JP2006175849A - ノズルクリーニング装置、ノズルクリーニング方法、液体吐出装置、印刷装置、プログラム、および液体吐出システム - Google Patents
ノズルクリーニング装置、ノズルクリーニング方法、液体吐出装置、印刷装置、プログラム、および液体吐出システム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 ノズルクリーニング装置は、(A)検査対象となる液体吐出ノズルについて液体の吐出が有るか無いかを判定する第1判定部と、(B)前記液体吐出ノズルについて液体の吐出方向に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、(C)前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記液体の吐出方向に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記液体吐出ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラとを備える。
【選択図】 図32
Description
しかしながら、このようなインクジェットプリンタにあっては、インクの固着などによってノズルに目詰まりが発生して、インクが正常に吐出されないことがある。このようにノズルから正常にインクが吐出されなくなると、媒体上にきちんとドットを形成することができず、画像をきれいに印刷することができないといった不具合が発生する場合があった。
(A)検査対象となる液体吐出ノズルについて液体の吐出が有るか無いかを判定する第1判定部と、
(B)前記液体吐出ノズルについて液体の吐出方向に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
(C)前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記液体の吐出方向に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記液体吐出ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
(D)を備えたことを特徴とするノズルクリーニング装置である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
(B)前記液体吐出ノズルについて液体の吐出方向に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
(C)前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記液体の吐出方向に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記液体吐出ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
(D)を備えたことを特徴とするノズルクリーニング装置。
このようなノズルクリーニング装置にあっては、液体の吐出が無いと判定された場合と、液体の吐出方向に異常が有ると判定された場合とで、判定された液体吐出ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行することができる。これにより、液体吐出ノズルの吐出不良の状況に応じて、適切なクリーニング処理を実行することができる。
(B)前記液体吐出ノズルについて液体の吐出方向に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
(C)前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記液体の吐出方向に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記液体吐出ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
(D)を備え、
(E)前記第2判定部は、前記第1判定部により前記液体の吐出が有ると判定された場合に、判定された前記液体吐出ノズルについて液体の吐出方向に異常が有るか否かを判定し、
(F)前記液体吐出ノズルから吐出された、帯電した前記液体によって、誘導電流が発生する検出部材と、前記検出部材に発生した前記誘導電流を検出する検出部とを備え、前記第1判定部および前記第2判定部のうちの少なくともいずれか一方が、前記検出部により検出された前記誘導電流の大きさに基づき判定し、
(G)前記第1判定部または前記第2判定部は、前記検出部により検出された前記誘導電流の大きさと所定の基準値とを比較して判定し、
(H)前記液体吐出ノズルが複数あり、
(I)前記クリーニング処理として、前記液体吐出ノズルから前記液体を吸引する吸引処理と、前記液体吐出ノズルから液体回収部に向けて前記液体を吐出する液体吐出動作と、前記液体吐出ノズルの開口部に付着した付着物を拭き取って除去するワイピング処理とを実行し、
(J)前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合に、前記クリーニング処理として前記吸引処理が実行され、
(K)前記第2判定部により前記液体の吐出方向に異常が有ると判定された場合に、前記クリーニング処理として前記液体吐出動作が実行され、
(L)前記液体吐出ノズルから吐出される前記液体がインクである、
ことを特徴とするノズルクリーニング装置。
(B)前記液体吐出ノズルについて液体の吐出状態に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
(C)前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記液体の吐出状態に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記液体吐出ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
(D)を備えたことを特徴とするノズルクリーニング装置。
このようなノズルクリーニング装置にあっては、液体の吐出が無いと判定された場合と、液体の吐出状態に異常が有ると判定された場合とで、判定された液体吐出ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行することができる。これにより、液体吐出ノズルの吐出不良の状況に応じて、適切なクリーニング処理を実行することができる。
前記液体吐出ノズルについて液体の吐出方向に異常が有るか否かを判定する第2判定ステップと、
前記第1判定ステップにて前記液体の吐出が無いと判定した場合と、前記第2判定ステップにて前記液体の吐出方向に異常が有ると判定した場合とで、判定された前記液体吐出ノズルに対して異なるクリーニング処理を実行するクリーニングステップと、
を有することを特徴とするノズルクリーンニング方法。
前記液体吐出ノズルについて液体の吐出状態に異常が有るか否かを判定する第2判定ステップと、
前記第1判定ステップにて前記液体の吐出が無いと判定した場合と、前記第2判定ステップにて前記液体の吐出状態に異常が有ると判定した場合とで、判定された前記液体吐出ノズルに対して異なるクリーニング処理を実行するクリーニングステップと、
を有することを特徴とするノズルクリーンニング方法。
(B)前記ノズルについて前記液体の吐出が有るか無いかを判定する第1判定部と、
(C)前記ノズルについて前記液体の吐出方向に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
(D)前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記液体の吐出方向に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
(E)を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
(B)前記ノズルについて前記液体の吐出が有るか無いかを判定する第1判定部と、
(C)前記ノズルについて前記液体の吐出状態に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
(D)前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記液体の吐出状態に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
(E)を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
(B)前記ノズルについて前記インクの吐出が有るか無いかを判定する第1判定部と、
(C)前記ノズルについて前記インクの吐出方向に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
(D)前記第1判定部により前記インクの吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記インクの吐出方向に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
(E)を備えたことを特徴とする印刷装置。
(B)前記ノズルについて前記インクの吐出が有るか無いかを判定する第1判定部と、
(C)前記ノズルについて前記インクの吐出状態に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
(D)前記第1判定部により前記インクの吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記インクの吐出状態に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
(E)を備えたことを特徴とする印刷装置。
前記液体吐出ノズルについて液体の吐出方向に異常が有るか否かを判定する第2判定ステップと、
前記第1判定ステップにて前記液体の吐出が無いと判定した場合と、前記第2判定ステップにて前記液体の吐出方向に異常が有ると判定した場合とで、判定された前記液体吐出ノズルに対して異なるクリーニング処理を実行するクリーニングステップと、
を実行することを特徴とするプログラム。
前記液体吐出ノズルについて液体の吐出状態に異常が有るか否かを判定する第2判定ステップと、
前記第1判定ステップにて前記液体の吐出が無いと判定した場合と、前記第2判定ステップにて前記液体の吐出状態に異常が有ると判定した場合とで、判定された前記液体吐出ノズルに対して異なるクリーニング処理を実行するクリーニングステップと、
を実行することを特徴とするプログラム。
前記液体吐出装置は、液体を吐出するノズルと、
前記ノズルについて前記液体の吐出が有るか無いかを判定する第1判定部と、
前記ノズルについて前記液体の吐出方向に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記液体の吐出方向に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
を備えたことを特徴とする液体吐出システム。
前記液体吐出装置は、液体を吐出するノズルと、
前記ノズルについて前記液体の吐出が有るか無いかを判定する第1判定部と、
前記ノズルについて前記液体の吐出状態に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記液体の吐出状態に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
を備えたことを特徴とする液体吐出システム。
本発明に係る液体吐出装置および印刷装置の実施の形態について、インクジェットプリンタ1を例にして説明する。なお、このインクジェットプリンタ1には、ノズルクリーニング装置が搭載されている。図1〜図4は、そのインクジェットプリンタ1を示したものである。図1は、そのインクジェットプリンタ1の外観を示す。図2は、そのインクジェットプリンタ1の内部構成を示す。図3は、そのインクジェットプリンタ1の搬送部の構成を示す。図4は、そのインクジェットプリンタ1のシステム構成を示す。
紙検知センサ53により検知された媒体Sは、搬送ローラ17Aによって、印刷が実施されるプラテン14へと順次搬送される。搬送ローラ17Aの対向位置には、フリーローラ18Aが設けられている。このフリーローラ18Aと搬送ローラ17Aとの間に、媒体Sを挟み込むことによって、媒体Sをスムーズに搬送する。
プラテン14へと送り込まれた媒体Sは、ヘッド21から吐出されたインクによって順次印刷される。プラテン14は、ヘッド21と対向して設けられ、印刷される媒体Sを下側から支持する。
印刷が施された媒体Sは、排紙ローラ17Bにより順次、プリンタ外部へと排出される。排紙ローラ17Bは、搬送モータ15と同期に駆動されていて、当該排紙ローラ17Bに対向して設けられたフリーローラ18Bとの間に媒体Sを挟み込んで、媒体Sをプリンタ外部へと排出する。
次にこのインクジェットプリンタ1のシステム構成について説明する。このインクジェットプリンタ1は、図4に示すように、バッファメモリ122と、イメージバッファ124と、コントローラ126と、メインメモリ127と、通信インターフェース129と、キャリッジモータ制御部128と、搬送制御部130と、ヘッド駆動部132とを備えている。
図5は、ヘッド21の下面部に設けられたインクのノズルの配列を示した図である。ヘッド21の下面部には、同図に示すように、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色ごとにそれぞれ複数のノズル♯1〜♯180からなるノズル列、即ちシアンノズル列211C、マゼンダノズル列211M、イエロノズル列211Y、ブラックノズル列211Kが設けられている。
図6は、各ノズル♯1〜♯180の駆動回路220を示したものである。この駆動回路220は、同図に示すように、原駆動信号発生部221と、複数のマスク回路222とを備えている。原駆動信号発生部221は、各ノズル♯1〜♯180に共通して用いられる原駆動信号ODRVを生成する。この原駆動信号ODRVは、一画素分の主走査期間内(キャリッジ41が一画素の間隔を横切る時間内)において、図中下部に示すように、第1パルスW1と第2パルスW2の2つのパルスを含む信号である。原駆動信号発生部221で生成された原駆動信号ODRVは、各マスク回路222に出力される。
図7は、原駆動信号発生部221の動作を示す原駆動信号ODRV、印刷信号PRT(i)、実駆動信号DRV(i)のタイミングチャートである。同図に示すように、原駆動信号ODRVは、各画素区間T1、T2、T3、T4において、第1パルスW1と第2パルスW2とを順に発生する。なお、画素区間とは、一画素分のキャリッジ41の移動区間と同じ意味である。
次に前述したインクジェットプリンタ1の印刷動作について説明する。ここでは、「双方向印刷」を例にして説明する。図8は、インクジェットプリンタ1の印刷動作の処理手順の一例を示したフローチャートである。以下で説明される各処理は、コントローラ126が、メインメモリ127からプログラムを読み出して、当該プログラムに従って、キャリッジモータ制御部128や搬送制御部130、ヘッド駆動部132などを各々制御することにより実行される。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1(液体吐出装置、印刷装置)にあっては、各ノズル列211C、211M、211Y、211Kのノズル♯1〜♯180をクリーニングするノズルクリーニング装置の構成として、液体吐出検査装置62を備えている。この液体吐出検査装置62について詳しく説明する。
図9及び図10は、本実施形態のインクジェットプリンタ1に搭載された液体吐出検査装置62の基本構成60と検査方法について概略的に説明したものである。図9は、液体吐出検査装置62の基本構成60を説明した説明図である。図10は、液体吐出検査装置62の検査原理を説明するための説明図である。
図11は、吐出検査時にインクを吐出するために、各ノズル♯1〜♯180に対応して設けられたピエゾ素子に向けて出力される駆動信号と、検出部80からの検出信号の各波形をそれぞれ示したものである。同図中の上の波形は駆動信号の波形を示したものであり、同図中の下の波形は、検出部80の検出信号の波形を示したものである。あるノズルについて吐出検査を行うときに、検査対象となるノズルに設けられたピエゾ素子には、同図に示すように、インク滴を1回、即ち1滴吐出するための駆動パルスWaが駆動信号として入力される。
本実施形態に係る液体吐出検査装置にあっては、ノズル♯1〜♯180からそれぞれ吐出されたインク滴Ipによって誘導電流が発生する検出部材70と、この検出部材70に発生した誘導電流を検出する検出部80とを2系統備えている。コントローラ126は、これら2系統の検出部材70および検出部80から取得した誘導電流の大きさに基づき、ノズル♯1〜♯180からのインク滴Ipの吐出が正常に行われているか否かを判定する。
次にコントローラ126による吐出の有無の判定方法について説明する。なお、ここで、コントローラ126は、「第1判定部」に相当する。図14は、ノズル♯1〜♯180からのインク滴Ipの吐出の有無をコントローラ126により判定する方法の一例を説明したものである。ここでは、コントローラ126は、2つの検出部材、即ち第1検出部材72と第2検出部材74とにそれぞれ発生した誘導電流の大きさ、即ち、第1検出部82および第2検出部84からそれぞれ出力された検出信号に基づき判定する。
次にノズル♯1〜♯180からのインク滴Ipの吐出方向が正常か否かを検査する方法の一例について説明する。ここで、インク滴Ipの吐出方向が正常か否かの判定についても同様に、コントローラ126により行う。なお、ここで、コントローラ126は、「第2判定部」に相当する。コントローラ126は、第1検出部82および第2検出部84からの各検出信号に基づき判定を行う。具体的には、第1検出部82および第2検出部84からそれぞれ出力された各検出信号のピーク値を取得して、これら2つのピーク値の差分を求め、その差分に基づき、ノズル♯1〜♯180からのインク滴Ipの吐出方向が正常か否か判定する。第1検出部材72および第2検出部材74に発生する誘導電流の大きさは、これら第1検出部材72または第2検出部材74とインク滴Ipの飛行経路Fとの間の距離に応じて異なる。
図16〜図18は、第1検出部材72および第2検出部材74と、インク滴Ipの飛行経路Fとの各位置関係と、第1検出部82および第2検出部84から得られる各検出信号の波形とをそれぞれ説明したものである。図16は、インク滴Ipの飛行経路Fが、第1検出部材72および第2検出部材74の間のほぼ中央にある場合について説明したものである。図17は、インク滴Ipの飛行経路Fが第1検出部材72側に偏っている場合について説明したものである。図18は、インク滴Ipの飛行経路Fが第2検出部材74側に偏っている場合について説明したものである。図16A、図17Aおよび図18Aは、インク滴Ipの飛行経路Fと第1検出部材72および第2検出部材74との位置関係をそれぞれ説明したものである。また、図16B、図17Bおよび図18Bは、第1検出部82から得られる検出信号をそれぞれ説明したものである。また、図16C、図17Cおよび図18Cは、第2検出部84から得られる検出信号をそれぞれ説明したものである。
ノズル♯1〜♯180からのインク滴Ipの吐出方向が正常か否かを検査する場合には、第1検出部82および第2検出部84からそれぞれ出力された各検出信号のピーク値V1max、V2maxからそれらの差分を求め、その差分に基づき判定を行う。ここでは、図16〜図18(図16A、図17A、図18A)で説明するインク滴Ipの飛行経路Fが、正常な飛行経路である場合を例にして説明する。
図21は、コントローラ126による吐出の方向の判定手順の一例を示したフローチャートである。ここでは、コントローラ126は、まず、第1検出部82から出力された検出信号からピーク値V1maxを取得する(S142)。次に、コントローラ126は、第2検出部84から出力された検出信号からピーク値V2maxを取得する(S144)。次に、コントローラ126は、取得したピーク値V1max、V2maxから差分を算出する(S146)。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1では、各ノズル列211C、211M、211Y、211Kの各ノズル♯1〜♯180の吐出検査を効率良く行うために、第1検出部材72および第2検出部材74が次のような構成になっている。
図22は、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1に搭載される液体吐出検査装置62の第1検出部材72および第2検出部材74の構成を示したものである。図22Aは、第1検出部材72および第2検出部材74の概要を示す平面図であり、図22Bは、第1検出部材72および第2検出部材74を示す縦断面図である。
図23は、基板75に設けられた第1検出部材72および第2検出部材74の回路構成を詳しく説明したものである。基板75上に設置された第1検出部材72は、同図に示すように、基板75の長さ方向に沿って等間隔にて斜めに配置されている。第1検出部材72の一端部(ここでは、左端部)は、基板75の開口部76の縁部(ここでは、左側縁部)に沿って設けられた1本の第1共通線77Aにそれぞれ接続されている。この第1共通線77Aは、各第1検出部材72に発生した誘導電流を検出する第1検出部82に接続されている。
図24は、本実施形態の吐出検査ユニット79の設置位置を詳しく説明したものである。本実施形態の吐出検査ユニット79は、同図に示すように、ノズル♯1〜♯180からインクが吐出されて印刷が行われる印刷エリアApから外れたエリアAn(以下、非印刷エリアという)に設置される。この非印刷エリアAnには、ノズル♯1〜♯180のクリーニング装置として、ノズルの目詰まりを解消するためにノズル♯1〜♯180からインクを吸い出すノズル吸引装置200が設けられている。この他に、非印刷エリアAnには、ノズル♯1〜♯180の開口部から余計に付着したインクを拭き取るワイピング装置などが設けられることもある。本実施形態の吐出検査ユニット79は、このようなノズルクリーニングを実行するノズル吸引装置200をはじめとする各種クリーニング装置に隣接して設けられる。
図25は、吐出検査が行われるときの吐出検査ユニット79とノズル列211C、211M、211Y、211Kとの位置関係を説明したものである。吐出検査ユニット79の基板75に設けられた開口部76の縦寸法Lは、同図に示すように、ノズル列211C、211M、211Y、211Kの長さ寸法に対応して、その長さ寸法よりも若干長くなるように設定されている。また、開口部76の横寸法Hは、ノズル列211C、211M、211Y、211Kの1列分の幅に対応するように設定されている。吐出検査ユニット79の開口部76に設けられた第1検出部材72および第2検出部材74は、それぞれ、ノズル列211C、211M、211Y、211Kの各ノズル♯1〜♯180にそれぞれ対応して、各ノズル列211C、211M、211Y、211Kの各ノズル♯1〜♯180の配列方向(ここでは、搬送方向と平行)と交差する方向に沿って斜めに設置される。
図26は、吐出検査時における第1検出部材72および第2検出部材74と、ノズル♯1〜♯180との位置関係の他の例について説明したものである。ここでは、3本の第1検出部材72A、72B、72Cと、3本の第2検出部材74A、74B、74Cとにて、15個のノズル♯1〜♯15の吐出検査を行う場合を例にして説明する。
吐出検査を行う場合には、前述した場合と同様に、各ノズル♯1〜♯15から各々吐出されたインク滴Ipによって、第1検出部材72A、72B、72Cおよび第2検出部材74A、74B、74Cにそれぞれ発生した誘導電流を第1検出部82および第2検出部84にて検出して、その検出結果に基づき、各ノズル♯1〜♯15からのインク滴Ipの吐出が正常に行われているか否かを判定する。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1にあっては、このような吐出検査を行った結果、ノズル列211C、211M、211K、211Kのノズル♯1〜♯180に吐出不良のあるノズルが発見された場合には、そのノズルについてクリーニング処理が実行される。ここで実行されるクリーニング処理について説明する。なお、このクリーニング処理は、コントローラ126によって実行される。このコントローラ126は、クリーニング処理を実行する「コントローラ」に相当する。
吸引処理は、ノズル吸引装置200により実施される。図27は、ノズル吸引装置200の構成を説明するものである。ノズル吸引装置200は、ヘッドキャップ202と、4本のホース204a、204b、204c、204dと、4つのポンプローラ(ここでは、1つのポンプローラ206cのみ図示、他のポンプローラは不図示)とを備えている。なお、4本のホース204a、204b、204c、204dおよび4つのポンプローラ(ここでは、1つのポンプローラ206cのみを図示)の構成と動作の概要は、全て同じである。ここでは、ホース204cおよびポンプローラ206cにより簡略的に説明し、重複する記載および図示は省略する。
このインク吐出動作によるクリーニング処理は、フラッシングとも呼ばれ、ノズル♯1〜♯180からインクを強制的に吐出する動作を実行してインクを排出する。具体的には、各ノズル♯1〜♯180のピエゾ素子を駆動して、印刷時に各ノズル♯1〜♯180からインクを吐出する場合と同じように、ノズルからインクを積極的に吐出する動作を実行する。
このワイピング処理は、ワイピング装置240により実行される。図29Aおよび図29Bは、このワイピング装置240の一例について説明したものである。図29Aは、このワイピング装置240の構成について説明したものである。図29Bは、このワイピング装置240によるワイピング処理について説明したものである。
次に、実際に実行されるクリーニングの手順の一例について説明する。ここでは、液体吐出検査装置62により各ノズル列211C、211M、211Y、211Kの各ノズル♯1〜♯180から順次インクを吐出して各ノズル♯1〜♯180について吐出検査を行った後、これらノズル♯1〜♯180に吐出不良が発生したノズルがあった場合に、そのノズルについてクリーニング処理を実行する。吐出検査は、4つのノズル列211C、211M、211Y、211Kについて1ノズル列ずつ順次実行される。また、クリーニング処理は、液体吐出検査装置62による吐出検査の結果に応じて、コントローラ126により複数のクリーニング処理の中から適切なクリーニング処理を選択して実行する。
図30は、吐出検査を行うときの各ノズル列211K、211C、211M、211Y別の吐出検査の手順の一例を説明するフローチャートである。ここでは、吐出検査ユニット79が、1列分のノズル列にしか対応していないことから、各ノズル列211K、211C、211M、211Yについてそれぞれキャリッジ41(ヘッド21)を移動させて、各ノズル列211K、211C、211M、211Yごとに個別に吐出検査を行う。
図31は、コントローラ126による判定手順の一例を説明したフローチャートである。コントローラ126は、変数「N」に対して初期値「1」をセットする(S302)。次に、コントローラ126は、「N」番目のノズル(ノズル♯N)について吐出の有無の検査を実施する(S304)。この検査においては、例えば、図14および図15において説明したような方法により実施する。そして、コントローラ126は、「N」番目のノズル(ノズル♯N)について吐出が有るか否か判定する(S306)。検査の結果、「N」番目のノズル(ノズル♯N)についてインクの吐出が検出されなかった場合には、コントローラ126は、ステップS322へと進み、インクの吐出無しと判断する(S322)。その後、コントローラ126は、処理を終了する。
図32は、ノズル列別の検査手順の一例について説明したフローチャートである。ここでは、各ノズル列211K、211C、211M、211Yごとに個別に吐出検査を実施する。ここでは、イエロノズル列211Y→マゼンダノズル列211M→シアンノズル列211C→ブラックノズル列211Kの順に吐出検査を実施する。なお、これら各ノズル列211C、211M、211Y、211Kの吐出検査は、コントローラ126により行われている。
図32にて説明した実施形態では、各ノズル列211C、211M、211Y、211Kの各ノズル♯1〜♯180にインクの吐出が無いノズルがあった場合に、そのノズルに対してクリーニング処理として吸引処理が実行されていたが、インクの吐出が無いノズルがあった場合に実行されるクリーニング処理としては、このような吸引処理に限られない。つまり、インクの吐出が無いノズルがあった場合に、前述したインク吐出動作やワイピング処理がクリーニング処理として実行されても良い。
吐出検査が行われるタイミングとしては、次のようなものがある。
印刷処理中に適当なタイミングで吐出検査を実行する。例えば、「双方向印刷」の場合には、移動方向が変更される際に、キャリッジ41が待機位置へと移動してノズル♯1〜♯180の吐出検査を実行する。これにより、印刷処理中に途中でノズルの目詰まり等が発生して、印刷画像に不具合が生じるのを回避することができる。
電源投入時に吐出検査を実行する。これは、これから印刷を行うために、インクジェットプリンタ1の電源投入時に、吐出検査を実行するものであり、インクジェットプリンタ1のイニシャライズ処理時に処理の1つとしてノズル♯1〜♯180の吐出検査を実行する。このようなタイミングで吐出検査を実行することで、ノズル♯1〜♯180の目詰まり等なく印刷処理をスムーズに実行することができる。
媒体Sを印刷すべく所定の位置に送り込む動作時、即ち給紙時に吐出検査を実行する。これは、これから1つの媒体Sに印刷処理を施そうとするときに、インクが正常に吐出されるかどうかをチェックするもので、媒体Sを給紙する都度、吐出検査を実行しても良く、また、適宜な間隔で所定の数ごとに吐出検査を実行しても良い。
インクジェットプリンタ1が、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ140から印刷データを受け取ったときに、吐出検査を実行する。すなわち、コンピュータ140から印刷データを受け取り、これから印刷を実行しようとするときに、インクが正常に吐出されるか否かをチェックするものである。このようなタイミングで吐出検査を実行することで、ノズル♯1〜♯180の目詰まり等なく、印刷処理をスムーズに実行することができる。
以上本実施形態にあっては、液体吐出検査装置62により各ノズル列211C、211M、211Y、211Kの各ノズル♯1〜♯180についてインクの吐出が無いと判定した場合と、インクの吐出方向に異常が有ると判定した場合とで、ノズルに対して異なるクリーニング処理が実行されることで、ノズルの吐出不良の状況に応じて、適切クリーニング処理を実行することができる。つまり、本実施形態では、インクの吐出が無いと判定した場合には、コントローラ126は、これを「重度の吐出不良」であると判断して、ノズル♯1〜♯180に対してクリーニング処理として吸引処理を実行する。また、インクの吐出方向に異常があると判定した場合には、コントローラ126は、これを「軽度の吐出不良」であると判断して、ノズル♯1〜♯180に対してクリーニング処理としてインク吐出動作を実行する。このようにインクの吐出が無いと判定した場合には、吸引処理を実行し、またインクの吐出方向に異常が有ると判定した場合には、インク吐出動作を実行することで、クリーニング処理に要する時間の短縮を図ることができるとともに、クリーニング時のインク吐出量を抑制することができ、ユーザーへのコスト負担増を防止することができる。
前述した実施形態では、第1検出部材72および第2検出部材74にそれぞれ発生した誘導電流に基づき、ノズル♯1〜♯180からのインクの吐出方向が正常か否かについて検査をすることができる点について説明した。しかしながら、第1検出部材および第2検出部材にそれぞれ発生した誘導電流については、インクの吐出方向が正常か否かの検査の他に、例えば、ノズル♯1〜♯180からインクが飛散して吐出されていないか否かなどについても検査をすることができる。
前述した実施の形態では、クリーニング処理として、(1)吸引処理と、(2)インク吐出動作(フラッシング)と、(3)ワイピング処理との3種類、説明していた。ここで、『(2)インク吐出動作(フラッシング)』については、次のような処理がある。
<その1:摩擦帯電の利用>
図35Aは、本発明に係る液体吐出検査装置の他の構成例を説明したものである。この液体吐出検査装置100は、同図に示すように、先に説明した液体吐出検査装置(図9参照)のように、誘導電流が発生する検出部材70(第1検出部材72または第2検出部材74)に高電圧を印加することによって、ノズル♯1〜♯180から吐出されるインク滴Ipを帯電させるのではなく、各ノズル♯1〜♯180から吐出されるインク滴Ipが、各ノズル♯1〜♯180から離れる際に、自然に帯電する、いわゆる摩擦帯電現象を利用して、インク滴Ipを帯電させるようになっている。このため、インク滴Ipを帯電させるために検出部材70に高電圧を印加する構成が省かれている。
図35Bは、本発明に係る液体吐出検査装置の他の構成例を説明したものである。この液体吐出検査装置110は、同図に示すように、検出部材70(第1検出部材72または第2検出部材74)とは別に電極部112を備え、この電極部112によって、ノズル♯1〜♯180から吐出されるインク滴Ipを帯電させるようになっている。この電極部112は、同図に示すように、検出部材70(第1検出部材72または第2検出部材74)と同様に、金属等の導電性を有する線材からなり、緊張状態にて張られた形で、ヘッド21と平行に配置されている。電極部112には、保護抵抗R1を介して電源(図示外)が接続されていて、この電源から例えば100V(ボルト)などの高い電圧が印加されるようになっている。
図36Aおよび図36Bは、第1検出部材72および第2検出部材74の他の実施形態を説明したものである。図36Aは、それら第1検出部材72および第2検出部材74が設置された吐出検査ユニット79を示したものである。図36Bは、それら第1検出部材72および第2検出部材74により検査するときの様子を説明したものである。
<インク回収部>
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1にあっては、吐出検査に使用されたインクを回収するためのインク回収部90を備えている。図36Cは、このインク回収部90を説明したものである。インク回収部90は、同図に示すように、例えば、吐出検査ユニット79の下方に設置され、ヘッド21の各ノズル♯1〜♯180から吐出されて第1検出部材72および第2検出部材74の側方を通過して基板75の開口部76を通じて落下してきたインク滴Ipを収容して回収する。このように吐出検査に使用されたインクをインク回収部90により回収することによって、インクジェットプリンタ1内部が、インクによって汚損されるのを防止することができる。
なお、本実施形態では、インク回収部90が同図に示すように凹形の収容部として形成されていたが、吐出検査に使用されたインクを回収するのであれば、例えば、プラテン14等に断面凹形等に形成された溝部などとして設けられていても良い。
第1検出部材72または第2検出部材74については、その表面に撥水処理が施されていても良い。このように第1検出部材72または第2検出部材74の表面に撥水処理が施されていれば、ノズル♯1〜♯180から吐出されたインク滴Ipが、第1検出部材72または第2検出部材74に接触した場合でも、第1検出部材72または第2検出部材74の表面からインクを簡単に除去することができる。
また、電極部112についても同様に、その表面に撥水処理が施されていても良い。このように電極部112の表面についても撥水処理が施されていれば、ノズル♯1〜♯180から吐出されたインク滴Ipが、電極部112に付着した場合でも、電極部112の表面からインクを除去し易くすることができる。
撥水処理を施す方法としては、第1検出部材72、第2検出部材74または電極部112の表面に撥水処理層などをコーティング等により設ける方法をはじめ、その他、周知の方法を含む。
次に、本発明に係る液体吐出システムの一実施形態として、液体吐出装置としてインクジェットプリンタ1を備えた場合を例に説明する。図37は、本発明に係る液体吐出システムの一実施形態の外観構成を示したものである。この液体吐出システム300は、コンピュータ140と、表示装置304と、入力装置306とを備えている。コンピュータ140は、パーソナルコンピュータなどをはじめとする各種コンピュータにより構成される。
以上、一実施形態に基づき、本発明に係るインクジェットプリンタ等の液体吐出装置(印刷装置)に搭載されたノズルクリーニング装置ついて説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に係るノズルクリーニング装置に含まれるものである。
前述した実施の形態では、液体としてインクが使用された場合を例にして説明したが、インクに限らず、その他の液体、例えば、金属材料、有機材料(例えば高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、各種加工液、遺伝子溶液といった各種液体がインクの代わりに用いられても良い。
前述した実施の形態では、「液体吐出ノズル」として、インクを吐出するノズル♯1〜♯180を例にして説明したが、「液体吐出ノズル」にあっては、このようなインクを吐出するノズルに限らない。すなわち、前述したように、「液体」として、インク以外のもの、即ち、例えば、金属材料、有機材料(例えば高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、各種加工液、遺伝子溶液といった各種液体を吐出するノズルであっても構わない。
前述した実施の形態では、ノズル♯1〜♯180からのインクの吐出が正常に行われているか否かの判定が、インクジェットプリンタ1(印刷装置)の全体を制御するコントローラ126により行われていたが、ノズル♯1〜♯180からのインクの吐出が正常に行われているか否かの判定は、このようなコントローラ126により必ずしも行われる必要はない。すなわち、インク(液体)の吐出があるか無いかを判定する「第1判定部」、およびインク(液体)の吐出方向に異常があるか否かを判定する「第2判定部」にあっては、このようなコントローラ126に限らず、コントローラ126とは別の構成であってもよく、また、インク(液体)の吐出が有るかないか、またインク(液体)の吐出方向に異常があるか否かを判定するための専用の構成を備えていても良い。
前述した実施の形態では、「検出部材」として、第1検出部材72および第2検出部材74が用いられていたが、「検出部材」にあっては、このような線材により形成される場合に限られない。つまり、例えば、細長な帯状の板状部材により形成されても構わず、またこの他に、他の形状を有する部材により形成されても良い。
前述した実施の形態では、第1検出部材72および第2検出部材74がそれぞれ複数設けられ、かつ相互に平行にかつ等間隔にて配置された場合を例にして説明したが、第1検出部材72および第2検出部材74にあっては、必ずしもこのように配置される必要はない。つまり、第1検出部材72および第2検出部材74は、相互に平行に配置されている必要はなく、各々別の方向に沿って配置されていても良く、また等間隔ではなくてもよく、相互に交差して配置されていても構わない。
前述した実施の形態では、「検出部」として、検出部80、82、84、102、114が説明されていたが、このような検出部80、82、84、102、114に限らず、液体吐出ノズル(ここでは、ノズル♯1〜♯180)から吐出された、帯電した液体(インク)によって、「検出部材」に発生した誘導電流を検出することができれば、どのようなタイプの検出部であっても構わない。
前述した実施の形態では、「電極部」として、線材により形成された電極部112が説明されていたが、「電極部」にあっては、このような電極部112に限らず、ノズル♯1〜♯180(ヘッド21)との間に電界を形成するのであれば、どのような形態の電極部であっても構わない。
前述した実施の形態では、ノズルクリーニング装置として、インクジェットプリンタ1を例にした液体吐出装置(印刷装置)に搭載されたノズルクリーニング装置について説明したが、ノズルクリーニング装置にあっては、このような装置に限らない。つまり、ノズルクリーニング装置は、液体吐出装置(印刷装置)から分離して、液体の吐出検査のみを独立して実行可能な装置であっても良く、また、前述した液体吐出装置以外の他の装置に搭載されても良い。
前述した実施の形態では、液体吐出装置として、インクジェットプリンタ1を例にして説明したが、このようなインクジェットプリンタ1に限らず、液体を吐出する装置であれば、どのような装置であっても構わない。
使用するインクについては、顔料インクであっても良く、また染料インクなど、その他各種インクであっても良い。
インクの色については、前述したイエロ(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の他に、ライトシアン(LC)やライトマゼンダ(LM)、ダークイエロ(DY)をはじめ、例えば、レッドやバイオレット、ブルー、グリーンなど、その他の色のインクを使用しても良い。
前述した実施の形態では、印刷装置としては、前述したようなインクジェットプリンタ1の場合を例にして説明したが、このような印刷装置に限らず、他の方式によりインクを吐出するインクジェットプリンタであっても良い。
媒体Sについては、普通紙やマット紙、カット紙、光沢紙、ロール紙、用紙、写真用紙、ロールタイプ写真用紙等をはじめ、これらの他に、OHPフィルムや光沢フィルム等のフィルム材や布材、金属板材などであっても構わない。すなわち、印刷対象となり得るものであれば、どのような媒体であっても構わない。
5 操作ボタン、6 表示ランプ、7 排紙トレイ、8 給紙トレイ、
13 給紙ローラ、14 プラテン、15 搬送モータ、17A 搬送ローラ、
17B 排紙ローラ、18A フリーローラ、18B フリーローラ、21 ヘッド、
41 キャリッジ、42 キャリッジモータ、44 プーリ、45 タイミングベルト、
46 ガイドレール、48 インクカートリッジ、49 カートリッジ装着部、
51 リニア式エンコーダ、53 紙検知センサ、60 基本構成、
62 液体吐出検査装置、70 検出部材、72 第1検出部材、
72A 第1検出部材、72B 第1検出部材、72C 第1検出部材、
74 第2検出部材、74A 第2検出部材、74B 第2検出部材、
74C 第2検出部材、75 基板、76 開口部、
77A 第1共通線、77B 第2共通線、78 固定部、79 吐出検査ユニット、
80 検出部、82 第1検出部、83 回路素子、84 第2検出部、
85 回路素子、86 回路素子、87 回路素子、
88 第1A/D変換部、89 第2A/D変換部、90 インク回収部、
100 液体吐出検査装置、102 検出部、110 液体吐出検査装置、
112 電極部、114 検出部、122 バッファメモリ、
124 イメージバッファ、126 コントローラ、127 メインメモリ、
128 キャリッジモータ制御部、129 通信インターフェース、
130 搬送制御部、132 ヘッド駆動部、134 ロータリ式エンコーダ、
140 コンピュータ、200 ノズル吸引装置、202 ヘッドキャップ、
204a ホース、204b ホース、204c ホース、204d ホース、
206c ポンプローラ、208 小ローラ、209 小ローラ、
211Y イエロノズル列、211M マゼンダノズル列、211C シアンノズル列、
211K ブラックノズル列、220 駆動回路、221 原駆動信号発生部、
222 マスク回路、230 インク回収部、240 ワイピング装置、
242 ワイパーブレード、244 ワイパーブレード保持部、
246 ワイパーヘッド部、300 液体吐出システム、304 表示装置、
306 入力装置、308 キーボード、310 マウス、312 読み取り装置、
314 FDドライブ装置、316 CD−ROMドライブ装置、
318 CPU、320 メモリ、322 ハードディスクドライブ、
Ap 印刷エリア、An 非印刷エリア、S 媒体、Ip インク滴、
R1 保護抵抗、R2 入力抵抗、R3 帰還抵抗、C コンデンサ、
Amp オペアンプ、Ra 吸引室、Rb 吸引室、Rc 吸引室、Rd 吸引室
Claims (26)
- (A)検査対象となる液体吐出ノズルについて液体の吐出が有るか無いかを判定する第1判定部と、
(B)前記液体吐出ノズルについて液体の吐出方向に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
(C)前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記液体の吐出方向に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記液体吐出ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
(D)を備えたことを特徴とするノズルクリーニング装置。 - 前記第2判定部は、前記第1判定部により前記液体の吐出が有ると判定された場合に、判定された前記液体吐出ノズルについて液体の吐出方向に異常が有るか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のノズルクリーニング装置。
- 前記液体吐出ノズルから吐出された、帯電した前記液体によって、誘導電流が発生する検出部材と、前記検出部材に発生した前記誘導電流を検出する検出部とを備え、前記第1判定部および前記第2判定部のうちの少なくともいずれか一方が、前記検出部により検出された前記誘導電流の大きさに基づき判定することを特徴とする請求項1または2に記載のノズルクリーニング装置。
- 前記第1判定部または前記第2判定部は、前記検出部により検出された前記誘導電流の大きさと所定の基準値とを比較して判定することを特徴とする請求項3に記載のノズルクリーニング装置。
- 前記液体吐出ノズルが複数あることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のノズルクリーニング装置。
- 前記クリーニング処理として、前記液体吐出ノズルから前記液体を吸引する吸引処理が実行されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のノズルクリーニング装置。
- 前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合に、前記クリーニング処理として前記吸引処理が実行されることを特徴とする請求項6に記載のノズルクリーニング装置。
- 前記クリーニング処理として、前記液体吐出ノズルから液体回収部に向けて前記液体を吐出する液体吐出動作が実行されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のノズルクリーニング装置。
- 前記液体吐出ノズルは、前記液体の吐出によって媒体上に少なくとも2種類以上の異なるサイズのドットを形成するノズルであり、
前記クリーニング処理として、前記液体吐出ノズルから前記液体回収部に向けて、最大サイズよりも小さいサイズのドットを形成すべく前記液体を吐出する前記液体吐出動作を実行することを特徴とする請求項8に記載のノズルクリーニング装置。 - 前記液体吐出ノズルは、少なくとも2種類の異なる周波数の駆動信号に基づき前記液体を吐出する動作を行うノズルであり、
前記クリーニング処理として、前記液体吐出ノズルから前記液体回収部に向けて、最高周波数を除く他の周波数の駆動信号に基づき前記液体を吐出する液体吐出動作を実行することを特徴とする請求項8または9に記載のノズルクリーニング装置。 - 前記第2判定部により前記液体の吐出方向に異常が有ると判定された場合に、前記クリーニング処理として前記液体吐出動作が実行されることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載のノズルクリーニング装置。
- 前記クリーニング処理として、前記液体吐出ノズルの開口部に付着した付着物を拭き取って除去するワイピング処理が実行されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のノズルクリーニング装置。
- 前記第2判定部により前記液体の吐出方向に異常が有ると判定された場合に、前記クリーニング処理として前記ワイピング処理が実行されることを特徴とする請求項12に記載のノズルクリーニング装置。
- 前記液体吐出ノズルから吐出される前記液体がインクであることを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載のノズルクリーニング装置。
- (A)検査対象となる液体吐出ノズルについて液体の吐出が有るか無いかを判定する第1判定部と、
(B)前記液体吐出ノズルについて液体の吐出方向に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
(C)前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記液体の吐出方向に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記液体吐出ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
(D)を備え、
(E)前記第2判定部は、前記第1判定部により前記液体の吐出が有ると判定された場合に、判定された前記液体吐出ノズルについて液体の吐出方向に異常が有るか否かを判定し、
(F)前記液体吐出ノズルから吐出された、帯電した前記液体によって、誘導電流が発生する検出部材と、前記検出部材に発生した前記誘導電流を検出する検出部とを備え、前記第1判定部および前記第2判定部のうちの少なくともいずれか一方が、前記検出部により検出された前記誘導電流の大きさに基づき判定し、
(G)前記第1判定部または前記第2判定部は、前記検出部により検出された前記誘導電流の大きさと所定の基準値とを比較して判定し、
(H)前記液体吐出ノズルが複数あり、
(I)前記クリーニング処理として、前記液体吐出ノズルから前記液体を吸引する吸引処理と、前記液体吐出ノズルから液体回収部に向けて前記液体を吐出する液体吐出動作と、前記液体吐出ノズルの開口部に付着した付着物を拭き取って除去するワイピング処理とを実行し、
(J)前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合に、前記クリーニング処理として前記吸引処理が実行され、
(K)前記第2判定部により前記液体の吐出方向に異常が有ると判定された場合に、前記クリーニング処理として前記液体吐出動作が実行され、
(L)前記液体吐出ノズルから吐出される前記液体がインクである、
ことを特徴とするノズルクリーニング装置。 - (A)検査対象となる液体吐出ノズルについて液体の吐出が有るか無いかを判定する第1判定部と、
(B)前記液体吐出ノズルについて液体の吐出状態に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
(C)前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記液体の吐出状態に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記液体吐出ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
(D)を備えたことを特徴とするノズルクリーニング装置。 - 検査対象となる液体吐出ノズルについて液体の吐出が有るか無いかを判定する第1判定ステップと、
前記液体吐出ノズルについて液体の吐出方向に異常が有るか否かを判定する第2判定ステップと、
前記第1判定ステップにて前記液体の吐出が無いと判定した場合と、前記第2判定ステップにて前記液体の吐出方向に異常が有ると判定した場合とで、判定された前記液体吐出ノズルに対して異なるクリーニング処理を実行するクリーニングステップと、
を有することを特徴とするノズルクリーンニング方法。 - 検査対象となる液体吐出ノズルについて液体の吐出が有るか無いかを判定する第1判定ステップと、
前記液体吐出ノズルについて液体の吐出状態に異常が有るか否かを判定する第2判定ステップと、
前記第1判定ステップにて前記液体の吐出が無いと判定した場合と、前記第2判定ステップにて前記液体の吐出状態に異常が有ると判定した場合とで、判定された前記液体吐出ノズルに対して異なるクリーニング処理を実行するクリーニングステップと、
を有することを特徴とするノズルクリーンニング方法。 - (A)液体を吐出するノズルと、
(B)前記ノズルについて前記液体の吐出が有るか無いかを判定する第1判定部と、
(C)前記ノズルについて前記液体の吐出方向に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
(D)前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記液体の吐出方向に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
(E)を備えたことを特徴とする液体吐出装置。 - (A)液体を吐出するノズルと、
(B)前記ノズルについて前記液体の吐出が有るか無いかを判定する第1判定部と、
(C)前記ノズルについて前記液体の吐出状態に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
(D)前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記液体の吐出状態に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
(E)を備えたことを特徴とする液体吐出装置。 - (A)媒体に向けてインクを吐出して印刷を施すノズルと、
(B)前記ノズルについて前記インクの吐出が有るか無いかを判定する第1判定部と、
(C)前記ノズルについて前記インクの吐出方向に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
(D)前記第1判定部により前記インクの吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記インクの吐出方向に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
(E)を備えたことを特徴とする印刷装置。 - (A)媒体に向けてインクを吐出して印刷を施すノズルと、
(B)前記ノズルについて前記インクの吐出が有るか無いかを判定する第1判定部と、
(C)前記ノズルについて前記インクの吐出状態に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
(D)前記第1判定部により前記インクの吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記インクの吐出状態に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
(E)を備えたことを特徴とする印刷装置。 - 検査対象となる液体吐出ノズルについて液体の吐出が有るか無いかを判定する第1判定ステップと、
前記液体吐出ノズルについて液体の吐出方向に異常が有るか否かを判定する第2判定ステップと、
前記第1判定ステップにて前記液体の吐出が無いと判定した場合と、前記第2判定ステップにて前記液体の吐出方向に異常が有ると判定した場合とで、判定された前記液体吐出ノズルに対して異なるクリーニング処理を実行するクリーニングステップと、
を実行することを特徴とするプログラム。 - 検査対象となる液体吐出ノズルについて液体の吐出が有るか無いかを判定する第1判定ステップと、
前記液体吐出ノズルについて液体の吐出状態に異常が有るか否かを判定する第2判定ステップと、
前記第1判定ステップにて前記液体の吐出が無いと判定した場合と、前記第2判定ステップにて前記液体の吐出状態に異常が有ると判定した場合とで、判定された前記液体吐出ノズルに対して異なるクリーニング処理を実行するクリーニングステップと、
を実行することを特徴とするプログラム。 - コンピュータと、このコンピュータと通信可能な液体吐出装置とを具備した液体吐出システムであって、
前記液体吐出装置は、液体を吐出するノズルと、
前記ノズルについて前記液体の吐出が有るか無いかを判定する第1判定部と、
前記ノズルについて前記液体の吐出方向に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記液体の吐出方向に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
を備えたことを特徴とする液体吐出システム。 - コンピュータと、このコンピュータと通信可能な液体吐出装置とを具備した液体吐出システムであって、
前記液体吐出装置は、液体を吐出するノズルと、
前記ノズルについて前記液体の吐出が有るか無いかを判定する第1判定部と、
前記ノズルについて前記液体の吐出状態に異常が有るか否かを判定する第2判定部と、
前記第1判定部により前記液体の吐出が無いと判定された場合と、前記第2判定部により前記液体の吐出状態に異常が有ると判定された場合とで、判定された前記ノズルに対して、異なるクリーニング処理を実行するコントローラと、
を備えたことを特徴とする液体吐出システム。
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