JP2004034607A - 液体噴射装置及び同装置の駆動方法 - Google Patents

液体噴射装置及び同装置の駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体噴射ヘッドのクリーニング後のフラッシングを支障なく実施できるようにする。
【解決手段】本発明は、ノズル開口から液体を吸引排出するクリーニング動作を実施するクリーニング制御部と、圧力発生素子を動作させてノズル開口から非記録領域に向けて液滴を吐出させるフラッシング制御部と、を備える。フラッシング制御部は、クリーニング制御部によってクリーニング動作が実施された後、駆動信号発生手段で生成可能な最も高い周波数以外の周波数の駆動信号を駆動信号発生手段にて発生させ、体積の異なる複数種類の液滴のうちの最も体積の小さい液滴をノズル開口から吐出させてフラッシングを実施する。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノズル開口から液滴を吐出する液体噴射装置及び同装置の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置は、列状に並べた状態で形成された多数のノズル開口を備える記録ヘッドと、この記録ヘッドを主走査方向(記録紙幅方向)に移動させるキャリッジ機構と、記録紙を副走査方向(紙送り方向)に移動させる紙送り機構とを備えている。
【0003】
上記の記録ヘッドは、ノズル開口に連通した圧力室とこの圧力室内のインク圧力を変化させる圧力発生素子とを備えている。この記録ヘッドでは、駆動信号から生成された吐出パルスを圧力発生素子に供給することで圧力室内のインク圧力を変化させ、ノズル開口からインク滴を吐出させる。
【0004】
上記のキャリッジ機構は、記録ヘッドを主走査方向に移動させる。この移動中において記録ヘッドは、ドットパターンデータにより規定されるタイミングで記録領域に向けてインク滴を吐出させる。そして、記録ヘッドが移動範囲の終端に達したならば、紙送り機構は記録紙を副走査方向に移動させる。記録紙の移動を行ったならば、キャリッジ機構は記録ヘッドを再度主走査方向に移動させ、記録ヘッドは移動中に記録領域に向けてインク滴を吐出する。
【0005】
以上の動作を繰り返し行うことにより、ドットパターンデータに基づく画像が記録紙上に記録される。
【0006】
また、インクジェット式記録装置は、インク滴を吐出するか否か、つまりドットの有無により画像を構成するものである。このため、この記録装置では、1つの画素を4×4、8×8等の複数のドットで表現することによって中間階調を表現する方法が採用されている。そして、この方法で高い画質の画像を記録するために、体積の大きなインク滴のみならず、中程度の体積のインク滴、さらには小さな体積のインク滴を記録ヘッドから吐出するようにして、大ドット、中ドット、小ドットの各種ドットを記録紙上に形成できるようになされている。
【0007】
ところで、記録ヘッドのノズル開口では、メニスカス、つまり、ノズル開口にて露出したインクの自由表面が空気に曝されているので、インク溶媒(例えば、水)が徐々に蒸発してしまう。このインク溶媒の蒸発によってノズル開口のインク粘度が上昇すると、吐出されたインク滴が正規の方向からずれた方向に飛翔したり、ノズル開口の目詰まりが発生する等の不具合が生じてしまう。
【0008】
このため、記録ヘッドのノズル開口に目詰まり等が生じた場合、またはインクカートリッジを交換した場合などには、キャッピング手段により記録ヘッドのノズル形成面を封止し、吸引ポンプ(チューブポンプ)からの負圧によりノズル開口からインクを吸引排出させることで、ノズル開口等におけるインク固化による目詰まりや、インク供給路内への気泡の混入によるインク吐出不良を解消するクリーニング動作を実行する機能がインクジェット式記録装置には一般に具備されている。
【0009】
そして、クリーニング動作に際しては、キャッピング手段内に放出された複数色のインクが混ざり合ってできた混色インクがノズル開口に還流して付着してしまう場合がある。そこで、従来は、ノズル開口に付着した混色インクを除去するために、クリーニング終了後にフラッシングが実施されていた。このフラッシングにおいては、印刷動作の際にインク滴を吐出するために使用される吐出パルスが圧力発生素子に供給され、非記録領域に向けてノズル開口からインク滴が吐出される。
【0010】
そして、従来のフラッシング動作においては、フラッシングの所要時間を短縮するために、印刷動作時に大ドットを形成する大インク滴を吐出させていた。また、圧力発生素子に印加する駆動信号の周波数を変更できるインクジェット式記録装置においては、フラッシング時間を短縮するために高周波数の駆動信号を用いてフラッシングを実施していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、フラッシングにおいて高周波数の駆動信号を用いて大インク滴を吐出させた場合、ノズル開口におけるメニスカスが破壊されて印刷不良(いわゆるドット抜け)が発生してしまう可能性があった。つまり、クリーニングを実施した後においても、ノズル開口部のインクの中には微小な気泡が残留しており、特にノズル開口の周囲の壁面に微小気泡が付着している。このように微小気泡がノズル開口部に残留している状態で大ドットでフラッシングを実施すると、大ドットではフラッシング時のメニスカスの引き込み量が大きいために、メニスカスが残気泡を巻き込みやすく、残気泡の巻き込みはメニスカスの破壊をもたらしやすい。さらに、クリーニング後のメニスカスはその形状がやや崩れているので、高周波数の駆動信号を用いた場合にはフラッシング時の吐出特性が不安定となり、これもまたメニスカス破壊の原因となりうる。
【0012】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたものであって、クリーニング後のフラッシングを支障なく実施することができる液体噴射装置及び同装置の駆動方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明による液体噴射装置は、ノズル開口に連通する圧力室内の液体に圧力発生素子により圧力変動を生じさせて前記ノズル開口から液滴を吐出する液体噴射ヘッドであって、前記ノズル開口から体積の異なる複数種類の液滴を吐出することができる液体噴射ヘッドと、前記圧力発生素子を駆動するための駆動信号を発生する駆動信号発生手段であって、周波数の異なる駆動信号を選択的に生成可能な駆動信号発生手段と、前記ノズル開口から液体を吸引排出するクリーニング動作を実施するクリーニング制御部と、前記圧力発生素子を動作させて前記ノズル開口から非記録領域に向けて液滴を吐出させるフラッシング制御部と、を備え、前記フラッシング制御部は、前記クリーニング制御部によってクリーニング動作が実施された後、前記駆動信号発生手段で生成可能な最も高い周波数以外の周波数の駆動信号を前記駆動信号発生手段にて発生させ、前記体積の異なる複数種類の液滴のうちの最も体積の小さい液滴を前記ノズル開口から吐出させてフラッシングを実施することを特徴とする。
【0014】
また、好ましくは、フラッシング時に使用される前記駆動信号は、前記駆動信号発生手段で生成可能な最も低い周波数の駆動信号である。
【0015】
また、好ましくは、フラッシング時に使用される前記駆動信号は、高画質記録モードにおいて使用される駆動信号である。
【0016】
また、好ましくは、フラッシング時に使用される前記駆動信号は、フラッシング専用として使用される駆動信号である。
【0017】
また、好ましくは、フラッシング時に使用される前記駆動信号の周波数は0.1〜3kHzの範囲内である。
【0018】
また、好ましくは、フラッシング時に吐出される液滴の重量は1〜20ngの範囲内である。
【0019】
また、好ましくは、フラッシングの際の液滴の吐出回数は、1つの前記ノズル開口あたりに1000回以上である。
【0020】
また、好ましくは、フラッシングを実施した後、前記駆動信号発生手段にて生成された駆動信号を用いて前記圧力発生素子に微振動用駆動パルスを印加して前記ノズル開口におけるメニスカスを微振動させる微振動制御部をさらに有する。
【0021】
また、好ましくは、フラッシングを実施した後、所定時間にわたって前記圧力発生素子を静止状態に維持する静止状態制御部をさらに有する。
【0022】
また、好ましくは、前記所定時間は1秒以上である。
【0023】
また、好ましくは、前記フラッシング制御部は、前記微振動制御部による微振動動作又は前記静止状態制御部による静止状態制御が実施された後、前記最も体積の小さい液滴を吐出させて実施されたフラッシングにおいて使用された前記駆動信号の周波数よりも高い周波数の駆動信号を前記駆動信号発生手段にて発生させ、前記最も体積の小さい液滴よりも大きな体積の液滴を前記ノズル開口から非記録領域に向けて吐出させて第2のフラッシングを実施する。
【0024】
また、好ましくは、前記第2のフラッシングは、前記駆動信号発生手段で生成可能な最も高い周波数の駆動信号を用いて、前記体積の異なる複数種類の液滴のうちの最も体積の大きい液滴を前記ノズル開口から吐出させて実施される。
【0025】
上記課題を解決するために、本発明は、ノズル開口に連通する圧力室内の液体に圧力発生素子により圧力変動を生じさせて前記ノズル開口から液滴を吐出する液体噴射ヘッドであって、前記ノズル開口から体積の異なる複数種類の液滴を吐出することができる液体噴射ヘッドと、前記圧力発生素子を駆動するための駆動信号を発生する駆動信号発生手段であって、周波数の異なる駆動信号を選択的に生成可能な駆動信号発生手段と、を備えた液体噴射装置を駆動するための方法において、前記ノズル開口から液体を吸引排出するクリーニング工程と、前記クリーニング工程の後、前記駆動信号発生手段で生成可能な最も高い周波数以外の周波数の駆動信号を前記駆動信号発生手段にて発生させ、前記体積の異なる複数種類の液滴のうちの最も体積の小さい液滴を前記ノズル開口から非記録領域に向けて吐出させてフラッシングを実施するフラッシング工程と、を備えたことを特徴とする。
【0026】
また、好ましくは、フラッシング時に使用される前記駆動信号は、前記駆動信号発生手段で生成可能な最も低い周波数の駆動信号である。
【0027】
また、好ましくは、フラッシング時に使用される前記駆動信号は、高画質記録モードにおいて使用される駆動信号である。
【0028】
また、好ましくは、フラッシング時に使用される前記駆動信号は、フラッシング専用として使用される駆動信号である。
【0029】
また、好ましくは、フラッシング時に使用される前記駆動信号の周波数は0.1〜3kHzの範囲内である。
【0030】
また、好ましくは、フラッシング時に吐出される液滴の重量は1〜20ngの範囲内である。
【0031】
また、好ましくは、フラッシングの際の液滴の吐出回数は、1つの前記ノズル開口あたりに1000回以上である。
【0032】
また、好ましくは、フラッシングを実施した後、前記駆動信号発生手段にて生成された駆動信号を用いて前記圧力発生素子に微振動用駆動パルスを印加して前記ノズル開口におけるメニスカスを微振動させる微振動工程をさらに有する。
【0033】
また、好ましくは、フラッシングを実施した後、所定時間にわたって前記圧力発生素子を静止状態に維持する待機工程をさらに有する。
【0034】
また、好ましくは、前記所定時間は1秒以上である。
【0035】
また、好ましくは、前記微振動工程又は前記待機工程の後、前記フラッシング工程において使用された前記駆動信号の周波数よりも高い周波数の駆動信号を前記駆動信号発生手段にて発生させ、前記最も体積の小さい液滴よりも大きな体積の液滴を前記ノズル開口から非記録領域に向けて吐出させて第2のフラッシングを実施する工程をさらに有する。
【0036】
また、好ましくは、前記第2のフラッシングは、前記駆動信号発生手段で生成可能な最も高い周波数の駆動信号を用いて、前記体積の異なる複数種類の液滴のうちの最も体積の大きい液滴を前記ノズル開口から吐出させて実施される。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態としてのインクジェット記録装置及び同装置の駆動方法ついて、図面を参照して説明する。
【0038】
図1は、本実施形態によるインクジェット式記録装置の概略構成を示した斜視図である。図1中符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はキャリッジモータ2により駆動されるタイミングベルト3を介して、ガイド部材4に案内されてプラテン5の軸方向に往復移動されるように構成されている。キャリッジ1、キャリッジモータ2、タイミングベルト3、及びガイド部材4は、インクジェット式記録ヘッド162(液体噴射ヘッドの一例)をキャリッジ1と共に主走査方向に走査させるキャリッジ機構を構成している。
【0039】
インクジェット式記録ヘッド162はキャリッジ1の記録媒体6に対向する側に搭載されており、またその上部には記録ヘッド162にインクを供給するインクカートリッジ7が着脱可能に装着されている。
【0040】
インクジェット式記録装置の非記録領域であるホームポジション(図1中、右側)にはキャップ部材110(キャッピング手段の一例)が配置されており、このキャップ部材110はキャリッジ1に搭載された記録ヘッド162がホームポジションに移動した時に、記録ヘッド162のノズル形成面に押し当てられてノズル形成面との間に密閉空間を形成するように構成されている。そして、キャップ部材110の下方には、キャップ部材110により形成された密閉空間に負圧を与えるためのポンプユニット10が配置されている。
【0041】
キャップ部材110における記録領域側の近傍には、ゴムなどの弾性板を備えたワイピング部材11が記録ヘッドの移動軌跡に対して例えば水平方向に進退できるように配置されていて、キャリッジ1がキャップ部材110側に往復移動するに際して、必要に応じて記録ヘッド162のノズル形成面を払拭することができるように構成されている。
【0042】
本実施形態によるインクジェット式記録装置は、さらに、記録ヘッド162により記録が行われる記録媒体6を主走査方向に対して直交する副走査方向に間欠的に搬送する送り機構を備えている。
【0043】
図2は、図1に示したインクジェット式記録装置の記録ヘッドの構造を示している。
【0044】
この記録ヘッド162は、合成樹脂製の基台163と、この基台163の前面(図の左側に相当する)に貼着された流路ユニット164とを備えている。そして、この流路ユニット164は、複数のノズル開口165が穿設されたノズルプレート166と、振動板167と、流路形成板168と、シート176とから構成されている。
【0045】
基台163は、前面と背面に開放された収容空間169が設けられたブロック状部材である。この収容空間169には、固定基板170に固定された複数の圧電振動子161が収容されている。
【0046】
ノズルプレート166は、副走査方向に沿って多数のノズル開口165が穿設された薄い板状部材である。各ノズル開口165は、ドット形成密度に対応した所定ピッチで形成されている。振動板167及びシート176は、圧電振動子161が当接する厚肉部としてのアイランド部171と、このアイランド部171の周囲を囲うように設けられ、弾性を有する薄肉部172とを備えた板状部材である。
【0047】
アイランド部171は、一つのノズル開口165に一つのアイランド部171が対応するように、所定ピッチで多数設けられている。
【0048】
流路形成板168は、圧力室173、共通インク室174、及び、これらの圧力室173と共通インク室174とを連通するインク供給路175を形成するための開口部が設けられている。
【0049】
そして、ノズルプレート166を流路形成板168の前面に配設するとともに、振動板167を背面側に配設し、ノズルプレート166と振動板167とにより流路形成板168を挟んだ状態で、接着等により一体化されて流路ユニット164が形成されている。
【0050】
この流路ユニット164では、ノズル開口165の背面側に圧力室173が形成され、この圧力室173の背面側に振動板167のアイランド部171が位置している。また、圧力室173と共通インク室174とがインク供給路175によって連通している。
【0051】
圧電振動子161の先端は、アイランド部171に背面側から当接され、この当接状態で圧電振動子161が基台163に固定されている。また、この圧電振動子161には、フレキシブルケーブルを介して駆動信号COMや印刷データSI等が供給される。
【0052】
縦振動モードの圧電振動子161は、充電されると電界と直交する方向に収縮し、放電すると電界と直交する方向に伸長する特性を有する。したがって、この記録ヘッド162では、充電されることにより圧電振動子161は後方に収縮し、この収縮に伴ってアイランド部171が後方に引き戻され、収縮していた圧力室173が膨張する。この膨張に伴って共通インク室174のインクがインク供給路175を通って圧力室173内に流入する。一方、放電することにより圧電振動子161は前方に向けて伸長し、弾性板のアイランド部171が前方に押されて圧力室173が収縮する。この収縮に伴って圧力室173内のインク圧力が高くなる。
【0053】
このようにして圧力室173の内部のインクに圧力変動を生じさせることにより、ノズル開口165からインク滴を吐出させることができる。
【0054】
図3は、図1に示したインクジェット式記録装置の機能ブロック図である。図3に示したようにこの記録装置はプリンタコントローラ61と、プリントエンジン62とを備えている。プリンタコントローラ61は、ホストコンピュータ(図示せず)等から印刷データ等を受信するインターフェース63と、各種データの記憶等を行うRAM64と、各種データ処理のための制御ルーチン等を記憶したROM65と、CPU等から成る制御部82と、発振回路66と、駆動信号を発生する駆動信号発生回路83(駆動信号発生手段の一例)と、ドットパターンデータ(ビットマップデータ)に展開された印刷データや駆動信号等をプリントエンジン62に送信するためのインターフェース67とを備えている。
【0055】
駆動信号発生回路83は、駆動信号の周波数を変更することが可能であり、例えば、高周波数の駆動信号と低周波数の駆動信号との二種類を切り換え可能とすることができる。そして、例えば、高周波数の駆動信号は印刷速度が速い高速印刷モードにおいて使用され、低周波数の駆動信号は写真モードのような高画質印刷モードにおいて使用される。
【0056】
また、駆動信号発生回路83は、印刷用の駆動信号とは別に、後述するフラッシングのための専用の駆動信号を発生できるように構成することができる。
【0057】
プリンタコントローラ61は、さらに、記録媒体の一種であるメモリカード76を着脱可能に保持し、記録媒体保持部として機能するカードスロット77と、メモリカード76に記録された情報を制御部82に送信するカードインターフェース78とを備えている。上記のメモリカード76には、駆動信号の波形に関するデータが記録されている。なお、メモリカード76以外の記録媒体としては、例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディスク等も使用することができる。
【0058】
そして、制御部82はコンピュータの一種であり、メモリカード76に記録された駆動信号の波形データやROM65に記録された制御ルーチン等を参照してインク滴の吐出制御を行う。また、この制御部82は、後述するフラッシング動作を制御するフラッシング制御部、メニスカスの微振動動作を制御する微振動制御部、フラッシング後の待機状態を制御する待機状態制御部、さらに、ヘッドクリーニング動作を制御するクリーニング制御部としても機能する。
【0059】
インターフェース63は、例えばキャラクタコード、グラフィック関数、イメージデータのいずれか1つのデータ又は複数のデータからなる印刷データをホストコンピュータから受信する。また、インターフェース63は、ホストコンピュータに対してビジー(BUSY)信号やアクノレッジ(ACK)信号等を出力することができる。
【0060】
RAM64は、受信バッファ、中間バッファ、出力バッファ及びワークメモリ(図示せず)等として利用されるものである。受信バッファにはホストコンピュータからの印刷データが一時的に記憶され、中間バッファには中間コードデータが記憶され、出力バッファにはドットパターンデータが展開される。
【0061】
ROM65は、制御部82によって実行される各種制御ルーチン、フォントデータ、及びグラフィック関数等を記憶している。
【0062】
なお、このROM65には、変更されずに継続的に使用される制御ルーチン(制御プログラム)が記憶されている。そして、駆動信号の波形に関するデータ等、バージョンアップや変更が予定されるものは、上記のメモリカード76に記録される。
【0063】
制御部82は、メモリカード76から読み取った駆動信号の波形に関するデータに基づいて駆動信号発生回路83を制御して所定の駆動信号を生成させる。
【0064】
プリントエンジン62は、ステッピングモータ80、紙送りモータ81、及び記録ヘッド162の電気駆動系71とから構成されている。記録ヘッド162の電気駆動系71は、シフトレジスタ72、ラッチ回路73、レベルシフタ74、スイッチ75、及び圧電振動子161等を備えている。なお、シフトレジスタ72、ラッチ回路73、レベルシフタ74、及びスイッチ75はパルス生成手段を構成する。
【0065】
図4は、駆動信号発生回路83の一例を示すものであって、この駆動信号発生回路83は、波形生成回路91と電流増幅回路92とを備えている。
【0066】
波形生成回路91は、波形メモリ93と、第1波形ラッチ回路94と、第2波形ラッチ回路95と、加算器96と、デジタルアナログ変換器97と、電圧増幅回路98とを備えている。
【0067】
波形メモリ93は、制御部82から出力された複数種類の電圧変化量のデータを個別に記憶する変化量データ記憶手段として機能する。この波形メモリ93には第1波形ラッチ回路94が電気的に接続されている。そして、第1波形ラッチ回路94は、第1タイミング信号に同期して波形メモリ93の所定アドレスに記憶された電圧変化量のデータを保持する。加算器96には第1波形ラッチ回路94の出力と第2波形ラッチ回路95の出力が入力され、この加算器96の出力側には上記の第2波形ラッチ回路95が電気的に接続されている。そして、この加算器96は、変化量データ加算手段として機能して、出力信号同士を加算して出力する。
【0068】
第2波形ラッチ回路95は、第2タイミング信号に同期して加算器96から出力されたデータ(電圧情報)を保持する出力データ保持手段である。D/A変換器97は、第2波形ラッチ回路95の出力側に電気的に接続されており、第2波形ラッチ回路95が保持する出力信号をアナログ信号に変換する。電圧増幅回路98は、D/A変換器97の出力側に電気的に接続されており、D/A変換器97で変換されたアナログ信号を駆動信号の電圧まで増幅する。
【0069】
電流増幅回路92は、電圧増幅回路98の出力側に電気的に接続されており、電圧増幅回路98で電圧が増幅された信号に対する電流増幅を行って駆動信号COMとして出力する。
【0070】
上記の構成を有する駆動信号発生回路83では、駆動信号の生成に先立って、電圧変化量を示す複数の変化量データを波形メモリ93の記憶領域に個別に記憶させる。例えば、制御部82は、変化量データとこの変化量データに対応するアドレスデータとを波形メモリ93に出力する。そして、波形メモリ93は、変化量データをアドレスデータで指定される記憶領域に記憶する。なお、変化量データは正負の情報(増減情報)を含んだデータで構成され、アドレスデータは4ビットのアドレス信号で構成される。
【0071】
このようにして、複数種類の変化量データが波形メモリ93に記憶されると、駆動信号の生成が可能になる。
【0072】
駆動信号の生成は、変化量データを第1波形ラッチ回路94にセットし、所定の更新周期毎に、第1波形ラッチ回路94にセットした変化量データを第2波形ラッチ回路95からの出力電圧に加算することで行う。
【0073】
なお、制御部82以外のコンピュータとしては、例えば単体で直接的に記録装置に接続されたホストコンピュータや、また、ネットワークを介して接続された多数のコンピュータのうちの1つのコンピュータがある。
【0074】
そして、図2に示した記録ヘッド162においては、印刷データによって圧電振動子161に駆動信号を入力するか否かを制御することができる。例えば、印刷データが「1」の期間においてはスイッチ75が接続状態となるので、駆動信号COMが圧電振動子161に供給される。そして、供給された部分の駆動信号によって圧電振動子161が変形する。また、印刷データが「0」の期間においてはスイッチ75が非接続状態となるので、圧電振動子161への駆動信号の供給は遮断される。なお、この印刷データが「0」の期間では、各圧電振動子161は直前の電荷を保持し、直前の変形状態が維持される。
【0075】
次に、本実施形態によるインクジェット式記録装置における駆動方法について説明する。なお、本実施形態によるインクジェット式記録装置は、大ドット(ラージドット)を形成する大インク滴、中ドット(ミドルドット)を形成する中インク滴、及び、小ドット(マイクロドット)を形成する小インク滴を、同一のノズル開口165から選択的に吐出させることができる。
【0076】
図5は、駆動信号発生回路83が発生する駆動信号COMを、小ドット(マイクロドット)用吐出パルス、中ドット(ミドルドット)用吐出パルス、大ドット(ラージドット)用吐出パルス、及び微振動用駆動パルスと共に示している。ここで、「微振動用駆動パルス」とは、記録ヘッド162のノズル開口165の部分において、インクを吐出させることなくメニスカスを微振動させるために圧電振動子161に印加されるパルスである。
【0077】
そして、小ドット用のインク滴を吐出する場合には、駆動信号全体のうちの第2吐出パルスDP2の部分をスイッチ75を介して圧電振動子161に印加し、中ドット用のインク滴を吐出する場合には、駆動信号全体のうちの第1吐出パルスDP1及び第3吐出パルスDP3の部分をスイッチ75を介して圧電振動子161に印加し、大ドット用のインク滴を吐出する場合には、駆動信号全体のうちの第2吐出パルスDP2及び第3吐出パルスDP3の部分をスイッチ75を介して圧電振動子161に印加する。さらに、インクのメニスカスに微振動を発生させる場合には、駆動信号全体のうちの第1吐出パルスDP1の部分をスイッチ75を介して圧電振動子161に印加する。
【0078】
上述したように本実施形態によるインクジェット式記録装置においては、圧電振動子161に印加する吐出パルスを複数種類の吐出パルスから適宜選択することにより、同一のノズル開口165から体積の異なる複数種類のインク滴を選択的に吐出することができる。
【0079】
そして、本実施形態においては、図3に示した制御部82が、記録ヘッド162のノズル開口165からインクを強制的に吸引排出させるクリーニング動作を実施するクリーニング制御部と、記録ヘッド162の圧電振動子161を制御してノズル開口165から非記録領域に向けてインク滴を吐出させるフラッシング制御部と、を含んでいる。
【0080】
そして、図6に示したように、クリーニング制御部によってクリーニングが開始されると(ステップ1)、キャップ部材110で記録ヘッド162のノズル形成面を封止した状態でポンプユニット10が駆動され、記録ヘッド162のノズル開口165からインクが強制的に吸引排出される(ステップ2)。
【0081】
このインク吸引動作が終了したら、キャップ部材110を記録ヘッド162から引き離し、ワイピング部材11を用いて記録ヘッド162のノズル形成面を払拭する(ステップ3)。
【0082】
次に、制御部82のフラッシング制御部によってフラッシングが実施される。すなわち、フラッシング制御部は、クリーニング制御部によるクリーニング動作が実施された後に、駆動信号発生回路83で生成可能な最も高い周波数以外の周波数の駆動信号を駆動信号発生回路83にて発生させ、記録ヘッド162から吐出可能な体積の異なる複数種類のインク滴のうちの最も体積の小さい液滴をノズル開口165から吐出させてフラッシングを実施する(ステップ4)。
【0083】
ここで、フラッシング時に吐出されるインク滴の重量は、好ましくは、1〜20ngの範囲内である。
【0084】
また、フラッシングに使用される駆動信号は、好ましくは、駆動信号発生回路83で生成可能な最も低い周波数の駆動信号であり、それは例えば高画質印刷モードにおいて使用される駆動信号である。或いは、フラッシング時に使用される駆動信号は、フラッシング専用として使用される駆動信号であっても良い。また、フラッシング時に使用される駆動信号の周波数は、好ましくは0.1〜3kHzの範囲内である。
【0085】
また、フラッシング時のインク滴の吐出回数は、好ましくは、1つのノズル開口165あたりに1000回以上である。
【0086】
また、図3に示した制御部82は、ノズル開口165におけるメニスカスの微振動動作を制御する微振動制御部としても機能する。そして、この微振動制御部は、前記の如くフラッシングを実施した後に、駆動信号発生回路83にて生成された駆動信号(図5)中の微振動用駆動パルスDP1を圧電振動子161に印加して、インク滴を吐出させることなくノズル開口165におけるメニスカスを微振動させる(ステップ5)。
【0087】
或いはまた、図3に示した制御部82は、フラッシングを実施した後に所定時間にわたって圧電振動子161を静止状態に維持する静止状態制御部を含んでおり、フラッシング終了後、例えば1秒以上にわたって圧電振動子161の静止状態を維持する(ステップ6)。
【0088】
次に、キャップ部材110によって記録ヘッド162のノズル形成面を封止して(ステップ6)、次の印刷指令を待つ(ステップ7)。
【0089】
上述したように本実施形態においては、クリーニング制御部によって記録ヘッド162のクリーニングを実施した後に、低周波数の駆動信号を用いて、大インク滴以外のインク滴、好ましくは小インク滴を吐出させてフラッシングを行うようにしたので、クリーニング終了後にノズル開口165の部分のインク中に微小な気泡が残留し且つメニスカスの形状がやや崩れている場合においても、メニスカスを破壊することなく連続的にインク滴を吐出させることが可能である。
【0090】
そして、このフラッシング動作(ステップ4)によって、ノズル開口165の部分のインク中に残留していた気泡が排出されると共に、ノズル開口165におけるメニスカスの形状がある程度まで正常な状態に回復する。
【0091】
さらに、フラッシング動作(ステップ4)に続いて待機/微振動動作(ステップ5)を実施することにより、フラッシング後においてもなお残留している微小な気泡がインク中に溶解すると共に、ノズル開口165におけるメニスカスが正常な状態に回復する。
【0092】
以上述べたように本実施形態によれば、クリーニング終了後、駆動信号発生回路83で生成可能な最も高い周波数以外の周波数の駆動信号を駆動信号発生回路83にて発生させると共に、記録ヘッド162から吐出可能な体積の異なる複数種類のインク滴のうちの最も体積の小さいインク滴をノズル開口165から吐出させてフラッシングを実施するようにしたので、クリーニング後にノズル開口165の部分に残留していた微小気泡を、メニスカスを破壊することなく除去することができる。そして、このフラッシングとそれに続いて実施される待機/微振動動作によってメニスカスが正常な状態に回復し、以後の印刷を支障なく実施することができる。
【0093】
次に、上記実施形態の一変形例について図7を参照して説明する。
【0094】
図7に示したように本変形例においては、上述した待機/微振動動作(ステップ5)の後、キャッピング動作(ステップ6)に入る前に、フラッシング制御部によって第2のフラッシング(ステップ8)が実施される。
【0095】
この第2のフラッシング(ステップ8)においては、先行して実施されたフラッシング(ステップ4)で使用された駆動信号よりも高い周波数の駆動信号を駆動信号発生回路83にて発生させると共に、先行して実施されたフラッシング(ステップ4)で吐出したインク滴よりも大きな体積のインク滴をノズル開口165から非記録領域に向けて吐出させる。
【0096】
また、第2のフラッシング(ステップ8)は、好ましくは、駆動信号発生回路83で生成可能な最も高い周波数の駆動信号を用いて、記録ヘッド162から吐出可能な最も体積の大きいインク滴をノズル開口165から吐出させて実施される。
【0097】
この第2のフラッシング(ステップ8)が実施される時点では、先行して実施されたフラッシング(ステップ4)及び待機/微振動動作(ステップ5)によって、ノズル開口165の部分のインク中の微小気泡が除去されており且つメニスカスは正常な状態に回復している。従って、第2のフラッシングにおいて高周波数で大インク滴を吐出させても、メニスカスの破壊が引き起こされることがない。このように高周波数・大インク滴で第2のフラッシング(ステップ8)を実施することにより、クリーニング時にノズル開口165に付着した混色インクを迅速且つ確実に除去することができる。
【0098】
なお、上記実施形態及びその変形例では、縦振動モードの圧電振動子161を圧力発生素子として使用した記録ヘッド162を例示したが、本発明は、たわみ振動モードの圧電振動子を用いた記録ヘッドを備えた液体噴射装置にも適用することができる。このたわみ振動モードの記録ヘッドを用いた液体噴射装置においても、上記実施形態及び変形例と同様の効果を得ることができる。
【0099】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、液体噴射ヘッドのクリーニング終了後、駆動信号発生手段で生成可能な最も高い周波数以外の周波数の駆動信号を駆動信号発生手段にて発生させ、液体噴射ヘッドから吐出可能な体積の異なる複数種類の液滴のうちの最も体積の小さい液滴をノズル開口から吐出させてフラッシングを実施するようにしたので、クリーニング後にノズル開口の部分に残留していた微小気泡を、メニスカスを破壊することなく除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液体噴射装置の一実施形態としてのインクジェット式記録装置の概略構成を示した斜視図。
【図2】図1に示したインクジェット式記録装置の記録ヘッドの構造を示す断面図。
【図3】図1に示したインクジェット式記録装置の機能ブロック図。
【図4】図1に示したインクジェット式記録装置の駆動信号発生回路の要部を示すブロック図。
【図5】図1に示したインクジェット式記録装置における駆動信号及び各種吐出パルスを示した図。
【図6】図1に示したインクジェット式記録装置の駆動シーケンスを示した図。
【図7】図6に示した駆動シーケンスの一変形例を示した図。
【符号の説明】
82 制御部
83 駆動信号発生回路
110 キャップ部材
161 圧電振動子
162 記録ヘッド
165 ノズル開口
166 ノズルプレート
173 圧力室

Claims (24)

  1. ノズル開口に連通する圧力室内の液体に圧力発生素子により圧力変動を生じさせて前記ノズル開口から液滴を吐出する液体噴射ヘッドであって、前記ノズル開口から体積の異なる複数種類の液滴を吐出することができる液体噴射ヘッドと、前記圧力発生素子を駆動するための駆動信号を発生する駆動信号発生手段であって、周波数の異なる駆動信号を選択的に生成可能な駆動信号発生手段と、
    前記ノズル開口から液体を吸引排出するクリーニング動作を実施するクリーニング制御部と、
    前記圧力発生素子を動作させて前記ノズル開口から非記録領域に向けて液滴を吐出させるフラッシング制御部と、を備え、
    前記フラッシング制御部は、前記クリーニング制御部によってクリーニング動作が実施された後、前記駆動信号発生手段で生成可能な最も高い周波数以外の周波数の駆動信号を前記駆動信号発生手段にて発生させ、前記体積の異なる複数種類の液滴のうちの最も体積の小さい液滴を前記ノズル開口から吐出させてフラッシングを実施することを特徴とする液体噴射装置。
  2. フラッシング時に使用される前記駆動信号は、前記駆動信号発生手段で生成可能な最も低い周波数の駆動信号であることを特徴とする請求項1記載の液体噴射装置。
  3. フラッシング時に使用される前記駆動信号は、高画質記録モードにおいて使用される駆動信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射装置。
  4. フラッシング時に使用される前記駆動信号は、フラッシング専用として使用される駆動信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射装置。
  5. フラッシング時に使用される前記駆動信号の周波数は0.1〜3kHzの範囲内であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  6. フラッシング時に吐出される液滴の重量は1〜20ngの範囲内であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  7. フラッシングの際の液滴の吐出回数は、1つの前記ノズル開口あたりに1000回以上であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  8. フラッシングを実施した後、前記駆動信号発生手段にて生成された駆動信号を用いて前記圧力発生素子に微振動用駆動パルスを印加して前記ノズル開口におけるメニスカスを微振動させる微振動制御部をさらに有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  9. フラッシングを実施した後、所定時間にわたって前記圧力発生素子を静止状態に維持する静止状態制御部をさらに有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  10. 前記所定時間は1秒以上であることを特徴とする請求項9記載の液体噴射装置。
  11. 前記フラッシング制御部は、前記微振動制御部による微振動動作又は前記静止状態制御部による静止状態制御が実施された後、前記最も体積の小さい液滴を吐出させて実施されたフラッシングにおいて使用された前記駆動信号の周波数よりも高い周波数の駆動信号を前記駆動信号発生手段にて発生させ、前記最も体積の小さい液滴よりも大きな体積の液滴を前記ノズル開口から非記録領域に向けて吐出させて第2のフラッシングを実施することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  12. 前記第2のフラッシングは、前記駆動信号発生手段で生成可能な最も高い周波数の駆動信号を用いて、前記体積の異なる複数種類の液滴のうちの最も体積の大きい液滴を前記ノズル開口から吐出させて実施されることを特徴とする請求項11記載の液体噴射装置。
  13. ノズル開口に連通する圧力室内の液体に圧力発生素子により圧力変動を生じさせて前記ノズル開口から液滴を吐出する液体噴射ヘッドであって、前記ノズル開口から体積の異なる複数種類の液滴を吐出することができる液体噴射ヘッドと、前記圧力発生素子を駆動するための駆動信号を発生する駆動信号発生手段であって、周波数の異なる駆動信号を選択的に生成可能な駆動信号発生手段と、を備えた液体噴射装置を駆動するための方法において、
    前記ノズル開口から液体を吸引排出するクリーニング工程と、
    前記クリーニング工程の後、前記駆動信号発生手段で生成可能な最も高い周波数以外の周波数の駆動信号を前記駆動信号発生手段にて発生させ、前記体積の異なる複数種類の液滴のうちの最も体積の小さい液滴を前記ノズル開口から非記録領域に向けて吐出させてフラッシングを実施するフラッシング工程と、を備えたことを特徴とする液体噴射装置の駆動方法。
  14. フラッシング時に使用される前記駆動信号は、前記駆動信号発生手段で生成可能な最も低い周波数の駆動信号であることを特徴とする請求項13記載の液体噴射装置の駆動方法。
  15. フラッシング時に使用される前記駆動信号は、高画質記録モードにおいて使用される駆動信号であることを特徴とする請求項13又は14に記載の液体噴射装置の駆動方法。
  16. フラッシング時に使用される前記駆動信号は、フラッシング専用として使用される駆動信号であることを特徴とする請求項13又は14に記載の液体噴射装置の駆動方法。
  17. フラッシング時に使用される前記駆動信号の周波数は0.1〜3kHzの範囲内であることを特徴とする請求項13乃至16のいずれか一項に記載の液体噴射装置の駆動方法。
  18. フラッシング時に吐出される液滴の重量は1〜20ngの範囲内であることを特徴とする請求項13乃至17のいずれか一項に記載の液体噴射装置の駆動方法。
  19. フラッシングの際の液滴の吐出回数は、1つの前記ノズル開口あたりに1000回以上であることを特徴とする請求項13乃至18のいずれか一項に記載の液体噴射装置の駆動方法。
  20. フラッシングを実施した後、前記駆動信号発生手段にて生成された駆動信号を用いて前記圧力発生素子に微振動用駆動パルスを印加して前記ノズル開口におけるメニスカスを微振動させる微振動工程をさらに有することを特徴とする請求項13乃至19のいずれか一項に記載の液体噴射装置の駆動方法。
  21. フラッシングを実施した後、所定時間にわたって前記圧力発生素子を静止状態に維持する待機工程をさらに有することを特徴とする請求項13乃至19のいずれか一項に記載の液体噴射装置の駆動方法。
  22. 前記所定時間は1秒以上であることを特徴とする請求項21記載の液体噴射装置の駆動方法。
  23. 前記微振動工程又は前記待機工程の後、前記フラッシング工程において使用された前記駆動信号の周波数よりも高い周波数の駆動信号を前記駆動信号発生手段にて発生させ、前記最も体積の小さい液滴よりも大きな体積の液滴を前記ノズル開口から非記録領域に向けて吐出させて第2のフラッシングを実施する工程をさらに有することを特徴とする請求項20乃至22のいずれか一項に記載の液体噴射装置の駆動方法。
  24. 前記第2のフラッシングは、前記駆動信号発生手段で生成可能な最も高い周波数の駆動信号を用いて、前記体積の異なる複数種類の液滴のうちの最も体積の大きい液滴を前記ノズル開口から吐出させて実施されることを特徴とする請求項23記載の液体噴射装置の駆動方法。
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