微振動禁止手段は、前記キャッピング判定手段の判定結果に基づき、前記記録ヘッドが前記キャップによりキャッピングされているうちは印字外微振動の開始時点を過ぎたとしても前記印字外微振動を禁止することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- 前記キャッピング判定手段又はインクシーケンス実行判定手段は、シーケンスのトリガを用いて判定を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
- 前記記録ヘッドはホームポジションに位置したときに自動的に前記キャップによりキャッピングされる構成であって、
前記記録ヘッドの位置を検出するための位置検出手段を備え、
前記キャッピング判定手段は、前記位置検出手段によって検出された検出位置に基づき、前記記録ヘッドが前記キャップによりキャッピングされているか否かを判定することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の印刷装置。 - 前記インクシーケンス実行判定手段は、前回のフラッシング動作からの時間を計測するタイマが所定時間を計測した際にトリガとして出力する信号が出力されたことをもって、前記インクシーケンス制御が実行されていると判定することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の印刷装置。
- 印刷のためのインク吐出領域を除いた印字外の領域で、インクを吐出させない程度の駆動信号を圧電振動子に印加してインクのメニスカスを微振動させる印字外微振動を実行する印刷装置の印字外微振動制御方法であって、
記録ヘッドにキャップがキャッピングされているときに前記印字外微振動を禁止するとともに、印刷に関係のない駆動信号を前記圧電振動子に印加してインクの吐出動作を行うフラッシング動作を含むインクシーケンス制御が実行されているときは当該インクシーケンス制御の中で行われるフラッシング動作の動作開始前にあっては前記印字外微振動を禁止することを特徴とする印刷装置の印字外微振動制御方法。
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